(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123106
(43)【公開日】2024-09-10
(54)【発明の名称】7H-ピロロ[2,3-D]ピリミジンJAK-阻害剤
(51)【国際特許分類】
A61K 31/519 20060101AFI20240903BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240903BHJP
A61P 17/04 20060101ALI20240903BHJP
A61P 37/08 20060101ALI20240903BHJP
C07D 487/04 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A61K31/519
A61P17/00 171
A61P17/04
A61P37/08
C07D487/04 140
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024097884
(22)【出願日】2024-06-18
(62)【分割の表示】P 2023034772の分割
【原出願日】2020-04-22
(31)【優先権主張番号】62/837,972
(32)【優先日】2019-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516001834
【氏名又は名称】エランコ・ユーエス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Elanco US Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100139310
【弁理士】
【氏名又は名称】吉光 真紀
(72)【発明者】
【氏名】フ,ジンダン
(72)【発明者】
【氏名】ウッズ,ティモシー アンドリュー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】非ヒト哺乳動物の皮膚科学的状態の治療方法を提供する。
【解決手段】5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16.39°、16.48°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、22.68°、または26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルの有効量を、治療を必要とする非ヒト哺乳動物に投与すること含む、皮膚科学的状態の治療方法が提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16.39°、16.48
°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、22.68°、または
26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付
けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d
]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスル
ホニル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルの有効量を、治療を必要とする非ヒト哺乳
動物に投与すること含む、皮膚科学的状態の治療方法。
【請求項2】
前記実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピ
リミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニ
ル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルが、10.68°および18.65°(±0.
2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1記
載の方法。
【請求項3】
前記実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピ
リミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニ
ル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルが、18.65°および21.76°(±0.
2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1記
載の方法。
【請求項4】
前記実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピ
リミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニ
ル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルが、18.65°および22.68°(±0.
2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1記
載の方法。
【請求項5】
前記実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピ
リミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニ
ル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルが、26.75°および21.76°(±0.
2°2θ)でのピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1記
載の方法。
【請求項6】
前記皮膚科学的状態がアトピー性皮膚炎又は皮膚そう痒である、請求項1~5のいずれ
か1項に記載の方法。
【請求項7】
前記非ヒト哺乳動物が犬である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
式(I):
で示される実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d
]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスル
ホニル)アゼチン-3-イル)アセトニトリル(ここで、前記2-(3-(4-(7H-
ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(
シクロプロピルスルホニル)アゼチン-3-イル)アセトニトリルの結晶形態は、5.3
4°±0.2°、10.68°±0.2°、14.26°±0.2°、16.06°±0
.2°、16.39°±0.2°、16.48°±0.2°、18.26°±0.2°、
18.65°±0.2°、21.05°±0.2°、21.76°±0.2°、22.6
8°±0.2°、または26.75°±0.2°(2θ)での少なくとも1つのピークを
含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、ここで、X線粉末回折パターンは、C
uKα線を用いた回折計で決定される)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、その内容が参照により全体として本明細書に組み込まれる、2019年4月2
4日提出の米国仮特許出願第62/837,972号明細書に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルの多形、医薬組成物及びそれを調製するためのプロセス並びに例えば
皮膚科学的状態の処置のためにそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
国際公開第2009/114512号パンフレットは、化合物2-(3-(4-(7H
-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-
(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル(実施例80)を
含む特定のJAK阻害剤、トリフルオロ酢酸塩として(実施例2)及びリン酸塩として(
実施例81)のその調製を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
効果的、安全且つ再現可能に使用され得る2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-
d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルス
ルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと、工業的製造のために大規模に効果
的及び再現可能に使用され得る調製及び精製のための方法とが必要とされている。特に、
効果的、安全且つ再現可能に使用され得る結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと、工業的製造のために大規模に
効果的及び再現可能に使用され得る調製及び精製のための方法とが必要とされている。と
りわけ、効果的、安全且つ再現可能に使用され得る実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
と、工業的製造のために大規模に効果的及び再現可能に使用され得る調製及び精製のため
の方法とが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態I 2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル及びそれ
を作製するためのプロセスを提供する。特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的
に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4
-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジ
ン-3-イル)アセトニトリル及びそれを作製するためのプロセスを提供する。特定の実
施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な形態III 2-(3-(4-(7H-
ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(
シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル及びそれを作製する
ためのプロセスを提供する。
【0006】
特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な形態I 2-(3-(4-(
7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-
1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと、薬学的に
許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態では、本開示は、実質
的に多形的に純粋な形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジ
ン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)ア
ゼチジン-3-イル)アセトニトリルと、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物
を提供する。特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な形態III 2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルと、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
【0007】
特定の実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要
とする非ヒト哺乳動物に、実質的に多形的に純粋な形態I 2-(3-(4-(7H-ピ
ロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シ
クロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与するこ
とを含む方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態を処置する方
法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、実質的に多形的に純粋な形態II 2
-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾー
ル-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニト
リルの有効量を投与することを含む方法を提供する。特定の実施形態では、本開示は、皮
膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、実質的に多
形的に純粋な形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0008】
特定の実施形態では、本開示は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリ
ミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1(シクロプロピルスルホニル)
アゼチジン-3-イル)アセトニトリル及びその中間体を作製するためのプロセスを提供
する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、化合物、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-
イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン
-3-イル)アセトニトリル、形態I、形態II及び形態IIIとして本明細書中で特定
されるその多形及びその医薬組成物と、例えば皮膚科学的状態の処置のために多形を使用
する方法、多形を作製する方法並びに本化合物及びその中間体を作製する方法とに関する
。
【0010】
1.定義
別段の定めがない限り、本明細書中で使用される全ての技術及び科学用語は、当業者に
より一般的に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾する場合、定義を含めて本明細書
が優先される。好ましい方法及び材料を以下に記載するが、本明細書中に記載のものと同
様の又は均等な方法及び材料を本発明の実施又は試験において使用し得る。本明細書中で
言及される全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、その全体において参照に
より組み込まれる。本明細書中で開示される材料、方法及び実施例は、単なる例示であり
、限定ではない。
【0011】
「含む」、「包含する」、「有すること」、「有する」、「することができる」、「含
有する」という用語及びそれらの変形物は、本明細書中で使用される場合、さらなる作用
又は構造の可能性を妨げないオープンエンドな移行句、用語又は単語であるものとする。
「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その」の単数形は、内容から明らかに別段
示されない限り、複数の参照物を含む。本開示は、明らかに示されていても又は示されて
いなくても、本明細書中で示される実施形態又は要素を「含む」、「それからなる」及び
「それから基本的にからなる」他の実施形態も企図する。
【0012】
「約」という用語は、測定可能な数値可変要素に関連して使用される場合、可変要素の
示される値及び示される値の実験誤差内又は示される値の±10パーセント内の何れか広
い方である可変要素の全ての値を指す。
【0013】
「許容可能な賦形剤」という用語は、獣医学及び医薬組成物を調製する際に一般的に使
用されるものを指し、使用される量で純粋及び無毒性であるべきである。これらは、一般
に、凝集体中で有効成分に対するビヒクル又は媒体であり得る固形、半固形又は液体物質
