(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123735
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20240905BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20240905BHJP
【FI】
G09B19/00 G
G06F3/048
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031374
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 拓也
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA30
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555CC03
5E555DB04
5E555DB51
5E555DC05
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題に対して人が採点をする場合の使い勝手が向上した情報処理装置、及びそのための情報処理方法並びに情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、制御部を備える。制御部は、ユーザによる解答がされた問題について、解答の良否を人が判定することが指定された場合に、解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させ、判定画面で入力された人の判定の結果を問題と関連付けて記憶装置に記憶させる処理を実行する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる解答がされた問題について、前記解答の良否を人が判定することが指定された場合に、前記解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させ、
前記判定画面で入力された人の判定の結果を前記問題と関連付けて記憶装置に記憶させる、
処理を実行する制御部を具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記判定画面は、模範解答を表示する第1領域と、前記ユーザによる解答を表示する第2領域と、前記判定の結果を入力するための第3領域とを有している、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記解答に対する判定を行う人が、前記第1領域に表示されている模範解答と前記第2領域に表示されている前記ユーザによる解答とを比較しながら、前記第3領域に前記判定の結果を入力できるようにすることで、前記解答に対する人の判定を実施させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザによる解答がされた問題について、予め記憶されている正誤を判定するための判定用データを用いて前記解答の正誤を判定する判定処理を実行する第1処理と、前記判定用データを用いた前記判定処理を実行せずに前記解答の良否を人が判定した判定結果を入力する第2処理、の何れかを選択し、
前記第1処理が選択された場合に、前記判定処理の実行による判定結果を前記問題と関連付けて前記記憶装置に記憶させ、
前記第2処理が選択された場合に、前記入力された判定結果を前記問題と関連付けて前記記憶装置に記憶させる、
処理を実行する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
ユーザによる解答がされた問題が選択式で解答する問題である場合には前記第1処理を選択し、ユーザによる解答がされた問題が記述式で解答する問題又は音声で解答する問題である場合には前記第2処理を選択する、
処理を実行する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記解答の正誤を自動判定するよりも前記解答の良否を人が判定することが適切であるか否かを判断し、
前記解答の良否を人が判定することが適切であると判断した場合に、前記第2処理を選択する、
処理を実行する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1領域に、前記模範解答と前記問題の何れかを切り替えて表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記判定の結果は、少なくとも3つの判定の結果の選択肢を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記ユーザの操作に応じて前記表示装置の予め決められた表示領域に電子付箋を配置し、
前記問題及び/又は前記判定画面を前記電子付箋の中に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
複数の問題に対する正答率を算出し、
算出した前記正答率を前記表示装置に表示し、
前記正答率の算出には前記人の判定の結果を含めない、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
ユーザによる解答がされた問題について、前記解答の良否を人が判定することが指定された場合に、前記解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させる、
処理を実行する制御部を具備し、
前記判定画面は、模範解答を表示する第1領域と、前記ユーザによる解答を表示する第2領域と、前記判定の結果を入力するための第3領域とを有している、
情報処理装置。
【請求項12】
ユーザによる解答がされた問題について、前記解答の良否を人が判定することが指定された場合に、前記解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させることと、
前記判定画面で入力された人の判定の結果を前記問題と関連付けて記憶装置に記憶させることと、
を具備する情報処理方法。
【請求項13】
ユーザによる解答がされた問題について、前記解答の良否を人が判定することが指定された場合に、前記解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させることと、
前記判定画面で入力された人の判定の結果を前記問題と関連付けて記憶装置に記憶させることと、
をプロセッサに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子辞書等の情報処理装置は、ユーザの学習を支援するためのコンテンツとして、辞書コンテンツだけでなく、問題集コンテンツを収録し得る。問題集コンテンツによって、自身の学習の到達状況の確認が行われ得る。近年、ユーザの解答に対する自動採点機能についての検討も進められている。
【0003】
問題には、解答結果を正答と誤答に容易に分けられるものと分けられないものとがある。解答結果を正答と誤答に容易に分けられる問題は、マークシート等の選択問題、数値計算問題等である。これらの選択問題、数値計算問題においては正しい答えが1つである。したがって、解答結果は、正答と誤答とに容易に分けられ得る。解答結果が正答と誤答に容易に分けられる問題についての自動採点は、比較的に容易に行われ得る。自動採点が行われることにより、採点結果の管理も容易に行われ得る。一方、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題は、英作文等の記述式の問題、スピーキング問題、数学の証明問題等である。これらの解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題においても、ある採点基準を設けることによって解答結果を正答と誤答に分けることも考えられる。しかしながら、ある採点基準を設けることによって解答結果を正答と誤答に分けることが必ずしも適切とは限らない。したがって、このような解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題についての自動採点は、困難な場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題の場合に、自動採点(判定)に代えて人が採点(判定)をすることが考えられる。近年、このような解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題に対して人が採点(判定)をする場合の使い勝手の向上が求められている。
