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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123291
(43)【公開日】2024-09-11
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240904BHJP
   G06Q 20/36 20120101ALI20240904BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20240904BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q20/36
G06Q20/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023028853
(22)【出願日】2023-02-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古田 泰子
(72)【発明者】
【氏名】伊美 裕麻
(72)【発明者】
【氏名】岡野 亮太
(72)【発明者】
【氏名】秋山 圭
【テーマコード(参考)】
5L020
5L049
5L050
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA15
5L020AA68
5L049CC11
5L050CC11
5L055AA15
5L055AA68
(57)【要約】
【課題】タスクの完了に関連付けられた金銭的価値が、タスクの出来の評価に応じて変動する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置10は、端末装置20-1を使用するユーザU1が処理する1又は複数のタスクを、ユーザU2が使用する端末装置20-2から受け付けるタスク受付部112-1と、ユーザU1が1又は複数のタスクを完了した場合に、ユーザU1が入手する商品又は役務を特定する特定部114と、ユーザU1が完了した1つのタスクの成果に対する評価に応じて、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を、第2の端末装置20-2から受け付ける調整量受付部112-5と、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、調整量受付部112-5が受け付けた調整量だけ調整する調整部116と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置を使用する第1のユーザが処理する1又は複数のタスクを、第2のユーザが使用する第2の端末装置から受け付けるタスク受付部と、
前記第1のユーザが前記1又は複数のタスクを完了した場合に、前記第1のユーザが入手する商品又は役務を特定する特定部と、
前記第1のユーザが前記商品又は前記役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、前記第1のユーザが1つのタスクを完了した場合に、前記第1のユーザに付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する設定部と、
前記第1のユーザが完了した前記1つのタスクの成果に対する評価に応じて、前記設定部が設定した前記ポイント数又は前記電子マネーの金額を調整する調整量を、前記第2の端末装置から受け付ける調整量受付部と、
前記設定部が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、前記調整量受付部が受け付けた調整量だけ調整する調整部と、を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1のユーザが1つのタスクを完了する毎に、前記調整部が調整したポイント又は電子マネーを累積する累積部と、
前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった場合に、前記第1のユーザに対して、第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は金額分の電子マネーを付与する付与部と、を備える、情報処理装置。
【請求項3】
前記商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額と、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額との差分を算出する算出部と、
前記差分を、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する通知部と、
を更に備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記差分に対応するタスクを、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の端末装置から、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報を受け付ける達成情報受付部と、
前記完了情報を、前記第2の端末装置に対して、通信装置に送信させる通信制御部と、
前記第2の端末装置から、前記完了情報を確認したことを示す確認情報を受け付ける確認情報受付部と、
を更に備え、
前記付与部は、前記確認情報受付部が前記確認情報を受け付けた場合に、前記第1のユーザに対して、前記第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は金額分の電子マネーを付与する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数のユーザの属性を示す属性情報、及び前記複数のユーザがこれまでに処理してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、前記第1のユーザが処理するタスクを提案する提案部を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、子供が保護者に対してお手伝いをした場合に、保護者が子供にお小遣いを与えることがある。保護者が子供にお小遣いを与える場合、子供に対して、実際の現金の代わりに、ポイント又は電子マネーを付与することが考えられる。
【0003】
例えば特許文献1は、子供が良いパフォーマンス又は良い振る舞いをした場合に、子供にポイント又は金銭を付与すると共に、付与されるポイントを管理するための仮想口座に関する技術を開示している。
【0004】
特許文献1に係る技術において、子供が雑用又は宿題といったタスクを完了させた後、子供に対してポイント又は金銭が付与される。その後、子供は当該ポイント又は金銭を用いて、例えばビデオゲームを購入する。特許文献1に係る技術においては、タスクを設定した時点において、タスクの完了に関連付けられた金銭的価値が設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2021-536044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の技術では、子供が雑用を完了した場合に、丁寧に雑用を行った場合と、いいかげんに雑用を行った場合とで、同じ金銭的価値が付与されていた。即ち、従来の技術では、完了したタスクを評価することなく、一律に金銭的価値が付与されるといった問題があった。
【0007】
そこで本発明は、タスクの完了に関連付けられた金銭的価値が、タスクの出来の評価に応じて変動する情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好適な態様に係る情報処理装置は、第1の端末装置を使用する第1のユーザが処理する1又は複数のタスクを、第2のユーザが使用する第2の端末装置から受け付けるタスク受付部と、前記第1のユーザが前記1又は複数のタスクを完了した場合に、前記第1のユーザが入手する商品又は役務を特定する特定部と、前記第1のユーザが前記商品又は前記役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、前記第1のユーザが1つのタスクを完了した場合に、前記第1のユーザに付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する設定部と、前記第1のユーザが完了した前記1つのタスクの成果に対する評価に応じて、前記設定部が設定した前記ポイント数又は前記電子マネーの金額を調整する調整量を、前記第2の端末装置から受け付ける調整量受付部と、前記設定部が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、前記調整量受付部が受け付けた調整量だけ調整する調整部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タスクの完了に関連付けられた金銭的価値が、タスクの出来の評価に応じて変動する情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システム1の全体構成を示す図。
