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特開2024-123717ユーザ携帯装置、塵芥収集車管理サーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123717
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ユーザ携帯装置、塵芥収集車管理サーバ
(51)【国際特許分類】
   B65F 3/00 20060101AFI20240905BHJP
   B65F 5/00 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
B65F3/00 L
B65F5/00
B65F3/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031351
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】岡野 啓一
(72)【発明者】
【氏名】山内 正輝
(72)【発明者】
【氏名】尾原 歩希
(72)【発明者】
【氏名】早川 千鶴
(72)【発明者】
【氏名】福原 健大朗
(72)【発明者】
【氏名】木原 柊平
【テーマコード(参考)】
3E024
3E025
【Fターム(参考)】
3E024AA01
3E024HB01
3E024HB03
3E024HC02
3E024HD04
3E024HD05
3E024HD06
3E024HE02
3E025AA04
3E025EA02
3E025EA03
3E025EA06
3E025EB06
(57)【要約】
【課題】顧客マスタデータの再ダウンロードが必要かをわかりやすくする。
【解決手段】CPU123は、顧客マスタ設定ボタン221が選択されると、顧客マスタデータを読み出し(S3)、そのダウンロート日付とともに表示部130に表示する(S5)。作業者は、これを参照して、再ダウンロードするかを判断し、ダウンロードする場合には、顧客情報ダウンロードボタン231を選択する。CPU123は、顧客情報ダウンロードボタン231が選択されると、管理サーバ100に送信要請を行う(S8)。管理サーバ100は、顧客管理データ記憶部26dの顧客マスタデータを送信する(S13)。CPU123は、かかるデータを受信するか否か判断しており(S15)、受信すると、顧客マスタデータをダウンロード日時とともに、顧客マスタデータ記憶部126cに記憶するとともに、表示部130に表示する(S17)。
【選択図】 図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを取得する制御手段、
前記取得した収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、
表示対象データが表示される表示手段、
を備え、
前記制御手段は、塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データのうち、少なくとも収集先名称を含む収集先特定データの一覧を前記表示対象データとして前記表示手段に表示させ、
さらに、前記制御手段は、
1)前記塵芥収集車管理サーバから取得した収集先特定データおよび、取得したタイミングを特定する取得時期特定データを記憶しておき、
2)前記収集先特定データの一覧を前記表示手段に表示させる際に、対応する前記取得時期特定データを読みだして、前記取得時期からの経過タイムを操作者に報知すること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項2】
塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車で収集する塵芥の収集データが表示される表示手段、
前記収集データを入力する収集データ入力欄を含む収集データ入力画面を前記表示手段に表示する制御手段、
前記収集時における塵芥の産業廃棄物管理票の伝票番号を読みとるバーコード読み取り手段、
を備え、
前記制御手段は、前記収集データ入力画面にて、バーコード読み取り命令が与えられると、前記バーコード読み取り手段にて産業廃棄物管理票の伝票番号を読み取るとともに、読み取った伝票番号を前記収集データ入力欄値に表示すること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項3】
請求項2のユーザ携帯装置において、
前記制御手段は、
前記読み取ったデータが前記産業廃棄物管理票に記載される所定の文字列で構成されているか否か判断し、前記所定の文字列で構成されていない場合には、アラート報知をすること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項4】
塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車の車両側近距離無線通信手段から機器識別情報を受信するユーザ側近距離無線通信手段、
前記受信した機器識別情報を接続先候補として表示手段に表示させるとともに、前記接続先候補が接続先として操作者によって選択されると前記車両側近距離無線通信手段とユーザ側近距離無線通信手段の近距離無線通信を許可する制御手段、
を備え、
前記制御手段は、あらかじめ前記塵芥収集車管理サーバから、前記車両側近距離無線通信機器の接続機器識別情報を希望の文字列に置換するための置換データを取得しておき、前記置換データに基づいて、受信した機器識別情報を対応する文字列に置換して、前記接続先候補の機器識別情報を表示手段に表示させること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項5】
塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、
表示対象データが表示される表示手段、
塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データの一覧を、前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させるとともに、収集済みの収集先については、収集データ記憶手段に収集データを記憶する制御手段、
を備えたユーザ携帯装置であって、
前記制御手段は、前記各収集先について、収集が完了すると、収集済みの収集先を決定し、
前記収集先特定データの一覧のうち、収集済みの収集先以外の収集先を前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項6】
塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを記憶する収集データ記憶手段、
表示対象データが表示される表示手段、
塵芥収集時に、前記塵芥収集車に収集した塵芥の重量計測要請を行い、計測結果を受け取ると、前記収集データ記憶手段に計測結果を記憶するとともに、前記表示手段に計測結果を表示対象データとして表示する制御手段、
を備えたユーザ携帯装置であって、
前記制御手段は、前記ユーザ携帯装置の操作者から前記計測結果の変更命令を受けると、前記表示手段に表示した計測結果が手動変更された値であることを報知手段に報知させること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【請求項7】
ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、
前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、
前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、
前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、
を備え、
前記収集データが前記塵芥収集車による自動計測結果を手動修正した値である場合には、これを示す区別データが付与されており、
前記制御手段は、当該区別データがある場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データが手動変更された値であることが識別可能となるように、前記収集データを前記ユーザ側管理者端末装置に送信すること、
を特徴とする塵芥収集車管理サーバ。
【請求項8】
ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、
