(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123166
(43)【公開日】2024-09-10
(54)【発明の名称】印刷された証印を検証するための方法、装置、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04N 1/32 20060101AFI20240903BHJP
【FI】
H04N1/32 144
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024100370
(22)【出願日】2024-06-21
(62)【分割の表示】P 2023071913の分割
【原出願日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】17/805,189
(32)【優先日】2022-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】カー、ブーン、ウン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンウェイ、チャン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス、アクセル、ジョナス、セリンダー
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン、クヌート、シュルツ-ヤーニッシュ
(72)【発明者】
【氏名】キン、ソン、チャン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】印刷された証印を検証する方法、システム及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画像を受信することと、捕捉された画像からことであって、印刷された証印の印刷された証印領域と、印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域とを含むクワイエットゾーン等級部分を抽出することと、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信し、かつ少なくとも1つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさないと決定することに応答して、少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件に調整すること又は少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域を少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に追加することのうちの少なくとも1つを行うことと、を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷された証印を検証するためのコンピュータ実装方法であって、
印刷装置のプロセッサによって、前記印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画
像を受信することと、
前記印刷装置の前記プロセッサによって、前記捕捉された画像からクワイエットゾー
ン等級部分を抽出することであって、前記クワイエットゾーン等級部分が、前記印刷され
た証印の印刷された証印領域と、前記印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのク
ワイエットゾーン領域と、を含む、抽出することと、
上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信し、かつ前記少なく
とも1つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさ
ないと決定することに応答して、
前記印刷装置の前記プロセッサによって、前記少なくとも1つのクワイエットゾー
ン要件を少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件に調整すること、又は少な
くとも1つの追加のクワイエットゾーン領域を前記少なくとも1つのクワイエットゾーン
領域に追加することのうちの少なくとも1つを行うことと、
前記印刷装置の前記プロセッサによって、前記少なくとも1つの低減されたクワイ
エットゾーン要件又は前記少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域のうちの少な
くとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのクワイエットゾーン領
域に関連する少なくとも1つのクワイエットゾーン等級を生成することと、
前記印刷装置の前記プロセッサによって、前記少なくとも1つのクワイエットゾーン
等級に少なくとも部分的に基づいて、前記印刷された証印に関連する検証結果を出力する
ことと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記捕捉された画像から前記印刷された証印領域を識別することと、
前記印刷された証印領域の証印領域エッジを識別することと、
クワイエットゾーン要件に基づいて、前記証印領域エッジに隣接するクワイエットゾ
ーン要件領域を決定することと、を更に含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記クワイエットゾーン要件領域に基づいて、前記クワイエットゾーン等級部分を設
定することを更に含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、概して、プリンタに関する。例えば、本開示の様々な
実施形態は、印刷された証印を検証するための例示的な方法、装置、及びコンピュータプ
ログラム製品を提供する。
【背景技術】
【0002】
出願人は、バーコードを印刷するプリンタに関連する多くの技術的課題及び困難を認
識している。例えば、多くのプリンタは、プリンタによって印刷されたバーコードに関連
する印刷品質の正確な評価を提供することができない。
【発明の概要】
【0003】
概して、本開示の実施形態は、装置、システム、方法、コンピュータプログラム製品
などを提供する。
【0004】
本開示のいくつかの実施形態によれば、印刷された証印を検証するためのコンピュー
タ実装方法が提供される。いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷
装置のプロセッサによって、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画像を受信する
ことと、印刷装置のプロセッサによって、捕捉された画像からクワイエットゾーン等級部
分を抽出することであって、クワイエットゾーン等級部分が、印刷された証印の印刷され
た証印領域と、印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域
と、を含む、抽出することと、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力
を受信し、かつ少なくとも1つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエッ
トゾーン要件を満たさないと決定することに応答して、印刷装置のプロセッサによって、
少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を少なくとも1つの低減されたクワイエットゾ
ーン要件に調整すること、又は少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域を少なく
とも1つのクワイエットゾーン領域に追加することのうちの少なくとも1つを行うことと
、印刷装置のプロセッサによって、少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件
又は少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域のうちの少なくとも1つに少なくと
も部分的に基づいて、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連する少なくとも1
つのクワイエットゾーン等級を生成することと、印刷装置のプロセッサによって、少なく
とも1つのクワイエットゾーン等級に少なくとも部分的に基づいて、印刷された証印に関
連する検証結果を出力することと、を含む。
【0005】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、捕捉された画像から、印刷
された証印領域を識別することと、印刷された証印領域の証印領域エッジを識別すること
と、クワイエットゾーン要件に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン
要件領域を決定することと、を更に含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、クワイエットゾーン要件領
域に基づいて、クワイエットゾーン等級部分を設定することを更に含む。
【0007】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、上書きクワイエットゾーン
要件指標を提供するユーザ入力が受信されたと決定することに応答して、印刷媒体の印刷
媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあるかどうか
を決定することを更に含む。
【0008】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の少なくとも1つ
の印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあると決
定することに応答して、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するク
ワイエットゾーン要件を、低減されたクワイエットゾーン要件に調整することと、低減さ
れたクワイエットゾーン要件に少なくとも部分的に基づいて、クワイエットゾーン等級を
生成することと、を更に含む。いくつかの実施形態において、検証結果は、クワイエット
ゾーン等級が上書きクワイエットゾーン要件に関連することを示す。
【0009】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の少なくとも1つ
の印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあると決
定することに応答して、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に追加のクワ
イエットゾーン領域を追加することと、追加のクワイエットゾーン領域に少なくとも部分
的に基づいて、クワイエットゾーン等級を生成することと、を更に含む。いくつかの実施
形態において、検証結果は、クワイエットゾーン等級が上書きクワイエットゾーンに関連
することを示す。
【0010】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の印刷媒体エッジ
が証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にないと決定することに応答
して、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域がクワイエットゾーン要件を満
たすことを示すクワイエットゾーン等級を生成することを更に含む。いくつかの実施形態
において、検証結果は、クワイエットゾーン等級が、上書きクワイエットゾーン要件に関
連せず、証印領域エッジに隣接する上書きクワイエットゾーンに関連しないことを示す。
【0011】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の少なくとも1つ
の印刷媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあるか
どうかを決定することを更に含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の少なくとも1つ
の印刷媒体エッジがクワイエットゾーン要件領域内にあると決定することに応答して、印
刷された証印領域の証印領域エッジと印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジとの間
の領域を、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域として決定することを更に
含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、コンピュータ実装方法は、印刷媒体の少なくとも1つ
の印刷媒体エッジがクワイエットゾーン要件領域内にないと決定することに応答して、ク
ワイエットゾーン要件領域を、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域として
決定することを更に含む。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態によれば、印刷された証印を検証するための装置が提供
される。いくつかの実施形態によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、プログ
ラムコードを含む少なくとも1つの非一時的なメモリと、を備える。いくつかの実施形態
において、少なくとも1つの非一時的なメモリ及びプログラムコードは、少なくとも1つ
のプロセッサとともに、装置に、少なくとも、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉され
た画像を受信することと、捕捉された画像からクワイエットゾーン等級部分を抽出するこ
とであって、クワイエットゾーン等級部分は、印刷された証印の印刷された証印領域と、
印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域とを含む、抽出
することと、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信し、かつ少
なくとも1つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満
たさないと決定することに応答して、少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を少なく
とも1つの低減されたクワイエットゾーン要件に調整すること、又は少なくとも1つの追
加のクワイエットゾーン領域を少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に追加すること
のうちの少なくとも1つを行うことと、少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン
要件又は少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域のうちの少なくとも1つに少な
くとも部分的に基づいて、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連する少なくと
も1つのクワイエットゾーン等級を生成することと、少なくとも1つのクワイエットゾー
ン等級に少なくとも部分的に基づいて、印刷された証印に関連する検証結果を出力するこ
とと、を行わせるように構成される。
【0015】
本開示のいくつかの実施形態によれば、印刷された証印を検証するためのコンピュー
タプログラム製品が提供される。いくつかの実施形態において、コンピュータプログラム
製品は、その中に記憶されたコンピュータ可読プログラムコード部分を有する少なくとも
1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含む。いくつかの実施形態において、コン
ピュータ可読プログラムコード部分は、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画像
をすることと、捕捉された画像からクワイエットゾーン等級部分を抽出することであって
、クワイエットゾーン等級部分は、印刷された証印の印刷された証印領域と、印刷された
証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域とを含む、抽出することと
、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信し、かつ少なくとも1
つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさないと
決定することに応答して、少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を少なくとも1つの
低減されたクワイエットゾーン要件に調整すること、又は少なくとも1つの追加のクワイ
エットゾーン領域を少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に追加することのうちの少
なくとも1つを行うことと、少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件又は少
なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域のうちの少なくとも1つに少なくとも部分
的に基づいて、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連する少なくとも1つのク
ワイエットゾーン等級を生成することと、少なくとも1つのクワイエットゾーン等級に少
なくとも部分的に基づいて、印刷された証印に関連する検証結果を出力することと、を行
うように構成された実行可能部分を含む。
【0016】
前述の例示的な概要、並びに本開示の他の例示的な目的及び/又は利点、並びにそれ
が達成される方法は、以下の発明を実施するための形態及びその添付図面内で更に説明さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図示の実施形態の説明は、添付の図面と併せて読むことができる。図の簡略化及び明
確化のために、図面に示される要素は必ずしも縮尺どおりに描かれていないことが理解さ
れよう。例えば、要素のうちのいくつかの寸法は、他の要素に対して誇張されている。本
開示の教示を組み込む実施形態は、本明細書に提示される図に関連して示され、説明され
る。
【
図1A】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置を示す。
