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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123627
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】クランプ部材
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/38 20060101AFI20240905BHJP
   B41J 11/02 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
B65H5/38
B41J11/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031203
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000116057
【氏名又は名称】ローランドディー.ジー.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100189887
【弁理士】
【氏名又は名称】古市 昭博
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】村中 大翔
【テーマコード(参考)】
2C058
3F101
【Fターム(参考)】
2C058AB15
2C058AB18
2C058AC07
2C058AC11
2C058AE08
2C058AF31
2C058AF38
2C058DA11
3F101FA01
3F101FB17
3F101FC07
3F101FC18
3F101FE01
3F101LA01
3F101LB01
(57)【要約】
【課題】プラテンに載置された記録媒体に対して容易に位置を調整することができるクランプ部材を提供する。
【解決手段】右側クランプ部材70Rは、記録媒体5を押さえる本体部72と、プラテン16に係止可能な第1係止部74および第2係止部75と、本体部72の右端部72Rに設けられ、かつ、上方に向けて延び、かつ、押圧可能な押圧部80と、を備え、プラテン16に取り付けられた状態において、押圧部80が下方に向けて押圧されることによって、本体部72の左端部72Lが上方に向けて移動するように構成されている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体が載置される載置面を有するプラテンに着脱可能に設けられ、前記載置面に載置された前記記録媒体を押さえるクランプ部材であって、
前記記録媒体が搬送される方向である第1の方向かつ前記第1の方向と平面視で直交する方向である第2の方向に延びる平板状に形成され、かつ、前記記録媒体を押さえる本体部と、
前記本体部の前記第1の方向の一方側の端部から下方に向けて延び、かつ、前記プラテンに係止可能な第1係止部と、
前記本体部の前記第1の方向の他方側の端部から下方に向けて延び、かつ、前記プラテンに係止可能な第2係止部と、
前記本体部の前記第2の方向の一方側の端部に設けられ、かつ、上方に向けて延び、かつ、押圧可能な押圧部と、を備え、
前記プラテンに取り付けられた状態において、前記押圧部が下方に向けて押圧されることによって、前記本体部の前記第2の方向の他方側の端部が上方に向けて移動するように構成されている、クランプ部材。
【請求項2】
前記押圧部は、前記第1の方向に延び、
前記押圧部の一部は、前記本体部の前記第1の方向の中央に位置する、請求項1に記載のクランプ部材。
【請求項3】
前記第1係止部は、前記第2の方向に延び、
前記第1係止部の前記第2の方向の一方側の端部から前記本体部の前記第2の方向の一方側の端部までの長さは、前記第1係止部の前記第2の方向の他方側の端部から前記本体部の前記第2の方向の他方側の端部までの長さよりも長い、請求項1または2に記載のクランプ部材。
【請求項4】
前記第1係止部は、前記第2の方向に延び、
前記第1係止部の前記第2の方向の一方側の端部から前記本体部の前記第2の方向の一方側の端部までの長さは、前記第1係止部の前記第2の方向の他方側の端部から前記本体部の前記第2の方向の他方側の端部までの長さよりも短い、請求項1または2に記載のクランプ部材。
【請求項5】
前記第2係止部は、
前記本体部の前記第1の方向の他方側の端部から下方に向けて延びる板部と、
前記板部とは別体に形成され、かつ、少なくとも一部が弾性変形可能な保持部材と、を備え、
前記プラテンに取り付けられた状態において、前記保持部材は、前記プラテンと前記板部との間に保持され、かつ、前記本体部の前記第1の方向の他方側の端部を前記プラテンに保持させるように構成されている、請求項1または2に記載のクランプ部材。
【請求項6】
