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特開2024-122969ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法
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  • 特開-ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法 図1A
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  • 特開-ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法 図2
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  • 特開-ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法 図6
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  • 特開-ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024122969
(43)【公開日】2024-09-10
(54)【発明の名称】ビーム障害検出を管理する装置、システム、コンピュータプログラム製品および方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20240903BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240903BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20240903BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20240903BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240903BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240903BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W24/10
H04W76/20
H04W76/15
H04W72/0453
H04W16/28
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024074675
(22)【出願日】2024-05-02
(62)【分割の表示】P 2021540130の分割
【原出願日】2020-01-10
(31)【優先権主張番号】62/790,952
(32)【優先日】2019-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スヴェドマン,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】リ,チン
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル,エム.
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー,ラクシュミ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,グオドン
(72)【発明者】
【氏名】マリー,ジョセフ,エム.
(72)【発明者】
【氏名】テリー,ステファン,イー.
(72)【発明者】
【氏名】アワディン,モハメド
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,アラン,ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】リ,イーファン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ビーム障害検出(BFD)を担当するセルの数またはBFD参照信号(BFD-RS)の数を、ユーザ機器(UE)の能力の範囲内であるより低い数に低減する無線通信システム、デバイス方法およびコンピュータ可読媒を提供する。
【解決手段】コンピューティングシステム90は、プロセッサと、メモリと、ネットワークアダプタを含み、ネットワークアダプタを介して通信ネットワークに接続されており、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、複数のセルに対してBFDを実行する装置の能力の指示である装置能力を識別させ、装置能力を他の装置に送信させ、他の装置から、ネットワーク設定の変更を含む少なくとも1つのメッセージを受信させ、ネットワーク設定の変更に基づいて、該設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換えさせる。
【選択図】図1F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、
を含む装置であって、前記装置は、前記通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、前記装置は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記装置に、
複数のセルに対してビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)を実行する前記装置の能力の指示である装置能力を識別させ、
前記装置能力を他の装置に送信させ、
前記他の装置から、ネットワーク設定の変更に関する情報を含む少なくとも1つのメッセージを受信させ、
ネットワーク設定の前記変更の前記情報に基づいて、前記ネットワーク設定によって前記装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1のセルのセットを置き換えさせる、
装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメッセージは、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)信号を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記RRC信号は、
BFDが候補セルに対して帯域幅部分(BandWidth:BWP)で有効化されるか否か、
BFDが前記候補セルで有効化されるか否か、および
前記候補セルに対するBFD参照信号(BFD-Reference Signal:BFD-RS)設定、
のうちの少なくとも1つに関する、前記第2のセルのセットの前記候補セルのセル設定の指示を含む、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
前記少なくとも1つのメッセージから、候補セルでのBFD、BFR-RS、およびBWPのうちの少なくとも1つがMAC CEシグナリングによってアクティブ化されているか否かに関する指示を受信させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
前記他の装置から、候補セルでのBFDおよびBWPの少なくとも1つがL1シグナリングによってアクティブ化されているか否かを示す少なくとも1つのL1メッセージとして、前記少なくとも1つのメッセージを受信させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記L1シグナリングは、前記候補セルの状態を示すセル状態インデックスを含む、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
BFD動作は、複数のBFD参照信号(BFD-RS)に基づいて実行される、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2のセルのセットは、第1の周波数帯で動作する第1のセルのグループ、および第2の周波数帯域で動作する第2のセルのグループを含み、ユーザ機器(User Equipment:UE)に対する前記第1の周波数帯域のそれぞれのセルの1つ以上のTCI状態IDのアクティブ化は、前記第1の周波数帯の前記セルの1つを識別する前記UEに送信されたメッセージによってトリガされる、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、
を含む装置であって、前記装置は、前記通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、前記装置は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記装置に、
複数のセルに対してビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)を実行する前記装置の能力の指示である装置能力を識別させ、
第1のセルのセットのネットワーク設定が、前記複数のセルのうちの第1のセルのセットでBFDを実行する前記装置能力を超えるか否かを判定させ、
前記装置能力を超えているとの判定に応じて、第2のセルのセットで、前記装置がBFDを実行する前記第1のセルのセットを置き換えさせる、
装置。
【請求項10】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
前記装置能力を前記第1のセルのセットの前記ネットワーク設定と比較させ、前記装置能力をもはや超えないように、前記第1のセルのセットに対して前記第2のセルのセットのセルの数を低減させる、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
セルインデックス、BWPインデックス、
セル状態の時間、BWP状態の時間、
セル状態の非アクティブ時間、BWP状態の非アクティブ時間、
セル周波数、
セルの周波数帯域、BWPの周波数帯域、
セルの優先順位値、BWPの優先順位値、
セルのサービスまたはサービス品質、サービスまたはサービス品質またはBWP、
セルの時間先行グループ、
セルタイプ、
セルの設定がBFD参照信号(BFD-Reference Signal:BFD-RS)で作られているか否か、
BWPおよびBWP非アクティブタイマの特性のうち少なくとも1つ、
装置の測定値、および、
セルの状態、
のうちの少なくとも1つを含む選択基準に基づいて、前記第2のセルのセットに含まれる候補セルを選択させる、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
BFD参照信号(BFD-RS)インデックス、
BFD-RS優先順位値、および
準コロケーション特性、
の少なくとも1つを含む選択基準に基づいて、前記第2のセルのセットに含まれる候補セルを選択させる、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のセルのセットは、第1の周波数帯で動作する第1のセルのグループ、および第2の周波数帯域で動作する第2のセルのグループを含み、ユーザ機器(User Equipment:UE)に対する前記第1の周波数帯域のそれぞれのセルの1つ以上のTCI状態IDのアクティブ化は、前記第1の周波数帯の前記セルの1つを識別する前記UEに送信されたメッセージによってトリガされる、
請求項9に記載の装置。
【請求項14】
プロセッサと、
メモリと、
通信回路と、
を含む装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、前記装置は、前記メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記装置に、
通信ネットワーク内のセルでビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)を実行する他の装置の装置能力の指示を含む装置能力を、前記他の装置から少なくとも1つのメッセージで受信させ、
第1のセルのセットに関するセル設定情報を前記他の装置に送信させ、前記セル設定情報は、それぞれのセルが、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、およびL1シグナリングのうちの少なくとも1つを介して有効化されるBDFを有するように設定されているか否かを示す情報を含む、
装置。
【請求項15】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
RRCシグナリングを介して前記セル設定情報を送信させ、前記RRCシグナリングは、
BFDが前記候補セルに対して帯域幅部分(BandWidth:BWP)で有効化されるか否か、
BFDが前記候補セルで有効化されるか否か、および
BFD-RSが前記候補セルに対してオンであるか否か、
のうちの少なくとも1つに関する、前記他の装置がBFDを実行する第2のセルのセットの候補セルのセル設定の指示を含む、
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
第2のセルのセットの候補セルが、MAC CEによってアクティブ化されたBFDおよびBWPを有するか否かの指示を有する前記セル設定情報を送信させる、
請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
第2のセルのセットの候補セルが、MAC CEによってアクティブ化されたBFD-RSを有するか否かの指示を有する前記セル設定情報を送信させる、
請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記コンピュータ実行可能命令は、さらに前記装置に、
第2のセルのセットの候補セルが、L1シグナリンによってアクティブ化されたBFDおよびBWPを有するか否かの指示を有する前記セル設定情報を送信させる、
請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記第2のセルのセットは、第1の周波数帯で動作する第1のセルのグループ、および第2の周波数帯域で動作する第2のセルのグループを含み、ユーザ機器(User Equipment:UE)に対する前記第1の周波数帯域のそれぞれのセルの1つ以上のTCI状態IDのアクティブ化は、前記第1の周波数帯の前記セルの1つを識別する前記UEに送信されたメッセージによってトリガされる、
請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年1月10日に出願された米国特許仮出願第62/790,952号に対する利益を主張し、その内容全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、一般に無線通信に関し、より詳細には、特に複数のセルに対して、ビーム障害検出能力の動作、またはビーム障害検出能力に関連する機能を有する無線通信システム、デバイス、方法、およびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される「背景技術」の記載は、本開示の文脈を一般的に提示するためのものである。本背景技術のセクションに記載されている範囲での現在記名されている発明者の研究、ならびに出願時に先行技術として認められないことのある記載の態様は、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められていない。
【0004】
ビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)、新しいビーム識別(New Beam Identification:NBI)、およびビーム障害回復(Beam Failure Recovery :BFR)は、ネットワークとUEとの間の通信リンクを維持することを目的としたユーザ機器(User Equipment:UE)手順である。これらの手順に従うことにより、UEはBFDを検出し、NBIを通じて新しい候補ビームを識別し、BFRを通じて新しいビームをネットワークに示すことによって、ビーム障害から回復することができる。今日の業界標準で考えられるように、BFD、NBI、およびBFRの手順は、スペシャルセル(Special Cell:SpCell)、すなわちPCellまたはPSCellでサポートされるが、セカンダリセル(Secondary Cell:SCell)ではサポートされない。
【0005】
場合によっては、「BFR」は、ビーム障害検出/回復の全体を表すために使用され、したがって、BFD、NBI、およびBFRを含む。場合によっては、「リンク回復」は、ビーム障害検出/回復の全てまたは一部、例えばBFD、NBIおよび/またはBFRを表すために使用される。
【0006】
UEは、IE RadioLinkMonitoringConfigを使用して、ダウンリンク(Downlink:DL)帯域幅部分(BWPとは、5Gで使用される用語で、所定のキャリア上の所定の数値に関するリソースブロックの連続したサブセットから選択された物理リソースブロックの連続したセットを記述するものであり、キャリア周波数帯域幅量を特徴付けるために使用される)で最大2つのBFD参照信号(BFD-Reference Signals:BFD-RS)を用いた無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)信号によって、明示的に設定することができる。BFD-RSは、サービングセルでの無線リンク品質測定に使用してもよい。BFD-RSは、2つまでのRSのパラメータ「purpose」を「beamFailure」または「both」に設定することによって、無線リンクモニタリング参照信号(Radio Link Monitoring Reference Signals:RLM-RS)と同じリストに設定することができる。RadioLinkMonitoringConfigでBFD-RSが明示的に設定されていない場合、さらに以下で説明するように、BFD-RSが暗黙的に指定されている。
【0007】
maxNrofFailureDetectionResourcesは、10である。BFDの最大2つのRSの制限は、代わりに、メディアアクセス制御(Medium Access Control:MAC)プロトコル規格の3GPP Technical Specification TS 38.213に指定されている。従来のBFDの説明は、TS 38.213のL1部分で提供されており、全体的なBFD、NBI、およびBFRの手順は、3GPP Technical Specification 38.321, V15.3.0, September 2018に記載されているように、主にMAC層によって管理されている。
【0008】
UEは、SCellのセットを用いてRRCを設定することができる。さらに、SCellは、MAC CE指示を通じてUEに対してアクティブ化され、SCellは、例えば、MAC CE指示を通じた非アクティブ化、sCellDeactivationTimerタイマの満了、またはハンドオーバー時など、多数の方法でUEに対して非アクティブ化することができる。対照的に、SpCellは常にアクティブ化されている。
【発明の概要】
【0009】
本発明者らによって認識されているように、セルのグループに対してBFDをサポートする異なるUEの能力は、UEごとに変化し、さらには、フルバッテリ状態またはローバッテリ状態などのUEの状態に応じて変化する。UEは、BFDのために多数のセルをサポートする能力のメトリック(一般に、UE能力、またはUE BFD能力、またはUE BFD能力パラメータと呼ばれる)をネットワーク(例えば、基地局、またはgノードB、gNB)に報告することができるが、本開示の教示によるUEは、BFDを実行するように担当するセルのグループに含まれる多数のセル(または、セルに対して実行されるBFD処理の量)を適応させることもできる。同様に、多数のBFD-RSまたはBWPにも適応することができる。さらに、UEの能力が、セルのグループに対してBFDを実行することに関連付けられたセルのネットワーク設定、またはBFD-RSの数に満たない場合、本開示によるUEは、例えば、BFDを担当するセルの数またはBFD-RSの数を、UEの能力の範囲内であるより低い数に低減することができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、UEにおける処理回路は、UEがどのセル(単数または複数)、BWP(単数または複数)および/またはBFD-RS(設定外)でBFDを実行するかを判定することによって、UEでのBFD要求を低減するための選択ルールまたは手順を適用する。このように、UEは、UE能力を超えないように、BFDを実行するセルの数、ならびに/または、BFDを実行するセルのBWPおよび/または参照信号を適応させるように装備される。
【0011】
あるいは、UEは、サービング基地局などのネットワークによって提供されるガイダンスに基づいて、BFDの実行を担当するセルの数を適応させる。この場合、基地局は、UEによって報告されたUE能力情報を使用し、UE能力を超えないように、セルの数、ならびに/またはBFDを実行するセルのBWPおよび/または参照信号をどのように調整するかをUEに指示するために、様々な形式のコマンド信号を提供する。本発明者らによって認識されているように、BFDに対する要求(またはより一般的なネットワーク設定)は、今日UEが担当することがある1つまたは2つのセルをはるかに超えて、将来的に大幅に拡大し得る。例えば、一部の地域では、恐らく20または30のセカンダリセルが、UEがBFDの実行を担当するセルグループに含まれ得る。このような高い処理要求は、UEの処理能力をはるかに超えることがあり、本明細書の記載によれば、ネットワークは、UEに割り当てられたセルグループ内のセルの数、およびまたはBFD関連の要求を低減させることがある。UEと基地局との間のこの調整は、RRC設定、MACシグナリング、およびL1シグナリングを含む、本明細書で説明される様々なシグナリングおよびプロトコルメカニズムを用いて達成されてもよい。
【0012】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに記載される簡略化された形式で概念の選択を紹介するために提供される。この発明の概要は、請求項に記載された主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、請求項に記載された主題の範囲を制限するために使用することを意図したものでもない。さらに、請求項に記載された主題は、本開示のいずれかの部分に記載された何らかのまたは全ての不利益を解決する制限に制約されない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の範囲は、添付の図面と併せて読むことで、例示的な実施形態の以下の詳細な説明から最もよく理解される。
図1A図1Aは、本明細書に記載および請求された方法ならびに装置が組み入れられ得る例示的な無線通信システムの一実施形態を示すブロック図である。
図1B図1Bは、本明細書で例示した実施形態による、無線通信のために設定された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。
図1C図1Cは、実施形態による、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1D図1Dは、別の実施形態による、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1E図1Eは、別の実施形態による、無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャおよびコアネットワークアーキテクチャの例を示すシステム図である。
図1F図1Fは、図1A図1図1D、および図1Eに示した通信ネットワークで使用されるコンピューティングシステムの例を示すシステム図である。
図1G図1Gは、無線通信システムの別の例を示すシステム図である。
図2図2は、異なった状態で動作するように設定されているセル間の関係を示すベン図である。
図3図3は、セルのアクティブ状態およびBFDの使用可能性に関するUEの視点からの、設定されたセル間の関係を示すベン図である。
図4図4は、UEがBFDの実行を担当するセルグループ内のセルを適応させるための、ネットワーク管理プロセスのフローチャートである。
図5図5は、図4と同様のフローチャートであるが、UEがBFDを担当するBWP(単数または複数)の追加/解放/変更の調整を含む。
図6A図6Aは、BFD有効化セルのセットおよびMAC CEによってアクティブ化されたBFDを有するセルのセットに関連した、BFDセルのグループの様々な実施形態を示す。
図6B図6Bは、BFD有効化セルのセットおよびMAC CEによってアクティブ化されたBFDを有するセルのセットに関連した、BFDセルのグループの様々な実施形態を示す。
図7図7は、BFDを実行するセルを判定するための、UEで実行されるプロセスのフローチャートである。
図8図8は、BFD有効化アクティブBWPを有するアクティブセルを含む、UEがBFDの実行を担当するグループ内のセルを判定するための、UEで実行されるプロセスのフローチャートである。
図9図9は、アクティブBFD-RSセルのセットを選択するための、UEで実行されるプロセスのフローチャートである。
図10図10は、UE能力に対する第1のセルのセットの(ネットワーク設定に起因する)既存のBFD要求を超えているか否かを判定し、UE能力が第1のセルのセットを超えているとUEが判断した場合に第2のセルのセットを識別するための、UEで実行されるUEプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示のさらなる適用分野は、以下に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。例示的な実施形態の詳細な説明は、説明のみを目的としたものであり、したがって、本開示の範囲を必ずしも限定することを意図したものではないことを理解すべきである。
【0015】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、ならびに、コーデック、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含むサービス能力を含む、セルラー通信ネットワーク技術の技術標準を開発している。最近の(Radio Access Technology:RAT)標準には、WCDMA(登録商標)(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanced標準、および「5G」とも呼ばれる新しい無線技術(New Radio:NR)がある。3GPP NR標準の開発は今後も継続されると予想されており、次世代無線アクセス技術(新RAT)の定義が含まれる。これには、7GHz未満の新しいフレキシブル無線アクセスの提供、および7GHzを超える新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供が含まれると予想されている。フレキシブル無線アクセスは、7GHz未満の新しい周波数帯での後方互換性のない新しい無線アクセスで構成され、同じ周波数帯で多重化され得る異なる動作モードを含むことで、要件が異なる幅広い3GPP NRユースケースに対処することが予想されている。ウルトラモバイルブロードバンドには、例えば、屋内用途およびホットスポットなどのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するセンチ波およびミリ波の周波数帯が含まれることが予想されている。特にウルトラモバイルブロードバンドでは、センチ波およびミリ波専用の設計最適化により、7GHz未満のフレキシブル無線アクセスと共通の設計フレームワークを共有することが予想されている。
【0016】
3GPPでは、NRがサポートすることが予想される様々なユースケースが特定されており、その結果、データレート、レイテンシ、およびモビリティに関する多種多様なユーザ体験の要件が生じている。ユースケースには、以下のような一般的なカテゴリ、拡張モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband:eMBB)超高信頼性低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communication:URLLC)、大規模マシンタイプ通信(Massive Machine Type Communications:mMTC)、ネットワーク運用(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションおよびインターワーキング、省エネ)、ならびに、高度化した車両対全て(Enhanced Vehicle-To-Everything:eV2X)通信であって、車両対車両通信(Vehicle-To-Vehicle Communication:V2V)、車両対インフラストラクチャ通信(Vehicle-To-Infrastructure Communication:V2I)、車両対ネットワーク通信(Vehicle-To-Network Communication:V2N)、車両対歩行者通信(Vehicle-To-Pedestrian Communication:V2P)、および他のエンティティとの車両通信のいずれかを含み得るものが含まれる。これらのカテゴリにおける特定のサービスおよび用途には、例えば、モニタリングおよびセンサネットワーク、デバイスの遠隔操作、双方向の遠隔操作、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、ワイヤレスクラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダの接続性、自動車緊急通報システム、災害警報、リアルタイムゲーミング、複数人でのビデオ通話、自動運転、拡張現実、タッチインターネット、仮想現実、ホームオートメーション、ロボット、および空中ドローンが、ほんの一部の例として挙げられる。これらのユースケースの全ておよびその他のユースケースが、本明細書で意図されている。
【0017】
読者の便宜のために、以下の略語表が提供される。
【0018】
【表1-1】
【表1-2】
【0019】
(参考文献)
本明細書全体を通して、いくつかの規格は、以下の表記法に従って省略形で参照される。
3GPP TS 38.331, V15.3.0, 2018-10, “38.331”
3GPP TS 38.213, V15.3.0, 2018-10, “38.213”
3GPP TS 38.321, V15.3.0, 2018-09, “38.321”
3GPP TS 38.133, V15.3.0, 2018-10, “38.133”
3GPP TS 38.306, V15.3.0, 2018-10, “38.306”
3GPP TS 38.214, V15.3.0, 2018-10, “38.214”
RP-182863, “Revised WID: Enhancements on MIMO for NR”, 2018-12-13
【0020】
(例示的な通信システムおよびネットワーク)
図1Aは、本明細書に記載および請求された方法ならびに装置が組み入れられ得る、例示的な通信システム100の一実施形態を示す。図示されているように、例示的な通信システム100は、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)102a、102b、102c、102d、102e、102f、および/または102g(これらは、一般的または集合的に、WTRU102と呼ばれることがある)、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)103/104/105/103b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)108、インターネット110、他のネットワーク112、ならびにV2Xサーバ(または、ProSe機能およびサーバ)113を含んでもよいが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、102gのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスであってもよい。各WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、102gは、図1Aから図1Eに、ハンドヘルド無線通信装置として図示されているが、無線通信に意図されている多種多様なユースケースでは、各WTRUは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成された任意のタイプの装置もしくはデバイスを含んでもよく、または具体化されてもよいことが理解され、ほんの一例として、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケットベル、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどのウェアラブルデバイス、医療または電子ヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、バスもしくはトラック、列車、または飛行機などの車両などが含まれる。
【0021】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114aは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。ネットワークサービスの例としては、V2Xサービス、ProSeサービス、IoTサービス、ビデオストリーミング、エッジコンピューティングなどを挙げてもよい。基地局114bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービス113などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、RRH(遠隔無線ヘッド)118a、118b、TRP(送受信ポイント)119a、119b、および/またはRSU(路側機)120a、および120bのうちの少なくとも1つと有線および/または無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102cの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。TRP119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、ネットワークサービス113、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102dの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。RSU120aおよび120bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク112、および/またはネットワークサービス113などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102eまたは102fの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、無線基地局装置(Base Transceiver Station:BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、次世代ノードB(Next Generation Node-B:gNode B)、衛星、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として図示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0022】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であってもよく、これはまた、基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでもよい。基地局114bは、RAN103b/104b/105bの一部であってもよく、これはまた、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでもよい。基地局114aは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内で、有線信号および/または無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、さらに、セルセクタに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施形態では、基地局114aは、例えば、セルの各セクタに1つずつ、3つのトランシーバを含んでもよい。一実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Output:MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルの各セクタにつき複数のトランシーバを利用してもよい。
【0023】
基地局114aは、エアインタフェース115/116/117を介して、WTRU102a、102b、102cの1つ以上と通信してもよく、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインタフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0024】
