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特開2024-123682リサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123682
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】リサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/30 20230101AFI20240905BHJP
【FI】
G06Q10/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031293
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 倫一
(72)【発明者】
【氏名】益坂 公治
(72)【発明者】
【氏名】浜野 竜二
(72)【発明者】
【氏名】田原 宥
(72)【発明者】
【氏名】岩田 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】葉 永安
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かと回収樹脂から生成されたリサイクル樹脂との関係性をユーザ等に対して容易に把握させることができるリサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造を提供する。
【解決手段】リサイクル管理方法は、回収樹脂情報を回収樹脂に付与する回収樹脂情報付与工程と、回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得工程と、回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程と、リサイクル樹脂情報をリサイクル樹脂に付与するリサイクル樹脂情報付与工程と、リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得工程と、回収樹脂情報とリサイクル樹脂情報とに基づいて、回収樹脂とリサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成工程と、を含み、回収樹脂情報は、回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報を前記回収樹脂に付与する回収樹脂情報付与工程と、
前記回収樹脂情報付与工程で前記回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得工程と、
前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程と、
前記生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報を前記リサイクル樹脂に付与するリサイクル樹脂情報付与工程と、
前記リサイクル樹脂情報付与工程で前記リサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得工程と、
前記回収樹脂情報取得工程で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得工程で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成工程と、を含み、
前記回収樹脂情報は、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
リサイクル管理方法。
【請求項2】
前記回収樹脂から前記インクを除去するか否かを前記印刷有無情報に基づいて判定するインク除去要否判定工程を含む
請求項1に記載のリサイクル管理方法。
【請求項3】
前記インク除去要否判定工程で前記回収樹脂から前記インクを除去すると判定された場合に、前記回収樹脂から前記インクを除去するインク除去工程を含む
請求項2に記載のリサイクル管理方法。
【請求項4】
前記インク除去要否判定工程で前記回収樹脂から前記インクを除去しないと判定された場合に、前記生成工程で前記リサイクル樹脂を生成する
請求項2に記載のリサイクル管理方法。
【請求項5】
前記インク除去工程で前記回収樹脂から前記インクを除去した結果に関するインク除去結果情報を前記回収樹脂情報に含めることにより前記回収樹脂に対して前記インク除去結果情報を付与するインク除去結果情報付与工程を含む
請求項3に記載のリサイクル管理方法。
【請求項6】
前記回収樹脂が前記リサイクル樹脂の生成に適した樹脂であるか否かを前記インク除去結果情報に基づいて判定する適否判定工程を含む
請求項5に記載のリサイクル管理方法。
【請求項7】
前記適否判定工程で前記回収樹脂が前記リサイクル樹脂の生成に適した樹脂であると判定された場合に、前記生成工程で前記リサイクル樹脂を生成する
請求項6に記載のリサイクル管理方法。
【請求項8】
前記関連性情報作成工程で作成された前記関連性情報を出力する出力工程を含む
請求項1に記載のリサイクル管理方法。
【請求項9】
前記回収樹脂情報は、前記回収樹脂の材質を特定可能な材質情報及び/又は前記回収樹脂のロットを特定可能な回収樹脂ロット情報を含む
請求項1に記載のリサイクル管理方法。
【請求項10】
前記リサイクル樹脂は、前記回収樹脂と同一の材質の樹脂である
請求項1に記載のリサイクル管理方法。
【請求項11】
前記リサイクル樹脂情報は、前記リサイクル樹脂のロットを特定可能なリサイクル樹脂ロット情報を含む
請求項1に記載のリサイクル管理方法。
【請求項12】
コンピュータに処理を実行させるためのプログラムであって、
前記処理は、
回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を含み、
前記回収樹脂情報は、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
プログラム。
【請求項13】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を行い、
前記回収樹脂情報は、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
リサイクル管理装置。
【請求項14】
請求項1から請求項11の何れか一項に記載のリサイクル管理方法に含まれる前記関連性情報作成工程によって作成された関連性情報を有するデータ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、リサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンピュータシステムにより実行されるリサイクル品の認証方法が開示されている。特許文献1に記載の認証方法は、樹脂製品の製造主体におけるリサイクル樹脂の流入量の情報を取得する第1取得工程と、製造主体又は異なる製造主体におけるリサイクル樹脂を使用した樹脂製品の流出量の情報を取得する第2取得工程と、流出量と流入量との情報に基づく認証条件を満たす場合、樹脂製品に認証を付与する認証工程と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2022/092278号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、リサイクル前に回収された樹脂である回収樹脂からリサイクル樹脂(例えば、複数のペレット)を生成して出荷するリサイクル業者には、リサイクル樹脂の品質を保証することが求められている。リサイクル樹脂の品質を保証するための1つの方法としては、リサイクル樹脂の基になった回収樹脂がどこから入手されたかを特定可能な情報をリサイクル樹脂に紐付けてリサイクル樹脂を管理可能にする方法が考えられる。
【0005】
ところで、回収樹脂には、インクによる印刷を含む樹脂とそうでない樹脂とが存在しており、回収樹脂がインクによる印刷を含む樹脂である場合とそうでない場合とで回収樹脂から生成されるリサイクル樹脂の品質は異なる。
【0006】
しかし、このような場合のリサイクル樹脂の品質を保証することを従来既知の技術(例えば、特許文献1に記載の技術)によって実現することは困難である。
【0007】
リサイクル樹脂の出荷先には、例えば、インクによる印刷を含む樹脂から生成されたリサイクル樹脂を許容する業者と許容しない業者とが存在したり、インクによる印刷を含む樹脂から生成されたリサイクル樹脂とそうでないリサイクル樹脂とを用途に応じて使い分ける業者が存在したりする。
【0008】
そのため、リサイクル業者にとって、リサイクル樹脂の基になった回収樹脂がインクによる印刷を含む樹脂であるか否かを把握することは非常に重要なことである。リサイクル業者がリサイクル樹脂を出荷する出荷先に対して、用途に応じてリサイクル樹脂を使い分けてもらうためにも、出荷先が、リサイクル業者から入手したリサイクル樹脂の基になった回収樹脂がインクによる印刷を含む樹脂なのかどうかを把握し易い状態にしておくことも非常に重要なことである。
【0009】
