(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123804
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】管理プログラム、製造方法、情報処理装置、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240905BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
H04N7/15 150
H04N7/15 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031502
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】505392916
【氏名又は名称】弁護士ドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】吉本 健吾
【テーマコード(参考)】
5C164
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164VA13P
5C164VA41S
5L010AA07
5L010AA12
5L049AA07
5L049AA12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】会議において議論された内容に関して、会議に参加したユーザが合意したことを証跡として記憶するとともに、合意した内容の閲覧を効率的に行える管理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムの製造方法を提供する。
【解決手段】複数のユーザ間で合意した内容を管理するための管理プログラムであって、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受付けS501、受付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受付けS502、承認を受付けることにより、会議受付ステップにおいて受付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶処理しS503、承認されたことを示す情報を会議情報と関連付けて閲覧可能とさせる議事録閲覧処理を実行する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに複数のユーザ間で合意した内容を管理させるための管理プログラムであって、
前記プロセッサは、
複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップと、
前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に対し、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、前記会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップと、
前記承認受付ステップにおいて受け付けた前記承認を受け付けることにより、前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に、前記会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップと、
前記会議情報を、前記承認記憶ステップにおいて前記承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップと、
を実行する、
管理プログラム。
【請求項2】
前記プロセッサが、
前記複数のユーザが参加する会議を自動的にファシリテート可能な仮想的な会議支援ロボットを前記会議に参加させる支援参加ステップと、
を実行する、
請求項1記載の管理プログラム。
【請求項3】
前記複数のユーザが参加する会議は、仮想的な会議室に前記複数のユーザがオンラインで参加することにより開催されるオンライン会議であり、
前記支援参加ステップは、前記オンライン会議に前記仮想的な前記会議支援ロボットを参加させることにより、前記会議支援ロボットを前記オンライン会議に参加させるステップである、
請求項2記載の管理プログラム。
【請求項4】
前記プロセッサが、
前記複数のユーザが参加する会議において、前記支援参加ステップにおいて前記会議に参加した前記会議支援ロボットが、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた前記所定のユーザに対して、前記会議情報に対する承認を促す承認催促ステップと、
を実行し、
前記承認受付ステップは、前記承認催促ステップにおいて前記会議支援ロボットにより承認を促されることに応じて、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた前記所定のユーザから、前記会議情報に対する承認を受け付けるステップである、
請求項2記載の管理プログラム。
【請求項5】
前記支援参加ステップにおいて前記会議に参加した前記会議支援ロボットは、前記複数のユーザが参加する会議の議題ごとの時間管理を行うことが可能である、
請求項2記載の管理プログラム。
【請求項6】
前記複数のユーザに関連づけられた前記所定のユーザは、前記複数のユーザが属する組織において指定される管理者にかかるユーザである、
請求項1記載の管理プログラム。
【請求項7】
前記承認受付ステップは、ユーザによる口頭指示、または、ユーザによる情報処理端末に対する入力操作に基づき、前記会議情報に対する承認を受け付けるステップである、
請求項1記載の管理プログラム。
【請求項8】
前記承認受付ステップは、前記複数のユーザが参加する会議に含まれる1または複数の議題に対する承認を受け付けるステップであり、
前記承認記憶ステップは、前記会議情報に含まれる1または複数の議題に関する情報と、前記議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶ステップである、
請求項1記載の管理プログラム。
【請求項9】
前記支援参加ステップにおいて前記会議に参加した前記会議支援ロボットは、前記複数のユーザが参加する会議の議事録を、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた前記所定のユーザに対して提示する議事録提示ステップと、
を実行し、
前記承認受付ステップは、前記議事録提示ステップにおいて前記会議支援ロボットにより提示された前記議事録に対して、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた前記所定のユーザから、前記会議情報に対する承認を受け付けるステップである、
請求項2記載の管理プログラム。
【請求項10】
前記議事録提示ステップは、前記議事録に含まれるテキストのうち前記複数のユーザが参加する会議において当該会議に参加したユーザにより活発に議論が行われた箇所を識別可能な態様で提示するステップである、
請求項9記載の管理プログラム。
【請求項11】
前記議事録提示ステップは、前記会議支援ロボットが、前記複数のユーザが参加する会議の前記議事録に含まれる1または複数の議題を提示するステップであり、
前記承認受付ステップは、前記1または複数の議題に対する承認を受け付けるステップであり、
前記承認記憶ステップは、前記承認受付ステップにおいて承認を受け付けた前記1または複数の議題に、前記議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶するステップである、
請求項9記載の管理プログラム。
【請求項12】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、
前記情報処理装置に、請求項1から11のいずれか記載の管理プログラムを提供することを含む、
情報処理システムの製造方法。
【請求項13】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサが、
複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップと、
前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に対し、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、前記会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップと、
前記承認受付ステップにおいて受け付けた前記承認を受け付けることにより、前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に、前記会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップと、
前記会議情報を、前記承認記憶ステップにおいて前記承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップと、
を実行する情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータが、
複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップと、
前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に対し、前記会議に参加する前記複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、前記複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、前記会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップと、
