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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123297
(43)【公開日】2024-09-11
(54)【発明の名称】認証ウィンドウ表示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20240904BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240904BHJP
【FI】
G06F21/32
G06F3/0481
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024090484
(22)【出願日】2024-06-04
(62)【分割の表示】P 2022083171の分割
【原出願日】2019-01-26
(31)【優先権主張番号】201810081665.8
(32)【優先日】2018-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、シュアン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ショウチェン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが、認証成功率を増加させるように、認証コンポーネントの位置を正確に知ることができる認証ウィンドウ表示方法及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、アプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、アプリケーションから、指紋認証モード及び第1プロンプト情報を含む認証情報を取得する段階と、認証モードに対応するユーザの生体情報を収集する認証コンポーネントの位置に基づいて第1認証ウィンドウの表示位置を決定する段階と、第1プロンプト情報を表示する第1認証ウィンドウを表示位置に表示する段階と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証ウィンドウ表示の方法であって、
前記方法は端末に適用され、前記端末が表示スクリーン、カメラ、及び、指紋認証コンポーネントを備え、サードパーティアプリケーションが前記端末にインストールされ、前記カメラが前記表示スクリーンの上部に配置され、前記指紋認証コンポーネントが前記表示スクリーンの下部に配置され、
前記方法が、
前記サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、前記サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する段階であって、前記認証情報は、認証モードを含む、段階と、
前記認証モードが指紋認証である場合に、第1認証ウィンドウを表示する段階であって、前記第1認証ウィンドウが、第1プロンプト情報とパターン情報とを有し、前記第1プロンプト情報のコンテンツが前記指紋認証モードと関連付けられ、前記パターン情報が前記指紋認証コンポーネントの位置に対応する、段階と、
前記認証モードが顔画像認証である場合に、第2認証ウィンドウを表示する段階であって、前記第2認証ウィンドウが、第2プロンプト情報を有し、前記第2プロンプト情報のコンテンツが前記顔画像認証モードと関連付けられる、段階と、
を備え、
前記第1認証ウィンドウの表示位置が前記第2認証ウィンドウの表示位置と異なる、
方法。
【請求項2】
前記指紋認証コンポーネントの位置が固定され、
及び/又は、
前記第1プロンプト情報及び前記パターン情報が、互いにブロックしない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法はさらに、
前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが前記表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する段階と、
前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる前記第3認証ウィンドウが前記表示スクリーン上に表示される場合、前記第1認証ウィンドウの前記表示位置および/またはサイズを調整することにより、前記調整された第1認証ウィンドウが、前記第3認証ウィンドウをブロックする段階、又は
前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる前記第3認証ウィンドウが前記表示スクリーン上に表示される場合、前記第2認証ウィンドウの前記表示位置および/またはサイズを調整することにより、前記調整された第2認証ウィンドウが、前記第3認証ウィンドウをブロックする段階、と、
を備える
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法はさらに、
前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第4認証ウィンドウが前記表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する段階と、
前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる前記第4認証ウィンドウが前記表示スクリーン上に表示される場合、前記第4認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する段階であって、前記弱め処理は、マスク追加処理および/またはぼやけ処理を含む、段階と、を備える
請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法はさらに、前記サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信する段階を備え、
前記通知メッセージは、認証ウィンドウのポップアップを禁止するように、前記サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる
請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法はさらに、
前記第1プロンプト情報に基づいて、前記第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整する段階、または
前記第1プロンプト情報の前記コンテンツに基づいて、前記第2認証ウィンドウの前記サイズを動的に調整する段階、
を備える
請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記表示位置に前記第1認証ウィンドウを表示した後に、前記方法はさらに、
前記第1認証ウィンドウが、前記サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の前記表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定する段階と、
前記第1認証ウィンドウが前記他の表示情報をブロックする場合、前記第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、前記ブロックされた他の表示情報を表示する段階と、
を備える
請求項1から6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法はさらに、前記認証が成功した場合に、前記サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプする段階を備える
請求項1から7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インタフェースを含む端末であって、
前記メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成され、
前記プロセッサ及び前記メモリは前記バスを用いて接続され、
前記端末が実行される場合、前記プロセッサが前記メモリに格納される前記コンピュータ実行可能命令を実行し、これにより、前記端末は、請求項1から8の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムが、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を端末に実行可能とするために使用される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を端末に実行させるためのプログラム。
【請求項12】
プロセッサ及びメモリを備え、
前記プロセッサが、請求項1から8の何れか一項に記載の方法の実装において、認証ウィンドウ表示装置をサポートするように構成され、
前記メモリが、前記認証ウィンドウ表示装置に必要なプログラム命令及びデータを確認するように構成される、
チップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野、具体的には認証ウィンドウ表示方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学及び技術の開発に伴って、増加するサードパーティアプリケーションは、本人認証を行うべく、例えばシステムロック解除、決済認証、又はアプリケーションログイン認証を行うべく、生体認識技術を用いる必要がある。
【0003】
従来技術では、サードパーティアプリケーションが本人認証を実行する場合、サードパーティアプリケーションは通常、サードパーティアプリケーションの認証スクリーン及び認証ウィンドウを生成する。具体的には、サードパーティアプリケーションは、認証スクリーンに表示される特定のコンテンツ、又は認証ウィンドウが認証スクリーンに表示される特定の表示位置等を決定する。さらに、異なる複数のサードパーティアプリケーションは、異なる複数の認証ウィンドウ及び異なる複数の表示位置を有し得る。しかし、端末のハードウェアは、現在連続的に革新され、これにより端末におけるコンポーネントは、ますます多様な形態で配置される。従って、サードパーティアプリケーションの認証スクリーンは、端末のハードウェア形態と抵触し得る。例えば、ベゼルレス電話機において、指紋センサは、スクリーン上の特定の位置に配置されてよい。サードパーティアプリケーションが、ユーザに、認証スクリーン上の指紋認証を実行するように指示する場合、ユーザは、指紋センサの位置を正確に知ることができず、その結果として認証は失敗する。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、認証ウィンドウ表示方法及び装置を提供し、これによりユーザは、認証コンポーネントの位置を正確に知ることができ、それにより認証成功率を増加させる。
【0005】
本願の第1態様は、認証ウィンドウ表示方法を提供し、ここで、方法は、端末に適用され、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する段階であって、ここで、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、段階と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する段階であって、ここで、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、段階と、表示位置で第1認証ウィンドウを表示する段階であって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、段階と、を含む。
【0006】
この解決手段では、認証モードは、本人認証を実行するべく、ユーザにより用いられることができる全てのモード、例えば、指紋認証モード、顔画像認証モード、及び虹彩認証モードを含む。
【0007】
各端末について、端末におけるコンポーネントが配置される方式が決定されると、当該方式は変化しない。このように、端末における認証コンポーネントが配置された位置は固定される。従って、認証モードを取得した後に、端末は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいてスクリーン上の第1認証ウィンドウの表示位置を決定する。
【0008】
上述の解決手段では、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、認証モードは、サードパーティアプリケーションから取得され、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置に基づいて決定される。従って、ユーザは、認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いることにより第1認証ウィンドウにおける本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【0009】
任意選択的に、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定することは、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定することを含み、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0010】