本開示の技術は、上記事情を鑑みてなされたものであり、本開示の技術に係る一つの実施形態は、回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かと回収樹脂から生成されたリサイクル樹脂との関係性をユーザ等に対して容易に把握させることができるリサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の技術に係る第1の態様は、回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報を前記回収樹脂に付与する回収樹脂情報付与工程と、前記回収樹脂情報付与工程で前記回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得工程と、前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程と、前記生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報を前記リサイクル樹脂に付与するリサイクル樹脂情報付与工程と、前記リサイクル樹脂情報付与工程で前記リサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得工程と、前記回収樹脂情報取得工程で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得工程で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成工程と、を含み、前記回収樹脂情報が、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含むリサイクル管理方法である。
【0011】
本開示の技術に係る第2の態様は、前記回収樹脂から前記インクを除去するか否かを前記印刷有無情報に基づいて判定するインク除去要否判定工程を含む、第1の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0012】
本開示の技術に係る第3の態様は、前記インク除去要否判定工程で前記回収樹脂から前記インクを除去すると判定された場合に、前記回収樹脂から前記インクを除去するインク除去工程を含む、第2の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0013】
本開示の技術に係る第4の態様は、前記インク除去要否判定工程で前記回収樹脂から前記インクを除去しないと判定された場合に、前記生成工程で前記リサイクル樹脂を生成する、第2の態様又は第3の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0014】
本開示の技術に係る第5の態様は、前記インク除去工程で前記回収樹脂から前記インクを除去した結果に関するインク除去結果情報を前記回収樹脂情報に含めることにより前記回収樹脂に対して前記インク除去結果情報を付与するインク除去結果情報付与工程を含む、第3の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0015】
本開示の技術に係る第6の態様は、前記回収樹脂が前記リサイクル樹脂の生成に適した樹脂であるか否かを前記インク除去結果情報に基づいて判定する適否判定工程を含む、第5の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0016】
本開示の技術に係る第7の態様は、前記適否判定工程で前記回収樹脂が前記リサイクル樹脂の生成に適した樹脂であると判定された場合に、前記生成工程で前記リサイクル樹脂を生成する、第6の態様に係るリサイクル管理方法である。
【0017】
本開示の技術に係る第8の態様は、前記関連性情報作成工程で作成された前記関連性情報を出力する出力工程を含む、第1の態様から第7の態様の何れか1つの態様に係るリサイクル管理方法である。
【0018】
本開示の技術に係る第9の態様は、前記回収樹脂情報は、前記回収樹脂の材質を特定可能な材質情報及び/又は前記回収樹脂のロットを特定可能な回収樹脂ロット情報を含む、第1の態様から第8の態様の何れか1つの態様に係るリサイクル管理方法である。
【0019】
本開示の技術に係る第10の態様は、前記リサイクル樹脂は、前記回収樹脂と同一の材質の樹脂である、第1の態様から第9の態様の何れか1つの態様に係るリサイクル管理方法である。
【0020】
本開示の技術に係る第11の態様は、前記リサイクル樹脂情報が、前記リサイクル樹脂のロットを特定可能なリサイクル樹脂ロット情報を含む、第1の態様から第10の態様の何れか1つの態様に係るリサイクル管理方法である。
【0021】
本開示の技術に係る第12の態様は、コンピュータに処理を実行させるためのプログラムであって、前記処理が、回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を含み、前記回収樹脂情報が、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む、プログラムである。
【0022】
本開示の技術に係る第13の態様は、プロセッサを備え、前記プロセッサが、回収された回収樹脂を特定可能な回収樹脂情報が付与された前記回収樹脂から前記回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を行い、前記回収樹脂情報が、前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含むリサイクル管理装置である。
【0023】
本開示の技術に係る第14の態様は、第1の態様から第11の態様の何れか1つの態様に係るリサイクル管理方法に含まれる前記関連性情報作成工程によって作成された関連性情報を有するデータ構造である。
【発明の効果】
【0024】
本開示の技術に係る一実施形態によれば、回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かと回収樹脂から生成されたリサイクル樹脂との関係性をユーザ等に対して容易に把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1業者、第2業者、及びリサイクル業者の関係性の一例を示す概念図である。
図2】リサイクル管理システムの全体構成の一例を示す概念図である。
図3】リサイクル管理システムのハードウェア構成の一例を示す概念図である。
図4】第1実施形態に係るリサイクル管理システムに含まれるプロセッサの要部機能の一例を示すブロック図である。
図5】第1実施形態に係るリサイクル管理方法の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】回収樹脂情報付与工程の内容の一例を示す概念図である。
図7】回収樹脂情報取得工程の内容の一例を示す概念図である。
図8】インク除去要否判定工程の内容の一例を示す概念図である。
図9】インク除去要否判定部によって包材のインクを除去すると判定された場合のインク除去工程、生成工程、及びリサイクル樹脂情報付与工程の各内容の一例を示す概念図である。
図10】インク除去要否判定部によって包材のインクを除去しないと判定された場合の生成工程及びリサイクル樹脂情報付与工程の各内容の一例を示す概念図である。
図11】リサイクル樹脂情報取得工程の内容の一例を示す概念図である。
図12】関連性情報作成工程及び出力工程の各内容の一例を示す概念図である。
図13】第2実施形態に係るリサイクル管理システムに含まれるプロセッサの要部機能の一例を示すブロック図である。
図14】第2実施形態に係るリサイクル管理方法の流れの一例を示すフローチャートである。
図15】第2実施形態に係るリサイクル管理方法に含まれるインク除去工程及びインク除去結果情報付与工程の各内容の一例を示す概念図である。
図16】第2実施形態に係るリサイクル管理方法に含まれる適否判定工程及び生成工程の各内容の一例を示す概念図である。
図17】関連性情報の変形例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るリサイクル管理方法、プログラム、リサイクル管理装置、及びデータ構造の実施形態の一例について説明する。
【0027】
[第1実施形態]
一例として図1に示すように、リサイクル業者10は、第1業者12から回収した回収物14からリサイクル品15を製造し、製造したリサイクル品15を第2業者16に出荷する。
【0028】
ここで、第1業者12とは、回収物14をリサイクル業者10に提供する業者を指す。第1業者12の一例としては、外部から提供された何らかの製品を包材18で包む事業を行う袋詰め業者が挙げられる。第1業者12は、製品に使用しない包材18をリサイクル業者10に提供する。リサイクル業者10は、第1業者12から包材18を回収物14として回収する。また、第2業者16とは、リサイクル品15を用いた何らかの製造を行う業者を指す。第2業者16の一例としては、樹脂製品を製造するメーカが挙げられる。
【0029】
包材18は、シート状に形成された樹脂である。包材18は、印刷を有する包材と、印刷を有しない包材とに類別される。図1に示す例では、包材18の一例として、インク18A1による印刷18Aを有する包材が示されている。印刷18Aの一例としては、第1業者12によってテスト用に行われた印刷(すなわち、本印刷の前に行われた試し印刷)が挙げられる。テスト用の印刷が施された包材18は、実際の製品に用いられる包材ではなく、リサイクルされる。ここで、包材18は、本開示の技術に係る「回収樹脂」の一例である。また、インク18A1は、本開示の技術に係る「インク」の一例である。また、印刷18Aは、本開示の技術に係る「印刷」の一例である。
【0030】
なお、本第1実施形態では、本開示の技術に係る「回収樹脂」の一例として包材18を挙げているが、本開示の技術はこれに限定されるものではなく、包材18以外のリサイクル可能な樹脂製の物であれば本開示の技術は成立する。
【0031】
