(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012296
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】獣医学的使用のためのエリスロポエチンおよびアナログ
(51)【国際特許分類】
C07K 14/505 20060101AFI20240123BHJP
A61P 7/06 20060101ALI20240123BHJP
A61K 38/22 20060101ALI20240123BHJP
C12N 15/12 20060101ALN20240123BHJP
【FI】
C07K14/505 ZNA
A61P7/06
A61K38/22
C12N15/12
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023171616
(22)【出願日】2023-10-02
(62)【分割の表示】P 2019566794の分割
【原出願日】2018-06-05
(31)【優先権主張番号】62/516,092
(32)【優先日】2017-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/516,642
(32)【優先日】2017-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/559,104
(32)【優先日】2017-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】516001834
【氏名又は名称】エランコ・ユーエス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Elanco US Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ハンチュン
(72)【発明者】
【氏名】グェン, ラム
(72)【発明者】
【氏名】リー, ヨンチョン
(72)【発明者】
【氏名】チュー, チンイー
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア-ムリーリョ, エステラ
(72)【発明者】
【氏名】ライトマン, ヴィクトリア
(72)【発明者】
【氏名】サンドロフ, スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】チン, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】リー, シー ジアン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】猫、犬、および馬を含めた伴侶動物における貧血(例えば、非難治性貧血)を治療するために用いられ得る方法および化合物を提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列を含むエリスロポエチン(EPO)ポリペプチドであって、N結合グリコシル化部位が、アスパラギン-xaa-セリンまたはアスパラギン-xaa-スレオニン配列からなり、式中、xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸であり、いずれのN結合グリコシル化部位も、別のN結合グリコシル化部位と重複せず、少なくとも1つのN結合グリコシル化部位のそれぞれが、前記特定のアミノ酸配列の特定の位置に存在するEPOポリペプチド、前記EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物、並びに前記EPOポリペプチドを非経口的に投与することを含む、治療する方法を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号2または配列番号13(ただし、配列番号2または配列番号13には少なくとも1つのN結合グリコシル化部位の存在が示されていない)のアミノ酸配列を含むエリスロポエチン(EPO)ポリペプチドであって、N結合グリコシル化部位が、アスパラギン-xaa-セリンまたはアスパラギン-xaa-スレオニン配列を含み、式中、xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸であり、いずれのN結合グリコシル化部位も、別のN結合グリコシル化部位と重複しない、EPOポリペプチド。
【請求項2】
少なくとも1つのN結合グリコシル化部位のそれぞれが、
a)配列番号2の位置47~49、55~57、56~58、60~62、61~63、79~81、82~84、91~93、92~94、97~99、98~100、99~101、112~114、113~115、114~116、115~117、116~118、137~139、140~142、141~143、142~144、143~145、144~146、145~147、146~148、147~149、148~150、149~151、150~152、161~163、162~164、184~186、および186~188から選択される位置;または
b)配列番号13の位置21~23、29~31、30~32、34~36、35~37、53~55、56~58、65~67、66~68、71~73、72~74、73~75、86~88、87~89、88~90、89~91、90~92、111~113、114~116、115~117、116~118、117~119、118~120、119~121、120~122、121~123、122~124、123~125、124~126、135~137、136~138、158~160、および162~164から選択される位置
に存在する、請求項1に記載のEPOポリペプチド。
【請求項3】
配列番号4の位置113に相当する位置にバリンを含む、請求項1または請求項2に記載のEPOポリペプチド。
【請求項4】
a)配列番号2の位置47に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置48に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置49に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置21に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置22に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置23に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項5】
a)配列番号2の位置55に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置56に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置57に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置29に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置30に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置31に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項6】
a)配列番号2の位置56に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置57に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置58に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置30に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置31に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置32に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項7】
a)配列番号2の位置60に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置61に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置62に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置34に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置35に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置36に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項8】
a)配列番号2の位置61に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置62に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置63に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置35に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置36に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置37に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項9】
a)配列番号2の位置79に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置80に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置81に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置53に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置54に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置55に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項10】
a)配列番号2の位置82に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置83に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置84に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置56に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置57に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置58に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項11】
a)配列番号2の位置91に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置92に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置93に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置65に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置66に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置67に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項12】
a)配列番号2の位置92に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置93に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置94に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置66に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置67に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置68に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項13】
a)配列番号2の位置97に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置98に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置99に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置71に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置92に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置73に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項14】
a)配列番号2の位置98に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置99に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置100に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置72に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置73に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置74に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項15】
a)配列番号2の位置99に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置100に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置101に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置73に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置74に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置75に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項16】
a)配列番号2の位置112に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置113に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置114に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置86に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置87に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置88に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項17】
a)配列番号2の位置113に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置114に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置115に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置87に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置88に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置89に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項18】
a)配列番号2の位置114に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置115に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置116に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置88に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置89に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置90に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~17のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項19】
a)配列番号2の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置89に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置90に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置91に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~18のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項20】
a)配列番号2の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置89に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置90に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置91に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項21】
a)配列番号2の位置116に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置117に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置118に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置90に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置91に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置92に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項22】
a)配列番号2の位置137に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置138に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置139に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置111に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置112に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置113に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~21のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項23】
a)配列番号2の位置140に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置141に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置142に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置114に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置115に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置116に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~22のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項24】
a)配列番号2の位置141に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置142に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置143に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~23のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項25】
a)配列番号2の位置142に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置143に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置144に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置116に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置117に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置118に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項26】
a)配列番号2の位置143に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置144に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置145に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置117に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置118に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置119に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~25のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項27】
a)配列番号2の位置144に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置145に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置146に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置118に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置119に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置120に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~26のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項28】
a)配列番号2の位置145に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置146に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置147に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置119に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置120に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置121に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~27のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項29】
a)配列番号2の位置146に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置147に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置148に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置120に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置121に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置122に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~28のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項30】
a)配列番号2の位置147に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置148に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置149に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置121に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置122に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置123に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~29のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項31】
a)配列番号2の位置148に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置149に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置150に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置122に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置123に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置124に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~30のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項32】
a)配列番号2の位置149に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置150に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置151に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置123に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置124に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置125に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~31のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項33】
a)配列番号2の位置150に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置151に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置152に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置124に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置125に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置126に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~32のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項34】
a)配列番号2の位置161に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置162に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置163に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置135に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置136に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置137に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項35】
a)配列番号2の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置136に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置137に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置138に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~34のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項36】
a)配列番号2の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置136に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置137に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置138に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~35のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項37】
a)配列番号2の位置184に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置185に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置186に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置158に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置159に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置160に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~36のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項38】
a)配列番号2の位置186に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置187に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置188に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、請求項1~37のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項39】
配列番号4のアミノ酸配列を含む、請求項1~38のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項40】
N結合グリコシル化部位がアミノ酸誘導体を含む、請求項1~39のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項41】
アミノ酸誘導体が、アスパラギン誘導体、セリン誘導体、またはスレオニン誘導体である、請求項40に記載のEPOポリペプチド。
【請求項42】
グリコシル化されている、請求項1~41のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項43】
N結合グリコシル化部位に結合した少なくとも1つのグリカン部分を含む、請求項1~42のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項44】
PEG化されている、請求項1~43のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項45】
グリカンにおいてPEG化されている、請求項1~44のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項46】
第一級アミンにおいてPEG化されている、請求項1~45のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項47】
N末端α-アミンにおいてPEG化されている、請求項1~46のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項48】
等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有する、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドを複数含む組成物。
【請求項49】
等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有する、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドを複数含む組成物。
【請求項50】
請求項48に記載の組成物および請求項49に記載の組成物を含む組み合わせ。
【請求項51】
請求項1~41のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドをコードする単離された核酸。
【請求項52】
調節配列を含む、請求項51に記載の核酸。
【請求項53】
調節配列が、構成的プロモーター;テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、請求項52に記載の核酸。
【請求項54】
配列番号2または配列番号13のアミノ酸配列を含むEPOポリペプチドと異種調節配列とをコードする単離された核酸であって、異種調節配列が構成的プロモーターではない、核酸。
【請求項55】
異種調節配列が、テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、請求項54に記載の核酸。
【請求項56】
請求項51~55のいずれか一項に記載の核酸を含むベクター。
【請求項57】
ウイルスベクターまたは細菌ベクターである、請求項56に記載のベクター。
【請求項58】
レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターである、請求項56または請求項57に記載のベクター。
【請求項59】
請求項1~41のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドをコードする核酸を含む第1のベクター;および調節配列を含む第2のベクターを含む発現系。
【請求項60】
配列番号2または配列番号13のアミノ酸配列を含むEPOポリペプチドをコードする核酸を含む第1のベクター;調節配列を含む第2のベクターを含む、発現系。
【請求項61】
調節配列がマイクロRNAまたは転写因子をコードする、請求項59または請求項60に記載の発現系。
【請求項62】
第1のベクターおよび/または第2のベクターがウイルスベクターまたは細菌ベクターである、請求項60または請求項61に記載の発現系。
【請求項63】
第1のベクターおよび/または第2のベクターが、レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターである、請求項60~62のいずれか一項に記載の発現系。
【請求項64】
請求項51~55のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~58のいずれか一項に記載のベクター、または請求項59~63のいずれか一項に記載の発現系を含む宿主細胞。
【請求項65】
EPOポリペプチドを含む組成物を生成する方法であって、請求項64に記載の宿主細胞を培養することおよびEPOポリペプチドを単離することを含む、方法。
【請求項66】
EPOポリペプチドがカラムクロマトグラフィーによって単離される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
EPOポリペプチドがイオン交換カラムクロマトグラフィーによって単離される、請求項65または請求項66に記載の方法。
【請求項68】
EPOポリペプチドが、Captoブチルカラムクロマトグラフィー、カチオン交換カラムクロマトグラフィー、またはアニオン交換カラムクロマトグラフィーによって単離される、請求項65~67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
EPOポリペプチドが混合モードカラムクロマトグラフィーによって単離される、請求項65~68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
EPOポリペプチドが疎水性相互作用カラムクロマトグラフィーによって単離される、請求項65~69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
EPOポリペプチドがクロマトグラフィーカラムの組み合わせによって単離される、請求項65~70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
ウイルスを不活化することおよび/または除去することをさらに含む、請求項65~71のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
EPOポリペプチドは、等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有する、請求項65~72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項74】
EPOポリペプチドは、等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有する、請求項65~72のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項48もしくは49に記載の組成物、請求項50に記載の組み合わせ、請求項51~55のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~58のいずれか一項に記載のベクター、または請求項59~63のいずれか一項に記載の発現系、および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項76】
EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体が、a)リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80;b)リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20;c)クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80;またはd)クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20を含む、薬学的組成物。
【請求項77】
EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体が、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ポリソルベート80、およびm-クレゾールを含む、薬学的組成物。
【請求項78】
EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体が、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ポリソルベート20、およびベンジルアルコールを含む、薬学的組成物。
【請求項79】
塩化ナトリウムの濃度が約140mMである、請求項76~78のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項80】
リン酸ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムの濃度が約20mMである、請求項76~79のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項81】
ポリソルベート20またはポリソルベート80の濃度が約650nMである、請求項76~80のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項82】
m-クレゾールの濃度が約0.2%である、請求項77または79~81のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項83】
ベンジルアルコールの濃度が約1%である、請求項78~82のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項84】
薬学的に許容される担体が、
a)約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140mMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート80、または
b)約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140mMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート20
を含む、請求項76~83のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項85】
薬学的に許容される担体が、約20mMの濃度のクエン酸ナトリウム、約140nMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート80、および約0.2%の濃度のm-クレゾールを含む、請求項76~84のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項86】
薬学的に許容される担体が、約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140nMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート20、および約1%の濃度のベンジルアルコールを含む、請求項76~85のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項87】
EPOポリペプチドが、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項48もしくは請求項49に記載の組成物、または請求項50に記載の組み合わせである、請求項76~86のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項88】
伴侶動物種にEPOポリペプチドを送達する方法であって、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項48もしくは49に記載の組成物、請求項50に記載の組み合わせ、または請求項75もしくは請求項87に記載の薬学的組成物を非経口的に投与することを含む、方法。
【請求項89】
伴侶動物種にEPOポリペプチドを送達する方法であって、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項48もしくは49に記載の組成物、請求項50に記載の組み合わせ、または請求項75もしくは請求項87に記載の薬学的組成物を、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路または吸入経路で投与することを含む、方法。
【請求項90】
伴侶動物種にEPOポリペプチドをコードする単離された核酸を送達する方法であって、請求項51~55のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~58のいずれか一項に記載のベクター、または請求項59~63のいずれか一項に記載の発現系を非経口的に投与することを含む、方法。
【請求項91】
貧血を有する伴侶動物種を治療する方法であって、請求項1~47のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項48もしくは49に記載の組成物、請求項50に記載の組み合わせ、または請求項75もしくは請求項87に記載の薬学的組成物の治療的有効量を前記伴侶動物種に投与することを含む、方法。
【請求項92】
貧血を有する伴侶動物種を治療する方法であって、請求項51~55のいずれか一項に記載の核酸、請求項56~58のいずれか一項に記載のベクター、または請求項59~63のいずれか一項に記載の発現系の治療的有効量を前記伴侶動物種に投与することを含む、方法。
【請求項93】
EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物が非経口的に投与される、請求項91または請求項92に記載の方法。
【請求項94】
EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物が、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路または吸入経路で投与される、請求項91~93のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
伴侶動物種が、ネコ、イヌまたはウマである、請求項88~94のいずれか一項に記載の方法。
【請求項96】
貧血が、慢性腎臓疾患、炎症性腸疾患または脊髄形成異常症によって引き起こされる、請求項91~95のいずれか一項に記載の方法。
【請求項97】
EPOポリペプチドが、約1μg/kg体重~約10μg/kg体重、または約1μg/kg体重~約5μg/kg体重、または約1μg/kg体重、または約3μg/kg体重、または約5μg/kg体重、または約10μg/kg体重の量で投与される、請求項88~96のいずれか一項に記載の方法。
【請求項98】
EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物が7~10日ごとに投与される、請求項88~97のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
鉄デキストランを投与することを含む、請求項88~98のいずれか一項に記載の方法。
【請求項100】
伴侶動物種が、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の投与前に、約15%~約30%、約15%~約25%、約20%~約25%、約25%~約30%、約15%を下回る、約18%を下回る、約20%を下回る、約25%を下回る、約29%を下回る、または約30%を下回るベースラインヘマトクリットパーセンテージを有する、請求項88~99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
伴侶動物種のヘマトクリットパーセンテージが、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の投与後に、少なくとも25%、または少なくとも26%、または少なくとも27%、または少なくとも28%、または少なくとも29%、または少なくとも30%、または少なくとも32%、または少なくとも35%、または少なくとも38%、または少なくとも40%、または少なくとも42%、または少なくとも45%、または少なくとも48%まで上昇する、請求項88~100のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
伴侶動物種のヘマトクリットパーセンテージが、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の最初の投与の1週間、2週間、3週間、4週間、5週間または6週間後の時点で、少なくとも25%、または少なくとも27%、または少なくとも30%、または少なくとも32%、または少なくとも35%まで上昇する、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
伴侶動物種の体重が、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の投与後に、ベースラインと比較して維持されるかまたは増加する、請求項88~102のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
伴侶動物種の体重が、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の最初の投与の1週間、2週間、3週間、4週間、5週間または6週間後の時点で維持されるかまたは増加する、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
対称性ジメチルアルギニンまたは血清クレアチン腎臓バイオマーカーのレベルが、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系または薬学的組成物の投与後に、ベースラインと比較して低下する、請求項88~104のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
標的細胞においてEPOポリペプチドを発現させる方法であって、
a)核酸、ベクターまたは発現系を標的細胞内に移入することであって、核酸、ベクターまたは発現系が、
i)請求項1~41のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドをコードする核酸、および
ii)調節配列
を含む、移入すること;ならびに
b)EPOポリペプチドの発現を助ける条件下で細胞を培養すること
を含む、方法。
【請求項107】
標的細胞においてEPOポリペプチドを発現させる方法であって、
a)核酸、ベクターまたは発現系を標的細胞内に移入することであって、核酸、ベクターまたは発現系が、
i)配列番号2のアミノ酸配列を有するEPOポリペプチドまたは配列番号13のアミノ酸配列を有するEPOポリペプチドをコードする核酸、および
ii)構成的プロモーターではない調節配列
を含む、移入すること;ならびに
b)EPOポリペプチドの発現を助ける条件下で細胞を培養すること
を含む、方法。
【請求項108】
調節配列が、テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、請求項106または請求項107に記載の方法。
【請求項109】
ベクターがウイルスベクターまたは細菌ベクターである、請求項106~108のいずれか一項に記載の方法。
【請求項110】
ベクターが、レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクターまたはポックスウイルスベクターである、請求項106~109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
細胞が伴侶動物種の細胞である、請求項106~110のいずれか一項に記載の方法。
【請求項112】
細胞が生きた伴侶動物種の中に位置する、請求項106~111のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
伴侶動物種がイヌ、ネコまたはウマである、請求項111または請求項112に記載の方法。
【請求項114】
a)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108もしくは110から選択される位置に相当する位置に少なくとも1つのアミノ酸置換;
b)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号9の少なくとも1つのアミノ酸置換;
c)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号10の少なくとも1つのアミノ酸置換;
d)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号11の少なくとも1つのアミノ酸置換;または
e)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号12の少なくとも1つのアミノ酸置換
を含むエリスロポエチン(EPO)ポリペプチド。
【請求項115】
少なくとも1つのアミノ酸置換が、
a)配列番号13の位置103に相当する位置における置換;
b)配列番号13の位置103に相当する、配列番号9の置換;
c)配列番号13の位置103に相当する、配列番号10の置換;
d)配列番号13の位置103に相当する、配列番号11の置換;または
e)配列番号13の位置103に相当する、配列番号12の置換
である、請求項114に記載のEPOポリペプチド。
【請求項116】
配列番号13の位置103に相当する位置でアラニンが置換されている、請求項114または115に記載のEPOポリペプチド。
【請求項117】
少なくとも1つのアミノ酸置換がアミノ酸誘導体での置換を含む、請求項114~116のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項118】
EPOポリペプチドが、配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19のアミノ酸配列を含む、請求項114~117のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド。
【請求項119】
配列番号16、配列番号17、配列番号18または配列番号19のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項120】
請求項114~119のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドをコードする、単離された核酸。
【請求項121】
請求項120に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項122】
EPOポリペプチドを含む組成物を生成する方法であって、請求項121に記載の宿主細胞を培養することおよびEPOポリペプチドを単離することを含む、方法。
【請求項123】
請求項114~119のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項124】
EPOポリペプチドが、請求項114~119のいずれか一項に記載のEPOポリペプチドである、請求項76~86のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項125】
配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30または配列番号31のアミノ酸配列;および異種ポリペプチド配列を含むネコエリスロポエチン受容体(EPOR)ポリペプチドの細胞外ドメインを含むポリペプチド。
【請求項126】
配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号29、配列番号30または配列番号31のアミノ酸配列;および異種ポリペプチド配列を含むポリペプチド。
【請求項127】
配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8または配列番号22のアミノ酸配列を含む、請求項125または請求項126に記載のポリペプチド。
【請求項128】
請求項125~127のいずれか一項に記載のポリペプチドをコードする単離された核酸。
【請求項129】
請求項128に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項130】
請求項129に記載の宿主細胞を培養することおよびポリペプチドを単離することを含む、ポリペプチドを生成する方法。
【請求項131】
請求項126~127のいずれか一項に記載のポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項132】
多血症を有する対象を治療する方法であって、請求項114~119のいずれか一項に記載のEPOポリペプチド、請求項125~127のいずれか一項に記載のポリペプチド、請求項120もしくは請求項128に記載の核酸、または請求項123、請求項124もしくは請求項131に記載の薬学的組成物の治療的有効量を前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項133】
EPOポリペプチド、ポリペプチド、核酸または薬学的組成物が非経口的に投与される、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
EPOポリペプチド、ポリペプチド、核酸または薬学的組成物が、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路または吸入経路で投与される、請求項132または請求項133に記載の方法。
【請求項135】
対象が伴侶動物種である、請求項132~134のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
伴侶動物種がネコ、イヌまたはウマである、請求項135に記載の方法。
【請求項137】
対象がヒトである、請求項132~134のいずれか一項に記載の方法。
【請求項138】
多血症が、JAK2における変異、腫瘍からのEPOの過剰生成および/または分泌によって引き起こされる、請求項132~137のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年6月6日に出願した米国仮出願第62/516,092号;2017年6月7日に出願した第62/516,642号;および2017年9月15日に出願した第62/559,104号に対する優先権の恩典を主張するものであり、そのそれぞれはいかなる目的に対しても参照によりその全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、例えばイヌ、ネコ、およびウマなどの伴侶動物における貧血を治療するための、増強した薬物動態を有するエリスロポエチン(EPO)ポリペプチドアナログ、ならびにそれを生成するおよび使用する方法に関する。本開示は、例えばヒトおよび伴侶動物を含めた哺乳動物におけるEPOの過剰生成を治療するための、第2の結合部位に変異を有するEPOポリペプチドおよびそれを使用する方法にも関する。本開示は、例えばEPOポリペプチドのコントロールまたは誘導された発現のための、EPOポリペプチドをコードする核酸、ベクター、および発現系、ならびにそれを使用する方法(例えば、遺伝子療法の方法)に関する。本開示は、さらに、本明細書において記載されるEPOポリペプチドを含めたEPOポリペプチドに対する製剤に関する。本開示は、例えばヒトおよび伴侶動物を含めた任意の哺乳動物におけるEPOの過剰生成を治療するための、EPO受容体の細胞外ドメインを含むポリペプチドおよびそれを使用する方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
エリスロポエチン(EPO)は、ヘマトポエチン(hematopoeitin)またはヘモポエチンとしても知られ、エリスロポエシス(すなわち、赤血球生成)を刺激し得る糖タンパク質ホルモンである。EPOは、慢性腎臓疾患、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性結腸炎)、ならびに化学療法および放射線療法により生じる脊髄形成異常症により生じる貧血を治療するために用いられる。これらのヒト障害は、組み換えEPO分子(例えば、ダルベポエチン(Aranesp(商標)およびEpogen(商標)、Amgen)およびDynepo(商標)、Shire)で治療されることもある。
【0004】
伴侶動物は、自己免疫疾患およびがんを含めたヒト疾患と類似している多くの疾患に罹患する。伴侶動物疾患を治療するためにヒトタンパク質が用いられているものの、ヒト由来アミノ酸配列の相当の含有量を有するタンパク質は、治療される動物にとって免疫原性であり得ることが理解される。ヒト薬物が伴侶動物において免疫応答を誘発する場合、それは有効でない可能性がある。Mauldin et al.,Aug.2010,21(4):373-382を参照されたい。
【0005】
猫における貧血は、現在、Epogen(商標)またはAranesp(商標)などのヒトエリスロポエチン薬を投与することによって治療されている。しかしながら、ヒトEPO薬は、猫に投与された場合に免疫原性応答を誘発(illicit)し得る可能性が高い。加えて、ヒトEPO薬は、それがヒトにおいてそうであるのと同等に有益な治療効果を伴侶動物において提供する様式では伴侶動物EPO受容体に結合しない可能性がある。
【0006】
それゆえ、猫、犬、および馬を含めた伴侶動物における貧血(例えば、非難治性貧血)を治療するために用いられ得る方法および化合物に対する満たされていない必要性が残る。理想的には、そのような化合物は、EPO受容体に特異的に結合しかつ療法が実践可能である程度に十分に長い血漿中半減期を有するが、種特異的でありかつ免疫原性がそれほど高くないものであろう。伴侶動物における貧血の治療のための、増強した薬物動態を有するネコEPOポリペプチドを含めたEPOポリペプチド、およびそうしたEPOポリペプチドまたはそうしたEPOポリペプチドをコードする核酸を投与する方法が本明細書において記載される。
【0007】
EPOの過剰生成も問題である。例えば、腫瘍(例えば、腎臓腫瘍)からのEPOの過剰生成および/もしくは分泌によって、JAK2における非活性化変異によって、またはEPOの過剰生成をもたらす遺伝性調節異常によって、多血症が引き起こされ得る。哺乳動物における多血症の治療のための、第2の結合部位に変異を有するEPOポリペプチド、およびそうしたEPOポリペプチドまたはそうしたEPOポリペプチドをコードする核酸を投与する方法も本明細書において記載される。また、哺乳動物における多血症の治療のための、ネコEPO受容体の細胞外ドメインを含むポリペプチド、およびそうしたポリペプチドまたはそうしたEPORポリペプチドをコードする核酸を投与する方法も本明細書において記載される。
【発明の概要】
【0008】
実施形態1.配列番号2または配列番号13(ただし、配列番号2または配列番号13には少なくとも1つのN結合グリコシル化部位の存在が示されていない)のアミノ酸配列を含むエリスロポエチン(EPO)ポリペプチドであって、N結合グリコシル化部位は、アスパラギン-xaa-セリンまたはアスパラギン-xaa-スレオニン配列を含み、式中、xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸であり、いずれのN結合グリコシル化部位も、別のN結合グリコシル化部位と重複しない、EPOポリペプチド。
【0009】
実施形態2.少なくとも1つのN結合グリコシル化部位のそれぞれは、
a)配列番号2の位置47~49、55~57、56~58、60~62、61~63、79~81、82~84、91~93、92~94、97~99、98~100、99~101、112~114、113~115、114~116、115~117、116~118、137~139、140~142、141~143、142~144、143~145、144~146、145~147、146~148、147~149、148~150、149~151、150~152、161~163、162~164、184~186、および186~188から選択される位置;または
b)配列番号13の位置21~23、29~31、30~32、34~36、35~37、53~55、56~58、65~67、66~68、71~73、72~74、73~75、86~88、87~89、88~90、89~91、90~92、111~113、114~116、115~117、116~118、117~119、118~120、119~121、120~122、121~123、122~124、123~125、124~126、135~137、136~138、158~160、および162~164から選択される位置
に存在する、実施形態1に記載のEPOポリペプチド。
【0010】
実施形態3.配列番号4の位置113に相当する位置にバリンを含む、実施形態1または実施形態2に記載のEPOポリペプチド。
【0011】
実施形態4.
