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▶ レッドランズ アシュリン モーターズ, ピーエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123242
(43)【公開日】2024-09-10
(54)【発明の名称】連続ベーラ
(51)【国際特許分類】
   A01F 15/08 20060101AFI20240903BHJP
【FI】
A01F15/08 R
【審査請求】有
【請求項の数】36
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024103440
(22)【出願日】2024-06-26
(62)【分割の表示】P 2022543525の分割
【原出願日】2020-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】522284111
【氏名又は名称】レッドランズ アシュリン モーターズ, ピーエルシー
【氏名又は名称原語表記】REDLANDS ASHLYN MOTORS, PLC
(74)【代理人】
【識別番号】100133503
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 一哉
(72)【発明者】
【氏名】プラモッド, ペリンチェリー ナラヤンアンクティ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】現在の連続円形ベーラは、構造が複雑であり、多くの可動部品を含み、したがって信頼性の問題の主な原因である。
【解決手段】開放モードと閉鎖モードとを有する可動部分を有する連続ベーラである。閉鎖モードでは、可動部分は、ベーリングハーフチャンバおよび結束ハーフチャンバに結合されて、それぞれベーリングチャンバおよび結束チャンバを形成する。開放モードでは、可動部分は、ベーリングチャンバ内に形成されたベールがベーリングハーフチャンバから結束ハーフチャンバへ移動することを可能にするために、ベーリングハーフチャンバおよび結束ハーフチャンバから離れるように移動される。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物のベールを形成するための連続ベーラであって、
(i)前記連続ベーラが移動する地面から前記作物を収集するように構成される、前記ベーラの前端にある収集ユニットと、
(ii)前記収集ユニットの背後に位置するベーリングハーフチャンバであって、前記収集ユニットから前記作物を受け取るように構成され、2つの第1の壁と、互いに平行であり且つ垂直面に沿った第1の弓形経路に沿って前記2つの第1の壁の間に配置される複数の第1の水平ローラと、を備える、ベーリングハーフチャンバと、
(iii)前記ベーリングハーフチャンバの後方に位置する可動部分であって、前記可動部分の前側にある前側ハーフチャンバと、前記可動部分の後側にある後側ハーフチャンバと、を備え、
前記前側ハーフチャンバが、2つの第2の壁と、互いにおよび前記第1の水平ローラと平行で、且つ垂直面に沿った第2の弓形経路に沿って前記2つの第2の壁の間に配置される複数の第2の水平ローラと、を備え、
前記後側ハーフチャンバが、2つの第3の壁と、互いに平行で、且つ垂直面に沿った第3の弓形経路に沿って前記2つの第3の壁の間に配置される複数の第3の水平ローラと、を備える、可動部分と、
(iv)前記可動部分の背後に位置する結束ハーフチャンバであって、
前記結束チャンバの対向する側壁である2つの第4の壁と、
前記第4の壁の背後に位置するゲートであって、2つの第5の壁と、互いにおよび前記第3の水平ローラに平行で、且つ前記2つの第5の壁の間の第4の弓形垂直経路に沿って配置される複数の第4の水平ローラとを備え、第1のヒンジを介して前記第4の壁のそれぞれの上部にヒンジ止めされる、ゲートと、を備える、結束ハーフチャンバと、
(v)前記後側ハーフチャンバまたは前記結束ハーフチャンバ内に位置する結合ユニットと、を備え、
前記可動部分が、その開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能であり、
前記可動部分の前記閉鎖モードでは、前記可動部分の前記ベーリングハーフチャンバおよび前記前側ハーフチャンバが接合されて略円筒形のベーリングチャンバを形成し、前記第1のローラの前記第1の弓形経路および前記第2のローラの前記第2の弓形経路が一体に第1の円形経路を形成し、
前記ベーリングチャンバが、円筒形ベールを形成するために、前記収集ユニットから受け取った前記作物を前記円筒形のベーリングチャンバの内部で回転させるように構成され、
前記可動部分の前記開放モードでは、前記前側ハーフチャンバが前記ベーリングハーフチャンバから離れるように移動されることにより、前記ベーリングチャンバを開放して前記ベールの前記結束ハーフチャンバへの移動を可能にし、
前記可動部分の前記閉鎖モードでは、前記ゲートが閉鎖されたとき、前記可動部分の前記結束ハーフチャンバと前記後側ハーフチャンバとが接合されて、前記第3のローラの前記第3の弓形経路と前記第4のローラの前記第4の弓形経路とが第2の円形経路を形成する結束チャンバを形成し、
前記結束チャンバが、前記結合ユニットを作動させて前記ベールを結合させながら、前記ベールを前記ベールの円筒軸の周りで回転させるように構成され、
前記ベールが結合された後に、前記ベールを前記ベーラから解放するために、前記ゲートが、その前記第1のヒンジの周りで揺動することによって開放するように構成される、連続ベーラ。
【請求項2】
前記第2のローラが、前記第3のローラと平行である、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項3】
前記収集ユニットが、第2のヒンジを介して前記ベーリングハーフチャンバに接合され、選択的に前記地面に下降し且つ前記地面から上昇するように、前記第2のヒンジの周りで回転するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項4】
前記第1の壁が互いに平行である、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項5】
前記第2の壁が互いに平行である、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項6】
前記第3の壁が互いに平行である、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項7】
前記第4の壁が互いに平行である、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項8】
前記可動部分が、第3のヒンジを介して前記ベーリングハーフチャンバの上部に接合され、前記第3のヒンジの周りで回転することによって前記閉鎖モードと前記開放モードとの間を移動するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項9】
前記可動部分が、第4のヒンジを介して前記結束ハーフチャンバの上部に結合され、前記第4のヒンジの周りで回転することによって前記閉鎖モードと前記開放モードとの間を移動するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項10】
昇降装置をさらに備え、前記昇降装置が前記可動部分を前記開放モードに上昇させ且つ前記可動部分を前記閉鎖モードに下降させるように構成されるように、前記可動部分が前記昇降装置に接合される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項11】
前記ベーリングハーフチャンバと前記結束ハーフチャンバとの間に位置するコンベヤを備え、前記コンベヤが、前記ベールを前記ベーリングハーフチャンバから前記結束ハーフチャンバに運ぶように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項12】
前記コンベヤの後部が、前記結束ハーフチャンバの前記床である、請求項11に記載の連続ベーラ。
【請求項13】
前記第1のローラのうちの少なくとも1つおよび/または前記第2のローラのうちの少なくとも1つに関連する圧力センサと、前記可動部分を移動させるように構成される第1のアクチュエータと、を備え、
前記圧力センサが、前記可動部分が前記閉鎖モードにあるときに前記ベールによって前記第1のローラの前記少なくとも1つおよび/または前記第2のローラの前記少なくとも1つに及ぼされる圧力を検知し、前記圧力が所定の圧力に到達したときに前記第1のアクチュエータに前記可動部分を前記開放モードに移動させるように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項14】
前記ベールが前記チャンバを結束しているときに前記ベール上の前記可動部分を閉鎖することで前記結束チャンバ内の前記ベールを圧縮するように構成されるように、前記第1の円形経路が前記第2の円形経路よりも大きい、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項15】
第2のアクチュエータと、前記結合機構に関連する検知ユニットとをさらに備え、前記検知ユニットが、前記結束チャンバ内の前記ベールの結合の端部を検出し、前記ベールを前記ベーラから排出するために前記ゲートを開放するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項16】
第2のアクチュエータと、前記結束チャンバに関連する近接センサとをさらに備え、前記近接センサが、前記ゲートが開放している間に前記結束チャンバ内および前記ゲート上の前記ベールの存在を検知し、前記結束チャンバ内でも前記ゲート上でも前記ベールの存在が検知されない場合に前記第2のアクチュエータに前記ゲートを閉鎖させるように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項17】
作物ベールを形成するための方法であって、
ベーラを設けることと、
可動部分の前側ハーフチャンバを固定ハーフベーリングチャンバに接合することによって前記ベーラにベーリングチャンバを形成することと、
作物を前側から連続的に収集し、前記作物をベーリングハーフチャンバに導くことと、
前記ベーリングチャンバ内で前記作物を巻いてベールを形成することと、
前記ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、前記可動部分を前記ベーリングハーフチャンバから離れるように移動させることによって、前記ベーリングチャンバを開放することと、
前記ベールを固定結束ハーフチャンバに導くことと、