回収物14は、ロール19、柱状部材20、及び袋22を有する。ロール19は、包材18の巻回物であり、包材18が柱状部材20(例えば、巻取棒)によって巻き取られることによって形成される。ロール19は、袋22に収容されている。袋22の一例としては、中身が視認可能なビニール袋(例えば、透光性を有するビニール袋)が挙げられる。ここでは、ロール19が袋22に収容されている形態例を挙げているが、これはあくまでも一例に過ぎず、ロール19はフィルム(例えば、透光性を有するビニール袋)でシュリンク包装されていてもよい。また、袋22に代えて収容箱(例えば、中身が視認可能な窓を有する箱)を用いることも可能である。
【0032】
リサイクル品15は、リサイクル樹脂24、袋26、及びシール28を有する。リサイクル樹脂24は、包材18から生成された樹脂である。リサイクル樹脂24の一例としては、複数のペレットが挙げられる。リサイクル樹脂24は、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂」の一例である。
【0033】
リサイクル樹脂24は、袋26に収容されている。袋26の一例としては、中身が視認可能なビニール袋(例えば、透光性を有するビニール袋)が挙げられる。
【0034】
袋26には、シール28が貼り付けられている。詳しくは後述するが、シール28には、リサイクル樹脂24に関する情報が印刷されている。
【0035】
第2業者16は、リサイクル業者10からリサイクル品15を受け取ると、袋26からリサイクル樹脂24を取り出し、取り出したリサイクル樹脂24を用いた何らかの製造を行う。このとき、第2業者16は、リサイクル樹脂24が入っていた袋26に貼り付けられているシール28に印刷されている情報を参考にしてリサイクル樹脂24を取り扱う。
【0036】
一例として図2に示すように、リサイクル業者10は、リサイクル管理システム30を所持している。リサイクル管理システム30は、リサイクル(ここでは、一例として、回収物14の入手からリサイクル品15の出荷までの一連の処理)を管理するシステムである。リサイクル管理システム30は、サーバ32、クライアント端末34、及びシール作成装置36を備えており、サーバ32、クライアント端末34、及びシール作成装置36は、ネットワーク37に接続されている。ネットワーク37の一例としては、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)等が挙げられる。
【0037】
クライアント端末34は、例えば、リサイクル業者10の作業員38によって使用される。クライアント端末34には、コンピュータ、ディスプレイ、受付装置、及び通信インタフェース等が搭載されている。コンピュータとは、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータを指す。また、ディスプレイとは、例えば、液晶ディスプレイ又はエレクトロルミネセンスディスプレイ等を指す。また、受付装置とは、例えば、タッチパネル等のように、外部から与えられた指示を受け付ける装置を指す。また、通信インタフェースとは、例えば、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースを指す。通信インタフェースに対して適用される通信規格は、例えば、5G(5th Generation Mobile Communication System)、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等を含む無線通信規格であってもよいし、イーサネット(登録商標)、ファスト・イーサネット(登録商標)、又はギガビット・イーサネット(登録商標)等を含む有線通信規格であってもよい。
【0038】
クライアント端末34の一例としては、タブレット端末が挙げられる。タブレット端末は、あくまでも一例に過ぎず、パーソナル・コンピュータ及び/又はスマートフォン等のように、ネットワーク37を介してサーバ32等と通信可能な装置であればよい。
【0039】
サーバ32は、本開示の技術に係る「リサイクル管理装置」の一例である。サーバ32は、クライアント端末34からの要求に応じたサービスをクライアント端末34に対して提供する。
【0040】
シール作成装置36は、サーバ32及び/又はクライアント端末34から与えられた指示に従って、シール28を含む各種シールを作成して排出する。シール作成装置36にも、クライアント端末34と同様に、コンピュータ、ディスプレイ、受付装置、及び通信インタフェース等が搭載されている。
【0041】
一例として図3に示すように、サーバ32は、コンピュータ40及び通信インタフェース42を備えている。コンピュータ40は、本開示の技術に係る「コンピュータ」の一例である。
【0042】
コンピュータ40は、プロセッサ46、NVM(Non-volatile memory)48、及びRAM(Random Access Memory)50を備えている。プロセッサ46、NVM48、及びRAM50は、バス52に接続されている。プロセッサ46は、本開示の技術に係る「プロセッサ」である。
【0043】
プロセッサ46の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び/又はTPU(Tensor Processing Unit)等が挙げられる。NVM48の一例としては、例えば、フラッシュメモリ(例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory))及び/又はHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体が挙げられる。RAM50の一例としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)及び/又はSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体が挙げられる。
【0044】
通信インタフェース42は、通信プロセッサ及びアンテナ等を含むインタフェースであり、プロセッサ46と外部装置(例えば、クライアント端末34及びシール作成装置36等)との間での通信を司る。通信インタフェース42の通信規格は、例えば、クライアント端末34に搭載されている通信インタフェースに対して適用される通信規格と同じである。
【0045】
一例として図4に示すように、本第1実施形態では、プロセッサ46によってリサイクル管理処理が行われる。リサイクル管理処理は、プロセッサ46によってリサイクル管理プログラム54が実行されることによって実現される。
【0046】
NVM48には、リサイクル管理プログラム54が格納されている。リサイクル管理プログラム54は、本開示の技術に係る「プログラム」の一例である。
【0047】
プロセッサ46は、NVM48からリサイクル管理プログラム54を読み出し、読み出したリサイクル管理プログラム54をRAM50上で実行することによりリサイクル管理処理を行う。リサイクル管理処理は、プロセッサ46がRAM50上で実行するリサイクル管理プログラム54に従って、回収樹脂情報取得部46A、インク除去要否判定部46B、リサイクル樹脂情報取得部46C、及び関連性情報作成部46Dとして動作することによって実現される。リサイクル管理処理は、本開示の技術に係る「処理」の一例である。
【0048】
以下の説明において、回収樹脂情報取得部46Aによって行われる処理は、本開示の技術に係る「回収樹脂情報取得処理」の一例である。また、以下の説明において、リサイクル樹脂情報取得部46Cによって行われる処理は、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂情報取得処理」の一例である。更に、以下の説明において、関連性情報作成部46Dによって行われる処理は、本開示の技術に係る「関連性情報作成処理」の一例である。
【0049】
一例として図5に示すように、リサイクル業者10では、リサイクル管理方法が実施される。リサイクル管理方法は、回収樹脂情報付与工程ST10、回収樹脂情報取得工程ST12、インク除去要否判定工程ST14、インク除去工程ST16、生成工程ST18A及びST18B、リサイクル樹脂情報付与工程ST20、リサイクル樹脂情報取得工程ST22、関連性情報作成工程ST24、並びに出力工程ST26を有する。
【0050】
ここで、回収樹脂情報付与工程ST10は、本開示の技術に係る「回収樹脂情報付与工程」の一例である。また、回収樹脂情報取得工程ST12は、本開示の技術に係る「回収樹脂情報取得工程」の一例である。また、インク除去要否判定工程ST14は、本開示の技術に係る「インク除去要否判定工程」の一例である。また、インク除去工程ST16は、本開示の技術に係る「インク除去工程」の一例である。また、生成工程ST18A及びST18Bは、本開示の技術に係る「生成工程」の一例である。また、リサイクル樹脂情報付与工程ST20は、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂情報付与工程」の一例である。また、リサイクル樹脂情報取得工程ST22は、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂情報取得工程」の一例である。また、関連性情報作成工程ST24は、本開示の技術に係る「関連性情報作成工程」の一例である。また、出力工程ST26は、本開示の技術に係る「出力工程」の一例である。
【0051】
