(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123373
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240905BHJP
B60L 53/80 20190101ALI20240905BHJP
B60L 58/12 20190101ALI20240905BHJP
B60L 53/65 20190101ALI20240905BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q50/06
B60L53/80
B60L58/12
B60L53/65
H02J13/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030716
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110003410
【氏名又は名称】弁理士法人テクノピア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳沢 武志
【テーマコード(参考)】
5G064
5H125
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5G064AA01
5G064DA11
5H125AA01
5H125AC13
5H125BC26
5H125CB02
5H125CD10
5H125EE27
5L049CC06
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】回生エネルギーの効果的な回収を補助する。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、一または複数のプロセッサと、前記一または複数のプロセッサによって実行されるプログラムが記憶された記憶媒体と、を備え、前記プログラムは一または複数の命令を含み、前記一または複数の命令は、前記一または複数のプロセッサに、車両への着脱が可能とされ第1地点において持ち出されたバッテリについての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量と、持ち込まれた前記バッテリについての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量との差分を算出する処理と、前記差分に応じた充電対価を算出する処理と、算出された前記充電対価を提示する処理と、を実行させ、前記第1地点よりも標高が低い第2地点に設置される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一または複数のプロセッサと、
前記一または複数のプロセッサによって実行されるプログラムが記憶された記憶媒体と、を備え、
前記プログラムは一または複数の命令を含み、
前記一または複数の命令は、前記一または複数のプロセッサに、
車両への着脱が可能とされ第1地点において持ち出されたバッテリについての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量と、持ち込まれた前記バッテリについての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量との差分を算出する処理と、
前記差分に応じた充電対価を算出する処理と、
算出された前記充電対価を提示する処理と、を実行させ、
前記第1地点よりも標高が低い第2地点に設置される
情報処理装置。
【請求項2】
前記一または複数の命令は、前記一または複数のプロセッサに、
持ち込まれた前記バッテリを識別する識別情報を取得する処理と、
取得した前記識別情報が管理下にある前記バッテリのものと一致するか否かを判定する処理と、
前記識別情報が前記管理下にある前記バッテリのものではないと判定した場合に、前記充電対価の算出を回避する処理と、を実行させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1地点に設置される第1情報処理装置と、前記第1地点よりも標高が低い第2地点に設置される第2情報処理装置と、を備える情報処理システムであって、
前記第1情報処理装置は、
一または複数の第1プロセッサと、
前記一または複数の第1プロセッサによって実行される第1プログラムが記憶された第1記憶媒体と、を備え、
前記第1プログラムは一または複数の第1命令を含み、
前記一または複数の第1命令は、前記一または複数の第1プロセッサに、
車両への着脱が可能とされ前記第2地点から前記第1地点に運搬された第2バッテリの数に応じた運搬対価を算出する処理と、
前記運搬対価を提示する処理と、を実行させ、
前記第2情報処理装置は、
一または複数の第2プロセッサと、
前記一または複数の第2プロセッサによって実行される第2プログラムが記憶された第2記憶媒体と、を備え、
前記第2プログラムは一または複数の第2命令を含み、
前記一または複数の第2命令は、前記一または複数の第2プロセッサに、
車両への着脱が可能とされ前記第1地点において持ち出された第1バッテリについての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量と、前記第1バッテリについての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量との差分を算出する処理と、
前記差分に応じた充電対価を算出する処理と、
算出された前記充電対価を提示する処理と、を実行させる
情報処理システム。
【請求項4】
前記一または複数の第1命令は、前記一または複数の第1プロセッサに、
前記第1地点に運搬されたバッテリを前記第1バッテリとして管理する処理と、
管理下にある前記第1バッテリが前記第1地点から持ち出された場合に持ち出された前記第1バッテリを識別する第1識別情報を前記第2情報処理装置に通知する処理と、を実行させ、
前記一または複数の第2命令は、前記一または複数の第2プロセッサに、
前記通知を受信する処理と、
バッテリが前記第2地点に持ち込まれた場合に、前記第2地点に持ち込まれたバッテリを識別する識別情報と前記第1情報処理装置から通知された1または複数の前記第1識別情報とを照合する処理と、
前記第2地点に持ち込まれたバッテリについての識別情報が前記第1情報処理装置から通知された全ての前記第1識別情報と一致しない場合に、前記充電対価を算出する処理を回避する処理と、を実行させる
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記一または複数の第2命令は、前記一または複数の第2プロセッサに、
前記第2地点に持ち込まれたバッテリを前記第2バッテリとして管理する処理と、
管理下にある前記第2バッテリが前記第2地点から持ち出された場合に持ち出された前記第2バッテリを識別する第2識別情報を前記第1情報処理装置に通知する処理と、を実行させ、
前記一または複数の第1命令は、前記一または複数の第1プロセッサに、
バッテリが前記第1地点に持ち込まれた場合に、前記第1地点に持ち込まれたバッテリを識別する識別情報と前記第2情報処理装置から通知された1または複数の前記第2識別情報とを照合する処理と、
前記第1地点に持ち込まれたバッテリについての識別情報が前記第2情報処理装置から通知された全ての前記第2識別情報と一致しない場合に、前記運搬対価を算出する処理を回避する処理と、を実行させる