図2】サーバ10の構成例を示すブロック図。
図3】商品データベースMDBの構成例を示す表。
図4】タスクデータベースTDBの構成例を示す表。
図5】ユーザデータベースUDBの構成例を示す表。
図6】受付部112の構成を示す機能ブロック図。
図7】端末装置20の構成例を示すブロック図。
図8A】第1表示画面DI1の例。
図8B】第2表示画面DI2の例。
図8C】第3表示画面DI3の例。
図8D】第4表示画面DI4の例。
図8E】第5表示画面DI5の例。
図9】サーバ10の動作例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1:実施形態の構成
以下、図1図9を参照しつつ、本発明の実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ10を含む情報処理システム1の構成例について説明する。
【0012】
1-1:全体構成
図1は、情報処理システム1の全体構成を示す。図1に示されるように、情報処理システム1は、サーバ10、及び端末装置20-1,20-2,…,20-K,…20-Nを備える。Nは1以上の整数である。Kは1以上N未満の整数である。本実施形態において、端末装置20-1~20-Nは同一の構成である。但し、構成が同一でない端末装置が含まれても良い。
【0013】
端末装置20は、ユーザが使用する端末装置である。より具体的には、端末装置20は、子供が処理するタスクを設定するために使用される。また、端末装置20は、子供が当該タスクを完了した場合に、保護者から子供に対して、当該タスクに対応するポイントを付与するために使用される。ここで、「子供」は「第1のユーザ」の一例である。また、「保護者」は「第2のユーザ」の一例である。第1のユーザは子供には限定されず、第2のユーザは保護者には限定されない。例えば、第1のユーザが何らかのサービスの提供者であり、第2のユーザが、当該サービスの受益者であってもよい。なお、第1のユーザと第2のユーザとは、同一の端末装置20を共有することによって使用してもよく、互いに異なる端末装置20を使用してもよい。以下では、説明の便宜上、第1のユーザに対応するユーザU1が端末装置20-1を使用し、第2のユーザに対応するユーザU2が端末装置20-2を使用する例について説明する。端末装置20-1は、「第1の端末装置」の一例である。端末装置20-2は、「第2の端末装置」の一例である。しかし、第1のユーザ及び第2のユーザの各々は、端末装置20-1~20-Nのうち、どの端末装置20を使用してもよい。端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット、又は携帯型のゲーム機であってよい。しかし、端末装置20は、これらの装置には限定されない。
【0014】
サーバ10は、端末装置20-1~20-Nを管理する装置である。サーバ10と、端末装置20-1~20-Nとは、通信網NETを介して、互いに通信可能に接続される。サーバ10は、第1のユーザ及び第2のユーザが使用する機能を、端末装置20-1~20-Nに対して提供する。また、上記の機能を実行するために、サーバ10と端末装置20-1~20-Nとは、互いに各種のデータを送受信する。
【0015】
1-2:サーバの構成
図2は、サーバ10の構成例を示すブロック図である。サーバ10は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、及び入力装置15を備える。サーバ10が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0016】
処理装置11は、サーバ10の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置11は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0017】
記憶装置12は、処理装置11による読取及び書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置12は、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラムを記憶する。また、記憶装置12は、商品データベースMDB、タスクデータベースTDB、及びユーザデータベースUDBを記憶する。
【0018】
図3は、商品データベースMDBの構成例を示す表である。図3に示されるように、商品データベースMDBには、商品又は役務ごとに、当該商品又は役務が含まれるカテゴリ、商品又は役務の名前、及び当該商品又は役務を入手するために必要なポイント数及び電子マネーの金額が格納される。例えば、「野球」というカテゴリには、「バット」、「グローブ」、「野球ボール」、「ユニフォーム」、及び「スパイク」の5つの商品名が紐づけられる。また、例えば「バット」であれば、必要なポイント数として3000ポイントが、必要な電子マネーの金額として6000円が設定される。ユーザU1は、例えば「バット」を入手するためには、3000ポイントのポイント、又は6000円分の電子マネーを支払う必要がある。なお、タスクデータベースTDBにおける「ポイント数」と「電子マネーの金額」との関係は、情報処理システム1で現在設定されているポイントと電子マネーとの換算レートに基づく。また、各商品に紐づく「ポイント数」のデータと「電子マネーの金額」のデータのうち、一方のみのデータが商品データベースMDBに格納されていてもよい。また、図3に示される商品データベースMDBにおいて、「カテゴリ」は一階層となっているが、複数の階層によって構成されていてもよい。具体的には、大カテゴリが、複数の小カテゴリを包含する構成となっていてもよい。一例として、図3に示される「野球」及び「サッカー」という小カテゴリを、「スポーツ」という大カテゴリが包含する構成となっていてもよい。
【0019】
図4は、タスクデータベースTDBの構成例を示す表である。図4に示されるように、タスクデータベースTDBには、各ユーザの「ユーザ名」、各ユーザが処理する「タスク」、当該タスクを完了する目標となる「目標期限」、当該タスクが完了したか否かを示す「完了フラグ」、及び当該タスクの処理を完了した場合に、各ユーザに付与される「ポイント数」及び「電子マネーの金額」の各々を示すデータが格納される。図4において、例えばユーザU1には、「算数ドリル10ページ」、「部屋の掃除」、「サッカー大会で優勝」の3つの「タスク」が紐づけられる。また、図4に例示されるタスクデータベースTDBの1行目のデータセットにおいては、ユーザU1が、「算数ドリル10ページ」という「タスク」の処理を、2022年11月15日までに完了させることが「目標期限」として設定される。なお、「目標期限」のデータは設定されなくてもよい。更に、「タスク」自体のデータが、タスクデータベースTDBに格納された時点では、当該「タスク」に紐づく「目標期限」のデータは設定されておらず、事後的に「目標期限」のデータが設定されてもよい。また、「完了フラグ」は、「1」が既に完了したことを示し、「0」が未完了であることを示す。図4に例示されるタスクデータベースTDBの1行目のデータセットにおいて、「完了フラグ」の欄には「1」が格納されており、ユーザU1が「算数ドリル10ページ」というタスクの処理を既に完了したことが示される。更に、当該データセットにおいて、「ポイント数」の欄には「200」というデータ、及び「電子マネーの金額」の欄には「400」というデータが格納されており、ユーザU1が「算数ドリル10ページ」というタスクの処理を完了することにより、ユーザU1に対して200ポイントのポイント、又は400円の電子マネーが付与されることが示される。なお、タスクデータベースTDBにおける「ポイント数」と「電子マネーの金額」との関係は、情報処理システム1で現在設定されているポイントと電子マネーとの換算レートに基づく。また、各タスクに紐づく「ポイント数」のデータと「電子マネーの金額」のデータのうち、一方のみのデータがタスクデータベースTDBに格納されていてもよい。なお、タスクデータベースTDBに格納されるタスクの履歴を示す情報は、「タスク履歴情報」の一例である。
【0020】
また、タスクデータベースTDBには、ユーザ名が割り当てられていないタスクが含まれてもよい。図4に示される例においては、例えば「読書10ページ」又は「ジョギング1km」といったタスクには、ユーザ名が割り当てられていない。後述のように、タスク受付部112-1は、ユーザ名と紐づいたタスクに関するデータを端末装置20-2から受け付け、タスクデータベースTDBに格納する。ユーザ名が割り当てられていないタスクは、これとは異なり、記憶装置12に当初から記憶されるデータであってもよく、サーバ10の管理者が入力したデータであってもよい。