リサイクル管理方法では、先ず、回収樹脂情報付与工程ST10、回収樹脂情報取得工程ST12、及びインク除去要否判定工程ST14が順次に行われる。詳しくは後述するが、インク除去要否判定工程ST14で、包材18からインク18A1による印刷18Aを除去する必要があると判定された場合に、インク除去工程ST16及び生成工程ST18Aが順次に行われ、インク除去要否判定工程ST14で、包材18からインク18A1による印刷18Aを除去する必要がないと判定された場合に、生成工程ST18Bが行われる。生成工程ST18A又はST18Bが行われた後、リサイクル樹脂情報付与工程ST20、リサイクル樹脂情報取得工程ST22、関連性情報作成工程ST24、及び出力工程ST26が順次に行われる。
【0052】
一例として図6に示すように、回収樹脂情報付与工程ST10では、先ず、第1業者12からリサイクル業者10に回収物14が搬入され、リサイクル業者10の作業員38(ここでは、一例として、第1作業員38A)が受け取る。次に、作業員38は、回収物14の中身(すなわち、包材18)を特定可能な情報である回収樹脂情報58を収集し、回収樹脂情報58が書き込まれたシール56を袋22に貼り付ける。シール56の一例としては、回収樹脂情報58がプリンタ等によって印刷されたシール、又は、回収樹脂情報58が作業員38によって手書きされたシール等が挙げられる。回収樹脂情報58は、本開示の技術に係る「回収樹脂情報」の一例である。
【0053】
回収樹脂情報58は、本開示の技術に係る「回収樹脂」の一例である包材18を特定可能な情報である。回収樹脂情報58は、作業員38によって袋22内のロール19から目視で収集された情報であってもよいし、イメージセンサ等を含む各種センサによって袋22内の包材18から収集された情報であってもよいし、第1業者12から提供された情報に含まれる情報であってもよい。
【0054】
回収樹脂情報58には、材質情報58A、回収樹脂ロット情報58B、及び印刷有無情報58Cが含まれている。材質情報58Aは、回収物14に含まれる包材18の材質を特定可能な情報(例えば、材質を特定可能な名称、又は、材質を特定可能な名称を暗号化した情報等)である。回収樹脂ロット情報58Bは、回収物14に含まれる包材18のロットを特定可能な情報(例えば、ロット番号等)である。印刷有無情報58Cは、包材18が印刷18Aを有するか否かを示す情報である。印刷有無情報58Cは、印刷18Aの有無を特定可能な文字、数字、又は記号等で表現されていればよい。
【0055】
また、回収樹脂情報58には、回収樹脂に関する各種情報が含まれていてもよい。例えば、回収樹脂情報58には、回収樹脂に関する各種情報として、提供元情報、第1人物特定情報、回収樹脂量情報、及び/又は第1時刻情報等が含まれていてもよい。提供元情報は、第1業者12を特定可能な情報である。第1人物特定情報は、回収樹脂情報付与工程ST10を行った人物(ここでは、一例として、第1作業員38A)を特定可能な情報である。回収樹脂量情報は、包材18の量を特定可能な情報である。第1時刻情報は、シール56が作成された時刻、及び/又は、シール56が袋22に貼り付けられた時刻を示す情報である。
【0056】
また、回収樹脂情報58には、回収物14を回収した日付を示す回収日情報、包材18を構成要素である樹脂の種類を特定可能な樹脂種類情報、包材18の形態を示す形態情報(例えば、ロール形態なのか、非ロール形態なのかを示す情報)、ロール19の寸法を示す寸法情報(例えば、幅、長さ、径、及び/又は厚み等を示す情報)、ロール19に用いられるパレットを特定可能なパレット番号、ロール19の重量を示す重量情報(例えば、ロール19の受け入れ時の重量、及び/又はロール19の洗浄後の重量を示す情報)、現時点のステータスを示すステータス情報(例えば、納入段階であることを示す情報)、及び/又はアラート情報(例えば、分別ミス等を報知可能なアラート情報)等が含まれていてもよい。
【0057】
なお、回収樹脂情報58は、本開示の技術に係る「回収樹脂情報」の一例である。また、材質情報58Aは、本開示の技術に係る「材質情報」の一例である。また、回収樹脂ロット情報58Bは、本開示の技術に係る「回収樹脂ロット情報」の一例である。また、印刷有無情報58Cは、本開示の技術に係る「印刷有無情報」の一例である。
【0058】
シール56は、シール作成装置36によって作成されてもよいし、シール作成装置36以外の装置によって作成されてもよい。
【0059】
回収樹脂情報付与工程ST10では、回収物14の袋22にシール56が貼り付けられることにより、包材18に対して回収樹脂情報58が付与される。袋22へのシール56の貼り付けは、第1作業員38Aによって行われてもよいし、第1作業員38A以外の作業員によって行われてもよい。
【0060】
一例として図7に示すように、回収樹脂情報取得工程ST12では、図6に示すシール56から作業員38(ここでは、一例として、第2作業員38B)によって回収樹脂情報58が読み取られ、読み取られた回収樹脂情報58が作業員38によってクライアント端末34に入力される。クライアント端末34に入力された回収樹脂情報58は、クライアント端末34によってサーバ32に送信される。サーバ32では、通信インタフェース42(図3参照)によって回収樹脂情報58が受信される。回収樹脂情報取得部46Aは、通信インタフェース42によって受信された回収樹脂情報58を取得し、取得した回収樹脂情報58をRAM50に格納する。
【0061】
一例として図8に示すように、インク除去要否判定工程ST14では、インク除去要否判定部46Bが、RAM50から回収樹脂情報58を取得する。インク除去要否判定部46Bは、回収樹脂情報58に含まれる印刷有無情報58C(図6参照)に基づいて、包材18からインクを除去するか否かを判定する。
【0062】
すなわち、印刷有無情報58Cが、包材18が印刷18Aを有することを示す情報であれば、インク除去要否判定部46Bは、包材18からインク18A1を除去すると判定し、印刷有無情報58Cが、包材18が印刷18Aを有しないことを示す情報であれば、インク除去要否判定部46Bは、包材18からインク18A1を除去しないと判定する。
【0063】
インク除去要否判定部46Bは、インク除去要否情報60を生成する。インク除去要否情報60は、インク除去要否判定部46Bによる判定結果を示す情報である。インク除去要否情報60は、サーバ32からクライアント端末に送信され、クライアント端末のディスプレイに表示される。図8に示す例では、第3作業員38Cがクライアント端末を使用しているので、インク除去要否情報60は第3作業員38Cによってクライアント端末のディスプレイを介して視覚的に認識される。
【0064】
一例として図9に示すように、インク除去工程ST16では、インク除去装置62が用いられ、生成工程ST18Aでは、リサイクル樹脂生成装置64が用いられる。
【0065】
インク除去工程ST16及び生成工程ST18Aは、クライアント端末34のディスプレイに表示されたインク除去要否情報60が、包材18からのインク18A1の除去を要することを示す情報である場合に、作業員38等(例えば、第3作業員38C等)によって順次に行われる。
【0066】
インク除去装置62は、搬送装置66及びインク除去槽68を備えている。インク除去槽68には、インク除去剤(例えば、印刷18Aに用いられているインク18A1を除去するための液剤)が入れられている。搬送装置66は、包材18を搬送する装置であり、送出装置70及び巻取装置72を有する。
【0067】
クライアント端末34のディスプレイに表示されたインク除去要否情報60が、包材18からのインク18A1の除去を要することを示す情報である場合、作業員38等は、袋22からロール19を取り出し、ロール19を送出装置70に設置する。送出装置70にロール19が設置されると、作業員38等は、インク除去装置62を作動させる。
【0068】
インク除去装置62が作動すると、送出装置70は、ロール19から包材18を引き出して、インク除去槽68内に送り出す。インク除去槽68内では、包材18からインク18A1が除去される。包材18からのインク18A1の除去は、インク除去槽68内で包材18をインク除去剤に潜らせることにより実現される。また、ここで「包材18からのインク18A1の除去」の概念には、包材18に付着している全てのインク18A1の除去の他に、包材18に付着しているインク18A1の部分的な除去も含まれる。また、図9に示す例では、1つのインク除去槽68のみが図示されているが、複数のインク除去槽68を用いてもよく、この場合、例えば、複数のインク除去槽68に、異なる種類のインク除去剤が入れられるようにしてもよい。
【0069】
巻取装置72は、インク除去槽68から包材18を巻き取ることによりロール19Aを形成する。ロール19Aは、インク除去剤によってインク18A1が除去された包材18によって形成された巻回物である。
【0070】
なお、インク除去槽68から巻取装置72によって包材18が巻き取られる過程においてインク除去槽68と巻取装置72との間で乾燥器等によって包材18に付着しているインク除去剤が除去されるようにしてもよい。
【0071】
リサイクル樹脂生成装置64には、作業員38等によってロール19Aが投入される。リサイクル樹脂生成装置64にロール19Aが投入された後、作業員38等がリサイクル樹脂生成装置64を作動させると、リサイクル樹脂生成装置64は、投入されたロール19A(すなわち、インク18A1が除去された包材18)からリサイクル樹脂24A(ここでは、一例として、複数のペレット)を生成して袋26に排出する。リサイクル樹脂生成装置64によって生成されるリサイクル樹脂24Aは、ロール19Aを構成する包材18と同一の材質の樹脂である。
【0072】