基地局114bは、有線またはエアインタフェース115b/116b/117bを介して、RRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120a、120bのうちの1つ以上と通信してもよく、これは、任意の適切な有線(例えば、ケーブル、光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインタフェース115b/116b/117bは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0025】
RRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120a、120bは、エアインタフェース115c/116c/117cを介して、WTRU102c、102d、102e、102fの1つ以上と通信してもよく、これは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインタフェース115c/116c/117cは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0026】
WTRU102a、102b、102c,102d、102e、102f、および/または102gは、車両対車両(Vehicle-to-Vehicle:V2V)サイドリンク通信などの直接的なエアインタフェース115d/116d/117dを介して互いに通信してもよく、WTRU102a、102b、102c,102d、102e、102f、および/または102gは、車両対インフラストラクチャ(V2I)サイドリンク通信などの直接的なエアインタフェース115e/116e/117eを介してネットワークサービス113と通信してもよく(図には示されていない)、これは、任意の適切な無線通信リンクであってもよい(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)。エアインタフェース115d/116d/117dは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0027】
より具体的には、上記のとおり、通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ以上のチャネルアクセス方式を採用してもよい。例えば、RAN103/104/105における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bにおけるRRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120a、120bならびにWTRU102c、102d、102e、102fは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access:UTRA)などの無線技術を実装してもよく、広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA)を使用してエアインタフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)および/または発展型高速パケットアクセス(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信プロトコルを含んでいてもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access:HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access:HSUPA)を含んでもよい。
【0028】
一実施形態では、RAN103/104/105における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、または、RAN103b/104b/105bにおけるRRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120a、120bおよびWTRU102c、102dは、発展型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:E-UTRA)などの無線技術を実装していてもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)を使用してエアインタフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立してもよい。エアインタフェース115/116/117または115c/116c/117cは、3GPP NR技術を実装してもよい。LTEおよびLTE-A技術は、LTE D2DおよびV2X技術ならびにインタフェース(サイドリンク通信など)を含む。3GPP NR技術は、NR V2X技術およびインタフェース(サイドリンク通信など)を含む。
【0029】
一実施形態では、RAN103/104/105における基地局114aならびにWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bにおけるRRH118a、118b、TRP119a、119b、および/またはRSU120a、120bおよびWTRU102c、102d、102e、102fは、IEEE802.16(例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定標準95(Interim Standard 95:IS-95)、暫定標準856(Interim Standard 856:IS-856)、GSM(Global System for Mobile communication)(登録商標)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実装していてもよい。
【0030】
図1Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントであってもよく、事業所、家、車両、列車、空中、衛星、製造所、キャンパスなどの局所的なエリアで無線接続性を容易にするための任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network:WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実装してもよい。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実装してもよい。さらに別の実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用してもよい。図1Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有していてもよい。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がなくてもよい。
【0031】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは、コアネットワーク106/107/109と通信していてもよく、このネットワークは、音声、データ、メッセージング、認可および認証、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102d、および102fの1つ以上に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイル位置ベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、パケットデータネットワーク接続性、イーサネット(登録商標)接続性、ビデオ配信などを提供してもよく、ユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行してもよい。
【0032】
図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用する他のRANと、直接的にまたは間接的に通信してもよいことが理解されるであろう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されていることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた、GSMまたはNR無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信していてもよい。
【0033】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108は、一般電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線の通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、任意のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネットネットワーク)または1つ以上のRANに接続された別のコアネットワークを含んでもよく、これは、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを採用してもよい。
【0034】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fの一部または全ては、マルチモード能力を含んでもよく、例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含んでもよい。例えば、図1Aに示すWTRU102gは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、および、IEEE802の無線技術を採用し得る基地局114cと通信するように構成されてもよい。
【0035】
図1Aには示されていないが、ユーザ機器は、ゲートウェイに有線接続を行ってもよいことが理解されるであろう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Residential Gateway:RG)であってもよい。RGは、コアネットワーク106/107/109への接続性を提供してもよい。本明細書に含まれるアイデアの多くは、WTRUであるUE、および有線接続を使用してネットワークに接続するUEにも同様に適用され得ることが理解されるであろう。例えば、無線インタフェース115、116、117および115c/116c/117cに適用されるアイデアは、有線接続にも同様に適用され得る。
【0036】
図1Bは、例えば、WTRU102などの、本明細書で例示した実施形態に従って無線通信のために設定された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。図1Bに示すように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送受信素子122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含んでもよいことが理解されるであろう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、ならびに/または基地局114aおよび114bが表し得るノード、例えば、しかしこれらに限定されない、基地局装置(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ノードB(eノードB)、ホーム発展型ノードB(HeNB)、ホーム発展型ノードBゲートウェイ、次世代ノードB(gNode-B)およびプロキシノードなどは、特に、図1Bに図示され、本明細書に記載された要素の一部または全てを含んでもよいことを意図している。
【0037】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:IC)、ステートマシンなどであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、WTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されてもよく、トランシーバは、送受信素子122に結合されてもよい。図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別個のコンポーネントとして図示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に共に統合されてもよいことが理解されるであろう。
【0038】
UEの送受信素子122は、エアインタフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114a)との間で、またはエアインタフェース115d/116d/117dを介して別のUEとの間で、信号を送信もしくは受信するように構成されてもよい。例えば、一実施形態では、送受信素子122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。一実施形態では、送受信素子122は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってもよい。さらに、一実施形態では、送受信素子122は、RF信号および光信号の両方を送受信するように構成されてもよい。送受信素子122は、無線もしくは有線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されていてもよいことが理解されよう。
【0039】
さらに、図1Bでは送受信素子122が単一の素子として図示さているが、WTRU102は、任意の数の送受信素子122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインタフェース115/116/117を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送受信素子122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0040】
トランシーバ120は、送受信素子122によって送信されるべき信号を変調し、送受信素子122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上記のとおり、WTRU102は、マルチモード能力を有していてもよい。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が複数のRAT、例えば、NRとIEEE802.11もしくはNRとE-UTRAを介して通信する、または、異なるRRH、TRP、RSU、もしくはノードに複数のビームを介して同じRATで通信することを可能にするための、複数のトランシーバを含んでもよい。
【0041】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイユニットに結合されていてもよく、これらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/または、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128にユーザデータを出力してもよい。さらに、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報にアクセスし、メモリにデータを保存してもよい。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、リードオンリーメモリ(Read-Only MemoryROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリストレージデバイスを含んでもよい。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを含んでいてもよい。一実施形態では、プロセッサ118は、クラウドもしくはエッジコンピューティングプラットフォームでホストされているサーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などで、WTRU102に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、データを保存してもよい。
【0042】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、WTRU102内の他のコンポーネントに電力を分配および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0043】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインタフェース115/116/117を介して位置情報を受信してもよく、ならびに/または2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその位置を判定してもよい。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置判定方法によって、位置情報を取得してもよいことが理解されるであろう。
【0044】
プロセッサ118は、さらに、他の周辺機器138に結合されてもよく、これらの周辺機器138は、追加の特徴、機能性、または有線および/または無線の接続性を提供する1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含んでもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計などの様々なセンサ、バイオメトリクス(例えば、指紋)センサ、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インタフェース、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0045】
WTRU102は、センサ、家電製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどのウェアラブルデバイス、医療または電子ヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、自動車、トラック、電車、または飛行機などの車両など、他の装置またはデバイス内で具体化され得る。WTRU102は、周辺機器138の1つを構成し得る相互接続インタフェースなど、1つ以上の相互接続インタフェースを介して、そのような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続してもよい。
【0046】
図1Cは、実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上記のとおり、RAN103は、エアインタフェース115を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するために、UTRA無線技術を採用してもよい。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。図1Cに示すように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含んでもよく、これらはそれぞれ、エアインタフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。ノードB140a、140b、140cはそれぞれ、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよい。RAN103はまた、RNC142a、142bを含んでもよい。RAN103は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびRNCを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0047】
図1Cに示すように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信してもよい。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信していてもよい。ノードB140a、140b、140cは、Iubインタフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信してもよい。RNC142a、142bは、Iurインタフェースを介して互いに通信してもよい。RNC142a、142bのそれぞれは、それが接続されているそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成されてもよい。さらに、RNC142a、142bのそれぞれは、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバー制御、マクロダイバシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの、他の機能性を実行またはサポートするように構成されてもよい。
【0048】
図1Cに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:MGW)144、モバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Center:MSC)146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node:GGSN)150を含んでもよい。前述の各要素は、コアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことが理解されるであろう。
【0049】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインタフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続されてもよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸上線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0050】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインタフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148に接続されてもよい。SGSN148は、GGSN150に接続されてもよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと、IP対応デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0051】
上記のように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得る、他のネットワーク112に接続されてもよい。
【0052】
図1Dは、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上記のとおり、RAN104は、エアインタフェース116を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するために、E-UTRA無線技術を採用してもよい。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
【0053】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含んでもよいが、RAN104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含んでもよいことが理解されるであろう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ、エアインタフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信してもよい。
【0054】
eノードB160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。図1Dに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インタフェースを介して互いに通信してもよい。
【0055】
図1Dに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility Management Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含んでもよい。前述の各要素は、コアネットワーク107の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことが理解されるであろう。
【0056】
MME162は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当してもよい。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用した他のRAN(図示せず)とを切り替えるための、制御プレーン機能を提供してもよい。
【0057】
サービングゲートウェイ164は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよい。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ164はまた、eノードBハンドオーバー中にユーザプレーンをアンカリングすること、WTRU102a、102b、102cでダウンリンクデータが利用可能な場合にページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理ならびに保存することなど、他の機能を実行してもよい。
【0058】
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続されてもよく、これは、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0059】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102c、および従来の陸上線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含んでいてもよく、またはそれと通信してもよい。さらに、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0060】
図1Eは、実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、エアインタフェース117を介してWTRU102aおよび102bと通信するために、NR無線技術を採用してもよい。RAN105はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。N3IWF199は、エアインタフェース198を介してWTRU102cと通信するために、非3GPP無線技術を採用してもよい。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。
【0061】
RAN105は、eノードB180aおよび180bを含んでもよいが、RAN105は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgノードBを含んでもよいことが理解されるであろう。gノードB180aおよび180bはそれぞれ、エアインタフェース117を介してWTRU102a、および102bと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。統合されたアクセスおよびバックホール接続が使用される一実施形態では、WTRUとgノードBとの間で同じエアインタフェースが使用されてもよく、これは、1つまたは複数のgNBを介したコアネットワーク109であってもよい。一実施形態では、gノードB180aおよび180bは、MIMO、MU-MIMO、および/またはデジタルビームフォーミング技術を実装してもよい。したがって、gノードB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信してもよい。RAN105は、eノードBなどの他のタイプの基地局を採用してもよいことが理解されるべきである。また、RAN105は、1つ以上のタイプの基地局を採用してもよいことが理解されるべきである。例えば、RANは、eノードBおよびgノードBを採用してもよい。
【0062】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含んでもよいが、N3IWF199は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含んでもよいことが理解されるであろう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインタフェース198を介してWTRU102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。一実施形態では、非3GPPアクセスポイント180cは、802.11プロトコルを使用して、エアインタフェース198を介してWTRU102cと通信してもよい。
【0063】
gノードB180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。図1Eに示すように、gノードB180a、および180bは、Xnインタフェースを介して互いに通信してもよい。
【0064】
図1Eに示すコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G Core Network:5GC)であってもよい。5GCは、無線アクセスネットワークによって相互に接続されている顧客に、多数の通信サービスを提供してもよい。5Gコアネットワーク109は、コアネットワークの機能性を実行する多数のエンティティで構成される。本明細書で使用する場合、「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機能」という用語は、コアネットワークの1つ以上の機能性を実行する任意のエンティティを意味する。そのようなコアネットワークエンティティは、図1Fに例示されたものなどの、無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムのメモリに保存され、プロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装される論理エンティティであってもよいことが理解される。
【0065】
図1Eに示すように、5Gコアネットワーク109は、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)172、セッション管理機能(Session Management Function:SMF)174、ユーザプレーン機能(User Plane Function:UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(User Data Management Function:UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Server Function:AUSF)190、ネットワーク公開機能(Network Exposure Function:NEF)196、ポリシー制御機能( Policy Control Function:PCF)184、非3GPPインターワーキング機能(Non-3GPP Interworking Function:N3IWF)199、アプリケーション機能(Application Function:AF)188、ユーザデータリポジトリ(User Data Repository:UDR)178を含んでもよい。前述の各要素は、5Gコアネットワーク109の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことが理解されるであろう。また、5Gコアネットワークは、これらの要素の全てで構成されていなくてもよく、追加の要素で構成されていてもよく、これらの各要素の複数のインスタンスで構成されていてもよいことも理解されるべきである。図1Eは、ネットワーク機能が互いに直接接続していることを示しているが、直径ルーティングエージェントまたはメッセージバスなどのルーティングエージェントを介して通信してもよいことが理解されるべきである。図1Eは、ネットワーク機能間の接続が一連のインタフェースまたは基準点のセットを介して達成されることを示しているが、ネットワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービスによってInvokeされるまたはCallされる一連のサービスとしてモデル化、記述、または実装される可能性があることを理解すべきである。ネットワーク機能サービスの呼び出しは、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバスでのメッセージ交換、ソフトウェア機能の呼び出しなどを介して実現されてもよい。
【0066】
AMF172は、N2インタフェースを介してRAN105に接続されてもよく、制御ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、アクセス認証、アクセス承認を担当してもよい。AMFは、ユーザプレーンのトンネル構成情報を、N2インタフェースを介してRAN105に転送することを担当してもよい。AMF172は、N11インタフェースを介して、SMFからユーザプレーンのトンネル構成情報を受信してもよい。AMF172は、一般的に、N1インタフェースを介してWTRU102a、102b、102cとの間でNASパケットをルーティングして転送してもよい。N1インタフェースは、図1Eには示されていない。
【0067】
SMF174は、N11インタフェースを介してAMF172に接続されていてもよく、N7インタフェースを介してPCF184に接続されていてもよく、N4インタフェースを介してUPF176に接続されてもよい。SMF174は、制御ノードとして機能してもよい。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU102a、102b、102cに対するIPアドレスの割り当て、UPF176aおよびUPF176bにおけるトラフィックステアリングルールの管理および設定、ならびに、AMF172に対するダウンリンクデータ通知の生成を担当してもよい。
【0068】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110などのパケットデータネットワーク(Data Network:DN)へのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、102cと他のデバイスとの間の通信を容易にしてもよい。UPF176aおよびUPF176bはまた、WTRU102a、102b、102cに、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスを提供してもよい。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネットワークまたはデータのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N4インタフェースを介してSMF174からトラフィックステアリングルールを受信してもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N6インタフェースでパケットデータネットワークを接続することによって、またはN9インタフェースで他のUPFと接続することによって、パケットデータネットワークへのアクセスを提供してもよい。パケットデータネットワークへのアクセスを提供することに加えて、UPF176は、パケットのルーティングおよび転送、ポリシールールの施行、ユーザプレーンのトラフィックに対するサービス品質の処理、ダウンリンクパケットのバッファリングを担当してもよい。
【0069】
AMF172はまた、N2インタフェースを介してN3IWF199に接続されていてもよい。N3IWFは、3GPPで定義されていない無線インタフェース技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容易にする。AMFは、RAN105と相互作用するのと同じか、または類似の方法で、N3IWF199と相互作用してもよい。
【0070】
PCF184は、N7インタフェースを介してSMF174に接続され、N15インタフェースを介してAMF172に接続され、N5インタフェースを介してアプリケーション機能(AF)188に接続されてもよい。N15およびN5インタフェースは、図1Eには示されていない。PCF184は、AMF172およびSMF174などの制御プレーンノードにポリシールールを提供して、制御プレーンノードがこれらのルールを施行できるようにしてもよい。PCF184は、AMFがN1インタフェースを介してWTRU102a、102b、102cにポリシーを配信できるように、WTRU102a、102b、102cに対してAMF172にポリシーを送信してもよい。その後、ポリシーは、WTRU102a、102b、102cで施行されるか、または適用されてもよい。