請求項3から請求項4の何れかに記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載可能なバッテリの充電に係る処理を行う情報処理装置及び情報処理システムの技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ガソリンなどの燃料を用いずに走行可能な電気自動車や燃料と電気の双方をエネルギー源とした走行が可能なハイブリッド自動車が普及してきている。
このような車両に搭載される走行用バッテリは、車両の減速時に発生する回生エネルギーを発電手段によって回生電力に変換し、この回生電力をバッテリにて吸収して、バッテリを回生充電する技術が取り入れられている(下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バッテリが満充電となった後は、回生エネルギーを発生させてもバッテリの充電に用いることはできず、回生エネルギーが無駄となっていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、回生エネルギーの効果的な回収を補助することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の一態様に係る情報処理装置は、一または複数のプロセッサと、前記一または複数のプロセッサによって実行されるプログラムが記憶された記憶媒体と、を備え、前記プログラムは一または複数の命令を含み、前記一または複数の命令は、前記一または複数のプロセッサに、車両への着脱が可能とされ第1地点において持ち出されたバッテリについての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量と、持ち込まれた前記バッテリについての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量との差分を算出する処理と、前記差分に応じた充電対価を算出する処理と、算出された前記充電対価を提示する処理と、を実行させ、前記第1地点よりも標高が低い第2地点に設置されるものである。
例えば、第1地点から第2地点まで長い坂道が続いているような場合が該当する。
本構成では、車両に着脱可能とされ、例えば、放電終止電圧状態のバッテリを第1地点で車両に取り付けることで、第2地点に到達するまでに発生する回生エネルギーを当該バッテリに蓄積することができる。
そして、そのようなバッテリの利用を促すための充電対価をユーザに提示することが可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、回生エネルギーの効果的な回収を補助することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】第1地点と第2地点の設定例を示す図である。
【
図3】第1情報処理装置の機能構成を示す図である。
【
図4】第2情報処理装置の機能構成を示す図である。
【
図5】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】
図7から
図10の各図と共に第1情報処理装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】第1対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】第2対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】第3対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】第4対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】第2情報処理装置から受信した情報に基づいて更新された第1管理テーブルの一例である。
【
図12】第2バッテリが第1地点に持ち込まれたことに応じて更新された第1管理テーブルの一例である。
【
図13】第1地点から第1バッテリが持ち出されたことに応じて更新された第1管理テーブルの一例である。
【
図14】
図14から
図18の各図と共に第2情報処理装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】第5対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図16】第6対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】第7対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図18】第8対応処理の一例を示すフローチャートである。
【
図19】第1情報処理装置から受信した情報に基づいて更新された第2管理テーブルの一例である。
【
図20】第1バッテリが第2地点に持ち込まれたことに応じて更新された第2管理テーブルの一例である。
【
図21】第2地点に持ち込まれたある程度充電済みのバッテリについての情報が新たに追加された第2管理テーブルの一例である。
【
図22】第2地点に持ち込まれた空のバッテリについての情報が新たに追加された第2管理テーブルの一例である。
【
図23】第2地点から第2バッテリが持ち出されたことに応じて更新された第2テーブルの一例である。
【
図24】第2地点から持ち出された第1地点に運搬されたことに応じて更新された第2テーブルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.情報処理システムの構成>
本発明の一実施形態における情報処理システムSは、第1地点LC1に設置される第1情報処理装置1と第2地点LC2に設置される第2情報処理装置2から成る(
図1参照)。
【0010】
なお、情報処理システムSは、更にサーバ装置を含んで構成されていてもよい。
【0011】
第1情報処理装置1が設置される第1地点LC1と、第2情報処理装置2が設置される第2地点LC2の位置関係について
図2に示す。
【0012】
第1地点LC1は、第2地点LC2よりも標高が高い位置とされている。また、第1地点LC1と第2地点LC2は、走行路によって接続されており、第1地点LC1を出発した車両100が第2地点LC2へ到達可能とされている。
【0013】
一例を挙げると、第1地点LC1は、例えば、山頂付近に設定された地点とされ、第2地点LC2は、第1地点LC1が設定された山の麓に設定された地点とされている。また、第1地点LC1から第2地点LC2へは、長い下り坂を経て到達することが可能とされている。
【0014】
情報処理システムSは、車載用バッテリの充電をユーザに行わせる代わりに対価を支払うシステムである。また、情報処理システムSは、車載用バッテリの運搬をユーザに行わせる代わりに対価を支払うシステムでもある。
【0015】
本実施の形態における大まかな流れについて説明する。
【0016】
第1地点LC1には、放電終止電圧状態とされた車載用バッテリ(以降、「空のバッテリ」と記載)を置いておく。
ユーザは第1地点LC1で空のバッテリを受け取り、HEV(Hybrid Electric Vehicle)やEV(Electric Vehicle)としての車両100に取り付けて第2地点LC2への走行を開始させる。
【0017】
第1地点LC1から第2地点LC2までの走行路には下り坂が多分に含まれているため、車両100の走行中に回生エネルギーが発生する。
車両100で発生した回生エネルギーは、例えば、第1地点LC1で取り付けられた空のバッテリに優先的に充電される。
【0018】
