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特開2024-12315モバイル機器のための筐体及びアンテナアーキテクチャ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012315
(43)【公開日】2024-01-30
(54)【発明の名称】モバイル機器のための筐体及びアンテナアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/44 20060101AFI20240123BHJP
   H01Q 1/24 20060101ALI20240123BHJP
   H01Q 13/10 20060101ALI20240123BHJP
   H04B 1/3827 20150101ALI20240123BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
H01Q1/44
H01Q1/24 Z
H01Q13/10
H04B1/3827 110
H04M1/02 C
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023174601
(22)【出願日】2023-10-06
(62)【分割の表示】P 2021209659の分割
【原出願日】2019-02-12
(31)【優先権主張番号】62/725,237
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/142,285
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フローセ, ケヴィン エム.
(72)【発明者】
【氏名】ロイトホイサー, ポール ユー.
(72)【発明者】
【氏名】オークレール, マーティン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ダーニング, クリストファー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ハム, ジュン シク
(72)【発明者】
【氏名】ブラウニング, ルーシー イー.
(72)【発明者】
【氏名】コーエン, ソーヤー アイ.
(72)【発明者】
【氏名】ディン, リチャード ハン ミン
(72)【発明者】
【氏名】パー, ドナルド ジェイ.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】小型で審美的で、製造及び組み立てを単純化できるMIMOモードで動作する電子デバイスを提供する。
【解決手段】デバイスは、ディスプレイ104と、筐体102と、を備える。筐体102は、ディスプレイ104を囲んでおり、デバイスの外部面の一部を画定する角108a,108b,108c及び108dを有し、角のうち第1角108aの少なくとも一部を画定し、アンテナとして働くように構成された第1筐体セグメント112aと、角のうち第2角108bの少なくとも一部を画定する第2筐体セグメント112bと、角のうち第3角108cの少なくとも一部を画定する第3筐体セグメントと、を備える。第3角108cは、第2角108bと対角線上に対向する筐体102の一部を形成する。筐体102はさらに、筐体102の別の部分に対し、第1筐体セグメント112aを構造的に連結する、非導電性筐体コンポーネント116を備える。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスであって、
ディスプレイと、
前記ディスプレイを囲んでおり、前記デバイスの外部面の一部を画定する4角を有する筐体と、を備え、前記筐体が、
前記4角のうち第1角の少なくとも一部を画定し、アンテナとして働くように構成された第1筐体セグメントと、
前記4角のうち第2角の少なくとも一部を画定する第2筐体セグメントと、
前記4角のうち第3角の少なくとも一部を画定し、前記第3角が、前記第2角と対角線上に対向する前記筐体の一部を形成する、第3筐体セグメントと、
前記筐体の別の部分に対し、前記第1筐体セグメントを構造的に連結する、非導電性筐体コンポーネントと、を含む、デバイス。
【請求項2】
前記アンテナが、第1アンテナであり、
前記第2筐体セグメントが、第2アンテナとして働くように構成されており、
前記第3筐体セグメントが、第3アンテナとして働くように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記4角のうち第4角の少なくとも一部を画定し、第4アンテナとして働くように構成された第4筐体セグメントを更に備える、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記4角のうち第4角の少なくとも一部を画定する第4筐体セグメントと、
前記第1筐体セグメント、前記第2筐体セグメント、前記第3筐体セグメント及び前記第4筐体セグメントに連結する無線通信回路と、を更に備え、
前記無線通信回路が、前記第1筐体セグメント、前記第2筐体セグメント、前記第3筐体セグメント及び前記第4筐体セグメントの異なる組み合わせを2つのアンテナ又は4つのアンテナとして構成することによって、異なる無線通信モードで通信するように動作可能である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
第1無線通信モードでは、前記無線通信回路が、無線通信のために前記第2筐体セグメントと前記第3筐体セグメントの組み合わせを使用するように動作可能であり、
第2無線通信モードでは、前記無線通信回路が、無線通信のために前記第1筐体セグメント、前記第2筐体セグメント、前記第3筐体セグメント及び前記第4筐体セグメントの組み合わせを使用するように動作可能である、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1筐体セグメントの第1端部から、前記筐体によって画定される内容積へと延びる第1インターロック機構と、
前記第2筐体セグメントの第2端部から、前記内容積へと延びる第2インターロック機構と、を更に備え、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記第1インターロック機構の第1開口部へと延びており、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記第2インターロック機構の第2開口部へと延びている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第3筐体セグメントの第3端部から、前記内容積へと延びる第3インターロック機構と、
前記第1筐体セグメントの第4端部から延びる第4インターロック機構と、を更に備え、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記第3インターロック機構の第3開口部へと延びており、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記第4インターロック機構の第4開口部へと延びている、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記筐体が、前記ディスプレイの下に配置される支持プレートを更に含み、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記第2筐体セグメント及び前記第3筐体セグメントに対し、前記第1筐体セグメントを構造的に連結し、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記支持プレートに対し、前記第1筐体セグメントを構造的に連結する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
デバイスであって、
ディスプレイと、
前記ディスプレイの周辺部の周囲にある前記デバイスの側壁を画定する筐体と、を備え、前記筐体が、
前記側壁の第1角の少なくとも一部を画定する第1導電体セグメントと、
前記側壁の第2角の少なくとも一部を画定する第2導電体セグメントと、
前記側壁の第3角の少なくとも一部を画定する第3導電体セグメントと、
前記側壁の第4角の少なくとも一部を画定する第4導電体セグメントと、
前記第1導電体セグメントを前記第2導電体セグメントに対して構造的に連結し、前記第1導電体セグメントを前記第2導電体セグメントから電気的に絶縁する非導電性筐体コンポーネントと、
前記第1導電体セグメントに連結する無線通信回路と、を含む、デバイス。
【請求項10】
前記無線通信回路が、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント及び前記第4導電体セグメントに更に連結しており、
前記無線通信回路が、前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント及び前記第4導電体セグメントをそれぞれ第1アンテナ、第2アンテナ、第3アンテナ及び第4アンテナとして働かせるように構成されている、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第3角が、前記第2角と対角線上に対向する前記側壁の一部を形成し、
前記無線通信回路が、第1無線通信モード及び第2無線通信モードで動作可能であり、
前記無線通信回路が前記第1無線通信モードで動作させられる場合、前記無線通信回路が、前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント及び前記第4導電体セグメントを第1無線周波数帯での無線通信のための異なるアンテナとして使用するように構成されている、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記無線通信回路が前記第2無線通信モードで動作させられる場合、前記無線通信回路が、前記第2導電体セグメント及び前記第3導電体セグメントを第2無線周波数帯での無線通信のための異なるアンテナとして使用するように構成されている、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第2導電体セグメント及び前記第3導電体セグメントがそれぞれ、前記第1導電体セグメント及び前記第4導電体セグメントそれぞれよりも、前記側壁のより大きい部分に沿って延びている、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第3導電体セグメント及び前記第4導電体セグメントを構造的に連結し、前記第3導電体セグメントを前記第4導電体セグメントから電気的に絶縁する第2非導電性筐体コンポーネントを更に備える、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
フレックス回路を更に備え、
前記デバイスが、短辺と長辺を画定し、
前記第1角と前記第2角が、前記短辺の対向する端部に配置されており、
前記第1導電体セグメントが、前記フレックス回路に電気的に連結する第1接地コネクタと、前記フレックス回路に電気的に連結する第1アンテナ供給コネクタとを有し、
前記第2導電体セグメントが、前記フレックス回路に電気的に連結する第2接地コネクタと、前記フレックス回路に電気的に連結する第2アンテナ供給コネクタとを有する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項16】
デバイスであって、
ディスプレイと、
前記デバイスの側壁を画定し、前記ディスプレイを含む内容積を少なくとも部分的に画定する筐体であって、前記筐体が、
前記側壁の第1部分を画定する第1導電体アンテナセグメントと、
前記側壁の第2部分を画定する第2導電体アンテナセグメントと、
前記側壁の第3部分を画定し、前記第2導電体アンテナセグメントを前記第1導電体アンテナセグメントから電気的に絶縁する非導電性筐体コンポーネントと、を含む、筐体と、
前記内容積内に配置され、第1無線通信モードで、前記第1導電体アンテナセグメントから電気的に切断された前記第2導電体アンテナセグメントを用いて動作可能であり、第2無線通信モードで、前記第1導電体アンテナセグメントに電気的に接続した前記第2導電体アンテナセグメントを用いて動作可能である無線通信回路と、を備える、デバイス。
【請求項17】
前記筐体が、前記ディスプレイの下に配置され、前記第2導電体アンテナセグメントに電気的に接続した導電体支持プレートを更に含み、
前記第2導電体アンテナセグメントが、スロットアンテナ機構の第1部分を少なくとも画定し、
前記導電体支持プレートが、前記スロットアンテナ機構の第2部分を少なくとも画定する、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第1導電体アンテナセグメントが、前記側壁の角を画定し、
前記第2導電体アンテナセグメントが、前記側壁の辺を画定する、請求項16に記載のデバイス。
【請求項19】
前記角が第1角であり、
前記筐体が、
前記側壁の第2角を含む前記側壁の第4部分を画定する第3導電体アンテナセグメントを更に含み、
前記非導電性筐体コンポーネントが、前記側壁の第5部分を画定し、前記第3導電体アンテナセグメントを前記第2導電体アンテナセグメントから電気的に絶縁し、
前記第2導電体アンテナセグメントが、前記第1無線通信モードで、前記第3導電体アンテナセグメントから電気的に切断され、
前記第2導電体アンテナセグメントが、前記第2無線通信モードで、前記第3導電体アンテナセグメントに電気的に接続する、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記第2無線通信モードで、前記無線通信回路が、第1アンテナとして前記第1導電体アンテナセグメントと組み合わせて前記第2導電体アンテナセグメントを用い、第2アンテナとして前記第3導電体アンテナセグメントと組み合わせて前記第2導電体アンテナセグメントを用い、無線通信を行うように動作可能である、請求項19に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年8月30日に出願された「Housing and Antenna Architecture for Mobile Device」という名称の米国仮特許出願第62/725,237号の仮出願ではない特許出願であり、米国仮特許出願第62/725,237号の利益を請求し、その開示は、その全体が本明細書に参考として組み込まれる。
【0002】
技術分野
記載される実施形態は、一般的に、モバイルデバイスのための筐体及びアンテナアーキテクチャに関する。更に特定的には、記載される実施形態は、デバイスの外部面の一部を画定する1つ以上の角それぞれに筐体セグメントが配置されていてもよい、セグメント化された筐体に関する。いくつかの実施形態では、1つ以上の筐体セグメントが、デバイスのためのアンテナとして動作可能であってもよい。
【背景技術】
【0003】
ポータブル電子デバイスは、年々小型化してきている。審美的に喜ばしく、かつ構造的に丈夫な筐体を製造する必要性が高まってきている。いくつかの従来の筐体は、製造及び組み立てを単純化するために、1種類の材料から作られる。しかし、単一片の筐体は、本明細書に記載する通り、複数セグメントの筐体の構造的、機能的及び/又は審美的利益のいくつかを与えないことがある。本明細書に記載のデバイス、筐体及びコンポーネント、及び本明細書に記載の対応する製造方法を使用し、複数セグメントの筐体の利益を維持しつつ、複数セグメントの筐体の製造可能性及び機能を高めてもよい。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態例は、複数の導電体セグメントを含む複数セグメントの筐体に関する。複数の導電体セグメントは、1つ以上の非導電性筐体コンポーネントによって構造的に連結されてもよく、非導電性筐体コンポーネントは、導電体セグメント間のセグメント又は分割部を画定してもよい。1つ以上の導電体セグメントが、アンテナとして働くように構成されていてもよく、非導電性筐体コンポーネントは、導電体セグメントと1つ以上の他の導電体セグメント又はコンポーネントとの間の電気絶縁を与えてもよい。いくつかの実施形態では、デバイスの側壁は、ほぼ長方形形状を有していてもよく、4個の異なる導電体セグメントは、側壁の周囲の4個の異なる角を画定していてもよい。それぞれの4個の異なる導電体セグメントは、デバイスが他のデバイスと無線通信するときに異なるアンテナとして働くように構成されていてもよく、又は導電体セグメントの異なる組み合わせが、異なる無線通信モードでの無線通信のために構成されていてもよい。
【0005】
第1態様では、本開示は、ディスプレイと、筐体とを備えるデバイスを記載する。筐体は、ディスプレイを囲んでおり、デバイスの外部面の一部を画定する4角を有していてもよい。筐体は、4角のうち第1角の少なくとも一部を画定する第1筐体セグメントと、4角のうち第2角の少なくとも一部を画定する第2筐体セグメントと、4角のうち第3角の少なくとも一部を画定する第3筐体セグメントと、筐体の別の部分に対し、第1筐体セグメントを構造的に連結する非導電性筐体コンポーネントとを備えてもよい。第3角は、第2角と対角線上に対向する筐体の一部を形成していてもよい。第1筐体セグメントは、アンテナとして働くように構成されていてもよい。
【0006】
別の態様では、本開示は、ディスプレイと、筐体と、無線通信回路とを備えるデバイスを記載する。筐体は、ディスプレイの周辺部の周囲にあるデバイスの側壁を画定していてもよい。筐体は、側壁の第1角の少なくとも一部を画定する第1導電体セグメントと、側壁の第2角の少なくとも一部を画定する第2導電体セグメントと、側壁の第3角の少なくとも一部を画定する第3導電体セグメントと、側壁の第4角の少なくとも一部を画定する第4導電体セグメントと、第1導電体セグメントを第2導電体セグメントに対して構造的に連結し、第1導電体セグメントを第2導電体セグメントから電気的に絶縁する非導電性筐体コンポーネントとを備えてもよい。無線通信回路は、少なくとも第1導電体セグメントに連結していてもよい。
【0007】
本開示の更に別の態様では、デバイスは、ディスプレイと、筐体と、無線通信回路とを備える。筐体は、デバイスの側壁を画定し、ディスプレイを含む内容積を少なくとも部分的に画定していてもよい。筐体は、側壁の第1部分を画定する第1導電体アンテナセグメントと、側壁の第2部分を画定する第2導電体アンテナセグメントと、側壁の第3部分を画定し、第2導電体アンテナセグメントを第1導電体アンテナセグメントから電気的に絶縁する非導電性筐体コンポーネントとを備えてもよい。無線通信回路は、内容積の中に配置されていてもよい。無線通信回路は、第1無線通信で、第1導電体アンテナセグメントから電気的に切断された第2導電体アンテナセグメントを用いて動作可能であり、第2無線通信モードで、第1導電体アンテナセグメントに電気的に接続した第2導電体アンテナセグメントを用いて動作可能であってもよい。
【0008】
別の態様では、本開示は、ディスプレイと、筐体とを備えるデバイスを記載する。筐体は、デバイスの側壁を画定し、ディスプレイを含む内容積を画定していてもよい。筐体は、側壁の第1部分を画定する第1筐体セグメントと、内容積の中に延びる第1インターロック機構とを備えてもよい。第1インターロック機構は、第1インターロック表面と、第1インターロック表面の中に延びる第1穴とを有していてもよい。筐体は、側壁の第2部分を画定する第2筐体セグメントと、内容積の中に延びる第2インターロック機構とを備えてもよい。第2インターロック機構は、第1インターロック表面に対向する第2インターロック表面と、第2インターロック表面の中に延びる第2穴とを有していてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、第1穴及び第2穴を少なくとも部分的に埋めていてもよく、それによって、第1筐体セグメントを第2筐体セグメントに構造的に連結していてもよい。
【0009】
更に別の態様では、本開示は、ディスプレイと筐体とを備える別のデバイスを記載する。筐体は、ディスプレイを少なくとも部分的に囲んでいてもよく、デバイスの外部面の第1部分を少なくとも画定する第1筐体セグメントと、第1インターロック機構とを備えてもよい。第1インターロック機構は、第1筐体セグメントの端部表面に対してオフセットされるインターロック表面を有していてもよく、第1インターロック機構は、インターロック表面に形成される第1開口部を有していてもよい。筐体は、デバイスの外部面の第2部分を少なくとも画定する第2筐体セグメントと、第2インターロック機構とを備えてもよい。第2インターロック機構は、第1開口部と並んだ第2開口部を有していてもよい。筐体は、デバイスの外部面の第3部分を画定する非導電性筐体コンポーネントを更に備えてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、第1開口部及び第2開口部へと延びていてもよい。
【0010】
本開示の更に別の態様では、デバイスは、ディスプレイと筐体とを備え、筐体は、ディスプレイの周囲に延びる側壁を画定している。筐体は、側壁の第1部分を画定する第1筐体セグメントと、第1穴を有する第1インターロック機構と、側壁の第2部分を画定する第2筐体セグメントと、第2穴を有する第2インターロック機構と、非導電性筐体コンポーネントとを備えてもよい。第2穴は、第1穴と実質的に整列していてもよく、非導電性筐体コンポーネントは、第1穴と第2穴を少なくとも部分的に埋めていてもよく、それによって、第1筐体セグメントを第2筐体セグメントに構造的に連結していてもよい。
【0011】
上記の態様及び実施形態に加えて、さらなる態様及び実施形態が、図面を参照し、以下の説明を検討することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示は、添付図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解されよう。添付図面では、同様の参照符号は、同様の構造的要素を示している。
【0013】
図1A】携帯電話又はタブレットコンピュータなどの電子デバイスの一例を示す。
図1B】携帯電話又はタブレットコンピュータなどの電子デバイスの一例を示す。
図1C】携帯電話又はタブレットコンピュータなどの電子デバイスの一例を示す。
【0014】
図2A】デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体についての多数の差動構成を示す。
図2B】デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体についての多数の差動構成を示す。
図2C】デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体についての多数の差動構成を示す。
図2D】デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体についての多数の差動構成を示す。
図2E】デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体についての多数の差動構成を示す。
【0015】
図3A図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3及び第4筐体セグメントの実装例を示し、支持プレートに対する筐体セグメントの位置の例を示す。
図3B図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3及び第4筐体セグメントの実装例を示し、支持プレートに対する筐体セグメントの位置の例を示す。
図3C図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3及び第4筐体セグメントの実装例を示し、支持プレートに対する筐体セグメントの位置の例を示す。
【0016】
図4図3A~3Cを参照しつつ記載される支持プレートに関連し、図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3、第4、第5及び第6筐体セグメントそれぞれと、筐体セグメントを互いに及び/又は支持プレートに対して構造的に連結する非導電性筐体コンポーネントとを示す。
【0017】
図5A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図5B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図5C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図6A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図6B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図6C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図7A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図7B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図7C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図8A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図8B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図8C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図9A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図9B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図9C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図10A図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図10B図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
図10C図2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメントの実装例のいくつかの内部図を示す。
【0018】
図11A】デバイスの側壁に沿って配置される外部(側壁)隙間及び筐体セグメント間の内部隙間が、どのように対称に、又は非対称に並んでいるかを示す。
図11B】デバイスの側壁に沿って配置される外部(側壁)隙間及び筐体セグメント間の内部隙間が、どのように対称に、又は非対称に並んでいるかを示す。
【0019】
図12図1A~1C、2A、3A~3C、4、7A、7B、9A及び9Cを参照しつつ記載される第1筐体セグメントと、インターロック機構に隣接し、充填し、囲む非導電性筐体コンポーネントのいくつかと、第1筐体セグメントの他の内側表面の等角投影図を示す。
【0020】
図13A】デバイスの額部分の種々の詳細を示す。
図13B】デバイスの額部分の種々の詳細を示す。
図13C】デバイスの額部分の種々の詳細を示す。
図13D】デバイスの額部分の種々の詳細を示す。
【0021】
図14A】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14B】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14C】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14D】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14E】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14F】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
図14G】デバイスの顎部分の種々の詳細を示す。
【0022】
図15A図1A~1C、2A、3A~3C、4、5A、5B、6A、6C、7A、7C、8A及び8Bを参照しつつ記載される第5筐体セグメント及び第6筐体セグメントが、支持プレートに構造的に連結していてもよい領域の例を示す。
図15B図1A~1C、2A、3A~3C、4、5A、5B、6A、6C、7A、7C、8A及び8Bを参照しつつ記載される第5筐体セグメント及び第6筐体セグメントが、支持プレートに構造的に連結していてもよい領域の例を示す。
図15C図1A~1C、2A、3A~3C、4、5A、5B、6A、6C、7A、7C、8A及び8Bを参照しつつ記載される第5筐体セグメント及び第6筐体セグメントが、支持プレートに構造的に連結していてもよい領域の例を示す。
【0023】
図16A】支持プレートとプリント配線基板又はロジックボードとの間の種々の接地接続の例を示す。
図16B】支持プレートとプリント配線基板又はロジックボードとの間の種々の接地接続の例を示す。
図16C】支持プレートとプリント配線基板又はロジックボードとの間の種々の接地接続の例を示す。
図16D】支持プレートとプリント配線基板又はロジックボードとの間の種々の接地接続の例を示す。
【0024】
図17A図1A~1C、2A、3A、4、5A~10C、13A~13D、14A~14G及び15A~15Cを参照しつつ記載される様々な筐体セグメントの1つに連結し得るフレックス回路を示す。
図17B図1A~1C、2A、3A、4、5A~10C、13A~13D、14A~14G及び15A~15Cを参照しつつ記載される様々な筐体セグメントの1つに連結し得るフレックス回路を示す。
【0025】
図18図17A及び17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路が、図1A~1C、2A、3A、4、5A~10C、13A~13D、14A~14G、15A~15C及び16A~16Dを参照しつつ記載される筐体セグメント及び支持プレートに対してどのように配置され、経路が作られ得るかを示す。
【0026】
図19】無線通信に使用可能な一連の無線周波数帯を示す。
【0027】
図20A】筐体の上の対応する接地バネ及び接地パッドと、ディスプレイを含むデバイススタックを閉じるために筐体に取り付けられたカバー(例えば、カバーガラス)を示す。
図20B】筐体の上の対応する接地バネ及び接地パッドと、ディスプレイを含むデバイススタックを閉じるために筐体に取り付けられたカバー(例えば、カバーガラス)を示す。
【0028】
図21A図20A、20Bを参照しつつ記載される接地バネ及び接地パッドのいずれかを実装するために使用可能な低力バネ及び対応するコンタクトパッドの種々の例を示す。
図21B図20A、20Bを参照しつつ記載される接地バネ及び接地パッドのいずれかを実装するために使用可能な低力バネ及び対応するコンタクトパッドの種々の例を示す。
図21C図20A、20Bを参照しつつ記載される接地バネ及び接地パッドのいずれかを実装するために使用可能な低力バネ及び対応するコンタクトパッドの種々の例を示す。
【0029】
図22図13Dに示されるデバイスの額部分の断面を示す。
【0030】
図23】電子デバイスの電気ブロック図のサンプルを示す。
【0031】
添付の図でのクロスハッチング又はシェーディングの使用は、概して、隣り合う要素間の境界を明らかにし、図の視認性も促進するためにも提供される。したがって、クロスハッチング又はシェーディングの存在も不在も、添付の図に示される任意の要素に関する特定の材料、材料特性、要素の割合、要素の寸法、同様に図示されている要素の共通点、又は任意の他の特質、属性、若しくは特性についてのいかなる選好又は要件も伝達又は指示するものではない。
【0032】
追加的に、種々の特徴及び要素(並びにそれらの集合及び群)の(相対的であれ絶対的であれ)割合及び寸法、並びにそれらの間に提示される境界、分離点及び位置関係は、単に本明細書に述べられる種々の実施形態の理解を容易にするために添付の図に提供されるものであり、したがって必ずしも一定の縮尺で提示又は図示されていない場合があり、図示される実施形態についての任意の選好又は要件を、それを参照して述べられる実施形態を除外して示す意図はないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0033】