【0071】
UDR178は、認証のクレデンシャルおよび加入情報のリポジトリとして機能する。UDRは、ネットワーク機能がリポジトリ内のデータに追加し、そこから読み取り、修正することができるように、ネットワーク機能に接続してもよい。例えば、UDR178は、N36インタフェースを介してPCF184に接続してもよく、UDR178は、N37インタフェースを介してNEF196に接続してもよく、UDR178は、N35インタフェースを介してUDM197に接続してもよい。
【0072】
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインタフェースとして機能してもよい。UDM197は、UDR178のネットワーク機能アクセスを認可してもよい。例えば、UDM197は、N8インタフェースを介してAMF172に接続してもよく、UDM197は、N10インタフェースを介してSMF174に接続してもよく、UDM197は、N13インタフェースを介してAUSF190に接続してもよい。UDR178とUDM197は、緊密に統合されていてもよい。
【0073】
AUSF190は、認証関連の動作を実行し、N13インタフェースを介してUDM178に接続し、N12インタフェースを介してAMF172に接続する。
【0074】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内における能力およびサービスを、アプリケーション機能188に公開する。公開は、N33 APIインタフェース上で行われる。NEFは、N33インタフェースを介してAF188に接続してもよく、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスを公開するために、他のネットワーク機能に接続してもよい。
【0075】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109のネットワーク機能と相互作用してもよい。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の相互作用は、直接的なインタフェースを介していてもよく、またはNEF196を介して生じてもよい。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部と見なされてもよく、または5Gコアネットワーク109の外部にあって、モバイルネットワーク事業者とビジネス関係を有する企業によって展開されてもよい。
【0076】
ネットワークスライシングは、モバイルネットワーク事業者が、事業者のエアインタフェースの背後にある1つ以上の「仮想」コアネットワークをサポートするために使用できるメカニズムである。これは、コアネットワークを1つ以上の仮想ネットワークに「スライスシング」して、異なるRANまたは単一のRANにわたって実行される異なるサービスタイプをサポートすることと関連する。ネットワークスライシングにより、事業者は、機能性、性能、およびアイソレーションなどの多様な要件が求められる様々な市場のシナリオに最適な解決策を提供するようにカスタマイズされたネットワークを作成することができる。
【0077】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを設計している。ネットワークスライシングは、ネットワーク事業者が、非常に多様で時には極端な要件が求められる5Gの多様な一連のユースケース(例えば、マッシブIoT、クリティカルコミュニケーション、V2X、および拡張モバイルブロードバンド)をサポートするために使用することができる優れたツールである。ネットワークスライシング技術を使用しないと、各ユースケースに固有の一連の性能、スケーラビリティ、および可用性の要件がある場合、ネットワークアーキテクチャは、より広い範囲のユースケースを効率的にサポートするのに十分に柔軟かつスケーラブルではない可能性がある。さらに、新しいネットワークサービスの導入が、より効率的に行われるべきである。
【0078】
ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102a、102b、102cは、N1インタフェースを介して、AMF172に接続してもよい。AMFは、論理的に1つ以上のスライスの一部であってもよい。AMFは、1つ以上のUPF(単数または複数)176、SMF(単数または複数)174、および他のネットワーク機能と、WTRUの接続または通信を調整してもよい。UPF(単数または複数)176、SMF(単数または複数)174、およびその他のネットワーク機能のそれぞれは、異なるスライスまたは同じスライスの一部であってもよい。それらが異なるスライスの一部であるとき、それらは、異なるコンピューティングリソース、セキュリティクレデンシャルなどを利用し得るという意味で、互いに分離されていてもよい。
【0079】
5Gコアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、5Gコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN108との間のインタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでいてもよく、またはそれと通信してもよい。例えば、コアネットワーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を機能させるショートメッセージサービス(Short Message Service:SMS)サービスセンターを含んでもよく、またはそれと通信してもよい。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a、102b、102cと、サーバまたはアプリケーション機能188との間の非IPデータパケットの交換を容易にしてもよい。さらに、コアネットワーク170は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0080】
本明細書に記載され、図1A図1C図1D、および図1Eに示されているコアネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様でそれらのエンティティに与えられた名前によって識別されているが、将来、それらのエンティティおよび機能性が他の名前で識別される可能性があり、特定のエンティティまたは機能が、将来の3GPP NR仕様を含む、3GPPによって発行される将来の仕様と組み合わされ得ることが理解される。したがって、図1A、1B、1C、1D、および1Eで説明および示されている特定のネットワークエンティティならびに機能性は、例示としてのみ提供されており、本明細書で開示および請求されている主題は、現在定義されているかまたは将来定義されるかに関わらず、任意の類似の通信システムで具体化または実装され得ることが理解される。
【0081】
図1Fは、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図であり、これは、図1A図1C図1D、および図1Eに示される通信ネットワークの1つ以上の装置が、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、その他のネットワーク112、もしくはネットワークサービス113における特定のノードまたは機能エンティティなどで具現化され得る。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバで構成され、主にコンピュータ可読命令によって制御されてもよく、コンピュータ可読命令は、ソフトウェアの形態であってもよく、またはそのようなソフトウェアがどこに保存されていても、もしくはどのような手段でアクセスされてもよい。このようなコンピュータ可読命令は、プロセッサ91内で実行されて、コンピューティングシステム90に動作をさせてもよい。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであってもよい。プロセッサ91は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または、コンピューティングシステム90が電気通信ネットワークで動作することを可能にする任意の他の機能性を実行してもよい。コプロセッサ81は、メインプロセッサ91とは異なるオプションのプロセッサであり、追加の機能を実行、またはプロセッサ91を支援し得る。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示された方法および装置に関連するデータを受信、生成、ならびに処理してもよい。
【0082】
動作時、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティングシステムの主なデータ転送パスであるシステムバス80を介して、他のリソースとの間で情報を転送する。このようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコンポーネントを接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送るためのデータライン、アドレスを送るためのアドレスライン、ならびに、割り込みを送るため、およびシステムバスを動作するための制御ラインを含む。このようなシステムバス80の一例は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnect:PCI)バスである。
【0083】
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)82および読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)93を含む。このようなメモリは、情報を保存して取り出すことができる回路を含む。ROM93は、一般に、容易に変更できない保存データを含む。RAM82に保存されたデータは、プロセッサ91もしくは他のハードウェアデバイスによって読み取られ得るか、または変更され得る。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御されてもよい。メモリコントローラ92は、命令が実行される際に、仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供してもよい。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを分離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを分離するメモリ保護機能を提供してもよい。したがって、第1のモードで実行されるプログラムは、そのプロセスの仮想アドレス空間によってマッピングされたメモリのみにアクセスし得、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、他のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0084】
さらに、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からの命令をプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に通信するための役割を担う周辺機器コントローラ83を含んでいてもよい。
【0085】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。このような視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、アニメーショングラフィックス、およびビデオを含んでもよい。視覚的出力は、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface:GUI)の形態で提供されてもよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装されてもよい。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要な電子コンポーネントを含む。
【0086】
さらに、コンピューティングシステム90は、図1A図1B図1C図1D、もしくは図1Eの、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、WTRU102、またはその他のネットワーク112などの、外部通信ネットワークまたはデバイスに、コンピューティングシステム90を接続するために使用され、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにし得る、例えば無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含んでいてもよい。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載されている特定の装置、ノード、または機能エンティティの送受信ステップを実行するために使用されてもよい。
【0087】
図1Gは、本明細書に記載および請求された方法ならびに装置が組み入れられ得る例示的な通信システム111の一実施形態を示す。図示されているように、例示の通信システム111は、無線送受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局gNB121、V2Xサーバ124、およびRSU123aおよびRSU123bを含んでもよいが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることが理解されるであろう。1つまたはいくつかまたは全てのWTRU A、B、C、D、Eは、アクセスネットワークカバレッジ122の範囲外であってもよい。WTRU A、B、Cは、V2Xグループを形成しており、そのうちWTRU Aはグループリードであり、WTRU BおよびWTRU Cはグループメンバである。WTRU A、B、C、D、E、Fは、アクセスネットワークカバレッジ下にある場合はUuインタフェース129a/129bを介して、アクセスネットワークカバレッジ下またはアクセスネットワークカバレッジ外にある場合はサイドリンク(PC5またはNR PC5)インタフェース125aを介して、それらの間で通信してもよい。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車両対ネットワーク通信(V2N)インタフェース126またはサイドリンククインタフェース125bを介して、RSUに通信してもよい。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車両対インフラストラクチャ通信(V2I)インタフェース127を介して、V2Xサーバ124と通信してもよい。WTRU A、B、C、D、E、Fは、車両対人通信(Vehicle-to-Person:V2P)インタフェース128を介して、別のUEと通信してもよい。
【0088】
本明細書に記載されている装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたは全てが、コンピュータ可読記憶媒体に保存されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具現化されてもよく、この命令は、プロセッサ118または91などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されたシステム、方法、およびプロセスを実行および/または実施させることが理解される。具体的には、本明細書に記載されているステップ、動作、または機能のいずれかは、無線および/または有線のネットワーク通信のために構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を保存するための任意の非一時的(例えば、有形もしくは物理的)な方法または技術で実装された揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体には信号は含まれない。コンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk:DVD)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、所望の情報を保存するために使用され、コンピューティングシステムによってアクセスされ得る他の有形もしくは物理的媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0089】
ビーム障害検出の概要
【0090】
本発明者らによって認識されているように、多数のセルで設定されたUEは、設定されたセルの大部分が同時にアクティブ化されるという状況に遭遇することがある。それらのアクティブ化されたセルがBFDのために設定されている場合、UEは、多数のセルでBFDを実行し、多数のビーム障害検出RSを処理しなければならず、これは、ビーム障害検出に対するUE能力を超えることがある。
【0091】
BFD/NBI/BFR(リンク回復とも呼ばれる)手順が、SpCellに加えてSCellでもサポートされる場合、場合により任意のアクティブ化されたセルで実行される可能性がある。BFDは継続的に実行されるため、BFD/NBI/BFRの中で最も複雑かつ電力を消費するのはBFDであるのに対し、NBI/BFRは、ビーム障害が発生した場合にのみ実行され得る。多数のアクティブ化されたセルの場合、各セルまたは大部分のセル、例えば最大32セルに対する同時BFDは、過度に複雑かつ電力を消費することがある。この目的のために、同時BFDの利用可能なUE能力を、セルおよび/またはBWPおよび/または参照信号に割り当てる、BFD関連のUE能力管理アプローチが記載されている。
【0092】
同時にアクティブ化されたセルの数をサポートするために必要なUE能力よりも大幅に低いBFDに対するUE能力が原因で、UEが実際にBFDを実行するセル(および/またはBWPおよび/または参照信号)のセットを管理する必要性が生じる。本開示では、この問題に対処し、限られた能力を有するUEにかけられたBFDベースの要求を管理するための、様々なアプローチを提供する。
【0093】
(UEの)「休止」セル状態が導入され、すでに存在する非アクティブ化状態とアクティブ化状態の中間の特性を有する場合、結果として、セル状態遷移がさらに頻繁になり得る。このような開発は、UEがBFDを実行するセル(および/またはBWPおよび/または参照信号)のセットをより動的に管理できるようにするための、さらなる動機となる。
【0094】
本開示は、UEの能力を超えないように、セル、BWP、およびRSにわたるビーム障害検出を管理するための解決策について説明する。一般的に、ネットワーク指示に基づく解決策およびUEの選択に基づく解決策の2つの主要なクラスについて説明する。
【0095】
定義
【0096】
設定されたセル
【0097】
様々な実施形態では、UEは1つ以上の「設定されたセル」、例えばPCell、PSCell(単数または複数)および/またはSCell(単数または複数)で設定することができる。設定(単数または複数)は、例えば、初期アクセス、ハンドオーバー、またはセル(例えば、SCell)の追加/解放中に、RRCシグナリングを使用して受信してもよい。様々な実施形態では、設定されたセルは、サービングセルである。
【0098】
異なるUEは、異なる設定されたセルのセットを有することがある。UEの設定されたセルのセットは、例えば、セル(例えば、SCell)の追加/解放を含むRRC再設定によって、時間の経過とともに変化し得る。以下では、設定されたセルという用語は、簡潔にするために、単に「セル」と表されることがある。
【0099】
休止およびその他のセル状態
【0100】
UEの設定されたセルは、複数の状態、例えば、アクティブ化、非アクティブ化、休止のうちの1つであってもよい。PCellおよびPSCellなどの一部のセルは、1つの状態、例えばアクティブ化状態のみであってもよい。セル状態は、UE固有のものであってもよく、すなわち、セル状態は、異なるUEに対して同時に異なるものであってもよく、例えば、セルが第1のUEに対してアクティブ化状態であり、同時に同じセルが第2のUEに対して非アクティブ化状態である。
【0101】
様々な実施形態では、アクティブ化されたセル状態は、以下のように定義される。UEは、任意の設定されたSRS、PUCCHの送信、PDCCHの監視、CSIの測定および/またはCSIの報告など、アクティブ化されたセル(アクティブ化状態のセル)で通常の動作を適用する。
【0102】
様々な実施形態では、非アクティブ化されたセル状態は、以下のように定義される。UEは、非アクティブ化されたセル(非アクティブ化状態のセル)で通常の動作を適用しない。例えば、設定されたSRS、PUCCHを送信しない、PDCCHを監視しない、CSIを測定および/または報告しないなどである。
【0103】
様々な実施形態では、休止セル状態は、以下のように定義される。UEは、休止セルで通常の動作のサブセットを適用してもよい。休止セル状態のさらに例示的な実施形態を以下に示す。
【0104】
いくつかの実施形態では、UEは、休止セルで設定されたSRSを送信し、いくつかの実施形態では、UEは、休止セルで設定されたSRSを送信しない。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルで設定されたPUCCHを送信し、いくつかの実施形態では、UEは、休止セルで設定されたPUCCHを送信しない。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルでPDCCHを監視する。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルでPDCCHを監視しない。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルでCSIを測定および/または報告する。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルでCSIを測定および/または報告しない。いくつかの実施形態では、UEは、休止セルでCSIを測定するが、別のセル、例えば、PCellまたはPSCellでCSIを報告する。
【0105】
休止セルの様々なさらなる実施形態を以下に示す。
・休止状態のセルの場合、UEは、
O任意の設定されたSRSを送信する、
O任意の設定されたPUCCHを送信する、
O任意の設定されたPDCCHを監視しない、および
O任意の設定されたCSIを測定し、報告する。
・休止状態のセルの場合、UEは、
O任意の設定されたSRSを送信する、
O任意の設定されたPUCCHを送信しない、
O任意の設定されたPDCCHを監視しない、および
O任意の設定されたCSIを(例えば、他のセルで)測定し報告する
・休止状態のセルの場合、UEは、
O任意の設定されたSRSを送信しない、
O任意の設定されたPUCCHを送信しない、
O任意の設定されたPDCCHを監視しない、および
O任意の設定されたCSIを(例えば、他のセルで)測定し報告する
様々な実施形態では、他の組み合わせが使用される。
【0106】
様々な実施形態では、UEは、休止状態から、例えば、アクティブ化状態へのセル状態の切り替えを示すために使用されるそのようなPDCCHを除き、休止セルで任意の設定されたPDCCH(例えば、設定されたCORESET、関連するサーチスペース、RNTIなど)を監視しない。様々な実施形態では、そのような状態切り替えトリガリングPDCCHは、休止セル自体で受信される。様々な実施形態では、そのような状態切り替えトリガリングPDCCHは、他のセル、例えば、PCellまたはPSCellで受信される。このような状態切り替えトリガリングPDCCHは、特定のCORESET(単数または複数)、サーチスペースセット(単数または複数)、サーチスペース(単数または複数)、RNTI(単数または複数)、DCIフォーマット(単数または複数)および/またはアグリゲーションレベル(単数または複数)に関連付けられる可能性がある。これらの態様は、設定される、および/または事前定義される可能性がある。
【0107】
様々な実施形態では、UEは、休止セルで(設定されている場合)BFD、NBI、BFRを実行する。例えば、UEがアクティブ化されたセルでBFDを実行し、その後、休止状態に切り替わる場合、UEは、少なくともBWP(単数または複数)が変更されなかった場合には、休止セルでBFDを実行し続ける。BFRは、様々な実施形態において、BFRQ送信および/またはBFRR受信を含んでもよいことに留意されたい。
【0108】
様々な実施形態では、UEは、休止セルで(設定されている場合)BFD、NBI、BFRを実行しない。例えば、UEが、その後、休止状態に切り替わるアクティブ化されたセルでBFDを実行する場合、UEは、休止セルでBFDを実行することを停止する。その後、セル状態がアクティブ化に戻された場合、UEは、少なくともセル状態が最後にアクティブ化されたときからBWP(単数または複数)が変更されなかった場合には、BFDを再開する。様々な実施形態では、UEは、休止セルでBFDおよびNBIを実行するが、別のセル、例えば、SpCellでBFRQ送信およびBFRR受信を実行する。様々な実施形態では、UEは、休止セルでBFDおよびNBIを実行し、別のセル、例えばSpCellでBFRQ送信、および休止セルでBFRR受信を実行する。様々な実施形態では、休止セルは、BFR手順に関連して、例えば、ビーム障害時、または、例えば、別のセルでのBFRQ送信後に、アクティブ化状態に遷移する。したがって、場合によっては、休止状態であるセルでのビーム障害は、同じセルでのBFRR受信に続くが、アクティブ化状態である。換言すれば、BFDとBFRRの間の手順中に、セル状態が変化している。
【0109】
様々な実施形態では、セルの休止状態は、セル状態がアクティブ化されているときにUEがセルに適用するRRC設定とは完全にまたは部分的に別である、セルのRRC設定と関連付けられる。例えば、UEは、セルがアクティブ化されたセル状態であるときに適用するサービングセルRRC設定、およびセルが休止セル状態であるときに適用する別の(例えば、部分的な)サービングセルRRC設定で設定される。いくつかの実施形態では、UEは、セルの状態がアクティブ化と休止の間で切り替わると、RRCサービングセル設定(またはその一部)の間で切り替える。いくつかの実施形態では、休止セル状態は、例えば、アクティブ化状態のためのリストとは別の休止状態のDL BWP設定のリスト、およびアクティブ化状態のためのリストとは別の休止状態のUL BWP設定のリストなどの、個別のDLおよび/またはUL BWP設定に関連付けられる。いくつかの実施形態では、アクティブ化状態のためのBWP設定のリストにおける1つ以上のBWP設定は、休止状態専用である。いくつかの実施形態では、アクティブ化状態のためのBWP設定のリストにおける1つ以上のBWP設定は、休止状態でも使用される。いくつかの実施形態では、休止状態に使用されるBWPは、アクティブ化状態に使用されるデフォルトBWP、または設定された休止BWP-idに等しいBWP-idを有するBWPであり、これはサービングセルRRC設定のパラメータであり得る。一実施例では、休止状態への切り替えは、休止BWP(単数または複数)への切り替えを意味する。様々な実施形態では、BWP、例えばDL BWPは、アクティブ状態および非アクティブ状態に加えて、休止状態である可能性がある。休止BWP状態の定義は、様々な実施形態では、上記の休止セル状態の説明に従う(ただし、セルの代わりにBWPに適用される)。
【0110】
様々な実施形態では、休止状態において使用されるBWPは、CORESETおよび/またはサーチスペースがないように設定され、その結果、UEがBWPでPDCCHモニタリングを実行する必要がない場合がある。
【0111】
様々な実施形態では、休止状態におけるセルに対して、例えばCSI測定精度、ビーム障害検出などの、少なくとも部分的に別個のUE要件がある。
【0112】
アクティブ化されたセル状態と比較した休止セル状態の利点には、通常動作のサブセットが実行されることから、UEの電力消費が低くなり得ることが含まれる。非アクティブ化状態と比較した休止セル状態の利点には、アクティブ化されたセル状態における通常動作への遷移時間が、非アクティブ化状態からよりも休止状態からの方が短くなり得ることが含まれる。
【0113】
様々な実施形態では、UEは、状態の切り替えにわたってセルのRRC設定を維持する。様々な実施形態では、セル状態の切り替えは、MAC CEおよび/またはL1シグナリング、例えばDCIによってトリガすることができ、トリガは、休止セル(例えば、アクティブ化から休止へ)、またはPCellもしくはPSCellなどの別のセル(例えば、休止からアクティブ化へ)のいずれかで送信される。いくつかの実施形態では、ネットワークは、休止状態へ/休止状態からのセル状態の切り替えをトリガする。いくつかの実施形態では、UEは、休止状態へ/休止状態からのセル状態の切り替えをトリガする。例えば、休止セルまたはSpCellなどの別のセルでのBFRQ送信は、休止からアクティブ化へのセル状態の切り替えをトリガすることができる。
【0114】
オンおよびオフのセル状態ならびに/またはBWP状態
【0115】
様々な実施形態では、BFD、NBI、BFRおよび/またはリンク回復は、設定されたセルの1つ以上のセル状態、例えば、アクティブ化状態でサポートされる。様々な実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRがサポートされるセル状態である場合、セルは、「オン」の状態であると定義される。いくつかの実施形態では、BFDがサポートされるセル状態である場合、セルは、「オン」のセル状態であると定義される。いくつかの実施形態では、BFDおよびNBIがサポートされるセル状態である場合、セルは、「オン」のセル状態であると定義される。いくつかの実施形態では、BFD、NBIおよびBFRR受信がサポートされるセル状態である場合、セルは、「オン」のセル状態であると定義される。いくつかの実施形態では、リンク回復がサポートされるセル状態である場合、セルは、「オン」のセル状態であると定義される。
【0116】
様々な実施形態では、BFD、NBI、BFRおよび/またはリンク回復は、1つ以上のBWP状態、例えばアクティブまたは休止のBWP状態でサポートされる。様々な実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRがサポートされるBWP状態である場合、BWPは、「オン」のBWP状態であると定義される。いくつかの実施形態では、BFDがサポートされるBWP状態である場合、BWPは、「オン」のBWP状態であると定義される。いくつかの実施形態では、リンク回復がサポートされるBWP状態である場合、BWPは、「オン」のBWP状態であると定義される。
【0117】
様々な実施形態では、オンセル状態の設定されたセルでUEが適用する動作(単数または複数)は、そのような動作が、例えばRRCによって設定されている場合、BFD、NBIおよび/またはBFRを含む。
【0118】
UEの機能性(例えば、BFD、NBI、BFRおよび/またはリンク回復)が「特定のセル状態でサポートされる」(例えば、アクティブ化、非アクティブ化)ということは、様々な実施形態では、UEが特定のセル状態にあるセルで機能性を実行することが予想され得ることを意味する。様々な実施例では、機能性がネットワークによって設定される、および/またはアクティブ化される必要がある場合、UEは、ネットワークによって設定される、および/またはアクティブ化された場合に、セルで機能性を実行することが予想される。場合によっては、例えば、オプションのUE特徴(UE特徴は、1つ以上のUE機能性で構成されてもよい)では、機能性がセル状態でサポートされていても、対応する特徴(および、それによる機能性)をサポートするUEのみが、機能性を実行することが予想される。換言すれば、特定のセル状態でサポートされるUEの機能性は、その機能性をサポートする任意の特定のUEの能力に依存しない。代わりに、セル状態でサポートされるUEの機能性は、通信規格またはプロトコルが、少なくともいくつかの設定およびいくつかのUEに対して、セル状態のセルでの機能性に対するサポートを提供することを意味する。
【0119】
「サポートされる」がどのように本明細書で一般的に定義されているかを考慮すると、特定のセル状態でサポートされるBFDは、通信規格が特定のセル状態のセルに対してBFDの設定および/またはUEへのアクティブ化をサポートすることを意味し得る。これは、ビーム障害インスタンス(単数または複数)を検出するために、1つ以上のBFD-RSに基づいて1つ以上のダウンリンクリンク品質を評価(監視)することを意味し得る。リンク品質の評価は、仮想のPDCCH送信のBLERを推定すること、および1つ以上の閾値(単数または複数)との比較に関連し得る。一実施例では、BFDは、アクティブ化状態のセルではサポートされるが、非アクティブ化状態のセルではサポートされない。特定のセルの状態でサポートされるBFDは、BFD、NBIおよび/またはBFRがセルで実行されることを意味しないことに留意されたい。BFD、NBI、および/またはBFRは、特定のセルに対してUEに設定されるだけでアクティブ化されない場合、または設定さえされない場合がある。
【0120】
「サポートされる」がどのように本明細書で一般的に定義されているかを考慮すると、特定のセル状態でサポートされるNBIは、通信規格が特定のセル状態のセルに対してNBIの設定および/またはUEへのアクティブ化をサポートすることを意味し得る。これは、候補RSに関連付けられた候補ビームを選択するために、1つ以上の候補RSに基づいて1つ以上のダウンリンクリンク品質を評価(監視)することを意味し得る(例えば、RSRPの測定)。一実施例では、NBIは、アクティブ化状態のセルではサポートされるが、非アクティブ化状態のセルではサポートされない。特定のセルの状態でサポートされるNBIは、BFD、NBIおよび/またはBFRがセルで実行されることを意味しないことに留意されたい。BFD、NBI、および/またはBFRは、特定のセルに対してUEに設定されるだけでアクティブ化されない場合、または設定さえされない場合がある。
【0121】
「サポートされる」がどのように本明細書で一般的に定義されているかを考慮すると、特定のセル状態でサポートされるBFRは、通信規格が特定のセル状態のセルに対してBFRの設定および/またはUEへのアクティブ化をサポートすることを意味し得る。これは、選択された候補ビームを示すビーム障害回復要求(Beam Failure Recovery Request:BFRR)を、UEが送信することを意味し得る。また、UEは、ネットワークからビーム障害回復応答を受信し、BFRRの受信および選択された候補ビームへの切り替えを確認することも意味し得る。一実施例では、BFRは、アクティブ化状態のセルではサポートされるが、非アクティブ化状態のセルではサポートされない。特定のセルの状態でサポートされるBFRは、BFD、NBIおよび/またはBFRがセルで実行されることを意味しないことに留意されたい。BFD、NBI、および/またはBFRは、特定のセルに対してUEに設定されるだけでアクティブ化されない場合、または設定さえされない場合がある。
【0122】
オンセル状態ではない設定されたセルは、オフセル状態である。
【0123】
一実施例では、設定されたセルは、UEに対する2つのセル状態のうちの1つであることが可能であり、例えば、
・アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされることから、オンセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRではなく、NBIがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRQではなく、NBIおよびBFRRがセル状態でサポートされる。
・非アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされないことから、オフセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされない。
o一実施例では、NBIではなく、BFRがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、NBIまたはBFRRではなく、BFRQがセル状態でサポートされる。
【0124】
この実施例では、オンセル状態がアクティブ化されたセル状態に相当し、オフセル状態が非アクティブ化されたセル状態に相当する。一実施例では、BFDはアクティブ化されたセル状態ではサポートされるが、非アクティブ化されたセル状態ではサポートされない。これは、アクティブ化されたセル状態はオンセル状態であるのに対し、非アクティブ化されたセル状態はオフセル状態である。
【0125】
別の実施例では、設定されたセルは、UEに対する3つのセル状態のうちの1つであることが可能であり、例えば、
・アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされることから、オンセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRではなく、NBIがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRQではなく、NBIおよびBFRRがセル状態でサポートされる。
