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特開2024-123495診断システム、診断装置、診断方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123495
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】診断システム、診断装置、診断方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/00 20180101AFI20240905BHJP
   G06Q 10/00 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
G16H50/00
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023030955
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】金子 悠太
(72)【発明者】
【氏名】金山 尚徳
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
5L099AA04
(57)【要約】
【課題】オンライン診断において個人情報が漏洩することを抑制すること。
【解決手段】診断システムは、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部と、前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部と、前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与部と、前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部と、
前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部と、
前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与部と、
前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
を備える診断システム。
【請求項2】
前回付与された識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記前回付与された識別情報に基づいて、前記利用者の前回の回答を取得する前回回答取得部と、
前記前回の回答を、前記分類された複数項目の設問に対する利用者の回答として用いるか否かを前記利用者に選択させる選択部と、
をさらに備える、請求項1に記載の診断システム。
【請求項3】
前記利用者の回答における前記分類された複数項目の設問は、前記前回の回答における前記分類された複数項目の設問を実施する事業者と異なる事業者によって実施される、
請求項2に記載の診断システム。
【請求項4】
前記項目ごとに集計された集計結果に基づいて、前記利用者にレコメンド情報を提供するレコメンド情報提供部、
をさらに備える請求項3に記載の診断システム。
【請求項5】
分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部と、
前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部と、
前記項目ごとに集計された集計結果に対して付与された識別情報と、前記集計結果に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供部と、
を備える診断装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する診断方法であって、
分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得過程と、
前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計過程と、
前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与過程と、
前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得過程と、
を有する診断方法。
【請求項7】
コンピュータに、
分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得ステップと、
前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計ステップと、
前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与ステップと、
前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、診断システム、診断装置、診断方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して診断や問診を行うオンライン診断サービスがある。
例えば、特許文献1には、個人情報と問診情報と患者識別情報とを患者が入力する患者端末と、問診情報と患者識別情報とを記憶する問診情報サーバと、問診情報サーバから問診情報を取得する医療機関システムと、個人情報と問診情報とを対応付けて記憶する医療機関情報サーバと、を備え、医療機関システムは、医療機関システム通信部と、患者端末から個人情報と患者識別情報とを直接取得する個人情報取得部と、患者識別情報に基づいて問診情報サーバから問診情報を取得する問診情報取得部と、個人情報問診情報とを対応付けた状態で医療機関情報サーバに記憶させる記憶制御部と、を備える問診情報取得システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-105862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いても、複数の装置間での個人情報の送受信が生じるため、個人情報が漏洩する可能性がある。このように、オンライン診断において個人情報が漏洩することを抑制することができないという課題があった。
【0005】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、オンライン診断において個人情報が漏洩することを抑制することができる診断システム、診断装置、診断方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る診断システムは、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部と、前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部と、前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与部と、前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、を備える診断システムである。
【0007】
