知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123324
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ステータ
(51)【国際特許分類】
H02K 3/34 20060101AFI20240905BHJP
H02K 3/487 20060101ALI20240905BHJP
【ＦＩ】
H02K3/34 C
H02K3/487 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023030632
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】ニデック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(74)【代理人】
【識別番号】100196623
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 計介
(72)【発明者】
【氏名】橋本 歩
【テーマコード（参考）】
5H604
【Ｆターム（参考）】
5H604BB01
5H604BB08
5H604BB14
5H604CC01
5H604CC05
5H604CC15
5H604DB15
5H604DB26
5H604PB03
5H604QC01
(57)【要約】 （修正有）
【課題】スロット内に複数種類の絶縁部材が収容されているステータにおいて、スロットにおけるコイルの占積率を向上可能な構成を提供する。
【解決手段】ステータ１は、スロット６の内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材３と、スロットの開口側に位置し、スロットの開口６ａを塞ぐ第２絶縁部材４と、第１絶縁部材及び第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線５と、を有する。第１絶縁部材は、底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部３１と、一対の第１径方向絶縁部３２とを有する。第２絶縁部材は、開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部４１と、径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部４２とを有する。スロットを軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである。
【選択図】図３
【解決手段】ステータ１は、スロット６の内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材３と、スロットの開口側に位置し、スロットの開口６ａを塞ぐ第２絶縁部材４と、第１絶縁部材及び第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線５と、を有する。第１絶縁部材は、底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部３１と、一対の第１径方向絶縁部３２とを有する。第２絶縁部材は、開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部４１と、径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部４２とを有する。スロットを軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に貫通するとともに径方向に開口する複数のスロットを有する筒状のステータコアと、
前記スロットの内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材と、
前記スロットの開口側に位置し、前記スロットの開口を塞ぐ第２絶縁部材と、
前記第１絶縁部材及び前記第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線と、
を有し、
前記第１絶縁部材は、
前記スロットを前記ステータコアの軸方向から見て、前記スロットの開口側とは反対側に位置する底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部と、前記周方向絶縁部の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部とを有し、
前記第２絶縁部材は、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部と、前記スロットにおける前記周方向一方の側面の少なくとも一部及び前記周方向の他方の側面の少なくとも一部に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部とを有し、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、前記一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである、
ステータ。
前記スロットの内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材と、
前記スロットの開口側に位置し、前記スロットの開口を塞ぐ第２絶縁部材と、
前記第１絶縁部材及び前記第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線と、
を有し、
前記第１絶縁部材は、
前記スロットを前記ステータコアの軸方向から見て、前記スロットの開口側とは反対側に位置する底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部と、前記周方向絶縁部の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部とを有し、
前記第２絶縁部材は、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部と、前記スロットにおける前記周方向一方の側面の少なくとも一部及び前記周方向の他方の側面の少なくとも一部に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部とを有し、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、前記一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである、
ステータ。
【請求項2】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記第１絶縁部材における前記第１径方向絶縁部の径方向の端部は、前記第２絶縁部材における前記第２径方向絶縁部の径方向の端部に対して、径方向に接触していて、
前記一対の第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側の内面を覆っている、
ステータ。
前記第１絶縁部材における前記第１径方向絶縁部の径方向の端部は、前記第２絶縁部材における前記第２径方向絶縁部の径方向の端部に対して、径方向に接触していて、
前記一対の第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側の内面を覆っている、
ステータ。
【請求項3】
請求項２に記載のステータにおいて、
前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状であり、
前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材と同じ厚さを有するシート状であり、
前記スロットの側面は、
前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と同じである、
ステータ。