・休止状態の場合、BFDはセル状態でサポートされることから、オンセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRではなく、NBIがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされない。
o一実施例では、NBIではなく、BFRがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRQではなく、NBIおよびBFRRがセル状態でサポートされる。
・非アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされないことから、オフセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされない。
o一実施例では、NBIではなく、BFRがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、NBIまたはBFRRではなく、BFRQがセル状態でサポートされる。
【0126】
この実施例では、オンセル状態がアクティブ化されたセル状態および休止セル状態に相当し、オフセル状態が非アクティブ化されたセル状態に相当する。一実施例では、BFDはアクティブ化されたセル状態および休止セル状態ではサポートされるが、非アクティブ化されたセル状態ではサポートされない。これは、アクティブ化されたセル状態および休止セル状態はオンセル状態であるのに対し、非アクティブ化されたセル状態はオフセル状態である。
【0127】
3つのセル状態を有する別の実施例は、以下のとおりである。
・アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされることから、オンセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRではなく、NBIがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRQではなく、NBIおよびBFRRがセル状態でサポートされる。
・休止状態の場合、BFDはセル状態でサポートされないことから、オフセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRではなく、NBIがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされない。
o一実施例では、NBIではなく、BFRがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、BFRQではなく、NBIおよびBFRRがセル状態でサポートされる。
・非アクティブ化されたセル状態の場合、BFDはセル状態でサポートされないことから、オフセル状態である。
o一実施例では、NBIおよびBFRはセル状態でサポートされない。
o一実施例では、NBIではなく、BFRがセル状態でサポートされる。
o一実施例では、NBIまたはBFRRではなく、BFRQがセル状態でサポートされる。
【0128】
この実施例では、オンセル状態がアクティブ化されたセル状態に相当し、オフセル状態が非アクティブ化されたセル状態または休止セル状態に相当する。一実施例では、BFDはアクティブ化されたセル状態ではサポートされるが、非アクティブ化されたセル状態または休止セル状態ではサポートされない。これは、アクティブ化されたセル状態はオンセル状態であるのに対し、非アクティブ化されたセル状態および休止セル状態はオフセル状態である。
【0129】
いくつかの実施形態では、異なるセル状態でサポートされる、上記に列挙されたものなどの、BFD/BFR関連動作のセットは、セルタイプ、例えば、SpCellおよびSCellに依存する。いくつかの実施形態では、いくつかの設定されたセルは、UE、例えば、SpCellに対して常にオンである。
【0130】
オンまたはオフのセル状態にある設定されたセルはまた、簡潔にするために、以下では「オンセル」または「オフセル」とも表される。
【0131】
様々な実施形態では、オンセルおよびオフセルの概念は、セルのBWP(単数または複数)の状態(単数または複数)を指し、(DLおよび/またはUL)BWPのオン/オフBWP状態は、上記のセルの状態に関する様々な実施形態に従ってもよい。例えば、BWPは、3つの潜在的なBWP状態、例えば、アクティブBWP状態(オンBWP状態)、非アクティブBWP状態(オフBWP状態)、および休止BWP状態(様々な実施形態におけるオンまたはオフ)を有してもよい。例えば、アクティブDL BWPがオンの場合、セルはオンである。別の実施例では、アクティブDL BWPおよびアクティブUL BWPがオンの場合、セルはオンである。可能な状態のセットは、DL BWPとUL BWPとの間で異なる場合があることに留意されたい。
【0132】
本開示全体にわたる様々な実施形態は、セルおよび/またはBWPに適用される。簡潔にするために、「セル(単数または複数)および/またはBWP(単数または複数)」は、「セル(単数または複数)/BWP(単数または複数)」と書かれることがある。
【0133】
BFD-セル
【0134】
様々な実施形態では、UEの「BFD-セル」は、UEがBFDを実行する設定されたセルである。
【0135】
様々な実施形態では、オン状態のセルのみがBFD-セルであってもよい。いくつかの実施形態では、UEのBFD-セルのセットは、オンセルのサブセットである。いくつかの実施形態では、BFD-セルのセットは、オンセルのセットと等しい。
【0136】
いくつかの実施形態では、「BFD-セル」は、セルでビーム障害が検出された場合にUEがNBIおよび/またはBFRを実行できる設定されたセルである。NBIおよび/またはBFRは、様々な実施形態では、BFD-セルまたはBFDセル以外の他のセル(単数または複数)、すなわち、対応するビーム障害が検出されたセルで、部分的または完全に実行されてもよいことに留意されたい。
【0137】
様々な実施形態では、「リンク回復」という用語は、BFD、NBI、BFR、BFD+NBI、BFD+BFR、NBI+BFRおよび/またはBFD+NBI+BFR、またはそれらの一部を指すか、またはそれらと同等であってもよい。例えば、セル/BWPでBFDを有効化/無効化および/またはアクティブ化/非アクティブ化することは、セル/BWPで「リンク回復」を有効化/無効化および/またはアクティブ化/非アクティブ化することと同等である場合があり、これは、場合によってBFDは、リンク回復手順において必要な最初のステップであるためである。したがって、用語「BFD-セル」は、様々な実施形態では、UEが、リンク回復、BFD、NBI、BFR、BFD+NBI、BFD+BFR、NBI+BFR、および/またはBFD+NBI+BFRを実行するセル、またはその一部を指す場合がある。いくつかの実施形態では、UEがセルでリンク回復、BFD、NBIまたはBFRを実行することが予想されない場合に限り、セルはBFD-セルではない。
【0138】
様々な実施形態では、UEのBFD-BWPは、UEがBFDを実行するBWP、例えば、アクティブDL BWPである。様々な実施形態、例えば、セル内で最大1つのDL BWPおよび/または最大1つのUL BWPが同時にアクティブであるような実施形態では、セルのアクティブDL BWPがBFD-BWPである場合かつその場合に限り、セルはBFD-セルである。例えば、セルのアクティブDL BWPがBFD-BWPである場合かつその場合に限り、セルはBFD-セルである。セル、例えば、SCellは、アクティブDL BWPを有するが、アクティブUL BWPを有さない(例えば、DLのみのSCellなどのセルに対してUL BWPが設定されない)場合がある。
【0139】
用語「BFD BWP」は、様々な実施形態では、UEがリンク回復、BFD、NBI、BFR、BFD+NBI、BFD+BFR、NBI+BFRおよび/またはBFD+NBI+BFRを実行するBWP、またはその一部を指す場合がある。いくつかの実施形態では、UEがBWPでリンク回復、BFD、NBIまたはBFRを実行することが予想されない場合に限り、BWPはBFD BWPではない。
【0140】
図2は、UEの視点から見た、様々なセルのセットのベン図である。全てのセルのセットは、UEによって検出された全てのセル、および/またはUEに別の方法で示された/設定された全てのセルを含み得る。設定されたセルのセットは、全てのセルのサブセットであり、例えば、設定されたSpCell(単数または複数)およびSCell(単数または複数)のインスタンスのためのRRCシグナリングを通じて、ネットワークによって設定されている。設定されたセルのセットは、オンセルおよびオフセルの2つのサブセットを有する。オフセルはオフ状態であるのに対し、オンセルはオン状態である。BFDセルのセットは、オンセルのサブセットである。
【0141】
オンおよびオフBFD-RS
【0142】
BFD-RSは、様々な実施形態では、UEがBFDのために使用し得る参照信号である。BFD-RSは、CSI-RS、SSB(例えば、PSS、SSS、PBCHおよび/またはPBCH-DMRS)、SRS、DMRSおよび/または他の信号(単数または複数)であってもよい。様々な実施形態では、BFD-RSは、異なるタイプのものである。いくつかの実施形態では、2つのBFD-RSタイプがあり、第1のBFD-RSタイプは周期的CSI-RSであり、第2のBFD-RSタイプはSSBである。
【0143】
UEは、様々な実施形態では、設定されたセル内の1つ以上のBFD-RSで設定されてもよい。ゼロ以上のBFD-RSは、いくつかの実施形態では、BWPごとに設定されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、BFD-RSは、例えば、CSI-RSまたはSSBなどのRSのタイプの選択、および対応するRSインデックスの明示的な指示によって、明示的に設定される。いくつかの実施形態では、BFD-RSは、暗黙的に設定されており、例えば、アクティブBWPで監視されたCORESETとQCLされるように(例えば、[38.214]におけるQCLタイプDのように)設定されたRS(単数または複数)として、例えば、アクティブTCI状態を通じて設定されている。様々な実施形態では、明示的なBFD-RS設定と暗黙的なBFD-RS設定の組み合わせが使用される。様々な実施形態では、セル/BWPのBFD-RSは、RRC、MACおよび/またはDCIシグナリング、またはそれらの組み合わせによって設定される。例えば、第1のRSのセットは、RRCシグナリングを用いてBWPのために設定される。いくつかの実施形態では、BFD-RSのセットは、MACシグナリングによって、例えば、MAC CEを用いて、第1のセットのRSから選択される。いくつかの実施形態では、RSの第2のセットは、MACシグナリングを用いて、例えば、MAC CEを用いて、第1のセットから選択される。いくつかの実施形態では、BFD-RSのセットは、L1シグナリング、例えばDCIによって、RSの第1のセットから選択される。いくつかの実施形態では、BFD-RSのセットは、L1シグナリング、例えばDCIによって、RSの第2のセットから選択される。
【0144】
いくつかの実施形態では、BFD-RSの暗黙的な設定は、SpCellにおいてのみ適用される。例えば、BFD-RSがSCell(またはそのBWP)で設定されていない場合、BFDが(そのBWPの)SCellで有効化されないことを意味する。
【0145】
BWPは、様々な実施形態では、DL BWPおよび/またはUL BWPであってもよい。
【0146】
UEのための「オンBFD-RS」は、様々な実施形態では、UEがビーム障害を監視する設定されたBFD-RSであり、例えば、UEは、オンBFD-RS(ならびに、場合により他のリソースおよび/または信号)で測定を実行し、対応するリンク品質が閾値を下回るかを評価する。セル/BWPの全てのオンBFD-RSが閾値を下回っている場合、L1は、様々な実施形態では、上位層、例えばMACにビーム障害を示す。様々な実施形態では、UEは特定の周期性に従って測定および/または評価を実行し、周期性は、事前に定義されたものであっても、設定されたものであっても、および/または他のパラメータから得られたものであってもよい。
【0147】
オンになっていない設定されたBFD-RSは、「オフBFD-RS」であり、すなわち、UEは、ビーム障害のためにこれを監視しない。
【0148】
いくつかの実施形態では、BFD-セルのアクティブBWPに対して設定された全てのBFD-RSは、オンBFD-RSである。いくつかの実施形態では、BFD-セルのアクティブBWPに対して設定されたBFD-RSのサブセットは、オンBFD-RSであり、すなわち、BFD-セルのアクティブDL BWPに対して設定された、いくつかのBFD-RSは、オフであってもよい。
【0149】
様々な実施形態では、非アクティブBWPに設定されたBFD-RSは、オフBFD-RSである。
【0150】
様々な実施形態では、少なくとも1つのオンBFD-RSを有するセルは、BFD-セルである。様々な実施形態では、少なくとも1つのオンBFD-RSを有するBWPは、BFD BWPである。
【0151】
セル/BWP状態の変更のための様々なメカニズム
【0152】
UEのために設定されたセルおよび/またはBWPは、様々な実施形態では、アクティブ化状態、非アクティブ化状態、休止状態など、1つ以上の潜在的な状態の1つであり得る。セル/BWPの状態は、時間とともに変更し得る。メカニズムの様々な例は、以下のとおりである。
・RRCの設定、例えば、セル/BWPの追加、解放、修正。
o例えば、セル/BWPインデックスが、解放するセル/BWPのリスト、ならびに/または、追加および/または修正するセル/BWPのリストに含まれる場合、セル/BWPの状態が変更される。
・MAC CEベースのセル/BWP状態の変更(例えば、PDSCHのMAC CE)
o例えば、ビットマップ、シーケンス、またはリストの中で、セル/BWPに対応する1つ以上のビットに応じて、セル/BWPの状態が変更され、ビット/アイテムとセル/BWPとの関連付けが、例えばRRCシグナリングを用いて、事前定義または設定される。例えば、1つ以上のビット(単数または複数)の特定の値は、特定のセル/BWP状態および/またはセル/BWP状態の特定の変更に対応することができる(例えば、異なる値は、トグリング、状態変更なしなどに対応することができる)。
oいくつかの実施例では、明示的なセル/BWPインデックスが、MAC CEに含まれる。いくつかの実施例では、MAC CEにおけるセル/BWPインデックスの存在または不在は、セル/BWP状態の変更、例えば、変更なし、状態切り替え、または事前定義された状態遷移図に従った、ある状態から次への状態への状態変更を示す。
・DCIベースのセル/BWP状態の変更(例えば、PDCCHのDCI)。
oいくつかの実施形態では、DCIは、DCIが受信されたセル/BWPのセル/BWP状態遷移を示す。
oいくつかの実施形態では、DCIは、DCIを受信したセル/BWPとは別のセル/BWPの状態遷移を示し、例えば別の周波数キャリアである。一実施例では、これは、例えば、UEがクロスキャリアスケジューリングで設定されている場合に、DCIのキャリアインジケータを使用してセルを示すことによって達成することができる。
oいくつかの実施形態では、セル/BWPが変更されるべき状態の指示が、DCIに含まれる。いくつかの実施形態では、状態遷移図に従った状態トグリングまたは状態遷移が、DCIにおいて明示的または暗黙的に示される。
o様々な実施形態では、休止状態への/休止状態からの遷移を、DCIによってトリガすることができる。
・タイマベースのセル/BWP状態の変更。セル/BWPの状態は、タイマの満了時に変更され、これは、例えば、タイマ満了までセル/BWPでUEに対するアクティビティ(例えば、制御および/またはデータ送受信)がない場合に満了する、非アクティビティタイマである。
・休止状態のSCellを有するUEが、送信するデータを有し、PCellまたはPSCellなどのセルでスケジューリング要求を送信する場合、これは、例えば、休止しているセルで後続のULグラントを受信することを予測して、休止セルのアクティブ化をトリガし得る。このような状況でどの休止セル(単数または複数)、例えばSCell(単数または複数)をアクティブにするかは、RRC構成で設定され得る。
・休止状態で保持されるセルの数、例えば、SCellの数は、UEのデータバッファの状態、例えば、UEバッファステータス報告(Buffer Status Report:BSR)に関連するか、またはそれに基づいていてもよい。バッファ内のデータがほとんどない、または全くないと、より多くのセルを休止状態に切り替えるトリガとなり得る。バッファ内のデータがより多いと、データを迅速に通信することができるように、より多くのセルをアクティブ化状態に切り替えるトリガとなり得る。
・SpCellのステータスが、例えば、同じセルグループ内のSCellの休止状態へ/休止状態から切り替えるトリガとなり得る。例えば、SpCellのアクティブBWP(例えば、DLおよび/またはULのBWP)がデフォルトのBWPに切り替わる場合、これが、アクティブ状態の1つ以上のSCellが休止状態に切り替わるトリガとなり得る。
【0153】
場合によっては、休眠セル状態は、アクティブ化状態からのみ到達することができる。場合によっては、休眠状態は、アクティブ化状態および非アクティブ化状態の両方から到達することができる。様々な実施形態では、休止状態は、アクティブ化状態のサブ状態であり、ここで別のサブ状態は、非休止アクティブ化状態(例えば、「完全にアクティブ化された」)であってもよい。様々な実施形態では、セルは、非アクティブ化され、その後にアクティブ化されても、そのアクティブ化サブ状態を維持する。例えば、セルが休止状態(アクティブ化されたサブ状態)にあり、非アクティブ化MAC CEが受信された場合、セルは非アクティブ化状態に切り替わる。セルアクティブ化MAC CEがその後に受信された場合、セルは、休止状態、すなわち非アクティブ化前のサブ状態に切り替わる。同様に、様々な実施形態では、非アクティブ化に切り替わる前にセルが非休止アクティブ化されていた場合、セルは、その後のアクティブ化後に非休止アクティブ化された状態に戻ってもよい。様々な実施形態では、休止状態は、非アクティブ化状態のサブ状態である。同様に、非アクティブ化状態のそのようなサブ状態は、アクティブ化およびその後の非アクティブ化後に、例えば、MAC CEによって維持されてもよい。
【0154】
BFDに対するUEの能力
【0155】
特定のネットワーク設定は、UEに対するBFD処理要求(または単に「要求」)を生成し、UE能力によって特徴付けられるように、その要求を満たす能力は、RS追跡および測定、ならびに周期的ビーム障害メトリック計算などを伴うことから、UEの複雑さ、処理能力、および電力消費に関連する。その結果として、設定されたセルにわたってUEによって実行される同時BFDの量は、UEの能力に従って制限する必要があり得る。
【0156】
様々な実施形態では、1つ以上のUE能力(単数または複数)が、UEによってネットワーク(例えば、gNBなどの基地局)に報告される。本明細書では、UE能力という用語は、UEの性能属性に関するネットワークに送信される情報を説明するために使用されているが、UE能力には様々なパラメータが含まれることを理解すべきである。例示的な任意のパラメータは、BFD処理およびバッテリ電源を処理するための処理能力/予備を含む。そのような1つ以上の能力(単数または複数)は、様々な方法で、例えば、以下のUE能力パラメータの1つ以上で、定式化/特性化され得る。
・同時BFD-BWPの最大数、
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、
・同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプの同時オンBFD-RSと第2のタイプの同時オンBFD-RSの合計)、
・同時BFD-セルの最大数と同時オンBFD-RSの最大数の組み合わせ、
・設定されたBFD-RSの最大数、すなわち、PDCCH品質モニタリングまたは新しいビーム識別の両方をサポートするUEに設定されたRSの最大数、
・設定されたBFD-RSの最大数、
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の設定されたBFD-RSの最大数、
・第2のタイプ(例えば、SSB)の設定されたBFD-RSの最大数、および/または
・設定されたBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプの設定されたBFD-RSと第2のタイプの設定されたBFD-RSの合計)、
・同時BFD-セルの最大数。
【0157】
上記のパラメータは単独で報告されてもよいが、パラメータは互いに独立している必要はなく、セル数とBFD-BWP能力を組み合わせたものなど、多次元ベクトルで報告されてもよいことを理解すべきである。例えば、UEは、N個のセルを処理することが可能であってもよい。しかし、異なる数のBWP、またはRSを用いて、同時にN-2セルを処理することしかできない場合がある。したがって、上記の実施例は、簡単にするために単一のパラメータとして与えられているが、UE能力パラメータは互いに独立していないことがあり、したがって、2つ以上のグループで、UEによって報告されるか、または考慮され得ることを認識すべきである。
【0158】
本明細書に記載の様々な実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRに関連するUE能力は、UEのBFD、NBIおよび/またはBFR能力に関連する複数のUE能力を含む。いくつかの実施形態では、そのような複数のUE能力は、BFD、NBIおよび/またはBFRに対するUE能力のコンポーネント(例えば、部分)である。簡潔にするために、用語「UE能力」、または「UE能力パラメータ」(複数の部分を含み得るが、単数形で使用される)は、そのような実施形態にも使用される。
【0159】
様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごと、周波数帯域の組み合わせごと(例えば、複数の帯域)、周波数範囲ごと、および/またはUEごとに、BFD、NBIおよび/またはBFR(例えば、複数のコンポーネント)に関連するUE能力を報告することができる。様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごとのBFD、NBIおよび/またはBFR(例えば、複数のコンポーネント)に関連するUE能力、ならびに、UEごとのBFD、NBIおよび/またはBFR(例えば、複数のコンポーネント)に関連する(潜在的に異なる)UE能力を報告することができる。
【0160】
様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごとに適用する特定の能力について単一のUE能力値/パラメータを報告することができ、単一の能力値は、その後、各帯域に適用する(帯域の組み合わせなどについても同様)。様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごとに適用する特定の能力について複数のUE能力値を報告することができ、複数の値のそれぞれは、その後、異なる帯域バンドに適用する(帯域の組み合わせなどについても同様)。
【0161】
様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごとに以下のUE能力を報告することができる。RRCメッセージの形式であるが、NASメッセージなどの他のメッセージも使用することができる。メッセージのフィールドで報告され得るUE能力情報の異なるタイプは、以下のとおりである。
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数。
【0162】
様々な実施形態では、UEは、周波数帯域ごとに以下のUE能力を報告することができる。
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)、
様々な実施形態では、UEは、UEごとに以下のUE能力を報告することができる。
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数。
【0163】
様々な実施形態では、UEは、UEごとに以下のUE能力を報告することができる。
・第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)、
様々な実施形態では、UEは、UEごとに以下のUE能力を報告することができる。
・同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)、
様々な実施形態では、UEは、以下のUE能力を報告することができる。
・周波数帯域ごとの場合、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・周波数帯域ごとの場合、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、
・周波数帯域ごとの場合、同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)、
・UEごとの場合、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・UEごとの場合、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・UEごとの場合、同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)。
【0164】
様々な実施形態では、UEは、以下のUE能力を報告することができる。
・周波数帯域ごとの場合、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・周波数帯域ごとの場合、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、
・周波数帯域ごとの場合、同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)、および
・UEごとの場合、同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)。
【0165】
様々な実施形態では、UEは、以下のUE能力を報告することができる。
・周波数帯域ごとの場合、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、
・周波数帯域ごとの場合、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数、および
・UEごとの場合、同時オンBFD-RSの最大数(例えば、第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSと、第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの合計)。
【0166】
様々な実施形態では、BFD-RS関連のUE能力、例えば、同時オンBFD-RSの最大数は、明示的に設定されたBFD-RSのみをカウントする。様々な実施形態では、BFD-RS関連のUE能力、例えば、同時オンBFD-RSの最大数は、明示的に設定されたBFD-RSおよび暗黙的に設定されたBFD-RSの両方をカウントする。
【0167】
様々な実施形態では、BFD-RS関連のUE能力、例えば同時オンBFD-RSの最大数は、想定された周期に基づく。いくつかの実施形態(A)では、周期は、無線リンク品質が閾値よりも悪い場合に、物理層が上位層に通知する周期である。周期のいくつかの実施形態(B)では、UEは、最後の周期で推定されたBFD-RSのダウンリンク無線リンク品質が、周期内の閾値よりも悪くなるか否かを評価する。いくつかの実施形態では、設定された周期または適用可能な周期が、想定された周期と比較してスケーリングされる場合、実際のUE能力は(報告されたUE能力と比較して)スケーリングされる。
【0168】
例えば、BFD-RS(単数または複数)の周期性が10msであることから、想定された周期は2ミリ秒(ms)であるが、設定された周期は10msである実施例(例えば、実施形態(A))を考慮する。これは、設定された周期と想定される周期の間のスケーリングファクタが5であることを意味する。UEが、同時オンBFD-RSの最大数のUE能力を4と報告した場合(2msの周期を想定)、ネットワークが適用できる実際のUE能力は、4*5=20の同時オンBFD-RSである。
【0169】
様々な実施形態では、UEは、少なくとも部分的にそのバッテリ電源ステータスに基づいて、および/またはUEが適用するバッテリ節電スキームに基づいて、能力、例えば、BFD関連能力を示す。例えば、UEのバッテリステータスが高い場合、UEはより高いBFD関連能力、例えば、より多くのBFD-RSを示し得る。UEが節電スキームを適用すると、UEは低いBFD関連能力を示し、それによって高すぎるBFD関連の電力消費を防止する。
【0170】
ネットワーク/UEハイブリッドBFD管理解決策およびUEベースの実施形態の概要
【0171】
BFD管理の第1のクラスの実施形態では、ネットワーク(またはgNB、または単に基地局)は、UE能力に基づいてBFDを判定し、UEの能力を超えないように、BFDのためにUEに割り当てられたセルベースのリソースのグループを調整する。次に説明するように、3つのカテゴリの実施形態がある。RRC設定、MACシグナリング、およびL1(PHY層)シグナリングである。
【0172】
BFD管理の第2のクラスの実施形態では、UEは、ネットワーク設定によってBFD UEの能力が超えた場合、1つ以上の選択ルールまたは手順を適用する。例えば、これは、マルチRAT(例えば、EN-DC)および/またはマルチコネクティビティのシナリオにおいて発生することがあり、この場合、RRCシグナリング(例えば、NRはLTEセルで処理され、LTEセルとNRセルとの間の調整が制限される。選択ルールまたは手順により、UEは、BFDを実行するセル、BWP、および/またはBFD-RS(設定外)を判定する。ここでも、BFD、NBI、および/またはBFRに関連するUE能力(単数または複数)は、帯域、帯域の組み合わせ、周波数範囲、および/またはUEごとなどに示され得ることに留意されたい。帯域ごとに報告されたUE能力がある場合、報告された各能力を超えないことを確実にするために、帯域、帯域の組み合わせ、周波数範囲および/またはUEなどごとに解決策などを説明する様々な実施形態を、適用することができる。例えば、周波数帯域ごとに報告するUEを考慮する。2つの周波数帯域に対する、(1)第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)の同時オンBFD-RSの最大数、および(2)第2のタイプ(例えば、SSB)の同時オンBFD-RSの最大数である。次に、同時オンBFD-RSの数を管理するための様々な実施形態を、帯域ごとのUE能力を超えないように、2つの周波数帯域のそれぞれに適用することができる。さらに、RSタイプごとに別々に報告されたUE能力(例えば、周期的CSI-RSおよびSSB)に関し、次に、タイプごとのUE能力を超えないように、同時オンBFD-RSの数を管理するための解決策の様々な実施形態を、2つのRSタイプのそれぞれに適用することができる。
【0173】
ネットワーク/UEベースのBFD管理の代替実施形態
【0174】
様々な実施形態では、ネットワーク(例えば、サービング基地局、gNB)は、どのセルがBFD-セルであるか、例えば、どのオンセルがまたBFD-セルであるかをUEに示す。
【0175】
様々な実施形態では、ネットワークは、BFD-RSのうちのどのBFD-RSがオンBFD-RSであるかをUEに示す。
【0176】
様々な実施形態では、UEは、BFD-RS、他のRS/信号、および/または測定のために割り当てられた他の時間周波数リソースで、測定、例えば、RSRP、RSRQ、SINR、RSSIを実行する。UEは、対応する測定結果、またはそのような測定から得られた情報を、ネットワークにフィードバックしてもよい。ネットワークは、フィードバックされたそのような情報を、他の情報と同様に使用して、どのセルおよび/またはBFD-RSをオンまたはオフとしてUEに示すかを決定してもよい。
【0177】
RRCシグナリングに基づくネットワーク/UEベースのBFD管理の代替実施形態
【0178】
このセクションを4つのカテゴリに分割し、それぞれを順に提起する。(i)セルレベルのRRC設定、(ii)BWPレベルのRRC設定、(iii)セルおよび/またはBWPでのBFの有効化、および(iv)BFD-RSレベルのRRC設定である。
【0179】
セルレベルのRRC設定
【0180】
様々な実施形態では、ネットワークは、RRCシグナリングを用いて、BFD-セルであるセルのうち、例えばオンセルのうち、どのセルであるかをUEに示す。
【0181】
様々な実施形態では、ネットワークは、「BFDがセルで有効化される」場合、RRCシグナリングでUEに示す。いくつかの実施形態では、BFDがセルで有効化され、セルがオン状態である場合、セルはBFD-セルである。セルがオフ状態である場合、セルRRC設定でBFDがアクティブ化されても、セルはBFD-セルではない。
【0182】
図3は、様々なセルのセットの例示的なベン図を示す。セットは、UEの視点から見たものである。矩形全体は、UEの設定されたセルのセットを表す。設定されたセルは、オン状態またはオフ状態のいずれかである。さらに、設定されたセルは、様々な実施形態に従ってBFDを有効化するか、または有効化しないかのいずれかである。オン状態であり、BFDを有効化するセルのサブセットは、様々な実施形態では、BFDセルである。
【0183】
様々な実施形態では、BFD-セルの数がUEの能力を超えないことを確実にすることが、ネットワークに委ねられている。これは、例えば、BFDを有効化する(例えば、MAC CEまたはDCIシグナリングを使用して設定された)オン状態のセルの数を制限することによって、達成することができる。補足的なアプローチは、セルの状態遷移の前、遷移の後、または遷移に、RRCシグナリングを有するセルでBFDを無効化および/または有効化することである。
【0184】
BWPレベルのRRC設定
【0185】
様々な実施形態では、ネットワークは、「BFDがBWPで有効化する」場合、RRCシグナリングでUEに示す。いくつかの実施形態では、BFDがアクティブBWPで有効化され、セルがオン状態である場合、セルはBFD-セルである。セルがオフ状態である場合、および/またはアクティブBWPでBFDが有効化されない場合、そのセルはBFD-セルではない。
【0186】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、BFDがセルで有効化されるか、ならびに、その1つ以上のBWPでBFDが有効化および/または無効化されるかを、UEにRRCシグナリングで示す。このような状況では、BFDがセルで有効化されて、セルがオンであり、アクティブBWPでBFDが有効化される場合、セルはBFD-セルである。
【0187】
様々な実施形態では、RRCシグナリングの欠如、例えば、オプションのパラメータまたはIEの欠如は、例えば、無効化されたBFDが、セルおよび/またはBWPのデフォルト状態である場合、セルおよび/またはBWPで無効化されたBFDであることを示し得る。
【0188】
様々な実施形態では、BFD-セルおよび/またはBFD BWPの数がUEの能力を超えないことを確実にすることが、ネットワークに委ねられている。これは、例えば、BFDを有効化する、(例えば、MAC CEまたはDCIシグナリングを使用して設定された)オン状態のセル/BWPの数を制限することによって、達成することができる。補足的なアプローチは、BFDが一部のBWP(単数または複数)で有効化されて、BFDが他のBWP(単数または複数)で無効化されるように、セル内の1つ以上のBWPを設定することである。オンセルの数がUEのBFD能力を超える場合、ネットワークは、十分なオンセル内の無効化されたBFDでBWPをアクティブ化することによって、BFD-セルの数を制限することができる。いくつかの実施形態では、NBIおよび/またはBFRが有効化される場合、すなわち、同じセルのアクティブUL BWPでRRCが設定/セットアップされている場合、BFDは、セルのDL BWPで実行される。
【0189】
セルおよび/またはBWPでのBFDの有効化
【0190】
いくつかの実施形態では、BFDがセルで有効化されるという明示的な指示が、セルRRC設定(例えばServingCellConfig IE)に含まれ、例えば1ビットの指示である。
【0191】
いくつかの実施形態では、BFDがBWPで有効化されるという明示的な指示が、BWP RRC設定(例えば、BWP-DownlinkDedicated、radioLinkMonitoringConfig、BWP-UplinkDedicatedおよび/またはBeamFailureRecoveryConfig IE)に含まれ、例えば、1ビットの指示である。
【0192】
様々な実施形態では、例えば、明示的な指示を使用して、BFDがセルおよび/またはBWPで有効化されることが示されたが、BFD-RSがセルおよび/またはBWPに対して明示的に設定されない場合、UEは、監視されたCORESET(単数または複数)の現在のQCL設定を通じて暗黙的に定義されたBFD-RSを使用する。
【0193】