【
図1B】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置の例示的な構成要素を示す。
【
図1C】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置の例示的な構成要素の例示的なブロック図を示す。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による例示的な装置の例示的なブロック図を示す。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置及び例示的な証印検証器の例示的なブロック図を示す。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷された証印を伴う例示的な印刷媒体を示す。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷媒体が取り付けられる例示的な物体を示す。
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による印刷された証印を検証するための例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷媒体の例示的な捕捉された画像を処理する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による印刷された証印のクワイエットゾーン等級を生成する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による印刷された証印のクワイエットゾーン等級を生成する例示的な方法を示す例示的なフロー図である。
【
図10A】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷媒体の例示的な捕捉された画像を示す。
【
図10B】本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷媒体及び付加的なクワイエットゾーン領域の例示的な捕捉された画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本開示のいくつかの実施形態について添付図面を参照しながら以下により詳細
に説明するが、本開示の全てではなくいくつかの実施形態を示すものである。実際に、本
開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定
されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用
可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指
す。
【0019】
文脈上、他に要求されない限り、本明細書及び以下の特許請求の範囲を通して、「備
える(comprise)」という単語並びに「備える(comprises)」及び「備える(comprisin
g)」などの変形は、「備える」、すなわち、「含むが、これらに限定されない」と解釈
されるべきである。
【0020】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、実施形態
に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含ま
れることを意味する。したがって、本明細書を通して様々な箇所における「1つの実施形
態では」又は「一実施形態では」という語句の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態を指
すものではない。更に、1つ以上の実施形態からの1つ以上の特定の特徴、構造、又は特
性は、1つ以上の他の実施形態において任意の好適な様式で組み合わされてもよい。
【0021】
本明細書で使用するとき、「例」又は「例示的な」という用語は、「一例、事例、又
は実例としての役割を果たすこと」を意味する。「例示的な」として本明細書に記載され
る任意の実装形態は、必ずしも他の実装形態よりも好ましい又は有利であると解釈されな
くてよい。
【0022】
本明細書が、ある構成要素又は特徴が、「含まれてもよい」、「含むことできる」、
「含み得る」、「含むべきである、「含むであろう」、「好ましくは含む」、「場合によ
り含む」、「典型的には含む」、「任意選択的に含む」、「例えば含む」、「多くの場合
含む」又は「含むかもしれない」(又は他のそのような言語)、あるいはある特性を有す
ることを提示する場合、その特定の部品又は特徴は、含まれることを必要としないか又は
その特性を有することを必要としない。そのような構成要素又は特徴は、いくつかの実施
形態に任意選択的に含まれてもよく、又は除外されてもよい。
【0023】
本開示において、「電子的に結合された」、「電子的に結合している」、「電子的に
結合する」、「~と通信する」、「~と電子通信する」、又は「接続された」という用語
は、2つ以上の構成要素が有線手段(例えば、限定されるものではないが、システムバス
、有線イーサネット)及び/又は無線手段(例えば、限定されるものではないが、Wi-
Fi、Bluetooth、ZigBee)を介して(直接又は間接的に)接続され、そ
れにより、データ及び/又は情報が、これらの構成要素に送信され、かつ/又はこれらの
部品から受信され得ることを指す。
【0024】
本開示において、「プリンタ」及び「印刷装置」という用語は、テキスト、画像、形
状、記号、グラフィック、及び/又は同等物を印刷媒体にインプリントして、対応するテ
キスト、画像、形状、記号、グラフィック、及び/又は同等物の持続的な人間が視認可能
である表現を作成することが可能なデバイスを指す。例示的な印刷装置は、例えば、サー
マルダイレクトプリンタ、レーザートナープリンタ、インクドロッププリンタなどを含む
。例えば、本開示の様々な実施形態による例示的な印刷装置は、印刷媒体(例えば、ラベ
ル、チケット、普通紙、合成紙、レシート用紙、プラスチックスライドなど)上に機械可
読証印(バーコード、OCR文字、QRコード、テキスト、イラストなどであるが、これ
らに限定されない)を印刷し得る。例示的な印刷装置の例示的な構成要素が、
図1A、図
1B及び
図1Cに関連して示され、説明される。別段の指示がない限り、「プリンタ」及
び「印刷装置」という用語は、一体化された証印検証器を有する、又は有さないプリンタ
を包含する。
【0025】
本開示において、「印刷媒体」、「物理印刷媒体」、「紙」及び「ラベル」という用
語は、テキスト、グラフィック、画像、及び/又は同等物がインプリントされ、かつ長期
にわたって持続的に保持され得る有形の実質的に耐久性のある物理的材料を指す。物理的
印刷媒体が、パーソナル通信、ビジネス通信、及び/又は同等物に使用可能であり、散文
表現(ニュース、論説、製品データ、学術文章、メモ、及び多くの他の種類の通信)、デ
ータ、広告、フィクション、娯楽コンテンツ、並びにイラスト及び写真を伝えることに使
用され得る。印刷媒体は、一般に、木材パルプ又はポリマーの誘導体であり得、オフィス
紙、透明又は着色された酢酸塩媒体、新聞印刷用紙、包装材料、宛名ラベル、製品ラベル
、及び他の種類のラベルを含む。厚紙又はボール紙などのより厚い材料も同様に含まれ得
る。より一般的には、印刷媒体は、インク、染料、又はトナーを受容するために使用され
てもよいし、その色又は濃淡を選択的に変化させて(例えば、熱、光、又は化学物質を選
択的に適用することによって)、人間の目によってテキスト、画像、形状、記号、又はグ
ラフィックスとして知覚され得る持続的な視覚的コントラスト(白黒、グレーの濃淡、及
び/又は色)を作成することができる媒体であり得る。本明細書で論じられる例示的な実
施形態では、「紙」又は「ラベル」に具体的に言及され得る。しかしながら、そのような
例示的な用途の動作、システム要素、及び方法は、具体的に言及された「紙」若しくは「
ラベル」以外の、又はそれに加えて、媒体に適用可能であり得る。いくつかの実施形態に
おいて、印刷媒体は連続的であっても非連続的であってもよい。
【0026】
本開示では、「証印(indicium)」、「証印(indicia)」、「機械可読証印(machi
ne-readable indicium)」、「機械可読証印(machine-readable indicia)」、「バーコ
ード」、及び「OCR-B文字」という用語は、走査装置(例えば、バーコードスキャナ
、機械リーダなど)によって走査(すなわち、機械読み取り)され得るデータの光学的表
現(例えば、データがバーコード及びOCR-B文字に符号化される)を指す。多くの用
途に対して多くのタイプのバーコード及びOCR-B文字がある。バーコードは、走査軸
に沿って配置された様々な幅の暗い線(すなわち、バー)及び明るい線(すなわち、スペ
ース)を有する一次元バーコード(例えば、ユニバーサルプロダクトコード(Universal
Product Code、U.P.C.))であり得る。バーコードは、明特徴、暗特徴、及び(場
合によっては)位置合わせ特徴の二次元アレイを有する二次元マトリクスシンボル(例え
ば、Aztecコード、Data Matrix、QRコード、PDF417など)(本
明細書では「二次元バーコード」)であり得る。明特徴及び暗特徴は、「モジュール」、
すなわち、二次元マトリクスシンボル内の印刷された(又は印刷されていない)正方形を
含み得る。二次元バーコードのグラフィカル外観は、幾何学的形状の異なるパターンによ
って作成される。いくつかのバーコードは、データを符号化するために色(例えば、Ul
tracode)を使用し得る。OCR-B文字はまた、データを符号化し、「モジュー
ル」(すなわち、印刷された正方形又は印刷されていない正方形)を含む。
【0027】
バーコード及びOCR-B文字などの証印が印刷媒体上に印刷される。印刷媒体上に
印刷されると、証印は、本明細書では「印刷された証印」と呼ばれる。例えば、印刷媒体
上に印刷されると、バーコードは、本明細書では「印刷されたバーコード」と呼ばれる。
同様に、OCR-B文字は、印刷媒体上に印刷されると、本明細書では「印刷されたOC
R-B文字」と呼ばれる。機械可読証印が印刷される印刷媒体はまた、本明細書では「印
刷媒体」又は「複数の印刷媒体」と呼ばれ得る。印刷された媒体は、物体又はアイテムに
固着され得る。例えば、印刷されたバーコードの符号化されたデータは、印刷された媒体
が固着されるアイテムに関し得る。「バーコード」及び「シンボル」という用語は、本明
細書において互換的に使用され得る。機械可読証印の許容範囲は、1回の走査で印刷され
た証印(例えば、印刷されたバーコード)を読み取り、符号化されたデータを正しく解釈
する走査装置の能力に密接に関する。
【0028】
図1A、
図1B、及び
図1Cは、開示のいくつかの実施形態による、例示的な印刷装
置100の例示的な構成要素に関連する例示的な図を示す。
【0029】
図1Aは、例示的な印刷装置100の一実施形態を示す斜視図である。いくつかの実
施形態において、例示的な印刷装置100は、ハウジング101と、ユーザインターフェ
ース構成要素103(1つ以上のユーザ入力構成要素105及び1つ以上のユーザ出力構
成要素107を含む)と、観察窓109と、印刷媒体出力開口部111と、を含む。
【0030】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100は、印刷媒体113上の印刷
動作を実行するように構成された印刷機構を備える。いくつかの実施形態において、印刷
動作が完了した後、印刷媒体113は、
図1Aに示すように、例示的な印刷装置100の
印刷媒体出力開口部111から出る。いくつかの実施形態において、印刷媒体出力開口部
111は、印刷装置100のハウジング101内のスロットに対応し、印刷された媒体(
例えば、印刷されたラベル)がそのスロットを通って出る。
【0031】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100は、ハウジング101内に配
置された証印検証器を備える。いくつかの実施形態において、証印検証器は、印刷媒体出
力開口部111に、又はその周囲に配置され得る。いくつかの実施形態において、証印検
証器は、例示的な印刷装置100から独立し得、印刷媒体113が例示的な印刷装置10
0を出た後に検証試験を行うように構成され得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100に関連する証印検証器は、印
刷媒体(ラベルなど)上に印刷された画像の印刷品質を分析するように構成され得る。い
くつかの実施形態において、証印検証器は、分析された印刷品質を、とりわけ、ISO/
IEC 15415、ISO/IEC 15416、ISO/IEC 15426-1、
ISO/IEC 15426-2、ANSI X3.182などの特定の品質基準と更に
比較し得る。いくつかの実施形態において、印刷品質が基準を満たさないか、又は最小許
容閾値を下回るパラメータを含む場合、証印検証器は、印刷媒体上に診断情報を印刷する
ことができる。例えば、診断情報は、クワイエットゾーン要件、グレーレベル、ANSI
等級レベル、数値ANSI等級、及び/又はバー幅成長パーセンテージを含み得る。
【0033】
図1Bは、例示的な印刷装置100の例示的な内部構成要素を示す。いくつかの実施
形態において、これらの内部構成要素は、
図1Aの例示的な印刷装置100のハウジング
101内に完全に組み込まれ得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100は、印刷媒体113を提供す
る媒体ロールを備える。例示的な実施形態は、媒体ロールは、連続媒体であってもよい印
刷媒体113のロールに対応し得、いくつかの例示的実施形態では、1つ以上の穿孔又は
1つ以上のマークを用いて(印刷媒体113の中又は上に)画定される複数のラベルを含
み得る。例示的な実施形態では、印刷媒体113内又は上の複数のラベルは、印刷装置1
00がコンテンツを印刷するように構成され得る部分に対応し得る。いくつかの例では、
1つ以上の穿孔及び/又は1つ以上のマークは、2つの隣接するラベル間のエッジを画定
し得る。
【0035】
例示的な実施形態では、媒体ロールは、媒体ハブによって受容され、媒体ハブは、媒
体ハブを作動させる第1の電気駆動装置(例えば、モータ)に結合される。作動時に、媒
体ハブは、媒体ロールを回転させ、更に、媒体ロールに印刷媒体113を印刷機構115
に供給させる。
【0036】
いくつかの実施形態において、印刷機構115は、インクリボン117を利用し、印
刷媒体113が印刷機構115を通過する際にインクリボン117から印刷媒体113に
インクを熱転写する。
【0037】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100は、インクリボン117を提
供するリボンロールを備える。例示的な実施形態では、インクリボン117は、印刷媒体
113上にコンテンツを印刷するために印刷媒体113上にインクを配設することができ
るインク媒体に対応し得る。
【0038】
例示的な実施形態では、リボンロールはリボン駆動アセンブリによって受容され、リ
ボン駆動アセンブリは、リボン駆動アセンブリを作動させるように構成され得る第2の電
気駆動装置(例えば、モータ)に結合され得る。リボン駆動アセンブリが作動すると、リ
ボン駆動アセンブリが回転し、それによってリボンロールが回転し、リボン経路に沿って
インクリボン117を供給する。リボン経路に沿って、インクリボン117は、リボンロ
ールから印刷機構115まで横断する。
【0039】
いくつかの実施形態において、印刷機構115はサーマルプリントヘッドを備える。
例えば、印刷機構115は、印刷媒体113上にコンテンツを印刷するように構成された
構成要素に対応し得る。例示的な実施形態では、印刷機構115は、通電されてインクリ
ボン117に押し付けられて印刷動作を実行する複数の加熱要素を含み得る。動作中、印
刷機構115は、インクリボン117のセクションに熱を加え、同時に、インクリボン1
17を印刷媒体113に押し付けて、インクを印刷媒体113上に転写する。インクリボ
ン117を印刷媒体113に押し付けるために、印刷機構115は、垂直下方向(又は下
方向)に移動して、インクリボン117を印刷媒体113に押し付ける。印刷媒体113
が感熱紙を含む実施形態では、印刷機構115を感熱紙に直接押し付けて、印刷動作を実
行し得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、複数の加熱要素のうちの1つ以上の加熱要素が、印刷
動作を実行するために通電される。1つ以上の加熱要素は、印刷ジョブ内のデータに基づ
いて選択され得る。例えば、バーコードが印刷される場合、1つ以上の加熱要素(通電さ
れる)は、印刷機構115がインクリボン117及び印刷媒体113に押し付けられたと
きにバーコードが印刷媒体113上に印刷されるように、印刷機構115上に配置される
。
【0041】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置100は、例示的な印刷装置100
を通して印刷媒体113を移動させるように構成されたプラテンローラ119を備える。
いくつかの実施形態において、プラテンローラ119は、印刷機構115がインクリボン
117からのインクを印刷媒体113に適用するときに印刷媒体113を支持するための
表面を提供する。
【0042】
例示的な実施形態では、印刷動作の後、印刷媒体113及びインクリボン117は、
それぞれ媒体経路及びリボン経路に沿って横断する。いくつかの実施形態において、印刷
媒体113は、印刷動作後に証印検証器125の下の媒体経路に沿って横断する。いくつ
かの実施形態において、証印検証器125は、印刷されたコンテンツ(例えば、印刷媒体
113上の印刷された証印)の画像を捕捉するように構成された画像捕捉デバイスを含み
得る。印刷装置100は、印刷されたコンテンツの画像に基づいて、印刷されたコンテン
ツを検証(すなわち、印刷されたコンテンツが許容可能であるかどうかを決定)し得る。
いくつかの例では、印刷されたコンテンツの検証は、印刷装置100が、印刷されたコン
テンツの訂正及び/又は印刷されたコンテンツ内のエラーの検出などであるがこれらに限
定されない様々な動作を実行することを可能にし得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、証印検証器125は、(例えば、ISO/IEC 1
5415及び15416などの基準に対してグレーレベル画像を評価することによって)
ANSI等級に関する情報を決定し得る。いくつかの実施形態において、ANSI等級に
関する情報は、後の取り出しのためにデジタルファイルに記憶されるか、又はコンピュー
タ画面上に一時的に表示され得る。
図1Bに示す例では(証印検証器125が印刷機構1
15に近接して位置する場合)、証印検証器125は、印刷機構115に、印刷されてい