a)配列番号2の位置47に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置48に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置49に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置21に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置22に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置23に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~4のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0012】
実施形態5.
a)配列番号2の位置55に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置56に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置57に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置29に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置30に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置31に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~5のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0013】
実施形態6.
a)配列番号2の位置56に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置57に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置58に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置30に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置31に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置32に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~5のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0014】
実施形態7.
a)配列番号2の位置60に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置61に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置62に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置34に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置35に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置36に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~6のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0015】
実施形態8.
a)配列番号2の位置61に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置62に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置63に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置35に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置36に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置37に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~7のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0016】
実施形態9.
a)配列番号2の位置79に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置80に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置81に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置53に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置54に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置55に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~8のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0017】
実施形態10.
a)配列番号2の位置82に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置83に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置84に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置56に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置57に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置58に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~9のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0018】
実施形態11.
a)配列番号2の位置91に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置92に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置93に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置65に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置66に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置67に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~10のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0019】
実施形態12.
a)配列番号2の位置92に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置93に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置94に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置66に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置67に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置68に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~11のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0020】
実施形態13.
a)配列番号2の位置97に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置98に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置99に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置71に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置92に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置73に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~12のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0021】
実施形態14.
a)配列番号2の位置98に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置99に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置100に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置72に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置73に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置74に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~13のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0022】
実施形態15.
a)配列番号2の位置99に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置100に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置101に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置73に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置74に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置75に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~14のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0023】
実施形態16.
a)配列番号2の位置112に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置113に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置114に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置86に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置87に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置88に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~15のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0024】
実施形態17.
a)配列番号2の位置113に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置114に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置115に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置87に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置88に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置89に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~16のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0025】
実施形態18.
a)配列番号2の位置114に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置115に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置116に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置88に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置89に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置90に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~17のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0026】
実施形態19.
a)配列番号2の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置89に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置90に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置91に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~18のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0027】
実施形態20.
a)配列番号2の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置89に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置90に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置91に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~19のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0028】
実施形態21.
a)配列番号2の位置116に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置117に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置118に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置90に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置91に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置92に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~20のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0029】
実施形態22.
a)配列番号2の位置137に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置138に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置139に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置111に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置112に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置113に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~21のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0030】
実施形態23.
a)配列番号2の位置140に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置141に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置142に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置114に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置115に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置116に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~22のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0031】
実施形態24.
a)配列番号2の位置141に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置142に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置143に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置115に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置116に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置117に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~23のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0032】
実施形態25.
a)配列番号2の位置142に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置143に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置144に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置116に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置117に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置118に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~24のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0033】
実施形態26.
a)配列番号2の位置143に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置144に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置145に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置117に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置118に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置119に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~25のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0034】
実施形態27.
a)配列番号2の位置144に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置145に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置146に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置118に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置119に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置120に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~26のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0035】
実施形態28.
a)配列番号2の位置145に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置146に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置147に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置119に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置120に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置121に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~27のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0036】
実施形態29.
a)配列番号2の位置146に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置147に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置148に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置120に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置121に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置122に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~28のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0037】
実施形態30.
a)配列番号2の位置147に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置148に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置149に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置121に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置122に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置123に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~29のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0038】
実施形態31.
a)配列番号2の位置148に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置149に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置150に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置122に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置123に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置124に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~30のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0039】
実施形態32.
a)配列番号2の位置149に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置150に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置151に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置123に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置124に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置125に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~31のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0040】
実施形態33.
a)配列番号2の位置150に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置151に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置152に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置124に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置125に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置126に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~32のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0041】
実施形態34.
a)配列番号2の位置161に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置162に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置163に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置135に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置136に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置137に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~33のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0042】
実施形態35.
a)配列番号2の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置136に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置137に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置138に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~34のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0043】
実施形態36.
a)配列番号2の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置136に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置137に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置138に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~35のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0044】
実施形態37.
a)配列番号2の位置184に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置185に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置186に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置158に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置159に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置160に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~36のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0045】
実施形態38.
a)配列番号2の位置186に相当する位置にアスパラギン、配列番号2の位置187に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号2の位置188に相当する位置にセリンもしくはスレオニン;または
b)配列番号13の位置162に相当する位置にアスパラギン、配列番号13の位置163に相当する位置にプロリン以外の任意のアミノ酸、および配列番号13の位置164に相当する位置にセリンもしくはスレオニン
を含む、実施形態1~37のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0046】
実施形態39.配列番号4のアミノ酸配列を含む、実施形態1~38のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0047】
実施形態40.N結合グリコシル化部位はアミノ酸誘導体を含む、実施形態1~39のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0048】
実施形態41.アミノ酸誘導体は、アスパラギン誘導体、セリン誘導体、またはスレオニン誘導体である、実施形態40に記載のEPOポリペプチド。
【0049】
実施形態42.グリコシル化されている、実施形態1~41のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0050】
実施形態43.N結合グリコシル化部位に結合した少なくとも1つのグリカン部分を含む、実施形態1~42のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0051】
実施形態44.PEG化されている、実施形態1~43のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0052】
実施形態45.グリカンにおいてPEG化されている、実施形態1~44のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0053】
実施形態46.第一級アミンにおいてPEG化されている、実施形態1~45のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0054】
実施形態47.N末端α-アミンにおいてPEG化されている、実施形態1~46のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0055】
実施形態48.等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有する、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドを複数含む組成物。
【0056】
実施形態49.等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有する、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドを複数含む組成物。
【0057】
実施形態50.実施形態48に記載の組成物および実施形態49に記載の組成物を含む組み合わせ。
【0058】
実施形態51.実施形態1~41のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドをコードする単離された核酸。
【0059】
実施形態52.調節配列を含む、実施形態51に記載の核酸。
【0060】
実施形態53.調節配列は、構成的プロモーター;テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、実施形態52に記載の核酸。
【0061】
実施形態54.配列番号2または配列番号13のアミノ酸配列を含むEPOポリペプチド;および異種調節配列をコードする単離された核酸であって、異種調節配列は構成的プロモーターではない、核酸。
【0062】
実施形態55.異種調節配列は、テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、実施形態54に記載の核酸。
【0063】
実施形態56.実施形態51~55のいずれか一つに記載の核酸を含むベクター。
【0064】
実施形態57.ウイルスベクターまたは細菌ベクターである、実施形態56に記載のベクター。
【0065】
実施形態58.レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターである、実施形態56または実施形態57に記載のベクター。
【0066】
実施形態59.実施形態1~41のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドをコードする核酸を含む第1のベクター;および調節配列を含む第2のベクターを含む発現系。
【0067】
実施形態60.配列番号2または配列番号13のアミノ酸配列を含むEPOポリペプチドをコードする核酸を含む第1のベクター;および調節配列を含む第2のベクターを含む発現系。
【0068】
実施形態61.調節配列はマイクロRNAまたは転写因子をコードする、実施形態59または実施形態60に記載の発現系。
【0069】
実施形態62.第1のベクターおよび/または第2のベクターはウイルスベクターまたは細菌ベクターである、実施形態60または実施形態61に記載の発現系。
【0070】
実施形態63.第1のベクターおよび/または第2のベクターは、レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターである、実施形態60~62のいずれか一つに記載の発現系。
【0071】
実施形態64.実施形態51~55のいずれか一つに記載の核酸、実施形態56~58のいずれか一つに記載のベクター、または実施形態59~63のいずれか一つに記載の発現系を含む宿主細胞。
【0072】
実施形態65.EPOポリペプチドを含む組成物を生成する方法であって、実施形態64に記載の宿主細胞を培養することおよびEPOポリペプチドを単離することを含む方法。
【0073】
実施形態66.EPOポリペプチドはカラムクロマトグラフィーによって単離される、実施形態65に記載の方法。
【0074】
実施形態67.EPOポリペプチドはイオン交換カラムクロマトグラフィーによって単離される、実施形態65または実施形態66に記載の方法。
【0075】
実施形態68.EPOポリペプチドは、Captoブチルカラムクロマトグラフィー、カチオン交換カラムクロマトグラフィー、またはアニオン交換カラムクロマトグラフィーによって単離される、実施形態65~67のいずれか一つに記載の方法。
【0076】
実施形態69.EPOポリペプチドは混合モードカラムクロマトグラフィーによって単離される、実施形態65~68のいずれか一つに記載の方法。
【0077】
実施形態70.EPOポリペプチドは疎水性相互作用カラムクロマトグラフィーによって単離される、実施形態65~69のいずれか一つに記載の方法。
【0078】
実施形態71.EPOポリペプチドはクロマトグラフィーカラムの組み合わせによって単離される、実施形態65~70のいずれか一つに記載の方法。
【0079】
実施形態72.ウイルスを不活化することおよび/または除去することをさらに含む、実施形態65~71のいずれか一つに記載の方法。
【0080】
実施形態73.EPOポリペプチドは、等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有する、実施形態65~72のいずれか一つに記載の方法。
【0081】
実施形態74.EPOポリペプチドは、等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有する、実施形態65~72のいずれか一つに記載の方法。
【0082】
実施形態75.実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態48もしくは49に記載の組成物、実施形態50に記載の組み合わせ、実施形態51~55のいずれか一つに記載の核酸、実施形態56~58のいずれか一つに記載のベクター、または実施形態59~63のいずれか一つに記載の発現系;および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【0083】
実施形態76.EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体は、a)リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80;b)リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20;c)クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80;またはd)クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20を含む、薬学的組成物。
【0084】
実施形態77.EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体は、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ポリソルベート80、およびm-クレゾールを含む、薬学的組成物。
【0085】
実施形態78.EPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物であって、薬学的に許容される担体は、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ポリソルベート20、およびベンジルアルコールを含む、薬学的組成物。
【0086】
実施形態79.塩化ナトリウムの濃度は約140mMである、実施形態76~78のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0087】
実施形態80.リン酸ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムの濃度は約20mMである、実施形態76~79のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0088】
実施形態81.ポリソルベート20またはポリソルベート80の濃度は約650nMである、実施形態76~80のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0089】
実施形態82.m-クレゾールの濃度は約0.2%である、実施形態77または79~81のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0090】
実施形態83.ベンジルアルコールの濃度は約1%である、実施形態78~82のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0091】
実施形態84.薬学的に許容される担体は、
a)約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140mMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート80、または
b)約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140mMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート20
を含む、実施形態76~83のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0092】
実施形態85.薬学的に許容される担体は、約20mMの濃度のクエン酸ナトリウム、約140nMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート80、および約0.2%の濃度のm-クレゾールを含む、実施形態76~84のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0093】
実施形態86.薬学的に許容される担体は、約20mMの濃度のリン酸ナトリウム、約140nMの濃度の塩化ナトリウム、約650nMの濃度のポリソルベート20、および約1%の濃度のベンジルアルコールを含む、実施形態76~85のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0094】
実施形態87.EPOポリペプチドは、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態48もしくは実施形態49に記載の組成物、または実施形態50に記載の組み合わせである、実施形態76~86のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0095】
実施形態88.伴侶動物種にEPOポリペプチドを送達する方法であって、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態48もしくは49に記載の組成物、実施形態50に記載の組み合わせ、または実施形態75もしくは実施形態87に記載の薬学的組成物を非経口的に投与することを含む方法。
【0096】
実施形態89.伴侶動物種にEPOポリペプチドを送達する方法であって、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態48もしくは49に記載の組成物、実施形態50に記載の組み合わせ、または実施形態75もしくは実施形態87に記載の薬学的組成物を、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路、または吸入経路によって投与することを含む方法。
【0097】
実施形態90.伴侶動物種にEPOポリペプチドをコードする単離された核酸を送達する方法であって、実施形態51~55のいずれか一つに記載の核酸、実施形態56~58のいずれか一つに記載のベクター、または請求項59~63のいずれか一つに記載の発現系を非経口的に投与することを含む方法。
【0098】
実施形態91.貧血を有する伴侶動物種を治療する方法であって、実施形態1~47のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態48もしくは49に記載の組成物、実施形態50に記載の組み合わせ、または実施形態75もしくは実施形態87に記載の薬学的組成物の治療的有効量を伴侶動物種に投与することを含む方法。
【0099】
実施形態92.貧血を有する伴侶動物種を治療する方法であって、実施形態51~55のいずれか一つに記載の核酸、実施形態56~58のいずれか一つに記載のベクター、または実施形態59~63のいずれか一つに記載の発現系の治療的有効量を伴侶動物種に投与することを含む方法。
【0100】
実施形態93.EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は非経口的に投与される、実施形態91または実施形態92に記載の方法。
【0101】
実施形態94.EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路、または吸入経路によって投与される、実施形態91~93のいずれか一つに記載の方法。
【0102】
実施形態95.伴侶動物種は、ネコ、イヌ、またはウマである、実施形態88~94のいずれか一つに記載の方法。
【0103】
実施形態96.貧血は、慢性腎臓疾患、炎症性腸疾患、または脊髄形成異常症によって引き起こされる、実施形態91~95のいずれか一つに記載の方法。
【0104】
実施形態97.EPOポリペプチドは、約1μg/kg体重~約10μg/kg体重、または約1μg/kg体重~約5μg/kg体重、または約1μg/kg体重、または約3μg/kg体重、または約5μg/kg体重、または約10μg/kg体重の量で投与される、実施形態88~96のいずれか一つに記載の方法。
【0105】
実施形態98.EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は7~10日ごとに投与される、実施形態88~97のいずれか一つに記載の方法。
【0106】
実施形態99.鉄デキストランを投与することをさらに含む、実施形態88~98のいずれか一つに記載の方法。
【0107】
実施形態100.伴侶動物種は、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の投与前に、約15%~約30%、約15%~約25%、約20%~約25%、約25%~約30%、約15%を下回る、約18%を下回る、約20%を下回る、約25%を下回る、約29%を下回る、または約30%を下回るベースラインヘマトクリットパーセンテージを有する、実施形態88~99のいずれか一つに記載の方法。
【0108】
実施形態101.伴侶動物種のヘマトクリットパーセンテージは、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の投与後に、少なくとも25%、または少なくとも26%、または少なくとも27%、または少なくとも28%、または少なくとも29%、または少なくとも30%、または少なくとも32%、または少なくとも35%、または少なくとも38%、または少なくとも40%、または少なくとも42%、または少なくとも45%、または少なくとも48%まで増加する、実施形態88~100のいずれか一つに記載の方法。
【0109】
実施形態102.伴侶動物種のヘマトクリットパーセンテージは、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の最初の投与の1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、または6週間後の時点で、少なくとも25%、または少なくとも27%、または少なくとも30%、または少なくとも32%、または少なくとも35%まで増加する、実施形態101に記載の方法。
【0110】
実施形態103.伴侶動物種の体重は、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の投与後に、ベースラインと比較して維持されるまたは増加する、実施形態88~102のいずれか一つに記載の方法。
【0111】
実施形態104.伴侶動物種の体重は、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の最初の投与の1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、または6週間後の時点で維持されるまたは増加する、実施形態103に記載の方法。
【0112】
実施形態105.対称性ジメチルアルギニンまたは血清クレアチン腎臓バイオマーカーのレベルは、EPOポリペプチド、組成物、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物の投与後に、ベースラインと比較して減少する、実施形態88~104のいずれか一つに記載の方法。
【0113】
実施形態106.標的細胞においてEPOポリペプチドを発現させる方法であって、
a)核酸、ベクター、または発現系を標的細胞内に移入することであって、核酸、ベクター、または発現系は、
i)実施形態1~41のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドをコードする核酸、および
ii)調節配列
を含む、移入すること;ならびに
b)EPOポリペプチドの発現を助ける条件下で細胞を培養すること
を含む、標的細胞においてEPOポリペプチドを発現させる方法。
【0114】
実施形態107.標的細胞においてEPOポリペプチドを発現させる方法であって、
a)核酸、ベクター、または発現系を標的細胞内に移入することであって、核酸、ベクター、または発現系は、
i)配列番号2のアミノ酸配列を有するEPOポリペプチドまたは配列番号13のアミノ酸配列を有するEPOポリペプチドをコードする核酸、および
ii)構成的プロモーターではない調節配列
を含む、移入すること;ならびに
b)EPOポリペプチドの発現を助ける条件下で細胞を培養すること
を含む方法。
【0115】
実施形態108.調節配列は、テトラサイクリン応答エレメントもしくは低酸素誘導性プロモーターなどの誘導性調節配列;組織特異的プロモーター;エンハンサー;サイレンサーである;またはマイクロRNAもしくは転写因子をコードする、実施形態106または実施形態107に記載の方法。
【0116】
実施形態109.ベクターはウイルスベクターまたは細菌ベクターである、実施形態106~108のいずれか一つに記載の方法。
【0117】
実施形態110.ベクターは、レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターである、実施形態106~109のいずれか一つに記載の方法。
【0118】
実施形態111.細胞は伴侶動物種の細胞である、実施形態106~110のいずれか一つに記載の方法。
【0119】
実施形態112.細胞は生きた伴侶動物種の中に位置する、実施形態106~111のいずれか一つに記載の方法。
【0120】
実施形態113.伴侶動物種は、イヌ、ネコ、またはウマである、実施形態111または実施形態112に記載の方法。
【0121】
実施形態114.
