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特開2024-123809文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123809
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/023 20060101AFI20240905BHJP
   G06F 40/129 20200101ALI20240905BHJP
【FI】
G06F3/023 470
G06F40/129
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031516
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蟻田 伸
(72)【発明者】
【氏名】柴田 真梨
【テーマコード(参考)】
5B020
5B109
【Fターム(参考)】
5B020AA07
5B020BB02
5B020GG14
5B109MA11
(57)【要約】
【課題】対象のアプリケーションプログラムの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上する。
【解決手段】変換候補取得部が、入力された入力文字列について、辞書を用いて検索された変換候補を取得する。調整部が、変換候補の並びを調整する。確定操作受付部は、変換候補取得部が取得した変換候補を、調整部によって調整された並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する。調整部は、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書の種類に応じて推定し、変換候補取得部が取得した変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された入力文字列について、辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得部と、
前記変換候補取得部が取得した前記変換候補の並びを調整する調整部と、
前記変換候補取得部が取得した前記変換候補を、前記調整部によって調整された並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付部と、
前記アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶する記憶部と、を備え、
前記辞書は、前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられ、
前記調整部は、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書の種類に応じて推定し、前記変換候補取得部が取得した前記変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整する、
文字入力装置。
【請求項2】
入力された入力文字列について、辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得部と、
前記変換候補取得部が取得した前記変換候補を表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付部と、
前記アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶する記憶部と、を備え、
前記辞書は、前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられ、
前記変換候補取得部は、前記確定文字列を出力する対象の前記アプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて検索された前記変換候補を取得する、
文字入力装置。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムとともに、このアプリケーションプログラムの種類を上位装置から取得する分類取得部を備えた、請求項1、または2に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記アプリケーションプログラム毎に、そのアプリケーションプログラムに出力された前記確定文字列が検索された辞書の種類を集計し、その集計結果に基づき、当該アプリケーションプログラムの種類を決定する種類決定部を備えた、請求項1、または2に記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラム毎に、そのアプリケーションプログラムの種類を設定する設定操作を受け付ける設定操作受付部を備えた、請求項1、または2に記載の文字入力装置。
【請求項6】
アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶部に記憶するとともに、辞書が前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられた文字入力装置のコンピュータが、
入力された入力文字列について、前記辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補の並びを調整する調整ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補を、前記調整ステップで調整した並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付ステップと、を実行し、