ユーザは、第2地点LC2まで車両100を走行させた後に、車両100からバッテリを取り外し、走行中に増加したバッテリ残量に応じて充電対価を受け取る。
これにより、第2地点LC2では、充電されたバッテリが蓄積されていく。
【0019】
これらの充電済みのバッテリは、各所に運ばれて用いられる。
即ち、情報処理システムSは、空のバッテリの充電に対する対価を支払うと共に、充電済みのバッテリを第2地点LC2に集積するシステムである。
【0020】
なお、本明細書における「空のバッテリ」とは満充電された状態のバッテリよりもバッテリ残量が少ないバッテリを指すものであり、放電終止電圧状態のバッテリを必ずしも指すものではない。
【0021】
また、本明細書における「充電済みのバッテリ」とは放電終止電圧状態のバッテリよりもバッテリ残量が多いバッテリを指すものであり、満充電された状態であって充電終止電圧状態のバッテリを必ずしも指すものではない。
【0022】
また、第2地点LC2には、空のバッテリが置かれている。
ユーザは、第2地点LC2で空のバッテリを受け取り、車両100に積載して第1地点LC1への走行を開始させる。
第2地点LC2から第1地点LC1までの走行路には上り坂が多分に含まれており、空のバッテリに対する充電は行わなくてよい。
【0023】
ユーザは、第1地点LC1まで車両100を走行させた後に、車両100に積載した空のバッテリを第1地点LC1に持ち込むことで、空のバッテリの運搬距離や個数に応じた運搬対価を情報処理システムSから受け取る。
これにより、第1地点LC1には空のバッテリが蓄積される。この空のバッテリは、第1地点LC1から第2地点LC2へと車両100を走行させるユーザに再び託され、バッテリへの充電がなされる。
【0024】
このようにして、第1地点LC1と第2地点LC2の間をユーザの手によりバッテリが行き来する。
【0025】
また、第1地点LC1と第2地点LC2は、観光地などに設定されることが望ましい。これにより、バッテリの充電や運搬に関与するユーザを多く確保することが可能となり、効率的にバッテリの充電を行うことが可能となる。
【0026】
第1地点LC1に設置される第1情報処理装置1は、
図1に示すように、第1制御部3と、第1記憶部4と、第1通信部5と、第1表示部6とを備えている。
【0027】
第1制御部3は、プログラムを実行することにより種々の機能を備える。一例を
図3に示す。
【0028】
第1制御部3は、バッテリ管理機能F1を有する。
バッテリ管理機能F1は、第1地点LC1に置かれたバッテリであって、ユーザによる車両100を用いた充電に供される空のバッテリを管理する機能である。
以降の説明においては、第1地点LC1に用意されたバッテリを第1バッテリBT1と記載する。
【0029】
バッテリ管理機能F1は、第1バッテリBT1ごとに付与されたID(Identification)などの第1識別情報ID1を管理する。
【0030】
具体的に、バッテリ管理機能F1は、新たに第1地点LC1に運び込まれた空のバッテリに第1識別情報ID1を付与し、ステータスを「貸出前」に設定して第1バッテリBT1として管理する。
なお、バッテリ管理機能F1は、第1識別情報ID1を付与する代わりに第1バッテリBT1に予め設定されている第1識別情報ID1を読み出してもよい。
【0031】
バッテリ管理機能F1は、貸出前の第1バッテリBT1についての現在のバッテリ残量を管理する。バッテリ残量の値は、例えば、第1バッテリBT1から取得されるSOC(State Of Charge)などとされる。ここで取得されたバッテリ残量の値は、第1バッテリBT1の初期バッテリ残量RA1とされる。
【0032】
また、バッテリ管理機能F1は、第1地点LC1からユーザの車両100に取り付けられた第1バッテリBT1のステータスを「貸出中」或いは「充電中」に変更して管理する。
【0033】
更に、バッテリ管理機能F1は、第2地点LC2に運び込まれてユーザに充電対価が支払われた第1バッテリBT1を管理下から削除する。
【0034】
即ち、バッテリ管理機能F1は、第1地点LC1に運び込まれてから第2地点LC2に移動するまでの第1バッテリBT1の管理を行う。
【0035】
このように、バッテリ管理機能F1は、第2地点LC2へ移動した第1バッテリBT1の情報を削除して管理対象から除外することで、必要最低限のバッテリ情報を管理するだけで済み、処理負担の軽減が図られる。また、第2地点LC2へ到着した後に故障し廃棄せざるを得ないバッテリについて管理情報の更新や削除を行わずに済み、処理負担の軽減が図られる。
【0036】
また、バッテリ管理機能F1は、第1地点LC1へ持ち込まれたバッテリが正規のものであるか否かを判定する照合処理を行う。即ち、バッテリ管理機能F1は、バッテリを持ち込んだユーザに対して対価を支払うべきか否かを判定する。
【0037】
例えば、バッテリ管理機能F1は、第2地点LC2から持ち出された空のバッテリ(以降、第2バッテリBT2と記載)が持ち出されたことを示す情報と、当該第2バッテリBT2についての第2識別情報ID2を第2情報処理装置2から取得する。
【0038】
バッテリ管理機能F1は、その情報に基づいて、第1地点LC1に持ち込まれた空のバッテリが第2地点LC2から持ち出された第2バッテリBT2と一致するか否かの判定を行う。
【0039】
そして、第1地点LC1に持ち込まれた空のバッテリが第2バッテリBT2と一致しない場合に、バッテリ管理機能F1は、後述する運搬対価の算出を回避させる。
【0040】
第1制御部3は、運搬対価算出機能F2を有する。
運搬対価算出機能F2は、第2地点LC2から第1地点LC1に持ち込まれたバッテリについて、第2地点LC2から第1地点LC1までの走行距離とバッテリの個数に応じた運搬対価を算出する。
【0041】
なお、運搬対価算出機能F2は、第2地点LC2以外の他の地点からバッテリが持ち込まれた場合であっても、当該他の地点からの走行距離に基づいて運搬対価を算出してもよい。
【0042】
第1制御部3は、運搬対価提示機能F3を有する。
運搬対価提示機能F3は、運搬対価算出機能F2によって算出した運搬対価をユーザに対して提示する。
なお、運搬対価提示機能F3による運搬対価の提示対象は、ユーザではなく対価の支払いを行うスタッフとされてもよい。
【0043】
第1制御部3は、通信機能F4を有する。
通信機能F4は、第2情報処理装置2と通信を行う。通信機能F4は、第2地点LC2から持ち出された第2バッテリBT2の識別情報を第2情報処理装置2から取得する。
これにより、上述した照合処理が実現される。
【0044】
なお、通信機能F4は、第2情報処理装置2との通信以外に、他の情報処理装置と通信を行ってもよい。例えば、他の情報処理装置が設置された地点から空のバッテリが持ち出されたことや当該バッテリの識別情報を当該他の情報処理装置から受信する。
他の情報処理装置から受信した情報は、第1地点LC1に持ち込まれたバッテリについての照合処理や対価の算出処理に用いられる。
【0045】
通信機能F4は、第1地点LC1から持ち出された空の第1バッテリBT1についての第1識別情報ID1を第2情報処理装置2に通知する。
これにより、第2情報処理装置2において後述する照合処理を実現できる。
【0046】
図1の説明に戻る。
第1情報処理装置1が備える第1記憶部4には、第1バッテリBT1についての第1識別情報ID1やステータス情報などの管理情報が記憶される。
第1記憶部4には、運搬対価算出機能F2によって利用される単位距離当たりの対価情報などが記憶される。
【0047】
第1通信部5は、第1制御部3による通信機能F4を実現するために他の機器との通信を行う。
【0048】