【0006】
本開示は、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題に対して人が採点(判定)をする場合の使い勝手が向上した情報処理装置、及びそのための情報処理方法並びに情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様の情報処理装置は、制御部を備える。制御部は、ユーザによる解答がされた問題について、解答の良否を人が判定することが指定された場合に、解答に対する人の判定を実施させるための判定画面を表示装置に表示させ、判定画面で入力された人の判定の結果を問題と関連付けて記憶装置に記憶させる処理を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題に対して人が採点をする場合の使い勝手が向上した情報処理装置、及びそのための情報処理方法並びに情報処理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、システムの詳細な構成を示す図である。
【
図3】
図3は、テスト結果データの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、端末のウェブブラウザ上で動作するアプリケーションによる画面表示の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、端末における問題集コンテンツの実行処理について示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、問題集コンテンツのトップ画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、問題出題処理について示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、問題の表示画面の第1の例を示す図である。
【
図9】
図9は、問題の表示画面の第2の例を示す図である。
【
図10】
図10は、採点処理について示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第1の採点確認画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、第2の採点確認画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、端末において問題集コンテンツの起動が指示された後のサーバの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。システム1は、端末10と、サーバ20とを含む。端末10とサーバ20とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。ネットワーク30は、例えばインターネットである。
図1には、1台の端末10のみが示されているが、端末10の台数は1台に限定されない。すなわち、端末10は2台以上であってもよい。
【0011】
図2は、システム1の詳細な構成を示す図である。端末10は、プロセッサ11と、ROM12と、RAM13と、ストレージ14と、入力装置15と、表示装置16と、通信装置17とを有する情報処理装置である。これらの各々は、システムバス18を介して互いに接続されている。端末10は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、スマートフォン等のブラウザ機能を備えた電子機器であってよい。また、端末10は、通信機能を備えた電子辞書等であってもよい。
【0012】
プロセッサ11は、端末10の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)等を含む集積回路であってよい。プロセッサ11として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphic Processing unit)等が用いられてもよい。プロセッサ11は、サーバ20のウェブアプリケーションに従って処理を実行することにより、制御部として動作し得る。
【0013】
ROM12は、端末10の起動プログラム等を記録している。RAM13は、プロセッサ11等のための主記憶装置である。
【0014】
ストレージ14は、記憶装置として動作し得る。ストレージ14には、プロセッサ11で用いられる端末制御プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。プロセッサ11は、入力装置15からの入力信号等に応じて各種プログラムを実行することで端末10の動作を制御する。各種プログラムは、例えばブラウザアプリケーション141を含む。ブラウザアプリケーションは、サーバ20から提供されるコンテンツを表示装置16に表示するためのアプリケーションプログラムである。
【0015】
入力装置15は、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。また、入力装置15は、マイクロホン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含んでいてもよい。入力装置15を介したユーザ操作に応じて、そのユーザ操作の内容を示す信号がシステムバス18を介してプロセッサ11に入力される。
【0016】
表示装置16は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示装置16は、端末10に一体的に設けられていてもよいし、端末10とは別に設けられていてもよい。表示装置16には、各種の画像が表示される。
【0017】
通信装置17は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置17は、通信部として動作し得る。
【0018】
サーバ20は、プロセッサ21と、ROM22と、RAM23と、ストレージ24と、通信装置25とを有する情報処理装置である。これらの各々は、システムバス26を介して互いに接続されている。
【0019】
プロセッサ21は、サーバ20の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ21は、CPU等を含む集積回路であってよい。プロセッサ21として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC、FPGA、GPU等が用いられてもよい。プロセッサ21は、サーバ制御プログラムに従って処理を行うことによって制御部として動作し得る。
【0020】
ROM22は、プロセッサ21等の動作に用いられる情報を記録している。RAM23は、プロセッサ21等の動作のための主記憶装置である。
【0021】
ストレージ24は、記憶装置として動作し得る。ストレージ24には、プロセッサ21で用いられるサーバ制御プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。プロセッサ21は、各種プログラムを実行することでサーバ20の動作を制御する。各種プログラムは、ウェブアプリケーション241を含む。ウェブアプリケーション241は、端末10のウェブブラウザ上で実行される教育用のアプリケーションである。ウェブアプリケーション241は、教育に供する各種のコンテンツ、例えば辞書コンテンツ、計算機コンテンツ、問題集コンテンツといったコンテンツ242を統合的に管理する教育用プラットフォームアプリケーションであり得る。
【0022】