る同じラベル上に診断情報を直ちに印刷するように命令し得る。いくつかの実施形態にお
いて、証印検証器125は、プラテンローラ119に、印刷媒体113を後退させて診断
情報を印刷するように命令し得る。
【0044】
本発明では、詳細な印刷品質情報及び/又は診断情報を、不合格ラベルに直接印刷す
ることができる。ラベル上に印刷することができる有用な情報の例としては、ANSI等
級付けレベル(例えば、「A」~「F」)、数値ANSI等級レベル(例えば、0.0~
4.0)、合格/不合格等級などを含み得る。
【0045】
したがって、いくつかの実施形態によれば、プリンタ(例えば、例示的な印刷装置1
00)は、印刷媒体113上に画像を印刷するように構成された印刷機構115を備え得
る。プリンタ(例えば、例示的な印刷装置100)は、印刷媒体上に印刷された画像の印
刷品質を監視するように構成された証印検証器125を更に備え得る。証印検証器125
は、印刷品質が所定の品質基準を満たすかどうかを決定するために印刷品質を分析するよ
うに構成され得る。いくつかの実施形態において、証印検証器125が、印刷品質が所定
の品質基準を満たさないと決定したときに、証印検証器125は、印刷機構115に、印
刷媒体上に診断情報を印刷するように命令し得る。
【0046】
図1Cは、例示的な印刷装置100の例示的な構成要素の実施形態を示すブロック図
である。
【0047】
図1Cに示される例示的な印刷装置100は、印刷機構115及び証印検証器125
を備える。これらの要素は、例示的な印刷装置100のハウジング101内に完全に又は
部分的に配設されてもよいことに留意されたい。
【0048】
動作において、印刷媒体113は、
図1Cに示されるように、矢印127の方向に例
示的な印刷装置100を通して供給される。印刷媒体113は、印刷機構115が画像を
印刷して例示的な印刷装置100の印刷媒体出力開口部を通して供給される印刷証印13
1を生成するブランクラベル129を含み得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、証印検証器125は、ハウジング101自体の構造に
組み込まれるか、又は例示的な印刷装置100の印刷媒体出力開口部に、又はその近くに
配置され得る。いくつかの実施形態において、証印検証器125は、コンタクトイメージ
センサ(contact image sensor、CIS)デバイス、一次元イメージスキャナ、二次元イ
メージセンサ、スキャナ、又は印刷媒体113上に印刷された画像(例えば、印刷媒体1
13上に印刷された印刷証印131)を捕捉するための他のデバイスであり得る。
【0050】
上述したように、例示的な印刷装置100は、印刷機構115及び証印検証器125
(CISデバイスを含む)が互いに隣接して、又は近くに配置されるように構成されるこ
とができる。このようにして、印刷品質の感知又は走査は、印刷機構115が印刷媒体1
13上に画像を印刷した直後に行うことができる。いくつかの実施形態において、印刷さ
れた証印131の検証後、印刷された媒体113は(印刷された証印131とともに)例
示的な印刷装置100のハウジング101の印刷媒体出力開口部を通って出る。
【0051】
図1A~
図1Cに示される印刷装置100は、例示的な熱転写印刷装置を示すが、本
発明の様々な実施形態は、他のタイプの印刷装置(例えば、インクドロップ印刷装置、レ
ーザートナー印刷装置などであるが、これらに限定されない)において使用され得ること
が理解されるべきである。
【0052】
ここで
図2を参照すると、印刷装置200例示的なブロック図が示される。いくつか
の実施形態において、印刷装置200は、プロセッサ202と、プロセッサ202に通信
可能に結合されたメモリ204と、電源と、を備え得る。印刷装置200は、他の印刷装
置構成要素の1つ以上に通信可能に結合された通信モジュール206を更に備え得る。
【0053】
いくつかの実施形態において、中央処理装置(central processing unit、CPU)
(すなわち、プロセッサ202)は、本明細書で説明される命令によって指定される基本
的な算術、論理、制御、及び入力/出力(input/output、I/O)動作を実
行することによって、コンピュータプログラムの命令を実行する電子回路である。いくつ
かの実施形態において、印刷装置200は、通信モジュール206を使用して、有線又は
無線データリンクを介してコンピュータ又はネットワーク208に通信可能に接続され得
る。無線構成では、通信モジュール206は、様々な通信プロトコル(例えば、WI-F
I(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標))、CDMA、TDMA、又はGSM
)を介してネットワーク208上でホストデバイスと通信し得る。本発明の様々な実施形
態によれば、メモリ204は、例えば、印刷品質検証プログラム210、基準画像212
、クワイエットゾーン要件データ214、及びプリンタファームウェア216を記憶する
ように構成されるが、これらに限定されない。
【0054】
図2に示す例において、証印検証器218は、印刷装置200内に配設され、画像セ
ンサ226(すなわち、証印検証器218は画像センサ226を含む)を使用して、印刷
された画像(例えば、視野224内の印刷媒体222上の印刷されたバーコード220)
の表現を捕捉して、捕捉された画像を得るように構成される。いくつかの実施形態におい
て、画像センサ226は、視野を照明するための光源228を備える。いくつかの実施形
態において、画像センサ226は、撮像レンズ(又は複数のレンズ)を使用して、フォト
センサのアレイ(例えば、線形又は二次元(two-dimensional、2D)アレイ電荷結合素
子(charge-coupled device、CCD)、相補型金属酸化膜半導体(complementary metal
-oxide-semiconductor、CMOS)センサなど)上に視野224の実像を形成する。フォ
トセンサからの電子信号は、グレーレベル画像又はカラー画像を生成するために使用され
、その結果、デジタルカメラによって得られ得るデジタル画像と同様のデジタル画像が得
られる。いくつかの実施形態において、プロセッサ202は、本発明の様々な実施形態に
従って上述した方法のステップを実行するように更に構成される。
【0055】
いくつかの実施形態において、GUI230は、他の機能に加えて、印刷装置200
の動作を制御するために、プロセッサ202に動作可能/通信可能に結合され得る。例え
ば、1つ以上の設定オプションが、GUI230上に表示するためにレンダリングされて
もよく、その詳細は、本明細書で説明される。
【0056】
ここで
図3を参照すると、画像を印刷し、画像の印刷品質を検証するために、システ
ム300内の証印検証器303に通信可能に結合された印刷装置301(例えば、印刷機
構)が示されている。印刷装置301は、システム300において証印検証器303が印
刷装置301から分離されていることを除いて、
図1A~
図1Cに描写された印刷装置1
00と同様であり得る。
【0057】
図1A~
図1Cに関連して上述した印刷装置100と同様に、印刷装置301は、プ
ロセッサと、プロセッサに通信可能に結合されたメモリと、電源と、を備え得る。印刷装
置は、他の印刷装置構成要素の1つ以上に通信可能に結合された通信モジュールを更に備
え得る。印刷装置301は、上述したように、より少ない又はより多い数の構成要素を有
し得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、証印検証器303は、撮像モジュール305と、撮像
モジュール305に通信可能に結合されたメモリ(例えば、検証器メモリ307)と、検
証器メモリ307及び撮像モジュール305に通信可能に結合された中央処理装置(CP
U)(本明細書では「検証器プロセッサ」309)と、を備える。いくつかの実施形態に
おいて、証印検証器303は、I/Oモジュール311及び検証器通信モジュール313
を更に備え得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、
図3の証印検証器303におけるサブシステムは、相
互接続サブシステムを形成するために、カプラ(例えば、ワイヤ、トレースなど)を介し
て電気的に接続される。相互接続システムは、モジュール/サブシステムの動作及びそれ
らの間の相互作用を可能にする電力バス又はライン、データバス、命令バス、アドレスバ
スなどを含み得る。I/Oモジュール311は、検証器グラフィカルユーザインターフェ
ースを含み得る。様々な実施形態において、証印検証器303は、検証器通信モジュール
313を使用して、有線又は無線データリンクを介して、コンピュータ又はネットワーク
315に通信可能に接続され得る。無線データリンクのための無線構成において、検証器
通信モジュール313は、様々な通信プロトコル(例えば、WI-FI(登録商標)、B
LUETOOTH(登録商標)、NFC(登録商標)、RFID(登録商標))、CDM
A、TDMA、又はGSM)を介して、コンピュータなどのホストデバイス又はネットワ
ーク315と通信し得る。検証メモリ307は、印刷品質検証プログラム317、基準画
像319、クワイエットゾーン要件データ321、及び検証ファームウェア323を記憶
し得る。
【0060】
図3は、証印検証器303内の検証器メモリ307及び検証器プロセッサ309を描
画するが、印刷装置301のみ、又は証印検証器303のみ、又は印刷装置301及びそ
れに通信可能に結合された証印検証器303の両方が、上述したようなステップを実行す
るためのメモリ及びプロセッサを備え得る(すなわち、検証器及び印刷装置のうちの少な
くとも1つは、撮像モジュールに通信可能に結合されたメモリと、撮像モジュール及びメ
モリに通信可能に結合されたプロセッサと、を備える)ことが理解されるべきである。印
刷装置に取り付けられた証印検証器303は、本明細書に説明されたステップを実行する
ために印刷装置のメモリ及びプロセッサに依存し得、及び/又は証印検証器303は、本
明細書に説明されたステップを実行するためにそれ自身の検証器メモリ307及び検証器
プロセッサ309を有するスタンドアロンデバイスである。追加的又は代替的に、印刷装
置は、本明細書で説明されるステップを実行するために、印刷装置に取り付けられた証印
検証器303の検証器メモリ307及び検証器プロセッサ309に依存し得る。
【0061】
証印検証器303に配設された撮像モジュール305は、画像センサ331を使用し
て(すなわち、撮像モジュール305は画像センサ331を含む)、視野329内の印刷
された画像(例えば、
図3の印刷媒体327上の印刷されたバーコード325)の表現を
捕捉するように構成される。画像センサ331は、視野を照明するための光源333を備
える。画像センサ331は、撮像レンズ(又は複数のレンズ)を使用して、フォトセンサ
のアレイ(例えば、線形又は二次元(2D)アレイ電荷結合素子(CCD)、相補型金属
酸化膜半導体(CMOS)センサ、コンタクトイメージセンサ(CIS)など)上に視野
329の実像を形成する。フォトセンサからの電子信号は、例えば、デジタルカメラによ
って取得され得るデジタル画像をもたらす、グレーレベル又はカラー画像を作成するため
に使用される。
【0062】
ここで
図4を参照すると、例示的な印刷装置(
図1A~
図1Cに関連して上述した例
示的な印刷装置100、
図2に関連して上述した例示的な印刷装置200、及び/又は図
3に関連して上述した例示的な印刷装置301などであるが、これらに限定されない)を
動作させる例示的な方法400を示す例示的なフロー図が示される。
【0063】
例示的な方法400は、ステップ/動作402から始まる。ステップ/動作402に
続いて、及び/又はそれに応答して、例示的な方法400はステップ/動作404に進む
。ステップ/動作404において、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200
のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ
309などであるが、これらに限定されない)は、印刷装置に、印刷媒体上に証印を印刷
させる。
【0064】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、証印が印刷媒体上に印刷されることを
要求するユーザ入力を受信し得る。例えば、少なくとも
図1A~
図1Cに関連して上述し
たように、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置は、ユーザと印刷装置と
の間の通信のためのGUIを備え得る。いくつかの実施形態において、GUIは、ユーザ
インターフェースを表示するためのディスプレイを備え得る。いくつかの実施形態におい
て、ユーザインターフェースは、1つ以上のメニューオプションを備え得、ユーザは、1
つ以上のメニューオプションを選択することによって、1つ以上のユーザ入力を提供し得
る。一例として、ユーザインターフェースは、「バーコード印刷」のメニューオプション
を表示し得る。ユーザがこのメニューオプションを選択したときに、プロセッサは、証印
が印刷媒体上に印刷されることを要求するユーザ入力を受信する。
【0065】
いくつかの実施形態において、ユーザ入力を受信することに応答して、プロセッサは
、印刷装置に印刷媒体上に証印を印刷させ得る。例えば、プロセッサは、印刷媒体上に印
刷される証印に関連する印刷ジョブのデータを生成又は取り出し得る。印刷ジョブに基づ
いて、プロセッサは、印刷装置の印刷ヘッド上の1つ又は複数の加熱要素が、印刷ヘッド
がリボン及び印刷媒体に押し付けられたときに証印が印刷媒体上に印刷されるように選択
されるようにし得る。上述したものと同様に、印刷動作後、印刷媒体及びリボンは、それ
ぞれ媒体経路及びリボン経路に沿って横断する。
【0066】
図4に戻って参照すると、ステップ/動作404に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法400は、ステップ/動作406に進む。ステップ/動作406におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、印刷媒体の画像が捕捉されるようにする。
【0067】
いくつかの実施形態において、捕捉された画像は、ステップ/動作404からの印刷
された証印を含む。例えば、
図2に関連して上述したように、例示的な印刷装置200は
、証印検証器218を備え得る。いくつかの実施形態において、例示的な検証器218は
、画像センサ226を備え得る。いくつかの実施形態において、画像センサ226は、例
示的な印刷装置200内で、印刷経路に沿って印刷媒体の上方かつ印刷ヘッドの後方に配
置されてもよく、その結果、プロセッサは、コンテンツ(例えば、証印)が印刷媒体上に
印刷された後に、画像センサ226に印刷媒体の画像を捕捉させる。
【0068】
図4に戻って参照すると、ステップ/動作406に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法400は、ステップ/動作408に進む。ステップ/動作408におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、捕捉された画像に基づいて印刷された証印を検証する。
【0069】
上述したように、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置は、印刷され
た証印(バーコードなどであるが、これに限定されない)を印刷直後に等級付けし、検証
結果(印刷された証印の等級を含む)を印刷装置のユーザに返す証印検証器を備え得る。
いくつかの実施形態において、捕捉された画像に基づいて印刷された証印を検証すること
は、印刷された証印の印刷品質を評価することを含む。
【0070】
例えば、印刷された証印が印刷されたバーコードを含む場合、証印検証器及び/又は
印刷装置は、ステップ/動作406において生成された捕捉された画像からの印刷された
バーコードの1つ以上のバーコード品質パラメータ(より詳細には、評価されたパラメー
タごとに達成された品質レベル)を分析し、その結果を、多くの他のバーコード印刷品質
基準の中でも特に、ISO/IEC 15415、29158、及び/又は15416バ
ーコード印刷品質試験仕様書に記載されたバーコード印刷品質基準などのバーコード印刷
品質基準と比較する。
【0071】
いくつかの実施形態において、印刷されたバーコードの品質に影響を及ぼすバーコー
ド品質のパラメータは、走査装置(例えば、バーコード走査システム)の光学系に基づく
。例えば、バーコード印刷品質パラメータは、他のパラメータの中でも、変調パラメータ
、欠陥パラメータ、及びクワイエットゾーン領域パラメータを含み得る。各品質パラメー
タは、合格/不合格ステータス及び/又は等級を示し得る。
【0072】
バーコード品質の評価は、例えばANSI/CEN/ISOガイドラインに基づく印
刷品質基準を満たすためにバーコード印刷品質を評価することに加えて、顧客仕様などの
印刷アプリケーション要件をマッチングすることを含む。印刷用途の要件に応じて、より
高い又はより低い変調等級、欠陥等級、及び/又はクワイエットゾーン等級が、顧客仕様
によって要求され得る。
【0073】
図4に戻って参照すると、ステップ/動作408に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法400は、ステップ/動作410に進み、終了する。
【0074】
図4のステップ/動作408に関連して上述したように、例示的な印刷装置(
図1A
~
図1Cに関連して上述した例示的な印刷装置100、
図2に関連して上述した例示的な
印刷装置200、及び/又は
図3に関連して上述した例示的な印刷装置301などである
が、これらに限定されない)を動作させる例示的な方法400は、捕捉された画像に基づ
いて、印刷された証印を検証することを含む。いくつかの実施形態において、バーコード
クワイエットゾーンは、証印検証器が印刷された証印を検証するための等級付け基準のう
ちの1つである。いくつかの実施形態において、証印(バーコードなど)が(他の基準と
ともに)クワイエットゾーン要件を満たすときのみ、証印検証器は、印刷された証印を合
格として等級付けする。
【0075】
本開示では、「クワイエットゾーン領域」及び「クワイエットゾーン」という用語は
、テキスト、文字、マーク又は障害物を含まない証印(バーコード、QRコードなどであ
るが、これらに限定されない)を囲むゾーン又は領域(例えば、印刷媒体上であるが、こ
れに限定されない)を指す。例えば、証印のクワイエットゾーン領域は、証印に隣接する
ブランクスペースに対応してもよい。いくつかの例では、クワイエットゾーン領域はまた
、「非印刷ゾーン」と呼ばれる。いくつかの実施形態において、証印の周りのクワイエッ
トゾーン領域は、証印を他のテキスト、マーク又は障害物から分離することができ、その
結果、走査装置(バーコードスキャナ、QRコードスキャナなどであるが、これらに限定