である。許容可能な賦形剤のいくつかの例は、Remington’s Pharmac
eutical Sciences and the Handbook of Pha
rmaceutical Excipientsに見出され、希釈剤、ビヒクル、担体、
軟膏基剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤、甘味剤、香味剤、ゲル基剤、持続放出
マトリクス、安定化剤、保存剤、溶媒、懸濁剤、緩衝剤、乳化剤、色素、噴霧剤、コーテ
ィング剤などが挙げられる。
【0014】
「芳香族溶媒」という用語は、メチル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、アセトから
なる群から選択される1つ又は2つの置換基で任意選択的に置換されるベンゼンを指す。
「芳香族溶媒」という用語は、具体的には、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、トルエン
、キシレン及びアクテオフェノンを含む。
【0015】
「C1~5アルコール」という用語は、1~5つの炭素原子を有する直鎖又は分岐状ア
ルカノール、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、1
-ブタノール、エチレングリコール、1,3-プロパンジオールなどを指す。
【0016】
「C1~C4アルキル」という用語は、1~4つの炭素原子を有する直鎖又は分岐状ア
ルキル鎖を指し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルなどを含む。
【0017】
「C2~8アルキルエーテル」という用語は、全部で2~8つの炭素原子を有する直鎖
、分岐状又は環状アルキルエーテル、例えばジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチ
ルt-ブチルエーテル、THF、2-メチルTHF、ジオキサンなどを指す。
【0018】
「C3~8酢酸アルキル」という用語は、全部で3~8つの炭素を有する酢酸の直鎖又
は分岐状アルキルエステル、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブ
チル、酢酸イソブチルなどを指す。
【0019】
「C2~5アルキルシアニド」という用語は、全部で2~5つの炭素原子を有する直鎖
又は分岐状アルキルシアニド、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル及びブチロニト
リルを指す。
【0020】
「C3~9アルキルケトン」という用語は、オキソ基を有し、全部で3~9つの炭素原
子を有する直鎖、分岐状又は環状アルキル基、例えばアセトン、メチルエチルケトン及び
シクロヘキサノンを指す。
【0021】
「C5~8炭化水素」という用語は、直鎖、分岐状又は環状飽和アルキル炭化水素、例
えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサンなどを指す。
【0022】
「5~6員の複素環」という用語は、R1及びR2が連結される酸素原子及びこれらの
酸素原子が連結されるボロンを含む5~6員の単環式飽和環を指す。
【0023】
「結晶化する」、「結晶化すること」、「結晶化」などの用語は、完全溶解と、それに
続く沈殿及び完全溶解を含まないスラリープロセスを指す。スラリープロセスは、完全溶
解後の沈殿後の結晶化プロセスの継続を包含するものを含む。
【0024】
「皮膚科学的状態」という用語は、乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、
皮疹、皮膚刺激、皮膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、ア
レルギー性皮膚炎に付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応などの皮膚障害を含
む。
【0025】
「有効量」という用語は、患者への単回又は複数回投与時に診断又は処置下で患者にお
いて所望の効果を提供する、本発明の化合物又は薬学的に許容可能なその塩の量又は用量
を指す。有効量は、公知の技術の使用により、且つ類似の状況下で得られる結果を観察す
ることにより、当業者のような担当診断医によって容易に決定され得る。患者に対する有
効量を決定することにおいて、患者又は非ヒト哺乳動物の種;その体格、年齢及び総体的
健康状態;関与する具体的な疾患又は障害;疾患又は障害の関与又は重症度の程度;個々
の患者の応答;投与される特定の化合物;投与方式;投与される調製物のバイオアベイラ
ビリティの特徴;選択される投与レジメン;併用医薬の使用;及び他の関連状況を含むが
、限定されない多くの要因が担当診断医によって考慮される。
【0026】
「患者」、「対象」及び「非ヒト哺乳動物」という用語は、温血動物、例えばイヌ、ネ
コ、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ及びブタを指す。
特定の非ヒト哺乳動物は、ペット又はコンパニオン動物、例えばイヌ及びネコ及びまたマ
ウス、モルモット及びウサギなどである。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌ及びネコであ
る。好ましくは、非ヒト哺乳動物は、イヌ科の動物である。特に好ましい非ヒト哺乳動物
は、イヌである。
【0027】
「塩」という用語は、獣医学又は薬学的に許容可能な有機酸及び塩基又は無機酸及び塩
基の塩を指す。このような塩は、当技術分野で周知であり、Journal of Ph
armaceutical Science,66,2-19(1977)に記載のもの
が挙げられる。一例は、塩酸塩である。この用語は、本明細書中で使用される場合、トリ
フルオロ酢酸塩及びリン酸塩を明確に除外する。
【0028】
「実質的に多形的に純粋」という用語は、90%を超える、好ましくは97%を超える
、より好ましくは99%を超える及びさらにより好ましくは99.5%を超える多形純度
を指す。
【0029】
「処置すること」又は「処置する」という用語は、既存の症状又は障害の進行又は重症
度を抑制するか、遅延させるか、停止させるか又は逆転させることを指す。
【0030】
「水分活性」という用語は、p/p*と等しく、ここで、pは、溶液中での水の水蒸気
分圧であり、p*は、同じ温度での純粋な水の水蒸気分圧である。
【0031】
本明細書中の数値範囲の引用について、精度が同程度であるその間にあるそれぞれの数
値が明確に企図される。例えば、92~97の範囲について、92及び97に加えて、数
値93、94、95及び96が企図され、範囲内にある数92.1、92.2、92.3
、92.4、92.5、92.6等~97.0が明確に企図される。
【0032】
2.化合物
本発明の化合物は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-
イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン
-3-イル)アセトニトリルの結晶形態I、II及びIIIを含む。2-(3-(4-(
7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-
1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの結晶形態は
、医薬処方物の産生の効率及び再現性並びに適切な安定性がある医薬組成物を提供するた
めに望ましい。
【0033】
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリルは、2-[1-シクロプロピルスルホニル-3-[4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル]アセトニ
トリル及び2-(1-シクロプロピルスルホニル-3-ピラゾール-1-イル-(4-(
7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンアゼチジン-3-イル)アセトニトリルという名
称によっても知られており、明確にするために、以下の式(I)の化合物である。
【化1】
【0034】
好ましい実施形態では、本発明の化合物は、本明細書中に記載のような結晶形態I 2
-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾー
ル-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニト
リルである。結晶形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリルは、無水物である。
【0035】
別の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、本明細書中に記載のような結晶形態I
I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピ
ラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセ
トニトリルである。結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリ
ミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル
)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルも無水物である。
【0036】
別の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、本明細書中に記載のような結晶形態I
II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-
ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)ア
セトニトリルである。結晶形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]
ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホ
ニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルは、水和形態である。
【0037】
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリルの形態I、II及びIII並びに他の多形の形態は、X線回折によって特徴付け
られ得る。銅線源を備えた粉末回折計、一次ビームモノクロメーター及び位置感知検出器
を使用してピークを測定した。1°発散スリットを使用して、入射ビームを平行化した。
40kV及び40mAで線源を操作した。0.02°の工程幅及び37秒の工程時間を使
用して、X線粉末回折データを2.5°~50°で回収した。代わりに、銅線源を備えた
粉末回折計、一次ビームモノクロメーター及び位置感知検出器を使用してピークを測定し
た。1°発散スリットを使用して、入射ビームを平行化した。40kV及び40mAで線
源を操作した。0.02°の工程幅及び12秒の工程時間を使用して、1.5°~50°
でX線粉末回折データを回収した。
【0038】
X線回折ピークの相対強度は、好ましい配向及び粒径などの他の要因に依存し得ること
が認識される。好ましい配向及び/又は粒径の影響が存在する場合、ピーク強度が変化し
得るが、多形の特徴的なピーク位置は、不変である。例えば、The United S
tates Pharmacopoeia #24,National Formula
ry #19,pages 1843-1844,2000を参照されたい。従って、形
態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]
ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホ
ニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの試料は、メノウ製乳鉢及び乳棒又は他の
手段における試料の粉砕など、このような要因を軽減するための加工を必要とし得る。回
折ピークの相対強度の相違は、形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと一致す
ることから、得られるパターンを排除しないことが理解される。
【0039】
さらに、あらゆる特定の結晶型に対して、ピークの角度位置が僅かに変動し得ることも
結晶学の技術分野において周知である。例えば、ピーク位置は、試料が分析される温度又
は相対湿度での試料変位又は変動のためにシフトし得る。今回の場合、2θでの±0.2
°のピーク位置変動性は、本開示の結晶形態の明白な同定を妨げず、これらの可能性のあ
る変動を考慮に入れる。
【0040】
形態I、II又はIII 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼ
チジン-3-イル)アセトニトリルは、示差走査熱量測定によっても特徴付けられる。D
SCは、閉じられた(密封された)金製のるつぼ又はピンホール付きのアルミニウム製パ
ン;周囲条件又はN2流下で試料充填(3~10分);-50℃~300℃まで10℃/
分の加熱速度で行われ得る。
【0041】
形態I
結晶形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)
-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-
イル)アセトニトリルは、(最大ピークの約10%より大きい相対強度、I0/I100
%)を有する度2シータ(°2θ)で以下のピークを有することが分かった:12.72
°(43.1%)、14.04°(61.3%)、17.56°(20.8%)、20.
33°(87.4%)、24.50°(100%)及び25.83°(94.9%)(±
0.2°2θ)。
【0042】
本開示は、12.72°、14.04°、17.56°、20.33°、24.50°
又は25.83°2θ(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによっ
て特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[
2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプ
ロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。より具体的には
、本開示は、12.72°及び24.50°(±0.2°2θ)でのピークを含むか、又
は20.33°及び24.50°(±0.2°2θ)でのピークを含むか、又は12.7
2°及び20.33°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによっ
て特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[
2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプ
ロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。
【0043】
本明細書中で使用される場合、「形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-
d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルス
ルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル」という用語は、「実質的に多形的に
純粋な形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)
-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-
イル)アセトニトリル」という用語を含む。
【0044】
形態II
結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル
)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3
-イル)アセトニトリルは、(最大ピークの約10%より大きい相対強度、I0/I10
0%)を有する度2シータ(°2θ)で以下のピークを有することが分かった:5.34
°(16.2%);10.68°(26.2%);14.26°(20.8%);16.