リサイクル樹脂24Aが排出された袋26は作業員38等によって閉じられる。その後、リサイクル樹脂情報付与工程ST20で、作業員38等によって袋26にシール74が貼り付けられる。シール74には、袋26の中身、すなわち、リサイクル樹脂24Aを特定可能な情報であるリサイクル樹脂情報76が書き込まれている。シール74の一例としては、リサイクル樹脂情報76がプリンタ等によって印刷されたシール、又は、リサイクル樹脂情報76が作業員38等によって手書きされたシール等が挙げられる。
【0073】
リサイクル樹脂情報付与工程ST20では、リサイクル樹脂24Aが入っている袋26に対して、リサイクル樹脂情報76が書き込まれたシール74が貼り付けられることにより、リサイクル樹脂24Aに対してリサイクル樹脂情報76が付与される。
【0074】
リサイクル樹脂情報76は、作業員38によって袋26内のリサイクル樹脂24Aから目視で収集された情報であってもよいし、事前に収集された情報であってもよいし、イメージセンサ等を含む各種センサによって袋26内のリサイクル樹脂24Aから収集された情報であってもよい。
【0075】
リサイクル樹脂情報76には、材質情報76A及びリサイクル樹脂ロット情報76Bが含まれている。材質情報76Aは、リサイクル樹脂24Aの材質を特定可能な情報(例えば、材質を特定可能な名称、又は、材質を特定可能な名称を暗号化した情報等)である。リサイクル樹脂ロット情報76Bは、リサイクル樹脂24Aのロットを特定可能な情報(例えば、ロット番号等)である。
【0076】
ここで、リサイクル樹脂情報76は、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂情報」の一例である。また、リサイクル樹脂ロット情報76Bは、本開示の技術に係る「リサイクル樹脂ロット情報」の一例である。
【0077】
なお、リサイクル樹脂情報76には、リサイクル樹脂24Aに関する各種情報が含まれていてもよい。例えば、リサイクル樹脂情報76には、リサイクル樹脂24Aに関する各種情報として、インク除去要否情報60、第2人物特定情報、第1リサイクル樹脂量情報、及び/又は第2時刻情報等が含まれていてもよい。第2人物特定情報は、インク除去工程ST16及び/又は生成工程ST18Aを行った人物(図9に示す例では、第3作業員38C等)を特定可能な情報である。第1リサイクル樹脂量情報は、袋26内のリサイクル樹脂24Aの量を特定可能な情報である。第2時刻情報は、リサイクル樹脂24Aが生成された時刻、シール74が作成された時刻、及び/又は、シール74が袋26に貼り付けられた時刻を示す情報である。
【0078】
また、リサイクル樹脂情報76には、リサイクル樹脂24に用いられるパレットを特定可能な使用パレット番号、リサイクル樹脂24Aの販売先を特定可能な販売先情報、リサイクル樹脂24Aの出庫先を特定可能な出庫先情報、及び/又はリサイクル樹脂24Aの出荷検査の合否を特定可能な出荷検査合否情報等が含まれていてもよい。
【0079】
一例として図10に示すように、生成工程ST18Bでは、生成工程ST18Aと同様に、リサイクル樹脂生成装置64が用いられる。
【0080】
生成工程ST18Bは、クライアント端末34のディスプレイに表示されたインク除去要否情報60が、包材18からのインク18A1の除去を要しないことを示す情報である場合に、作業員38等(例えば、第3作業員38C等)によって行われる。
【0081】
作業員38等は、生成工程ST18Bを行うにあたって、先ず、袋22からロール19を取り出す。そして、作業員38等は、袋22から取り出したロール19をリサイクル樹脂生成装置64に投入する。その後、作業員38等がリサイクル樹脂生成装置64を作動させると、リサイクル樹脂生成装置64は、投入されたロール19(すなわち、インク18A1による印刷18Aを有する包材18)からリサイクル樹脂24B(ここでは、一例として、複数のペレット)を生成して袋26に排出する。リサイクル樹脂生成装置64によって生成されるリサイクル樹脂24Bは、ロール19を構成する包材18と同一の材質の樹脂である。
【0082】
リサイクル樹脂生成装置64からリサイクル樹脂24Bが排出された袋26は作業員38等によって閉じられる。その後、リサイクル樹脂情報付与工程ST20で、作業員38等によって袋26にシール74が貼り付けられる。シール74には、袋26の中身、すなわち、リサイクル樹脂24Bを特定可能な情報であるリサイクル樹脂情報76が書き込まれている。
【0083】
図9に示すリサイクル樹脂情報付与工程ST20と同様の要領で、図10に示すリサイクル樹脂情報付与工程ST20でも、リサイクル樹脂24Bが入っている袋26に対して、リサイクル樹脂情報76が書き込まれたシール74が貼り付けられることにより、リサイクル樹脂24Bに対してリサイクル樹脂情報76が付与される。
【0084】
図10に示すリサイクル樹脂情報76は、作業員38等によって袋26内のリサイクル樹脂24Bから目視で収集された情報であってもよいし、事前に収集された情報であってもよいし、イメージセンサ等を含む各種センサによって袋26内のリサイクル樹脂24Bから収集された情報であってもよい。
【0085】
図9に示すリサイクル樹脂情報76と同様に、図10に示すリサイクル樹脂情報76にも、材質情報76A及びリサイクル樹脂ロット情報76Bが含まれている(図9参照)。図9に示すリサイクル樹脂情報76に含まれる材質情報76Aは、リサイクル樹脂24Bの材質を特定可能な情報である。図9に示すリサイクル樹脂情報76に含まれるリサイクル樹脂ロット情報76Bは、リサイクル樹脂24Bのロットを特定可能な情報である。
【0086】
なお、図9に示すリサイクル樹脂情報76と同様に、図10に示すリサイクル樹脂情報76にも、リサイクル樹脂24Bに関する各種情報が含まれていてもよい。例えば、図10に示すリサイクル樹脂情報76には、リサイクル樹脂24Bに関する各種情報として、インク除去要否情報60、第3人物特定情報、第2リサイクル樹脂量情報、及び/又は第3時刻情報等が含まれていてもよい。第3人物特定情報は、生成工程ST18Bを行った人物(図10に示す例では、第3作業員38C等)を特定可能な情報である。第2リサイクル樹脂量情報は、袋26内のリサイクル樹脂24Bの量を特定可能な情報である。第3時刻情報は、リサイクル樹脂24Bが生成された時刻、図10に示すシール74が作成された時刻、及び/又は、図10に示すシール74が袋26に貼り付けられた時刻を示す情報である。
【0087】
一例として図11に示すように、リサイクル樹脂情報取得工程ST22では、図9又は図10に示すシール74から第4作業員38Dによってリサイクル樹脂情報76が読み取られ、読み取られたリサイクル樹脂情報76が第4作業員38Dによってクライアント端末34に入力される。クライアント端末34に入力されたリサイクル樹脂情報76は、クライアント端末34によってサーバ32に送信される。サーバ32では、通信インタフェース42(図3参照)によってリサイクル樹脂情報76が受信される。リサイクル樹脂情報取得部46Cは、通信インタフェース42によって受信されたリサイクル樹脂情報76を取得し、取得したリサイクル樹脂情報76をRAM50に格納する。
【0088】
図7に示す回収樹脂情報取得工程ST12及び図11に示すリサイクル樹脂情報取得工程ST22が行われることによって、RAM50に回収樹脂情報58及びリサイクル樹脂情報76が格納されると、一例として図12に示すように、関連性情報作成部46Dによって関連性情報作成工程ST24及び出力工程ST26が行われる。
【0089】
関連性情報作成工程ST24で、関連性情報作成部46Dは、RAM50から回収樹脂情報58(すなわち、図7に示す回収樹脂情報取得工程ST12が行われることによってRAM50に格納された回収樹脂情報58)及びリサイクル樹脂情報76(すなわち、図11に示すリサイクル樹脂情報取得工程ST22が行われることによってRAM50に格納されたリサイクル樹脂情報76)を取得する。関連性情報作成部46Dは、RAM50から取得した回収樹脂情報58及びリサイクル樹脂情報76に基づいて関連性情報78を作成する。関連性情報78は、本開示の技術に係る「関連性情報」の一例である。
【0090】
関連性情報78は、RAM50から取得された回収樹脂情報58とRAM50から取得されたリサイクル樹脂情報76との関連性を示す情報である。図12に示す例では、回収樹脂情報58とリサイクル樹脂情報76とが紐付けられることによって回収樹脂情報58とリサイクル樹脂情報76との関連性が示されている。そのため、ユーザ等は、関連性情報78から、包材18とリサイクル樹脂24との関連性を特定することが可能となる。例えば、ユーザ等は、関連性情報78から、回収樹脂情報58から特定される包材18と、リサイクル樹脂情報76から特定されるリサイクル樹脂24とが対応関係にあること、及び、リサイクル樹脂24がどのような特性を有する包材18から生成されたか等を特定することができる。
【0091】
出力工程ST26で、関連性情報作成部46Dは、関連性情報78を出力する。図12に示す例では、関連性情報78の出力先として、シール作成装置36及びNVM48が例示されている。
【0092】
関連性情報作成部46Dは、関連性情報78を有する情報をNVM48に出力することにより関連性情報78を有する情報をNVM48に格納する。ここで、関連性情報78を有する情報には、関連性情報78の他に、第4時刻情報等が含まれていてもよい。第4時刻情報とは、時刻(例えば、関連性情報78が作成された時刻等)を示す情報である。また、関連性情報78には、リサイクル品15に関する造粒ロットを特定可能な造粒ロット情報、リサイクル品15に用いられるパレットを特定可能なパレット番号、リサイクル品15の出入庫に関する出入庫情報、リサイクル品15の販売先に関する販売先情報、リサイクル品15の出庫先に関する出庫先情報、リサイクル品15を得るための処理に要した費用に関する処理費用情報、リサイクル品15の出庫日に関する出庫日情報、リサイクル品15の重量を示す重量情報、及び/又は、リサイクル品15の販売額に関する販売額情報等が含まれていてもよい。なお、関連性情報78そのもののデータ構造、又は、関連性情報78を有する情報のデータ構造は、本開示の技術に係る「データ構造」の一例である。