【0021】
図5は、ユーザデータベースUDBの構成例を示す表である。図5に示されるように、ユーザデータベースUDBには、各ユーザの「ユーザ名」、各ユーザの「性別」、各ユーザの「年齢」、及び各ユーザの「居住地」を示すデータが格納される。図5に例示されるユーザデータベースUDBの1行目のデータセットは、ユーザ名が「U1」であるユーザU1の「性別」が「男性」であり、「年齢」が「10」歳であり、「居住地」が「北海道」であることを示す各データを含む。なお、ユーザデータベースUDBに格納される、「ユーザ名」、「性別」、「年齢」、及び「居住地」を示すデータは、「属性情報」の一例である。
【0022】
図2において、通信装置13は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置13は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置13は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0023】
表示装置14は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0024】
入力装置15は、サーバ10の管理者からの操作を受け付ける。例えば、入力装置15は、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置15は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置14を兼ねてもよい。
【0025】
処理装置11は、記憶装置12から制御プログラムPR1を読み出して実行する。その結果、処理装置11は、通信制御部111、受付部112、提案部113、特定部114、設定部115、調整部116、累積部117、算出部118、通知部119、及び付与部120として機能する。
【0026】
通信制御部111は、通信装置13に、端末装置20-1~20-Nとの間での各種のデータの送受信をさせる。例えば、通信制御部111は、端末装置20-1~20-Nから、ユーザU1~UNによって入力された各種のデータを、通信装置13に受信させる。あるいは、通信制御部111は、記憶装置12に記憶される各種のデータを、端末装置20-1~20-Nに対して、通信装置13に送信させる。一例として、通信制御部111は、商品データベースMDBに格納される商品情報を、端末装置20-1~20-Nに対して、通信装置13に送信させる。また別の一例として、通信制御部111は、端末装置20-1~20-Nから、タスクデータベースTDB又はユーザデータベースUDBに格納されることとなる各種データを、通信装置13に受信させる。
【0027】
受付部112は、端末装置20-1~20-2から受信された各種のデータを受け付ける。図6は、受付部112の構成を示す機能ブロック図である。受付部112は、タスク受付部112-1、完了情報受付部112-2、達成情報受付部112-3、確認情報受付部112-4、調整量受付部112-5、種別受付部112-6、及び認証情報受付部112-7を有する。
【0028】
タスク受付部112-1は、ユーザU1が処理する1又は複数のタスクに関するデータを、ユーザU2が使用する端末装置20-2から受け付ける。例えば、ユーザU2が、端末装置20-2に対して、ユーザU1が処理するタスクとして、「算数ドリル10ページ」、あるいは「部屋の掃除」といったタスク自体の内容を示すデータを入力する。更に、ユーザU2は、当該タスクの目標期限を示すデータ、及び当該タスクの処理を完了した場合に、ユーザU1に対して付与されるポイント数及び電子マネーの金額を示すデータを入力する。なお、当該タスクの目標期限を示すデータ、及びポイント数及び電子マネーの金額を示すデータの入力は必須ではない。当該タスク自体の内容を示すデータ、当該タスクの目標期限を示すデータ、及び当該タスクの処理を完了した場合にユーザU1に付与されるポイント数及び電子マネーの金額を示すデータは、まだ当該タスクが完了してないことを示す完了フラグと共に、端末装置20-2からサーバ10に送信される。タスク受付部112-1は、上記のタスクに関するデータを受け付ける。タスク受付部112-1は、受け付けたデータのうち、タスク自体の内容を示すデータ、及びタスクの目標期限を示すデータを、タスクデータベースTDBに格納する。なお、ユーザU1が上記のポイント数と電子マネーの金額のうち、ポイント数のみを入力した場合、タスク受付部112-1は、情報処理システム1において設定されているポイント数と電子マネーの金額との換算レートに基づいて、電子マネーの金額を算出してもよい。あるいは、ユーザU1が上記のポイント数と電子マネーの金額のうち、電子マネーの金額のみを入力した場合、タスク受付部112-1は、情報処理システム1において設定されているポイント数と電子マネーの金額との換算レートに基づいて、ポイント数を算出してもよい。
【0029】
完了情報受付部112-2は、ユーザU1が、上記のタスクの処理を完了した場合に、当該完了を示す完了情報を受け付ける。例えば、第1のユーザとしてのユーザU1がタスクを完了した場合に、第2のユーザとしてのユーザU2が、端末装置20-2において、タスクが完了したことを示すアイコンをクリックすることによって、タスクの完了を認証する。当該認証の結果、端末装置20-2から、タスクが完了したことを示す完了情報が、サーバ10に送信される。完了情報受付部112-2は、当該タスクが完了したことを示す完了情報を受け付ける。なお、第2のユーザとしてのユーザU2ではなく、第1のユーザとしてのユーザU1自身が、端末装置20-1において、タスクを完了したことを示すアイコンをクリックしてもよい。完了情報受付部112-2は、タスクが完了したことを示す完了情報を受け付けた後、タスクデータベースTDBに格納される、当該タスクに紐づく完了フラグを「1」に更新する。
【0030】
達成情報受付部112-3は、端末装置20-1から、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報を受け付ける。後述のように、累積部117は、ユーザU1が1つのタスクを処理する毎に、当該タスクに対応するポイント又は電子マネーを累積する。達成情報受付部112-3は、累積部117によって累積されるポイント数又は電子マネーの金額に応じて、上記の達成情報を受け付ける。なお、達成情報受付部112-3は、端末装置20-1ではなく、累積部117から、達成情報を受け付けてもよい。
【0031】
達成情報受付部112-3によって受け付けられた達成情報は、通信制御部111による制御に基づいて、通信装置13によって端末装置20-2に送信される。ユーザU2は、端末装置20-2上において、当該達成情報を確認する。ユーザU2が、端末装置20-2上において、当該確認の後、例えば確認したことを示す確認ボタンにタッチすると、端末装置20-2からサーバ10に対して、上記の達成情報を確認したことを示す確認情報が送信される。
【0032】
確認情報受付部112-4は、端末装置20-2から、上記の達成情報を確認したことを示す確認情報を受け付ける。
【0033】
調整量受付部112-5は、ユーザU1による1つのタスクの処理の出来に応じて、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を、端末装置20-2から受け付ける。後述のように、設定部115は、ユーザU1が商品又は役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、ユーザU1が1つのタスクを処理した場合に、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する。その後、ユーザU1が1つのタスクを処理する。ユーザU2は、ユーザU1による当該タスクの処理の出来を確認する。更に、ユーザU2は、自らが確認したタスクの処理の出来に応じて、端末装置20-2に対して、ポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を入力する。例えば、図4を参照すると、ユーザU1が「算数ドリル10ページ」というタスクを処理したと共に、ユーザU1がタスクを完了させた日付が、目標期限の2022年11月15日よりもかなり早かったとする。この場合、当該タスクに対して当初は200ポイントというポイント数が割り当てられていた所、ユーザU2は、ユーザU1に対して例えば250ポイントを付与するため、上記の調整量として、プラス50ポイントを端末装置20-2に対して入力する。ユーザU2が、端末装置20-2上において調整量を入力すると、端末装置20-2からサーバ10に対して、当該調整量が送信される。調整量受付部112-5は、当該調整量を、端末装置20-2から受け付ける。