前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、
前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、
前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、
を備え、
前記収集データは、収集担当者、塵芥収集車、収集ルート、およびゴミの種類について、1または2以上の項目について項目分けされており、
前記制御手段は、前記読み出し要請に、項目を指定した分析要請が含まれている場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記指定された項目により、日付および重量の変化を表すグラフ特定情報を送信すること、
を特徴とする塵芥収集車管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、塵芥収集車管理システムに関し、特に、操作の簡易化に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、塵芥収集車において、収集作業をする作業者の携帯端末において、塵芥の重量の取得、サーバへの送信、操作画面を表示することが開示されている(段落0030、0055など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許4668968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のユーザインターフェースは、作業者にとって煩雑であり、また、見づらいなどの改善の余地があった。
【0005】
この発明は、作業者にとって簡便な操作で塵芥収集作業を補助する塵芥収集車管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを取得する制御手段、前記取得した収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、を備え、前記制御手段は、塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データのうち、少なくとも収集先名称を含む収集先特定データの一覧を前記表示対象データとして前記表示手段に表示させ、さらに、前記制御手段は、1)前記塵芥収集車管理サーバから取得した収集先特定データおよび、取得したタイミングを特定する取得時期特定データを記憶しておき、2)前記収集先特定データの一覧を前記表示手段に表示させる際に、対応する前記取得時期特定データを読みだして、前記取得時期からの経過タイムを操作者に報知する。
【0007】
したがって、前記操作者は、現在の収集先特定データを使用するのか、それとも、再取得するかを決定することができる。
【0008】
(2)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車で収集する塵芥の収集データが表示される表示手段、前記収集データを入力する収集データ入力欄を含む収集データ入力画面を前記表示手段に表示する制御手段、前記収集時における塵芥の産業廃棄物管理票の伝票番号を読みとるバーコード読み取り手段、を備え、
前記制御手段は、前記収集データ入力画面にて、バーコード読み取り命令が与えられると、前記バーコード読み取り手段にて産業廃棄物管理票の伝票番号を読み取るとともに、読み取った伝票番号を前記収集データ入力欄値に表示する。したがって、操作者をデータ入力の煩雑さから解放できる。
【0009】
(3)本発明にかかるユーザ携帯装置においては、前記制御手段は、前記読み取ったデータが前記産業廃棄物管理票に記載される所定の文字列で構成されているか否か判断し、前記所定の文字列で構成されていない場合には、アラート報知をする。したがって、確実に、前記伝票番号を入力することができる。
【0010】
(4)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車の車両側近距離無線通信手段から機器識別情報を受信するユーザ側近距離無線通信手段、前記受信した機器識別情報を接続先候補として表示手段に表示させるとともに、前記接続先候補が接続先として操作者によって選択されると前記車両側近距離無線通信手段とユーザ側近距離無線通信手段の近距離無線通信を許可する制御手段、を備え、前記制御手段は、あらかじめ前記塵芥収集車管理サーバから、前記車両側近距離無線通信機器の接続機器識別情報を希望の文字列に置換するための置換データを取得しておき、前記置換データに基づいて、受信した機器識別情報を対応する文字列に置換して、前記接続先候補の機器識別情報を表示手段に表示させる。したがって、前記操作者は、前記接続先候補の特定が容易となる。
【0011】
(5)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データの一覧を、前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させるとともに、収集済みの収集先については、収集データ記憶手段に収集データを記憶する制御手段、を備えたユーザ携帯装置であって、前記制御手段は、前記各収集先について、収集が完了すると、収集済みの収集先と決定し、前記収集先特定データの一覧のうち、収集済みの収集先以外の収集先を前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させる。
【0012】
したがって、操作者による収集先決定が簡易となる。
【0013】
(6)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを記憶する収集データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、塵芥収集時に、前記塵芥収集車に収集した塵芥の重量計測要請を行い、計測結果を受け取ると、前記収集データ記憶手段に計測結果を記憶するとともに、前記表示手段に計測結果を表示対象データとして表示する制御手段、を備えたユーザ携帯装置であって、前記制御手段は、前記ユーザ携帯装置の操作者から前記計測結果の変更命令を受けると、前記表示手段に表示した計測結果が手動変更された値であることを報知手段に報知させる。したがって、手動で前記重量値が修正された場合に、編集されたデータであるかを報知することができる。
【0014】
(7)本発明にかかる塵芥収集車管理サーバは、ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、を備え、前記収集データが前記塵芥収集車による自動計測結果を手動修正した値である場合には、これを示す区別データが付与されており、前記制御手段は、当該区別データがある場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データが手動変更された値であることが識別可能となるように、前記収集データを前記ユーザ側管理者端末装置に送信する。
【0015】
したがって、ユーザ側管理者端末装置の操作者である管理者は、前記サーバからかかるデータを取得すれば、これを把握することができる。
【0016】
(8)本発明にかかるユーザ携帯装置は、ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、を備え、前記収集データは、収集担当者、塵芥収集車、収集ルート、およびゴミの種類について、1または2以上の項目について項目分けされており、前記制御手段は、前記読み出し要請に、項目を指定した分析要請が含まれている場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記指定された項目により、日付および重量の変化を表すグラフ特定情報を送信する。
【0017】
したがって、ユーザ側管理者端末装置の操作者である管理者は、前記サーバからかかるデータを取得すれば、かかる分析結果を取得することができる。
【0018】
本明細書において使用した用語の定義について説明する。「ユーザ」は、このシステムを使用して塵芥収集を行う業者をいう。「顧客」は、前記ユーザにとっての顧客であり、塵芥収集をする収集先をいう。「収集先特定データ」とは、収集先を特定できるデータであり、少なくとも収集先名称を含む。実施形態では、図10の顧客マスタデータが該当する。
【0019】