前記押圧部は、前記保持部材の前記第2の方向の一方側の端部よりも前記第2の方向の一方側に位置する、請求項5に記載のクランプ部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランプ部材に関する。より詳細には、記録媒体が載置されるプラテンに着脱可能に設けられるクランプ部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、記録媒体が載置されるプラテンと、プラテンに載置された記録媒体にインクを吐出するインクヘッドと、記録媒体を搬送する搬送機構と、を備えたインクジェットプリンタが知られている。例えば、特許文献1には、記録媒体のうち搬送される記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の両端部の浮き上がりを抑制するために用いられる媒体押さえ部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-078967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の媒体押さえ部材では、ユーザが一対の保持部を把持することによって、媒体押さえ部材を媒体支持部に対して幅方向に移動可能に構成されている。即ち、媒体支持部に載置された記録媒体の幅方向の長さに合わせて媒体押さえ部材の位置を変更することができる。しかしながら、特許文献1の媒体押さえ部材では、一対の保持部を把持して持ち上げる必要があり、媒体押さえ部材の位置調整作業が煩雑である。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、プラテンに載置された記録媒体に対して容易に位置を調整することができるクランプ部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るクランプ部材は、記録媒体が載置される載置面を有するプラテンに着脱可能に設けられ、前記載置面に載置された前記記録媒体を押さえるクランプ部材であって、前記記録媒体が搬送される方向である第1の方向かつ前記第1の方向と平面視で直交する方向である第2の方向に延びる平板状に形成され、かつ、前記記録媒体を押さえる本体部と、前記本体部の前記第1の方向の一方側の端部から下方に向けて延び、かつ、前記プラテンに係止可能な第1係止部と、前記本体部の前記第1の方向の他方側の端部から下方に向けて延び、かつ、前記プラテンに係止可能な第2係止部と、前記本体部の前記第2の方向の一方側の端部に設けられ、かつ、上方に向けて延び、かつ、押圧可能な押圧部と、を備え、前記プラテンに取り付けられた状態において、前記押圧部が下方に向けて押圧されることによって、前記本体部の前記第2の方向の他方側の端部が上方に向けて移動するように構成されている。
【0007】
本発明に係るクランプ部材によると、クランプ部材がプラテンに取り付けられた状態において、ユーザが押圧部を下方に向けて押圧することによって、本体部の第2の方向の他方側の端部が上方に向けて移動する。即ち、本体部のうち押圧部が設けられた第2の方向の一方側の端部に対して本体部を挟んで反対側に位置する第2の方向の他方側の端部は、プラテンおよび記録媒体に対して上方に浮き上がる。これにより、記録媒体の第2の方向の一方側の端部と、本体部の第2の方向の他方側の端部との干渉を抑制することができる。特に、記録媒体の厚みが比較的厚い場合であっても、記録媒体とクランプ部材との干渉を抑制することができる。よって、プラテンに載置された記録媒体に対してクランプ部材の位置の調整を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プラテンに載置された記録媒体に対して容易に位置を調整することができるクランプ部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態に係るプリンタの正面図である。
図2A図2Aは、インクヘッドユニットおよびカッティングヘッドユニットの正面図である。
図2B図2Bは、インクヘッドユニットおよびカッティングヘッドユニットの正面図である。
図3図3は、一実施形態に係るプリンタの制御系のブロック図である。
図4図4は、一実施形態に係るプラテンの周辺の構造を示す平面図である。
図5図5は、一実施形態に係るプラテンの周辺の構造の一部を示す斜視図である。
図6図6は、一実施形態に係るプラテンの周辺の構造の一部を示す側面図である。
図7図7は、一実施形態に係る右側クランプ部材の斜視図である。
図8図8は、一実施形態に係る右側クランプ部材の一部を示す平面図である。
図9図9は、一実施形態に係る右側クランプ部材の一部を示す正面図である。
図10図10は、一実施形態に係る右側クランプ部材の押圧部が押圧された状態を示す正面図である。