本発明の一態様に係る診断装置は、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部と、前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部と、前記項目ごとに集計された集計結果に対して付与された識別情報と、前記集計結果に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供部と、を備える診断装置である。
【0008】
本発明の一態様に係る診断方法は、コンピュータが実行する診断方法であって、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得過程と、前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計過程と、前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与過程と、前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得過程と、を有する診断方法である。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得ステップと、前記回答に基づいて前記利用者が前記項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計ステップと、前記項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与ステップと、前記識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、オンライン診断において個人情報が漏洩することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係る個性診断システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
図2】本実施形態に係る利用者端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る事業者サーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る個性診断装置の構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るアセスメント情報管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図6】本実施形態に係るコンテンツ管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図7】本実施形態に係る個性診断処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る利用者端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
図9】本実施形態に係る個性診断装置の構成の一例を示すブロック図である。
図10】本実施形態に係るアセスメント情報管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図11】本実施形態に係る個性診断処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態について詳しく説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
まず、本実施形態に係る診断システムについて説明する。診断システムは、例えば個性診断を行う個性診断システムである。以下の説明では、診断システムが個性診断システムである場合の一例について説明する。なお、診断システムは、個人を特定する必要はないが個人に関する設問への回答を要求するようなアンケート、調査、診断などにも適用することが可能であり、例えば、国民意識調査(国勢調査)等にも用いることが可能である。
【0014】
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る個性診断システムSYSの構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る個性診断システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
個性診断システムSYSは、利用者の個性を診断した診断結果を事業者間で共有し、利用者に適した学習コンテンツや学びの場を提供するシステムである。ここで、利用者は、例えば子供や、子供の親などである。事業者は、図書館、学習塾、保育園、幼稚園、こども園、小学校、中学校、学童、習い事教室、大学図書館、書店などである。
【0015】
個性診断システムSYSは、利用者端末装置10と、事業者端末装置20と、個性診断装置30と、アセスメント情報管理装置40と、コンテンツ管理装置50と、を含んで構成される。
利用者端末装置10と、事業者端末装置20と、個性診断装置30と、アセスメント情報管理装置40と、コンテンツ管理装置50とは、有線または無線により通信可能に相互に接続される。
【0016】
利用者端末装置10は、利用者によって操作可能な端末装置である。利用者端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ(PC)などの端末装置である。利用者端末装置10は、事業者端末装置20が公開する個性診断サイトに接続し、個性診断における設問に対する利用者の回答を診断回答として受け付ける。利用者端末装置10は、診断回答を個性診断装置30に送信する。また、利用者端末装置10は、個性診断結果およびコンテンツ情報を個性診断装置30から受信する。また、利用者端末装置10は、個性診断結果に対する識別情報であるアセスメントIDを、個性診断装置30から受信する。利用者端末装置10は、コンテンツ情報に基づいて、コンテンツ事業者端末装置に接続する。
【0017】
事業者端末装置20は、事業者が管理する端末装置である。事業者端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、PCなどの端末装置である。
事業者端末装置20は、個性診断装置30に予め事業者登録をすることで、個性診断装置30に追って専用の個性診断サイトが生成される。また、事業者端末装置20は、個性診断装置30に事業者登録が完了したことに基づいて、コンテンツ管理装置50にコンテンツを登録する。また、事業者端末装置20は、利用者端末装置10からの接続により、事業者端末装置20において管理する事業者コンテンツを利用者端末装置10に提供する。また、事業者端末装置20は、利用者端末装置10が個性診断サイトに接続したことに基づいて、事業者情報をアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0018】
個性診断装置30は、利用者の個性診断を行うサーバ装置である。個性診断装置30は、事業者端末装置20からの事業者登録依頼に基づいて、事業者登録する。個性診断装置30は、事業者登録が完了すると、事業者ごとに専用の個性診断サイトを生成する。個性診断装置30は、生成した個性診断サイトを示す接続情報、例えばURLを事業者端末装置20に送信する。