前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状であり、
前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材と同じ厚さを有するシート状であり、
前記スロットの側面は、
前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と同じである、
ステータ。
【請求項4】
請求項２に記載のステータにおいて、
前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状であり、
前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材の厚さとは異なる厚さを有するシート状であり、
前記スロットの側面は、
前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と異なる、
ステータ。
前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状であり、
前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材の厚さとは異なる厚さを有するシート状であり、
前記スロットの側面は、
前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と異なる、
ステータ。
【請求項5】
請求項４に記載のステータにおいて、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きく、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である、
ステータ。
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きく、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である、
ステータ。
【請求項6】
請求項４に記載のステータにおいて、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも小さく、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第１側面の間の距離から前記一対の第２側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である、
ステータ。
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも小さく、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第１側面の間の距離から前記一対の第２側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である、
ステータ。
【請求項7】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記第１絶縁部材は、シート状であり、
前記第２絶縁部材は、シート状であり、
前記第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側で、前記第１径方向絶縁部に対して、厚み方向に重なっていて、
前記スロットの側面は、
前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっていない前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっている前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第３側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第３側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きく、
前記一対の第３側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第２絶縁部材の厚さを２倍した値である、
ステータ。
前記第１絶縁部材は、シート状であり、
前記第２絶縁部材は、シート状であり、
前記第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側で、前記第１径方向絶縁部に対して、厚み方向に重なっていて、
前記スロットの側面は、
前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっていない前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、
前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっている前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第３側面と、
を含み、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第３側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きく、
前記一対の第３側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第２絶縁部材の厚さを２倍した値である、
ステータ。
【請求項8】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記スロットの内面は、
前記周方向の側面と前記底面とを接続する第１接続部を有し、
前記第１接続部は、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記コイル線の半径と前記第１絶縁部材の厚さとの和を曲率半径とする曲面である、
ステータ。
前記スロットの内面は、
前記周方向の側面と前記底面とを接続する第１接続部を有し、
前記第１接続部は、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記コイル線の半径と前記第１絶縁部材の厚さとの和を曲率半径とする曲面である、
ステータ。
【請求項9】
請求項１から請求項８のいずれか一つに記載のステータにおいて、
前記複数のコイル線は、
径方向に一列に並ぶ複数のコイル列部を構成し、
前記複数のコイル列部は、周方向に並び、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記周方向に隣り合う前記コイル列部の中心線同士の間の距離は、前記コイル線の直径未満である、
ステータ。
前記複数のコイル線は、
径方向に一列に並ぶ複数のコイル列部を構成し、
前記複数のコイル列部は、周方向に並び、
前記スロットを前記軸方向から見て、前記周方向に隣り合う前記コイル列部の中心線同士の間の距離は、前記コイル線の直径未満である、
ステータ。
【請求項10】
請求項１に記載のステータにおいて、
前記第１絶縁部材は、絶縁紙であり、
前記第２絶縁部材は、ウェッジである、
ステータ。
前記第１絶縁部材は、絶縁紙であり、
前記第２絶縁部材は、ウェッジである、
ステータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータに関する。
【背景技術】
【0002】
ティースを有するステータコアと、ティース間のスロット内に収容されるコイル線と、を備えるステータが知られている。例えば、特許文献１には、スロットの内面を覆うインシュレータ部材を介して、前記各スロットに巻回される巻線を備えた電動機の積層コアが開示されている。前記特許文献１には、スロットのデッドスペースを抑えて、前記スロット内での巻線の占積率を向上させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２００１－２９８９１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数種類の絶縁部材を介してスロット内に複数のコイル線が収容されているステータでは、前記複数種類の絶縁部材に囲まれたコイル収容空間の幅が径方向に一定でない場合がある。前記コイル収容空間の幅が径方向に一定でない場合、前記コイル収容空間内に複数のコイル線を規則正しく並べられないデッドスペースが生じる可能性がある。その結果、スロットにおけるコイルの占積率が低下する可能性がある。そこで、スロット内に複数種類の絶縁部材が収容されているステータにおいて、スロットにおけるコイルの占積率を向上可能な構成が求められている。