前記調整ステップは、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書の種類に応じて推定し、前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整するステップである、
文字入力方法。
【請求項7】
アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶部に記憶するとともに、辞書が前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられた文字入力装置のコンピュータが、
入力された入力文字列について、前記辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補を表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付ステップと、を実行し、
前記変換候補取得ステップは、前記確定文字列を出力する対象の前記アプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて検索された前記変換候補を取得するステップである、
文字入力方法。
【請求項8】
アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶部に記憶するとともに、辞書が前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられた文字入力装置のコンピュータに、
入力された入力文字列について、前記辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補の並びを調整する調整ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補を、前記調整ステップで調整した並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付ステップと、を実行させ、
前記調整ステップは、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書の種類に応じて推定し、前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整するステップである、
文字入力プログラム。
【請求項9】
アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶部に記憶するとともに、辞書が前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられた文字入力装置のコンピュータに、
入力された入力文字列について、前記辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得ステップと、
前記変換候補取得ステップで取得した前記変換候補を表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付ステップと、を実行させ、
前記変換候補取得ステップは、前記確定文字列を出力する対象の前記アプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて検索された前記変換候補を取得するステップである、
文字入力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、文字列を入力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末(スマートフォン、タブレット端末等)、パーソナルコンピュータ(PC)等の様々な電子機器には、文字入力装置が適用されている。文字入力装置は、ユーザの入力操作によって入力された入力文字列に対する変換候補を抽出する。例えば、日本語入力の文字入力装置は、入力文字列がかな文字列で入力され、入力文字列をかな漢字変換した文字列を変換候補として抽出する。変換候補には、予測変換候補も含まれる。文字入力装置は、ユーザによって選択された変換候補を、入力文字列に対する確定文字列に確定する。
【0003】
ユーザは、表示された変換候補の中から、所望の変換候補を確定文字列として選択する。したがって、文字入力装置は、変換候補の表示において、ユーザが入力したい文字列(確定文字列)を上位に表示させることによって、ユーザの操作性を向上できる。
【0004】
文字入力装置は、入力文字列に対する確定文字列の履歴(文字列の入力履歴)に基づいて学習した学習結果を基に、変換候補を表示する順番(変換候補の並び)を調整する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-310589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザが文字列を入力する対象のアプリケーションプログラム(以下、単にアプリと言う。)には、様々な種類のものがある。例えば、ビジネスにかかる連絡で使用するメッセージアプリ、SNS(Social Networking Service)等で友人等との会話や連絡に使用するSNSアプリ、移動経路等の検索に用いる地図アプリがある。
【0007】