a)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108、もしくは110から選択される位置に相当する位置に少なくとも1つのアミノ酸置換;
b)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108、もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号9の少なくとも1つのアミノ酸置換;
c)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108、もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号10の少なくとも1つのアミノ酸置換;
d)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108、もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号11の少なくとも1つのアミノ酸置換;または
e)配列番号13の位置5、8、10、11、14、15、78、96、97、99、100、103、104、107、108、もしくは110から選択される位置に相当する、配列番号12の少なくとも1つのアミノ酸置換
を含むエリスロポエチン(EPO)ポリペプチド。
【0122】
実施形態115.少なくとも1つのアミノ酸置換は、
a)配列番号13の位置103に相当する位置における置換;
b)配列番号13の位置103に相当する、配列番号9の置換;
c)配列番号13の位置103に相当する、配列番号10の置換;
d)配列番号13の位置103に相当する、配列番号11の置換;または
e)配列番号13の位置103に相当する、配列番号12の置換
である、実施形態114に記載のEPOポリペプチド。
【0123】
実施形態116.配列番号13の位置103に相当する位置でアラニンが置換されている、実施形態114または115に記載のEPOポリペプチド。
【0124】
実施形態117.少なくとも1つのアミノ酸置換はアミノ酸誘導体での置換を含む、実施形態114~116のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0125】
実施形態118.EPOポリペプチドは、配列番号16、配列番号17、配列番号18、または配列番号19のアミノ酸配列を含む、実施形態114~117のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド。
【0126】
実施形態119.配列番号16、配列番号17、配列番号18、または配列番号19のアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【0127】
実施形態120.実施形態114~119のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドをコードする単離された核酸。
【0128】
実施形態121.実施形態120に記載の核酸を含む宿主細胞。
【0129】
実施形態122.EPOポリペプチドを含む組成物を生成する方法であって、実施形態121に記載の宿主細胞を培養することおよびEPOポリペプチドを単離することを含む方法。
【0130】
実施形態123.実施形態114~119のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【0131】
実施形態124.EPOポリペプチドは、実施形態114~119のいずれか一つに記載のEPOポリペプチドである、実施形態76~86のいずれか一つに記載の薬学的組成物。
【0132】
実施形態125.配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32のアミノ酸配列;および異種ポリペプチド配列を含むネコエリスロポエチン受容体(EPOR)ポリペプチドの細胞外ドメインを含むポリペプチド。
【0133】
実施形態126.配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号29、配列番号30、配列番号31、または配列番号32のアミノ酸配列;および異種ポリペプチド配列を含むポリペプチド。
【0134】
実施形態127.配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、または配列番号22のアミノ酸配列を含む、実施形態115または実施形態116に記載のポリペプチド。
【0135】
実施形態128.実施形態125~127のいずれか一つに記載のポリペプチドをコードする単離された核酸。
【0136】
実施形態129.実施形態128に記載の核酸を含む宿主細胞。
【0137】
実施形態130.実施形態129に記載の宿主細胞を培養することおよびポリペプチドを単離することを含む、ポリペプチドを生成する方法。
【0138】
実施形態131.実施形態126~127のいずれか一つに記載のポリペプチドおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【0139】
実施形態132.多血症を有する対象を治療する方法であって、実施形態114~119のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態125~127のいずれか一つに記載のポリペプチド、実施形態120もしくは実施形態128に記載の核酸、または実施形態123、実施形態124、もしくは実施形態131に記載の薬学的組成物の治療的有効量を対象に投与することを含む、方法。
【0140】
実施形態133.EPOポリペプチド、ポリペプチド、核酸、または薬学的組成物は非経口的に投与される、実施形態132に記載の方法。
【0141】
実施形態134.EPOポリペプチド、ポリペプチド、核酸、または薬学的組成物は、筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路、または吸入経路によって投与される、実施形態132または実施形態133に記載の方法。
【0142】
実施形態135.対象は伴侶動物種である、実施形態132~132のいずれか一つに記載の方法。
【0143】
実施形態136.伴侶動物種は、ネコ、イヌ、またはウマである、実施形態135に記載の方法。
【0144】
実施形態137.対象はヒトである、実施形態132~134のいずれか一つに記載の方法。
【0145】
実施形態138.多血症は、JAK2における変異、腫瘍からのEPOの過剰生成および/または分泌によって引き起こされる、実施形態132~137のいずれか一つに記載の方法。
【0146】
これらおよび他の態様ならびに様々な実施形態は、下でより十分に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0147】
【
図1】
図1Aは、単離された塩基性および酸性アナログ6-30GV成熟画分の等電点電気泳動法(IEF)を示しており、
図1BはそのSDS-PAGEを示している。
【
図2A-B】様々なシアル酸付加状態の分離を示すIEFゲルを示している。pIマーカー箇所が表示されている。
【
図3】単離されたネコEPOアナログ6-30GV成熟(配列番号14)のウェスタンブロットを示している。レーン1:分子量マーカー;レーン2~6:それぞれ1μg、0.5μg、0.2μg、0.1μg、および0.05μgの単離されたアナログ6-30GV成熟。
【
図4A】蛍光検出器を有するHPLCを用いた、DMB-シアル酸としてのシアル酸解析を示している。既知の濃度のNeu5Gc/Neu5Aの市販の標準についてのシアル酸解析を示している。
【
図4B】蛍光検出器を有するHPLCを用いた、DMB-シアル酸としてのシアル酸解析を示している。単離されたアナログ6-30GV成熟についてのシアル酸解析を示している。
【
図5】高度シアル酸付加ネコEPO(酸性画分)は、低度シアル酸付加ネコEPO(塩基性画分)と比較してより低い活性を有することを実証した、TF-1細胞増殖アッセイの結果を示している。
【
図6A】皮下(SQ)注射後の2匹の猫(ドットおよびセーレム)における低度シアル酸付加アナログ6-30GV成熟(塩基性画分)についての薬物動態(PK)プロファイルを示している。
【
図6B】静脈内(IV)注射後の4匹の猫における高度シアル酸付加アナログ6-30GV成熟(酸性画分)についての平均PKプロファイルおよびパラメーターを示している。
【
図6C】皮下(SQ)注射後の4匹の猫における高度シアル酸付加アナログ6-30GV成熟(酸性画分)についての平均PKプロファイルおよびパラメーターを示している。
【
図6D】筋肉内(IM)注射後の3匹の猫における高度シアル酸付加アナログ6-30GV成熟(酸性画分)についての平均PKプロファイルおよびパラメーターを示している。
【
図7A-D】fEPOR201-N-flag、fEPOR202-N-flag、fEPOR201_ECD-Fc、fEPOR202_ECD-Fc、およびfEPOR203_ECD-Fcの発現を示した一連のウェスタンブロットである。
図7Aは、ネコEPOR201-ECD-Fc(レーン1)およびネコEPOR202-ECD-Fc(レーン2)を同定する抗ヒトFc抗体を用いたウェスタンブロットである。
図7Bおよび
図7Cは、トランスフェクトされていないコントロール(レーン5)と比較した、ネコEPOR201-N-flag(レーン3および4)およびネコEPOR202-N-flag(レーン6および7)を同定する抗flag抗体を用いたウェスタンブロットである。
図7Dは、ネコEPOR203-ECD-Fc(レーン9)および分子量標準(レーン8)のSDS-PAGEのクマシー染色である。
【
図8】組み換えヒトEPOおよびアナログ6-30GV成熟についてのTF-1細胞増殖アッセイおよび算出されたEC
50値の結果を示している。
【
図9】ネコEPOのE18とR14、Y15、およびK97との間の提案される相互作用を示している。
【
図10】アナログ6-30EV成熟、およびアナログ6-30EV成熟とアナログ6-30GV成熟との50/50混合物についてのTF-1細胞増殖アッセイの結果を示している。
【
図11】ネコアナログ6-30EV成熟(配列番号15)とネコEPOR203_39A_ECD_Fc(配列番号26)との間のELISA結合アッセイを示している。表される4つのパラメーターは、A:最小値;D:最大値;C:変曲点;およびD:曲線のヒル勾配、である。
【
図12】3つの用量レベル(1μg/kg(「EPO1」;n=5)、3μg/kg(「EPO3」;n=5)、または10μg/kg(「EPO10」;n=5))のうちの1つでの、偽薬またはネコアナログ6-30EV成熟(配列番号15)の投与より1日前の時点での、ならびに投与の5、7、10、および14日後の時点での、猫における網状赤血球絶対数パーセンテージを示したグラフである。
【
図13】ネコアナログ6-30GV成熟(配列番号14;10μg/kg;n=4)の投与より4日前の時点での、ならびに投与の3、5、10、17、19、24、31、および33日後の時点での、猫における網状赤血球絶対数パーセンテージを示したグラフである。
【0148】
ある特定の配列の説明
表1は、本明細書において参照されるある特定の配列のリストを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0149】
本開示は、成熟形態における位置18にグリシン(EPO G18)を有する野生型ネコEPOが、第2の受容体結合部位に対する修飾された効果を有し得、位置18におけるグルタミン酸(EPO E18)が、向上したネコEPO第2部位結合活性を有し得るという構造的証拠を提供する。本開示は、E18がネコEPOの第2の結合部位における少なくとも3つのアミノ酸(R14、T15、およびL97)と潜在的に相互作用するとしてどのように同定されたかを記載する。第2の結合部位は、EPO受容体二量体化を促すと理解される。
【0150】
本開示は、1つまたは複数の付加的なグリコシル化部位を有する、野生型ネコEPO E44前駆体(配列番号2、E44は成熟EPOにおけるE18に相当する)および野生型ネコEPO E18成熟(配列番号13)ポリペプチドのアナログを提供する。例えば、付加的なN結合グリコシル化部位を導入する(単独でまたは任意の組み合わせで)のに適したネコEPOのアミノ酸箇所が提供される。ネコEPOポリペプチドを用いた治療の方法のように、ネコEPOポリペプチドの酸性および塩基性画分を含めたネコEPOポリペプチドを生成するまたは精製する方法も提供される。ネコEPOポリペプチドを含めたEPOポリペプチドの単回投薬用および/または複数回投薬用の薬学的組成物のための製剤化も記載される。ネコEPOポリペプチドをコードする核酸、ベクター、発現系、ならびに遺伝子療法の方法による、コントロールされた発現を含めた、そうしたポリペプチドを発現させる方法が記載される。
【0151】
哺乳動物における多血症の治療のための、第2の結合部位に変異を有するEPOポリペプチド、およびそうしたEPOポリペプチドまたはそうしたEPOポリペプチドを発現する核酸を投与する方法も本明細書において記載される。第2の結合部位に変異を有するEPOポリペプチドは、第1のEPO受容体に対する高いアフィニティーを維持し得るが、EPO受容体二量体化に欠陥を有し得る。第2部位変異を有するEPOポリペプチドは、EPO受容体を占有することによって、内因性EPOが機能するのを妨げ得る。また、哺乳動物における多血症の治療のための、ネコEPO受容体の細胞外ドメインを含むポリペプチド、およびそうしたEPORポリペプチドまたはそうしたEPORポリペプチドをコードする核酸を投与する方法も本明細書において記載される。
【0152】
読者の利便性のために、本明細書において用いられる用語についての以下の定義が提供される。
【0153】
本明細書において使用するとき、Kdなどの数的用語は、科学的測定に基づいて算出され、ゆえに適当な測定誤差に供される。ある場合には、数的用語は、最も近い有効数字に四捨五入されている数値を含み得る。
【0154】
本明細書において使用するとき、「a」または「an」は、別途指定がない限り、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」を意味する。本明細書において使用するとき、「または」という用語は、別途指定がない限り、「および/または」を意味する。多項従属請求項の文脈において、「または」の使用は、他の請求項に戻って参照する場合、そうした請求項を択一式でのみ指す。
【0155】
例示的EPOポリペプチド
新規のネコEPOポリペプチド、例えば、配列番号2または配列番号13(ただし、配列番号2または配列番号13には少なくとも1つのN結合グリコシル化部位の存在が示されていない)のアミノ酸配列を含むEPOポリペプチドが提供される。
【0156】
「アミノ酸配列」とは、タンパク質におけるアミノ酸の配列を意味し、配列の1つまたは複数のアミノ酸がそれらの側鎖基を化学的に修飾されているアミノ酸の配列、ならびに公知の配列と比べて、1つまたは複数のアミノ酸が、それによってEPO受容体に結合する能力などの所望の特性が取り除かれることなく、置き換えられている、挿入されている、または欠失しているものを含む。アミノ酸配列は、ペプチド、オリゴペプチド、またはタンパク質とも称され得る。
【0157】
本明細書において用いられる「エリスロポエチン」、「EPO」、または「EPOポリペプチド」とは、EPOの全体または断片を含むポリペプチドである。
【0158】
例えば、「EPO」とは、別途指示がない限り、霊長類(例えば、ヒトおよびカニクイザル)、げっ歯類(例えば、マウスおよびラット)、および伴侶動物(例えば、犬、猫、およびウマ)などの哺乳動物を含めた、任意の脊椎動物供給源由来のEPOポリペプチドを指す。一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号9、配列番号10、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、または配列番号15のアミノ酸配列を含む。
【0159】
本明細書において用いられる「エリスロポエチン受容体」、「EPO受容体」、または「EPOR」とは、EPOポリペプチドに結合する、EPO受容体の全体または一部分を含むポリペプチドである。
【0160】
例えば、「EPOR」とは、別途指示がない限り、霊長類(例えば、ヒトおよびカニクイザル)、げっ歯類(例えば、マウスおよびラット)、および伴侶動物(例えば、犬、猫、およびウマ)などの哺乳動物を含めた、任意の脊椎動物供給源由来のEPORポリペプチドを指す。一部の実施形態において、EPORは、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、または配列番号31のアミノ酸配列を含む。
【0161】
「伴侶動物種」または「伴侶動物」という用語は、ヒトにとっての伴侶であることに適した動物を指す。一部の実施形態において、伴侶動物は、犬、猫、または馬である。一部の実施形態において、伴侶動物は、ウサギ、フェレット、モルモット、またはげっ歯類等である。一部の実施形態において、伴侶動物はウシまたはブタである。
【0162】
「細胞外ドメイン」(「ECD」)とは、膜貫通ドメインを越えて細胞外空間に伸びる、ポリペプチドの部分である。本明細書において用いられる「細胞外ドメイン」という用語は、そのリガンドに結合する、完全な細胞外ドメインを含み得るまたは1つもしくは複数のアミノ酸を欠く短縮した細胞外ドメインを含み得る。細胞外ドメインの組成は、どのアミノ酸が膜内にあるかを判定するために用いられるアルゴリズムに依存し得る。所定のタンパク質に対する種々の細胞外ドメインを、種々のアルゴリズムが予測し得および種々の系が発現させ得る。
【0163】
EPORポリペプチドの細胞外ドメインは、EPOに結合する、EPORの完全な細胞外ドメインまたは短縮した細胞外ドメインを含み得る。一部の実施形態において、EPORポリペプチドの細胞外ドメインは、伴侶動物種に由来するEPORポリペプチドの細胞外ドメインである。例えば、一部の実施形態において、EPORポリペプチドの細胞外ドメインは、イヌEPOR、ネコEPOR、ウマEPOR、またはヒトEPORに由来する。一部の実施形態において、EPORポリペプチドの細胞外ドメインは、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号29、配列番号30、または配列番号31のアミノ酸配列を含む。
【0164】
「野生型」とは、天然に存在するポリペプチドの非変異型またはその断片を指す。野生型ポリペプチドは、組み換えにより生成され得る。
【0165】
「生物活性のある」実体または「生物活性」を有する実体とは、天然に存在する分子の代謝的もしくは生理的過程に関係したもしくは関連した任意の機能、および/または構造的、調節的、もしくは生化学的機能を有する実体である。生物活性のあるポリペプチドまたはその断片には、リガンド-受容体相互作用または抗原-抗体結合を含むがそれらに限定されない生物学的反応に関与し得るものが含まれる。生物活性には、向上した所望の活性または減少した望ましくない活性が含まれ得る。実体は、それが別の分子との分子相互作用に関与する場合、疾患状態を緩和することにおいてそれが治療的価値を有する場合、免疫応答を誘導することにおいてそれが予防的価値を有する場合、分子の存在を判定することにおいてそれが診断的および/または予測的価値を有する場合、生物活性を実証し得る。
【0166】
「アナログ」とは、参照ポリペプチドの少なくとも1つの生物活性を実質的に保持する、単一のまたは複数のアミノ酸置換、欠失、および/または付加によって参照ポリペプチドとは異なるポリペプチドである。
【0167】
本明細書において使用するとき、ポリペプチド配列に関する「アミノ酸配列同一性パーセント(%)」および「相同性」とは、配列をアラインしおよび必要な場合にはギャップを導入して配列同一性最大パーセントを達成し、かついかなる保存的置換も配列同一性の一部として見なさない後の、特異的なペプチドまたはポリペプチド配列におけるアミノ酸残基と同一である、候補配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。アミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアライメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMEGALINE(商標)(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に使用可能なコンピューターソフトウェアを用いて、当該技術分野における技能の範囲内にある様々なやり方で達成され得る。当業者であれば、比較されている配列の完全長にわたる最大アライメントを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含めた、アライメントを測定するための適当なパラメーターを決定し得る。
【0168】
一部の実施形態において、アナログは、野生型配列ポリペプチドと、少なくとも約50%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約60%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約65%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約70%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約75%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約85%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約97%のアミノ酸配列同一性、少なくとも約98%のアミノ酸配列同一性、または少なくとも約99%のアミノ酸配列同一性を有する。
【0169】
アミノ酸置換は、ポリペプチドにおける1つのアミノ酸の、別のアミノ酸での置き換えを含み得るが、それに限定されるわけではない。例示的置換が表2に示されている。アミノ酸置換は関心対象の分子内に導入され得、産物は、所望の活性、例えば保持された/向上した受容体結合、減少した免疫原性、または向上した薬物動態についてスクリーニングされ得る。
【0170】
アミノ酸は、共通の側鎖特性に従ってグループ分けされ得る。
(1)疎水性:ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、Ile;
(2)中性親水性:Cys、Ser、Thr、Asn、Gln;
(3)酸性:Asp、Glu;
(4)塩基性:His、Lys、Arg;
(5)鎖配向に影響を与える残基:Gly、Pro;
(6)芳香族:Trp、Tyr、Phe
【0171】
非保存的置換は、これらのクラスの1つのうちの一員を別のクラスと交換することを伴う。
【0172】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号2または配列番号13に存在しない少なくとも1つのN結合グリコシル化部位の存在を除いて、配列番号2または配列番号13のアミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、少なくとも1つのN結合グリコシル化部位は、アスパラギン-xaa-セリン配列を含み、式中、xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸である。一部の実施形態において、少なくとも1つのN結合グリコシル化部位は、アスパラギン-xaa-スレオニン配列を含み、式中、xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸である。一部の実施形態において、少なくとも1つのN結合グリコシル化部位はいずれも、別のN結合グリコシル化部位と重複しない。
【0173】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸位置47~49、55~57、56~58、60~62、61~63、79~81、82~84、91~93、92~94、97~99、98~100、99~101、112~114、113~115、114~116、115~117、116~118、137~139、140~142、141~143、142~144、143~145、144~146、145~147、146~148、147~149、148~150、149~151、150~152、161~163、162~164、184~186、および/または186~188にN結合グリコシル化部位を含む。
【0174】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号13のアミノ酸位置21~23、29~31、30~32、34~36、35~37、53~55、56~58、65~67、66~68、71~73、72~74、73~75、86~88、87~89、88~90、89~91、90~92、111~113、114~116、115~117、116~118、117~119、118~120、119~121、120~122、121~123、122~124、123~125、124~126、135~137、136~138、158~160、および/または162~164にN結合グリコシル化部位を含む。
【0175】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号2の位置113に相当するアミノ酸位置にバリンを含む。
【0176】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、配列番号4または配列番号15のアミノ酸配列を含む。
【0177】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、下記の表3に列挙される1つまたは複数のアミノ酸改変を含む。
*Xは、プロリン以外の任意のアミノ酸を示す。
【0178】
本明細書において用いられる「アミノ酸誘導体」とは、ヒトに見出される20種の一般的な天然アミノ酸のうちの1つではない、任意のアミノ酸、修飾されたアミノ酸、および/またはアミノ酸アナログを指す。例示的アミノ酸誘導体には、ヒトに見出されない天然アミノ酸(例えば、一部の微生物に見出され得るセレノシステインおよびピロリシン)および非天然アミノ酸が含まれる。例示的アミノ酸誘導体には、化学製品の製造業者および販売業者を通じて市販されているアミノ酸誘導体が含まれるが、それらに限定されるわけではない(例えば、2017年5月6日にアクセスしたsigmaaldrich.com/chemistry/chemistry-products.html?TablePage=16274965、それは参照により本明細書に組み入れられる)。宿主細胞、真正細菌合成酵素に由来する直交アミノアシル-tRNA合成酵素、直交tRNA、およびアミノ酸誘導体を利用する翻訳系を用いて、1つまたは複数のアミノ酸誘導体がポリペプチド内の特異的箇所に組み入れられ得る。さらなる説明に関しては、例えば米国特許第9,624,485号を参照されたい。
【0179】
一部の実施形態において、本明細書において記載されるEPOポリペプチドまたは他のポリペプチドは、アミノ酸誘導体でのアミノ酸置換を含む。一部の実施形態において、アミノ酸誘導体は、アスパラギン誘導体、セリン誘導体、スレオニン誘導体、またはアラニン誘導体である。
【0180】
本明細書において用いられる「グリコシル化された」とは、共有結合によって結合した1つまたは複数のグリカン部分を有するポリペプチドを指す。
【0181】
本明細書において用いられる「グリカン」または「グリカン部分」とは、グリコシド結合によって連結した単糖類を指す。
【0182】
グリカンはいくつかの形で糖ペプチドに結合し、そのうちアスパラギンへのN-結合型ならびにセリンおよびスレオニンへのO-結合型は、組み換え治療用糖タンパク質に最も適している。N-結合型グリコシル化は、Asn-Xaa-Ser/Thrコンセンサス配列で生じ、式中、Xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸であり得る。
【0183】
本明細書において用いられる「シアル酸付加」とは、共有結合によって結合した1つまたは複数のシアル酸部分を有するポリペプチドを指す。
【0184】
グリコシル化されたおよびシアル酸付加されたタンパク質を生成するための多様な手法が開発されている。例えば、Savinova,et al.,Applied Biochem&Microbiol.51(8):827-33(2015)を参照されたい。
【0185】
本明細書において用いられる「PEG化された」とは、結び付いたまたは共有結合的にもしくは非共有結合によって結合した1つまたは複数のポリエチレングリコール(PEG)部分を有するポリペプチドを指す。
【0186】