また、ストレージ24には、テスト結果データ243が格納され得る。テスト結果データ243は、問題集コンテンツにおいて出題された問題に対する採点結果のデータである。テスト結果データ243は、ウェブアプリケーション241を利用するユーザ毎に管理されてよい。また、テスト結果データ243は、さらに、テストの実施日毎に管理されてもよい。
【0023】
図3は、テスト結果データ243の一例を示す図である。一例のテスト結果データは、テストIDと、設問IDと、問題データと、解答/解答例データと、ユーザ解答データと、採点結果データとを含む。
【0024】
テストIDは、テスト毎に割り当てられるIDである。テストは、1つの問題集について1つであってもよいし、1つの問題集について複数であってもよい。設問IDは、問題毎に割り当てられるIDである。それぞれの問題は、何れかの大問に割り当てられていてもよい。この場合、設問IDは、それぞれの大問のIDと関連付けられていてよい。
【0025】
問題データは、対応する設問IDの問題の実データであって、問題集コンテンツに含まれる問題データと対応したデータである。問題データは、例えば問題の内容を表すテキストデータである。また、英語のリスニング問題等では、問題データは、テキストデータ以外の音声データ等の形態も採り得る。
【0026】
解答/解答例データは、対応する設問IDの問題の解答又は解答例の実データであって、問題集コンテンツに含まれる解答/解答例データと対応したデータである。選択問題等のように正しい答えが一意に決まっている問題についての解答/解答例データは、解答の実データである。一方、英作文問題等のように正しい答えが一意に決まっていない問題についての解答/解答例データは、問題に対する模範解答を表す解答例の実データである。解答/解答例データは、例えば解答又は解答例を表すテキストデータである。また、英語のスピーキング問題の場合等では、解答/解答例データは、テキストデータ以外の音声データ等の形態も採り得る。例えば、
図3の設問ID1、2は、選択式の問題である。この場合の解答/解答例データは、正答の選択肢を表すデータである。一方、
図3の設問IDnは、英作文問題である。この場合の解答/解答例データは、解答例の英文のテキストデータである。また、
図3の設問IDmは、スピーキング問題である。この場合の解答/解答例データは、解答例の音声を記録した音声データである。ここで、解答例を含む解答/解答例データは、解答例に加えて解答例に関する解説を含んでいてもよい。
【0027】
ユーザ解答データは、対応する設問IDの問題に対するユーザの解答の実データである。解答データは、例えば解答を表すテキストデータである。また、英語のスピーキング問題の場合等では、解答データは、テキストデータ以外の音声データ等の形態も採り得る。例えば、
図3の設問ID1、2のユーザ解答データは、ユーザの解答した選択肢を表すデータである。また、
図3の設問IDnのユーザ解答データは、ユーザの解答した英文のテキストデータである。また、
図3の設問IDmのユーザ解答データは、ユーザの録音した音声を記録した音声データである。
【0028】
採点結果データは、対応する設問IDの問題に対するユーザの解答の採点結果のデータである。選択問題等のように正しい答えが一意に決まっている問題についての採点結果データは、正答、誤答、未解答の何れかのデータである。一方、英作文問題等のように正しい答えが一意に決まっていない問題についての採点結果データは、ユーザの自己判定の結果又は未解答の何れかのデータである。自己判定の場合、ユーザは、模範解答を表す解答例とユーザ解答とを比較した結果(良否を判定した結果)を、例えば「Good(良い)」、「Average(普通)」、「Poor(悪い)」の3段階で判定する。この判定の結果が、採点結果データとして記録される。自己判定については後で詳しく説明される。なお、ユーザが解答の良否を判定するとは、ユーザが解答例とユーザ解答とを比較して「解答の正誤」を判定する場合や、「解答の妥当性」や「適切な解答か否か」を判定する場合などを含んでもよい。
【0029】
通信装置25は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置25は、通信部として動作し得る。
【0030】
一例では、ユーザは、端末10で動作するウェブブラウザにおいてサーバ20のアドレスを指定する。このとき、サーバ20に記憶されているウェブアプリケーションのための表示画面が端末10のウェブブラウザ上に表示される。この表示画面上での入力装置15を介した操作に応じてサーバ20へのリクエストが発行される。この操作は、辞書コンテンツの起動、問題集コンテンツの起動、ユーザの作業領域上での各種の入力操作等を含む。サーバ20は、リクエストに応じた処理を実行し、処理結果をレスポンスとして端末10に返す。端末10は、サーバ20からのレスポンスに従ってユーザの操作に応じた表示等をする。このように、システム1では、端末10のウェブブラウザ上で動作するプログラムとサーバ20のプログラムとにより、ウェブアプリケーションとしての機能が実現される。
【0031】
このようなウェブアプリケーションは、例えば、ICT(Information and Communication Technology)化が進む学校教育の現場において活用され得る。
【0032】
図4は、端末10のウェブブラウザ上で動作するアプリケーションによる画面表示の一例を示す図である。端末10の表示装置16に表示される画面160は、「ノートブック」と呼ばれる作業領域(表示領域)を含む。ノートブックには、作成する電子付箋の種別を選択するための複数のアイコン(以下、付箋アイコンと称する)が表示される。複数の付箋アイコンは、付箋アイコン1601、1602、1603、1604、1605、1606及び1607を含む。これらの付箋アイコンの選択により、ノートブックには、種々の電子付箋が表示され得る。電子付箋は、ウェブアプリケーションに係る種々の情報を表示するための小さな表示エリアを有するオブジェクト(表示体)である。電子付箋は、表示領域(ノートブックの作業領域)内の任意の位置に配置され、ユーザ操作に応じて少なくとも表示位置を変更できるフローティングオブジェクトであってよい。
【0033】
付箋アイコン1601は、ユーザによる手描き入力のための電子付箋を表示させる手描き付箋アイコンである。付箋アイコン1601が選択された場合には、ユーザによる手描き入力を受け付けることができる手描き付箋がノートブック内に表示される。
【0034】
付箋アイコン1602は、ユーザによるテキスト入力のための電子付箋を表示させるテキスト付箋アイコンである。付箋アイコン1602が選択された場合には、ユーザによるテキスト入力を受け付けることができるテキスト付箋がノートブック内に表示される。
図4の電子付箋1602aがテキスト付箋である。
【0035】
付箋アイコン1603は、ユーザによる画像入力を受け付けるための電子付箋を表示させるカメラ付箋アイコンである。付箋アイコン1603が選択された場合には、画像の入力を受け付けることができるカメラ付箋がノートブックに表示されるとともに図示しない端末10のカメラが起動され、カメラによって得られた画像がこのカメラ付箋に貼り付けられる。
【0036】
付箋アイコン1604は、Webページの操作のための電子付箋を表示させるリンク付箋アイコンである。付箋アイコン1604が選択された場合には、URL(Universal Resource Locator)の入力が受け付けられる。URLの入力により、対応するWebページが表示されたリンク付箋がノートブックに表示される。ユーザは、リンク付箋内でWebページに対する操作を実施し得る。
【0037】
付箋アイコン1605は、ファイル操作のための電子付箋を表示させるファイル付箋アイコンである。付箋アイコン1605が選択された場合には、ファイルの選択が受け付けられる。ファイルの選択により、ファイルの内容が表示された状態のファイル付箋がノートブックに表示される。ユーザは、ファイル付箋内で対応するファイルに対する操作を実施し得る。
【0038】
付箋アイコン1606は、辞書コンテンツ及び問題集コンテンツの操作のための電子付箋を表示させる付箋アイコンである。付箋アイコン1606が選択された場合には、ユーザによる辞書コンテンツ及び問題集コンテンツ等の選択を受け付ける辞書付箋1606aがノートブックに表示される。ユーザは、所望の辞書コンテンツ又は問題集コンテンツを選択することにより、辞書付箋内又は辞書付箋外で対応する辞書や問題集コンテンツに対する操作を実施し得る。