ここで、添付図面に図示される代表的な実施形態が詳細に説明される。以下の説明は、これらの実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲により画定される記載された実施形態の趣旨及び範囲に含むことができるような、代替形態、修正形態及び均等物を包含することを意図している。
【0034】
本明細書に記載の実施形態は、複数の導電体セグメントを含んでいてもよい複数セグメントの筐体に関する。導電体セグメントは、デバイスの側壁又は外部面のそれぞれの部分を画定していてもよい。複数の導電体セグメントは、1つ以上の非導電体セグメント、すなわち「分割部(split)」によって構造的に連結していてもよい。1つ以上の導電体セグメントは、アンテナとして働くように構成されていてもよい(すなわち、1つ以上の導電体セグメントは、1つ以上のアンテナとして働くように構成されていてもよい)。1つ以上の非導電体セグメントは、導電体セグメントと、隣接する導電体セグメント又はコンポーネントとの間の電気絶縁を与えてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態例は、1つ以上の隣接する筐体セグメントと共に構造的にインターロックされる非導電体セグメントに関する。特に、非導電性筐体セグメント又はコンポーネントは、筐体セグメント間の隙間に成形されてもよく、筐体に対して内部に位置するか、又は配置される非導電性筐体セグメントの一部は、筐体セグメント対の間の構造的なインターロックを与えるために、種々の機構の中及び周囲に流れてもよい。以下に更に詳細に記載するように、非導電性筐体セグメント(又は分割部)は、筐体セグメントの端部付近に筐体の内部に作られるインターロック機構中の1つ以上の穴、開口部、凹部又は空洞部に成形されてもよい。いくつかの実装例では、非導電性筐体セグメント又はコンポーネントは、隣接する筐体セグメントの隣接する端部付近に作られるインターロック機構中の穴、開口部、凹部又は空洞部を少なくとも部分的に埋めていてもよい。
【0036】
以下に更に詳細に記載するように、1つ以上の筐体セグメントが、導電体材料から作られてもよく、電子デバイスのためのアンテナとして機能するように構成されていてもよい。特に、1つ以上筐体セグメントは、無線通信回路に動作可能に連結していてもよく、無線通信信号を送受信するためのアンテナとして構成されていてもよい。一部の場合には、別個の筐体セグメントが、デバイス又は筐体の4個の主な角を画定してもよい。それぞれの別個の筐体セグメントが、単波帯又は複数波帯の無線通信を容易にするためのアンテナとして働くように構成されていてもよい。
【0037】
これらの実施形態及び他の実施形態について、図1A図23を参照して以下に説明する。しかしながら、当業者であれば、これらの図に関して本明細書に与えられた発明を実施するための形態は説明の目的のためのものに過ぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことを容易に理解するであろう。
【0038】
方向を示す用語、例えば、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「上側(upper)」、「下側(lower)」、「前(front)」、「後(back)」、「~の上(over)」、「~の下(under)」、「~の上(above)」、「~の下(below)」、「左(left)」、「右(right)」などは、以下に記載するいくつかの図面におけるコンポーネントのいくつかの向きを参照しつつ使用される。種々の実施形態におけるコンポーネントは、複数の異なる向きに配置され得るので、方向を示す用語は、例示を目的として使用されているにすぎず、いかなる方法でも制限するものではない。方向を示す用語は、広く解釈することを意図しており、そのため、異なる様式で配置されるコンポーネントを除外すると解釈すべきではない。選択肢を示す用語(例えば、「又は(or)」)の使用は、代替的な要素の異なる組み合わせを示すことを意図している。例えば、A又はBは、A、又はB、又はAとBを含むことを意図している。
【0039】
図1A~1Cは、電子デバイス又は単純に「デバイス」100の一例を示す。デバイスの寸法及びフォームファクタは、デバイスの短辺の長さに対する長辺の長さの比率を含め、デバイス100が携帯電話(例えばスマートフォン)であることを示唆している。しかし、デバイスの寸法及びフォームファクタは自由に選択され、デバイス100は、これに代えて、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ポータブル音楽プレーヤ、ヘルスモニタデバイス、ポータブル端末又は他のポータルデバイス又はモバイルデバイスを含む任意のポータブル電子デバイスであってもよい。図1Aは、デバイス100の正面等角投影図を示す。図1Bは、デバイス100の背面等角投影図を示す。図1Cは、デバイス100の断面を示す。デバイス100は、ディスプレイ104を少なくとも部分的に囲む筐体102を備えてもよい。筐体102は、フロントカバー106a又はリアカバー106bを含んでいてもよく、又はこれらを支持していてもよい。フロントカバー106aは、ディスプレイ104の上に配置されていてもよく、ディスプレイ104を見ることができるウィンドウが与えられていてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ104は、筐体102及び/又はカバー106aに接続して(又は隣接して)いてもよい。
【0040】
図1A及び1Bに示すように、筐体102は、ディスプレイ104を囲む4角108(例えば、角108a、108b、108c及び108d)を画定し、デバイス100の外部面の一部を画定していてもよい。この例では、筐体102の4角108はそれぞれ、ほぼ長方形のディスプレイ104のそれぞれの角に配置される。しかし、角108の相対位置は、実装例によって変わり得る。一例として、角108は、図1A及び図1Bに示されるデバイス100の前面及び背面を画定するx/y寸法で丸みを帯びるように示されているが、これに代えて、四角形であってもよく、又は他の形状を有していてもよい。筐体102は、一般的に、長さの寸法が幅の寸法よりもより大きい長方形形状を有していてもよい。一部の場合には、長さは、100mmより大きくてもよく、幅は、50mmより大きくてもよい。筐体102は、更に、厚さが5mm~15mmの範囲であってもよい。
【0041】
一部の場合には、筐体102は、1つ以上の非導電体セグメントによって分割される複数の導電体又は金属セグメントを含む複数セグメントの筐体であってもよい。一部の場合には、複数セグメントの筐体は、支持プレート110(図1Cを参照)及び/又は内部電子回路又は電子コンポーネントを支持するために使用されるさらなる内部構造コンポーネントを備えてもよい。
【0042】
筐体102の筐体セグメント112は、側壁114の一部又は全てを形成していてもよく、又は画定していてもよい。特に、筐体セグメント112は、デバイス100の側面の一部(例えば、外部面又は外側表面の一部)を画定してもよく、側面の一部は、側壁114の4角108を含んでいてもよい。図1A及び1Bに示されるように、筐体セグメント112又は側壁114は、ディスプレイ104の周囲を少なくとも部分的に囲んでいてもよく、一部の場合には、側壁114の縁部又は角108に対する衝撃を伴うデバイス100の液滴からディスプレイ104を保護するような構成であってもよい。一例として、筐体102は、一連の1つ以上の非導電体セグメント又は筐体コンポーネント116によって筐体102の他の部分に構造的に連結する6個の筐体セグメント112を含んでいてもよい。
【0043】
本明細書で使用される場合、「角」との用語は、隣接する側面又は側壁の間の遷移部を形成するデバイスの外部面又は側壁の一部を指すために使用されてもよい。角との用語は、側壁の一部及び/又は表面及び背面をそれぞれ画定するフロントカバー106a又はリアカバー106bの一部を含む三次元(3D)構造を含む領域を指していてもよい。「角」との用語は、デバイスの前面と背面との間に(線形又は非線形に)延び、隣接する側壁にも接続する側壁114の部分を指すために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、側壁の角部分は、前面と背面との間の曲線状又は弓状の輪郭を画定してもよい。いくつかの実施形態では、側壁の角部分は、前面と背面とを接続する平らな側面を画定してもよい。本明細書に記載されるように、ほぼ長方形のデバイスは、デバイスの前面及び背面の周囲を画定する4角を有し、それぞれの角が2個の隣接する角に接続していると考えてもよい。ほぼ長方形のデバイスは、4辺によって接続する4角を有し、4角は、4辺と組み合わせて、デバイスの前面及び背面の周囲を画定すると考えてもよい。
【0044】
本明細書に更に詳細に説明するように、1つ以上の筐体セグメント112は、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116によって、1つ以上の隣接する筐体セグメント112に機械的又は構造的に連結していてもよく、セグメント又はコンポーネント116は、筐体セグメント112の間の隙間を部分的又は完全に埋めていてもよい。一部の場合には、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116も、筐体セグメント112を支持プレート110又は別の内部構造に連結してもよい。非導電性材料の連続片又はモノリス片(例えば、モノリス非導電性コンポーネント)は、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116の全て又は複数のものに接続するか、又はこれらを形成してもよく(又は筐体セグメント112の間の隙間の全て又は複数のものに埋める)、又は異なる非導電性材料片が、異なる一連の隣接する筐体セグメント112を接続してもよい(又は隣接する筐体セグメント112の異なる対の間の異なる隙間を埋めていてもよい)。一連の非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116中の少なくとも1つの非導電性筐体セグメント又はコンポーネントは、側壁114又は筐体102の外部面の一部(例えば、セグメント)を画定してもよい。いくつかの代替的な実施形態では、筐体102は、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116で埋められた、これより多い隙間又はこれより少ない隙間によって分割された、これより多い筐体セグメント又はこれより少ない筐体セグメントを備えてもよい。機械的に連結する筐体セグメント112に加え、非導電性筐体セグメント又はコンポーネントは、筐体セグメント112を電気的に絶縁していてもよい。
【0045】
筐体セグメント112は、種々の長さ又は形状を有していてもよく、デバイス100又はその側壁114に対して対称又は非対称に配置されていてもよい。一例として、図1A及び1Bを参照しつつ、デバイス100は、側壁114の第1角108aの少なくとも一部(又は全て)を画定する第1筐体セグメント112aを有するように示されている。第2筐体セグメント112bは、側壁114の第2角108bの少なくとも一部を画定し、第3筐体セグメント112cは、側壁114の第3角108cの少なくとも一部を画定し、第4筐体セグメント112dは、側壁114の第4角108dの少なくとも一部を画定する。いくつかの実施形態では、第2筐体セグメント112b及び第3筐体セグメント112cは、第1筐体セグメント112a及び第4筐体セグメント112dよりも側壁114に沿って、より大きい横方向の長さを有していてもよい。第5筐体セグメント112eは、第1筐体セグメント112aと第3筐体セグメント112cとの間で、側壁114の第1縁部の少なくとも一部を画定し、第6筐体セグメント112fは、第2筐体セグメント112bと第4筐体セグメント112dとの間で、側壁114の第2縁部の少なくとも一部を画定する。第3角108cは、第2角108bと対角線上に対向する筐体102の一部を形成し、第4角108dは、第1角108aと対角線上に対向する筐体102の一部を形成する。第2縁部は、第1縁部に対向する筐体102の一部を形成する。「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「第5」及び「第6」との指定は任意であり、説明を容易にするためにのみ本明細書で使用される。
【0046】
この例では、異なる筐体セグメント112が、4角108をそれぞれ形成する。しかし、筐体セグメント112の具体的な構成は、実装例によって変わり得る。例えば、単一の筐体セグメントが図2Dを参照しつつ記載されるように、デバイスの2個以上の角を画定してもよく、又は実質的にまっすぐ又は角ではない筐体セグメントは、デバイスの上縁部及び底縁部に配置されてもよい(例えば、デバイス100の側面縁部に配置された第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112fと同様に)。筐体は、図1A及び1Bに示される筐体セグメント112より多く、又は少ない筐体セグメントを備えていてもよく、筐体セグメントは、図2A~2Eを参照しつつ記載されるようなデバイスの側壁に対して種々の様式で分布していてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、1つ以上の筐体セグメント112が、金属又は導電体材料から作られる導電体セグメントであってもよく、デバイス100のためのアンテナとして働くように構成されていてもよい。アンテナとして働かせるように構成されている筐体セグメント112は、本明細書で時に導電体アンテナセグメントと呼ばれることがある。デバイス100内の無線通信回路118は、1つ以上の導電体セグメントに電気的に連結していてもよい。例えば、無線通信回路118は、導電体であり、かつアンテナとして働くように構成された1つ以上の(又はそれぞれの)筐体セグメント112に連結していてもよい。デバイス100の角108を画定する筐体セグメント112a、112b、112、112dが、導電体セグメントである場合、無線通信回路118は、1つ以上の無線周波数帯での無線通信のための(アンテナとしての)導電体セグメントを構成するように動作可能であってもよい。無線通信のための導電体セグメントを構成すると、デバイス100が、1つ以上の無線通信モード、例えば、4x4のマルチ入力マルチ出力(MIMO)無線通信モード、又は1つ以上のアンテナ(4個までのアンテナ)を同時に使用する他の無線通信モードで他のデバイスと通信することができるだろう。無線通信回路118は、1つ以上の高周波(RF)送信機又は受信機、1つ以上のスイッチ、1つ以上のモデムなどを備えてもよい。
【0048】
一般的に、筐体セグメント112は、例えば、鋼鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン及び/又は金属合金を含む金属材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、筐体セグメント112は、非金属材料から作られてもよく、金属又は金属被覆又は金属層によって被覆されてもよく、又は覆われていてもよい。非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116は、ポリマー材料、複合体又は他の非導電性材料から作られてもよい。ポリマーの例としては、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド、又は他の同様の材料が挙げられる。
【0049】
いくつかの実施形態では、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116は、ファイバーフィルを含むポリマー材料から作られてもよく、ポリマー材料は、側壁114の外部面の一部(例えば、筐体セグメント112の間の外部隙間を架橋するか、又は充填する側壁114の一部)を生成するのに加え、筐体セグメント112に構造的に連結していてもよい。他の実施形態では、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116は、第1ポリマー材料から作られる第1部分と、第2ポリマー材料から作られる第2部分とを含んでいてもよい。第1ポリマー材料は、ファイバーフィルを含み、筐体セグメント112に構造的に連結していてもよい。第2ポリマー材料は、第1ポリマー材料と異なっており、側壁114の外部面の一部を形成していてもよい。ファイバーフィルを含む各ポリマーは、ガラス又は他の種類の繊維を含むファイバーフィルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2ポリマー材料は、ファイバーフィルも含んでいてもよいが、第1ポリマー材料のファイバーフィルとは異なるファイバーフィルを含んでいてもよい。
【0050】
図1A及び1Bに示されるように、デバイス100は、種々の他のコンポーネントを備えてもよい。例えば、デバイス100の前面は、1つ以上の前方を向いているカメラ120、スピーカー122、センサ124、マイクロフォン、又はデバイス100へ/デバイス100からの信号を送信又は受信するように構成された他のコンポーネント(例えば、オーディオ、画像又は検知コンポーネント)を備えてもよい。一部の場合には、前方を向いているカメラ120は、単独で、又は他のセンサと組み合わせて、生体認証又は顔認識センサとして働くように構成されてもよい。デバイス100は、機械的なボタン又はバーチャルボタン123を含め、種々の入力デバイスも備えてもよく、これらは、デバイス100の前面に沿って配置されていてもよい。デバイス100は、デバイス100の側壁114及び/又は背面に沿って配置されるボタン又は他の入力デバイスも備えてもよい。一例として、デバイス100の背面は、背面カメラ126又は他の光学センサを備えるように示されている(図1Bを参照)。フラッシュ又は光源も、デバイス100の背面に沿って配置されてもよい(例えば、カメラ126の付近)。
【0051】
既に記載した通り、デバイス100は、筐体102によって少なくとも部分的に囲まれるディスプレイ104を備えてもよい。ディスプレイ104は、例えば、発光ディスプレイ(LED)、有機発光ディスプレイ(OLED)、液晶ディスプレイ(LCD)、電子発光ディスプレイ(EL)、又は他の種類のディスプレイ要素を含め、1つ以上のディスプレイ要素を含んでいてもよい。ディスプレイ104は、デバイス100の外部面に加えられるタッチ及び/又は力を検出するように構成された1つ以上のタッチ及び/又は力センサも備えてもよい。タッチセンサは、カバー106の表面に沿ったタッチの位置を検出するように構成されたノード又は要素の容量性アレイを備えてもよい。力センサは、カバー106aの表面に沿って加えられる力の量を検出するように構成された容量性アレイ及び/又は歪みセンサを備えてもよい。
【0052】
図1Cは、図1A及び1Bのデバイス100の断面図を示す。図1Cに示されるように、筐体102は、筐体セグメント112を構造的に連結する1つ以上の非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116を備えてもよい。筐体102は、フロントカバー106aとリアカバー106bとを更に備えてもよく、これらは、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116及び/又は1つ以上の筐体セグメント112に構造的に連結していてもよい。一部の場合には、リアカバー106bは、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116及び/又は1つ以上の筐体セグメント112に接続する別個又は分離したコンポーネントであってもよい。他の場合には、リアカバー106は、1つ以上の筐体セグメント112又は非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116と一体的に形成され、デバイス100の背面と、デバイス100の側壁116の1つ以上の部分の両方を画定するコンポーネントを形成してもよい。
【0053】
図1Cに示すように、側壁114又は筐体102は、デバイス100の種々の電子コンポーネント(ディスプレイ104を含む)が配置され得る内容積128を画定していてもよい。この例では、ディスプレイ104は、内容積128の中に少なくとも部分的に配置されており、カバー106aの内側表面に接続している。タッチセンサ、力センサ又は他の検知要素が、カバー106a及び/又はディスプレイ104と一体化していてもよく、カバー106aの外側表面に加えられたタッチ及び/又は力を検出するように構成されていてもよい。一部の場合には、タッチセンサ、力センサ及び/又は他の検知要素は、カバー106aとディスプレイ104の間に配置されていてもよい。
【0054】
タッチセンサ及び/又は力センサは、容量性、抵抗、歪みに基づく、又は他の検知構成を用い、タッチの位置及び/又は力を検出するように構成された電極アレイを備えてもよい。タッチセンサは、例えば、一連の容量性タッチ検知要素、一連の抵抗タッチ検知要素、又は一連の超音波タッチ検知要素を含んでいてもよい。デバイスのユーザが、カバー106aにタッチすると、タッチセンサ(又はタッチ検知システム)が、カバー106a上の1つ以上のタッチを検出し、カバー106a上のタッチの位置を判定してもよい。タッチは、例えば、ユーザの指又はスタイラスによるタッチを含んでいてもよい。力センサ又は力検知システムは、例えば、一連の容量性力検知要素、一連の抵抗力検知要素、又は1つ以上の圧力変換器を含んでいてもよい。デバイス100のユーザがカバー106aを押すと(例えば、カバー106aに力を加えると)、力検知システムは、カバー106aに加えられた力の量を決定してもよい。いくつかの実施形態では、力センサ(又は力検知システム)を、単独で、又はタッチセンサ(又はタッチ検知システム)と組み合わせて使用し、加えられた力の位置、又は複数の同時期に起こった一連のタッチにおいて、それぞれのタッチに関連する力の量を決定してもよい。
【0055】
図1Cに示されるように、支持プレート110は、非導電性筐体セグメント又はコンポーネント116及び/又は1つ以上の筐体セグメント112に連結していてもよく、デバイス100の種々の他のコンポーネントに接続され、又は取り付けられるように使用されてもよい。例えば、無線通信回路、カメラ、生体認証センサ、プロセッサ及び他のコンポーネントが、支持プレート110に接続していてもよい。例として、支持プレート110は、金属又はプラスチックであってもよい(又は筐体セグメント112を形成するために使用可能な種々の材料のいずれかを用いて作られてもよい)。一部の場合には、種々の電子コンポーネントは、支持プレート110に接続する1つ以上のプリント回路基板(PCB)又は他のロジックボードに接続していてもよく、又はこれらと一体化していてもよい。プロセッサは、単一のプロセッサ又は複数のプロセッサを含んでいてもよく、タッチ検知システム、力検知システム、無線通信回路、カメラ、生体認証センサ、又はデバイス100の他のコンポーネントを動作させるように構成されてもよい。デバイス100の種々のコンポーネントの更に詳細な説明については、図23に関し、以下に含まれる。
【0056】
図2A~2Eを見ると、デバイスの側壁を形成する複数セグメントの筐体のための多数の差動構成200が示されている(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるデバイス100などのデバイス)複数セグメントの筐体の1つ以上の導電体セグメントは、デバイスのためのアンテナとして働くように構成されていてもよい。
【0057】
図2Aは、デバイス(例えば、デバイス100)のための第1側壁構成200aを示す。側壁114は、6個の筐体セグメントを備えてもよく、筐体セグメントは、図1A~1Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112であってもよい。各筐体セグメント112は、導電体であってもよく、非導電体であってもよい。いくつかの実施形態では、側壁114の角108に配置される筐体セグメント112の少なくとも1つが導電体であり、デバイスのためのアンテナとして働かされてもよい。いくつかの実施形態では、側壁114の角108に配置される筐体セグメント112がそれぞれ、導電体であってもよく、デバイスのためのアンテナとして働かせてもよい。側壁114の左縁部及び右縁部に配置される筐体セグメント112も、導電体であってもよく、デバイスの別個のアンテナとして働かせてもよく、又はデバイスの他の導電体アンテナセグメントに電気的に接続していてもよく、又は電気的に切断されていてもよい導電体アンテナセグメントとして働かせてもよい。
【0058】
筐体セグメント112は、側壁114の第1角108aの少なくとも一部(又は全て)を画定する第1筐体セグメント112aと、側壁114の第2角108bの少なくとも一部(又は全て)を画定する第2筐体セグメント112bと、側壁114の第3角108cの少なくとも一部(又は全て)を画定する第3筐体セグメント112cと、側壁114の第4角108dの少なくとも一部(又は全て)を画定する第4筐体セグメント112dと、第1筐体セグメントと第3筐体セグメント112aの間に配置される縁部を画定する第5筐体セグメント112eと、第2筐体セグメント112bと第4筐体セグメント112dの間に配置される縁部を画定する第6筐体セグメント112fとを備えてもよい。第3角108cは、第2角108bと対角線上に対向する筐体102の一部を形成し、第4角108dは、第1角108aと対角線上に対向する筐体102の一部を形成する。いくつかの実施形態では、また、図に示すように、第2筐体セグメント112b及び第3筐体セグメント112cは、第1筐体セグメント112a及び第4筐体セグメント112dのそれぞれよりも側壁114のより大きい部分に沿って延びていてもよい。
【0059】
第1筐体セグメント112a及び第4筐体セグメント112dは、それぞれ第1角108a及び第4角108dに実質的に限定されていてもよいが、いくつかの実施形態(図示されない)では、第1筐体セグメント112a及び第4筐体セグメント112dの片方又は両方が、側壁114の1つ以上の縁部に沿って延びていてもよい。又は、第1筐体セグメント112a又は第4筐体セグメント112dは、側壁114の角108a又は108dの全てよりも短く周囲を包んでいてもよい。
【0060】
第2筐体セグメント112b及び第3筐体セグメント112cは、それぞれ、第2角108b及び第3角108cの周囲を包んでいてもよく、これも側壁114の1つ以上の縁部に沿って延びていてもよい。例えば、第2筐体セグメント112bは、側壁114の底縁部(図2Aに示される側壁114の向きに与えられる)に沿って延びていてもよく、第3筐体セグメント112cは、側壁114の上縁部に沿って延びていてもよい。又は、第2筐体セグメント112b又は第3筐体セグメント112cは、側壁114の角108b又は108cの全てよりも短く周囲を包み、側壁114の1つ以上の側面縁部に沿って延びていてもよい。
【0061】
側壁114に沿って隣接する端部で終了する筐体セグメント112は、側壁114に関して筐体セグメント112の隣接する端部間の隙間に部分的又は完全に埋める一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント116(例えば、非導電性筐体コンポーネント116a、116b、116c、116d、116e及び116f)によって互いに構造的に連結していてもよい。図2Aに示す側壁114は、このような隙間を6個有する。一連の非導電性筐体コンポーネント116中の少なくとも1つの非導電性筐体コンポーネント116は、側壁114の外部面の一部(と、側壁114を含む筐体102又はデバイス100の外部面も)を画定してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、側壁114の角108a、108b、108c、108dに配置される筐体セグメント112a、112b、112c、112dをそれぞれ、異なるアンテナとして働かせてもよく、一部の場合には、筐体セグメント112a、112b、112c、112dを、同時に異なるアンテナとして働かせてもよい。筐体セグメント112は、異なる無線通信モードに有用であり得るため、個々を、又は対でアンテナとして働かせてもよい。いくつかの例では、第1筐体セグメント112a及び第4筐体セグメント112dを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよく、第2筐体セグメント112b及び第3筐体セグメント112cを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線低周波数帯、無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよい。側壁114の対角線上に対向する角に配置される筐体セグメントを、同じ無線周波数帯で通信するアンテナとして使用すると、アンテナ間の相対的に最大の空間分離を与え、その結果、アンテナは、互いにほとんどカップリングしないようである。
【0063】
場合により、第5筐体セグメント112eは、側壁114を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第1筐体セグメント112a又は第3筐体セグメント112cに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよく、又は、第6筐体セグメント112fは、側壁114を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第2筐体セグメント112b又は第4筐体セグメント112dに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよい。このような切り替え可能な接続によって、側壁114を画定する筐体セグメント112を、異なる無線周波数帯にわたって通信するようにチューニングすることができる。
【0064】
図2Bは、デバイス(例えば、デバイス100)のための別の側壁構成200bを示す。側壁202は、6個の筐体セグメント204を備えてもよい。一例として、筐体セグメント204は、側壁202の第1角206aの少なくとも一部(又は全て)を画定する第1筐体セグメント204aと、側壁202の第2角206bの少なくとも一部(又は全て)を画定する第2筐体セグメント204bと、側壁202の第3角206cの少なくとも一部(又は全て)を画定する第3筐体セグメント204cと、側壁202の第4角206dの少なくとも一部(又は全て)を画定する第4筐体セグメント204dと、第1筐体セグメント204aと第3筐体セグメント204cの間に配置される縁部を画定する第5筐体セグメント204eと、第2筐体セグメント204bと第4筐体セグメント204dの間に配置される縁部を画定する第6筐体セグメント204fとを備えてもよい。第3角206cは、第2角206bと対角線上に対向する筐体202の一部を形成し、第4角206dは、第1角206aと対角線上に対向する筐体202の一部を形成する。
【0065】
側壁202に沿って隣接する端部で終了する筐体セグメント204は、側壁202に関して筐体セグメント204の隣接する端部間の隙間を部分的又は完全に埋める一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント208(例えば、非導電性筐体コンポーネント208a、208b、208c、208d、208e及び208f)によって互いに構造的に連結していてもよい。図2Bに示す側壁202は、このような隙間を6個有する。一連の非導電性筐体コンポーネント208の中の少なくとも1つの非導電性筐体コンポーネント208は、側壁202の外部面の一部(例えば、セグメント)(と、側壁202を含む筐体の外部面も)を画定してもよい。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント208は、図1A~1Cを参照しつつ記載されるように、様々に構成されており、配置されてもよく、又は種々の材料から作られてもよい。
【0066】