図11図11は、一実施形態に係る保持部材の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るクランプ部材70およびクランプ部材70を備えたカッティングヘッド付きインクジェットプリンタ100(以下、プリンタ100とする。)について説明する。図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ100は、記録媒体5に対して印刷および切断(カッティング)が可能ないわゆるプリント&カット機である。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
【0011】
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ100の正面にいるユーザから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ100から上記ユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Yは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Yは、左右方向である。主走査方向Yは、第2の方向の一例である。図面中の符号Xは副走査方向を表す。副走査方向Xは主走査方向Yと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Xは前後方向である。また、後は副走査方向Xの上流側に相当し、前は副走査方向Xの下流側に相当する。副走査方向Xは、第1の方向の一例である。図面中の符号Zは上下方向を表す。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
【0012】
記録媒体5は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体5は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。本実施形態の記録媒体5は、例えば、ポリ塩化ビニルシート材である。ポリ塩化ビニルシート材は、例えば、普通紙から形成された台紙(基材)と、ポリ塩化ビニルから形成された剥離紙と、台紙と剥離紙との間に配置された接着剤とから構成されている。剥離紙にはインクヘッド22(図2A参照)から吐出されたインクが定着する。なお、台紙および剥離紙の材料は上記のものに限定されないが、基材および剥離紙は典型的には相互に異なる材料から形成されている。本明細書において「切断」、「カッティング」とは、記録媒体5の厚み方向の全体を切断する場合(例えば、シール材の台紙および剥離紙の両方を切断する場合)と、記録媒体5の厚み方向の一部を切断する場合(例えば、シール材の台紙は切断せず、剥離紙のみを切断する場合)とが含まれる。
【0013】
図1に示すように、プリンタ100は、ベース部材12と、脚11と、記録媒体5が載置されるプラテン16(図4も参照)と、インクヘッドユニット20と、カッティングヘッドユニット30と、キャリッジ移動機構40と、媒体搬送機構55と、制御装置90とを備えている。脚11は、ベース部材12を支持するものであり、ベース部材12の下面に設けられている。ベース部材12は、主走査方向Yに延びる。ベース部材12には、主走査方向Yに延びたケーシング12aが設けられている。
【0014】
プラテン16は、記録媒体5への印刷および記録媒体5を切断する際、記録媒体5を支持するものである。プラテン16には、記録媒体5が載置される。図4に示すように、プラテン16は、記録媒体5が載置される載置面16Pを有する。載置面16Pは、平坦状に形成されている。記録媒体5への印刷および記録媒体5の切断は、プラテン16上で行われる。プラテン16は主走査方向Yおよび副走査方向Xに延びる。プラテン16の主走査方向Yの長さは、副走査方向Xの長さより長い。プラテン16は、ベース部材12(図1参照)に設けられている。プラテン16は、ベース部材12の中央部に設けられている。
【0015】
図6に示すように、プラテン16には、クランプ部材70の後述する保持部材76の一部(ここでは後述する突状部76C)が嵌め込まれる第1ガイド溝16Aが形成されている。第1ガイド溝16Aは、載置面16Pより下方に位置する。第1ガイド溝16Aは、プラテン16の前端部の下面に形成されている。第1ガイド溝16Aは、上方に向けて凹む。第1ガイド溝16Aは、主走査方向Yに延びる。第1ガイド溝16Aは、プラテン16の主走査方向Yの全体に亘って形成されている。
【0016】
図6に示すように、プラテン16には、クランプ部材70の後述する第1係止部74が嵌め込まれる第2ガイド溝16Bが形成されている。第2ガイド溝16Bは、載置面16Pに形成されている。第2ガイド溝16Bは、載置面16Pから下方に向けて凹む。第2ガイド溝16Bは、主走査方向Yに延びる。第2ガイド溝16Bは、プラテン16の主走査方向Yの全体に亘って形成されている。第2ガイド溝16Bは、第1ガイド溝16Aより後方に位置する。第2ガイド溝16Bは、後述するグリットローラ57より前方に位置する。第2ガイド溝16Bには、第1係止部74が係止する係止突起16Eが形成されている。係止突起16Eは後方に向けて延びる。係止突起16Eは、主走査方向Yに延びる。係止突起16Eは、プラテン16の主走査方向Yの全体に亘って形成されている。