前記承認受付ステップにおいて受け付けた前記承認を受け付けることにより、前記会議受付ステップにおいて受け付けた前記会議情報に、前記会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップと、
前記会議情報を、前記承認記憶ステップにおいて前記承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップと、
を実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理プログラム、製造方法、情報処理装置、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
会議の議事録を電子的に記憶し、管理する技術が知られている。
特許文献1には、会議の内容を資産化し、会議の運営を効率化する技術が開示されている。
特許文献2には、議事録を作成するための情報処理システム、情報処理装置およびプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019ー061594号公報
【特許文献2】特開2015ー232769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会議において議論された内容に関して、会議に参加したユーザが合意したことを証跡として記憶するとともに、合意した内容を閲覧することは時間と手間がかかっていた。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、会議において議論された内容に関して、会議に参加したユーザが合意したことを証跡として記憶するとともに、合意した内容の閲覧を効率的に行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに複数のユーザ間で合意した内容を管理させるための管理プログラムであって、プロセッサは、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップと、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップと、承認受付ステップにおいて受け付けた承認を受け付けることにより、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップと、会議情報を、承認記憶ステップにおいて承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップと、を実行する、管理プログラム。
【発明の効果】
【0006】
会議において議論された内容に関して、会議に参加したユーザが合意したことを証跡として記憶するとともに、合意した内容の閲覧を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【
図6】グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【
図7】確認テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【
図8】会議テーブル1021のデータ構造を示す図である。
【
図9】会議処理の動作を示すフローチャートである。
【
図10】議事録作成処理の動作を示すフローチャートである。
【
図11】会議支援処理の動作を示すフローチャートである。
【
図12】議事録閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
【
図14】議事録閲覧処理の動作を示す画面例である。
【
図15】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、複数のユーザ間において締結された会議情報を記憶、管理するサービスを実現するための情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、オンライン会議システム40の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、オンライン会議システム40のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、複数のユーザ間において行われる会議に関する情報(会議情報)を電子的に記憶、管理するサービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、会議支援プログラム1031、ユーザテーブル1012、グループテーブル1013、確認テーブル1015、会議テーブル1021を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
【0014】
会議支援プログラム1031は、複数のユーザが参加する会議をファシリテート可能な会議支援ロボットを実現するためのプログラムである。具体的に、会議支援ロボットは、会議のアジェンダの管理、時間の管理、議論の整理、参加者の関与の促進、問題解決の促進、アイデアの提示、コミュニケーションの促進、会議の目標の達成、会議のプロセスの監視等の会議をファシリテートする各種支援機能(ファシリテータとしての役割)を備える。また、会議支援ロボットは、会議において議題、話し合われたこと、決定事項、アクションアイテム、次回の会議の日時などを会議の内容に関する議事録として記録する書記の役割に関する機能を含む。
具体的な動作は、システム1の動作において説明する。
なお、会議支援プログラムは実現する各種機能を自身が備える必要はなく、目的に応じて適宜外部サービスへアクセスすることにより会議支援ロボットとしての機能を発揮すれば十分である。例えば、会議支援プログラムに議事録作成のためのプログラムは含まれている必要はなく、外部の議事録作成のための人工知能モデル等を活用したサービスを利用することにより実質的に議事録作成の機能を発揮できれば足る。
会議支援プログラム1031は、機能を実現するための機械学習、深層学習等の人工知能モデルを含む。なお、会議支援プログラム1031自身が人工知能モデルを含む必要は必ずしもなく、外部の機械学習、深層学習等の人工知能モデルにかかる情報処理サービスを用いることにより各種機能を実現しても構わない。
【0015】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。
これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。なお、本開示においてサービスを利用するユーザは、必ずしもユーザテーブル1012に登録されている必要はない。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、メールアドレス、グループIDのカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0016】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
メールアドレスは、ユーザのメールアドレスを記憶する項目である。
グループIDは、ユーザが所属するグループのグループ識別情報を記憶する項目である。グループは、後述するグループテーブル1013により定義され、ユーザは、複数のグループに所属するものとしても構わない。
【0017】
グループテーブル1013は、ユーザが所属するグループに関する情報(グループ情報)を記憶し、管理するテーブルである。グループは、法人、会社、サークル、団体、会社内の部署など、ユーザが所属する任意のグループを定義することができる。
グループテーブル1013は、グループIDを主キーとして、グループID、グループ名、管理者IDのカラムを有するテーブルである。
図6は、グループテーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0018】
グループIDは、グループを識別するためのグループ識別情報を記憶する項目である。グループ識別情報は、グループごとにユニークな値が設定されている項目である。
グループ名は、グループの名称を記憶する項目である。グループ名は、任意の文字列を設定することができる。
管理者IDは、グループにおいて管理者権限を有するユーザのユーザ識別情報を記憶する項目である。管理者権限を有するユーザは、組織などのグループにおいて所定以上の地位や権限などを有するユーザを任意に定めて設定することができる。
【0019】
確認テーブル1015は、所定のユーザにより会議情報が確認(承認、合意、同意)されたことを示す情報(確認情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
確認テーブル1015は、会議ID、確認者メールアドレス、確認フラグ、日時のカラムを有するテーブルである。
図7は、確認テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【0020】
会議IDは、ユーザにより確認対象(承認対象、合意対象、同意対象)となる会議の会議識別情報を記憶する項目である。
確認者メールアドレスは、会議情報の確認者のメールアドレスを記憶する項目である。確認者のメールアドレスは、本開示にかかるサービスの利用にあたり予めユーザ登録を行う必要はない。つまり、確認者メールアドレスは、ユーザテーブル1012に含まれている必要はない。
確認フラグは、確認者による確認情報の承認手続きの完了有無を識別するための確認識別情報を記憶する項目である。確認者により会議情報の確認が完了すると、確認フラグの項目にTrueの値などの確認が完了したことを示す情報が記憶される。
日時は、確認者による会議情報の確認が行われた日時を記憶する項目である。具体的には、確認識別情報が確認フラグの項目に記憶された日時が記憶される。
【0021】
会議テーブル1021は、会議に関する情報(会議情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
会議テーブル1021は、会議名、会議ID、開催日時、開催場所、参加者ID、動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータ、議事録データのカラムを有するテーブルである。