「収集先特定データの一覧」とは、実施形態では図7Aに示すような一覧表示をいう。実施形態では、顧客管理データの全てを表示しているが、少なくとも、収集先名称を含んでいればよい。「近距離無線通信機器の接続機器識別情報」とは、実施形態では、近距離無線通信ユニットにおけるBDアドレス(図15A参照)が該当する。「希望の文字列」とは、実施形態では、塵芥収集車の登録番号を採用したが、作業者にとってわかりやすい文字列をユーザ側管理者が特定することができる。たとえば、塵芥収集車○号などである。「置換データ」とは、対応テーブルはもちろん、計算式などでわかりやすい表示に変換するデータを含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】塵芥収集車管理システム1の全体構成を示す図である。
図2】管理サーバ100を、CPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ携帯装置160を、CPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】塵芥収集車のハードウェア構成の一例である。
図5】ユーザ携帯装置160における状態遷移図である。
図6】ユーザ携帯装置160のトップ画面および設定画面である。
図7】設定メニュー表示モードの画面を示す図である。
図8】収集先選択モードおよび収集データ入力モードの画面を示す図である。
図9】印刷モードおよび収集履歴モードの画面を示す図である。
図10】顧客マスタデータの一例である。
図11】第1実施形態のブロック図である。
図12】第1実施形態のフローチャートである。
図13】ダウンロート日付が表示された顧客マスタデータである。
図14】第2実施形態のフローチャートである。
図15】ユーザマスタデータおよび収集データの一例である。
図16】ハイライト表示およびユーザ側管理者端末装置120の表示画面例である。
図17】第6実施形態の表示例である。
図18】第6実施形態の表示例である。
図19】第6実施形態の表示例である。
図20】第6実施形態の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
(1. 全体構成)
図1に、本発明の1実施形態にかかる塵芥収集車管理システム1(以下、管理システム1という)の機能ブロックを示す。
【0023】
管理システム1は、塵芥収集車管理サーバ100(以下、管理サーバ100という)、ユーザ側管理者端末装置120、1または2以上のユーザ携帯装置160、複数の塵芥収集車170a~170nを備えている。
【0024】
塵芥収集車170a~170nは、決められたルートで塵芥の収集を行う。塵芥収集車170aの作業者はユーザ携帯装置160を用いて収集データを管理サーバ100に送信するとともに、プリンタ161にて収集結果を出力する。ユーザ側管理者端末装置120は、管理サーバ100にユーザ情報、顧客である収集先情報、および収集データの管理を行う。
【0025】
(2.1 塵芥収集車管理サーバ100のハードウェア構成)
図1の塵芥収集車管理サーバ100(以下管理サーバ100という)をCPUを用いて構成したハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0026】
管理サーバ100は、CPU23、メモリ27、ハードディスク26、モニタ30、光学式ドライブ25、入力デバイス28、通信ボード31、およびバスライン29を備えている。CPU23は、ハードディスク26に記憶された各プログラムにしたがいバスライン29を介して、各部を制御する。
【0027】
ハードディスク26は、オペレーティングシステムプログラム26o(以下OSと略す)、メインプログラム26mを記憶する。また、ハードディスク26は、顧客管理データを記憶する顧客管理データ記憶部26d、および塵芥収集車170a~nから受信した収集データを記憶する収集データ記憶部26cを有する。顧客管理データ記憶部26dおよび収集データ記憶部26cに記憶されるデータについては後述する。
【0028】
本実施形態においては、オペレーティングシステムプログラム(OS)26oとして、Windows 10(登録商標または商標)を採用したが、これに限定されるものではない。
【0029】
なお、上記各プログラムは、光学式ドライブ25を介して、プログラムが記憶されたDVD-ROM25aから読み出されてハードディスク26にインストールされたものである。なお、DVD-ROM以外に、ICカード等のプログラムをコンピュータ可読の記録媒体から、ハードディスクにインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0030】
本実施形態においては、プログラムをDVD-ROMからハードディスク26にインストールさせることにより、DVD-ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにしている。しかし、これに限定されることなく、DVD-ROMに記憶させたプログラムを光学式ドライブ25から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラムとしては、そのままインストールするだけで直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含む。
【0031】
(2.2 ユーザ携帯装置160のハードウェア構成)
ユーザ携帯装置160を、CPUを用いて構成したハードウェア構成の一例について図3を用いて説明する。
【0032】
ユーザ端末装置120は、一般的なスマートフォンの構成であり、CPU123、メモリ127、フラッシュメモリ126、表示部130、無線通信部128、操作部125、音声入出力部124、位置情報検出部122、近距離無線通信ユニット121、撮像ユニット119、およびバスライン129を備えている。位置情報検出部122は、GNNS(Global Navigation Satellite System)により位置情報を検出するモジュールである。近距離無線通信ユニット121はBluetooth(登録商標)規格での通信をおこなう。
【0033】
CPU123は、フラッシュメモリ126に記憶された各プログラムにしたがいバスライン129を介して、各部を制御する。
【0034】
フラッシュメモリ126は、オペレーティングシステムプログラム126o(以下OSと略す)、メインプログラム126mを有する。本実施形態においては、OSとしてAndroid(商標)を採用した。メインプログラム126mの処理は後述する。
【0035】
また、フラッシュメモリ126は、計量データ記憶部126k、顧客マスタデータ記憶部126c、ユーザ情報記憶部126uを有する。これらに記憶されるデータについては後述する。
【0036】
本実施形態においては、近距離無線通信ユニットとして、Bluetooth(登録商標)を採用したが、これに限定されない。
【0037】
近距離無線通信ユニット121は塵芥収集車170a~nの近距離無線通信ユニット171(図4参照)と接続して、各種のデータの送受信を行う。また、近距離無線通信ユニット121は、プリンタ161(図1参照)に印刷データを送信する。
【0038】
また、無線通信部128は、管理サーバ100に積載量・ゴミの種類などの収集データを送信する。
【0039】
(2.3 ユーザ別購買データサーバ140のハードウェア構成)
図1に示すユーザ側管理者端末装置120のハードウェア構成は、図2と同じであり、ハードディスクに記憶されているメインプログラムの処理が後述するように異なる。説明は省略する。
【0040】
(2.4 塵芥収集車170のハードウェア構成)
図1に示す塵芥収集車170a~nは、一般的な塵芥収集車であり、図4に、収集作業に関する駆動部分の動きを検出するセンサ系のハードウェア構成を示す。
【0041】
塵芥収集車170aは、スライドカバーセンサ161、排出板位置センサ163、テールゲートセンサ165、PTOセンサ169、ロードセル153、コントローラ151、エアサス制御ユニット155、撮像ユニット157、近距離無線通信ユニット171、指示計173を有する。
【0042】
スライドカバーセンサ161は、塵芥収集車における塵芥投入箱後面の投入口を覆うスライド式のカバーの開閉状態を検出するセンサである。排出板位置センサ163は、塵芥収容箱2の内部で、車両前後方向に往復動可能な排出板の車両前後方向の位置を検出するセンサである。排出板を車両前方向に移動させることで塵芥を積み込むための空間を拡大させて塵芥収容箱における塵芥の収容量は、漸増する。また、排出板が車両後方向に移動すると、塵芥収容箱に収容された塵芥を後方へ排出することができる。
【0043】