個性診断装置30は、利用者端末装置10から診断回答を受信すると、受信した診断回答に基づいて、個性診断を行う。個性診断装置30は、診断回答と、個性診断結果とをアセスメント情報管理装置40に送信する。個性診断装置30は、アセスメント情報管理装置40から選択コンテンツ情報を受信すると、コンテンツ情報と、個性診断結果とを利用者端末装置10に送信する。
【0019】
アセスメント情報管理装置40は、個性診断結果を管理するサーバ装置である。アセスメント情報管理装置40は、事業者端末装置20から事業者情報を受信し、個性診断装置30から個性診断結果と、診断回答とが入力されると、アセスメントIDを発行する。アセスメント情報管理装置40は、個性診断結果に基づくコンテンツ選択情報をコンテンツ管理装置50に送信する。アセスメント情報管理装置40は、コンテンツ選択情報に対する応答としてコンテンツ管理装置50からコンテンツ情報を取得する。アセスメント情報管理装置40は、アセスメントIDと、コンテンツ情報とを個性診断装置30に送信する。
【0020】
コンテンツ管理装置50は、事業者コンテンツを管理する管理装置である。コンテンツ管理装置50は、事業者端末装置20から事業者コンテンツを取得して管理する。コンテンツ管理装置50は、アセスメント情報管理装置40からコンテンツ選択情報を受信すると、選択されたコンテンツ情報をアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0021】
このように、個性診断システムSYSは、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得し、回答に基づいて利用者が項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計(個性診断)し、項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与し、識別情報を用いてコンテンツを取得する。
【0022】
これにより、個性診断システムSYSは、個人情報を送受信することなく、個性診断を行うことできるため、個人情報の漏洩を抑制することができる。
【0023】
次いで、利用者端末装置10の構成について説明する。
【0024】
図2は、本実施形態に係る利用者端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。
利用者端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とは、バスを介して相互に接続される。
【0025】
通信部11は、事業者端末装置20と、個性診断装置30と、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部11は、ネットワークを介して、他の装置から受信した各種情報を制御部15に出力する。また、通信部11は、制御部15から入力される各種情報を、ネットワークを介して、他の装置に送信する。
【0026】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部12は、利用者端末装置10の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
【0027】
入力部13は、入力を受け付ける機能を有する。入力部13は、例えば、利用者端末装置10がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって利用者が入力した情報の入力を受け付ける。入力部13は、入力に応じた信号を制御部15に出力する。
【0028】
出力部14は、各種情報を出力する機能を有する。出力部14は、例えば、利用者端末装置10がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部14は、制御部15による制御によって、例えば画像や音声などを出力する。
【0029】
制御部15は、利用者端末装置10の動作全般を制御する機能を有する。制御部15は、例えば、利用者端末装置10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)に、記憶部12が記憶するプログラムを実行させることによって実現される。
【0030】
図2に示すように、制御部15は、診断サイト接続部151と、回答取得部152と、回答部153と、診断結果取得部154と、コンテンツ取得部155と、アセスメントID取得部156と、を含んで構成される。
【0031】
診断サイト接続部151は、事業者が公開する個性診断サイトに接続する。具体的には、診断サイト接続部151は、事業者端末装置20が公開する個性診断サイトに、URLを用いて接続する。
なお、診断サイト接続部151は、ユーザID、パスワードなどを用いて事業者端末装置20が公開するWEBなどにログインした後に、個性診断サイトに接続してもよい。
【0032】
回答取得部152は、個性診断サイトにおける分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を、診断回答として取得する。回答取得部152は、取得した診断回答を回答部153に出力する。
【0033】
ここで、分類された複数項目の設問は、子供の個性に関する複数項目の設問であり、例えば、脳科学を用いて分類される複数項目の設問である。
具体的には、脳科学を用いて分類される複数項目は、例えば、脳科学を用いて「言語」、「論理・数学」、「博物学」、「内省」、「対人」、「音楽」、「身体・運動」、「視覚・空間」の8つの項目である。これらは、脳科学における子供の個性を表す8つの知性領域に基づく分類である。分類された複数項目の設問は、子供の個性を8つの項目のバランスチャートで表すための設問である。
【0034】
「言語」は、思考やコミュニケーション手段として、言葉を使いこなす力を示す項目である。「論理・数学」は、算数や数字を効果的に扱う力、演繹的に考える力を示す項目である。「博物学」は、探索、観察を通し、「なぜ」を追求する力、分類する力を示す項目である。「内省」は、内省力(自分を省みる力)、抽象概念(見えないもの)を捉える力を示す項目である。「対人」は、他者の存在を認識し、他者と良い関係を築く力を示す項目である。「音楽」は、音程、リズムから相手の感情を読み取る力を示す項目である。「身体・運動」は、意思決定を着実に実行する力を示す項目である。「視覚・空間」は、平面から立体を構成する力、色彩を捉える力を示す項目である。
【0035】
回答部153は、回答取得部152から入力された診断回答を、通信部11を介して個性診断装置30に送信する。
【0036】
診断結果取得部154は、通信部11を介して個性診断装置30から個性診断結果を取得する。個性診断結果は、子供の診断回答に基づいて、例えば、脳科学における子供の個性を表す8つの知性領域のそれぞれに対するスコア、当該スコアに基づく8つの知性領域における優位度を表す順位、バランスチャートなどである。
【0037】
コンテンツ取得部155は、通信部11を介して個性診断装置30からコンテンツ情報を取得する。取得するコンテンツ情報は、個性診断結果に応じて選択されたコンテンツ情報である。換言すれば、取得するコンテンツ情報は、子供の個性に応じたコンテンツ情報である。