側壁202及び筐体セグメント204は、図2Aを参照しつつ記載される側壁114及び筐体セグメント112と同様に、形成され、構造的に連結され、電気的に絶縁されてもよい。しかし、図2Aにおける第3筐体セグメント112cと第4筐体セグメント112dの間の隙間は、側壁202の上部に沿って左に移動してもよく、その結果、第3筐体セグメント204cは、第3角206cに実質的に限定されてもよく、第4筐体セグメント204dは、第4角206dの周囲を包み、側壁202の上縁部に沿って(すなわち、図2Bに示される側壁202の向きが与えられる側壁202の上縁部に沿って)延びていてもよい。代替的な実施形態(図示せず)では、第3筐体セグメント204cは、側壁202の1つ以上の側面縁部に沿って延びていてもよく、又は第3角の全てよりも短く周囲を包んでいてもよく、又は第4筐体セグメント204dは、第4角206dの全てよりも短く周囲を包んでいてもよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、側壁202の角206に配置される筐体セグメント204a、204b、204c、204dをそれぞれ、異なるアンテナとして働かせてもよく、一部の場合には、筐体セグメント204a、204b、204c、204dを、同時に異なるアンテナとして働かせてもよい。筐体セグメント204a、204b、204c、204dは、異なる無線通信モードに有用であり得るため、個々に、又は対で働いてもよい。いくつかの例では、第1筐体セグメント204a及び第3筐体セグメント204cを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよく、第2筐体セグメント204b及び第4筐体セグメント204cを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線低周波数帯、無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよい。
【0068】
場合により、第5筐体セグメント204eは、側壁202を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第1筐体セグメント204a又は第3筐体セグメント204cに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよく、又は、第6筐体セグメント204fは、側壁202を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第2筐体セグメント204b又は第4筐体セグメント204dに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよい。このような切り替え可能な接続によって、側壁202を画定する筐体セグメント204を、異なる無線周波数帯にわたって通信するようにチューニングすることができる。
【0069】
図2Cは、デバイス(例えば、デバイス100)のための別の側壁構成200cを示す。側壁210は、6個の筐体セグメント214を備える。側壁210及び筐体セグメント212は、図2Aを参照しつつ記載される側壁114及び筐体セグメント112と同様に、形成され、構造的に連結され、電気的に絶縁されてもよい。しかし、側壁210が筐体セグメント212間に分割される様式が異なり、その結果、3個の筐体セグメント212a、212b、212dが側壁210の底縁部付近に配置され(図2Cに示される側壁210の向きが与えられる)、1個の筐体セグメント212cが、側壁210の上縁部の付近に配置される。又は、3個の筐体セグメントが、側壁210の上縁部付近には位置されていてもよく、1個の筐体セグメントが、側壁210の底縁部付近に配置されていてもよい。
【0070】
筐体セグメント212は、側壁210の第1角214aの少なくとも一部(又は全て)を画定する第1筐体セグメント212aと、側壁210の第2角214bの少なくとも一部(又は全て)を画定する第2筐体セグメント212bと、側壁210の第3及び第4の隣接する角214c、214dと、第3角214cと第4角214dとの間に配置される側壁210の第1縁部の少なくとも一部(又は全て)を画定する第3筐体セグメント212cと、第1縁部に対向する第2縁部の少なくとも一部を画定する第4筐体セグメント212dと、第1筐体セグメント212aと第3筐体セグメント212cとの間に配置される縁部を画定する第5筐体セグメント212eと、第2筐体セグメント212bと第3筐体セグメント212cとの間に配置される縁部を画定する第6筐体セグメント212fとを備えてもよい。
【0071】
第1筐体セグメント212a及び第2筐体セグメント212bは、それぞれ第1角214a及び第2角214bに実質的に限定されていてもよいが、いくつかの実施形態(図示されない)では、第1筐体セグメント212a又は第2筐体セグメント212bの片方又は両方が、側壁210の1つ以上の縁部に沿って延びていてもよい。又は、第1筐体セグメント212a又は第2筐体セグメント212bは、側壁210の角の全てよりも短く周囲を包んでいてもよい。
【0072】
側壁210に沿って隣接する端部で終了する筐体セグメント212は、側壁210に関して筐体セグメント212の隣接する端部間の隙間を部分的又は完全に埋める一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント214(例えば、非導電性筐体コンポーネント216a、216b、216c、216d、216e及び216f)によって互いに構造的に連結していてもよい。図2Cに示す側壁210は、このような隙間を6個有する。一連の非導電性筐体コンポーネント216中の少なくとも1つの非導電性筐体コンポーネント216は、側壁210の外部面の一部(例えば、セグメント)(と、側壁210を含む筐体の外部面も)を画定してもよい。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント216は、図1A~1Cを参照しつつ記載されるように、様々に構成されており、配置されてもよく、又は種々の材料から作られてもよい。
【0073】
側壁210及び筐体セグメント212は、図2Aを参照しつつ記載される側壁202及び筐体セグメント204と同様に、形成され、構造的に連結され、電気的に絶縁されてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、第1、第2、第3及び第4筐体セグメント212a、212b、212c、212dをそれぞれ、異なるアンテナとして働かせてもよく、一部の場合には、筐体セグメント212a、212b、212c、212dを、同時に異なるアンテナとして働かせてもよい。筐体セグメント212a、212b、212c、212dは、異なる無線通信モードに有用であり得るため、個々に、又は対で働いてもよい。いくつかの例では、第1筐体セグメント212a及び第2筐体セグメント212bを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよく、第3筐体セグメント212c及び第4筐体セグメント212dを使用し、同じ1つ以上の無線周波数帯(例えば、図19を参照しつつ記載される無線低周波数帯、無線中周波数帯及び無線高周波数帯)にわたって、個々に、又は平行して通信してもよい。
【0075】
場合により、第5筐体セグメント212eは、側壁210を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第1筐体セグメント212a又は第3筐体セグメント212cに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよく、又は、第6筐体セグメント212fは、側壁210を含む筐体に対して内側に配置される回路によって、角の筐体セグメントの1つに(例えば、第2筐体セグメント212b又は第3筐体セグメント212cに)接続していてもよく、これに対して切断されていてもよい。このような切り替え可能な接続によって、側壁210を画定する筐体セグメント212を、異なる無線周波数帯にわたって通信するようにチューニングすることができる。
【0076】
図2Dは、デバイス(例えば、デバイス100)のための側壁構成200dを示す。側壁218は、5個の筐体セグメント220を備える。筐体セグメント220は、側壁218の第1角222aの少なくとも一部(又は全て)を画定する第1筐体セグメント220aと、側壁218の第2角222bの少なくとも一部(又は全て)を画定する第2筐体セグメント220bと、側壁218の第3及び第4の隣接する角222c、222dと、第3角222cと第4角222dとの間に配置される側壁218の第1縁部の少なくとも一部(又は全て)を画定する第3筐体セグメント220cと、第1筐体セグメント220aと第3筐体セグメント220cとの間に配置される縁部を画定する第4筐体セグメント220dと、第2筐体セグメント220bと第3筐体セグメント220cとの間に配置される縁部を画定する第5筐体セグメント220eとを備えてもよい。
【0077】
側壁218に沿って隣接する端部で終了する筐体セグメント220は、側壁218に関して筐体セグメント220の隣接する端部間の隙間を部分的又は完全に埋める一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント224(例えば、非導電性筐体コンポーネント224a、224b、224c、224d及び224e)によって互いに構造的に連結していてもよい。図2Dに示す側壁218は、このような隙間を5個有する。一連の非導電性筐体コンポーネント224中の少なくとも1つの非導電性筐体コンポーネント224は、側壁218の外部面の一部(例えば、セグメント)(と、側壁218を含む筐体の外部面も)を画定してもよい。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント224は、図1A~1Cを参照しつつ記載されるように、様々に構成されており、配置されてもよく、又は種々の材料から作られてもよい。
【0078】
側壁218及び筐体セグメント220は、図2Aを参照しつつ記載される側壁114及び筐体セグメント112と同様に、形成され、構造的に連結され、電気的に絶縁されてもよい。しかし、図2Aに示される第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dを、接地接続226を有する単一の筐体セグメント220cと置き換え、第3筐体セグメント112cと第4筐体セグメント112dとの間の隙間を図2Aに示す。接地接続226によって、筐体セグメント220cの左部分と右部分が分離され、この左部分と右部分を、異なるアンテナとして働かせることができる(例えば、図2Aを参照しつつ記載される第3セグメント112c及び第4セグメント112dと同様に)。
【0079】
側壁218のいくつかの実施形態では、第2筐体セグメント220bの一部が除去され、非導電性材料224fが埋められ、側壁218の左下部分と右下部分の間に明らかな対称性を与えてもよい。
【0080】
図2Eは、デバイス(例えば、デバイス100)のための側壁構成200eを示す。側壁228は、6個の筐体セグメント230を備える。筐体セグメント230は、側壁228の第1角232a付近に配置される第1筐体セグメント230aと、側壁228の第2角232b付近に配置される第2筐体セグメント230bと、側壁228の第3角232s付近に配置される第3筐体セグメント230cと、側壁228の第4角232d付近に配置される第4筐体セグメント230dと、側壁228の第1縁部を画定し、第1角232aと第3角232cとの間に配置される第5筐体セグメント230eと、側壁228の第2縁部を画定し、第2角232bと第4角232dとの間に配置される第6筐体セグメント230fとを備えてもよい。
【0081】
側壁228に沿って隣接する端部で終了する筐体セグメント230は、側壁228に関して筐体セグメント230の隣接する端部間の隙間を部分的又は完全に埋める一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント234(例えば、非導電性筐体コンポーネント234a、234b、234c、234d、234e及び234f)によって互いに構造的に連結していてもよい。図2Eに示す側壁228は、このような隙間を6個有する。一連の非導電性筐体コンポーネント234中の少なくとも1つの非導電性筐体コンポーネント234は、側壁228の外部面の一部(例えば、セグメント)(と、側壁228を含む筐体の外部面も)を画定してもよい。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント234は、図1A~1Cを参照しつつ記載されるように、様々に構成されており、配置されてもよく、又は種々の材料から作られてもよい。
【0082】
側壁228及び筐体セグメント230は、図2Aを参照しつつ記載される側壁114及び筐体セグメント112と同様に、形成され、構造的に連結され、電気的に絶縁されてもよい。
【0083】
図2A~2Eを参照しつつ記載される側壁構成200a~eそれぞれにおいて、デバイスのための主なアンテナとして働かせるように構成されている筐体セグメント112、204、212、220又は230は、デバイスの側壁114、202、210、218又は228の角又は上縁部及び底縁部には位置されてもよい。このようなアンテナの配置は、アンテナが、側壁を含むデバイスのユーザによって通常掴まれる縁部から離れて配置される際に有用であろう。同じ無線周波数帯で対で働くように構成されている筐体セグメント112、204、212、220又は230は、側壁114、202、210、218又は228の対向する角又は対向する範囲に配置されてもよい。
【0084】
図3A~3Cは、図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3及び第4筐体セグメント112a、112b、112c及び112dの実装例を示し、支持プレート110に対する筐体セグメント112の位置の例を示す。筐体セグメント112及び支持プレート110は、図1A~1C及び2Aを参照しつつ記載される筐体セグメント及び支持プレートの例であってもよい。
【0085】
示されている筐体セグメント112はそれぞれ、筐体側壁114の丸みを帯びた角108を画定する。代替的な実施形態では、角108は、四角形の角、八角形のテーパー形状の角、又は他の丸み尾帯びた形状又はテーパー形状を有する角であってもよい。
【0086】
主に図3Aを参照しつつ示されるように、第1、第2、第3及び第4筐体セグメント112a、112b、112c、112dは、支持プレート110に重なっていなくてもよく、支持プレート110から電気的に絶縁されていてもよい。一連の1つ以上の非導電性筐体コンポーネント(図3Aには示されていないが、図4には示されている)は、支持プレート110と筐体セグメント112との間に構造的な1つ以上の架橋を形成していてもよく、一部の場合には、支持プレート110の一部をカプセル化していてもよい。例として、非導電性筐体コンポーネントは、支持プレート110に付着していてもよく、又は支持プレート110に接着剤で結合していてもよい。一部の場合には、筐体セグメント112は、その後の図(例えば、図5A~10C)に示されるように、筐体セグメント112によって少なくとも部分的に画定される支持プレート110又は内容積に向かって、筐体セグメント112の端部から内側に延びるインターロック機構を有していてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、このようなインターロック機構へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びていてもよく、その結果、非導電性筐体コンポーネントは、筐体セグメント112をよりよく保持し、把持し、又は保有してもよい。筐体セグメント112と支持プレート110との間の分離があると、アンテナとして働かせるときに、筐体セグメント112を更に自由に共振させることができる。支持プレート110は、他の筐体セグメント112(又は筐体セグメント112の他の部分)からよりももっと、筐体セグメント112(又は筐体セグメント112のいくつかの部分)から分離されてもよい。代替的な実施形態では、支持プレート110は、1つ以上の筐体セグメント112の下に延びているが、筐体セグメント112から電気的に絶縁されていてもよく、又は支持プレート110は、選択した位置(例えば、図2Dを参照しつつ記載される接地接続226などの接地接続)で、1つ以上の筐体セグメント112に接地していてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、図1A~1Cを参照しつつ記載されるデバイス100の長辺に沿って配置される筐体セグメント112e、112fは、導電体であってもよく、支持プレート110の左側306a及び右側306b(例えば、長辺)に対して溶接されていてもよく、又は他の方法で構造的及び電気的に連結していてもよい。他の実施形態では、筐体セグメント112e、112fは、導電体であってもよく、支持プレート110の伸張部として一体的に形成されてもよい(例えば、皿型の構成)。更に他の実施形態では、筐体セグメント112e、112fは、非導電体であってもよく、第1、第2、第3及び第4筐体セグメント112a、112b、112c、112dを構造的に連結する非導電性筐体コンポーネントの伸張部として形成されてもよい。後者の実施形態では、支持プレート110も、非導電体であってもよく、筐体セグメント112を構造的に連結するモノリス型コンポーネントの一部であってもよい。
【0088】
図3Aにも示されるように、支持プレート110は、1つ以上のスロットアンテナ機構302(例えば、スロットアンテナ機構302a、302b、302c及び302d)の一部(例えばアンテナ部分)又は全体を画定してもよい。一例として、スロットアンテナ機構302は、支持プレート110の4個の主な角304(例えば、角304a、304b、304c及び304d)それぞれの付近に示されている。第5筐体セグメントは、支持プレート110の左側306a(すなわち、図3Aに示すような左縁部)に連結し、スロットアンテナ機構302a又は302cのさらなる部分(例えば、さらなるアンテナ部分)を画定してもよい。同様に、第6筐体セグメントは、支持プレート110の右側306bに連結し、右側スロットアンテナ機構302b又は302dのさらなる部分(例えば、さらなるアンテナ部分)を画定してもよい。いくつかの実施形態では、第5筐体セグメントは、第1筐体セグメント112a又は第3筐体セグメント112cに電気的に接続していてもよく、又はこれらから電気的に切断されていてもよく、それによって、左側のスロットアンテナ機構302a又は302cを第1筐体セグメント112a又は第3筐体セグメント112cに加え、第1筐体セグメント112a又は第3筐体セグメント112cを含むアンテナが異なる無線周波数帯で共振することができる。いくつかの実施形態では、第6筐体セグメントは、第2筐体セグメント112b又は第4筐体セグメント112dに電気的に接続していてもよく、又はこれらから電気的に切断されていてもよく、それによって、右側のスロットアンテナ機構302b又は302dを第2筐体セグメント112b又は第4筐体セグメント112dに加え、第2筐体セグメント112b又は第4筐体セグメント112dを含むアンテナが異なる無線周波数帯(例えば、B42無線周波数帯)で共振することができる。一部の場合には、第5及び第6筐体セグメントは、支持プレート110の左辺306a及び306bに沿って、支持プレート110に溶接(例えば、スポット溶接又はレーザ溶接)されていてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、支持プレート110又は筐体セグメント112は、これに加えて、又はこれに代えて、アンテナチューニング機構の全て又は一部を画定していてもよい。
【0090】
図3Aは、更に、筐体セグメント112によって画定される内容積内に収容され得るアンテナ324、326の可能な位置を示す。いくつかの実施形態では、内部アンテナ324、326は、第1筐体セグメント112a及び第3筐体セグメント112cによって画定される角に、又はこの角の付近に配置されてもよい。他の実施形態では、内部アンテナ324、326は、他の場所に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、内部アンテナ324、326を、B42無線周波数帯で働くように、第2筐体セグメント112b及び第4筐体セグメント112dを組み込んだアンテナと組み合わせて使用してもよい。内部アンテナ324、326は、第2筐体セグメント112b及び第4筐体セグメント112dを組み込んだアンテナからの良好な分離(とデカップリング)を与えるために、側壁114の左側付近に配置されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、内部アンテナ324の異なる部分324a、324bを、1つ以上の無線通信モードで、1つ以上の無線周波数帯での無線通信を容易にするために、異なるアンテナとして働かせてもよい。
【0092】
図3B及び3Cは、筐体セグメント112a及び112bに対する供給コネクタ及び接地コネクタの位置の例を示し、供給コネクタ及び接地コネクタによって、筐体セグメント112a、112bをアンテナとして働かせることができる。図3B及び3Cを参照しつつ記載される供給コネクタ及び接地コネクタの位置は、第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dについて複製されてもよく、又は第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dのための供給コネクタ及び接地コネクタが、代替的な位置に配置されていてもよい。
【0093】
図3Bにも示されるように、第1筐体セグメント112aのための供給コネクタ308及び接地コネクタ310は、第1角108aの対向する側に、側壁114に対して内側に配置されていてもよい。示されている実施形態では、供給コネクタ308は、第1筐体セグメント112aの最も左の端部312aよりも第1角108aの頂点に近い方に配置されていてもよい。接地コネクタ310は、第1筐体セグメント112aの最も左の端部312bに近い方に配置されていてもよい。又は、供給コネクタ308と接地コネクタ310の位置が交換されていてもよく、供給コネクタ308は、第1筐体セグメント112aの最も右の端部312bに近い方に配置される。図3Bに示される配置は、第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bの隣接する端部312bと314aとの間の隙間に沿った接地コネクタ310が、第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bによって与えられるアンテナ間の境界点を画定するのに役立つという点で有利であろう。図示されている配置によって、第1筐体セグメント112aを含むアンテナの共振部分の長さを延ばすために、第5筐体セグメント及びスロットアンテナ機構302aを第1筐体セグメント112aに切り替え可能にカップリングすることもできる。
【0094】
図3Bにも示されるように、第2筐体セグメント112bのための供給コネクタ316及び接地コネクタ318は、第2角108bの付近の側壁114に対して内側に配置されていてもよい。示されている実施形態では、接地コネクタ318は、供給コネクタ315よりも第2筐体セグメント112bの最も右の端部314bに近い方に配置されてもよい。又は、供給コネクタ316と接地コネクタ318の位置が交換されていてもよく、供給コネクタ316は、第2筐体セグメント112bの最も右の端部314bに近い方に配置される。図3Bに示される配置によって、第2筐体セグメント112bを含むアンテナの共振部分の長さを延ばすために、第6筐体セグメント及びスロットアンテナ機構302bを第2筐体セグメント112bに切り替え可能にカップリングすることもできる。
【0095】
図に示すように、第1筐体セグメント112aの共振部分は、図19を参照しつつ記載される中周波数帯及び高周波数帯の周波数内で共振してもよい。第2筐体セグメント112bは、2つの共振部分を有していてもよく、最も左の共振部分は、図19を参照しつつ記載される無線低周波数帯及び無線高周波数帯の周波数内で共振し、最も左の共振部分は、図19を参照しつつ記載される無線中周波数帯の周波数内で共振する。筐体セグメント112a、112bから延びる矢印の長さは、筐体セグメント112a、112bに沿った相対的な電圧を表す。矢印が長いほど、電圧が大きく、種々の無線周波数帯でアンテナ効率の良好な領域が大きいことを示す。図に示すように、最も高い効率を有する第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bの部分は、筐体セグメント112a、112bの種々の端部にある。したがって、最大の可能な効率を達成するために、これらの端部(例えば、端部312a、312b、314a及び314b)を周囲の導電体から電気的に絶縁し、これらの端部312a、312b、314a、314bを周囲の導電体に対して切り離す(例えば、そのキャパシタンスを下げる)ことが望ましい。
【0096】
図3Bを参照しつつ記載されるアンテナ構成は、無線中周波数帯内で共振する第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bの一部の間の良好な分離を与える。図3Cは、第2筐体セグメント112bのための供給コネクタ320及び接地コネクタ322の代替的な位置を示す。代替的な供給コネクタ及び接地コネクタ320、322は、側壁114の下側縁部のほぼ中央に配置される(一部の場合には、図示されるように、第1角108aにいくらか近い)。供給コネクタ320は、第2角108bに近い位置に配置されてもよく、接地コネクタ322は、第1角108aに近い位置に配置されてもよい。第2筐体セグメント112bの供給コネクタ320及び接地コネクタ322のこの代替的な構成によって、良好な、又はより良い無線低周波数帯及び無線高周波数帯での効率を与え得るが、無線中周波数帯で共振する筐体セグメント112a、112bの一部の間のカップリングの可能性が高まり、第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bの隣接する端部312b、314aの間の良好な電気絶縁がない場合がある。いくつかの実施形態では、無線通信回路は、図3Bを参照しつつ記載される供給コネクタ及び接地コネクタ316、318に、又は図3Cを参照しつつ記載される供給コネクタ及び接地コネクタ320、322に、第2筐体セグメント112bを切り替え可能に接続してもよい。1つ又は他の一連のコネクタは、アンテナ効率又は他のパラメータを高めるための特定のトリガー条件に応答して、必要な場合に使用されてもよい。
【0097】
図4は、図1C及び3A~3Cを参照しつつ記載される支持プレート110に関連して、図1A~1C、2A及び3A~3Cを参照しつつ記載される第1、第2、第3、第4、第5及び第6筐体セグメント112a、112b、112c、112d、112e及び112fをそれぞれ示す。図4は、筐体セグメント112を互いに、及び/又は支持プレート110に構造的に連結する部分400を備える非導電性筐体コンポーネントの一例も示す。一例として、非導電性筐体コンポーネントは、筐体セグメント112を互いに、また支持プレート110を構造的に連結する第1部分400(例えば、繊維で満たされたポリマー材料)と、筐体セグメント112間の隙間の外側部分を埋め、側壁114の平滑な外部面の一部を形成する第2部分116(例えば、ファイバーフィルを含まないポリマー材料)とを備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1部分400は、支持プレート110の一部を少なくとも部分的にカプセル化していてもよい。非導電性筐体コンポーネントの第2部分116は、筐体セグメント112の外部面と色が一致していてもよい(又は色が一致していなくてもよい)。又は、非導電性筐体コンポーネントは、筐体セグメント112を互いに、また支持プレート110を構造的に連結し、側壁114の外部面の一部を形成する単一の部分を含んでいてもよい。
【0098】
図4は、支持プレート110の右上の角に構造的に連結するカメラブレイス402も示す。支持プレート110及びカメラブレイス402が金属である場合、カメラブレイス402は、強度のために支持プレート110に溶接されてもよく、支持プレート110とカメラブレイス402との間の電気的なカップリングを与えてもよい。電気的なカップリングによって、支持プレート110及びカメラブレイス402を共通の接地に連結することができ、筐体セグメント112をアンテナとして働かせる場合、筐体セグメント112の性能を高めるだろう。カメラブレイス402は、1つ以上のカメラモジュール、例えば、1つ以上の背面カメラモジュール(すなわち、デバイスの背面又は非ディスプレイ側から延びる視野を有するカメラ)のための筐体を与えてもよい。
【0099】
ここで図5A~10Cを見ると、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される筐体セグメント112の実装例のいくつかの内部図が示される。種々の図は、筐体セグメント112によって画定されるインターロック機構の詳細例を示す。特に、種々の図は、側壁114の周囲にあるそれぞれの隣接する筐体セグメント112の隣接する端部から延びるインターロック機構の詳細例を示す(例えば、それぞれの隣接する導電性筐体セグメントの隣接する端部から延びるインターロック機構の詳細、隣接する導電性筐体セグメントは、非導電性筐体コンポーネントによって分割されている)。図面に示されるように、インターロック機構は、デバイスの内容積へと延びていてもよい。図5A~10Cの「A」図は、隣接する筐体セグメント112の隣接する端部から延びるインターロック機構の等角投影図を与える。「B」図及び「C」図は、対応する「A」図に示される2種類の異なるインターロック機構のそれぞれの断面を示し、インターロック機構中の種々の穴は、「A」図に示される2つの隣接する筐体セグメント112を構造的に連結する非導電性筐体コンポーネントで満たされている。種々の筐体セグメント112、インターロック機構、これらの副次的な機構、筐体セグメント112、インターロック機構、これらの副次的な機構を作成するための技術は、本開示を読めば当業者には理解されるだろうが、図5A~10Cに記載されるように、図1A~4を参照しつつ記載される種々の筐体セグメントを接続するように適用されてもよい。
【0100】
図5A~5Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積544の中に延びるインターロック機構500、502の例を示す。インターロック機構500、502は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cの隣接する端部から内容積544へと内側に延びていてもよい。第5筐体セグメント112eの一部が左に示されており、第3筐体セグメント112cの一部が右に示されている。既に記載したように、第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cは、非導電性筐体コンポーネントで埋められた側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。いくつかの実施形態では、側壁114に関して隣接する筐体セグメント112の隣接する端部の間に画定されるそれぞれの隙間は、同じ寸法を有していてもよい。他の実施形態では、隙間は、異なる寸法を有していてもよい。良好な構造的な剛性を与えるために、隙間は、側壁114に対して比較的小さい幅を有していてもよい。しかし、筐体セグメント112を、アンテナとして働かせるように構成されている場合、可能な場合には、側壁114の外部面に対して内側の隙間の幅を大きくすることが望ましいだろう。分離が増すと、隣接する筐体セグメント112間のキャパシタンスが低下し、隣接する筐体セグメント112が互いにカップリングし、筐体セグメント112の共鳴を妨害するか、又は効率を低下させる可能性が減るだろう(例えば、筐体セグメント112をアンテナとして働かせる場合)。
【0101】