されない)は、捕捉された画像から証印を識別し、証印を首尾よく処理することができる
。
【0076】
いくつかの実施形態において、「クワイエットゾーン要件」又は「クワイエットゾー
ン領域要件」という用語は、証印を囲む印刷媒体上の1つ以上のクワイエットゾーン領域
の1つ以上のサイズ(例えば、幅)の要件を指す。いくつかの実施形態において、クワイ
エットゾーン要件は、バーコード印刷品質試験仕様の一部であり得る。追加的又は代替的
に、クワイエットゾーン要件は、顧客仕様に基づき得る。
【0077】
いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン要件は、証印タイプに関連する。
例えば、証印がバーコードの形態である場合、例示的なクワイエットゾーン要件は、左ク
ワイエットゾーン領域(印刷された証印又は本明細書に説明される印刷された証印領域の
左証印領域エッジの左側にある)及び右クワイエットゾーン領域(印刷された証印又は本
明細書に説明される印刷された証印領域の右証印領域エッジの右側にある)のそれぞれが
、バーコードの最も狭いバーの幅の少なくとも10倍であることを必要とし得る。別の例
として、証印がQRコード(登録商標)の形態である場合、例示的なクワイエットゾーン
要件は、上部クワイエットゾーン領域(印刷された証印又は本明細書に説明される印刷さ
れた証印領域の上部証印領域エッジの上にある)、下部クワイエットゾーン領域(印刷さ
れた証印又は本明細書に説明される印刷された証印領域の下部証印領域エッジの下にある
)、左クワイエットゾーン領域(印刷された証印又は本明細書に説明される印刷された証
印領域の左証印領域エッジの左にある)、及び右クワイエットゾーン領域(印刷された証
印又は本明細書に説明される印刷された証印領域の右証印領域エッジの右にある)のそれ
ぞれが、QRコード(登録商標)における単一のデータスクエアの幅の少なくとも4倍で
あることを必要とし得る。
【0078】
いくつかの実施形態において、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置
は、(例えば、印刷された証印の画像からの)クワイエットゾーン領域が適用可能なクワ
イエットゾーン要件を満たすかどうかの決定に基づいて、印刷された証印のクワイエット
ゾーン領域に関連するクワイエットゾーン等級を生成し得る。
【0079】
例えば、
図5Aに示すように、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷媒体
501が示される。特に、
図5Aに示す例における例示的な印刷媒体501は、ラベルの
形態である。いくつかの実施形態において、例示的な印刷された証印503は、例示的な
印刷媒体501上に印刷される。
図5Aに示す例では、例示的な印刷された証印503は
、QRコード(登録商標)の形態である。
【0080】
上述したように、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置は、印刷され
た証印を検証し、少なくとも印刷された証印のクワイエットゾーン等級を生成することに
よって証印の印刷品質を評価し得る。そうすることで、例示的な印刷装置は、印刷された
証印を囲む1つ以上のクワイエットゾーン領域が、対応するクワイエットゾーン要件を満
たすかどうかを決定し得る。
【0081】
図5Aに示す例では、例示的な印刷装置は、上部クワイエットゾーン領域(例えば、
印刷された証印/印刷された証印領域の上部証印領域エッジの上部)に対する上部クワイ
エットゾーン要件P1が満たされていると決定し得る。言い換えれば、例示的なプロセッ
サは、証印の上部にある他のテキスト、文字、マーク、又は障害物がある場合、それらか
ら証印を分離するのに十分なブランクスペースが証印の上部にあると決定する。
【0082】
同様に、例示的な印刷装置は、右クワイエットゾーン領域(例えば、印刷された証印
/印刷された証印領域の右証印領域エッジの右)に対する右クワイエットゾーン要件P2
が満たされていると決定し得る。言い換えれば、例示的なプロセッサは、証印の右にある
他のテキスト、文字、マーク、又は障害物がある場合、それらから証印を分離するのに十
分なブランクスペースが証印の右にあると決定する。
【0083】
いくつかの実施形態において、例示的な印刷装置は、下部クワイエットゾーン領域Q
4が、証印の下部クワイエットゾーンに関連するクワイエットゾーン要件を満たさないと
決定し得る。例えば、例示的な印刷装置は、下部クワイエットゾーン領域Q4を、印刷さ
れた証印503の下部証印領域エッジと印刷媒体501の下部印刷媒体エッジとの間のブ
ランクスペースとして識別する。例示的な印刷装置は、下部クワイエットゾーン領域Q4
が、下部クワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件によって指定される
ような、印刷された証印の下部証印領域エッジと印刷媒体の下部印刷媒体エッジとの間の
必要な幅よりも狭く、したがってクワイエットゾーン要件を満たすことができないと決定
し得る。
【0084】
同様に、例示的な印刷装置は、左クワイエットゾーン領域Q3が、証印の左クワイエ
ットゾーンに関連するクワイエットゾーン要件を満たさないと決定し得る。例えば、例示
的な印刷装置は、左クワイエットゾーン領域Q3を、印刷された印503の左証印領域エ
ッジと印刷媒体501の左印刷媒体エッジとの間のブランクスペースとして識別する。例
示的な印刷装置は、左クワイエットゾーン領域Q3が、左クワイエットゾーン領域に関連
するクワイエットゾーン要件によって指定されるような、印刷された証印の左証印領域エ
ッジと印刷媒体の左印刷媒体エッジとの間の必要な幅よりも狭く、したがって、左クワイ
エットゾーン要件を満たすことができないと決定し得る。
【0085】
したがって、左クワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件及び下部
クワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件が印刷された証印503によ
って満たされない(例えば、印刷された証印503が印刷媒体501の下部印刷媒体エッ
ジに近すぎて配置され、印刷媒体501の左印刷媒体エッジに近すぎて配置される)ので
、例示的な印刷装置は、印刷された証印503が失敗したことを示すクワイエットゾーン
等級を生成し得る。
【0086】
しかしながら、クワイエットゾーン等級を生成し、印刷された証印の印刷品質を評価
することに関連する多くの技術的課題及び困難が存在する。
【0087】
例えば、ユーザは、例示的な印刷装置を動作させて、バーコードの位置がラベルのエ
ッジの近くにある小さなラベルにバーコードを印刷することがある。上述したように、小
さなラベル上に印刷されたそのようなバーコードは、バーコードエッジの少なくとも1つ
がラベルエッジに近すぎ、十分なブランクスペースを有さないので、クワイエットゾーン
要件を満たさない。例示的な印刷装置は、そのようなバーコードを不合格として等級付け
し得る。
【0088】
しかしながら、そのような「不合格」ラベルがパッケージなどの物体に取り付けられ
及び/又は貼り付けられるときに、ラベルが取り付けられ及び/又は貼り付けられる場所
を囲む物体の表面上にブランクスペースが存在することがあり、これらの物体の表面色は
、ラベルのラベル色と同様である可能性がある。そのような例では、これらの物体の表面
は、ラベルの周りに追加のブランクスペースを提供することができる。
【0089】
ここで
図5Bを参照すると、例示的な物体507が示される。特に、印刷媒体501
は、例示的な物体507の表面に取り付けられる。
図5Bに示すように、例示的な物体5
07の表面は、印刷媒体501の下部印刷媒体エッジ及び印刷媒体501の左印刷媒体エ
ッジに追加のブランクスペースを提供する。このような例では、左クワイエットゾーン領
域Q3’は、印刷媒体501上の左ブランクスペースだけでなく、物体507の表面上の
ブランクスペースも含む。同様に、下部クワイエットゾーン領域Q4’は、印刷媒体50
1上の下部ブランクスペースだけでなく、物体507の表面上のブランクスペースも含む
。
【0090】
ユーザが走査装置(バーコードスキャナなど)を用いて印刷された証印503を走査
する場合、走査装置は、印刷された証印503を、印刷された証印503を取り囲む他の
テキスト、文字、マーク、又は障害物がある場合、それらから印刷された証印503を分
離するのに十分なブランクスペースが印刷媒体501上及び物体507の表面上にあるの
で、印刷された証印503が合格バーコードとして許容可能であることを示し得る。した
がって、印刷装置が印刷された証印503を不合格として等級付けしても、印刷された証
印503は、物体507に取り付けられ、及び/又は貼り付けられたときに、クワイエッ
トゾーン要件を満たす。
【0091】
図5A及び
図5Bに関連する上記の例は、印刷に関連する技術的問題を示す。例えば
、製造業者を含む多くのユーザは、非常に小さいラベル(例えば、ラベルはバーコードを
含むのにちょうど十分な大きさである)上にバーコードを印刷して検証することを好み、
多くの印刷装置は、そのようなバーコードを等級付けする目的で使用することができない
。特に、例示的な証印検証器は、そのようなバーコードを不合格として等級付けするが、
ユーザは、ラベルがパッケージに貼り付けられた後にバーコードスキャナを用いてバーコ
ードをスキャンする問題を有しない。換言すれば、スキャナは、バーコードを合格バーコ
ードとして認識してもよいが、印刷装置の証印検証器はそうは認識しないことがある。し
たがって、ユーザは、印刷されたバーコードが許容可能であるかどうかを決定するために
、印刷装置の証印検証器からの等級付けに依存することができず、これは、印刷装置の検
証機能をユーザにとって使用不可能にする可能性がある。多くのユーザは、印刷装置から
の等級付け結果と走査装置からの走査結果との間の不一致に関する問題を報告することも
ある。
【0092】
本開示の様々な実施形態は、これらの技術的課題及び困難を克服し、様々な技術的改
善及び利点を提供する。例えば、本開示の様々な実施形態は、証印(例えば、バーコード
)の影響を受ける側の周りに余分なブランクスペースをプログラム的に追加して、印刷さ
れた媒体(例えば、ラベル)がパッケージに取り付けられる及び/又は貼り付けられる状
況をシミュレートし得る。追加的又は代替的に、本開示の様々な実施形態は、等級付け中
に印刷された証印の影響を受ける側に対するクワイエットゾーン要件を低減し得る。
【0093】
例えば、本開示の様々な実施形態は、ラベル上にバーコードを印刷する前又は印刷中
に、「ラベルエッジにおいてクワイエットゾーンを上書きする」機能を有効又は無効にす
るために、例示的な印刷装置に新しい構成を導入し得る。印刷装置のファームウェアは、
印刷装置のプロセッサによって実行されて、印刷されたラベルの捕捉された画像からバー
コードを切り取って検証を実行し得る。「ラベルエッジにおいてクワイエットゾーンを上
書きする機能」が有効にされている場合、各バーコードについて、プロセッサは、ファー
ムウェアが実行されるときに、そのクワイエットゾーン領域のいずれかがラベルエッジの
近くにあるかどうかを決定する。そうである場合、プロセッサは、ファームウェアを実行
するときにバーコードのどの側が影響を受けるか(すなわち、ラベルエッジに近すぎるか
)を決定する。いくつかの実施形態において、検証中に、印刷装置のプロセッサは、影響
を受ける側を等級付けするためのクワイエットゾーン要件を低減し、及び/又はクワイエ
ットゾーン要件に合格するために影響を受ける側にブランクスペースを人工的に追加し得
る。影響を受けない側については、プロセッサは通常通りに等級付けする。クワイエット
ゾーン等級を生成することに加えて、プロセッサによって通常通りに他の検証が実行され
得る。いくつかの実施形態において、プロセッサは、どの側が上書きクワイエットゾーン
領域又は要件で等級付けされたかを示すメモとともに、検証の結果をユーザに返す。
【0094】
上述したように、本開示の様々な実施形態は、様々な技術的利益及び利点を提供する
。例えば、本開示の様々な実施形態は、ユーザが非常に小さいラベルを印刷して検証する
ことを可能にする。本開示の種々の実施形態はまた、より大きいラベルを印刷するユーザ
が、バーコードをラベルエッジの近くに配置することを可能にする。したがって、本開示
の様々な実施形態は、ラベル上のバーコードをどこに配置するかに関してユーザにより多
くの自由度を追加し、ユーザは、ラベルを設計するときにクワイエットゾーン要件によっ
てあまり制限されない。ユーザは、潜在的により多くのコンテンツをラベルにはめ込むこ
とができ、使用するラベルサイズをより自由に判定することができる。更に、本開示の様
々な実施形態はまた、印刷装置により印刷された証印のクワイエットゾーン等級と、走査
装置により印刷された証印の実際の走査結果との間の不一致などの技術的問題を解決し得
る。
【0095】
例えば、
図6~
図9に示されるものを含む、本明細書に説明される様々な例示的な方
法は、上述した様々な技術的利点及び/又は改善を提供し得る。
【0096】
フローチャートのそれぞれのブロック、及びフローチャートの中のブロックの組み合
わせは、ハードウェア、ファームウェア、回路、及び/又は1つ以上のコンピュータプロ
グラム命令を含むソフトウェアの実行に関連付けられた他のデバイスなどの様々な手段に
よって実装され得ることに留意されたい。例えば、
図6~
図9に説明された方法のうちの
1つ以上は、本開示の一実施形態を採用する装置の少なくとも1つの非一時的なメモリに
よって記憶され、装置の中の少なくとも1つのプロセッサによって実行され得るコンピュ
ータプログラム命令によって具現化され得る。これらのコンピュータプログラム命令は、
コンピュータ又は他のプログラム可能装置に対して特定の様式で機能するように指示し得
るため、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、製品品目を作り上げ、目命令の実
行は、フローチャートのブロックの中に指定された機能を実装する。
【0097】
上述したように、かつ本開示に基づいて理解されるように、本開示の実施形態は、方
法、モバイルデバイス、バックエンドネットワークデバイスなどとして構成されてもよい
。したがって、実施形態は、ハードウェア全体、又はソフトウェアとハードウェアとの任
意の組み合わせを含む様々な手段を含んでもよい。更に、実施形態は、記憶媒体の中に具
現化されたコンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を有
する少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製
品の形態をとってもよい。同様に、実施形態は、少なくとも1つの非一時的コンピュータ
可読記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムコードの形態をとってもよい。非一時
的ハードディスク、CD-ROM、フラッシュメモリ、光記憶デバイス、又は磁気記憶デ
バイスを含む、任意の好適なコンピュータ可読記憶媒体が利用されてもよい。
【0098】
ここで
図6を参照すると、印刷された証印を検証するための例示的な方法600を示
す例示的なフロー図が提供される。
【0099】
例示的な方法600は、
図4のブロックAから始まる。
図4に示すように、ブロック
Aは、プロセッサが印刷された証印を検証するステップ/動作408に接続される。した
がって、例示的な方法600は、印刷された証印を検証するステップの一部であり得る(
例えば、プロセッサは、検証の目的で印刷された証印を検証する間に例示的な方法600
を実行する)。
【0100】
いくつかの実施形態において、ブロックAに続いて、及び/又はそれに応答して、例
示的な方法600はステップ/動作602に進む。ステップ/動作602において、プロ
セッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関
連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定され
ない)は、印刷媒体の捕捉された画像を受信する。
【0101】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉
された画像を受信し得る。
【0102】
例えば、
図2に関連して上述したように、例示的な印刷装置200は、証印検証器2
18を備え得る。いくつかの実施形態において、例示的な検証器218は、画像センサ2
26を備え得る。いくつかの実施形態において、画像センサ226は、例示的な印刷装置
200内で、印刷経路に沿って印刷媒体の上方かつ印刷ヘッドの後方に配置されてもよく
、その結果、画像センサ226は、コンテンツ(例えば、証印)が印刷媒体上に印刷され
た後に、印刷媒体の画像を捕捉する。いくつかの実施形態において、画像センサ226は
、画像の画像データをプロセッサに送信し得、その結果、プロセッサが、印刷された証印
を含む印刷媒体の捕捉された画像を受信する。
【0103】
追加的又は代替的に、
図3に関連して上述したように、印刷装置301から分離され
た例示的な証印検証器303は、印刷装置301と通信してもよい。いくつかの実施形態
において、証印検証器303は、画像センサ331を備える。いくつかの実施形態におい
て、画像センサ331は、印刷媒体の上方(印刷装置301の内部又は外部)かつ、印刷
経路に沿って印刷ヘッドの後方に配置されてもよく、その結果、画像センサ331は、コ
ンテンツ(例えば、証印)が印刷媒体上に印刷された後に印刷媒体の画像を捕捉する。い
くつかの実施形態において、画像センサ331は、画像の画像データをプロセッサに送信
し得、その結果、プロセッサが、印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画像を受信
する。
【0104】
例えば、ここで
図10Aを参照すると、印刷媒体の例示的な捕捉された画像1000
が示される。
図10Aに示される例において、例示的な捕捉された画像1000は、バー
コードの形態の印刷された証印1002を含む。
【0105】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作602に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法600は、ステップ/動作604に進む。ステップ/動作604におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、捕捉された画像からクワイエットゾーン等級部分を抽出する。
【0106】
いくつかの実施形態において、プロセッサによって抽出されたクワイエットゾーン等
級部分は、印刷された証印の印刷された証印領域と、印刷された証印領域に隣接する少な
くとも1つのクワイエットゾーン領域と、を含む。
【0107】
例えば、例示的な印刷装置の印刷ジョブ内のデータに基づいて、プロセッサは、印刷