ユーザは、様々な種類のアプリを、状況に応じて使い分けている。また、ユーザは、アプリの種類で、入力したい語彙(確定文字列)が変化する。例えば、対象のアプリが地図アプリである場合、地名(住所)、駅名、ランドマーク名等がユーザの入力したい語彙であり、SNSアプリである場合、流行語、注目語がユーザの入力したい語彙である。
【0008】
したがって、従来の文字入力装置は、ある種類のアプリでは、ユーザが入力したい語彙を変換候補の上位に表示させることはできるが、他の種類のアプリでは、ユーザが入力したい語彙を変換候補の上位に表示させることができないことがあった。すなわち、従来の文字入力装置は、ある種類のアプリでは、ユーザの操作性の向上が図れるだけであって、他の種類のアプリでは、ユーザの操作性を低下させるという問題があった。
【0009】
この発明の目的は、対象のアプリケーションプログラムの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の文字入力装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0011】
変換候補取得部は、入力された入力文字列について、辞書を用いて検索された変換候補を取得する。例えば、日本語入力の文字入力装置で使用する辞書には、読みと、語彙とが対応付けて登録されている。語彙は、例えば、対応づけられている読みをかな漢字変換した文字列である。変換候補取得部が取得する変換候補は、例えば、入力文字列と読みとが完全一致する語彙だけであってもよいが、入力文字列と読みとが完全一致しておらず、入力文字列が読みに対して前方一致する語彙(所謂、予測変換候補)も含んでいてもよい。
【0012】
調整部は、変換候補取得部が取得した変換候補の並びを調整する。確定操作受付部は、変換候補取得部が取得した変換候補を、調整部によって調整された並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する。
【0013】
また、記憶部は、アプリケーションプログラムを種類で分類した分類データを記憶する。また、辞書も、アプリケーションプログラムの種類別に設けられている。
【0014】
そして、調整部は、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書の種類に応じて推定し、変換候補取得部が取得した変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整する。
【0015】
この構成によれば、変換候補取得部が取得した変換候補の並びが、確定文字列を出力するアプリケーションプログラムの種類に応じて調整される。これにより、対象のアプリケーションプログラム(確定文字列を出力するアプリケーションプログラム)の種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【0016】
また、この発明の文字入力装置は、例えば、
入力された入力文字列について、辞書を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得部と、変換候補取得部が取得した変換候補を表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付部と、アプリケーションプログラムを種類で分類した分類データを記憶する記憶部と、を備え、
辞書は、アプリケーションプログラムの分類別に設けられ、
変換候補取得部は、確定文字列を出力する対象のアプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて検索された変換候補を取得する、
という構成にしてもよい。
【0017】
この構成によれば、確定文字列を出力するアプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて変換候補が検索される。したがって、この構成であっても、対象のアプリケーションプログラム(確定文字列を出力するアプリケーションプログラム)の種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【0018】
また、文字入力装置は、例えば、アプリケーションプログラムとともに、このアプリケーションプログラムの種類を上位装置から取得する分類取得部を備える構成であってもよい。
【0019】
また、文字入力装置は、例えば、アプリケーションプログラム毎に、そのアプリケーションプログラムに出力された確定文字列が検索された辞書の種類を集計し、その集計結果に基づき、当該アプリケーションプログラムの種類を決定する種類決定部を備える構成であってもよい。
【0020】
また、文字入力装置は、例えば、アプリケーションプログラム毎に、そのアプリケーションプログラムの種類を設定する設定操作を受け付ける設定操作受付部を備える構成であってもよい。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、対象のアプリケーションプログラムの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】この例の文字入力装置が適用される電子機器の外観を示す概略図である。
図2】この例のスマホの主要部の構成を示すブロック図である。
図3】辞書DBの構成を示す図である。
図4】この例のスマホにおける文字入力処理を示すフローチャートである。
図5】変形例1のスマホにおける文字入力処理を示すフローチャートである。
図6】変形例2のスマホにおけるアプリのダウンロードにかかる処理を示すフローチャートである。
図7】変形例4のスマホの主要部の構成を示すブロック図である。
図8】集計部が生成する集計データを説明する図である。