第1インターロック機構500は、第5筐体セグメント112eの端部から内容積544へと内側に延びる第1突起540を有していてもよい。第2インターロック機構502は、第3筐体セグメント112bの端部から内容積544へと内側に延びる第2突起542を有していてもよい。第1インターロック機構500機構は、第5筐体セグメント112eの空洞504を通って突出するボタン付近に配置されていてもよく、第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cを含むデバイスの外部から動作可能である。ボタンのため、第1インターロック機構500は、第2インターロック機構502よりいくらか薄くなっていてもよい。
【0102】
図に示すように、インターロック機構500、502とその突起540、542は、それぞれ第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cによって、一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構500、502とその突起540、542は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cに構造的に連結してもよい。インターロック機構500、502及び突起540、542はそれぞれ、側壁に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間506)からわずかに背後に設定され、外部隙間506よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112e、112c間の内部隙間508を形成してもよい。例えば、第5筐体セグメント112eの第1端部表面546は、第3筐体セグメント112cの第2端部表面548に対向して配置され、外部隙間506を画定してもよい。第1インターロック機構500は、第2インターロック機構502の第2インターロック表面552に対向して配置される第1インターロック表面550を有しており、内部隙間508を画定していてもよい。第1インターロック表面550は、第1突起540によって画定されていてもよく、第2インターロック表面552は、第2突起542によって画定されていてもよい。外部隙間506は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間508は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図5Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。一例として、第2インターロック機構502の全体が、外部隙間506からオフセット510bだけ背後に設定されてもよく、一方、第1インターロック機構500の最も外側の部分が、外部隙間506からオフセット510aだけ背後に設定されてもよく、第1インターロック機構500の最も内側の部分が、内部隙間508へと広がっていてもよい(例えば、第1インターロック機構500の一部が、オフセット510aと重なっていてもよい)。この広がりによって、その全体的に狭い幅が与えられる第1インターロック機構500の構造的な剛性を高めることができ、及び/又はボス突起512(例えば、スクリューボス)を作成する材料を与えることができる。
【0103】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構500、502へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の貫通穴又は止まり穴(本明細書では、時に、開口部又は凹部とも呼ばれる)が、インターロック機構500、502それぞれに作られてもよい(それによって、第5筐体セグメント112eと、非導電性筐体コンポーネントと、第3筐体セグメント112cとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。図5A及び5Bを参照すると、第1穴514(例えば、止まり穴)は、第1インターロック機構500の第1インターロック表面550へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴514は、第1インターロック表面550にエンドミルによって切り出されてもよく、又は穿孔されてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴514は、金属壁が側壁114の外部面から第1インターロック機構500の最も内側の点まで(すなわち、内容積544に対して第1インターロック機構500の最も内側の点まで)延びるような止まり穴であってもよい。第1穴514を作ると、止まり穴は、第1穴514とボタン空洞504との間の分離を維持することができ、一部の場合には、デバイスの外部に対して開放していてもよい。これにより、ボタン空洞504を第1穴514とは別個に密封することができ、空洞504を介して第5筐体セグメント112eと第3筐体セグメント112cとの間の隙間に水分又は汚染物質が入り込む可能性を減らす傾向がある。
【0104】
いくつかの実施形態では、第1穴514は、側壁114の外部面の形状又は輪郭に対応する形状又は輪郭を有する部分を有していてもよく、それにより、実質的に均一な長さを有する第1穴514と側壁114の外部面との間の壁又は壁の一部を画定する(図5Cを参照)。これにより、側壁114の構造的な剛性を維持しつつ、より多くの非導電性材料を、第1インターロック機構500へと延ばすことができる。いくつかの実施形態では、第1穴114の周囲の壁の全ての部分が、実質的に均一な厚さを有していてもよい。側壁114の外部面が曲線状の輪郭を有する場合、第1穴114は、一部の場合には、腎臓の形状であってもよい。
【0105】
第1穴514は、平滑な壁を有するように、エンドミルによって切り出されてもよい。これは、デバイスが落下したときに重要となり得る。デバイスの落下によって、鋭敏な機構は、非導電性筐体コンポーネント(例えば、第1インターロック機構500へと延びる非導電性筐体コンポーネント)に亀裂を走らせる傾向があるナイフ又はノミとして機能する場合がある。薄い方のインターロック機構(例えば、第1インターロック機構500)は、このような亀裂に対して弱い場合がある。代替的な実施形態では、第1穴514は、穿孔されてもよく、又は腎臓形状でなくてもよく、又は貫通穴であってもよい。
【0106】
更に図5Aを参照すると、第2穴554は、第1インターロック機構500の上側表面530又は第1突起540へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第2穴554は、上側表面530にエンドミルによって切り出されてもよく、又は穿孔されてもよい。第2穴554は、第1穴514に対して横方向であり、第1穴514と交差していてもよい(すなわち、第2穴554は、第1穴514に対して横穴であってもよい)。第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cを構造的に連結する非導電性筐体コンポーネントは、第1穴514及び第2穴554に挿入成形されていてもよく、一部の場合には、一方の穴から入り、他方の穴から出てもよく、それによって、第1インターロック機構500が少なくとも2つの直交方向に延びていてもよい。
【0107】
第5筐体セグメント112eにボタンアセンブリを取り付けるためのボス突起512(例えば、スクリューボス)は、第1インターロック機構500又は第1突起540によって、一体化されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。しかし、ボス突起512は、第5筐体セグメント112eと第3筐体セグメント112cとの間の隙間508内で第1インターロック機構500程度まで延びている必要があるだろう(例えば、ボス突起512は、第1インターロック表面550から、第1端部表面546に向かってオフセットされていてもよい)。ネジ式穴516は、ボス突起512を止まり穴としてタップし、又は画定してもよく、それによって、第1インターロック機構500及びボス突起512の構造的な剛性を高め、ネジ式穴516及び第1インターロック機構500に作られる他の穴に関する水分密封の課題の分離が可能になる。又は、ネジ式穴516は、貫通穴であってもよい。
【0108】
第1穴514及び第2穴554に加えて、図5A及び5Bに示されるように、さらなる穴518、520、558、560が、第1インターロック機構500又は第1突起540に形成されてもよい。さらなる穴518、520、558、560は、非導電性筐体コンポーネントを保持するか把持し、保有し、又は沿うようにさらなる表面積を与え、それによって、第5筐体セグメント112eと第3筐体セグメント112cとの間の構造的な連結の強度を高めてもよい。いくつかの実施形態では、さらなる穴518、520、558、560が穿孔されてもよい。いくつかの実施形態では、さらなる穴518、520、558、560の一部は、止まり穴であってもよく、及び/又は交差していてもよい。例えば、穴518及び558が交差していてもよく、穴520及び560が交差していてもよい。交差する穴は、非導電性筐体コンポーネントの材料を成形し得る経路を与えてもよい。穴518及び520を止まり穴として形成しても、水分を密封する課題を分離することができ、第1インターロック機構500の構造的な剛性を高めるだろう。代替的な実施形態では、さらなる穴518、520、558、560のうち1つ以上が貫通穴であってもよい。
【0109】
図5A及び5Cを参照すると、第1穴522(例えば、丸い貫通穴)は、第2インターロック機構502の第2インターロック表面552へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴522は、第2インターロック機構502に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第1穴522は、第1インターロック機構500又は突起540の中の第1穴514に対向していてもよく、又は第1穴514と実質的に並んでいてもよい。本明細書で定義される場合、実質的に並んだ穴又はコンポーネントは、共通の軸に沿って配置されており、完全に並んでいてもよく、又は部分的に並んでいてもよい。いくつかの実施形態では、部分的に並んだ穴又はコンポーネントは、断面が少なくとも25%、又は50%、又は75%重なる断面を有していてもよい。第2穴524(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構502の上側表面562又は第2突起542へと延びていてもよく、上側表面562に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第2穴524は、第1穴522に対して横方向であってもよい(例えば、第2穴524は、第1穴522と交差する(例えば、垂直に)第1横穴であってもよい)。第3穴526(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構502の下側表面564又は第2突起542へと延びていてもよく(図5Cを参照)、下側表面564に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第3穴526は、第1穴522に対して横方向であってもよい(例えば、第3穴526は、第1穴522と交差する(例えば、垂直に)第2横穴であってもよい)。第2穴524及び第3穴526は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。内部隙間508へと延びる第1インターロック機構500とは対照的に、第2インターロック機構502は、第2インターロック表面552を通って延びていなくてもよい。
【0110】
図5B及び5Cに示されるように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構500及び第2インターロック機構502中に形成される第1、第2及び他の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよく、それによって、第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112cを構造的に連結してもよい。一部の場合には、非導電性コンポーネント528は、第1インターロック機構500中の第1穴、第2穴、さらなる穴514、554、518、520、558、560、第2インターロック機構502の第1穴、第2穴、第3穴522、524、526のそれぞれに少なくとも部分的に埋まっていてもよい。非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構500の上側表面530の上に延びていなくてもよいが、第2インターロック機構502の上側表面532の上に延びていてもよい。インターロック機構500、502のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528で囲むと、インターロック機構500、502と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、第5筐体セグメント112e及び第3筐体セグメント112c又は第1インターロック機構500及び第2インターロック機構502の上側表面から切り出されてもよい。例えば、外殻556は、第2インターロック機構の上側表面532から切り出されてもよい。外殻は、外殻556を含め、種々の目的に役立ってもよい。例えば、外殻は、筐体コンポーネント112と別のコンポーネントとの間の容量性カップリングを減らす場合があり、又は外殻は、非導電性コンポーネント528が筐体セグメント112に付着し得る表面積を大きくするだろう。いくつかの実施形態では、非導電性コンポーネント528が、インターロック機構から離れた筐体セグメント112の部分へと、またこの部分を通って延びることができるように、穴が、筐体セグメント112の上側表面又は外殻に形成されてもよい。例えば、穴562、566は、外殻556から切り出されてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構500及び第2インターロック機構502又は筐体セグメント112e、112cの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図5Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第2インターロック機構502の上側表面532の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構500及び第2インターロック機構502又は筐体セグメント112e、112cの下側表面に結合していてもよい(図5B及び5Cを参照)。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112e、112cの下側表面に形成され、側壁114に沿って延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112e、112cとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0112】
いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、ファイバーフィルを含むポリマー材料から作られてもよく、ポリマー材料は、側壁114の外部面(例えば、外部隙間506を架橋するか、又は埋める側壁114の一部)を生成するのに加え、第1及び第2インターロック機構の中の種々の穴に少なくとも部分的に埋まっていてもよい。他の実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、第1ポリマー材料から作られる第1部分と、第2ポリマー材料から作られる第2部分とを含んでいてもよい。第1ポリマー材料は、ファイバーフィルを含み、第1インターロック機構及び第2インターロック機構の中の種々の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよい。第2ポリマー材料は、第1ポリマー材料とは異なり、側壁114の外部面を形成していてもよい(例えば、外部隙間506を架橋するか、又は充填する側壁114の一部)。ファイバーフィルを含む各ポリマーは、ガラス又は他の種類の繊維を含むファイバーフィルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2ポリマー材料は、ファイバーフィルも含んでいてもよいが、第1ポリマー材料のファイバーフィルとは異なるファイバーフィルを含んでいてもよい。
【0113】
第1インターロック機構500及び第2インターロック機構502(更に一般的には、本明細書に記載する全てのインターロック機構)の構造は、デバイスの落下によって誘発される曲げの際に、筐体セグメント112及び非導電性筐体コンポーネントに対する歪みを減らすように構成されていてもよい。
【0114】
図6A~6Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積634の中に延びるインターロック機構600、602の例を示す。インターロック機構600、602は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第4筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112fの隣接する端部から内容積634へと内側に延びていてもよい。第4筐体セグメント112dの一部が左に示されており、第6筐体セグメント112fの一部が右に示されている。既に記載したように、第4筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112fは、非導電性筐体コンポーネントで埋められた側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、図5A~5Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112を構造的に連結するのと同じ非導電性筐体コンポーネントの一部であってもよく、又は異なる非導電性筐体コンポーネントであってもよい。
【0115】
第1インターロック機構600は、第4筐体セグメント112dの端部から内容積634へと内側に延びる第1突起636を有していてもよい。第2インターロック機構602は、第6筐体セグメント112fの端部から内容積634へと内側に延びる第2突起638を有していてもよい。第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602は、図4を参照しつつ記載されるカメラブレイス402と、第4の筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112fによって作られる側壁114との間に配置されてもよい。カメラブレイス402(又は他のコンポーネント)のため、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602は、他のインターロック機構よりいくらか狭いだろう(すなわち、これらは、側壁114から少ない程度まで内側に延びていてもよい)。
【0116】
図に示すように、インターロック機構600、602とその突起636、638は、それぞれ第4筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112fによって、一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構600、602とその突起636、638は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)第4筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112fに構造的に連結してもよい。インターロック機構600、602及び突起636、638はそれぞれ、側壁114に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間606)からわずかに背後に設定され、外部隙間606よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112d、112f間の内部隙間608を形成してもよい。例えば、第4筐体セグメント112dの第1端部表面640は、第6筐体セグメント112fの第2端部表面642に対向して配置され、外部隙間606を画定してもよい。第1インターロック機構600は、第2インターロック機構602の第2インターロック表面646に対向して配置される第1インターロック表面644を有しており、内部隙間608を画定していてもよい。第1インターロック表面644は、第1突起636によって画定されていてもよく、第2インターロック表面646は、第2突起638によって画定されていてもよい。外部隙間606は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間608は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図6Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。一例として、第1インターロック機構600は、第1オフセットによって外部隙間606から後ろに送られてもよく、第2インターロック機構602は、第2オフセットによって外部隙間606から後ろに送られてもよい。
【0117】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構600、602へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の穴が、インターロック機構600、602それぞれに作られてもよい(それによって、第4筐体セグメント112dと、非導電性筐体コンポーネントと、第6筐体セグメント112fとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。図6A及び6Bを参照すると、第1穴610(例えば、止まり穴)は、第1インターロック機構600の第1インターロック表面644へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴610は、一連の複数の部分的に重なり合った穿孔穴によって作られてもよい。複数の部分的に重なり合った穴の穿孔は、エンドミルを用いて第1穴610を形成するよりも費用の削減になるだろう。いくつかの実施形態では、部分的に重なり合った穴は、穴が重なり合う隆線を減らし、それによって、デバイスが落ちたときに隆線がナイフ又はノミとして動作する傾向を減らすのに十分に近く穿孔されてもよい。代替的な実施形態では、第1穴610は、エンドミル又は他の手段によって作られてもよい。第1穴610は、側壁114に対して横方向に延びるより小さい直径を有しつつ、デバイスの前面(ディスプレイ)及び背面に対して垂直により大きい直径を有することができるように完全な円ではない形状を有していてもよい。平滑な壁の重要性は、図5A及び5Bに示される第1穴514を参照しつつ記載されるように、図6A及び6Bに示される第1インターロック機構600の大きい幅を与えるのにそれほど重要ではないだろう。
【0118】
さらなる穴612、614も、第1インターロック機構600又は突起636に作られてもよい。さらなる穴612、614は、第1穴610に対して横方向であってもよく、一部の場合には、第1、第2及び第3の交差する穴610、612及び614は、それぞれx軸、y軸及びz軸に沿った方向を向いていてもよい。これによって、非導電性筐体コンポーネントが、3軸に沿って第1インターロック機構600の中から第1インターロック機構600を通って延びることができ、非導電性筐体コンポーネントと第1インターロック機構600との間の構造的なカップリングを強化することができる。第2穴612は、第1インターロック機構600の内側表面648又は突起636へと延びていてもよく、又は側壁114に向かって延びるように与えられる止まり穴であってもよい。第3穴614は、第1インターロック機構600の上側表面650又は突起636へと延びていてもよく、又はデバイスの前面及び背面に対して垂直に延びる貫通穴であってもよい。図に示すように、第1インターロック表面644、内側表面648及び上側表面650は、直交する表面であってもよい。
【0119】
ボス突起616(例えば、スクリューボス)は、一部の場合には、フレックス回路が連結し得るアンテナ供給コネクタとして役立つ場合があり、第1インターロック機構600に隣接する第4アンテナセグメント112dへと加工されてもよく、又はこれに構造的に連結してもよい。ボス突起616は、デバイスの前面及び背面に対して垂直に延びるネジ式穴618と共にネジ切りされてもよく、又はネジ式穴618を他の方法で画定してもよい。いくつかの実施形態では、ボス突起616、又はネジ式穴618と組み合わせたボス突起616は、穴カッタ(例えば、コンピュータ数値制御(CNC)穴カッタ)を用いて作られてもよい。穴カッタによって、ボス突起616と、ボス突起616の上側表面から周囲にあり、凹んでいる谷部、リップ又はレッジ620を形成してもよい。レッジ620によって、非導電性材料、例えば、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602及び/又は非導電性筐体コンポーネントの第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602を含む筐体のプラスチック部分と金属部分との間のシール部として適用されるポリウレタンを構造的に連結するために使用される非導電性筐体コンポーネントを、ボス突起616の上側表面の上に延びることなく、ボス突起616の周囲に適用することができる。異なる言い方をすると、レッジ620によって、フレックス回路又は他の要素とボス突起616との間の良好な電気的接触を犠牲にすることなく、ボス突起616の周に非導電性材料を配置することができる。一部の場合には、非導電性材料は、ボス突起616の周囲に適用されてもよく、次いで、ボス突起616の上側表面が、非導電性材料を確実に含まないように、ボス突起616の上側部分を除去してもよく、又はボス突起616の上側表面をメッキしてもよい。
【0120】
図6A及び6Cを参照すると、第1穴622は、第2インターロック機構602の第2インターロック表面646へと延びていてもよい。第1穴622は、第2インターロック機構602に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第1穴622は、円錐形の穴(例えば、円錐形ドリルビットを用いて作られる穴)であってもよい。円錐形ドリルビットによって、穴622の大きさが、第2インターロック表面646に向かってより大きい直径を有し、穴がボス突起624の背後に延びる場所でより小さい直径を有するようにすることができる。第1インターロック機構600に第1穴610がどのように作られるかと同様に、第2インターロック機構602中の第1穴622は、円錐形ドリルビットを用い、複数の部分的に重なり合う穴を穿孔することによって作られてもよい。又は、第1穴622は、1個の円錐形の穴から作られてもよく、又は均一な直径のドリルビットを用いた複数の穴から作られてもよく、又は異なるドリルビット(例えば、均一な直径のドリルビットと組み合わせた円錐形ドリルビット、又は異なる均一な直径を有する一連のドリルビット)を用いた複数の穴から作られてもよい。いくつかの実施形態では、部分的に重なり合った穴は、穴が重なり合う隆線を減らし、それによって、デバイスが落ちたときに隆線がナイフ又はノミとして動作する傾向を減らすのに十分に近く穿孔されてもよい。第1穴622は、図に示すように、貫通穴であってもよく、又は止まり穴であってもよい。第2穴626(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構602の内側表面652又は突起638へと延びていてもよい。第2穴626は、第2インターロック機構602に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴622に対して横方向であってもよい(例えば、第2穴626は、第1穴622に(例えば、垂直に)交差する横穴であってもよい。
【0121】
ボス突起624(例えば、スクリューボス)は、一部の場合には、フレックス回路接続点として役立つ場合があるが、第6アンテナセグメント112fへと加工されてもよく、又はこれに構造的に連結してもよく、第2インターロック機構602又は突起638と一体化してもよい。ボス突起624は、デバイスの前面及び背面に対して垂直に延びる想像線に対して角度のついた表面を有していてもよい(例えば、30°で、±10%)。代替的な実施形態では、表面は、25~35°、20°~40°、又は0~90°の角度が付けられていてもよい。ボス突起624は、第6筐体セグメント112fが、カメラブレイス402に隣接する支持プレート220に接続した後にネジが、ボス突起624内のネジ式穴628内にねじ込まれ得るように、又はネジ式穴628が、第6筐体セグメント112fが、カメラブレイス402に隣接する支持プレート110に構造的に連結した後にタップされ得るように、角度が付けられていてもよい。支持プレート110とカメラブレイス402の例を、図4を参照しつつ記載する。デバイスカバー又は他の要素が噛合又は密封され得る上側表面630(第2インターロック機構602の)も維持しつつ、ボス突起624は、側壁114からの第2インターロック機構602又は突起638の内側の伸張を減らすように角度が付けられていてもよい。ボス突起624の角度が付けられた表面の角度は、第2インターロック機構602又は突起638の内側の伸張(又はボス突起624の内側の伸張)と、密封表面630の面積とのバランスを取るように選択されてもよい。ボス突起624は、第1インターロック機構600に作られるボス突起616と同様に作られてもよいが、一部の場合には、狭いネジ深さを有するネジ式穴628を有するか、又は画定してもよく、その結果、ネジ式穴628は、第2インターロック機構602に作られる第1穴622と交差しない。
【0122】
第2インターロック機構602は、アンテナチューニング機構(例えば、第6筐体セグメント112fと、第4筐体セグメント112dと第6筐体セグメント112fを構造的に連結する支持プレートとの間に形成されるスロットアンテナ機構632)の一部を形成していてもよい(又は隣接していてもよい)。いくつかの実施形態では、アンテナチューニング機構は、側壁114に沿って第6筐体セグメント112fの変動可能な厚さによって画定されてもよい。例えば、スロットアンテナ機構632は、第2インターロック機構602から第6筐体セグメント112fに沿って延びていてもよく、第6筐体セグメント112fの薄くなった部分によって画定されてもよい。薄くなった部分のそれぞれの末端に隣接する、第6筐体セグメント112fの広い部分は、図に示すように、薄くなった部分へとテーパー形状であってもよく(例えば、円弧又は他の外形を有する)、又はそれぞれの広い部分から薄くなった部分までの急激な遷移(例えば、階段状)であってもよい。
【0123】
図6B及び6Cに示すように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602の中を少なくとも部分的に充填していてもよく、又はこれらへと延びていてもよい。インターロック機構600、602のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528の非導電性材料で囲むと、インターロック機構600、602と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、穴610、612、614、622及び626へと延びていてもよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、第4筐体セグメント112d及び第6筐体セグメント112f又は第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602の上側表面から切り出されてもよい。例えば、外殻654は、第1インターロック機構600の上側表面650から切り出されてもよい。いくつかの実施形態では、非導電性コンポーネント528が、インターロック機構から離れた筐体セグメント112の部分へと、またこの部分を通って延びることができるように、穴が、筐体セグメント112の上側表面又は外殻に形成されてもよい。例えば、穴656は、外殻654から切り出されてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602又は筐体セグメント112d、112fの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図6B及び6Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602の上側表面の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112d、112fの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112d、112fとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0126】