06°(13.5%);16.39°(17.9%);16.48°(18.6%);1
8.26°(19.5%);18.65°(43.4%);19.03°(100.0%
);21.05°(10.2%);21.15°(9.9%);21.45°(9.0%
);21.76°(20.5%);22.45°(9.6%);22.68°(22.5
%);23.23°(11.1%);23.72°(12.3%);24.90°(11
.7%);25.08°(9.2%);26.75°(30.7%);及び31.18°
(10.1%);(±0.2°2θ)。
【0045】
本開示は、5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16.39°、
16.48°、18.26°、18.65°、19.03°、21.05°、21.76
°、22.68°又は26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パ
ターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な形態II 2-(3-(4-(
7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-
1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。
より具体的には、本開示は、18.65°及び10.68°(±0.2°2θ)でのピー
クを含むか、又は18.65°及び21.76°(±0.1°2θ)でのピークを含むか
、又は18.65°及び22.68°(±0.1°2θ)でのピークを含むか、又は26
.75°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンに
よって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な形態II 2-(3-(4-(7H-ピ
ロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シ
クロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。
【0046】
本明細書中で使用される場合、「形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル」という用語は、「実質的に多形的
に純粋な形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリル」という用語を含む。
【0047】
形態III
結晶形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルは、(最大ピークの約10%より大きい相対強度、I0/I1
00%)を有する度2シータ(°2θ)で以下のピークを有することが分かった:11.
08°(62.3%);12.32°(15.9%);13.28°(13.7%);1
4.06°(15.3%);14.73°(32.8%);17.86°(16.9%)
;18.06°(46.4%);18.27°(18.1%);18.51°(35.2
%);18.91°(10.9%);20.36°(15.8%);21.48°(12
.7%);22.24°(26.9%);22.69°(100%);23.40°(1
0.2%);24.76°(18.8%);25.48°(55.4%);25.97°
(12.6%);26.70°(12.5%);及び28.04°(12.8%);(±
0.2°2θ)°。
【0048】
本開示は、11.08°、14.73°、18.06°、18.27°、18.51°
、22.24°、22.69°、24.76°、25.48°又は28.04°(±0.
2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多
形的に純粋な形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。とりわけ、本開示は、11.08°及び2
2.69°;(±0.2°2θ)でのピークを含むか、又は14.73°及び22.69
°(±0.2°2θ)でのピークを含むか、又は22.69°及び25.48°(±0.
2°2θ)でのピークを含むか、又は11.08°及び18.06°(±0.2°2θ)
でのピークを含むか、又は11.08°及び25.48°(±0.2°2θ)でのピーク
を含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な形態II
I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピ
ラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセ
トニトリルを提供する。
【0049】
本明細書中で使用される場合、「形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル」という用語は、「実質的に多形
的に純粋な形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4
-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジ
ン-3-イル)アセトニトリル」という用語を含む。
【0050】
当業者は、化合物が互変異生体として存在し得ることを認識するであろう。本発明の化
合物の全ての互変異生体形態が本開示の範囲内であることを企図する。
【0051】
本発明の化合物は、主な原子質量の少なくとも1つの原子が、同じ原子数を有するが、
主な原子質量と異なる原子質量を有する原子により置き換えられる、全ての同位体バリエ
ーションも含む。同位体バリエーション(例えば、重水素、2H)の使用により、代謝安
定性をより高めることが可能になり得る。さらに、本発明の化合物の特定の同位体バリエ
ーションは、薬物及び/又は基質組織分布試験で有用であり得る放射性同位体(例えば、
トリチウム、3H又は14C)を組み込み得る。11C、18F、15O及び13Nなど
のポジトロン放射同位体での置換は、陽電子放出断層撮影(PET)試験において有用で
あり得る。
【0052】
3.結晶形態を作製するためのプロセス
形態Iプロセス
結晶形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)
-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-
イル)アセトニトリルは、制御条件下での結晶化によって調製され得る。本開示は、実質
的に多形的に純粋な結晶形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミ
ジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)
アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのプロセスであって、アンチソル
ベントとしてのアセトン及びヘプタンの混合物から結晶化させることを含むプロセスも提
供する。好ましい実施形態では、形態I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d
]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスル
ホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルは、一般的には真空下で約40℃~約8
0℃の温度において加熱されるなど、形態III試料の脱水によっても得られ得る。
【0053】
形態IIプロセス
結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル
)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3
-イル)アセトニトリルは、溶媒又は溶媒の混合物からの結晶化による制御条件下での結
晶化によって調製され得る。本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するためのプロセスであって、水をさらに含有し、0.7未満の水分活性を有する溶
媒又は溶媒の混合物からの結晶化を含むプロセスも提供する。実際に、適切な溶媒は、そ
れぞれ約0.7未満の水分活性を有するC1~5アルコール、C2~8アルキルエーテル
、C2~8酢酸アルキル、C2~5アルキルシアニド、C3~9アルキルケトン及び芳香
族溶媒からなる群から選択される。
【0054】
好ましい実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-
(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-
イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作
製するためのプロセスであって、水をさらに含有し、0.5未満の水分活性を有する溶媒
又は溶媒の混合物からの結晶化を含むプロセスも提供する。
【0055】
アンチソルベントの使用は、有利であり得る。これに関連して使用される場合、「アン
チソルベント」は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルが、選択される溶媒に対して溶解度が顕著により低い溶媒を指
す。好ましくは、アンチソルベントが使用される場合、それは、選択される溶媒と混和性
である。アンチソルベントが使用され得る一方、選択されるアンチソルベントが所望レベ
ルを上回って水分活性を向上させないことに注意を払わなければならない。
【0056】
実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d
]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスル
ホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する水分活性は、温度依存性であ
ることが理解される。結晶化の最終的な状況のより高い温度は、より高い水分活性に耐え
得る。従って、約0.7の水分活性は、約40℃より高い結晶化の最終的な状況の温度で
有効である。
【0057】
回収量は、温度が低いほど多いため、好ましい実施形態では、本開示は、実質的に多形
的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのプロセスであって、0.5未満の水分
活性を有する溶媒又は溶媒の混合物からの結晶化を含むプロセスも提供する。一般的には
、約0.5の水分活性は、約25℃未満の結晶化の最終的な状況の温度で有効である。
【0058】
好ましい溶媒は、それぞれ約0.7未満の水分活性を有するC1~5アルコール及びC
2~5アルキルシアニドからなる群から選択される。さらにより好ましい溶媒は、それぞ
れ約0.5未満の水分活性を有するC1~5アルコール及びC2~5アルキルシアニドか
らなる群から選択される。
【0059】
特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(
4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イ
ル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製
するプロセスであって、水をさらに含み、0.7未満の水分活性を有するアセトニトリル
から結晶化することを含むプロセスも提供する。
【0060】
別の特定の実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するプロセスであって、0.5未満の水分活性を有する水をさらに含むアセトニトリ
ルから結晶化することを含むプロセスも提供する。
【0061】
本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[
2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプ
ロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するプロセスであって
、水をさらに含むアセトニトリルから結晶化することを含むプロセスも提供する。望まし
くない水和結晶形態の形成を回避することに注意を払わなければならない。従って、水を
さらに含むアセトニトリルからの結晶化のための好ましい実施形態は、92~97のアセ
トニトリル対8~3の水のv/v比を利用し;より好ましくは95~97のアセトニトリ
ル対5~3の水のv/v比で水をさらに含むアセトニトリルから結晶化される。96:4
(v/v)アセトニトリル/水の使用は、実際に約20℃を下回る温度で最も好ましい体
積効率を有することが分かった。
【0062】
従って、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2
,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロ
ピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのさらにより好
ましいプロセスは、約96のアセトニトリル対約4の水のv/v比で水をさらに含むアセ
トニトリルから結晶化することを含む。
【0063】
任意選択的に、結晶化は、形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]
ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホ
ニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを用いてシーディングされ得る。
【0064】
溶液からの沈殿及びスラリー化技術による結晶化は、本プロセスの範囲内にあることが
企図される。結晶化が完全な溶解を含む場合、0.2℃/分~0.02℃/分の速度でゆ
っくりと冷却することが好ましい。形態IIを得るための結晶化は、完全な溶解を必要と
しない。スラリープロセスが使用され得る。スラリーは、完全な溶解なく処理することに
より、又は完全な溶解とそれに続く最初の沈殿後の処理により形成され得る。スラリープ
ロセスにおいて、体積は、自由流動スラリーを提供するために十分であるべきである。溶
媒の体積は、重要ではないが、便宜上、最小量に維持すべきである。使用される溶媒の水
分活性は、水和した出発物質から放出され得る水を含む水を考慮しなければならない。任
意選択的に、スラリー結晶化プロセスは、形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[
2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプ
ロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを用いてシーディングされ得
る。
【0065】
一実施形態では、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルを含有する非形態IIは、約50℃以上の温度のスラリー及び
任意選択的な冷却より結晶化され、最終産物を回収する。別の実施形態では、非形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリルは、室温前後の温度で溶媒からスラリーにより結晶化される。任意選択的に、結
晶化は、形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルを用いてシーディングされ得る。このようなスラリープロセス
は、一般に、2~14日を要する。
【0066】
形態IIIプロセス
結晶形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルは、溶媒又は溶媒の混合物からの結晶化による制御条件下での
結晶化によって調製され得る。本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態III 2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルを作製するためのプロセスであって、水をさらに含有し、0.9より大きい水分活性を
有する溶媒又は溶媒の混合物からの結晶化を含むプロセスも提供する。実際に、適切な溶
媒は、それぞれ約0.9より大きい水分活性を有する水、C1~5アルコール、C2~8
酢酸アルキル、C2~5アルキルシアニド及びC3~9アルキルケトンからなる群から選
択される。
【0067】
アンチソルベントの使用は、有利であり得る。これに関連して使用される場合、「アン
チソルベント」は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルが、選択される溶媒と比較して、顕著に溶解しにくい溶媒を指
す。好ましくは、アンチソルベントが使用される場合、それは、選択される溶媒と混和性
である。
【0068】
アンチソルベントが使用される一方、選択されるアンチソルベントが所望のレベルを下
回って水分活性を低下させないことに注意を払わなければならない。
【0069】
好ましい溶媒は、約0.9を超える水分活性を有するC1~5アルコールからなる群か
ら選択される。
【0070】
溶液からの結晶化及びスラリー技術は、本プロセスの範囲内であることが企図される。
結晶化が完全な溶解を含む場合、0.2℃/分~0.02℃/分の速度でゆっくりと冷却
することが好ましい。形態IIIを得るための結晶化は、完全な溶解を必要としない。ス
ラリープロセスが使用され得る。スラリーは、完全な溶解なく処理することにより、又は
完全な溶解とそれに続く最初の沈殿後の処理により形成され得る。スラリープロセスにお
いて、体積は、自由流動スラリーを提供するために十分であるべきである。溶媒の体積は