前記可動部分の後側ハーフチャンバを前記固定結束ハーフチャンバに接合するために、前記可動部分を閉鎖することによって結束チャンバを形成することと、
前記結束チャンバ内で前記ベールを結合することと、
前記ベールが結合されると、前記ベーラの後側においてゲートを開放することと、
前記ゲートを介して前記ベールを前記ベーラから引き出すことと、
前記ベールが前記ベーラから出ると、前記ゲートを閉鎖することと、を含む、方法。
【請求項18】
前記結束チャンバを形成することが、前記ベーリングチャンバを同時に形成することを含み、
前記結束チャンバ内で前記ベールを結合することが、前記ベーリングチャンバ内に第2のベールを同時に形成することを含み、
前記方法が、前記ゲートを閉鎖することの後に、前記ベーリングチャンバを開放し、前記第2のベールを前記結束ハーフチャンバに導くことを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記結束チャンバを形成することが、前記結束チャンバ内で前記ベールを圧縮することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
作物のベールを形成するための連続ベーラであって、
(i)前記連続ベーラが移動する地面から前記作物を収集するように構成される、前記ベーラの前端にある収集ユニットと、
(ii)前記収集ユニットの背後に位置し、前記収集ユニットから前記作物を受け取るように構成されるベーリングハーフチャンバと、
(iii)前記ベーリングハーフチャンバの後方に位置する可動部分であって、前記可動部分の開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能であり、前記可動部分の前側にある前側ハーフチャンバと、前記可動部分の後側にある後側ハーフチャンバと、を備える、可動部分と、
(iv)前記可動部分の背後に位置し、後部にゲートを備える結束ハーフチャンバと、
(v)前記後側ハーフチャンバまたは前記結束ハーフチャンバ内に位置する結合ユニットと、を備え、
前記可動部分の前記閉鎖モードでは、前記ベーリングハーフチャンバと前記前側ハーフチャンバとが接合されてベーリングチャンバを形成し、前記結束ハーフチャンバと前記後側ハーフチャンバとが接合されて結束チャンバを形成し、
前記ベーリングチャンバが、ベールを形成するために、前記収集ユニットから受け取った前記作物を前記ベーリングチャンバ内で回転させるように構成され、
前記可動部分の前記開放モードでは、前記前側ハーフチャンバが、前記ベーリングハーフチャンバから離れて配置されることにより、前記ベーリングチャンバに開口部を形成して前記ベールの前記結束ハーフチャンバへの移動を可能にし、
前記結束チャンバが、前記結合ユニットを作動させて前記ベールを結合させながら前記ベールを回転させるように構成され、
前記ベールが結合された後に、前記ベールを前記ベーラから解放するために、前記ゲートが開放するように構成される、連続ベーラ。
【請求項21】
作物のベールを形成するための連続ベーラであって、
(i)前記連続ベーラが移動する地面から前記作物を収集するように構成される、前記ベーラの前端にある収集ユニットと、
(ii)前記収集ユニットの背後に位置するベーリングハーフチャンバであって、前記収集ユニットから前記作物を受け取るように構成され、2つの第1の壁と、互いに平行であり且つ垂直面に沿った第1の弓形経路に沿って前記2つの第1の壁の間に配置される複数の第1の水平ローラと、を備える、ベーリングハーフチャンバと、
(iii)前記ベーリングハーフチャンバの後方に位置する可動部分であって、前記可動部分の前側にある前側ハーフチャンバと、前記可動部分の後側にある後側ハーフチャンバと、を備え、
前記前側ハーフチャンバが、2つの第2の壁と、互いにおよび前記第1の水平ローラと平行で、且つ垂直面に沿った第2の弓形経路に沿って前記2つの第2の壁の間に配置される複数の第2の水平ローラと、を備え、
前記後側ハーフチャンバが、2つの第3の壁と、互いに平行で、且つ垂直面に沿った第3の弓形経路に沿って前記2つの第3の壁の間に配置される複数の第3の水平ローラと、を備える、可動部分と、
(iv)前記可動部分の背後に位置する結束ハーフチャンバであって、
前記結束チャンバの対向する側壁である2つの第4の壁と、
前記第4の壁の背後に位置し、前記第4の壁に対して略垂直なゲートであって、互いにおよび前記第3の水平ローラに対して平行で、且つ第4の弓形垂直経路に沿って配置される複数の第4の水平ローラを備え、前記結束ハーフチャンバの床の後部にヒンジ止めされる、ゲートと、を備える、結束ハーフチャンバと、
(v)前記後側ハーフチャンバまたは前記結束ハーフチャンバ内に位置する結合ユニットと、を備え、
前記可動部分が、その開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能であり、
前記可動部分の前記閉鎖モードでは、前記可動部分の前記ベーリングハーフチャンバおよび前記前側ハーフチャンバが接合されて略円筒形のベーリングチャンバを形成し、前記第1のローラの前記第1の弓形経路および前記第2のローラの前記第2の弓形経路が一体に第1の円形経路を形成し、
前記ベーリングチャンバが、円筒形ベールを形成するために、前記収集ユニットから受け取った前記作物を前記円筒形のベーリングチャンバの内部で回転させるように構成され、
前記可動部分の前記開放モードでは、前記前側ハーフチャンバが前記ベーリングハーフチャンバから離れるように移動されることにより、前記ベーリングチャンバを開放して前記ベールの前記結束ハーフチャンバへの移動を可能にし、
前記可動部分の前記閉鎖モードでは、前記ゲートが閉鎖されると、前記可動部分の前記結束ハーフチャンバと前記後側ハーフチャンバとが接合されて、前記第3のローラの前記第3の弓形経路と前記第4のローラの前記第4の弓形経路とが第2の円形経路の両側になる結束チャンバを形成し、
前記結束チャンバが、前記結合ユニットを作動させて前記ベールを結合させながら、前記ベールを前記ベールの円筒軸の周りで回転させるように構成され、
前記ゲートが、前記ベールが結束された後、前記ベールを前記ベーラから解放するためにその第1のヒンジの周りで回転することによって開放するように構成される、連続ベーラ。
【請求項22】
前記第2のローラが、前記第3のローラと平行である、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項23】
前記収集ユニットが、第2のヒンジを介して前記ベーリングハーフチャンバに接合され、選択的に前記地面に下降し且つ前記地面から上昇するように、前記第2のヒンジの周りで回転されるように構成される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項24】
前記第1の壁が互いに平行である、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項25】
前記第2の壁が互いに平行である、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項26】
前記第3の壁が互いに平行である、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項27】
前記第4の壁が互いに平行である、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項28】
前記可動部分が、第3のヒンジを介して前記ベーリングハーフチャンバの上部に接合され、前記第3のヒンジの周りで回転することによって前記閉鎖モードと前記開放モードとの間を移動するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項29】
前記可動部分が、第4のヒンジを介して前記結束ハーフチャンバの上部に結合され、前記第4のヒンジの周りで回転することによって前記閉鎖モードと前記開放モードとの間を移動するように構成される、請求項1に記載の連続ベーラ。
【請求項30】
昇降装置をさらに備え、前記昇降装置が前記可動部分を前記開放モードに上昇させ且つ前記可動部分を前記閉鎖モードに下降させるように構成されるように、前記可動部分が前記昇降装置に接合される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項31】
前記ベーリングハーフチャンバと前記結束ハーフチャンバとの間に位置するコンベヤを備え、前記コンベヤが、前記ベールを前記ベーリングハーフチャンバから前記結束ハーフチャンバに運ぶように構成される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項32】
前記コンベヤの後部が、前記結束ハーフチャンバの前記床である、請求項31に記載の連続ベーラ。
【請求項33】
前記第1のローラのうちの少なくとも1つおよび/または前記第2のローラのうちの少なくとも1つに関連する圧力センサと、前記可動部分を移動させるように構成される第1のアクチュエータと、を備え、
前記圧力センサが、前記可動部分が前記閉鎖モードにあるときに前記ベールによって前記第1のローラの前記少なくとも1つおよび/または前記第2のローラの前記少なくとも1つに及ぼされる圧力を検知し、前記圧力が所定の圧力に到達したときに前記第1のアクチュエータに前記可動部分を前記開放モードに移動させるように構成される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項34】
前記ベールが前記チャンバを結束しているときに前記ベール上の前記可動部分を閉鎖することで前記結束チャンバ内の前記ベールを圧縮するように構成されるように、前記第1の円形経路が前記第2の円形経路よりも大きい、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項35】
第2のアクチュエータと、前記結合機構に関連する検知ユニットとをさらに備え、前記検知ユニットが、前記結束チャンバ内の前記ベールの結合の端部を検出し、前記ベールを前記ベーラから排出するために前記ゲートを開放するように構成される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【請求項36】
第2のアクチュエータと、前記結束チャンバに関連する近接センサとをさらに備え、前記近接センサが、前記ゲートが開放している間に前記結束チャンバ内および前記ゲート上の前記ベールの存在を検知し、前記結束チャンバ内でも前記ゲート上でも前記ベールの存在が検知されない場合に前記第2のアクチュエータに前記ゲートを閉鎖させるように構成される、請求項21に記載の連続ベーラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、そのいくつかの実施形態では、農業機械に関し、より詳細には、円筒形ベールを生成するために作物を収集するように設計された機械に関する。