【0005】
本発明の目的は、スロット内に複数種類の絶縁部材が収容されているステータにおいて、スロットにおけるコイルの占積率を向上可能な構成を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な一実施形態に係るステータは、軸方向に貫通するとともに径方向に開口する複数のスロットを有する筒状のステータコアと、前記スロットの内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材と、前記スロットの開口側に位置し、前記スロットの開口を塞ぐ第２絶縁部材と、前記第１絶縁部材及び前記第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線と、を有する。前記第１絶縁部材は、前記スロットを前記ステータコアの軸方向から見て、前記スロットの開口側とは反対側に位置する底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部と、前記周方向絶縁部の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部とを有する。前記第２絶縁部材は、前記スロットを前記軸方向から見て、前記開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部と、前記スロットにおける前記周方向一方の側面の少なくとも一部及び前記周方向の他方の側面の少なくとも一部に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部とを有する。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、前記一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、スロット内に複数種類の絶縁部材が収容されているステータにおいて、スロットにおけるコイルの占積率を向上可能な構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表しているわけではない。
【0010】
なお、以下の説明では、ステータコアの中心軸Ｐと平行な方向を軸方向、中心軸Ｐに直交する方向を径方向、中心軸Ｐを中心とする円弧に沿う方向を周方向、とそれぞれ称する。
【0011】
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
【0012】
（実施形態１）
（ステータの構成）
図１から図６を参照して、本発明の例示的な実施形態に係るステータ１について説明する。ステータ１は、中心軸Ｐに沿って延びる筒状である。ステータ１では、例えば分布巻きによって、コイル線５がステータコア２のティース２２に巻き付けられる。図１に示すように、ステータ１は、ステータコア２と、絶縁紙３と、ウェッジ４と、複数のコイル線５とを有する。
（ステータの構成）
図１から図６を参照して、本発明の例示的な実施形態に係るステータ１について説明する。ステータ１は、中心軸Ｐに沿って延びる筒状である。ステータ１では、例えば分布巻きによって、コイル線５がステータコア２のティース２２に巻き付けられる。図１に示すように、ステータ１は、ステータコア２と、絶縁紙３と、ウェッジ４と、複数のコイル線５とを有する。
【0013】
図２に示すように、ステータコア２は、筒状である。ステータコア２は、複数の板状のコア板が厚み方向に積層されている。ステータコア２は、周方向に延びるバックヨーク部２１と、バックヨーク部２１からステータコア２の径方向内方に突出する複数のティース２２とを有する。複数のティース２２は、ステータコア２の周方向に並んでいる。
【0014】
ステータコア２は、複数のスロット６を有する。各スロット６は、周方向に隣り合うティース２２の間に位置する。複数のスロット６は、ステータコア２を軸方向に貫通するとともに、ステータコア２の径方向内方に開口している。
【0015】
図１に示すように、ステータコア２の複数のスロット６内には、巻回されたコイル線５が収容されている。
【0016】
図３は、図１の部分拡大図である。図１及び図３に示すように、スロット６内には、絶縁紙３、ウェッジ４及びコイル線５が収容されている。絶縁紙３は、本発明の第１絶縁部材である。ウェッジ４は、本発明の第２絶縁部材である。
【0017】
図４に示すように、スロット６は、一対の側面６０と、底面７０と、第１接続部８０とを有する。本実施形態では、スロット６は、径方向内方に開口する開口６ａを有する。
【0018】
一対の側面６０は、ステータコア２の周方向に並んでいる。一対の側面６０は、スロット６をステータコア２の軸方向から見て、ステータコア２の径方向に延びている。一対の側面６０は、底面７０側に位置する一対の第１側面６１と、開口６ａ側に位置する一対の第２側面６２とを含む。一対の第１側面６１の間の距離は、Ｌ６１である。一対の第２側面６２の間の距離は、Ｌ６２である。本実施形態では、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１と同じである。
【0019】
底面７０は、開口６ａとは径方向の反対側に位置する。底面７０は、前記軸方向から見て、ステータコア２の周方向に延びている。
【0020】
第１接続部８０は、底面７０と一対の側面６０とを接続する曲面である。第１接続部８０は、前記軸方向から見てスロット６の外側に凸状の曲面である。本実施形態では、図６に示すように、第１接続部８０は、前記軸方向から見て、コイル線５の半径Ｌ５ｈと絶縁紙３の厚さＬ３との和を曲率半径とする曲面である。
【0021】
絶縁紙３は、シート状で且つ紙製の部材である。図５に示すように、絶縁紙３の厚さは、Ｌ３である。
【0022】
絶縁紙３は、スロット６の内面の一部を覆っている。絶縁紙３は、スロット６の底面７０側において、スロット６内に収容された複数のコイル線５とスロット６の内面との間に位置している。
【0023】
絶縁紙３は、周方向絶縁部３１と、一対の第１径方向絶縁部３２とを有する。周方向絶縁部３１は、スロット６をステータコア２の軸方向から見て、スロット６の底面７０に沿って周方向に延びている。一対の第１径方向絶縁部３２は、前記軸方向から見て、周方向絶縁部３１の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びている。一対の第１径方向絶縁部３２は、第１側面６１を覆っている。
【0024】
前記軸方向から見て、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離は、Ｌ３１である。なお、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離とは、一対の第１径方向絶縁部３２のうち一方の第１径方向絶縁部３２の表面と、他方の第１径方向絶縁部３２の表面との間の最短距離である。
【0025】
ウェッジ４は、ステータコア２の軸方向に延びる樹脂製のシート状の部材である。図５に示すように、ウェッジ４の厚さは、Ｌ４である。本実施形態では、ウェッジ４の厚さＬ４は、絶縁紙３の厚さＬ３と同じである。
【0026】
ウェッジ４は、スロット６の開口６ａ側に位置し、スロット６の開口６ａを塞いでいる。ウェッジ４は、スロット６内に挿入されたコイル線５が、スロット６の開口６ａからステータコア２の径方向内方に出ることを防止する。
【0027】
本実施形態では、ウェッジ４は、スロット６の内面の一部を覆っている。ウェッジ４は、スロット６の開口６ａ側において、スロット６内に収容された複数のコイル線５とスロット６の内面との間に位置している。