【0038】
アセスメントID取得部156は、通信部11を介して個性診断装置30から個性診断結果に対して付与されたアセスメントIDを取得する。
【0039】
次いで、事業者端末装置20の構成について説明する。
【0040】
図3は、本実施形態に係る事業者端末装置20の構成の一例をしめすブロック図である。
事業者端末装置20は、通信部21と、記憶部22と、入力部23と、出力部24と、制御部25と、を含んで構成される。通信部21と、記憶部22と、入力部23と、出力部24と、制御部25とは、バスを介して相互に接続される。
【0041】
通信部21は、利用者端末装置10と、個性診断装置30と、アセスメント情報管理装置40と、コンテンツ管理装置50と、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部21は、ネットワークを介して、他の装置から受信した各種情報を制御部25に出力する。また、通信部21は、制御部25から入力される各種情報を、ネットワークを介して、他の装置に送信する。
【0042】
記憶部22は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROMなどの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部22は、事業者端末装置20の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
また、記憶部22は、事業者コンテンツ情報221を記憶する。事業者コンテンツ情報221は、事業者が提供するコンテンツの情報である。
【0043】
入力部23は、入力を受け付ける機能を有する。入力部23は、例えば、事業者端末装置20がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって利用者が入力した情報の入力を受け付ける。入力部23は、入力に応じた信号を制御部25に出力する。
【0044】
出力部24は、各種情報を出力する機能を有する。出力部24は、例えば、事業者端末装置20がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部24は、制御部25による制御によって、例えば画像や音声などを出力する。
【0045】
制御部25は、事業者端末装置20の動作全般を制御する機能を有する。制御部25は、例えば、事業者端末装置20がハードウェアとして備えるCPUに、記憶部22が記憶するプログラムを実行させることによって実現される。
【0046】
図3に示すように、制御部25は、事業者登録部251と、診断サイト情報取得部252と、コンテンツ登録部253と、事業者情報提供部254と、事業者コンテンツ提供部255と、を含んで構成される。
【0047】
事業者登録部251は、通信部21を介して個性診断装置30に事業者登録依頼を送信する。
【0048】
診断サイト情報取得部252は、事業者登録依頼に対する応答として、通信部21を介して個性診断装置30から専用の個性診断サイトの情報、例えば、専用の個性診断サイトのURLを取得する。診断サイト情報取得部252は、専用の個性診断サイトの情報を取得すると、専用の個性診断サイトを利用者端末装置10に公開する。診断サイト情報取得部252は、取得した専用の個性診断サイトの情報をコンテンツ登録部253に出力する。
【0049】
コンテンツ登録部253は、診断サイト情報取得部252から専用の個性診断サイトの情報が入力されると、事業者コンテンツ情報221を、通信部21を介してコンテンツ管理装置50に送信し、記憶させる。
【0050】
事業者情報提供部254は、利用者端末装置10から専用の個性診断サイトに対する接続を受け付けると、通信部21を介してアセスメント情報管理装置40に事業者情報を送信する。
【0051】
事業者コンテンツ提供部255は、利用者端末装置10からの接続に基づいて事業者コンテンツ情報221を利用者端末装置10に提供する。
【0052】
次いで、個性診断装置30の構成について説明する。
【0053】
図4は、本実施形態に係る個性診断装置30の構成の一例を示すブロック図である。
個性診断装置30は、通信部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、制御部35と、を含んで構成される。通信部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、制御部35とは、バスを介して相互に接続される。
【0054】
通信部31は、利用者端末装置10と、事業者端末装置20と、アセスメント情報管理装置40と、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部31は、ネットワークを介して、他の装置から受信した各種情報を制御部35に出力する。また、通信部31は、制御部35から入力される各種情報を、ネットワークを介して、他の装置に送信する。
【0055】
記憶部32は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROMなどの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部32は、個性診断装置30の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
【0056】
入力部33は、入力を受け付ける機能を有する。入力部33は、例えば、個性診断装置30がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって利用者が入力した情報の入力を受け付ける。入力部33は、入力に応じた信号を制御部35に出力する。
【0057】
出力部34は、各種情報を出力する機能を有する。出力部34は、例えば、個性診断装置30がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部34は、制御部35による制御によって、例えば画像や音声などを出力する。
【0058】
制御部35は、個性診断装置30の動作全般を制御する機能を有する。制御部35は、例えば、事業者端末装置20がハードウェアとして備えるCPUに、記憶部32が記憶するプログラムを実行させることによって実現される。
【0059】
図4に示すように、制御部35は、事業者登録部351と、診断サイト開設部352と、回答取得部353と、個性診断部354と、診断結果登録部355と、診断結果提供部356と、コンテンツ提供部357と、アセスメントID提供部358と、を含んで構成される。
【0060】
事業者登録部351は、通信部31を介して事業者端末装置20から事業者登録依頼を受信すると、当該事業者を登録する。事業者登録依頼には、事業者の所在地、業種、事業者名などが含まれる。事業者登録部351は、事業者登録依頼を診断サイト開設部352に出力する。
【0061】
診断サイト開設部352は、事業者登録部351から事業者登録依頼が入力されると、事業者専用の個性診断サイトを開設する。診断サイト開設部352は、開設した個性診断サイトの情報、例えば個性診断サイトのURLの情報を、通信部31を介して事業者端末装置20に送信する。当該個性診断サイトの情報には、事業者を識別する識別情報(例えば、事業者ID)が含まれる。