テールゲートセンサ165は塵芥収集車における塵芥投入箱の開閉状態を検出するセンサである。本実施形態においては、テールゲートセンサ165をテールゲートロック用電磁弁で構成した。PTOセンサ169は、PTO装置の切替状態がオンまたはオフであることを検出する。ロードセル153は、塵芥収集車における塵芥投入箱の重さを計測する。
【0044】
コントローラ151は、各種のセンサからの情報を用いた演算処理を行うとともに、各ユニットの制御を行う。
【0045】
エアサス制御ユニット155は、コントローラ151からの指令に基づいて、空気の圧縮抵抗を利用した空気バネ装置(図示せず)の空気量を調整することで、塵芥収集車の最低地上高を変化させる。撮像ユニット157は塵芥投入箱のテールゲート上部に設けられており、塵芥投入箱近傍の様子を撮像した撮像データをコントローラ151に送信する。近距離無線通信ユニット171は、ユーザ携帯装置160とのデータ通信を行う。指示計173は、ロードセル153が計測した重量が表示される。
【0046】
他の塵芥収集車170についても同様である。
【0047】
3.ユーザ携帯装置160における処理の概要
(3.1)概要
(状態遷移)
塵芥収集車170が塵芥収集を行う場合に、作業者がおこなう処理の概要について図5の状態遷移図、および図6図9のユーザ携帯装置160の画面を用いて説明する。
【0048】
図5に示すようにトップ画面からは「設定メニュー表示」、「収集先選択」、「収集履歴」「リセット」の4つの画面が切り替えられる。また、前記4つの画面からは詳細モード画面に切り替えられる。
【0049】
「設定メニュー表示」であれば、「顧客マスタ設定」、「システム設定」「ユーザ情報の設定」の各モードに切り替えられる。また、「収集先選択」であれは、「収集先を選択」「収集情報入力」「伝票印刷」「収集情報記録」の各モードに切り替えられる。また、「収集履歴」であれば、「収集履歴データのアップロード」「収集履歴データの削除」「収集履歴データの編集」「伝票再印刷」の各モードに切り替えられる。なお、「リセット」モードには詳細モードはなくリセット処理を行う。
【0050】
(3.2)各モードにおける処理および画面
(3.2.1 トップメニュー)
上記各モードについて図6図9を用いて説明する。作業者は、ユーザ携帯装置160を用いて塵芥収集車管理サーバ100にログインすると、図6Aのトップ画面が表示される。
【0051】
トップ画面では、積載状況表示欄211、メニューボタン212、リセットボタン217、収集先選択ボタン213、収集履歴モードに移行する収集履歴ボタン215が表示されている。積載状況表示欄211には、ロードセル153が計測した総積載量および最大可能積載量に対する割合が表示される。メニューボタン212を選択すると設定メニュー表示モードに移行する。リセットボタン217を選択するとリセットモードに移行する。収集先選択ボタン213を選択すると収集先選択モードに移行する。収集履歴ボタン215が選択されると収集履歴モードに移行する。
【0052】
(3.2.2 設定メニュー表示モード)
トップ画面にて、メニューボタン212が選択されると、図6Bに示す設定メニュー表示モードに移行し、顧客マスタ設定ボタン221、システム設定ボタン223、ユーザ情報の設定ボタン225などが表示されている。
【0053】
図6Bに示す設定メニュー表示モードにて、顧客マスタ設定ボタン221が選択されると、図7Aに示す画面に切り替わり、これから収集する顧客の選択が可能となる。また、図6Bに示す設定メニュー表示モードでシステム設定ボタン223が選択されると、図7Bに示す画面に切り替わり、「計量方式」設定、「単位」設定、「署名欄印刷ありなし」選択、「自社情報表示ありなし」選択、指示計およびプリンタのBDアドレス(Bluetooth Device Address)の設定、および、近距離無線通信の設定、「収集情報自動送信ありなし」の選択が可能となる。
【0054】
「計量方式」設定では、「ボディ計量」、「投入口計量」または「計量なし」を選択する。
【0055】
「単位」設定では、収集情報の重量の単位を「kg」、「m3」「袋数」のいずれかを選択する。
【0056】
「署名欄印刷ありなし」選択では、伝票印刷時の署名欄印字の有無を選択する。「自社情報表示ありなし」では、伝票印刷時の自社情報表示の有無を選択する。
【0057】
「指示計およびプリンタのBDアドレス設定」では、Bluetooth(登録商標)機器のアドレスを選択し、ペアリング設定をする。一度設定すれば設定は保持される。「収集情報自動送信」設定では、チェックを入れると収集完了時に自動で計量データをサーバにアップロードする。
【0058】
図6Bに示す設定メニュー表示モードにて、ユーザ設定ボタン225が選択されると、図7Cに示す画面に切り替わり、ユーザの名称などのこのシステムを使用する塵芥収集を行う会社の詳細情報の登録・修正が可能となる。
【0059】
(3.2.3 収集先選択モード)
トップ画面にて、収集先選択ボタン213が選択されると、図8Aに示す収集先選択モードになる。ルート絞り込みボックス251のドロップダウンマーク252が選択されると、登録しているルートの名称が表示される。ルート絞り込みボックス251に表示されたいずれかが選択されると、そのルートの収集先リストが表示欄261に表示される。並べ替えボックス255のドロップダウンマーク256が選択されると、登録順/名前順/距離順が選択できるように、並べ替えボックス255に表示される。いずれかが選択されると、表示欄261の表示が並べ替えられる。なお、並び替え距離順にて表示されている状態で、距離順表示更新ボタン257が押されると、現在地に近い収集先順に表示される。
【0060】
表示欄261における各収集先の名称の前には、収集ステータス表示欄261aがある。初期は「未」であり、後述する収集画面で完了ボタンが押されると、「未」が「完」と変更される。
【0061】
表示欄261における各収集先の名称の後ろには、選択ボタン263がある。作業者は、収集先に到着すると、その収集先の選択ボタン263を選択する。これにより、表示が図8Bに示す収集画面に切り替わる。
【0062】
(3.2.4 収集データ入力モード)
図8Bに示す収集画面は、収集データを入力する収集データ入力モードである。収集データ入力モードでは、回数選択ボタン277、279、重量表示欄281、収集物選択欄283、袋数入力欄287、マニフェス卜番号入力欄291、収集開始ボタン293、印刷ボタン295、完了ボタン297が表示されている。
【0063】
回数選択ボタン277、279は、当該収集先にて複数回、収集する場合に選択するボタンである。重量表示欄281には、手動で、または、ロードセル153(図4参照)による計測結果が自動的に表示される。かかる自動重量計測については後述する。
【0064】
収集物選択欄283にはドロップダウンマーク285が選択されると、登録している収集物の種類(可燃物、不燃物・・・など)が表示され、いずれかを選択することができる。袋数入力欄287には、手動で袋の数が入力される。マニフェス卜番号入力欄291には、マニフェス卜番号が手動入力される。
【0065】
作業者は、収集先に到着すると収集開始ボタン293を選択する。これにより、風袋引きが実行され、収集対象を積み込み処理開始の画面が表示される(図8C)。かかる画面には完了ボタンが表示されており、作業者は積み込みが完了すると、この完了ボタンを選択する。これにより、図8Bに示す画面に戻り、ロードセル153からの計測結果が重量表示欄281に表示される。作業者は、収集物選択欄283、袋数入力欄287、マニフェス卜番号入力欄291の入力を確認すると、完了ボタン297を選択する。これにより、当該収集先での収集データがユーザ携帯装置160の収集データ記憶部126k(図3参照)に記憶される。また印刷ボタン295が選択されると、図9Aに示す印刷モードに移行する。
【0066】
印刷モードでは、作業者は、表示を確認し、確認ボタン298を選択する。これにより、図1に示すプリンタ161に印刷される。
【0067】
また、戻るボタン299、275、265が選択されると、トップ画面(図6A参照)に戻る。
【0068】
(3.2.5 収集履歴モード)
トップ画面にて、収集履歴ボタン215が選択されると、図9Bに示す収集履歴モードとなる。
【0069】
図9Bが未送信の収集データの表示画面であり、図9Cがアップロード済みの収集データである。図9Bにて送信済み表示切り替えボタン232が選択されると、図9Cに表示が切り替えられる。図9Cにて送信済み表示切り替えボタン231が選択されると、図9Bに表示が切り替えられる。
【0070】