【0093】
関連性情報作成部46Dは、関連性情報78を含む印刷指示信号80をシール作成装置36に出力する。関連性情報78を含む印刷指示信号80のデータ構造は、本開示の技術に係る「データ構造」の一例である。
【0094】
印刷指示信号80は、シール28に対する関連性情報78の印刷を指示する信号である。シール作成装置36は、関連性情報作成部46Dから入力された印刷指示信号80に従って、印刷指示信号80に含まれる関連性情報78をシール28に印刷して外部に排出する。シール28に印刷される関連性情報78は、文字及び/又は記号で表現されていてもよいし、暗号化された画像(例えば、一次元コード又は二次元コード)で表現されていてもよい。
【0095】
シール作成装置36から排出されたシール28は、作業員38(ここでは、一例として、第5作業員38E)によって、リサイクル樹脂24(例えば、生成工程ST18Aで生成されたリサイクル樹脂24A、又は、ST18Bで生成されたリサイクル樹脂24B)が入っている袋26(すなわち、リサイクル品15の包装面)に貼り付けられる。例えば、シール28は、シール74に重ねて貼り付けられるか、或いは、袋26からシール74が剥がされた後に袋26に貼り付けられる。リサイクル樹脂24が入っている袋26にシール28が貼り付けられることにより、リサイクル樹脂24に対して関連性情報78が付与される。
【0096】
以上説明したように、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、回収樹脂情報付与工程ST10で、回収樹脂情報58が包材18に対して付与される(図6参照)。また、回収樹脂情報取得工程ST12で、包材18から回収樹脂情報58が取得される(図7参照)。また、生成工程ST18A又はST18Bで、包材18からリサイクル樹脂24が生成される。また、リサイクル樹脂情報付与工程ST20で、リサイクル樹脂24に対してリサイクル樹脂情報76が付与される(図9及び図10参照)。また、リサイクル樹脂情報取得工程ST22で、リサイクル樹脂24からリサイクル樹脂情報76が取得される(図11参照)。また、関連性情報作成工程ST24で、回収樹脂情報取得工程ST12で取得された回収樹脂情報58と、リサイクル樹脂情報取得工程ST22で取得されたリサイクル樹脂情報76とに基づいて関連性情報78が作成される(図12参照)。ここで、回収樹脂情報58には、印刷有無情報58Cが含まれている(図6参照)。印刷有無情報58Cは、包材18が印刷18Aを有するか否かを示す情報である。従って、包材18がインク18A1による印刷18Aを有するか否かと包材18から生成されたリサイクル樹脂24との関係性をユーザ等(例えば、図1に示すリサイクル業者10及び/又は第2業者16等)に対して容易に把握させることができる。
【0097】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、回収樹脂情報58に材質情報58A及び回収樹脂ロット情報58Bが含まれている。材質情報58Aは、回収物14に含まれる包材18の材質を特定可能な情報である。回収樹脂ロット情報58Bは、回収物14に含まれる包材18のロットを特定可能な情報である。従って、回収樹脂情報58が含まれている関連性情報78をユーザ等に参照させることにより、リサイクル樹脂24に関連している包材18をユーザ等に対して精度良く特定させることができる。
【0098】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、関連性情報78に含まれるリサイクル樹脂情報76から特定されるリサイクル樹脂24が、関連性情報78に含まれる回収樹脂情報58から特定される包材18と同一の材質の樹脂である。従って、関連性情報78をユーザ等に参照させることにより、包材18が印刷18Aを有するか否かと、包材18と同一の材質のリサイクル樹脂24との関係性をユーザ等に対して容易に把握させることができる。
【0099】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、リサイクル樹脂情報76にリサイクル樹脂ロット情報76Bが含まれる。リサイクル樹脂ロット情報76Bは、リサイクル樹脂24のロットを特定可能な情報である。従って、リサイクル樹脂情報76が含まれている関連性情報78をユーザ等に参照させることにより、包材18に関連しているリサイクル樹脂24をユーザ等に対して精度良く特定させることができる。
【0100】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、インク除去要否判定工程ST14で、包材18からインク18A1を除去するか否かが印刷有無情報58Cに基づいて判定される。従って、包材18からインク18A1を除去する場合に行われる工程(例えば、インク除去工程ST16)と包材18からインク18A1を除去しない場合に行われる工程(例えば、生成工程ST18B)との選別に寄与することができる。
【0101】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、インク除去要否判定工程ST14で包材18からインク18A1を除去すると判定された場合に、インク除去要否判定工程ST14で包材18からインク18A1が除去される。従って、インクの除去が必要な包材18からインクを除去することができる。
【0102】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、インク除去要否判定工程ST14で包材18からインク18A1を除去しないと判定された場合に、生成工程ST18Bで包材18(すなわち、印刷18Aを有する包材18)からリサイクル樹脂24Bが生成される。従って、インク18A1の除去が不要な回収樹脂からリサイクル樹脂を生成することができる。
【0103】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、関連性情報作成工程ST24で作成された関連性情報78がNVM48に出力される。従って、関連性情報78に対する様々な処理に寄与することができる。
【0104】
また、本第1実施形態に係るリサイクル管理方法では、関連性情報作成工程ST24で作成された関連性情報78がシール作成装置36に出力され、シール作成装置36によってシール28に関連性情報78が印刷される。関連性情報78が印刷されたシール28は、リサイクル樹脂24が入っている袋26に貼り付けられることによりリサイクル樹脂24に対して関連性情報78が付与される。従って、リサイクル樹脂24が搬送された場合であっても、リサイクル樹脂24の搬送先で、包材18がインク18A1による印刷18Aを有するか否かと包材18から生成されたリサイクル樹脂24との関係性をユーザ等に対して容易に把握させることができる。
【0105】
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、インク除去工程ST16で包材18からインク18A1が除去された結果(例えば、包材18に残存しているインク18A1の量等)を考慮せずに次工程が行われる形態例を説明したが、本第2実施形態では、インク除去工程ST16で包材18からインク18A1が除去された結果を考慮して次工程が行われる場合について説明する。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。本第2実施形態では、主に上記第1実施形態と異なる箇所について説明する。
【0106】
一例として図13に示すように、本第2実施形態では、プロセッサ46が、更に、インク除去結果情報取得部46E及び適否判定部46Fとして動作する点が上記第1実施形態と異なる。
【0107】
一例として図14に示すように、本第2実施形態では、リサイクル管理処理が、インク除去結果情報付与工程ST17A及び適否判定工程ST17Bを有する点が上記第1実施形態と異なる。インク除去結果情報付与工程ST17Aは、インク除去工程ST16の後に行われ、適否判定工程ST17Bは、インク除去結果情報付与工程ST17Aの後に行われる。なお、インク除去結果情報付与工程ST17Aは、本開示の技術に係る「インク除去結果情報付与工程」の一例である。また、適否判定工程ST17Bは、本開示の技術に係る「適否判定工程」の一例である。
【0108】
一例として図15に示すように、上記第1実施形態と同様の要領で、インク除去工程ST16では、包材18のインク18A1が除去されて、巻取装置72によって包材18が巻き取られることでロール19Bが形成される。
【0109】
インク除去結果情報付与工程ST17Aでは、作業員38(ここでは、一例として、第3作業員38C)が、インク除去結果情報82を収集する。インク除去結果情報82は、インク除去工程ST16で包材18からインク18A1を除去した結果に関する情報である。インク除去結果情報82の第1例としては、包材18からインク18A1が適切に除去されたか否かを示す情報(例えば、事前に定められた量だけインク18A1が除去されたか否かを示す情報)が挙げられる。インク除去結果情報82の第2例としては、インク除去工程ST16が行われた後に包材18にインク18A1が残存している度合いを示す情報(例えば、インク除去工程ST16が行われる前に包材18に付着しているインク18A1の量に対するインク除去工程ST16が行われる後に包材18に付着しているインク18A1の量の割合)が挙げられる。また、インク除去結果情報82には、インク18A1の除去に関してインク除去工程ST16で得られる各種情報(例えば、インク18A1を除去する方法に関する情報、インク除去槽68で使用しているインク除去剤に関する情報、インク除去装置62の仕様に関する情報、インク18A1を除去した環境に関する情報、及び/又は、インク18A1を除去した時刻を示す情報等)が含まれていてもよい。