図9】変形例4のスマホにおける文字入力処理を示すフローチャートである。
図10】変形例4のスマホが、アプリ記憶部に記憶しているアプリの種類を更新する種類更新処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施形態について説明する。
【0024】
<1.適用例>
ここでは、文字列入力装置をスマートフォンに適用した場合を例にして説明するが、文字列入力装置は、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(デスクトップPC)等の他の電子機器にも適用できる。
【0025】
図1は、この例の文字入力装置を適用したスマートフォンの外観を示す概略図である。この例のスマートフォン1(以下、スマホ1と言う。)の表示器51の画面には、タッチパネル52が貼付されている。スマホ1は、ユーザによって押下されたタッチパネル52の押下位置(表示器51の画面上の押下位置)を検知することにより、ユーザの入力操作を検知する。
【0026】
スマホ1は、その時点において起動しているアプリケーションプログラム(以下、単にアプリと言う。)であって、選択されているアプリに対する文字列の入力を受け付ける。この例では、日本語の文字入力を例にして説明する。図1に示すように、スマホ1の画面には、ユーザによる文字列の入力操作を受け付けるとき、キー表示領域60、文字列表示領域61、および変換候補表示領域62が表示される。
【0027】
キー表示領域60には、ユーザが文字列を入力するときに操作(押下)する複数のキー画像が表示される。文字列表示領域61には、ユーザがスマホ1において入力した未確定文字列、および確定文字列が表示される。変換候補表示領域62には、文字列表示領域61に表示されている未確定文字列に対する変換候補が表示される。未確定文字列は、ユーザがキー表示領域60内に表示されているキー画像を操作して入力した文字列である。確定文字列は、ユーザが未確定文字列に対して確定操作を行った文字列である。確定操作には、変換候補表示領域62に表示されている変換候補を選択する操作が含まれる。
【0028】
なお、変換候補表示領域62には、確定操作が行われたとき、今回の確定操作で確定された確定文字列につづく繋がり候補が表示される構成であってもよい。
【0029】
また、この例のスマホ1は、ダウンロードしているアプリ毎に、そのアプリの種類(カテゴリ)を示す分類データを記憶している。すなわち、スマホ1は、アプリと、そのアプリの種類を対応付けた分類データを記憶している。アプリの種類は、例えば、地図アプリ、SNSアプリ、ビジネスアプリである。また、この例のスマホ1は、アプリの種類毎に、辞書(例えば、地図アプリ用辞書、SNSアプリ用辞書、ビジネスアプリ用辞書)を有している。辞書には、読みと語彙とが対応付けて登録されている。変換候補表示領域62に表示される変換候補は、辞書に登録されている読みが入力文字列(未確定文字列)と完全一致する語彙の文字列だけであってもよいが、辞書に登録されている読みが入力文字列と完全一致していないが、前方一致している語彙の文字列(所謂、予測変換候補)が含まれていてもよい。
【0030】
なお、スマホ1は、ユーザの画面の視認性の観点から、キー表示領域60、文字列表示領域61、および変換候補表示領域62については、常に表示する構成であるよりも、ユーザによる文字列の入力操作を受け付けるときに限って表示する構成であるほうが好ましい。
【0031】
この例のスマホ1は、ユーザによって文字列の入力操作が行われるアプリの種類に対応する種類の辞書を用いて検索された変換候補の優先度を、他の種類の辞書を用いて検索された変換候補の優先度よりも高くする。例えば、ユーザによって文字列の入力操作が行われるアプリの種類が地図アプリであれば、地図アプリ用辞書を用いて検索された変換候補を、他の種類の辞書(SNSアプリ用辞書、ビジネスアプリ用辞書等)を用いて検索された変換候補よりも優先度を高くする。この例では、優先度の高い変換候補ほど、変換候補表示領域62に表示される順番が前になる。ユーザによって文字列の入力操作が行われるアプリが、この発明で言う対象のアプリケーションプログラムである。
【0032】
したがって、この例のスマホ1は、ユーザによって文字列の入力操作が行われるアプリの種類に応じて、変換候補表示領域62に表示される変換候補の並びを調整することができる。言い換えれば、この例のスマホ1は、ユーザによって文字列の入力操作が行われるアプリの種類に応じて、その種類のアプリでユーザが入力したい語彙が、変換候補として変換候補表示領域62の上位に表示される。これにより、ユーザが文字列の入力操作を行うアプリの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【0033】
<2.構成例>
図2は、この例のスマホの主要部の構成を示すブロック図である。この例のスマホ1は、制御ユニット11と、画面表示部12と、操作位置検出部13と、通信部14と、辞書データベース15(辞書DB15)と、アプリ記憶部16と、表示器51と、タッチパネル52とを備えている。
【0034】
制御ユニット11は、スマホ1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット11は、変換候補取得部21、調整部22、確定文字列取得部23、アプリ実行部24を有する。制御ユニット11が有する変換候補取得部21、調整部22、確定文字列取得部23、アプリ実行部24については後述する。
【0035】
画面表示部12は、制御ユニット11からの指示にしたがって、表示器51における画面表示を制御する。