【0039】
付箋アイコン1607は、数式、グラフ作成及び表計算等のテキスト以外の入力を受け付けるための各種のツール付箋を表示させる付箋アイコンである。付箋アイコン1607が選択された場合には、さらにツールの選択が受け付けられる。ツールの選択により、数式等を作成するためのツール付箋がノートブックに表示される。ユーザは、このツール付箋の中で数式等を作成し得る。
【0040】
また、ノートブックには、保管アイコン1608、提出アイコン1609、配布アイコン1610も表示される。保管アイコン1608は、現在のノートブックにおいて作成された電子付箋を保管する際にユーザによって選択されるアイコンである。保管アイコン1608が選択された場合には、サーバ20のストレージ24にユーザによって作成された電子付箋のデータが保管される。提出アイコン1609は、現在のノートブックにおいて作成された電子付箋を所定の提出先に提出する際にユーザによって選択されるアイコンである。例えば、ユーザが生徒であれば、所定の提出先は教師である。ユーザが提出アイコン1609を選択することにより、教師に対してユーザからの電子付箋の提出があった旨の通知がなされる。教師は、この通知に合わせて設定されているリンクを選択することにより、ユーザから提出された電子付箋を閲覧し得る。配布アイコン1610は、現在のノートブックにおいて作成された電子付箋を任意の配布先に送信する際にユーザによって選択されるアイコンである。ユーザが配布アイコン1610を選択し、送信先を設定することにより、送信先に対してユーザからの電子付箋の配布があった旨の通知がなされる。送信先のユーザは、この通知に合わせて設定されているリンクを選択することにより、配布された電子付箋を閲覧し得る。
【0041】
ここで、
図4の画面は一例である。
図4で示したすべてのアイコンが必ずしも表示される必要はない。また、
図4では示していないアイコンがさらに表示されてもよい。また、複数の関連する電子付箋は、その関連性が分かるように例えば紐で結ばれる等してもよい。
【0042】
以下、システム1の動作を説明する。
図5は、端末10における問題集コンテンツの実行処理について示すフローチャートである。ここで、以下の説明では、ユーザが英語の問題集コンテンツを実行して英語の自己学習を実施する状況が想定されている。また、以下の説明では、端末10とサーバ20との通信接続が確立しており、端末10のウェブブラウザ上でサーバ20からダウンロードされたウェブアプリケーションが実行されているものとする。
【0043】
ステップS1において、端末10のプロセッサ11は、問題集コンテンツを起動するか否かを判定する。例えば、ノートブックに表示された辞書付箋においてユーザによる問題集コンテンツのショートカットアイコンが選択された場合に問題集コンテンツを起動すると判定される。なお、問題集コンテンツの起動の仕方はこれに限らない。例えば、辞書付箋とは別に設けられた問題集コンテンツのショートカットアイコンが選択された場合に問題集コンテンツを起動すると判定されてもよい。ステップS1において、問題集コンテンツを起動すると判定された場合には、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、問題集コンテンツを起動すると判定されていない場合には、
図5の処理は終了する。この場合、問題集コンテンツ以外の各種の処理がウェブアプリケーション上で実行され得る。問題集コンテンツ以外の各種の処理についての説明は省略される。
【0044】
ステップS2において、プロセッサ11は、問題集コンテンツのトップ画面を表示させる。このために、プロセッサ11は、ユーザによって選択された問題集コンテンツのデータをサーバ20に対して要求する。サーバ20から問題集コンテンツのデータを受け取った場合に、プロセッサ11は、問題集コンテンツのトップ画面をウェブブラウザ上に表示させる。問題集コンテンツのトップ画面は、辞書付箋の中に表示されてもよいし、辞書付箋の外に表示されてもよい。
【0045】
図6は、問題集コンテンツのトップ画面の一例を示す図である。トップ画面161は、テスト選択領域1611と、テスト正答率表示領域1612と、大問別正答率表示領域1613とを有する。
【0046】
テスト選択領域1611には、問題集コンテンツを構成するそれぞれのテスト名が列挙される。ユーザによって選択されているテスト名は、例えば枠囲み表示される。テスト正答率表示領域1612及び大問別正答率表示領域1613には、テスト選択領域1611において選択されているテストに関する情報が表示される。ここで、テスト選択領域1611に表示しきれないテスト名は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0047】
テスト正答率表示領域1612は、現在の選択中のテストの直近の採点結果に基づく正答率を表示するための表示領域である。テスト正答率表示領域1612には、例えば、現在の選択中のテストに対する正答、誤答、未解答の割合を示す円グラフが表示され得る。円グラフの近傍には、現在の選択中のテストの総問題数に対する正答数の割合である正答率が表示され得る。また、テスト正答率表示領域1612には、現在の選択中のテストにおける正答、誤答、未解答の実際の数が表示され得る。ユーザは、テスト正答率表示領域1612の表示を見ることにより、自身が直近に実施したテストの結果を大まかに把握し得る。
【0048】
大問別正答率表示領域1613は、現在の選択中のテストについての直近の採点結果に基づく大問毎の正答率を表示するための表示領域である。大問別正答率表示領域1613には、例えば、現在の選択中のテストに含まれる大問毎の正答、誤答、未解答の割合を示す積み上げ横棒グラフが表示され得る。積み上げ横棒グラフの近傍には、対応する大問の総問題数に対する正答数の割合である正答率が表示され得る。ユーザは、大問別正答率表示領域1613の表示を見ることにより、自身が得意とする問題や苦手とする問題を把握し得る。ここで、大問別正答率表示領域1613に表示しきれない大問の正答率は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0049】
ここで、後で説明されるように、テスト正答率表示領域1612及び大問別正答率表示領域1613において正答率の計算に用いられる問題は、選択問題等のように正しい答えが一意に決まっていてユーザの自己判定を要さない問題のみであることが望ましい。これは、正答と誤答を容易に分けることができる問題に対する採点結果と正答と誤答を容易に分けることができない問題に対する採点結果とを同じものとして正答率の計算に用いてしまうと、正しい評価が困難になるためである。
【0050】
また、トップ画面161には、テストボタン1614及び練習ボタン1615が表示される。テストボタン1614は、現在の選択中のテストを開始するためにユーザによって選択されるボタンである。練習ボタン1615は、現在の選択中のテストを大問毎に練習するためにユーザによって選択されるボタンである。練習ボタン1615が選択された場合には、さらに、大問を選択するためのメニューが表示される。ユーザによって大問の選択がされた場合に、対応する大問のみのテストが開始される。
【0051】
さらに、トップ画面161には、解説ボタン1616が表示されてもよい。解説ボタン1616は、現在の選択中のテストのポイント等の解説を表示させるためにユーザによって選択されるボタンである。また、トップ画面161には、戻るボタン1617が表示されてもよい。戻るボタン1617は、問題集コンテンツを終了するためにユーザによって選択されるボタンである。
【0052】
ここで、
図5の説明に戻る。トップ画面161を表示させた後のステップS3において、プロセッサ11は、テストを実施するか否かを判定する。トップ画面161においてテストボタン1614又は練習ボタン1615が選択された場合には、テストを実施すると判定される。ステップS3において、テストを実施すると判定されていない場合には、処理はステップS4に移行する。ステップS3において、テストを実施すると判定された場合には、処理はステップS5に移行する。