図9Bにて、表示欄241には未送信の収集データが表示されている。この場合、2つの収集データが表示されている。この状態で、アップロードボタン242が選択されると、ユーザ携帯装置160は、無線通信部128より、図1に示す塵芥収集車管理サーバ100にデータを送信する。
【0071】
図9Cにて、表示欄244には、アップロードした収集データが表示されている。いずれかの収集データを選択すると、印刷画面(図9A参照)に切り替えられる。また、図9Cにて、一括削除ボタン245が選択されると、一括削除される。
【0072】
なお、かかるアップロードされた収集データは、ユーザ側管理者端末装置120の操作者が、チェックすることができる。
【0073】
4.第1実施形態
本実施形態においては、図6Bに示す画面にて、顧客マスタ設定ボタン221が選択されると、図7Aに示す画面に切り替わり、これから収集する顧客の選択が可能となる。塵芥収集車管理サーバ100の顧客管理データ記憶部26d(図2参照)には、図10に示す顧客マスタデータが記憶されている。ユーザ携帯装置160の作業者は、かかるデータをダウンロードして収集作業を行う。ユーザ携帯装置160には、一度、前記データをダウンロードすれば、当該データは保持されるので、前記作業者は当該データを使用可能であるので、いちいち更新するわけではない。この場合、顧客管理データ記憶部26dの顧客マスタデータが更新されても古いデータを使い続けるおそれがある。
【0074】
そこで、この実施形態では、以下に説明するように、ダウンロード済みのデータが更新必要か否かを判断しやすくしている。
【0075】
図11に、この実施形態における機能ブロック図を示す。
【0076】
塵芥収集車管理システム1は、塵芥収集車管理サーバ100(以下管理サーバ100という)、ユーザ携帯装置160、塵芥収集車170aおよびユーザ側管理者端末装置120を備えている。
【0077】
塵芥収集車管理サーバ100は、顧客管理データ記憶手段310、ユーザ管理データ記憶手段314、収集データ記憶手段317、送受信手段315および制御手段313を備えている。
【0078】
ユーザ携帯装置160は、顧客管理データ記憶手段410、表示手段411、制御手段413、ユーザ管理データ記憶手段414、送受信手段415、収集データ記憶手段417、バーコード読み取り手段418、および近距離無線通信手段419を備えている。
【0079】
塵芥収集車170aは、制御手段513、重量計測手段510、および近距離無線通信手段519を備えている。
【0080】
ユーザ側管理者端末装置120は表示手段611、制御手段613、送受信手段615を備えている。
【0081】
管理サーバ100の顧客管理データ記憶手段310には、顧客である収集先の名称、住所など、顧客に関する顧客データが記憶されている。ユーザ携帯装置160の制御手段413は、かかる顧客データの配信要求を送受信手段415から、管理サーバ100におこなう。管理サーバ100の制御手段313は、かかる要求を受け取ると、顧客管理データ記憶手段310の顧客管理データを読みだして、ユーザ携帯装置160に送信する。ユーザ携帯装置160の制御手段413は、これを顧客管理データ記憶手段410に、受け取った日付特定データとともに記憶する。
【0082】
ユーザ携帯装置160の制御手段413は、収集時にかかる顧客データを表示する際に、受け取った日付特定データとともに、表示する。これにより、ユーザ携帯装置160の操作者(収集作業者)は、その都度、再度の配信要求が必要か否かを把握することができる。
【0083】
上記処理は、図3のメインプログラム126mに基づき、CPU123が実行する。かかる処理フローチャートを図12に示す。
【0084】
ユーザ携帯装置160の作業者は、図6Bに示す画面にて、顧客マスタ設定ボタン221を選択する。CPU123は、顧客マスタ設定ボタン221が選択されるか判断しており(ステップS1)、かかる判断があると、顧客マスタデータを顧客マスタデータ記憶部126c(図3参照)から読みだす(図12ステップS3)。読みだされる顧客マスタデータは、以前のダウンロード処理において、ダウンロードした日付データとともに、記憶されたデータである。
【0085】
CPU123は、顧客マスタデータを前記ダウンロート日付とともに、ユーザ携帯装置160の表示部130(図3参照)に表示する(図12ステップS5)。表示例を図13Aに示す。
【0086】
作業者は、かかるダウンロード日付を参照して、このまま使用するか、新たにダウンロードするかを判断し、ダウンロードする場合には、顧客情報ダウンロードボタン231を選択する。たとえば、表示されたダウンロード日付が1日前であればそのまま使用するが、2週間前ならダウンロードするなどである。ここでは、顧客情報ダウンロードボタンが選択されたものとする。
【0087】
CPU123は、顧客情報ダウンロードボタン231が選択されるか否か判断しており(図12ステップS7)、かかるボタンが選択されると、管理サーバ100に顧客マスタデータの送信要請を行う(ステップS8)。管理サーバ100は、かかる要請を受信すると、顧客管理データ記憶部26d(図2参照)の顧客マスタデータを送信する(ステップS13)。
【0088】
ユーザ携帯装置160のCPU123は、かかるデータを受信するか否か判断しており(ステップS15)、受信すると、顧客マスタデータをダウンロード日時とともに、顧客マスタデータ記憶部126c(図3参照)に記憶するとともに、表示部130に表示する(ステップS17)。表示例を図13Bに示す。
【0089】
なお、図13Bの表示において、顧客情報ダウンロードボタン231が選択されない場合には、戻るボタン232が選択されるかの判断を繰り返す(ステップS8)。戻るボタン232が選択されると、処理を終了する。
【0090】
なお、この実施形態では、ダウンロード日時それ自体を表示するようにしたが、前回ダウンロードしてからの経過日時など、要するに、現在、ユーザ携帯装置160に記憶されている顧客マスタデータが、現在日時とどの程度離れているのかを示すデータであればよい。
【0091】
また、問い合わせ時に、ユーザ携帯装置160に記憶されている顧客マスタデータのダウンロード日時を管理サーバ100に送信して、管理サーバ100にその後の更新があるかを判断させて、更新されている場合には、そのアラート表示、または自動的にダウンロードするようにしてもよい。また、かかる更新がなされているかは、管理サーバ100に判断させるのではなく、最新の顧客マスタデータの日時を管理サーバ100からユーザ携帯装置160に送信し、ユーザ携帯装置160にて判断するようにしてもよい。
【0092】
なお、前記どの程度離れているのかを示すデータを表示すること、作業者にこれを報知する場合について説明したが、音声で読み上げて報知するようにしてもよい。
【0093】
このように、この実施形態では、図7Aに示す画面にて、ダウンロード済みの顧客マスタデータについて、ダウンロード日時を表示するようにした(図13A参照)。これにより、作業者は、ダウンロード済みの顧客マスタデータの更新が必要かどうかを判断しやすくなる。
【0094】
本実施形態においては、ダウンロードするデータが顧客マスタデータである場合について説明したが、たとえば、ルート登録情報など、ユーザ側管理者端末装置120が設定するデータであり、かつ、ユーザ携帯装置160でそのデータを用いて、収集などの処理を実行するデータであればどのようなデータでも適用可能である。たとえば、収集ルートを決めるルートデータであってもよい。
【0095】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを取得する制御手段、前記取得した収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、を備え、前記制御手段は、塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データのうち、少なくとも収集先名称を含む収集先特定データの一覧を前記表示対象データとして前記表示手段に表示させるユーザ携帯装置であって、前記制御手段は、1)前記塵芥収集車管理サーバから取得した収集先特定データおよび、取得したタイミングを特定する取得時期特定データを記憶しておき、2)前記収集先特定データの一覧を前記表示手段に表示させる際に、前記取得時期特定データを読みだして、前記取得時期からの経過タイムを操作者に報知する。
【0096】