この解決手段では、端末内の各コンポーネントが配置された形態が決定されると、当該形態は、変更されないままで、各認証コンポーネントの位置は、引き渡し後に変化しない。従って、端末は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の対応関係を予め格納してよい。サードパーティアプリケーションから認証モードを取得した後に、端末は、予め格納された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定してよい。
【0011】
上述の解決手段では、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて決定され、これにより、表示位置は、容易に決定されることができる。
【0012】
任意選択的に、方法はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する段階と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックする段階と、を含む。
【0013】
上述の解決手段では、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示されることを検出した後に、端末は、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックすることができる。従って、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウは、ユーザを混乱させず、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0014】
任意選択的に、方法はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する段階と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する段階であって、弱め処理は、マスク追加処理および/またはぼやけ処理を含む、段階とを備える。
【0015】
上述の解決手段では、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されることを検出した後に、端末は、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する。従って、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウは、ユーザを混乱させず、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0016】
任意選択的に、方法はさらに、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信する段階を含み、ここで、通知メッセージは、サードパーティアプリケーションに認証ウィンドウのポップアップを禁止することを通知するために用いられる。
【0017】
この解決手段では、表示スクリーン上で第1認証ウィンドウを表示する場合、端末は、サードパーティアプリケーションに第4認証ウィンドウのポップアップを禁止することを通知するために、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信してよい。言い換えれば、サードパーティアプリケーションは、表示スクリーン上に認証ウィンドウをポップアップしない。この場合、第1認証ウィンドウのみが端末の表示スクリーン上に表示され、従って、ユーザは、混乱されず、これによりユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0018】
任意選択的に、方法はさらに、第1プロンプト情報に基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整する段階を含む。
【0019】
この解決手段では、端末は、第1プロンプト情報に基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整してよく、平文を通じて第1認証ウィンドウにおける第1プロンプト情報のコンテンツの全てを表示する。従って、ユーザは、他の操作を実行する必要なく、第1プロンプト情報のコンテンツの全てを明確に見ることができ、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0020】
任意選択的に、表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、方法はさらに、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定する段階と、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックする場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、他のブロックされた表示情報を表示する段階とを含む。
【0021】
この解決手段では、第1認証ウィンドウがサードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックすることを決定する場合、端末は、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、他のブロックされた表示情報を表示する。従って、ユーザは、表示情報を全て明確に見ることができ、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0022】
任意選択的に、表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、方法はさらに、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信する段階と、生体情報に対して認証を実行する段階と、認証が失敗した場合、第1認証ウィンドウに第2プロンプト情報を表示する段階とを含み、第2プロンプト情報は、ユーザに、認証が失敗したことを示すために、および/またはユーザに、生体情報を再度入力するように指示するために用いられる。
【0023】
任意選択的に、方法はさらに、認証が成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプする段階を含む。
【0024】
上述の解決手段では、認証が失敗した後に、第2プロンプト情報は、ユーザに示すために第1認証ウィンドウにおいて表示される。従って、ユーザが生体情報を再度入力する場合、ユーザは、それでも、認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いることにより、第1認証ウィンドウにおいて本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【0025】
本願の第2態様は、認証ウィンドウ表示装置を提供し、当該装置は、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得するように構成された取得モジュールであって、ここで、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、取得モジュールと、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成される決定モジュールであって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、決定モジュールと、表示位置に第1認証ウィンドウを表示するように構成される表示モジュールであって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、表示モジュールと、を含む。
【0026】
任意選択的に、決定モジュールは、具体的には、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成され、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0027】
任意選択的に、装置はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上で表示されるか否かを検出するように構成される第1検出モジュールと、第1検出モジュールがサードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上で表示されることを検出する場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウが第2認証ウィンドウをブロックするように構成された第1調整モジュールと、を含む。
【0028】
任意選択的に、装置はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上で表示されるか否かを検出するように構成される第2検出モジュールと、第2検出モジュールが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが表示スクリーン上で表示されることを検出する場合、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行するように構成される処理モジュールであって、弱め処理は、マスク追加処理又はぼやけ処理を含む、処理モジュールと、を含む。
【0029】
任意選択的に、装置はさらに、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信するように構成される送信モジュールを含み、通知メッセージは、認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0030】
任意選択的に、装置はさらに、認証コンテンツに基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整するように構成される第2調整モジュールを含む。
【0031】
任意選択的に、装置はさらに、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定するように構成される判断モジュールを含む。
【0032】
表示モジュールは、さらに、判断モジュールが、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックすることを決定する場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、他のブロックされた表示情報を表示するように構成される。
【0033】
任意選択的に、装置はさらに、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信するように構成される受信モジュールと、生体情報に対して認証を実行するように構成される認証モジュールとを含む。
【0034】
表示モジュールはさらに、認証モジュールにより実行される認証が失敗する場合、第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示するように構成され、第2プロンプト情報は、認証が失敗したことをユーザに示すおよび/またはユーザに生体情報を再度入力するように指示するために用いられる。
【0035】
任意選択的に、装置はさらに、認証モジュールにより実行される認証が成功する場合に、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプするように構成されるジャンプモジュールを含む。
【0036】
本願の第3態様は、端末を提供し、当該端末は、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出されることに応じて、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する手順であって、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、手順と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する手順であって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、手順と、を実行するように構成されるプロセッサと、表示位置に第1認証ウィンドウを表示するように構成されるディスプレイであって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、ディスプレイと、を含む。
【0037】
任意選択的に、プロセッサは、具体的には、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成され、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0038】
任意選択的に、プロセッサはさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックする手順と、を実行するように構成される。