一部の実施形態において、EPOポリペプチドはグリコシル化されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、N結合グリコシル化部位に結合した少なくとも1つのグリカン部分を含む。一部の実施形態において、EPOポリペプチドはシアル酸付加されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドはPEG化されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドはグリカンにおいてPEG化されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドは第一級アミンにおいてPEG化されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドはN末端α-アミンにおいてPEG化されている。一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、グリコシル化され、シアル酸付加され、および/またはPEG化されている。
【0187】
例示的EPOポリペプチドの発現および生成
シグナル配列を有するまたは有しないEPOポリペプチドのすべてまたは一部をコードするポリヌクレオチド配列が提供される。核酸分子の構築において、同種シグナル配列(すなわち、野生型EPOのシグナル配列)が用いられない場合には、別のシグナル配列、例えばPCT/US06/02951に記載されるシグナル配列のいずれか1つが用いられ得る。
【0188】
典型的に、本明細書において記載されるEPOポリペプチドまたは別のポリペプチドなど、関心対象のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、選択された宿主細胞における発現に適した発現ベクター内に挿入される。
【0189】
「ベクター」という用語は、宿主細胞において繁殖され得るクローン化された1種または複数のポリヌクレオチドを含有するように操作され得るポリヌクレオチドを記載するために用いられる。ベクターは、以下の要素:複製開始点、関心対象のポリペプチドの発現を調節する1種もしくは複数の調節配列(例えば、プロモーターまたはエンハンサーなど)、または1種もしくは複数の選択マーカー遺伝子(例えば、抗生物質耐性遺伝子、および比色アッセイにおいて用いられ得る遺伝子、例えばβ-ガラクトシダーゼなど)のうちの1つまたは複数を含み得る。「発現ベクター」という用語は、宿主細胞において関心対象のポリペプチドを発現させるために用いられるベクターを指す。
【0190】
ベクターは、非ウイルス法(例えば、裸のDNA、調製されたDNA、またはリポソーム)を介してまたはウイルス法を介して送達可能なDNAプラスミドであり得る。一部の実施形態において、ベクターは、レトロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、またはポックスウイルスベクターなどのウイルスベクターである。ベクターは細菌ベクターであり得る。
【0191】
本明細書において用いられる「発現系」という用語は、発現ベクターと少なくとも1種の付加的なベクターとの組み合わせを指す。組み合わせは、非ウイルス法を介してまたはウイルス法を介して送達可能であり得る。
【0192】
一部の実施形態において、発現系は、発現ベクターと、調節配列(例えば、転写因子またはマイクロRNAをコードする核酸配列)を含むベクターとを含む。
【0193】
本明細書において記載されるEPOまたはEPORポリペプチドの発現を調節して、インビボにおけるEPOまたはEPORの過度の生成を阻止し得る。コントロールされた発現は、免疫原性、多血症(赤血球の過剰生成)、または他の負の効果を低下させ得る。テトラサイクリン応答系、マイクロRNA調節系、または低酸素誘導系(例えば、低酸素誘導性プロモーターまたはエンハンサーを活性化するプロリルヒドロキシラーゼの使用)など、インビトロおよびインビボにおいて遺伝子調節をコントロールする多くの公知の方法が存在する。
【0194】
「調節配列」(「調節領域」または「調節エレメント」とも称される)という用語は、遺伝子発現および/またはタンパク質発現を直接的または間接的に促すおよび/またはコントロールする核酸配列を指す。調節配列は、プロモーター、エンハンサー、サイレンサー、またはマイクロRNA(miRNA)もしくは転写因子をコードする核酸配列であり得る。調節配列は、遺伝子発現および/またはタンパク質発現を増加させ得るまたは減少させ得る。
【0195】
一部の実施形態において、調節配列は、転写因子などの制御タンパク質に結合して、遺伝子発現および/またはタンパク質発現をコントロールする。一部の実施形態において、調節配列は、遺伝子発現および/またはタンパク質発現をコントロールする転写因子をコードする。一部の実施形態において、調節配列は、標的mRNAに結合してタンパク質発現をコントロールするmiRNAをコードする。
【0196】
一部の実施形態において、調節配列は、コントロール可能な調節配列である。一部の実施形態において、調節配列は、構成的プロモーター(例えば、CMVプロモーター)などのコントロール不能な調節配列である。一部の実施形態において、調節配列は、プロモーターなどの正の調節配列である。一部の実施形態において、調節配列は、サイレンサーなどの負の調節配列である。一部の実施形態において、調節配列は、一過性の、誘導性の(例えば、テトラサイクリン応答性プロモーターまたは低酸素誘導性プロモーター)、および/または組織特異的な遺伝子発現および/またはタンパク質発現を提供する。
【0197】
一部の実施形態において、調節配列は、本開示のEPOポリペプチドをコードする核酸(コード配列)に動作可能に連結されている。調節配列は、それらが、コードされるポリペプチドの発現を指揮するように機能する限りは、コード配列と近接している必要はない。ゆえに、例えば、翻訳されないが転写される介在配列がプロモーター配列とコード配列との間に存在し得、プロモーター配列は、なおもコード配列に「動作可能に連結されている」と見なされ得る。
【0198】
一部の実施形態において、調節配列は、本開示のEPOポリペプチドをコードする核酸に動作可能に連結されていない。例えば、調節配列は、EPOポリペプチドをコードする核酸と同じベクターまたは異なるベクターから発現されるマイクロRNA配列または転写因子であり得る。
【0199】
「宿主細胞」とは、ベクターまたは単離されたポリヌクレオチドのレシピエントであり得るまたはレシピエントになっている細胞を指す。宿主細胞は原核細胞または真核細胞であり得る。例示的真核細胞には、霊長類または非霊長類動物細胞などの哺乳動物細胞;酵母などの真菌細胞;植物細胞;および昆虫細胞が含まれる。非限定的な例示的哺乳動物細胞には、NS0細胞、PER.C6(登録商標)細胞(Crucell)、293細胞、およびCHO細胞、ならびに293-6E、DG-44、CHO-S、およびCHO-K細胞など、それらの誘導体が含まれるが、それらに限定されるわけではない。宿主細胞には単一宿主細胞の子孫が含まれ、子孫は、天然の、偶発的な、または意図的な変異に起因して、必ずしも元の親細胞と(形態がまたはゲノムDNA相補体が)完全に同一ではない可能性がある。宿主細胞には、本明細書において提供されるアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドをインビボでトランスフェクトされた細胞が含まれる。
【0200】
本明細書において用いられる「単離された」という用語は、それが典型的に天然において一緒に見出されるまたは生成される成分の少なくとも一部から分離されている分子を指す。例えば、ポリペプチドは、それが生成された細胞の成分の少なくとも一部からそれが分離されている場合、「単離された」と称される。ポリペプチドが発現後に細胞によって分泌される場合、それを生成した細胞からポリペプチドを含有する上清を物理的に分離することは、ポリペプチドを「単離すること」であると見なされる。同様に、ポリヌクレオチドは、それが、典型的に天然においてそれが見出されるより大きなポリヌクレオチド(例えば、DNAポリヌクレオチドの場合には、ゲノムDNAまたはミトコンドリアDNAなど)の一部ではない場合、または例えばRNAポリヌクレオチドの場合には、それが生成された細胞の成分の少なくとも一部から分離されている場合、「単離された」と称される。ゆえに、宿主細胞内部のベクターに含有されるDNAポリヌクレオチドは、「単離された」と称され得る。
【0201】
一部の実施形態において、本明細書において記載されるEPOポリペプチドまたは別のポリペプチドは、サイズ排除クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、プロテインAカラムクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、CHTクロマトグラフィー、および/または合成分子がコンジュゲートされた樹脂クロマトグラフィー(例えば、Hisタグアフィニティーカラムクロマトグラフィー)などのクロマトグラフィーを用いて単離される。一部の実施形態において、本明細書において記載されるEPOポリペプチドまたは別のポリペプチドは、Captoブチルカラムクロマトグラフィー、カチオン交換カラムクロマトグラフィー、アニオン交換カラムクロマトグラフィー、および/または混合モードカラムクロマトグラフィーを用いて単離される。一部の実施形態において、本明細書において記載されるEPOポリペプチドまたは別のポリペプチドは、クロマトグラフィー法および/またはカラムの組み合わせを用いて単離される。
【0202】
一部の実施形態において、生成または単離の方法は、任意のウイルスを不活化することまたは除去することをさらに含む。
【0203】
本明細書において用いられる「等電点」または「pI」という用語は、分子が、等電点電気泳動法によって決定される、正味の電荷を帯びていないおよび/または電場においてさらに移動しないpHを指す。
【0204】
本明細書において用いられる「等電点の値域」という用語は、分子の大多数が、等電点電気泳動法によって決定される、正味の電荷を帯びていないおよび/または電場においてさらに移動しないpHの値域を指す。
【0205】
一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有するEPOポリペプチドを含む。一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有するEPOポリペプチドの酸性画分を含む。一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約1~約3.5、約1.5~約3.5、約2~約3.5、約2.5~約3.5、約3~約3.5、約3.5もしくはそれ未満、または約3もしくはそれ未満の等電点の値域を有するEPOポリペプチドの高度シアル酸付加画分を含む。
【0206】
一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有するEPOポリペプチドを含む。一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有するEPOポリペプチドの塩基性画分を含む。一部の実施形態において、組成物は、等電点電気泳動法によって決定される、約3.5~約6、約4~約6、約4.5~約6、約5~約6、約5.5~約6、約3.5~約5、約4~約5、約4.5~約5、約3.5もしくはそれを上回る、約4もしくはそれを上回る、または約4.5もしくはそれを上回る等電点の値域を有するEPOポリペプチドの低度シアル酸付加画分を含む。
【0207】
EPORに対する例示的EPOポリペプチドアフィニティー
「アフィニティー」という用語は、分子(例えば、抗体)の単一結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との間の非共有結合的相互作用の総計の強度を意味する。分子XのそのパートナーYに対するアフィニティーは、一般的に、解離定数(KD)によって表され得る。アフィニティーは、例えばイムノブロット、ELISA KD、KinEx A、バイオレイヤー干渉法(BLI)、または表面プラズモン共鳴装置など、当該技術分野で公知の一般的方法によって測定され得る。
【0208】
「KD」、「Kd」、「Kd」、または「Kd値」という用語は、抗体-抗原相互作用の平衡解離定数を指すために互換可能に用いられる。一部の実施形態において、抗体のKdは、供給業者の指示書に従って、Octet(登録商標)システム(Pall ForteBio LLC,Fremont,CA)など、バイオセンサーを用いたバイオレイヤー干渉法アッセイを用いることによって測定される。簡潔には、ビオチン化された抗体をセンサーチップに結合させ、抗体の会合を90秒間モニターし、解離を600秒間モニターする。希釈および結合工程のためのバッファーは、20mMリン酸塩、150mM NaCl、pH7.2である。バッファーのみのブランク曲線を差し引いて、任意のドリフトを補正する。ForteBioデータ解析ソフトウェアを用いて、データを2:1結合モデルにフィットさせて、会合速度定数(kon)、解離速度定数(koff)、およびKdを決定する。平衡解離定数(Kd)は、koff/konの比として算出される。「kon」という用語は、抗原への抗体の会合に対する速度定数を指し、「koff」という用語は、抗体/抗原複合体からの抗体の解離に対する速度定数を指す。
【0209】
リガンドまたは受容体に「結合する」という用語は、当該技術分野で十分に理解されている用語であり、そのような結合を判定する方法も当該技術分野で周知である。分子は、それが特定の細胞または物質と反応する、会合する、またはそれに対するアフィニティーを有する場合、「結合」を呈すると言われ、当該反応、会合、またはアフィニティーは、例えばイムノブロット、ELISA KD、KinEx A、バイオレイヤー干渉法(BLI)、表面プラズモン共鳴装置など、当該技術分野で公知の1つまたは複数の方法によって検出可能である。
【0210】
「表面プラズモン共鳴」とは、例えばBIAcore(商標)システム(BIAcore International AB,a GE Healthcare company,Uppsala,Sweden and Piscataway,N.J.)を用いて、バイオセンサーマトリックス内のタンパク質濃度の変化の検出によって、リアルタイムの生体特異的相互作用の解析を可能にする光学現象を表す。さらなる説明に関しては、Jonsson et al.(1993)Ann.Biol.Clin.51:19-26を参照されたい。
【0211】
「バイオレイヤー干渉法」とは、バイオセンサーチップ上の固定されたタンパク質のレイヤーおよび内部参照レイヤーから反射される光の干渉パターンを解析する光学的解析技法を指す。バイオセンサーチップに結合している分子の数の変化は、干渉パターンのシフトを引き起こし、それがリアルタイムで測定され得る。バイオレイヤー干渉法のための非限定的な例示的装置は、Octet(登録商標)システム(Pall ForteBio LLC)である。例えば、Abdiche et al.,2008,Anal.Biochem.377:209-277を参照されたい。
【0212】
「低下させる」または「阻害する」ことは、参照と比較して、活性、機能、または量を減少させる、低下させる、または停止させることを意味する。一部の実施形態において、「低下させる」または「阻害する」によって、20%またはそれを上回る全体的減少を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、「低下させる」または「阻害する」によって、50%またはそれを上回る全体的減少を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、「低下させる」または「阻害する」によって、75%、85%、90%、95%、またはそれを上回る全体的減少を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、上述の量が、ある期間にわたって、同じ期間にわたるコントロール投薬(偽薬など)と比べて阻害されるまたは減少する。
【0213】
「増加させる」または「刺激する」ことは、参照と比較して、活性、機能、または量を増加させる、向上させる、または増大させることを意味する。一部の実施形態において、「低下させる」または「阻害する」によって、20%またはそれを上回る全体的増加を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、「増加させる」または「刺激する」によって、50%またはそれを上回る全体的増加を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、「増加させる」または「刺激する」によって、75%、85%、90%、95%、またはそれを上回る全体的増加を引き起こす能力を意味する。一部の実施形態において、上述の量が、ある期間にわたって、同じ期間にわたるコントロール投薬(偽薬など)と比べて刺激されるまたは増加する。
【0214】
本明細書において用いられる「参照」とは、比較目的のために用いられる任意の試料、標準、またはレベルを指す。参照は、健常または非疾患性試料から獲得され得る。一部の例において、参照は、伴侶動物の非疾患性または未処理試料から獲得される。一部の例において、参照は、試験されているまたは治療されている動物ではない、特定の種の1匹または複数匹の健常動物から獲得される。
【0215】
一部の実施形態において、本発明のEPOポリペプチドまたは核酸の投与は、少なくとも25%、または少なくとも26%、または少なくとも27%、または少なくとも28%、または少なくとも29%、または少なくとも30%、または少なくとも32%、または少なくとも35%、または少なくとも38%、または少なくとも40%、または少なくとも42%、または少なくとも45%、または少なくとも48%まで増加する、ヘマトクリットパーセントの増加をもたらし得る。
【0216】
例示的薬学的組成物
「薬学的製剤」および「薬学的組成物」という用語は、活性成分の生物活性が有効となるのを可能にするような形態にあり、かつ製剤が投与される対象にとって許容されないほど有毒である付加的成分を含有しない調製物を指す。
【0217】
「薬学的に許容される担体」とは、対象への投与のための「薬学的組成物」を一緒に含む、治療剤との使用のための当該技術分野で慣習的な非毒性の固体、半固体、または液体の充填剤、希釈剤、カプセル化材料、処方助剤、または担体を指す。薬学的に許容される担体は、採用される投薬量および濃度でレシピエントにとって非毒性であり、かつ製剤の他の成分と適合性である。薬学的に許容される担体は、採用される製剤にとって適当である。薬学的に許容される担体の例には、アルミナ;ステアリン酸アルミニウム;レシチン;ヒト血清アルブミン、イヌもしくは他の動物アルブミンなどの血清タンパク質;リン酸塩、クエン酸塩、トロメタミン、もしくはHEPESバッファーなどのバッファー;グリシン;ソルビン酸;ソルビン酸カリウム;飽和した植物性脂肪酸の部分的グリセリド混合物;水;硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、もしくは三ケイ酸マグネシウムなどの塩もしくは電解質;ポリビニルピロリドン、セルロースに基づく物質;ポリエチレングリコール;ショ糖;マンニトール;またはアルギニンを含むがそれに限定されないアミノ酸が含まれる。
【0218】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、約6.2~約7、約6~約7.2、約6.4~約6.8、約6、または約7のpHを有し、リン酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含む。一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、約6.2~約7、約6~約7.2、約6、約6.4~約6.8、または約7のpHを有し、クエン酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを含む。
【0219】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80を含む。一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20を含む。一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート20を含む。一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびポリソルベート80を含む。
【0220】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、約100nM~約180nM、約110nM~約170nM、約120nM~約160nM、約130nM~約150nM、約140nM、約130nM~約160nM、約120nM~約150nM、約100nM、約110nM、約120nM、約130nM、約140nM、約150nM、約160nM、約170nM、または約180nMの濃度の塩化ナトリウムを含む。
【0221】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、約100nM~約180nM、約110nM~約170nM、約120nM~約160nM、約130nM~約150nM、約140nM、約130nM~約160nM、約120nM~約150nM、約100nM、約110nM、約120nM、約130nM、約140nM、約150nM、約160nM、約170nM、または約180nMの濃度のリン酸ナトリウムを含む。
【0222】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、約550nM~約750nM、約570nM~約730nM、約590nM~約720nM、約600nM~約700nM、約620nM~約680nM、約640nM~約660nM、約650nM、約570nM~約670nM、約550nM~約650nM、約650nM~約750nM、約630nM~約700nM、または約670nM~約600nMの濃度のポリソルベートを含む。一部の実施形態において、ポリソルベートはポリソルベート80である。一部の実施形態において、ポリソルベートはポリソルベート20である。
【0223】
一部の実施形態において、薬学的に許容される担体は、m-クレゾールまたはベンジルアルコールを含む。一部の実施形態において、m-クレゾールの濃度は、約0.2%、約0.1%~約0.3%、約0.08%~約0.25%、または約0.05%~約0.25%である。一部の実施形態において、ベンジルアルコールの濃度は、約1%、約0.5%~約2%、約0.2%~約2.5%、約1%~約5%、約0.5%~約5%、または約1%~約3%である。
【0224】
薬学的組成物は、凍結乾燥形態で保存され得る:ゆえに、一部の実施形態において、調製過程は凍結乾燥工程を含む。次いで、凍結乾燥組成物は、猫への投与前に、典型的には非経口投与に適した水性組成物として再製剤化される。他の実施形態において、特にタンパク質が熱および酸化変性に非常に安定である場合、薬学的組成物は、液体の、すなわち水性の組成物として保存され得、それは、犬、猫、または馬に直接的にまたは適当な希釈を有して投与され得る。それは滅菌注射用水(WFI)で再構成され得、ベンジルアルコールなどの静菌性の試薬が含まれ得る。ゆえに、本発明は、固体および液体形態の両方の薬学的組成物を提供する。
【0225】
薬学的組成物のpHは、投与される場合、典型的に約pH6~pH8の値域内にあり、例えば約6、約6.2、約6.4、約6.6、約6.8、約7、約7.2である。本発明の製剤は、それらが治療目的のために用いられる対象となる場合、滅菌である。無菌状態は、滅菌濾過膜(例えば、0.2ミクロン膜)を通した濾過によるものを含めた、当該技術分野で公知のいくつかの手段のいずれかによって達成され得る。無菌状態は、抗細菌剤の有りまたは無しで維持され得る。
【0226】
本発明の薬学的製剤は、猫などの伴侶動物における貧血を伴う病状を治療するための本発明の方法において有用である。例えば、本明細書において記載される方法は、本開示の核酸またはポリペプチドの治療的有効用量を猫に投与することを含む。多くの実施形態において、治療的有効用量は、非経口的に、例えば皮下投与、静脈内注入、静脈内ボーラス注射、または筋肉内注射によって投与される。
【0227】
ゆえに、本発明の方法に従って、本発明のEPOポリペプチドもしくは核酸、他のポリペプチドもしくは核酸、または薬学的組成物は、ネコ、イヌ、ウマ、またはヒトに治療的有効用量で投与される。
【0228】
一部の実施形態において、治療的有効用量は、少なくとも連続2または3週間の間、週1回投与され、一部の実施形態において、治療のこのサイクルは、任意で1週間または複数の週間の治療なしが散在して、2回またはそれを上回る回数反復される。他の実施形態において、治療的有効用量は、連続2~5日間の間、1日1回投与され、一部の実施形態において、治療のこのサイクルは、任意で1日もしくは複数の日数または1週間もしくは複数の週間の治療なしが散在して、2回またはそれを上回る回数反復される。
【0229】
EPOおよびEPOR ECDポリペプチドの例示的使用
本明細書において開示される、1つもしくは複数の付加的なN-グリコシル化部位を含むEPOポリペプチド、またはEPOポリペプチドを含む薬学的組成物は、非再生性貧血を治療するのに有用であり得る。非再生性貧血状態は、イヌ、ネコ、またはウマを含むがそれらに限定されない伴侶動物において呈され得る。
【0230】
本明細書において開示される、第2の結合部位にアミノ酸置換を含むEPOポリペプチド、または第2部位変異EPOポリペプチドを含む薬学的組成物は、多血症を治療するのに有用であり得る。
【0231】
本明細書において開示される、EPORの細胞外ドメインを含むポリペプチド、またはEPOR ECDポリペプチドを含む薬学的組成物は、多血症を治療するのに有用であり得る。
【0232】
本明細書において使用するとき、「治療」とは、有益なまたは所望の臨床結果を獲得するための手法である。本明細書において用いられる「治療」は、伴侶動物を含めた哺乳動物における疾患に対する治療法の任意の施しまたは適用を網羅する。本開示の目的上、有益なまたは所望の臨床結果には、1つまたは複数の症候の緩和、疾患の程度の軽減、疾患の広がりを阻止することまたは遅らせること、疾患の再発を阻止することまたは遅らせること、疾患進行を遅らせることまたは減速させること、病状の改善、疾患または疾患の進行を阻害すること、疾患またはその進行を阻害することまたは減速させること、その発症を停止させること、および寛解(部分的または完全にかかわらず)が含まれるが、それらに限定されるわけではない。また、「治療」によって、増殖性疾患の病理学的帰結の低下も包含される。本明細書において提供される方法は、治療のこれらの態様のうちのいずれか1つまたは複数を企図する。上記に沿って、治療という用語は、障害のすべての態様の100パーセントの除去を要するわけではない。
【0233】
一部の実施形態において、EPOポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、またはそれを含む薬学的組成物を、本明細書における方法に従って利用して、EPO欠損またはEPO非感受性により誘導される病状を治療し得る。一部の実施形態において、EPOポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物を、イヌ、ネコ、またはウマなどの伴侶動物に投与して、EPO欠損またはEPO非感受性により誘導される病状を治療する。一部の実施形態において、EPOポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物を、イヌ、ネコ、またはウマなどの伴侶動物に投与して、貧血を治療する。
【0234】
物質/分子、アゴニスト、またはアンタゴニストの「治療的有効量」は、治療される対象となる疾患のタイプ、病状、疾患の重症度および経過、治療目的のタイプ、任意の以前の療法、病歴、以前の治療に対する応答、主治獣医の裁量、動物の年齢、性別、および重量、ならびに物質/分子、アゴニスト、またはアンタゴニストが動物において所望の応答を誘発する能力などの因子に従って様々であり得る。治療的有効量とは、物質/分子、アゴニスト、またはアンタゴニストの任意の有毒なまたは有害な効果を、治療的に有益な効果が上回る量でもある。治療的有効量は、1回または複数回の投与で送達され得る。治療的有効量とは、所望の治療的または予防的結果を達成するために必要な投薬量および期間で有効な量を指す。
【0235】
一部の実施形態において、EPOもしくはEPORポリペプチド、ポリペプチド、核酸、ベクター、または発現系、または薬学的組成物は、皮下投与、静脈内注入、または筋肉内注射によって非経口的に投与される。一部の実施形態において、EPOもしくはEPORポリペプチド、ポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は、ボーラス注射としてまたはある期間にわたる連続的注入によって投与される。一部の実施形態において、EPOもしくはEPORポリペプチド、ポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は、筋肉内、腹腔内、脳脊髄内、皮下、動脈内、滑膜内、髄腔内、または吸入経路によって投与される。
【0236】