場合によっては、1つ以上の関連IEがセル設定および/またはBWP設定、例えば、BFD、NBIおよび/またはBFRの設定/セットアップに含まれる場合、BFDは、セルおよび/またはBWPで有効化される。いくつかの実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRが、少なくとも1つのDL BWPおよび/またはUL BWPで有効化/セットアップ/設定される場合、BFDはセルで有効化される。いくつかの実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRが、各設定されたDL BWPおよび/または各設定されたUL BWPで有効化/セットアップ/設定される場合、BFDはセルで有効化される。いくつかの実施形態では、BFD、NBIおよび/またはBFRが1つ以上のアクティブBWPで有効化/セットアップ/設定される場合、例えば、BFDがアクティブDL BWPで有効化/セットアップ/設定され、および/またはNBI/BFRがアクティブUL BWPで有効化/セットアップ/設定される場合、BFDはセルで有効化される。
【0194】
様々な実施形態では、BFDは、SpCellで常に有効化され、例えば、BFDは、SpCellの全ての設定されたBWPで、場合によっては、周波数帯域または範囲のセット、例えば、FR2においてのみ、有効化される。
【0195】
BFDの設定は、例えば、「beamFailure」および/または「both」および/または「rlf」および/または有効なBFDに関連付けられた別の値に設定された目的パラメータを用いた、ビーム障害検出のために設定された1つ以上のRSを有する、RadioLinkMonitoringConfig IEおよび/またはRadioLinkMonitoringRS IEを有するRadioLinkMonitoringConfig IEなどのBFD-RSの設定であってもよい。いくつかの実施形態では、いくつかの目的パラメータ値、例えば「beamFailure」および/または「both」は、有効化されたBFDに関連付けられるのに対し、他の目的、例えば「rlf」は、無効化されたBFDに関連付けられる。
【0196】
様々な実施形態では、例えば、明示的な指示を使用することによって、または、RadioLinkMonitoringConfig IEのセットアップ/存在によって、BFDがセルおよび/またはBWPで有効化されることが示されるが、BFD-RSがセルおよび/またはBWPに対して明示的に設定されない場合、UEは、前述したように、監視されたCORESET(単数または複数)の現在のアクティブQCL設定を通じて暗黙的に定義されたBFD-RSを使用する。その一方で、セルおよび/またはBWPに対して、例えば、RadioLinkMonitoringRS IEを使用してBFD-RSが明示的に設定される場合、それらの明示的に定義されたBFD-RSが使用される。
【0197】
NBIおよび/またはBFRの設定は、NBIのための候補RSの設定、および/またはBFRQの設定、例えば、CFRA、PUCCH、SRなどの専用リソースなどのBFRQのためのリソース、および/またはBFRRの設定、例えば、CORESETの設定および/またはBFRRのためのサーチスペースなどであってもよい。
【0198】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWP内の、BeamFailureRecoveryConfig IE、またはSCell BFR専用の同様のIEのセットアップ/存在によって、セルおよび/またはBWPでBFDが有効化されることがUEに示される。
【0199】
BFD-RSレベルのRRC設定
【0200】
様々な実施形態では、ネットワークは、BFD-RSがオンBFD-RSである場合、RRCシグナリングでUEに示す。いくつかの実施形態では、BFD-RSがアクティブ化され、対応するセルがオン状態である場合、BFD-RSはオンBFD-RSである。セルがオフ状態である場合、セルRRC設定内でBFD-RSがアクティブ化されても、BFD-RSはオンBFD-RSではない。
【0201】
様々な実施形態では、RRCシグナリングは、例えば、RadioLinkMonitoringConfig IEのFalleDetectionResourcesToReleaseListパラメータを用いて、以前に明示的に設定されたBFD-RSを解放するために使用することができる。いくつかの実施形態では、BFD-RSは、例えば、中断および/またはアクティブ化のためのインデックスのリストにBFD-RSインデックス(例えば、RadioLinkMonitoringRS-Id)を含むことによって、RRCシグナリングで中断および/またはアクティブ化することができる。中断されたBFD-RSはUEによって監視されず、すなわち、オフBFD-RSであり、一方で、アクティブ化されたBFD-RSは、対応するセルがオンおよび/またはBWPがオンである場合にBFDのために使用され、すなわち、オンBFD-RSである。セットアップ/追加/修正/解放の代わりに、中断/アクティブ化パラメータを使用する利点は、必要なビット数が非常に少ないことである。
【0202】
例えば、以下に類似したRRCパラメータの場合、
failureDetectionResourcesToSuspendList SEQUENCE SIZE(1..maxNrofFailureDetectionResources)) OF RadioLinkMonitoringRS-Id OPTIONAL,-- Need Mは、中断/アクティブ化状態が切り替わるBFD-RSインデックス(RadioLinkMonitoringRS-Id)のセットを示すことができる。いくつかの実施形態では、BFD-RSは、例えば、fallesDetectionResourcesToAddModListパラメータを使用して設定された後、デフォルトでアクティブ化される。
【0203】
いくつかの実施形態では、状態切り替え機能性を有する単一のリストではなく、個別の中断リストおよび個別のアクティブ化リストがある。いくつかの実施形態では、中断/アクティブ化BFD-RSリスト(単数または複数)は、BWPごとのRRC設定、例えば、DL BWP設定のRadioLinkMonitoringConfigに含まれる。
【0204】
いくつかの実施形態では、中断/アクティブ化BFD-RSリスト(単数または複数)は、セルレベルのRRC設定、例えば、ServingCellConfig IEに含まれる。いくつかの実施形態では、中断および/またはアクティブ化BFD-RSリスト(単数または複数)における特定のBFD-RSインデックス(例えば、RadioLinkMonitoringRS-Id)の存在は、BFD-RSインデックスが設定されている各設定されたBWPにおいて、対応するBFD-RSインデックスを中断/アクティブ化する。
【0205】
様々な実施形態では、暗黙的に設定されたBFD-RSを中断およびアクティブ化するために、例えば、上述のようなリスト(単数または複数)を用いた中断/アクティブ化メカニズムが使用される。いくつかの実施形態では、明示的に設定されたBFD-RSが存在しない場合、中断/アクティブ化リスト(単数または複数)のインデックスは、CORESETインデックス、例えば、ControlResourceSetIdパラメータを指す。様々なこのような実施形態では、CORESETインデックスに対応する暗黙的に設定されたBFD-RSが中断されている場合、それはオフBFD-RSである。アクティブ化されている場合はオンBFD-RSであり得、セルがオンの場合、BWPはオン、および/またはCORESETが監視される。
【0206】
様々な実施形態では、オンBFD-RSの数がUEの能力を超えないことを確実にすることが、ネットワークに委ねられている。様々な実施形態では、第1のRSタイプ(例えば、周期的CSI-RS)のオンBFD-RSの数が、第1のRSタイプの対応するUE能力を超えないことを確実にすることが、ネットワークに委ねられている。様々な実施形態では、第2のRSタイプ(例えば、SSB)のオンBFD-RSの数が、第2のRSタイプの対応するUE能力を超えないことを確実にすることが、ネットワークに委ねられている。いくつかの実施形態では、これは、オンセルおよびオフセルでBFD-RSを中断および/またはアクティブ化することによって達成することができる。
【0207】
様々な実施形態では、ビーム障害指示を上位層に提供すべきか否かのようなビーム障害の評価において、物理層はアクティブ化されたBFD-RSのみを使用する。いくつかの実施形態では、オンBFD-RSは、アクティブ化されたBFD-RSのサブセット、例えば、オンセルおよび/またはオンBWPのアクティブ化されたBFD-RSである。いくつかの実施形態では、オフセルおよび/またはオフBWPでのアクティブ化されたBFD-RSは、オフBFD-RSである。
例示的なUE手順
【0208】
BFDセルのセットを維持するためのUE手順の様々な実施形態が、図4のフローチャートに示されている。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序でのステップの実行を含む。
ステップS401。手順の開始時に、UEは、ネットワークに、例えば、SpCellに接続されていてもよく、またはSpCellへの初期アクセスの実行を試みてもよい。このステップはまた、UEが、BFD、NBIおよび/またはBFRに関連するその1つ以上のUE能力をネットワーク(例えば、gNB)に報告することを含んでもよい。
ステップS402。このステップでは、設定されたセルのセット(またはグループ)の設定を含む、設定、例えばRRC設定を、UEがネットワークから受信したか否かに関する問い合わせが行われる。いくつかの実施形態では、設定は、1つ以上のセルの追加を含む。いくつかの実施形態では、設定は、1つ以上のセルの解放を含む。応答が肯定的である場合、処理はステップS403に進むが、否定的である場合、処理はS404での問い合わせに進む。
ステップS403。このステップでは、UEが、設定されたセルのセットを更新する設定、例えば、PCellの変更、PSCellの追加/解放/変更、および/またはSCell(単数または複数)の追加/解放をネットワークから受信した場合、UEは、それに応じて、設定されたセルのセットを更新する。
a.様々な実施形態では、設定されたセルのセットからのセルの解放は、BFDの有効化/無効化、セルのオン/オフなどの他のセル設定(単数または複数)が解放されることを意味し、すなわち、UEは、そのような解放されたセルに対して様々なそのような状態を維持しない。一実施例として、最初に解放され、その後に設定されたセルのセットに再び追加される、BFD有効化セルを考慮する。追加後、セルは、様々な実施形態では、BFD有効化ではない、すなわち、解放およびその後の追加により、BFDが無効化される。
ステップS404。このステップでは、BFD有効化セルのセットのRRC設定を、UEがネットワークから受信したか否かに関する問い合わせが行われる。場合によっては、設定されたセルのセットにセルが追加されるのと同じ再設定メッセージによって、セルがBFD有効化および/または無効化で設定されてもよく、例えば、BFDを有効化する、および/または無効化する設定が、追加されたセルの設定に含まれる。場合によっては、すでに設定された、例えば、すでに追加されたセルは、設定されたセルのセットにセルが追加された後に、BFD有効化および/または無効化で設定されてもよく、例えば、BFDを有効化する、および/または無効化する設定が、修正されたセルの設定に含まれる。応答が肯定的である場合、処理はステップS405に進み、否定的である場合、処理はS406での問い合わせに進む。
ステップS405。UEが、BFD有効化および/または無効化セルのセットを更新する設定を受信した場合、UEは、セットを更新する。様々な実施形態では、そのようなセットは、UEにおいて明示的に維持されない。代わりに、各設定されたセルおよび/または設定されたセルの設定されたBWPに対するBFD設定が維持される。
ステップS406。このステップでは、例えば、オンとオフの間のセル状態(単数または複数)の変更を示す、設定、例えば、MAC CEおよび/またはDCIを、UEがネットワークから受信し得るか否かに関する問い合わせが行われる。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS407に進み、応答が否定的である場合、処理はS408に進む。
ステップS407。UEがセルの状態の変更、例えば、オン/オフに関する設定を受信した場合、UEは、それに応じてオンセルのセットおよび/またはオフセルのセットを更新し得る。様々な実施形態では、そのようなセット(単数または複数)は、UEにおいて明示的に維持されない。代わりに、各設定されたセルのオン/オフ状態が維持される。
ステップS408。様々な実施形態では、ステップS402/3、ステップS404/5、およびステップS406/7の順序が異なり、例えば、ステップS406/7のオン/オフ設定は、ステップS404/5のBFD有効化/無効化より前に受信されることに留意されたい。様々な実施形態では、UEは、ステップS402からステップS407のステップで述べられた設定のサブセットを受信し、例えば、UEは、オン/オフセルの設定のみを受信する。様々な実施形態では、UEは、ステップS402からステップS407のステップにおける設定のうちの1つ以上など、BFDセルのセットの判定に影響を与えるネットワークからの設定を受信した後に、BFDセルのセットを判定する。
【0209】
BFDセルのセットを維持するためのUE手順の追加の実施形態が、図5に示されている。図4について説明したステップに加えて、ステップの様々な実施形態を以下に説明する。様々な実施形態は、図4について説明したステップの実施形態と、図5について説明したステップの実施形態との組み合わせを含む。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序で含む。
ステップS501。図4の説明の対応するステップについては、様々な説明を参照されたい。
ステップS502。このステップでは、設定されたBWP(単数または複数)(DLおよび/またはUL BWP(単数または複数))のセットの設定を含む、設定、例えばRRC設定を、UEがネットワークから受信したか否かに関する問い合わせが行われる。いくつかの実施形態では、設定は、1つ以上のBWPの追加を含む。いくつかの実施形態では、設定は、1つ以上のBWPの解放を含む。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS503に進むが、否定的である場合、処理はS504に進む。
ステップS503。UEが、設定されたBWPのセットをネットワークから更新する設定、例えば、BWP(単数または複数)の追加/解放/変更を受信した場合、UEは、それに応じて設定されたBWPのセットを更新する。
a.様々な実施形態では、設定されたBWPのセットからのBWPの解放は、BFDの有効化/無効化、アクティブ化/非アクティブ化などの、他のBWP設定(単数または複数)が解放されることを意味し、すなわち、UEは、そのような解放されたBWPに対して様々なそのような状態を維持しない。一実施例として、最初に解放され、その後に設定されたBWPのセットに再び追加される、BFD有効化BWPを考慮する。追加後、BWPは、様々な実施形態では、例えば、デフォルト状態が無効化されていることから、BFD有効化ではない、すなわち、解放およびその後の追加により、BFDが無効化される。
ステップS504。このステップでは、BFD有効化BWP(単数または複数)のセットの設定を、UEがネットワークから受信したか否かに関する問い合わせが行われる。場合によっては、設定されたBWPのセットにBWPが追加されるのと同じ再設定メッセージによって、BWPがBFD有効化および/または無効化で設定されてもよく、例えば、BFDを有効化する、および/または無効化する設定が、追加されたBWPの設定に含まれる。場合によっては、すでに設定された、例えば、すでに追加されたBWPは、設定されたBWPのセットにBWPが追加された後に、BFD有効化および/または無効化で設定されてもよく、例えば、BFDを有効化する、および/または無効化する設定が、修正されたBWPの設定に含まれる。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS505に進み、否定的である場合、処理はS506に進む。
ステップS505。UEが、BFD有効化および/または無効化BWP(単数または複数)のセットを更新する設定を受信した場合、UEは、セットを更新する。様々な実施形態では、そのようなセットは、UEにおいて明示的に維持されない。代わりに、各設定されたBWPのBFD設定が維持される。
ステップS506。図4の対応する説明を参照されたい。
ステップS507。図4の対応する説明を参照されたい。
ステップS508。このステップでは、例えば、アクティブ化/非アクティブ化またはオン/オフの間などの、BWP状態(単数または複数)の変更を示す、設定、例えば、MAC CEおよび/またはDCIを、UEがネットワークから受信するか否かに関する問い合わせが行われる。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS509に進み、否定的である場合、処理はS510に進む。
ステップS509。UEがBWPの状態の変更に関する設定を受信した場合、UEは、様々な状態のBWPのセット、例えば、アクティブ化されたBWPのセット、非アクティブ化されたBWPのセット、オンBWPのセット、および/またはオフBWPのセットを適宜に更新し得る。このようなセットは、UEによって明示的に維持される必要がないことに、再度留意されたい。代わりに、UEはBWPごとの状態(例えば、アクティブ化または非アクティブ化)を維持してもよい。
ステップS510。様々な実施形態では、ステップS502/3、ステップS504/5、ステップS506/7、およびステップS508/9のステップの順序が異なり、例えば、ステップS506/7のオン/オフ設定は、ステップS504/5のBFD有効化/無効化より前に受信されることに留意されたい。様々な実施形態では、UEは、ステップS502からステップS509のステップで述べられた設定のサブセットを受信し、例えば、UEは、特定のセルに対するBWPアクティブ化/非アクティブ化のみを受信する。
様々な実施形態では、UEは、ステップS502からステップS509のステップにおける設定のうちの1つ以上など、BFDセルのセットの判定に影響を与えるネットワークからの設定を受信した後に、BFDセルのセットを判定する。
【0210】
様々な手順の中で、UEは、BFDセルのセットでBFDを実行することに留意されたい。様々な実施形態では、BFDを実行するとは、例えば、3GPP RAN4規格の対応する要件に従って、対応する要件が満たされるように、BFDが実行されることを意味する。
【0211】
セルのアクティブ化/非アクティブ化
【0212】
セル、例えば、この例ではSCellのアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC手順の例示的な部分を、以下に示す。
設定された各SCellに対して、MACエンティティは、以下を実行する。
1>SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信し、SCellをアクティブ化する場合、
2>SCellをアクティブ化する、すなわち、以下を含む通常のSCellの動作を適用する、
3>設定されている場合、SCellでビーム障害検出を実行する。
1>さもなければ、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信する場合、SCellを非アクティブ化する、または、
1>アクティブ化されたSCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerが満了する場合、
2>SCellを非アクティブ化する、
1>SCellを非アクティブ化する場合、
2>SCellでビーム障害検出を実行しない、
他の実施例では、上記の「ビーム障害検出」は、「ビーム障害検出および回復」または「ビーム障害検出および回復手順」に置き換えられる。他の実施例では、上記の「設定された」は、「RadioLinkMonitoringConfigが設定された」、「BeamFailureRecoveryConfigが設定された」、「BeamFailureRecoveryConfigおよびRadioLinkMonitoringConfigが設定された」、「BeamFailureRecoveryConfigまたはRadioLinkMonitoringConfigが設定された」、または「有効化された」に置き換えられる。
【0213】
MACシグナリングに基づくネットワーク/UEベースのBFD管理の代替実施形態
【0214】
BFDアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CE
【0215】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPでのBFDは、MAC CEを使用してアクティブ化および/または非アクティブ化することができる。
【0216】
様々な実施形態では、BFDアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、フィールドのシーケンス、例えば、ビットマップを含み、異なるフィールド、例えば、ビットは、異なるセルインデックス、例えば、SCellIndexまたはServCellIndexに対応する。いくつかの実施形態では、Biは、i番目のフィールド、例えばi番目のビットを表す。いくつかの実施形態では、Biは、Nビットフィールドのi番目のビットを表す。例えば、セルインデックスiを有するMACエンティティに対して設定されたセル、例えば、SCellがある場合、このフィールド/ビットは、インデックスiを有するセルのBFDのMAC CEアクティブ化/非アクティブ化を示す。例えば、Biフィールド/ビットは、インデックスiを有するセルでBFDがアクティブ化されることを示すために、「1」に設定され、インデックスiを有するセルでBFDが非アクティブ化されることを示すために「0」に設定される。
【0217】
様々な実施形態では、セルがオン状態であり、セルでBFDがアクティブ化されたMAC CEである場合、セルは、BFD-セルである。様々な実施形態では、セルがオフ状態であり、かつ/またはセルでBFDが非アクティブ化されたMAC CEである場合、セルは、BFD-セルではない。
【0218】
様々な実施形態では、例えば、前述のようなRRCシグナリングを使用して、セルのBFDを有効化することは、MAC CEを使用してBFDのアクティブ化/非アクティブ化と組み合わされる。様々な実施形態では、セルがBFDを有効化しており、BFDがアクティブ化されたMAC CEである場合かつその場合に限り、セルは、BFDセルである。様々な実施形態では、セルがBFDを有効化していなくても、例えば、デフォルトおよび/または暗黙のBFD、NBIならびに/またはBFRの設定を使用して、BFD MAC CEをアクティブ化している場合、セルは、BFDセルである。いくつかの実施形態では、各設定されたセルは、有効化されたBFDである。
【0219】
いくつかの実施形態では、デフォルトBFD MAC CE状態は、RRC設定された、例えば、BFDが有効化されているが、MAC CE BFDがアクティブ化/非アクティブ化されていないセル/BWPに対して非アクティブ化され、他の実施形態では、アクティブ化される。
【0220】
図6(a)および図6(b)は、BFD有効化セルのセットおよびMAC CEによってBFDがアクティブ化されたセルのセットに関連した、BFDセルのセットの様々な実施形態を示す。
【0221】
図6(a)では、BFDセルのセットは、BFD有効化セルのセットと、アクティブ化されたBFD MAC CEを有するセルのセットとの交点である。様々な実施形態では、例えば、BFD、NBIおよび/またはBFRのRRC設定で、ならびに/またはRRCシグナリングに関して以前に説明した様々な実施形態に従って、BFDが有効化されている場合、セルは、BFDセルである。
【0222】
図6(b)では、BFDセルのセットは、これらのセルの一部が有効化されたBFDでなくとも、BFDがアクティブ化されたMAC CEであるセルのセットである。UEは、様々な実施形態に従って、例えば、暗黙的に定義されたBFR-RSなどのデフォルトおよび/または暗黙的な設定/パラメータ(単数または複数)を適用することによって、対応するBFD、NBIおよび/またはBFRのRRC設定を用いて、BFDが有効化されていないセルでBFD、NBIおよび/またはBFRを実行してもよい。
【0223】
いくつかの実施形態では、セルのBFDのアクティブ化/非アクティブ化は、BFDがセルのアクティブBWPでアクティブ化/非アクティブ化されることを意味し、すなわち、セルの異なるBWPは、異なるBFDのアクティブ化/非アクティブ化状態を維持することができる。いくつかの実施形態では、BFD-セル(または非BFD-セル)は、例えば、セルの古いBWPおよび新しいBWPがそれぞれアクティブ化および非アクティブ化される場合、BWPスイッチによって非BFD-セル(またはBFD-セル)に切り替えることができる。様々な実施形態では、セルがオン状態であり、セルのアクティブBWPでのBFDがアクティブ化されたMAC CEである場合、セルは、BFD-セルである。セルがオフ状態であり、かつ/またはセルのアクティブBWPでのBFDが、非アクティブ化されたMAC CEである場合、セルは、BFD-セルではない。いくつかの実施形態では、RRC設定されているがMAC CE BFDをアクティブ化/非アクティブ化していないBWPのデフォルトBFD MAC CE状態は、非アクティブ化され、他の実施形態では、アクティブ化される。
【0224】
様々な実施形態では、BFDアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、SCellのアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEとは別個である。様々な実施形態では、BFDアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、SCellアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEと組み合わされ、および/または共同して符号化される。
【0225】
様々な実施形態では、共同SCellおよびBFDアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、フィールドのシーケンス、例えば、ビットマップで構成され、異なるフィールド、例えば、ビットは、異なるセルインデックス、例えば、SCellIndexまたはServCellIndexに対応する。例えば、Biはi番目のフィールド、例えばi番目のビットを示すとする。例えば、セルインデックスiを有するMACエンティティに対して設定されたセル、例えば、SCellがある場合、このフィールドは、インデックスiを有するセルのSCellおよびBFDアクティブ化/非アクティブ化を示す。
【0226】
様々な実施形態では、共同SCellおよびBFDアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、フィールド、例えば、値のシーケンスで構成され、異なる値は、異なるセルインデックス、例えば、SCellIndexまたはServCellIndexに対応する。例えば、Biは、i番目の値を示すとする。
【0227】
Biフィールド/値に関する例示的な値、および対応する状態を、以下の表2および表3に示す。オフのセル状態に関しては、BFDがその状態でサポートされないことから、BFDのアクティブ化/非アクティブ化情報は使用されない。表2の例では、非アクティブ化されたSCell状態のみがオフ状態であり、表3の例では、非アクティブ化されたセル状態および休止セル状態の両方がオフ状態である。これらの実施例では、(MAC CEで)アクティブ化されており、オン状態であり、(MAC CEで)BFDアクティブ化されている場合、セルは、BFDセルである。さもなければ、BFDセルではない。
【0228】
【表2】
【0229】
【表3】
【0230】
様々な実施形態では、BFDのアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、フィールドのシーケンスを含み、ここで異なるフィールドは、異なるセルを示す。例えば、Bがi番目のフィールドを示すとすると、i=0、...、N-1である。いくつかの実施形態では、フィールドBは、1つのセルインデックス、例えば、SCellIndexまたはServCellIndexを示すことができる。したがって、MAC CEは、最大N個のセルインデックスを示すことができる。セルインデックスが示される場合、これは、様々な実施形態では、セルのBFDアクティブ化/非アクティブ化状態を切り替えることができる。セルインデックスが示されない場合、セルのBFDアクティブ化/非アクティブ化状態を維持することができる。いくつかの実施形態では、フィールドBは、セルインデックスおよびBFDアクティブ化/非アクティブ化状態、例えば、アクティブ化または非アクティブ化を表すビットの両方を含むことができる。
【0231】
いくつかの実施形態では、BFDアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、それが受信されたセルでのBFDアクティブ化/非アクティブ化を指す。いくつかの実施形態では、別のセル、例えば、全ての設定されたセル(もしくはSCell)、または全てのアクティブ化されたセル(もしくはSCell)でのBFDアクティブ化/非アクティブ化を指す。
【0232】
MAC CEにBFDアクティブ化/非アクティブ化を導入することによって、ネットワークは、アクティブ化/非アクティブ化されたSCellのセットを制御することができるので、ネットワークは、BFDセルのセットを同様に、例えば動的に、かつ同様のオーバーヘッドおよび遅延で制御することができる。これにより、ネットワークは、BFDに対するUEの能力を超えないように、効率的に確実にすることができる。
【0233】
BFD-RSアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CE
【0234】
様々な実施形態では、MAC CEを、BFD-RSの個別またはセットをアクティブ化/非アクティブ化するために使用することができる。例えば、BFD-RSのより大きなセットを、RRCシグナリングによってセルおよび/またはBWPに対して設定することができ、それらのBFD-RSのサブセットを、BFD-RSのアクティブ化/非アクティブ化MAC CEによってセルおよび/またはBWPに対して選択することができる。いくつかの実施形態では、RRCは、1つ以上のBFD-RSのセットを設定することができ、これらをMAC CEでアクティブ化/非アクティブ化することができる。いくつかの実施形態では、セットは、単一のBWPに限定される。いくつかの実施形態では、セットは、1つ以上のセル(単数または複数)のうちの1つまたは複数のBWP(単数または複数)に及ぶ。
【0235】
いくつかの実施形態では、BFD-RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEによってアクティブ化される場合、および/または対応するセルがオンである場合、および/または対応するBWPがオンである場合、BFD-RSは、オンである。
【0236】
いくつかの実施形態では、BFD-RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、フィールドのシーケンス、例えば、ビットマップを含み、各フィールドは、BFD-RS(または、そのセット)に対応する。例えば、Bがi番目のフィールドを示すとすると、i=0、...、N-1である。いくつかの実施形態では、フィールドBは、1つのBFD-RSインデックス(または、BFD-RSセットインデックス)、例えば、RadioLinkMonitoringRS-Id(明示的なBFD-RS)、またはControlResourceSetId(暗黙的なBFD-RS)を示すことができる。したがって、MAC CEは、最大N個のBFD-RSインデックス(または、BFD-RSセットインデックス)を示すことができる。BFD-RSインデックス(またはBFD-RSセットインデックス)が示される場合、これは、様々な実施形態では、BFD-RS(またはBFD-RSセット)のアクティブ化/非アクティブ化状態を切り替えることができる。BFD-RSインデックス(またはBFD-RSセット)が示されない場合、BFD-RS(またはBFD-RSセット)のBFD-RS(またはBFD-RSセット)アクティブ化/非アクティブ化状態を維持することができる。様々な実施形態では、フィールドBは、BFD-RS(またはBFD-RSセット)アクティブ化/非アクティブ化状態、例えば、アクティブ化または非アクティブ化を表すビットを含むことができる。いくつかの実施形態では、フィールドBは、BFD-RSインデックス(またはBFD-RSセットインデックス)、およびBFD-RS(またはBFD-RSセット)アクティブ化/非アクティブ化状態、例えば、アクティブ化または非アクティブ化を表すビットの両方を含むことができる。いくつかの実施形態では、アクティブ化されたBFD-RSセットとは、セット内の全てのBFD-RSがアクティブ化されていることを意味し、および/または非アクティブ化されたBFD-RSセットとは、セット内の全てのBFD-RSが非アクティブ化されていることを意味する。
【0237】
いくつかの実施形態では、BFD-RS(またはそのセット)のアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、それが受信されたセルでのBFD-RS(またはそのセット)のアクティブ化/非アクティブ化を指す。いくつかの実施形態では、別のセル、例えば、全ての設定されたセル、または全てのアクティブ化されたセルでのBFD-RS(またはそのセット)アクティブ化/非アクティブ化を指す。いくつかの実施形態では、BFD-RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、周波数帯域内で、例えば、MAC CEが受信された周波数帯域、または帯域の組み合わせもしくは周波数範囲で、BFD-RSまたはBFD-RSのセット(単数または複数)をアクティブ化/非アクティブ化することができる。
【0238】
様々な実施形態では、BFD-RS(またはそのセット)アクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、明示的にRRC設定されたBFD-RS(またはそのセット)をアクティブ化および/または非アクティブ化する。様々な実施形態では、BFD-RS(またはそのセット)のためのMAC CEは、1つ以上の監視されたCORESETを有するQCLとして現在設定/指示/アクティブ化されている1つ以上のRSなどの、暗黙的にRRC設定されたBFD-RS(またはそのセット)をアクティブ化および/または非アクティブ化する。いくつかの実施形態では、監視されたCORESETは、UEが監視するサーチスペースに関連付けられたCORESETである。
【0239】
様々な実施形態では、UE固有PDCCHのTCI状態指示のためのMAC CEは、UE固有PDCCHのTCI状態指示のためのMAC CEを使用して、暗黙的に設定されたBFD-RSのBFDをアクティブ化/非アクティブ化(またはオン/オフ)するために使用される。いくつかの実施形態では、TCI状態指示のためのMAC CEは、暗黙的に設定されたBFD-RSがアクティブ化/非アクティブ化されるか、またはオン/オフされるか(例えば、明示的なアクティブ化もしくは非アクティブ化の指示を通じて、または状態を切り替えるか、もしくは切り替えないかによって)を示すフィールドで拡張される。いくつかの実施形態では、すでにアクティブ化されているCORESETおよびセルに対するTCI状態をアクティブ化する、UE固有のPDCCHに対するTCI状態指示のためのMAC CEの受信により、対応する暗黙的に設定されたBFD-RS状態を(アクティブ化/非アクティブ化またはオン/オフの間で)切り替える。様々な実施形態では、TCI状態のRRC設定は、TCI状態を使用して暗黙的に設定されたBFD-RSをアクティブ化/非アクティブ化すべきか、またはオン/オフにすべきかを示す指示、例えばビットを、例えばQCL情報IEに含む。
【0240】
例示的なUE手順
【0241】
BFDセルのセットを維持するためのUE手順の様々な実施形態が、図7に示されている。フローチャートの番号付きステップについては、以下に説明する。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序で含む。図4および/または図5について説明したステップに加えて、ステップの様々な実施形態を以下に説明する。様々な実施形態は、図4および/または図5について説明したステップの実施形態と、図7について説明したステップの実施形態との組み合わせを含む。
ステップS701。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS702。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS703。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS704。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS705。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS706。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS707。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS708。1つ以上のセルに対するBFD、NBI、および/またはBFRのアクティブ化ならびに/または非アクティブ化を示す、設定、例えば、MAC CEおよび/またはDCIを、UEがネットワークから受信するか否かに関する問い合わせが行われる。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS709に進み、否定的である場合、処理はS710に進む。
