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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123363
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】切替開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 7/16 20060101AFI20240905BHJP
   H01H 3/28 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
H01F7/16 D
H01F7/16 C
H01H3/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030702
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】弁理士法人クスノキ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井上 真吾
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 聖也
【テーマコード(参考)】
5E048
【Fターム(参考)】
5E048AA10
5E048AB01
5E048AD02
(57)【要約】
【課題】コイルと回路基板が電気的に接続された切替開閉装置において、コイル伝いで回路基板に伝わる力の大きさを抑制すること。
【解決手段】負荷機器へ給電する電源を第一電源と第二電源との間で切り替え可能な主回路ユニットと、負荷機器へ給電する電源の切り替えを制御する制御ユニットと、を備えた切替開閉装置であって、制御ユニットは、コイル31へ通電することで可動鉄心32を動かし電源の切り替えを可能とするソレノイドと、コイルへの通電を制御する回路基板51と、を備え、コイルと回路基板の電気的な接続が、リード線52を介して行われた構成とする。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷機器へ給電する電源を第一電源と第二電源との間で切り替え可能な主回路ユニットと、
負荷機器へ給電する電源の切り替えを制御する制御ユニットと、を備えた切替開閉装置であって、
制御ユニットは、コイルへ通電することで可動鉄心を動かし電源の切り替えを可能とするソレノイドと、コイルへの通電を制御する回路基板と、を備え、
コイルと回路基板の電気的な接続が、リード線を介して行われた切替開閉装置。
【請求項2】
コイルとリード線との接合部の少なくとも一部が、回路基板に設けた穴部の内部又は穴部の隣の何れかに位置する請求項1に記載の切替開閉装置。
【請求項3】
回路基板は、少なくともコイルの一部を覆い、
穴部は、コイルに隣接した位置に設けられる請求項2に記載の切替開閉装置。
【請求項4】
穴部は、回路基板の側面から離れた位置にトンネル状に形成された孔部、又は、回路基板の側面から切り欠いたように形成された切欠部である請求項1又は2に記載の切替開閉装置。
【請求項5】
コイルとリード線との接合部の少なくとも一部が、回路基板の2以上の側面と隣り合うように位置する請求項1に記載の切替開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切替開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソレノイドと回路基板を固定して接続することが知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、ソレノイドに備えられたコイルの両端を回路基板の透孔に貫通させた状態とし、はんだ等によりコイルと回路基板を固定させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-238676号公報
【0004】
ところで、コイルの導線に電気が流れ、コイル内の鉄心がコイル内側に引き寄せられる動きをした際、振動や衝撃により、コイルと回路基板を接続する個所に力が掛かる。繰り返しこの力が生じることにより、コイルと回路基板の接続箇所が破断し、コイルと回路基板が電気的に接続されない状態となる虞があった。また、リード線と接続されるコイルの端部がピンなどの棒状部である場合には、この棒状部を回路基板と固定すると、振動により棒状部が破損する虞もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、コイルと回路基板が電気的に接続された切替開閉装置において、コイル伝いで回路基板に伝わる力の大きさを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、負荷機器へ給電する電源を第一電源と第二電源との間で切り替え可能な主回路ユニットと、負荷機器へ給電する電源の切り替えを制御する制御ユニットと、を備えた切替開閉装置であって、制御ユニットは、コイルへ通電することで可動鉄心を動かし電源の切り替えを可能とするソレノイドと、コイルへの通電を制御する回路基板と、を備え、コイルと回路基板の電気的な接続が、リード線を介して行われた切替開閉装置とする。
【0007】
また、コイルとリード線との接合部の少なくとも一部が、回路基板に設けた穴部の内部又は穴部の隣の何れかに位置する構成とすることが好ましい。
【0008】