、重要ではないが、便宜上、最小量に維持すべきである。任意選択により、スラリー結晶
化プロセスは、形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼ
チジン-3-イル)アセトニトリルを用いてシーディングされ得る。
【0071】
一実施形態では、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルを含有する非形態IIIは、室温前後の温度で0.9より大き
い水分活性を有する溶媒からスラリーにより結晶化される。任意選択的に、結晶化は、形
態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1
H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル
)アセトニトリルを用いてシーディングされ得る。このようなスラリープロセスは、一般
に、2~10日を要する。
【0072】
好ましくは、20℃を下回る温度で真空下において形態Iへの変換を回避するために、
形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルを乾燥させる場合、注意を払わなければならない。
【0073】
4.合成方法
本開示は、スキームAで示されるような2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d
]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスル
ホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのプロセスを提供する。
【化2】
【0074】
スキームA、工程1において、式(1)の化合物を適切な触媒の存在下で式(2)の化
合物と反応させ、式(3)の化合物を得る。式(1)の化合物は、Xが、トシラート、ト
リフラート、クロロ、ブロモ及びヨードからなる群から選択され、Pgが保護基であるも
のである。実際に、Xがブロモ又はクロロである式(1)の化合物が好ましく、クロロが
さらにより好ましい。様々な保護基が適切である。適切な保護基の選択は、当業者により
容易に決定され得る。保護基の化学は、例えば、T.W.Greene and P.G
.M.Wuts,Protective Groups in Organic Syn
thesis,3rd Ed.,Wiley&Sons,Inc.,New York(
1999)に見出され得る。例えば、ごく数例を挙げると、t-BOC、2-(トリメチ
ルシリル)エトキシメチル及びN-ピバロイルオキシメチルが有用である。実際に、t-
BOC基が好ましい。式(2)の化合物は、R1及びR2が、独立して、水素及びC1~
6アルキルからなる群から選択されるか;又はR1及びR2が、それらが連結される酸素
原子及びボロン原子と一緒になって、任意選択的に1、2、3又は4つのC1~4アルキ
ル基で置換される5~6員の複素環を形成するものである。当業者により認められるであ
ろうように、工程1の示される反応は、周知の鈴木反応である。様々な適切な触媒が利用
可能である。ニッケル及びパラジウム触媒の両方とも有用であるが、パラジウム触媒が好
ましい。多くの適切なパラジウム(0)及びパラジウム(II)触媒が当技術分野で公知
である。例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、4,5-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン及びジクロロメタン[1,1’-ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1:1)である。
【0075】
この反応は、一般に、非常に様々な有機溶媒を含む溶媒中で行われる。溶媒は、水を含
有し得る。例えば、適切な溶媒としては、1,4-ジオキサン、THF、1-ブタノール
、1,2-ジメトキシエタン(DME)、2-プロパノール、トルエン若しくはエタノー
ル又はそれらの組み合わせが挙げられる。典型的なパラジウム触媒は、約0.01~約0
.1当量の量で使用される。
【0076】
この反応は、塩基の存在下で行われる。有機及び無機塩基の両方とも使用され得、例え
ばアルカリ金属炭酸塩及びアルカリ金属重炭酸塩並びに炭酸セシウムなどの塩基が使用さ
れる。この反応は、一般に、約40℃~約100℃の温度で行われ、一般に1~18時間
を要する。
【0077】
5.医薬組成物
本開示は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリル又はその塩と、許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。好
ましい実施形態では、本開示は、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと
、許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。別の好ましい実施形態では、本開示
は、結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルと、少なくとも1つの許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を
提供する。別の好ましい実施形態では、本開示は、実質的に多形的に純粋な結晶形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリルと、少なくとも1つの許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
【0078】
本発明の化合物は、単独で又は組成物の形態で投与され得る。実際に、本発明の化合物
は、通常、組成物の形態において、即ち少なくとも1つの許容可能な賦形剤との混合物と
して投与される。任意の許容可能な賦形剤の割合及び性質は、選択される本発明の化合物
の特性、選択される投与経路並びに獣医学及び薬学分野におけるような標準的技法により
決定される。
【0079】
このような処置を必要とする対象の処置をもたらすことにおいて、本発明の化合物は、
本化合物を生体利用可能にする任意の形態及び経路で投与され得る。
【0080】
本発明の化合物は、経口、特に錠剤及びカプセルによるものを含めて様々な経路により
投与され得る。本発明の化合物は、非経口経路、とりわけ吸入により、皮下に、筋肉内に
、静脈内に、動脈内に、経皮的に、鼻腔内に、直腸に、膣に、眼に、局所的に、舌下に及
び頬側に、腹腔内に、脂肪内に、くも膜下腔内に且つ局所送達を介して、例えばカテーテ
ル又はステントにより投与され得る。
【0081】
当業者は、選択される化合物の特定の特徴、処置しようとする障害又は状態、障害又は
状態のステージ及び他の関連状況に依存して、適切な形態及び投与経路を容易に選択し得
る。本発明の医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル、カシェ、紙、薬用キャンディー、
オブラート、エリキシル剤、軟膏、経皮パッチ、エアロゾル剤、吸入薬、坐薬、水薬、溶
液及び懸濁液の形態で患者に投与され得る。
【0082】
一実施形態では、本組成物は、経口投与、例えば錠剤若しくはカプセル又は経口投与に
適応される液体処方物、例えば溶液又は懸濁液に適応される。一実施形態では、本組成物
は、経口投与、例えば咀嚼処方物などに適応され、経口投与に適応される。さらに別の実
施形態では、本組成物は、非経口投与に適応される液体又は半固形処方物、例えば溶液又
は懸濁液又はペーストである。
【0083】
本開示の組成物は、獣医学及び医薬の技術分野で周知の方式で調製され、有効成分とし
て本発明の化合物の少なくとも1つを含む。本開示の化合物の量は、その特定の形態に依
存して変動し得、好都合には1%~約50%の単位投与形態の重量であり得る。本医薬組
成物は、好ましくは、単位投与形態で処方され、各用量は、一般に、約0.25mg~約
10mgの本発明の化合物を含有する。処置投与量に影響を与えるために1つ以上の単位
投与形態が選択され得る。
【0084】
6.使用方法
本開示は、皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物
に本発明の化合物の有効量を投与することを含む方法を提供する。
【0085】
特定の実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態[例えば、皮膚障害、例えば乾癬(例
えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚感作(例えば、接触性皮
膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒を含むそう
痒及びアレルギー反応]を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル又はその塩の有効量を投与することを含む方法を提供する。好ましい非ヒト哺乳動
物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも1
2カ月齢である。
【0086】
好ましい実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態[例えば、皮膚障害、例えば乾癬(
例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚感作(例えば、接触性
皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒を含むそ
う痒及びアレルギー反応]を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に
、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方
法を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、
少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0087】
特に好ましい実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態[例えば、皮膚障害、例えば乾
癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚感作(例えば、接
触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒を含
むそう痒及びアレルギー反応など]を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺
乳動物に、結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法を提供する。好まし
い非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又
は少なくとも12カ月齢である。
【0088】
さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、皮膚科学的状態[例えば、皮膚障害、例
えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚感作(例え
ば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付随するそう
痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]を処置する方法であって、それを必要とする非
ヒト哺乳動物に、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロ
ロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シク
ロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与すること
を含む方法を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、
イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0089】
特定の実施形態では、本開示は、アトピー性皮膚炎を処置する方法であって、それを必
要とする非ヒト哺乳動物に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼ
チジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の有効量を投与することを含む方法を提供
する。好ましい実施形態では、本開示は、アトピー性皮膚炎を処置する方法であって、そ
れを必要とする非ヒト哺乳動物に、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
の有効量を投与することを含む方法を提供する。特に好ましい実施形態では、本開示は、
アトピー性皮膚炎を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、結晶形
態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H
-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)
アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法を提供する。さらに特に好ましい実施
形態では、本開示は、アトピー性皮膚炎を処置する方法であって、それを必要とする非ヒ
ト哺乳動物に、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ
[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロ
プロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを
含む方法を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イ
ヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0090】
特定の実施形態では、本開示は、アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒を処置する方法
であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の有効量を投与するこ
とを含む方法を提供する。好ましい実施形態では、本開示は、アレルギー性皮膚炎に付随
するそう痒を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、結晶形態I、
又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミ
ジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)
アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法を提供する。
特に好ましい実施形態では、本開示は、アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒を処置する
方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、結晶形態II 2-(3-(4-(
7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-
1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投
与することを含む方法を提供する。さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、アレル
ギー性皮膚炎に付随するそう痒を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動
物に、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法
を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少
なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0091】
有効量は、例えば、0.5mg~100mgの範囲であり得る。具体的な量は、当業者
により決定され得る。これらの投与量は、約0.5kg~約80kgの質量を有する患者
に基づくものの、診断者は、質量がこの重量範囲の外側になる対象に対する適切な用量を
決定可能である。有効量は、例えば、0.1mg~1.2mg/kg患者、0.3mg~
1.0mg/kg患者又は0.4mg~0.6mg/kg患者の範囲であり得る。投与レ
ジメンは、例えば、毎日、1日2回、毎週又は毎月の投与であり得る。
【0092】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例えば、皮
膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚
感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付
随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置での使用のための、2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル又
はその塩を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イ
ヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0093】
好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例えば、
皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮
膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に
付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置での使用のための、結晶形
態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]
ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホ
ニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、
イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月
齢である。
【0094】
特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例え
ば、皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激
、皮膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚
炎に付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置での使用のための、結
晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルを提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形
態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0095】
さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態
[例えば、皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮
膚刺激、皮膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー
性皮膚炎に付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置での使用のため
の、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-
d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルス
ルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。好ましい非ヒト哺乳動物
は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12
カ月齢である。
【0096】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置での
使用のための、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)
-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-
イル)アセトニトリル又はその塩を提供する。好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト
哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置での使用のための、結晶形態I、又は形態II
、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルを提供する。特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺
乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置での使用のための、結晶形態II 2-(3-(
4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イ
ル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供
する。さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性
皮膚炎の処置での使用のための、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供す
る。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも
9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0097】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随す
るそう痒の処置での使用のための、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリ
ミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル
)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩を提供する。好ましい実施形態では
、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の処置での使
用のための、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピ
ロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シ
クロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。特に好ま
しい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随するそ
う痒の処置での使用のための、結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。さらに特に好ましい実
施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の
処置での使用のための、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H
-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-
(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを提供する。好ま
しい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢
又は少なくとも12カ月齢である。
【0098】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例えば、皮
膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮膚
感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に付
随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置のための薬剤の製造のための
、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル又はその塩の使用を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の
実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である。
【0099】
好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例えば、
皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激、皮
膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚炎に
付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置のための薬剤の製造のため
の、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2
,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロ
ピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。好ましい非
ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少
なくとも12カ月齢である。
【0100】
特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態[例え
ば、皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮膚刺激
、皮膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー性皮膚
炎に付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置のための薬剤の製造の
ための、結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4
-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジ
ン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。好ましい非ヒト哺乳動物は、イヌであ
る。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも12カ月齢である
。
【0101】
さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物における皮膚科学的状態
[例えば、皮膚障害、例えば乾癬(例えば、尋常性乾癬)、アトピー性皮膚炎、皮疹、皮
膚刺激、皮膚感作(例えば、接触性皮膚炎又はアレルギー性接触性皮膚炎)、アレルギー
性皮膚炎に付随するそう痒を含むそう痒及びアレルギー反応など]の処置のための薬剤の
製造のための、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ
[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロ
プロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。好まし
い非ヒト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又
は少なくとも12カ月齢である。
【0102】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置のた
めの薬剤の製造のための、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-
4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチ
ジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の使用を提供する。好ましい実施形態では、
本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置のための薬剤の製造のための
、結晶形態I、又は形態II、又は形態III 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。特に好ましい
実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置のための薬剤
の製造のための、結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミ
ジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)
アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。さらに特に好ましい実施形態
では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアトピー性皮膚炎の処置のための薬剤の製造の
ための、実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。好ましい非ヒ
ト哺乳動物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少な
くとも12カ月齢である。
【0103】
特定の実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随す
るそう痒の処置のための薬剤の製造のための、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の使用を提供する。好ま
しい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随するそ
う痒の処置のための薬剤の製造のための、結晶形態I、又は形態II、又は形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリルの使用を提供する。特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳動物におけ
るアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の処置のための薬剤の製造のための、結晶形態I
I 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピ
ラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセ
トニトリルの使用を提供する。さらに特に好ましい実施形態では、本開示は、非ヒト哺乳
動物におけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の処置のための薬剤の製造のための、
実質的に多形的に純粋な結晶形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]
ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホ
ニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの使用を提供する。好ましい非ヒト哺乳動
物は、イヌである。特定の実施形態では、イヌは、少なくとも9カ月齢又は少なくとも1
2カ月齢である。
【実施例0104】
以下の実施例は、本発明を例示するために提供され、何ら限定するものではない。
【0105】
実施例1
2-[1-シクロプロピルスルホニル-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1
,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル
]アセトニトリル
2-(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イリデン)アセトニトリル(8
50g)及び4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2
-イル)-1H-ピラゾール(874g)をアセトニトリル(2.6L)中で合わせた。
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(65g)を添加し、混合物
を70℃に加熱した。2.5時間後、反応混合物を約2時間にわたり周囲温度に冷却した
。約1時間にわたりこの混合物に水(5.2L)をゆっくりと添加し、混合物を約3時間
にわたり撹拌した。形成される固形物をろ過により回収し、45℃で約24時間、真空乾
燥させて、2-[1-シクロプロピルスルホニル-3-[4-(4,4,5,5-テトラ
メチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アゼチジン
-3-イル]アセトニトリルを得た。
【0106】
実施例2
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル
リン酸カリウム(829g)を水(1L)と合わせ、周囲温度に冷却した。THF(2
L)を添加した。4-クロロピロロ[2,3-d]ピリミジン(200g)を添加し、続
いてジ-tert-ブチルジカルボナート(344g)を添加した。反応混合物を周囲温
度で24時間撹拌した。反応混合物に対して60分間、窒素ガスを散布した。2-[1-
シクロプロピルスルホニル-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-
ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル]アセトニ
トリル(562g)及びPd-134(6.6g)を添加し、反応温度を60℃に上昇さ