【0028】
ウェッジ４は、開口絶縁部４１と、一対の第２径方向絶縁部４２とを有する。開口絶縁部４１は、前記軸方向から見て、開口６ａに沿って周方向に延びている。一対の第２径方向絶縁部４２は、前記軸方向から見て、開口絶縁部４１の周方向の一端及び他端からそれぞれスロット６の一対の側面６０に沿って径方向に延びている。
【0029】
本実施形態では、一対の第２径方向絶縁部４２は、第２側面６２を覆っている。前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離は、Ｌ４１である。なお、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離とは、一対の第２径方向絶縁部４２のうち一方の第２径方向絶縁部４２の表面と、他方の第２径方向絶縁部４２の表面との間の最短距離である。
【0030】
図５に示すように、本実施形態では、絶縁紙３の一対の第１径方向絶縁部３２と、ウェッジ４の一対の第２径方向絶縁部４２とは、重なっていない。すなわち、本実施形態では、絶縁紙３における第１径方向絶縁部３２の径方向の端部は、ウェッジ４における第２径方向絶縁部４２の径方向の端部に対して、径方向に接触している。一対の第２径方向絶縁部４２は、スロット６の開口６ａ側の内面を覆っている。
【0031】
これにより、絶縁紙３及びウェッジ４は、内側に複数のコイル線５を収容可能なコイル収容空間Ｓを構成する。
【0032】
図３、図５及び図６に示すように、コイル線５は、円形の断面形状を有する。コイル線５の直径は、Ｌ５である。複数のコイル線５は、絶縁紙３及びウェッジ４によって囲まれたコイル収容空間Ｓ内に収容されている。本実施形態では、複数のコイル線５は、ステータコア２の径方向及びステータコア２の周方向に規則正しく並んでいる。
【0033】
複数のコイル線５が収容されるコイル収容空間Ｓは、絶縁紙３及びウェッジ４によって構成される。よって、図５に示すように、コイル収容空間Ｓの幅のうちステータコア２の径方向外方における幅は、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１である。コイル収容空間Ｓの幅のうちステータコア２の径方向内方における幅は、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１である。
【0034】
図５に示すように、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１から、絶縁紙３の厚さＬ３を２倍した値を引いた距離である。一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１は、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２から、ウェッジ４の厚さＬ４を２倍した値を引いた距離である。なお、上述したように、本実施形態では、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１は、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２と同じである。また、絶縁紙３の厚さＬ３は、ウェッジ４の厚さＬ４と同じである。
【0035】
したがって、本実施形態では、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１は、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１と、同じである。すなわち、コイル収容空間Ｓの幅は、径方向に一定である。
【0036】
スロット内に絶縁紙及びウェッジが位置するステータでは、絶縁紙のうち前記スロットに沿って径方向に延びる部分同士の間の周方向距離と、ウェッジのうち前記スロットに沿って径方向に延びる部分同士の間の周方向距離とが異なる場合がある。なお、前記周方向距離とは、周方向に並ぶ一対の部材のうち一方の部材の表面と、他方の部材の表面との間の最短距離である。
【0037】
このような場合に、スロット内に円形の断面形状を有する複数のコイル線を収容すると、前記スロット内に前記複数のコイル線を規則正しく並べられないデッドスペースが生じる可能性がある。これにより、ステータコアのスロットにおけるコイルの占積率が低下する可能性がある。なお、占積率は、ステータをステータの軸方向に対して垂直な方向に切断した断面視において、（コイル線の被膜を除く総断面積）／（ウェッジ及び絶縁紙を除くスロットの断面積）で求められる値である。
【0038】
これに対して、本実施形態では、複数のコイル線５が収容されるコイル収容空間Ｓの幅は、径方向に一定である。これにより、コイル収容空間Ｓ内に、複数のコイル線５を規則正しく並べることができる。よって、本実施形態のステータ１では、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0039】
すなわち、本構成例では、絶縁紙３は、所定の厚さを有するシート状である。ウェッジ４は、絶縁紙３と同じ厚さを有するシート状である。スロット６の側面６０は、第１径方向絶縁部３２によって覆われている一対の第１側面６１と、第２径方向絶縁部４２によって覆われている一対の第２側面６２と、を含む。スロット６を前記軸方向から見て、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１と同じである。
【0040】
この構成では、絶縁紙３及びウェッジ４は、それぞれ、同じ厚さを有するシート状である。軸方向から見て、スロット６の一対の側面６０の間の距離は、絶縁紙３によって覆われている部分と、ウェッジ４によって覆われている部分とで、同じ距離である。これにより、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１と、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１とを等しくすることができる。したがって、スロット６内に絶縁紙３及びウェッジ４が位置するステータにおいて、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0041】
図３及び図６に示すように、本実施形態では、コイル収容空間Ｓ内で、複数のコイル線５は、径方向に一列に並んでいる。径方向に一列に並ぶ複数のコイル線５は、コイル列部５１を構成している。コイル収容空間Ｓ内で、複数のコイル列部５１は、周方向に並んでいる。
【0042】
図６に示すように、軸方向から見て、コイル列部５１ａに含まれるコイル線５ａの中心の径方向位置Ｐ１と、該コイル列部５１ａに隣り合うコイル列部５１ｂに含まれるコイル線５ｂの中心の径方向位置Ｐ２とは、異なっている。具体的には、前記軸方向から見て、コイル列部５１ｂに含まれるコイル線５ｂは、径方向に並ぶコイル線５ａ同士の中間に位置している。すなわち、本実施形態では、軸方向から見て、コイル線５ｂの中心の周方向位置とコイル線５ａの中心の周方向位置との周方向距離は、コイル線５ａの中心の径方向位置とコイル線５ｂの中心の径方向位置とが同じである場合に比べて、小さい。なお、前記周方向距離とは、ステータコア２の径方向に対して直交する方向の距離である。
【0043】
よって、本実施形態では、コイル列部５１ｂに含まれる複数のコイル線５ｂの中心を結んだ軸線であるコイル列部５１ｂの中心線Ｃ２と、コイル列部５１ａの中心線Ｃ１との周方向距離は、コイル線５の直径Ｌ５よりも、小さい。
【0044】
すなわち、本実施形態では、コイル収容空間Ｓ内に収容された複数のコイル線５は、コイル線５が径方向に一列に並ぶ複数のコイル列部５１を構成している。複数のコイル列部５１は、周方向に並んでいる。スロット６を前記軸方向から見て、前記周方向に隣り合うコイル列部５１の中心線同士の間の距離Ｌ５１は、コイル線５の直径Ｌ５未満である。
【0045】
この構成により、複数のコイル線５を、コイル収容空間Ｓ内でスペース効率良く収容することができる。したがって、ステータコア２のスロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0046】