本明細書において記載されるEPOまたはEPORポリペプチドは、投薬あたり0.0001mg/kg体重~100mg/kg体重の値域内の量で投与され得る。一部の実施形態において、EPOまたはEPORポリペプチドは、投薬あたり0.0005mg/kg体重~50mg/kg体重の値域内の量で投与され得る。一部の実施形態において、EPOまたはEPORポリペプチドは、投薬あたり0.001mg/kg体重~10mg/kg体重の値域内の量で投与され得る。一部の実施形態において、EPOポリペプチドは、約1μg/kg体重~約10μg/kg体重、または約1μg/kg体重~約5μg/kg体重、または約1μg/kg体重、または約3μg/kg体重、または約5μg/kg体重、または約10μg/kg体重の値域内の量で投与され得る。
【0237】
EPOもしくはEPORポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は、単回、または一連の治療にわたって伴侶動物に投与され得る。例えば、EPOもしくはEPORポリペプチド、核酸、ベクター、発現系、または薬学的組成物は、少なくとも1回、1回を上回る回数、少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、もしくは少なくとも5回、または慢性的使用で投与され得る。
【0238】
一部の実施形態において、用量は、少なくとも連続2または3週間の間、週1回投与され、一部の実施形態において、治療のこのサイクルは、任意で1週間または複数の週間の治療なしが散在して、2回またはそれを上回る回数反復される。他の実施形態において、治療的有効用量は、連続2~5日間の間、1日1回投与され、一部の実施形態において、治療のこのサイクルは、任意で1日もしくは複数の日数または1週間もしくは複数の週間の治療なしが散在して、2回またはそれを上回る回数反復される。
【0239】
1種または複数のさらなる治療剤「と組み合わせた」投与には、任意の順序での同時の(並行した)および連続したまたは逐次的な投与が含まれる。「並行して」という用語は、投与の少なくとも一部が時間において重複する場合、または一方の治療剤の投与が、他方の治療剤の投与と比べて短い期間内に収まる場合、2種またはそれを上回る種類の治療剤の投与を指すために本明細書において用いられる。例えば、2種またはそれを上回る種類の治療剤は、わずか指定された分数ほどの時間分離を有して投与される。「逐次的に」という用語は、1種もしくは複数の薬剤の投与が、1種もしくは複数の他の薬剤の投与を中断した後に続く場合、または1種もしくは複数の薬剤の投与が、1種もしくは複数の他の薬剤の投与前に始まる場合、2種またはそれを上回る種類の治療剤の投与を指すために本明細書において用いられる。例えば、2種またはそれを上回る種類の治療剤の投与は、およそ指定された分数を上回る時間分離を有して施される。本明細書において使用するとき、「と併用した」とは、もう一方の治療様式に加えた一方の治療様式の施しを指す。そのため、「と併用した」とは、動物への他方の治療様式の施しの前、間、または後の一方の治療様式の施しを指す。
【0240】
貧血状態の検出、診断、およびモニタリングのための、EPOポリペプチドおよびポリヌクレオチドを使用する方法が本明細書において提供される。例えば、貧血は、標準的方法を用いてヘマトクリットパーセンテージ(HCT%)を測定することによって検出され得る、診断され得る、またはモニターされ得る。伴侶動物がEPOポリペプチドに応答するかどうかを判定する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態において、方法は、EPOポリペプチドを用いて、動物がEPORを発現する細胞を有するかどうかを検出することを含む。一部の実施形態において、検出の方法は、試料とEPOポリペプチドまたはポリヌクレオチドとを接触させること、および結合のレベルが参照または比較試料(コントロールなど)のものと異なるかどうかを判定することを含む。一部の実施形態において、方法は、本明細書において記載される抗体またはポリペプチドが、対象動物にとって適当な治療であるかどうかを判定するのに有用であり得る。
【0241】
一部の実施形態において、試料は生物学的試料である。「生物学的試料」という用語は、生き物または以前は生きていた物由来のある分量の物質を意味する。一部の実施形態において、生物学的試料は細胞または細胞/組織溶解物である。一部の実施形態において、生物学的試料には、血液(例えば、全血)、血漿、血清、尿、滑液、および上皮細胞が含まれるが、それらに限定されるわけではない。
【0242】
特異的なリガンド-受容体結合を検出するための当該技術分野で公知の様々な方法が用いられ得る。行われ得る例示的イムノアッセイには、蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)、蛍光イムノアッセイ(FIA)、酵素イムノアッセイ(EIA)、ネフェロメトリー阻害イムノアッセイ(NIA)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、およびラジオイムノアッセイ(RIA)が含まれる。指標部分、つまり標識基は、対象抗体に結合され得、方法の様々な用途の必要性を満たすように選択され、それは、アッセイ機器の使用可能性および適合するイムノアッセイ手順によってしばしば決定付けられる。適当な標識には、限定されることなく、放射性核種(例えば、125I、131I、35S、3H、または32P)、酵素(例えば、アルカリホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、またはp-ガラクトシダーゼ)、蛍光性部分もしくは蛍光性タンパク質(例えば、フルオレセイン、ローダミン、フィコエリスリン、GFP、またはBFP)、または発光性部分(例えば、Quantum Dot Corporation,Palo Alto,Calif.によって供給されるQdot(商標)ナノ粒子)が含まれる。上述の様々なイムノアッセイを実施する際に用いられる対象となる一般的技法は、当業者に公知である。
【0243】
診断の目的のために、EPOまたはEPORを含むポリペプチドは、当該技術分野で公知の放射性同位体、蛍光性標識、および様々な酵素-基質標識を含むがそれらに限定されない、検出可能な部分で標識され得る。タンパク質に標識をコンジュゲートする方法は、当該技術分野で公知である。
【0244】
以下の実施例は、本開示の特定の態様を例示するものであり、決して本開示を限定することを意図されるものではない。
【実施例0245】
実施例1
ネコEPOに対するN結合グリコシル化部位の同定
野生型ネコEPOは、野生型ネコEPO G44前駆体形態(配列番号1または「野生型ネコEPO G44」)のアミノ酸位置50~52、64~66、および109~111、ならびに野生型G18ネコEPO成熟形態(配列番号12または「野生型ネコEPO G18」)のアミノ酸位置24~26、38~40、および83~85に、3つのN結合グリコシル化部位を有する。
【0246】
付加的なN結合グリコシル化部位が、野生型ネコEPOアミノ酸配列に導入され得る。例えば、1、2、3、4、5、または6つの付加的なN結合グリコシル化部位が、野生型ネコEPOアミノ酸配列に導入され得る。N結合グリコシル化部位は、Asn-Xaa-Ser/Thrというコンセンサス配列を有し得、式中、Xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸である。1つまたは複数のグリコシル化部位の付加は、ネコEPO分子の分子サイズを増加させ得、より多くのシアル酸付加部位を提供し得、および/または動物の血清における分子の半減期を向上させ得る。
【0247】
表4は、1つまたは複数の付加的なN結合グリコシル化部位を作出するために用いられ得る、野生型ネコEPO G44のアミノ酸置換を列挙している。
*Xは、プロリン以外の任意のアミノ酸を示す。
【0248】
実施例2
付加的なN結合グリコシル化部位を有するネコEPOの発現
野生型ネコEPO G44前駆体形態と比較して、付加的なN結合グリコシル化部位を有するEPOポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を化学的に合成した。具体的には、配列は、野生型ネコEPO前駆体の位置44にグリシン、位置113にバリン置換、ならびに位置56~58(N56T58)および114~116(N114)に2つの付加的なN結合グリコシル化部位を有する「アナログ6-30GV前駆体」(配列番号3)をコードした。
【0249】
ヌクレオチド配列を発現ベクターに挿入し、CHO DG-44宿主細胞にトランスフェクトした。CHO DG-44細胞は、当該技術分野で公知であるように、発現ベクター上のDHFR遺伝子およびメトトレキサート媒介性遺伝子増幅を用いた、EPOポリペプチドの発現の高収量および安定性に対して選択された。「アナログ6-30GV成熟」(配列番号14)と名付けられたEPOポリペプチドの成熟形態は、培養培地中に分泌された。
【0250】
実施例3
ネコEPOの単離
ネコEPOポリペプチドを発現する細胞株を、十分な分量のEPOポリペプチドが生成されるまで培養し得る。ポリペプチドを、Captoブチルカラムクロマトグラフィー、カチオン交換(CEX)カラムクロマトグラフィー、アニオン交換(AEX)カラムクロマトグラフィー、または他のクロマトグラフィー法を含めた、様々な工程の1つまたは複数によって単離し得る。他のクロマトグラフィー法には、イオン交換カラムクロマトグラフィー、疎水性相互作用カラムクロマトグラフィー、混合モードカラムクロマトグラフィー(例えば、CHT、および/またはCaptoMMCなどの多様な(ultimodal)モードカラムクロマトグラフィー)が含まれ得る。低いpHまたは他のウイルス不活化およびウイルス除去工程が適用され得る。単離されたEPOポリペプチドを賦形剤と混和しおよび濾過によって滅菌して、本発明の薬学的組成物を調製し得る。薬学的組成物を、造血活性を刺激するのに十分な用量で、貧血を有する猫に投与し得る。
【0251】
細胞生存率が95%を下回った時点で、馴化培地を浄化することによって上清を収穫した。例えば、クロマトグラフィー工程の組み合わせを用いて、アナログ6-30GV成熟ポリペプチド(配列番号14)を精製した。EPOポリペプチドを発現するCHO細胞からの培地を回収し、培地が1M NaClよりも高いNaCl濃度を有するように塩化ナトリウム(NaCl)の添加により調整し、それにより、EPOポリペプチドは、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によってCaptoブチルカラム(GE Healthcare Life Sciences)に結合し得た。EPOは、約1~約2.5M NaClを有して、約5.75~約8.5のpHでCaptoブチルカラムに結合すると理解されている。馴化培地を遠心分離および濾過によって浄化し、Captoブチルカラムにロードした。結合しているEPOポリペプチドは、約5.6のpHで30%イソプロパノールを用いてカラムから溶出された。
【0252】
分画除去された宿主細胞タンパク質を、CHO宿主細胞タンパク質解析ELISAキット(カタログ番号CM015;Cygnus Technologies)を用いて解析した。宿主細胞タンパク質の少なくとも約95%が、この精製法によってEPOタンパク質から分画除去された。
【0253】
Captoブチルカラムからの溶出液を、サブトラクションクロマトグラフィー工程として、SPカチオン交換(CEX)カラム(GE Healthcare Life Sciences)に直接ロードした。約5.6のpHで30%イソプロパノールというこのロード条件下で、EPOポリペプチドはSP CEXカラムを素通りし、一方で宿主細胞タンパク質は結合するはずである。
【0254】
約5.6のpHで30%イソプロパノールにおいてEPOポリペプチドに結合するCapto Qアニオン交換(AEX)カラム(GE Healthcare Life Sciences)に、SP CEXカラムからの素通りを直接ロードした。pH4洗浄液を添加して塩基性EPOポリペプチドの画分を除去し、一方で酸性EPOポリペプチドの画分は固相にとどまった。EPOポリペプチド酸性画分を、pH4で0.15M NaClを用いて溶出し、溶出液を常温で90分間よりも長くpH4で保ってウイルスを不活化した。この工程は、EPOポリペプチド酸性画分の濃度も増加させた。
【0255】
EPOポリペプチド酸性画分を含有する溶出液をSP CEXカラム(GE Healthcare Life Sciences)に直接ロードして、EPOポリペプチド酸性画分をさらに濃縮するとともに、任意の残存エンドトキシンおよび塩基性EPOポリペプチド画分を分画除去した。EPOポリペプチド酸性画分を、pH4で0.5M NaClを用いて溶出し、溶出液を常温で90分間よりも長くpH4で保ってウイルスを不活化した。
【0256】
タンジェント流濾過(TFF)を用いて、EPOポリペプチド画分の酸性および塩基性画分を濃縮し得る。任意の凝集体を除去するためにおよび所望のバッファー(例えば、下で記載される製剤バッファー)へのバッファー交換として、Sperdex200を用いたゲル濾過工程を実施し得る。ナノ濾過工程を実施して、任意の残存ウイルス夾雑物を除去し得る。
【0257】
実施例4
EPOバッファー製剤
様々なバッファー製剤におけるネコEPOの熱安定性を解析した。pH6.2およびpH7で、20mMクエン酸ナトリウムまたは20mMリン酸ナトリウムを含有するバッファーを考察した。140mMの最終濃度の塩化ナトリウムをすべてのバッファーにおいて用いた。ポリソルベート80および20を比較した。静菌性の試薬ベンジルアルコールおよびm-クレゾールも比較した。各バッファー中6μg/μLの濃度のネコEPOアナログ6-30GV成熟の融解温度(Tm)を、20℃から95℃までの示差走査蛍光技法によって測定した。表5は、試験した様々なバッファーにおけるネコEPOのTm値を列挙している。
*ピークなしは、異なる融点が観察されなかったことを示す。
【0258】
抗細菌剤を含有せずかつ50℃またはそれを上回るTmを有する製剤A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、およびC3は、単回投薬により望ましくあり得る。抗細菌剤を含有する製剤の中で、50℃のTmを有する製剤A5およびC6は、複数回投薬により望ましいように見える。
【0259】
実施例5
アナログ6-30GV成熟の特徴づけ
実施例3の方法を用いて単離されたネコEPOアナログ6-30GV成熟(配列番号14)の特徴を明らかにした。
【0260】
塩基性および酸性アナログ6-30GV成熟画分を、等電点電気泳動法(IEF)(
図1Aおよび
図2)およびドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)ゲル(
図1B)により可視化した。
【0261】
ウェスタン解析に関しては、アナログ6-30GV成熟の酸性画分の段階希釈(1μg、0.5μg、0.2μg、0.1μg、および0.05μg)をSDS-PAGEによって分離し、PVDF膜に転写し、膜を1:1000希釈のウサギ抗ヒトEPOポリクローナル抗体(カタログ番号AB-386-NA、R&D Systems)でプローブした(
図3)。抗体はヒトEPOのN末端19アミノ酸に特異的であり、それはネコEPOの同じN末端19アミノ酸である。グリコシル化された野生型ネコEPO成熟形態の分子量は、推定約34kDaである。
図3に基づき、アナログ6-30GV成熟の分子量は約50~55kDaであると見られる。付加的なグリコシル化は、分子サイズの増加に寄与していると見られる。
【0262】
タンパク質上のシアル酸付加によるグリコシル化は、インビボ薬物動態を増強し得る。すべての脊椎動物グリカン上に末端単位として発現される共通のシアル酸には、典型的に、N-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)およびN-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)が含まれる。アナログ6-30GV成熟のシアル酸解析を実施した。簡潔には、アナログ6-30GV成熟の酸性画分を80℃にて2M酢酸で3時間処理し、その後、酢酸を減圧遠心分離下で除去した。処理されたEPO試料を3Kスピン濾過ユニットにより濾過して、加水分解されていないタンパク質を除去した。素通り試料をDMB試薬と反応させた。0.04μgのインジェクション量を、C18カラムおよび蛍光検出器を用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によってプロファイルした。トランスフェクトされたCHO DG44細胞によって発現されるアナログ6-30GV成熟上に存在するシアル酸の支配的形態として、N-アセチルノイラミン酸が同定された。検出可能なN-グリコリルノイラミン酸は同定されなかった(
図4)。
【0263】
アナログ6-30GV成熟のN末端配列をエドマン配列決定によって確認した。簡潔には、単離されたアナログ6-30GV成熟をSDS-PAGEによって分離し、PVDF膜(BioRad)に転写した。タンパク質バンドを膜から単離し、カリフォルニア大学デービス校のMolecular Structure Facilityにおいてエドマン分解を用いたN末端配列決定に供した。N末端配列はAla Pro Xaa Arg Leu Ile Xaa Asp Ser Arg Valとして同定され、それは配列番号14のN末端配列に相当する。
【0264】
単離されたアナログ6-30GV成熟(配列番号14)を、製造業者の指示書を用いてN-グリカナーゼ(登録商標)(PNGase F)(カタログ番号GKE-5006A、ProZyme,CA)で処理して、N-結合グリカンを除去した。脱グリコシル化過程を、19kDバンドが可視化されるまでSDS-PAGEによってモニターし、ポリペプチドが脱グリコシル化されたことを示した。脱グリコシル化されたアナログ6-30GV成熟試料の断片の配列を、カリフォルニア州Scripps Center for Metabolomics and Mass Spectrometryにおいて、タンデム質量分析を用いて解析した。アナログ6-30成熟の配列を、ペプチド配列の77%をマッピングすることによって確認した(データ示さず)。
【0265】
実施例6
インビトロ活性に対するネコEPOのシアル酸付加の効果
単離されたアナログ6-30GV成熟の酸性画分および塩基性画分のインビトロ活性を、TF-1細胞増殖アッセイによって比較した。TF-1細胞は、因子依存性ヒト赤白血球細胞である。EPOは、TF-1細胞増殖を促進する因子の1つである。酸性(または高度シアル酸付加)画分は約2~約3.5の等電点域を有し、塩基性(または低度シアル酸付加)画分は約3.5~約5の等電点域を有した。
【0266】
増殖アッセイに関しては、TF-1細胞(ATCC CRL-2003)を、10%(v/v)ウシ胎児血清、2mM L-グルタミン、100単位/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、および2ng/mL rhGM-CSF(R&D Systemsカタログ番号215-GM)を補給したRPMI 1640(Irvineカタログ番号9160)中で培養した。アナログ6-30GV成熟の酸性画分または塩基性画分のいずれかでの処理の前に、TF-1細胞をmLあたり2×10
5個細胞で96平底ウェルプレートに播種し、一晩付着させた。翌朝、細胞を、アナログ6-30GV成熟の酸性および塩基性画分の種々の濃度で処理した。48時間のインキュベーション後、製造業者の指示書に従って、MTT試薬(カタログ番号CGD1、Sigma-Aldrich)を細胞にもう48~72時間添加した。次いで、不溶性の紫色の反応産物をイソプロパノールで溶解し、プレートを570および690nmで読み取った。増殖強度を、バックグラウンド補正した、570nmと690nmとの間の光学濃度の差(ΔOD)として測定した。単離されたアナログ6-30GV成熟の酸性画分は、細胞に基づく機能アッセイにおいて、塩基性画分よりも低い力価を示し(
図5)、シアル酸付加が高度であるほどより低い活性につながることを示唆した。
【0267】
実施例7
薬物動態に対するシアル酸付加の効果
単離されたアナログ6-30GV成熟の塩基性画分の10μg/kg用量、または単離されたアナログ6-30GV成熟の酸性画分の10μg/kg用量の単回注射を伴う、猫における薬物動態調査を行った。検討した塩基性(または低度シアル酸付加)画分は約4~約6の等電点域を有し、酸性画分は約2~約3.5の等電点域を有した。2匹の猫に塩基性画分を皮下注射し、11匹の猫に酸性画分を注射した(4匹の猫は静脈内注射を介して;4匹の猫は皮下注射を介して;および3匹の猫は筋肉内注射を介して)。
【0268】
注射前(時間0)におけるおよび注射後の様々な時点における血清からのEPO濃度を、ELISAによって解析した。単離されたアナログ6-30GV成熟の塩基性画分の試料を、ELISAにおいて、0.4ng/mLの検出限界を有する参照として用いた。単離されたアナログ6-30GV成熟の塩基性画分を皮下注射された猫の血清において、EPOは経時的にほとんど検出されず、低度シアル酸付加形態の非常に短い半減期を示唆した(
図6A)。静脈内、皮下、および筋肉内投与によって、単離されたアナログ6-30GV成熟の酸性画分を注射された猫の血清におけるEPO濃度が、それぞれ
図6B、
図6C、および
図6Dに示されている。平均値として算出された薬物動態パラメーターが、下記の表6に列挙されている。
*生体利用能は、IV群における100%生体利用能という仮定に基づいて算出されている。
【0269】
アナログ6-30GV成熟の高度シアル酸付加は、インビボにおけるポリペプチドの薬物動態を増強しているように見えるが、インビトロでの細胞に基づく機能アッセイにおいてその力価を低下させているように見える(実施例6)。ネコEPOの薬物動態は、高度シアル酸付加によりインビボで増強され得るものの、トレードオフは、より低いアフィニティーおよび活性であり得る。そして、低度シアル酸付加されたネコEPOは、より優れたアフィニティーおよび活性を有し得るものの、それはより短い半減期を呈する可能性が高い。
【0270】
実施例8
ネコEPO受容体の発現
単一膜貫通ドメインを有する数種のネコEPO受容体(EPOR)タンパク質は、エクソン3のヌクレオチド配列の差に由来する選択的スプライシングを受けたmRNA配列により生じる。2種のEPORタンパク質のアミノ酸配列を、国立生物工学情報センター(NCBI)データベースから獲得した:UniProtKB-M3X491 M3X491_FELCA(配列番号27)およびUniProtKB-M3W333 M3W333_FELCA(配列番号32)。M3X491_FELCAのアミノ酸配列は、本明細書においてネコEPOR201(fEPOR201)とも指定される。しかしながら、M3W333の位置50~53におけるアミノ酸は公知ではなく、データベースにおいて「X」によって表される。3次元タンパク質構造解析を用いて、M3W333に対するアミノ酸配列を改変し、位置50~53にアミノ酸を挿入してfEPOR202(配列番号28)を産出した。
【0271】
ヒトFcに融合した(それぞれ配列番号7および8)ネコEPOR201およびEPOR202の可溶型の細胞外ドメイン(それぞれ配列番号23および24)をコードするヌクレオチド配列を合成し、哺乳動物発現ベクター内にクローニングし、CHO細胞において発現させた。細胞ペレットからの上清を、SDS-PAGEおよびプローブとして抗Fc抗体を用いたウェスタンブロットによって解析し、fEPOR201_ECD-FcおよびfEPOR202_ECD-Fcの両方とも組み換えにより発現し得ることが実証された(
図7A)。それぞれ配列番号29および30のアミノ酸配列を含むEPOR201およびEPOR202の細胞外ドメインも用いられ得る。
【0272】
N末端flagタグを有する完全長ネコEPOR201およびEPOR202(それぞれ配列番号5および6)をコードするヌクレオチド配列を合成し、哺乳動物発現ベクター内にクローニングした。各発現ベクターをCHO細胞にトランスフェクトし、各トランスフェクションからの安定なプール細胞を選択した。細胞ペレットからの溶解物を、SDS-PAGEおよびプローブとして抗flag抗体を用いたウェスタンブロットによって解析し、fEPOR201-N-flagおよびfEPOR202-N-flagの両方とも組み換えにより発現し得ることが実証された(
図7Bおよび
図7C)。ネコ完全長EPOR発現細胞株は、適正な改変の有無にかかわらず、ネコEPO結合アッセイまたは機能アッセイに用いられ得る。EPOR201タンパク質の両方(配列番号5および7)を、標準的プロテインAクロマトグラフィーを用いて単離した。
【0273】
実施例9
ネコEPO受容体へのアナログ6-30GV成熟の結合
fEPOR201_ECD-Fc(配列番号7)およびfEPOR202_ECD-Fc(配列番号8)へのアナログ6-30GV成熟(配列番号12)の結合を別個に試験した。結合解析を以下のように実施した。簡潔には、fEPOR201_ECD-FcおよびfEPOR202_ECD-Fcを、EZ-Link NHS-LC-ビオチン(カタログ番号21336、Thermo Scientific)を用いてビオチン化した。遊離した未反応のビオチンを透析によって除去した。ビオチン化されたfEPOR201_ECD-FcおよびfEPOR202_ECD-Fcを、ストレプトアビジンセンサーチップ(カタログ番号18-509、ForteBio)上に捕捉した。
【0274】
5つの異なる濃度(150、50、17、5.6、および1.9nM)のアナログ6-30GV成熟の会合を90秒間モニターした。解離を600秒間モニターした。バッファーのみのブランク曲線を差し引いて、任意のドリフトを補正した。ForteBio(商標)データ解析ソフトウェアを用いて、データを1:1結合モデルにフィットさせて、kon(会合速度定数)、koff(解離速度定数)、およびKd(解離定数)を決定した。結合統計は、許容されるパラメーターの範囲内に収まった(3.0未満またはそれに等しいカイ二乗;0.9より大きいまたはそれに等しい決定係数(R-squared))。希釈およびすべての結合工程のためのバッファーは、200mMリン酸塩、150mM NaCl、0.02%Tween-20、0.05%アジ化ナトリウム、および0.1mg BSA、pH7.4であった。アナログ6-30GV成熟とfEPOR201_ECD-Fc(配列番号7)とのKdは4×10-10Mであり、アナログ6-30GV成熟とfEPOR202_ECD-Fc(配列番号8)とのKdは1.7×10-10Mであった。
【0275】
実施例10
ヒトEPO受容体へのアナログ6-30GV成熟およびヒトEPO結合の比較
ヒトEPO受容体(EPOR)へのアナログ6-30GV成熟および組み換えヒトEPO(カタログ番号E5627、Sigma-Aldrich)の結合を比較した。簡潔には、ヒトEPOR(カタログ番号963-ER-050、R&D Systems)の細胞外ドメインをビオチン化した。遊離した未反応のビオチンを、ビオチン化されたヒトEPORから大量の透析によって除去した。ビオチン化されたヒトEPORを、ストレプトアビジンセンサーチップ上に捕捉した。5つの異なる濃度(20、6.7、2.2、0.74、および0.25nM)のアナログ6-30GV成熟またはヒトEPOのいずれかと、ヒトEPORとの会合を90秒間モニターした。解離を600秒間モニターした。バッファーのみのブランク曲線を差し引いて、任意のドリフトを補正した。ForteBio(商標)データ解析ソフトウェアを用いて、データを1:1結合モデルにフィットさせて、kon(会合速度定数)、koff(解離速度定数)、およびKd(解離定数)を決定した。結合統計は、許容されるパラメーターの範囲内に収まった(3.0未満またはそれに等しいカイ二乗;0.9より大きいまたはそれに等しい決定係数)。希釈およびすべての結合工程のためのバッファーは、200mMリン酸塩、150mM NaCl、0.02%Tween-20、0.05%アジ化ナトリウム、および0.1mg BSA、pH7.4であった。ヒトEPOとヒトEPORとのKdは1.07×10-10Mであり、アナログ6-30GV成熟とヒトEPORとのKdは9.76×10-11Mであった。アナログ6-30GV成熟およびヒトEPOは、ヒトEPORに対して同程度の結合アフィニティーを有するように見える。
【0276】
実施例11
TF-1細胞に対するアナログ6-30GV成熟およびヒトEPO増殖効果の比較
EPOポリペプチドは、2つのEPO受容体結合部位を有する。第2部位結合はヒトにおいて弱い(第1の部位と比較して約500~1000倍低いアフィニティー)と理解されていることから、実施例10に記載されるアッセイと同様のインビトロ結合アッセイは、第1部位結合カイネティクスを大きく反映する。Philo,J.S.,et al.,Dimerization of the extracellular domain of the erythropoietin(EPO) receptor by EPO:one high-affinity and one low-affinity interaction.Biochemistry 35,1681-91(1996)を参照されたい。本実施例に記載されるアッセイと同様のEPO依存的細胞増殖アッセイは、EPO活性を査定し得る、というのもそれは、第1の結合部位ならびに第2の結合部位の完全性に関係するためである。