【0062】
回答取得部353は、診断回答を、通信部31を介して利用者端末装置10から取得する。回答取得部353は、取得した診断回答を、個性診断部354に出力する。
【0063】
個性診断部354は、回答取得部353から診断回答が入力されると、記憶部32に記憶された個性診断アルゴリズムと、診断回答とに基づいて個性診断を行う。個性診断部354は、診断回答と、個性診断結果とを、診断結果登録部355に出力する。
【0064】
なお、個性診断部354は、個性診断装置30に代えてアセスメント情報管理装置40が備えてもよい。この場合、アセスメント情報管理装置の記憶部が、個性診断アルゴリズムを記憶し、アセスメント情報管理装置40の個性診断部は、個性診断装置30から受信する診断回答と、個性診断アルゴリズムとに基づいて個性診断を行えばよい。
【0065】
診断結果登録部355は、個性診断部354から診断回答と個性診断結果とが入力されると、診断回答と個性診断結果とを、通信部31を介してアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0066】
診断結果提供部356は、通信部31を介してアセスメント情報管理装置40からアセスメントIDを含むコンテンツ情報を受信すると、診断結果を、通信部31を介して利用者端末装置10に送信する。また、診断結果提供部356は、受信したコンテンツ情報をコンテンツ提供部357に出力する。また、診断結果提供部356は、受信したアセスメントIDをアセスメントID提供部358に出力する。
【0067】
コンテンツ提供部357は、診断結果提供部356から入力されたコンテンツ情報を、通信部31を介して利用者端末装置10に送信する。
【0068】
アセスメントID提供部358は、診断結果提供部356からアセスメントIDが入力されると、診断結果に対応するアセスメントIDを、通信部31を介して利用者端末装置10に送信する。
【0069】
次いで、アセスメント情報管理装置40の構成について説明する。
【0070】
図5は、本実施形態に係るアセスメント情報管理装置40の構成の一例を示すブロック図である。
アセスメント情報管理装置40は、通信部41と、記憶部42と、入力部43と、出力部44と、制御部45と、を含んで構成される。通信部41と、記憶部42と、入力部43と、出力部44と、制御部45とは、バスを介して相互に接続される。
【0071】
通信部41は、事業者端末装置20と、個性診断装置30と、コンテンツ管理装置50と、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部41は、ネットワークを介して、他の装置から受信した各種情報を制御部45に出力する。また、通信部41は、制御部45から入力される各種情報を、ネットワークを介して、他の装置に送信する。
【0072】
記憶部42は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROMなどの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部42は、アセスメント情報管理装置40の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
また、記憶部42は、事業者情報421と、回答情報422と、アセスメントID423と、を対応付けて記憶する。具体的には、記憶部42は、事業者情報として事業者IDと、回答情報として診断回答および診断回答に対応する診断結果と、診断結果に対応するアセスメントIDとを対応付けて記憶する。
【0073】
入力部43は、入力を受け付ける機能を有する。入力部43は、例えば、アセスメント情報管理装置40がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって利用者が入力した情報の入力を受け付ける。入力部43は、入力に応じた信号を制御部45に出力する。
【0074】
出力部44は、各種情報を出力する機能を有する。出力部44は、例えば、アセスメント情報管理装置40がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部44は、制御部45による制御によって、例えば画像や音声などを出力する。
【0075】
制御部45は、アセスメント情報管理装置40の動作全般を制御する機能を有する。制御部45は、例えば、アセスメント情報管理装置40がハードウェアとして備えるCPUに、記憶部42が記憶するプログラムを実行させることによって実現される。
【0076】
図5に示すように、制御部45は、事業者情報取得部451と、診断結果取得部452と、回答情報取得部453と、アセスメントID発行部454と、コンテンツ選択部455と、コンテンツ取得部456と、出力コンテンツ提供部457と、を含んで構成される。
【0077】
事業者情報取得部451は、通信部41を介して事業者端末装置20から事業者情報を取得する。当該事業者情報には、事業者IDが含まれる。事業者情報取得部451は、取得した事業者情報をアセスメントID発行部454に出力する。
【0078】
診断結果取得部452は、通信部41を介して個性診断装置30から個性診断結果を取得する。診断結果取得部452は、取得した個性診断結果を、アセスメントID発行部454に出力する。
【0079】
回答情報取得部453は、通信部41を介して個性診断装置30から診断回答を取得する。回答情報取得部453は、取得した診断回答をアセスメントID発行部454に出力する。
【0080】
アセスメントID発行部454は、事業者情報と、個性診断結果と、診断回答とが入力されると、診断結果に応じたアセスメントIDを発行する。アセスメントID発行部454は、事業者情報と、個性診断結果と、診断回答と、アセスメントIDとを対応付けて記憶部42に記憶させる。また、アセスメントID発行部454は、アセスメントID発行部454は、事業者情報と、個性診断結果と、診断回答と、アセスメントIDとをコンテンツ選択部455に出力する。
【0081】
コンテンツ選択部455は、アセスメントID発行部454から事業者情報と、個性診断結果と、診断回答と、アセスメントIDとが入力されると、選択情報を生成する。選択情報は、コンテンツの選択に用いられる情報である。具体的には、コンテンツ選択部455は、事業者IDに対応付けられたコンテンツを選択する選択情報を生成する。コンテンツ選択部455は、生成した選択情報を、通信部41を介してコンテンツ管理装置50に送信する。
【0082】
なお、コンテンツ選択部455は、個性診断結果の類似度を算出し、当該個性診断結果の類似度に基づく選択情報を生成してもよい。診断結果の類似度は、アセスメントID発行部454から入力された個性診断結果と、記憶部42に記憶された個性診断結果との類似度である。この場合、コンテンツ選択部455は、個性診断結果の類似度に基づいて、事業者IDに対応するコンテンツとともに利用者端末装置10に表示させる広告コンテンツなどのレコメンドコンテンツを選択するための選択情報を生成すればよい。
【0083】
コンテンツ取得部456は、通信部41を介してコンテンツ管理装置50からコンテンツ情報を取得する。コンテンツ管理装置50から取得するコンテンツ情報は、コンテンツ選択部455が生成した選択情報に基づいて選択されたコンテンツ情報である。コンテンツ取得部456は、取得したコンテンツ情報を、出力コンテンツ提供部457に出力する。