また、本実施形態では、スロット６の内面は、周方向の側面６０と底面７０とを接続する第１接続部８０を有する。第１接続部８０は、スロット６を前記軸方向から見て、コイル線５の半径Ｌ５ｈと絶縁紙３の厚さＬ３との和を曲率半径とする曲面である。
【0047】
この構成により、軸方向から見て、絶縁紙３のうち第１接続部８０を覆う部分の内側の曲率半径を、コイル線５の半径Ｌ５ｈと同等にすることができる。これにより、コイル収容空間Ｓ内において、スロット６における第１接続部８０の内方に、コイル線５をスペース効率良く収容することができる。したがって、ステータコア２のスロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態に係る例示的なステータ１は、軸方向に貫通するとともに径方向に開口する複数のスロット６を有する筒状のステータコア２と、スロット６の内面の少なくとも一部を覆う絶縁紙３と、スロット６の開口６ａ側に位置し、スロット６の開口６ａを塞ぐウェッジ４と、絶縁紙３及びウェッジ４に囲まれたコイル収容空間Ｓ内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線５と、を有する。
【0049】
絶縁紙３は、スロット６をステータコア２の軸方向から見て、スロット６の開口６ａ側とは反対側に位置する底面７０に沿って周方向に延びる周方向絶縁部３１と、周方向絶縁部３１の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部３２とを有する。
【0050】
ウェッジ４は、スロット６を前記軸方向から見て、開口６ａに沿って周方向に延びる開口絶縁部４１と、スロット６における前記周方向一方の側面６０の少なくとも一部及び前記周方向の他方の側面６０の少なくとも一部に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部４２とを有する。スロット６を前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１は、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１と同じである。
【0051】
上述の構成を有するステータ１では、ウェッジ４のうちスロット６に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１は、絶縁紙３のうちスロット６に沿って径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１と、同じである。したがって、本実施形態に係るステータ１では、スロット６内に、円形の断面形状を有する複数のコイル線５を、規則正しく並べて収容することができる。これにより、スロットにおけるコイルの占積率を向上可能なステータを実現することができる。よって、スロット６内にウェッジ４及び絶縁紙３が収容されているステータ１において、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0052】
（実施形態１の変形例１）
次に、図７及び図８を参照して、実施形態１の変形例１に係るステータ１０１について、説明する。本変形例では、ウェッジ１０４の厚さＬ４が、絶縁紙３の厚さＬ３よりも大きい。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
次に、図７及び図８を参照して、実施形態１の変形例１に係るステータ１０１について、説明する。本変形例では、ウェッジ１０４の厚さＬ４が、絶縁紙３の厚さＬ３よりも大きい。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
【0053】
ステータ１０１は、ステータコア１０２と、絶縁紙３と、ウェッジ１０４と、複数のコイル線５とを有する。ステータコア１０２は、複数のスロット１０６を有する。
【0054】
図７に示すように、スロット１０６内には、絶縁紙３、ウェッジ１０４及びコイル線５が収容されている。絶縁紙３及びウェッジ１０４は、内側に複数のコイル線５を収容可能なコイル収容空間Ｓを構成する。ウェッジ１０４は、本発明の第２絶縁部材である。
【0055】
ウェッジ１０４は、厚さＬ４を有するシート状である。本変形例では、ウェッジ１０４の厚さＬ４は、絶縁紙３の厚さＬ３よりも大きい。
【0056】
ウェッジ１０４は、開口絶縁部１４１と、一対の第２径方向絶縁部１４２とを有する。開口絶縁部１４１及び一対の第２径方向絶縁部１４２は、それぞれ、実施形態１の開口絶縁部４１及び一対の第２径方向絶縁部４２と同様の構成を有する。
【0057】
本変形例では、絶縁紙３の一対の第１径方向絶縁部３２と、ウェッジ１０４の一対の第２径方向絶縁部１４２とは、径方向に接触している。すなわち、本変形例でも、スロット１０６の内面は、絶縁紙３またはウェッジ１０４の一方によって覆われている。
【0058】
本変形例でも、前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部１４２の間の距離は、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１と同じである。
【0059】
図８に示すように、スロット１０６は、一対の側面１６０と、底面７０と、第１接続部８０と、第２接続部１８１とを有する。
【0060】
一対の側面１６０は、底面７０側に位置する一対の第１側面６１と、開口６ａ側に位置する一対の第２側面１６２とを含む。一対の第１側面６１は、絶縁紙３によって覆われている。一対の第２側面１６２は、ウェッジ１０４によって覆われている。一対の第１側面６１の間の距離は、Ｌ６１である。一対の第２側面１６２の間の距離は、Ｌ６２である。
【0061】
本変形例では、前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１と異なっている。具体的には、前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１よりも大きい。詳しくは、スロット１０６を前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２から一対の第１側面６１の間の距離を引いた値は、絶縁紙３の厚さＬ３とウェッジ１０４の厚さＬ４との差を２倍した値である。
【0062】
第２接続部１８１は、第１側面６１と第２側面１６２とを接続する曲面である。第２接続部１８１は、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である。
【0063】
すなわち、本変形例では、絶縁紙３は、厚さＬ３を有するシート状である。ウェッジ１０４は、絶縁紙３の厚さＬ３とは異なる厚さＬ４を有するシート状である。スロット１０６の側面１６０は、第１径方向絶縁部３２によって覆われている一対の第１側面６１と、第２径方向絶縁部１４２によって覆われている一対の第２側面１６２とを含む。スロット１０６を前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１と異なる。
【0064】
一般的なステータコアのスロットでは、絶縁紙の厚さＬ３とウェッジの厚さＬ４とが異なる場合、軸方向から見て、コイル収容空間Ｓの幅のうち、絶縁紙が位置する部分における幅と、ウェッジが位置する部分における幅とが異なる。よって、ステータコアのスロットにおけるコイルの占積率が低下する可能性がある。
【0065】
これに対して、上述の構成では、絶縁紙３の厚さＬ３とウェッジ１０４の厚さＬ４とが異なる分、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１と、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２と、を異ならせる。これにより、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離Ｌ３１と、一対の第２径方向絶縁部１４２の間の距離Ｌ４１とを、等しくすることができる。よって、互いに厚さが異なる絶縁紙３とウェッジ１０４とが径方向に並んだ状態でスロット１０６内に収容されているステータ１０１において、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0066】