【0110】
インク除去結果情報82は、作業員38によってインク除去工程ST16でインク18A1が除去される前後の包材18から目視で収集された情報であってもよいし、イメージセンサ等を含む各種センサによって包材18から収集された情報であってもよい。
【0111】
インク除去結果情報付与工程ST17Aでは、インク除去結果情報82が作業員38によってクライアント端末34に入力される。クライアント端末34に入力されたインク除去結果情報82は、クライアント端末34によってサーバ32に送信される。サーバ32では、通信インタフェース42(図3参照)によってインク除去結果情報82が受信される。インク除去結果情報取得部46Eは、通信インタフェース42によって受信されたインク除去結果情報82を取得し、取得したインク除去結果情報82をRAM50内の回収樹脂情報58に含めることにより包材18に対してインク除去結果情報82を付与する。
【0112】
一例として図16に示すように、適否判定工程ST17Bでは、適否判定部46Fが、RAM50から回収樹脂情報58を取得し、回収樹脂情報58に含まれているインク除去結果情報82に基づいて、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であるか否かを判定する。
【0113】
例えば、インク除去結果情報82が、包材18からインク18A1が適切に除去されたことを示す情報であったり、インク除去工程ST16が行われた後に包材18にインク18A1が残存している度合いが既定値未満であることを示す情報であったりすれば、適否判定部46Fは、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であると判定する。ここで、既定値は、固定値であってもよいし、可変値であってもよい。可変値としては、例えば、ユーザ等から与えられた指示に従って変更される値、又は、少なくとも1つの条件(例えば、事前に指定された情報が回収樹脂情報58に含まれているという条件等)を満足した場合に変更される値が挙げられる。
【0114】
適否判定部46Fは、適否判定結果情報84を生成する。適否判定結果情報84は、適否判定部46Fによる判定結果を示す情報である。適否判定結果情報84は、サーバ32からクライアント端末に送信され、クライアント端末のディスプレイに表示される。図16に示す例では、作業員38(ここでは、一例として、第3作業員38C)がクライアント端末を使用しているので、適否判定結果情報84は作業員38によってクライアント端末のディスプレイを介して視覚的に認識される。
【0115】
クライアント端末34のディスプレイに表示された適否判定結果情報84が、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であると判定されたことを示す情報である場合、生成工程ST18Aで、作業員38等によってロール19Bがリサイクル樹脂生成装置64に投入される。そして、生成工程ST18Aでは、上記第1実施形態と同様の要領で、ロール19Bを形成している包材18からリサイクル樹脂24が生成される。
【0116】
クライアント端末34のディスプレイに表示された適否判定結果情報84が、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適していない樹脂であると判定されたことを示す情報である場合、ロール19Bはリサイクル樹脂生成装置64に投入されず、他の工程(例えば、インク除去工程、又は、ロール19Bを廃棄する工程等)で用いられる。
【0117】
以上説明したように、本第2実施形態に係るリサイクル管理方法では、インク除去結果情報付与工程ST17Aで、インク除去結果情報82が回収樹脂情報58に含められることにより包材18に対してインク除去結果情報82が付与される。インク除去結果情報82は、インク除去工程ST16で包材18からインク18A1を除去した結果に関する情報である。従って、回収樹脂情報58に含まれているインク除去結果情報82をユーザ等に対して参照させることにより、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適しているか否かをユーザ等に対して容易に把握させることができる。また、インク除去結果情報82を用いた様々な処理(例えば、図16に示す適否判定部46Fの処理)の実行に寄与することができる。
【0118】
また、本第2実施形態に係るリサイクル管理方法では、適否判定工程ST17Bで、インク除去結果情報82に基づいて、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であるか否かが判定される。そして、適否判定結果情報84が作業員38等に対して提供される。従って、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であるか否かを作業員38等に対して容易に把握させることができる。
【0119】
また、本第2実施形態に係るリサイクル管理方法では、適否判定工程ST17Bで、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂であると判定された場合に、生成工程ST18Aでリサイクル樹脂24が生成される。従って、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適した樹脂である場合に、ロール19Bを形成している包材18からリサイクル樹脂24を生成することができる。逆に、ロール19Bを形成している包材18がリサイクル樹脂24の生成に適していない樹脂である場合に、ロール19Bを形成している包材18を生成工程ST18Aで用いられないようにすることができる。
【0120】
[その他の実施形態]
上記各実施形態では、1つの回収樹脂情報58に対してリサイクル樹脂情報76が紐付けられることにより関連性情報78が生成される形態例を挙げて説明したが、例えば、図17に示すように、複数の回収樹脂情報58に対してリサイクル樹脂情報76が紐付けられることにより関連性情報78が生成されるようにしてもよい。この場合、複数の包材18とリサイクル樹脂24との関連性をユーザ等に対して容易に把握させることができる。
【0121】
なお、リサイクル樹脂情報76が紐付けられる複数の回収樹脂情報58としては、互いに異なる情報が含まれている複数の回収樹脂情報58が挙げられる。互いに異なる情報としては、例えば、互いに異なる材質情報58A、互いに異なる回収樹脂ロット情報58B又は/及び、互いに異なる印刷有無情報58C等が挙げられる。
【0122】
上記各実施形態では、シール28、56及び74を例示したが、これは、あくまでも一例に過ぎず、シール以外の媒体に情報が格納されていてもよい。シール以外の媒体の一例としては、非接触式格納媒体(例えば、RFID(radio frequency identification)タグ)が挙げられる。また、袋22に回収樹脂情報58が直接書き込まれてもよいし、袋26にリサイクル樹脂情報76及び/又は関連性情報78が直接書き込まれてもよい。
【0123】
上記各実施形態では、関連性情報78が印刷されたシール28がリサイクル品15に貼り付けられ、ユーザ等がシール28から関連性情報78を把握する形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、関連性情報78を一意に特定可能なID(identification)を用いて、ユーザ等がサーバ32からリサイクル樹脂24に対応する関連性情報78を取得して把握するようにしてもよい。
【0124】
この場合、例えば、関連性情報78を一意に特定可能なID(identification)が格納された媒体(例えば、シール又は非接触式格納媒体等)がリサイクル品15(例えば、リサイクル品15の袋26等)に付与される。ユーザ等は、リサイクル品15の媒体からIDを取得する。ユーザ等は、リサイクル品15の媒体から取得したIDをキーにして、端末等を用いてサーバ32に対してアクセスし、サーバ32のNVM48から関連性情報78の少なくとも一部(例えば、関連性情報78に含まれる情報のうち、ユーザ等によって指定された情報)を取得する。これにより、ユーザ等は、サーバ32のNVM49から取得した情報(すなわち、関連性情報78の少なくとも一部)をディスプレイ及び/又はプリンタ等を用いて可視表示することにより把握することができる。
【0125】
上記各実施形態では、出力工程ST26での関連性情報78の出力先として、シール作成装置36及びNVM48を例示したが、これは、あくまでも一例に過ぎず、関連性情報78の出力先は、ディスプレイ(例えば、クライアント端末34等に搭載されているディスプレイ)であってもよい。この場合、ディスプレイに関連性情報78が表示され、これにより、ユーザ等はディスプレイを介して関連性情報78を視覚的に認識することが可能となる。また、関連性情報78の出力先は、メモリカード等の可搬型の格納媒体であってもよい。関連性情報78が可搬型の格納媒体に格納されることにより、関連性情報78を持ち運ぶことが可能となる。また、関連性情報が格納された格納媒体を第2業者16等に提供することが可能となる。