【背景技術】
【0002】
ベーラは、作物を収集し、円筒形ベールを生成するように構成された農業機械である。多くのベーラは、トラクタによって動力供給されるかまたは自走式である。従来の円形ベーラは、作物をピックアップし、ベール形成チャンバ内で圧縮ベールに圧縮する。円形ベーラの動作には、一般に、ベール形成、結束、および排出の3つの主要なステップがある。
【0003】
作物ピックアップユニットは、地面上にある材料をピックアップし、ベールを形成するためにベーラのベール形成チャンバに供給する。所望の密度のベールが完全に形成されると、車両は停止し、結束サイクルが開始されることができる。ベーラの前進運動が停止した状態で、メッシュ、撚糸またはフィルムは、ベールチャンバに関連する自動機構を使用してベールの周りに巻き付けられる。結束または巻き付けが完了すると、排出が開始されることができ、排出では、通常、テールゲートを持ち上げることによってベールチャンバが開かれ、巻き付けられたベールが落下するか、またはベールチャンバから押し出される。排出後、新たなベールのためにベール形成が再開され、オペレータは、作物をベーラに供給し、ベーラをフィールドを通って移動させる。
【0004】
連続ベーラは、次のベールのための作物をピックアップしながらベールを自由に排出することができるベーラである。このようにして、連続ベーラは、停止する必要がない。現在の連続円形ベーラは、構造が複雑であり、多くの可動部品を含み、したがって信頼性の問題の主な原因である。そのようなシステムは、一方が他方の上に位置する2つのベーリングチャンバを有することができ、この特徴は、乾燥作物およびわらをベーリングするための課題を引き起こすことがある。これは、作物を収集して案内するユニットへの乾燥した作物の付着が最小限であるためである。したがって、収集された乾燥作物は、ベーリングチャンバの入口に蓄積して詰まる傾向がある。
【0005】
別の形態の連続ベーラは、ベーリングチャンバ内で無端ベルトを使用し、これは構造が複雑である。そのような無端ベルトでは、最初に作物がベルトに供給され、ベルトの弛みが徐々に増加して円筒状の空洞を形成し、円形ベールを生成する。所定量の作物がベーラに供給された後、ベルトは、ベール上を転がり、ベルトは、ここで次のベールの準備が整う。このプロセスは、ベルトの張力の多くの調整を必要とし、したがって、複雑なセンサおよびリニアアクチュエータまたは油圧シリンダを必要とする。
【0006】
欧州特許第3058806号明細書は、作物製品からベールを形成するための円形ベーラを開示している。円形ベーラは、第1のベール形成機構が設けられた第1のベール形成チャンバと、第2のベール形成機構が設けられた第2のベール形成チャンバと、供給機構のロータ軸の周りで回転可能なロータを備える作業ユニットと、移送ユニットと、第1のベール形成チャンバ内の予め形成されたベールの密度を検出するように構成された密度制御機構と、を備え、第1のベール形成チャンバの1つ以上の部分は、密度制御機構の1つ以上の制御要素を提供する。
【0007】
米国特許第9,253,948号明細書は、ベーラおよび蓄積システムを有する連続円形ベーラシステムを開示している。蓄積システムは、ピックアップ機構から延在する作物材料をベーラ内のベール形成チャンバに搬送するように構成されたコンベヤを含む。スクリューは、コンベヤの端部に隣接して配置され、第1のコンベヤに対して上昇位置と下降位置との間で昇降機構によって移動可能に構成される。上昇位置では、作物材料がベール形成チャンバに入るように、ねじ山と第1のコンベヤとの間に間隙が形成される。下降位置では、間隙が閉じられ、それによって作物材料がベーラへ移動するのを防止し、作物材料がコンベヤ上に残る。
【0008】
米国特許第6,467,237号明細書は、床コンベヤ装置によって画定された下部ベーリングチャンバ部分を支持する可動シャーシと、上部ベーリングチャンバ部分と、を含む、無停止ベーラとして設計された大型円形ベーラを開示している。上部ベーリングチャンバ部分は、対向する側壁とともに、後部ベーリングチャンバを画定するために床コンベヤ装置と協働する後部位置と、前部ベーリングチャンバを画定するために床コンベヤ装置と協働する前側位置との間で下部ベーリングチャンバ部分に対して前後移動するように取り付けられる。上部チャンバ部分は、上部部分を前方位置に移動させることができるように、後部ベーリングチャンバ内にベールが形成されると隆起するように取り付けられた前壁部分および後壁部分を含む。上部チャンバ部分がその前方位置に移動されると、サイレージを形成するように作物材料に気密ケーシングを提供するように、プラスチックなどから形成されたシートの重なり合うラップによってベールを巻き付けるために動作可能な巻き付け装置が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許第3058806号明細書
【特許文献2】米国特許第9,253,948号明細書
【特許文献3】米国特許第6,467,237号明細書
【発明の概要】
【0010】
本発明のいくつかの実施形態の態様は、作物のベールを形成するための連続ベーラに関する。ベーラは、収集ユニットと、ベーリングハーフチャンバと、可動部分と、結束ハーフチャンバと、結合ユニットと、を含む。収集ユニットは、ベーラの前端に配置され、連続ベーラが移動する地面から作物を収集するように構成される。ベーリングハーフチャンバは、収集ユニットの背後に配置され、収集ユニットから作物を受け入れるように構成され、2つの第1の壁と、互いに平行であり且つ垂直面に沿った第1の弓形経路に沿って2つの第1の壁の間に配置される複数の第1の水平ローラと、を備える。可動部分は、ベーリングハーフチャンバの後方に位置し、可動部分の前側にある前側ハーフチャンバと、可動部分の後側にある後側ハーフチャンバと、を備える。前側ハーフチャンバは、2つの第2の壁と、互いにおよび第1の水平ローラと平行で、且つ垂直面に沿った第2の弓形経路に沿って2つの第2の壁の間に配置される複数の第2の水平ローラと、を備える。後側ハーフチャンバは、2つの第3の壁と、互いに平行で、且つ垂直面に沿った第3の弓形経路に沿って2つの第3の壁の間に配置される複数の第3の水平ローラと、を備える。結束ハーフチャンバは、可動部分の背後に位置し、2つの第4の壁およびゲートを備える。2つの第4の壁は、結束チャンバの対向する側壁である。ゲートは、第4の壁の背後に位置し、第4の壁に対して略垂直である。ゲートは、互いにおよび第3の水平ローラに平行であり、第4の弓形垂直経路に沿って配置される複数の第4の水平ローラを備える。ゲートは、結束ハーフチャンバの床の後部にヒンジ止めされる。結合ユニットは、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に配置される。可動部分は、その開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能である。可動部分の閉鎖モードでは、可動部分のベーリングハーフチャンバおよび前側ハーフチャンバが接合されて略円筒形ベーリングチャンバを形成し、第1のローラの第1の弓形経路および第2のローラの第2の弓形経路が一体に第1の円形経路を形成する。ベーリングチャンバは、円筒形ベールを形成するために、収集ユニットから受け取った作物を円筒形のベーリングチャンバの内部で回転させるように構成される。可動部分の開放モードでは、前側ハーフチャンバがベーリングハーフチャンバから離れるように移動されることにより、ベーリングチャンバを開放してベールの結束ハーフチャンバへの移動を可能にする。可動部分の閉鎖モードでは、ゲートが閉鎖されたとき、可動部分の結束ハーフチャンバと後側ハーフチャンバとが接合されて、第3のローラの第3の弓形経路と第4のローラの第4の弓形経路とが第2の円形経路の両側になる結束チャンバを形成する。結束チャンバは、結合ユニットを作動させてベールを結合させながら、ベールをベールの円筒軸の周りで回転させるように構成される。ゲートは、ベールが結合された後に、ベールをベーラから解放するために、その第1のヒンジの周りで回転することによって開くように構成される。
【0011】
変形例では、第2のローラは、第3のローラと平行である。
【0012】
別の変形例では、収集ユニットは、第2のヒンジを介してベーリングハーフチャンバに接合され、選択的に地面に下降し且つ地面から上昇するように、第2のヒンジの周りで回転するように構成される。
【0013】
さらに別の変形例では、第1の壁は、互いに平行である。
【0014】
さらなる変形例では、第2の壁は、互いに平行である。
【0015】
さらに別の変形例では、第3の壁は、互いに平行である。
【0016】
変形例では、第4の壁は、互いに平行である。
【0017】
さらに変形例では、可動部分は、第3のヒンジを介してベーリングハーフチャンバの上部に接合され、第3のヒンジの周りで回転することによって閉鎖モードと開放モードとの間を移動するように構成される。
【0018】
さらに別の変形例では、可動部分は、第4のヒンジを介して結束ハーフチャンバの上部に結合され、第4のヒンジの周りで回転することによって閉鎖モードと開放モードとの間を移動するように構成される。
【0019】
さらなる変形例では、連続ベーラは、昇降装置をさらに備え、昇降装置が可動部分を開放モードに上昇させ且つ可動部分を閉鎖モードに下降させるように構成されるように、可動部分が昇降装置に接合される。
【0020】
さらに別の変形例では、連続ベーラは、ベーリングハーフチャンバと結束ハーフチャンバとの間に位置するコンベヤを備え、コンベヤは、ベールをベーリングハーフチャンバから結束ハーフチャンバに運ぶように構成される。
【0021】
任意に、コンベヤの後部は、結束ハーフチャンバの床である。
【0022】
変形例では、連続ベーラは、第1のローラの少なくとも1つおよび/または第2のローラの少なくとも1つに関連する圧力センサと、可動部分を移動させるように構成される第1のアクチュエータと、を備える。圧力センサは、可動部分が閉鎖モードにあるときにベールによって第1のローラの少なくとも1つおよび/または第2のローラの少なくとも1つに加えられる圧力を検知し、圧力が所定の圧力に到達したときに第1のアクチュエータに可動部分を開放モードに移動させるように構成される。
【0023】
別の変形例では、第1の円形経路は、ベールがチャンバを結束しているときにベール上の可動部分を閉鎖することで結束チャンバ内のベールを圧縮するように構成されるように、第2の円形経路よりも大きい。
【0024】
さらに別の変形例では、連続ベーラは、第2のアクチュエータと、結合機構に関連する検知ユニットと、をさらに備え、検知ユニットは、結束チャンバ内のベールの結合の端部を検出し、ベールをベーラから排出するためにゲートを開放するように構成される。