なお、本実施形態においては、収集先特定データとして共通の取得時期にて管理サーバ100に記憶された複数の収集先をまとめて取得するようにした。すなわち、複数の収集先について1の取得時期特定データが存在する。しかし、これに限定されず、各収集先について、それぞれ、異なる取得時期となるようにしてもよい。この場合、前記塵芥収集車管理サーバから取得した収集先特定データを、取得したタイミングを特定する取得時期特定データと関連づけて記憶しておき、前記収集先特定データの一覧を前記表示手段に表示させる際に、対応する前記取得時期特定データを読みだすようにすればよい。
【0097】
5.第2実施形態
この実施形態では、マニフェスト伝票の読み取りを簡易化する表示がなされる。
【0098】
機能ブロック図の構成は、第1実施形態と同じであるが、制御手段413の処理が異なる。
【0099】
制御手段413は、表示手段411に、収集データを入力する収集データ入力モードの画面を表示する(図8B参照)。制御手段413は、バーコード読み取り命令が与えられると、バーコード読み取り手段418に、産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)のバーコード読み取りをさせる。制御手段413は、読み取ったデータが産業廃棄物管理票に記載される所定の文字列で構成されているか否か判断し、前記所定の文字列で構成されている場合には、画面上にある産業廃棄物管理票番号入力欄に表示する。もしそうでない場合は、表示手段411にてアラート表示をする。これにより、マニフェスト伝票の番号入力の煩雑さを解消できる。
【0100】
上記の処理は、図3のメインプログラム126mに基づき、CPU123が実行する。以下、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0101】
ユーザ携帯装置160のCPU123(図3参照)は、バーコード読み取りボタン289(図8B参照)が選択されるか否か判断しており(図14ステップS21)、かかるボタンが選択されると、CPU123は、ユーザ携帯装置160の撮像ユニット119(図3参照)により、廃棄物管理票(マニフェスト伝票)のバーコードを読み取る(図14ステップS23)。
【0102】
CPU123は、読み取ったバーコードの構成が、マニフェス卜番号を構成する11桁の数字であるか否か判断する(図14ステップS25)。
【0103】
読み取ったバーコードが11桁の数字である場合には、チェックデジット処理を実行する。これは、11桁の数字のうち、前半の10桁から得られる数値が、11桁目の数値と一致するか否か判断する(ステップS26)。本実施形態においては、7DR法を採用したがこれに限定されない。
【0104】
ステップS26のチェックデジットが満足する場合には、マニフェスト番号入力欄291に読み取った11桁の数字が表示される。
【0105】
なお、ステップS25にて、読み取ったマニフェス卜番号が、所定の文字列(11桁の数字)で構成されていない場合、およびは、エラー表示をし(ステップS29)、ステップS21以下の処理を繰り返す。
【0106】
これにより、マニフェスト伝票の番号入力の煩雑さを解消できる。
【0107】
本実施形態においては、アラート報知として、エラー表示をする場合について説明したが、報知の仕方は、表示、音声通知、振動など一般的な手法が採用可能である。
【0108】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車で収集する塵芥の収集データが表示される表示手段、前記収集データを入力する収集データ入力欄を含む収集データ入力画面を前記表示手段に表示する制御手段、前記収集時における塵芥の産業廃棄物管理票の伝票番号を読みとるバーコード読み取り手段、を備え、前記制御手段は、前記収集データ入力モード画面にて、バーコード読み取り命令が与えられると、前記バーコード読み取り手段にて産業廃棄物管理票の伝票番号を読み取るとともに、読み取った伝票番号を前記収集データ入力欄値に表示する。
【0109】
また本実施形態にかかるユーザ携帯装置においては、前記制御手段は、前記読み取ったデータが前記産業廃棄物管理票に記載される所定の文字列で構成されているか否か判断し、前記所定の文字列で構成されていない場合には、アラート報知をする。
【0110】
6.第3実施形態
図7Bに示す画面にて、Bluetooth(登録商標)機器と接続をする際、周辺に無関係なBluetooth(登録商標)機器が存在する場合、作業者が異なる機器に誤って接続を試みるおそれがある。そこで、この実施形態では、Bluetooth(登録商標)機器のアドレス名を変換して、表示するようにしている。
【0111】
機能ブロック図の構成は、第1実施形態と同じであるが、制御手段413の処理が以下のように異なる。管理サーバ100の顧客管理データ記憶手段310には、顧客ごとに、使用する近距離無線通信機器の接続機器識別情報を希望の文字列に置換するための置換データが記憶されている。ユーザ携帯装置160は、管理サーバ100から、かかる置換データを受け取って、ユーザ管理データ記憶手段414に記憶する。近距離無線通信手段419は、塵芥収集車170aの近距離無線通信手段519から、接続機器識別情報を受け取る。制御手段413は、前記置換データのうち、当該接続機器識別情報を含む置換データがある場合には、当該置換データの希望の文字列に変換し、接続機器識別情報標示欄に表示する。
【0112】
これにより、作業者はどの機器と接続すればよいのかの決定が容易となる。
【0113】
かかる処理は、CPU123(図3参照)がメインプログラム126mに基づいて実行する。
【0114】
管理サーバ100の顧客管理データ記憶部26dには置換データであるユーザマスタデータが記憶されている(図15A参照)。ユーザマスタデータは、ユーザごとに、塵芥収集車の製造番号、登録番号、最大可能積載量、塵芥車BDアドレス、プリンタBDアドレスが対応づけられている。したがって、かかるデータは、ユーザIDごとに、使用するBluetooth(登録商標)機器のBDアドレスを希望の文字列に置換するための置換データとしてもちいることができる。
【0115】
ユーザ携帯装置160にて作業者がIDとPWを用いてログインすると(図示せず)、ユーザ携帯装置160は、管理サーバ100にかかるユーザ情報の送信要求を行ない、かかる変換テーブルを受信し、フラッシュメモリ126にユーザ情報記憶部126uに記憶しておく。
【0116】
図7Bに示す画面にて、BDアドレスを受信すると、CPU123は、フラッシュメモリ126にユーザ情報記憶部126uから、ユーザマスタデータを読みだして、同じBDアドレス(Bluetooth Device Address)が登録されているか否か判断する。登録されているBDアドレスがある場合には、対応する車両登録番号を読みだして、標示欄に車両登録番号を表示する。これにより、Bluetooth(登録商標)接続する際に、どの機器と接続すればよいのかの決定が容易となる。
【0117】
なお、本実施形態においては、車両登録番号を表示するようにしたが、作業者がわかりやすいものであればなんでもよい。たとえば、各塵芥収集車に名称が付与されてる場合、「その名前+指示計」などであってもよい。また、車両番号が付与される前の、特装車の製造者における管理名(工番)を採用してもよい。
【0118】
また、指示計以外でも、Bluetooth接続するプリンタについても同様である。
【0119】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車の車両側近距離無線通信手段から機器識別情報を受信するユーザ側近距離無線通信手段、前記受信した機器識別情報を接続先候補として表示手段に表示させるとともに、前記接続先候補が接続先として操作者によって選択されると前記車両側近距離無線通信手段とユーザ側近距離無線通信手段の近距離無線通信を許可する制御手段、を備え、前記制御手段は、あらかじめ前記塵芥収集車管理サーバから、前記車両側近距離無線通信機器の接続機器識別情報を希望の文字列に置換するための置換データを取得しておき、前記置換データに基づいて、受信した機器識別情報を対応する文字列に置換して、前記接続先候補の機器識別情報を表示手段に表示させる。
【0120】
7.第4実施形態
図8Aに示す画面では、ルート絞り込みボックス251のドロップダウンマーク252が選択されると、登録しているルートの名称が表示され、そのうちのいずれかが選択されると、そのルートの収集先リストが表示欄261に表示される。本実施形態においては、ルートの収集先リストを表示する際に、未収集の収集先のみリスト表示されるようにした。かかる処理について説明する。
【0121】
機能ブロック図の構成は、第1実施形態と同じであるが、制御手段413の処理が以下のように異なる。
【0122】