媒体上に印刷される証印のタイプ及び/又はコンテンツを決定し得る。いくつかの実施形
態において、プロセッサは、画像処理分析を実行して、捕捉された画像から印刷された証
印を識別し得、捕捉された画像から印刷された証印1002の画像を切り取り得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、印刷された証印の画像を切り取るとき、プロセッサは
、印刷された証印領域が規則的な形状(例えば、長方形、正方形、円形など)になるよう
に、捕捉された画像上に印刷された証印を囲むバッファ空間を追加し得る。例えば、
図1
0Aに示すように、印刷媒体上に印刷された印刷証印1002(例えば、バーコード)は
、不規則な輪郭を有する。いくつかの実施形態において、プロセッサは、印刷された証印
領域1004が長方形の形状になるように、印刷された証印1002の不規則な輪郭を囲
むバッファ空間を追加し得る。いくつかの実施形態において、プロセッサは、印刷された
証印領域1004に規則的な形状を提供するために、必要に応じて印刷された証印100
2の不規則な輪郭を囲む最小のバッファ空間を追加するだけである。
【0109】
いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン領域は、テキスト、文字、マーク
又は障害物を含まない印刷された証印(バーコード、QRコードなどであるが、これらに
限定されない)の周囲又は一方の側の領域である。いくつかの実施形態において、プロセ
ッサによって抽出されたクワイエットゾーン等級部分は、印刷された証印領域だけでなく
、印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域も含む。
【0110】
例えば、
図10Aに示すように、プロセッサによって抽出されたクワイエットゾーン
等級部分1006は、印刷された証印領域1004と、印刷された証印領域1004に隣
接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域(例えば、右クワイエットゾーン領域1
022及び左クワイエットゾーン領域1008であるが、これらに限定されない)とを含
む。少なくとも
図7~
図9に関連して説明されるものを含むがこれらに限定されない、ク
ワイエットゾーン等級部分に関連する追加の例が、本明細書に説明されている。
【0111】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作604に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法600は、ステップ/動作606に進む。ステップ/動作606におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力が受信され
たかどうかを決定する。
【0112】
本開示において、上書きクワイエットゾーン要件指標は、印刷された証印の1つ以上
のクワイエットゾーン領域を検証するための1つ以上のクワイエットゾーン要件を上書き
するユーザ要求を示す。例えば、上書きクワイエットゾーン要件指標は、1つの特定の印
刷された証印を検証するための1つ以上のクワイエットゾーン要件を上書きするユーザ要
求を示してもよく、本開示の様々な実施形態は、その特定の印刷された証印を検証するた
めに、本明細書に説明される様々な例示的な方法を実行し得る。別の例として、上書きク
ワイエットゾーン要件指標は、複数の印刷された証印(例えば、同じ証印タイプ及び/又
は同じユーザに関連する印刷された証印)を検証するための1つ以上のクワイエットゾー
ン要件を上書きするユーザ要求を示してもよく、本開示の様々な実施形態は、複数の印刷
された証印を検証するために、本明細書に説明される様々な例示的な方法を実行し得る。
【0113】
いくつかの実施形態において、ユーザは、上書きクワイエットゾーン要件指標を伴う
ユーザ入力を印刷装置に提供し得る。例えば、少なくとも
図1A~
図1Cに関連して上述
したように、本開示のいくつかの実施形態による例示的な印刷装置は、ユーザと印刷装置
との間の通信のためのGUIを備え得る。いくつかの実施形態において、GUIは、ユー
ザインターフェースを表示するためのディスプレイを備え得る。いくつかの実施形態にお
いて、ユーザインターフェースは、印刷装置のファームウェアに基づいて表示のためにレ
ンダリングされ得る。
【0114】
いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースは、1つ以上のメニューオプ
ションを備え得、ユーザは、1つ以上のメニューオプションを選択することによって、1
つ以上のユーザ入力を提供し得る。一例として、ユーザインターフェースは、「ラベルエ
ッジにおいてクワイエットゾーンを上書きする」というメニューオプションを表示し得る
。ユーザがこのメニューオプションを選択したときに、プロセッサは、上書きクワイエッ
トゾーン要件指標をユーザ入力として受信する。
【0115】
上記の説明は、上書きクワイエットゾーン要件指標をユーザ入力に提供する例を提供
するが、本開示の範囲は、上記の説明に限定されないことに留意する。
【0116】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作606において、プロセッサが、そのユー
ザ入力が上書きクワイエットゾーン要件指標を提供すると決定する場合、例示的な方法6
00は、ステップ/動作608に進む。ステップ/動作608において、プロセッサ(図
2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述
したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、
全てのクワイエットゾーン領域が対応するクワイエットゾーン要件を満たすかどうかを決
定する。換言すれば、プロセッサは、印刷された証印が、印刷された証印の対応するクワ
イエットゾーン要件を満たすかどうかを決定する。
【0117】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、メモリ又はデータ記憶装置(例えば、
図2に関連して上述した例示的な印刷装置200のメモリ204及び/又は
図3に関連し
て上述した証印検証器の検証器メモリ307)から、クワイエットゾーン要件に関連する
クワイエットゾーン要件データを取り出し得る。いくつかの実施形態において、プロセッ
サは、印刷された証印の証印タイプに基づいてクワイエットゾーン要件データを取り出し
得る。
【0118】
いくつかの実施形態において、印刷された証印がクワイエットゾーン要件を満たすか
どうかを決定するとき、プロセッサは、全てのクワイエットゾーン領域のサイズが、少な
くとも1つのクワイエットゾーン要件によって示されるような対応するクワイエットゾー
ン領域の必要とされるサイズ以上であるかどうかを決定し得る。例えば、全てのクワイエ
ットゾーン領域のサイズが、対応するクワイエットゾーン領域の必要なサイズ以上である
場合、プロセッサは、印刷された証印がクワイエットゾーン要件を満たすと決定する。少
なくとも1つのクワイエットゾーン領域のサイズが、少なくとも1つのクワイエットゾー
ン領域の必要とされるサイズ未満である場合、プロセッサは、印刷された証印がクワイエ
ットゾーン要件を満たさないと決定する。
【0119】
追加的又は代替的に、印刷された証印がクワイエットゾーン要件を満たすかどうかを
決定するとき、プロセッサは、クワイエットゾーン要件に従って、かつステップ/動作6
04において抽出されたクワイエットゾーン等級部分に基づいて、印刷媒体の少なくとも
1つの印刷媒体エッジが少なくとも1つのクワイエットゾーン要件領域内にあるか、少な
くとも1つのクワイエットゾーン要件領域にあるか、又は少なくとも1つのクワイエット
ゾーン要件領域の近くにあるかを決定し得る。印刷媒体エッジが、クワイエットゾーン等
級部分内のクワイエットゾーン要件領域内にあるか、クワイエットゾーン要件領域にある
か、又はクワイエットゾーン要件領域の近くにあるとき、クワイエットゾーン等級部分は
、その印刷媒体エッジを備える(例えば、印刷媒体エッジは、印刷媒体上のクワイエット
ゾーン領域に端部を提供し得る)。いくつかの実施形態において、印刷媒体の印刷媒体エ
ッジがクワイエットゾーン要件領域内にないか、クワイエットゾーン要件領域にないか、
又はクワイエットゾーン要件領域の近くにない場合、プロセッサは、印刷された証印がク
ワイエットゾーン要件を満たすと決定する。印刷媒体の印刷媒体エッジがクワイエットゾ
ーン要件領域内にあるか、クワイエットゾーン要件領域にあるか、又はクワイエットゾー
ン要件領域の近くにある場合、プロセッサは、印刷された証印がクワイエットゾーン要件
を満たさないと決定する。
【0120】
いくつかの実施形態において、印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジが、少な
くとも1つのクワイエットゾーン要件領域内にないか、少なくとも1つのクワイエットゾ
ーン要件領域にないか、又は少なくとも1つのクワイエットゾーン要件領域の近くにない
場合、及び/又は全てのクワイエットゾーン領域のサイズが、これらのクワイエットゾー
ン領域の対応する必要とされるサイズ以上である場合、プロセッサは、印刷された証印が
クワイエットゾーン要件を満たすと決定する。
【0121】
いくつかの実施形態において、印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジが少なく
とも1つのクワイエットゾーン要件領域にあるか、若しくは少なくとも1つのクワイエッ
トゾーン要件領域の近くにある場合、又は少なくとも1つのクワイエットゾーン領域のサ
イズが少なくとも1つのクワイエットゾーン領域の必要なサイズ未満である場合、プロセ
ッサは、印刷された証印がクワイエットゾーン要件を満たさないと決定する。
【0122】
上述したように、証印の異なる証印領域エッジは、異なるクワイエットゾーン要件に
関連してもよい。いくつかの実施形態において、印刷された証印がクワイエットゾーン要
件を満たさないと決定することに応答して、プロセッサは、証印/印刷された証印領域の
どの証印領域エッジがクワイエットゾーン領域要件を満たさないか(例えば、どの証印領
域エッジが印刷媒体の印刷媒体エッジに近すぎるか)を決定し得る。印刷された証印がク
ワイエットゾーン要件を満たすかどうかを決定する追加の例は、少なくとも
図7~
図9に
関連して説明されるものを含むが、それらに限定されない、本明細書に説明される。
【0123】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作608において、プロセッサが、印刷され
た証印がクワイエットゾーン要件を満たさない(例えば、少なくとも1つのクワイエット
ゾーン領域がクワイエットゾーン要件を満たさない)と決定する場合、例示的な方法60
0は、ステップ/動作610及び/又はステップ/動作612に進む。
【0124】
例えば、ステップ/動作606において、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供
するユーザ入力を受信し、ステップ/動作608において、少なくとも1つのクワイエッ
トゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさないと決定することに
応答して、プロセッサは、少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を少なくとも1つの
低減されたクワイエットゾーン要件に調整すること、又は少なくとも1つの追加クワイエ
ットゾーン領域を少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に追加することのうちの少な
くとも1つを行う。
【0125】
いくつかの実施形態において、ステップ/動作610において、プロセッサ(
図2に
関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述した
システム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、少な
くとも1つのクワイエットゾーン要件を少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン
要件に調整する。
【0126】
上述したように、クワイエットゾーン要件は、印刷媒体上の印刷された証印を囲む1
つ以上のクワイエットゾーン領域の1つ以上のサイズの要件に対応する。いくつかの実施
形態において、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力が受信されたと
決定することに応答して、クワイエットゾーン要件を低減されたクワイエットゾーン要件
に調整するとき、プロセッサは、1つ以上のクワイエットゾーン領域のうちの1つ以上の
必要とされるサイズが低減される低減されたクワイエットゾーン要件を決定し得る。
【0127】
例えば、ステップ/動作608において、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域
が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさないと決定するとき、プロセッサは
、上述したものと同様に、印刷された証印領域の証印領域エッジに隣接する印刷媒体上の
クワイエットゾーン領域のサイズが、クワイエットゾーン要件によって示されるクワイエ
ットゾーン領域の必要なサイズよりも小さい(例えば、証印領域エッジが印刷媒体エッジ
に近すぎるため)と決定し得る。
【0128】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、低減されたクワイエットゾーン要件を
決定し得、低減されたクワイエットゾーン要件によって示される必要なサイズ(例えば、
幅)は、印刷媒体上のクワイエットゾーン領域のサイズ(例えば、幅)以下であり、上述
のように印刷された証印領域の証印領域エッジに隣接する。クワイエットゾーン等級を生
成するとき、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域が、低減
されたクワイエットゾーン要件を満たすと決定し得る。
【0129】
追加的又は代替的に、ステップ/動作612において、プロセッサ(
図2に関連して
上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム
300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、少なくとも1
つの追加のクワイエットゾーン領域を少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に追加す
る。
【0130】
例えば、ステップ/動作608において、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域
が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たさないと決定するとき、プロセッサは
、上述したものと同様に、印刷された証印領域の証印領域エッジに隣接する印刷媒体上の
クワイエットゾーン領域のサイズが、クワイエットゾーン要件によって示されるクワイエ
ットゾーン領域の必要なサイズよりも小さい(例えば、証印領域エッジが印刷媒体エッジ
に近すぎるため)と決定し得る。
【0131】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、印刷媒体上のクワイエットゾーン等級
部分内の少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に、追加のクワイエットゾーン領域(
例えば、ブラックスペース)をプログラム的及び人工的に追加し得る。例えば、ここで図
10Bを参照すると、プロセッサは、印刷媒体上の、印刷された証印領域1004の左証
印領域エッジ1010に隣接する左クワイエットゾーン領域1008のサイズが、クワイ
エットゾーン要件によって示されるクワイエットゾーン領域の必要なサイズ未満であるの
で、印刷された証印領域1004がクワイエットゾーン要件を満たさないと決定し得る。
いくつかの実施形態において、プロセッサは、左クワイエットゾーン領域1008を拡張
する追加のクワイエットゾーン領域1012(例えば、ブラックスペース)を左クワイエ
ットゾーン領域1008にプログラム的に追加し得る。
図10Bに示されるように、追加
のクワイエットゾーン領域1012は、左クワイエットゾーン領域1008に接続し、そ
こから拡張する(例えば、捕捉された画像1000に示されるように印刷媒体を拡張する
)。
【0132】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、追加のクワイエットゾーン領域101
2と左クワイエットゾーン領域1008とを組み合わせたサイズが、クワイエットゾーン
要件によって示されるクワイエットゾーン領域の必要とされるサイズ以上となるように、
追加のクワイエットゾーン領域1012のサイズを決定し得る。クワイエットゾーン等級
を生成するとき、プロセッサは、追加クワイエットゾーン領域1012と左クワイエット
ゾーン領域1008との組み合わせたサイズを必要とされるサイズと比較し得、左証印領
域エッジ1010に隣接するクワイエットゾーン領域(人工的に追加されたクワイエット
ゾーン領域を含む)がクワイエットゾーン要件を満たすことを決定し得る。
【0133】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作610及びステップ/動作612に続いて
、及び/又はそれらに応答して、例示的な方法600は、ステップ/動作614に進む。
ステップ/動作614において、ステップ/動作614において、プロセッサ(
図2に関
連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシ
ステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、少なく
とも1つのクワイエットゾーン領域に関連する少なくとも1つのクワイエットゾーン等級
を生成する。
【0134】
いくつかの実施形態において、プロセスは、ステップ/動作610に関連して上述し
た少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件及び/又はステップ/動作612
に関連して上述した少なくとも1つの追加のクワイエットゾーン領域のうちの少なくとも
1つに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連す
る少なくとも1つのクワイエットゾーン等級を生成する。
【0135】
例えば、ステップ/動作606において上書きクワイエットゾーン要件指標を提供す