ステップS709。UEがBFD/NBI/BFRのアクティブ化/非アクティブ化に関する設定を受信した場合、UEは、それに応じてBFDアクティブ化セルのセットおよびBFD非アクティブ化セルのセットを更新し得る。様々な実施形態では、そのようなセット(単数または複数)は、UEにおいて明示的に維持されない。代わりに、各設定されたセルおよび/またはオンセルのBFDアクティブ化/非アクティブ化状態が維持される。
ステップS710。様々な実施形態では、ステップS702/3、ステップS704/5、ステップS706/7、ステップS708/9のステップの順序が異なり、例えば、ステップS706/7のオン/オフ設定は、ステップS704/5のBFD有効化/無効化より前に受信されることに留意されたい。様々な実施形態では、UEは、ステップS702からステップS709のステップで述べられた設定のサブセットを受信し、例えば、UEは、オン/オフセルの設定のみを受信する。
【0242】
様々な実施形態では、UEは、ステップS702からステップS709のステップにおける設定のうちの1つ以上など、BFDセルのセットの判定に影響を与えるネットワークからの設定を受信した後に、BFDセルのセットを判定する。
【0243】
BFDセルのセットを維持するためのUE手順の追加の実施形態が示されている。図8を参照して、図4図5、および図7について説明したステップに加えて、ステップの様々な実施形態を以下に説明する。様々な実施形態は、図4について説明したステップの実施形態と、図5について説明したステップの実施形態との組み合わせを含む。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序で含む。図8を参照すると、
ステップS801。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS802。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS803。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS804。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS805。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS806。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS807。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS808。図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS809。図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS810。図7の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS811。図7の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
12 様々な実施形態では、ステップS802/3、ステップS804/5、ステップS806/7、ステップS808/9、およびステップS810/11のステップの順序が異なり、例えば、ステップS806/7のオン/オフ設定は、ステップS804/5のBFD有効化/無効化より前に受信されることに留意されたい。様々な実施形態では、UEは、ステップS802からステップS811のステップで述べられた設定のサブセットを受信し、例えば、UEは、特定のセルに対するBWPアクティブ化/非アクティブ化のみを受信する。
【0244】
様々な実施形態では、UEは、ステップ2からステップ11における設定のうちの1つ以上など、BFDセルのセットの判定に影響を与えるネットワークからの設定を受信した後に、BFDセルのセットを判定する。
【0245】
(セルのアクティブ化/非アクティブ化)
セル、例えば、この例ではSCellのアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC手順の例示的な部分を、以下に示す。
各設定されたSCellに対して、MACエンティティは、以下となる。
1>SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信し、SCellをアクティブ化する場合、
2>SCellをアクティブ化する、すなわち、以下を含む通常のSCellの動作を適用する、
3>アクティブ化された場合、SCellでビーム障害検出を実行する。
1>さもなければ、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信した場合、SCellを非アクティブ化する、または、
1>アクティブ化されたSCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerが満了する場合、
2>SCellを非アクティブ化する、
1>SCellが非アクティブ化される場合、
2>SCellでビーム障害検出を実行しない。
上記の実施例の「アクティブ化」とは、「ビーム障害検出」を指すことに留意されたい。他の実施例では、上記の実施例の「ビーム障害検出」は、「ビーム障害検出および回復」または「ビーム障害検出および回復手順」に置き換えられる。
【0246】
(BFDのアクティブ化/非アクティブ化)
BFDのアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC手順の例示的な部分を、この例ではSCellに対して、以下に示す。
各設定されたSCellに対して、MACエンティティは、以下となる。
1>SCellビーム障害検出アクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信し、SCellビーム障害検出をアクティブ化する場合、
2>SCellビーム障害検出をアクティブ化する、
1>さもなければ、SCellビーム障害回復アクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信し、SCellビーム障害検出を非アクティブ化する場合、
2>SCellビーム障害検出を非アクティブ化する、
1>SCellビーム障害検出をアクティブ化する場合、および
1>SCellをアクティブ化する場合、
2>SCellでビーム障害検出を実行する。
1>さもなければ、SCellを非アクティブ化する場合、
2>SCellでビーム障害検出を実行しない。
他の実施例では、上記の実施例の「ビーム障害検出」は、「ビーム障害検出および回復」または「ビーム障害検出および回復手順」に置き換えられる。
【0247】
L1シグナリングに基づくネットワーク/UEベースのBFD管理の代替実施形態
【0248】
様々な実施形態では、L1シグナリングは、例えば、単一のビットパラメータで、1つ以上のUE(単数または複数)に対するセルおよび/またはBWPでBFDをアクティブ化/非アクティブ化するために使用される。様々な実施形態では、L1シグナリングは、例えば、単一のビットパラメータで、1つ以上のUE(単数または複数)に対するセルおよび/またはBWPでBFDをオン/オフにするために使用される。
【0249】
様々な実施形態では、L1シグナリングは、DCIにおける1つ以上のパラメータ、CRCをスクランブルするために使用されるパラメータ(例えば、RNTI)、シーケンス(例えば、DMRSシーケンス、プリアンブルシーケンスなど)を生成する、例えば、初期化するために使用されるパラメータを含む。様々な実施形態では、L1シグナリングは、BFDがアクティブ化された/非アクティブ化された/オンされた/オフされた、セルおよび/またはBWPと同じセルおよび/またはBWPで受信される。様々な実施形態では、L1シグナリングは、例えば、L1シグナリングにキャリアインジケータ(単数または複数)および/またはBWPインジケータ(単数または複数)を含むことによってL1シグナリングを受信したセルおよび/またはBWPとは異なる、1つ以上のセル(単数または複数)および/またはBWP(単数または複数)でのBFDを指す。
【0250】
L1は、1つ以上のUEに対するセル状態を示し、例えば、セル状態インデックス、例えば、表4、表5もしくは表6に記載されたセット状態から、またはそのサブセットから、または表4、表5もしくは表6に列挙されていない他の状態に加えてそのサブセットからの、1つの状態を使用する。
【0251】
【表4】
【0252】
【表5】
【0253】
【表6】
【0254】
様々な実施形態では、表4、表5および表6のタイトル行は、「BWP状態インデックス」、「BWP状態」および/または「BFD BWP?」に置き換えられる。
【0255】
様々な実施形態では、例えば、上記の実施形態によるL1シグナリングは、アクティブBWPでのBFDを指し、例えばL1シグナリングは、アクティブBWPでのBFDを有効化/無効化/オン/オフにする。様々な実施形態では、BWPは、同じセルにあり、および/または、L1シグナリングが受信された同じBWPである。様々な実施形態では、BWPは、例えば、L1シグナリングのキャリアインジケータおよび/またはBWPインジケータによって示されるように、別のセルおよび/または別のBWPにある。様々な実施形態では、L1シグナリングは、BWPの切り替えを示し、また、UEが切り替えるBWPでBFDをオンまたはオフにする場合も示す。
【0256】
様々な実施形態では、L1シグナリング、例えば、DCIは、BFD-RSの個別またはセット(単数または複数)をオンまたはオフにするために使用することができる。例えば、BFD-RSのより大きなセットを、RRCおよび/またはMAC CEシグナリングによってセルおよび/またはBWPに対して設定することができ、それらのBFD-RSのサブセットを、L1シグナリングによってセルおよび/またはBWPに対して選択することができる。いくつかの実施形態では、RRCおよび/またはMAC CEは、1つ以上のBFD-RSのセットを設定することができ、これらをL1シグナリングで個別にオン/オフすることができる。例えば、L1シグナリングは、RRCおよび/またはMAC CEによって設定された1つ以上のセットのうち、1つのセットを選択することができる。いくつかの実施形態では、空のセットを、RRCおよび/またはMAC CEによって設定し、L1シグナリングによって選択することができる。いくつかの実施形態では、空のセットを、RRCおよび/またはMAC CEによって明示的に設定されていないにもかかわらず、L1シグナリングによって選択することができる。いくつかの実施形態では、BFD-RSの空のセットを選択することは、セルおよび/またはBWPでBFDがオフになることを意味する。様々な実施形態では、オンBFD-RSのセットは、例えば、RadioLinkMonitoringConfigなどのDL BWP RRC設定において、明示的に設定されたBFD-RSのセットから、または明示的にRRC設定されたBFD-RSのサブセットから、L1シグナリングによって示され/選択され、ここでサブセットは、MAC CEシグナリングによって選択されている。様々な実施形態では、L1シグナリングによって示された/選択されたBFD-RSのセットは、暗黙的に定義されたBFD-RSのセットであり、例えば、監視されたCORESET(単数または複数)と現在QCLであることが示されたRSである。いくつかの実施形態では、セットは、単一のBWPに限定される。いくつかの実施形態では、セットは、1つ以上のセルの1つまたは複数のBWP(単数または複数)、例えば、周波数帯域、周波数帯域の組み合わせ、および/または周波数範囲に及ぶ。
【0257】
いくつかの実施形態では、L1シグナリングによるBFD-RSの示された/選択されたセット(単数または複数)は、セット内の全てのBFD-RSが有効またはオンであることを意味する一方で、L1シグナリングによるBFD-RSの示されていない/選択されていない他のセット(単数または複数)は、セット内の全てのBFD-RSが無効またはオフであることを意味する。
【0258】
例示的なUE手順
【0259】
オンBFD-RSのセットを選択するためのUE手順の様々な実施形態が、図9に示されている。フローチャートの番号付きステップについては、以下に説明する。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序で含む。
ステップS901。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS902。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS903。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS904。様々な実施形態により、BFD-RSまたはBFD-RSのセットの設定を、例えば、DL BWPごとに明示的または暗黙的にRRC設定されたものを、UEがネットワークから受信するか否かに関する問い合わせが行われる。様々な実施形態では、UEはまた、RRC設定されたBFD-RSのセットからBFD-RSのサブセットを選択するMAC CEも受信する。問い合わせに対する応答が肯定的である場合、処理はステップS905に進むが、否定的である場合、処理はS906に進む。
ステップS905。UEは、受信したRRC設定に基づいてBFD-RSのセットを更新し、および/または受信したMAC CE設定に基づいてBFD-RSのサブセットを更新する。
ステップS906。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS907。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS908。1つ以上のセルに対するBFD、NBI、および/またはBFRのアクティブ化ならびに/または非アクティブ化を示す、設定、例えば、MAC CEおよび/またはDCIを、UEがネットワークから受信するか否かに関する問い合わせが行われる。応答が肯定的である場合、処理はステップS909に進むが、否定的である場合、処理はS910に進む。
ステップS909。UEがBFD/NBI/BFRのアクティブ化/非アクティブ化に関する設定を受信した場合、UEは、それに応じてBFDアクティブ化セルのセットおよびBFD非アクティブ化セルのセットを更新し得る。様々な実施形態では、そのようなセット(単数または複数)は、UEにおいて明示的に維持されない。代わりに、各設定されたセルおよび/またはオンセルのBFDアクティブ化/非アクティブ化状態が維持される。
ステップS910。様々な実施形態では、ステップS902/3、ステップS904/5、ステップS906/7、およびステップS908/9のステップの順序が異なり、例えば、ステップS906/7のオン/オフ設定は、ステップS904/5のBFD設定より前に受信されることに留意されたい。様々な実施形態では、UEは、ステップS902からステップS909のステップで述べられた設定のサブセットを受信し、例えば、UEは、オン/オフセルの設定のみを受信する。
様々な実施形態では、UEは、アクティブ化されたBWP、例えばオンセル内のBWPでDCIを受信し、DCIは、BFD-RSのセットを示す。例えば、DCIは、様々な実施形態によれば、ステップS904/5で設定されたBFD-RSのうち、どれが現在オンであるかを示す。DCIはまた、どのBFD-RSがオフであるかを明示的または暗示的に示してもよい。
ステップS911。UEがDCI内でオン BFD-RSの設定を受信した場合、UEは、ON BFD-RSのセットを更新する。DCIは、様々な実施形態によれば、ステップS904/5のステップで設定されたBFD-RSのうち、どれが現在ONであるかを示してもよい。様々な実施形態では、DCIは、DCIを受信したのと同じBWP、セルおよび/または帯域において、BFD-RSをオン/オフしてもよい。
【0260】
BFD管理のためのUEベースの選択ルール/手順/基準の代替実施形態
【0261】
様々な実施形態では、BFD-セルのセットおよび/またはオンBFD-RSのセットの選択は、UEによって実行される。いくつかの実施形態では、選択は、例えば、技術仕様書に記載されているように、および/またはネットワークによって設定されているように、事前定義されたルールおよび/または手順に基づく。いくつかの実施形態では、そのようなルールおよび/または手順で使用されるパラメータは、事前定義される。いくつかの実施形態では、そのようなルールおよび/または手順で使用されるパラメータは、例えば、RRC、MACおよび/またはL1シグナリングを使用して、ネットワークによって設定される。様々な実施形態では、選択は、部分的にまたは完全にUEの実装に委ねられることがある。例えば、基準、例えば、閾値が事前定義および/または設定されてもよく、基準を満たす、例えば、閾値を超えるセルおよび/またはBFD-RSの中から選択することは、UEの実装に委ねられている。
【0262】
様々な実施形態では、複数の選択ルール/手順がサポートされ、ネットワークは、関連するパラメータのセットを潜在的に含む、どのルール/手順を使用するかを設定する。
【0263】
様々な実施形態では、例えば、図5図6図8および図9に示されるような、本明細書に記載される様々な実施形態によれば、UEは、ネットワークからの様々な設定に応じて、例えば、有効化されたBFDを有するセル/BWP、このようなセル/BWPで設定されたBFD-RS、オンセルのセット、オンBWPのセット、および/または、BFDアクティブ化セル/BWPのセットなどの、BFDセル/BWP、BFD-RS、第1のタイプのBFD-RSおよび/または第2のタイプのBFD-RSの第1のセットを判定する。そのような第1の判定されたBFDセル、BWPおよび/またはBFD-RSのセットが、関連したBFD関連UE能力を超えない場合、UEは、第1のセットをBFDに使用する(例えば、BFDセル、BFD BWPおよび/またはオンBFD-RSとして)。そのような第1の判定されたBFDセル、BWPおよび/またはBFD-RSのセットが、関連したUE能力を超える場合、UEは、能力を超えないBFDセル、BBPおよび/またはBFD-RSの第2のセットを判定するために、選択ルール/手順/基準を適用する。その後、UEは、第1のセットをBFDに使用せず、代わりに、UE能力を超えていないことから、第2のセットをBFDに使用する(例えば、BFDセル、BFD BWPおよび/またはオンBFD-RSとして)。UE能力が周波数帯域、周波数帯域の組み合わせおよび/またはUEごとにあるかに応じて、選択ルール/手順/基準は、周波数帯域、周波数帯域の組み合わせおよび/またはUEごとに適用される。いくつかの実施形態では、BFD関連UE能力は、周波数帯域ごと、およびUEごとにコンポーネント(単数または複数)を有する。この場合、選択ルール/手順/基準は、UE能力(またはその任意のコンポーネント)を超えないようにするために、帯域ごとの能力およびUEごとの能力の両方を考慮して適用されてもよい。
【0264】
セル/BWP選択ルール/手順
【0265】
様々な実施形態では、UEは、そのUE能力よりも多くの有効化されたBFDを有するセルおよび/またはBWPで設定される場合がある。場合によっては、有効化されたBFDを有するオンセル(例えば、BFDセルの第1のセット)の数が、対応するUE能力を超える。場合によっては、有効化されたBFDを有するアクティブBWPの数が、対応するUEの能力を超える。場合によっては、オンセルにおいて、例えば、周波数帯域において、周波数帯域の組み合わせにおいて、またはUEに対して、有効化されたBFDを有する全てのアクティブBWPにわたる第1のタイプのBFD-RS(例えば、周期的CSI-RS)の数が、対応するUE能力を超える。場合によっては、オンセルにおいて、例えば、周波数帯域において、周波数帯域の組み合わせにおいて、またはUEに対して、有効化されたBFDを有する全てのアクティブBWPにわたる第2のタイプのBFD-RS(例えば、SSB)の数が、対応するUE能力を超える。場合によっては、オンセルにおいて、例えば、周波数帯域において、周波数帯域の組み合わせにおいて、またはUEに対して、有効化されたBFDを有する全てのアクティブBWPにわたるBFD-RS(例えば、周期的CSI-RSおよびSSB)の合計数が、対応するUE能力を超える。
【0266】
様々な実施形態では、UEは、対応するBFD UE能力を超えないように、有効化されたBFDを有するオンセルおよび/またはアクティブBWPのサブセットを、BFD-セルのセットとして選択する。様々な実施形態では、選択されたBFD-セルのセットのサイズは、対応するUE能力と一致し、例えば、単に能力を超えない。様々な実施形態では、UEは、有効化されたBFDを有するオンセルの数がUE能力を超えない場合、BFD-セルのセットを選択しない。様々な実施形態では、選択ルールは、ルール/手順がUEによって適用されたとしても、選択されたBFD-セルのセットがネットワークに知られるように、事前定義される。
【0267】
様々な実施形態では、BFDセルの第1のセットは、CONと表され、例えば、(例えば、RRC設定によって)有効化されたBFDおよび/または(例えば、MAC CEによって)アクティブ化されたBFDを有する同時オンセルのセットである。様々な実施形態では、BFD-セルのセットは、CBFDと表され、例えば、BFDセルの第2のセットである。
【0268】
様々な実施形態では、例えば、UE能力がBFDセルおよび/またはBFD BWPの最大数の形態である場合、CBFDの最大サイズのUE能力は、Cmaxと表される。様々な実施形態では、|CON|≦Cmaxの場合、すなわちUE能力を超えない場合、UEは、CBFD=CONを選択する(|C|は、セットCのサイズを表す)。その一方で、|CON|>Cmaxの場合、UEは、例えば、後述する様々な実施形態に従って、CBFDをCONのサブセットとして選択する。様々な実施形態では、|CBFD|=Cmax、または|CBFD|<Cmax、または|CBFD|≦Cmaxとなるように選択される。
【0269】
様々な実施形態では、UE能力は、例えば、第1または第2のタイプの、2つのタイプにわたる、周波数帯域ごとの、帯域の組み合わせごとの、UEごとの、またはそれらの組み合わせの、BFD-RSの最大数の形態である。CBFDの最大サイズは、どのセル/BWPが選択されるか、および、選択されたセル/BWPに設定されるBFD-RS(例えば、第1のタイプ、第2のタイプ、および/または2つのタイプを組み合わせたもの)の数に依存する場合がある。Dmax,iは、BFD関連UE能力を表すものとし、ここでiは、能力インデックスまたは能力コンポーネント間のインデックスであるとする。i番目の能力については、関数Capi(C)を定義することができ、これは、セル/BWPのセットをi番目の能力値に対応する値にマッピングする、すなわち、Capi(C)を、能力値と直接比較することができる。一実施例として、周波数帯域における第1のタイプ(例えば、周期的CSI-RS)のBFD-RSの最大数の形態でのUEの能力を考慮する。一実施例として、最大能力値が8で、能力がインデックスi=1を有する場合、Dmax,2=8となる。本実施例では、Cap2(C)は、選択されたセルのセットを、周波数帯域における第1のタイプのBFD-RSの数に、すなわち、UE能力に従ってマッピングする。例えば、Cap2(CON)=12は、セットCON内のセルのうち、周波数帯域において第1のタイプの設定されたBFD-RSが、合計12個あることを意味し得る。UE能力がBFDセルの最大数の形態である別の例では、マッピング関数は、前パラグラフの例と同様に、すなわち、Capi(C)=|C|であってもよい。
【0270】
様々な実施形態では、BFD関連のUE能力に対応する各インデックスiについて、Capi(CON)≦Dmax,iである場合、すなわち、UE能力を超えない場合、UEは、CBFD=CONを選択する。その一方で、BFD関連のUE能力に対応するいくつかのインデックスiについて、Capi(CON)>Dmax,iの場合、UEは、例えば、以下の様々な実施形態に従って、CBFDをCONのサブセットとして選択する。様々な実施形態では、BFD関連UE能力に対応するインデックスiについて、様々な組み合わせで、Capi(CBFD)=Dmax,i、またはCapi(CBFD)<Dmax,i、またはCapi(CBFD)≦Dmax,iとなるように選択される。
【0271】
以下の実施形態の説明では、多数のセルおよび/またはBWPの選択ルール/手順/基準が説明されている。BFDセルおよび/またはBFD BWPの最大数の形態でUE能力に基づく例が示されており、すなわち、上記の例ではCmaxである。簡潔にするために、BFD関連UE能力の他の形態、すなわち上記の例におけるDmax,iを有する他の例は、示されていない。しかし、セルおよび/またはBWPの選択ルール/手順/基準は、例えば、前述で概略を述べたように、|C|をCapi(C)に、CmaxをDmax,iに置き換えることによって、そのようなBFD関連UE能力の他の形態を有するシナリオにも同様に適用可能である。
【0272】
セル/BWPインデックスに基づく選択
【0273】
様々な実施形態では、CON内のセルのセルインデックスおよび/またはアクティブBWPインデックス、例えば、ServingCellIndexまたはSCellIndexに従って、UEは、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。例えば、最低および/または最高のセルインデックス(単数または複数)を有する、CON内のセル、例えば、Cmaxセルが、CBFDに含まれる。
【0274】
このような選択方法を使用する動機は、単純であること、および、セルとセルインデックス(および/またはBWPとBWPインデックス)の間の設定された関連性によって、UEがCBFD内にセルを含める順序/優先順位を、ネットワークが制御できることにある。例えば、最低のセルインデックスを有するセルを、UEがCBFDに含める場合、ネットワークは、UEがBFDを実行することをネットワークが好むセルに、最低のセルインデックスを割り当てることができる。
【0275】
セル/BWP状態での時間に基づく選択
【0276】
様々な実施形態では、UEは、セル/BWPが現在のセル/BWPの状態にある持続時間に従って、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。例えば、現在の状態において最長および/または最短の継続時間を有する、CON内のセル/BWP、例えば、Cmaxセルは、CBFDに含まれる。様々な実施形態では、セル/BWPがオン状態であった持続時間が考慮され、ここで、オン状態は、1つ以上の状態、例えば、アクティブ化された状態および休止状態を含んでもよい。
【0277】
オン状態の時間が長いセルをCBFD内に含める動機は、そのようなセルが、様々な制御情報を含むことができる、比較的頻繁な送信を伴うアンカーセルの形態として使用される可能性が高いことである。その一方で、オン状態の時間が短いセルは、UEのトラフィックに応じて、より頻繁に状態を切り替えるデータブースターセルの形態として使用される可能性が高い。
【0278】
セル/BWPでの非アクティブ時間に基づく選択
【0279】
様々な実施形態では、UEは、セルおよび/またはBWPの1つ以上の非アクティブ持続時間(単数または複数)に従って、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。例えば、最長および/または最短の非アクティブ有する、CON内のセル/BWP、例えば、Cmaxセル/BWPは、CBFDに含まれる。
【0280】
セル非アクティブ時間は、例えば、[3GPP Technical Specification 38.321, V15.3.0, September 2018、すなわち、「38.321」]で定義されているように、sCellDeactivationTimerタイマに類似している可能性がある。BWP非アクティブタイマは、例えば、[38.321]で定義されているように、bwp-InactivityTimerタイマに類似している可能性がある。第1のセル/BWPでの非アクティブ時間の様々な実施形態は、以下の時間の全てまたはサブセットの最小時間である。
・第1のセル/BWPでのPDCCH(例えば、C-RNTIおよび/またはCS-RNTIに宛てられた)が、アップリンクグラントもしくはダウンリンク割り当てを示してからの時間、ならびに/または、
・第1のセルをスケジューリングする第2セルのPDCCHが、第1のセルに対するアップリンクグラントもしくはダウンリンク割り当てを示してからの時間、ならびに/または、
・第1のセルでMAC PDUが設定されたアップリンクグラントで送信されるか、もしくは設定されたダウンリンク割り当てで受信されてからの時間、ならびに/または、
・第1のセルでDL BWPおよび/またはUL BWPが切り替わってからの時間、ならびに/または、
・第1セルのセル状態が変化してからの時間。
【0281】
長い非アクティブ時間を有するセルをCBFDに含める動機は、例えば、非周期的および/または半永続的なビーム管理RSの送信ならびに/または報告が使用される場合、ビーム管理もまた長い間非アクティブになっている可能性があるからである。したがって、ネットワークがそれについて知らずに、UEが何らかのブロッキングを経験しているよりも、リスクが大きくなり得る。
【0282】
様々な実施形態では、セル/BWPがオフ状態に切り替わるトリガとなる非アクティブ持続時間が考慮される。例えば、最も長い非アクティブ時間を有するセル/BWPが、非アクティブタイマトリガによってオフ状態に切り替わるまでの一定の時間的余裕(例えば、事前定義された、またはRRCで設定された)を有する場合、CBFDに含まれる。
【0283】
短い非アクティブ時間を持つセルをCBFDに含める動機は、(UEにとって)非アクティブ的なセルよりも頻繁にアクティブであるセルを回復する方が、より重要である可能性があるからである。
【0284】
セル周波数に基づく選択
【0285】
様々な実施形態では、UEは、セルの周波数、例えば、セルDL周波数に従って、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。セルの周波数は、例えば、セルを定義するSSBの絶対周波数(例えば、[38.331]のFrequencyInfoDL IEのパラメータabsoluteFrequencySSBによって)、基準点Aの絶対周波数(例えば、[38.331]のFrequencyInfoDL IEのパラメータabsoluteFrequencyPointAによって)、および/または、初期DL BWPの第1のPRBの絶対周波数(例えば、[38.331]のBWP IEのパラメータlocationAndBandwidthによって部分的に与えられる)によって表されてもよい。例えば、最高および/または最低の周波数を有する、CON内のセル、例えば、Cmaxセルは、CBFDに含まれる。様々な実施形態では、UEは、CBFDに含める優先順位にセルの周波数をマッピングする関数に従って、セルの周波数に基づいてCBFDに含めるためのセルを選択し、ここで関数は、事前定義および/または完全/部分的に設定されてもよい。
【0286】
高周波数を有するセルをCBFDに含める動機は、ビーム障害が、低周波数でのセルよりも高周波数でのセルの方が起こりやすい場合がある可能性があるからである。
【0287】
セル/BWPの周波数帯域に基づく選択
【0288】
周波数帯域は、連続または非連続の周波数範囲である。様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPは周波数範囲にあり、周波数範囲は、1つ以上のセルを含んでもよい。様々な実施形態では、周波数帯域は、周波数が部分的に重なっており、これは、セルおよび/またはBWPが複数の周波数帯域に含まれることがあることを意味する。
【0289】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPのセットCONは、BONと表される周波数帯域(単数または複数)のセットに位置し、CON内のセル/BWPは、BONの非厳密なサブセットに位置してもよい(セットSの非厳密なサブセットは、セットSと等しくてもよい)。様々な実施形態では、選択されたセル/BWPのセットCBFDは、BBFDと表される周波数帯域(単数または複数)のセットに位置し、CBFD内のセル/BWPは、BBFDの非厳密なサブセットに位置してもよい。本明細書における「サブセット」の他の用法は、非厳密なサブセットを意味しており、これは、セットの全ての要素よりも少ないものを指す「サブセット」という用語の一般的な用法であることに留意されたい。しかし、本明細書で使用される非厳密なサブセットは、セットの全ての要素より少ないか、またはセットと同じ要素のいずれかを含むと解釈されるべきである。
【0290】
様々な実施形態では、UEは、セル/BWPが位置する周波数帯域(単数または複数)に基づいて、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。
【0291】
ON|≦Cmaxである様々な実施形態では、BBFD=BONとなるように、CBFD内のセル/BWPが選択される、すなわち、BON内の各周波数帯域の少なくとも1つのセル/BWPがBBFDに対して選択される。このような選択方法の動機は、ビーム障害イベントが、例えばブロッキングのために、同じ帯域内のセル/BWPにわたって相関していることがあるからである。例えば、1つのセル/BWPでビーム障害が発生した場合、同じ帯域内の別のセル/BWPでも発生しているリスクが高い。
【0292】
いくつかの実施形態では、同じ周波数帯域に位置するCON内のセル/BWPの候補セットがあり、そこからUEがCBFDに含めるための1つ以上のセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択してもよい。様々な実施形態では、BBFD=BONである限り、候補セットからCBFDに含めるセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択することが、UEに委ねられている。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、候補セットからどのセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)をCBFDに含めるかを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPで搬送されるサービス/サービスのQoS、セルグループ設定などに基づく。
【0293】
例えば、CON内のセル/BWPの1つ以上の候補セット(単数または複数)であり、ここで、同じ候補セットのセル/BWPが、同じ周波数帯域に位置していると考慮する。BBFD=BONを達成するためには、CBFDに含めるために各候補セットから1つ以上のセル/BWPが選択されるべきである。UEは最初に、1つの選択基準または複数の選択基準に従って、各候補セットから第1のセル/BWPを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPで搬送されるサービス/サービスのQoS、セルグループ設定などに基づく。CBFDに含めるために各候補セットから第1のセル/BWP、すなわち、|BON|セル/BWPを選択した後には、UEはすでにBBFD=BONを達成している。ここで、|BON|<Cmaxの場合、UEは、CBFDに含めるために、別のCmax-|BON|セル/BWPを選択してもよい。この第2の選択は、第1の選択と同じ1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、他の1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、UEの実装に委ねられてもよい。
【0294】
様々な実施形態では、例えば、|BON|>Cmaxの場合、CBFD内のセル/BWPは、|BBFD|が最大になるように選択される。様々な実施形態では、CBFD内の各セル/BWPが異なる周波数帯域に位置するように、CBFD内のセル/BWPが選択される。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数の周波数帯域に位置しない場合、|BBFD|=Cmaxとなる。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数の周波数帯域に位置する場合、|BBFD|>Cmaxである。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、BONからどの帯域(単数または複数)をBBFDに含めるかを選択する。いくつかの実施形態では、帯域の選択は、セル/BWPの選択に基づき、例えば、帯域ごとに選択されたセル/BWPの数に関連する追加の制約を伴い、例えば、帯域ごとに最大で単一のセル/BWPが選択される。いくつかの実施形態では、帯域の選択は、帯域周波数(例えば、帯域定義の最低周波数または最高周波数)、帯域インデックス、BFD、NBIおよび/またはBFRのための事前定義ならびに/または設定された帯域優先順位に基づく。
【0295】
様々な実施形態では、セル/BWPが位置する周波数範囲(Frequency Range:FR)が、CBFDに含まれるかを選択するために使用される。周波数範囲は、例えば、
・7.125GHz未満、または7.125GHz超(FR1およびFR2とも表される)
・3GHz未満、3~24.25GHz、および24.25GHz超
【0296】