【0034】
図6において、種別受付部112-6は、タスクの種別を受け付ける。例えば、タスク受付部112-1が、ユーザU1が処理する1又は複数のタスクに関するデータを端末装置20-2から受け付ける場合、種別受付部112-6は、当該タスクに関するデータの受け付けと同時に、当該タスクの種別を端末装置20-2から受け付ける。
【0035】
ここで、「タスクの種別」とは、例えばタスクの重要度に関する種別であってよい。この場合、当該タスクは、一例として、重要度の高いタスクと重要度の低いタスクとに分類される。例えば図4を参照すると、ユーザU1がもっと勉強を頑張ることをユーザU2が期待している場合、ユーザU1に割り当てられたタスクのうち、「算数ドリル10ページ」というタスクは重要度の高いタスクに分類され、「部屋の掃除」というタスク、及び「サッカー大会で優勝」というタスクは、重要度の低いタスクに分類される。ユーザU2は、端末装置20-2に対して、ユーザU1が処理するタスク自体の内容を示すデータを入力する場合、更に、当該タスクの重要度を示すデータを入力する。
【0036】
あるいは、「タスクの種別」とは、例えばタスクの日常性に関する種別であってよい。この場合、当該タスクは、一例として、日常的なタスクと,非日常的なタスクとに分類される。例えば、図4を参照すると、ユーザU1に割り当てられたタスクのうち、「算数ドリル10ページ」というタスク、及び「部屋の掃除」というタスクは日常的なタスクに分類され、「サッカー大会で優勝」というタスクは、非日常的なタスクに分類される。ユーザU2は、端末装置20-2に対して、ユーザU1が処理するタスク自体の内容を示すデータを入力する場合、更に、当該タスクの日常性を示すデータを入力する。
【0037】
上記のタスクの重要度を示すデータ、及びタスクの日常性を示すデータを例とする、タスクの種別を示すデータは、端末装置20-2からサーバ10に送信される。タスク受付部112-1は、上記のタスクに関するデータを受け付ける。
【0038】
図6において、認証情報受付部112-7は、種別受付部112-6が受け付けたタスクの種別が非日常的なタスクであることを示す場合に、累積部117が当該タスクに対応するポイント又は電子マネーを累積する前の時点において、端末装置20-2から、当該ポイント又は電子マネーの累積の認証を示す認証情報を受け付ける。種別受付部112-6が受け付けたタスクの種別が、非日常的なタスクであることを示す場合に、累積部117は、認証情報受付部112-7が当該認証情報を受け付けたことを条件に、当該ポイント又は電子マネーを累積する。
【0039】
図2において、提案部113は、複数のユーザUの属性を示す属性情報、及び複数のユーザUがこれまでに処理してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1が処理するタスクを提案する。上記のように、当該属性情報は、ユーザデータベースUDBに格納される情報である。また、当該タスク履歴情報は、タスクデータベースTDBに格納される情報である。提案部113が提案するタスクを示すデータは、第2のユーザとしてのユーザU2が使用する端末装置20-2に送信される。
【0040】
例えば、提案部113は、ユーザデータベースUDBを参照することにより、ユーザU1と同年齢のユーザU、又は居住地が同じユーザUを抽出する。更に、提案部113は、タスクデータベースTDBを参照することにより、当該ユーザUに紐づけられる少なくとも1つのタスクを抽出する。提案部113は、抽出された少なくとも1つのタスクに含まれる1つのタスクを、ユーザU2に対して提案する。提案部113は、タスクデータベースTDBを参照する場合、既に完了となっているタスクの中から、上記の少なくとも1つのタスクを抽出してもよい。あるいは、提案部113は、タスクデータベースTDBに格納されるタスクから、現時点の日時が、目標期限を徒過していながら未完了となっているタスクを排除した上で、上記の少なくとも1つのタスクを抽出してもよい。
【0041】
この結果、例えば子供としてのユーザU1が処理するタスクを設定する場合、保護者としてのユーザU2は、提案部113の提案を参考にできる。
【0042】
特定部114は、ユーザU1が、1又は複数のタスクを処理したことと引き換えに、ユーザU1が入手する商品又は役務を特定する。一例として、保護者としてのユーザU2が、端末装置20-2に対して、子供としてのユーザU1が処理する1又は複数のタスクに関するデータを入力する場合に、当該入力と共に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を、合わせて入力する。当該商品又は役務を示すデータは、サーバ10に送信される。特定部114は、当該データに基づいて、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を特定する。あるいは、保護者としてのユーザU2が、端末装置20-2に対して、子供としてのユーザU1が処理するタスクに関するデータを入力した後、子供としてのユーザU1が、端末装置20-1に対して、入手可能となる商品又は役務を入力してもよい。
【0043】
設定部115は、ユーザU1が、上記の商品又は役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、ユーザU1が1つのタスクを処理した場合に、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する。
【0044】
設定部115は、例えば、タスク受付部112-1が受け付けたポイント数又は電子マネーの金額を示すデータに基づいて、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する。
【0045】
設定部115は、種別受付部112-6が受け付けた種別に応じて、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定してもよい。具体的には、設定部115は、種別受付部112-6が受け付けたタスクの種別が、タスクの重要度に関する種別であった場合に、タスクの重要度に応じて、ユーザU1に対して、ポイントを付与するか、電子マネーを付与するかを切り替えてもよい。例えば、設定部115は、重要度が高いタスクの場合は、ユーザU1に対して電子マネーを付与し、重要度が低いタスクの場合は、ユーザU1に対してポイントを付与することを設定してもよい。
【0046】
設定部115は、タスクデータベースTDBにおいて、1つのタスクに対応する「ポイント数」の欄に、当該タスクに対応するポイント数を示すデータを格納する。また、設定部115は、タスクデータベースTDBにおいて、1つのタスクに対応する「電子マネーの金額」の欄に、当該タスクに対応する電子マネーの金額を示すデータを格納する。設定部115は、ポイント数を示すデータと、電子マネーの金額を示すデータのうち、双方をタスクデータベースTDBに格納してもよく、一方のみをタスクデータベースTDBに格納してもよい。
【0047】
調整部116は、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、調整量受付部112-5が受け付けた調整量だけ調整する。上記のように、ユーザU2は、ユーザU1によるタスクの処理の出来を確認した後、当該出来に応じて、端末装置20-2に対して、ポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を入力する。調整量受付部112-5は、当該調整量を受け付ける。調整部116は、上記のポイント数又は電子マネーの金額を、当該調整量だけ調整する。
【0048】
累積部117は、ユーザU1が1つのタスクを処理する毎に、当該タスクに対応するポイント又は電子マネーを累積する。より詳細には、ユーザU1が1つのタスクを処理したことにより、完了情報受付部112-2が、当該タスクの処理が完了したことを示す完了情報を受け付けた場合に、累積部117は、当該タスクに対応するポイント又は電子マネーを累積する。例えば図4に示されるタスクデータベースTDBを参照すると、ユーザU1が、「算数ドリル10ページ」というタスクを処理すると、累積部117は、当該タスクに対応するポイント数である200ポイントを累積する。
【0049】
なお、調整部116が、設定部115によって設定されたポイント数又は電子マネーの金額を調整した場合には、累積部117は、調整部116によって調整された後のポイント数又は電子マネーの金額を累積する。
【0050】