【0036】
操作位置検出部13は、表示器51の画面上に貼付されているタッチパネル52上におけるユーザの操作位置(押下位置)を検出し、制御ユニット11に出力する。
【0037】
通信部14は、インタネット等のネットワークを介して接続されたサーバとの間でデータ通信を行う。例えば、通信部14は、ネットワークを介して接続されたサーバから、スマホ1本体で実行するアプリのダウンロード、Webページの取得、他の携帯端末等との音声通信、電子メールの送受信、SNS(Social Networking Service)等にかかる通信も行う。
【0038】
辞書DB15には、図3に示すように、一般辞書15a、地図アプリ用辞書15b、SNSアプリ用辞書15c、ビジネスアプリ用辞書15d等が登録されている。一般辞書15aは、アプリの種類とは関係なく共通して使用される辞書である。地図アプリ用辞書15bは、地図アプリにおける文字列の入力に適した語彙を登録した辞書である。例えば、地図アプリ用辞書15bは、住所、駅名、ランドマーク名等を語彙として登録した辞書である。SNSアプリ用辞書15cは、SNSアプリにおける文字列の入力に適した語彙を登録した辞書である。例えば、SNSアプリ用辞書15cは、流行語、略語、若者言葉等を語彙として登録した辞書である。ビジネスアプリ用辞書15dは、ビジネスアプリにおける文字列の入力に適した語彙を登録した辞書である。例えば、ビジネスアプリ用辞書15dは、ビジネス用語を語彙として登録した辞書である。各辞書には、語彙別に、その語彙の文字列、読み文字列、品詞等が対応付けて登録されている。
【0039】
なお、図3では、地図アプリ用辞書15b、SNSアプリ用辞書15c、ビジネスアプリ用辞書15dを例示しているだけであり、アプリの分類が3種類であるという意味ではない。アプリの分類は、2種類以上であれば、何種類であってもよい。また、アプリの種類毎に、その種類のアプリにおける文字列の入力に適した語彙を登録した辞書が辞書DB15に登録される。
【0040】
アプリ記憶部16には、Webサーバ等からダウンロードしたアプリが記憶される。スマホ1は、アプリ記憶部16に記憶しているアプリを実行できる。また、アプリ記憶部16は、記憶しているアプリ毎に、そのアプリの種類を記憶する。
【0041】
次に、制御ユニット11が有する変換候補取得部21、調整部22、確定文字列取得部23、アプリ実行部24について説明する。
【0042】
アプリ実行部24は、ユーザが指定したアプリを実行する。
【0043】
変換候補取得部21は、ユーザによって入力された入力文字列(未確定文字列)に対する変換候補を、辞書DB15に登録されている各種辞書(一般辞書15a、地図アプリ用辞書15b、SNSアプリ用辞書15c、ビジネスアプリ用辞書15d等)を用いて取得する。変換候補取得部21において取得される変換候補は、各辞書に登録されている読みが入力文字列(未確定文字列)と完全一致する語彙の文字列だけであってもよいが、辞書に登録されている読みが入力文字列と完全一致していないが、前方一致している語彙の文字列(所謂、予測変換候補)が含まれていてもよい。
【0044】
調整部22は、変換候補取得部21が取得した変換候補の並びを、対象のアプリの種類に応じて調整する。
【0045】
確定文字列取得部23は、ユーザによって確定操作が行われた確定文字列を対象のアプリに出力する。
【0046】
ここで言う対象のアプリとは、確定文字列取得部23が確定文字列を出力するアプリであり、その時点において、アプリ実行部24において実行されているアプリである。
【0047】
スマホ1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字入力プログラムを実行したときに、変換候補取得部21、調整部22、確定文字列取得部23、アプリ実行部24として動作する。また、メモリは、この発明にかかる文字入力プログラムを展開する領域や、この・文字入力プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字入力方法を実行するコンピュータである。
【0048】
<3.動作例>
図4は、この例のスマホにおける文字入力処理を示すフローチャートである。スマホ1は、ユーザによって文字入力が行われるアプリ(対象のアプリ)をアプリ実行部24で実行している。表示器51の画面には、キー表示領域60、文字列表示領域61、および変換候補表示領域62が表示されている。スマホ1は、ユーザによる文字入力操作を受け付けると(s1)、その時点における未確定文字列に今回入力された文字を追加する(s3)。例えば、スマホ1は、未確定文字列が入力されていないときに、今回の文字入力操作で入力された文字が「き」であった場合、s3で「き」を未確定文字列にする。また、スマホ1は、未確定文字列が「き」であるときに、今回の文字入力操作で入力された文字が「ょ」であった場合、s3で「きょ」を未確定文字列にする。
【0049】
変換候補取得部21は、s3で得た未確定文字列について、辞書DB15に登録されている各種辞書を用いて検索された変換候補を取得する(s4)。この例では、s4で取得される変換候補には、予測変換候補が含まれる。
【0050】