【0277】
ヒトEPORを発現するTF-1細胞に対するアナログ6-30GV成熟の増殖効果を、組み換えヒトEPO(カタログ番号E5627、Sigma-Aldrich)のものと比較した。増殖アッセイに関しては、TF-1細胞を、10%(v/v)ウシ胎児血清、2mM L-グルタミン、100単位/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン、および2ng/mL rhGM-CSF(R&D Systemsカタログ番号215-GM)を補給したRPMI 1640(Irvineカタログ番号9160)中で培養した。アナログ6-30GV成熟または組み換えヒトEPOのいずれかでの処理の前に、TF-1細胞をmLあたり2×105個細胞で96平底ウェルプレートに播種し、一晩付着させた。翌朝、細胞を、アナログ6-30GV成熟または組み換えヒトEPOの種々の濃度で処理した。48時間のインキュベーション後、製造業者の指示書に従って、MTT試薬を細胞にもう48~72時間添加した。次いで、不溶性の紫色の反応産物をイソプロパノールで溶解し、プレートを570および690nmで読み取った。増殖強度を、バックグラウンド補正した、570nmと690nmとの間の光学濃度の差(ΔOD)として測定した。
【0278】
アナログ6-30GV成熟および組み換えヒトEPOに対するTF-1細胞の増殖応答が、
図8に示されている。半値応答(EC
50)を与えるEPOポリペプチドの濃度を、各増殖曲線に対して決定した。予想外に、ヒトEPORに対するアナログ6-30GV成熟および組み換えヒトEPOの同程度のアフィニティー(実施例10において測定される)は、このMTTアッセイに基づく2種のEPOポリペプチド間の同程度のEC50には転換されないように見えた。アナログ6-30GV成熟に対するEC50(0.3IU/mL)は、組み換えヒトEPOに対するEC50(0.02IU/mL)よりも1桁高く、組み換えヒトEPOと比較してアナログ6-30GV成熟に対するより低い増殖活性を示唆した。
【0279】
実施例12
ネコEPOのタンパク質構造解析
組み換えヒトEPOと比較してアナログ6-30GV成熟の減少した増殖効果の考え得る理由を同定するために、野生型ネコEPO G18およびヒトEPOの第2の受容体結合部位の構造を比較した。
【0280】
まず、ネコEPO G18およびヒトEPOの3次元構造を、当業者によって理解されるタンパク質構造モデル化により獲得した。ヒトEPOの第2の結合部位の箇所に基づき、野生型ネコEPO G18の第2の結合部位を同定した。次に、野生型ネコEPO G18およびヒトEPOの第2の受容体結合部位の接触面残基を比較し、野生型ネコEPO G18の第2部位結合に影響を及ぼしている可能性は低いことが見出された。次いで、野生型ネコEPO G18の第2の結合部位の内部におけるアミノ酸残基を考察した。予想外に、位置18におけるグリシン(G)が、第2の結合部位の内部において同定された。加えて、タンパク質構造の空の体積を、G18周辺で観察した。
【0281】
これは、野生型ネコEPO E18のタンパク質構造の検討につながった。野生型ネコEPO E18は変異体として特徴を明らかにされており、野生型ネコEPO G18とEPO E18との間の生物学的機能(例えば、増殖効果等)のいかなる差も不明である。このタンパク質構造解析に基づき、G18とは異なり、E18は、R14と水素結合を、Y15と水素/ファンデルワールス力を形成するように見えた。E18は、K97とも相互作用するように見えた。
図9を参照されたい。R14、Y15、およびK97は第2の結合部位の接触面に位置し、第2の受容体結合を維持することに直接関与し得る。
【0282】
加えて、他の哺乳動物種のアミノ酸配列を考察し、考察したもののすべては、E18だけでなくR14、Y15、およびK97も共有することが見出された。4つすべてのアミノ酸(R14、Y15、E18、およびK97)は、ヒト、犬、馬、カニクイザル、アカゲザル、マウス、ラット、ヒツジ、およびブタにおいて保存されている。
【0283】
この解析に基づき、アナログ6-30GV成熟のG18は、その第2部位結合に影響を及ぼしている可能性があり、その減少した増殖効果に寄与している可能性がある。
【0284】
実施例13
アナログ6-30EVの発現および単離
E18が第2部位結合に重要であり得ることを発見次第、野生型ネコEPO E18のアナログを伴う調査を行った。野生型ネコEPO E44前駆体形態と比較して、付加的なN結合グリコシル化部位を有するEPOポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を化学的に合成した。具体的には、配列は、野生型ネコEPO E44前駆体の位置44にグルタミン酸、位置113にバリン置換、ならびに位置56~58(N56T58)および114~116(N114)に2つの付加的なN結合グリコシル化部位を有する「アナログ6-30EV前駆体」(配列番号4)をコードした。
【0285】
ヌクレオチド配列を発現ベクターに挿入し、CHO DG-44宿主細胞にトランスフェクトした。CHO DG-44細胞は、当該技術分野で公知であるように、発現ベクター上のDHFR遺伝子およびメトトレキサート媒介性遺伝子増幅を用いた、EPOポリペプチドの発現の高収量および安定性に対して選択された。「アナログ6-30EV成熟」(配列番号15)と名付けられたEPOポリペプチドの成熟形態は、培養培地中に分泌された。アナログ6-30EV成熟を、実施例3に記載される方法に従って単離した。
【0286】
実施例14
ネコEPO E44に対するN結合グリコシル化部位
野生型ネコEPO E44前駆体形態(配列番号2または「野生型ネコEPO E44」)は、アミノ酸位置50~52、64~66、および109~111に3つのN結合グリコシル化部位を有し、それは、野生型ネコEPO E44成熟形態(配列番号13または「野生型ネコEPO E18」)のアミノ酸位置24~26、38~40、および83~85に相当する。
【0287】
付加的なN結合グリコシル化部位が、野生型ネコEPO E44および野生型ネコEPO E18アミノ酸配列にも導入され得る。例えば、1、2、3、4、5、または6つの付加的なN結合グリコシル化部位が、野生型ネコEPO E44/E18アミノ酸配列に導入され得る。N結合グリコシル化部位は、Asn-Xaa-Ser/Thrというコンセンサス配列を有し得、式中、Xaaはプロリン以外の任意のアミノ酸である。1つまたは複数のグリコシル化部位の付加は、ネコEPO分子の分子サイズを増加させ得、より多くのシアル酸付加部位を提供し得、および/または動物の血清における分子の半減期を向上させ得る。
【0288】
表7は、1つまたは複数の付加的なN結合グリコシル化部位を作出するために用いられ得る、野生型ネコEPO E44およびE18のアミノ酸置換を列挙している。
*Xは、プロリン以外の任意のアミノ酸を示す。
【0289】
実施例15
EPORへのアナログ6-30EV成熟およびアナログ6-30GV成熟の結合
ヒトEPOR-Fc(カタログ番号963-ER-050、R&D Systems)への、約2~約3.5の等電点域を有するアナログ6-30EV成熟(配列番号15)の酸性(高度シアル酸付加)画分、アナログ6-30GV成熟(配列番号14)の酸性(高度シアル酸付加)画分、および約4~約5の等電点域を有するアナログ6-30GV成熟の塩基性(低度シアル酸付加)画分の結合をELISAによって試験した。
【0290】
96ウェルプレートをマウス抗EPO特異的抗体(カタログ番号MAB287、クローン9C21D11、R&D Systems)でコーティングして、EPOポリペプチドを捕捉した。EPOが結合したウェルを200ng/mLの濃度のヒトEPOR-Fcとともにインキュベートし、結合したEPORを抗ヒトFcHRPがコンジュゲートされた抗体によって検出した。2回目のELISAを実施したが、EPOポリペプチドの3つの試料を、まずノイラミニダーゼで処理してシアル酸を除去した。結果として生じたEC50が、下記の表8に列挙されている。
* ELISA2を実施する前に、EPO試料をノイラミニダーゼ処理した。
【0291】
アナログ6-30GV成熟の酸性(高度シアル酸付加)画分は、塩基性(低度シアル酸付加)画分と比較してより高いEC50値を呈し、酸性画分との低下した受容体結合アフィニティーを示唆した。この結果は、アナログ6-30GV成熟の酸性および塩基性画分を比較した実施例6の結合アッセイ結果と一致した。2回目のELISAに関してシアル酸残基が除去された場合、アナログ6-30EV成熟およびアナログ6-30GV成熟に対するEC50値は概して同程度であり、EPO受容体に対する同程度の結合アフィニティーを示唆した。
【0292】
実施例16
アナログ6-30EV成熟およびアナログ6-30GV成熟の増殖効果
アナログ6-30EV成熟(配列番号15)およびアナログ6-30GV成熟(配列番号14)の第1および第2の受容体結合部位の完全性を、実施例11に記載されるTF-1細胞増殖アッセイによって比較した。このアッセイにおいて、2つの試料:1)アナログ6-30EV成熟、および2)50%のアナログ6-30EV成熟と50%のアナログ6-30GV成熟との混合物、を試験した。
【0293】
TF-1細胞を、種々の濃度の試料1および2で処理し、MTT試薬を用いて増殖を測定した。反応産物をイソプロパノールで溶解し、プレートを570および690nmで読み取った。増殖強度を、バックグラウンド補正した、570nmと690nmとの間の光学濃度の差(ΔOD)として測定した。試料1および2に対するTF-1細胞の増殖応答が、
図10に示されている。
【0294】
半値応答(EC50)を与えるEPOポリペプチドの濃度を、各増殖曲線に対して決定した。試料1(4.78ng/mL)および試料2(4.54ng/mL)に対するEC50は同程度であり、試料2における50%のアナログ6-30GV成熟の存在は、EC50に影響を及ぼさなかった可能性が高いことを示唆した。しかしながら、アナログ6-30GV成熟は、試料1(ΔOD=0.44)と比較した場合、試料2(ΔOD=0.29)のスパンまたは増殖シグナルを低下させるように見えた。2つの試料間での増殖活性の低下は、G18が第2部位結合活性を弱めることを示唆する。
【0295】
実施例17
EPO第2部位変異体
第2の結合部位に欠陥(または「部位2欠陥」)を有するEPOを用いて、内因性のEPO活性に拮抗し得る。例えば、第2部位結合に欠陥を有するEPOは、EPO受容体結合を競合し得かつシグナル伝達をブロックし得、ゆえに新たな赤血球作出を阻止し得る。ゆえに、第2部位変異を有するEPOは、過度のEPOを分泌する腫瘍(例えば、腎臓腫瘍)またはEPOの過剰生成の遺伝性障害によって引き起こされる病状など、過度のEPO生成に起因した多血症(上昇した赤血球数)のある特定の形態などの疾患を治療する薬剤であり得る。
【0296】
内因性のEPO受容体が超感受性であるまたは自己活性化型である場合において、第2の結合部位に欠陥を有するEPOの投与は、変異受容体をブロックし得る。高用量において、部位2欠陥を有するEPOは、必要な場合には標的細胞を殺傷して、過度の1:1比のEPO:受容体複合体を形成し得、および/または赤血球形成を低下させ得る。
【0297】
ヒトEPO、ネコEPO、またはイヌEPOの1つまたは複数の第2部位変異は、野生型ネコEPOポリペプチドの位置L(5)、D(8)、R(10)、V(11)、R(14)、Y(15)、Q(78)、D(96)、K(97)、V(99)、S(100)、R(103)、S(104)、T/S(107)、L(108)、またはR(110)に相当する位置におけるアミノ酸置換から選択される。例えば、R(103)をAlaまたは他のアミノ酸に変異させて、第2部位活性を妨害し得る。
【0298】
実施例18
アナログ6-30EV成熟のシアル酸特徴づけ
アナログ6-30EV成熟(配列番号15)の酸性画分のシアル酸含有量を解析し、ポリペプチドあたりおよそ20個のシアル酸分子を有するアナログ6-30GV成熟(配列番号14)の酸性画分のものと比較した。アナログ6-30EV成熟およびアナログ6-30GV成熟のIEFプロファイルは類似しており、EアナログがGアナログと同程度のシアル酸含有量を有することを示唆した。両アナログ上に存在するシアル酸の支配的形態として、N-アセチルノイラミン酸が同定された。
【0299】
シアル酸解析を以下のように実施した。30μLの試料と4μLの氷酢酸とを混合することによって、アナログ6-30EV成熟(配列番号15)からシアル酸を放出した。混合物を80℃で2時間インキュベートした。遊離したシアル酸を蛍光色素1,2-ジアミノ-4,5-メチレンオキシベンゼン(methylenoxybenzene)(DMB)で標識した。20μLのDMB-チオナイト(thionite)溶液と5μLの遊離したシアル酸試料とを混合することによって、蛍光標識化を実施した。混合物を50℃で3時間インキュベートした。75μLの蒸留脱イオン水を添加することによって、反応を停止させた。DMB標識されたシアル酸を、7%メタノール、9%アセトニトリル、および84%水を含有する単一組成の(isocratic)移動相を有する、Zorbax SB-C18カラム(5μ、4.6×150mm)またはExtend C18カラム(5μ、4.6×150mm)(Agilent Technologies)のいずれかを用いたHPLCによって解析した。すべてのノイラミン酸、例えばNeu5Gc(NGNA);Neu5Ac(NANA);Neu5,7Ac2;Neu5,Gc9Ac;Neu5,9Ac2;およびNeu5,7(8),9Acは、30分以内にベースライン分離される。
【0300】
実施例19
ネコEPORへのネコEPO E18の結合
ネコEPOR(fEPOR203(配列番号27))の選択的スプライシングを受けた変異体に対する予測タンパク質配列を、アクセッション番号XP_019673378.1としてNCBIデータベースから獲得した。位置39におけるアミノ酸は公知ではなく、データベースにおいて「X」によって表される。3次元タンパク質構造モデル化を実施し、EPOR203(配列番号21)の位置39におけるアラニンの配置が、正しいN末端タンパク質立体構造を維持すると判定された。
【0301】
EPOR203の可溶型の細胞外ドメインを同定し(EPOR203_39A ECD;配列番号26)、シグナル配列、EPOR203_39A ECD、リンカー、およびヒトFc(EPOR203_39A_ECD_Fc;配列番号22)をコードするヌクレオチド配列を合成し、哺乳動物発現ベクター内にクローニングし、HEKまたはCHO細胞において発現させた。EPOR203_39A_ECD_Fcを、プロテインAアフィニティーカラムクロマトグラフィーによって細胞培養物上清から精製し、中性pHのPBS中に調合した。
図7Dは、ネコEPOR203_ECD_FcのSDS-PAGE解析のクマシー染色を示している。配列番号31のアミノ酸配列を含むEPOR203の細胞外ドメインも用いられ得る。
【0302】
実施例20
ネコEPO受容体へのアナログ6-30EV成熟の結合
ネコEPOR203_39A_ECD_Fc(配列番号26)へのアナログ6-30EV成熟(配列番号15)の結合を、ELISAに基づくアッセイを用いて二つ組で査定した。MaxiSorp 96ウェルプレートを抗ヒトEPO抗体(4μg/mL)で冷蔵温度(2~8℃)にて一晩コーティングし、PBS中5%BSAで室温にて1時間ブロックした。アナログ6-30EV成熟を、1%BSA-PBST(0.05%Tween-20)バッファー中500ng/mLの濃度から始まる2倍段階希釈で調製した。アナログ6-30EV成熟の希釈液(100μL)を各ウェルに移し、室温で2時間インキュベートした。ネコEPOR203_39A_ECD_Fc(1%BSA-PBSTバッファー中200ng/mL)を各ウェルに添加し、結合を室温で1時間進めさせた。ウサギ抗ヒトFc抗体およびホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲート(0.2μg/mL)を検出に用い、室温で1時間ウェル中に放置した。3,3,5,5’-テトラメチルベンジジン(TMB)をHRP基質としてウェルに適用し、シグナル発生のために5~7分間ウェル中に保った。アナログ6-30EV成熟(配列番号15)とネコEPOR203_39A_ECD_Fcとの間の結合が実証された。平均検出シグナルをアナログ6-30EV成熟濃度に対してプロットし、曲線フィッティング解析を実施した(
図11)。
【0303】
実施例21
正常な猫へのアナログ6-30EV成熟の投与
1μg/kg(n=5)、3μg/kg(n=5)、もしくは10μg/kg(n=5)のアナログ6-30EV成熟(配列番号15)、10μg/kg(n=4)のアナログ6-30GV成熟(配列番号14)、またはPBSの単回用量を正常な猫へ皮下投与した。網状赤血球絶対数パーセンテージを、EPO生物活性の指標として測定した。要するに、EPOは赤血球系細胞上のEPO受容体に結合し、受容体の二量体化はJAK2経路およびエリスロポエシスのシグナル伝達を活性化する。赤血球系細胞は網状赤血球に、次いで赤血球に分化する。ゆえに、EPO生物活性およびエリスロポエシスの増加は、網状赤血球絶対数のパーセンテージの増加によって証明される。
【0304】
図12は、投薬の1日前の時点での、ならびに偽薬またはアナログ6-30EV成熟またはPBS(n=4)の皮下投与の5、7、10、および14日後の時点での、猫における平均網状赤血球絶対数パーセンテージを示している。
図13は、投薬の4日前の時点での、ならびにアナログ6-30GVの皮下投与の3、5、10、17、19、24、31、および33日後の時点での、猫における平均網状赤血球絶対数パーセンテージを示している。アナログ6-30EV成熟で処理された群ではエリスロポエシスの増加が実証されたが、アナログ6-30GV成熟で処理された群ではそうではなかった。
【0305】
実施例22
貧血猫におけるアナログ6-30EV成熟の有効性調査
非盲検の、ヒストリカルコントロールの(猫の治療後および治療前のデータを比較した)、パイロット有効性調査を行って、国際獣医腎臓病研究グループ(International Renal Interest Society)(IRIS)ステージ3慢性腎臓疾患(CKD)および貧血を有するクライアント所有の猫における赤血球(RBC)、網状赤血球、および生命の質(QoL)に対する、アナログ6-30EV成熟(配列番号15)の効率を評価した。任意の有害事象(AE)の照合および中和抗体の存在によって、安全性も評価した。調査を完了した2匹の猫からの予備データは、貧血の向上(すなわち、ヘマトクリットパーセンテージ(HCT%)の増加)を示し、腎臓機能に特異的な対称性ジメチルアルギニン(SDMA)および血清クレアチニン腎臓バイオマーカー試験における向上を示唆し、体重の維持または向上を示した。
【0306】
以下の適格基準すべてを満たす、IRISステージ3CKDおよび貧血を有する猫が登録された。
【0307】
組み入れ基準
ネコは、
1.扱いやすく、調査手順に協力的である。
2.連続した2つの評価間で空腹時血清クレアチニンの25%の増加を有する、急速進行性のCKDを有する。
3.0日目に少なくとも1歳であり、任意の性別;無傷のまたは去勢された;妊娠していない、授乳していない;任意の品種および任意の重量である。
4.
a)2.9~5.0mg/dLのスクリーニング来院時の空腹時血清クレアチニン、および0日目の6ヶ月以内の2.9~5.0mg/dLの血清クレアチニンの以前の医療歴(空腹時または非空腹時);ならびに
b)尿比重(Urine specific gravity)(USG)<1.035
として定義されるIRISステージ3CKDを有する。
5.非再生性貧血および15~30%HCTを有する。
6.CKDに対する標準的医療を受けているところである。
【0308】
除外基準
ネコは、
1.ほとんど屋外にいる(毎日の>60%を屋外で過ごす)。
2.連続した2つの評価間で空腹時血清クレアチニンの25%の増加を有する、急速進行性のCKDを有する。
3.今までにエリスロポエチン刺激剤で治療されたことがある。
4.0日目の6週間以内に全赤血球または濃厚赤血球(packed red blood cell)を投与されている。
5.以下のことを例外として、尿路感染症(UTI)を有する:UTIを有する猫は3週間の適当な抗生物質療法(培養/感受性に基づく)および反復陰性培養での治療後に登録され得る。
6.以下の疾患/病状:
・新生物形成
・肝臓疾患
・ネコ白血病ウイルス(FeLV)
・ネコ免疫不全ウイルス(FIV)
・糖尿病(DM)
・甲状腺機能亢進症
・ヘマトクリット<15%
・全身性血圧>160mmHg
のいずれかを有する。
7.0日目の2週間前に、CKDに対する既存の並行医薬または療法に対して、新たな処方または処方変更(用量または投薬頻度)を要する。
【0309】
2匹の猫に、およそ7~10日間離してアナログ6-30EV成熟(配列番号15)を3μg/kgの開始用量で2回皮下投与し、6週間追跡した。猫に鉄デキストランを並行して投与した。
【0310】
全来院時(予定のまたは予定外の)に、以下のデータを回収しおよび/または評価した:医療歴に関する身体検査、生命の質(活力、快適性、および精神的幸福)、食欲、活動性(首輪に取り付けたVetrax活動センサー)、血圧、および観察された事象についての所有者の日誌。初回スクリーニング時および6週目の来院時に、血液学、生化学、尿タンパク質対クレアチニン比に関する尿検査、およびSDMA査定を行った。尿培養±感受性を、ベースライン時および必要に応じて調査を通じて査定した。ヘマトクリットを、予定のおよび予定外の全来院時に社内で査定した。
【0311】
ベースラインヘマトクリットは、猫WEX-201において22.8%のベースラインから35.9%の最大値(4週目の時点で)まで(表9)、猫LUN-201においてベースライン26.6%から35.5%の最大値(2週目の時点で)まで向上した(表10)。貧血(HCT)は、アナログ6-30EV成熟の2回目の投薬後に両方の猫において向上したため、調査中に付加的な投薬は施されなかったが;しかしながら、WEX-201において6週目およびLUN-201において5週目までのHCTの下落は、さらなる治療を施してHCTを維持し得ることを示唆する。SDMA腎臓バイオマーカー試験は、猫WEX-201において30から14μg/dLに(表9)、猫LUN-201において29から17μg/dLに(表10)向上した(すなわち、低下した)。体重は、調査中に維持された(LUN-201;表10)または向上した(WEX-201;表9)。
【0312】
猫において観察されたSDMAおよび血清クレアチニン腎臓バイオマーカーの向上傾向は、アナログ6-30EV成熟による治療後の腎臓機能の向上を示唆する。後期ステージCKDおよび貧血を有する猫が、非所望の体重減少をもたらす臨床的に関連した共存疾患を経験することは珍しいことではない。アナログ6-30EV成熟による治療は、体重を増加させる(WEX-201)または維持する(LUN-201)のいずれかに有効であった。
(配列表)
SEQUENCE LISTING
<110> KINDRED BIOSCIENCES, INC.
<120> ERYTHROPOIETIN AND ANALOGS FOR VETERINARY USE
<130> 01157-0009-00PCT
<150> US 62/516,092
<151> 2017-06-06
<150> US 62/516,642
<151> 2017-06-07
<150> US 62/559,104
<151> 2017-09-15
<160> 32
<170> PatentIn version 3.5
<210> 1
<211> 192
<212> PRT
<213> Felis catus
<400> 1
Met Gly Ser Cys Glu Cys Pro Ala Leu Leu Leu Leu Leu Ser Leu Leu
1 5 10 15
Leu Leu Pro Leu Gly Leu Pro Val Leu Gly Ala Pro Pro Arg Leu Ile
20 25 30
Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile Leu Gly Ala Arg Glu Ala
35 40 45
Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly Cys Ser Phe Ser Glu Asn
50 55 60
Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe Tyr Thr Trp Lys Arg Met
65 70 75 80
Asp Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp Gln Gly Leu Ala Leu Leu
85 90 95
Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu Leu Ala Asn Ser Ser Gln
100 105 110
Pro Ser Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp Lys Ala Val Ser Ser Leu
115 120 125
Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu Gly Ala Gln Lys Glu Ala
130 135 140
Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala Pro Leu Arg Thr Phe Thr
145 150 155 160
Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile Tyr Ser Asn Phe Leu Arg
165 170 175
Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala Cys Arg Arg Gly Asp Arg
180 185 190
<210> 2
<211> 192
<212> PRT
<213> Felis catus
<400> 2
Met Gly Ser Cys Glu Cys Pro Ala Leu Leu Leu Leu Leu Ser Leu Leu
1 5 10 15
Leu Leu Pro Leu Gly Leu Pro Val Leu Gly Ala Pro Pro Arg Leu Ile
20 25 30
Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile Leu Glu Ala Arg Glu Ala
35 40 45
Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly Cys Ser Phe Ser Glu Asn
50 55 60
Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe Tyr Thr Trp Lys Arg Met
65 70 75 80
Asp Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp Gln Gly Leu Ala Leu Leu
85 90 95
Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu Leu Ala Asn Ser Ser Gln
100 105 110
Pro Ser Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp Lys Ala Val Ser Ser Leu
115 120 125
Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu Gly Ala Gln Lys Glu Ala
130 135 140
Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala Pro Leu Arg Thr Phe Thr
145 150 155 160
Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile Tyr Ser Asn Phe Leu Arg
165 170 175
Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala Cys Arg Arg Gly Asp Arg
180 185 190
<210> 3
<211> 192
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPO Analog 6-30 G44V113 precursor form or "Analog 6-30 GV
Precursor"
<400> 3
Met Gly Ser Cys Glu Cys Pro Ala Leu Leu Leu Leu Leu Ser Leu Leu
1 5 10 15
Leu Leu Pro Leu Gly Leu Pro Val Leu Gly Ala Pro Pro Arg Leu Ile
20 25 30
Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile Leu Gly Ala Arg Glu Ala
35 40 45
Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Asn Glu Thr Cys Ser Phe Ser Glu Asn
50 55 60
Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe Tyr Thr Trp Lys Arg Met
65 70 75 80
Asp Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp Gln Gly Leu Ala Leu Leu
85 90 95
Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu Leu Ala Asn Ser Ser Gln
100 105 110
Val Asn Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp Lys Ala Val Ser Ser Leu
115 120 125
Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu Gly Ala Gln Lys Glu Ala
130 135 140
Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala Pro Leu Arg Thr Phe Thr
145 150 155 160
Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile Tyr Ser Asn Phe Leu Arg
165 170 175
Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala Cys Arg Arg Gly Asp Arg
180 185 190
<210> 4
<211> 192
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPO Analog 6-30 E44V113 precursor form or "Analog 6-30 EV
Precursor"
<400> 4
Met Gly Ser Cys Glu Cys Pro Ala Leu Leu Leu Leu Leu Ser Leu Leu
1 5 10 15
Leu Leu Pro Leu Gly Leu Pro Val Leu Gly Ala Pro Pro Arg Leu Ile
20 25 30
Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile Leu Glu Ala Arg Glu Ala
35 40 45
Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Asn Glu Thr Cys Ser Phe Ser Glu Asn
50 55 60
Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe Tyr Thr Trp Lys Arg Met
65 70 75 80
Asp Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp Gln Gly Leu Ala Leu Leu
85 90 95
Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu Leu Ala Asn Ser Ser Gln
100 105 110
Val Asn Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp Lys Ala Val Ser Ser Leu
115 120 125
Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu Gly Ala Gln Lys Glu Ala
130 135 140
Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala Pro Leu Arg Thr Phe Thr
145 150 155 160
Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile Tyr Ser Asn Phe Leu Arg
165 170 175
Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala Cys Arg Arg Gly Asp Arg
180 185 190
<210> 5
<211> 522
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Flag_feline EPOR201_full-length (fEPOR201-N-flag)
<400> 5
Met Asp His Leu Trp Ala Pro Leu Trp Pro Gly Val Gly Ser Leu Cys
1 5 10 15
Leu Leu Leu Ala Gly Ala Ala Trp Ala Met Asp Tyr Lys Asp Asp Asp
20 25 30
Asp Lys Ala Pro Pro Pro Asn Pro Leu Asp Pro Lys Phe Glu Ser Lys
35 40 45
Val Asn Met Val Cys Met Arg Ala Pro Glu Ala Ser Ala Cys Gly Ser
50 55 60
Ser Glu Arg Leu Glu Asp Leu Val Cys Phe Trp Glu Glu Ala Ala Ser
65 70 75 80
Ala Gly Val Gly Pro Asp Asn Tyr Ser Phe Phe Tyr Gln Leu Glu Gly
85 90 95
Glu Pro Trp Lys Pro Cys Ser Leu His Gln Ala Pro Thr Ala Arg Gly
100 105 110
Ala Val Arg Phe Trp Cys Ser Leu Pro Thr Ala Asp Ala Ser Ser Phe
115 120 125
Val Pro Leu Glu Leu Arg Val Thr Ala Val Ser Ser Gly Ala Pro Arg
130 135 140
Tyr His Arg Ile Ile His Ile Asn Glu Val Val Leu Leu Asp Pro Pro
145 150 155 160
Ala Gly Leu Leu Ala Arg Arg Ala Asp Glu Gly Gly His Val Val Leu
165 170 175
Arg Trp Leu Pro Pro Pro Gly Ala Pro Val Ala Ser Leu Ile Arg Tyr
180 185 190
Glu Val Asn Ile Ser Ser Gly Asn Val Ala Gly Gly Ala Gln Lys Val
195 200 205
Glu Ile Leu Asp Gly Arg Thr Glu Cys Ala Leu Ser Asn Leu Arg Gly
210 215 220
Arg Thr Arg Tyr Thr Phe Met Val Arg Ala Arg Met Ala Glu Pro Ser
225 230 235 240
Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu Pro Ala Ser Leu Leu Thr
245 250 255
Ala Ser Asp Leu Asp Pro Leu Ile Leu Thr Leu Ser Leu Ile Leu Val
260 265 270
Leu Ile Leu Leu Leu Leu Ala Val Leu Ala Leu Leu Ser His Arg Arg
275 280 285
Phe Thr Arg Thr Leu Lys Gln Lys Ile Trp Pro Gly Ile Pro Ser Pro
290 295 300
Glu Ser Glu Phe Glu Gly Leu Phe Thr Thr His Lys Gly Asn Phe Gln
305 310 315 320
Leu Trp Leu Tyr Gln Asn Glu Gly Cys Leu Trp Trp Ser Pro Cys Ala
325 330 335
Pro Phe Ala Glu Asp Pro Pro Ser Pro Leu Glu Val Leu Ser Glu Arg
340 345 350
Cys Trp Gly Ala Thr Gln Ala Ala Glu Pro Gly Ala Glu Glu Gly Pro
355 360 365
Leu Leu Glu Pro Leu Gly Ser Glu His Thr Gln Asp Thr Tyr Leu Val
370 375 380
Leu Asp Lys Trp Leu Leu Pro Arg Asn Pro Pro Ser Glu Asp Leu Pro
385 390 395 400
Arg Pro Asp Gly Ser Leu Asp Met Val Ala Met His Lys Gly Ser Glu
405 410 415
Ala Ser Ser Cys Ser Ser Ala Leu Ser Leu Lys Pro Gly Pro Glu Gly
420 425 430
Ala Leu Gly Ala Ser Phe Glu Tyr Thr Ile Leu Asp Pro Ser Ser Gln
435 440 445
Leu Leu Arg Pro Arg Ala Leu Pro Pro Glu Leu Pro Pro Thr Pro Pro
450 455 460
His Ile Lys Tyr Leu Tyr Leu Met Val Ser Asp Ser Gly Ile Ser Thr
465 470 475 480
Asp Tyr Ser Ser Gly Gly Ser Gln Glu Ala Gln Gly Asp Ser Ser Thr
485 490 495
Gly Pro Tyr Leu Asn Pro Tyr Glu Asn Ser Leu Ile Pro Ala Thr Glu
500 505 510
Thr Ser Pro Pro Ser Tyr Val Ala Cys Ser
515 520
<210> 6
<211> 521
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Flag_feline EPOR202_full-length (fEPOR202-N-flag)
<400> 6
Met Asp His Leu Trp Ala Pro Leu Trp Pro Gly Val Gly Ser Leu Cys
1 5 10 15
Leu Leu Leu Ala Gly Ala Ala Trp Ala Met Asp Tyr Lys Asp Asp Asp
20 25 30
Asp Lys Ala Pro Pro Pro Asn Pro Leu Asp Pro Lys Phe Glu Ser Lys
35 40 45
Gly Lys Asp Gly Ser Val Cys Arg Pro Pro Gln Trp Phe Leu Glu Gly
50 55 60
Asn Ala Glu Glu Arg Leu Glu Asp Leu Val Cys Phe Trp Glu Glu Ala
65 70 75 80
Ala Ser Ala Gly Val Gly Pro Asp Asn Tyr Ser Phe Phe Tyr Gln Leu
85 90 95
Glu Gly Glu Pro Trp Lys Pro Cys Ser Leu His Gln Ala Pro Thr Ala
100 105 110
Arg Gly Ala Val Arg Phe Trp Cys Ser Leu Pro Thr Ala Asp Ala Ser
115 120 125
Ser Phe Val Pro Leu Glu Leu Arg Val Thr Ala Val Ser Ser Gly Ala
130 135 140
Pro Arg Tyr His Arg Ile Ile His Ile Asn Glu Val Val Leu Leu Asp
145 150 155 160
Pro Pro Ala Gly Leu Leu Ala Arg Arg Ala Asp Glu Gly Gly His Val
165 170 175
Val Leu Arg Trp Leu Pro Pro Pro Gly Ala Pro Val Ala Ser Leu Ile
180 185 190
Arg Tyr Glu Val Asn Ile Ser Ser Gly Asn Val Ala Gly Gly Ala Gln
195 200 205
Lys Val Glu Ile Leu Asp Gly Arg Thr Glu Cys Ala Leu Ser Asn Leu
210 215 220
Arg Gly Arg Thr Arg Tyr Thr Phe Met Val Arg Ala Arg Met Ala Glu
225 230 235 240
Pro Ser Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu Pro Ala Ser Leu
245 250 255
Leu Thr Ala Ser Asp Leu Asp Pro Leu Ile Leu Thr Leu Ser Leu Ile
260 265 270
Leu Val Leu Ile Leu Leu Leu Leu Ala Val Leu Ala Leu Leu Ser His
275 280 285
Arg Arg Thr Leu Lys Gln Lys Ile Trp Pro Gly Ile Pro Ser Pro Glu
290 295 300
Ser Glu Phe Glu Gly Leu Phe Thr Thr His Lys Gly Asn Phe Gln Leu
305 310 315 320
Trp Leu Tyr Gln Asn Glu Gly Cys Leu Trp Trp Ser Pro Cys Ala Pro
325 330 335
Phe Ala Glu Asp Pro Pro Ser Pro Leu Glu Val Leu Ser Glu Arg Cys
340 345 350
Trp Gly Ala Thr Gln Ala Ala Glu Pro Gly Ala Glu Glu Gly Pro Leu
355 360 365
Leu Glu Pro Leu Gly Ser Glu His Thr Gln Asp Thr Tyr Leu Val Leu
370 375 380
Asp Lys Trp Leu Leu Pro Arg Asn Pro Pro Ser Glu Asp Leu Pro Arg
385 390 395 400
Pro Asp Gly Ser Leu Asp Met Val Ala Met His Lys Gly Ser Glu Ala
405 410 415
Ser Ser Cys Ser Ser Ala Leu Ser Leu Lys Pro Gly Pro Glu Gly Ala
420 425 430
Leu Gly Ala Ser Phe Glu Tyr Thr Ile Leu Asp Pro Ser Ser Gln Leu
435 440 445
Leu Arg Pro Arg Ala Leu Pro Pro Glu Leu Pro Pro Thr Pro Pro His
450 455 460
Ile Lys Tyr Leu Tyr Leu Met Val Ser Asp Ser Gly Ile Ser Thr Asp
465 470 475 480
Tyr Ser Ser Gly Gly Ser Gln Glu Ala Gln Gly Asp Ser Ser Thr Gly
485 490 495
Pro Tyr Leu Asn Pro Tyr Glu Asn Ser Leu Ile Pro Ala Thr Glu Thr
500 505 510
Ser Pro Pro Ser Tyr Val Ala Cys Ser
515 520
<210> 7
<211> 488
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPOR201_ECD_human Fc
<400> 7
Met Asp His Leu Trp Ala Pro Leu Trp Pro Gly Val Gly Ser Leu Cys
1 5 10 15
Leu Leu Leu Ala Gly Ala Ala Trp Ala Pro Pro Pro Asn Pro Leu Asp
20 25 30
Pro Lys Phe Glu Ser Lys Val Asn Met Val Cys Met Arg Ala Pro Glu
35 40 45
Ala Ser Ala Cys Gly Ser Ser Glu Arg Leu Glu Asp Leu Val Cys Phe
50 55 60
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65 70 75 80
Phe Tyr Gln Leu Glu Gly Glu Pro Trp Lys Pro Cys Ser Leu His Gln
85 90 95
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100 105 110
Ala Asp Ala Ser Ser Phe Val Pro Leu Glu Leu Arg Val Thr Ala Val
115 120 125
Ser Ser Gly Ala Pro Arg Tyr His Arg Ile Ile His Ile Asn Glu Val
130 135 140
Val Leu Leu Asp Pro Pro Ala Gly Leu Leu Ala Arg Arg Ala Asp Glu
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Gly Gly His Val Val Leu Arg Trp Leu Pro Pro Pro Gly Ala Pro Val
165 170 175
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180 185 190
Gly Gly Ala Gln Lys Val Glu Ile Leu Asp Gly Arg Thr Glu Cys Ala
195 200 205
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210 215 220
Arg Met Ala Glu Pro Ser Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu
225 230 235 240
Pro Ala Ser Leu Leu Thr Ala Ser Asp Leu Asp Ile Glu Gly Arg Met
245 250 255
Asp Pro Lys Ser Cys Asp Lys Thr His Thr Cys Pro Pro Cys Pro Ala
260 265 270
Pro Glu Leu Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro
275 280 285
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290 295 300
Val Asp Val Ser His Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp Tyr Val
305 310 315 320
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325 330 335
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340 345 350
Asp Trp Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn Lys Ala
355 360 365
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370 375 380
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385 390 395 400
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405 410 415
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420 425 430
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435 440 445
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450 455 460
Ser Cys Ser Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr Gln Lys
465 470 475 480
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485
<210> 8
<211> 490
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPOR202_ECD_human Fc
<400> 8
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1 5 10 15
Leu Leu Leu Ala Gly Ala Ala Trp Ala Pro Pro Pro Asn Pro Leu Asp
20 25 30
Pro Lys Phe Glu Ser Lys Gly Lys Asp Gly Ser Val Cys Arg Pro Pro
35 40 45
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50 55 60
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65 70 75 80
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85 90 95
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100 105 110
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115 120 125
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180 185 190
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195 200 205
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210 215 220
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225 230 235 240
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245 250 255
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260 265 270
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275 280 285
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290 295 300
Val Val Val Asp Val Ser His Glu Asp Pro Glu Val Lys Phe Asn Trp
305 310 315 320
Tyr Val Asp Gly Val Glu Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu
325 330 335
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340 345 350
His Gln Asp Trp Leu Asn Gly Lys Glu Tyr Lys Cys Lys Val Ser Asn
355 360 365
Lys Ala Leu Pro Ala Pro Ile Glu Lys Thr Ile Ser Lys Ala Lys Gly
370 375 380
Gln Pro Arg Glu Pro Gln Val Tyr Thr Leu Pro Pro Ser Arg Asp Glu
385 390 395 400
Leu Thr Lys Asn Gln Val Ser Leu Thr Cys Leu Val Lys Gly Phe Tyr
405 410 415
Pro Ser Asp Ile Ala Val Glu Trp Glu Ser Asn Gly Gln Pro Glu Asn
420 425 430
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435 440 445
Leu Tyr Ser Lys Leu Thr Val Asp Lys Ser Arg Trp Gln Gln Gly Asn
450 455 460
Val Phe Ser Cys Ser Val Met His Glu Ala Leu His Asn His Tyr Thr
465 470 475 480
Gln Lys Ser Leu Ser Leu Ser Pro Gly Lys
485 490
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<211> 166
<212> PRT
<213> Homo sapiens
<400> 9
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1 5 10 15
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35 40 45
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165
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<212> PRT
<213> Canis lupus
<400> 10
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1 5 10 15
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20 25 30
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35 40 45
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65 70 75 80
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85 90 95
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100 105 110
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115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
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Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 11
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<212> PRT
<213> Equus caballus
<400> 11
Ala Pro Pro Arg Leu Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile
1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly
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Leu Ala Asn Ser Ser Gln Pro Ser Glu Thr Leu Arg Leu His Val Asp
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100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Ile Ser Pro Pro Asp Ala Ala Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Ala Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
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Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Lys Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
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Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
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<211> 166
<212> PRT
<213> Felis catus
<400> 12
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1 5 10 15
Leu Gly Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly
20 25 30
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35 40 45
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Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
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85 90 95
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100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 13
<211> 166
<212> PRT
<213> Felis catus
<400> 13
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1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly
20 25 30
Cys Ser Phe Ser Glu Asn Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe
35 40 45
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50 55 60
Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
Leu Ala Asn Ser Ser Gln Pro Ser Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp
85 90 95
Lys Ala Val Ser Ser Leu Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu
100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 14
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPO Analog 6-30 G18V87 mature form or "Analog 6-30 GV
Mature"
<400> 14
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1 5 10 15
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20 25 30
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35 40 45
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50 55 60
Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
Leu Ala Asn Ser Ser Gln Val Asn Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp
85 90 95
Lys Ala Val Ser Ser Leu Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu
100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 15
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Feline EPO Analog 6-30 E18V87 mature form or "Analog 6-30 EV
Mature"
<400> 15
Ala Pro Pro Arg Leu Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile
1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Asn Glu Thr
20 25 30
Cys Ser Phe Ser Glu Asn Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe
35 40 45
Tyr Thr Trp Lys Arg Met Asp Val Gly Gln Gln Ala Val Glu Val Trp
50 55 60
Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
Leu Ala Asn Ser Ser Gln Val Asn Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp
85 90 95
Lys Ala Val Ser Ser Leu Arg Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu
100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 16
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Human erythropoietin second site mutation R103A
<400> 16
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1 5 10 15
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20 25 30
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35 40 45
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50 55 60
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65 70 75 80
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85 90 95
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100 105 110
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130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Lys Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
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Cys Arg Thr Gly Asp Arg
165
<210> 17
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Felis catus Erythropoietin second site mutation R103A
<400> 17
Ala Pro Pro Arg Leu Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile
1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly
20 25 30
Cys Ser Phe Ser Glu Asn Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe
35 40 45
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50 55 60
Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
Leu Ala Asn Ser Ser Gln Pro Ser Glu Thr Leu Gln Leu His Val Asp
85 90 95
Lys Ala Val Ser Ser Leu Ala Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu
100 105 110
Gly Ala Gln Lys Glu Ala Thr Ser Leu Pro Glu Ala Thr Ser Ala Ala
115 120 125
Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 18
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Canis lupus erythropoietin second site mutation R103A
<400> 18
Ala Pro Pro Arg Leu Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile
1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Gln Gly
20 25 30
Cys Ser Phe Ser Glu Asn Ile Thr Val Pro Asp Thr Lys Val Asn Phe
35 40 45
Tyr Thr Trp Lys Arg Met Asp Val Gly Gln Gln Ala Leu Glu Val Trp
50 55 60
Gln Gly Leu Ala Leu Leu Ser Glu Ala Ile Leu Arg Gly Gln Ala Leu
65 70 75 80
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Lys Ala Val Ser Ser Leu Ala Ser Leu Thr Ser Leu Leu Arg Ala Leu
100 105 110
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Pro Leu Arg Thr Phe Thr Val Asp Thr Leu Cys Lys Leu Phe Arg Ile
130 135 140
Tyr Ser Asn Phe Leu Arg Gly Lys Leu Thr Leu Tyr Thr Gly Glu Ala
145 150 155 160
Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 19
<211> 166
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Equus caballus erythropoietin second site mutation R103A
<400> 19
Ala Pro Pro Arg Leu Ile Cys Asp Ser Arg Val Leu Glu Arg Tyr Ile
1 5 10 15
Leu Glu Ala Arg Glu Ala Glu Asn Val Thr Met Gly Cys Ala Glu Gly
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Cys Arg Arg Gly Asp Arg
165
<210> 20
<211> 508
<212> PRT
<213> Felis catus
<220>
<221> misc_feature
<222> (39)..(39)
<223> Xaa can be any naturally occurring amino acid
<400> 20
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130 135 140
Leu Leu Asp Pro Pro Ala Gly Leu Leu Ala Arg Arg Ala Asp Glu Gly
145 150 155 160
Gly His Val Val Leu Arg Trp Leu Pro Pro Pro Gly Ala Pro Val Ala
165 170 175
Ser Leu Ile Arg Tyr Glu Val Asn Ile Ser Ser Gly Asn Val Ala Gly
180 185 190
Gly Ala Gln Lys Val Glu Ile Leu Asp Gly Arg Thr Glu Cys Ala Leu
195 200 205
Ser Asn Leu Arg Gly Arg Thr Arg Tyr Thr Phe Met Val Arg Ala Arg
210 215 220
Met Ala Glu Pro Ser Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu Pro
225 230 235 240
Ala Ser Leu Leu Thr Ala Ser Asp Leu Asp Pro Leu Ile Leu Thr Leu
245 250 255
Ser Leu Ile Leu Val Leu Ile Leu Leu Leu Leu Ala Val Leu Ala Leu
260 265 270
Leu Ser His Arg Arg Thr Leu Lys Gln Lys Ile Trp Pro Gly Ile Pro
275 280 285
Ser Pro Glu Ser Glu Phe Glu Gly Leu Phe Thr Thr His Lys Gly Asn
290 295 300
Phe Gln Leu Trp Leu Tyr Gln Asn Glu Gly Cys Leu Trp Trp Ser Pro
305 310 315 320
Cys Ala Pro Phe Ala Glu Asp Pro Pro Ser Pro Leu Glu Val Leu Ser
325 330 335
Glu Arg Cys Trp Gly Ala Thr Gln Ala Ala Glu Pro Gly Ala Glu Glu
340 345 350
Gly Pro Leu Leu Glu Pro Leu Gly Ser Glu His Thr Gln Asp Thr Tyr
355 360 365
Leu Val Leu Asp Lys Trp Leu Leu Pro Arg Asn Pro Pro Ser Glu Asp
370 375 380
Leu Pro Arg Pro Asp Gly Ser Leu Asp Met Val Ala Met His Lys Gly
385 390 395 400
Ser Glu Ala Ser Ser Cys Ser Ser Ala Leu Ser Leu Lys Pro Gly Pro
405 410 415
Glu Gly Ala Leu Gly Ala Ser Phe Glu Tyr Thr Ile Leu Asp Pro Ser
420 425 430
Ser Gln Leu Leu Arg Pro Arg Ala Leu Pro Pro Glu Leu Pro Pro Thr
435 440 445
Pro Pro His Ile Lys Tyr Leu Tyr Leu Met Val Ser Asp Ser Gly Ile
450 455 460
Ser Thr Asp Tyr Ser Ser Gly Gly Ser Gln Glu Ala Gln Gly Asp Ser
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Ser Thr Gly Pro Tyr Leu Asn Pro Tyr Glu Asn Ser Leu Ile Pro Ala
485 490 495
Thr Glu Thr Ser Pro Pro Ser Tyr Val Ala Cys Ser
500 505
<210> 21
<211> 508
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Felis catus EPO receptor EPOR203_39A
<400> 21
Met Asp His Leu Trp Ala Pro Leu Trp Pro Gly Val Gly Ser Leu Cys
1 5 10 15
Leu Leu Leu Ala Gly Ala Ala Trp Ala Pro Pro Pro Asn Pro Leu Asp
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Pro Lys Phe Glu Ser Lys Ala Ala Leu Leu Ala Ala Arg Gly Pro Glu
35 40 45
Glu Leu Leu Cys Phe Thr Glu Arg Leu Glu Asp Leu Val Cys Phe Trp
50 55 60
Glu Glu Ala Ala Ser Ala Gly Val Gly Pro Asp Asn Tyr Ser Phe Phe
65 70 75 80
Tyr Gln Leu Glu Gly Glu Pro Trp Lys Pro Cys Ser Leu His Gln Ala
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Pro Thr Ala Arg Gly Ala Val Arg Phe Trp Cys Ser Leu Pro Thr Ala
100 105 110
Asp Ala Ser Ser Phe Val Pro Leu Glu Leu Arg Val Thr Ala Val Ser
115 120 125
Ser Gly Ala Pro Arg Tyr His Arg Ile Ile His Ile Asn Glu Val Val
130 135 140
Leu Leu Asp Pro Pro Ala Gly Leu Leu Ala Arg Arg Ala Asp Glu Gly
145 150 155 160
Gly His Val Val Leu Arg Trp Leu Pro Pro Pro Gly Ala Pro Val Ala
165 170 175
Ser Leu Ile Arg Tyr Glu Val Asn Ile Ser Ser Gly Asn Val Ala Gly
180 185 190
Gly Ala Gln Lys Val Glu Ile Leu Asp Gly Arg Thr Glu Cys Ala Leu
195 200 205
Ser Asn Leu Arg Gly Arg Thr Arg Tyr Thr Phe Met Val Arg Ala Arg
210 215 220
Met Ala Glu Pro Ser Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu Pro
225 230 235 240
Ala Ser Leu Leu Thr Ala Ser Asp Leu Asp Pro Leu Ile Leu Thr Leu
245 250 255
Ser Leu Ile Leu Val Leu Ile Leu Leu Leu Leu Ala Val Leu Ala Leu
260 265 270
Leu Ser His Arg Arg Thr Leu Lys Gln Lys Ile Trp Pro Gly Ile Pro
275 280 285
Ser Pro Glu Ser Glu Phe Glu Gly Leu Phe Thr Thr His Lys Gly Asn
290 295 300
Phe Gln Leu Trp Leu Tyr Gln Asn Glu Gly Cys Leu Trp Trp Ser Pro
305 310 315 320
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325 330 335
Glu Arg Cys Trp Gly Ala Thr Gln Ala Ala Glu Pro Gly Ala Glu Glu
340 345 350
Gly Pro Leu Leu Glu Pro Leu Gly Ser Glu His Thr Gln Asp Thr Tyr
355 360 365
Leu Val Leu Asp Lys Trp Leu Leu Pro Arg Asn Pro Pro Ser Glu Asp
370 375 380
Leu Pro Arg Pro Asp Gly Ser Leu Asp Met Val Ala Met His Lys Gly
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Ser Glu Ala Ser Ser Cys Ser Ser Ala Leu Ser Leu Lys Pro Gly Pro
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420 425 430
Ser Gln Leu Leu Arg Pro Arg Ala Leu Pro Pro Glu Leu Pro Pro Thr
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Pro Pro His Ile Lys Tyr Leu Tyr Leu Met Val Ser Asp Ser Gly Ile
450 455 460
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465 470 475 480
Ser Thr Gly Pro Tyr Leu Asn Pro Tyr Glu Asn Ser Leu Ile Pro Ala
485 490 495
Thr Glu Thr Ser Pro Pro Ser Tyr Val Ala Cys Ser
500 505
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<211> 486
<212> PRT
<213> Artificial Sequence
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<400> 22
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20 25 30
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50 55 60
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210 215 220
Met Ala Glu Pro Ser Phe Gly Gly Phe Trp Ser Ala Trp Ser Glu Pro
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Leu Leu Gly Gly Pro Ser Val Phe Leu Phe Pro Pro Lys Pro Lys Asp
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Thr Leu Met Ile Ser Arg Thr Pro Glu Val Thr Cys Val Val Val Asp
290 295 300
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305 310 315 320
Val Glu Val His Asn Ala Lys Thr Lys Pro Arg Glu Glu Gln Tyr Asn
325 330 335
Ser Thr Tyr Arg Val Val Ser Val Leu Thr Val Leu His Gln Asp Trp
340 345 350
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435 440 445
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450 455 460
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<213> Artificial Sequence
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225
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340 345 350
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<221> misc_feature
<222> (50)..(53)
<223> Xaa can be any naturally occurring amino acid
<400> 32
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370 375 380
Leu Pro Arg Pro Asp Gly Ser Leu Asp Met Val Ala Met His Lys Gly
385 390 395 400
Ser Glu Ala Ser Ser Cys Ser Ser Ala Leu Ser Leu Lys Pro Gly Pro
405 410 415
Glu Gly Ala Leu Gly Ala Ser Phe Glu Tyr Thr Ile Leu Asp Pro Ser
420 425 430
Ser Gln Leu Leu Arg Pro Arg Ala Leu Pro Pro Glu Leu Pro Pro Thr
435 440 445
Pro Pro His Ile Lys Tyr Leu Tyr Leu Met Val Ser Asp Ser Gly Ile
450 455 460
Ser Thr Asp Tyr Ser Ser Gly Gly Ser Gln Glu Ala Gln Gly Asp Ser
465 470 475 480
Ser Thr Gly Pro Tyr Leu Asn Pro Tyr Glu Asn Ser Leu Ile Pro Ala
485 490 495
Thr Glu Thr Ser Pro Pro Ser Tyr Val Ala Cys Ser
500 505
実施形態138.多血症は、JAK2における変異、腫瘍からのEPOの過剰生成および/または分泌によって引き起こされる、実施形態132~137のいずれか一つに記載の方法。
実施形態139.多血症を有する対象を治療するための医薬であって、実施形態114~119のいずれか一つに記載のEPOポリペプチド、実施形態125~127のいずれか一つに記載のポリペプチド、実施形態120もしくは128に記載の核酸、または実施形態123、実施形態124、もしくは実施形態131に記載の薬学的組成物を含み、任意選択的にEPOポリペプチド、ポリペプチド、核酸、または薬学的組成物が非経口的に、任意選択的に筋肉内経路、腹腔内経路、脳脊髄内経路、皮下経路、動脈内経路、滑膜内経路、髄腔内経路または吸入経路で、投与され、任意選択的に対象が伴侶動物種であり、任意選択的に伴侶動物種がネコ、イヌまたはウマであり、または任意選択的に対象がヒトである、医薬。