【0039】
任意選択的に、プロセッサはさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを決定する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する手順であって、弱め処理は、マスク追加処理またはぼやけ処理を含む、手順とを実行するように構成される。
【0040】
任意選択的に、プロセッサはさらに、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信するように構成され、通知メッセージは、認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0041】
任意選択的に、プロセッサはさらに、認証コンテンツに基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整するように構成される。
【0042】
任意選択的に、プロセッサはさらに、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定し、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックする場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において当該他のブロックされた表示情報を表示するように構成される。
【0043】
任意選択的に、プロセッサはさらに、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信し、生体情報に対して認証を実行するように構成される。
【0044】
プロセッサはさらに、認証が失敗した場合、第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示するように構成され、第2プロンプト情報は、認証が失敗したことをユーザに示すためにおよび/またはユーザに生体情報を再度入力するように指示するために用いられる。
【0045】
任意選択的に、プロセッサはさらに、認証が成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプするように構成される。
【0046】
本願の第4態様は、メモリ及びプロセッサを含むチップを提供する。
【0047】
メモリは、プログラム命令を格納するように構成される。
【0048】
プロセッサは、メモリに格納されるプログラム命令を呼び出し、サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する段階であって、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、段階と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する段階であって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、段階と、電子装置に接続されたディスプレイに、表示位置に第1認証ウィンドウを表示するように示す段階であって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、段階と、を実行するように構成される。
【0049】
任意選択的に、プロセッサは、具体的には、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成され、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0050】
任意選択的に、プロセッサはさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックする手順と、を実行するように構成される。
【0051】
任意選択的に、プロセッサはさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する手順であって、弱め処理は、マスク追加処理またはぼやけ処理を含む、手順とを実行するように構成される。
【0052】
任意選択的に、チップはさらに、送信機を含む。
【0053】
送信機は、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信するように構成され、通知メッセージは、認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0054】
任意選択的に、プロセッサはさらに、認証コンテンツに基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整するように構成される。
【0055】
任意選択的に、プロセッサはさらに、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定し、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックする場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において当該他のブロックされた表示情報を表示するように構成される。
【0056】
任意選択的に、チップはさらに、受信機を含む。
【0057】
受信機は、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信するように構成される。
【0058】
プロセッサはさらに、生体情報に対して認証を実行するように構成される。
【0059】
プロセッサはさらに、認証が失敗した場合、第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示するように構成され、第2プロンプト情報は、認証が失敗したことをユーザに示すためにおよび/または生体情報を再度入力するようにユーザに指示するために用いられる。
【0060】
任意選択的に、プロセッサはさらに、認証が成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプするように構成される。
【0061】
本願の第5態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、端末が第1態様の方法を実行することを可能にするように用いられる。
【0062】
本願の第6態様は、プログラムを提供し、プログラムは、第1態様の方法を実行するようにプロセッサにより実行される。
【0063】
本願の第7態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードは端末により実行され、端末は、第1態様の方法を実行することが可能にされる。
【0064】
本願の第8態様は、チップシステムを提供する。チップシステムは、上述の態様の実装機能において、例えば、上述した方法でデータおよび/または情報を生成又は処理する認証ウィンドウ表示装置をサポートするように構成されるプロセッサを含む。実行可能な設計例では、チップシステムはさらに、メモリを含み、メモリは、認証ウィンドウ表示装置に必要なプログラム命令及びデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み得る、または、チップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
【0065】
本願はさらに、端末を提供する。端末は、プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インタフェースを含み。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。プロセッサ及びメモリは、バスを用いて接続される。端末が実行される場合、プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータ実行可能命令を実行し、これにより、端末は第1態様の方法を実行する。
【0066】
本願で提供される認証ウィンドウ表示方法及び装置に従って、サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求が検出された後に、認証情報は、サードパーティアプリケーションから取得され、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む。次いで、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて決定され、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される。さらに、第1認証ウィンドウは、表示位置に表示され、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する。サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、認証モードは、サードパーティアプリケーションから取得され、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置に基づいて決定される。従って、ユーザは、認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いて第1認証ウィンドウにおいて本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
図1】本願に従った認証ウィンドウ表示方法の実施形態1の概略フローチャートである。
【0068】
図2a】指紋認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。
【0069】
図2b】指紋認証の間に第1認証ウィンドウを表示する別の概略図である。
【0070】
図3】虹彩認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。
【0071】
図4】顔画像認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。
【0072】
図5a】第1認証ウィンドウが調整される前の概略図である。
【0073】
図5b】第1認証ウィンドウが調整された後の概略図である。
【0074】
図6a】弱め処理前の第1認証ウィンドウの概略図である。
【0075】
図6b】弱め処理後の第1認証ウィンドウの概略図である。
【0076】
図7a】第1認証ウィンドウのサイズが調整される前の概略図である。
【0077】
図7b】第1認証ウィンドウのサイズが調整された後の概略図である。
【0078】
図8a】ブロックされた他の表示情報が処理される前の概略図である。
【0079】
図8b】ブロックされた他の表示情報が処理された後の概略図である。
【0080】
図9】本願に従った認証ウィンドウ表示方法の実施形態2の概略フローチャートである。
【0081】
図10a】第1認証ウィンドウを表示する概略図である。
【0082】
図10b】サードパーティアプリケーションの操作スクリーンの概略図である。
【0083】
図11】本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の概略構造図である。
【0084】
図12】本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。
【0085】
図13】それでも、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。
【0086】
図14】まだ、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。
【0087】
図15】それでもまだ、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。
【0088】
図16】本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置のさらなる概略構造図である。
【0089】
図17】本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置のそれでもさらなる概略構造図である。
【0090】
図18】本願の実施形態に従った端末の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0091】
以下では、本願におけるいくつかの用語を、当業者によるより良い理解を助けるべく説明する。
【0092】
(1)端末は、また、ユーザ機器(User Equipment, UE)、移動局(mobile station, MS)、又はモバイル端末(mobile terminal, MT)等と称され、ユーザに、音声および/またはデータ接続を提供するデバイス、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス又は車両搭載デバイスである。現在、端末は、例えば、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device, MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality, VR)デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)デバイス、産業用制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、リモート医療手術(remote medical surgery)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全性(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、又はスマートホーム(smart home)の無線端末である。