第1表示部6は、ユーザやスタッフに対して算出した対価情報の提示が行われる。
なお、第1表示部6は、第1情報処理装置1とは異なる別体の表示装置として設けられていてもよい。
【0049】
第2地点LC2に設置される第2情報処理装置2は、第2制御部7と、第2記憶部8と、第2通信部9と、第2表示部10とを備えている。
【0050】
第2制御部7は、プログラムを実行することにより種々の機能を備える。一例を
図4に示す。
【0051】
第2制御部7は、バッテリ管理機能F5を有する。
バッテリ管理機能F5は、第2地点LC2に置かれたバッテリであって、第1地点LC1への運搬対象となる第2バッテリBT2を管理する機能である。
【0052】
バッテリ管理機能F5は、第2バッテリBT2ごとに付与されたIDなどの第2識別情報ID2を管理する。
【0053】
具体的に、バッテリ管理機能F5は、新たに第2地点LC2に運び込まれた空の第2バッテリBT2に第2識別情報ID2を付与し、ステータスを「運搬前」に設定して管理する。
なお、バッテリ管理機能F5は、第2バッテリBT2に第2識別情報ID2を付与する代わりに、第2バッテリBT2に予め付与されている第2識別情報ID2を読み出してもよい。
【0054】
また、バッテリ管理機能F5は、第2地点LC2からユーザの車両100に積載された第2バッテリBT2のステータスを「運搬中」に変更して管理する。
【0055】
更に、バッテリ管理機能F5は、第1地点LC1に運び込まれてユーザに運搬対価が支払われた第2バッテリBT2を管理下から削除する。
【0056】
即ち、バッテリ管理機能F5は、第2地点LC2に運び込まれてから第1地点LC1に運搬されるまでの第2バッテリBT2の管理を行う。
【0057】
このように、バッテリ管理機能F5は、第1地点LC1へ運搬された第2バッテリBT2の情報を削除して管理対象から除外することで、必要最低限のバッテリ情報を管理するだけで済み、処理負担の軽減が図られる。また、第1地点LC1へ到着した後に故障し廃棄せざるを得ないバッテリについて管理情報の更新や削除を行わずに済み、処理負担の軽減が図られる。
【0058】
また、バッテリ管理機能F5は、第2地点LC2へ持ち込まれた充電済みのバッテリが正規のものであるか否かを判定する照合処理を行う。即ち、バッテリ管理機能F5は、バッテリを持ち込んだユーザに対して対価を支払うべきか否かを判定する。
【0059】
例えば、バッテリ管理機能F5は、第1地点LC1から持ち出された空の第1バッテリBT1が持ち出されたことを示す情報と、当該第1バッテリBT1についての第1識別情報ID1を第1情報処理装置1から取得する。
【0060】
バッテリ管理機能F5は、その情報に基づいて、第2地点LC2に持ち込まれた充電済みのバッテリが第1地点LC1から持ち出された第1バッテリBT1と一致するか否かの判定を行う。
【0061】
そして、第2地点LC2に持ち込まれた充電済みのバッテリが第1バッテリBT1と一致しない場合に、バッテリ管理機能F5は、後述する充電対価の算出を回避させる。
【0062】
また、バッテリ管理機能F5は、第2地点LC2に持ち込まれた充電済みのバッテリであって、第1地点LC1から持ち出された第1バッテリBT1を充電済みのバッテリとして管理してもよい。
【0063】
バッテリ管理機能F5は、持ち込まれた充電済みのバッテリの現在のバッテリ残量を管理する。バッテリ残量の値は、例えば、持ち込まれたバッテリから取得されるSOCなどとされる。
ここで取得されたバッテリ残量の値は、第1バッテリBT1の現在バッテリ残量RA2とされる。
【0064】
バッテリの管理者は、バッテリ管理機能F5によるバッテリの管理状態を閲覧することにより、バッテリごとのバッテリ残量の情報などを得ることができ、利用先に応じた適切なバッテリを選択することが可能となる。
【0065】
第2制御部7は、充電対価算出機能F6を有する。
充電対価算出機能F6は、第1地点LC1から第2地点LC2に持ち込まれた第1バッテリBT1の個数と、それぞれのバッテリ残量の増加分を取得し、充電対価を算出する。
【0066】
例えば、充電対価算出機能F6は、第1バッテリBT1についての現在バッテリ残量RA2から初期バッテリ残量RA1を減算することにより得られるバッテリ残量の増加分(差分)を第1バッテリBT1ごとに算出する。
充電対価算出機能F6は、第2地点LC2に持ち込まれた第1バッテリBT1ごとのバッテリ残量の増加分を加算し、単位充電量あたりの対価情報を乗算することにより充電対価を算出する。
【0067】
第2制御部7は、充電対価提示機能F7を有する。
充電対価提示機能F7は、充電対価算出機能F6によって算出された充電対価をユーザやスタッフに対して提示する。
【0068】
第2制御部7は、通信機能F8を有する。
通信機能F8は、第1情報処理装置1と通信を行う。通信機能F8は、第1地点LC1から持ち出された第1バッテリBT1の識別情報を第1情報処理装置1から取得する。
これにより、上述した照合処理が実現される。
【0069】
通信機能F4は、第2地点LC2から持ち出された空の第2バッテリBT2についての第2識別情報ID2を第1情報処理装置1に通知する。
これにより、第1情報処理装置1において前述した照合処理を実現できる。
【0070】
なお、通信機能F8は、第1情報処理装置1との通信以外に、他の情報処理装置と通信を行ってもよい。
【0071】
図1の説明に戻る。
第2情報処理装置2が備える第2記憶部8には、第2バッテリBT2についての第2識別情報ID2やステータス情報などの管理情報が記憶される。
第2記憶部8には、充電対価算出機能F6によって利用される単位充電量当たりの対価情報などが記憶される。
【0072】
第2通信部9は、第2制御部7による通信機能F8を実現するために他の機器との通信を行う。
【0073】
第2表示部10は、ユーザやスタッフに対して算出した対価情報の提示が行われる。
なお、第2表示部10は、第2情報処理装置2とは異なる別体の表示装置として設けられていてもよい。
【0074】
なお、情報処理システムSがサーバ装置を備える場合には、第1バッテリBT1や第2バッテリBT2の情報がサーバ装置で一元管理されてもよい。また、これに限らず、第1情報処理装置1と第2情報処理装置2の何れかにおいて第1バッテリBT1や第2バッテリBT2の情報を一元管理してもよい。
【0075】
<2.情報処理装置の構成>
第1情報処理装置1や第2情報処理装置2、或いはサーバ装置としての情報処理装置Mの構成例について
図5に示す。
情報処理装置Mは、CPU31、ROM32、RAM33、バス34、入出力インタフェース35、入力部36、出力部37、記憶部38、通信部39、メディアドライブ40などを備えて構成されている。
【0076】
CPU31は、ROM32に記憶されているプログラム、または記憶部38からRAM33にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM33にはまた、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0077】
CPU31、ROM32、及びRAM33は、バス34を介して相互に接続されている。また、バス34には、入出力インタフェース35も接続されている。
【0078】
入出力インタフェース35には、入力部36、出力部37、記憶部38、通信部39、メディアドライブ40が接続されている。
入力部36はキーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどにより構成される。
出力部37はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