図8は、会議テーブル1021のデータ構造を示す図である。
【0022】
会議名は、会議の名称を記憶する項目である。会議名は任意の文字列を設定することができる。例えば、会議名は、取締役会、株主総会等の会議を特定するための文字列を含む。
会議IDは、会議を識別するための会議識別情報を記憶する項目である。オンライン会議においては、開催された会議を特定可能なURL等の識別情報としても良い。
開催日時は、会議の開始日時および終了日時を含む、開催期間に関する情報を記憶する項目である。
開催場所は、会議識別情報により特定される会議が開催される場所を記憶する項目である。例えば、開催場所には、会議室名、会議室番号が記憶される。また、開催場所には、オンラインミーティング等においては当該オンラインミーティング等が開催されるルームとよばれる仮想会議室を特定するためのURL等の文字列が記憶される。
参加者IDは、会議に参加した参加者を識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。参加者IDは、1または複数の参加者にかかるユーザ識別情報を記憶する。
動画データは、会議に関する動画データを記憶する項目である。他の場所に配置された動画データファイルに対する参照情報(パス)を記憶するものとしても良い。動画データのフォーマットは、MP4、MOV、WMV、AVI、AVCHDなど任意のデータフォーマットで良い。
音声データは、会議において集音された音声データを記憶する項目である。他の場所に配置された音声データファイルに対する参照情報(パス)を記憶するものとしても良い。音声データのフォーマットは、AAC、ATRAC、mp3、mp4など任意のデータフォーマットで良い。
メッセージデータは、会議において参加者等により入力されたメッセージ文字列等を記憶する項目である。
テキストデータは、動画データの項目、音声データの項目に記憶された、動画データ、音声データに含まれる音声をテキスト情報として書き起こした書き起こしテキストに関する文字列を記憶する項目である。テキストデータは、動画データまたは音声データを入力データとして、公知の音声認識モデル等に適用することにより出力された文字列情報を記憶しても良い。
議事録データは、会議内容がまとめられた議事録に関する議事録情報を記憶する項目である。議事録データは、議事録を表現した文字列情報を記憶しても良い。議事録データは、Word、PDF等の任意のドキュメント形式のバイナリデータを記憶しても良い。
本開示において、会議支援プログラム1031により実現される会議支援ロボットは、会議に関して動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータの項目に記憶されたデータを入力データとして、議事録生成のための機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等に適用することにより議事録情報を生成することができる。
なお、議事録情報は自動生成されるものに限る必要はなく、会議に参加している任意のユーザが手作業により作成しても構わない。また、会議支援ロボットにより作成された議事録情報を、参加者にかかるユーザが適宜加筆、修正等行う構成としても構わない。
【0023】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、会議支援ロボット1042、閲覧部1043を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0024】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0025】
会議支援ロボット1042は、プロセッサが会議支援プログラム1031を実行することにより実現される、会議を支援する各種処理を実行可能な処理部である。
【0026】
閲覧部1043は、会議閲覧処理を実行する。詳細は後述する。
【0027】
<第1ユーザ端末20の構成>
第1ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0028】
<第1ユーザ端末20の記憶部201の構成>
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0029】
第1ユーザID2011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第1ユーザ端末20から第1ユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第1ユーザID2011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第1ユーザID2011には、第1ユーザ端末20を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0030】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0031】
<第1ユーザ端末20の制御部204の構成>
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0032】
<第1ユーザ端末20の入力装置206の構成>
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0033】
<第1ユーザ端末20の出力装置208の構成>
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0034】
<第2ユーザ端末30の構成>
第2ユーザ端末30は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第2ユーザ端末30は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよいし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第2ユーザ端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0035】
<第2ユーザ端末30の記憶部301の構成>
第2ユーザ端末30の記憶部301は、第2ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0036】
第2ユーザID3011はユーザのアカウントIDである。ユーザは、第2ユーザ端末30から第2ユーザID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第2ユーザID3011に基づきユーザを識別し、本開示にかかるサービスをユーザに対して提供する。なお、第2ユーザID3011には、第2ユーザ端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0037】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム3012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム3012は、第2ユーザ端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0038】
<第2ユーザ端末30の制御部304の構成>
第2ユーザ端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0039】
<第2ユーザ端末30の入力装置306の構成>
第2ユーザ端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、キーボード3065を備える。
【0040】
<第2ユーザ端末30の出力装置308の構成>
第2ユーザ端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0041】
<オンライン会議システム40の構成>
オンライン会議システム40は、複数のユーザが参加可能なオンライン会議サービスを提供する情報処理装置である。オンライン会議システム40は、本開示にかかる議事録管理サービスを提供する事業者とは異なる事業者が運営し提供する情報処理サービスであっても良い。
例えば、オンライン会議システム40は、Zoom、Teams、Google Meet等のオンライン会議サービスでも良い。
【0042】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図9は、会議処理の動作を示すフローチャートである。
図10は、議事録作成処理の動作を示すフローチャートである。
図11は、会議支援処理の動作を示すフローチャートである。
図12は、議事録閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
図13は、会議処理の動作を示す画面例である。
図14は、議事録閲覧処理の動作を示す画面例である。
【0043】
本開示において、サーバ10における会議処理、議事録作成処理、会議支援処理、議事録閲覧処理を以下に説明する。
【0044】
<会議処理>
会議処理は、複数のユーザが参加可能なオンライン会議を行う処理である。
【0045】
<会議処理の概要>
会議処理は、主催者がオンライン会議の開催設定を行い、オンライン会議へユーザを招待し、オンライン会議を開催し、オンライン会議を終了する一連の処理である。
【0046】
<会議処理の詳細>
以下に、会議処理の詳細を説明する。
【0047】