図7A~7Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積732の中に延びるインターロック機構700、702の例を示す。インターロック機構700、702は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第1筐体セグメント112a及び第5筐体セグメント112eの隣接する端部から内容積732へと内側に延びていてもよい。第1筐体セグメント112aの一部が左に示されており、第5筐体セグメント112eの一部が右に示されている。既に記載したように、第1筐体セグメント112a及び第5筐体セグメント112eは、非導電性筐体コンポーネントで埋められた側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、図5A~5C及び/又は図6A~6Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112を構造的に連結するのと同じ非導電性筐体コンポーネントの一部であってもよく、又は異なる非導電性筐体コンポーネントであってもよい。
【0127】
第1インターロック機構700は、第1筐体セグメント112aの端部から内容積732へと内側に延びる第1突起734を有していてもよい。第2インターロック機構702は、第5筐体セグメント112eの端部から内容積732へと内側に延びる第2突起736を有していてもよい。図に示すように、インターロック機構700、702とその突起734、736は、それぞれ第1筐体セグメント112a及び第5筐体セグメント112eによって、一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構700、702とその突起734、736は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)第1筐体セグメント112a及び第5筐体セグメント112eに構造的に連結してもよい。インターロック機構700、702及び突起734、736はそれぞれ、側壁114に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間706)からわずかに背後に設定され、外部隙間706よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112a、112e間の内部隙間708を形成してもよい。例えば、第1筐体セグメント112aの第1端部表面738は、第5筐体セグメント112eの第2端部表面740に対向して配置され、外部隙間706を画定していてもよい。第1インターロック機構700は、第2インターロック機構702の第2インターロック表面744に対向して配置される第1インターロック表面742を有しており、内部隙間708を画定していてもよい。第1インターロック表面742は、第1突起734によって画定されてもよく、第2インターロック表面744は、第2突起736によって画定されてもよい。外部隙間706は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間708は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図7Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0128】
一例として、第1インターロック機構700の全体が、外部隙間706からオフセット710aだけ背後に設定されてもよく、一方、第2インターロック機構702の最も外側の部分が、外部隙間706からオフセット710bだけ背後に設定されてもよく、第2インターロック機構702の最も内側の部分が、内部隙間708へと広がっていてもよい(例えば、第2インターロック機構702の一部が、オフセット710bと重なっていてもよい)。
【0129】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構700、702へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の穴が、インターロック機構700、702それぞれに作られてもよい(それによって、第1筐体セグメント112aと、非導電性筐体コンポーネントと、第5筐体セグメント112eとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。図7A及び7Bを参照すると、第1穴712(例えば、丸い貫通穴)は、第1インターロック機構700の第1インターロック表面742へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴712は、第1インターロック機構700に1個の穴を穿孔することによって作られてもよい。さらなる穴714、716も、図7Bに示されるように、第1インターロック機構700に作られてもよい。さらなる穴714、716は、非導電性筐体コンポーネントを保持するか把持し、保有し、又は沿うようにさらなる表面積を与え、それによって、第1筐体セグメント112aと第5筐体セグメント112eとの間の構造的な連結の強度を高めてもよい。一例として、第2穴714(例えば、丸い穴)は、第1インターロック機構700の上側表面746又は突起734へと延びていてもよい。第2穴714は、第1インターロック機構700に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴712に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第3穴716(例えば、丸い穴)は、第1インターロック機構700の下側表面748又は突起734へと延びていてもよい。第3穴716は、第1インターロック機構700に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴712に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第2穴714及び第3穴716は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。第1インターロック機構700の第1インターロック表面742は、平らであってもよい。
【0130】
図7A及び7Cを参照すると、第1穴718は、第2インターロック機構702の第2インターロック表面744へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴718は、第2インターロック機構702に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第1穴718は、均一な直径のドリルビットを用い、貫通穴として作られてもよい。第2穴720(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構702の上側表面726又は突起734へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第2穴720は、第2インターロック機構702に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴718に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第3穴722(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構702の下側表面752又は突起736へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第3穴722は、第2インターロック機構702に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴718に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第2穴720及び第3穴722は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。
【0131】
ボス突起724(例えば、スクリューボス)は、一部の場合には、フレックス回路接続点として役立つ場合があるが、第5アンテナセグメント112eへと加工されてもよく、又はこれに構造的に連結してもよく、第2インターロック機構702と一体化してもよい。ボス突起724は、デバイスの前面及び背面に対して垂直に延びる想像線に対して角度のついた表面を有していてもよい(例えば、10°で、±10%)。代替的な実施形態では、表面は、5~15°、0°(想像線に整列している)~20°、又は0~90°の角度が付けられていてもよい。デバイスカバー又は他の要素が噛合又は密封され得る上側表面726(第2インターロック機構702の)も維持しつつ、ボス突起724は、側壁114からの第2インターロック機構702の内側の伸張を減らすように角度が付けられていてもよい。ボス突起724は、図6A~6Cを参照しつつ記載される第1インターロック機構600及び第2インターロック機構602に作られるボス突起616、624と同様に作られてもよい。又は、ボス突起724は、非導電性材料が第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702の中及び周囲に堆積した後にCNCされた金属片を突出させることによって形成されてもよい。ネジ式穴728は、CNCされた金属片を突出させた後、ボス突起724へとタップされてもよい。非導電性材料が堆積した後に突出した金属片をCNCすると、ボス突起724が非導電性材料に埋もれてしまうのが防がれるだろう。ボス突起624と同様に、ボス突起724は、狭いネジ深さを有するネジ式穴728を有していてもよく、その結果、ネジ式穴728は、第2インターロック機構702に作られる第1穴718と交差しない。
【0132】
第2インターロック機構702は、アンテナチューニング機構(例えば、第5筐体セグメント112eと、第1筐体セグメント112aと第5筐体セグメント112eを構造的に連結する支持プレートとの間に形成されるスロットアンテナ機構730)の一部を形成していてもよい(又は隣接していてもよい)。いくつかの実施形態では、アンテナチューニング機構は、側壁114に沿って第5筐体セグメント112eの変動可能な厚さによって画定されてもよい。例えば、スロットアンテナ機構730は、第2インターロック機構702から第5筐体セグメント112eに沿って延びていてもよく、第5筐体セグメント112eの薄くなった部分によって画定されてもよい。薄くなった部分のそれぞれの末端に隣接する、第5筐体セグメント112eの広い部分は、図に示すように、薄くなった部分へとテーパー形状であってもよく(例えば、円弧又は他の外形を有する)、又はそれぞれの広い部分から薄くなった部分までの急激な遷移(例えば、階段状)であってもよい。
【0133】
図7B及び7Cに示すように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702の中を少なくとも部分的に充填していてもよく、又はこれらへと延びていてもよい。インターロック機構700、702のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528の非導電性材料で囲むと、インターロック機構700、702と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、穴712、714、716、718、720及び722へと延びていてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、第1筐体セグメント112a及び第5筐体セグメント112e又は第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702の上側表面から切り出されてもよい。例えば、外殻754は、第1インターロック機構700の上側表面746から切り出されてもよい。いくつかの実施形態では、非導電性コンポーネント528が、インターロック機構から離れた筐体セグメント112の部分へと、またこの部分を通って延びることができるように、穴が、筐体セグメント112の上側表面又は外殻に形成されてもよい。例えば、穴756、758及び760は、外殻754から切り出されてもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702又は筐体セグメント112a、112eの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図7B及び7Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702の上側表面の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構700及び第2インターロック機構702の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112a、112eの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112a、112eとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0136】
図8A~8Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積834の中に延びるインターロック機構800、802の例を示す。インターロック機構800、802は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第6筐体セグメント112f及び第2筐体セグメント112bの隣接する端部から内容積834へと内側に延びていてもよい。第6筐体セグメント112fの一部が左に示されており、第2筐体セグメント112bの一部が右に示されている。既に記載したように、第6筐体セグメント112f及び第2筐体セグメント112bは、非導電性筐体コンポーネントで埋められた側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、図5A~7Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112を構造的に連結するのと同じ非導電性筐体コンポーネントの一部であってもよく、又は異なる非導電性筐体コンポーネントであってもよい。
【0137】
第1インターロック機構800は、第6筐体セグメント112fの端部から内容積834へと内側に延びる第1突起836を有していてもよい。第2インターロック機構802は、第2筐体セグメント112bの端部から内側に延びる第2突起838を有していてもよい。図に示すように、インターロック機構800、802とその突起は、それぞれ第6筐体セグメント112f及び第2筐体セグメント112bによって、一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構800、802とその突起836、838は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)第6筐体セグメント112f及び第2筐体セグメント112bに構造的に連結してもよい。インターロック機構800、802及び突起836、838はそれぞれ、側壁114に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間806)からわずかに背後に設定され、外部隙間806よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112f、112b間の内部隙間808を形成してもよい。例えば、第6筐体セグメント112fの第1端部表面840は、第2筐体セグメント112bの第2端部表面842に対向して配置され、外部隙間806を画定してもよい。
第1インターロック機構800は、第2インターロック機構802の第2インターロック表面846に対向して配置される第1インターロック表面844を有しており、内部隙間808を画定していてもよい。第1インターロック表面844は、第1突起836によって画定されてもよく、第2インターロック表面846は、第2突起838によって画定されてもよい。外部隙間806は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間808は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図8Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0138】
一例として、第2インターロック機構802の全体が、外部隙間806からオフセット810bだけ背後に設定されてもよく、一方、第1インターロック機構800の最も外側の部分が、外部隙間806からオフセット810aだけ背後に設定されてもよく、第1インターロック機構800の最も内側の部分が、内部隙間808へと広がっていてもよい(例えば、第1インターロック機構800の一部が、オフセット810aと重なっていてもよい)。
【0139】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構800、802へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の穴が、インターロック機構800、802それぞれに作られてもよい(それによって、第5筐体セグメント112eと、非導電性筐体コンポーネントと、第2筐体セグメント112bとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。例えば、インターロック機構800、802はそれぞれ、第1インターロック表面844又は第2インターロック表面846へと延びる第1穴812又は814(例えば、貫通穴)を有していてもよい。第1穴812又は814は、それぞれのインターロック機構800、802又は突起836、838から1個の穴を穿孔することによって作られてもよい。さらなる穴が、図7B及び7Cに示されるように、それぞれのインターロック機構800、802又は突起836、838にも作られてもよい。さらなる穴は、非導電性筐体コンポーネントを保持するか把持し、保有し、又は沿うようにさらなる表面積を与え、それによって、第6筐体セグメント112fと第2筐体セグメント112bとの間の構造的な連結の強度を高めてもよい。一例として、第2穴816又は818(例えば、丸い穴)は、それぞれのインターロック機構800、802の上側表面848又は850又は突起836、838へと延びていてもよい。第2穴816、818は、各インターロック機構800、802に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴812又は814に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第3穴820又は822(例えば、丸い穴)は、それぞれのインターロック機構800、802の下側表面852又は854、又は突起836、838へと延びていてもよい。第3穴820、822は、それぞれのインターロック機構800、802に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴812又は814に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第2穴及び第3穴816~822は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。(例えば、エンドミルによる代わりに)穿孔による3穴812~822全ての作成は、第6筐体セグメント112fと第2筐体セグメント112bとの間の構造的なカップリングの一体性を犠牲にすることなく、費用を削減し、サイクル時間を短くするだろう。
【0140】
ボス突起824(例えば、スクリューボス)は、一部の場合には、フレックス回路接続点(例えば、アンテナチューニングコネクタ点)として役立つ場合があるが、第6アンテナセグメント112fへと加工されてもよく、又はこれに構造的に連結してもよく、第1インターロック機構802と一体化してもよい。ボス突起824は、デバイスの前面及び背面に対して垂直に延びる想像線に対して角度のついた表面826を有していてもよい(例えば、10°で、±10%)。代替的な実施形態では、表面は、5~15°、0°(想像線に整列している)~20°、又は0~90°の角度が付けられていてもよい。デバイスカバー又は他の要素が噛合又は密封され得る上側表面828(第1インターロック機構800の)も維持しつつ、ボス突起824は、側壁114からの第1インターロック機構800の内側の伸張を減らすように角度が付けられていてもよい。ボス突起824は、図7A及び7Cを参照しつつ記載されるボス突起724と同様に形成されてもよい。ボス突起724と同様に、ボス突起824は、狭いネジ深さを有するネジ式穴830を有していてもよく、その結果、ネジ式穴830は、第1インターロック機構800に作られる第1穴812と交差しない。
【0141】
第1インターロック機構800は、アンテナチューニング機構(例えば、第6筐体セグメント112fと、第6筐体セグメント112fと第2筐体セグメント112bを構造的に連結する支持プレートとの間に形成されるスロットアンテナ機構832)の一部を形成していてもよい(又は隣接していてもよい)。いくつかの実施形態では、アンテナチューニング機構は、側壁114に沿って第6筐体セグメント112fの変動可能な厚さによって画定されてもよい。例えば、スロットアンテナ機構832は、第1インターロック機構800から第6筐体セグメント112fに沿って延びていてもよく、第6筐体セグメント112fの薄くなった部分によって画定されてもよい。薄くなった部分のそれぞれの末端に隣接する、第6筐体セグメント112fの広い部分は、図に示すように、薄くなった部分へとテーパー形状であってもよく(例えば、円弧又は他の外形を有する)、又はそれぞれの広い部分から薄くなった部分までの急激な遷移(例えば、階段状)であってもよい。
【0142】
図8B及び8Cに示すように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構800及び第2インターロック機構802の中を少なくとも部分的に埋めていてもよく、又はこれらへと延びていてもよい。インターロック機構800、802のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528の非導電性材料で囲むと、インターロック機構800、802と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、穴812、814、816、818、820及び822へと延びていてもよい。
【0143】
いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、第6筐体セグメント112f及び第2筐体セグメント112b又は第1インターロック機構800及び第2インターロック機構802の上側表面から切り出されてもよい。例えば、外殻856は、第2インターロック機構802の上側表面850から切り出されてもよい。いくつかの実施形態では、非導電性コンポーネント528が、インターロック機構から離れた筐体セグメント112の部分へと、またこの部分を通って延びることができるように、穴が、筐体セグメント112の上側表面又は外殻に形成されてもよい。例えば、穴858、860及び862は、外殻856から切り出されてもよい。
【0144】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構800及び第2インターロック機構802又は筐体セグメント112f、112bの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図8B及び8Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構800及び第2インターロック機構802の上側表面の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構800及び第2インターロック機構802の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112f、112bの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112f、112bとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0145】
図9A~9Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積928の中に延びるインターロック機構900、902の例を示す。インターロック機構900、902は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第2筐体セグメント112b及び第1筐体セグメント112aの隣接する端部から内容積928へと内側に延びていてもよい。第2筐体セグメント112bの一部が左に示されており、第1筐体セグメント112aの一部が右に示されている。既に記載したように、第2筐体セグメント112b及び第1筐体セグメント112aは、非導電性筐体コンポーネントが充填された側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、図5A~8Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112を構造的に連結するのと同じ非導電性筐体コンポーネントの一部であってもよく、又は異なる非導電性筐体コンポーネントであってもよい。
【0146】
第1インターロック機構900は、第2筐体セグメント112bの端部から内容積928へと内側に延びる第1突起930を有していてもよい。第2インターロック機構902は、第1筐体セグメント112aの端部から内容積928へと内側に延びる第2突起932を有していてもよい。第1インターロック機構900は、第2筐体セグメント112bによって作られるポート904(例えば、圧力ポート、スピーカーポートなど)の付近に配置されていてもよい。ポート904のため、第1インターロック機構900は、第2インターロック機構902よりいくらか薄くなっていてもよい。第1インターロック機構900の薄さを相殺し、粉砕モードでの性能を高めるために、第1インターロック機構900は、他のインターロック機構よりも側壁114から更に内側に突出していてもよい(例えば、第2インターロック機構902よりも更に内側)。いくつかの実施形態では、第2インターロック機構902は、第1インターロック機構900と同様に、側壁114から離れる方に内側へと延びていてもよい。
【0147】
図に示すように、インターロック機構900、902は、それぞれ第2筐体セグメント112b及び第1筐体セグメント112aによって一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構900、902は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)、第2筐体セグメント112b及び第1筐体セグメント112aに構造的に連結してもよい。インターロック機構900、902及び突起930、932はそれぞれ、側壁の内側に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間906)からわずかに背後に設定され、外部隙間906よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112b、112a間の内部隙間908を形成してもよい。例えば、第2筐体セグメント112bの第1端部表面934は、第1筐体セグメント112aの第2端部表面936に対向して配置され、外部隙間906を画定してもよい。第1インターロック機構900は、第2インターロック機構902の第2インターロック表面940に対向して配置される第1インターロック表面938を有しており、内部隙間908を画定していてもよい。第1インターロック表面938は、第1突起930によって画定されていてもよく、第2インターロック表面940は、第2突起932によって画定されていてもよい。外部隙間906は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間908は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図9Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0148】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構900、902へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の穴が、インターロック機構900、902それぞれに作られてもよい(それによって、第2筐体セグメント112bと、非導電性筐体コンポーネントと、第1筐体セグメント112aとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。図9A及び9Bを参照すると、第1穴912(例えば、貫通穴)は、第1インターロック機構900の第1インターロック表面938へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴912は、一連の複数の部分的に重なり合った穿孔穴によって作られてもよい。複数の部分的に重なり合った穴の穿孔は、エンドミルを用いて第1穴912を形成するよりも費用の削減になるだろう。いくつかの実施形態では、部分的に重なり合った穴は、穴が重なり合う隆線を減らし、それによって、デバイスが落ちたときに隆線がナイフ又はノミとして動作する傾向を減らすのに十分に近く穿孔されてもよい。代替的な実施形態では、第1穴912は、エンドミル又は他の手段によって作られてもよい。
【0149】
第1穴912に加えて、さらなる穴914、916、918、920は、図9A及び9Bに示されるように、第1インターロック機構900又は突起930のさらなる表面へと延びていてもよい。さらなる穴914~920は、非導電性筐体コンポーネントを保持するか把持し、保有し、又は沿うようにさらなる表面積を与え、それによって、第2筐体セグメント112bと第1筐体セグメント112aとの間の構造的な連結の強度を高めてもよい。いくつかの実施形態では、さらなる穴914~920が穿孔されてもよい。さらなる穴914~920は、第1穴912に対して横方向(例えば、垂直に交差する)に、第1インターロック機構900の上側表面942に穿孔された第2穴914及び第3穴916と、第1穴912に対して横方向(例えば、垂直に交差する)に、第1インターロック機構900の内側表面944に穿孔された第4穴918と、側壁114に対して横方向に、第1インターロック機構900の下側表面946に穿孔され、第1穴912に対して垂直に交差する第5穴920とを含んでいてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、穴912~920それぞれの中に、これらを通って、第1インターロック機構900の種々の部分の周囲に延びていてもよい。
【0150】