また、上記のように、種別受付部112-6が受け付けた種別が非日常的なタスクである場合に、累積部117は、認証情報受付部112-7が上記の認証情報を受け付けたことを条件に、ポイント又は電子マネーを累積してもよい。例えば、図4に示されるタスクデータベースTDBを参照すると、「サッカー大会で優勝」といった非日常的なタスクを、ユーザU1が完了した場合、累積部117は、認証情報受付部112-7が上記の認証情報を受け付けたことを条件に、ポイント又は電子マネーを累積してもよい。
【0051】
算出部118は、商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額と、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額との差分を算出する。例えば図3に示される商品データベースMDBを参照すると、特定部114によって特定された商品又は役務が「バット」であった場合、算出部118は、「バット」の入手に必要なポイント数である3000ポイントと、累積部117が現時点までに累積したポイント数との差分を算出する。また、算出部118は、「バット」の入手に必要な電子マネーの金額である6000円と、累積部117が現時点までに累積した電子マネーの金額との差分を算出する。
【0052】
通知部119は、算出部118によって算出された差分を、端末装置20-1に対してプッシュ通知をする。端末装置20-1に備わる、後述の表示装置24は、当該差分を表示する。また、通知部119は、当該差分に対応するタスクを、端末装置20-1に対してプッシュ通知をしてもよい。例えば、図4に示されるタスクデータベースTDBを参照すると、算出部118によって算出された差分が200ポイントであった場合、通知部119は、誰にも割り当てられていない「読書10ページ」というタスクを、200ポイント分のタスクとして、端末装置20-1に対してプッシュ通知をしてもよい。あるいは、通知部119は、既にユーザU1に割り当てられている「算数ドリル10ページ」というタスクを、200ポイント分の更なるタスクとして端末装置20-1に対してプッシュ通知してもよい。あるいは、通知部119は、他のユーザUNに割り当てられている「理科ドリル20ページ」というタスクを、250ポイント分のタスクとして、端末装置20-1に対してプッシュ通知してもよい。
【0053】
付与部120は、累積部117によって累積されたポイント数又は電子マネーの金額が、商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった場合に、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有するポイント又は電子マネーから、累積部117によって累積されたポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与する。例えば図3に示される商品データベースMDBを参照すると、特定部114によって特定された商品又は役務が「バット」であった場合、累積部117によって累積されたポイント数が3000ポイント以上となった場合に、付与部120はユーザU1に対して、累積部117によって累積されたポイント数分のポイントを付与する。あるいは、この場合、累積部117によって累積された電子マネーの金額が6000円以上となった場合に、付与部120はユーザU1に対して、累積部117によって累積された電子マネーの金額分の電子マネーを付与してもよい。あるいは、この場合、累積部117によって累積されたポイント数と、累積部117によって累積された電子マネーの金額を現時点の換算レートで換算したポイント数との合計が3000ポイント以上となった場合に、付与部120はユーザU1に対して、累積部117によって累積されたポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与してもよい。
【0054】
なお、付与部120は、累積部117によって累積されたポイント数又は電子マネーの金額が、商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった後、確認情報受付部112-4が、端末装置20-2から上記の確認情報を受け付けた場合に、ユーザU1に対して、上記のポイント又は電子マネーを付与してもよい。
【0055】
1-3:端末装置の構成
図7は、端末装置20の構成例を示すブロック図である。端末装置20は、処理装置21、記憶装置22、通信装置23、表示装置24、及び入力装置25を備える。端末装置20が有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0056】
処理装置21は、端末装置20の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置21は、例えば、単数又は複数のチップを用いて構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0057】
記憶装置22は、処理装置21による読取及び書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置22は、処理装置21が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラムを記憶する。
【0058】
通信装置23は、他の装置と通信を行うための、送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置23は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、又は通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置23は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置23は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0059】
表示装置24は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置24は、処理装置21による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置24として好適に利用される。
【0060】
入力装置25は、ユーザUからの操作を受け付ける。例えば、入力装置25は、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置25は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置24を兼ねてもよい。
【0061】
処理装置21は、記憶装置22から制御プログラムPR2を読み出して実行する。その結果、処理装置21は、通信制御部211、及び表示制御部212として機能する。
【0062】
通信制御部211は、通信装置23に、サーバ10との間での各種のデータ及び情報の送受信をさせる。通信制御部211は、サーバ10に対して、例えば、ユーザU1が処理するタスクに関するデータ、ユーザU1が入手可能となる商品自体又は役務自体を示すデータ、ユーザU1がタスクを完了したことを示す完了情報、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報、ユーザU2が達成情報を確認したことを示す確認情報、ポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を示すデータ、タスクの種別を示すデータ、及び、ポイント又は電子マネーの累積の認証を示す認証情報を、通信装置23に送信させる。また、通信制御部211は、サーバ10から、例えば、商品データベースMDBに格納されるデータ、タスクデータベースTDBに格納されるデータ、ユーザデータベースUDBに格納されるデータ、及びサーバ10が提案するタスクに関するデータを、通信装置23に受信させる。
【0063】
表示制御部212は、表示装置24におけるデータの表示を制御する。表示制御部212は、例えば、ユーザUが入力装置25を用いて入力するデータ、及び、サーバ10から受信したデータを、表示装置24に表示させる。
【0064】
図8A図8Eは、表示制御部212が表示装置24に表示させる表示画面の例である。図8Aは、第1表示画面DI1の例を示す。図8Bは、第2表示画面DI2の例を示す。図8Cは、第3表示画面DI3の例を示す。図8Dは、第4表示画面DI4の例を示す。図8Eは、第5表示画面DI5の例を示す。
【0065】