例えば、セル/BWPが特定の周波数範囲(単数または複数)に位置する場合、様々な実施形態においてセル/BWPが別の基準/ルール/手順を使用して選択された場合でも、場合によってはCBFDに含まれない。場合によっては、代わりに別のセル/BWPが選択される。他の場合では、別のセル/BWPが代わりに選択されない。各「グループ」から少なくとも1つのセル/BWPがCBFDに含まれることになっている様々な実施形態では、グループは、例えば、同じ周波数帯域に位置する、同じTAGに属するなどのセル/BWPであり得るが、グループ内の全てのセルが特定の周波数範囲(単数または複数)に位置する場合、そのグループは選択から除外される、すなわち、UEは、グループから少なくとも1つのセル/BWPをCBFDに選択することを省略し得る。上記が適用される特定の周波数範囲(単数または複数)は、様々な実施形態では、仕様で事前定義され、および/またはネットワークによって設定されてもよい。
【0297】
場合によっては、ネットワークは、MAC CEによるCORESET(単数または複数)および/またはPDSCHのTCI状態ID(単数または複数)の同時アクティブ化のために、1つ以上のセルおよび/またはBWPのグループを有するUEを設定する。例えば、ネットワークは、2つのグループのセルを有するUEを設定し、第1のグループのセルは、1つの周波数帯域にあり、第2のグループのセルは、第2の周波数帯にある。この実施例では、グループは、周波数帯域に対応してもよい。その他の実施例では、グループは、複数の周波数帯域のセルを含む。UEは、第2グループ内のセルのCORESET IDに対するTCI状態IDをアクティブ化するMAC CEを受信すると、第2グループ内の全てのセルで同じIDを有するCORESETのTCI状態IDをアクティブ化する。この機能性は、例えば、同じビーム(単数または複数)が複数のセルで使用されることをネットワークが知っている場合に役立つことができる。複数のセルにわたる同時TCI状態IDアクティブ化により、個別のアクティブ化の代わりに、シグナリングのオーバーヘッドを低減することができる。グループは、一例では、RRCにより、セルの1つ以上のリストを使用して設定されてもよい(例えば、simultaneousTCI-CellList1は、ServCellIndexのシーケンス((1,...,maxNrofServingCells)のサイズ)であり、simultaneousTCI-CellList2は、ServCellIndexのシーケンス((1,...,maxNrofServingCells)のサイズ)である、など)。グループは、一例では、各要素がサービングセルインデックスおよびグループ/リストIDを含むリストを使用してRRCによって設定されてもよい(例えば、simultaneousTCI-CellListは、Xのシーケンス((1,...,maxNrofServingCells)のサイズ)であり、Xは、ServCellIndexおよびsimultaneousTCI-CellListIdの両方を含み、ここで、simultaneousTCI-CellListIdは、例えば、0または1であり得る)。
【0298】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPのセットCONは、BONと表されたグループ(単数または複数)のセットに位置し、CON内のセル/BWPは、BONの非厳密なサブセットに位置してもよい。場合によっては、CON内の全てのセルおよび/またはBWPが、例えば上述のリスト(単数または複数)を通じて、設定されたグループ(単数または複数)のセットに含まれるわけではない。場合によっては、グループに設定されていないCON内の各セルに、BON内の独自のグループ(1つのセルを含む)を与えてもよい。場合によっては、選択方法は、グループに設定されているCON内のセルに対して1番目に使用され、グループに設定されていないCON内のセルに対して2番目に使用される。他の場合では、選択方法は、グループに設定されていないCON内のセルに対して第1に使用され、グループに設定されているCON内のセルに対して2番目に使用される。様々な実施形態では、選択されたセル/BWPのセットCBFDは、BBFDと示されるグループ(単数または複数)のセットに位置し、CBFD内のセル/BWPは、BBFDの非厳密なサブセットに位置してもよい。場合によっては、セルは最大で1つのグループに位置することもある。
【0299】
様々な実施形態では、UEは、セル/BWPが位置するグループ(単数または複数)に基づいて、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。
【0300】
ON|≦Cmaxである様々な実施形態では、BBFD=BONとなるように、CBFD内のセル/BWPが選択される、すなわち、BON内の各グループの少なくとも1つのセル/BWPがBBFDに対して選択される。このような選択方法の動機は、ビーム障害イベントが、例えば、グループ内のセルに対して同じセットのビームが使用されているため、同じグループ内のセル/BWPにわたって相関していることがあるからである。
【0301】
いくつかの実施形態では、同じグループに位置するCON内のセル/BWPの候補セットがあり、そこからUEがCBFDに含めるための1つ以上のセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択してもよい。様々な実施形態では、BBFD=BONである限り、候補セットからCBFDに含めるセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択することが、UEに委ねられている。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、候補セットからどのセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)をCBFDに含めるかを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPで搬送されるサービス/サービスのQoS、セルグループ設定などに基づく。
【0302】
例えば、CON内のセル/BWPの1つ以上の候補セット(単数または複数)であり、ここで、同じ候補セットのセル/BWPが同じグループに位置していると考慮する。BBFD=BONを達成するためには、CBFDに含めるために各候補セット(グループ)から1つ以上のセル/BWPが選択されるべきである。UEは最初に、1つの選択基準または複数の選択基準に従って、各候補セット(グループ)から第1のセル/BWPを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、グループインデックス、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPで搬送されるサービス/サービスのQoS、セルグループ設定などに基づく。CBFDに含めるための各候補セット(グループ)から第1のセル/BWP、すなわち、|BON|セル/BWPsを選択した後には、UEはすでにBBFD=BONを達成している。ここで、|BON|<Cmaxの場合、UEは、CBFDに含めるために、別のCmax-|BON|セル/BWPを選択してもよい。この第2の選択は、第1の選択と同じ1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、他の1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、UEの実装に委ねられてもよい。
【0303】
様々な実施形態では、例えば、|BON|>Cmaxの場合、CBFD内のセル/BWPは、|BBFD|が最大になるように選択される。様々な実施形態では、CBFD内の各セル/BWPが異なるグループに位置するように、CBFD内のセル/BWPが選択される。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数のグループに位置しない場合、|BBFD|=Cmaxとなる(場合によっては、設定されたグループが分離している必要がある)。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数のグループに位置する場合、|BBFD|>Cmaxとなる。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、BONからどのグループ(単数または複数)をBBFDに含めるかを選択する。いくつかの実施形態では、グループの選択は、セル/BWPの選択に基づき、例えば、帯域ごとの選択されたセル/BWPの数に関連する追加の制約を伴い、例えば、帯域ごとに最大で単一のセル/BWPが選択される。いくつかの実施形態では、グループの選択は、グループインデックスに基づく。どのRRC設定グループにもいないCON内のセルが、BON内の独自のグループに配置されるいくつかの実施形態では、UEは最初に、BON内のRRC設定されたグループからCBFDのためのセルを選択する。
【0304】
セル/BWP優先順位値に基づく選択
【0305】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPは、BFD、NBIおよび/またはBFRに関連する1つ以上の優先順位値(単数または複数)を有する。様々な実施形態では、CBFDに含めるためのセル/BWPを選択するための基準として、UEは、セル/BWPの優先順位値を、例えば、最高および/または最低の優先順位値を有するCmaxセル/BWPを使用する。
【0306】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPの優先順位値は、例えば、RRC設定の一部として、ネットワークによって設定される。いくつかの実施形態では、セルおよび/またはBWPのための優先順位値は、ServingCellConfigなどのセル設定に含まれる可能性がある。いくつかの実施形態では、セルおよび/またはBWPのための優先順位値は、radioLinkMonitoringConfig(DL BWP設定内)、またはBeamFailureRecoveryConfig(UL BWP設定内)など、DL BWPまたはUL BWP設定内に含まれる可能性がある。
【0307】
セル/BWPに関連付けられたサービス/QoSに基づく選択
【0308】
様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPは、1つ以上のサービスタイプ、例えば、eMBBおよび/またはURLLCと関連付けられてもよい。様々な実施形態では、セルおよび/またはBWPは、1つ以上のQoSクラス(単数または複数)、カテゴリ(単数または複数)、および/またはレベル(単数または複数)と関連付けられてもよい。様々な実施形態では、そのような関連付けは、ネットワークによって設定される。いくつかの実施形態では、そのような関連付けは、デフォルトでセットアップされる。いくつかの実施形態では、そのような関連付けは、暗黙的に設定される。
【0309】
様々な実施形態では、UEは、セル(単数または複数)/BWP(単数または複数)に関連付けられたサービスタイプ(単数または複数)を使用して、CBFDに含めるためのセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)、例えば、信頼性および/または遅延に関して最も高い要件(単数または複数)を有するCmaxセル/BWPを選択する。
【0310】
様々な実施形態では、UEは、セル(単数または複数)/BWP(単数または複数)に関連付けられたQoS(単数または複数)を使用して、CBFDに含めるためのセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)、例えば、最も高い要件(単数または複数)を有するCmaxセル/BWPを、例えば、ブロック誤り率、遅延などの観点から選択する。
【0311】
様々な実施形態では、セル/BWPは、1つ以上のフローおよび/または論理チャネルと関連付けられる。様々な実施形態では、そのようなフローおよび/または論理チャネルは、1つ以上のサービスタイプ(単数または複数)および/またはQoSと関連付けられる。様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるためのセル/BWPの選択を目的として、サービスタイプ/QoSの観点からセル/BWPを表すフロー/論理チャネル、例えば、信頼性および/または遅延に関して最も高い要件(単数または複数)を有するフロー/論理チャネルを選択する。
【0312】
セルのTAGに基づいた選択
【0313】
様々な実施形態では、タイムアドバンスグループ(Time Advance Group:TAG)は、UEがUL送信のために同じ送信タイムアドバンスを適用するセル(単数または複数)および/またはBWP(単数または複数)のグループである。同じTAGに属するセル/BWPは、多くの場合、同じ送信ポイントからか、または少なくとも準コロケーションの送信ポイントから、それらが送信されることを意味する。これにより、同じTAG内のセル/BWP間のビーム障害などが、相関される結果となり得る。
【0314】
様々な実施形態では、セル(単数または複数)および/またはBWP(単数または複数)CONのそれぞれ、または一部は、TAGに属する。CONのセル/BWPが属するTAG(単数または複数)のセットは、TONと表される。いくつかの実施形態では、各セル/BWPは、TAGに属する。いくつかの実施形態では、CON内のセル/BWPは、ゼロまたは1つのTAGに属してもよい。様々な実施形態では、選択されたセル/BWP CBFDのセットは、TBFDと表されるTAG(単数または複数)のセットに属する。
【0315】
様々な実施形態では、UEは、セル/BWPが属するTAG(単数または複数)に少なくとも部分的に基づいて、CONのサブセットとしてCBFDを選択する。
【0316】
ON|≦Cmaxである様々な実施形態では、TBFD=TONとなるように、CBFD内のセル/BWPが選択される、すなわち、BON内の各TAGの少なくとも1つのセル/BWPが、BBFDに対して選択される。このような選択方法の動機は、ビーム障害イベントが、例えばブロッキングのために、同じTAG内のセル/BWPにわたって相関していることがあるからである。例えば、1つのセル/BWPでビーム障害が発生した場合、同じTAG内の別のセル/BWPでも発生しているリスクが高い。
【0317】
いくつかの実施形態では、同じTAGに位置するCON内のセル/BWPの候補セットがあり、そこからUEがCBFDに含めるための1つ以上のセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択してもよい。様々な実施形態では、BBFD=BONである限り、候補セットからCBFDに含めるセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)を選択することが、UEに委ねられている。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、候補セットからどのセル(単数または複数)/BWP(単数または複数)をCBFDに含めるかを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPのサービス/QoS、セルグループ設定などに基づく。
【0318】
例えば、CON内のセル/BWPの1つ以上の候補セット(単数または複数)であり、ここで、同じ候補セットのセル/BWPが同じTAGに位置していると考慮する。TBFD=TONを達成するためには、CBFDに含めるために各候補セットから1つ以上のセル/BWPが選択されるべきである。UEは最初に、1つの選択基準または複数の選択基準に従って、各候補セットから第1のセル/BWPを選択し、これは、本開示に記載された様々な実施形態によるものを含み、例えば、セル/BWPインデックス、状態の時間、非アクティブ時間、セル/BWP周波数、優先順位値、セル/BWPのサービス/QoS、セルグループ設定などに基づく。CBFDに含めるために各候補セットから第1のセル/BWP、すなわち、|TON|セル/BWPを選択した後には、UEはすでにTBFD=TONを達成している。ここで、|TON|<Cmaxの場合、UEは、CBFDに含めるために、別のCmax-|TON|セル/BWPを選択してもよい。この第2の選択は、第1の選択と同じ1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、他の1つの基準/複数の基準に従ったものであってもよく、または、UEの実装に委ねられてもよい。
【0319】
様々な実施形態では、例えば、|TON|>Cmaxの場合、CBFD内のセル/BWPは、|TBFD|が最大になるように選択される。様々な実施形態では、CBFD内の各セル/BWPが異なるTAGに位置するように、CBFD内のセル/BWPが選択される。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数のTAGに位置しない場合、|TBFD|=Cmaxとなる。様々な実施形態では、例えば、CBFD内のセル/BWPが複数のTAGに位置する場合、|TBFD|>Cmaxとなる。様々な実施形態では、UEは、1つの選択基準または複数の選択基準を使用して、TONからどのTAG(単数または複数)をTBFDに含めるかを選択する。いくつかの実施形態では、TAGの選択は、セル/BWPの選択に基づき、例えば、TAGごとに選択されたセル/BWPの数に関連する追加の制約を伴い、例えば、TAGごとに最大で単一のセル/BWPが選択される。いくつかの実施形態では、TAGの選択は、TAGのタイムアドバンス(例えば、最低または最高のTA)、TAGインデックス、BFD、NBIおよび/またはBFRのための事前定義ならびに/または設定されたTAG優先順位に基づく。
【0320】
セルタイプに基づく選択
【0321】
様々な実施形態では、セルは、異なるタイプに分化される。様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるためのセル(単数または複数)を選択するために、セルタイプを使用する。セルの異なるタイプの実施例は、以下のとおりである。
・PCell、PSCell、およびSCell
・SpCell(PCellおよびPSCellを含む)、ならびにSCell
・PUCCHセル(例えば、SpCell(単数または複数)、PUCCH SCell(単数または複数))、および非PUCCHセル(単数または複数)
・例えば、PDCCHとのクロスキャリアスケジューリングを用いた、他のセル(単数または複数)をスケジューリングするように設定されたセル
【0322】
様々な実施形態では、UEは、最初に、CBFD内のセルのうち、SpCell(単数または複数)(定義されている場合は、PCellおよびPSCell)を含む。次に、CBFDがSpCell(単数または複数)の数よりも大きい場合、UEは、例えば、本開示に記載された実施形態(単数または複数)に従って、別の基準/ルール/手順を使用して、CBFDに含めるためのSCellを選択する。
【0323】
様々な実施形態では、UEは、CBFD内のセルのうち、非PUCCHセルよりもPUCCHセル(単数または複数)(定義されている場合は、PCellおよびPSCell)を含めることを優先する。例えば、UEが1つ以上のオンPUCCH SCell(単数または複数)を有する場合、それらは、他のSCellよりも先にCBFDに最初に含まれ得る。
【0324】
様々な実施形態では、UEは、自己スケジューリングのみを行うように設定されているセルよりも、他のセル(単数または複数)をスケジューリングするように設定されているCBFDのためのセルを優先する。様々な実施形態では、先行の2つのタイプ(クロススケジューリングおよび自己スケジューリング)は、他のセル(単数または複数)によってスケジューリングされるように設定されたセル(単数または複数)よりもさらに優先される。
【0325】
明示的および/または暗黙的に定義されたBFD-RSに基づく選択
【0326】
様々な実施形態では、UEはBFD-RSで明示的に設定され、すなわち、例えば、RadioLinkMonitoringConfigなどのRRC設定において、時としてビーム管理などの他の目的に加えて、BFDのためにRSを使用すべきであることが明示的に示される。様々な実施形態では、UEは、例えば、BFD-RSが明示的に設定されていない場合に、BFD-RSで暗黙的に設定される。BFD-RSが暗黙的に設定されている場合、UEは、他の目的のために定義/設定されたRSをBFDにも使用する。例えば、UEが監視するCORESET/サーチスペースを有する、QCL、例えば、空間QCLとなるように設定されたRSは、様々な実施形態において、暗黙的に定義されたBFD-RSである。
【0327】
BWPおよびBWP非アクティブタイマの特性に基づく選択
【0328】
様々な実施形態では、UEは、設定されたセルのためのBWP非アクティブタイマで設定される。様々な実施形態では、UEは、デフォルトBWPで明示的に設定することができる。明示的に設定されたデフォルトBWPがない場合、いくつかの実施形態では、デフォルトDL/UL BWPは、初期DL/UL BWPである。
【0329】
様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるために設定されたBWP非アクティブタイマを有するセルを優先する。様々な実施形態では、UEは、アクティブなDL BWPがデフォルトDL BWPである場合、セル/BWPを優先する。様々な実施形態では、UEは、BWP非アクティブタイマが設定され、アクティブなDL BWPがCBFDに含めるためのデフォルトBWPであるセルを優先する。
【0330】
デフォルトDL BWPを優先する動機は、ビーム障害によるBWP非アクティブが、非アクティブタイマの満了後にUEがBWPを切り替えることが生じない可能性があるからである。他のセル(まだデフォルトDL BWPではない)の場合、UEは、アクティブなDL BWPでのビーム障害による非アクティブの後も、アクティブなDL BWPをデフォルトDL BWPに切り替え得る。設定および/または監視されたBFD-RSのセットは、BWP間で異なることがあることに留意されたい。
【0331】
UE測定に基づく選択
【0332】
様々な実施形態では、UEは、測定結果に基づいてCBFDに含めるセル/BWPを選択する。いくつかの実施形態では、UEは、CON内のセル/BWPに対して第1のタイプの測定、例えば、BFD測定よりも低い複雑性および/または消費電力を伴う測定を実行する。このような測定の実施例は、例えば、緩和された測定精度要件を有する、RSRP測定である。複数のBFD-RSを有するセル/BWPの場合、RSRP値は、セル/BWPの複数のBFD-RSにわたって測定されたRSRPを平均することによって得ることができる。
【0333】
様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるために、最も低い測定結果、例えば、最も低いRSRPを有するmin(|CON|,Cmax)セル/BWPを選択する。様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるために、測定結果、例えばRSRPが閾値未満を有するセル/BWPを選択してもよく、ここで閾値は、事前定義されてもよく、またはRRCを使用して設定されてもよい。選択がUEの測定結果に基づく場合、ネットワークは、UEの選択を認識していないことがあることに留意されたい。
【0334】
セル状態に基づく選択
【0335】
様々な実施形態では、UEは、セル状態に基づいてCBFDに含めるセル/BWPを選択する。いくつかの実施形態では、UEは、CBFDに含めるために、休止セル状態のセルよりもアクティブ化されたセル状態のセルを優先する。いくつかの実施形態では、UEは、休止セル状態からアクティブ化されたセル状態への切り替えが発生する前に、例えば、SRが他のセル、例えばSpCellで送信された時点で、CBFDにセル/BWPを含み、UEは、休止からアクティブに切り替えるセルで受信されたグラントが後に続くことを予期する。このアプローチにより、アクティブ化されようとしているセルで、必要であれば、リンク回復が促進されてもよい。
【0336】
複数の選別基準
【0337】
様々な実施形態では、UEは、CBFDに含めるセルおよび/またはBWPを選択するために、複数の選択基準を使用する。例えば、一次基準および二次基準が定義される。別の例では、一次基準、二次基準、および三次基準が定義される。
【0338】
いくつかの実施形態では、UEは、CBFDにセル/BWPを含めるために、第1の選択基準を使用する。第1の基準がCBFDのためにセル/BWPを完全に選択しなかった場合、例えば、複数のセルが第1の基準に従って同等であることから、UEは、タイブレーキングとしてセル/BWPを選択するために第2の基準を使用する。いくつかの実施形態では、第2の基準は、第1の基準を使用することによって解決されなかった選択を解決するために使用される。いくつかの実施形態では、第2の基準は、第1の基準によってすでに達成された選択、例えば、部分的な選択を考慮せずに、セル/BWPの選択に使用される。第2の基準が十分でなかった場合、第3の基準を同様に使用してもよい。いくつかの実施形態は、第3の基準を超えるさらなる基準も含む。
【0339】
例えば、第1の基準として優先順位値が使用される場合、セルは、優先順位値、例えば、最高および/または最低値に基づいて、最初にCBFDに含まれる。優先順位値により、同じ優先順位を有するセル/BWPの間での選択が必要な場合、二次基準を使用して、例えば、セル/BWPインデックスに基づいて、それらのセル/BWPの間で選択する。
【0340】
一実施例では、帯域のセットが第1の基準で選択され、例えば、BBFDは、例えばセル/BWPの周波数帯域に関する様々な実施形態に従って選択される。帯域に複数のセル/BWPが存在する場合、例えば、BBFDでは、帯域内に位置するセル/BWPの間で選択する二次基準として、セル/BWP優先順位値が使用される。同じ優先順位値を有する複数のセル/BWPが帯域内に存在する場合、例えばセル/BWPインデックスに基づく第3の基準を使用してもよい。
【0341】
複数の選択基準が定義されていても、例えば、CBFDに含めるために第1の基準がセル/BWPを完全に選択するのに十分である場合には、多くの場合、それらを使用する必要がないかもしれないことに留意されたい。
【0342】
複数の選択基準を有する様々な実施形態では、UEは、第1、第2、第3などの選択基準として、例えば、セル/BWP選択ルール/手順の変形として記載されているように、本開示の様々な実施形態で記載された選択基準/ルール/手順の組み合わせを使用する。様々な実施形態では、最後の基準、例えば、第2または第3の基準は、UEの実装に委ねられている。例えば、第1の基準による、または第1および第2の基準による選択後にさらなる選択が必要な場合、どのように選択を最終決定するかは、UEに委ねられている。
【0343】
セルおよび/またはBWPをどのように選択するかが少なくとも部分的にUEに委ねられている様々な実施形態では、ネットワークは、UEによる選択を認識していないことがある。いくつかの実施形態では、セルおよび/またはBWPの選択後、UEは、どのセルおよび/またはBWPを選択したかをネットワークに示す。場合によっては、セル、例えば、UCIに関連付けられたセル、および/またはUCIを搬送するために使用されるPUCCHリソースに関連付けられたセルで、BFDが実行されるか、または実行されないかの指示、例えば、1ビット指示が、UCIに含まれる。いくつかの実施形態では、BFDのためにUEが選択したセルおよび/またはBWPの指示が、UEからネットワークへのMAC CEに含まれる。
【0344】
BFD-RS選択ルール/手順
【0345】
様々な実施形態では、UEは、オンセルおよび/またはアクティブBWPにおいてUEの能力よりも多くのBFD-RSで設定されることがあり、様々な実施形態は、第1のタイプの同時に監視されたBFD-RSの最大数、第2のタイプの同時に監視されたBFD-RSの最大数、第1のタイプと第2のタイプの同時に監視されたBFD-RSの合計の最大数、周波数帯域ごと、周波数帯域の組み合わせごと、および/またはUEごとの形態である。様々な実施形態では、UEは、対応するBFD UE能力を超えないように、有効化されたBFDを有するオンセルのBFD-RSおよび/またはアクティブBWPのサブセットを、BFD-RSセルのセットとして選択する。
【0346】
様々な実施形態では、選択されたオンBFD-RSセルのセットのサイズは、対応するUE能力と一致し、例えば、単に能力を超えない。様々な実施形態では、オンBFD-RSのセットは、有効化されたBFDを有するオンセルおよび/またはアクティブ化されたBWPにおけるBFD-RSの数であり、例えば、このセットがUE能力を超えていない場合である。様々な実施形態では、選択ルールは、ルール/手順がUEによって適用されたとしても、選択されたオンBFD-RSのセットがネットワークに知られるように、事前定義される。
【0347】
様々な実施形態では、有効化されたBFD(例えば、RRC設定による)、および/または、アクティブ化されたBFDセル(例えば、MAC CEおよび/またはDCIによる)を有するセルならびに/またはアクティブBWPで設定されたBFD-RSのセットは、RONと表される。様々な実施形態では、BFDのためのオンBFD-RSのセットは、RBFDと表される。様々な実施形態では、RBFDの最大サイズのUE能力は、Rmaxと表される。様々な実施形態では、|RON|≦Rmax、すなわちUE能力を超えていない場合、UEは、RBFD=RONを選択する。その一方で、|RON|>Rmaxの場合、UEは、例えば、BFD-RSインデックス、優先順位値、QCL特性、および複数の選択基準に関する様々な実施形態に従って、RONのサブセットとしてRBFDを選択する。様々な実施形態では、|RBFD|=Rmax、または|RBFD|<Rmax、または|RBFD|≦Rmaxとなるように選択される。
【0348】
様々な実施形態では、異なるタイプのBFD-RSおよび/または異なる周波数帯域上など、BFD-RSに関連する複数の別個のUE能力が存在する。そのような実施形態では、各別個のUE能力を超えないように、選択ルール/手順が適用されてもよい。
【0349】
様々な実施形態では、有効化されたBFD(例えば、RRC設定による)、および/または、アクティブ化されたBFDセル(例えば、MAC CEおよび/またはDCIによる)を有するセルならびに/またはアクティブBWPで設定された第1のタイプのBFD-RSのセットは、RON,1と表される。同様に、第2のタイプのBFD-RSのセットは、RON,2と表記される。様々な実施形態では、BFDのための第1のタイプのオンBFD-RSのセットは、RBFD,1と表され、BFDのための第2のタイプのオンBFD-RSのセットは、RBFD,2と表される。様々な実施形態では、RBFD,1の最大サイズのUE能力は、Rmax,1と表され、RBFD,2の最大サイズのUE能力は、Rmax,2と表される。様々な実施形態では、|RON,i|≦Rmax,iの場合、すなわち、i番目のタイプのBFD-RSに対するUE能力を超えていない場合、UEは、RBFD,i=RON,iを選択する。その一方で、|RON,i|>Rmax,iの場合、UEは、例えば、後述する様々な実施形態に従って、RON,iのサブセットとしてRBFD,iを選択する。様々な実施形態では、|RBFD,i|=Rmax,i、または|RBFD,i|<Rmax,i、または|RBFD,i|≦Rmax,iとなるように選択される。
【0350】
様々な実施形態では、セットRON内のRSの一部は、例えば、BFD有効化セル/BWPがBFD-RSで明示的に設定されていない場合、暗黙的にBFD-RSが設定される。
【0351】
様々な実施形態では、BFD-RS選択とセル/BWP選択の組み合わせが使用される。
【0352】
様々な実施形態では、異なる形態のUE能力の組み合わせが適用可能であり、例えば、周波数帯域ごとに異なるタイプのBFD-RSの最大数、および周波数帯域ごとに異なるタイプのBFD-RSの組み合わせ最大数などである。そのような実施形態では、各UE能力を超えないように、異なるタイプの、異なる周波数帯域などのBFD-RSを共同で選択してもよい。
【0353】
以下の実施形態の説明では、選択ルール/手順/基準の様々な実施例が説明されている。オンBFD-RSの最大数、例えば、Rmaxの形態でUE能力を有する例である。簡潔にするために、他の形態のBFD-RS関連UE能力、すなわち上記の例ではRmax,iを有する他の例は、示されていない。しかし、BFD-RSの選択ルール/手順/基準は、例えば、前述で概略を述べたように、RmaxをRmax,iなどに置き換えることによって、そのような他の形態のBFD関連UE能力を有するシナリオにも同様に適用可能である。
【0354】
BFD-RSインデックスに基づく選択
【0355】
様々な実施形態では、RON内のRSのインデックス、例えば、RadioLinkMonitoringRS-Id、SSB-Index、および/またはNZP-CSI-RS-ResourceIdに従って、UEは、RONのサブセットとしてRBFDを選択する。様々な実施形態では、そのようなRSインデックスは、多くの場合、セルおよび/またはBWPごとに定義され、これは、可能なインデックスの同じセットが各セルおよび/またはBWPで使用されることがあることを意味することに留意されたい。例えば、明示的に定義されたBFD-RSは、DL BWPごとに、例えば、RadioLinkMonitoringConfigにおいて定義されてもよく、0からmaxNrofFailureDetectionResources-1(例えば、9)までのインデックスが付けられてもよい。
【0356】
様々な実施形態では、RON内のBFD-RS、例えば、最低および/または最高のインデックス(単数または複数)を有する、Rmax BFD-RSが、RBFDに含まれる。
【0357】
いくつかの実施形態では、全てのオンセルおよび/またはアクティブBWPにわたって、最低および/または最高のインデックスを有するRSが含まれる。例えば、任意のオンセルおよび/またはアクティブBWPにインデックス0を有する任意のRSが存在する場合、それ/それらは最初にRBFDに含まれる。次いで、任意のオンセルおよび/またはアクティブBWPにインデックス1を有するRSが存在する場合、それ/それらは、例えば、Rmaxに達成するまで、次にRBFDなどに含まれる。様々なそのような実施形態は、異なるオンセルおよび/またはアクティブBWPからのBFD-RSのRBFDへの不均衡な包含をもたらす結果となり得る。例えば、一部のセルからの全てのBFD-RSは、例えば、低いインデックスで設定されていた場合には含まれることがあるのに対して、他のセルからのBFD-RSは、例えば、高いインデックスで設定されていた場合には含まれないことがある。
【0358】
いくつかの実施形態では、全てのオンセルおよび/またはアクティブBWPにおいて、最低および/または最高のインデックスを有するRSが含まれる。例えば、各オンセルおよび/またはBWPについて、RBFDを超えないことを前提に、最低および/または最高のインデックスを有するRSが、最初にRBFDに含まれる。その後、RBFDを超えない限り、2番目に低いおよび/または2番目に高いインデックスを有するRSが、RBFDなどに含まれる。様々なそのようなアプローチは、オンセルおよび/またはアクティブBWPにわたって、BFD-RSのRBFDへのより均等な包含をもたらす結果となり得る。一実施例では、異なるオンセルおよび/またはアクティブBWPのBFD-RSが、非常に異なるインデックスで設定されている場合でも、オンセルおよび/またはアクティブBWPごとに1つのBFD-RSがRBFDに含まれる。
【0359】
このような選択方法を使用する動機は、単純であること、および、ネットワークが、RSとRSインデックスの間の設定された関連性によって、UEがRBFDにBFDRSを含める順序/優先順位を制御することができる可能性があるからである。例えば、最低のセルインデックスを有するBFD-RSを、UEがRBFDに含める場合、ネットワークは、UEがBFDを実行することをネットワークが好むBFD-RSに、最低のRSインデックスを割り当てることができる。
【0360】
BFD-RS優先順位値に基づく選択
【0361】
様々な実施形態では、BFD-RSは、BFD、NBIおよび/またはBFRに関連する1つ以上の優先順位値(単数または複数)を有する。様々な実施形態では、UEは、RBFDに含めるためのBFD-RSを選択するための基準として、例えば、最高および/または最低の優先順位値を有するRmax BFD-RSなどの、BFD-RSの優先順位値を使用する。
【0362】
様々な実施形態では、BFD-RSの優先順位値は、例えば、RadioLinkMonitoringRSにおいて、例えば、RRC設定の一部として、ネットワークによって設定される。いくつかの実施形態では、BFD-RSの優先順位値、例えば、SSBであるBFD-RSに関連付けられた優先順位値、およびCSI-RSであるBFD-RSに関連付けられた別の優先順位値を、事前定義することができる。
【0363】
QCL特性に基づく選択
【0364】
様々な実施形態では、UEは、設定されたQCL関係のセットを使用して(例えば、RRC設定されたTCI状態ならびに/またはMAC CEおよび/またはDCIを介して示されたTCI状態を通じて)、RBFDに含めるBFD-RSを判定する。いくつかの実施形態では、UEは、監視されたCORESET/サーチスペースを有するQCLであるRSを優先する。いくつかの実施形態では、UEは、特定のインデックス、例えば、CORESETインデックス0を有する監視されたCORESETでQCLであるRSを、RBFDに含めるために優先する。
【0365】
様々な実施形態では、複数のRSが、監視されたCORESETを有するQCLである。いくつかのそのような実施形態では、QCL-TypeD([38.214]を参照)を有するRSのみがRONに含まれる。そのようないくつかの実施形態では、複数のRSがRONに含まれるが、QCL-TypeD([38.214]を参照)を有するRSが、RBFDに含まれるように優先される。