せた。約2時間後、水層を分離し、シリカチオール(40g)を添加し、反応物を60℃
で18時間撹拌した。反応混合物を60℃でろ過し、次いでろ液を撹拌しながら10~2
0℃に冷却し、固形物を得て、それをろ過により回収し、冷THFですすぎ、その後、4
0~50℃において2時間真空下で乾燥させて、tert-ブチル4-[1-[3-(シ
アノメチル)-1-シクロプロピルスルホニル-アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4
-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシラート(540g)を得た。
【0107】
上記で得たtert-ブチル4-[1-[3-(シアノメチル)-1-シクロプロピル
スルホニル-アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリ
ミジン-7-カルボキシラート(540g)をn-ブタノール(3L)及び水(770m
L)と合わせ、90℃に加熱した。6時間後、反応物を30分以内に80℃に冷却し、次
に80℃で30分間撹拌し、その後、6時間にわたり20℃に冷却し、10~20℃で1
6時間撹拌し、固形物を得て、それをろ過し、表題化合物(湿潤ケーキとして)460g
を得た。
【0108】
実施例3
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル
リン酸カリウム(829g)を水(1L)と合わせ、周囲温度に冷却した。THF(2
L)を添加した。4-クロロピロロ[2,3-d]ピリミジン(200g)を添加し、続
いてジ-tert-ブチルジカルボナート(344g)を添加した。反応混合物を周囲温
度で24時間撹拌した。反応混合物に対して60分間、窒素ガスを散布した。2-[1-
シクロプロピルスルホニル-3-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-
ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル]アセトニ
トリル(562g)及びPd-134(6.6g)を添加し、反応温度を60℃に上昇さ
せた。約2時間後、水層を分離し、シリカチオール(40g)を添加し、反応物を60℃
で18時間撹拌した。反応混合物を60℃でろ過し、次にろ液を撹拌しながら10~20
℃に冷却して、固形物を得て、これをろ過により回収し、冷THFですすぎ、その後、4
0~50℃において2時間真空下で乾燥させて、tert-ブチル4-[1-[3-(シ
アノメチル)-1-シクロプロピルスルホニル-アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4
-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-カルボキシラート(525g)を得た。
【0109】
上記で得たtert-ブチル4-[1-[3-(シアノメチル)-1-シクロプロピル
スルホニル-アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリ
ミジン-7-カルボキシラート(540g)をn-ブタノール(3L)及び水(770m
L)と合わせ、90℃に加熱した。6時間後、反応物を30分以内に80℃に冷却し、次
いで80℃で30分間撹拌し、その後、6時間にわたり20℃に冷却し、10~20℃で
16時間撹拌し、固形物を得て、それをろ過し、表題化合物(湿潤ケーキとして)454
gを得た。
【0110】
実施例4
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
アセトニトリル(4L)中で実施例2及び3からの湿潤ケーキ(約907g)を合わせ
、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を20℃に6時間にわたり冷却し、次いで20℃
で12時間撹拌した。固形物をろ過により回収し、アセトニトリルですすぎ、50~60
℃で24時間、真空下で乾燥させ、表題化合物(695g)を得た。
【0111】
実施例5
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態I
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(104.1mg)をアセトン(8mL)と合わせ、55℃に加熱した。30分
後、反応混合物を0.02℃/分の速度で30℃の温度に冷却し、次に0.1℃/分の速
度で5℃の温度に冷却し、その間に2.94mL/時間の速度でヘプタン(12mL)を
同時に添加して、固形物を得て、それをろ過により回収し、乾燥させ、表題化合物(79
.5mg)を得た。
【0112】
実施例6
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(152.4mg)をアセトニトリル(8.1mL)と合わせ、80℃に加熱し
た。30分後、反応混合物を0.05℃/分の速度で5℃の温度まで冷却し、固形物を得
て、それをろ過により回収し、乾燥させ、表題化合物(93.4mg)を得た。
【0113】
実施例7
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(157.8mg)をアセトニトリル/水96:4(v/v)(4.2mL)と
合わせ、80℃に加熱した。30分後、反応混合物を0.05℃/分の速度で5℃の温度
に冷却し、固形物を得て、それをろ過により回収し、乾燥させ、表題化合物(89.4m
g)を得た。
【0114】
実施例8
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(5g)をアセトニトリル/水96:4(v/v)(100mL)と合わせ、8
0℃に加熱した。約75分後、反応混合物を0.20℃/分の速度で70℃の温度に冷却
し、次いで結晶種(0.25gを2回)を添加し、0.05℃/分の速度で8℃の温度へ
の冷却を継続し、固形物を得た。約6時間後、固形物をろ過により回収し、乾燥させ、表
題化合物(4.88g)を得た。
【0115】
実施例9
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(20.6mg)を、約0.5の水分活性を有する4:1(v/v)メタノール
/水(0.3mL)と合わせ、25℃で4日間撹拌し、さらに4:1(v/v)メタノー
ル/水(0.5mL)を添加し、撹拌を25℃で6日間継続し、次いでろ過遠心分離(3
分間、5000rpm、0.2μm PVDF膜)により固形物を回収して、表題化合物
を得た。
【0116】
実施例10
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(10g)をアセトニトリル/水96:4(v/v)(250mL)と合わせ、
72℃に加熱した。約60分後、反応混合物を0.20℃/分の速度で65℃の温度に冷
却し、次いで結晶種(0.10g)を添加し、0.035℃/分の速度で35℃の温度ま
で冷却を継続し、固形物を得て、次いで0.125℃/分の速度で5℃の温度に冷却し、
固形物を得た。約3時間後、固形物をろ過により回収し、乾燥させ、表題化合物(8.5
1g)を得た。
【0117】
実施例11
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(70.3mg)を0.2mLの9:1(v/v)アセトン/水と合わせ、撹拌
しながら60℃に加熱した。さらなる9:1(v/v)アセトン/水をゆっくりと全部で
約1.6mL添加した。温度を60℃で1.5時間保持し、次に混合物を0.05℃/分
の速度で10℃に冷却し、10℃で2時間45分間保持し、固形物を得た。固形物をろ過
遠心分離(2分間、5000rpm)により回収し、表題化合物を得た。
【0118】
実施例12
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(149.8mg)をアセトニトリル(8.0mL)と合わせ、80℃に加熱し
た。30分後、反応混合物を0.02℃/分の速度で55℃の温度に冷却した。次に、反
応混合物を0.1℃/分の速度で55℃~5℃の範囲にわたり冷却し、同時に55℃から
5℃の冷却勾配と同じ持続時間にわたり、1.44mL/時間の速度において全部で12
mLの酢酸イソプロピルを添加し、固形物を得て、それをろ過により回収し、乾燥させ、
表題化合物(94.2mg)を得た。
【0119】
実施例13
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(208.5mg)を0.2mLの3:1(v/v)メタノール/水と合わせ、
撹拌しながら60℃に加熱した。さらなる3:1(v/v)メタノール/水をゆっくりと
全部で約23.2mL添加した。温度を60℃で30分間保持し、次いで混合物を0.0
5℃/分の速度で10℃に冷却し、10℃で20分間保持して、固形物を得た。固形物を
ろ過により回収し、表題化合物を得た。
【0120】
実施例14
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60mg)を、約0.9の水分活性を有する2mLの5:1(v/v)1-ブ
タノール/水と合わせ、室温で10日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000
rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0121】
実施例15
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(33mg)を、約0.7の水分活性を有する0.4mLの3:2(v/v)メ
タノール/水と合わせ、約20℃で14日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、44
00rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0122】
実施例16
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.4mg)をアクテオフェノン(1mL)と合わせ、室温で10日間撹拌
し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固
形物を回収し、表題化合物を得た。
【0123】
実施例17
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(59.9mg)をブチロニトリル(2mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0124】
実施例18
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.3mg)をシクロヘキサノン(1.5mL)と合わせ、室温で10日間
撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)によ
り固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0125】
実施例19
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.9mg)をジオキサン(2mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し、次
いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を
回収し、表題化合物を得た。
【0126】
実施例20
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.0mg)をギ酸エチル(1.5mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0127】
実施例21
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(59.4mg)を酢酸メチル(1.5mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0128】
実施例22
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.5mg)をニトロベンゼン(2mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0129】
実施例23
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.5mg)をアニソール(0.6mL)と合わせ、40℃で6日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0130】
実施例24
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(59.8mg)をギ酸エチル(0.6mL)と合わせ、40℃で6日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.22μm PVDF膜)により固
形物を回収し、表題化合物を得た。
【0131】
実施例25
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.5mg)を酢酸イソプロピル(0.6mL)と合わせ、40℃で6日間
撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.22μm PVDF膜)に
より固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0132】
実施例26
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.4mg)をイソペンタノール(1mL)と合わせ、40℃で6日間撹拌
し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固
形物を回収し、表題化合物を得た。
【0133】
実施例27
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.4mg)をメチルイソブチルケトン(1mL)と合わせ、40℃で6日
間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.22μm PTFE膜)
により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0134】
実施例28
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.6mg)を、約0.7の水分活性を有する3:1(v/v)エタノール
/水(0.9mL)と合わせ、40℃で6日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5
000rpm、0.22μmPVDF膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0135】
実施例29
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(69.7mg)を1-プロパノール(10.8mL)と合わせ、撹拌しながら
60℃に加熱した。1-プロパノール/DMSOの約85:15(v/v)混合物にジメ
チルスルホキシド(2mL)をゆっくりと添加した。温度を60℃で約1.5時間保持し
、次いで混合物を0.05℃/分の速度で10℃に冷却し、10℃で7.5時間保持し、
次に1-プロパノール(5mL)を添加し、次に混合物を5℃で10日間撹拌し、固形物
を得て、それをろ過により回収し、表題化合物を得た。
【0136】
実施例30
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(70.6mg)を、水(0.2mL)で飽和させた酢酸エチルと合わせ、撹拌
しながら60℃に加熱し、次に酢酸エチル(7.2mL)を添加し、60℃で約1.5時
間撹拌し、次に0.05℃/分の速度で10℃に混合物を冷却し、次いでろ過遠心分離(
2分間、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を回収し、表題化合物
を得た。
【0137】
実施例31
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(199.6mg)を、水(2.0mL)で飽和させた酢酸エチルと合わせ、室
温で2日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.2μm PTF
E膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0138】
実施例32
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態I
60℃において約69時間真空下で乾燥することにより、実施例31の材料から2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
形態IIIを得て、表題化合物を得た。
【0139】
実施例33
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.3mg)をエタノール(1mL)と合わせ、5℃で7日間撹拌し、次い
でろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固形物を
回収し、表題化合物を得た。
【0140】
実施例34
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.4mg)をメタノール(1mL)と合わせ、5℃で7日間撹拌し、次い
でろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固形物を