図8Aに示される第1表示画面DI1、及び図8Bに示される第2表示画面DI2は、保護者としてのユーザU2が、タスクに関するデータを入力するための画面の例である。ユーザU2は、最初に、第1表示画面DI1においてタスクのカテゴリを選択する。図8Aに示される例において、第1表示画面DI1は、保護者に対するお手伝いを示す第1ボタンSB1、子供がこれまで出来ていなかったことに挑戦することを示す第2ボタンSB2、及び、子供が勉強することを示す第3ボタンSB3を含む。更に第1表示画面DI1は、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第4ボタンSB4を含む。保護者としてのユーザU2は、子供としてのユーザU1が行うタスクのカテゴリに対応する、第1ボタンSB1、第2ボタンSB2、又は第3ボタンSB3のいずれかをクリックする。
【0066】
図8Bに例示される第2表示画面DI2は、第1表示画面DI1において、ユーザU2が、第1ボタンSB1をクリックした場合に表示される画面の例である。第2表示画面DI2は、子供のお手伝いに関するタスクとして、洗濯物を畳むタスクを示す第5ボタンSB5、犬の散歩をするタスクを示す第6ボタンSB6、及びお風呂掃除を示す第6ボタンSB6を含む。なお、図8Bに示される例においては、各タスクと共に、当該タスクに対応するポイント数が表示される。更に第2表示画面DI2は、第5ボタンSB5~第7ボタンSB7のいずれかがクリックされた後、クリックされた当該第5ボタンSB5~第7ボタンSB7に紐づくタスクを登録するための第8ボタンSB8、及び、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第9ボタンSB9を含む。保護者としてのユーザU2は、例えば、洗濯物を畳むタスクを登録する場合、最初に第5ボタンSB5をクリックした後、第8ボタンSB8をクリックする。この結果、通信制御部211は、サーバ10に対して、子供としてのユーザU1が処理するタスクに関するデータを、通信装置23に送信させる。サーバ10に備わるタスク受付部112-1は、ユーザU1が処理するタスクに関するデータを受け付ける。
【0067】
図8Cに例示される第3表示画面DI3は、ユーザU1が、タスクの処理を完了した場合に、ユーザU1が入手可能となる商品又は役務を指定する場合に表示される画面の例である。図8Cに示される例において、第3表示画面DI3は、各商品又は役務を示す第1アイコンSI1~第9アイコンSI9を含む。具体的には、第1アイコンSI1は、野球のバットを示す。第2アイコンSI2は、野球のボールを示す。第3アイコンSI3は、野球のグローブを示す。第4アイコンSI4は、サッカーボールを示す。第5アイコンSI5は、サッカーのスパイクを示す。第6アイコンSI6は、サッカーのユニフォームを示す。第7アイコンSI7は、ボールペンを示す。第8アイコンSI8は、ノートを示す。第9アイコンSI9は、消しゴムを示す。第3表示画面DI3においては、第1アイコンSI1~第9アイコンSI9が、各々の商品又は役務が属するカテゴリ毎に分類されて表示される。また、第3表示画面DI3は、第1アイコンSI1~第9アイコンSI9のいずれかがクリックされた後、クリックされた当該第1アイコンSI1~第9アイコンSI9に紐づく商品又は役務を登録するための第10ボタンSB10、及び、本実施形態に係るアプリケーションのトップ画面に戻るための第11ボタンSB11を含む。ユーザU2が、タスクを処理した場合に入手可能になる商品又は役務として、野球のバットを登録する場合、最初に第1アイコンSI1をクリックした後、第10ボタンSB10をクリックする。この結果、通信制御部211は、サーバ10に対して、ユーザU1がタスクを処理した場合に入手可能になる商品又は役務に関するデータとして、野球のバットを示すデータを、通信装置23に送信させる。
【0068】
図8Dに例示される第4表示画面DI4は、ユーザU1が処理するタスクの一覧を示す画面の例である。図8Dに示される例において、第4表示画面DI4は、第1のタスクの内容を示す第1エリアTA1、及び第2のタスクの内容を示す第2エリアTA2を含む。第1エリアTA1は、ユーザU1が第1のタスクを完了した場合に、ユーザU2がクリックする第1完了ボタンCB1を含む。第2エリアTA2は、ユーザU1が第1のタスクを完了した場合に、ユーザU2がクリックする第2完了ボタンCB2を含む。ユーザU2が例えば第1完了ボタンCB1をクリックすると、通信制御部211は、サーバ10に対して、完了情報を通信装置23に送信させる。
【0069】
図8Eに例示される第5表示画面DI5は、ユーザU1が商品又は役務を入手するために必要なポイント数又は電子マネーの金額のうち、どの程度のポイント数又は電子マネーが累積されたかを示す画面の例である。図8Eに示される例において、第5表示画面DI5は、ユーザU1が入手しようとしている商品として野球のバットを示す第1アイコンSI1を含む。また、第5表示画面DI5は、グラフBGを含む。グラフBGは、野球のバットの入手に必要な3000ポイントのうち、現時点においてどの程度のポイント数が累積されたかを示すグラフである。
【0070】
なお、上記の説明において、図8A図8Eに例示される画面例は、ユーザU2が使用する端末装置20-2に表示され、ユーザU2が操作することを前提としている。しかし、当該画面例は、ユーザU1が使用する端末装置20-1に表示され、ユーザU1が操作してもよい。
【0071】
2:実施形態の動作
図9は、本発明の実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ10の動作例を示すフローチャートである。以下、図9を参照しつつ、サーバ10の動作例について説明する。
【0072】
ステップS1において、処理装置11は、タスク受付部112-1として機能する。処理装置11は、端末装置20-1を使用するユーザU1が処理する1又は複数のタスクを、ユーザU2が使用する端末装置20-2から受け付ける。
【0073】
ステップS2において、処理装置11は、特定部114として機能する。処理装置11は、ユーザU1が1又は複数のタスクを完了した場合に、ユーザU1が入手する商品又は役務を特定する。
【0074】
ステップS3において、処理装置11は、設定部115として機能する。処理装置11は、ユーザU1が、ステップS2において特定された商品又は前記役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、ユーザU1が1つのタスクを完了した場合に、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する。
【0075】
ステップS4において、処理装置11は、調整量受付部112-5として機能する。処理装置11は、ユーザU1が完了した1つのタスクの成果に対する評価に応じて、ステップS3において設定されたポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を、端末装置20-2から受け付ける。
【0076】
ステップS5において、処理装置11は、調整部116として機能する。処理装置11は、ステップS3において設定されたポイント数又は電子マネーの金額を、ステップS4において受け付けられた調整量だけ調整する。
【0077】
3:実施形態が奏する効果
以上の説明によれば、情報処理装置としてのサーバ10は、タスク受付部112-1と、特定部114と、設定部115と、調整量受付部112-5と、調整部116と、を備える。タスク受付部112-1は、第1の端末装置としての端末装置20-1を使用する、第1のユーザとしてのユーザU1が処理する1又は複数のタスクを、第2のユーザとしてのユーザU2が使用する第2の端末装置としての端末装置20-2から受け付ける。特定部114は、ユーザU1が1又は複数のタスクを完了した場合に、ユーザU1が入手する商品又は役務を特定する。設定部115は、ユーザU1が上記の商品又は上記の役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、ユーザU1が1つのタスクを完了した場合に、ユーザU1に付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する。調整量受付部112-5は、ユーザU1が完了した1つのタスクの成果に対する評価に応じて、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を調整する調整量を、端末装置20-2から受け付ける。調整部116は、設定部115が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、調整量受付部112-5が受け付けた調整量だけ調整する。
【0078】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、タスクの完了に関連付けられた金銭的価値を、第2のユーザとしてのユーザU2によるタスクの出来の評価に応じて変動させることが可能となる。
【0079】