ステップS101において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、オンライン会議の開催設定を行う。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に会議処理を実行するためのページ(会議開催ページ)のURLを入力し、会議開催ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、会議開催ページを開くためのリクエストを、オンライン会議システム40へ送信する。オンライン会議システム40は、受信したリクエストに基づき、会議開催ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した会議開催ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ3081に表示する。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、会議開催ページに設けられた、オンライン会議のタイトル、会議内容の説明、開始日時、終了日時、参加者等の入力欄に入力し、オンライン会議システム40へ送信する。オンライン会議システム40は、受信したオンライン会議のタイトル、会議内容の説明、開始日時、終了日時、参加者等を含む会議情報を記憶部に記憶する。
【0048】
第1ユーザは、参加者等の入力欄に、参加者にかかるユーザのメールアドレス等を入力する。本開示においては、第1ユーザは、参加者にかかるユーザとして第1ユーザ、第2ユーザにかかるユーザのメールアドレスを参加者等の入力欄に入力する。
第1ユーザは、参加者等の入力欄には、会議支援ロボット1042を特定するためのメールアドレス等を入力する。これにより、開催されるオンライン会議の参加者として会議支援ロボット1042を招待することができる。なお、複数の会議支援ロボット1042をオンライン会議に招待しても良い。
また、会議支援ロボット1042は、複数の異なる役割(機能、ロール)ごとに複数のメールアドレス等の識別情報が割り当てられていても良い。例えば、会議支援ロボット1042には、ファシリテータとしての役割、議事録を作成するための書記としての役割、議題ごとの時間管理を行うタイムキーパーなどの複数の異なる役割ごとに複数のメールアドレス等(ファシリテータ用メールアドレス、書記用メールアドレス、タイムキーパー用メールアドレス)が割り当てられているものとする。簡単のため、会議支援ロボット1042のファシリテータとしての役割をファシリテータロボット、会議支援ロボット1042の書記としての役割を書記ロボットと呼ぶ。なお、ファシリテータロボット、会議支援ロボット1042は、単一の会議支援ロボット1042の複数の異なる機能としてではなく、複数の異なる会議支援ロボット1042により実現されても構わない。
本開示においては、第1ユーザは、参加者等の入力欄にファシリテータロボットのメールアドレス、書記ロボットのメールアドレスを入力することにより、会議支援ロボット1042であるファシリテータロボット、書記ロボットをそれぞれ招待することができる。
【0049】
ステップS102において、オンライン会議システム40は、ステップS101において記憶された参加者および会議支援ロボット1042に対して、オンライン会議へ招待するメッセージをメール等により送信する。具体的に、メッセージは、ルームとよばれる仮想会議室に対して割り当てられたURL等の文字列、タイトル、説明、開始日時、終了日時に関する会議情報を含む。
【0050】
ステップS103において、オンライン会議の開始日時において、参加者にかかるユーザは自身の情報処理端末を操作し、ウェブブラウザ等のアプリケーションを立ち上げ、メール等により受信したメッセージに記載されているURLを選択する。
具体的に、本開示において第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、仮想会議室に対して割れ当てられたURL等を選択することにより、オンライン会議室にかかる仮想会議室に入室する。なお、第1ユーザの他、ステップS102においてオンライン会議へ招待された他のユーザは、仮想会議室へ入室することができる。
【0051】
ステップS103において、サーバ10の会議支援ロボット1042は、複数のユーザが参加する会議を自動的にファシリテート可能な仮想的な会議支援ロボットを会議に参加させる支援参加ステップを実行する。支援参加ステップは、オンライン会議に仮想的な会議支援ロボットを参加させることにより、会議支援ロボットをオンライン会議に参加させるステップを実行する。
具体的に、会議支援ロボット1042は、オンライン会議の開始日時が訪れると、メール等により受信したメッセージに記載されているURLにアクセスすることによりオンライン会議にかかる仮想会議室へ自動的に入室する。なお、会議支援ロボット1042が提供する複数の役割ごとにそれぞれ同じ仮想会議室へ入室することができる。本開示においては、会議支援ロボット1042の有するファシリテータロボット、書記ロボットのそれぞれが、ファシリテータ用メールアドレス、書記用メールアドレスにおいて受信したメッセージに記載されているURLにアクセスすることによりそれぞれオンライン会議の仮想会議室へ入室する。
第1ユーザ端末20の制御部204は、会議画面D70を、第1ユーザ端末20のディスプレイ3081に表示する。
【0052】
図13は、会議処理の動作を示す画面例である。
会議画面D70は、オンライン会議に参加している複数の参加者の映像を映す参加者画像D701、D702、メッセージ欄D71、オンライン会議に参加しているファシリテータロボットが出力する映像を映すファシリテータ画像D721、オンライン会議に参加している書記ロボットが出力する映像を映す議事録画像D722、同意ボタンD731を含む。仮想会議室へは3以上のユーザ端末、複数の会議支援ロボット1042が参加可能な構成としても構わない。
【0053】
メッセージ欄D71には、会議参加者が情報処理端末を介して入力したメッセージ等の文字列が時系列に沿って表示される。また、会議に参加している会議支援ロボット1042が文字列等のメッセージをメッセージ欄D71に出力することができる。
メッセージ欄D71に表示されている情報は、会議に参加している第1ユーザ、第2ユーザのほか、会議支援ロボット1042も内容を閲覧および確認することができる。
【0054】
ファシリテータ画像D721は、一例としてファシリテータロボットが出力する任意の画像を含む。例えば、実際のファシリテータを想起可能な人物画像を、音声に合わせて動かしても構わない。これにより、会議に参加しているユーザは、会議支援ロボット1042に対して無機質な機械的な印象ではなく、親しみやすい印象を持つことができる。また、本開示にかかる情報処理サービスを提供する会社の企業ロゴ等でも構わない。
【0055】
議事録画像D722は、書記ロボットが後述する議事録作成処理により作成した会議の内容に関する議事録データを含む画像である。具体的には、議事録に含まれるテキスト情報等を含む画像情報が出力される。書記ロボットは、会議の進行に伴いリアルタイムで議事録データを作成し、議事録画像D722としてオンライン会議システム40に出力することにより、オンライン会議に参加しているユーザに対して議論されている内容を議事録の形式で共有することができる。議事録画像D722には、後述する議事録閲覧処理における議事録閲覧画面D20と同等の情報が表示されるものとしても良い。なお、議事録画像D722の共有対象は、オンライン会議に参加しているユーザのみに限られる必要はなく、オンライン会議に参加しているユーザに関連づけられた、参加者と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザが閲覧可能としても良い。
つまり、支援参加ステップにおいて会議に参加した会議支援ロボットは、複数のユーザが参加する会議の議事録を、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザに対して提示する議事録提示ステップを実行することができる。
【0056】
ステップS104において、オンライン会議システム40は、オンライン会議の開催期間が経過したことを検知するとオンライン会議を終了する。具体的に、仮想会議室と、仮想会議室に入室している第1ユーザ、第2ユーザ、会議支援ロボットとの関連付けを解除する。これにより、仮想会議室から第1ユーザ、第2ユーザ、会議支援ロボットを退出させオンライン会議を終了させる。
また、会議に参加しているユーザは、退出ボタン等を押下することにより、オンライン会議開催中の任意のタイミングで仮想会議室から退出することができる。また、会議支援ロボット1042は、全てのユーザがオンライン会議から退出したことを検知すると、オンライン会議に参加しているファシリテータロボット、書記ロボット等のすべての役割を仮想会議室から自動的に退出させることにより、オンライン会議を終了させても良い。これにより、オンライン会議の開催期間が経過する前に会議が終了した場合には、会議処理を終了させることができる。
【0057】
<議事録作成処理>
議事録作成処理は、複数のユーザが参加する会議において、会議に参加している会議支援ロボット1042が議事録を作成するための処理である。本開示においては、会議支援ロボット1042の役割の1つである書記ロボットが議事録を作成する処理を実行する。
【0058】
<議事録作成処理の概要>
議事録作成処理は、会議支援ロボット1042が、会議に関する動画データ、音声データ、テキストデータを受け付け、議事録情報を作成し、会議情報と関連付けて記憶する一連の処理である。
【0059】
<議事録作成処理の詳細>
以下に、議事録作成処理の詳細を説明する。
【0060】
ステップS301において、サーバ10の会議支援ロボット1042は、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップを実行する。
具体的に、書記ロボットは、オンライン会議に参加すると、オンライン会議システム40から、会議処理のステップS101においてユーザにより入力された会議のタイトル、開始日時、終了日時、参加者のメールアドレスを取得する。なお、オンライン会議システム40は、会議参加者に対して会議処理のステップS101において第1ユーザが入力した会議情報を出力可能に構成されている。
書記ロボットは、会議のタイトル、会議処理のステップS102において受信した開催されるオンライン会議のURL、開始日時および終了日時、参加者のメールアドレスを、それぞれ、会議テーブル1021の会議名、開催日時、参加者IDの項目に記憶する。