【0093】
(2)本願のユニットは、機能ユニット又は論理ユニットである。ユニットは、ソフトウェアの形態であってよく、ユニットの機能は、プロセッサ実行プログラムコードによって実装される。あるいは、ユニットは、ハードウェアの形態であってよい。
【0094】
(3)"複数の"は、2又はそれより多くを意味し、他の数量詞は同様である。「および/または」という用語は、関連対象物を説明するための対応関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、および、Bのみが存在するという3つの場合を表し得る。文字"/"は、一般に、複数の関連付けられた対象物の間の"または"という関係を示し、"以上"、又は"以下"等により示される範囲は、境界点を含む。
【0095】
本願の実施形態で提供される認証ウィンドウ表示方法は、端末に適用されてよく、例えば、端末を用いて生体認証を実行するシナリオに適用されてよい。従来技術では、サードパーティアプリケーションが生体認識技術を用いることにより本人認証を実行する場合、サードパーティアプリケーションは通常、サードパーティアプリケーションの認証スクリーン及び認証ウィンドウを生成する。具体的には、サードパーティアプリケーションは、認証スクリーンに表示される特定のコンテンツ、又は認証ウィンドウが認証スクリーンに表示される特定の位置等を決定する。さらに、異なるサードパーティアプリケーションは、異なる認証ウィンドウ及び異なる表示位置を有してよい。しかし、端末のハードウェアは、現在連続的に革新され、これにより端末におけるコンポーネントは、ますます多様な形態で配置される。従って、サードパーティアプリケーションの認証スクリーンは、端末のハードウェア形態と抵触し得る。例えば、ベゼルレス電話機において、指紋センサは、スクリーン上の特定の位置に配置されてよい。サードパーティアプリケーションが、ユーザに、認証スクリーン上の指紋認証を実行するように指示する場合、ユーザは、指紋センサの位置を正確に知ることができず、その結果として認証は失敗する。
【0096】
従って、本願の実施形態は認証ウィンドウ表示方法を提供する。方法では、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求を検出した後に、端末は、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する手順であって、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、手順と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する手順であって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、手順と、表示位置に第1認証ウィンドウを表示する手順であって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、手順と、を実行する。サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、認証モードは、サードパーティアプリケーションから取得され、第1認証ウィンドウは、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置に基づいて表示される。従って、ユーザは、第1認証ウィンドウを用いて認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いて生体情報を入力して、本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【0097】
図1は、本願に従った認証ウィンドウ表示方法の実施形態1の概略フローチャートである。本願の実施形態は、認証ウィンドウ表示方法を提供する。方法は、認証ウィンドウ表示方法を実行する任意の装置によって実行されてよい。装置は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアを用いて実現されてよい。本実施形態では、装置は、端末に統合されてよい。図1に示されるように、本実施形態の方法は、以下の段階を含んでよい。
【0098】
段階101:サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得し、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む。
【0099】
この段階では、サードパーティアプリケーションが生体認識技術を用いて本人認証を実行する場合、サードパーティアプリケーションは通常、端末に認証要求を送信する。実際の適用では、サードパーティアプリケーションに対応するサーバは、端末に認証要求を送信してよい。サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求を検出した後に、端末は、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する。認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む。
【0100】
認証モードは、本人認証を実行するべくユーザにより用いられることができる全てのモード、例えば、指紋認証モード、顔画像認証モード、又は虹彩認証モードを含む。認証モードの特定の形態は、本願の本実施形態に限定されない。
【0101】
さらに、第1プロンプト情報は、サードパーティアプリケーションによりユーザに提示された認証モードに関する情報、又はユーザにどのように認証を実行するかを提示するために用いられる情報を含む。
【0102】
段階102:第1認証ウィンドウの表示位置を、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて決定し、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される。
【0103】
この段階では、端末ごとに、端末におけるコンポーネントが配置される方式が決定されると、当該方式は変化しない。このように、端末における認証コンポーネントが配置された位置は固定される。従って、認証モードを取得した後に、端末は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいてスクリーン上の第1認証ウィンドウの表示位置を決定する。具体的には、第1認証ウィンドウは、認証コンポーネントを含む。このように、ユーザは、第1認証ウィンドウにおける認証コンポーネントを用いて生体情報を入力する。さらに、第1認証ウィンドウは、認証コンポーネントを含まなくてよいが、認証コンポーネントの位置は、別の方式でユーザに示される必要があり、これにより、ユーザは、端末における認証コンポーネントの位置を迅速に知る。
【0104】
認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成されるコンポーネントである。例えば、認証モードが指紋認証モードである場合、認証コンポーネントは、これに応じて、指紋センサであり、認証モードが顔画像認証モードである場合、認証コンポーネントは、これに応じてカメラであり、又は認証モードが虹彩認証モードである場合、認証コンポーネントは、これに応じて虹彩センサである。
【0105】
さらに、可能な実装では、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて決定されてよい。対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0106】
具体的には、端末内の各コンポーネントが配置される形態が決定されると、当該形態は、変更されないままで、各認証コンポーネントの位置は、引き渡し後に変化しない。従って、端末は、各認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の対応関係を予め格納してよい。サードパーティアプリケーションから認証モードを取得した後に、端末は、予め格納された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定してよい。
【0107】
例えば、認証コンポーネントがカメラである場合、カメラが端末のスクリーンの上方に配置されると、第1認証ウィンドウは、これに応じて、スクリーンの上方に表示され、又はカメラが端末のスクリーンの中央に配置されると、第1認証ウィンドウは、これに応じて、スクリーンの中央に表示されてよい。従って、ユーザの顔画像がカメラによって正確にキャプチャされることができることが保証される。
【0108】
別の例について、認証コンポーネントが指紋センサであり、指紋センサが端末のスクリーンの中央に配置される場合、第1認証ウィンドウは、これに応じて、スクリーンの中央に表示され、これによりユーザは、指紋センサの位置を正確に知ることができ、それにより、ユーザの指紋データを収集するべく、ユーザが指紋センサ上に指を正確に置くことができることを保証する。
【0109】
さらに、別の可能な実施例では、認証モードを取得して認証モードに対応する認証コンポーネントを知った後に、端末は、内部データを読み取ることにより端末における認証コンポーネントの位置を取得して、認証コンポーネントの位置に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定してよい。このように、認証コンポーネントの位置は、第1認証ウィンドウを用いてユーザに提示されてよく、これにより、認証のための生体情報が認証コンポーネントにより正確に収集されることができるということを保証されることができる。端末は、従来技術の任意の方式で端末における認証コンポーネントの位置を取得してよい。認証コンポーネントの位置を取得する方法について、詳細は、本願では説明されない。
【0110】
さらに、端末の認証モードの数及び認証コンポーネントの数が増加すると、端末のオペレーティングシステムは、統一された生体認証インタフェースを提供する。従って、サードパーティアプリケーションは、インタフェースの有効性を照会し、適切な認証モードを選択できる。
【0111】
段階103:第1認証ウィンドウを表示位置に表示し、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する。
【0112】
この段階では、表示位置を決定した後に、端末は、第1認証ウィンドウを当該表示位置に表示する。第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示して、本人認証を実行するようにユーザに指示する。
【0113】
さらに、端末のオペレーティングシステムは、サードパーティアプリケーションに対して、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(application programming interface, API)の認証を解放する。サードパーティアプリケーションは、オペレーティングシステムの認証機能を呼び出し、認証結果を取得してよい。
【0114】
ユーザが端末を用いて決済を実行する場合に本人認証が実行される必要がある例は、説明のために以下用いられる。
【0115】
図2aは、指紋認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。図2aに示されるように、ユーザが決済を実行する場合、例えばパスワード決済、指紋認証決済、虹彩認証決済、及び顔画像認証決済のような、複数の認証モードは、決済スクリーン201上に表示される。ユーザが"指紋認証決済"をタップする場合、端末に表示されるスクリーンは、決済スクリーン201から認証スクリーン202へジャンプする。
【0116】
端末が各センサの位置を知ることができるので、端末が、指紋センサがスクリーンの特定の位置にあると分かる場合、端末は、指紋センサの位置に基づいて第1認証ウィンドウ203の表示位置を決定し、当該表示位置に、第1認証ウィンドウ203を表示する。可能な実装では、指紋センサは、第1認証ウィンドウ203に含まれてよく、パターン情報は、指紋センサの位置に表示され、ユーザに当該位置に指紋データを入力するように指示する。第1認証ウィンドウ203は、第1プロンプト情報、例えば、"Mr.Zhangに10.00円支払う。あなたの指を以下の指示領域に置く"を表示する。従って、ユーザは、第1プロンプト情報に基づいて、指紋データを入力してよく、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0117】