回収し、表題化合物を得た。
【0141】
実施例35
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.0mg)をイソプロパノール(1mL)と合わせ、5℃で7日間撹拌し
、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固
形物を回収し、表題化合物を得た。
【0142】
実施例36
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.3mg)を1-ブタノール(2mL)と合わせ、5℃で7日間撹拌し、
次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固形
物を回収し、表題化合物を得た。
【0143】
実施例37
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(59.6mg)をエタノール(1mL)と合わせ、60℃で5日間撹拌し、次
いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固形物
を回収し、表題化合物を得た。
【0144】
実施例38
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(59.9mg)をメタノール(1mL)と合わせ、60℃で5日間撹拌し、次
いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)により固形物
を回収し、表題化合物を得た。
【0145】
実施例39
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.1mg)をイソプロパノール(1.5mL)と合わせ、60℃で5日間
撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)に
より固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0146】
実施例40
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.6mg)を1-ブタノール(1.5mL)と合わせ、60℃で5日間撹
拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、5000rpm、0.45μm PVDF膜)によ
り固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0147】
実施例41
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(10.4mg)をアセトニトリル(0.5mL)と合わせ、20℃で1日間撹
拌し、次いでろ過遠心分離(1分間、4500g rcf、0.2μm PTFE膜)に
より固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0148】
実施例42
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(10.3mg)をアセトン(0.5mL)と合わせ、20℃で1日間撹拌し、
次いでろ過遠心分離(2分間、4000g rcf、0.2μm PTFE膜)により固
形物を回収し、表題化合物を得た。
【0149】
実施例43
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(20.6mg)を、約0.5の水分活性を有する4:1(v/v)メタノール
/水(0.4mL)と合わせ、25℃で4日間撹拌し、次いでさらなる4:1(v/v)
メタノール/水(0.5mL)を添加し、25℃で6日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(
3分間、5000rpm、0.2μm PVDF膜)により固形物を回収し、表題化合物
を得た。
【0150】
実施例44
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(539.9mg)を1:1(v/v)エタノール/アセトン(18mL)と合
わせ、60℃で45分間撹拌し、次いで0.05℃/分の速度で5℃の温度に冷却し、固
形物を得て、それをろ過により回収し、40℃において真空下で乾燥させ、表題化合物を
得た。
【0151】
実施例45
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(256.1mg)を7:3(v/v)アセトン/酢酸イソプロピル(13.5
mL)と合わせ、60℃で1時間撹拌し、次に0.02℃/分の速度で5℃の温度に冷却
し、固形物を得て、それをろ過により回収し、40℃において真空下で乾燥させ、表題化
合物を得た。
【0152】
実施例46
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60mg)を、約0.9の水分活性を有する5:1(v/v)1-ブタノール
/水(2mL)と合わせ、室温で10日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間、500
0rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た。
【0153】
実施例47
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾ
ール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニ
トリル形態III
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル(60.1mg)を、約0.9の水分活性を有する1:1(v/v)アセトニト
リル/水(0.9mL)と合わせ、40℃で6日間撹拌し、次いでろ過遠心分離(2分間
、5000rpm、0.2μm PTFE膜)により固形物を回収し、表題化合物を得た
。
【0154】
実施例48
イヌにおけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒及び皮膚病変の制御
この試験は、イヌにおけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒及び皮膚病変の制御に
ついて、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H
-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)
アセトニトリルを評価した。
【0155】
以下のように、形態II 2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼ
チジン-3-イル)アセトニトリルを含有する経口錠剤を調製した。結晶形態II 2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ル、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、リン酸二カルシウムデハイドレート、酸化
物顔料及びステアリン酸マグネシウムを含有する経口錠剤ブレンド物を調製した。錠剤ブ
レンド物を圧縮して、2.4mg、3.6mg、5.4mg及び16mgの結晶形態II
2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリルを含有する錠剤コア並びにプラセボコアを得た。水及びOpadry 20A1
50011 Redを含有する混合物で錠剤コアをコーティングし、それにより試験のた
めの最終経口錠剤を得た。
【0156】
【0157】
イヌにおけるアレルギー性皮膚炎に付随するそう痒及び皮膚病変の制御について、2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルの毎日投与の有効性を評価するために、4群、盲検、ランダム化、プラセボ対照試験を
行った。以下の処置群の1つに対して対象をランダム化した:API含有錠剤、0.25
~0.40mg/kg体重;API含有錠剤、0.40~0.60mg/kg体重;AP
I含有錠剤、0.60~0.80mg/kg体重;及びプラセボ錠剤、0.0mg/kg
体重。
【0158】
この試験に登録されたイヌは、1日1回、およそ28日間処置を受けた。ベースライン
データ(臨床歴、併用治療薬、体重、身体検査及びそう痒及びアトピー性皮膚炎の評価)
を登録時(第0日)に各イヌについて回収した。さらなる健康評価、身体検査、体重測定
、そう痒及びアトピー性皮膚炎の評価及び血液学、血清化学及び薬物動態(PK)分析の
ための血液試料の回収は、標準的な試験プロトコールに沿って行った。
【0159】
有効性に関する主要変数は、処置の奏効であった。処置奏効は、最初の7処置日の少な
くとも70%(即ち最初の7処置日のうちの少なくとも5処置日)における、10単位の
自己評価そう痒ビジュアルアナログスケール(VAS)でのベースラインから2単位以上
の低下として定義した。認識される有効性の欠如のため、処置の最初の7日以内に試験を
中止したイヌは、処置不成功とみなした。イヌの少なくとも50%で処置奏効が達成され
る用量としてプロトコールにおいて最小有効用量を定義した。
【0160】
表2は、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1
H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル
)アセトニトリル(0.60~0.80mg/kg)の最大用量が、0.2935(95
%信頼区間0.1571、0.4808)のプラセボ応答率より統計学的に有意に高い0
.7188(95%信頼限界0.5331、0.8512)の応答率を有し;(ロジット
スケール上での)比較のためのp値が0.0006であることを示す。従って、最大用量
群(0.6~0.8mg/kg)は、処置奏効のための主要評価項目を達成した。さらに
、0.6~0.8mg/kgでの1日1回投与は、初回投与からそう痒の顕著な改善を示
し、この群は、この試験の第28日に病変スコアの顕著な改善を示した。低用量(0.2
4~0.4mg/kg)及び中用量(0.4~0.6mg/kg)に対する推定周辺平均
奏効率もプラセボの率より高かった。この結果は、処置に対する固定効果ターム及び第0
日VASスコアを用いた一般線形混合モデルに基づく。分散成分共分散構造を用いてラン
ダム効果を部位及び部位処置に対してフィットさせ、複合対称性共分散構造を個々のイヌ
にフィットさせた。
【0161】
【0162】
8.代表的な実施形態
完全を期するために、本開示の様々な態様を以下の付番した条項で提示する。
【0163】
条項1.12.72°(43.1%)、14.04°(61.3%)、17.56°(
20.8%)、20.33°(87.4%)、24.50°(100%)及び25.83
°(94.9%)(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによって特
徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0164】
条項2.条項1に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロ
ロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シク
ロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと、薬学的に許容可能な
賦形剤とを含む医薬組成物。
【0165】
条項3.条項1に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロ
ロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シク
ロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのプロセ
スであって、アセトン及びヘプタンから結晶化することを含むプロセス。
【0166】
条項4.条項1に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロ
ロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シク
ロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを作製するためのプロセ
スであって、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルの水和結晶形態を乾燥させることを含むプロセス。
【0167】
条項5.皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に
、条項1に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方
法。
【0168】
条項6.皮膚科学的状態は、アトピー性皮膚炎及びそう痒からなる群から選択される、
条項5の方法。
【0169】
条項7.非ヒト哺乳動物は、イヌである、条項6に記載の方法。
【0170】
条項8.5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16.39°、1
6.48°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、22.68°
又は26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによって特
徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0171】
条項9.18.65°及び10.68°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末
回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-
(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)
-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0172】
条項10.18.65°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0173】
条項11.18.65°及び22.68°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0174】
条項12.26.75°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0175】
条項13.条項8~12の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルと
、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
【0176】
条項14.条項8~12の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するためのプロセスであって、それぞれ約0.7未満の水分活性を有するC1~5ア
ルコール、C2~8アルキルエーテル、C2~8酢酸アルキル、C2~5アルキルシアニ
ド、C3~9アルキルケトン及び芳香族溶媒からなる群から選択される溶媒又は溶媒の混
合物から結晶化することを含むプロセス。
【0177】
条項15.条項8~12の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するためのプロセスであって、それぞれ約0.5未満の水分活性を有するC1~5ア
ルコール、C2~8アルキルエーテル、酢酸C2~8アルキル、C2~5アルキルシアニ
ド、C3~9アルキルケトン及び芳香族溶媒からなる群から選択される溶媒又は溶媒の混
合物から結晶化することを含むプロセス。
【0178】
条項16.条項8~12の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するプロセスであって、0.7未満の水分活性を有するアセトニトリルから結晶化す
ることを含むプロセス。
【0179】
条項17.条項8~12の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3
-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1
-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルを
作製するプロセスであって、0.5未満の水分活性を有するアセトニトリルから結晶化す
ることを含むプロセス。
【0180】
条項18.皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物
に、条項8~12の何れか一項に記載の結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3
-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピル
スルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方法
。
【0181】
条項19.皮膚科学的状態は、アトピー性皮膚炎及びそう痒からなる群から選択される
、条項18に記載の方法。
【0182】
条項20.非ヒト哺乳動物は、イヌである、条項19に記載の方法。
【0183】
条項21.11.08°、14.73°、18.06°、18.27°、18.51°
、22.24°、22.69°、24.76°、25.48°又は28.04°(±0.