また、回路基板は、少なくともコイルの一部を覆い、穴部は、コイルに隣接した位置に設けられる構成とすることが好ましい。
【0009】
また、穴部は、回路基板の側面から離れた位置にトンネル状に形成された孔部、又は、回路基板の側面から切り欠いたように形成された切欠部であるように構成することが好ましい。
【0010】
また、コイルとリード線との接合部の少なくとも一部が、回路基板の2以上の側面と隣り合うように位置する構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、コイルと回路基板が電気的に接続された切替開閉装置において、コイル伝いで回路基板に伝わる力の大きさを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態における切替開閉装置と電源や負荷機器との関係を表す図である。
図2】実施形態における切替開閉装置の分解図である。
図3】実施形態における開閉器の内部構造を示した図である。
図4】実施形態における切替開閉装置の斜視図である。
図5】実施形態における切替開閉装置の分解斜視図である。
図6】実施形態における制御ユニットに収められたソレノイドなどの斜視図である。
図7図6に示す構造の分解斜視図である。
図8】実施形態における切替開閉装置の斜視図である。ただし、切替開閉装置の背面側が見えるように表した図である。
図9図7における第一ソレノイド周りの図である。
図10図9に示す状態から枠体及び第1リレーユニットを取り除いた状態を示す図である。
図11図10に示す状態を異なる方向から見た図である。
図12図10に示す状態を異なる方向から見た状態における断面図である。ただし、図11と同じ方向から見ている。
図13】コイルの端部に備えられたピンを回路基板に設けた穴部に挿入することを示す図である。ただし、穴部はトンネル状の孔部の例である。
図14】接合部の少なくとも一部が回路基板に設けた切欠部に挿入された例を示す図である。
図15】二つの接合部のうち、一方の接合部の少なくとも一部が回路基板の2つの側面端部に隣接するように設けられ、他方の接合部の一部が回路基板に設けたトンネル状の孔部内に位置している場合の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に発明を実施するための形態を示す。実施形態の切替開閉装置1は、負荷機器93へ給電する電源を第一電源91と第二電源92との間で切り替え可能な主回路ユニット10と、負荷機器93へ給電する電源の切り替えを制御する制御ユニット20と、を備えている。また、制御ユニット20は、コイル31へ通電することで可動鉄心32を動かし電源の切り替えを可能とするソレノイドと、コイル31への通電を制御する回路基板51と、を備え、コイル31と回路基板51の電気的な接続が、リード線52を介して行われている。このため、変形可能なリード線52を介して、コイル31と回路基板51の電気的な接続が行われることになり、コイル31と回路基板51が電気的に接続された切替開閉装置1において、コイル31伝いで回路基板51に伝わる力の大きさを抑制することが可能となる。
【0014】
ここで、実施形態の切替開閉装置1について説明をする。切替開閉装置1は、負荷機器93へ給電するための電源を第一電源91と、第二電源92とで切り替えることを可能とする。実施形態においては、第一電源91は商用電源である。また、実施形態の第二電源92は蓄電池などの分散型電源である。なお、分散型電源は、太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーを利用したものや、燃料電池や、蓄電池などが例示できる。
【0015】
また、実施形態の切替開閉装置1は、第一電源91や第二電源92が接続される箇所などを有する主回路ユニット10と、主回路ユニット10に備えられた機構を制御するように動作可能な制御ユニット20を備えている。
【0016】
実施形態の主回路ユニット10には、第一電源91が接続される第一電源側端子部11と、第二電源92が接続される第二電源側端子部12と、負荷機器93が接続される負荷側端子部13と、がケースに収納された開閉器10aが、必要な極数分だけ連結されて形成される。図1及び図2に示す例においては、3つの開閉器10aが連結されて3極の主回路ユニット10を構成している。
【0017】
実施形態では、隣接する開閉器10aのケース同士を連結させることで、各開閉器10aの回動部材13dも連結するように構成されている。したがって、連結する全ての回動部材13dを連動させることができる。なお、切替開閉装置1の主回路ユニット10は、開閉器10aを複数個連結させたものでなくてもよい。つまり、切替開閉装置1の主回路ユニット10に開閉器10aを一つだけ備えるようにしてもよい。また、図1及び図2に示す例では、開閉器10aの一方側に第一電源側端子部11が備えられ、開閉器10aの他方側に第二電源側端子部12と、負荷側端子部13と、が備えられているが、このような例でなくてもよい。
【0018】
図3に示すことから理解されるように、実施形態の開閉器10aの第一電源側端子部11は、一方の端部に第一固定接点11aを有し、他方の端部に電線を接続する際に端子ネジ11cが螺合されるネジ穴11bを備えている。また、実施形態の第二電源側端子部12は、一方の端部に第二固定接点12aを有し、他方の端部に電線を接続する際に端子ネジ12cが螺合されるネジ穴12bを備えている。
【0019】