【0084】
出力コンテンツ提供部457は、コンテンツ取得部456からコンテンツ情報が入力されると、コンテンツ情報とアセスメントIDとを含む表示データを、通信部41を介して個性診断装置30に送信する。
【0085】
次いで、コンテンツ管理装置50の構成について説明する。
【0086】
図6は、本実施形態に係るコンテンツ管理装置50の構成の一例を示すブロック図である。
コンテンツ管理装置50は、通信部51と、記憶部52と、入力部53と、出力部54と、制御部55と、を含んで構成される。通信部51と、記憶部52と、入力部53と、出力部54と、制御部55とは、バスを介して相互に接続される。
【0087】
通信部51は、事業者端末装置20と、アセスメント情報管理装置40と、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部51は、ネットワークを介して、他の装置から受信した各種情報を制御部55に出力する。また、通信部51は、制御部55から入力される各種情報を、ネットワークを介して、他の装置に送信する。
【0088】
記憶部52は、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROMなどの記憶媒体、あるいはこれらの組合せによって構成される。記憶部52は、コンテンツ管理装置50の各種処理を実行するためのプログラム、及び各種処理を行う際に利用される一時的なデータを記憶する。
また、記憶部52は、コンテンツ情報521を記憶する。コンテンツ情報521には、事業者IDが対応付けられている。
【0089】
入力部53は、入力を受け付ける機能を有する。入力部53は、例えば、コンテンツ管理装置50がハードウェアとして備えるマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置によって利用者が入力した情報の入力を受け付ける。入力部53は、入力に応じた信号を制御部55に出力する。
【0090】
出力部54は、各種情報を出力する機能を有する。出力部54は、例えば、コンテンツ管理装置50がハードウェアとして備えるディスプレイやタッチパネルなどの表示装置、スピーカなどの音声出力装置によって実現される。出力部54は、制御部55による制御によって、例えば画像や音声などを出力する。
【0091】
制御部55は、アセスメント情報管理装置40の動作全般を制御する機能を有する。制御部55は、例えば、コンテンツ管理装置50がハードウェアとして備えるCPUに、記憶部52が記憶するプログラムを実行させることによって実現される。
【0092】
図6に示すように、制御部55は、登録コンテンツ取得部551と、選択情報取得部552と、選択コンテンツ提供部553と、を含んで構成される。
【0093】
登録コンテンツ取得部551は、通信部51を介して事業者端末装置20からコンテンツの登録を受け付ける。具体的には、登録コンテンツ取得部551は、事業者端末装置20からコンテンツ情報を取得すると、取得したコンテンツ情報と、事業者IDとを対応付けて記憶部52に記憶させる。
【0094】
選択情報取得部552は、通信部51を介してアセスメント情報管理装置40から選択情報を取得する。選択情報取得部552は、取得した選択情報を、選択コンテンツ提供部553に出力する。
【0095】
選択コンテンツ提供部553は、選択情報取得部552から入力された選択情報に基づいて、記憶部52が記憶するコンテンツ情報の中からコンテンツ情報を選択する。選択コンテンツ提供部553は、選択したコンテンツ情報を、アセスメント情報管理装置40に送信する。
【0096】
次いで、個性診断システムSYSにおける処理の流れについて説明する。
【0097】
図7は、本実施形態に係る個性診断システムSYSにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
ステップST101において、事業者端末装置20は、個性診断装置30に事業者登録依頼を送信する。
ステップST102において、個性診断装置30は、事業者登録を行い、事業者専用の個性診断サイトを開設する。個性診断装置30は、個性診断サイトの情報を発行し、事業者端末装置20に送信する。
ステップST103において、事業者端末装置20は、事業者コンテンツをコンテンツ管理装置50に送信し、事業者コンテンツを登録する。
【0098】
ステップST104において、事業者端末装置20は、事業者専用の個性診断サイトを利用者端末装置10に公開する。
ステップST105において、利用者端末装置10は、公開された事業者専用の個性診断サイトに接続する。
ステップST106において、事業者端末装置20は、利用者端末装置10により事業者専用の個性診断サイトへの接続されたことに基づいて、事業者情報をアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0099】
ステップST107において、利用者端末装置10は、個性診断サイトにおいて、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答の入力を受け付ける。利用者端末装置10は、利用者の回答を、診断回答として個性診断装置30に送信する。
ステップST108において、個性診断装置30は、個性診断を行い、個性診断結果と診断回答とをアセスメント情報管理装置40に送信する。
ステップST109において、アセスメント情報管理装置40は、個性診断結果に応じたアセスメントIDを発行する。
【0100】
ステップST110において、アセスメント情報管理装置40は、選択情報を生成し、コンテンツ管理装置50に送信する。
ステップST111において、コンテンツ管理装置50は、選択情報に基づいてコンテンツ情報を選択し、選択したコンテンツをアセスメント情報管理装置40に送信する。
ステップST112において、アセスメント情報管理装置40は、アセスメントIDと、コンテンツ情報とを表示データとして個性診断装置30に送信する。
【0101】
ステップST113において、個性診断装置30は、個性診断結果と、コンテンツ情報とを利用者端末装置10に送信する。
ステップST114において、個性診断装置30は、アセスメントIDを、利用者端末装置10に送信する。
ステップST115において、利用者端末装置10は、コンテンツ情報に基づいて、事業者コンテンツに接続する。
【0102】
このように、第1の実施形態に係る個性診断システムSYSは、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部353と、回答に基づいて利用者が項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部(個性診断部354)と、項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与部(アセスメントID発行部454)と、識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得部155と、を備える。
【0103】
これにより、個性診断システムSYSは、オンラインでの個性診断において個人情報を用いないため、個人情報が漏洩することを抑制することができる。
【0104】