【0017】
図6に示すように、プリンタ100は、ガイド部材19を備えている。ガイド部材19は、プラテン16より前方に配置されている。ガイド部材19は、ベース部材12(図1参照)に支持されている。ガイド部材19は、記録媒体5が副走査方向Xの上流側から下流側に移動するときには、プラテン16から搬送された記録媒体5を案内する。ガイド部材19の上面19Aは、後方から前方に向けて斜め下方に傾いている。上面19Aは、主走査方向Yから見て略円弧状に形成されている。ガイド部材19の上面19Aは、載置面16Pより下方に位置する。
【0018】
図1に示すように、プリンタ100は、主走査方向Yおよび上下方向Zに延びる中央壁14を備えている。中央壁14は、ベース部材12に支持されている。中央壁14は、プラテン16の上方に配置されている。中央壁14とプラテン16との間には、記録媒体5が通過可能な間隙が形成されている。プリンタ100は、ガイドレール15を備えている。ガイドレール15は、主走査方向Yに延びる。ガイドレール15は、中央壁14に設けられている。ガイドレール15は、プラテン16の上方に配置されている。
【0019】
図2Aに示すように、インクヘッドユニット20は、第1キャリッジ21と、複数のインクヘッド22と、を備えている。第1キャリッジ21は、ガイドレール15に係合している。第1キャリッジ21は、ガイドレール15に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。インクヘッド22は、プラテン16に載置された記録媒体5にインクを吐出するノズル(図示せず)を有する。インクヘッド22は、記録媒体5に所定の画像を印刷する。インクヘッド22は、第1キャリッジ21に搭載されている。インクヘッド22は、第1キャリッジ21の移動に伴って、主走査方向Yに移動可能に構成されている。ここでは、5つのインクヘッド22が第1キャリッジ21に搭載されている。ただし、インクヘッド22の個数は5個に限定されない。
【0020】
図2Aに示すように、カッティングヘッドユニット30は、第2キャリッジ31と、カッティングヘッド38とを備えている。カッティングヘッド38は、ソレノイド32と、カッター33とを備えている。第2キャリッジ31は、ガイドレール15に係合している。第2キャリッジ31は、主走査方向Yに関して第1キャリッジ21の側方(ここでは左方)に配置されている。第2キャリッジ31は、ガイドレール15に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。カッティングヘッド38は、第2キャリッジ31に搭載されている。カッター33は、プラテン16に載置された記録媒体5を切断する。ソレノイド32は、制御装置90(図1参照)によって制御される。ソレノイド32がON/OFFされると、カッター33は上下方向Zに移動して記録媒体5に接触し、あるいは記録媒体5から離反する。カッター33は、第2キャリッジ31の移動に伴って、主走査方向Yに移動可能に構成されている。
【0021】
キャリッジ移動機構40は、プラテン16に載置された記録媒体5に対してインクヘッドユニット20の第1キャリッジ21およびカッティングヘッドユニット30の第2キャリッジ31を相対的に主走査方向Yに移動させる機構である。キャリッジ移動機構40は、第1キャリッジ21および第2キャリッジ31を主走査方向Yに移動させる。なお、キャリッジ移動機構40の構成は特に限定されない。図1に示すように、キャリッジ移動機構40は、第1プーリ41と、第2プーリ42と、無端状のベルト43と、キャリッジモータ44とを備えている。第1プーリ41は、ガイドレール15の左端側に設けられている。第2プーリ42は、ガイドレール15の右端側に設けられている。ベルト43は、第1プーリ41と第2プーリ42とに巻き掛けられている。ベルト43は、第2キャリッジ31(図2A参照)の背面上部に固定されている。第2プーリ42には、キャリッジモータ44が接続されている。ただし、キャリッジモータ44は、第1プーリ41に接続されていてもよい。ここでは、キャリッジモータ44が駆動して、第2プーリ42が回転することで、第1プーリ41と第2プーリ42との間においてベルト43が走行する。これにより、第2キャリッジ31は主走査方向Yに移動する。即ち、キャリッジモータ44は、第2キャリッジ31を主走査方向Yに移動させる。後述するように、第1キャリッジ21は、第2キャリッジ31の移動に伴って主走査方向Yに移動する。キャリッジモータ44は、第2キャリッジ31を介して第1キャリッジ21を間接的に主走査方向Yに移動させる。キャリッジモータ44は、制御装置90(図1参照)に制御される。
【0022】