るユーザ入力が受信され、ステップ/動作608において少なくとも1つのクワイエット
ゾーン領域が対応するクワイエットゾーン領域要件を満たさないとプロセッサが決定する
ことに続いて、プロセッサは、ステップ/動作610において、少なくとも1つのクワイ
エットゾーン要件を少なくとも1つの低減されたクワイエットゾーン要件に調整する。プ
ロセッサは、ステップ/動作608において、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾ
ーン領域の実際のサイズが、クワイエットゾーン要件によって示されるような必要とされ
るサイズ未満であると決定してもよいが、プロセッサは、ステップ/動作614において
、クワイエットゾーン領域のサイズが、低減されたクワイエットゾーン要件の低減された
必要とされるサイズ以上であると決定し得る。したがって、プロセッサは、クワイエット
ゾーン領域が低減されたクワイエットゾーン要件を満たすと決定してもよく、印刷された
証印領域の証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域が適用可能なクワイエット
ゾーン要件(例えば、合格等級)を満たすことを示すクワイエットゾーン等級を生成して
もよい。
【0136】
追加的又は代替的に、ステップ/動作606において上書きクワイエットゾーン要件
指標を提供するユーザ入力が受信され、ステップ/動作608において少なくとも1つの
クワイエットゾーン領域が対応するクワイエットゾーン領域要件を満たさないとプロセッ
サが決定することに続いて、プロセッサは、ステップ/動作612において、クワイエッ
トゾーン等級部分内の少なくとも1つのクワイエットゾーンに追加のクワイエットゾーン
を追加する。プロセッサは、ステップ/動作608において、証印領域エッジに関連する
クワイエットゾーン領域のサイズが、クワイエットゾーン要件によって示される必要なサ
イズ未満であると決定してもよいが、プロセッサは、ステップ/動作614において、ク
ワイエットゾーン領域及び追加のクワイエットゾーン領域の組み合わされたサイズが、ク
ワイエットゾーン要件に従って必要なサイズ以上であると決定してもよい。したがって、
プロセッサは、印刷された証印がクワイエットゾーン要件を満たすと決定してもよく、印
刷された証印領域の証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域が、適用可能なク
ワイエットゾーン要件(例えば、合格等級)を満たすことを示すクワイエットゾーン等級
を生成してもよい。
【0137】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作614に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法600は、ステップ/動作616に進む。ステップ/動作616におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、印刷された証印に関連する検証結果を出力する。
【0138】
いくつかの実施形態において、印刷された証印に関連する検証結果は、ステップ/動
作614において生成された少なくとも1つのクワイエットゾーン等級に少なくとも部分
的に基づく。例えば、検証結果は、印刷された証印が適用可能なクワイエットゾーン要件
を満たすかどうかを示すクワイエットゾーン検証結果を含み得る。いくつかの実施形態に
おいて、クワイエットゾーン検証結果は、印刷された証印の1つ以上の証印領域エッジに
隣接する1つ以上のクワイエットゾーン領域に関連する1つ以上のクワイエットゾーン等
級に基づいて生成され得る。
【0139】
いくつかの実施形態において、全てのクワイエットゾーン領域の全てのクワイエット
ゾーン等級が合格等級を示す場合、プロセッサは、印刷された証印が適用可能なクワイエ
ットゾーン要件を満たすことを示すクワイエットゾーン検証結果を生成し得る。いくつか
の実施形態において、クワイエットゾーン等級のうちの少なくとも1つが合格等級を示さ
ない(例えば、不合格等級を示す)場合、プロセッサは、印刷された証印が適用可能なク
ワイエットゾーン要件を満たさないことを示すクワイエットゾーン検証結果を生成し得る
。
【0140】
ステップ/動作614に関連して上述したように、プロセッサは、(1)ステップ/
動作606において上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信した
ことに応答して、及び(2)その後、ステップ/動作610において、クワイエットゾー
ン要件を、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域に対する低減されたクワイ
エットゾーン要件に調整し、及び/又は、ステップ/動作612において、クワイエット
ゾーン等級部分における証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域に追加のクワ
イエットゾーン領域を追加することに応答して、クワイエットゾーン領域要件を満たさな
い証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域に対する合格等級を生成し得る。そ
のような例では、クワイエットゾーン検証結果は、それが、上書きクワイエットゾーン要
件(ステップ/動作610に関連する)又は証印領域エッジに隣接する上書きクワイエッ
トゾーン(ステップ/動作612に関連する)に基づくことを示し得る。
【0141】
例えば、プロセッサが、印刷された証印の左側のクワイエットゾーン領域に関連する
クワイエットゾーン要件を、低減されたクワイエットゾーン要件に調整する場合、プロセ
ッサによって生成されたクワイエットゾーン検証結果は、それが、印刷された証印の左側
のクワイエットゾーン領域に関連する上書きクワイエットゾーン要件に基づくことを示し
得る。追加的又は代替的に、プロセッサが、印刷された証印の左側にあるクワイエットゾ
ーン領域に追加のクワイエットゾーン領域を追加する場合、プロセッサによって生成され
るクワイエットゾーン検証結果は、それが印刷された証印の左側に隣接する上書きクワイ
エットゾーンに基づくことを示し得る。
【0142】
いくつかの実施形態において、検証結果は、例示的な印刷装置のGUI上のユーザイ
ンターフェース(例えば、
図1A~
図1Cに関連して上述したユーザインターフェース構
成要素103)に表示され得る。いくつかの実施形態において、検証結果は、例示的な印
刷装置によって印刷媒体上に印刷され得る。
【0143】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作606において、ユーザ入力が上書きクワ
イエットゾーン要件指標を提供しないとプロセッサが決定する場合、例示的な方法600
は、ステップ/動作614に進む。
【0144】
このような例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッ
サ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309など
であるが、これらに限定されない)は、クワイエットゾーン要件を低減されたクワイエッ
トゾーン要件に調整することなく、かつ少なくとも1つのクワイエットゾーンに追加のク
ワイエットゾーンを追加することなく、少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連
する少なくとも1つのクワイエットゾーン等級を生成する。その後、プロセッサは、ステ
ップ/動作616において、印刷された証印に関連する検証結果を出力する。
【0145】
図6に戻って参照すると、ステップ/動作608において、全てのクワイエットゾー
ン領域が対応するクワイエットゾーン要件を満たすとプロセッサが決定する場合、例示的
な方法600はステップ/動作614に進む。
【0146】
このような例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッ
サ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309など
であるが、これらに限定されない)は、クワイエットゾーン要件を低減されたクワイエッ
トゾーン要件に調整することなく、かつ少なくとも1つのクワイエットゾーンに追加のク
ワイエットゾーンを追加することなく、印刷された証印に関連するクワイエットゾーン等
級を生成する。いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン等級は合格等級を示す
。その後、プロセッサは、ステップ/動作616において、印刷された証印に関連する検
証結果を出力する。
【0147】
再び
図6を参照すると、ステップ/動作616に続いて、及び/又はそれに応答して
、例示的な方法600は、ステップ/動作ブロックBに進む。
図4に示すように、ブロッ
クBは、ステップ/動作408に戻る。いくつかの実施形態において、本開示の様々な実
施形態による例示的な方法は、
図6に示す例示的な検証に加えて、印刷された証印に対し
て他の検証を実行し得る。
【0148】
次に
図7を参照すると、例示的な印刷媒体の例示的な捕捉された画像を処理する例示
的な方法700を示す例示的なフロー図が示される。
図6に関連して上述した例示的な方
法600と同様に、例示的な方法700は、印刷された証印を検証することの一部であり
得る(例えば、プロセッサは、検証の目的で印刷された証印を検証する間に例示的な方法
700を実行する)。
【0149】
例示的な方法700は、ステップ/動作701から始まる。いくつかの実施形態にお
いて、ステップ/動作701に続いて、及び/又はそれに応答して、例示的な方法700
はステップ/動作703に進む。ステップ/動作703において、プロセッサ(
図2に関
連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシ
ステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、捕捉さ
れた画像から印刷された証印領域を識別する。
【0150】
例えば、プロセッサは、
図6の少なくともステップ/動作602に関連して上述した
ものと同様に、印刷された証印領域を含む捕捉された画像を受信し得る。
【0151】
いくつかの実施形態において、捕捉された画像から印刷された証印領域を識別するた
めに、プロセッサは、例示的な印刷装置から印刷ジョブ内のデータを取り出し得る。上述
したように、例示的な印刷装置は、印刷ジョブに基づいて印刷媒体上に証印を印刷し得る
。いくつかの実施形態において、印刷ジョブ内のデータは、印刷媒体上に印刷される証印
のタイプ及び/又は内容を示し得る。
【0152】
いくつかの実施形態において、印刷ジョブ内のデータに基づいて、プロセッサは、捕
捉された画像に対して画像処理分析(例えば、パターンマッチング、エッジ検出など)を
実行して、捕捉された画像内の印刷された証印を識別し得る。いくつかの実施形態におい
て、プロセッサが、捕捉された画像内の印刷された証印を識別した後、プロセッサは、捕
捉された画像から印刷された証印領域を識別し得る。例えば、プロセッサは、
図6の少な
くともステップ/動作604に関連して上述したものと同様に、印刷された証印を囲むバ
ッファ空間を追加して、印刷された証印領域を生成し得る。
【0153】
図7に戻って参照すると、ステップ/動作703に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法700は、ステップ/動作705に進む。ステップ/動作705におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、印刷された証印領域の証印領域エッジを識別する。
【0154】
本開示において、「証印領域エッジ」という用語は、上述したものと同様に、印刷さ
れた証印領域のエッジを指す。いくつかの実施形態において、プロセッサは、印刷された
証印領域の全ての証印領域エッジを識別し得る。
【0155】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、エッジ検出技術を利用することによっ
て、印刷された証印領域の証印領域エッジを識別し得る。例えば、ここで
図10Aを参照
すると、プロセッサは、印刷された証印領域1004の上部証印領域エッジ1014、印
刷された証印領域1004の下部証印領域エッジ1018、印刷された証印領域1004
の左証印領域エッジ1010、及び印刷された証印領域1004の右証印領域エッジ10
16を識別し得る。
【0156】
図7に戻って参照すると、ステップ/動作705に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法700は、ステップ/動作707に進む。ステップ/動作707におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、クワイエットゾーン要件に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワ
イエットゾーン要件領域を決定する。
【0157】
いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン要件領域のサイズは、クワイエッ
トゾーン要件に従ってクワイエットゾーンの必要とされるサイズに基づいて決定され得る
。いくつかの実施形態において、ステップ/動作707において決定されるクワイエット
ゾーン要件領域の一部は、印刷媒体上になくてもよい。
【0158】
例えば、ここで
図10Aを参照すると、プロセッサは、左クワイエットゾーン領域に
対応する左クワイエットゾーン要件に少なくとも部分的に基づいて、左証印領域エッジ1
010に隣接する左クワイエットゾーン要件領域1020のサイズを決定し得る。いくつ
かの実施形態において、左クワイエットゾーン要件領域1020のサイズは、左クワイエ
ットゾーン要件によって示されるような必要とされるサイズに等しい。
図10Aに示す例
では、左クワイエットゾーン要件領域1020は、左クワイエットゾーン領域1008と
、印刷媒体上にない領域(例えば、印刷媒体エッジ1028の左にある領域)とを含む。
【0159】
追加的又は代替的に、プロセッサは、右クワイエットゾーン領域に関連する右クワイ
エットゾーン要件に少なくとも部分的に基づいて、右証印領域エッジ1016に隣接する
右クワイエットゾーン要件領域のサイズを決定し得る。いくつかの実施形態において、右
クワイエットゾーン要件領域のサイズは、右クワイエットゾーン要件によって示されるよ
うな必要とされるサイズに等しい。
【0160】
いくつかの実施形態において、印刷された証印が一次元バーコードである場合、クワ
イエットゾーンは、一次元バーコードの始まりにあり、別のクワイエットゾーンは、バー
コードの終わりにある(例えば、
図10Aに示すように、印刷された証印が水平方向に印
刷される場合、印刷された証印の左端及び右端にある)。いくつかの実施形態において、
一次元バーコードの上部又は下部においてクワイエットゾーンがない。
【0161】
いくつかの実施形態において、印刷された証印が二次元(2D)バーコードである場
合、2Dバーコードの全周(例えば、上部、下部、左、及び右)にかなりのゾーンがある
。いくつかの実施形態において、2Dバーコードは、全周にクワイエットゾーンを有さな
くてもよい(例えば、左及び右にクワイエットゾーンのみを有し、上部又は下部にクワイ
エットゾーンを有さない)。
【0162】
図7に戻って参照すると、ステップ/動作707に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法700は、ステップ/動作709に進み、終了する。
【0163】
いくつかの例示的な実施形態では、ステップ/動作707において、クワイエットゾ
ーン要件に基づいて証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域を決定した後
に、そのような例示的な実施形態による様々な例示的な方法は、1つ以上の追加のステッ
プ/動作を含み得る。そのような例示的なステップ/動作は、
図8に示される例示的な方
法800及び
図9に示される例示的な方法900を含むが、これらに限定されない。
【0164】
ここで
図8を参照すると、印刷された証印のクワイエットゾーン等級を生成する例示
的な方法800を示す例示的なフロー図が示される。
【0165】
例示的な方法800は、
図7のブロックCから始まる。
図7に示されるように、ブロ
ックCはステップ/動作707に接続され、プロセッサは、クワイエットゾーン要件に基
づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域を決定する。
【0166】
いくつかの実施形態において、ブロックCに続いて、及び/又はそれに応答して(例
えば、ステップ/動作707に続いて、及び/又はそれに応答して)、例示的な方法80
0は、ステップ/動作802に進む。ステップ/動作802において、プロセッサ(
図2
に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述し
たシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、ク
ワイエットゾーン要件領域に基づいてクワイエットゾーン等級部分を設定する。
【0167】
例えば、
図10Aに示されるように、プロセッサは、クワイエットゾーン等級部分1
006が左クワイエットゾーン要件領域1020及び右クワイエットゾーン要件領域(右
クワイエットゾーン領域1022のサイズが、対応するクワイエットゾーン要件によって
示されるような必要とされるサイズに一致する場合、右クワイエットゾーン領域1022
であり得る)を含むと決定し得る。加えて、クワイエットゾーン等級部分1006は、上
述のように印刷された証印領域1004を含む。
【0168】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作802に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法800は、ステップ/動作804に進む。ステップ/動作804におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力が受信され
たかどうかを決定する。
【0169】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、少なくとも
図6のステップ/動作60
6に関連して説明したものと同様に、上書きクワイエットゾーン要件指標を与えるユーザ
入力が受信されたかどうかを決定し得る。
【0170】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作804において、プロセッサが、上書きク
ワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力が受信されたと決定する場合、例示的な
方法800は、ステップ/動作806に進む。ステップ/動作806において、プロセッ
サ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連し
て上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない
)は、印刷媒体の印刷媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件
領域内にあるかどうかを決定する。
【0171】
図7に関連して上述したように、プロセッサは、ステップ/動作705において、印
刷された証印領域の証印領域エッジを識別し、ステップ/動作707において、クワイエ
ットゾーン要件に基づいて、その証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域
を決定し得る。いくつかの実施形態において、
図8のステップ/動作804において、上
書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力が受信されたと決定することに応
答して、プロセッサは、ステップ/動作806において、印刷媒体の印刷媒体エッジが、
その証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあるかどうかを決定する
ことに進む。
【0172】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、エッジ検出技術に基づいて、印刷媒体
エッジがクワイエットゾーン要件領域内にあるかどうかを決定し得る。例えば、
図10A
に示すように、プロセッサは、印刷媒体の印刷媒体エッジが右クワイエットゾーン要件領
域(上述の右クワイエットゾーン領域1022に対応し得る)内にないと決定し得る。プ
ロセッサは、印刷媒体の印刷媒体エッジが左クワイエットゾーン要件領域1020内にあ
ると決定し得る。
【0173】
上記の説明は、印刷媒体の印刷媒体エッジがクワイエットゾーン要件領域内にあるか
どうかを決定する例を提供するが、本開示の範囲は上記の説明に限定されないことに留意
する。いくつかの例では、例示的なプロセッサは、追加的又は代替的に、少なくとも1つ
のテキスト、文字、マーク、又は障害物がクワイエットゾーン要件領域内にあるかどうか
を決定し得る。いくつかの実施形態において、例示的プロセッサは、クワイエットゾーン
要件領域がブランクスペースであるかどうかを決定し得る。
【0174】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作806において、プロセッサが、印刷媒体
の少なくとも1つの印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件
領域内にあると決定する場合、例示的な方法800は、ステップ/動作808及び/又は
ステップ/動作810に進む。
【0175】
図7の少なくともステップ/動作707に関連して上述したように、証印領域エッジ
に隣接するクワイエットゾーン要件領域は、クワイエットゾーン要件に基づいて決定され
る。印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエッ
トゾーン要件領域内にある場合、少なくとも1つのテキスト、文字、マーク、若しくは障
害物がクワイエットゾーン要件領域内にある場合、又はクワイエットゾーン要件領域がブ
ランクスペースでない場合、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾー
ン領域が対応するクワイエットゾーン要件を満たさないと決定する。
【0176】
いくつかの実施形態において、ステップ/動作804において上書きクワイエットゾ
ーン要件指標を提供するユーザ入力を受信することに応答して、プロセッサは、証印領域
エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件を低減され
たクワイエットゾーン要件に調整すること、又は追加のクワイエットゾーン領域を証印領
域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に追加することのうちの少なくとも1つを行
いうる。
【0177】
例えば、ステップ/動作808において、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷
装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証
プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、証印領域エッジに隣接する
クワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件を、証印領域に隣接するクワ
イエットゾーン領域に関連する低減されたクワイエットゾーン要件に調整する。
【0178】
例えば、ステップ/動作806において、印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッ
ジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあると決定することに
応答して、プロセッサは、
図6のステップ/動作610に関連して上述したものと同様に
、証印領域に隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件を調整
する。
【0179】
いくつかの実施形態において、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン要件は
、証印領域エッジに隣接する印刷媒体上のクワイエットゾーン領域の必要なサイズを示し
得る。いくつかの実施形態において、証印領域に隣接するクワイエットゾーン領域に関連
するクワイエットゾーン要件を、低減されたクワイエットゾーン要件に調整するとき、プ
ロセッサは、証印領域エッジとクワイエットゾーン要件領域内の印刷媒体の少なくとも1
つの印刷媒体エッジとの間の距離に少なくとも部分的に基づいて、クワイエットゾーン領
域の必要なサイズを低減し得る。
【0180】
例えば、プロセッサは、証印領域エッジに隣接する印刷媒体上のクワイエットゾーン
領域の現在のサイズを決定し得る。いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン領
域の現在のサイズは、クワイエットゾーン要件領域内の印刷媒体の少なくとも1つの印刷
媒体エッジと証印領域エッジとの間の距離/幅に基づき得る。そのような例では、プロセ
ッサは、クワイエットゾーン領域の必要とされるサイズを、クワイエットゾーン領域の現
在のサイズ以下のサイズに低減し得る。少なくとも
図9~
図10Bに関連して説明される
ものを含むがこれらに限定されない、クワイエットゾーン領域を決定することに関連する
追加の詳細が、本明細書に説明されている。
【0181】
ステップ/動作808に続いて、及び/又はそれに応答して、例示的な方法800は
ステップ/動作812に進む。ステップ/動作812において、プロセッサ(
図2に関連
して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシス
テム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、クワイエ
ットゾーン等級を生成する。
【0182】
特に、プロセッサは、
図6の少なくともステップ/動作614に関連して本明細書で
説明したものと同様に、ステップ/動作808からの低減されたクワイエットゾーン要件
に少なくとも部分的に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域につ
いてのクワイエットゾーン等級を生成する。
【0183】
例えば、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域のサイズ
が、ステップ/動作808からの低減されたクワイエットゾーン要件の低減された必要な
サイズ以上であると決定し得る。したがって、プロセッサは、証印領域エッジに隣接する
クワイエットゾーン領域が低減されたクワイエットゾーン要件を満たすと決定し得、証印
領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域が十分であることを示すクワイエットゾー
ン等級(例えば、合格等級)を生成し得る。
【0184】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作812に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法800は、ステップ/動作814に進む。ステップ/動作814におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、印刷された証印に関連する検証結果を出力する。
【0185】
例えば、プロセッサは、少なくとも
図6のステップ/動作616に関連して本明細書
で説明したものと同様の検証結果を出力し得る。例えば、検証結果は、印刷された証印が
適用可能なクワイエットゾーン要件を満たすかどうかを示すクワイエットゾーン検証結果
を含み得る。いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン検証結果は、印刷された
証印又は印刷された証印領域の1つ以上の証印領域エッジに隣接する1つ以上のクワイエ
ットゾーン領域に関連する1つ以上のクワイエットゾーン等級(少なくとも、ステップ/
動作812において生成されたクワイエットゾーン等級を含むが、これに限定されない)
に基づいて生成され得る。
【0186】
少なくともステップ/動作812に関連して上述したように、プロセッサは、低減さ
れたクワイエットゾーン要件に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン
領域の合格等級を生成し得る。そのような例では、検証結果のうちのクワイエットゾーン
検証結果は、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域についてのクワイエット
ゾーン等級が、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域についての上書きクワ
イエットゾーン要件に関連することを示し得る。
【0187】
図8に戻って参照すると、印刷媒体の印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するク
ワイエットゾーン要件領域内にあると決定することに応答して、例示的な方法800は、
追加的又は代替的に、ステップ/動作810に進む。ステップ/動作810において、プ
ロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に
関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定さ
れない)は、追加のクワイエットゾーン領域を、証印領域エッジに隣接するクワイエット
ゾーン領域に追加する。
【0188】
例えば、ステップ/動作806において、印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッ
ジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にあると決定することに応
答して、プロセッサは、
図6のステップ/動作612に関連して上述したものと同様に、
追加のクワイエットゾーン領域を追加する。
【0189】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、証印領域エッジに隣接する印刷媒体上
のクワイエットゾーン領域の現在のサイズを決定し得る。プロセッサは、クワイエットゾ
ーンの現在のサイズと、クワイエットゾーン要件に従ったクワイエットゾーン領域の必要
とされるサイズとに基づいて、追加のクワイエットゾーン領域のサイズを決定し得る。例
えば、追加のクワイエットゾーン領域のサイズは、クワイエットゾーン領域の必要とされ
るサイズとクワイエットゾーン領域の現在のサイズとの間のサイズ差以上であり得る。少
なくとも
図9~
図10Bに関連して説明されるものを含むがこれらに限定されない、クワ
イエットゾーン領域を決定することに関連する追加の詳細が、本明細書に説明されている
。
【0190】
ステップ/動作810に続いて、及び/又はそれに応答して、例示的な方法800は
ステップ/動作812に進む。ステップ/動作812において、プロセッサ(
図2に関連
して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシス
テム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、クワイエ
ットゾーン等級を生成する。
【0191】
特に、プロセッサは、
図6の少なくともステップ/動作614に関連して本明細書で
説明したものと同様に、ステップ/動作810からの追加のクワイエットゾーン領域に少
なくとも部分的に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域について
のクワイエットゾーン等級を生成する。
【0192】
例えば、プロセッサは、証印領域エッジに隣接する現在のクワイエットゾーン領域と
、ステップ/動作810からの追加のクワイエットゾーン領域との組み合わされたサイズ
が、クワイエットゾーン要件の必要とされるサイズ以上であると決定し得る。したがって
、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域がクワイエットゾー
ン要件を満たすと決定し得、クワイエットゾーン領域が十分であることを示すクワイエッ
トゾーン等級(例えば、合格等級)を生成し得る。
【0193】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作812に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法800は、ステップ/動作814に進む。ステップ/動作814におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、印刷された証印に関連する検証結果を出力する。
【0194】
例えば、プロセッサは、少なくとも
図6のステップ/動作616に関連して本明細書
で説明したものと同様の検証結果を出力し得る。例えば、検証結果は、印刷された証印が
適用可能なクワイエットゾーン要件を満たすかどうかを示すクワイエットゾーン検証結果
を含み得る。いくつかの実施形態において、クワイエットゾーン検証結果は、印刷された
証印の1つ以上の証印領域エッジに隣接する1つ以上のクワイエットゾーン領域に関連す
る1つ以上のクワイエットゾーン等級(少なくとも、ステップ/動作812において生成
されたクワイエットゾーン等級を含むが、これに限定されない)に基づいて生成され得る
。
【0195】
少なくともステップ/動作812に関連して上述したように、プロセッサは、追加の
クワイエットゾーン領域に基づいて、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域
の合格等級を生成し得る。そのような例では、クワイエットゾーン検証結果は、証印領域
エッジに隣接するクワイエットゾーン領域についてのクワイエットゾーン等級が、上書き
クワイエットゾーンに関連することを示し得る(例えば、証印領域エッジに関連する現在
のクワイエットゾーン領域が、追加のクワイエットゾーン領域を含むように上書きされて
いる)。
【0196】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作804において、ユーザ入力が上書きクワ
イエットゾーン要件指標を提供しないとプロセッサが決定する場合、例示的な方法800
は、ステップ/動作812に進む。
【0197】
このような例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッ
サ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309など
であるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図7のステップ/動作705に関連し
て上述した証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾ
ーン等級を、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエット
ゾーン要件を低減されたクワイエットゾーン要件に調整することなく、かつ証印領域エッ
ジに隣接するクワイエットゾーン領域に追加のクワイエットゾーン領域を追加することな
く、生成する。言い換えれば、プロセッサは、通常通りにクワイエットゾーン領域のクワ
イエットゾーン等級を生成する。その後、プロセッサは、ステップ/動作812において
、印刷された証印に関連する検証結果を出力する。
【0198】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作806において、プロセッサが、印刷媒体
の印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内にないと決
定する場合、例示的な方法800はステップ/動作812に進む。
【0199】
図7に関連して上述したように、プロセッサは、ステップ/動作705において、印
刷された証印領域の証印領域エッジを識別し、ステップ/動作707において、クワイエ
ットゾーン要件に基づいて、その証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域
を決定し得る。印刷媒体の印刷媒体エッジが証印領域エッジに隣接するクワイエットゾー
ン要件領域内にない場合、並びに/又はテキスト、文字、マーク、及び/若しくは障害物
がクワイエットゾーン要件領域内にない場合、並びに/あるいは又はクワイエットゾーン
要件領域がブランクスペースである場合、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワ
イエットゾーン領域が、対応するクワイエットゾーン要件を満たすと決定する。このよう
な例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び
/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、こ