さらに、別の可能な実装では、図2bは、指紋認証の間に、第1認証ウィンドウを表示する別の概略図である。図2bに示されるように、端末が指紋センサの位置を知り、指紋センサの位置に基づいて第1認証ウィンドウ203の位置を決定する場合、指紋センサは、第1認証ウィンドウ203に含まれなくてよい。例えば、第1認証ウィンドウ203は、指紋センサの上方に表示されてよく、指紋センサの位置は、他の指示識別子を用いて、例えば矢印を用いて、ユーザに示される。第1認証ウィンドウ203は、第1プロンプト情報、例えば、"Mr.Zhangに1000円払う。あなたの指を矢印の下の指示領域に置く"を表示する。従って、ユーザは、第1プロンプト情報に基づいて、指紋データを入力してよく、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0118】
さらに、当業者は、あるいは第1認証ウィンドウ203が、指紋センサの周りの別の位置に表示されてよいことは理解できる。例えば、指紋センサの位置が他の指示情報を用いてユーザに示されることができる限り、第1認証ウィンドウ203は、指紋センサの左もしくは右に、又は指紋センサの下方に表示され、これによりユーザは、指紋データを正しく入力できる。第1認証ウィンドウの特定の表示位置は、本願の本実施形態に限定されない。
【0119】
図3は、虹彩認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。図3に示されるように、ユーザが決済を実行する場合、例えばパスワード決済、指紋認証決済、虹彩認証決済、及び顔画像認証決済のような、複数の認証モードは、決済スクリーン201上に表示される。ユーザが"虹彩認証決済"をタップする場合、端末に表示されるスクリーンは、決済スクリーン201から認証スクリーン204へジャンプする。
【0120】
スクリーン上の虹彩センサの位置を知った後に、端末は、虹彩センサの位置に基づいて第1認証ウィンドウ205の表示位置を決定し、当該表示位置に第1認証ウィンドウ205を表示する。可能な実装では、虹彩センサは、第1認証ウィンドウ205に含まれてよく、パターン情報は、虹彩センサの位置に表示され、ユーザに当該位置に虹彩データを入力するように指示する。第1認証ウィンドウ205は、第1プロンプト情報、例えば"この識別子を見て下さい"を表示する。従って、ユーザは、第1プロンプト情報に基づいて、虹彩データを入力してよく、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0121】
さらに、端末が虹彩センサの位置に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する場合、虹彩センサは、第1認証ウィンドウに含まれなくてよい。例えば、第1認証ウィンドウは、虹彩センサの周りの領域に表示されてよく、虹彩センサの位置は、他の指示識別子を用いて、例えば矢印を用いて、ユーザに示される。虹彩センサに含まれていない第1認証ウィンドウを表示する方式は、指紋センサに含まれていない第1認証ウィンドウを表示する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0122】
図4は、顔画像認証の間に第1認証ウィンドウを表示する概略図である。図4に示されるように、ユーザが決済を実行する場合、例えばパスワード決済、指紋認証決済、虹彩認証決済、及び顔画像認証決済のような、複数の認証モードは、決済スクリーン201上に表示される。ユーザが"顔画像認証決済"をタップする場合、端末に表示されるスクリーンは、決済スクリーン201から認証スクリーン206へジャンプする。
【0123】
端末においてカメラが配置されている位置を知った後に、端末は、カメラの位置に基づいて第1認証ウィンドウ207の表示位置を決定し、当該表示位置に第1認証ウィンドウ207を表示する。可能な実装では、カメラは、第1認証ウィンドウ207に含まれてよく、パターン情報は、カメラの位置に表示され、ユーザに、当該位置に顔画像データを入力するように指示する。第1認証ウィンドウ207は、第1プロンプト情報、例えば、"あなたの顔を下の顔認識ウィンドウに合わせる"を表示する。従って、ユーザは、第1プロンプト情報に基づいて、顔画像データを入力してよく、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0124】
さらに、端末がカメラの位置に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する場合、カメラは、第1認証ウィンドウに含まれなくてよい。例えば、第1認証ウィンドウは、カメラの周りの領域に表示されてよく、カメラの位置は、別の指示識別子を用いて、例えば矢印を用いて、ユーザに示される。カメラに含まれていない第1認証ウィンドウを表示する方式は、指紋センサに含まれていない第1認証ウィンドウを表示する方式と同様であり、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0125】
さらに、カメラが端末のスクリーンの上方に配置される場合、第1認証ウィンドウは、これに応じて、カメラが配置される位置に基づいて、スクリーンの上方に表示されてよい。従って、ユーザの顔画像が、正しく収集されることが保証されることができ、これにより、本人認証の精度は向上されることができる。
【0126】
サードパーティアプリケーションが決済アプリケーションであり、決済アプリケーションが生体認識及び認証機能を呼び出す例が、以下説明のために用いられる。これは、他のサードパーティアプリケーションが生体認識及び認証を実行する処理と同様であり、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0127】
端末は、指紋スケジューリングのようなスケジューリングのための様々な生体認識インタフェースをカプセル化する生体マネージャを実現し、アプリケーションレイヤにおける生体マネージャインタフェースのみをさらす。決済アプリケーションが生体認識及び認証を実行する場合、決済アプリケーションは、認証データセットを用いて、生体認証ウィンドウのテンプレート及び必要なデータを設定してよい。ADSL通信は、認証ビューコールバック(authentication view callback)の登録を通じて、システム認証スクリーンのステムUI及び生体マネージャサービス(biometrics manager service)の間で確立される。最後に、生体マネージャ(biometrics manager)の登録は、端末により提供される生体認証モードにおいて実行され、認証処理を完了する。
【0128】
従って、認証スクリーンが認証コンポーネントに抵触するという従来技術の問題を回避するために、本願の本実施形態において、認証スクリーンの表示位置及び第1認証ウィンドウは、両方、端末により決定され、端末は、認証スクリーンのテンプレート情報を提供し、端末のオペレーティングシステムは、使用のために、サードパーティアプリケーションに対するテンプレート情報を提供する。
【0129】
さらに、サードパーティアプリケーションが本人認証を実行する場合に生成される情報が、ユーザに提示されることができることを保証すべく、サードパーティアプリケーションは、また、端末により決定される認証スクリーン上の第1認証ウィンドウにおいて関連情報を表示してよい。
【0130】
任意選択的に、端末が表示スクリーン上に第1認証ウィンドウを表示した後に、サードパーティアプリケーションは、また、表示スクリーン上に認証ウィンドウをポップアップさせてよい。ユーザが混乱されることを防止すべく、端末はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウに対して関連処理を実行する必要がある。特定の処理方式は、以下のとおり説明される。
【0131】
方式1:サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否か検出される。サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第2認証ウィンドウが、表示スクリーン上に表示される場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズは調整され、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックする。
【0132】
具体的には、図5aは、第1認証ウィンドウが調整される前の概略図であり、図5bは、第1認証ウィンドウが調整された後の概略図である。図5a及び図5bに示されるように、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第2認証ウィンドウ501が表示スクリーンにさらに表示されることを端末が検出する場合、端末は、第1認証ウィンドウ502の位置を調整し、又は第1認証ウィンドウ502のサイズを調整し、又は第1認証ウィンドウ502の位置及びサイズの両方を調整してよく、これにより、調整された第1認証ウィンドウ502は、(図5bに示されるように)第2認証ウィンドウ501をブロックすることができる。第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズが調整された後に、第1認証ウィンドウが第2認証ウィンドウをブロックできる間に、認証コンポーネントの位置はさらに、ユーザに提示される必要があるということに留意すべきである。具体的には、ユーザは、調整された第1認証ウィンドウを用いて生体認証情報を正確に入力することができることを保証される必要がある。
【0133】
この方式では、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示されることを検出した後に、端末は、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックすることができる。従って、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウは、ユーザを混乱させず、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0134】
方式2:サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否か検出される。サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、弱め処理は第3認証ウィンドウに対して実行され、弱め処理は、マスク追加処理および/またはぼやけ処理を含む。
【0135】
具体的には、図6aは、弱め処理前の第1認証ウィンドウの概略図であり、図6bは、弱め処理後の第1認証ウィンドウの概略図である。図6a及び図6bに示されるように、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウ601が表示スクリーン上にさらに表示されることを、端末が検出する場合、端末は、第3認証ウィンドウ601に対して弱め処理を実行してよい。特定の実装処理では、マスク追加処理は、第3認証ウィンドウ601に対して実行されてよく、又は、ぼやけ処理は、第3認証ウィンドウ601に対して実行されてよく、又は、マスク追加処理及びぼやけ処理の両方は、第3認証ウィンドウ601に対して実行されてよい。従って、サードパーティアプリケーションによりポップアップされ、弱め処理が実行された第3認証ウィンドウは、ユーザを混乱させず、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0136】
上述方式において、認証モードが指紋認証である場合に第1認証ウィンドウをどのように調整する又は弱めるかは、説明のための例として用いられるということは留意されるべきである。別の認証モードにおいて第1認証ウィンドウを調整する又は弱める方式は、指紋認証を通じた第1認証ウィンドウを調整する又は弱める方式と同様であり、詳細は再度ここでは説明されない。
【0137】
方式3:通知メッセージはサードパーティアプリケーションに送信され、通知メッセージは、第4認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0138】
具体的には、表示スクリーン上で第1認証ウィンドウを表示する場合、端末は、サードパーティアプリケーションに第4認証ウィンドウのポップアップを禁止することを通知するために、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信してよい。言い換えれば、サードパーティアプリケーションは、表示スクリーン上に認証ウィンドウをポップアップしない。この場合、第1認証ウィンドウのみが、端末の表示スクリーン上に表示され、従って、ユーザは、混乱されず、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0139】
本願の本実施形態では、ユーザエクスペリエンスの一貫性を保証し、ユーザが決定の間に干渉されることを防止するべく、認証スクリーン、第1認証ウィンドウ、及びユーザの操作可能オプションは、全て、端末により決定される。
【0140】
さらに、第1認証ウィンドウが第1プロンプト情報を表示するので、端末は、さらに、第1プロンプト情報に基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整してよい。
【0141】