図2Aに示すように、第1キャリッジ21の左側部分には、磁石によって構成される第1連結部材24が設けられている。第2キャリッジ31の右側部分には、磁石によって構成される第2連結部材34が固定されている。第1連結部材24は、第2連結部材34に対し、着脱自在に連結する。本実施形態では、第1連結部材24および第2連結部材34は、磁力を利用するものである。ただし、第1連結部材24および第2連結部材34は磁力を利用するものに限られず、係合部材等の他の構成を備えたものであってもよい。第1キャリッジ21の右側には、L字状に形成された第1受け金具25が設けられている。
【0023】
図2Aに示すように、プラテン16の左方および右方には、それぞれ左サイドフレーム7Lおよび右サイドフレーム7Rが配置されている。右サイドフレーム7Rには、インクヘッドユニット20を待機位置にロックするためのロック装置35が設けられている。ロック装置35は、第1受け金具25に引っ掛けられる第2受け金具36と、第2受け金具36をロック位置(図2B参照)と非ロック位置(図2A参照)との間で移動させるロック用ソレノイド37(図3参照)とを備えている。ロック用ソレノイド37は、制御装置90によって制御される。
【0024】
図2Aに示すように、インクヘッド22によって記録媒体5に所定の画像を印刷する際には、第2受け金具36が非ロック位置に設定される。カッティングヘッドユニット30の第2キャリッジ31が右方に移動し、第2連結部材34と第1連結部材24とが接触すると、第2キャリッジ31と第1キャリッジ21とが連結される。その結果、インクヘッドユニット20は、カッティングヘッドユニット30と共に主走査方向Yに移動可能となる。即ち、キャリッジモータ44が駆動することで、第1キャリッジ21および第2キャリッジ31が主走査方向Yに移動する。一方、カッター33によって記録媒体5を切断する際には、図2Bに示すように、インクヘッドユニット20が待機位置に位置付けられ、ロック装置35の第2受け金具36がロック位置に設定される。これにより、インクヘッドユニット20の主走査方向Yの移動が阻止される。第2キャリッジ31が左方へ移動すると、第2連結部材34と第1連結部材24とが離反し、第2キャリッジ31と第1キャリッジ21との連結が解除される。その結果、インクヘッドユニット20が待機位置に待機した状態で、カッティングヘッドユニット30のみが主走査方向Yに移動可能となる。即ち、キャリッジモータ44が駆動することで、第2キャリッジ31のみが主走査方向Yに移動する。
【0025】
媒体搬送機構55は、プラテン16に載置された記録媒体5をインクヘッド22およびカッティングヘッド38に対して副走査方向Xに搬送させるものである。ここでは、媒体搬送機構55は、プラテン16に載置された記録媒体5を副走査方向Xに搬送する。図1に示すように、媒体搬送機構55は、複数のグリットローラ57と、フィードモータ58(図3参照)と、複数のピンチローラユニット60と、保持シャフト45と、レバー46と、を備えている。
【0026】
図4に示すように、グリットローラ57は、プラテン16に設けられている。グリットローラ57は、グリットローラ57の上部が外部に露出するようにプラテン16に埋設されている。本実施形態では、プリンタ100は、8個のグリットローラ57を備えている。なお、グリットローラ57の個数は8個に限定されない。グリットローラ57は、主走査方向Yに並列している。グリットローラ57は、後述するピンチローラ62(図6参照)との間に記録媒体5を挟み込む。フィードモータ58(図3参照)は、グリットローラ57に接続されている。フィードモータ58は、制御装置90(図1参照)に制御される。グリットローラ57とピンチローラ62との間に記録媒体5が挟まれた状態で、フィードモータ58が駆動してグリットローラ57が回転すると、記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。本実施形態では、グリットローラ57とピンチローラ62との間に記録媒体5が挟まれた状態で、記録媒体5は上流側から下流側または下流側から上流側に移動する。
【0027】
図6に示すように、ピンチローラユニット60は、ピンチローラ62と、支持部材64とを備えている。ピンチローラユニット60は、プラテン16より上方に配置されている。ピンチローラ62は、記録媒体5を上から押さえる。ピンチローラ62は、グリットローラ57と上下方向Zで対向するように、グリットローラ57の上方に配置可能に構成されている。支持部材64は、ピンチローラ62を回転可能に支持する。支持部材64は、ピンチローラ62を上下方向Zに移動可能に支持する。支持部材64は、主走査方向Yに延びる保持シャフト45(図1参照)に回動可能に支持されている。
【0028】
図1に示すように、保持シャフト45は、ガイドレール15より下方に配置されている。保持シャフト45は、プラテン16より上方に配置されている。レバー46は、保持シャフト45の右端に接続されている。レバー46を押し下げることで、保持シャフト45が回転し、ピンチローラ62をグリットローラ57に対して接近させることができる。一方、レバー46を押し上げることで、保持シャフト45が回転し、ピンチローラ62をグリットローラ57に対して離反させることができる。