【0079】
記憶部38はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。記憶部38には、上述したように、バッテリの管理情報や、対価情報などが記憶される。
【0080】
通信部39は通信ネットワークを介しての通信処理や機器間通信を行う。
メディアドライブ40には、必要に応じて磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア41が装着され、リムーバブルメディア41に対する情報の書き込みや読み出しが行われる。
【0081】
情報処理装置Mでは、通信部39による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われる。またリムーバブルメディア41を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU31が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、情報処理装置Mとしての必要な情報処理や通信が実行される。
【0082】
情報処理装置Mには、CPU31、ROM32、RAM33等によって
図3や
図4を用いて示した各種の機能が構築される。
【0083】
<3.処理フロー>
第1情報処理装置1が実行する処理や、第2情報処理装置2が実行する処理の一例について添付図を参照して説明する。
【0084】
なお、上述の説明では、第1情報処理装置1で管理するバッテリの識別情報を第1識別情報ID1とし、第2情報処理装置2で管理するバッテリの識別情報を第2識別情報IDとした。即ち、上述の説明では、同一のバッテリであっても、第1情報処理装置1において付与される第1識別情報ID1と第2情報処理装置2において付与される第2識別情報ID2は異なっていてもよいことを示した。
これに限らず、バッテリごとに固有の識別情報が一つ付与されており、バッテリごとの一つの識別情報を用いて、第1情報処理装置1と第2情報処理装置2の双方においてバッテリの管理を行ってもよい。即ち、同一のバッテリに対して付与される第1識別情報ID1と第2識別情報ID2は、同じコードを指していてもよい。
【0085】
以下の説明では、バッテリに対して一つの識別情報が付与された例について説明する。そして、当該一つの識別情報を共通識別情報IDcとする。
【0086】
<3-1.第1情報処理装置における処理>
第1情報処理装置1の第1制御部3が実行する処理の一例を
図6から
図10の各図に示す。
【0087】
第1制御部3は、
図6のステップS101で、第2地点LC2から持ち出された第2バッテリBT2についての情報を第2情報処理装置2から受信したか否かを判定する。
【0088】
第2バッテリBT2についての情報を受信したと判定した場合に、第1制御部3は、ステップS102で第1対応処理を行う。
また、第2バッテリBT2についての情報を受信していないと判定した場合に、第1制御部3はステップS102の処理を回避する。
【0089】
第1対応処理の一例を
図7に示す。
第1制御部3は、ステップS121において、受信した第2バッテリBT2についての共通識別情報IDcを第1管理テーブルTB1に追加する。第1管理テーブルTB1は、第1バッテリBT1の管理情報が記憶されるテーブルデータであり、第1情報処理装置1の第1記憶部4に記憶される情報である。
【0090】
但し、第1管理テーブルTB1には、第1バッテリBT1の情報だけでなく、第2地点LC2から持ち出された空の第2バッテリBT2であって、何れ第1地点LC1に持ち込まれる予定のバッテリの情報も記憶される。
ステップS121の処理は、第2バッテリBT2についての情報を記憶する処理であるが、第1地点LC1に持ち込まれることで何れ第1バッテリBT1として管理されるべきバッテリを予め記憶しておく処理と言える。
【0091】
更に、第1制御部3は、ステップS121の処理で第1管理テーブルTB1に追加されたレコードについてのステータスを「運搬中」に設定する処理をステップS122で行う。ステップS122の後、第1制御部3は
図6のステップS103へと進む。
【0092】
ステップS121、S123の両処理を行うことにより、例えば、
図11に示すようなレコードが第1管理テーブルTB1に追加される。
なお、第1管理テーブルTB1においては、第1バッテリBT1ごとに、共通識別情報IDcとステータスと初期バッテリ残量RA1が紐付けて記憶される。
【0093】
第1制御部3は、ステップS103で第1地点LC1にバッテリが持ち込まれたか否かを判定する。
【0094】
この判定処理では、第1地点LC1のスタッフや持ち込みユーザによるバッテリ持ち込みの入力がなされたことに応じて「Yes」と判定してもよいし、第1地点LC1に持ち込まれたバッテリが第1情報処理装置1に直接或いは間接的に接続されたことに応じて「Yes」と判定してもよい。
【0095】
第1地点LC1にバッテリが持ち込まれたと判定した場合に、第1制御部3は、ステップS104の第2対応処理を実行する。
また、第1地点LC1にバッテリが持ち込まれていないと判定した場合に、第1制御部3はステップS104の処理を回避する。
【0096】
第2対応処理の一例を
図8に示す。
第1制御部3は、持ち込まれたバッテリの共通識別情報IDcをステップS141で取得し、続くステップS142でステータスが「運搬中」の第2バッテリBT2の共通識別情報IDcと一致するか否かを判定する。
【0097】
例えば、
図11に示す例では、持ち込まれたバッテリの共通識別情報IDcが「0001」であった場合に、ステータスが「運搬中」の第2バッテリBT2の共通識別情報IDcと一致すると判定する。
【0098】
持ち込まれたバッテリとステータスが「運搬中」の第2バッテリBT2の共通識別情報IDcが一致すると判定した場合には、第1制御部3は、ステップS143で運搬対価を算出し、ステップS144で運搬対価を提示する。
【0099】
ステップS144の提示処理は、第1地点LC1のスタッフに対して行われてもよいし、持ち込みユーザに対して行われてもよいし、その双方に対して行われてもよい。
【0100】
また、ステップS144の処理に加えて、運搬対価を支払う処理を第1情報処理装置1の第1制御部3が実行してもよい。
運搬対価を支払う処理とは、例えば、硬貨や紙幣を払い出す処理や、キャッシュレスサービスの残高に充当する処理などが該当する。
【0101】
ステップS142において、持ち込まれたバッテリとステータスが「運搬中」の第2バッテリBT2の共通識別情報IDcが一致しないと判定した場合には、ステップS143とステップS144の両処理を実行せずに代わりにステップS145の処理が実行される。
【0102】
ステップS145の処理では、第1制御部3は、持ち込まれたバッテリについての共通識別情報IDcを第1管理テーブルTB1に追加する処理を行う。
【0103】
ステップS143或いはステップS144の処理を実行した後、或いはステップS145の処理を終えた後に、第1制御部3は、持ち込まれたバッテリについてのステータスを「貸出前」に変更する処理をステップS146で行う。
【0104】
これにより、持ち込まれたバッテリが第2バッテリBT2と一致した場合には
図12に示すように、当該第2バッテリBT2についてのステータスが変更され、第1バッテリBT1としての管理が開始される。
【0105】
第1制御部3は、持ち込まれたバッテリについての初期バッテリ残量RA1を取得し第1管理テーブルTB1に記憶する処理をステップS147で行う(
図12参照)。