<第2の実施形態>
【0105】
次いで、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、利用者がアセスメントIDを所有せず、診断回答により初めてアセスメントIDを取得する場合の一例について説明した。第2の実施形態では、診断回答時において利用者がアセスメントIDを所有している場合の一例について説明する。換言すれば、第2の実施形態では、利用者が過去に個性診断を行い、個性診断結果に応じたアセスメントIDを所有している場合の一例について説明する。
【0106】
ここで、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、それ以外については説明を省略する。
【0107】
図8は、本発明の第2の実施形態に係る利用者端末装置10の構成の一例をしめすブロック図である。
利用者端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。制御部15は、診断サイト接続部151と、回答取得部152と、回答部153と、診断結果取得部154と、コンテンツ取得部155と、アセスメントID取得部156と、前回情報取得部157と、を含んで構成される。
【0108】
前回情報取得部157は、過去、例えば前回の個性診断結果に対するアセスメントIDの利用者による入力を受け付け、前回のアセスメントIDを取得する。前回情報取得部157は、取得した前回のアセスメントIDを、通信部11を介して個性診断装置30に送信する。
ここで、前回のアセスメントIDは、今回の個性診断を実施する個性診断サイトの事業者と同じ事業者であってもよいし、異なる事業者であってってもよい。
前回情報取得部157は、通信部11を介して個性診断装置30から選択肢情報を取得する。選択肢情報は、利用者が前回の個性診断サイトにおける設問ごとの回答結果を表す情報であり、今回の個性診断サイトにおける設問に対する回答候補として前回の回答結果の引用を可能にするための情報である。
【0109】
前回情報取得部157は、選択肢情報を取得すると、選択肢情報に基づく診断回答を行うか、選択肢情報を用いずに新たに診断回答を行うか、を利用者に選択させる。前回情報取得部157は、利用者が選択肢情報に基づく診断回答を行うことを選択したことに基づいて、前回の回答結果を引用して今回の設問に対する利用者の回答を仮入力する。仮入力された利用者の回答は、利用者によって編集可能である。
また、前回情報取得部157は、利用者が新たに診断回答を行うことを選択したことに基づいて、今回の設問に対する利用者の回答を受け付ける。
【0110】
回答取得部152は、選択肢情報に基づく診断回答を行うか、選択肢情報を用いずに新たに診断回答を行うかの利用者の選択に基づく診断回答を取得する。回答取得部152は、取得した診断回答を回答部153に出力する。
【0111】
図9は、第2の実施形態に係る個性診断装置30の構成の一例を示すブロック図である。
個性診断装置30は、通信部31と、記憶部32と、入力部33と、出力部34と、制御部35と、を含んで構成される。制御部35は、事業者登録部351と、診断サイト開設部352と、回答取得部353と、個性診断部354と、診断結果登録部355と、診断結果提供部356と、コンテンツ提供部357と、アセスメントID提供部358と、前回情報確認部359と、を含んで構成される。
【0112】
前回情報確認部359は、通信部31を介して利用者端末装置10から前回のアセスメントIDを取得する。前回情報確認部359は、取得した前回のアセスメントIDの存在有無を照会する照会情報を、通信部31を介してアセスメント情報管理装置40に送信する。
前回情報確認部359は、前回のアセスメントIDが存在する場合、通信部31を介してアセスメント情報管理装置40から前回のアセスメントIDが存在することを示す情報と、前回のアセスメントIDに対応する診断回答とを取得する。また、前回情報確認部359は、前回のアセスメントIDが存在しない場合、通信部31を介してアセスメント情報管理装置40から前回のアセスメントIDが存在しないことを示す情報を取得する。
【0113】
回答取得部353は、診断回答を、通信部31を介して利用者端末装置10から取得する。回答取得部353は、取得した診断回答を、個性診断部354に出力する。
【0114】
図10は、本発明の第2の実施形態に係るアセスメント情報管理装置40の構成の一例を示すブロック図である。
アセスメント情報管理装置40は、通信部41と、記憶部42と、入力部43と、出力部44と、制御部45と、を含んで構成される。制御部45は、事業者情報取得部451と、診断結果取得部452と、回答情報取得部453と、アセスメントID発行部454と、コンテンツ選択部455と、コンテンツ取得部456と、出力コンテンツ提供部457と、前回情報提供部458と、を含んで構成される。
【0115】
前回情報提供部458は、通信部41を介して個性診断装置30から照会情報を取得すると、照会情報に含まれるアセスメントIDが記憶部42に記憶されているか否かを確認する。前回情報提供部458は、照会情報に含まれるアセスメントIDが記憶部42に記憶されている場合、アセスメントIDに対応する診断回答を記憶部42から取得する。前回情報提供部458は、アセスメントIDに対応する診断回答と、アセスメントIDが存在することを示す情報とを、通信部41を介して個性診断装置30に送信する。また、前回情報提供部458は、照会情報に含まれるアセスメントIDが記憶部42に記憶されていない場合、アセスメントIDが存在しないことを示す情報を、通信部41を介して個性診断装置30に送信する。
【0116】
図11は、本発明の第2実施形態に係る個性診断システムSYSにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
ステップST201において、事業者端末装置20は、個性診断装置30に事業者登録依頼を送信する。
ステップST202において、個性診断装置30は、事業者登録を行い、事業者専用の個性診断サイトを開設する。個性診断装置30は、個性診断サイトの情報を発行し、事業者端末装置20に送信する。
ステップST203において、事業者端末装置20は、事業者コンテンツをコンテンツ管理装置50に送信し、事業者コンテンツを登録する。
【0117】
ステップST204において、事業者端末装置20は、事業者専用の個性診断サイトを利用者端末装置10に公開する。
ステップST205において、利用者端末装置10は、公開された事業者専用の個性診断サイトに接続する。
ステップST206において、事業者端末装置20は、利用者端末装置10により事業者専用の個性診断サイトへ接続されたことに基づいて、事業者情報をアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0118】
ステップST207において、利用者端末装置10は、利用者から前回のアセスメントIDの入力を受け付ける。利用者端末装置10は、取得した前回のアセスメントIDを個性診断装置30に送信する。
ステップST208において、個性診断装置30は、アセスメントIDを取得すると、照会情報を生成する。個性診断装置30は、生成した照会情報をアセスメント情報管理装置40に送信する。
ステップST209において、アセスメント情報管理装置40は、照会情報に含まれるアセスメントIDが記憶部42に記憶されているか否かを確認する。