【0029】
図4に示すように、プリンタ100は、プラテン16の載置面16Pに載置された記録媒体5を押さえるクランプ部材70を備えている。クランプ部材70は、記録媒体5の浮き上がりを抑制する。クランプ部材70は、記録媒体5の右縁を押さえる(右縁の浮き上がりを抑制する)右側クランプ部材70Rと、記録媒体5の左縁を押さえる(左縁の浮き上がりを抑制する)左側クランプ部材70Lと、を含む。右側クランプ部材70Rと左側クランプ部材70Lとは、平面視で副走査方向Xに延びる直線に対して線対称である点を除き同じ構成であるため、以下では右側クランプ部材70Rについて説明する。右側クランプ部材70Rは、プラテン16に対して摺動可能に設けられている。右側クランプ部材70Rは、主走査方向Yに移動可能に設けられている。即ち、右側クランプ部材70Rは、記録媒体5の主走査方向Yの長さ(幅方向の長さ)に応じて、プラテン16に対する位置を変更可能に構成されている。記録媒体5の上方に右側クランプ部材70Rの一部が配置される。右側クランプ部材70Rは、プラテン16に着脱可能に設けられている。
【0030】
図7に示すように、右側クランプ部材70Rは、記録媒体5を押さえる(記録媒体5の浮き上がりを抑制する)本体部72と、本体部72の後端から下方に向けて延びる第1係止部74と、本体部72の前端から下方に向けて延びる第2係止部75と、押圧部80と、を備えている。本実施形態では、本体部72と、第1係止部74と、第2係止部75の後述する板部78と、押圧部80とは一体に形成されている。、本体部72と、第1係止部74と、板部78と、押圧部80とは、例えば、金属板を折り曲げ加工することによって形成されている。
【0031】
図7に示すように、本体部72は、主走査方向Yおよび副走査方向Xに延びる平板状に形成されている。本体部72の副走査方向Xの長さは、本体部72の主走査方向Yの長さよりも長い。本体部72は、右側クランプ部材70Rがプラテン16に取り付けられた状態において、プラテン16の載置面16Pよりも上方に位置する。即ち、本体部72と載置面16Pとの間には記録媒体5が通過可能な隙間が形成されている。本体部72は、載置面16Pと接触しない。
【0032】
図7に示すように、第1係止部74は、本体部72の主走査方向Yの略中央に設けられている。第1係止部74は、主走査方向Yに延びる。図6に示すように、第1係止部74は、プラテン16に係止可能に構成されている。第1係止部74は、プラテン16に形成された第2ガイド溝16Bに係止する。より詳細には、第1係止部74は、第2ガイド溝16Bの係止突起16Eに係止する。第1係止部74は、本体部72の後端部から下方に向けて延びる第1部分74Aと、第1部分74Aの下端から前方に向けて延びる第2部分74Bとを有する。第1係止部74の一部は、載置面16Pよりも下方に位置する。本実施形態では、図8に示すように、第1係止部74の右端部74Rから本体部72の右端部72Rまでの長さLY1は、第1係止部74の左端部74Lから本体部72の左端部72Lまでの長さLY2と同じである。なお、長さLY1は、長さLY2よりも長くてもよい。また、長さLY1は、長さLY2よりも短くてもよい。
【0033】
図7に示すように、第2係止部75は、本体部72の主走査方向Yの略中央に設けられている。図6に示すように、第2係止部75は、プラテン16に係止可能に構成されている。第2係止部75は、プラテン16に形成された第1ガイド溝16Aに係止する。第2係止部75は、本体部72の前端部から下方に向けて延びる板部78と、板部78とは別体に形成された保持部材76とを有する。板部78の一部は、載置面16Pより下方に位置する。板部78は、上下方向Zに延びる第1部分78Aと、第1部分78Aの下端から後方に向けて延びる第2部分78Bと、第2部分78Bの後端から上方に向けて延びる第3部分78Cとを含む。第1部分78Aと、第2部分78Bと、第3部分78Cとによって、保持部材76が係止する凹部78Dが形成されている。本実施形態では、凹部78Dには、保持部材76の後述する腕部76Bが保持される。
【0034】
図6に示すように、保持部材76は、本体部72の前端に位置する。保持部材76は、プラテン16の載置面16Pより下方に位置する。保持部材76は、プラテン16と板部78との間に保持されている。保持部材76は、本体部72の前端部をプラテン16に保持させる。保持部材76は、少なくとも一部が弾性変形可能に構成されている。保持部材76は、例えば、樹脂材料から形成されている。図7に示すように、保持部材76は、主走査方向Yに延びる保持部76Aと、保持部76Aの左端から右方に向けて斜め下方に延びる腕部76Bと、保持部76Aから上方に延びる突状部76Cとを備えている。保持部76Aは、プラテン16に保持される。保持部76Aは、板部78を保持する。