具体的には、図7aは、第1認証ウィンドウのサイズが調整される前の概略図であり、図7bは、第1認証ウィンドウのサイズが調整された後の概略図である。図7a及び図7bに示されるように、端末が、第1認証ウィンドウ701の表示位置を決定した後、端末は、当該表示位置に第1認証ウィンドウ701を表示し、第1認証ウィンドウ701は、第1プロンプト情報を表示する。第1プロンプト情報は、サードパーティアプリケーションによりユーザに提示された認証モードに関する情報、及びどのように認証を実行するかをユーザに提示するために用いられる情報を含む。第1プロンプト情報が比較的多くの量のコンテンツを含む場合、第1認証ウィンドウ701のサイズは、増加されてよく、これにより、第1プロンプト情報のコンテンツの全てが、平文を通じて第1認証ウィンドウ701において表示される。
【0142】
さらに、第1プロンプト情報が比較的少ない量のコンテンツを含む場合、第1認証ウィンドウ701のサイズは減らされてよい。従って、第1プロンプト情報のコンテンツの全てが、平文を通じて第1認証ウィンドウ701に表示される場合、表示スクリーン上の第1認証ウィンドウ701により占有される領域は、さらに減らされてよい。
【0143】
第1認証ウィンドウのサイズが調整された後に、第1認証ウィンドウが第2認証ウィンドウをブロックできる間、認証コンポーネントの位置はさらに、ユーザに提示される必要があることは留意すべきである。具体的には、ユーザは、調整された第1認証ウィンドウを用いて生体認証情報を正確に入力することができることを保証される必要がある。
【0144】
上述の実施形態では、端末は、第1プロンプト情報に基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整してよく、平文を通じて第1認証ウィンドウにおいて第1プロンプト情報のコンテンツの全てを表示する。従って、ユーザは、他の操作を実行する必要なく、第1プロンプト情報のコンテンツの全てを明確に見ることができ、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0145】
さらに、任意選択的に、表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、端末は、さらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報を第1認証ウィンドウがブロックするか否かを決定する。第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックする場合、端末は、第1認証ウィンドウ以外の表示領域においてブロックされた他の表示情報を表示する。
【0146】
具体的には、図8aは、ブロックされた他の表示情報が処理される前の概略図であり、図8bは、ブロックされた他の表示情報が処理された後の概略図である。図8a及び図8bにおいて示されるように、端末が、決定された表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、端末はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報を第1認証ウィンドウ801がブロックするか否かを決定する必要がある。第1認証ウィンドウ801が他の表示情報、例えば情報"XXXXカード(6629)"をブロックする場合、ユーザが表示情報を全て明確に見ることを可能にするべく、端末は、第1認証ウィンドウ以外の表示領域においてブロックされた他の表示情報を表示し、例えば、第1認証ウィンドウの下方に"XXXXカード(6629)"を表示する。
【0147】
この実施形態では、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報を第1認証ウィンドウがブロックすることを決定する場合、端末は、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、ブロックされた他の表示情報を表示する。従って、ユーザは、表示情報を全て明確に見ることができ、これにより、ユーザエクスペリエンスは向上されることができる。
【0148】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示方法に従って、サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求を検出した後に、端末は、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する手順であって、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、手順と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する手順であって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、手順と、表示位置に第1認証ウィンドウを表示する手順であって、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する、手順とを実行する。サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求が検出された後に、認証モードは、サードパーティアプリケーションから取得され、第1認証ウィンドウの表示位置は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置に基づいて決定される。従って、ユーザは、認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いて第1認証ウィンドウにおいて本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【0149】
図9は、本願に従った認証ウィンドウ表示方法の実施形態2の概略フローチャートである。図1に示される実施形態に基づいて、本実施形態は、第1認証ウィンドウが表示位置に表示された後に、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報に対して認証を実行する実施形態を用いて詳細に説明される。図9に示されるように、本実施形態の方法は、以下の段階を含んでよい。
【0150】
段階901:サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得し、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む。
【0151】
段階902:第1認証ウィンドウの表示位置を、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて決定し、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される。
【0152】
段階903:第1認証ウィンドウを表示位置に表示し、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する。
【0153】
段階901から段階903は、段階101から段階103と同様であり、ここで再度説明されない。
【0154】
段階904:認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信する。
【0155】
本実施形態では、端末が表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、ユーザは、認証コンポーネントを用いて、第1認証ウィンドウにおける第1プロンプト情報に基づいて生体情報を入力する。
【0156】
段階905:生体情報に対して認証を実行する。
【0157】
本実施形態では、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信した後に、端末は、収集された生体情報に対して認証を実行する。実際の適用では、端末は、生体情報を予め格納する。認証を実行する場合、端末は、予め格納された生体情報に対して、収集された生体情報を照合する。照合が成功した場合、それは認証が成功したことを示し、または照合が失敗した場合、それは認証が失敗したことを示す。
【0158】
認証が失敗した場合、段階906が実行され、又は認証が成功した場合、段階907が実行される。
【0159】
段階906:第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示し、第2プロンプト情報は、生体情報を再度入力するようにユーザに指示するために用いられる。
【0160】
具体的には、図10aは、第1認証ウィンドウを表示する概略図である。図10aに示されるように、ユーザが第1認証ウィンドウにおける第1プロンプト情報に基づいて、指紋データを入力した後に、ユーザにより入力された指紋データが、端末に予め格納された指紋データに一致しない場合、端末は、第1認証ウィンドウに第2プロンプト情報を表示し、ユーザに再度生体情報を入力するように指示する。例えば、端末は、第1認証ウィンドウにおいて、"認証失敗。再度指紋情報を入力して下さい"と表示する。
【0161】
段階907:サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプする。
【0162】
具体的には、図10bは、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンの概略図である。図10bに示されるように、ユーザが第1認証ウィンドウにおける第1プロンプト情報に基づいて、指紋データを入力した後に、ユーザにより入力された指紋データが、端末に予め格納された指紋データに一致して成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンはジャンプされる。例えば、"決済完了"と操作スクリーンに表示される。
【0163】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示方法に従って、表示位置に第1認証ウィンドウを表示した後に、端末は、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信し、生体情報に対して認証を実行する。認証が失敗した場合、第1認証ウィンドウは、第2プロンプト情報を表示する。第2プロンプト情報は、認証が失敗したことをユーザに提示する、又は、ユーザに認証が失敗したことを提示した際もしくは後に生体情報を再度入力するようにユーザに指示する、又は、生体情報を再度入力するようにユーザに指示するために用いられる。認証が成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンは、ジャンプされる。認証が失敗した後に、第2プロンプト情報は、ユーザに指示するために第1認証ウィンドウにおいて表示される。従って、ユーザが生体情報を再度入力する場合、ユーザは、それでも認証コンポーネントの位置を知り、認証コンポーネントを用いて第1認証ウィンドウにおいて本人認証を実行することができ、これにより、認証成功率は増加されることができる。
【0164】
本願は、さらに、以下の装置の実施形態を提供する。全ての装置の実施形態は、上記方法の実施形態の方法を実施するために用いられる。具体的には、図11は、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の概略構造図である。図11を参照すると、装置は、取得モジュール11、決定モジュール12、及び表示モジュール13を含む。
【0165】
取得モジュール11は、サードパーティアプリケーションにより送信される認証要求が検出された後に、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得するように構成され、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む。
【0166】
決定モジュール12は、第1認証ウィンドウの表示位置を、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて決定するように構成され、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される。
【0167】
表示モジュール13は、第1認証ウィンドウを当該表示位置に表示するように構成され、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する。
【0168】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示装置は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は、同様であり、再度ここで説明されない。
【0169】
任意選択的に、決定モジュール12は、具体的には、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成され、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0170】
図12は、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。図12を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに、第1検出モジュール14と第1調整モジュール15を含む。