【0119】
ステップST210において、アセスメント情報管理装置40は、アセスメントIDが存在するか否かを示す情報を個性診断装置30に送信する。
ステップST211において、個性診断装置30は、選択肢情報を利用者端末装置10に送信する。
【0120】
ステップST212において、利用者端末装置10は、利用者の選択によってST212AまたはST212Bのいずれかの処理を実行する。
ステップST212Aにおいて、利用者端末装置10は、利用者が選択肢情報に基づく診断回答を行うことを選択したことに基づいて、前回の回答結果を引用して今回の設問に対する利用者の回答を仮入力する。利用者端末装置10は、利用者の回答を、診断回答として個性診断装置30に送信する。
ステップST212Bにおいて、利用者端末装置10は、利用者が新たに診断回答を行うことを選択したことに基づいて、今回の設問に対する利用者の回答を受け付ける。利用者端末装置10は、利用者の回答を、診断回答として個性診断装置30に送信する。
【0121】
ステップST213において、個性診断装置30は、ステップST212におけるステップST212AおよびステップST212Bの処理に応じてステップST213AまたはステップST213Bのいずれかの処理を実行する。
ステップST213Aにおいて、個性診断装置30は、前回の診断回答に基づく個性診断を行い、個性診断結果と診断回答とをアセスメント情報管理装置40に送信する。
ステップST213Bにおいて、個性診断装置30は、新たな診断回答に基づく個性診断を行い、個性診断結果と診断回答とをアセスメント情報管理装置40に送信する。
【0122】
ステップST214において、アセスメント情報管理装置40は、個性診断結果に応じたアセスメントIDを発行する。
【0123】
ステップST215において、アセスメント情報管理装置40は、選択情報を生成し、コンテンツ管理装置50に送信する。
ステップST216において、コンテンツ管理装置50は、選択情報に基づいてコンテンツ情報を選択し、選択したコンテンツをアセスメント情報管理装置40に送信する。
ステップST217において、アセスメント情報管理装置40は、アセスメントIDと、コンテンツ情報とを表示データとして個性診断装置30に送信する。
【0124】
ステップST218において、個性診断装置30は、個性診断結果と、コンテンツ情報とを利用者端末装置10に送信する。
ステップST219において、個性診断装置30は、アセスメントIDを、利用者端末装置10に送信する。
ステップST220において、利用者端末装置10は、コンテンツ情報に基づいて、事業者コンテンツに接続する。
【0125】
このように、第2の実施形態に係る個性診断システムSYSは、分類された複数項目の設問に対する利用者の回答を取得する回答取得部353と、回答に基づいて利用者が項目ごとにどの程度該当するかを表すポイントを集計する集計部(個性診断部354)と、項目ごとに集計された集計結果に対して識別情報を付与する付与部(アセスメントID発行部454)と、識別情報を用いてコンテンツを取得するコンテンツ取得部155と、を備える。
【0126】
これにより、個性診断システムSYSは、オンラインでの個性診断において個人情報を用いないため、個人情報が漏洩することを抑制することができる。また、異なる事業者において利用者の個性診断を行う場合であっても、個人情報を含まないアセスメントIDによって個性診断結果を共有することができるため、個人情報が漏洩することを抑制することができる。また、過去のアセスメントIDを用いて個性診断を行うことができるため、設問に対する利用者の回答入力の手間を削減することができる。そのため、利用者の利便性を向上させることもできる。
【0127】
以上、本発明の各実施形態および変形例について説明した。なお、変形例は、本発明の各実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の各実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0128】
なお、上述した各実施形態および変形例における利用者端末装置10の機能、事業者端末装置20の機能、個性診断装置30の機能、アセスメント情報管理装置40の機能、コンテンツ管理装置50の機能は、複数の装置によって実現されてもよい。また、利用者端末装置10の機能、事業者端末装置20の機能、個性診断装置30の機能、アセスメント情報管理装置40の機能、コンテンツ管理装置50の機能の一部を他の装置の機能の一部として実現されてもよい。また、利用者端末装置10の機能、事業者端末装置20の機能、個性診断装置30の機能、アセスメント情報管理装置40の機能、コンテンツ管理装置50の機能の一部又は全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。このコンピュータには、量子コンピュータも含まれる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0129】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
【0130】
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0131】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0132】
SYS 個性診断システム
10 利用者端末装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
151 診断サイト接続部
152 回答取得部
153 回答部
154 診断結果取得部
155 コンテンツ取得部
156 アセスメントID取得部
157 前回情報取得部
20 事業者端末装置
21 通信部
22 記憶部
221 事業者コンテンツ情報
23 入力部
24 出力部
25 制御部
251 事業者登録部
252 診断サイト情報取得部
253 コンテンツ登録部
254 事業者情報提供部
255 事業者コンテンツ提供部
30 個性診断装置
31 通信部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 制御部
351 事業者登録部
352 診断サイト開設部
353 回答取得部
354 個性診断部
355 診断結果登録部
356 診断結果提供部
357 コンテンツ提供部
358 アセスメントID提供部
359 前回情報確認部
40 アセスメント情報管理装置
41 通信部
42 記憶部
421 事業者情報
422 回答情報
423 アセスメントID
43 入力部
44 出力部
45 制御部
451 事業者情報取得部
452 診断結果取得部
453 回答情報取得部
454 アセスメントID発行部
455 コンテンツ選択部
456 コンテンツ取得部
457 出力コンテンツ提供部
458 前回情報提供部
50 コンテンツ管理装置
51 通信部
52 記憶部
521 コンテンツ情報
53 入力部
54 出力部
55 制御部
551 登録コンテンツ取得部
552 選択情報取得部
553 選択コンテンツ提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11