制御手段413は、ある収集先についての収集が完了した命令を受け取ると、収集データを収集データ記憶手段417に記憶する。これにより当該収集先の収集状況を「収集完了」と表示する。
【0123】
したがって、制御手段413は、現在の表示モードが、表示手段411に未収集の収集先だけを表示するモードであれば、その収集先を表示対象から外す。一方、選択されていくルートの全ての収集先を表示するモードであれば、その収集先の収集ステイタスを「未」から「完」に変更する。
【0124】
かかる処理は、CPU123(図3参照)がメインプログラム126mに基づいて実行する。
【0125】
具体的には、既に説明したように、図8Bに示す画面にて、完了ボタン297が選択されると、当該収集先についての当該収集日の収集データが収集データ記憶部126kに記憶される。収集データ記憶部126kの収集データの一例について、図15Bに示す。CPU123は、収集データの更新があると、その収集先について、図8Aの収集ステイタスを「未」から「完」に変更する。このようにして、収集ステイタスが変更される。作業者は、標示欄253のドロップダウンマーク254を操作して、「未収集のみ表示」を表示させて、これを選択する。これにより、表示欄261には、未収集の収集先のみ表示される。
【0126】
CPU123の処理としては、メインプログラム126mに、図8Aの標示欄253のドロップダウンマーク254を操作されると、「未収集のみ表示」が表示される処理を実行させ、「未収集のみ表示」マークが選択されると、表示欄261に未収集の収集先のみ表示するようにすればよい。かかる「未」または「完」のステイタスは、一時的にユーザ携帯装置160のメモリに記憶しておけばよく、また、かかるステイタスは、リセットボタン250を選択すると、リセットされる。
【0127】
なお、本実施形態においては、収集済みに変更する条件として、図8Bに示す画面にて、完了ボタン297が選択されたか否かとしたが、同画面にて、印刷ボタン295が選択された場合にも、収集済みに変更するようにしてもよい。
【0128】
また、本実施形態においては、完了ボタン297が選択されると、かかる収集先については、完了フラグを立てて、完了または未完了を区別できるようにしたが、これに限定されず、たとえば、収集データ記憶部126kに当日のデータが記憶されているか否かで判断するようにしてもよい。
【0129】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車管理サーバに記憶された塵芥収集車で塵芥を収集する収集先特定データを記憶する顧客管理データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、塵芥収集時に、前記顧客管理データの表示命令が与えられると、前記顧客管理データ記憶手段に記憶された収集先特定データの一覧を、前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させるとともに、収集済みの収集先については、収集データ記憶手段に収集データを記憶する制御手段、を備えたユーザ携帯装置であって、前記制御手段は、前記各収集先について、収集が完了すると、収集済みの収集先と決定し、前記収集先特定データの一覧のうち、収集済みの収集先以外の収集先を前記表示対象データとして、前記表示手段に表示させる。
【0130】
8.第5実施形態
図8Bに示す画面の重量表示欄281に表示される重量表示について説明する。
【0131】
機能ブロック図の構成は、第1実施形態と同じであるが、制御手段413の処理が以下のように異なる。
【0132】
制御手段413は、近距離無線通信手段419から、重量計測命令を塵芥収集車170に送信する。これにより、制御手段513は、重量計測手段510による計測を開始し、結果を近距離無線通信手段519から、ユーザ携帯装置160に送信する。制御手段413は、かかる計測結果を受け取ると、表示手段411に表示する。
【0133】
かかる表示について、作業者から手動による修正命令を受け取ると、制御手段413は、表示されている数値を修正する。制御手段413は、かかる修正があると当該計測結果について、収集データ記憶手段417に、修正後の数値とともに編集フラグを記憶する。制御手段413は、CPU123は、収集履歴を表示する表示モードでは、表示手段411に表示する際に、編集されたことが分かるように表示をする。
【0134】
制御手段413は、収集データ記憶手段417の収集データを送受信手段415から、管理サーバ100に送信する。管理サーバ100の制御手段313は、受け取った収集データを収集データ記憶手段317に記憶する。
【0135】
ユーザ側管理者端末装置120の制御手段613は、操作者(管理者)から、収集データの参照命令を受け取ると、送受信手段615から、当該ユーザの収集データの送信要求をおこなう。管理サーバ100は、かかる要求を受け取ると、当該ユーザの収集データを送信する。制御手段613は、受けとった収集データを表示手段611に表示する。
【0136】
このようにして、手動で重量値が修正された場合に、編集されたデータであるかを管理者に報知することができる。
【0137】
ユーザ携帯装置160における処理は、図3のメインプログラム126mに基づき、CPU123が実行する。
【0138】
収集開始ボタン293が選択されると、ユーザ携帯装置160のCPU123は、塵芥収集車に風袋引き処理の実行要求をする。塵芥収集車のコントローラ151は、ロードセル153をゼロリセットし、ユーザ携帯装置160にゼロリセット完了通知を行う。ユーザ携帯装置160はかかる通知を受け取ると、積み込み処理開始画面に表示を切り替える。
【0139】
積み込み処理開始画面を図8Cに示す。
【0140】
CPU123は、かかる画面にて、完了ボタン297bが選択されるか否か判断しており、完了ボタン297bが選択されると、重量計測命令を塵芥収集車170に送信する。塵芥収集車のコントローラ151は、ロードセル153による計測を開始し、結果をユーザ携帯装置160に送信する。CPU123はかかる計測結果を受け取ると、重量表示欄281にこれを表示する。
【0141】
かかる計測結果について、作業者は手動でこれを修正可能である。たとえば、重量表示欄281が選択されると、CPU123は、プルダウン形式でテンキーが表示されるので、テンキーから修正値を入力するようにすればよい。
【0142】
CPU123は、かかる変更があるか否か判断しており、変更があると編集フラグを、収集データ記憶部126kに重量結果とともに記憶する。
【0143】
CPU123は、収集履歴表示の表示欄241に表示する際に(図9B参照)、編集されたことが分かるように、ハイライト表示を行う(図16A参照)。
【0144】
本実施形態においては、ハイライト表示をするようにしたが、数値が修正されたことが分かるのであればどのような表示であってもよい。また、表示以外に音などで報知するようにしてもよい。これにより、アップロード前に、数値が編集処理された収集先か否かを簡単に把握することができる。
【0145】
なお、かかるハイライト表示は、図9Cの送信後の一覧表示においても行うようにしてもよい。
【0146】
また、かかる収集データについては、管理サーバ100の収集データ記憶部26cに記憶され、ユーザ側管理者端末装置120の管理者は、管理サーバ100にログインしてこれを参照することができる。表示例を図16Bに示す。
【0147】
このように、作業者が、ユーザ携帯装置160にて、編集した収集情報は編集フラグが“有り”と表示される。ユーザ側管理者端末装置120の操作者(管理者)は、その収集情報を削除する場合には右端の削除ボタンを押せばよい。
【0148】
これらの処理については、ユーザ側管理者端末装置120のブラウザプログラムに実行させればよい。
【0149】
このようにして、手動で重量値が修正された場合に、編集されたデータであるかを同じ塵芥収集車に登場した作業者または、管理者に報知することができる。
【0150】
なお、本実施形態においては、手動修正処理がなされたか否かを画面に表示することで、作業者に報知するようにしたが、報知の仕方は、周知のやり方を採用するようにしてもよい。
【0151】
本実施形態においては、管理サーバ100は、前記収集データに編集フラグが付加されている場合には、ユーザ側管理者端末装置120にかかるフラグを送信して、ユーザ側管理者端末装置120にて、項目として当該フラグの有無を表示することで、前記収集データが手動変更された値であることが識別可能とした。しかし、このようにユーザ側管理者端末装置120に、付加データを送って表記させる以外に、管理サーバ100にて、前記フラグがある場合は、色変更・コメント付加などの処理をして、ユーザ側管理者端末装置120では、その表示のみをするようにしてもよい。なお、ユーザ側管理者端末装置における報知の仕方は、周知のやり方を採用可能である。