本変形例では、ウェッジ１０４の厚さＬ４は、絶縁紙３の厚さＬ３よりも大きい。スロット１０６を前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１よりも大きい。スロット１０６を前記軸方向から見て、一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２から一対の第１側面６１の間の距離を引いた値は、絶縁紙３の厚さＬ３とウェッジ１０４の厚さＬ４との差を２倍した値である。
【0067】
このように、本変形例では、絶縁紙３の厚さＬ３とウェッジ１０４の厚さＬ４との差の分、第２径方向絶縁部１４２によって覆われている一対の第２側面１６２の間の距離Ｌ６２を、第１径方向絶縁部３２によって覆われている一対の第１側面６１の間の距離Ｌ６１よりも大きくする。これにより、前記軸方向から見て、一対の第１径方向絶縁部３２の間の距離と、一対の第２径方向絶縁部１４２の間の距離とを等しくすることができる。したがって、互いに厚さが異なる絶縁紙３とウェッジ１０４とが径方向に並んだ状態でスロット１０６内に収容されているステータ１０１において、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0068】
（実施形態１の変形例２）
次に、図９及び図１０を参照して、実施形態１の変形例２に係るステータ２０１について、説明する。本変形例では、絶縁紙２０３の厚さＬ３が、ウェッジ４の厚さＬ４よりも大きい。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
次に、図９及び図１０を参照して、実施形態１の変形例２に係るステータ２０１について、説明する。本変形例では、絶縁紙２０３の厚さＬ３が、ウェッジ４の厚さＬ４よりも大きい。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
【0069】
ステータ２０１は、ステータコア２０２と、絶縁紙２０３と、ウェッジ４と、複数のコイル線５とを有する。ステータコア２０２は、複数のスロット２０６を有する。
【0070】
図９に示すように、スロット２０６内には、絶縁紙２０３、ウェッジ４及びコイル線５が収容されている。絶縁紙２０３及びウェッジ４は、内側に複数のコイル線５を収容可能なコイル収容空間Ｓを構成する。絶縁紙２０３は、本発明の第１絶縁部材である。
【0071】
絶縁紙２０３は、厚さＬ３を有するシート状である。本変形例では、絶縁紙２０３の厚さＬ３は、ウェッジ４の厚さＬ４よりも大きい。
【0072】
絶縁紙２０３は、周方向絶縁部２３１と、一対の第１径方向絶縁部２３２とを有する。周方向絶縁部２３１及び一対の第１径方向絶縁部２３２は、それぞれ、実施形態１の周方向絶縁部３１及び一対の第１径方向絶縁部３２と同様の構成を有する。
【0073】
本変形例では、絶縁紙２０３の一対の第１径方向絶縁部２３２と、ウェッジ４の一対の第２径方向絶縁部４２とは、径方向に接触している。すなわち、本変形例でも、スロット２０６の内面は、絶縁紙２０３またはウェッジ４の一方によって覆われている。
【0074】
本変形例でも、前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離は、一対の第１径方向絶縁部２３２の間の距離Ｌ３１と同じである。
【0075】
図１０に示すように、スロット２０６は、一対の側面２６０と、底面７０と、第１接続部８０と、第２接続部２８１とを有する。
【0076】
一対の側面２６０は、底面７０側に位置する一対の第１側面２６１と、開口６ａ側に位置する一対の第２側面６２とを含む。一対の第１側面２６１は、絶縁紙２０３によって覆われている。一対の第２側面６２は、ウェッジ４によって覆われている。一対の第１側面２６１の間の距離は、Ｌ６１である。一対の第２側面６２の間の距離は、Ｌ６２である。
【0077】
第２接続部２８１は、第１側面２６１と第２側面６２とを接続する曲面である。第２接続部２８１は、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である。
【0078】
本変形例では、前記軸方向から見て、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面２６１の間の距離Ｌ６１と異なっている。具体的には、スロット２０６を前記軸方向から見て、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２は、一対の第１側面２６１の間の距離Ｌ６１よりも小さい。詳しくは、スロット２０６を前記軸方向から見て、一対の第１側面２６１の間の距離Ｌ６１から一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２を引いた値は、絶縁紙２０３の厚さＬ３とウェッジ４の厚さＬ４との差を２倍した値である。
【0079】
このように、本変形例では、絶縁紙２０３の厚さＬ３とウェッジ４の厚さＬ４との差の分、一対の第２側面６２の間の距離Ｌ６２を、一対の第１側面２６１の間の距離Ｌ６１よりも小さくする。これにより、前記軸方向から見て、一対の第１径方向絶縁部２３２の間の距離Ｌ３１と、一対の第２径方向絶縁部４２の間の距離Ｌ４１とを等しくすることができる。これにより、互いに厚さが異なる絶縁紙２０３とウェッジ４とが径方向に並んだ状態でスロット２０６内に収容されているステータ２０１において、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0080】
（実施形態１の変形例３）
次に、図１１及び図１２を参照して、実施形態１の変形例３に係るステータ３０１について、説明する。本変形例では、スロット３０６内において、絶縁紙３０３の第１径方向絶縁部３３２に対して、ウェッジ３０４の第２径方向絶縁部３４２が、厚み方向に重なっている。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
次に、図１１及び図１２を参照して、実施形態１の変形例３に係るステータ３０１について、説明する。本変形例では、スロット３０６内において、絶縁紙３０３の第１径方向絶縁部３３２に対して、ウェッジ３０４の第２径方向絶縁部３４２が、厚み方向に重なっている。以下では、実施形態１と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略し、実施形態１の構成とは異なる構成について説明する。
【0081】
ステータ３０１は、ステータコア３０２と、絶縁紙３０３と、ウェッジ３０４と、複数のコイル線５とを有する。ステータコア３０２は、複数のスロット３０６を有する。
【0082】
図１１に示すように、スロット３０６内には、絶縁紙３０３、ウェッジ３０４及びコイル線５が収容されている。絶縁紙３０３及びウェッジ３０４は、内側に複数のコイル線５を収容可能なコイル収容空間Ｓを構成する。絶縁紙３０３は、本発明の第１絶縁部材である。ウェッジ３０４は、本発明の第２絶縁部材である。
【0083】
絶縁紙３０３は、厚さＬ３を有するシート状である。
【0084】
絶縁紙３０３は、周方向絶縁部３３１と、一対の第１径方向絶縁部３３２とを有する。周方向絶縁部３３１は、スロット３０６をステータコア３０２の軸方向から見て、スロット３０６の底面７０に沿って周方向に延びている。一対の第１径方向絶縁部３３２は、前記軸方向から見て、周方向絶縁部３３１の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びている。一対の第１径方向絶縁部３３２は、一対の側面３６０を覆っている。前記軸方向から見て、一対の第１径方向絶縁部３３２の間の距離は、Ｌ３１である。
【0085】
ウェッジ３０４は、厚さＬ４を有するシート状である。
【0086】