非導電性筐体コンポーネントは、x/y/z座標空間の5方向に(例えば、全ての方向であるが、側壁114を通る)、第1インターロック900を通って延びていてもよい。これにより、第1インターロック機構900の構造的な剛性を高めることができ、これは、その幅を薄くするときに有用であろう。
【0151】
図9A及び9Cを参照すると、第1穴922(例えば、丸い貫通穴)は、第2インターロック機構90sの第2インターロック表面940又は突起932へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴922は、第2インターロック機構902に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第2穴924(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構902の上側表面948又は突起932へと延びていてもよい。第2穴924が穿孔されてもよく、第1穴922に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第3穴926(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構902の下側表面950又は突起932へと延びていてもよい。第3穴926は、第2インターロック機構902に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよく、第1穴922に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第2穴924及び第3穴926は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。
【0152】
図9B及び9Cに示すように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構900及び第2インターロック機構902の中を少なくとも部分的に埋めていてもよく、又はこれらへと延びていてもよい。インターロック機構900、902のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528の非導電性材料で囲むと、インターロック機構900、902と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、穴912、914、916、918、920、922、924及び926へと延びていてもよい。
【0153】
いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、第2筐体セグメント112b及び第1筐体セグメント112a又は第1インターロック機構900及び第2インターロック機構902の上側表面から切り出されてもよい。例えば、外殻952は、第2インターロック機構902の上側表面948から切り出されてもよい。いくつかの実施形態では、非導電性コンポーネント528が、インターロック機構から離れた筐体セグメント112の部分へと、またこの部分を通って延びることができるように、穴が、筐体セグメント112の上側表面又は外殻に形成されてもよい。例えば、穴954及び956は、外殻952から切り出されてもよい。
【0154】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構900及び第2インターロック機構902又は筐体セグメント112b、112aの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図9B及び9Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構900及び第2インターロック機構902の上側表面の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構900及び第2インターロック機構902の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112b、112aの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112b、112aとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0155】
図10A~10Cは、側壁114によって少なくとも部分的に画定される内容積1028の中に延びるインターロック機構1000、1002の例を示す。インターロック機構1000、1002は、図1A~1C、2A、3A~3C及び4を参照しつつ記載される第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dの隣接する端部から内容積1028へと内側に延びていてもよい。第3筐体セグメント112cの一部が左に示されており、第4筐体セグメント112dの一部が右に示されている。既に記載したように、第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dは、非導電性筐体コンポーネントが充填された側壁114に沿った隙間によって分離されていてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、図5A~9Cを参照しつつ記載される筐体セグメント112を構造的に連結するのと同じ非導電性筐体コンポーネントの一部であってもよく、又は異なる非導電性筐体コンポーネントであってもよい。同様に、図5A、6A、7A、8A、9A及び10Aを参照しつつ記載される内容積は、内容積が同じであってもよく、又は異なっていてもよい。
【0156】
第1インターロック機構1000は、第3筐体セグメント112cの端部から内容積1028へと内側に延びる第1突起1030を有していてもよい。第2インターロック機構1002は、第4筐体セグメント112dの端部から内容積1028へと内側に延びる第2突起1032を有していてもよい。図に示すように、インターロック機構1000、1002とその突起1030、1032は、それぞれ第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dによって、一体的に画定されてもよい(と共に、例えば、成形されるか、又は加工される)。又は、インターロック機構1000、1002は、他の様式で(例えば溶接又は固定具によって)、第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dに構造的に連結してもよい。
【0157】
インターロック機構1000、1002はそれぞれ、側壁114の内側に沿った隙間(すなわち、外部隙間又は側壁隙間1006)からわずかに背後に設定され、外部隙間1006よりもより大きい幅を有する筐体セグメント112c、112d間の内部隙間1008を形成してもよい。例えば、第3筐体セグメント112cの第1端部表面1034は、第4筐体セグメント112dの第2端部表面1036に対向して配置され、外部隙間1006を画定してもよい。第1インターロック機構1000は、第2インターロック機構1002の第2インターロック表面1040に対向して配置される第1インターロック表面1038を有しており、内部隙間1008を画定していてもよい。第1インターロック表面1038は、第1突起1030によって画定されていてもよく、第2インターロック表面1040は、第2突起1032によって画定されていてもよい。外部隙間1006は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間1008は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図10Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0158】
非導電性筐体コンポーネントが、インターロック機構1000、1002へと、このようなインターロック機構を通り、又はこのようなインターロック機構の周囲に延びるように、多数の穴が、インターロック機構1000、1002それぞれに作られてもよい(それによって、第3筐体セグメント112cと、非導電性筐体コンポーネントと、第4筐体セグメント112dとの間の構造的なカップリングの強度を高める)。図10A及び10Bを参照すると、第1穴1010(例えば、貫通穴)は、第1インターロック機構1000の第1インターロック表面1038又は突起1030へと延びていてもよい。第1穴1010は、一連の複数の部分的に重なり合った穿孔穴によって作られてもよい。いくつかの実施形態では、部分的に重なり合った穴は、穴が重なり合う隆線を減らし、それによって、デバイスが落ちたときに隆線がナイフ又はノミとして動作する傾向を減らすのに十分に近く穿孔されてもよい。代替的な実施形態では、第1穴1010は、エンドミル又は他の手段によって作られてもよい。
【0159】
第1穴1010に加えて、さらなる穴1012、1014が、第1インターロック機構1000又は突起1030に形成されていてもよい。さらなる穴1012、1014は、非導電性筐体コンポーネントを保持するか把持し、保有し、又は沿うようにさらなる表面積を与え、それによって、第3筐体セグメント112cと第4筐体セグメント112dとの間の構造的な連結の強度を高めてもよい。いくつかの実施形態では、さらなる穴1012、1014が穿孔されてもよい。さらなる穴1012、1014は、第1穴1010に対して横方向(例えば、垂直に交差する)に、第1インターロック機構1000の上側表面1018又は突起1030へと延びる第2穴1012と、側壁114及び第1穴1010に対して横方向に(例えば、第1穴1010に垂直に交差する)、第1インターロック機構1000の内側表面1042又は突起1030へと延びる第3穴1014とを備えてもよい。非導電性筐体コンポーネントは、穴1010~1014それぞれの中に、これらを通って、第1インターロック機構1000の種々の部分の周囲に延びていてもよい。外殻1016は、第1インターロック機構1000の上側表面1018から切り出されてもよい。一部の場合には、外殻1016は、曲線状であってもよい。一部の場合には、外殻1016は、第2穴1012と交差していてもよい。図に示すように、外殻1016は、第2穴1012と垂直に交差していてもよい。外殻1016は、第3筐体セグメント112cと、第3筐体セグメント112cの付近を経由する導電体コンポーネントとの間の分離を増し、又はキャパシタンスを減らしてもよい。いくつかの実施形態では、外殻116は、図10Bに示すように、非導電性筐体コンポーネント528によって覆われていてもよい。
【0160】
図10A及び10Cを参照すると、第1穴1020(例えば、貫通穴)は、第2インターロック機構1002の第2インターロック表面1040又は突起1032へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第1穴1020は、第2インターロック機構1002に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第2穴1022(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構1002の上側表面1044又は突起1032へと延びていてもよく、また、第2インターロック機構1002に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第2穴1022は、第1穴1020に対して横方向(例えば、垂直に交差する)であってもよい。第3穴1024(例えば、丸い穴)は、第2インターロック機構1002の下側表面1046又は突起1032へと延びていてもよい。いくつかの実施形態では、第3穴1024は、第1穴1020に対して横方向(例えば、垂直に交差する)に、第2インターロック機構1002に穿孔されてもよく、又は他の方法で切り出されてもよい。第2穴1022及び第3穴1024は、同じ寸法を有していてもよく、又は異なる寸法を有していてもよく、一部の場合には、1個の貫通穴として形成されてもよい。
【0161】
図10Aに示すように、ボス突起1026(例えば、スクリューボス)は、第2インターロック機構1002又は突起1032と一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、ボス突起1026は、図6Aを参照しつつ記載されるように形成されてもよい。
【0162】
図10B及び10Cに示すように、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構1000及び第2インターロック機構1002の中を少なくとも部分的に埋めていてもよく、又はこれらへと延びていてもよい。インターロック機構1000、1002のできる限り多くの表面を非導電性筐体コンポーネント528の非導電性材料で囲むと、インターロック機構1000、1002と非導電性筐体コンポーネント528との間の構造的な連結の強度が高まる傾向があるだろう。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、穴1010、1012、1014、1020、1022及び1024へと延びていてもよい。
【0163】
いくつかの実施形態では、1つ以上の外殻は、筐体セグメント112から(例えば、第4筐体セグメント112d内で)切り出されてもよい。例えば、外殻1048は、第2インターロック機構802の上側表面1044の上の第4筐体セグメント112dから切り出されてもよい。いくつかの実施形態では、穴は、非導電性コンポーネント528が、外殻1048に入り、これを通って延びるように、外殻1048に作られてもよい。例えば、穴1050及び152は、外殻1048から切り出されてもよい。
【0164】
いくつかの実施形態では、フロントカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)が、第1インターロック機構1000及び第2インターロック機構1002又は筐体セグメント112c、112dの上側表面に結合していてもよく、又は非導電性筐体コンポーネント528の上側表面(例えば、図10B及び10Cに示されるもの、非導電性筐体コンポーネント528は、第1インターロック機構1000及び第2インターロック機構1002の上側表面の上を延びている)に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第1インターロック機構1000及び第2インターロック機構1002の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112c、112dの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112c、112dとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0165】
いくつかの実施形態では、図5A~10Cを参照しつつ記載されるインターロック機構の1つ以上の表面は、表面がテクスチャ加工されるか、又は多孔性になるように、エッチングされ、加工され、又は処理されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、深さが2~3ミクロン、幅が2~3ミクロンの穴を形成するように、インターロック機構のいくつかの表面がエッチングされてもよい。このような穴は、インターロック機構と非導電性筐体コンポーネントとの間に流れ、それによって、その構造的な結合を増やすために、非導電性筐体コンポーネントのためのさらなる止まり穴を与える。インターロック機構の壁が薄い領域では、壁の表面は、エッチングされていなくてもよく、又は穴が壁を通って破壊されないことを確実にするように、エッチングが制御されていてもよい(例えば、異なる穴又は空洞部を密封するという課題を避けるために)。
【0166】
図11A及び11Bは、図2A、3A~3C、4、5A、6A、7A、8A、9A及び10Aを参照しつつ記載される外部(側壁)及び筐体セグメント112間の内部隙間が、どのように対称に、又は非対称に並んでいるかを示す。図11Aは、対称に並んだ対応する外部隙間1100及び内部隙間1102を示す。図11Bは、非対称に並んだ対応する外部隙間1124及び内部隙間1126を示す。
【0167】
一例として、図11Aは、筐体の側壁1108の一部を形成し得る2個の隣接する筐体セグメント1104、1106の一般的描写を示す。第1インターロック機構1110は、第1筐体セグメント1104の端部から、側壁1108によって少なくとも部分的に画定される内容積1132へと内側に延びる突起1130を有していてもよい。第2インターロック機構1112は、第2筐体セグメント1106の端部から内容積1132へと内側に延びる突起1134を有していてもよい。外部隙間1100は、第1筐体セグメント1104と第2筐体セグメント1106との間に画定されていてもよい。インターロック機構1110、1112は、外部隙間1100から、外部隙間1100よりもより大きい幅を有する内部隙間1102から背後に設定されていてもよい。例えば、第1筐体セグメント1104の第1端部表面1136は、第2筐体セグメント1106の第2端部表面1138に対向して配置され、外部隙間1100を画定していてもよい。第1インターロック機構1110は、第2インターロック機構1112の第2インターロック表面1142に対向して配置される第1インターロック表面1140を有しており、内部隙間1102を画定していてもよい。第1インターロック表面1140は、第1突起1130によって画定されてもよく、第2インターロック表面1142は、第2突起1134によって画定されてもよい。外部隙間1100は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間1102は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図11Aに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0168】
第1インターロック表面1140は、第1端部表面1136から第1オフセット1114aだけオフセットされていてもよく、第2インターロック表面1142は、第2端部表面1138から第2オフセット1114bだけオフセットされていてもよく、オフセット1114a、1114bは、外部隙間1100及び内部隙間1102が対象形に並ぶように同じであってもよい。非導電性筐体コンポーネントは、側壁1108に沿って(すなわち、オフセット1114a、1114bに沿って延びる)、筐体セグメント1104、1106に重なっており、外部隙間1100及び内部隙間1102を埋めていてもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネントは、ファイバーフィルを含むポリマー材料から作られてもよく、ポリマー材料は、側壁1108の外部面(例えば、外部隙間1100を架橋するか、又は埋める側壁1108の一部)を生成するのに加え、第1及び第2インターロック機構1110、1112の中の種々の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよい。他の実施形態では、非導電性筐体コンポーネントは、第1ポリマー材料から作られる第1部分と、第2ポリマー材料から作られる第2部分とを含んでいてもよい。第1ポリマー材料は、ファイバーフィルを含み、第1インターロック機構及び第2インターロック機構の中の種々の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよい。第2ポリマー材料は、第1ポリマー材料とは異なり、側壁1108の外部面を形成していてもよい(例えば、外部隙間1100を架橋するか、又は埋める側壁1108の一部)。ファイバーフィルを含む各ポリマーは、ガラス又は他の種類の繊維を含むファイバーフィルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2ポリマー材料は、ファイバーフィルも含んでいてもよいが、第1ポリマー材料のファイバーフィルとは異なるファイバーフィルを含んでいてもよい。
【0170】
さらなる一例として、図11Bは、筐体の側壁1108の一部を形成し得る2個の隣接する筐体セグメント1116、1118の一般的描写を示す。第1インターロック機構1120は、第1筐体セグメント1116の端部から、側壁1108によって少なくとも部分的に画定される内容積1146へと内側に延びる突起1144を有していてもよい。第2インターロック機構1122は、第2筐体セグメント1118の端部から内容積1146へと内側に延びる突起1148を有していてもよい。外部隙間1124は、第1筐体セグメント1116と第2筐体セグメント1118との間に画定されていてもよい。インターロック機構1120、1122は、外部隙間1124から、外部隙間1124よりもより大きい幅を有する内部隙間1126から背後に設定されていてもよい。例えば、第1筐体セグメント1116の第1端部表面1150は、第2筐体セグメント1118の第2端部表面1152に対向して配置され、外部隙間1124を画定していてもよい。第1インターロック機構1120は、第2インターロック機構1122の第2インターロック表面1156に対向して配置される第1インターロック表面1154を有しており、内部隙間1126を画定していてもよい。第1インターロック表面1154は、第1突起1144によって画定されていてもよく、第2インターロック表面1156は、第2突起1148によって画定されていてもよい。外部隙間1124は、第1隙間の幅を有していてもよく、内部隙間1126は、第2隙間の幅を有していてもよい。いくつかの実施形態では、また、図11Bに示されるように、第2隙間の幅は、第1隙間の幅より大きくてもよい。
【0171】
第1インターロック表面1154は、第1端部表面1150から第1オフセット1128aだけオフセットされていてもよく、第2インターロック表面1156は、第2端部表面1152から第2オフセット1128bだけオフセットされていてもよく、オフセット1128a、1128bは、外部隙間1124及び内部隙間1126が対象形に並ぶように同じであってもよい。非導電性筐体コンポーネントは、側壁1108に沿って(すなわち、オフセット1128a、1128bに沿って延びる)、筐体セグメント1116、1118に重なっており、外部隙間1124及び内部隙間1126を埋めていてもよい。
【0172】
非対称に並んだ外部隙間1124及び内部隙間1126によって、隣接するインターロック機構1120、1122を、アンテナとして働かせ得る導電体筐体セグメント1116、1118の間の十分な分離を与えつつ、筐体側壁1108に沿った位置に移動させることができるだろう。筐体セグメント1116、1118が互いに連結する可能性を下げる(それによって、導電性筐体セグメントを独立して共振させることができ)及び/又は導電性筐体セグメント間のキャパシタンスを減少させるために、十分な分離が必要な場合がある。
【0173】
いくつかの実施形態では、外部隙間の境界での筐体セグメントの厚さは、外部隙間の幅の関数として定義されてもよく、又はその逆に、外部隙間の幅は、外部隙間の境界での筐体セグメントの厚さの関数として定義されてもよい。例えば、外部隙間1100の境界での筐体セグメント1104又は1116の厚さ(図11A及び11Bを参照)は、外部隙間1100又は1124の幅の関数として定義されてもよい。
【0174】
いくつかの実施形態では、内部隙間の境界での筐体セグメントの厚さは、内部隙間の幅の関数として定義されてもよく、又はその逆に、外部隙間の幅は、内部隙間の境界での筐体セグメントの厚さの関数として定義されてもよい。例えば、内部隙間1102又は1126の幅は、内部隙間1102又は1126の境界での筐体セグメント1104又は1116の厚さの関数として定義されてもよい(図11A及び11Bを参照)。
【0175】
いくつかの実施形態では、図11A及び11Bを参照しつつ記載される外部隙間又は内部隙間の幅は、側壁1108の良好な構造的な剛性も維持しつつ、他の方法で、隣接する導電性筐体セグメントの端部間のキャパシタンス又はカップリングを減らすように規定されてもよい。
【0176】
図12を見ると、図1A~1C、2A、3A~3C、4、7A~7B、9A及び9Cを参照しつつ記載される第1筐体セグメント112aと、インターロック機構902、700に隣接し、埋め、囲む非導電性筐体コンポーネント528の部分116a、116c、1204と、第1筐体セグメント112aの他の内側表面の等角投影図が示されている。図に示すように、非導電性筐体コンポーネント528の第1部分1204は、第1筐体セグメント112aの下側表面(そのインターロック機構902、700の下側表面を含む)の下から支持プレートの上、下、又は上方に(例えば、図4を参照しつつ記載される支持プレート110の上、下、上方、又は支持プレート110をカプセル化するように)延びるガセット1200を形成してもよい。非導電性筐体コンポーネント528の第1部分1204は、インターロック機構902、700へと、第1筐体セグメント112aの他の機構へと、側壁114の内側表面に沿って少なくとも部分的に延びていてもよい。非導電性筐体コンポーネント528の第1部分1204は、他の筐体セグメント(例えば、他の図を参照しつつ記載される第2筐体セグメント112b及び第5筐体セグメント112e)の隣接する端部から延びるインターロック機構900、702へと延びていてもよい。強化リブ又はバットレス1202aは、ガセット1200と、側壁114の内側表面に沿って延びる非導電性筐体コンポーネント528の一部との間に作られてもよい。ガセット1200及び/又はバットレス1202aは、第1筐体セグメント112a及び隣接する筐体セグメントに対するその構造的なカップリングの剛性を高めてもよく、一部の場合には、第2筐体セグメントの端部でのインターロック機構900と第5筐体セグメントの端部でのインターロック機構702との間にある角の一部に広がっていてもよい。他のバットレス、例えば、バットレス1202bが、非導電性筐体コンポーネント528の第1部分1204によって作られてもよい。いくつかの実施形態では、接着剤は、非導電性筐体コンポーネントの第1部分1204(例えば、ガセット1200)を支持プレート110に結合してもよい。ガセット1200及びバットレス1202a、1202bは、側壁114の他の角で複製されてもよく、デバイスの角に取り付けられた筐体セグメント(特に、デバイスの角のちょうど周囲を包む筐体セグメント)のための余剰の構造支持を与えてもよい。
【0177】
図12にも示されるように、非導電性筐体コンポーネント528の第2部分116e、116cが、筐体セグメント112間の隙間の一部を埋め、側壁114の外部面部分を形成してもよい。いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528の第1部分1204は、更に構造的な剛性を与えてもよく、非導電性筐体コンポーネント528の第2部分116e、116cは、第1部分1204よりも均一な稠度を有しており、側壁114に沿って更に平滑な外部面を与えてもよい。
【0178】
いくつかの実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528の全体は、ファイバーフィルを含むポリマー材料から作られてもよく、ポリマー材料は、側壁114の外部面の一部を形成するのに加え、インターロック機構900、902、700、702中の種々の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよい。他の実施形態では、非導電性筐体コンポーネント528は、第1ポリマー材料から作られてもよい第1部分1204と、第2ポリマー材料から作られてもよい第2部分116e、116cとを含んでいてもよい。第1ポリマー材料は、ファイバーフィルを含み、第1インターロック機構及び第2インターロック機構の中の種々の穴を少なくとも部分的に埋めていてもよい。第2ポリマー材料は、第1ポリマー材料と異なっており、側壁114の外部面を形成していてもよい。ファイバーフィルを含む各ポリマーは、ガラス又は他の種類の繊維を含むファイバーフィルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、第2ポリマー材料は、ファイバーフィルも含んでいてもよいが、第1ポリマー材料のファイバーフィルとは異なるファイバーフィルを含んでいてもよい。
【0179】
ボス突起1204、1206(例えば、スクリューボス)が、第1筐体セグメント112aの下側表面から内側に(すなわち、デバイスの背面の方を向いている第1筐体セグメント112aの表面に)延びる第1筐体セグメント112aの一部に形成されてもよい(例えば、加工されてもよい)。いくつかの実施形態では、ボス突起1204、1206は、既に記載されている穴カッタを用いて作られてもよい。ボス突起1204、1206は、ボス突起1204、1206それぞれにフレックス回路を接続するネジを受け入れるようにタップされてもよく、それによって、第1筐体セグメント112aにフレックス回路を接続する。ボス突起1204は、図12で左側に、接地コネクタを与えてもよく、ボス突起1206は、右側に、アンテナ供給コネクタ(又は単に「供給コネクタ」と呼ばれる)を与えてもよい。ボス突起1204、1206は、第1筐体セグメント112aの別個の内側の伸張の上に形成され、その間の導電路の長さが大きくなるだろう(又は第1筐体セグメント112aの共振部分の長さが大きくなるだろう)。
【0180】
図13A~13Dは、デバイスの額部分の種々の詳細を示し(例えば、デバイスのディスプレイの上縁部の下、上、又は上方に延びるデバイスの一部)、図14A~14Gは、デバイスの顎部分の種々の詳細を示す(例えば、デバイスのディスプレイの底縁部の下、上、又は下方に延びるデバイスの一部)。
【0181】
図13Aは、図1A~1C、2A、3A、4、5A、5C、6A、6B及び10A~10Cを参照しつつ記載される第3筐体セグメント112c及び第4筐体セグメント112dと、第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112fの一部の平面図を示す。図13Aは、非導電性筐体コンポーネント528の別の部分1354(例えば、更に剛性の部分)とは異なり、非導電体セグメント又は側壁114の一部を形成する非導電性筐体コンポーネント528の部分116a、116b、116fを含め、これらのコンポーネント全てを構造的に連結する非導電性筐体コンポーネント528も示す。
【0182】
図に示すように、支持プレート110は、側壁114に近い支持プレート110の縁部1302から内側に延びる深い凹部1300を有していてもよい。凹部1300は、フレックス回路に接続するコンポーネントの位置を収容してもよく、フレックス回路を側壁114に非常に近い位置に配置することができるだろう。
【0183】
筐体セグメント112が導電体であり、アンテナとして使用される場合、支持プレート110中のスロット(例えば、スロット1304)は、筐体セグメント112に連結し、アンテナの動作を望ましくない方向に変え、アンテナの効率を下げてしまう場合がある。いくつかの実施形態では、支持プレート110の寄生スロット(例えば、スロット1304)は、電気的に閉じていてもよく、又は短絡していてもよい(例えば、導電性コンポーネント1306、例えば、スロット1304の開放端部1308で、又はその付近で、又はスロット1304の対向する端部の間の他の点で、スロット1304の対向する縁部の間のストラップを溶接することによって)。寄生スロットは、アンテナの性能を損ない、アンテナの性能をチューニングするために使用可能なスロットアンテナ機構とは異なるスロットである。
【0184】
図13Aは、図4を参照しつつ記載されるカメラブレイス402を示す。いくつかの実施形態では、カメラブレイス402は、接地されていてもよく、第4筐体セグメント112dの接地コネクタ1310がカップリングし、設置したカメラブレイス402を介して接地されてもよい。第4筐体セグメント112dの接地コネクタ1310をカメラブレイス402によって接地に電気的に連結するのは、カメラブレイス402と隣接する筐体セグメント112c、112d、112fとの間の小さいクリアランスを与えるフレックス回路において、接地コネクタ1310を接地に連結させるのより容易であろう。しかし、デバイスが、第4筐体セグメント112dを含む角が接するように落下する場合があるため、カメラブレイス402と接地コネクタ1310との間の溶接された接続又は他の剛性接続は、デバイスが落下したときに壊れる傾向があるだろう。カメラブレイス402と接地コネクタ1310との間の接地が破壊される可能性を減らすために、接地コネクタ1310は、弾性導電性コンポーネント1312(例えば、カメラブレイス402又は接地コネクタ1310の一方から延び、接地コネクタ1310又はカメラブレイス402の他方に溶接される弾性導電性タブ又はストラップ)を用いてカメラブレイス402に電気的に連結していてもよい。又は、弾性導電体コンポーネント1312(例えば、ワイヤ、ストラップ又は薄い金属プレート)を、カメラブレイス402及び接地コネクタ1310それぞれに溶接してもよく、又は他の方法で連結してもよい。