第1制御部3はステップS147の処理を終えた後に
図6のステップS105へと進む。
【0106】
第1制御部3は、ステップS105で第1地点LC1から第1バッテリBT1が持ち出されたか否かを判定する。
この判定処理は、第1地点LC1のスタッフによる入力操作に基づいて行われてもよいし、ユーザの入力操作によって行われてもよい。
【0107】
第1地点LC1から第1バッテリBT1が持ち出されたと判定した場合に、第1制御部3は、ステップS106の第3対応処理を実行する。
また、第1地点LC1から第1バッテリBT1が持ち出されていないと判定した場合に、第1制御部3はステップS106の処理を回避する。
【0108】
第3対応処理の一例を
図9に示す。
第1制御部3はステップS161で持ち出された第1バッテリBT1のステータスを「貸出中」に変更する。
これにより、
図13に示すように第1管理テーブルTB1の情報が更新される。
【0109】
第1制御部3は、ステップS162において、第1地点LC1から持ち出された第1バッテリBT1の共通識別情報IDcと初期バッテリ残量RA1を第2情報処理装置2に送信する。
第1制御部3は、ステップS162の処理を終えた後に
図6のステップS107へと進む。
【0110】
第1制御部3は、ステップS107で第2地点LC2に持ち込まれたバッテリの情報を受信したか否かを判定する。
【0111】
第2地点LC2に持ち込まれたバッテリの情報を受信したと判定した場合に、第1制御部3は、ステップS108の第4対応処理を実行する。
また、第2地点LC2に持ち込まれたバッテリの情報を受信していないと判定した場合に、第1制御部3はステップS108の処理を回避しステップS101の処理へと戻る。
【0112】
第4対応処理の一例を
図10に示す。
第1制御部3は、ステップS181で第2地点LC2に持ち込まれたバッテリとステータスが「貸出中」の第1バッテリBT1の共通識別情報IDcが一致するか否かを判定する。
【0113】
一致すると判定した場合に、第1制御部3は、ステップS182で共通識別情報IDcが一致した第1バッテリBT1の情報を第1管理テーブルTB1から削除する。
第1制御部3は、ステップS182の処理を終えた後、或いはステップS181で共通識別情報IDcが一致しないと判定した後に、再び
図6のステップS101へと戻る。
【0114】
即ち、第1制御部3は、
図6に示すステップS101、S103、S105、S107の各判定処理を繰り返し行うループ処理を実行し、各判定処理において「Yes」判定とされた場合に、適宜各判定処理に対応する処理を実行するものである。
【0115】
<3-2.第2情報処理装置における処理>
続いて、第2情報処理装置2の第2制御部7が実行する処理の一例を
図14及び
図18の各図に示す。
【0116】
第2制御部7は、ステップS201で第1地点LC1から持ち出されたバッテリ情報を第1情報処理装置1から受信したか否かを判定する。
【0117】
第1バッテリBT1についての情報を受信したと判定した場合に、第2制御部7は、ステップS202で第5対応処理を行う。
また、第1バッテリBT1についての情報を受信していないと判定した場合に、第2制御部7はステップS202の処理を回避する。
【0118】
第5対応処理の一例を
図15に示す。
第2制御部7は、ステップS221において、受信した第1バッテリBT1についての共通識別情報IDcを第2管理テーブルTB2に追加する。第2管理テーブルTB2は、第2バッテリBT2の管理情報が記憶されるテーブルデータであり、第2情報処理装置2の第2記憶部8に記憶される情報である。
【0119】
但し、第2管理テーブルTB2には、第2バッテリBT2の情報だけでなく、第1地点LC1から持ち出された充電予定の第1バッテリBT1であって、何れ第2地点LC2に持ち込まれる予定のバッテリの情報も記憶される。
【0120】
第2制御部7は、ステップS221の処理で第2管理テーブルTB2に追加されたレコードについてのステータスを「貸出中」に設定する処理をステップS222で行う。
更に、第2制御部7は、ステップS223において、第2管理テーブルTB2に追加されたレコードについての初期バッテリ残量RA1を記憶する処理を行う。
ステップS223の処理を終えた後に第2制御部7は
図14のステップS203の処理へと進む。
【0121】
ステップS221、S222及びS223の各処理を行うことにより、例えば、
図19に示すようなレコードが第2管理テーブルTB2に追加される。
なお、第2管理テーブルTB2においては、バッテリごとに、共通識別情報IDcとステータスと初期バッテリ残量RA1と現在バッテリ残量RA2が紐付けて記憶される。
【0122】
第2制御部7は、ステップS203で第2地点LC2にバッテリが持ち込まれたか否かを判定する。
この判定処理は、スタッフやユーザによる入力、或いは、バッテリが第2情報処理装置2に直接或いは間接的に接続されたことの検出に基づいてなされてもよい。
【0123】
第2地点LC2にバッテリが持ち込まれたと判定した場合に、第2制御部7はステップS204の第6対応処理を行う。
また、第2地点LC2にバッテリが持ち込まれていないと判定した場合に、第2制御部7はステップS204の処理を回避する。
【0124】
第6対応処理の一例を
図16に示す。
第2制御部7は、第2地点LC2にバッテリが持ち込まれたバッテリについての共通識別情報IDcをステップS241で取得し、ステップS242でステータスが「貸出中」とされたバッテリと共通識別情報IDcが一致するか否かを判定する。
【0125】
例えば、
図19に示す例では、持ち込まれたバッテリの共通識別情報IDcが「0001」であった場合に、ステータスが「貸出中」の第1バッテリBT1の共通識別情報IDcと一致すると判定する。
【0126】
持ち込まれたバッテリとステータスが「貸出中」の第1バッテリBT1の共通識別情報IDcが一致すると判定した場合には、第2制御部7は、ステップS243で充電対価を算出し、ステップS244で充電対価を提示する。
充電対価の算出では、上述したように、現在バッテリ残量RA2と初期バッテリ残量RA1の差分を算出し、単位充電量当たりの対価情報を乗算することにより充電対価を算出する。
【0127】
ステップS244の提示処理は、第2地点LC2のスタッフやユーザに対して行われる。
また、充電対価の提示と共に充電対価を支払う処理を第2情報処理装置2の第2制御部7が実行してもよい。
【0128】
続いて、第2制御部7は、持ち込まれたバッテリについての現在バッテリ残量RA2をステップS245で第2管理テーブルTB2に記憶する(
図20参照)。
【0129】
次に、第2制御部7は、ステップS245で持ち込まれたバッテリのステータスを「充電済」に変更する。
【0130】
これにより、例えば、持ち込まれたバッテリとステータスが「貸出中」の第1バッテリBT1の共通識別情報IDcと一致した場合には、
図20に示すように、持ち込まれた第1バッテリBT1のステータスが更新される。
ステップS246の処理の後に第2制御部7は
図14のステップS205へと進む。
【0131】
ステップS242において、持ち込まれたバッテリとステータスが「貸出中」の第1バッテリBT1の共通識別情報IDcが一致しないと判定した場合には、第2制御部7は、ステップS247で、持ち込まれたバッテリについての共通識別情報IDcを第2管理テーブルTB2に追加する(
図21、
図22参照)。
【0132】
そして、第2制御部7は、ステップS248において、持ち込まれたバッテリについての現在バッテリ残量RA2を取得し閾値(例えば50%など)と比較する。
【0133】