【0025】
さらなる変形例では、連続ベーラは、第2のアクチュエータと、結束チャンバに関連する近接センサと、をさらに備え、存在近接センサは、ゲートが開放している間に結束チャンバ内およびゲート上のベールの存在を検知し、結束チャンバ内でもゲート上でもベールの存在が検知されない場合に第2のアクチュエータにゲートを閉鎖させるように構成される。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態の別の態様は、作物ベールを形成するための方法であって、ベーラを設けることと、可動部分の前側ハーフチャンバを固定ハーフベーリングチャンバに接合することによってベーラにベーリングチャンバを形成することと、作物を前側から連続的に収集し、作物をベーリングハーフチャンバに導くことと、ベーリングチャンバ内で作物を巻いてベールを形成することと、ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、可動部分をベーリングハーフチャンバから離れるように移動させることによって、ベーリングチャンバを開放することと、ベールを固定結束ハーフチャンバに導くことと、可動部分の後側ハーフチャンバを固定結束ハーフチャンバに結合するために、可動部分を閉鎖することによって結束チャンバを形成することと、結束チャンバ内でベールを結合することと、ベールが結合されると、ベーラの後側においてゲートを開放することと、ゲートを介してベールをベーラから引き出すことと、ベールがベーラから出ると、ゲートを閉鎖することと、を含む、方法に関する。
【0027】
変形例では、結束チャンバの形成は、ベーリングチャンバを同時に形成することを含む。結束チャンバ内のベールを結合することは、ベーリングチャンバ内に第2のベールを同時に形成することを含む。本方法は、ゲートを閉鎖することの後に、ベーリングチャンバを開放し、第2のベールを結束ハーフチャンバに導くことを含む。
【0028】
別の変形例では、結束チャンバを形成することは、結束チャンバ内でベールを圧縮することを含む。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態の別の態様は、作物のベールを形成するための連続ベーラに関する。ベーラは、収集ユニットと、ベーリングハーフチャンバと、可動部分と、結束ハーフチャンバと、結束ユニットと、を含む。収集ユニットは、ベーラの前端に配置され、連続ベーラが移動する地面から作物を収集するように構成される。ベーリングハーフチャンバは、収集ユニットの背後に位置し、収集ユニットから作物を受け取るように構成される。ベーリングハーフチャンバは、2つの第1の壁と、互いに平行であり且つ垂直面に沿った第1の弓形経路に沿って2つの第1の壁の間に配置される複数の第1の水平ローラと、を備える。可動部分は、ベーリングハーフチャンバの後方に位置し、可動部分の前側にある前側ハーフチャンバと、可動部分の後側にある後側ハーフチャンバと、を備える。前側ハーフチャンバは、2つの第2の壁と、互いにおよび第1の水平ローラと平行で、且つ垂直面に沿った第2の弓形経路に沿って2つの第2の壁の間に配置される複数の第2の水平ローラと、を備える。後側ハーフチャンバは、2つの第3の壁と、互いに平行で、且つ垂直面に沿った第3の弓形経路に沿って2つの第3の壁の間に配置される複数の第3の水平ローラと、を備える。結束ハーフチャンバは、可動部分の背後に位置し、2つの第4の壁およびゲートを備える。2つの第4の壁は、結束チャンバの対向する側壁である。ゲートは、第4の壁の背後に位置し、2つの第5の壁と、互いにおよび第3の水平ローラに平行な複数の第4の水平ローラと、を備える。第4の水平ローラは、2つの第5の壁の間の第4の弓形垂直経路に沿って配置される。ゲートは、第1のヒンジを介して第4の壁のそれぞれの上部にヒンジ止めされる。結合ユニットは、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に配置される。可動部分は、その開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能である。可動部分の閉鎖モードでは、可動部分のベーリングハーフチャンバおよび前側ハーフチャンバが接合されて略円筒形ベーリングチャンバを形成し、第1のローラの第1の弓形経路および第2のローラの第2の弓形経路が一体に第1の円形経路を形成する。ベーリングチャンバは、円筒形ベールを形成するために、収集ユニットから受け取った作物を円筒形のベーリングチャンバの内部で回転させるように構成される。可動部分の開放モードでは、前側ハーフチャンバがベーリングハーフチャンバから離れるように移動されることにより、ベーリングチャンバを開放してベールの結束ハーフチャンバへの移動を可能にする。可動部分の閉鎖モードでは、ゲートが閉鎖されると、可動部分の結束ハーフチャンバと後側ハーフチャンバとが接合されて、第3のローラの第3の弓形経路と第4のローラの第4の弓形経路とが第2の円形経路を形成する結束チャンバを形成する。結束チャンバは、結合ユニットを作動させてベールを結合させながら、ベールをベールの円筒軸の周りで回転させるように構成される。ゲートは、ベールが結合された後、ベールをベーラから解放するためにその第1のヒンジの周りで揺動することによって開放するように構成される。
【0030】
変形例では、第2のローラは、第3のローラと平行である。
【0031】
別の変形例では、収集ユニットは、第2のヒンジを介してベーリングハーフチャンバに接合され、選択的に地面に下降し且つ地面から上昇するように第2のヒンジの周りで回転されるように構成される。
【0032】
さらに別の変形例では、第1の壁は、互いに平行である。
【0033】
さらなる変形例では、第2の壁は、互いに平行である。
【0034】
さらに別の変形例では、第3の壁は、互いに平行である。
【0035】
変形例では、第4の壁は、互いに平行である。
【0036】
別の変形例では、可動部分は、第3のヒンジを介してベーリングハーフチャンバの上部に接合され、第3のヒンジの周りで回転することによって閉鎖モードと開放モードとの間を移動するように構成される。
【0037】
さらに別の変形例では、可動部分は、第4のヒンジを介して結束ハーフチャンバの上部に結合され、第4のヒンジの周りで回転することによって閉鎖モードと開放モードとの間を移動するように構成される。
【0038】
さらなる変形例では、連続ベーラは、昇降装置をさらに備え、可動部分は、昇降装置が可動部分を開放モードに上昇させ且つ可動部分を閉鎖モードに下降させるように構成されるように昇降装置に接合される。
【0039】
さらに別の変形例では、連続ベーラは、ベーリングハーフチャンバと結束ハーフチャンバとの間に位置するコンベヤをさらに備え、コンベヤは、ベールをベーリングハーフチャンバから結束ハーフチャンバに運ぶように構成される。
【0040】
任意に、コンベヤの後部は、結束ハーフチャンバの床である。
【0041】
変形例では、連続ベーラは、第1のローラの少なくとも1つおよび/または第2のローラの少なくとも1つに関連する圧力センサと、可動部分を移動させるように構成される第1のアクチュエータと、を備える。圧力センサは、可動部分が閉鎖モードにあるときにベールによって第1のローラの少なくとも1つおよび/または第2のローラの少なくとも1つに加えられる圧力を検知し、圧力が所定の圧力に到達したときに第1のアクチュエータに可動部分を開放モードに移動させるように構成される。
【0042】
別の変形例では、第1の円形経路は、ベールがチャンバを結束しているときにベール上の可動部分を閉鎖することで結束チャンバ内のベールを圧縮するように構成されるように、第2の円形経路よりも大きい。
【0043】
さらに別の変形例では、連続ベーラは、第2のアクチュエータと、結合機構に関連する検知ユニットと、を備える。検知ユニットは、結束チャンバ内のベールの結束の端部を検出し、ベールをベーラから排出するためにゲートを開放するように構成される。
【0044】
さらなる変形例では、連続ベーラは、第2のアクチュエータと、結束チャンバに関連する近接センサと、をさらに備える。近接センサは、ゲートが開放している間に結束チャンバ内およびゲート上のベールの存在を検知し、結束チャンバ内でもゲート上でもベールの存在が検知されない場合に第2のアクチュエータにゲートを閉鎖させるように構成される。
【0045】
さらに別の変形例では、コンベヤは、コンベヤベルト、または連続して配置された一連の床ローラ、または、連続して配置された一連の床ローラと、コンベヤベルトと、を含み、コンベヤベルトは、一連の床ローラを囲む。
【0046】
本発明のいくつかの実施形態の別の態様は、作物ベールを形成するための方法に関する。本方法は、ベーラを設けることと、可動部分の前側ハーフチャンバを固定ハーフベーリングチャンバに接合することによってベーラにベーリングチャンバを形成することと、作物を前側から連続的に収集し、作物をベーリングハーフチャンバに導くことと、ベーリングチャンバ内で作物を巻いてベールを形成することと、ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、可動部分をベーリングハーフチャンバから離れるように移動させることによって、ベーリングチャンバを開放することと、ベールを固定結束ハーフチャンバに導くことと、可動部分の後側ハーフチャンバを固定結束ハーフチャンバに結合するために、可動部分を閉鎖することによって結束チャンバを形成することと、結束チャンバ内でベールを結合することと、ベールが結合されると、ベーラの後側においてゲートを開放することと、ゲートを介してベールをベーラから引き出すことと、ベールがベーラから出ると、ゲートを閉鎖することと、を含む。
【0047】
変形例では、結束チャンバの形成は、ベーリングチャンバを同時に形成することを含む。結束チャンバ内のベールを結合することは、ベーリングチャンバ内に第2のベールを同時に形成することを含む。本方法は、ゲートを閉鎖することの後に、ベーリングチャンバを開放し、第2のベールを結束ハーフチャンバに導くことを含む。
【0048】
別の変形例では、結束チャンバを形成することは、結束チャンバ内でベールを圧縮することを含む。
【0049】