【0053】
ステップS4において、プロセッサ11は、トップ画面161から戻るか否かを判定する。トップ画面161において戻るボタン1617が選択された場合には、トップ画面161から戻ると判定される。ステップS4において、トップ画面161から戻ると判定されていない場合には、処理はステップS2に戻る。ステップS4において、トップ画面161から戻ると判定された場合には、
図5の処理は終了する。
図5の処理が終了するに際して、問題集コンテンツが辞書付箋とは別に起動されていた場合には、トップ画面のウインドウが閉じられることによって
図5の処理が終了する。一方、
図5の処理が終了するに際して、問題集コンテンツが辞書付箋において起動されていた場合には、辞書付箋におけるトップ画面の表示が消えることによって
図5の処理が終了する。
【0054】
ステップS5において、プロセッサ11は、問題出題処理を行う。問題出題処理の後、
図5の処理は終了する。問題出題処理は、ユーザに対してテスト問題を出題する一連の処理である。問題出題処理については後で詳しく説明される。
【0055】
ここで、
図5においては説明が省略されているが、テスト選択領域1611において大問名の選択がされた場合にテスト正答率表示領域1612及び大問別正答率表示領域1613の表示を更新する処理、解説ボタン1616が選択された場合に解説を表示する処理が行われ得る。
【0056】
図7は、問題出題処理について示すフローチャートである。ステップS101において、プロセッサ11は、選択されたテスト又は大問の最初の問題を表示させる。
【0057】
図8は、問題の表示画面の第1の例を示す図である。第1の例は、語句空所補充問題の場合の表示画面を示している。語句空所補充問題は、短文の中の空所に当てはまる単語を複数の選択肢の中から解答する問題である。つまり、語句空所補充問題は、正しい答えが一意に決まっていて解答結果を正答と誤答に容易に分けられる問題の一例である。
【0058】
語句空所補充問題の問題表示画面162は、問題表示領域1621と、選択肢表示領域1622とを有する。
【0059】
問題表示領域1621は、問題となる空所混じりの短文と、解答候補の選択肢を表示するための表示領域である。ここで、問題表示領域1621に表示しきれない問題は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0060】
選択肢表示領域1622は、解答の選択肢に対応したボタンを表示するための表示領域である。
【0061】
また、語句空所補充問題の問題表示領域1621には、変更ボタン1623と、採点実施ボタン1624とが表示される。変更ボタン1623は、問題を変更する際にユーザによって選択されるボタンである。変更ボタン1623が選択された場合、さらに、前の問題に戻すか又は次の問題に進めるかのユーザの選択を待ち受ける。この選択に応じて、問題表示領域1621と選択肢表示領域1622のそれぞれの表示が更新される。採点実施ボタン1624は、テストを終了する際にユーザによって選択されるボタンである。採点実施ボタン1624が選択された場合、後で説明する採点処理が開始される。
【0062】
図8では、語句空所補充問題の例が示されている。語句空所補充問題以外の解答に選択肢を伴う問題も、
図8で示した選択肢ボタンを含む画面であり得る。この他、正しい答えが一意に決まっている問題は、単語の英訳問題、和訳問題等があり得る。この場合、選択肢の代わりに、単語の意味等をテキスト入力するための入力欄が表示される。
【0063】
図9は、問題の表示画面の第2の例を示す図である。第2の例は、英作文問題の場合の表示画面を示している。英作文問題は、例えば、文章等で与えられた問いに対する解答を英語の文章で記述する記述式の問題である。つまり、英作文問題は、正しい答えが一意に決まっておらず、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題の一例である。
【0064】
英作文問題の問題表示画面163は、問題表示領域1631と、解答入力欄表示領域1632とを有する。
【0065】
問題表示領域1631は、ユーザに対する問いとなる英文を表示するための表示領域である。ここで、問題表示領域1631に表示しきれない問題は、スクロール操作によって表示されてよい。ここで、問題によっては、問の英文に加えて、問題の説明のための日本文が表示されることもある。このような問題の説明のための日本文は、問題の表示画面とは別に表示されてもよいし、ボタン操作等によって問題表示領域1631と切り替えて表示されてもよい。
【0066】
解答入力欄表示領域1632は、ユーザの解答を入力するための表示領域である。解答入力欄表示領域1632の中では、テキストの入力が受け付けられ得る。ユーザは、解答入力欄表示領域1632の中に自由にテキストを入力し得る。
【0067】
また、英作文問題の問題表示領域1631には、解答完了ボタン1633と、変更ボタン1634と、採点実施ボタン1635とが表示される。解答完了ボタン1633は、ユーザが解答入力欄表示領域1632への解答の入力を終えた場合にユーザによって選択されるボタンである。変更ボタン1634は、問題を変更する際にユーザによって選択されるボタンである。変更ボタン1634が選択された場合、さらに、前の問題に戻すか又は次の問題に進めるかのユーザの選択を待ち受ける。この選択に応じて、問題表示領域1631と解答入力欄表示領域1632の表示が更新される。採点実施ボタン1635は、テストを終了する際にユーザによって選択されるボタンである。採点実施ボタン1635が選択された場合、後で説明する採点処理が開始される。
【0068】
図9では、英作文問題の例が示されている。英作文問題以外の正しい答えが一意に決まらない問題も、英作文問題と同様に選択肢ボタンを含まない画面である。例えば、スピーキング問題であれば、解答入力欄表示領域1632の代わりにユーザの音声の録音を受け付けるボタンが表示され得る。
【0069】
ここで、
図7の説明に戻る。問題の表示後のステップS102において、プロセッサ11は、採点を実施するか否かを判定する。ユーザによって採点実施ボタン1624又は1635が選択された場合には、採点を実施すると判定される。ステップS102において、採点を実施すると判定されていない場合には、処理はステップS103に移行する。ステップS102において、採点を実施すると判定された場合には、処理はステップS109に移行する。
【0070】
ステップS103において、プロセッサ11は、ユーザによる解答があったか否かを判定する。語句空所補充問題等の場合には何れかの選択肢ボタンが選択された場合、英作文問題等の場合には解答完了ボタンが選択された場合に、ユーザによる解答があったと判定される。ステップS103において、ユーザによる解答があったと判定された場合には、処理はステップS104に移行する。ステップS103において、ユーザによる解答があったと判定されていない場合には、処理はステップS107に移行する。
【0071】
ステップS104において、プロセッサ11は、ユーザによって入力された解答のデータをテストID及び設問IDと関連付けてサーバ20に送信する。後で説明するように、サーバ20のプロセッサ21は、端末10から解答のデータを受信した場合には、受信した解答のデータをテスト結果データ243のユーザ解答データとして保存する。
【0072】
ステップS105において、プロセッサ11は、ユーザによって解答された問題が最後の問題であるか否かを判定する。テストボタン1614からテストが実施されている場合には、ユーザによって解答された問題が該当するテストの最後の問題である場合に、ユーザによって解答された問題が最後の問題であると判定される。練習ボタン1615からテストが実施されている場合には、ユーザによって解答された問題が該当する大問の最後の問題である場合に、ユーザによって解答された問題が最後の問題であると判定される。ステップS105において、ユーザによって解答された問題が最後の問題であると判定されていない場合には、処理はステップS106に移行する。ステップS105において、ユーザによって解答された問題が最後の問題であると判定された場合には、処理はステップS109に移行する。
【0073】