【0171】
第1検出モジュール14は、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否か検出するように構成される。
【0172】
第1調整モジュール15は、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第2認証ウィンドウが表示スクリーンに表示されることを第1検出モジュール14が検出した場合、調整された第1認証ウィンドウが第2認証ウィンドウをブロックするように、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整するように構成される。
【0173】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示装置は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは再度説明されない。
【0174】
図13はさらに、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。図13を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに、第2検出モジュール16と処理モジュール17を含む。
【0175】
第2検出モジュール16は、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出するように構成される。
【0176】
処理モジュール17は、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示されることを、第2検出モジュール16が検出する場合、弱め処理を第3認証ウィンドウに対して実行するように構成され、弱め処理は、マスク追加処理またはぼやけ処理を含む。
【0177】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示装置は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは再度説明されない。
【0178】
図14はさらに、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。図14を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに送信モジュール18を含む。
【0179】
送信モジュール18は、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信するように構成され、通知メッセージは、第4認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0180】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示装置は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは再度説明されない。
【0181】
図15はさらにまだ、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置の別の概略構造図である。図15を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに、第2調整モジュール19を含む。
【0182】
第2調整モジュール19は、認証コンテンツに基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整するように構成される。
【0183】
図16は、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置のさらなる概略構造図である。図16を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに、判断モジュール20を含む。
【0184】
判断モジュール20は、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定するように構成される。
【0185】
表示モジュール13はさらに、判断モジュール20が、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックすることを決定する場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において、ブロックされた他の表示情報を表示するように構成される。
【0186】
図17は、本願の実施形態に従った認証ウィンドウ表示装置のそれでもさらなる概略構造図である。図17を参照すると、図11に示される装置に基づいて、装置はさらに、受信モジュール21と認証モジュール22を含む。
【0187】
受信モジュール21は、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信するように構成される。
【0188】
認証モジュール22は、生体情報に対して認証を実行するように構成される。
【0189】
表示モジュール13はさらに、認証モジュール22により実行される認証が失敗する場合、第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示するように構成され、第2プロンプト情報は、ユーザに生体情報を再度入力するように指示するために用いられる。
【0190】
任意選択的に、ジャンプモジュール23は、認証モジュールにより実行される認証が成功する場合に、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプするように構成される。
【0191】
本願の本実施形態で提供される認証ウィンドウ表示装置は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは再度説明されない。
【0192】
上述の装置のモジュール区分は、単なる論理機能区分であることは留意すべきであり理解すべきである。実際の実装の間に、モジュールの一部又は全てが、1つの物理エンティティに統合されてよく、又は、物理的に分離されてよい。さらに、これらのモジュールは、全て、処理要素を用いて呼び出されるソフトウェアの形態において実現されてよく、又は、全て、ハードウェアの形態で実現されてよく、又は、モジュールの一部は、処理要素を用いて呼び出されるソフトウェアの形態において実現され、モジュールの一部は、ハードウェアの形態で実現されてよい。例えば、送信モジュールは、別々に配置された処理要素であってよく、又は、実現のために装置の特定のチップに統合されてよい。さらに、送信モジュールは、プログラムの形態で装置のメモリに格納され、送信モジュールの機能を実行すべく、装置の特定の処理要素により呼び出されてよい。他のモジュールの実現は、送信モジュールの実現と同様である。さらに、複数のユニットは、一緒に統合されてよく、又は個別に実現されてよい。処理要素はここでは、集積回路であってよく、信号処理機能を有する。実現処理では、上述した方法における段階、又は上述のユニットは、処理要素におけるハードウェア統合論理回路を用いて、又はソフトウェアの形態の命令を用いて、実現されることができる。さらに、上述の送信モジュールは、送信制御モジュールであり、装置の送信装置、例えばアンテナ及び無線周波数装置を用いて情報を送信してよい。
【0193】
上述のモジュールは、上述した方法を実行するための1または複数の集積回路、例えば1または複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1または複数のマイクロプロセッサ(デジタル信号プロセッサ、DSP)、又は1または複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として構成されてよい。別の例について、上述のユニットの1つが、プログラムをスケジューリングする処理要素の形態で実現される場合、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、中央処理ユニット(CPU)、又はプログラムを呼び出すことができる他のプロセッサであってよい。別の例について、ユニットは、一緒に統合されてよく、システムオンチップ(SoC)の形態で実現されてよい。
【0194】
図18は、本願の実施形態に従った端末の概略構造図である。本願の本実施形態で提供される端末は、図1及び図9で本願の実施形態において実現される方法を実行するように構成されてよい。説明を簡易にするために、本願の本実施形態に関連する一部のみが示される。開示されない特定の技術詳細について、図1及び図9において示される本願の実施形態を参照する。
【0195】
端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer, UMPC)、ネットブック、又は携帯情報端末(personal digital assistant, PDA(登録商標))のような端末デバイスであってよい。端末が携帯電話である例は、本願の本実施形態を説明するために用いられる。図18は、本願の実施形態に関連する携帯電話300の構造の一部のブロック図である。
【0196】
図18に示されるように、携帯電話300は、無線周波数(radio frequency, RF)回路320、メモリ330、入力ユニット340、表示ユニット350、重力センサ360、音声回路370、プロセッサ380、及び電源390のようなコンポーネントを含む。図18に示される携帯電話の構造が、携帯電話に対する制約を構成しないことは、当業者は理解してよく、携帯電話は、図に示されるものより多くのもしくはより少ないコンポーネントを含み、又はいくつかのコンポーネントを組み合わせ、又は異なるコンポーネント配置を有してよい。
【0197】
以下は、図18に関連して、詳細に、携帯電話300のコンポーネントの全てを説明する。
【0198】
RF回路320は、情報受信及び送信処理において又はコール処理において、信号を受信及び送信するように構成されてよい。具体的には、基地局からダウンリンク情報を受信した後に、RF回路320は、処理のために、プロセッサ380へダウンリンク情報を送信し、基地局へアップリンクデータを送する。一般に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、LNA(低ノイズ増幅器)、及びデュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。また、RF回路320はさらに、無線通信を介してネットワーク及び別のデバイスと通信してよい。無線通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)、電子メール、及びショートメッセージサービス(SMS)等を含むが、これらに限定されない、任意の通信規格又はプロトコルを用いてよい。
【0199】
メモリ330は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するように構成されてよい。プロセッサ380は、メモリ330に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行し、携帯電話300の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ330は、主に、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、又は少なくとも1つの機能(例えば、音響再生機能又は画像プレイ機能)により必要とされるアプリケーション等を格納してよい。データ記憶領域は、携帯電話300が用いられる場合等に作成されるデータ(例えば、音声データ、イメージデータ、又は電話帳)を格納してよい。さらに、メモリ330、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、又は、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような不揮発性メモリを含んでよい。
【0200】
入力ユニット340は、入力デジタル又は文字情報を受信し、携帯電話300のユーザセッティング及び機能制御に関連するキー信号入力を生成するように構成されてよい。具体的には、入力ユニット340は、タッチスクリーン341と別の入力デバイス342を含んでよい。タッチスクリーン341は、また、タッチパネルと称されてよく、タッチスクリーン341上又は近くにユーザにより実行されるタッチ操作(例えば、指又はスタイラスのような任意の適切な物体又は付属物を用いて、タッチスクリーン341上又はタッチスクリーン341近くへのユーザにより実行される操作)を収集し、予め設定されたプログラムに基づいて対応する接続装置を駆動してよい。任意選択的に、タッチスクリーン341は、2つの部分、すなわち、タッチ検出装置およびタッチコントローラを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチの向きを検出し、タッチ操作により生成される信号を検出し、タッチコントローラに信号を送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換し、次に、タッチポイント座標をプロセッサ380に送信する。さらに、タッチコントローラは、プロセッサ380により送信されるコマンドを受信し、コマンドを実行してよい。さらに、タッチスクリーン341は、抵抗タイプ、静電容量タイプ、赤外線ビームタイプ、及び表面弾性波タイプのような複数のタイプにおいて実現されてよい。タッチスクリーン341に追加して、入力ユニット340は、さらに別の入力デバイス342を含んでよい。具体的には、別の入力デバイス342は、物理キーボード、(ボリューム制御キー又はスイッチキーのような)機能キー、トラックボール、マウス、及びジョイスティック等の1または複数を含んでよいが、これらに限定されない。