また、以上の説明によれば、情報処理装置としてのサーバ10は、累積部117と、付与部120と、を更に備える。累積部117は、第1のユーザとしてのユーザU1が1つのタスクを完了する毎に、調整部116が調整したポイント又は電子マネーを累積する。付与部120は、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、上記の商品又は上記の役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった場合に、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有するポイント又は電子マネーから、累積部117が累積したポイント数分のポイント又は金額分の電子マネーを付与する。
【0080】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、タスクの完了と引き換えに付与されるポイント又は電子マネーを、当初の目標である商品又は役務の入手のため、できるだけスムーズに累積できる。延いては、ユーザU1は、累積したポイント又は電子マネーを、当初より目標としていた当該商品又は役務の入手のために、スムーズに利用できる。また、当初の目標である商品又は役務の入手に必要な量のポイント又は電子マネーの金額が累積されて初めて、当該ポイント又は電子マネーが、ユーザU2からユーザU1に対してまとめて付与されるため、サーバ10は通信負荷等の負荷を軽減できる。
【0081】
また、以上の説明によれば、サーバ10は、算出部118と、通知部119と、を更に備える。算出部118は、上記の商品又は上記の役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額と、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額との差分を算出する。通知部119は、当該差分を、第1の端末装置としての端末装置20-1に対してプッシュ通知する。
【0082】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、ユーザU1に対して、目標となるポイント数又は電子マネーの金額と、現時点で累積されているポイント数又は電子マネーの金額との差分を通知できる。延いては、ユーザU1は、当該差分を認識することにより、目標としている商品又は役務を入手するために、早くタスクを処理しようというモチベーションを高められる。
【0083】
また、以上の説明によれば、サーバ10において、通知部119は、上記の差分に対応するタスクを、第1の端末装置としての端末装置20-1に対してプッシュ通知する。
【0084】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、ユーザU1に対して、目標となるポイント数又は電子マネーの金額と、現時点で累積されているポイント数又は電子マネーの金額との差分に対応するタスクを通知できる。延いては、ユーザU1は、目標としている商品又は役務を入手するために、具体的にどのタスクを達成すればよいか把握しやすくなる。
【0085】
また、以上の説明によれば、サーバ10は、達成情報受付部112-3と、通信制御部111と、確認情報受付部112-4と、を更に備える。達成情報受付部112-3は、第1の端末装置としての端末装置20-1から、累積部117が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、上記の商品又は上記の役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報を受け付ける。通信制御部111は、当該達成情報を、第2の端末装置としての端末装置20-2に対して、通信装置13に送信させる。確認情報受付部112-4は、端末装置20-2から、達成情報を確認したことを示す確認情報を受け付ける。付与部120は、確認情報受付部112-4が上記の確認情報を受け付けた場合に、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有するポイント又は電子マネーから、累積部117が累積したポイント数分のポイント又は金額分の電子マネーを付与する。
【0086】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、例えば子供としてのユーザU1が、目標となるポイント数又は電子マネーの金額分のタスクを完了したことを、例えば保護者としてのユーザU2が確認したことをもって、ユーザU2からユーザU1に対して、ポイント又は電子マネーが付与される。
【0087】
また、以上の説明によれば、サーバ10は、提案部113を更に備える。提案部113は、複数のユーザUの属性を示す属性情報、及び複数のユーザUがこれまでに完了してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、第1のユーザとしてのユーザU1が処理するタスクを提案する。
【0088】
サーバ10は、上記の構成を備えるので、ユーザU1がどのようなタスクを処理するかについて、ユーザU2が設定する場合に、ユーザU2は、サーバ10による、ユーザUの属性及びタスクの履歴に基づいた提案を参考にできる。
【0089】
4:変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0090】
4-1:変形例1
上記の実施形態において、子供としてのユーザU1が処理するタスクには、一例として、「算数ドリル10ページ」といった、学習教材を用いるタスクが含まれる。当該学習教材は、サーバ10から端末装置20-1に対して配信される教材であってもよい。この場合、ユーザU1が、サーバ10から配信される学習教材の中で、事前に設定された範囲の問題を解き終えた時点において、完了情報受付部112-2は、端末装置20-1から、タスクの処理の完了を示す完了情報を受け付けてもよい。
【0091】
4-2:変形例2
上記の実施形態において、種別受付部112-6が受け付けるタスクの種別は、タスクデータベースTDBに格納されてもよい。
【0092】
4-3:変形例3
上記の実施形態において、付与部120が、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有するポイントから、累積部117が累積したポイント数分のポイントを付与しようとしたものの、仮にユーザU1が所有するポイントが、付与しようとするポイントに足りなかった場合、付与部120は、足りない分のポイントを、当該ポイントに対応する電子マネーで付与してもよい。また、付与部120が、ユーザU1に対して、ユーザU2が所有する電子マネーから、累積部117が累積した金額の電子マネーを付与しようとしたものの、仮にユーザU1が所有する電子マネーの金額が、付与しようとする電子マネーの金額に足りなかった場合、付与部120は、足りない分の電子マネーを、当該電子マネーに対応するポイントで付与してもよい。
【0093】
5:その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12、及び記憶装置22としては、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。
【0094】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0095】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0096】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0097】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0098】
(6)図1図9に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0099】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0100】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0101】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0102】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0103】