本発明のいくつかの実施形態の別の態様は、作物のベールを形成するための連続ベーラに関する。ベーラは、収集ユニットと、ベーリングハーフチャンバと、可動部分と、結束ハーフチャンバと、結合ユニットと、を備える。収集ユニットは、ベーラの前端に配置され、連続ベーラが移動する地面から作物を収集するように構成される。ベーリングハーフチャンバは、収集ユニットの背後に位置し、収集ユニットから作物を受け取るように構成される。可動部分は、ベーリングハーフチャンバの後方に位置し、その開放モードと閉鎖モードとの間で移動可能であり、可動部分の前側の前側ハーフチャンバと、可動部分の後側にある後側ハーフチャンバとを備える。結束ハーフチャンバは、可動部分の背後に位置し、その後部にゲートを備える。結合ユニットは、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に配置される。可動部分の閉鎖モードでは、ベーリングハーフチャンバと前側ハーフチャンバとが接合されてベーリングチャンバを形成し、結束ハーフチャンバと後側ハーフチャンバとが接合されて結束チャンバを形成する。ベーリングチャンバは、ベールを形成するために、収集ユニットから受け取った作物をベーリングチャンバ内で回転させるように構成される。可動部分の開放モードでは、前側ハーフチャンバは、ベーリングハーフチャンバから離れて配置されることにより、ベーリングチャンバに開口部を形成し、ベールの結束ハーフチャンバへの移動を可能にする。結束チャンバは、結合ユニットを作動させてベールを結合させながらベールを回転させるように構成される。ゲートは、ベールが結合された後に、ベールをベーラから解放するために開放するように構成される。
【0050】
本発明の他の特徴および態様は、本発明の実施形態にかかる特徴を例として示す添付の図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。概要は、本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
本発明は、1つ以上の様々な実施形態にしたがって、以下の図を参照して詳細に説明される。図面は、例示のみを目的として提供されており、単に本発明の典型的または例示的な実施形態を示す。これらの図面は、本発明の読者の理解を容易にするために提供され、本発明の広がり、範囲、または適用性を限定すると見なされるべきではない。説明を明確且つ容易にするために、これらの図面は、必ずしも縮尺通りに作成されていないことに留意されたい。
【0052】
図1】本発明のいくつかの実施形態にかかるベーラの斜視図である。
図2】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラの収集ユニットの斜視図である。
図3】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのベーリングハーフチャンバを示している。
図4】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのベーリングハーフチャンバを示している。
図5】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラの可動部分を示している。
図6】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラの可動部分を示している。
図7】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラの可動部分を示している。
図8】可動部分がベーリングハーフチャンバにヒンジ止めされている、本発明のベーラの例を示している。
図9】可動部分が結束ハーフチャンバにヒンジ止めされている、本発明のベーラの例を示している。
図10】可動部分が昇降装置に接合されている、本発明のベーラの例を示している。
図11a】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのハーフチャンバを結束する例を示している。
図11b】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのハーフチャンバを結束する例を示している。
図12】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのゲートの例を示している。
図13】本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラのゲートの例を示している。
図14】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーリングチャンバ内でのベール形成中の、図1のベーラの内側の側面図である。
図15】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールを結束ハーフチャンバに移送する間の、可動部分を開放することによる、図1のベーラの側面図である。
図16】本発明のいくつかの実施形態にかかる、結束チャンバ内でベールを結束する間の、図1のベーラの側面図である。
図17】本発明のいくつかの実施形態にかかる、結束チャンバ内での結束およびベーリングチャンバ内での同時ベール形成中の、図1のベーラの内側の側面図である。
図18】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールの排出およびベーリングチャンバ内でのベールの同時形成中の、図1のベーラの内側の側面図である。
図19a】本発明のいくつかの実施形態にかかる、連続して配置された複数の床ローラを含むコンベヤを有する、図1のベーラの内側の側面図である。
図19b】本発明のいくつかの実施形態にかかる、連続して配置された複数の床ローラを含むコンベヤを有する、図1のベーラの内側の側面図である。
図20】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーラの動作を制御するセンサおよびアクチュエータを有する本発明のベーラの概略図である。
図21】本発明のいくつかの実施形態にかかる、上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。
図22】本発明のいくつかの実施形態にかかる、開放モードにある可動部分を有する上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。
図23】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ゲートが開放しているときの上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。
図24】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ゲートが開放しているときの上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。
図25】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーリングチャンバ内のベールの生成中の、図21のベーラの概略図である。
図26】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールがベーリングハーフチャンバから結束ハーフチャンバに移送されている間の、図21のベーラの概略図である。
図27】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールが結束チャンバ内で結束されている間の、図21のベーラの概略図である。
図28】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ゲートを開放することによってベールが排出されている間の、図21のベーラの概略図である。
図29】本発明のいくつかの実施形態にかかる、可動部分が結束ハーフチャンバにヒンジ結合されている、図21のベーラの例である。
図30】本発明のいくつかの実施形態にかかる、可動部分が昇降装置に接合されている、図21のベーラの例である。
図31】本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーリングのための方法を示すフローチャートである。
【0053】
図面は、網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。本発明は、変更および代替によって実施されることができ、本発明は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明は、随時に、例示的な環境に関して本明細書に記載される。これらの環境に関する説明は、本発明の様々な特徴および実施形態が例示的な用途の文脈で描写されることを可能にするために提供される。この説明を読んだ後、どのようにして本発明が異なる代替の環境で実施されることができるかが当業者に明らかになるであろう。
【0055】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての特許、出願、公開された出願および他の刊行物は、その全体が参照により組み込まれる。このセクションに記載された定義が、参照により本明細書に組み込まれる出願、公開された出願および他の刊行物に記載された定義に反するかまたは矛盾する場合、この文書に記載された定義は、参照により本明細書に組み込まれる定義よりも優先する。
【0056】
図1は、本発明のいくつかの実施形態にかかるベーラ100の斜視図である。
【0057】
本発明のベーラ100は、前側と後側とを有する。ベーラ100は、ベーラの前側に収集ユニット101を含み、その後に固定ベーリングハーフチャンバ102、可動部分103、および固定結束ハーフチャンバ105が続く。
【0058】
ベーラ100は、連続的に、すなわちベールの排出中に動作を中断することなく動作することができる。ベーラ100は、任意の作物、例えば乾燥状態または湿潤状態の草、乾草、わらなどからベールを形成するために使用されることができる。ベーラ100は、トラクタによって動力供給され(運ばれ)てもよく、または自走式であってもよい。
【0059】
図2は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラ100の収集ユニット101の例の斜視図である。
【0060】
収集ユニット101は、ベーラ100の前部に配置され、床から作物を収集し、それをベーラ100の他のユニットに供給するように構成される。任意の作物収集機構が収集ユニット101に使用されることができる。図2の非限定的な例では、収集ユニット101は、地面から作物を持ち上げ、作物を上方に運ぶ垂直面内で回転する複数の尖叉200を含む。収集ユニット101の後部/出口端部において、収集ユニット101は、ベーリングハーフチャンバ102まで延在する。本発明のいくつかの実施形態では、収集ユニット101は、収集された作物を細断するために取り付けられたブレード(図示せず)を含む。
【0061】