書記ロボットは、参加している会議を特定するための識別情報を会議IDの項目に記憶する。例えば、書記ロボットは、開催されるオンライン会議のURLを会議IDの項目に記憶しても良い。
書記ロボットは、会議の開催場所を特定するための情報を開催場所の項目に記憶する。例えば、オンライン会議における仮想会議室が開催場所である場合には、開催されるオンライン会議のURLを開催場所の項目に記憶しても良い。
これにより、書記ロボットが参加しているオンライン会議の議事録情報等を記憶するための会議情報のレコードが会議テーブル1021に新たに作成される。
なお、書記ロボットは、オンライン会議システム40に連携されている、オンライン会議システム40を運営する事業者、または、他の事業者が提供するカレンダーサービス等に記憶された情報を解析することにより会議テーブル1021の新たなレコードに記憶する会議情報を収集および特定しても良い。
【0061】
ステップS302において、オンライン会議に参加している書記ロボットは、オンライン会議システム40から出力される第1ユーザ、第2ユーザを撮影した参加者画像D701、D702、第1ユーザ、第2ユーザの発話音声、ファシリテータ画像D721、ファシリテータロボットの音声、メッセージ欄D71の情報を取得する。
書記ロボットは、取得した情報を、会議テーブル1021の、動画データ、音声データ、メッセージデータの項目に記憶する。
【0062】
ステップS303において、書記ロボットは、動画データ、音声データに含まれる音声等を解析することにより、音声を書き起こしたテキストデータを作成する。なお、テキストデータの書き起こしは、音声データを入力データとして書き起こしテキストを出力する機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等を用いることができる。
書記ロボットは、出力された書き起こしテキストを、会議テーブル1021の、テキストデータの項目に記憶する。
【0063】
ステップS304において、書記ロボットは、動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータに基づき、会議内容に関する議事録データを作成する。なお、議事録データは、動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータを入力データとして議事録文書を出力する機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等を用いることができる。
書記ロボットは、出力された議事録データを、会議テーブル1021の、議事録データの項目に記憶する。なお、議事録データは、会議において行われる複数の議題(話題)に応じた複数の議題文書を含んでも良い。具体的に、機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等に、動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータ、議事録文書を適用することにより、議題ごとの議題文書を作成することができる。
【0064】
ステップS305において、書記ロボットは、作成した議事録データを出力する。
書記ロボットは、議事録データを作成すると、作成した議事録データの文字列を含む議事録画像D722を生成し、オンライン会議システム40へ出力する。これにより、会議に参加している他のユーザも会議画面D70を通じて、議事録データの内容を確認することができる。
【0065】
書記ロボットは、議事録データを作成すると、作成した議事録データを、オンライン会議システム40が提供し、開催中の会議に関連付けて参加者がメモ、コメント等を記載機能なメモ欄に出力しても良い。これにより、会議に参加しているユーザは、当該開催中の会議に関連づけられたメモ欄を参照することにより議事録の内容を確認することができる。
書記ロボットは、議事録データを作成すると、作成した議事録データを、サーバ10の記憶部101、その他、GoogleDrive、DropBox等の任意のクラウドサービスが提供する記憶領域にテキスト等のドキュメントデータとして出力しても良い。また、書記ロボットは、当該ドキュメントデータを特定するためのURLを、メッセージ欄D71に出力することにより、会議参加中の他のユーザが当該ドキュメントデータを閲覧、編集することを促しても良い。
【0066】
ステップS302からS305までの処理は会議終了を待たずに、会議開催中にリアルタイムに実行されても良い。つまり、会議に参加しているユーザは、会議開催中に自動的に生成される議事録データを確認し、会議の議論内容を確認することができる。また、議事録データを加筆、修正し会議に参加している第1ユーザ、第2ユーザ、会議支援ロボット1042等に編集内容を共有しても良い。
なお、ステップS302からS305までの処理は会議終了後にまとめて実行しても構わない。
【0067】
<会議支援処理>
会議支援処理は、複数のユーザが参加する会議において、会議をファシリテートすることにより、会議の議事進行を円滑に促進させるために処理である。
【0068】
<会議支援処理の概要>
会議支援処理は、会議支援ロボット1042が、会議を円滑に進行させるための議事進行処理を実行し、会議において議題、話し合われたこと、決定事項、アクションアイテム、次回の会議の日時などを会議の内容に関する議事録として記録する。
【0069】
<会議支援処理の詳細>
以下に、会議支援処理の詳細を説明する。
【0070】
ステップS501において、会議支援ロボット1042のファシリテータロボット、書記ロボットは、議事録作成処理のステップS301により作成された会議情報を特定する。
会議に参加しているファシリテータロボットは、同じ会議に参加している書記ロボットから議事録作成処理により会議テーブル1021に記憶された会議情報の会議IDを取得し、特定する。
【0071】
ステップS502において、会議に参加しているファシリテータロボットは、所定の映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40出力することにより会議のアジェンダの管理、時間の管理、議論の整理、参加者の関与の促進、問題解決の促進、アイデアの提示、コミュニケーションの促進、会議の目標の達成、会議のプロセスの監視等の、会議を円滑に行うための処理を実行する。
例えば、ファシリテータロボットは、会議が開催されると、会議画面D70のメッセージ欄D71に会議の目標設定等を促す文字列を出力する。例えば、メッセージ欄D71には「まずはこの会議の目標を決めましょう。」という文字列が出力される。このように、ファシリテータロボットは、音声、映像、メッセージ等を介して、会議に参加しているユーザに対して、会議をより充実したものとなるように働きかける。
【0072】
ステップS502において、サーバ10の会議支援ロボット1042は、複数のユーザが参加する会議において、支援参加ステップにおいて会議に参加した会議支援ロボットが、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザに対して、会議情報に対する承認を促す承認催促ステップを実行する。
具体的に、ファシリテータロボットは、会議における議論内容に対して、会議に参加しているユーザに対して議論内容に同意するか否かの意思表示(承認)を行うこと促す映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40へ出力する。オンライン会議システム40は、議論内容に同意するか否かの意思表示(承認)を行うこと促す映像、音声、メッセージを、第1ユーザ端末21、第2ユーザ端末22に出力する。
例えば、ファシリテータロボットは、「会議における議論内容に同意する方は挙手してください」等の映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40へ出力する。
なお、承認を促す映像、音声、メッセージは、会議テーブル1021に記憶された動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータを解析することにより特定される所定のタイミングで出力しても良い。
例えば、会議において第1ユーザが何らかの提案を行ったタイミングで、第2ユーザが当該提案に対して同意するか否かの意思表示を行うことを促す映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40に出力しても良い。
なお、承認を促す映像、音声、メッセージは、オンライン会議に参加しているユーザのみに限られる必要はなく、オンライン会議に参加しているユーザに関連づけられた、参加者と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザに対して出力しても良い。
【0073】
ステップS502において、サーバ10の会議支援ロボット1042は、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップを実行する。承認受付ステップは、ユーザによる口頭指示、または、ユーザによる情報処理端末に対する入力操作に基づき、会議情報に対する承認を受け付ける。
具体的に、ファシリテータロボットは、会議に参加しているユーザの映像、音声、メッセージ、その他、スタンプやアイコン等による反応(リアクション)に基づき、ユーザが会議における議論内容に対して同意するか否かの意思表示を行っていることを特定し、受け付ける。例えば、ファシリテータロボットは、第2ユーザが挙手している映像に基づき、第2ユーザが会議における議論内容に対して承認を行ったもの(同意)と特定し、受け付ける。一方、ファシリテータロボットは、第2ユーザが挙手していない場合には、第2ユーザが会議における議論内容に対して承認を行っていないもの(不同意)と特定し、受け付ける。
なお、リアクションは、いいね、1から5段階等のレーティング評価、議論内容に対する感情を示すアイコンを特定するアイコン特定情報(スタンプ)、議論内容に対する感情を示す文字列等の情報を含む。