【0152】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車管理サーバおよび塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理システムにおけるユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを記憶する収集データ記憶手段、表示対象データが表示される表示手段、塵芥収集時に、前記塵芥収集車に収集した塵芥の重量計測要請を行い、計測結果を受け取ると、前記収集データ記憶手段に計測結果を記憶するとともに、前記表示手段に計測結果を表示対象データとして表示する制御手段、を備えたユーザ携帯装置であって、前記制御手段は、前記ユーザ携帯装置の操作者から変更命令を受けると、前記表示手段に表示した計測結果が手動変更された値であることを報知手段に報知させる。
【0153】
また、本実施形態にかかる塵芥収集車管理サーバは、ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、を備え、前記収集データが前記塵芥収集車による自動計測結果を修正した値である場合には、これを示す区別データが付与されており、前記制御手段は、当該区別データがある場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データが手動変更された値であることが識別可能となるように、前記収集データを前記ユーザ側管理者端末装置に送信する。
【0154】
9.第6実施形態
この実施形態では、管理者が収集処理の進捗を把握しやすくするために、ユーザ側管理者端末装置120で、統計表示を行っている。
【0155】
既に説明したように、管理サーバ100の収集データ記憶部26cには、図15Bに示すような収集データが記憶される。
【0156】
ユーザ側管理者端末装置120の操作者はIDとPWを用いて、管理サーバ100にログインし、表示項目を特定した収集データ表示要請を送ると、管理サーバ100は、そのユーザIDで特定される塵芥収集車で収集した収集データを抽出する。例えば、ユーザIDxxxxとして、XYZ株式会社xx工場が登録されている場合、ユーザIDxxxxで特定される塵芥収集車で収集した収集データが抽出され、特定された表示項目で、グラフを作成し、これをユーザ側管理者端末装置120に送信する。
【0157】
特定された表示項目としては、例えば、収集担当者ごと、塵芥収集車ごと、ルートごと、ゴミ種別ごと、収集先ごと、およびこれらの任意の組み合わせが可能である。
【0158】
なお、ルートごとの場合は、当該ユーザIDの登録ルートとして図18に示すようなルートデータが記憶されている。これを読みだして、ユーザ側管理者端末装置120に送信し、グラフ表示するルートを選択させて、そのルートに含まれている収集先をサーバにて抽出するようにすればよい。
【0159】
グラフ表示としては、たとえば、横軸「日付」と縦軸「重量値」の折れ線グラフまたは棒グラフ、重量の総計を100とした円グラフ、重量平均の円グラフなど、種々のグラフ表記が可能である。
【0160】
これにより、ユーザ側管理者端末装置120の操作者(管理者)が収集状況を把握することができる。
【0161】
図17に収集担当者別の収集データを示す。図17Aは、収集担当者「極東次郎」と「極東一郎」に関する収集データであり、横軸「日付」と縦軸「重量値」で表した折れ線グラフである。かかる折れ線グラフにより、収集車別の時系列変化を把握することができる。図17Bは、当該期間における、収集担当者「極東次郎」と「極東一郎」の収集した総重量の割合を示す円グラフである。図17Cは、当該期間における、収集担当者「極東次郎」と「極東一郎」の収集した重量を収集日数で割り算した値(平均重量)を示す円グラフである。
【0162】
これにより、各作業者の働き方を把握することができる。
【0163】
図18に車両別の収集データを示す。図18Aは、車両「神戸001あ20-19」の収集データであり、横軸「日付」と縦軸「重量値」で表した折れ線グラフである。この図では、1の車両しかない場合であるが、複数台ある場合は、図18Aに示すように、並べて表示することもできる。かかる折れ線グラフにより、収集車別の時系列変化を把握することができる。
【0164】
図18Bは、当該期間における、当該車両の収集した総重量の割合を示す円グラフである。図18Cは、当該期間における、当該車両の収集した重量を収集日数で割り算した値(平均重量)を示す円グラフである。
【0165】
このように、車両別にグラフ表示することで、車輌負荷を把握することができる。
【0166】
図19に廃棄物種類別の収集データを示す。図19Aは、種別「ペットボトル」「可燃物」「段ボール」「瓶」「粗大ゴミ」「缶」「資源ゴミ」に関する収集データであり、横軸「日付」と縦軸「重量値」で表した折れ線グラフである。かかる折れ線グラフにより、廃棄物種類別の時系列変化を把握することができる。図19Bは、当該期間における、収集した総重量の割合を各廃棄物種類別に示した円グラフである。図19Cは、当該期間における、各廃棄物種類別に収集した重量を収集日数で割り算した値(平均重量)を示す円グラフである。これにより、どのゴミの種類が多かったなどが分かる。
【0167】
図20にルート別の収集データを示す。図20Aは、ルート種別「コンビニルート」「飲食店ルート」「月曜日1」「月曜日2」「月曜日3」「Aルート」に関する収集データであり、横軸「日付」と縦軸「重量値」で表した折れ線グラフである。
【0168】
なお、ルート種別「コンビニルート」「飲食店ルート」・・・「Aルート」は、担当者または管理者が付与したルートの名称である。
【0169】
かかる折れ線グラフにより、ルート別の時系列変化を把握することができる。図20Bは、当該期間における、収集した総重量の割合をルート別に示した円グラフである。図20Cは、当該期間における、各ルート別に収集した重量を収集日数で割り算した値(平均重量)を示す円グラフである。
【0170】
すなわち、本実施形態にかかるユーザ携帯装置は、ユーザ携帯装置、ユーザ側管理者端末装置および塵芥収集車と通信を行う塵芥収集車管理サーバであって、前記ユーザ携帯装置から、前記塵芥収集車で塵芥を収集した収集データを受け取る送受信手段、前記受け取った収集データを記憶する収集データ記憶手段、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置から収集データ記憶手段に記憶された収集データの読み出し要請があると、前記送受信手段を介して、前記ユーザ側管理者端末装置に前記収集データを送信する制御手段、を備え、前記収集データは、収集担当者、塵芥収集車、収集ルート、およびゴミの種類について、項目分けされており、前記制御手段は、前記読み出し要請に、項目を指定した分析要請が含まれている場合には、前記ユーザ側管理者端末装置に前記指定された項目により、日付および重量の変化を表すグラフ特定情報を送信する。
【0171】
10.他の実施形態
本実施形態においては、プリンタ161をハンディタイプである場合について説明したが、塵芥収集車170の指示計171を印刷機構付きの指示計として、車載プリンタであってもよい。この場合、プリンタのBDアドレスは、近距離無線通信ユニット171のBDアドレスを用いればよい。
【0172】
上記実施形態においては、図11に示す機能を実現するために、CPU23を用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路などのハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理を、オペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
図1
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図3
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図6
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図10
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