2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多
形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリル。
【0184】
条項22.11.08°及び22.69°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0185】
条項23.14.73°及び22.69°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0186】
条項24.22.69°及び25.48°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0187】
条項25.11.08°及び18.06°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0188】
条項26.11.08°及び25.48°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4
-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル
)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0189】
条項27.条項21~26の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
【0190】
条項28.条項21~26の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するためのプロセスであって、それぞれ約0.9を超える水分活性を有するC1~
5アルコール、C2~8アルキルエーテル、C2~8酢酸アルキル、C2~5アルキルシ
アニド及びC3~9アルキルケトンからなる群から選択される溶媒又は溶媒の混合物から
結晶化することを含むプロセス。
【0191】
条項29.条項21~26の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するためのプロセスであって、約0.9を超える水分活性を有するC1~5アルコ
ールからなる群から選択される溶媒又は溶媒の混合物から結晶化することを含むプロセス
。
【0192】
条項30.皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物
に、条項21~26の何れか一項に記載の結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルの有効量を投与することを含む方
法。
【0193】
条項31.皮膚科学的状態は、アトピー性皮膚炎及びそう痒からなる群から選択される
、条項30に記載の方法。
【0194】
条項32.非ヒト哺乳動物は、イヌである、条項31に記載の方法。
【0195】
条項33.5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16.39°、
16.48°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、22.68
°又は26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パターンによって
特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,
3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピ
ルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル。
【0196】
条項34.18.65°及び10.68°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、条項33に記載の実質的に多形的に純粋な結晶
性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル。
【0197】
条項35.18.65°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、条項33に記載の実質的に多形的に純粋な結晶
性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル。
【0198】
条項36.18.65°及び22.68°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、条項33に記載の実質的に多形的に純粋な結晶
性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル。
【0199】
条項37.26.75°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉
末回折パターンによって特徴付けられる、条項33に記載の実質的に多形的に純粋な結晶
性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラ
ゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセト
ニトリル。
【0200】
条項38.条項33~37の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む医薬組成物。
【0201】
条項39.条項33~37の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するためのプロセスであって、それぞれ約0.7未満の水分活性を有するC1~5
アルコール、C2~8アルキルエーテル、C2~8酢酸アルキル、C2~5アルキルシア
ニド、C3~9アルキルケトン及び芳香族溶媒からなる群から選択される溶媒又は溶媒の
混合物から結晶化することを含むプロセス。
【0202】
条項40.条項33~37の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するためのプロセスであって、それぞれ約0.5未満の水分活性を有するC1~5
アルコール、C2~8アルキルエーテル、C2~8酢酸アルキル、C2~5アルキルシア
ニド、C3~9アルキルケトン及び芳香族溶媒からなる群から選択される溶媒又は溶媒の
混合物から結晶化することを含むプロセス。
【0203】
条項41.条項33~37の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するプロセスであって、0.7未満の水分活性を有するアセトニトリルから結晶化
することを含むプロセス。
【0204】
条項42.条項33~37の何れか一項に記載の実質的に多形的に純粋な結晶性2-(
3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-
1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル
を作製するプロセスであって、0.5未満の水分活性を有するアセトニトリルから結晶化
することを含むプロセス。
【0205】
条項43.皮膚科学的状態を処置する方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物
に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピ
ラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセ
トニトリル又はその塩の有効量を投与することを含む方法。
【0206】
条項44.アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の制御及びアトピー性皮膚炎の制御の
方法であって、それを必要とする非ヒト哺乳動物に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[
2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプ
ロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の有効量を投与す
ることを含む方法。
【0207】
条項45.アレルギー性皮膚炎に付随するそう痒の処置の方法であって、それを必要と
する非ヒト哺乳動物に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4
-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジ
ン-3-イル)アセトニトリル又はその塩の有効量を投与することを含む方法。
【0208】
条項46.アトピー性皮膚炎の臨床症状の処置の方法であって、それを必要とする非ヒ
ト哺乳動物に、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)
-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-
イル)アセトニトリル又はその塩の有効量を投与することを含む方法。
【0209】
条項47.非ヒト哺乳動物は、イヌである、条項43~46の何れか一項に記載の方法
。
【0210】
条項48.イヌは、少なくとも12カ月齢である、条項47に記載の方法。
【0211】
条項49.有効量は、0.6~0.8mg/kgである、条項43~48の何れか一項
に記載の方法。
【0212】
条項50.非ヒト哺乳動物への投与は、1日1回である、条項43~49の何れか一項
に記載の方法。
【0213】
条項51.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、結晶性である、条項43~50の何れか一項に記載の方法。
【0214】
条項52.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III又はそれらの任意の
組み合わせである、条項43~51の何れか一項に記載の方法。
【0215】
条項53.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16
.39°、16.48°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、
22.68°又は26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パター
ンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピ
ロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シ
クロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルである、条項43~5
1の何れか一項に記載の方法。
【0216】
条項54.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、18.65°及び10.68°(±0.2°2θ)でのピークを
含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルである、条項43~51の何れか一項に記載の方法。
【0217】
条項55.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、18.65°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを
含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルである、条項43~51の何れか一項に記載の方法。
【0218】
条項56.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、18.65°及び22.68°(±0.2°2θ)でのピークを
含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルである、条項43~51の何れか一項に記載の方法。
【0219】
条項57.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、26.75°及び21.76°(±0.2°2θ)でのピークを
含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-
(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール
-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリ
ルである、条項43~51の何れか一項に記載の方法。
【0220】
条項58.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリル又はその塩を含む経口剤形。
【0221】
条項59.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルを含む経口剤形。
【0222】
条項60.結晶性2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イ
ル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-
3-イル)アセトニトリルを含む経口剤形。
【0223】
条項61.2.4mg、3.6mg、4.8mg、5.4mg、6.4mg、8.5m
g、15mg又は16mgの2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン
-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼ
チジン-3-イル)アセトニトリルを含む経口剤形。
【0224】
条項62.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4
-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジ
ン-3-イル)アセトニトリルの形態I、形態II若しくは形態III又はそれらの組み
合わせである、条項58~61の何れか一項に記載の経口剤形。
【0225】
条項63.2-(3-(4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-
1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イ
ル)アセトニトリルは、5.34°、10.68°、14.26°、16.06°、16
.39°、16.48°、18.26°、18.65°、21.05°、21.76°、
22.68°又は26.75°(±0.2°2θ)でのピークを含むX線粉末回折パター
ンによって特徴付けられる、実質的に多形的に純粋な結晶性2-(3-(4-(7H-ピ
ロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-1-(シ
クロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル)アセトニトリルである、条項58~6
2の何れか一項に記載の経口剤形。
【0226】
条項64.経口剤形は、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、リン酸二カルシウム
デハイドレート、酸化物顔料若しくはステアリン酸マグネシウム又はそれらの任意の組み
合わせをさらに含む、条項58~63の何れか一項に記載の経口剤形。