ステップS106において、プロセッサ11は、選択されたテスト又は大問の次の問題を表示させる。その後、処理はステップS102に戻る。
【0074】
ステップS107において、プロセッサ11は、問題を変更するか否かを判定する。ユーザによって変更ボタンが選択された場合には、問題を変更すると判定される。ステップS107において、問題を変更すると判定された場合には、処理はステップS108に移行する。ステップS107において、問題を変更すると判定されていない場合には、処理はステップS102に戻る。
【0075】
ステップS108において、プロセッサ11は、選択されたテスト又は大問のうちのユーザによって指定された問題を表示させる。その後、処理はステップS102に戻る。
【0076】
ステップS109において、プロセッサ11は、採点処理を行う。採点処理の後、
図7の処理は終了する。採点処理は、ユーザの解答に対する採点を実施する処理である。
【0077】
図10は、採点処理について示すフローチャートである。ステップS201において、プロセッサ11は、採点対象の問題が自動採点が適切な問題であるか否かを判定する。実施形態において、自動採点が適切な問題は、正しい答えが一意に決まっていて、解答結果を正答と誤答に容易に分けられる問題である。一方、実施形態において、自動採点が適切でない問題は、正しい答えが一意に決まっておらずに、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題である。このような自動採点が適切でない問題は、解答の良否を人が判定することが適切な問題であると言える。実施形態においては、自動採点が適切な問題と自動採点が適切でない問題との何れに属しているかを示す情報が問題の属性情報の1つとしてそれぞれの問題に割り当てられている。プロセッサ11は、この属性情報を参照することで採点対象の問題が自動採点をすることが適切な問題であるか否かを判定する。ステップS201において、採点対象の問題が自動採点が適切な問題であると判定された場合には、処理はステップS202に移行する。ステップS201において、採点対象の問題が自動採点が適切でない問題であると判定された場合には、処理はステップS207に移行する。
【0078】
ステップS202において、プロセッサ11は、第1の採点確認画面を表示させる。第1の採点確認画面は、自動採点が適切な問題についての採点を実施するか否かをユーザが確認するための画面である。
【0079】
図11は、第1の採点確認画面の一例を示す図である。ここで、
図11の第1の採点確認画面は、語句空所補充問題についての第1の採点確認画面の例を示している。
【0080】
図11に示すように、第1の採点確認画面164は、問題選択領域1641と、ユーザ解答表示領域1642とを有する。
【0081】
問題選択領域1641には、それぞれの大問を構成する問題名が列挙される。ユーザによって選択されている問題名は、例えば枠囲み表示される。ユーザ解答表示領域1642には、問題選択領域1641において選択されている問題に関する情報が表示される。ここで、問題選択領域1641に表示しきれない問題名は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0082】
ユーザ解答表示領域1642には、対応する問題についてのユーザの解答が一覧表示される。語句空所補充問題等の解答に選択肢を伴うテストについてのユーザ解答表示領域1642においては、ユーザの解答は、例えばマークシート方式で表示され得る。具体的には、解答候補の選択肢のうちで、ユーザが解答した選択肢については塗りつぶし表示される。ユーザ解答表示領域1642のそれぞれのユーザの解答の近傍には、クリアボタン1642aが表示されてもよい。クリアボタン1642aは、対応するユーザの解答をクリアする際にユーザによって選択されるボタンである。クリアされた解答は、未解答の扱いになる。
【0083】
また、第1の採点確認画面164には、採点実施ボタン1643が表示される。採点実施ボタン1643は、採点を開始する際にユーザによって選択されるボタンである。
【0084】
ここで、
図10の説明に戻る。ステップS203において、プロセッサ11は、採点を開始するか否かを判定する。採点実施ボタン1643が選択された場合には、採点を開始すると判定される。ステップS203において、採点を開始すると判定された場合には、処理はステップS204に移行する。ステップS203において、採点を開始すると判定されていない場合には、処理は待機される。ここで、
図10においては説明が省略されているが、採点を開始すると判定されていない場合に、問題選択領域1641において問題名の選択がされた場合にユーザ解答表示領域1642の表示を更新する処理が行われてもよい。また、第1の採点確認画面164において一定時間の操作がない場合等の所定の終了条件が満たされた場合に、第1の採点確認画面164の表示を終了させる処理が行われてもよい。第1の採点確認画面164の表示が終了された場合、
図10の処理は終了する。
【0085】
ステップS204において、プロセッサ11は、サーバ20に対して対応するテストの自動採点を要求する。サーバ20から自動採点結果を受け取った後、処理はステップS205に移行する。
【0086】
ステップS205において、プロセッサ11は、自動採点結果に基づいて、採点結果画面を表示させる。採点結果画面は、自動採点の結果をユーザが確認するための画面である。
【0087】
図12は、採点結果画面の一例を示す図である。ここで、
図12の採点結果画面は、
図11と同様、語句空所補充問題についての採点結果画面の例を示している。
【0088】
採点結果画面165は、問題選択領域1651と、採点結果表示領域1652とを有する。
【0089】
問題選択領域1651には、それぞれの大問を構成する問題名が列挙される。ユーザによって選択されている問題名は、例えば枠囲み表示される。採点結果表示領域1652には、問題選択領域1651において選択されている問題に関する採点結果が表示される。ここで、問題選択領域1651に表示しきれない問題名は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0090】
採点結果表示領域1652には、対応する問題についての採点結果が一覧表示される。採点結果表示領域1652は、比較表示1652aと、採点結果1652bと、解説リンク1652cとを有している。比較表示1652aでは、ユーザの解答と実際の解答とが併せて表示される。解答に選択肢を伴うテストについての比較表示1652aにおいては、ユーザの解答及び実際の解答は、例えばマークシート方式で表示され得る。具体的には、解答候補の選択肢のうちで、実際の解答と一致していないユーザの解答の選択肢については塗りつぶし表示される。この場合、実際の解答の選択肢が太枠表示される。また、ユーザの解答と実際の解答とが一致している選択肢については太枠かつ色付け表示される。これらの表示により、ユーザは、自身の解答と正答が一致しているか否かを容易に把握し得る。採点結果1652bには、採点結果が表示される。例えば、正答の場合にはマル印、誤答の場合にはバツ印が表示される。未解答の場合には、採点結果1652bには何も表示されなくてもよいし、「未解答」等の文字列が表示されてもよい。解説リンク1652cは、対応する問題についての解説を表示させる際にユーザによって選択されるリンクである。解説リンク1652cが選択された場合、予め定められたリンク先の解説が例えばダイアログ表示される。
【0091】
また、採点結果画面165には、戻るボタン1653が表示されてもよい。戻るボタン1653は、採点結果画面165の表示を終了するためにユーザによって選択されるボタンである。
【0092】
ここで、
図10の説明に戻る。ステップS206において、プロセッサ11は、採点結果画面の表示を終了するか否かを判定する。戻るボタン1653が選択された場合に、採点結果画面の表示を終了すると判定される。ステップS206において、採点結果画面の表示を終了すると判定されていない場合には、処理は待機される。ここで、
図10においては説明が省略されているが、問題選択領域1651において問題名の選択がされた場合に採点結果表示領域1652の表示を更新する処理及び解説リンク1652cが選択された場合に対応する問題の解説を表示する処理が行われてもよい。ステップS206において、採点結果画面の表示を終了すると判定された場合には、