れらに限定されない)は、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域がクワイエ
ットゾーン要件を満たすことを示すクワイエットゾーン等級を生成する。(例えば、証印
領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾーン要件を、低
減されたクワイエットゾーン要件に調整することなく、かつ証印領域エッジに隣接するク
ワイエットゾーン領域に追加のクワイエットゾーン領域を追加することなく)。
【0200】
その後、プロセッサは、ステップ/動作812において、印刷された証印に関連する
検証結果を出力する。いくつかの実施形態において、検証結果は、クワイエットゾーン等
級が、上書きクワイエットゾーン要件に関連せず、証印領域エッジに隣接する上書きクワ
イエットゾーンに関連しないことを示す。
【0201】
図8に戻って参照すると、ステップ/動作814に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法800は、ステップ/動作ブロックDに進む。
図7に示すように、ブロ
ックDは、ステップ/動作709に戻り、終了する。
【0202】
ここで
図9を参照すると、印刷された証印のクワイエットゾーン等級を生成する例示
的な方法900を示す例示的なフロー図が示される。
【0203】
例示的な方法900は、ブロックCから始まる。
図7に示されるように、ブロックC
はステップ/動作707に接続され、プロセッサは、クワイエットゾーン要件に基づいて
、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域を決定する。
【0204】
いくつかの実施形態において、ブロックCに続いて、及び/又はそれに応答して、例
示的な方法900はステップ/動作901に進む。ステップ/動作901において、プロ
セッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関
連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定され
ない)は、
図8に関連して上述したステップ/動作806と同様に、印刷媒体の少なくと
も1つの印刷媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域内に
あるかどうかを決定する。
【0205】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作901において、プロセッサが、印刷媒体
の少なくとも1つの印刷媒体エッジがクワイエットゾーン要件領域内にあると決定する場
合、例示的な方法900はステップ/動作903に進む。ステップ/動作903において
、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は図
3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限
定されない)は、印刷された証印領域の証印領域エッジと印刷媒体の少なくとも1つの印
刷媒体エッジとの間の領域を、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域として
決定する。
【0206】
例えば、ここで
図10Aを参照すると、プロセッサは、印刷媒体の少なくとも1つの
印刷媒体エッジ1028が左クワイエットゾーン要件領域1020内にあると決定し得る
。印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジ1028が左クワイエットゾーン要件領域
1020内にあると決定することに応答して、プロセッサは、左証印領域エッジ1010
に関連する左クワイエットゾーン領域を、印刷証印領域1004の左証印領域エッジ10
10と印刷媒体の印刷媒体エッジ1028との間の領域(例えば、左クワイエットゾーン
領域1008)として決定する。
【0207】
追加的又は代替的に、プロセッサは、印刷された証印領域1004の左証印領域エッ
ジ1010と印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジ1028との間の領域が、任意
のテキスト、文字、マーク、又は障害物を含むかどうかを決定し得る。そうでない場合、
プロセッサは、そのような領域を、左証印領域エッジ1010に関連するクワイエットゾ
ーン領域として決定する。そうである場合、プロセッサは、左証印領域エッジ1010に
隣接し、テキスト、文字、マーク又は障害物を含まない印刷媒体上の最大領域を、左証印
領域エッジ1010に関連するクワイエットゾーン領域として決定する。
【0208】
図7の少なくともステップ/動作707に関連して上述したように、証印領域エッジ
に隣接するクワイエットゾーン要件領域は、クワイエットゾーン要件に基づいて決定され
る。印刷媒体の少なくとも1つの印刷媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエ
ットゾーン要件領域内にあるとプロセッサが決定する場合、プロセッサは、証印領域エッ
ジに隣接するクワイエットゾーン領域が、対応するクワイエットゾーン要件を満たさない
と決定する。
【0209】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作903に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法900は、ステップ/動作907に進む。ステップ/動作907におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、少なくとも
図6のステップ/動作606及び/又は
図8のステップ/
動作804に関連して本明細書で説明したものと同様に、上書きクワイエットゾーン要件
指標を提供するユーザ入力が受信されたかどうかを決定する。
【0210】
ステップ/動作907において、プロセッサが、上書きクワイエットゾーン要件指標
を提供するユーザ入力が受信されたと決定する場合、例示的な方法900は、ステップ/
動作909及び/又はステップ/動作911に進む。
【0211】
例えば、ステップ/動作909において、ステップ/動作909において、プロセッ
サ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連し
て上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない
)は、少なくとも
図6のステップ/動作610及び
図8のステップ/動作808に関連し
て本明細書で説明したものと同様に、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域
に関連するクワイエットゾーン要件を、低減されたクワイエットゾーン要件に調整する。
【0212】
追加的に又は代替的に、ステップ/動作911において、ロセッサ(
図2に関連して
上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム
300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、少なくとも図
6のステップ/動作612及び
図8のステップ/動作810に関連して本明細書で説明し
たものと同様に、追加のクワイエットゾーン領域を証印領域エッジに隣接するクワイエッ
トゾーン領域に追加する。
【0213】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作909及びステップ/動作911に続いて
、及び/又はそれらに応答して、例示的な方法900は、ステップ/動作913に進む。
ステップ/動作913において、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200の
プロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ3
09などであるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図6のステップ/動作614
及び
図8のステップ/動作812に関連して本明細書で説明したものと同様に、クワイエ
ットゾーン等級を生成する。
【0214】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作913に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法900は、ステップ/動作915に進む。ステップ/動作915におい
て、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに
限定されない)は、少なくとも
図6のステップ/動作616及び
図8のステップ/動作8
14に関連して本明細書で説明したものと同様に、印刷された証印に関連する検証結果を
出力する。
【0215】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作901において、プロセッサが、印刷媒体
の印刷媒体エッジがクワイエットゾーン要件領域内にないと決定する場合、例示的な方法
900はステップ/動作905に進む。ステップ/動作905において、プロセッサ(図
2に関連して上述した印刷装置200のプロセッサ202及び/又は
図3に関連して上述
したシステム300の検証プロセッサ309などであるが、これらに限定されない)は、
クワイエットゾーン要件領域を、証印領域エッジに関連するクワイエットゾーン領域とし
て決定する。
【0216】
例えば、ここで
図10Aを参照すると、プロセッサは、印刷媒体の印刷媒体エッジが
右クワイエットゾーン要件領域内にないと決定し得る。印刷媒体の印刷媒体エッジが右ク
ワイエットゾーン要件領域内にないと決定することに応答して、プロセッサは、右クワイ
エットゾーン要件領域を、右証印領域エッジ1016に関連する右クワイエットゾーン領
域1022として決定する。
【0217】
追加的又は代替的に、プロセッサは、右クワイエットゾーン要件領域が任意のテキス
ト、文字、マーク又は障害物を含むかどうかを決定し得る。そうでない場合、プロセッサ
は、右クワイエットゾーン要件領域を、右証印領域エッジ1016に関連する右クワイエ
ットゾーン領域1022として決定する。右クワイエットゾーン要件領域が任意のテキス
ト、文字、マーク又は障害物を含む場合、プロセッサは、右証印領域エッジ1016に隣
接し、かつテキスト、文字、マーク又は障害物を含まない最大領域を、右証印領域エッジ
1016に関連する右クワイエットゾーン領域1022として決定する。
【0218】
図7の少なくともステップ/動作707に関連して上述したように、証印領域エッジ
に隣接するクワイエットゾーン要件領域は、クワイエットゾーン要件に基づいて決定され
る。印刷媒体の印刷媒体エッジが、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領
域内にないとプロセッサが決定する場合、プロセッサは、証印領域エッジに隣接するクワ
イエットゾーン領域が、対応するクワイエットゾーン要件を満たすと決定する。
【0219】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作905に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法900は、ステップ/動作913に進む。
【0220】
このような例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッ
サ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309など
であるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図7のステップ/動作705に関連し
て上述した証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾ
ーン等級を、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエット
ゾーン要件を低減されたクワイエットゾーン要件に調整することなく、かつ証印領域エッ
ジに隣接するクワイエットゾーン領域に追加のクワイエットゾーン領域を追加することな
く、生成する。言い換えれば、プロセッサは、クワイエットゾーン領域がクワイエットゾ
ーン要件を満たすことを示すクワイエットゾーン領域についてのクワイエットゾーン等級
を生成する。その後、プロセッサは、ステップ/動作915において、印刷された証印に
関連する検証結果を出力する。
【0221】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作907において、ユーザ入力が上書きクワ
イエットゾーン要件指標を提供しないとプロセッサが決定する場合、例示的な方法900
は、ステップ/動作913に進む。
【0222】
このような例では、プロセッサ(
図2に関連して上述した印刷装置200のプロセッ
サ202及び/又は
図3に関連して上述したシステム300の検証プロセッサ309など
であるが、これらに限定されない)は、少なくとも
図7のステップ/動作705に関連し
て上述した証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエットゾ
ーン等級を、証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン領域に関連するクワイエット
ゾーン要件を低減されたクワイエットゾーン要件に調整することなく、かつ証印領域エッ
ジに隣接するクワイエットゾーン領域に追加のクワイエットゾーン領域を追加することな
く、生成する。その後、プロセッサは、ステップ/動作915において、印刷された証印
に関連する検証結果を出力する。
【0223】
図9に戻って参照すると、ステップ/動作915に続いて、及び/又はそれに応答し
て、例示的な方法900は、ステップ/動作ブロックDに進む。
図7に示すように、ブロ
ックDは、ステップ/動作709に戻り、終了する。
【0224】
前述の詳細な記載は、ブロック図、フローチャート、概略図、例示、及び例の使用を
介してデバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を説明している。そのようなブロッ
ク図、フローチャート、概略図、及び例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そ
のようなブロック図、フローチャート、概略図、又は例内の各機能及び/又は動作は、そ
れらの広範囲のハードウェアによって、個々に及び/又は集合的に実装され得る。
【0225】
一実施形態では、本開示の例は、特定用途向け集積回路(Application Specific Int
egrated Circuit、ASIC)を介して実装され得る。しかしながら、本明細書に開示さ
れる実施形態は、全体的又は部分的に、標準的な集積回路において、1つ以上のコンピュ
ータ上で実行される1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上のコン
ピュータシステム上で実行される1つ以上のプログラムとして)、1つ以上の処理回路(
例えば、マイクロ処理回路)上で実行される1つ以上のプログラムとして、1つ以上のプ
ロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)上で実行される1つ以上のプログラムとして、
ファームウェアとして、又はそれらの実質的に任意の組み合わせとして、同等に実装され
得る。
【0226】
加えて、当業者は、本明細書に開示される機構の例が、様々な有形形態でプログラム
製品として配布されることが可能であり得ること、及び例示的な実施形態が、実際に配布
を実行するために使用される特定のタイプの有形の命令保持媒体に関わりなく、等しく適
用され得ることを理解されよう。有形の命令保持媒体の例としては、フロッピーディスク
、ハードディスクドライブ、CDROM、デジタルテープ、フラッシュドライブ、及びコ
ンピュータメモリなどの記録可能なタイプの媒体が挙げられるが、これらに限定されない
。
【0227】
上記の様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために互いに組み合わせること
ができる。例えば、上記の例示的な実施形態のうちの2つ以上を組み合わせて、例えば、
レーザ印刷の安全性を改善し、レーザ関連の事故及び怪我に関連するリスクを低減するこ
とができる。これら及び他の変更は、上記の詳細な説明に照らして、本システム及び方法
に対して行われ得る。したがって、本開示は、本開示によって限定されず、代わりに、そ
の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷された証印を検証するためのコンピュータ実装方法であって、
印刷装置のプロセッサによって、前記印刷された証印を含む印刷媒体の捕捉された画像を受信するステップと、
前記印刷装置のプロセッサによって、前記捕捉された画像からクワイエットゾーン等級部分を抽出するステップであって、前記クワイエットゾーン等級部分は、前記印刷された証印の印刷された証印領域と、前記印刷された証印領域に隣接する少なくとも1つのクワイエットゾーン領域とを含む、ステップと、
上書きクワイエットゾーン要件指標を提供するユーザ入力を受信し、かつ前記少なくとも1つのクワイエットゾーン領域が少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を満たすと決定することに応答して、
前記印刷装置のプロセッサによって、前記少なくとも1つのクワイエットゾーン要件を調整することなく、前記少なくとも1つのクワイエットゾーン領域に関連する少なくとも1つのクワイエットゾーン等級を生成するステップと、
前記印刷装置のプロセッサによって、前記少なくとも1つのクワイエットゾーン等級に少なくとも部分的に基づいて、前記印刷された証印に関連する検証結果を出力するステップと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記捕捉された画像から前記印刷された証印領域を識別するステップと、
前記印刷された証印領域の証印領域エッジを識別するステップと、
クワイエットゾーン要件に基づいて、前記証印領域エッジに隣接するクワイエットゾーン要件領域を決定するステップと、をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項3】
請求項2に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記クワイエットゾーン要件領域に基づいて前記クワイエットゾーン等級部分を設定するステップをさらに含む、コンピュータ実装方法。
【外国語明細書】