【0201】
表示ユニット350は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報、及び携帯電話300の様々なメニューを表示するように構成されてよい。表示ユニット350は、表示パネル351を含んでよい。任意選択的に、表示パネル341は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、又は有機発光ダイオード(organic light-emitting diode, OLED)等の形態で構成されてよい。さらに、タッチスクリーン341は、表示パネル351を覆ってよい。タッチスクリーン341上又は近くに実行されたタッチ操作を検出した後に、タッチスクリーン341は、プロセッサ380にタッチ操作を送信して、タッチイベントのタイプを決定し、次いで、プロセッサ380は、タッチイベントのタイプに基づいて、表示パネル351上に対応する視覚出力を提供する。図18では、タッチスクリーン341及び表示パネル351は、2つの個別のコンポーネントとして用いられ、携帯電話300の入力及び出力機能を実現する。しかし、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン341及び表示パネル351は、携帯電話300の入力及び出力機能を実現するべく、統合されてよい。
【0202】
重力センサ(gravity sensor)360は、携帯電話の各方向における(通常は、3軸における)加速度の大きさを検出してよく、重力センサ360が静止している場合に重力の大きさ及び方向を検出してよく、携帯電話の姿勢を識別するためのアプリケーション(例えば、横向きモードと縦向きモードとの間のスクリーン切り替え、関連するゲーム、及び磁力計の姿勢キャリブレーション)、及び振動識別関連機能(例えば、歩数計又はノック)等において用いられてよい。
【0203】
携帯電話300は、さらに、光センサのような別のセンサを含んでよい。具体的には、光センサは、環境光センサおよび近接センサを含んでよい。環境光センサは、環境光の輝度に基づいて表示パネル341の輝度を調整してよい。近接センサは、物体が携帯電話に接近しているか否か又はタッチしているか否かを検出してよく、携帯電話300が耳に近接している場合、表示パネル341および/またはバックライトを電力オフしてよい。携帯電話300は、さらに、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、又は赤外線センサのような別のセンサを設けられてよい。詳細は、ここでは説明しない。
【0204】
音声回路370、スピーカ371、およびマイク372は、ユーザと携帯電話300との間の音声インタフェースを提供し得る。音声回路370は、受信した音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ371に送信してよく、スピーカ371は、電気信号を音響信号に出力のために変換する。さらに、マイク372は、収集された音響信号を電気信号に変換し、音声回路370は、電気信号を受信し、電気信号を音声データに変換し、次いで、RF回路320に音声データを出力し、音声データを、例えば別の携帯電話に送信し、又は、さらなる処理のためにメモリ330に音声データを出力する。
【0205】
プロセッサ380は、携帯電話300の制御センターである。プロセッサ380は、全体の携帯電話の全てのパーツに、様々なインタフェース及びラインを用いて接続され、メモリ330に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを起動又は実行し、メモリ330に格納されたデータを呼び出すことにより、携帯電話300及びデータ処理の様々な機能を実行し、携帯電話に対する全般的な監視を実行する。任意選択的に、プロセッサ380は、1または複数の処理ユニットを含んでよい。任意選択的に、プロセッサ380は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してよい。アプリケーションプロセッサは主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、及びアプリケーション等を処理してよい。モデムプロセッサは主に、無線通信を処理する。モデムプロセッサは代替的に、プロセッサ380に統合されなくてもよいことが理解されることができる。
【0206】
携帯電話300はさらに、各コンポーネントに電力を供給する電源390(例えば、バッテリ)を含む。任意選択で、電源は、電力管理システムを用いてプロセッサ380に論理的に連結され、当該電力管理システムを用いて充放電管理及び電力消費管理などの機能を実装してよい。
【0207】
示されないが、携帯電話300は、さらに、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity, WiFi)モジュール、及びBluetooth(登録商標)モジュール等を含んでよい。詳細はここでは説明されない。
【0208】
本願の本実施形態では、プロセッサ380は、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求を取得する手順と、サードパーティアプリケーションにより送信された認証要求に応じて、サードパーティアプリケーションから認証情報を取得する手順であって、認証情報は、認証モード及び第1プロンプト情報を含む、手順と、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び認証モードに基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定する手順であって、認証コンポーネントは、ユーザの生体情報を収集するように構成される、手順と、を実行するように構成される。
【0209】
表示ユニット350は、すなわち、ディスプレイは、表示位置に第1認証ウィンドウを表示するように構成され、第1認証ウィンドウは、第1プロンプト情報を表示する。
【0210】
第1認証ウィンドウの表示位置を決定した後に、プロセッサは、対応する表示を実行するように、表示ユニットに示してよい。あるいは、プロセッサが第1認証ウィンドウの表示位置を決定した後に、プロセッサは、表示コンテンツメモリにおける特定のコンテンツを更新してよく、表示ユニットは、コンテンツを表示する。具体的には、表示ユニットにより表示されてよいコンテンツは、テキスト、文字、パターン、又はこれらの任意の組み合わせである。
【0211】
本願の本実施形態では、プロセッサ380は、具体的には、認証モード及び予め設定された対応関係に基づいて、第1認証ウィンドウの表示位置を決定するように構成され、ここで、対応関係は、認証モードに対応する認証コンポーネントの位置及び第1認証ウィンドウの表示位置の間の関係を含む。
【0212】
さらに、プロセッサ380はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第2認証ウィンドウが表示スクリーン上に表示される場合、第1認証ウィンドウの位置および/またはサイズを調整し、これにより、調整された第1認証ウィンドウは、第2認証ウィンドウをブロックする手順と、を実行するように構成される。
【0213】
プロセッサ380はさらに、サードパーティアプリケーションによりポップアップされた第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示されるか否かを検出する手順と、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる第3認証ウィンドウが端末の表示スクリーン上に表示される場合、第3認証ウィンドウに対して弱め処理を実行する手順であって、弱め処理は、マスク追加処理またはぼやけ処理を含む、手順とを実行するように構成される。
【0214】
さらに、プロセッサは、サードパーティアプリケーションに通知メッセージを送信することを決定するように構成され、通知メッセージは、認証ウィンドウのポップアップを禁止するべく、サードパーティアプリケーションに通知するために用いられる。
【0215】
プロセッサ380はさらに、認証コンテンツに基づいて、第1認証ウィンドウのサイズを動的に調整するように構成される。
【0216】
プロセッサ380はさらに、第1認証ウィンドウが、サードパーティアプリケーションによりポップアップされる認証ウィンドウ以外の表示スクリーン上の他の表示情報をブロックするか否かを決定し、第1認証ウィンドウが他の表示情報をブロックする場合、第1認証ウィンドウ以外の表示領域において当該ブロックされた他の表示情報を表示するように構成される。
【0217】
プロセッサはさらに、認証コンポーネントにより収集されるユーザの生体情報を受信するように構成される。
【0218】
プロセッサ380はさらに、生体情報に対して認証を実行するように構成される。
【0219】
プロセッサ380はさらに、認証が失敗した場合、第1認証ウィンドウにおいて第2プロンプト情報を表示するように構成され、第2プロンプト情報は、ユーザに生体情報を再度入力するように指示するために用いられる。
【0220】
プロセッサ380はさらに、認証が成功した場合、サードパーティアプリケーションの操作スクリーンにジャンプすることを決定し、ディスプレイに、対応するスクリーンジャンプ表示を実行するように示すように構成される。
【0221】
本願は、さらに、装置の実施形態を提供する。具体的には、端末が提供され、端末は、プロセッサ、メモリ、バス、及び通信インタフェースを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。プロセッサは、バスを用いてメモリに接続される。端末が実行される場合、プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータ実行可能命令を実行し、これにより、端末は上述の方法の実施形態に記録された方法を実行する。
【0222】
本願の本実施形態で提供される端末は、上述の対応する方法の実施形態を実行してよい。実装原理および技術的効果は同様であり、ここでは再度説明されない。
【0223】
本願は、さらに、可読記憶媒体及びコンピュータプログラムを含む記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムは、上述の実施形態のいずれか1つにおいて提供される認証ウィンドウ表示方法を実現するために用いられる。
【0224】
本願は、さらに、プログラム製品を提供する。プログラム製品は、コンピュータプログラム(すなわち、実行可能命令)を含み、コンピュータプログラムは、可読記憶媒体に格納される。端末の少なくとも1つのプロセッサは、可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み出し、少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行し、これにより、端末は、上述の実装例において提供された認証ウィンドウ表示方法を実施する。
【0225】
本願の実施形態はさらに、少なくとも1つの記憶素子及び少なくとも1つの処理要素を含む認証ウィンドウ表示装置を提供する。少なくとも1つの記憶素子は、プログラムを格納するように構成される。プログラムが実行される場合、認証ウィンドウ表示装置は、上述の実施形態のいずれか1つにおける端末の操作を実行することが可能にされる。装置は、端末におけるチップであってよい。本願のドキュメントで言及されたチップは、集積回路である。具体的には、チップは、シングルユニバーサルチップ、ASIC、FPGAのようなプログラム可能チップ、複数のチップの組み合わせ、又はシステムオンチップ(SoC)等であってよく、これらの特定の物理デバイス形態は、本願に限定されない。
【0226】
上述の方法の実施形態の段階の全て又は一部は、プログラム命令関連ハードウェアにより実施されてよい。上述のプログラムは、可読メモリに格納されてよい。プログラムが実行される場合、方法の実施形態の段階は、実行される。上述のメモリ(記憶媒体)は、リードオンリメモリ(英語:read-only memory, 簡略にROM)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ(英語:magnetic tape)、フロッピディスク(英語:floppy disk)、光ディスク(英語:optical disc)及びこれらの任意の組み合わせを含む。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10a
図10b
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【外国語明細書】