【0185】
図13Bに示されるように、接地バネが噛合し得る接地パッド1314は、カメラブレイス402の上に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、接地パッド1314は、第6筐体セグメント112fに面するカメラブレイス402の側面1316に作られてもよい(例えば、カメラブレイス402の側面1316と第6筐体セグメント112fとの間のチャンネル1318において)。接地接続の電気的連続性を改良し、接地ノイズを減らすために、接地パッド1314は、カメラブレイス402を形成するステンレス鋼又は他の導電性材料に溶接された金メッキ(又は金メッキしたプレート)を含んでいてもよい。接地パッド1314に噛合する接地バネは、フレックス回路上に形成されてもよく、フレックス回路は、チャンネル1318に配置され、接地バネは、接地パッド1314に面し、接触している(接地バネは図13Bに示されていないが、図17Bには示されている)。ここで、また、バネが接触する他の位置で、特に、低力バネ接点で有用であり得る金-金接触(例えば、金又は金メッキされた接地パッド1314及び接地バネ)は、導電性パッドに電気的に連結している。RF信号が、バネの接点を通る場合、このバネの接点は、無線通信(例えば、特定の無線周波数帯)を妨害する高調波を導入することがある。金-金接触は、このような高調波の可能性又は振幅を減らすことができる。
【0186】
図13Cは、デバイスの前面からデバイスの背面に向かって見るときに見られるような、デバイスの額部分のさらなる内部構造及び接続を示す。接続は、第3、第4及び第5筐体セグメント112c、112d、112eと1つ以上アンテナフレックス回路との間に作られる種々のアンテナ接続を含む。アンテナフレックス回路の例を、図17A及び17Bを参照しつつ、本明細書に詳述する。アンテナフレックス回路は、筐体セグメント112c、112d、112eの接地接続に対する接地へと延びており、アンテナ供給コネクタに、またアンテナ供給コネクタから信号を運び、及び/又はアンテナチューニングコンポーネント(例えば、アンテナとして働かせる筐体セグメントの共鳴、周波数又は帯幅をチューニングするために使用可能なコンポーネント)を運んでもよい。
【0187】
図13Cに示すように、第3筐体セグメント112cは、接地コネクタ1320と、供給コネクタ1322と、チューニングコネクタ1324とを備えてもよい。接地コネクタ1320は、接地コネクタ1320及び接地コネクタ1326を両方とも支持プレート110に接続するフレックス回路によって、支持プレート110に(それによって、接地に)電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、接地コネクタ1320は、第3筐体セグメント112cによって画定される角に配置されていてもよい。供給コネクタ1322は、デバイスの縁部1328に沿って、角から中に配置されていてもよい。チューニングコネクタ1324は、上縁部1328の中央付近に配置されていてもよい。供給コネクタ1322及びチューニングコネクタ1324は、両方ともフレックス回路に電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、接地コネクタ1320、供給コネクタ1322、チューニングコネクタ1324及び支持プレート接地コネクタ1326はそれぞれ、共通のフレックス回路、例えば、図17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路に電気的に連結していてもよい。同じフレックス回路が、第5筐体セグメント112eを接地するための電気コネクタ(例えば、接地コネクタ1330で)と、チューナー設置コネクタ1332に接続するチューニングコンポーネントとを与えてもよい。
【0188】
図13Cに示すように、第4筐体セグメント112dは、接地コネクタ1334と、供給コネクタ1336と、チューニングコネクタ1338とを備えてもよい。接地コネクタ1334は、カメラブレイス402に電気的に連結していてもよい(例えば、図13Aを参照しつつ記載される弾性導電体コンポーネント1312を用いて)。フレックス回路、例えば、図17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路は、カメラブレイス402上の接地パッド(例えば、図13Bを参照しつつ記載される接地パッド1314)に噛合する接地バネを有していてもよい。従って、フレックス回路及び第4筐体セグメント112dの接地電位は、カメラブレイス402を介して電気的に連結されてもよい。カメラブレイス402のための他の接地接続は、例えば、カメラブレイス402の周囲に沿った点に配置される支持プレート110又はカメラモジュールバイアスバネ1340、1342によって作られてもよい。第4筐体セグメント112dのための接地コネクタ1334及び供給コネクタ1336は、第4筐体セグメント112dの対向する端部付近に配置されてもよく、いくつかの実施形態では、接地コネクタ1334は、デバイスの上縁部1328に更に近い位置に配置されてもよく、供給コネクタ1336は、デバイスの側面縁部1344に更に近い位置に配置されてもよい。第4筐体セグメント112dのためのチューニングコネクタ1338は、第6筐体セグメント112fであってもよく、図6Aを参照しつつ記載されるボス突起の形態をとっていてもよい。チューニングコネクタ1338は、図17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路に連結していてもよく、フレックス回路は、チューニングコンポーネント、例えば、第6筐体セグメント112fと支持プレート110との間に画定されるスロットアンテナ機構302d(図3Aを参照)を第4筐体セグメント112dに接続するか、又は切断するように動作させ得るスイッチを含む回路を有していてもよい。
【0189】
第3筐体セグメント112cは、一部の場合には、Fargo供給コネクタ1346を有していてもよい。Fargo供給コネクタ1346は、第4筐体セグメント112dに隣接する第3筐体セグメント112cの端部付近で、デバイスの上縁部1328に沿って配置されていてもよい。又は、Fargo供給コネクタ1346は、第3筐体セグメント112cに沿って他の場所に配置されていてもよい。
【0190】
図13Cは、デバイスの額部分に取り付けられ得るスピーカー1348、カメラ1350及び生体認証センサ1352(例えば、赤外線カメラ)の位置例を示す。これらのコンポーネントのための接地接続1354、1356、又はデバイスの額部分に配置される他のコンポーネントは、図示される通り、デバイスの上縁部1328の付近に与えられてもよい。
【0191】
図13Dは、デバイスの背面からデバイスのフロントカバー106aに向かって見るときに見られるような、デバイスの額部分のさらなる内部構造及び接続を示す。この構造は、図13Cを参照しつつ記載されるカメラ1350と生体認証センサ1352とを備える。デバイスの額部分の断面を図22に示す。
【0192】
ここで、デバイスの顎部分を見ると、図14Aは、図1A~1C、2A、3A、4、7A、7B、8A、8C及び9A~9Cを参照しつつ記載される第1筐体セグメント112a及び第2筐体セグメント112bと、第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112fの一部の平面図を示す。図14Aは、非導電性筐体コンポーネントの別の部分1474とは異なり、非導電体セグメント又は側壁114の一部を形成する非導電性筐体コンポーネント528の部分116c、116d、116eを含め、これらのコンポーネント全てを構造的に連結する非導電性筐体コンポーネント528も示す。
【0193】
図に示すように、支持プレート110は、側壁114に近い支持プレート110の縁部1404から内側に延びる1つ以上の深い凹部1400、1402を有していてもよい。凹部1400、1402は、フレックス回路に接続するコンポーネントの位置を収容してもよく、フレックス回路を側壁114に非常に近い位置に配置することができるだろう。
【0194】
第1スロットアンテナ機構302aは、第5筐体セグメント112eと支持プレート110との間に形成されてもよく、第2スロットアンテナ機構302bは、第6筐体セグメント112fと支持プレートとの間に形成されてもよい。
【0195】
図14Bは、デバイスの前面からデバイスの背面に向かって見るときに見られるような、デバイスの額部分のさらなる内部構造及び接続を示す。接続は、第1、第2、第5及び第6筐体セグメント112a、112b、112e、112fと1つ以上アンテナフレックス回路との間に作られる種々のアンテナ接続を含む。アンテナフレックス回路の例を、図17Aを参照しつつ、本明細書に詳述する。アンテナフレックス回路は、筐体セグメント112a、112bの接地コネクタ1406、1408に対する接地まで延び、アンテナ供給コネクタ1410、1412へ、また、これらからの信号を運び、チューニングコネクタ1414、1416に連結するアンテナチューニングコンポーネントを運んでもよい。
【0196】
図14Bに示すように、第1筐体セグメント112aは、接地コネクタ1406と、供給コネクタ1410と、チューニングコネクタ1414とを備えてもよい。接地コネクタ1406は、接地コネクタ1406及び接地コネクタ1418を両方とも支持プレート110に接続するフレックス回路によって、支持プレート110に(それによって、接地に)電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、接地コネクタ1406は、デバイスの左縁部1420に近い(第2筐体セグメント112bから離れる)位置に配置されてもよく、供給コネクタ1410は、デバイスの下側縁部1422に近い位置に配置されてもよい。第1筐体セグメント112aのためのチューニングコネクタ1414は、第5筐体セグメント112eであってもよく、図7Aを参照しつつ記載されるボス突起724の形態をとっていてもよい。チューニングコネクタ1414は、図17Aを参照しつつ記載されるフレックス回路に連結していてもよく、フレックス回路は、チューニングコンポーネント、例えば、第5筐体セグメント112eと支持プレート110との間に画定されるスロットアンテナ機構302a(図14Aを参照)を第1筐体セグメント112aに接続するか、又は切断するように動作させられ得るスイッチを含む回路を有していてもよい。スロットアンテナ機構302aに沿った点で、コネクタ1414及び1424で支持プレートに接地されてもよい。
【0197】
図14Bに示すように、第2筐体セグメント112bは、接地コネクタ1408と、供給コネクタ1412と、チューニングコネクタ1416とを備えてもよい。接地コネクタ1408は、接地コネクタ1408と、支持プレート110又は第6筐体セグメント112f上の1つ以上の接地コネクタ1426、1428、1430、1432に接続するフレックス回路によって、支持プレート110に、(また、それによって接地に)電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、接地コネクタ1408は、デバイスの右縁部1434に近い(第1筐体セグメント112aから離れる)位置に配置されてもよく、供給コネクタ1412は、デバイスの下側縁部1422に近い位置に配置されてもよい。チューニングコネクタ1416は、下側縁部1422の中央付近に配置されていてもよい。供給コネクタ1412及びチューニングコネクタ1416は、両方ともフレックス回路に電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、接地コネクタ1408、供給コネクタ1412、チューニングコネクタ1416及び支持プレート接地コネクタ1426、1428、1430、1432はそれぞれ、共通のフレックス回路、例えば、図17Aを参照しつつ記載されるフレックス回路に電気的に連結していてもよい。同じフレックス回路が、チューニングコネクタ1416に接続するチューニングコンポーネントも与えてもよい。
【0198】
第2筐体セグメント112bは、一部の場合には、代替的な接地コネクタ、供給コネクタ及び/又はチューニングコネクタ(例えば、供給/チューニングコネクタ1436)を備える。これらの代替的なコネクタは、他の接地コネクタ、供給コネクタ及びチューニングコネクタ1408、1412、1416として同じフレックス回路に連結してもよいが、他の接地コネクタ、供給コネクタ及びチューニングコネクタ1408、1412、1416よりも第1筐体セグメント112aに近い位置に配置されてもよく、第6筐体セグメント112f上のさらなるチューニングコネクタ1438は、図8Aを参照しつつ記載されるボス突起824の形態をとっていてもよい。チューニングコネクタ1438は、図17Aを参照しつつ記載されるフレックス回路に連結していてもよく、フレックス回路は、チューニングコンポーネント、例えば、第6筐体セグメント112fと支持プレート110との間に画定されるスロットアンテナ機構302b(図14Aを参照)を第2筐体セグメント112bに接続するか、又は切断するように動作させられ得るスイッチを含む回路を有していてもよい。
【0199】
図14Cは、第2筐体セグメント112bの外部等角投影図を示す。多数のポート1440(貫通穴)が、第2筐体セグメント112bに形成されていてもよい。ポートは、デバイスの周囲圧力検知ポート1440a(例えば、気圧検知ポート)、スピーカー又はマイクロフォンポートとして機能する1つ以上の第2ポート1440b、電源コードを受け入れるための電源ポート1440cなどのポートを含んでいてもよい。他のポートも与えられてもよく、又は示されているポート1440の一部が別の目的に使用されてもよい。例えば、第2筐体セグメント112bは、オーディオジャック、ビデオポート又はオーディオ/ビジュアル(A/V)ポートを備えてもよい。いくつかの実施形態では、示されている1つ以上のポート1440が与えられなくてもよく、又は異なる形状を有していてもよい。一例として、電源ポート1440c以外のポート1440の全てが、第2筐体セグメント112bの外部面に沿って、丸みを帯びた形状を有していることが示されている。電源ポート1440cは、楕円であるように示されている。図14Cは、電源ポート1440cの左に配置される4個のスピーカーポート1440bと、電源ポート1440cの右に配置される6個のスピーカーポート1440bを示す。又は、電源ポート1440cのいずれかの側面に同じ数のスピーカーポート1440bが与えられてもよく、異なる数のスピーカーポート1440bが与えられてもよい。
【0200】
図14Dは、第2筐体セグメント112bの内部等角投影図を示す。図に示すように、壁1442、1444、1446は、第2筐体セグメント112bに作られたポート1440の個々のもの又はセットの一部の周囲にあってもよい。壁1442、1444、1446は、第2筐体セグメント112bから内側に延び、密封表面として機能し得る一連の表面を与えてもよい。例えば、ガスケット又は他のコンポーネントが、電力ポート1440cの左に配置されるスピーカーポート1440bの周囲に作られる第1密封表面1448に、電力ポート1440cの右に配置されるスピーカーポート1440b及び周囲圧力検知ポート1440aの周囲に作られる第2密封表面1450に接続してもよい。いくつかの実施形態では、顎領域での第2筐体セグメント112bと他の導電体構造との間のキャパシタンスを変える(例えば、減らす)ために、第2筐体セグメント112bの部分1452、1454が除去されてもよい。例えば、第2筐体セグメント112bと、側壁114を形成する筐体セグメント112に適合するカバーに接続する接地した要素との間のキャパシタンスを減らすために、第2筐体セグメント112bの部分1452、1454(例えば、電力ポート1440cのいずれかの側にある部分1452、1454)が除去されてもよい。第2筐体セグメント112bの上側表面の部分1452、1454が除去される場合、カバーのための支持表面を与え、第2筐体セグメント112bの構造的一体性と密封表面の一体性を保持するために、他の部分1456、1458が残っていてもよい。
【0201】
図14Eは、図14Dと同じ角度からの第2筐体セグメント112bを示すが、導電性筐体コンポーネント(例えば、導電性筐体コンポーネント528及び116e)が、図14Dを参照しつつ記載される密封表面1448、1450の周囲にどのようにして配置され得るかの一例を更に与える。いくつかの実施形態では、隣接する筐体セグメント112の隣接するインターロック機構を構造的に連結するために使用される同じ非導電性筐体コンポーネント528は、壁1442、1444、1446の周囲に配置され、密封表面1448、1450を与えてもよい。
【0202】
図14Fは、図14Eの電源ポート1440cの右に配置されたポートの1つ(例えば、1440a又は1440b)を通って切断された第2筐体セグメント112bの断面を示す。図14Gは、図14Eの電源ポート1440cの左に配置されたポートの1つ1440bを通って切断された第2筐体セグメント112bの断面を示す。図14Fに示されるように、周囲圧力検知ポート1440aの一部(と同様に、図14Eにおける電力ポート1440cの右に対するポート1440の全て)は、内側表面1476を有していてもよく、又はデバイスへと延びる内側表面1476としてデバイスのリアカバー106bの方へと延びるボアを有していてもよい。ポート1440aの上部壁1460(すなわち、デバイスのフロントカバーに面する壁の一部)は、上部壁1460がデバイスへと延びるとき、リアカバー106bの方へも延びていてもよい。角度を付けられたポート1440a、特に、ポート1440aの角度を付けられた上部壁1460は、第2筐体セグメント112bと、第2筐体セグメント112aによって支持されるフロントカバーに接続する導電体要素との間のキャパシタンスを更に減らすのに役立つだろう。周囲圧力検知ポート1440a(及び他のポート1440)は、キャパシタンスの減少と、ポート1440aに対するアクセスとのバランスを取る角度で、下側に(すなわち、リアカバー106bの方に)角度が付けられていてもよい(例えば、1つ以上のコンポーネントが、デバイスに対して内側からポート1440aに挿入される必要があると仮定する)。いくつかの実施形態では、ポート1440aへの内部入口の周囲の密封表面1450は、リアカバー106bの内側表面に対して垂直に延びていてもよい。
【0203】
いくつかの実施形態では、ポート1440の全体が、リアカバー106bに対して傾斜していてもよい。他の実施形態では、図14F及び図14Gに示されるように、ポート1440の一部のみがリアカバー106bに対して傾斜していてもよい。一部の場合には、ポート1440は、複数の穿孔又はエンドミルによる操作の結果として作られてもよい。例えば、図14Fに示すポートは、側壁114に垂直に、側壁114の外側から第1穴1462を穿孔することによって作られてもよい。第2穴1464は、側壁114の内側から側壁114に垂直に穿孔されてもよい。第1穴1462及び第2穴1464は、オフセットであってもよく、交差していてもよく、又は交差していなくてもよい。第3穴1466は、第1穴1462及び第2穴1464に対して垂直と平行の間の角度で、側壁114の内側から穿孔されてもよい。いくつかの実施形態では、第3穴1466は、第1穴1462及び第2穴1464に対して約30°(±10%)の角度で穿孔されてもよい。第3穴1466は、第1穴1462及び第2穴1464の両方と交差していてもよいが、第2筐体セグメント112bの外部面を通って延びていなくてもよい。代替的な実施形態では、第3穴1466は、15°~45°の角度、又は別の角度で穿孔されてもよい。
【0204】
図14Gに示されるように、スピーカーポート1440bの一部(と同様に、図14Eにおける電力ポート1440cの左に対するポート1440の全て)は、内側表面1478を有していてもよく、又はデバイスへと延びる内側表面1478としてデバイスのリアカバー106bの方へと延びるボアを有していてもよい。ポート1440bの上部壁1480は、上部壁1480がデバイスへと延びるとき、リアカバー106bの方にも延びていてもよい。一般的に、スピーカーポート1440bは、図14Fを参照しつつ記載される周囲圧力検知ポート1440aに対して同様に角度が付けられていてもよい。しかし、周囲圧力検知ポート1440aの内部入口周辺の密封表面1450とは対照的に、スピーカーポート1440b周囲の密封表面1448は、デバイスのリアカバー106bに対して傾斜していてもよい。図14Gに示される構成は、顎領域において第2筐体セグメント112bと他の導電性構造との間のキャパシタンスも減らすだろう。密封表面1448の傾きは、キャパシタンスの減少と、構造的な剛性の維持とのバランスを取るために、異なる程度まで傾いていてもよく、又は傾いていなくてもよい(例えば、図14Fに示されるポート断面は、図14Gに示されるポート断面よりもより大きい構造的な剛性を有していてもよいが、図14Gに示されるポート断面は、図14Fに示されるポート断面よりも更にキャパシタンスを低下させてもよい)。
【0205】
いくつかの実施形態では、図14Gに示すポートは、側壁114に垂直に、側壁114の外側から第1穴1468を穿孔することによって作られてもよい。第2穴1470は、側壁114の内側から側壁114に垂直に穿孔されてもよい。第1穴1468及び第2穴1470は、オフセットであってもよく、交差していてもよく、又は交差していなくてもよい。第3穴1472は、第1穴1468及び第2穴1470に対して垂直と平行の間の角度で、側壁114の内側から穿孔されてもよい。いくつかの実施形態では、第3穴1472は、第1穴1468及び第2穴1470に対して約30°(±10%)の角度で穿孔されてもよい。第3穴1472は、第1穴1468及び第2穴1470の両方と交差していてもよいが、第2筐体セグメント112bの外部面を通って延びていなくてもよい。代替的な実施形態では、第3穴1472は、15°~45°の角度、又は別の角度で穿孔されてもよい。
【0206】
図14F及び14Gそれぞれにおいて、非導電性筐体コンポーネント528は、側壁114の内側の上側表面に沿って延びており、ディスプレイ(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるディスプレイ104)を支持し、囲むレッジ1482及び境界1484を形成する。側壁114の内側の上側表面に沿って延びる非導電性筐体コンポーネント528の一部(例えば、境界1484)は、側壁114に対する粉砕の負荷を吸収し、及び/又は側壁に沿って上側(ディスプレイから離れる方向)に粉砕の負荷を移すのに役立つだろう。
【0207】
ここで図15A~15Cを参照すると、領域1500、1502、1504、1506の例が示され、図1A~1C、2A、3A-3C、4、5A、5B、6A、6C、7A、7C、8A及び8Bを参照しつつ記載される第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112fが、図4、13A及び14Aを参照しつつ記載される支持プレート110に構造的に連結していてもよい。図15Aに示されるように、第5筐体セグメント115eは、支持プレート110の左縁部に沿った領域1500、1502で一対の溶接によって、支持プレート110に構造的及び電気的に連結していてもよく、第6筐体セグメント112fは、支持プレート110の右縁部に沿った領域1504、1506で一対の溶接によって、支持プレート110に構造的及び電気的に連結していてもよい。いくつかの実施形態では、溶接は、レーザ溶接であってもよい。いくつかの実施形態では、溶接は、示す通り、長手方向の溶接であってもよい。いくつかの実施形態では、長手方向の溶接は、スポット溶接によって置き換えられてもよく、又はスポット溶接で補助されてもよい。
【0208】
第5筐体セグメント112eは、図6Aを参照しつつ記載されるように、ボタンアセンブリを取り付け得る開口を有していてもよい。第3筐体セグメント112cに隣接する第5筐体セグメント112eの端部に、溶接のための小さい空間が存在してもよく、第5筐体セグメント112eは、クリップ1508によって、支持プレート110に構造的及び電気的に連結していてもよい。図15Aに示す溶接及びクリップ1508の断面の例をそれぞれ図15B及び15Cに示す。
【0209】
図15Bは、図15Aを参照しつつ記載される溶接1510の1つの断面例を示す。溶接1510は、第5筐体セグメント112e又は第6筐体セグメント112fを支持プレート110に直接的に溶接する溶接であってもよい。いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤534によって、第5筐体セグメント112e又は第6筐体セグメント112fの下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112e、112fの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤534は、筐体セグメント112e、112fとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0210】
図15Cは、図15Aを参照しつつ記載されるクリップ1508の断面例を示す。一例として、クリップ1508は、図5Aを参照しつつ記載されるボス突起512のネジ式穴と並び、その周囲に並べられてもよく、クリップ1508の穴を通って挿入され、ボス突起512にねじ込まれるネジ1512によって、第5筐体セグメント112eに電気的に連結してもよい。ネジ1512は、ボタンアセンブリ及びワッシャ1516のためのブラケット1514も保持していてもよい。クリップ1508は、デバイスのリアカバー106bの方に延びており、1回以上曲がり、支持プレート110の一部の上を延び、支持プレート110に形成されるか、又は機械的に連結するボス突起1518の上及び周囲を延びていてもよい。クリップ1508は、クリップ1508の穴を通って挿入され、ボス突起1518にねじ込まれるネジ1520によって、ボス突起1518に保持されていてもよい。支持プレート110の上に延びるクリップ1508の一部は、支持プレート110に溶接され(例えば、溶接1522によって)、第5筐体セグメント112eを支持プレート110に構造的に連結するための余剰の剛性を与えてもよい。
【0211】
いくつかの実施形態では、リアカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるリアカバー106b)は、接着剤1524によって、支持プレート110の下側表面に結合していてもよい。シール部536は、それぞれの筐体セグメント112e、112fの下側表面に形成され、側壁114に平行に延びる溝538に挿入されてもよい。シール部536及び接着剤1524は、筐体セグメント112e、112fとリアカバー106bの間のデバイスから水分が入るのを防ぐのに役立つだろう。
【0212】
図16A~16Dは、図3A~3C、4、13A、14A及び15Aを参照しつつ記載される支持プレート110と、プリント回路基板又はロジックボード1600との間の種々の接地接続例を示す。図16Aに示されるように、接地接続は、支持プレート110とロジックボード1600との間の単一の接地接続として構成されてもよい第1接地接続1602と、支持プレート110とロジックボード1600との間の二重接地接続として構成されてもよい第2接地接続1604と、支持プレート110とロジックボード1600との間の単一のStockholm接地接続として構成されてもよい第3の接地接続1606と、支持プレート110とロジックボード1600との間の単一の接地接続として構成されてもよい第4の接地接続1608とを含んでいてもよく、第6筐体セグメント112fに連結していてもよい。いくつかの実施形態では、図17Bを参照しつつ記載されるアンテナフレックス回路は、第2接地接続1604及び第3の接地接続1606それぞれに連結していてもよい。図17Aを参照しつつ記載されるアンテナフレックス回路は、第6筐体セグメント112fの下側部分に沿って第1接地接続1610及び第2接地接続1612に連結していてもよい。
【0213】
図16Bは、支持プレート110とロジックボード1600との間の1つの接地接続1608の一例を示す。図に示すように、ロジックボード1600は、ボス突起1618を受け入れる穴1616を有する単一レイヤ1614を備えてもよい。ボス突起1618は、支持プレート110に機械的かつ電気的に連結していてもよい。ロジックボード1600は、ボス突起1618の周辺に隣接していてもよい。スペーサ1620は、ボス突起1618の周囲に配置され、ロジックボード1600上で休止してもよい。ネジ1622は、図17Bに示されるフレックス回路上の接地接続アイ1624を通って挿入され、接地接続アイ1624をスペーサ1620に対してわずかに圧縮し、スペーサ1620をロジックボード1600に対して圧縮し、ロジックボード1600をボス突起1618の周辺に対して圧縮しつつ、ボス突起1618の穴1626にねじ込まれてもよい。単一の接地接続1608は、ロジックボード1600の主表面1628、1630上の導電トレースを支持プレート110に接地してもよい。
【0214】
図16Cは、支持プレート110とロジックボード1600との間の1つのStockholm型接地接続1606の一例を示す。図に示すように、ロジックボード1600は、ボス突起1636を受け入れる穴1634を有する第1レイヤ1632又はロジックボードを備えてもよい。ボス突起1636は、支持プレート110に機械的かつ電気的に連結していてもよい。第1レイヤ1632又はロジックボードは、ボス突起1636の周辺に隣接していてもよく、誘電体1638をその下側表面に、レイヤ1640(例えば、導電体層又は誘電体層)をその上側表面に有していてもよい。誘電体1638は、第1レイヤ1632又はロジックボードを支持プレート110から電気的に絶縁してもよい。ロジックボードインターポーザ1642(例えば、導電体又は誘電体インターポーザ)は、ボス突起1636の周囲に配置され、第1レイヤ1632又はロジックボードの上側表面上のレイヤ1640で休止してもよい。ロジックボード1600は、ボス突起1636と並んだ穴1646を有する第2レイヤ1644又はロジックボードを更に備えてもよい。第2レイヤ1644又はロジックボードは、レイヤ1648(例えば、導電体又は誘電体の層)を下側表面に有していてもよい。レイヤ1648は、ロジックボードインターポーザ1642上で休止してもよい。ネジ1650は、第2レイヤ1644又はロジックボード、ロジックボードインターポーザ1642及び第1レイヤ1632又はロジックボードの並んだ穴を通って挿入されてもよく、第1レイヤ1632又はロジックボードをロジックボードインターポーザ1642に対してわずかに圧縮し、ロジックボードインターポーザ1642を第1レイヤ1632又はロジックボードに対して圧縮し、第1レイヤ1632又はロジックボードをボス突起1636の周辺に対して圧縮しつつ、ボス突起1636の穴1652にねじ込まれてもよい。Stockholm接地コネクタ1606は、第2レイヤ1644又はロジックボードの上側表面上の導電トレース1654(例えば、銅トレース)を支持プレート110に接地してもよいが、第1レイヤ1632又はロジックボードを支持プレート110から電気的に絶縁してもよい(又は第1レイヤ1632又はロジックボードのみを電気的に接続し、ロジックボードインターポーザ1642及び第2レイヤ1644又はロジックボードによって接地してもよい)。
【0215】