より詳細には、保持部76Aは、板部78の第1部分78Aを保持する。保持部76Aには、板部78の第1部分78Aを保持する切り欠き部76ALが形成されている。切り欠き部76ALは、保持部76Aの右側に形成されている。図11に示すように、腕部76Bは、保持部76Aの左端から右端に向けて右方に向かうにつれて保持部76Aとの離間距離(ここでは上下方向Zの距離)が漸増するように延びる。腕部76Bは、上下方向Zに弾性変形可能に構成されている。即ち、腕部76Bは、保持部76Aに対して上下方向Zに弾性変形する。腕部76Bは、板部78を付勢する。腕部76Bは、板部78に保持される。本実施形態では、凹部78Dに保持された腕部76Bが板部78を下方に向けて付勢することで、本体部72がプラテン16に向けて下方に付勢される。即ち、保持部材76が板部78を下方に向けて付勢することで、本体部72が記録媒体5を押さえる。図7に示すように、突状部76Cは、保持部76Aの後部に設けられている。突状部76Cは、主走査方向Yに延びる。図6に示すように、突状部76Cは、プラテン16の第1ガイド溝16Aに嵌め込まれている。突状部76Cは、第1ガイド溝16Aに案内される。保持部材76は、第1ガイド溝16Aに沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。
【0035】
図5に示すように、押圧部80は、記録媒体5の右端部5R(図4参照)に取り付けられる場合は本体部72の右端部72Rに設けられ、記録媒体5の左端部5L(図4参照)に取り付けられる場合は本体部72の左端部72Lに設けられる。なお、押圧部80は、本体部72の右端部72Rおよび左端部72Lのそれぞれに設けられていてもよい。この場合は、クランプ部材70を左右で共通化することができる。なお、本実施形態では、本体部72の右端部72Rに設けられる押圧部80について説明する。押圧部80は、押圧可能に構成されている。押圧部80は、保持部材76の右端部76Rよりも右方に位置する。図8に示すように、押圧部80は、副走査方向Xに延びる。押圧部80は、右端部72Rから屈曲部を介して右方に向けて延びる。押圧部80の主走査方向Yの長さは、押圧部80の副走査方向Xの長さよりも短い。押圧部80の一部は、本体部72の副走査方向Xの中央72Cに位置する。即ち、押圧部80は、中央72Cを通りかつ主走査方向Yと平行な直線72CLと交差する。図9に示すように、押圧部80は、屈曲部を介して上方に向けて延びる。本実施形態では、押圧部80は、右斜め上方に向けて延びる。本体部72と押圧部80とのなす角度は45度である。なお、この角度は45度に限定されないが、角度が45度よりも大きくなりすぎると、押圧部80を指で抑え難くなるため、主走査方向Yおよび上下方向Zに押圧部80を大きくする必要がある。一方、角度が45度よりも小さくなりすぎると、押圧部80を指で抑えたときの本体部72の左端部72Lの浮き上がり量が小さくなるため、副走査方向Xに押圧部80を大きくする必要がある。
【0036】
図10に示すように、右側クランプ部材70Rがプラテン16に取り付けられた状態において、押圧部80が下方に向けて押圧されることによって、本体部72の左端部72Lが上方に向けて移動するように構成されている。図10において、実線は押圧部80が下方に向けて押圧された状態を示し、二点鎖線は押圧部80が押圧される前の状態を示す。図10に示す例では、押圧部80を下方に向けて押圧することによって、本体部72の左端部72Lが距離LZだけ上方に移動した状態を示す。右側クランプ部材70Rの位置を変更するときには、ユーザは押圧部80を下方に向けて押圧して、本体部72の左端部72Lを上方に移動させる。そして、本体部72の左端部72Lが上方に持ち上がった状態で、右側クランプ部材70Rをプラテン16に対して主走査方向Yに移動させる。より詳細には、第1係止部74を第2ガイド溝16Bに沿って移動させ、かつ、保持部材76を第1ガイド溝16Aに沿って移動させる。このとき、本体部72と保持部材76とは一体となって移動する。これにより、本体部72の左端部72Lと記録媒体5の右端部5R(図1参照)との干渉を抑制することができる。
【0037】
以上のように、本実施形態のクランプ部材70によると、右側クランプ部材70Rがプラテン16に取り付けられた状態において、ユーザが押圧部80を下方に向けて押圧することによって、本体部72の左端部72Lが上方に向けて移動する。即ち、本体部72のうち押圧部80が設けられた右端部72Rに対して本体部72を挟んで反対側に位置する左端部72Lは、プラテン16および記録媒体5に対して上方に浮き上がる。これにより、記録媒体5の右端部5Rと、本体部72の左端部72Lとの干渉を抑制することができる。特に、記録媒体5の厚みが比較的厚い場合であっても、記録媒体5と右側クランプ部材70Rとの干渉を抑制することができる。よって、プラテン16に載置された記録媒体5に対して右側クランプ部材70Rの位置の調整を容易に行うことができる。
【0038】