【0074】
なお、承認受付ステップは、承認催促ステップにおいて会議支援ロボットにより承認を促されることに応じて、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付けるものとしても良い。
例えば、ファシリテータロボットが、「会議における議論内容に同意する方は挙手してください」等の映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40へ出力したことに応じて、第2ユーザが挙手している映像を検知した場合に、第2ユーザが会議における議論内容に対して承認を行ったもの(同意)と特定し、受け付けても良い。
これにより、ユーザに対して会議情報の承認を促すことができる。これにより、会議を効率的に進行させることができるとともに、参加者等による会議情報に対する承認も円滑に行わせることができる。
また、会議情報に対する承認は、オンライン会議に参加しているユーザのみに限られる必要はなく、オンライン会議に参加しているユーザに関連づけられた、参加者と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザから承認を受け付けても良い。
【0075】
ステップS502において、承認受付ステップは、議事録提示ステップにおいて会議支援ロボットにより提示された議事録に対して、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付けるステップを実行する。
具体的に、ファシリテータロボットは、会議画面D70において議事録画像D722を第1ユーザおよび第2ユーザに提示した状態で、ユーザが議事録に対して同意するか否かの意思表示を行っていることを、第1ユーザおよび第2ユーザの、映像、音声、メッセージ、リアクション等から特定し、受け付けても良い。
例えば、第2ユーザが、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、議事録画像D722に対する選択操作、または、リアクション操作を実行することにより、議事録に対して同意するか否かの意思表示を行うことができるものとしても良い。ファシリテータロボットは、議事録画像D722に対する選択操作、または、リアクション操作を検知し、当該操作内容に応じて、議事録に対して同意するか否かの意思表示を特定し、受け付ける。
【0076】
ファシリテータロボットは、ユーザによる会議情報に対する同意するか否かの意思表示の特定を、オンライン会議システム40における映像、音声、メッセージ、リアクション等のみに基づく必要はない。
例えば、議事録作成処理のステップS305において作成された議事録データをクラウドサービス等におけるドキュメントデータとして記憶している場合において、第1ユーザおよび第2ユーザによる当該ドキュメントデータに対する入力操作、編集操作等に基づき、ユーザによる会議情報に対する同意するか否かの意思表示を特定しても良い。
具体的に、第1ユーザおよび第2ユーザによりドキュメントデータに対して加筆、修正された内容、ドキュメントデータに加えられた第1ユーザおよび第2ユーザが同意するか否かの意思表示を示す文字列、その他、ドキュメントデータに対して付与されたスタンプ、アイコン等のリアクションに基づき、会議情報に対する同意するか否かの意思表示を特定しても良い。
【0077】
ステップS502において、承認受付ステップは、複数のユーザが参加する会議に含まれる1または複数の議題に対する承認を受け付けるステップを実行する。
本開示においては、一例として会議における議論内容に対して、会議に参加しているユーザが、同意するか否かの意思表示を行う事例を一例として説明したが、会議の議論内容に含まれる複数の議題のそれぞれに対して、同意するか否かの意思表示を行う構成としても構わない。
この場合、ファシリテータロボットは、会議に含まれる複数の議題ごとに、承認を促す承認催促ステップを実行しても良い。例えば、ファシリテータロボットは、会議に含まれる複数の議題ごとに「議題に同意する方は挙手してください」等の映像、音声、メッセージをオンライン会議システム40へ出力する。
ファシリテータロボットは、会議に参加しているユーザの映像、音声、メッセージ、その他、スタンプやアイコン等による反応(リアクション)に基づき、ユーザが議題に対して同意するか否かの意思表示を行っていることを特定し、受け付ける。例えば、ファシリテータロボットは、第2ユーザが挙手している映像に基づき、第2ユーザが議題に対して承認を行ったもの(同意)と特定し、受け付ける。一方、ファシリテータロボットは、第2ユーザが挙手していない場合には、第2ユーザが議題に対して承認を行っていないもの(不同意)と特定し、受け付ける。
また、ファシリテータロボットは、支援参加ステップにおいて前記会議に参加した前記会議支援ロボットは、前記複数のユーザが参加する会議の議題ごとの時間管理を行うことが可能としても良い。
【0078】
また、会議または議題に対する承認は、オンライン会議に参加しているユーザのみに限られる必要はなく、オンライン会議に参加しているユーザに関連づけられた、参加者と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザから受け付けても良い。例えば、オンライン会議に参加しているユーザに関連づけられた、参加者と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザは、後述する議事録閲覧処理における議事録閲覧画面D20を介して、会議、議事録、議題に対する承認を行うことができる。
【0079】
ステップS503において、サーバ10の会議支援ロボット1042は、承認受付ステップにおいて受け付けた承認を受け付けることにより、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップを実行する。
具体的に、書記ロボットは、ステップS502において特定した会議に参加しているユーザの同意するか否かの意思表示に基づき、会議テーブル1021の議事録データの項目にユーザごとの「同意」、「不同意」、「その他」の意思表示を示す文字列を関連付けて記憶する。
例えば、書記ロボットは、議事録作成処理のステップS304において作成された議事録データに対して、「第2ユーザは同意(Y-M-D h:m:s)」等の同意日時をタイムスタンプとして含む、第2ユーザの意思表示を示す文字列を挿入する。これにより、会議に参加しているユーザが会議の内容に関して同意したか否かが、会議情報と関連付けて記憶される。
【0080】
ステップS503において、承認記憶ステップは、会議情報に含まれる1または複数の議題に関する情報と、議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶ステップを実行する。承認記憶ステップは、承認受付ステップにおいて承認を受け付けた1または複数の議題に、議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶するステップを実行する。
具体的に、書記ロボットは、ステップS502において会議に含まれる複数の議題ごとに、ステップS502において特定した会議に参加しているユーザの同意するか否かの意思表示に基づき、会議テーブル1021の議事録データの項目に、議題ごと、ユーザごとの「同意」、「不同意」、「その他」の意思表示を示す文字列を関連付けて記憶しても良い。
例えば、書記ロボットは、議事録作成処理のステップS304において作成された議事録データに含まれる複数の議題文書のそれぞれに対して、「議題文書Aに第2ユーザは同意(Y-M-D h:m:s)」等の議題と、当該議題に対する同意日時をタイムスタンプとして含む、第2ユーザの意思表示を示す文字列を挿入する。これにより、会議に参加しているユーザが会議に含まれるどの議題に関して同意したのかが、会議情報と関連付けて記憶される。
【0081】
<議事録閲覧処理>
議事録閲覧処理は、ユーザが議事録を閲覧するための処理である。
本開示においては、一例として第1ユーザによる議事録閲覧処理を説明するが、議事録閲覧処理は第1ユーザに限られず、第2ユーザの他、本開示にかかる情報処理サービスの任意のユーザが実行できるものとしても構わない。例えば、第1ユーザ、第2ユーザ(参加者)と同じグループに属している他のユーザ、参加者が所属するグループの上司等の管理者ユーザが実行可能なものとしても良い。
【0082】
<議事録閲覧処理の概要>
議事録閲覧処理は、議事録閲覧ページにアクセスし、会議情報を取得し、会議情報に含まれる議事録情報をユーザに表示する一連の処理である。
なお、本開示においてはサーバ10が提供する議事録閲覧画面D20により会議に関する議事録をユーザに対して提示する構成を一例として説明するが、それに限られない。
例えば、議事録作成処理において、サーバ10の制御部104は、議事録データをGoogleDrive、DropBox等の任意のクラウドサービスが提供する記憶領域にテキスト等のドキュメントデータとして出力する場合には、ユーザは、当該クラウドサービスにアクセスすることにより議事録データを閲覧できるものとしても構わない。本開示にかかる議事録閲覧処理は、そのような、他の事業者等が運営するクラウドサービスを介した処理を含む。
また、その他、会議支援ロボット1042の書記ロボットが会議に参加することにより、オンライン会議システム40の会議画面D70の議事録画像D722を介して、議事録データを第1ユーザ、第2ユーザに対して出力しても良い。このような処理も議事録閲覧処理に含まれる。
【0083】
<議事録閲覧処理の詳細>
以下に、議事録閲覧処理の詳細を説明する。
【0084】
ステップS701において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、議事録閲覧処理を実行するためのウェブページ(議事録閲覧ページ)のURL等を入力することにより議事録閲覧ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、議事録閲覧ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、議事録を閲覧するための議事録閲覧ページを第1ユーザ端末20へ送信する。