実施形態の負荷側端子部13は、可動接点13aを備えた可動接触子13eと、可動接触子13eを保持し、回動することで可動接点13aの接触先を第一固定接点11aと第二固定接点12aとの間で切り替える回動部材13dと、一方の端部が可動接触子13eと電路部材を介して電気的に接続され、他方の端部に電線を接続する際に端子ネジ13cが螺合されるネジ穴13bを備えた端子13fと、を備えている。なお、実施形態の可動接触子13eは、2つの可動接点13aを備えている。ただし、第一電源側端子部11や、第二電源側端子部12や、負荷側端子部13は、これらの構成とは異なるようにしても構わない。
【0020】
実施形態においては、可動接点13aが、第一電源側端子部11の第一固定接点11aに接触する場合、可動接点13aを介して第一電源側端子部11と負荷側端子部13が電気的に接続されるため、第一電源側端子部11に接続される第一電源91から負荷側端子部13に接続される負荷機器93への給電が可能となる。また、可動接点13aが、第二電源側端子部12の第二固定接点12aに接触する場合には、同様の理由により、第二電源92から負荷機器93へ給電が可能となる。
【0021】
次に実施形態の制御ユニット20について説明をする。実施形態の制御ユニット20は、主回路ユニット10の側面に位置するように設けられている。この制御ユニット20は、主回路ユニット10の負荷側端子部13に接続される負荷機器93に給電する電源を第一電源91と第二電源92とを切り替える制御を行うことができる。
【0022】
図4及び図5に示すことから理解されるように、実施形態の制御ユニット20は、切替ユニット収納する第一のケース21と、第二のケース22を備えている。制御ユニット20の第一のケース21が、隣接する開閉器10aに対して、ネジ等により固定されることで、主回路ユニット10と制御ユニット20が固定される。実施形態の制御ユニット20は、第一ソレノイド23と、第二ソレノイド24と、切替部25と、第一リレーユニット26と、第二リレーユニット27を備えている。
【0023】
第一ソレノイド23と第二ソレノイド24は、それぞれコイル31と、コイル31内に設けられた固定鉄心と、コイル31内を移動する可動鉄心32と、コイル31を覆う枠体33を備えている(図6及び図7参照)。
【0024】
切替部25は、第一ソレノイド23の可動鉄心32と第一ソレノイド23の可動鉄心32を連結可能な連結部材41と、連結部材41の移動により開閉器10aの回動部材13dを回動させ、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先を第一固定接点11aと第二固定接点12aとの間で切り替える連動部材42を備えている。
【0025】
第一リレーユニット26は、リレーを備えており、第一ソレノイド23に備えられたコイル31への通電を制御する際に利用される。また、第二リレーユニット27は、リレーを備えており、第二ソレノイド24に備えられたコイル31への通電を制御する際に利用される。
【0026】
実施形態においては、第一コイル31に通電され第一コイル31側へ第一可動鉄心32が移動すると、連結部材41も第一コイル31側へ移動し、連動部材42を介して負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第一固定接点11aへ切り替わる。一方、第二コイル31に通電され第二コイル31側へ第二可動鉄心32が移動すると、連結部材41も第二コイル31へ移動し、連動部材42を介して負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第二固定接点12aへ切り替わる。
【0027】
コイル31への通電は、コイル31の電線の端部に電気的に接続された回路基板51により制御される。回路基板51が、第一電源91からの通電若しくは第二電源92からの通電の有無を検知し、コイル31への通電が制御される。
【0028】
回路基板51が第一電源91からの通電を検知し、第二電源92からの通電を検知しない場合には、第一コイル31への通電が行われ、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第一電源91側となるようにする。したがって、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第一電源91側でなかった場合は、接続先が第一電源91側へ切り替わる。第二電源92からの通電を検知し、第二電源92からの通電を検知しない場合には、第二コイル31への通電が行われ、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第二電源92側となるようにする。このため、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先が第二電源92側でなかった場合は、接続先が第二電源92側へ切り替わる。
【0029】
回路基板51が、第一電源91と第二電源92の両方からの通電を検知した場合には、実施形態では、商用電源である第一電源91を分散電源である第二電源92よりも優先する。つまり、負荷側端子部13の可動接点13aの接続先を第一電源91側とする。
【0030】
なお、回路基板51が第一電源91からの通電若しくは第二電源92からの通電の有無を検知するため、回路基板51と第一電源側端子部11及び、回路基板51と第二電源側端子部12が電線81で接続される。実施形態では、これらの電線81は、主回路ユニット10の背面側に設けられた溝101を通るように配索されている(図8参照)。
【0031】