本実施形態の右側クランプ部材70Rでは、押圧部80は、副走査方向Xに延び、押圧部80の一部は、本体部72の主走査方向Yの中央72Cに位置する。上記態様によれば、押圧部80を押圧することによって、押圧部80が設けられた本体部72の右端部72Rに対して本体部72を挟んで反対側に位置する左端部72Lの副走査方向Xの中央部分をプラテン16から最も離間するように浮き上がらせることができる。これにより、副走査方向Xの端部に押圧部80を設けた場合と比べて、本体部72の左端部72Lをより副走査方向Xの広範囲に亘って上方に向けて移動させることができる。このため、記録媒体5の厚みが比較的厚い場合であっても、記録媒体5と右側クランプ部材70Rとの干渉を抑制することができる。よって、プラテン16に載置された記録媒体5に対して右側クランプ部材70Rの位置の調整を容易に行うことができる。
【0039】
本実施形態の右側クランプ部材70Rでは、第1係止部74は、主走査方向Yに延び、第1係止部74の右端部74Rから本体部72の右端部72Rまでの長さLY1は、第1係止部74の左端部74Lから本体部72の左端部72Lまでの長さLY2よりも長くてもよい。上記態様によれば、長さLY1と長さLY2とが同じ場合と比べて、本体部72の左端部72Lを記録媒体5との干渉を抑制するための必要量だけ浮き上がらせるために必要な押圧力(ユーザが押圧部80を下方に向けて押圧する力)が小さくなる。このため、ユーザは押圧部80をより押圧しやすくなる。
【0040】
本実施形態の右側クランプ部材70Rでは、第1係止部74は、主走査方向Yに延び、第1係止部74の右端部74Rから本体部72の右端部72Rまでの長さLY1は、第1係止部74の左端部74Lから本体部72の左端部72Lまでの長さLY2よりも短くてもよい。上記態様によれば、長さLY1と長さLY2とが同じ場合と比べて、本体部72の左端部72Lを主走査方向Yのより広範囲に亘って上方に向けて浮き上がらせることができるため、記録媒体5を本体部72の主走査方向Yの広範囲に亘って押圧したい場合に効果的である。
【0041】
本実施形態の右側クランプ部材70Rでは、第2係止部75は、本体部72の前端部から下方に向けて延びる板部78と、板部78とは別体に形成され、かつ、少なくとも一部が弾性変形可能な保持部材76と、を備え、プラテン16に取り付けられた状態において、保持部材76は、プラテン16と板部78との間に保持され、かつ、本体部72の前端部をプラテン16に保持させるように構成されている。上記態様によれば、押圧部80が押圧されたときに保持部材76の少なくとも一部が弾性変形するため、右側クランプ部材70Rをプラテン16に対して主走査方向Yにより容易に移動させることができる。よって、プラテン16に載置された記録媒体5に対して右側クランプ部材70Rの位置の調整を容易に行うことができる。
【0042】
本実施形態の右側クランプ部材70Rでは、押圧部80は、保持部材76の右端部76Rよりも右方に位置する。上記態様によれば、保持部材76をより小さい力で弾性変形させることができるため、右側クランプ部材70Rをプラテン16に対して主走査方向Yにより容易に移動させることができる。よって、プラテン16に載置された記録媒体5に対して右側クランプ部材70Rの位置の調整を容易に行うことができる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
【0044】
上述した実施形態では、プラテン16に第1ガイド溝16Aが設けられ、保持部材76は第1ガイド溝16Aに沿って移動するように構成されていたが、プラテン16には第1ガイド溝16Aは形成されていなくてもよい。
【0045】
上述した実施形態では、保持部材76の腕部76Bは、保持部76Aの左端から右方に向けて斜め下方に延びていたが、これに限定されない。腕部76Bは、保持部76Aの右端から左方に向けて斜め下方に延びていてもよい。
【0046】
上述した実施形態では、保持部材76は、本体部72の前端に位置していたが、これに限定されない。保持部材76は、本体部72の後端に位置していてもよい。
【0047】
上述した実施形態では、保持部材76の腕部76Bが弾性変形可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、第2係止部75の板部78が弾性変形可能(例えば上下方向Zに弾性変形して板部78が伸び縮みする)ように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
5 記録媒体
16 プラテン
16P 載置面
70 クランプ部材
70L 左側クランプ部材
70R 右側クランプ部材
72 本体部
72C 中央
72R 右端部
72L 左端部
74 第1係止部
74R 右端部
74L 左端部
75 第2係止部
76 保持部材
76R 右端部
78 板部
80 押圧部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11