ウェッジ３０４は、開口絶縁部３４１と、一対の第２径方向絶縁部３４２とを有する。開口絶縁部３４１は、前記軸方向から見て、スロット３０６の開口に沿って周方向に延びている。一対の第２径方向絶縁部３４２は、前記軸方向から見て、開口絶縁部３４１の周方向の一端及び他端からそれぞれスロット３０６の一対の側面３６０に沿って径方向に延びている。前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部３４２の間の距離は、Ｌ４１である。
【0087】
本変形例では、ウェッジ３０４の第２径方向絶縁部３４２は、スロット３０６の開口６ａ側で、絶縁紙３０３の第１径方向絶縁部３３２に対して、厚み方向に重なっている。
【0088】
よって、本変形例では、スロット３０６の底面７０側において、一対の側面３６０と複数のコイル線５との間には、厚さＬ３を有する絶縁紙３０３が位置している。スロット３０６の開口６ａ側において、一対の側面３６０と複数のコイル線５との間には、厚さＬ３を有する絶縁紙３０３及び厚さＬ４を有するウェッジ３０４が位置している。
【0089】
本変形例でも、前記軸方向から見て、一対の第２径方向絶縁部３４２の間の距離Ｌ４１は、底面７０側における一対の第１径方向絶縁部３３２の間の距離Ｌ３１と同じである。
【0090】
図１２に示すように、スロット３０６は、一対の側面３６０と、底面７０と、第１接続部８０と、第２接続部３８１とを有する。スロット３０６は、径方向に開口する開口６ａを有する。
【0091】
一対の側面３６０は、底面７０側に位置する一対の第１側面３６１と、開口６ａ側に位置する一対の第３側面３６３とを含む。一対の第１側面３６１は、ウェッジ３０４が厚み方向に重なっていない絶縁紙３０３によって覆われている。一対の第３側面３６３は、ウェッジ３０４が厚み方向に重なっている絶縁紙３０３によって覆われている。一対の第１側面３６１の間の距離は、Ｌ６１である。一対の第３側面３６３の間の距離は、Ｌ６３である。
【0092】
本変形例では、前記軸方向から見て、一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３は、一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１と異なっている。具体的には、前記軸方向から見て、一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３は、一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１よりも大きい。詳しくは、一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３から一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１を引いた値は、ウェッジ３０４の厚さＬ４を２倍した値である。
【0093】
第２接続部３８１は、第１側面３６１と第３側面３６３とを接続する曲面である。第２接続部３８１は、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である。
【0094】
すなわち、本変形例では、絶縁紙３０３は、シート状である。ウェッジ３０４は、シート状である。第２径方向絶縁部３４２は、スロット３０６の開口６ａ側で、第１径方向絶縁部３３２に対して、厚み方向に重なっている。スロット３０６の側面３６０は、第２径方向絶縁部３４２が厚み方向に重なっていない第１径方向絶縁部３３２によって覆われている一対の第１側面３６１と、第２径方向絶縁部３４２が厚み方向に重なっている第１径方向絶縁部３３２によって覆われている一対の第３側面３６３と、を含む。
【0095】
スロット３０６を前記軸方向から見て、一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３は、一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１よりも大きい。一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３から一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１を引いた値は、ウェッジ３０４の厚さＬ４を２倍した値である。
【0096】
一般的なスロットでは、スロットに収容されたウェッジ及び絶縁紙が、一部で厚み方向に重なっている場合、軸方向から見て、コイル収容空間Ｓの幅のうち、絶縁紙またはウェッジが位置する部分における幅と、ウェッジ及び絶縁紙が位置する部分における幅とが異なる。よって、ステータコアのスロットにおけるコイルの占積率が低下する可能性がある。
【0097】
これに対して、上述の構成では、ウェッジ３０４の厚さＬ４の分、第１径方向絶縁部３３２及び第２径方向絶縁部３４２によって覆われている一対の第３側面３６３の間の距離Ｌ６３を、第１径方向絶縁部３３２によって覆われている一対の第１側面３６１の間の距離Ｌ６１よりも大きくする。これにより、前記軸方向から見て、一対の第１径方向絶縁部３３２の間の距離Ｌ３１と、一対の第２径方向絶縁部３４２の間の距離Ｌ４１とを等しくすることができる。これにより、絶縁紙３０３とウェッジ３０４とがスロット３０６内に収容されているステータ３０１において、スロットにおけるコイルの占積率を向上することができる。
【0098】
（その他の実施形態）
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0099】
前記実施形態１、実施形態１の変形例１から３では、コイル列部５１は、周方向に５列並んでいる。しかしながら、コイル列部の数は、４列または４列よりも少なくてもよいし、６列または６列よりも多くてもよい。
【0100】
前記実施形態１、実施形態１の変形例１から３の各図に示すスロット６，１０６，２０６，３０６内のコイル線５の配置は、一例である。複数のコイル線は、スロット内で規則正しく並んでいれば、各図に示す配置と異なっていてもよい。
【0101】
前記実施形態１、実施形態１の変形例１から３では、ウェッジ４，１０４，３０４は、一定の厚さを有するシート状である。しかしながら、ウェッジにおける開口絶縁部の厚さと一対の軸方向絶縁部の厚さとが異なっていてもよい。
【0102】
前記実施形態１、実施形態１の変形例１から３では、前記軸方向から見て、スロット６，１０６，２０６，３０６の底面７０と側面６０，１６０，２６０，３６０とは、曲面である第１接続部８０を介して接続されている。しかしながら、スロットの底面と側面とは、直接、接続されていてもよい。
【0103】
前記実施形態１、実施形態１の変形例１から３では、第１接続部８０は、前記軸方向から見てスロット６，１０６，２０６，３０６の外側に凸状の曲面である。第１接続部８０の曲率半径は、コイル線５の半径Ｌ５ｈと、絶縁紙３，１０３，２０３，３０３の厚さＬ３との和である。しかしながら、第１接続部は、スロットの外側に凸状の曲面であれば、他の値を曲率半径とする曲面であってもよい。
【0104】
前記実施形態の変形例１では、スロット１０６の第１側面６１と第２側面１６２とは、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である第２接続部１８１によって接続されている。前記実施形態の変形例２では、スロット２０６の第１側面２６１と第２側面６２とは、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である第２接続部２８１によって接続されている。前記実施形態の変形例３では、スロット３０６の第１側面２６１と第３側面３６３とは、前記軸方向から見て曲線状に延びる曲面である第２接続部３８１によって接続されている。しかしながら、スロットの第１側面と第２側面とは、前記軸方向から見て周方向に直線状に延びる平面によって接続されていてもよい。スロットの第１側面と第３側面とは、前記軸方向から見て周方向に直線状に延びる平面によって接続されていてもよい。
【0105】
（構成例）
なお、本技術は以下のような構成をとることも可能である。
なお、本技術は以下のような構成をとることも可能である。