持ち込まれたバッテリについての現在バッテリ残量RA2が閾値以上とされた場合には、第2制御部7はステップS246へと進み、持ち込まれたバッテリのステータスを「充電済」に変更する。
【0134】
これにより、
図21に示すように、第1バッテリBT1(共通識別情報IDc=「0001」)とは異なるレコードであって、ステータスが「充電済」とされたレコードが新たに追加される。
【0135】
また、ステップS248において、持ち込まれたバッテリについての現在バッテリ残量RA2が閾値未満と判定した場合には、第2制御部7は、ステップS249で当該バッテリについてのステータスを「運搬前」に変更し、第2バッテリBT2としての管理を開始する。このとき、第2制御部7は、持ち込まれたバッテリについての現在バッテリ残量RA2を第2管理テーブルTB2に記憶してもよい。
【0136】
これにより、
図22に示すように、第1バッテリBGT1とは異なるレコードであって、ステータスが「運搬前」とされたレコードが新たに追加される。そして、このレコードは、第2バッテリBT2として管理されるものである。即ち、何れ第1地点LC1へと運ばれることにより運搬者に対価が支払われる第2バッテリBT2のレコードである。
【0137】
第2制御部7は、
図14のステップS205で第2地点LC2から第2バッテリBT2が持ち出されたか否かを判定する。
【0138】
第2地点LC2から第2バッテリBT2が持ち出されたと判定した場合に、第2制御部7は、ステップS206の第7対応処理を行う。
また、第2地点LC2から第2バッテリBT2が持ち出されていないと判定した場合に、第2制御部7はステップS206の処理を回避する。
【0139】
第7対応処理の一例を
図17に示す。
第2制御部7は、ステップS261で持ち出された第2バッテリBT2のステータスを「運搬中」に変更する(例えば
図23)。
【0140】
第2制御部7は、ステップS262で第1情報処理装置1に持ち出された第2バッテリBT2の共通識別情報IDcを送信する。
ステップS262の処理の後に第2制御部7は
図14のステップS207へと進む。
【0141】
第2制御部7は、ステップS207で第1地点LC1に持ち込まれたバッテリの情報を受信したか否かを判定する。
第1地点LC1に持ち込まれたバッテリの情報を受信したと判定した場合に、第2制御部7は、ステップS208の第8対応処理を実行する。
また、第2地点LC2から第2バッテリBT2が持ち出されていないと判定した場合に、第2制御部7はステップS208の処理を回避しステップS201の処理へと戻る。
【0142】
第8対応処理の一例を
図18に示す。
第2制御部7は、ステップS281において、第1地点LC1に持ち込まれたバッテリとステータスが「運搬中」とされた第2バッテリBT2の共通識別情報IDcが一致するか否かを判定する。
【0143】
一致すると判定した場合に、第2制御部7は、ステップS282で共通識別情報IDcが一致した第2バッテリBT2の情報を第2管理テーブルTB2から削除する(
図23及び
図24参照)。
第2制御部7は、ステップS282の処理を終えた後、或いはステップS281で共通識別情報IDcが一致しないと判定した後に、再び
図14のステップS201へと戻る。
【0144】
即ち、第2制御部7は、ステップS201、S203、S205、S207の各判定処理を繰り返し行うループ処理を実行し、各判定処理において「Yes」判定とされた場合に、適宜各判定処理に対応する処理を実行するものである。
【0145】
<4.変形例>
上述した例では、第2情報処理装置2において、第1地点LC1から持ち出された空のバッテリについての初期バッテリ残量RA1の情報を第1情報処理装置1から取得する例を説明した。これに限らず、第2情報処理装置2は、第2地点LC2に持ち込まれたバッテリから、初期バッテリ残量RA1と現在バッテリ残量RA2の双方を取得してもよい。
即ち、バッテリの記憶部に第1地点LC1から持ち出される前の初期バッテリ残量RA1が記憶されていてもよい。
【0146】
上述した例では、第1地点LC1と第2地点LC2が一つずつ設定された例を説明した。これに限らず、第1地点LC1や第2地点LC2がそれぞれ複数の地点に設定されてもよい。
また、この場合には、持ち出し場所と持ち込み場所を特定するための情報が持ち出し場所に設置された情報処理装置から持ち込み場所に設置された情報処理装置に通知されてもよい。
【0147】
そして、ユーザがバッテリを持ち出す際には、持ち込み予定の地点を指定可能とされていてもよい。これにより、持ち出し場所に設置された情報処理装置は、持ち込み予定の場所に設置された情報処理装置に対してのみ情報を送信すればよいため、通信量の削減及び処理負担の軽減が図られる。
【0148】
また、第1地点LC1に設置された第1情報処理装置1において第1管理テーブルTB1を管理し、第2地点LC2に設置された第2情報処理装置2において第2管理テーブルTBを管理する例を説明したが、これに限られない。
例えば、情報処理システムSが第1情報処理装置1と第2情報処理装置2に加えてサーバ装置を備えており、サーバ装置において一つの管理テーブルが管理されてもよい。
この場合には、サーバ装置は、各地点からバッテリが持ち出されたことや各地点にバッテリが持ち込まれたことを示す通知を第1情報処理装置1や第2情報処理装置2から受信し、適宜テーブルの更新を行う。
これにより、各地点に設置される情報処理装置の性能や規模等を小さくすることができる。
【0149】
<5.まとめ>
上述した第2情報処理装置2は、一または複数のプロセッサ(例えばCPU31)と、一または複数のプロセッサによって実行されるプログラムが記憶された記憶媒体(例えばROM32やRAM33)と、を備え、プログラムは一または複数の命令を含み、一または複数の命令は、一または複数のプロセッサに、車両100への着脱が可能とされ第1地点LC1において持ち出されたバッテリ(第1バッテリBT1)についての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量RA1と、持ち込まれたバッテリ(第1バッテリBT1)についての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量RA2との差分を算出する処理(ステップS243)と、差分に応じた充電対価を算出する処理(ステップS243)と、算出された充電対価を提示する処理(ステップS244)と、を実行させる。
そして、第2情報処理装置2は、第1地点LC1よりも標高が低い第2地点LC2に設置されるものである。
例えば、第1地点LC1から第2地点LC2まで長い下り坂が続いているような場合が該当する。
第1地点LC1から第2地点LC2まで下り坂を走行した場合に得られる回生エネルギーは、バッテリが満充電となった時点で回収不能となり、無駄が生じていた。
本構成では、車両100に着脱可能とされ、例えば、放電終止電圧状態の第1バッテリBT1を第1地点LC1で車両100に取り付けることで、第2地点LC2に到達するまでに発生する回生エネルギーを当該バッテリに蓄積することができる。
即ち、従来無駄になっていたエネルギーを用いて第1バッテリBT1を充電することができるため、バッテリの充電に係る消費電力を削減することができ、環境保全に貢献することができる。
また、第1バッテリBT1のバッテリ残量の増加分に応じて充電対価をユーザに支払うことにより、空のバッテリの持ち出し(貸し出し)と充電済みのバッテリの回収を促すことができる。
更に、第1地点LC1と第2地点LC2を観光地などに設定することにより、より多くのユーザに第1バッテリBT1を貸し出すことで多くのエネルギーを回収することが可能となり、効率よく空の第1バッテリBT1を充電することができる。