任意に、収集ユニットは、ヒンジ202を介してベーリングハーフチャンバ102に接合される。このようにして、収集ユニット101は、ベーラ100が作物を収集するときに地面に下降され且つベーラ100が作物を収集することなく移動するときに上昇されることができる。隆起した収集ユニットを有する後者の構成を図3に示す。
【0062】
図3および図4は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラ100のベーリングハーフチャンバ102の例を示している。図3は、ベーリングハーフチャンバ102の側面図である。図4は、ベーリングハーフチャンバ102の背面斜視図である。
【0063】
収集ユニット101の後端には、固定ハーフチャンバ102が接合されている。固定ハーフチャンバ102は、複数の第1の水平ローラ204を含む。第1のローラは、互いに平行であり、互いに位置合わせされ、垂直面に沿った第1の弓形経路に沿って2つの第1の垂直壁206、208の間に配置されている。2つの第1の垂直壁206、208は、互いに平行であってもよい。
【0064】
図5図7は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラ100の可動部分103の例を示している。図5は、可動部分103の側面図である。図6は、可動部分103の正面斜視図である。図7は、可動部分103の背面斜視図である。
【0065】
可動部分103は、可動部分103の前方に前側ハーフチャンバ208を含み、可動部分103の後方に後側ハーフチャンバ210を含む。可動部分103は、開放モード/構成および閉鎖モード/構成を有する。閉鎖モード/構成では、前側ハーフチャンバ208は、ベーリングハーフチャンバ102に接合されて、収集された作物からベールが形成されるベーリングチャンバを形成し、後側ハーフチャンバ210は、結束ハーフチャンバ105に接合されて、ベールが結束されるかまたは巻き付けられる結束チャンバを形成する。開放モード/構成では、ベールは、ベーリングハーフチャンバ102から結束ハーフチャンバ105に移送される。
【0066】
前側ハーフチャンバ208は、ベーリングハーフチャンバ102の第1のローラ204と平行であり、互いに位置合わせされ、第2の垂直弓形経路に沿って2つの第2の垂直壁214および216の間に配置された複数の第2のローラ212を有する。2つの第2の垂直壁214および216は、互いに平行であってもよい。
【0067】
後側ハーフチャンバ210は、前側ハーフチャンバの背後に位置する。後側ハーフチャンバ210は、第3の垂直弓形経路に沿って2つの第3の垂直壁220および222の間に配置された互いに平行な第3のローラ218を含む。第3のローラ210は、(以下にさらに説明するように)ゲートのローラと平行であり、位置合わせされている。2つの第3の垂直壁220および222は、互いに平行であってもよい。本発明のいくつかの実施形態では、第3のローラ210もまた、第2のローラ212と平行である。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態では、後側ハーフチャンバ210は、可動部分103がその閉鎖モードにあるときに、ベールが後側ハーフチャンバ210および結束ハーフチャンバ105によって形成された結束チャンバの内側にあるときにベールを結合するように構成された結合装置104を含む。結合装置104は、例えば、ベールを撚糸によって結合するか、またはベールをメッシュもしくはプラスチックフィルムによって巻き付けることによってベールを結合することができる。
【0069】
撚糸が使用される実施形態では、結合装置104は、トリガ機構、第1のアーム、ウォームギヤボックスプーリ、およびクリッピングアームを含む。トリガ機構は、アームをベールの上部まで延在させる。アームは、ベールが所定のサイズに到達すると落下する。撚糸は、ローラを介してアームに送られ、ウォームギヤボックスプーリに接続され、クランクとして作用する第2のアームに接続される。撚糸は、ベールを保持するためにアームから幾分一方の足まで延在する。撚糸がベールを捕捉すると、アームは、ベールに沿って長手方向に移動し、したがって撚糸をベール上に一定のピッチで結束する。撚糸が次のベールに使用されることを可能にするために、所望の点で撚糸を切断する自動切断機構が設けられる。
【0070】
メッシュまたはプラスチックフィルムが結合材料として使用される実施形態では、結合材料は、所望のベールサイズに到達すると、把持ローラを介して電気的にまたは他の手段によって供給される。巻き付け後、把持ローラは、制動して結合材料の供給を停止し、切断機構が作動されてメッシュ/フィルム(図示せず)を切断する。
【0071】
可動部分103は、ベーリングハーフチャンバ102および結束ハーフチャンバ105に対して移動可能である。本発明のいくつかの実施形態では、可動部分103は、ベーリングハーフチャンバ102の上部にヒンジ止めされ、開放および閉鎖モードを達成するためにヒンジの周りで回転するように構成される。任意に、可動部分103は、第1のローラ204の上部ローラに結合されたヒンジ機構224を有し、それにより、可動部分103の回転は、上部第1のローラ204の周りで生じる。
【0072】
そのような実施形態は、本発明のベーラ100の例を示す図8に詳細に示されており、可動部分103は、ベーリングハーフチャンバ102の上部にヒンジ止めされている。本発明のいくつかの実施形態では、ベーラ100は、可動部分103の下方で、ベーリングハーフチャンバ102と結束ハーフチャンバ105との間に位置するコンベヤ108を含む。コンベヤ108は、ベールをベーリングハーフチャンバ102から結束ハーフチャンバ105に運ぶように構成される。コンベヤ108は、水平ローラ、コンベヤベルト、またはチェーンおよびスレート機構を含むことができる。コンベヤ108は、例えば図14および図17に見られるようにコンベヤベルトの形態であってもよく、または図19aに見られるようにベーラ100の床を形成するように次々に配置された複数の床ローラ108aの形態であってもよく、または図19bに見られるように床ローラ108aおよび床ローラ108aを囲むコンベヤベルト108bを含んでもよい。
【0073】
変形例では、可動部分103は、図9の例に示すように、結束ハーフチャンバ105にヒンジ止めされている。本発明のいくつかの実施形態では、結束ハーフチャンバ105は、延長部226と、延長部226の上部付近のヒンジ機構228とを含む。ヒンジ機構は、可動部分103の後側ハーフチャンバに接合され、ヒンジ228を中心とした可動部分103の回転を許容する。
【0074】
変形例では、可動部分103は、昇降装置を介して移動可能である。これは、図10の例に詳細に示されている。ベーラ100は、昇降装置230を含み、可動部分103は、昇降装置に接合されており、昇降装置は、可動部分103を昇降させるように構成される。可動部分103が上昇構成にあるとき、それは開放モードにあり、ベールがベーリングハーフチャンバ102から結束ハーフチャンバ105へ移動することを可能にする。可動部分103が下降構成にあるとき、それは閉鎖モードにあり、それによって、ベーリングハーフチャンバ102と可動部分103の前側ハーフチャンバとが接合されて、収集された作物からベールを形成するように構成されたベーリングチャンバを形成し、一方、結束ハーフチャンバ105と可動部分103の後側ハーフチャンバとが接合されて、その中に位置するベールを結束するおよび/または巻き付けるように構成された結束チャンバを形成する。
【0075】
図11aおよび図11bは、本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラ100の結束ハーフチャンバ105の例を示している。図11aは、結束ハーフチャンバ105の側面図である。図11bは、後側ハーフチャンバ210に接合された結束ハーフチャンバ105の斜視図である。
【0076】
結束ハーフチャンバ105は、2つの第4の垂直壁232および231と、ゲート107とを含む。第4の垂直壁232および231は、結束ハーフチャンバ105の対向する側壁であり、任意に、互いにならびに可動部分103の後側ハーフチャンバ210の壁220および222に平行である。ゲート107は、第4の壁232および231に対して略垂直であり、結束ハーフチャンバ105の後壁である。
【0077】
ゲート107は、結束ハーフチャンバ105の床の後部にヒンジ止めされ、ヒンジ234の周りで回転して開閉するように構成される。ゲートが閉鎖されると、ベールは、結束ハーフチャンバ105の内部に保持される。ゲート107が開放されると、ベールは、ベーラ100の後部から解放される。本発明のいくつかの実施形態では、ゲート107は、自動センサ作動によって開閉する。結合機構104は、ベールの結合の端部を検出し、ゲート104を開放して結合したベールを解放させるように構成された検知ユニットに関連付けられている。本発明のいくつかの実施形態では、結合は、プラスチックフィルム/メッシュによって巻き付けることを含み、検知ユニットは、近接センサを含む。本発明のいくつかの実施形態では、結合は、撚糸によって結束することを含み、検知ユニットは、リミットスイッチを含むことができる。ゲート107は、電気または油圧アクチュエータ236によって動作されることができる。場合により、結束ハーフチャンバ105の床は、コンベヤ108の後部を含む。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態では、結束ハーフチャンバ105は、図7に示す結合機構104のような結合機構を含む。
【0079】
図12および図13は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、図1のベーラ100のゲート107の例を示している。図12は、ゲート107の側面図であり、図13は、ゲート107の斜視図である。
【0080】
ゲート104は、後側ハーフチャンバ210の第3の水平ローラ218と平行であり且つ第4の垂直弓形経路に沿って配置された複数の第4の水平ローラ238を含む。任意に、第4の水平ローラ238は、ゲート104の側面を画定する2つの第5の垂直壁240および242の間に保持される。
【0081】
上述したように、ゲートは、ヒンジ234の周りで回転することによって開閉するように構成される。ヒンジ234は、ゲートの第4のローラのうちの1つであってもよい。本発明のいくつかの実施形態では、ヒンジ234は、ゲートの最下部ローラであり、結束ハーフチャンバの床に接合される。
【0082】