図10の処理は終了する。
【0093】
ステップS207において、プロセッサ11は、自己判定のための自己判定要求をする。サーバ20から自己判定に必要な情報を受け取った後、プロセッサ11は、第2の採点確認画面を表示させる。第2の採点確認画面は、自動採点が適切でない問題についての自己判定を実施するか否かをユーザが確認するための画面である。
【0094】
図13は、第2の採点確認画面の一例を示す図である。ここで、
図13の第2の採点確認画面は、英作文問題についての第2の採点確認画面の例を示している。
【0095】
図13に示すように、第2の採点確認画面166は、問題選択領域1661と、判定結果表示領域1662とを有する。
【0096】
問題選択領域1661には、それぞれの大問を構成する問題名が列挙される。ユーザによって選択されている問題名は、例えば枠囲み表示される。判定結果表示領域1662には、問題選択領域1661において選択されている問題に関する情報が表示される。ここで、問題選択領域1661に表示しきれない問題名は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0097】
判定結果表示領域1662には、対応する問題についてのユーザの自己判定結果が表示される。
図13では、1つの問題についての自己判定結果が表示されているが、対応する大問に複数の問題が含まれている場合には、複数の判定結果表示領域1662が表示され得る。判定結果表示領域1662は、判定結果1662aと、判定実施ボタン1662bと、クリアボタン1662cとが表示され得る。判定結果1662aには、ユーザの自己判定結果が表示される。後で説明するように、自己判定結果は、「Good(良い)」、「Average(普通)」、「Poor(悪い)」の3段階であり得る。つまり、自己判定結果は、正答、誤答以外の選択肢を含み得る。対応する問題が未解答である場合には、判定結果1662aには何も表示されなくてもよいし、「未解答」等の文字列が表示されてもよい。判定実施ボタン1662bは、自己判定を実施する際にユーザによって選択されるボタンである。ユーザによって自己判定がされた場合、判定結果1662aの表示が更新される。クリアボタン1662cは、対応する判定結果をクリアする際にユーザによって選択されるボタンである。クリアされた場合、判定結果は、未解答の扱いになる。
【0098】
ここで、
図10の説明に戻る。ステップS208において、プロセッサ11は、自己判定を開始するか否かを判定する。判定実施ボタン1662bが選択された場合には、自己判定を開始すると判定される。ステップS208において、自己判定を開始すると判定された場合には、処理はステップS209に移行する。ステップS208において、採点を開始すると判定されていない場合には、処理は待機される。ここで、
図10においては説明が省略されているが、採点を開始すると判定されていない場合に、問題選択領域1661において問題名の選択がされた場合に判定結果表示領域1662の表示を更新する処理が行われてもよい。また、第2の採点確認画面166において一定時間の操作がない場合等の所定の終了条件が満たされた場合に、第2の採点確認画面166の表示を終了させる処理が行われてもよい。第2の採点確認画面166の表示が終了された場合、
図10の処理は終了する。
【0099】
ステップS209において、プロセッサ11は、判定画面を表示する。判定画面は、ユーザが自己判定を実施するための画面である。
【0100】
図14は、判定画面の一例を示す図である。ここで、
図14の判定画面は、
図13と同様、英作文問題についての判定画面の例を示している。
【0101】
判定画面167は、問題選択領域1671と、判定結果入力領域1672とを有する。
【0102】
問題選択領域1671には、それぞれの大問を構成する問題名が列挙される。ユーザによって選択されている問題名は、例えば枠囲み表示される。判定結果入力領域1672には、問題選択領域1671において選択されている問題に関する情報が表示される。ここで、問題選択領域1671に表示しきれない問題名は、スクロール操作によって表示されてよい。
【0103】
判定結果入力領域1672は、ユーザが、問題と、自身の解答と、解答例とを比較しながら自己判定結果を入力し得る領域である。判定結果入力領域1672は、問題/解説表示領域1672aと、ユーザ解答表示領域1672bと、判定ボタン表示領域1672cとを有する。
【0104】
問題/解説表示領域1672aは、問題文又は解説の何れかを表示するための表示領域である。問題/解説表示領域1672aは、例えばタブ形式になっている。タブの切り替えにより、問題/解説表示領域1672aには、問題文と解説の何れかが表示される。
図14は、解説が表示されている例を示している。問題文は、英作文のためにユーザに対して与えられた問いの文である。一方、解説は、対応する問題についての解答例である。前述したように、解答例には解説が含まれる場合もある。ここで、問題/解説表示領域1672aに表示しきれない問題文又は解説は、スクロール操作によって表示されてよい。また、前述したように、スピーキング問題の場合の解答例は、音声を含み得る。この場合、問題/解説表示領域1672aには、解答例の音声を再生するための再生ボタンが表示され得る。
【0105】
ユーザ解答表示領域1672bは、ユーザの解答した英文の表示領域である。ここで、ユーザ解答表示領域1672bに表示しきれない解答は、スクロール操作によって表示されてよい。また、ユーザ解答表示領域1672bに表示される英文のテキストは、テキスト付箋等の各種の電子付箋にコピーして利用され得る。さらに、前述したように、スピーキング問題の場合のユーザの解答は、音声を含み得る。この場合、ユーザの解答の音声を再生するための再生ボタンが表示され得る。
【0106】
判定ボタン表示領域1672cは、判定結果に対応した判定ボタンを表示するための表示領域である。
図14では、判定ボタンは、「Good」、「Average」、「Poor」の3つのボタンを含む。ここで、判定結果は、必ずしも3段階に分けられる必要はない。判定結果は、2段階に分けられてもよいし、4段階に分けられてもよい。判定結果の段階数に応じて判定ボタン表示領域1672cに表示される判定ボタンの数が変わる。
【0107】
また、判定画面167には、戻るボタン1673が表示されてもよい。戻るボタン1673は、判定画面167の表示を終了するためにユーザによって選択されるボタンである。
【0108】
ここで、
図10の説明に戻る。ステップS210において、プロセッサ11は、自己判定を終了するか否かを判定する。戻るボタン1673が選択された場合には、自己判定を終了すると判定される。ステップS210において、自己判定を終了すると判定された場合には、
図10の処理は終了する。ステップS210において、自己判定を終了すると判定されていない場合には、処理はステップS211に移行する。ここで、
図10の例では、戻るボタン1673が選択された場合に、
図10の処理が終了するとされているが、戻るボタン1673が選択された場合にステップS207の第2の採点確認画面166の表示の処理に戻ってもよい。
【0109】
ステップS211において、プロセッサ11は、自己判定結果が入力されたか否かを判定する。判定ボタン表示領域1672cの何れかの判定ボタンが選択された場合に、自己判定結果が入力されたと判定される。ステップS211において、自己判定結果が入力されたと判定された場合には、処理はステップS212に移行する。ステップS211において、自己判定結果が入力されたと判定されていない場合には、処理はステップS213に移行する。
【0110】
ステップS212において、プロセッサ11は、ユーザによって入力された結果に基づいて判定結果を更新する。また、プロセッサ11は、更新された判定結果をテストID及び設問IDと関連付けてサーバ20に送信する。判定結果が更新されることにより、次回の第2の採点確認画面166における判定結果表示領域1662の表示も更新される。
【0111】