図16Dは、支持プレート110とロジックボード1600との間の二重の接地接続1604の一例を示す。図に示すように、ロジックボード1600は、ボス突起1660を受け入れる穴1658を有する第1レイヤ1656又はロジックボードを備えてもよい。ボス突起1660は、支持プレート110に機械的かつ電気的に連結していてもよい。第1レイヤ1656又はロジックボードは、ボス突起1660の周辺に隣接していてもよい。ロジックボードインターポーザ1662は、ボス突起1660の周囲に配置され、第1レイヤ1656又はロジックボード上で休止してもよい。ロジックボード1600は、ロジックボードインターポーザ1662上で休止し、ボス突起1660と並んだ穴1666を有する第2レイヤ1664又はロジックボードを更に備えてもよい。ネジ1668は、図17Bに示されるフレックス回路上の接地接続アイ1670によって、第2レイヤ1664又はロジックボード、ロジックボードインターポーザ1662、第1レイヤ1656又はロジックボードの並んだ穴によって挿入されてもよく、接地接続アイ1670を第2レイヤ1664又はロジックボード(他の導電性コンポーネント1674は、時に、接地接続アイ1670と第2レイヤ1664又はロジックボードとの間の導電路の一部を形成する)に対してわずかに圧縮し、第2レイヤ1664又はロジックボードをロジックボードインターポーザ1662に対して圧縮し、ロジックボードインターポーザ1662を第1レイヤ1656又はロジックボードに対して圧縮し、第1レイヤ1656又はロジックボードをボス突起1660の周辺に対して圧縮しつつ、ボス突起1660の穴1672にねじ込まれてもよい。二重の接地接続1604は、第1レイヤ1656又はロジックボードと、第2レイヤ1664又はロジックボードとを、それぞれ支持プレート110に接地してもよい。
【0216】
図17A及び17Bは、図1A~1C、2A、3A、4、5A~10C、13A~13D、14A~14G及び15A~15Cを参照しつつ記載される様々な筐体セグメント112の1つに連結し得るフレックス回路例1700、1750を示す。フレックス回路1700、1750は、筐体セグメント112の接地コネクタ、供給コネクタ及びチューニングコネクタに接続してもよく、筐体セグメント112をアンテナとして働かせるために接地コネクタ、供給コネクタ及びチューニングコネクタに/から信号を伝播させてもよい。図17Aに示されるフレックス回路1700は、接地コネクタ1702と、供給コネクタ1704と、チューニングコネクタ1706とを備えてもよく、これらはそれぞれ、図14Bを参照しつつ記載されるように、第1筐体セグメント112aの接地コネクタ1406、供給コネクタ1410、チューニングコネクタ1414に電気的に連結していてもよい。フレックス回路1700は、チューニングコネクタ1706、供給コネクタ1704及び/又は接地コネクタ1702に電気的に接続し得るチューニングコンポーネント1708も備えてもよい。
【0217】
また、フレックス回路1700は、接地コネクタ1710、1712と、供給コネクタ1714と、チューニングコネクタ1716、1718、1720とを備えてもよく、これらはそれぞれ、図14Bを参照しつつ記載されるように、第2筐体セグメント112bの接地コネクタ1408、1430、供給コネクタ1412、チューニングコネクタ1438、1416、1436に電気的に連結していてもよい。フレックス回路1700は、チューニングコネクタ1716、1718、1720、供給コネクタ1714及び/又は接地コネクタ1710、1712に電気的に接続し得るチューニングコンポーネント1722も備えてもよい。
【0218】
フレックス回路1700は、他の図面を参照しつつ記載される第6筐体セグメント112fに電気的に連結していてもよい1つ以上の接地コネクタ1724、1726、又は他の図面を参照しつつ記載される支持プレート110に電気的に連結していてもよい1つ以上の接地コネクタ1728、1730、及び/又はフレックス回路1700に電気的に連結していてもよいボード・ツー・ボード(B2B)コネクタ1732、そのコネクタ及び図16A~16Dを参照しつつ記載されるロジックボード1600に対するチューニングコンポーネントを更に備えてもよい。図示されるように、フレックス回路1700のいくつかの部分が曲がっており、デバイス内のフレックス回路1700の他の部分に対して直交に経由していてもよい。
【0219】
図17Bに示されるフレックス回路1750は、接地コネクタ1752と、供給コネクタ1754と、チューニングコネクタ1756とを備えてもよく、これらはそれぞれ、図13Cを参照しつつ記載されるように、第3筐体セグメント112cの接地コネクタ1320、供給コネクタ1322、チューニングコネクタ1324に電気的に連結していてもよい。フレックス回路1750は、チューニングコネクタ1756、供給コネクタ1754及び/又は接地コネクタ1752に電気的に接続し得るチューニングコンポーネント1758、1760も備えてもよい。
【0220】
また、フレックス回路1750は、接地コネクタ1762と、供給コネクタ1764と、チューニングコネクタ1766とを備えてもよく、これらはそれぞれ、図13Cを参照しつつ記載されるように、第4筐体セグメント112dの接地コネクタ1334、供給コネクタ1336、チューニングコネクタ1338に電気的に連結してもよい。フレックス回路1750は、チューニングコネクタ1766、供給コネクタ1764及び/又は接地コネクタ1762に電気的に接続し得るチューニングコンポーネント1768も備えてもよい。
【0221】
フレックス回路1750は、他の図面を参照しつつ記載される支持プレート110に電気的に連結していてもよい1つ以上の接地コネクタ1770、1772、1774、1776、図13Bを参照しつつ記載される接地パッド1314に電気的に連結していてもよい1つ以上の接地バネ1778、及び/又はフレックス回路1750に電気的に連結していてもよいB2Bコネクタ1780、1782、そのコネクタ及び図16A~16Dを参照しつつ記載されるロジックボード1600に対するチューニングコンポーネントを更に備えてもよい。フレックス回路1750は、Fargo供給コネクタ1784とFargoロジックボードコネクタ1786とを更に備えてもよい。Fargo供給コネクタ1784は、図13Cを参照しつつ記載されるFargo供給コネクタ1346に電気的に接続していてもよく、Fargoロジックボードコネクタ1786は、図16Aを参照しつつ記載されるStockholm接地コネクタ1606に電気的に接続していてもよい。Fargoコネクタ1784、1786は、近距離通信(NFC)に使用可能なNFC導電性ループを確立するために使用されてもよい。
【0222】
図17Bに示されるように、フレックス回路1750のいくつかの部分が曲がっており、デバイス内のフレックス回路1750の他の部分に対して直交に経由していてもよい。
【0223】
図18は、図17A及び17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路1700、1750が、図1A~1C、2A、3A、4、5A~10C、13A~13D、14A~14G、15A~15C及び16A~16Dを参照しつつ記載される筐体セグメント112及び支持プレート110に対してどのように配置され、経路が作られ得るかを示す。図に示すように、図17Bを参照しつつ記載されるフレックス回路1750の一部は、支持プレート110に対して垂直の方向を向いていてもよく、カメラブレイス402と第6筐体セグメント112fとの間のチャンネル1318を経由してもよい。いくつかの実施形態では、フレックス回路1700、1750の一部が、支持プレート110に接着剤で結合していてもよい。
【0224】
ここで図19を見ると、無線通信のために使用可能な一連の無線周波数帯1900、1902、1904、1906、1908が示されている。無線周波数帯は、約600~950MHzに広がる無線低周波数帯1900、約1700~2200MHzに広がる無線中周波数帯1902、約2300~2800MHzに広がる無線高周波数帯1904、約3400~3600MHzに広がるB42無線周波数帯1906(現在、European Union(EU)及び日本での使用のために定義されている)及び約5000~6000MHzに広がる5G、Wi-Fi又はB46帯1908を含む。
【0225】
本明細書に記載するデバイス及び筐体のいくつかの実施形態では、デバイス筐体の側壁に沿って配置される複数の筐体セグメントを、図19を参照しつつ記載される無線周波数帯又は他の無線周波数帯で、個々に、又は同時にアンテナとして働かせてもよい。例えば、一部の場合には、無線通信回路は、アンテナの同じ組み合わせ又は異なる組み合わせを用い(一部の場合には、アンテナとして働かせるように構成された筐体セグメントを含む)、異なる無線通信モードで通信するように動作可能であってもよい。
【0226】
いくつかの実施形態では、無線通信回路は、第1無線通信モード(例えば、2x2MIMO無線通信モード)で働くように構成されてもよい。第1無線通信モードでは、無線通信回路は、図2A又は3Aを参照しつつ記載される第2筐体セグメント112b及び第3筐体セグメント112cを無線通信のための異なるアンテナとして使用するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第1無線通信モードでの無線通信は、低無線周波数帯1900で起こってもよい。又は、無線通信回路は、第2無線通信モード(例えば、4x4MIMO無線通信モード)で働いてもよい。第2無線通信モードでは、無線通信回路は、図2A又は3Aを参照しつつ記載される第1、第2、第3及び第4筐体セグメント112a、112b、112c、112dを無線通信のための異なるアンテナとして使用するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第2無線通信モードでの無線通信は、無線中周波数帯1902又は無線高周波数帯1904で起こってもよい。又は、無線通信回路は、第3無線通信モード(例えば、別の4x4MIMO無線通信モード)で働いてもよい。第3無線通信モードでは、無線通信回路は、第6筐体セグメント112f、第1内部アンテナ324(図3Aを参照しつつ記載される)、第2内部アンテナ326(図3Aを参照しつつ記載される)と組み合わせた第2筐体セグメント112b、第6筐体セグメント112fと組み合わせた第4筐体セグメント112dを無線通信のための異なるアンテナとして使用するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、第3無線通信モードでの無線通信は、B42無線周波数帯1906で起こってもよい。又は、無線通信回路は、第4無線通信モード(例えば、別の2x2MIMO無線通信モード)で働いてもよい。第4の無線通信モードでは、無線通信回路は、5G、Wi-Fi又はB46無線周波数帯1908における無線通信のための図3Aを参照しつつ記載される第1内部アンテナ324a及び第2内部アンテナ324bを使用するように構成されていてもよい。
【0227】
一般的に、2つのアンテナを必要とする無線通信モードで同時に動作させるために、最大限物理的に分離されたアンテナを構成することが有用であろう。したがって、2アンテナ無線通信モードは、可能な場合、デバイスの対角線上に対向する角に配置されるアンテナによって支持されてもよい。
【0228】
図2B~2Eを参照しつつ記載される筐体セグメントを、図19を参照しつつ記載される1つ以上の無線周波数帯で通信するために、異なる組み合わせで(又は個々に)も使用してもよい。
【0229】
図20A及び20Bは、筐体102(例えば、筐体セグメント112又は支持プレート110)上の対応する接地バネ2000、2002、2004、2006、2008、2010、2012、2014、2016、2018及び接地パッド2028、2030、2032、2034、2036、2038、2040、2042、2044、2046と、ディスプレイを含むデバイススタックを包むために筐体102に取り付けられたカバー(例えば、図1A~1Cを参照しつつ記載されるフロントカバー106a)を示す。ディスプレイは、カバー106aを介して見ることができてもよい。図20Aは、筐体102に電気的に連結する接地バネ2000~2018の位置例を示し、図20Bは、カバー106aに連結する接地パッド2028~2046の位置例を示す。
【0230】
接地バネ2000~2018及び接地パッド2028~2046は、支持プレート110又はカバー106aの周辺に配置されていてもよく、一般的に、デバイスの額部分及びデバイスの顎部分に配置されていてもよい。支持プレート110、筐体セグメント112又はカメラブレイス402に機械的及び電気的に連結される接地バネ2000~2018は、カバーに機械的に連結される接地パッド2028~2046それぞれに電気的に接続していてもよく、その逆もあり得る。デバイスの額部分及び顎部分全体の接地バネ2000~2018及び接地パッド2028~2046の分布によって、筐体セグメントがアンテナとして働くように構成されている場合、筐体セグメント112のための良好なグラウンド基準を与えることができる。接地バネ及び接地パッドは、一部の場合には、カバー106a上の接地面と、支持プレート110によって与えられる接地面との間の低インダクタンス接続を与えるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、デバイスの額部分及びデバイスの顎部分での接地バネ間に比較的等しい空間を与えることで、更に均一な接地を与えることができる。均一な接地は、筐体セグメント112の共振を高めることができる。
【0231】
接地バネ2000~2018は、溶接、はんだ、導電性接着剤又は他の種類の固定具によって、支持プレート110、筐体セグメント112又はカメラブレイス402を機械的及び電気的に連結してもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の接地バネ2000~2018が、あらかじめ作られていてもよく、型打ちされてもよく、又は金属を曲げたバネであってもよい。いくつかの実施形態では、接地バネ2000~2018及び接地パッド2028~2046は、金又は金メッキであってもよい。
【0232】
対応する機械スナップ2020、2022、2024、2026、2048、2050、2052、2054は、筐体102に(例えば、第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112f又は第5筐体セグメント112e及び第6筐体セグメント112fに隣接する支持プレート110の一部に)連結していてもよく、カバー106aに連結していてもよく、カバー106aを筐体セグメント112を機械的に連結するように互いに係合していてもよい。
【0233】
図21A~21Cは、図20A、20B又は他の図面を参照しつつ記載される接地バネ及び接地パッドのいずれかを実装するために使用可能な低力バネ及び対応するコンタクトパッドの種々の例を示す。低力バネの例としては、ワイピング接点2100(図22A)、点接点2104(図22B)及びマグセイフピン2108(図22C)が挙げられる。それぞれの低力バネ2100、2104、2108は、それぞれのコンタクトパッド2102、2106又は2110と接触してもよい。いくつかの実施形態では、低力バネ2100、2104、2108及びこれらの対応するコンタクトパッド2102、2106、2110はそれぞれ、金から作られてもよく、又は金メッキされていてもよい。
【0234】
図22は、図13C及び13Dに示されるデバイスの額部分の断面2200を示す。図に示すように、非導電性筐体コンポーネント528の一部が、第3筐体セグメント112cに対して成形され、フロントカバー106aを支持する表面2202を形成してもよい。第3筐体セグメント112cは、表面2202の一部も形成してもよく、又は第3筐体セグメント112cは、表面2202全体を形成してもよい。フレーム2204は、デバイスの周辺に、表面2202とカバー106aとの間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、フレーム2204は、1つ以上の接着剤2206、2208によって、表面2202及び/又はカバー106aに結合していてもよい。
【0235】
いくつかの実施形態では、フレーム2204は、金属内側部分2204bに機械的に連結するプラスチック外側部分2204aを含んでいてもよい(例えば、金属内側部分2204bは、プラスチック外側部分2204aに挿入成形されてもよい)。他の実施形態では、フレーム2204全体が、プラスチック又は金属であってもよい。図に示すように、フレーム2204(例えば、フレーム2204の内側部分2204b)は、金属又はプラスチックであってもよい補剛材2210に接続していてもよい。補剛材2210は、例えば、接着剤2212によって、カバー106aに結合していてもよい。
【0236】
ブラケット(例えば位置調整ブラケット2214)は、補剛材2210に接続していてもよく、一部の場合には、カバー106aに接続していてもよい。位置調整ブラケット2214は、金属又はプラスチックであってもよく、一部の場合には、補剛材2210及び/又はカバー106aに対して溶接(例えば、レーザ溶接)されていてもよく、又は結合(例えば、接着剤で結合)されていてもよい。位置調整ブラケット2214は、生体認証センサ、カメラ、スピーカー、又は他のコンポーネントをデバイスの額部分の中に取り付けるための手段として役立ってもよい。
【0237】
位置調整ブラケット2214は、ディスプレイ、タッチセンサ、力センサ又は他のコンポーネントを含むデバイススタック130に隣接して配置されていてもよい。
【0238】
図23は、電子デバイスの電気ブロック図のサンプルを示し、電子デバイス2300は、一部の場合には、図1A~1Cを参照しつつ記載されるデバイス100又は本明細書に記載する他のデバイスの形態をしている。電子デバイス2300は、ディスプレイ2302(例えば、発光ディスプレイ)、プロセッサ2304、電源2306、メモリ2308又は保存デバイス、センサシステム2310、又は入力/出力(I/O)機構2312(例えば、入力/出力デバイス入力/出力ポート、又は触覚入力/出力インターフェース)を備えてもよい。プロセッサ2304は、電子デバイス2300の動作のうちのいくつか又は全てを制御してもよい。プロセッサ2304は、電子デバイス2300の他のコンポーネントの一部又は全てと直接的又は間接的に通信することができる。例えば、システムバス又は他の通信機構2314は、ディスプレイ2302、プロセッサ2304、電源2306、メモリ2308、センサシステム2310及びI/O機構2312の間の通信を与えることができる。
【0239】
プロセッサ2304は、データ又は命令を処理し、受信し、又は送信することができる任意の電子デバイスとして実装されてもよく、このようなデータ又は命令は、ソフトウェア又はファームウェア、又はその他のコードされた形態である。例えば、プロセッサ2304は、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing unit;CPU)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit;ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor;DSP)、又はそのようなデバイスの組み合わせであってもよい。本明細書に記載する場合、用語「プロセッサ」とは、単一のプロセッサ若しくは処理ユニット、複数のプロセッサ若しくは複数の処理ユニット、他の適切に構成されたコンピューティング要素(単数又は複数)を包含することを意図するものである。いくつかの実施形態では、プロセッサ2304は、図1Cを参照しつつ記載されるコントローラとして機能してもよい。
【0240】
電子デバイス2300のコンポーネントが、複数のプロセッサによって制御されてもよいことを注記しておくべきである。例えば、電子デバイス2300の選択コンポーネント(例えば、センサシステム2310)は、第1プロセッサによって制御されてもよく、電子デバイス2300の他のコンポーネント(例えば、ディスプレイ2302)は、第2プロセッサによって制御されてもよく、第1プロセッサと第2プロセッサは、互いに通信していてもよく、又は通信していなくてもよい。
【0241】
電源2306は、電子デバイス2300にエネルギを提供することのできる任意のデバイスにより実現することができる。例えば、電源2306は、1つ以上のバッテリ又は充電式バッテリを備えてもよい。これに加えて、又はこれに代えて、電源2306は、電子デバイス2300を別の電源(例えば、壁コンセント)に接続する電源コネクタ又は電源コードを備えてもよい。
【0242】
メモリ2308は、電子デバイス2300によって使用され得る電子データを記憶することができる。例えば、メモリ2308は、電子データ又はコンテンツ、例えば、オーディオファイル及びビデオファイル、ドキュメント及びアプリケーション、デバイス設定及びユーザの好み、タイミング信号、生体信号、データ構造又はデータベースなどを記憶してもよい。メモリ2308は、任意の種類のメモリを含んでいてもよい。単なる例示であるが、メモリ2308は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、取り外し可能メモリ、若しくは他の種類の記憶素子、又はそのようなメモリタイプの組み合わせを備えてもよい。
【0243】
電子デバイス2300は、電子デバイス2300上のほぼ任意の場所に配置された1つ以上のセンサ2310も含んでもよい。センサシステム2310は、1種類以上のパラメータを検知してもよく、例えば、限定されないが、ディスプレイ2302にかかる力又は圧力、クラウン、ボタン、又は電子デバイス2300の筐体;光;タッチ;熱;移動;相対移動;ユーザの生体データ(例えば、生体パラメータ)などである。例えば、センサシステム(単数又は複数)2310は、携帯時計クラウンセンサシステム、熱センサ、位置センサ、光又は光学センサ、加速度計、圧力変換器、ジャイロスコープ、磁気計、生体認証センサ、健康監視センサなどを含んでいてもよい。更に、1つ以上のセンサシステム2310は、以下に限定されないが、静電容量、超音波、抵抗、光、超音波、圧電及び熱感知技術を含む任意の好適な感知技術を使用して実装されてもよい。
【0244】
I/O機構2312は、ユーザ又は別の電子デバイスからのデータを送信又は受信してもよい。I/O機構2312は、ディスプレイ2302、タッチ検知入力表面、1つ以上のボタン(例えば、グラフィカルユーザインターフェース「ホーム」ボタン)、クラウン、1つ以上のカメラ、1つ以上のマイクロフォン又はスピーカー、1つ以上のポート、例えば、マイクロフォンポート、及び/又はキーボードを備えてもよい。これに加えて、又はこれに代えて、I/O機構2312は、通信インターフェース、例えば、無線、有線及び/又は光学通信インターフェースを介し、電気信号を送信してもよい。無線及び有線の通信インターフェースの例としては、限定されないが、携帯及びWi-Fiの通信インターフェースが挙げられる。いくつかの実施形態では、電子デバイス2300は、アンテナとして働くための本明細書に記載する1つ以上の筐体セグメント112を構成していてもよく、及び/又は電子デバイス2300が、図19を参照しつつ記載される1つ以上の無線周波数帯(又は他の無線周波数帯)で通信するように構成されてもよい。
【0245】
前述の説明は、説明の都合上、説明した実施形態の完全な理解をもたらすために特定の専門用語を使用している。しかし、この説明を読めば、記述される実施形態を実施するために具体的な詳細は必要とされないことは、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に述べられる特定の実施形態の前述の説明は、実例及び説明の目的で提示されている。これらの説明は、網羅的であること、又は開示されるまさにその形態に実施形態を限定することを目標としたものではない。この記載を読めば、上記の教示を考慮して、多くの変更及び変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図14G
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図16D
図17A
図17B
図18
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図21C
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2023-11-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話であって、
複数セグメントのハウジングであって、
前記複数セグメントのハウジングの第1角を画定する第1導電体セグメントと、
前記複数セグメントのハウジングの第2角を画定する第2導電体セグメントと、
前記複数セグメントのハウジングの第3角を画定する第3導電体セグメントと、
前記複数セグメントのハウジングの第4角を画定する第4導電体セグメントと、
前記第1角と前記第2角との間に延びる、前記複数セグメントのハウジングの第1側部の第1部分を画定する第5導電体セグメントと、
を備える前記複数セグメントのハウジングと、
前記複数セグメントのハウジングに取り付けられたカバーと、
前記カバーの下方に位置するディスプレイと、
を備える携帯電話。
【請求項2】
前記第1導電体セグメント及び前記第2導電体セグメントに接する非導電性構造をさらに備える、請求項1に記載の携帯電話。
【請求項3】
前記非導電性構造が前記第3導電体セグメント、前記第4導電体セグメント、及び前記第5導電体セグメントに接する、請求項2に記載の携帯電話。
【請求項4】
前記非導電性構造が前記複数セグメントのハウジングの各側部に一部分を形成する、請求項3に記載の携帯電話。
【請求項5】
前記複数セグメントのハウジングが、
前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント、前記第4導電体セグメント、及び前記第5導電体セグメントを含む導電体セグメントのセットと、
前記導電体セグメントのセットが点在している非導電体セグメントのセットであって、
前記第1導電体セグメントと前記第5導電体セグメントとの間に位置する第1非導電体セグメントと、
前記第2導電体セグメントと前記第5導電体セグメントとの間に位置する第2非導電体セグメントと、
前記第1導電体セグメントと前記第3導電体セグメントとの間に位置する第3非導電体セグメントと、
を含む、前記非導電体セグメントのセットと、
を備える、請求項1に記載の携帯電話。
【請求項6】
前記導電体セグメントのセットがさらに第6導電体セグメントを備え、前記第6導電体セグメントは、前記第3角と前記第4角との間に延びる前記複数セグメントのハウジングの第2側部の第1部分を確定し、
前記非導電体セグメントのセットがさらに、
前記第3導電体セグメントと前記第6導電体セグメントとの間に位置する第4非導電体セグメントと、
前記第4導電体セグメントと前記第6導電体セグメントとの間に位置する第5非導電体セグメントと、
を備える、請求項5に記載の携帯電話。
【請求項7】
少なくとも前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント、及び前記第4導電体セグメントをアンテナシステムとして用いる4×4のマルチ入力マルチ出力(MIMO)無線通信モードで動作可能な無線通信回路をさらに備える、請求項1に記載の携帯電話。
【請求項8】
前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント、又は前記第4導電体セグメントのうちの少なくとも2つの導電体セグメントをアンテナシステムとして用いる2×2のMIMO無線通信モードで動作可能な無線通信回路をさらに備える、請求項1に記載の携帯電話。
【請求項9】
携帯電話であって、
ディスプレイと、
前記ディスプレイを取り囲み、非導電体セグメントのセットが点在している導電体セグメントのセットを備えるハウジングと、
前記ディスプレイの上方で延び、前記ハウジングによって支持されるカバーと、
前記導電体セグメントのセットのうちの少なくとも2つの導電体セグメントを用いる4×4のMIMO無線通信モードで動作可能な無線通信回路と、
を備える携帯電話。
【請求項10】
前記導電体セグメントのセットが、
前記ハウジングの第1角を画定する第1導電体セグメントと、
前記ハウジングの第2角を画定する第2導電体セグメントと、
前記ハウジングの第3角を画定する第3導電体セグメントと、
前記ハウジングの第4角を画定する第4導電体セグメントと、を備え、
前記無線通信回路が、少なくとも前記第1導電体セグメント、前記第2導電体セグメント、前記第3導電体セグメント、及び前記第4導電体セグメントを用いる前記4×4のMIMO無線通信モードで動作可能である、請求項9に記載の携帯電話。
【請求項11】
前記導電体セグメントのセットが、
前記ハウジングの第1側部の第1部分を画定する第5導電体セグメントと、
前記ハウジングの第2側部の第1部分を画定する第6導電体セグメントと、
を備え、
前記無線通信回路が前記4×4のMIMO無線通信モードで動作可能である間に、前記第5導電体セグメント及び前記第6導電体セグメントが接地される、請求項10に記載の携帯電話。
【請求項12】
前記導電体セグメントのセットに接し又は取り付けられる非導電性フレームと、
前記カバーを前記非導電性フレームに結合する1以上の接着剤のセットと、
をさらに備える、請求項9に記載の携帯電話。
【請求項13】
前記非導電体セグメントのセットが前記非導電性フレームによって画定される、請求項12に記載の携帯電話。
【請求項14】
前記非導電性フレームがプラスチックを備える、請求項12に記載の携帯電話。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記ディスプレイが位置する空洞を少なくとも部分的に画定し、前記携帯電話はさらに、前記空洞内に位置し、1以上のネジのセットによって前記導電体セグメントのセットのうちの導電体セグメントに取り付けられるコンポーネントを備える、請求項9に記載の携帯電話。
【請求項16】
前記無線通信回路は、前記導電体セグメントのセットのうちの少なくとも2つの導電体セグメントを用いる2×2のMIMO無線通信モードで動作可能である、請求項9に記載の携帯電話。
【請求項17】
携帯電話であって、
複数セグメントのハウジングであって、
前記複数セグメントのハウジングの第1角及びポートのセットを画定する第1導電体セグメントと、
前記複数セグメントのハウジングの第2角を画定する第2導電体セグメントと、
前記第1角と前記第2角との間に延びる、前記複数セグメントのハウジングの側部を画定する第3導電体セグメントと、
を備える複数セグメントのハウジングと、
前記複数セグメントのハウジング内に、前記ポートのセットに隣接して位置するスピーカと、
前記複数セグメントのハウジングの少なくとも2つの導電体セグメントをアンテナとして用いる4×4のMIMO無線通信モードで動作可能な無線通信回路と、
を備える携帯電話。
【請求項18】
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
前記ディスプレイを取り囲むハウジングであって、
非導電体セグメントのセットであって、
前記ハウジングの第1側部に位置する第1非導電体セグメントと、
前記ハウジングの第2側部に位置する第2非導電体セグメントと、
前記ハウジングの第3側部に位置する第3非導電体セグメントと、
前記ハウジングの第4側部に位置する第4非導電体セグメントと、
を含む、前記非導電体セグメントのセット
を備える前記ハウジングと、
前記ハウジングの第1角を画定し、前記第1非導電体セグメントと前記第2非導電体セグメントとの間に延びる第1導電体セグメントと、
前記ハウジングの第2角を画定し、前記第3非導電体セグメントと前記第4非導電体セグメントとの間に延びる第2導電体セグメントと、
を備える電子デバイス。
【請求項19】
携帯電話であって、
フロントカバーと、
リアカバーと、
前記フロントカバーと前記リアカバーとの間に位置するハウジングであって、
前記ハウジングの第1側部と前記ハウジングの第2側部との間に延びる前記ハウジングの第1角を画定する、導電体セグメントと、
前記第1側部に位置し、前記導電体セグメントの第1端部に接する、第1非導電体セグメントと、
前記第2側部に位置し、前記導電体セグメントの第2端部に接する、第2非導電体セグメントと、
を備えるハウジングと、
前記フロントカバーと前記リアカバーとの間に位置し、前記導電体セグメントによって境界付けられる領域へと部分的に延びるカメラモジュールと、
を備える携帯電話。
【請求項20】
前記カメラモジュールに隣接するカメラブレイスと、
前記導電体セグメントを前記カメラブレイスに接続する接地コネクタと、
をさらに備える請求項19に記載の携帯電話。
【外国語明細書】