図14は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーリングチャンバ内でのベール形成中の、図1のベーラ100の内側の側面図である。図15は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールを結束ハーフチャンバに移送する間の、可動部分を開放することによる、図1のベーラ100の側面図である。図16は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、結束チャンバ内でベールを結束する間の、図1のベーラ100の側面図である。図17は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、結束チャンバ内での結束およびベーリングチャンバ内での同時ベール形成中の、図1のベーラ100の内側の側面図である。図18は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールの排出およびベーリングチャンバ内でのベールの同時形成中の、図1のベーラの内側の側面図である。
【0083】
最初に(図14)、可動部分103は、その閉鎖モードにある。これにより、可動部分103のベーリングハーフチャンバ102と前側ハーフチャンバ208とが接合され、ベーリングチャンバを形成する。第1のローラの第1の弓形経路および第2のローラの第2の弓形経路は、第1の円形経路を形成する。したがって、ベーリングチャンバの内部は略円筒形である。
【0084】
ベーラ100が前進すると、収集ユニット101は、作物を収集し、その作物をベーリングチャンバに供給する。ベーリングチャンバ内では、第1および第2のローラが回転して、作物をベーリングチャンバ内で転がす。より多くの作物がベーリングチャンバ内に供給されるにつれて、円筒形ベール109が形成される。ベール109のサイズおよび密度が増加するにつれて、ベールは、増加する力によってローラを押す。
【0085】
図15では、ベール109は、所望のサイズおよび密度に到達することによって完全に形成され、したがって、一定の圧力でローラを押す。第1および/または第2のローラのうちの少なくとも一方に関連する1つ以上の圧力センサは、圧力を検出し、前側ハーフチャンバをベーリングハーフチャンバから離れるように移動させることによって可動部分103のアクチュエータに可動部分を開放させ、それによってベーリングチャンバを開放する。ベール109は、ベーリングハーフチャンバ102から解放され、結束ハーフチャンバ105への移動を可能にする。存在する場合、コンベヤ108は、ベール109をベーリングチャンバ102から結束ハーフチャンバ105に案内する。
【0086】
図16では、ベール109が結束ハーフチャンバ105に到達し、可動部分103が閉鎖している。このようにして、可動部分103の後側ハーフチャンバ210は、結束ハーフチャンバ105と接合して結束チャンバを形成する。第3のローラの第3の弓形経路および第4のローラの第4の弓形経路は、第2の円形経路の両側にある。第3のローラおよび第4のローラは、ベール109をその円筒軸の周りで回転させるように回転する。ベール109が回転すると、上述したように、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に位置する結合ユニットがベール109を結合する。任意に、結束チャンバの第2の円形経路のサイズは、ベーリングチャンバの第1の円形経路のサイズよりも小さい。したがって、可動部分103が閉鎖するにつれて、ベール109は、結束チャンバ内で圧縮される。本発明のいくつかの実施形態では、ベール109が結束チャンバ内で回転する間、作物は、外側から結束チャンバ内に導入されない。
【0087】
結束ハーフチャンバ105の固定垂直壁は、乾燥作物の緩んだ部分がベールの結合中にベールから失われないことを確実にすることに留意されたい。
【0088】
上述したように、本発明のベーラ100は、連続的に動作するように構成される。収集ユニット101は、作物を連続的に収集するように構成される。ベール109が結束されているときであっても、図17に見られるように、新たな作物が収集されており、新たなベール200がベーリングチャンバ内に形成されている。したがって、ベーラの動作はいつでも停止されない。
【0089】
図18では、第1のベール109は結束されており、ゲート107を開放し、ゲート107の第4のローラを介してベール109を案内することにより、ベーラ100から解放される。その間、可動部分103が依然として閉鎖している間、第2のベール200は依然として形成されている。第1のベールがなくなると、ゲート107が閉鎖され、図14において開始された処理が第2のベール200について繰り返される。本発明のいくつかの実施形態では、ベーラは、結束チャンバに関連付けられた近接センサを含み、ゲートが開かれると、結束チャンバの内部またはゲート上のベールの存在を検出する。ベールがもはや結束チャンバ内にないことを近接センサが検出した場合、近接センサは、アクチュエータ106にゲートを閉鎖させる。変形例では、近接センサは、結束ハーフチャンバの床および/またはゲートに関連する重量センサを含む。ベールの有無を判定するために、当該技術分野において公知の任意の他の近接センサが使用されることができる。
【0090】
本発明では、単一のベーリングチャンバが形成され、ベーリングチャンバは、固定部分(ベーリングハーフチャンバ)を有する。収集ユニットは、作物を連続的に収集し、その作物をベーリングハーフチャンバに供給する。このようにして、収集ユニットの複雑な制御、または作物を異なるベーリングチャンバに供給する必要はない。さらに、本発明では、第1および/または第2のローラは、圧力センサと関連付けられているため、ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、関連する圧力が検出され、可動部分が開放される。このようにして、複雑なベール密度測定システムは必要ない。
【0091】
「ハーフチャンバ」という表現は、チャンバの正確な半分を意味しないことに留意されたい。むしろ、表現は、「ハーフチャンバ」に接合されると閉鎖チャンバを形成するチャンバの一部を指す。
【0092】
図19は、ベーラの動作を制御するセンサおよびアクチュエータを有する本発明のベーラの概略図である。
【0093】
ベーラ100は、少なくとも1つの圧力センサ250と、第1のアクチュエータ252と、検知ユニット254と、近接センサ256と、を含む。
【0094】
圧力センサ250は、ベーリングハーフチャンバ102の第1のローラの少なくとも一方および/または可動部分103の第2のローラの少なくとも一方と関連付けられる。圧力センサ250は、ベールが第1および/または第2のローラのうちの少なくとも一方に及ぼす圧力を測定するように構成される。ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、圧力は、所定の閾値に到達し、圧力センサ250は、信号を第1のアクチュエータ252に送信して可動部分103をその開放モードに移動させ、ベールを結束ハーフチャンバ105に導くことを可能にする。第1のアクチュエータ252は、可動部分103に関連付けられており、図8図10において上述したように、可動部分103をその開放モードと閉鎖モードとの間で移動させるように構成される。
【0095】
検知ユニット254は、上述したように、結合ユニット104に関連付けられ、ベールの結合の端部を検知するように構成される。結合の端部が検知されると、検知ユニット254は、結合ベールを排出するために、アクチュエータ106に作動信号を送信してゲート107を開放する。
【0096】
近接センサ256は、上述したように、ゲートが開放された後に、結束チャンバ内およびゲート107上のベールの存在を検知するように構成される。ベールが結束チャンバ内にもゲート107上にもないことを近接センサ256が検知すると、ベールはベーラから排出され、近接センサ256は、次のベールの結合に備えてゲートを閉鎖するためにアクチュエータ106に信号を送信する。
【0097】
図21図30は、連続ベーラ400がベーラの後部に上向き揺動ゲート107を有する、本発明のいくつかの実施形態を参照する。
【0098】
図21は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。図21は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、開放モードにある可動部分を有する上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。図23および図24は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ゲートが開放しているときの上方に揺動するゲートを有するベーラの斜視図である。図25は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベーリングチャンバ内のベールの生成中の、図21のベーラの概略図である。図26は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールがベーリングハーフチャンバから結束ハーフチャンバに移送されている間の、図21のベーラの概略図である。図27は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ベールが結束チャンバ内で結束されている間の、図21のベーラの概略図である。図28は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、ゲートを開放することによってベールが排出されている間の、図21のベーラの概略図である。
【0099】
連続ベーラ400は、図1図20のベーラ100と同様である。ベーラ400は、上述したようにベーラの前側に収集ユニット101を含み、その後に上述したような固定ベーリングハーフチャンバ102と、上述したような可動部分103と、上述した結束ハーフチャンバとは異なる結束ハーフチャンバとが続く。
【0100】
結束ハーフチャンバは、結束チャンバの対向する側壁である2つの第4の壁231および232と、ゲート107と、を含む。ゲート107は、第4の壁231および232の背後に位置し、2つの第5の壁404および406と、可動部分103の第3の水平ローラと平行な複数の第4の水平ローラ402と、を含む。第5の壁は、互いに平行な水平壁であってもよい。第4の水平ローラ402は、2つの第5の壁404および406の間の第4の弓形垂直経路に沿って配置されている。ゲート107は、第1のヒンジ408を介して各第4の壁404および406の上部にヒンジ止めされている。結束チャンバは、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に配置された結合ユニットを含む。結合ユニットは、上述したように、ベールが結束チャンバ内で回転されている間、ベールを結合(結束)するように構成される。
【0101】