(10)上述した実施形態において、サーバ10、及び端末装置20は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0104】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0105】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0106】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0107】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0108】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0109】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0110】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0111】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【符号の説明】
【0112】
1…情報処理システム、10…サーバ、11…処理装置、12…記憶装置、13…通信装置、14…表示装置、15…入力装置、20…端末装置、21…処理装置、22…記憶装置、23…通信装置、24…表示装置、25…入力装置、111…通信制御部、112…受付部、112-1…タスク受付部、112-2…完了情報受付部、112-3…達成情報受付部、112-4…確認情報受付部、112-5…調整量受付部、112-6…種別受付部、112-7…認証情報受付部、113…提案部、114…特定部、115…設定部、116…調整部、117…累積部、118…算出部、119…通知部、120…付与部、211…通信制御部、212…表示制御部、BG…グラフ、CB1…第1完了ボタン、CB2…第2完了ボタン、DI1…第1表示画面、DI2…第2表示画面、DI3…第3表示画面、DI4…第4表示画面、DI5…第5表示画面、PR1…制御プログラム、PR2…制御プログラム、SB1…第1ボタン、SB2…第2ボタン、SB3…第3ボタン、SB4…第4ボタン、SB5…第5ボタン、SB6…第6ボタン、SB7…第7ボタン、SB8…第8ボタン、SB9…第9ボタン、SI1…第1アイコン、SI2…第2アイコン、SI3…第3アイコン、SI4…第4アイコン、SI5…第5アイコン、SI6…第6アイコン、SI7…第7アイコン、SI8…第8アイコン、SI9…第9アイコン、U,U1,U2…ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置を使用する第1のユーザが処理する1又は複数のタスクを、第2のユーザが使用する第2の端末装置から受け付けるタスク受付部と、
前記第1のユーザが前記1又は複数のタスクを完了した場合に、前記第1のユーザが入手する商品又は役務を特定する特定部と、
前記第1のユーザが前記商品又は前記役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、前記第1のユーザが1つのタスクを完了した場合に、前記第1のユーザに付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する設定部と、
前記第1のユーザが完了した前記1つのタスクの成果に対する評価に応じて、前記設定部が設定した前記ポイント数又は前記電子マネーの金額を調整する調整量を、前記第2の端末装置から受け付ける調整量受付部と、
前記設定部が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、前記調整量受付部が受け付けた調整量だけ調整する調整部と、
前記第1のユーザが1つのタスクを完了する毎に、前記調整部が調整したポイント又は電子マネーを累積する累積部と、
前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった場合に、前記第1のユーザに対して、第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与する付与部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額と、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額との差分を算出する算出部と、
前記差分を、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する通知部と、
を更に備える、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記差分に対応するタスクを、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の端末装置から、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報を受け付ける達成情報受付部と、
前記完了情報を、前記第2の端末装置に対して、通信装置に送信させる通信制御部と、
前記第2の端末装置から、前記達成情報を確認したことを示す確認情報を受け付ける確認情報受付部と、
を更に備え、
前記付与部は、前記確認情報受付部が前記確認情報を受け付けた場合に、前記第1のユーザに対して、前記第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のユーザの属性を示す属性情報、及び前記複数のユーザがこれまでに処理してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、前記第1のユーザが処理するタスクを、前記第2のユーザに対して提案する提案部を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末装置を使用する第1のユーザが処理する1又は複数のタスクを、第2のユーザが使用する第2の端末装置から受け付けるタスク受付部と、
前記第1のユーザが前記1又は複数のタスクを完了した場合に、前記第1のユーザが入手する商品又は役務を特定する特定部と、
前記第1のユーザが前記商品又は前記役務を入手するためのポイント又は電子マネーとして、前記第1のユーザが1つのタスクを完了した場合に、前記第1のユーザに付与されるポイント数又は電子マネーの金額を設定する設定部と、
前記第1のユーザが完了した前記1つのタスクの成果に対する評価に応じて、前記設定部が設定した前記ポイント数又は前記電子マネーの金額を調整する調整量を、前記第2の端末装置から受け付ける調整量受付部と、
前記設定部が設定したポイント数又は電子マネーの金額を、前記調整量受付部が受け付けた調整量だけ調整する調整部と、
前記第1のユーザが1つのタスクを完了する毎に、前記調整部が調整したポイント又は電子マネーを累積する累積部と、
前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となった場合に、前記第1のユーザに対して、第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与する付与部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記商品又は役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額と、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額との差分を算出する算出部と、
前記差分を、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する通知部と、
を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記差分に対応するタスクを、前記第1の端末装置に対してプッシュ通知する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の端末装置から、前記累積部が累積したポイント数又は電子マネーの金額が、前記商品又は前記役務の入手に必要なポイント数又は電子マネーの金額以上となったことを示す達成情報を受け付ける達成情報受付部と、
前記達成情報を、前記第2の端末装置に対して、通信装置に送信させる通信制御部と、
前記第2の端末装置から、前記達成情報を確認したことを示す確認情報を受け付ける確認情報受付部と、
を更に備え、
前記付与部は、前記確認情報受付部が前記確認情報を受け付けた場合に、前記第1のユーザに対して、前記第2のユーザが所有するポイント又は電子マネーから、前記累積部が累積したポイント数分のポイント又は電子マネーの金額分の電子マネーを付与する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のユーザの属性を示す属性情報、及び前記複数のユーザがこれまでに処理してきたタスクの履歴を示すタスク履歴情報に基づいて、前記第1のユーザが処理するタスクを、前記第2のユーザに対して提案する提案部を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。