【0366】
複数の選別基準
【0367】
様々な実施形態では、UEは、RBFDに含めるBFD-RSを選択するために、複数の選択基準を使用する。例えば、一次基準および二次基準が定義される。別の例では、一次基準、二次基準、および三次基準が定義される。
【0368】
いくつかの実施形態では、UEは、RBFDにBFD-RSを含めるために、第1の選択基準を使用する。第1の基準がRBFDのためにBFD-RSを完全に選択しなかった場合、例えば、複数BFD-RSが第1の基準に従って同等であることから、UEは、BFD-RSを選択するために第2の基準を使用する。いくつかの実施形態では、第2の基準は、第1の基準を使用することによって解決されなかった選択を解決するために、タイブレーキングとして使用される。いくつかの実施形態では、第2の基準は、第1の基準によってすでに達成された選択、例えば、部分的な選択を考慮せずに、BFD-RSの選択に使用される。第2の基準が十分でなかった場合、第3の基準を同様に使用してもよい。いくつかの実施形態は、第3の基準を超えるさらなる基準も含む。例えば、第1の基準として優先順位値が使用される場合、BFD-RSは、優先順位値、例えば、最高および/または最低値に基づいて、最初にRBFDに含まれる。優先順位値により、同じ優先順位を有するBFD-RSの間での選択が必要な場合、二次基準を使用して、例えば、RSインデックスに基づいて、それらのBFD-RSの間で選択する。
【0369】
一実施例では、第1の基準は、例えば、BFD-RSインデックスに基づく選択に関する様々な実施形態に従って、BFD-RSをRBFDに含めるためにRSインデックスを使用する。同じ/同等のインデックスを有するBFD-RS間のさらなる選択が必要な場合、セルおよび/またはBWPに基づく第2の基準、例えば、セルインデックスが使用される。
【0370】
複数の選択基準が定義されていても、例えば、RBFDに含めるために第1の基準がBFD-RSを完全に選択するのに十分である場合には、多くの場合、それらを使用する必要がないかもしれないことに留意されたい。
【0371】
複数の選択基準を有する様々な実施形態では、UEは、第1、第2、第3などの選択基準として、例えば、BFD-RS選択ルール/手順に関して記載されているように、本開示の様々な実施形態で記載された選択基準/ルール/手順の組み合わせを使用する。様々な実施形態では、最後の基準、例えば、第2または第3の基準は、UEの実装に委ねられている。例えば、第1の基準による、または第1および第2の基準による選択後にさらなる選択が必要な場合、どのように選択を最終決定するかは、UEに委ねられている。
【0372】
例示的なUE手順
【0373】
UE能力を超えないBFDセル、BFD BWPおよび/またはBFD-RSのセットを維持するためのUE手順の様々な実施形態が、図10に示されている。フローチャートの番号付きステップについては、以下に説明する。様々な実施形態は、ステップの一部のみ、および/または、異なる順序で含む。
ステップS1001。図4および/または図5の説明については、様々な実施形態を参照されたい。
ステップS1002。UEは、BFDに関連する、様々な設定、例えば、RRC設定、MAC CE設定、またはDCIによる設定をネットワークから受信する。例えば、図4図5図7、および図8に示されているように、ネットワーク指示に関して説明した1つ以上の設定が受信される。
ステップS1003。UEは、例えば、ステップS1002で受信した様々な設定に従って、BFDセル、BFD BWPおよび/またはBFD-RSの第1のセットを判定する。
・複数の異なる形態のUE能力が適用可能である様々な実施形態では、BFD-RSの複数の第1セットが判定されてもよい。例えば、第1のタイプの最大数のオンBFD-RSの能力だけでなく、第2のタイプの最大数のオンBFD-RSの能力も適用可能である場合、UEは、このステップにおいて、第1のタイプのBFD-RSの第1セットおよび第2のタイプのBFD-RSの第1セットを判定してもよい。
ステップS1004。UEは、第1のセットが1つ以上のBFD関連UE能力を超えるかを評価する。
・このステップにおいて、第1のタイプのBFD-RSの第1のセットおよび第2のタイプのBFD-RSの第1のセットを有する様々な実施形態では、UEは、セットが対応するUE能力を超えるか、すなわち、第1のタイプのBFD-RSの第1のセットが、第1のタイプのオンBFD-RSに関するUE能力を超えるかを評価する。
ステップS1005。超えない場合、UEは第1のセットをBFDに使用する。
・このステップにおいて、第1のタイプのBFD-RSの第1のセットおよび第2のタイプのBFD-RSの第1のセットを有する様々な実施形態では、UEは、これらのBFD-RS第1のセットをオンBFD-RSとして使用する。
ステップS1006。第1のセットがUE能力(単数または複数)を超える場合、UEは、例えば、セル/BWP選択ルール/手順、および、BFD-RS選択ルール/手順に関する実施形態に記載されているように、1つ以上の選択ルール(単数または複数)/手順(単数または複数)に基づいて、BFDセル、BFD BWPおよび/またはBFD-RSの第2のセットを判定する。
・第1のタイプのBFD-RSに関する能力および第2のタイプのBFD-RSに関する能力を有する様々な実施形態では、UEは、対応するUE能力のそれぞれを超えないように、このステップにおいて第1のタイプのBFD-RSのセットの第2のセットおよび第2のタイプのBFD-RSの第2のセットを、例えば共同で、判定する。
ステップS1007。UEは、第2のセットをBFDに使用する。
・このステップにおいて、第1のタイプのBFD-RSの第2のセットおよび第2のタイプのBFD-RSの第2のセットを有する様々な実施形態では、UEは、これらのBFD-RSの第2のセットをオンBFD-RSとして使用する。
【0374】
本開示の例示的な実施形態は、プロセッサ(例えば、プロセッサ118)、メモリ(例えば、メモリ130、メモリ132、その他)、および通信回路(例えば、トランシーバ120を含むことができる)を含む第1の装置(例えば、102)を提供する。第1装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続されている。第1の装置は、第1の装置のメモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、この命令は、第1の装置のプロセッサによって実行されると、第1の装置に、複数のセルに対してビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力(例えば、UE能力)を識別させ、装置能力を第2の装置(例えば、gノードB)に送信させ、第2の装置から、ネットワーク設定の変更の情報(例えば、UEに割り当てられた異なるセル、またはUEに割り当てられた異なるBWP、またはUEに割り当てられた異なるBFD-RS、またはセルのオン/オフ状態の変更)を含む少なくとも1つのメッセージを受信させ、ネットワーク設定の変更の情報に基づいて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換えさせる。
【0375】
上の段落で説明した実施形態は、ネットワーク設定(例えば、BFDを実行するためにUEに割り当てられたセル、またはBWP、またはBFD-RS)によってUEの能力を超える問題に対処する、複数の方法の1つである。ここで、UEは、複数のセルに対してビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力(UE能力)を識別し、第2の装置(たえば、gノードB)にそれを送信する。その後、第2の装置は、BFDのためにそれに割り当てられたセル、BWP、およびBFD-RSによってUEの能力を超えないように、ネットワーク設定の変更を行う。UEは、ネットワーク設定の変更の情報を含む少なくとも1つのメッセージを第2の装置から受信し、それに応じて、ネットワーク設定の変更の情報に基づいて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換える。第2のセルのセット(および/またはBWP、およびBFD-RS)は、第2の装置によってUEに提供されてもよい。
【0376】
前述したように、本開示によれば、BFDを実行するためのUEに対する要求は、従来のシステムよりも実質的に高くなる可能性があり、UEは、BFDを実行する、3つ以上、例えば、5、10、15、20、25、30、または36の異なるセルを割り当てられることがある。本発明者らによって認識されているように、UEの負荷/要求を積極的に管理する方法なしに、UEは、BFDを提供することが期待されるセルで、BFDを提供する能力に欠けることがある。本開示は、この潜在的な問題に対処するための多くの方法を提供する。
【0377】
第2の方法では、UEは、そのUE能力を超えたことを自身で判定し、順番にルールまたはプロセスのセットを適用して、第1のセルのセットで、UEの能力の範囲内にあるネットワーク設定の、第2のセルのセットを置き換える。
【0378】
同様に、本明細書で提供される例示的な実施形態の多くは、例えば、いくつかのセル、いくつかの参照信号、および/または離散的な数もしくは量のBWPの観点からの要求に関して記載しているが、本発明者らは、本開示の教示が、UEまたは他のセルでの電力レベルの変化に適応するような動的制御もカバーしていることを認識する。同様に、本開示の教示は、整数(例えば、セルの数)の観点から様々なパラメータ(例えば、UE能力)を記述してきた。しかし、UE能力パラメータ、およびBFD機能のためにUEに置かれる要求は、整数である必要はない(すなわち、全てのセルがUEに等しい要求をもたらす場合)。例えば、恐らく(1)使用するBFD-RSの数が他のセルと異なる、(2)SNRもしくは(信号対干渉プラス雑音)比が他のセルよりも大きなBFD負担をUEに課す可能性がある、または(3)セルでの電力レベルが閾値よりも低い可能性があり、これにより、ビームフェージング、ヌルシフティング、送信周期性などの他のBFD-RS特性、ならびに帯域幅および周波数密度などの他の側面などの信号妨害が生じるため、一部のセルが他のセルよりも多くのBFD処理能力を必要とする場合があることが認識されている。したがって、これらの要因は、セルの整数で表されるネットワーク設定の量子化レベルをもたらす必要はなく、実数でもよい。さらに、これらの実数は、セルおよびチャネルの状態の変化を反映するために、時間的要素を有する。非限定的実施例として、UEが2つのセルを割り当てられる場合があり、そのうちの第1のセルは、時間T1において、標準的なセル要求の90%の要求を生成し、第2のセルは、標準的なセル要求の110%の第2の要求を生成する。しかし、時間T2で、関連要求がそれぞれ110%および120%に変化し、これにより、ネットワークまたはUEのいずれかが、要求がBFDに対するUE能力を超えていると判定するトリガとなる。この認識に応じて、ネットワークがUEのセル設定を適応させるか、またはUEがルールのセットを適用することによって、UEがBFDを実行するセルのセットで、要求がBFDのUE能力範囲内にある第2のセルのセットを置き換えることを、UE自ら決定するかのいずれかである。同様に、UE能力は静的ではないことがあり、したがって、UE能力の認識された変更は、UEおよび/またはネットワークによって実現され、第2のセルのセットで第1のセルのセットを置き換えるための、上述したものと同様のトリガイベントとして機能する。
【0379】
例示的な実施形態では、第1の装置は、第2の装置から、ネットワーク設定の変更の情報を含む少なくとも1つのメッセージを受信する。その少なくとも1つのメッセージは、いくつかの形式であってもよい。例えば、無線リソース制御(RRC)信号であってもよく、ここで、RRC信号は、BFDが候補セルに対して帯域幅部分(BWP)で有効化されるか否か、BFDが候補セルで有効化されるか否か、およびBFD参照信号(BFD-RS)が候補セルに設定されているか否か、のうちの少なくとも1つに関する、第2のセルのセットの候補セルのセル設定の指示を含む。あるいは、候補セルでBFD、BWP、および/またはBFD-RSをアクティブ化することに関するMAC CEシグナリング、またはL1シグナリングによって発生してもよい。L1シグナリングの場合、信号(単数または複数)は、候補セルの状態を示すセル状態インデックスを含んでもよい。
【0380】
例示的な実施形態では、「第2の方法」に関して上述したように、第1の装置は、複数のセルに対してビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力を認識し、第1のセルのセットのネットワーク設定が、複数のセルのうちの第1のセルのセットに対してBFDを実行する装置能力を超えるか否かを判定し、装置能力を超えるとの判定に応じて、第2のセルのセットで、第1の装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換える。
【0381】
例示的な実施形態では、第1の装置は、装置能力を第1のセルのセットのネットワーク設定と比較して、装置能力をもはや超えないように、第1のセルのセットに対して第2のセルのセットのセルの数を低減する。
【0382】
例示的な実施形態では、第1の装置は、セルインデックス、BWPインデックス、セル状態の時間、BWP状態の時間、セル状態の非アクティブ時間、BWP状態の非アクティブ時間、セル周波数、セルの周波数帯域、BWPの周波数帯域、セルの優先順位値、BWPの優先順位値、セルのサービスまたはサービス品質、サービスまたはサービス品質またはBWP、セルの時間先行グループ、セルタイプ、セルの設定がBFD参照信号(BFD-RS)で作られているか否か、BWPおよびBWP非アクティブタイマの特性のうち少なくとも1つ、第1の装置の測定値、および、セルの状態、のうちの少なくとも1つを含む選択基準に基づいて、第2のセルのセットに含まれる候補セルを選択する。
【0383】
同様に、例示的な実施形態では、第1の装置は、BFD参照信号(BFD-RS)インデックス、BFD-RS優先順位値、および準コロケーション特性の少なくとも1つを含む選択基準に基づいて、第2のセルのセットに含まれる候補セルを選択してもよい。
【0384】
例示的な実施形態では、第1の装置は、プロセッサと、メモリと、通信回路とを含み、第1の装置は、通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、第1の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第1の装置に、複数のBFD参照信号(Reference Signal:RS)に対してビーム障害検出(BFD)動作を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力を識別させ、装置能力を第2の装置に送信させ、第2の装置から、ネットワーク設定の変更に関する情報を含む少なくとも1つのメッセージを受信させ、ネットワーク設定の変更の情報に基づいて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFD動作を実行する第1のBFD-RSのセットを置き換えさせる。
【0385】
例示的な実施形態では、第1の装置は、プロセッサと、メモリと、通信回路とを含み、第1の装置は、通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、第1の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第1の装置に、複数のBFD参照信号(RS)に対してビーム障害検出(BFD)動作を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力を識別させ、第1のセルのセットでのネットワーク設定が、第1のBFD-RSのセットに対してBFD動作を実行する装置能力を超えるか否かを判定させ、装置能力を超えているとの判定に応じて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFD動作を実行する第1のBFD-RSのセットを置き換えさせる。
【0386】
例示的な実施形態では、プロセッサと、メモリと、通信回路とを含み、通信回路を介して通信ネットワークに接続されている第1の装置において、ビーム障害検出(BFD)を管理する方法が記載されており、方法は、複数のセルに対してビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力を識別することと、装置能力を第2の装置に送信することと、第2の装置から、ネットワーク設定の変更を含む少なくとも1つのメッセージを受信することと、ネットワーク設定の変更に基づいて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換えることと、を含む。
【0387】
例示的な実施形態では、コンピュータ読み取り可能な命令が具体的に記録された、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載されており、コンピュータ読み取り可能な命令は、処理回路によって実行されると、処理回路に、第1の装置におけるビーム障害検出(BFD)を管理させ、方法は、複数のセルに対してビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の能力の指示である装置能力を識別することと、装置能力を第2の装置に送信することと、第2の装置から、ネットワーク設定の変更を含む少なくとも1つのメッセージを受信することと、ネットワーク設定の変更に基づいて、ネットワーク設定によって装置能力を超えないように、第2のセルのセットで、第1の装置がBFDを実行する第1のセルのセットを置き換えることと、を含む。
【0388】
例示的な実施形態では、第2の装置は、プロセッサと、メモリと、通信回路とを含み、第2の装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、第2の装置は、メモリに格納されたコンピュータ実行可能命令をさらに含み、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサによって実行されると、第2の装置に、通信ネットワーク内のセルでビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の装置能力の指示を含む装置能力を、第1の装置から少なくとも1つのメッセージで受信させ、第1のセルのセットに関するセル設定情報を第1の装置に送信させ、セル設定情報は、それぞれのセルが、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、およびL1シグナリングのうちの少なくとも1つを介して有効化されるBFDを有するように構成されているか否かを示す情報を含む。
【0389】
例示的な実施形態では、第2の装置は、RRCシグナリングを介してセル設定情報を送信し、RRCシグナリングは、BFDが候補セルに対して帯域幅部分(Band Width part:BWP)で有効化されるか否か、BFDが候補セルで有効化されるか否か、およびBFD-RSが候補セルに対してオンであるか否か、のうちの少なくとも1つに関する、第1の装置がBFDを実行する第2のセルのセットの候補セルのセル設定の指示を含む。
【0390】
例示的な実施形態では、第2の装置は、第2のセルのセットの候補セルが、MAC CEによってアクティブ化されたBFDおよびBWPを有するか否かの指示を有するセル設定情報を送信する。
【0391】
例示的な実施形態では、第2の装置は、第2のセルのセットの候補セルが、MAC CEによってアクティブ化されたBFD-RSを有するか否かの指示を有するセル設定情報を送信する。
【0392】
例示的な実施形態では、第2の装置は、第2のセルのセットの候補セルが、L1シグナリングによってアクティブ化されたBFDおよびBWPを有するか否かの指示を有するセル設定情報を送信する。
【0393】
例示的な実施形態では、第2の装置から送信された設定情報を介して、第1の装置におけるビーム障害検出(BFD)を管理する方法が記載されており、第2の装置は、プロセッサと、メモリと、通信回路とを含み、通信回路を介して通信ネットワークに接続されており、方法は、通信ネットワーク内のセルでビーム障害検出(BFD)を実行する第1の装置の装置能力の指示を、第1の装置から少なくとも1つのメッセージで受信することと、第1のセルのセットに関するセル設定情報を第1の装置に送信することであって、セル設定情報は、それぞれのセルが、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、およびL1シグナリングのうちの少なくとも1つを介して有効化されるBDFを有するように設定されているか否かを示す情報を含むことと、を含む。
【0394】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、その精神または本質的な特性から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化できることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本明細書にて開示されている実施形態は、全ての点において例示的なものであり、制限されるものではないと考えられる。網羅的でもなく、開示されたそのままの形態に本開示を限定するものでもない。修正および変形は、上記の教示を考慮すれば可能であり、または、広さもしくは範囲から逸脱することなく、本開示の実践から獲得し得る。したがって、本明細書では特定の設定について説明してきたが、他の設定もまた採用可能である。多数の変更および他の実施形態(例えば、組み合わせ、再配置など)が本開示によって可能であり、当業者の範囲内であり、開示された主題およびそれに対する任意の等価物の範囲内に入るものとして意図されている。開示された実施形態の特徴は、追加の実施形態を生み出すために、本発明の範囲内で組み合わされ、再配置され、省略されるなどが可能である。さらに、特定の特徴は、時として他の特徴を対応して使用することなく有利に使用され得る。したがって、出願人(単数または複数)は、開示された主題の精神および範囲内にある全てのそのような代替物、修正物、等価物、および変形物を包含することを意図している。
【0395】
単数形の要素への言及は、明示的にそのように述べられていない限り、「ただ1つ」ではなく、むしろ「1つ以上」を意味することを意図している。さらに、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」に類似した語句が特許請求の範囲で使用される場合、その語句が、Aのみが実施形態に存在してもよいこと、Bのみが実施形態に存在してもよいこと、Cのみが実施形態に存在してもよいこと、またはA、BおよびCの要素の任意の組み合わせが単一の実施形態に存在してもよいこと、例えば、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCを意味するように解釈されることを意図している。
【0396】
本明細書では、「のための手段」という語句を使用して要素が明示的に列挙されていない限り、いかなるクレーム要素も米国特許法第112条(f)の規定に基づいて解釈されるものではない。本明細書で使用されている「構成する」、「含む」、またはそれらの他の変形の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、要素のリストからなるプロセス、方法、物品、もしくは装置は、それらの要素のみを含むのではなく、そのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に明示的にリストされていない、または固有ではない他の要素を含んでもよい。本発明の範囲は、前述の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示されており、その意味ならびに範囲および同等性の範囲内に入る全ての変更は、そこに包含されることを意図している。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されたメモリと、
を含む無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)であって、前記メモリは、実行可能命令を格納し、前記実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
スペシャルセル(Special Cell:SpCell)と1つ以上のセカンダリセル(Secondary Cells:SCells)を含む2つ以上のサービングセルに送信または前記2つ以上のサービングセルから受信することを含む処理を実行させ、
前記1つ以上のSCellsのそれぞれは、前記WTRUに対するセル状態にあり、
前記セル状態は、非アクティブ化状態、休止帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)を有するアクティブ化状態、または非休止BWPを有するアクティブ化状態を含み、
前記1つ以上のSCellsのうちのSCellは、
前記SCellのアクティブなダウンリンク(Downlink:DL)BWPが、前記SCellに対して設定された休止BWP識別子に等しいBWP識別子を有する前記SCellの前記DL BWPである休止DL BWPの場合は、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態、または、
前記SCellの前記アクティブなDL BWPが前記非休止BWPの場合は、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にあり、
前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある前記SCellに対して、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替えることを示す情報を受信し、
前記情報に基づき、前記SCellに対して前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替える、WTRU
【請求項2】
前記処理はさらに、前記SCellが前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある場合、
ビーム障害回復(Beam Failure Recovery:BFR)およびビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)を実行し、
チャネル状態情報(Channel State Information:CSI)を測定し、
前記SpCellで前記CSIを報告する
ことを含み、
前記SCellに対して前記WTRUは、PDCCHを監視せず、PUCCHを送信せず、SRSを送信しない、
請求項1に記載のWTRU
【請求項3】
前記情報は、各ビットが前記1つ以上のサービングセルに関連付けられているビットマップを含み、前記関連付けは設定可能である、
請求項1に記載のWTRU
【請求項4】
前記処理はさらに、前記非アクティブ化状態または非休止BWPを有する前記アクティブ化状態から、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に遷移することを含む、
請求項1に記載のWTRU
【請求項5】
前記情報は、前記SpCellで受信される、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記情報は、前記アクティブなDL BWPを、前記非休止BWPから前記休止BWPに切り替えることを示す、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記情報は、前記SCellを、前記非アクティブ化状態から前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に切り替えることを示す、
請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
スペシャルセル(Special Cell:SpCell)と1つ以上のセカンダリセル(Secondary Cells:SCells)を含む2つ以上のサービングセルに送信または前記2つ以上のサービングセルから受信することを含み、
前記1つ以上のSCellsのそれぞれは、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)に対するセル状態にあり、
前記セル状態は、非アクティブ化状態、休止帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)を有するアクティブ化状態、または非休止BWPを有するアクティブ化状態を含み、
前記1つ以上のSCellsのうちのSCellは、
前記SCellのアクティブなダウンリンク(Downlink:DL)BWPが、前記SCellに対して設定された休止BWP識別子に等しいBWP識別子を有する前記SCellの前記DL BWPである休止DL BWPの場合は、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態、または、
前記SCellの前記アクティブなDL BWPが前記非休止BWPの場合は、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にあり、
前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある前記SCellに対して、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替えることを示す情報を受信し、
前記情報に基づき、前記SCellに対して前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替える、方法。
【請求項9】
処理はさらに、前記SCellが前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある場合、
ビーム障害回復(Beam Failure Recovery:BFR)およびビーム障害検出(Beam Failure Detection:BFD)を実行し、
チャネル状態情報(Channel State Information:CSI)を測定し、
前記SpCellで前記CSIを報告する
ことを含み、
前記SCellに対して前記WTRUは、PDCCHを監視せず、PUCCHを送信せず、SRSを送信しない、
請求項8に記載の方法
【請求項10】
前記情報は、各ビットが前記1つ以上のサービングセルに関連付けられているビットマップを含み、前記関連付けは設定可能である、
請求項8に記載の方法
【請求項11】
処理はさらに、前記非アクティブ化状態または非休止BWPを有する前記アクティブ化状態から、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に遷移することを含む、
請求項8に記載の方法
【請求項12】
前記情報は、前記SpCellで受信される、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記情報は、前記アクティブなDL BWPを、前記非休止BWPから前記休止BWPに切り替えることを示す、
請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記情報は、前記SCellを、前記非アクティブ化状態から前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に切り替えることを示す、
請求項8に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されたメモリと、
を含むネットワークノードであって、前記メモリは、実行可能命令を格納し、前記実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
前記ネットワークノードと関連付けられたスペシャルセル(Special Cell:SpCell)と1つ以上のセカンダリセル(Secondary Cells:SCells)によって提供される無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)に送信または前記WTRUから受信することを含む処理を実行させ、
前記1つ以上のSCellsのそれぞれは、前記WTRUに対する第1のセル状態にあり、
前記第1のセル状態は、非アクティブ化状態、休止帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)を有するアクティブ化状態、または非休止BWPを有するアクティブ化状態を含み、
前記1つ以上のSCellsのうちのSCellは、
前記SCellのアクティブなダウンリンク(Downlink:DL)BWPが、前記SCellに対して設定された休止BWP識別子に等しいBWP識別子を有する前記SCellの前記DL BWPである休止DL BWPの場合は、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態、または、
前記SCellの前記アクティブなDL BWPが前記非休止BWPの場合は、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にあり、
前記ネットワークノードによって、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある前記SCellに対して、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替えることを示す情報を送信し、
前記情報を送信した後、前記ネットワークノードによって、前記SCellに対して前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替える、ネットワークノード
【請求項16】
前記情報は、各ビットが前記1つ以上のサービングセルに関連付けられているビットマップを含み、前記関連付けは設定可能である、
請求項15に記載のネットワークノード
【請求項17】
前記情報は、前記SpCellで送信される、
請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記情報は、前記アクティブなDL BWPを、前記非休止BWPから前記休止BWPに切り替えることを示す、
請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項19】
前記情報は、前記SCellを、前記非アクティブ化状態から前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に切り替えることを示す、
請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項20】
スペシャルセル(Special Cell:SpCell)と1つ以上のセカンダリセル(Secondary Cells:SCells)によって提供される無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit:WTRU)にネットワークノードによって送信、または前記ネットワークノードによって前記WTRUから受信することを含み、
前記1つ以上のSCellsのそれぞれは、前記WTRUに対する第1のセル状態にあり、
前記第1のセル状態は、非アクティブ化状態、休止帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)を有するアクティブ化状態、または非休止BWPを有するアクティブ化状態を含み、
前記1つ以上のSCellsのうちのSCellは、
前記SCellのアクティブなダウンリンク(Downlink:DL)BWPが、前記SCellに対して設定された休止BWP識別子に等しいBWP識別子を有する前記SCellの前記DL BWPである休止DL BWPの場合は、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態、または、
前記SCellの前記アクティブなDL BWPが前記非休止BWPの場合は、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にあり、
前記ネットワークノードによって、前記非休止BWPを有する前記アクティブ化状態にある前記SCellに対して、前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替えることを示す情報を送信し、
前記情報を送信した後、前記ネットワークノードによって、前記SCellに対して前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態を切り替える、方法
【請求項21】
前記情報は、各ビットが前記1つ以上のサービングセルに関連付けられているビットマップを含み、前記関連付けは設定可能である、
請求項20に記載の方法
【請求項22】
前記情報は、前記SpCellで送信される、
請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記情報は、前記アクティブなDL BWPを、前記非休止BWPから前記休止BWPに切り替えることを示す、
請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記情報は、前記SCellを、前記非アクティブ化状態から前記休止BWPを有する前記アクティブ化状態に切り替えることを示す、
請求項20に記載の方法。
【外国語明細書】