可動部分の閉鎖モードでは、ゲート107が閉鎖されると、可動部分103の結束ハーフチャンバと後側ハーフチャンバとが接合されて、第3のローラ218の第3の弓形経路と第4のローラ402の第4の弓形経路とが第2の円形経路を形成する結束チャンバを形成する。ゲートは、ベールが結束された後に、ベールをベーラ400から解放するためにその第1のヒンジ408の周りで回転することによって開放するように構成される。
【0102】
可動部分103が閉鎖されてゲート107が閉鎖されると、可動部分の第3の壁220および222がそれぞれ第4の壁231および232に接触し、第4の壁231および232がそれぞれ第5の壁404および406に接触する。このようにして、結束チャンバは閉鎖され、ベールは、上述したように、その中で回転して結束される。結束が完了すると、ゲート107は、上方に回動(揺動)して開放する。
【0103】
本発明のいくつかの実施形態では、結束チャンバの第2の円形経路の直径は、ベーリングチャンバの第1の円形経路の直径よりも小さい。このようにして、ベールは、結束チャンバ内で圧縮される。
【0104】
最初に(図25)、可動部分103は、その閉鎖モードにある。これにより、可動部分103のベーリングハーフチャンバ102と前側ハーフチャンバとが接合され、ベーリングチャンバを形成する。第1のローラの第1の弓形経路および第2のローラの第2の弓形経路は、第1の円形経路を形成する。したがって、ベーリングチャンバの内部は略円筒形である。
【0105】
ベーラ400が前進すると、収集ユニット101は、作物を収集し、その作物をベーリングチャンバに供給する。ベーリングチャンバ内では、第1および第2のローラが回転して、作物をベーリングチャンバ内で転がす。より多くの作物がベーリングチャンバ内に供給されるにつれて、円筒形ベール109が形成される。ベール109のサイズおよび密度が増加するにつれて、ベールは、増加する力によってローラを押す。
【0106】
図26では、ベール109は、所望のサイズおよび密度に到達することによって完全に形成され、したがって、一定の圧力でローラを押す。第1および/または第2のローラのうちの少なくとも一方に関連する1つ以上の圧力センサは、圧力を検出し、前側ハーフチャンバをベーリングハーフチャンバから離れるように移動させることによって可動部分103のアクチュエータに可動部分を開放させ、それによってベーリングチャンバを開放する。図26の例では、可動部分103は、第1のローラ204の上部ローラに接合されたヒンジ機構224を有し、これにより、可動部分103の回転は、上部第1のローラ204の周りで生じ、可動部分103を開放する。後に図29および図30において説明するように、可動部分の移動は、異なる方法で行うことができる。可動部分103が開放モードにあるとき、ベール109は、ベーリングハーフチャンバ102から解放され、結束ハーフチャンバ105への移動を可能にする。存在する場合、コンベヤ108は、ベール109をベーリングチャンバ102から結束ハーフチャンバに案内する。コンベヤ108は、図14図17図19a、および図19bを参照して上述したように、コンベヤベルト、または一連の床ローラ、またはコンベヤベルトによって囲まれた一連の床ローラを含むことができる。
【0107】
図27では、ベール109が結束ハーフチャンバに到達し、可動部分103が閉鎖する。このようにして、可動部分103の後側ハーフチャンバ210は、結束ハーフチャンバと接合して結束チャンバを形成する。第3のローラの第3の弓形経路および第4のローラの第4の弓形経路は、第2の円形経路の両側にある。第3のローラおよび第4のローラは、ベール109をその円筒軸の周りで回転させるように回転する。ベール109が回転すると、上述したように、後側ハーフチャンバまたは結束ハーフチャンバ内に位置する結合ユニットがベール109を結合する。任意に、結束チャンバの第2の円形経路のサイズは、ベーリングチャンバの第1の円形経路のサイズよりも小さい。したがって、可動部分103が閉鎖するにつれて、ベール109は、結束チャンバ内で圧縮される。本発明のいくつかの実施形態では、ベール109が結束チャンバ内で回転する間、作物(ベール自体を除く)は、外側から結束チャンバ内に導入されない。
【0108】
結束ハーフチャンバの第4の壁および第5の壁は、乾燥作物の緩んだ部分がベールの結合中にベールから失われないことを確実にすることに留意されたい。
【0109】
上述したように、本発明のベーラ400は、連続的に動作するように構成される。収集ユニット101は、作物を連続的に収集するように構成される。ベール109が結束されているときであっても、図27および図28に見られるように、新たな作物が収集されており、新たなベール200がベーリングチャンバ内に形成されている。したがって、ベーラの動作はいつでも停止されない。
【0110】
図28では、第1のベール109は結束されており、ゲート107を開放し、可動部分103の第3のローラを介しておよび/またはベーラ400の床のコンベヤ108を介してベール109を案内することによって、ベーラ100から解放される。その間、可動部分103が依然として閉鎖している間、第2のベール200は依然として形成されている。第1のベールがなくなると、ゲート107が閉鎖され、図25において開始された処理が第2のベール200について繰り返される。本発明のいくつかの実施形態では、ベーラ400は、結束チャンバに関連付けられた近接センサを含み、ゲートが開かれると、結束チャンバの内部またはゲート上のベールの存在を検出する。ベールがもはや結束チャンバ内にないことを近接センサが検出した場合、近接センサは、ゲート107を閉鎖させる。変形例では、近接センサは、結束ハーフチャンバの床および/またはゲートに関連する重量センサを含む。ベールの有無を判定するために、当該技術分野において公知の任意の他の近接センサが使用されることができる。
【0111】
本発明では、単一のベーリングチャンバが形成され、ベーリングチャンバは、固定部分(ベーリングハーフチャンバ)を有する。収集ユニットは、作物を連続的に収集し、その作物をベーリングハーフチャンバに供給する。このようにして、収集ユニットの複雑な制御、または作物を異なるベーリングチャンバに供給する必要はない。さらに、本発明では、第1および/または第2のローラは、圧力センサと関連付けられているため、ベールが所望のサイズおよび密度に到達すると、関連する圧力が検出され、可動部分が開放される。このようにして、複雑なベール密度測定システムは必要ない。
【0112】
「ハーフチャンバ」という表現は、チャンバの正確な半分を意味しないことに留意されたい。むしろ、表現は、別の「ハーフチャンバ」に接合されると閉鎖チャンバを形成するチャンバの一部を指す。
【0113】
図29は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、可動部分が結束ハーフチャンバにヒンジ結合されている、図21のベーラ400の例である。
【0114】
変形例では、可動部分103は、ヒンジ機構228を介して、結束ハーフチャンバ105の第4の壁の上部にヒンジ止めされる。ヒンジ機構は、ヒンジ機構228を中心とした可動部分103の回転を許容する。
【0115】
図29は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、可動部分が昇降装置に接合されている、図21のベーラの例である。
【0116】
変形例では、可動部分103は、昇降装置を介して移動可能である。ベーラ100は、昇降装置230を含み、可動部分103は、昇降装置230に接合されており、昇降装置は、可動部分103を昇降させるように構成される。可動部分103が上昇構成にあるとき、それは開放モードにあり、ベールがベーリングハーフチャンバ102から結束ハーフチャンバ105へ移動することを可能にする。可動部分103が下降構成にあるとき、それは閉鎖モードにあり、それによって、ベーリングハーフチャンバ102と可動部分103の前側ハーフチャンバとが接合されて、収集された作物からベールを形成するように構成されたベーリングチャンバを形成し、一方、結束ハーフチャンバと可動部分103の後側ハーフチャンバとが接合されて、その中に位置するベールを結束するおよび/または巻き付けるように構成された結束チャンバを形成する。
【0117】
図30は、本発明のいくつかの実施形態にかかる、上述したようなベーラ100または400を使用するベーリング方法を示すフローチャート300である。
【0118】
302において、作物がベーラの前側から連続的に収集される。304において、収集された作物は、ベーリングチャンバまたはベーリングハーフチャンバにのみ導かれる。作物の収集およびベーリングチャンバまたはベーリングハーフチャンバへの作物の誘導は、本方法の以下のステップの間でさえも行われることに留意されたい。
【0119】
306において、作物は、ベーリングチャンバのローラによって回転されることによって、ベーリングチャンバ内の円筒形ベールに巻かれる。308において、ベールが所望のサイズおよび密度に到達することによって完全に形成されると、可動部分が開放され、それによってベーリングチャンバが開放される。ベールは、310において結束ハーフチャンバに導かれる。
【0120】
312において、可動部分が閉鎖され、結束チャンバが閉鎖される。314において、ベールは、上述したように、結束チャンバ内で回転されて結合される。結束チャンバ内のベールの回転中に、ベールの横の作物は、結束チャンバに導入されないことに留意されたい。ベールは、結束チャンバに導入される前に、ベーリングチャンバ内で完全に形成されている。本発明のいくつかの実施形態では、結束チャンバは、ベーリングチャンバよりも小さい。したがって、ベールは、結束チャンバ内で回転しながら圧縮される。318において、ベールの結合が完了すると、ベーリングチャンバの後端におけるゲートが開放される。320において、ベールは、ゲートからおよびベーラから引き出される。322において、ゲートは閉鎖される。
【0121】
本発明は、様々な例示的な実施形態および実施態様に関して上述されているが、個々の実施形態のうちの1つ以上に記載されている様々な特徴、態様および機能は、それらが記載されている特定の実施形態への適用性において限定されるものではなく、そのような実施形態が記載されているか否か、およびそのような特徴が記載されている実施形態の一部として提示されているか否かにかかわらず、単独で、または様々な組み合わせで、本発明の他の実施形態のうちの1つ以上に適用されることができることを理解されたい。したがって、本発明の広がりおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19a
図19b
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31