【0106】
（１）ステータは、軸方向に貫通するとともに径方向に開口する複数のスロットを有する筒状のステータコアと、前記スロットの内面の少なくとも一部を覆う第１絶縁部材と、前記スロットの開口側に位置し、前記スロットの開口を塞ぐ第２絶縁部材と、前記第１絶縁部材及び前記第２絶縁部材に囲まれたコイル収容空間内に収容され且つ円形の断面形状を有する複数のコイル線と、を有する。前記第１絶縁部材は、前記スロットを前記ステータコアの軸方向から見て、前記スロットの開口側とは反対側に位置する底面に沿って周方向に延びる周方向絶縁部と、前記周方向絶縁部の周方向の一端及び他端からそれぞれ径方向に延びる一対の第１径方向絶縁部とを有する。前記第２絶縁部材は、前記スロットを前記軸方向から見て、前記開口に沿って周方向に延びる開口絶縁部と、前記スロットにおける前記周方向一方の側面の少なくとも一部及び前記周方向の他方の側面の少なくとも一部に沿って径方向に延びる一対の第２径方向絶縁部とを有する。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２径方向絶縁部の間の距離は、前記一対の第１径方向絶縁部の間の距離と同じである。
【0107】
（２）（１）に記載のステータにおいて、前記第１絶縁部材における前記第１径方向絶縁部の径方向の端部は、前記第２絶縁部材における前記第２径方向絶縁部の径方向の端部に対して、径方向に接触している。前記一対の第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側の内面を覆っている。
【0108】
（３）（２）に記載のステータにおいて、前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状である。前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材と同じ厚さを有するシート状である。前記スロットの側面は、前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、を含む。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と同じである。
【0109】
（４）（２）に記載のステータにおいて、前記第１絶縁部材は、所定の厚さを有するシート状である。前記第２絶縁部材は、前記第１絶縁部材の厚さとは異なる厚さを有するシート状である。前記スロットの側面は、前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、前記第２径方向絶縁部によって覆われている一対の第２側面と、を含む。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離と異なる。
【0110】
（５）（４）に記載のステータにおいて、前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きい。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である。
【0111】
（６）（４）に記載のステータにおいて、前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第２側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも小さい。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第１側面の間の距離から前記一対の第２側面の間の距離を引いた値は、前記第１絶縁部材の厚さと前記第２絶縁部材の厚さとの差を２倍した値である。
【0112】
（７）（１）に記載のステータにおいて、前記第１絶縁部材は、シート状である。前記第２絶縁部材は、シート状である。前記第２径方向絶縁部は、前記スロットの開口側で、前記第１径方向絶縁部に対して、厚み方向に重なっている。前記スロットの側面は、前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっていない前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第１側面と、前記第２径方向絶縁部が厚み方向に重なっている前記第１径方向絶縁部によって覆われている一対の第３側面と、を含む。前記スロットを前記軸方向から見て、前記一対の第３側面の間の距離は、前記一対の第１側面の間の距離よりも大きい。前記一対の第３側面の間の距離から前記一対の第１側面の間の距離を引いた値は、前記第２絶縁部材の厚さを２倍した値である。
【0113】
（８）（１）から（７）のいずれか一つに記載のステータにおいて、前記スロットの内面は、前記周方向の側面と前記底面とを接続する第１接続部を有する。前記第１接続部は、前記スロットを前記軸方向から見て、前記コイル線の半径と前記第１絶縁部材の厚さとの和を曲率半径とする曲面である。
【0114】
（９）（１）から（８）のいずれか一つに記載のステータにおいて、前記複数のコイル線は、径方向に一列に並ぶ複数のコイル列部を構成する。前記複数のコイル列部は、周方向に並ぶ。前記スロットを前記軸方向から見て、前記周方向に隣り合う前記コイル列部の中心線同士の間の距離は、前記コイル線の直径未満である。
【0115】
（１０）（１）から（９）のいずれか一つに記載のステータにおいて、前記第１絶縁部材は、絶縁紙である。前記第２絶縁部材は、ウェッジである。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、スロット内に絶縁紙及びウェッジが位置するステータに適用可能である。
【符号の説明】
【0117】
１、１０１、２０１、３０１ ステータ
２、１０２、２０２、３０２ ステータコア
３、２０３、３０３ 絶縁紙（第１絶縁部材）
４、１０４、３０４ ウェッジ（第２絶縁部材）
５、５ａ、５ｂ コイル線
６、１０６、２０６、３０６ スロット
６ａ 開口
２１ バックヨーク部
２２ ティース
３１、２３１、３３１ 周方向絶縁部
３２、２３２、３３２ 一対の第１径方向絶縁部
４１、１４１、３４１ 開口絶縁部
４２、１４２、３４２ 一対の第２径方向絶縁部
５１、５１ａ、５１ｂ コイル列部
６０、１６０、２６０、３６０ 側面
６１、２６１、３６１ 一対の第１側面
６２、１６２ 一対の第２側面
７０ 底面
８０ 第１接続部
１８１、２８１、３８１ 第２接続部
３６３ 一対の第３側面
Ｌ３ 絶縁紙（第１絶縁部材）の厚さ
Ｌ４ ウェッジ（第２絶縁部材）の厚さ
Ｌ５ コイル線の直径
Ｌ５ｈ コイル線の半径
Ｌ３１ 一対の第１径方向絶縁部の間の距離
Ｌ４１ 一対の第２径方向絶縁部の間の距離
Ｌ５１ 周方向に隣り合うコイル列部の中心線同士の間の距離
Ｌ６１ 一対の第１側面の間の距離
Ｌ６２ 一対の第２側面の間の距離
Ｌ６３ 一対の第３側面の間の距離
２、１０２、２０２、３０２ ステータコア
３、２０３、３０３ 絶縁紙（第１絶縁部材）
４、１０４、３０４ ウェッジ（第２絶縁部材）
５、５ａ、５ｂ コイル線
６、１０６、２０６、３０６ スロット
６ａ 開口
２１ バックヨーク部
２２ ティース
３１、２３１、３３１ 周方向絶縁部
３２、２３２、３３２ 一対の第１径方向絶縁部
４１、１４１、３４１ 開口絶縁部
４２、１４２、３４２ 一対の第２径方向絶縁部
５１、５１ａ、５１ｂ コイル列部
６０、１６０、２６０、３６０ 側面
６１、２６１、３６１ 一対の第１側面
６２、１６２ 一対の第２側面
７０ 底面
８０ 第１接続部
１８１、２８１、３８１ 第２接続部
３６３ 一対の第３側面
Ｌ３ 絶縁紙（第１絶縁部材）の厚さ
Ｌ４ ウェッジ（第２絶縁部材）の厚さ
Ｌ５ コイル線の直径
Ｌ５ｈ コイル線の半径
Ｌ３１ 一対の第１径方向絶縁部の間の距離
Ｌ４１ 一対の第２径方向絶縁部の間の距離
Ｌ５１ 周方向に隣り合うコイル列部の中心線同士の間の距離
Ｌ６１ 一対の第１側面の間の距離
Ｌ６２ 一対の第２側面の間の距離
Ｌ６３ 一対の第３側面の間の距離
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】