【0126】
上記各実施形態では、リサイクル管理方法の実現のために作業員38等が介在している形態例を挙げて説明したが、これは、あくまでも一例に過ぎず、上記各実施形態で説明したリサイクル管理方法を構成している一連の工程に含まれる複数の作業員介在工程(すなわち、作業員38等が介在している複数の工程)のうちの少なくとも1つの工程がオートメーションで実現されてもよい。つまり、作業員46が行っている作業は、オートメーション化されてもよい。
【0127】
上記各実施形態では、サーバ32によってリサイクル管理処理が行われる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されず、リサイクル管理処理は、サーバ32以外の装置(例えば、クライアント端末34)によって行われるようにしてもよいし、複数の装置によって分散して行われるようにしてもよい。複数の装置としては、例えば、サーバ、パーソナル・コンピュータ、及び/又はスマートデバイス等を含む複数の装置が挙げられる。
【0128】
上記各実施形態では、NVM48にリサイクル管理プログラム54が記憶されている形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、コンピュータ読み取り可能な可搬型の非一時的格納媒体(例えば、SSD(Solid State Drive)又はUSB(Universal Serial Bus)メモリ等)にリサイクル管理プログラム54が格納されていてもよい。
【0129】
非一時的格納媒体に格納されているリサイクル管理プログラム54は、サーバ32のコンピュータ40にインストールされる。プロセッサ46は、リサイクル管理プログラム54に従ってリサイクル管理処理を実行する。
【0130】
また、ネットワーク37に接続される他のコンピュータ又はサーバ等の記憶装置にリサイクル管理プログラム54を記憶させておき、クライアント端末34又はサーバ32からの要求に応じてリサイクル管理プログラム54がダウンロードされ、コンピュータ40にインストールされるようにしてもよい。
【0131】
なお、ネットワーク37に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶装置又はNVM48にリサイクル管理プログラム54の全てを記憶させておく必要はなく、リサイクル管理プログラム54の一部を記憶させておいてもよい。
【0132】
リサイクル管理処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、リサイクル管理処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することでリサイクル管理処理を実行する。
【0133】
リサイクル管理処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、リサイクル管理処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0134】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、リサイクル管理処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System on a Chip)などに代表されるように、リサイクル管理処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、リサイクル管理処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0135】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記のリサイクル管理処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0136】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0137】
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0138】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【0139】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0140】
(付記1)
回収された複数の回収樹脂を特定可能な複数の回収樹脂情報を前記複数の回収樹脂に付与する回収樹脂情報付与工程と、
前記回収樹脂情報付与工程で前記複数の回収樹脂情報が付与された前記複数の回収樹脂から前記複数の回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得工程と、
前記回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程と、
前記生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報を前記リサイクル樹脂に付与するリサイクル樹脂情報付与工程と、
前記リサイクル樹脂情報付与工程で前記リサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得工程と、
前記回収樹脂情報取得工程で取得された前記複数の回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得工程で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記複数の回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成工程と、を含み、
前記回収樹脂情報は、対応する前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
リサイクル管理方法。
【0141】
(付記2)
コンピュータに処理を実行させるためのプログラムであって、
前記処理は、
回収された複数の回収樹脂を特定可能な複数の回収樹脂情報が付与された前記複数の回収樹脂から前記複数の回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、
前記複数の回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記複数の回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記複数の回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を含み、
前記回収樹脂情報は、対応する前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
プログラム。
【0142】
(付記3)
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
回収された複数の回収樹脂を特定可能な複数の回収樹脂情報が付与された前記複数の回収樹脂から前記複数の回収樹脂情報を取得する回収樹脂情報取得処理と、
前記複数の回収樹脂からリサイクル樹脂を生成する生成工程で生成された前記リサイクル樹脂を特定可能なリサイクル樹脂情報が付与された前記リサイクル樹脂から前記リサイクル樹脂情報を取得するリサイクル樹脂情報取得処理と、
前記回収樹脂情報取得処理で取得された前記複数の回収樹脂情報と前記リサイクル樹脂情報取得処理で取得された前記リサイクル樹脂情報とに基づいて、前記複数の回収樹脂と前記リサイクル樹脂との関連性を示す関連性情報を作成する関連性情報作成処理と、を行い、
前記回収樹脂情報は、対応する前記回収樹脂がインクによる印刷を有するか否かを示す印刷有無情報を含む
リサイクル管理装置。
【0143】
(付記4)
付記1に記載のリサイクル管理方法に含まれる前記関連性情報作成工程によって作成された関連性情報を有するデータ構造。
【符号の説明】
【0144】
10 リサイクル業者
12 第1業者
14 回収物
15 リサイクル品
16 第2業者
18 包材
18A 印刷
18A1 インク
19,19A,19B ロール
20 柱状部材
22,26 袋
24,24A,24B リサイクル樹脂
28,56,74 シール
30 リサイクル管理システム
32 サーバ
34 クライアント端末
36 シール作成装置
37 ネットワーク
38 作業員
38A 第1作業員
38B 第2作業員
38C 第3作業員
38D 第4作業員
38E 第5作業員
40 コンピュータ
42 通信インタフェース
46 プロセッサ
46A 回収樹脂情報取得部
46B インク除去要否判定部
46C リサイクル樹脂情報取得部
46D 関連性情報作成部
46E インク除去結果情報取得部
46F 適否判定部
48 NVM
50 RAM
52 バス
54 リサイクル管理プログラム
58 回収樹脂情報
58A 材質情報
58B 回収樹脂ロット情報
58C 印刷有無情報
60 インク除去要否情報
62 インク除去装置
64 リサイクル樹脂生成装置
66 搬送装置
68 インク除去槽
70 送出装置
72 巻取装置
76 リサイクル樹脂情報
76A 材質情報
76B リサイクル樹脂ロット情報
78 関連性情報
80 印刷指示信号
82 インク除去結果情報
84 適否判定結果情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17