制御ユニット20内の回路基板51は、電源からの通電の有無の検知と、コイル31への通電制御の両方の制御を1枚の回路基板51で行うようにしてもよい。また、複数枚の回路基板51を用いて、電源からの通電の有無の検知と、コイル31への通電制御の両方の制御を行うようにしてもよい。図7に示す例では、回路基板51を第一電源91用と第二電源92用に分けている。
【0032】
実施形態では、コイル31と回路基板51の電気的な接続が、リード線52を介して行われるが、コイル31とリード線52との接合部53の少なくとも一部が、回路基板51に設けた穴部51aの内部又は穴部51aの隣の何れかに位置する構成とすることが好ましい(図9から図12参照)。コイル31から回路基板51への接続に必要なスペースを抑制することが可能となる。
【0033】
また、回路基板51とコイル31の配置に必要な空間を小さくするためにも、回路基板51をコイル31に隣接させ、回路基板51がコイル31の一部を覆うようにするのが好ましい。この際、回路基板51に設けた穴部51aが、コイル31に隣接した位置となる構成とするのが好ましい。
【0034】
回路基板51に設けた穴部51aは、回路基板51の側面から離れた位置にトンネル状に形成された孔部、又は、回路基板51の側面から切り欠いたように形成された切欠部とするのが好ましい。また、コイル31とリード線52との接合部53の少なくとも一部が、回路基板51の2以上の側面と隣り合うように位置する構成としてもよい。
【0035】
図10から図12に示す例では、コイル31の端部が回路基板51に設けた穴部51aに挿入されている。より詳しくは、コイル31の端部に備えられたピン31aが回路基板51に設けた穴部51aに挿入されている(図13参照)。この状態にあるコイル31の端部がリード線52の端部と接合される。もちろん、コイル31のピン31aとリード線52の端部との接合部53は回路基板51には接合されていない。リード線52のコイル31の端部と接続されていない側の端部が回路基板51に接合される。このため、コイル31と回路基板51はリード線52を介して電気的に接続されていることになる。
【0036】
図10から図12に示す例では、穴部51aは、回路基板51の内部に独立して設けられた孔部であり、ピン31aの断面積やリード線52の断面積よりも十分に大きい開口面積を有する孔部である。ピン31aとリード線52を接合する接合部53の一部は、穴部51a内に位置している。
【0037】
図12に示す例では、リード線52は、回路基板51の穴部51aを通過したピン31aと、回路基板51のおもて面側で接合され、もう一方の端部は回路基板51の裏面側で接合されている。なお、コイル31の端部とリード線52の接合やリード線52と回路基板51の接合は、はんだ付けによってなされるのが典型的であるが、溶接によってなされてもよい。
【0038】
コイル31とリード線52との接合部53の少なくとも一部が穴部51a内に位置する状態とは、接合がはんだ付けの場合における「はんだ」の少なくとも一部が、穴部51a内に位置するのが典型例である。コイル31とリード線52との接合部53の少なくとも一部が、回路基板51に設けた穴部51aの隣に位置する状態においては、「はんだ」は穴部51a内に位置してはいない。しかし、「はんだ」が穴部51aの隣に位置すれば、リード線52の配索に必要なスペースなどは抑制することができる。なお、コイル31とリード線52の双方が回路基板51に設けた穴部51aの内部又は穴部51aの隣の何れかに位置する構成とすることが好ましい。
【0039】
図14に示す例では、穴部51aは、回路基板51の側面から切り欠いたように形成された切欠部である。より詳しくは、回路基板51の1つの辺から回路基板51の内部方向へ切り欠いて設けられた切欠部である。切欠部の深さや幅はどのような構成であってもよいが、コイル31とリード線52との接合部53が回路基板51とは接合され難い程度の大きさである方が、コイル31とリード線52との接合作業がしやすくなる。
【0040】
図15に示す例では、図の上側に位置する接合部53は、回路基板51の2つの側面と隣り合うように配置されている。また、図の下側に位置する接合部53は、回路基板51に設けたトンネル状の孔部内に接合部53の一部が位置している。このように、二つの接合部53を互いに異なる形態で回路基板51付近に配置するようにしてもよい。
【0041】
リード線52とコイル31の端部を接合することを考慮すると、コイル31の端部を棒状のピン31aとすることが好ましい。コイル31の端部を棒状のピン31aとしても、リード線52がピン31aと回路基板51の間に介在することで、ソレノイドに振動などが生じることでコイル31伝いに送られる力がピン31aや回路基板51を破損させる状況を抑制することができる。
【0042】
また、ピン31aは、コイル31を支えるコイル支持部材34に固定されているものであることが好ましい。ピン31aがコイル支持部材34に対して固定されていると、ピン31aの位置がずれにくいため、例えば、リード線52とピン31aの接合がしやすくなる。
【0043】
以上、実施形態を例に挙げて本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 切替開閉装置
10 主回路ユニット
20 制御ユニット
31 コイル
32 可動鉄心
51 回路基板
51a 穴部
52 リード線
53 接合部
91 第一電源
92 第二電源
93 負荷機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15