【0085】
ステップS702において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議事録閲覧ページに用意された、閲覧対象となる議事録を特定するための会議ID入力欄に会議IDを入力する。例えば、会議処理のステップS103において受信したオンライン会議のURL等を入力する。第1ユーザ端末20の制御部204は、会議IDを含むリクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の制御部104は、受信した会議IDに基づき、会議テーブル1021の会議IDの項目を検索し、議事録データを含む会議情報を取得する。サーバ10の制御部104は、取得した議事録データに基づき議事録閲覧画面を生成し、第1ユーザ端末20へ送信する。
【0086】
ステップS703において、第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議事録閲覧画面を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0087】
図14は、議事録閲覧処理の動作を示す画面例である。
議事録閲覧ページは、議事録閲覧画面D20を含む。議事録閲覧画面D20は、議題文書D201、D202、D203・・・を含む。議題文書D201、D202、D203は、それぞれ、議題の概要を示す見出しテキストD2011、D2021、D2031、文書データD2012、D2022、D2032、開始日時D2014、D2024、D2034、終了日時D2015、D2025、D2035、承認情報D2016、D2026、D2036を含む。また、議題文書D202は、アイコンD21と関連付けられて提示される。
また、議事録閲覧画面D20を閲覧するユーザは、会議にかかる動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータ等の会議テーブルに記憶された会議情報を会議IDにより参照し、閲覧、視聴等が可能な構成としても良い。また、議事録閲覧画面D20において、会議、議事録、議題に関する承認操作を受付可能な構成としても良い。
【0088】
ステップS703において、第1ユーザ端末20の制御部204は、会議情報を、承認記憶ステップにおいて承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、会議情報に含まれる議事録を議事録閲覧画面D20に、議題ごとに誰により承認されたのかを示す承認情報D2016、D2026、D2036を表示する。第1ユーザ端末20の制御部204は、会議情報と承認されたことを示す情報とを関連付けて、第1ユーザに対して提示する。
【0089】
ステップS703において、議事録提示ステップは、会議支援ロボットが、複数のユーザが参加する会議の議事録に含まれる1または複数の議題を提示するステップを実行する。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、議事録閲覧画面D20に、会議に含まれる複数の議題の議題文書D201、D202、D203のそれぞれを、当該議題文書ごとに誰により承認されたのかを示す承認情報D2016、D2026、D2036と関連付けて、第1ユーザに対して表示する。
【0090】
ステップS703において、議事録提示ステップは、議事録に含まれるテキストのうち複数のユーザが参加する会議において会議に参加したユーザにより活発に議論が行われた箇所を識別可能な態様で提示するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の制御部104は、ステップS702において取得した会議情報に含まれる動画データ、音声データ、メッセージデータ、その他、会議参加中のユーザが行ったリアクション等のデータに基づき、会議において活発に議論が行われた、議題、または、議事録ならびに議題に含まれる箇所を特定する。例えば、活発に議論が行われた期間を特定しても良い。本開示においては、一例として活発に議論が行われた議題文書を特定する例を説明する。
サーバ10の制御部104は、活発に議論が行われた議題文書(議題文書D202とする)を特定する情報を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議題文書を特定する情報に基づき、議題文書D202に、アイコンD21を関連付けて提示する。なお、第1ユーザ端末20の制御部204は、議題文書D202の枠や背景の色を、議題文書D201、D203と異なる色にしたり、枠を太くしたり、文字の色を変えることにより、議題文書D202が活発に議論が行われた箇所であることを第1ユーザに識別可能な態様で提示しても良い。
同様に、議事録中において活発に議論が行われた箇所、議題中において活発に議論が行われた箇所を、識別可能な態様で提示しても良い。
【0091】
また、会議において活発に議論が行われた箇所の特定は、議事録作成処理のステップS304において実行しても良い。具体的に、会議に参加している書記ロボットが、会議の動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータ等に基づき、作成する議事録データのうち議論が活発に行われた箇所の背景色、文字色、文字のスタイル(太字、斜体)等を変更することにより、議事録データ自体に、活発に議論が行われた箇所を特定する情報を付与しても構わない。
これにより、クラウドサービス等を介して議事録データ等の会議情報を閲覧するユーザも、議事録文書、議題文書の中においてどのような箇所において活発に議論が行われたのかを容易に特定することができる。会議内容を容易に振り返ることができる。
なお、活発に議論が行われた箇所の特定は、オンライン会議において発話している参加者の人数、発話量、発話音声の大きさ、その他、オンライン会議における音量の大きさに基づき特定しても良い。動画データ、音声データ、メッセージデータ、テキストデータ等に基づき、機械学習、深層学習等の人工知能モデルを適用することにより特定しても良い。
【0092】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図15は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0093】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0094】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0095】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0096】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0097】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0098】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(
図15)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0099】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0100】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0101】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0102】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0103】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0104】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0105】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0106】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに複数のユーザ間で合意した内容を管理させるための管理プログラムであって、プロセッサは、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップ(S501)と、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップ(S502)と、承認受付ステップにおいて受け付けた承認を受け付けることにより、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップ(S503)と、会議情報を、承認記憶ステップにおいて承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップ(S703)と、を実行する、管理プログラム。
これにより、会議において議論された議題に関して、会議に参加したユーザ、または、当該ユーザに関連づけられた上司等の管理者にかかる所定のユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。また、記憶された会議情報を、承認されたことを示す情報と関連付けて、会議に参加したユーザ、所定のユーザが閲覧することができる。
【0107】
(付記2)
プロセッサが、複数のユーザが参加する会議を自動的にファシリテート可能な仮想的な会議支援ロボットを会議に参加させる支援参加ステップ(S103)と、を実行する、付記1記載の管理プログラム。
これにより、会議に参加した会議支援ロボットが会議をファシリテートすることにより、会議を効率的に進行させることができる。また、会議参加者の中からファシリテーター等を選択することなしに、参加者全員が会議に集中して参加することができる。
【0108】
(付記3)