【0150】
また、第2情報処理装置2が備える記憶媒体(例えばROM32やRAM33)に記憶されたプログラムに含まれる一または複数の命令は、一または複数のプロセッサ(例えばCPU31)に、持ち込まれた第1バッテリBT1を識別する識別情報(第1識別情報ID1、或いは、共通識別情報IDc)を取得する処理(ステップS241)と、取得した識別情報が管理下にあるバッテリのものと一致するか否かを判定する処理(ステップS242)と、識別情報が管理下にあるバッテリのものではないと判定した場合(ステップS242:No判定)に、充電対価の算出(ステップS243)を回避する処理と、を実行させてもよい。
これにより、第1地点LC1で持ち出されたバッテリが第2地点LC2に持ち込まれた場合のみ、充電対価を提示することが可能となる。従って、情報処理装置が管理していない充電済みのバッテリを第2地点LC2に持ち込むことで、充電対価をだまし取ろうとする詐欺的行為を難しくすることができる。
【0151】
上述した情報処理システムSは、第1地点LC1に設置される第1情報処理装置1と、第1地点LC1よりも標高が低い第2地点LC2に設置される第2情報処理装置2と、を備える。
そして、第1情報処理装置1は、一または複数の第1プロセッサ(例えばCPU31)と、一または複数の第1プロセッサによって実行される第1プログラムが記憶された第1記憶媒体(例えばROM32やRAM33)と、を備え、第1プログラムは一または複数の第1命令を含み、一または複数の第1命令は、一または複数の第1プロセッサに、車両100への着脱が可能とされ第2地点LC2から第1地点LC1に運搬された第2バッテリBT2の数に応じた運搬対価を算出する処理(ステップS143)と、運搬対価を提示する処理(ステップS144)と、を実行させる。
また、第2情報処理装置2は、一または複数の第2プロセッサ(例えばCPU31)と、一または複数の第2プロセッサによって実行される第2プログラムが記憶された第2記憶媒体(例えばROM32やRAM33)と、を備え、第2プログラムは一または複数の第2命令を含み、一または複数の第2命令は、一または複数の第2プロセッサに、車両100への着脱が可能とされ第1地点LC1において持ち出された第1バッテリBT1についての持ち出し時のバッテリ残量である初期バッテリ残量RA1と、第1バッテリBT1についての現在のバッテリ残量である現在バッテリ残量RA2との差分を算出する処理(ステップS243)と、差分に応じた充電対価を算出する処理(ステップS243)と、算出された充電対価を提示する処理(ステップS243)と、を実行させる。
これにより、例えば、第1地点LC1から下り坂を走行することにより充電した第1バッテリBT1を第2地点LC2に持ち込んだユーザに対して充電対価を支払うと共に、第2地点LC2で回収された空の第2バッテリBT2を第1地点LC1まで運び上げたユーザに対して運搬対価を支払うことができる。
従って、第1地点LC1に置かれた第1バッテリBT1の充電をユーザに促すと共に、空の第2バッテリBT2の第1地点LC1までの運搬をユーザに促すことができる。
従って、バッテリの充電のためのシステムを多くのユーザに利用させることができ、効率よくバッテリの充電を行うことができる。
【0152】
情報処理システムSが備える第1情報処理装置1が有する記憶媒体(例えばROM32やRAM33)に記憶されたプログラムに含まれる一または複数の第1命令は、一または複数の第1プロセッサ(例えばCPU31)に、第1地点LC1に運搬されたバッテリを第1バッテリBT1として管理する処理と、管理下にある第1バッテリBT1が第1地点LC1から持ち出された場合に持ち出された第1バッテリBT1を識別する第1識別情報ID1、(或いは共通識別情報IDc)を第2情報処理装置2に通知する処理と、を実行させてもよい。
また、情報処理システムSが備える第2情報処理装置2が有する記憶媒体(例えばROM32やRAM33)に記憶されたプログラムに含まれる一または複数の第2命令は、一または複数の第2プロセッサ(例えばCPU31)に、第1情報処理装置1からの通知を受信する処理(ステップS201)と、バッテリが第2地点LC2に持ち込まれた場合に、第2地点LC2に持ち込まれたバッテリを識別する識別情報(例えば共通識別情報IDc)と第1情報処理装置1から通知された1または複数の第1識別情報ID1(或いは共通識別情報IDc)とを照合する処理(ステップS242)と、第2地点LC2に持ち込まれたバッテリについての識別情報が第1情報処理装置1から通知された全ての第1識別情報ID1(或いは共通識別情報IDc)と一致しない場合に、充電対価を算出する処理(ステップS243)を回避する処理と、を実行させてもよい。
これにより、第1地点LC1から持ち出された第1バッテリBT1が第2地点LC2に持ち込まれた場合のみ、充電対価を提示することが可能となる。従って、情報処理システムSが管理していない充電済みのバッテリを持ち込むことで、充電対価をだまし取ろうとする詐欺的行為を難しくすることができる。
【0153】
また、情報処理システムSが備える第2情報処理装置2が有する記憶媒体(例えばROM32やRAM33)に記憶されたプログラムに含まれる一または複数の第2命令は、一または複数の第2プロセッサ(例えばCPU31)に、第2地点LC2に持ち込まれたバッテリを第2バッテリBT2として管理する処理(ステップS246やステップS247)と、管理下にある第2バッテリBT2が第2地点LC2から持ち出された場合に持ち出された第2バッテリBT2を識別する第2識別情報ID2(或いは共通識別情報IDc)を第1情報処理装置1に通知する処理(ステップS262)と、を実行させてもよい。
そして、情報処理システムSが備える第1情報処理装置1が有する記憶媒体(例えばROM32やRAM33)に記憶されたプログラムに含まれる一または複数の第1命令は、一または複数の第1プロセッサ(例えばCPU31)に、バッテリが第1地点LC1に持ち込まれた場合に、第1地点LC1に持ち込まれたバッテリを識別する識別情報(例えば共通識別情報IDc)と第2情報処理装置2から通知された1または複数の第2識別情報ID2(或いは共通識別情報IDc)とを照合する処理(ステップS142)と、第1地点LC1に持ち込まれたバッテリについての識別情報が第2情報処理装置2から通知された全ての第2識別情報ID2(或いは共通識別情報IDc)と一致しない場合に、運搬対価を算出する処理(ステップS143)を回避する処理と、を実行させてもよい。
これにより、第2地点LC2で持ち出された第2バッテリBT2が第1地点LC1に持ち込まれた場合のみ、運搬対価を提示することが可能となる。従って、情報処理システムSが管理していない空のバッテリを第1地点LC1に持ち込むことで、運搬対価をだまし取ろうとする詐欺的行為を難しくすることができる。
【0154】
上述した各実施の形態及び各変形例などは、適宜組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0155】
1 第1情報処理装置
2 第2情報処理装置
31 CPU(プロセッサ、第1プロセッサ、第2プロセッサ)
32 ROM(記憶媒体、第1記憶媒体、第2記憶媒体)
33 RAM(記憶媒体、第1記憶媒体、第2記憶媒体)
BT1 第1バッテリ
BT2 第2バッテリ
ID1 第1識別情報
ID2 第2識別情報
IDc 共通識別情報(第1識別情報、第2識別情報)
LC1 第1地点
LC2 第2地点
RA1 初期バッテリ残量
RA2 現在バッテリ残量
S 情報処理システム