ステップS213において、プロセッサ11は、タブの切り替えをするか否かを判定する。問題/解説表示領域1672aの何れかのタブが選択された場合に、タブの切り替えをすると判定される。ステップS213において、タブの切り替えをすると判定された場合には、処理はステップS214に移行する。ステップS213において、タブの切り替えをすると判定されていない場合には、処理はステップS210に戻る。
【0112】
ステップS214において、プロセッサ11は、選択されたタブに応じて問題/解説表示領域1672aの表示を切り替える。その後、処理はステップS210に戻る。
【0113】
図15は、端末10において問題集コンテンツの起動が指示された後のサーバ20の動作を示す図である。ステップS301において、サーバ20のプロセッサ21は、端末10から問題集コンテンツの送信が要求されたか否かを判定する。ステップS301において、端末10から問題集コンテンツの送信が要求されたと判定された場合には、処理はステップS302に移行する。ステップS301において、端末10から問題集コンテンツの送信が要求されたと判定されていない場合には、処理はステップS303に移行する。
【0114】
ステップS302において、プロセッサ21は、端末10から要求された問題集コンテンツを送信する。これにより、端末10のウェブブラウザ上には問題集コンテンツのトップ画面が表示される。
【0115】
ステップS303において、プロセッサ21は、端末10から解答のデータを受信したか否かを判定する。ステップS303において、端末10から解答のデータを受信したと判定された場合には、処理はステップS304に移行する。ステップS303において、端末10から解答のデータを受信したと判定されていない場合には、処理はステップS305に移行する。
【0116】
ステップS304において、プロセッサ21は、受信した解答のデータに付随しているテストID及び設問IDを参照することで、受信した解答のデータをテスト結果データ243のユーザ解答データとしてストレージ24に保存する。
【0117】
ステップS305において、プロセッサ21は、端末10から自動採点要求を受けたか否かを判定する。ステップS305において、端末10から自動採点要求を受けたと判定された場合には、処理はステップS306に移行する。ステップS305において、端末10から自動採点要求を受けたと判定されていない場合には、処理はステップS309に移行する。
【0118】
ステップS306において、プロセッサ21は、要求された問題についての自動採点を実施する。具体的には、プロセッサ21は、保存されているユーザ解答データと予めストレージ24に記憶されている判定用データとしての解答データとを比較することによって、問題に対する正誤を判定する。自動採点の後、プロセッサ21は、正答率を計算する。そして、プロセッサ21は、自動採点結果をテスト結果データ243の採点結果としてストレージ24に保存する。
【0119】
ステップS307において、プロセッサ21は、自動採点結果を端末10に送信する。その後、処理はステップS301に戻る。自動採点結果は、それぞれの問題についての正誤の結果及び正答率を含む。これにより、端末10において採点結果画面165が表示され得る。
【0120】
ステップS308において、プロセッサ21は、端末10から自己判定要求を受けたか否かを判定する。ステップS308において、端末10から自己判定要求を受けたと判定された場合には、処理はステップS309に移行する。ステップS308において、端末10から自己判定要求を受けたと判定されていない場合には、処理はステップS301に戻る。
【0121】
ステップS309において、プロセッサ21は、自己判定に必要な情報、具体的にはユーザの解答のデータ及び直近の自己判定結果のデータを端末10に送信する。これにより、端末10において第2の採点確認画面164及び採点結果画面165が表示され得る。
【0122】
ステップS310において、プロセッサ21は、端末10から自己判定結果を受信したか否かを判定する。ステップS310において、端末10から自己判定結果を受信したと判定された場合には、処理はステップS311に移行する。ステップS310において、端末10から自己判定結果を受信したと判定されていない場合には、処理はステップS312に移行する。
【0123】
ステップS311において、プロセッサ21は、受信した自己判定結果のデータに付随しているテストID及び設問IDを参照することで、受信した自己判定結果のデータをテスト結果データ243の採点結果データとしてストレージ24に保存する。その後、処理はステップS301に戻る。
【0124】
ステップS312において、プロセッサ21は、端末10からユーザ解答又は解答例の音声データの要求を受けたか否かを判定する。ステップS312において、端末10からユーザ解答又は解答例の音声データの要求を受けたと判定された場合には、処理はステップS313に移行する。ステップS312において、端末10からユーザ解答又は解答例の音声データの要求を受けたと判定されていない場合には、処理はステップS310に戻る。
【0125】
ステップS313において、プロセッサ21は、要求された音声データを端末10に送信する。その後、処理はステップS310に戻る。
【0126】
以上説明したように本実施形態によれば、正しい答えが一意に決まっておらずに、解答結果を正答と誤答に容易に分けられないような自動採点が適切でない問題の場合には、ユーザ自身によって採点を実施させるための採点ボタンが表示される。これにより、ユーザは、必要に応じて自己判定をし得る。また、自己判定の際には、ユーザは、問題と、自身の解答と、解答例とを比較しながら判定を実施できる。これにより、判定の精度の向上が期待され、判定の際の使い勝手の向上にもつながる。
【0127】
また実施形態ではで、自己判定の結果は、テストの正答率の計算には算入されない。つまり、実施形態における正答率は解答結果を正答と誤答に容易に分けられる問題についての正答率であるので、ユーザは、正答率から自己の学習状況を客観的に評価できる。
【0128】
また、サーバには、解答結果を正答と誤答に容易に分けられる問題と分けられない問題とで別々の形式でユーザの解答及び採点結果が保存される。このように、実施形態では、解答結果を正答と誤答に容易に分けられない問題についての採点結果が適切に管理され得る。
【0129】
[変形例]
実施形態の変形例を説明する。前述した実施形態では、採点は、テスト中のユーザの操作をトリガとして行われる。しかしながら、これに限らない。サーバには、問題と、ユーザ解答と、解答又は解答例と、採点結果とが関連付けて保存されているので、採点は、任意のタイミングで行われてよい。また、採点を実施する人もユーザ自身でなくてもよい。例えば、採点を実施する人は、教師等のユーザ以外の人であってもよい。サーバには、問題と、ユーザ解答と、解答又は解答例とが関連付けて保存されることにより、判定についての使い勝手が向上する。
【0130】
また、前述した実施形態では、一連の処理は、端末10とサーバ20との連携によるウェブアプリケーション上で行われる。しかしながら、これに限らない。例えば、すべての処理が端末10において行われてもよい。
【0131】
また、実施形態では、自動採点が適切な問題の例として語句空所補充問題が、自動採点が適切でない問題の例として英作文問題が挙げられているがこれに限らない。自動採点が適切な問題は、正しい答えが一意に決まっている任意の問題であり得る。同様に、自動採点が適切でない問題は、正しい答えが一意に決まっていない任意の問題であり得る。例えば、自動採点が適切でない問題として、日本語の作文問題、論文問題、数学の証明問題等も含まれ得る。
【0132】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0133】
1…システム、10…端末、11…プロセッサ、12…ROM、13…RAM、14…ストレージ、15…入力装置、16…表示装置、17…通信装置、18…システムバス、20…サーバ、21…プロセッサ、22…ROM、23…RAM、24…ストレージ、25…通信装置、26…システムバス、30…ネットワーク、141…ブラウザアプリケーション、241…ウェブアプリケーション、242…コンテンツ、243…テスト結果データ。