複数のユーザが参加する会議は、仮想的な会議室に複数のユーザがオンラインで参加することにより開催されるオンライン会議であり、支援参加ステップ(S103)は、オンライン会議に仮想的な会議支援ロボットを参加させることにより、会議支援ロボットをオンライン会議に参加させるステップである、付記2記載の管理プログラム。
これにより、会議支援ロボットをオンライン会議サービスに参加させることにより、会議支援ロボットを簡単に会議に参加させることができる。会議支援ロボットが会議をファシリテートすることにより、会議を効率的に進行させることができる。
【0109】
(付記4)
プロセッサが、複数のユーザが参加する会議において、支援参加ステップにおいて会議に参加した会議支援ロボットが、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザに対して、会議情報に対する承認を促す承認催促ステップ(S502)と、を実行し、承認受付ステップ(S502)は、承認催促ステップにおいて会議支援ロボットにより承認を促されることに応じて、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付けるステップである、付記2記載の管理プログラム。
会議支援ロボットにより、ユーザに対して会議情報の承認を促すことができる。これにより、会議を効率的に進行させることができるとともに、参加者等による会議情報に対する承認も円滑に行わせることができる。
【0110】
(付記5)
支援参加ステップにおいて会議に参加した会議支援ロボットは、複数のユーザが参加する会議の議題ごとの時間管理を行うことが可能である、付記2記載の管理プログラム。
これにより、会議に含まれる複数の議題の時間管理を会議支援ロボットに行わせることができる。会議を効率的に進行させることができる。
【0111】
(付記6)
複数のユーザに関連づけられた所定のユーザは、複数のユーザが属する組織において指定される管理者にかかるユーザである、付記1記載の管理プログラム。
これにより、会議に参加したユーザに関連づけられた上司等の管理者にかかる所定のユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。
【0112】
(付記7)
承認受付ステップ(S502)は、ユーザによる口頭指示、または、ユーザによる情報処理端末に対する入力操作に基づき、会議情報に対する承認を受け付けるステップである、付記1記載の管理プログラム。
これにより、会議に参加するユーザ等は、会議中の口頭指示、または、情報処理端末による入力操作等の会議中に会議情報に対して示した承認の意思に基づき、会議情報を承認することができる。つまり、ユーザに対して特別な承認作業の負担をさせることなく、ユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。
【0113】
(付記8)
承認受付ステップ(S502)は、複数のユーザが参加する会議に含まれる1または複数の議題に対する承認を受け付けるステップであり、承認記憶ステップ(S503)は、会議情報に含まれる1または複数の議題に関する情報と、議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶ステップである、付記1記載の管理プログラム。
これにより、会議に複数の話題に関する議題が含まれている場合において、会議に参加するユーザ等は、それぞれの議題に対して承認を行うことができる。ユーザ等が会議に含まれる複数の議題のそれぞれに合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。
【0114】
(付記9)
支援参加ステップにおいて会議に参加した会議支援ロボットは、複数のユーザが参加する会議の議事録を、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザに対して提示する議事録提示ステップ(S103)と、を実行し、承認受付ステップ(S502)は、議事録提示ステップにおいて会議支援ロボットにより提示された議事録に対して、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付けるステップである、付記2記載の管理プログラム。
これにより、会議に参加するユーザ等は、会議支援ロボットにより提示された会議の議事録の内容を閲覧し、会議情報を承認することができる。
具体的に、会議に参加するユーザ等は、会議音声、動画、テキスト等を確認することは不要な情報が多数含まれており負荷が高いが、会議内容がまとめられた議事録を閲覧することにより、会議において議論された内容を短時間で正確に把握することができる。また、内容を十分に理解した上で適切に会議情報に対する承認を行うことができる。
【0115】
(付記10)
議事録提示ステップ(S703)は、議事録に含まれるテキストのうち複数のユーザが参加する会議において当該会議に参加したユーザにより活発に議論が行われた箇所を識別可能な態様で提示するステップである、付記9記載の管理プログラム。
これにより、会議に参加するユーザ等は、提示される議事録において活発に議論が行われた箇所を閲覧することで、会議において特に重要な事項を短時間で正確に把握することができる。また、内容を十分に理解した上で適切に会議情報に対する承認を行うことができる。
【0116】
(付記11)
議事録提示ステップ(S703)は、会議支援ロボットが、複数のユーザが参加する会議の議事録に含まれる1または複数の議題を提示するステップであり、承認受付ステップ(S502)は、1または複数の議題に対する承認を受け付けるステップであり、承認記憶ステップ(S503)は、承認受付ステップにおいて承認を受け付けた1または複数の議題に、議題に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶するステップである、付記9記載の管理プログラム。
これにより、会議に複数の話題に関する議題が含まれている場合において、会議に参加するユーザ等は、それぞれの議題に対応する議事録を閲覧し、それぞれの議事録に対して承認を行うことができる。ユーザ等が会議に含まれる複数の議題のそれぞれに合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。
【0117】
(付記12)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、情報処理装置に、付記1から11のいずれか記載の管理プログラムを提供することを含む、情報処理システムの製造方法。
これにより、会議において議論された議題に関して、会議に参加したユーザ、または、当該ユーザに関連づけられた上司等の管理者にかかる所定のユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。また、記憶された会議情報を、承認されたことを示す情報と関連付けて、会議に参加したユーザ、所定のユーザが閲覧することができる。
【0118】
(付記13)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップ(S301)と、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップ(S502)と、承認受付ステップにおいて受け付けた承認を受け付けることにより、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップ(S503)と、会議情報を、承認記憶ステップにおいて承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップ(S703)と、を実行する情報処理装置。
これにより、会議において議論された議題に関して、会議に参加したユーザ、または、当該ユーザに関連づけられた上司等の管理者にかかる所定のユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。また、記憶された会議情報を、承認されたことを示す情報と関連付けて、会議に参加したユーザ、所定のユーザが閲覧することができる。
【0119】
(付記14)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、コンピュータが、複数のユーザが参加する会議の内容に関する会議情報を受け付ける会議受付ステップ(S501)と、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に対し、会議に参加する複数のユーザのうちの少なくとも一部、または、複数のユーザに関連付けられた所定のユーザから、会議情報に対する承認を受け付ける承認受付ステップ(S502)と、承認受付ステップにおいて受け付けた承認を受け付けることにより、会議受付ステップにおいて受け付けた会議情報に、会議の内容に関して参加者が承認したことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップ(S503)と、会議情報を、承認記憶ステップにおいて承認されたことを示す情報と関連付けて閲覧可能とさせる承認閲覧ステップ(S703)と、を実行する情報処理方法。
これにより、会議において議論された議題に関して、会議に参加したユーザ、または、当該ユーザに関連づけられた上司等の管理者にかかる所定のユーザ等が会議に対して合意したことを証跡として会議情報と関連付けて記憶することができる。また、記憶された会議情報を、承認されたことを示す情報と関連付けて、会議に参加したユーザ、所定のユーザが閲覧することができる。
【符号の説明】
【0120】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 第1ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 第2ユーザ端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、40 オンライン会議システム、401 記憶部、404 制御部、406 入力装置、408 出力装置