調整部22が、s4で取得した変換候補の並びを調整する(s5)。s5では、文字入力の対象のアプリの種類に対応する辞書を用いて検索された変換候補を、他の辞書を用いて検索された変換候補よりも優先度を高くする。例えば、対象のアプリの種類が地図アプリであれば、地図アプリ用辞書15bを用いて検索された変換候補の優先度を、一般辞書15a、SNSアプリ用辞書15c、およびビジネスアプリ用辞書15dを用いて検索された変換候補の優先度よりも高くする。同様に、対象のアプリの種類がSNSアプリであれば、SNSアプリ用辞書15cを用いて検索された変換候補の優先度を、一般辞書15a、地図アプリ用辞書15b、およびビジネスアプリ用辞書15dを用いて検索された変換候補の優先度よりも高くする。また、対象のアプリの種類がビジネスアプリであれば、ビジネスアプリ用辞書15dを用いて検索された変換候補の優先度を、一般辞書15a、地図アプリ用辞書15b、およびSNSアプリ用辞書15cを用いて検索された変換候補の優先度よりも高くする。調整部22は、変換候補の並び順を、優先度が高い順に決定する。スマホ1は、s4で検索された変換候補を、調整部22が決定した並び順で変換候補表示領域62に表示し(s6)、s1に戻る。
【0051】
この例では、調整部22は、一般辞書15aを用いて検索された変換候補の優先度を、文字入力の対象のアプリの種類に応じた辞書を用いて検索された変換候補よりも低く、それ以外の辞書を用いて検索された変換候補よりも高くしてもよい。また、文字入力の対象のアプリの種類に応じて、辞書の種類に優先度を対応付けてもよい。より優先度の高い辞書を用いて検索された変換候補の優先度を高くする。
【0052】
なお、同じ種類の辞書から検索された複数の変換候補については、入力履歴等に基づいて、優先度を決定すればよい。
【0053】
また、スマホ1は、ユーザによる確定操作を受け付けると(s2)、今回の確定操作で選択された変換候補を確定文字列として出力し(s7)、s1に戻る。s7では、文字列表示領域61に表示されている未確定文字列を確定文字列に置き換えるとともに、この確定文字列を対象のアプリに出力する。
【0054】
このように、この例のスマホ1によれば、ユーザが文字入力を行うアプリの種類に応じて、変換候補表示領域62に表示させる変換候補の並びを調整することができる。したがって、ユーザが文字入力を行う対象のアプリの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【0055】
<4.変形例>
・変形例1
この変形例1のスマホ1の主要部も、図2示した構成である。この変形例1のスマホ1における文字入力処理について説明する。図5は、変形例1のスマホにおける文字入力処理を示すフローチャートである。
【0056】
変形例1のスマホ1は、ユーザによる文字入力操作を受け付けると(s11)、その時点における未確定文字列に今回入力された文字を追加する(s13)。s11は、上記したs1と同様の処理であり、s13は、上記したs3と同様の処理である。
【0057】
この変形例1のスマホ1は、ユーザが文字入力を行うアプリの種類に対応する種類の辞書を用いて未確定文字列に対する変換候補を検索する(s14)。また、この変形例1のスマホ1は、一般辞書15aを用いて未確定文字列に対する変換候補を検索する(s15)。
【0058】
調整部22が、s14、およびs15で取得した変換候補の並びを調整する(s16)。s16では、s14で取得した変換候補の優先度を、s15で取得した変換候補の優先度よりも高くする。調整部22は、変換候補の並び順を、優先度が高い順に決定する。スマホ1は、s14、およびs15で検索された変換候補を、調整部22が決定した並び順で変換候補表示領域62に表示し(s17)、s11に戻る。
【0059】
また、この変形例1のスマホ1も、ユーザによる確定操作を受け付けると(s12)、今回の確定操作で選択された変換候補を確定文字列として出力し(s18)、s11に戻る。s18では、文字列表示領域61に表示されている未確定文字列を確定文字列に置き換えるとともに、この確定文字列を対象のアプリに出力する。
【0060】
このように、この変形例1のスマホ1は、文字入力を行うアプリの種類に対応する種類の辞書と、一般辞書15aとを用いて、変換候補を検索する。例えば、文字入力を行うアプリの種類が地図アプリである場合、地図アプリ用辞書15bと、一般辞書15aとを用いて、変換候補を検索する。言い換えれば、文字入力を行うアプリの種類が地図アプリである場合、SNSアプリ用辞書15cや、ビジネスアプリ用辞書15d等、文字入力を行うアプリの種類に対応しない種類の辞書を用いて変換候補を検索しない。
【0061】
なお、この例では、一般辞書15aは、全ての種類のアプリに対応する辞書である。
【0062】
このように、この変形例1のスマホ1も、ユーザが文字入力を行うアプリの種類に応じて、変換候補表示領域62に表示させる変換候補の並びを調整することができる。したがって、ユーザが文字入力を行う対象のアプリの種類に関係なく、文字入力にかかるユーザの操作性を向上できる。
【0063】
また、変換候補の検索にかかる処理負荷を抑制できるので、s11で文字入力操作を受け付けてから、s17で変化候補が変換候補表示領域62に表示されるまでの時間の増加も抑えられる。
【0064】
・変形例2
この変形例2のスマホ1の主要部も、図2示した構成である。この変形例2のスマホ1は、図4、または図5に示した文字入力処理を行う。
【0065】
この変形例2のスマホ1は、通信部14においてWebサーバ(不図示)にアクセスし、アプリをダウンロードするとき、そのアプリの種類をWebサーバから取得する。
【0066】
図6は、この変形例2のスマホにおけるアプリのダウンロードにかかる処理を示すフローチャートである。ユーザは、スマホ1を操作してアプリをダウンロードするWebサーバにアクセスする。
【0067】
スマホ1は、通信部14がネットワークを介してWebサーバに接続されると、アプリのダウンロードを要求する(s21、s22)。
【0068】
Webサーバは、スマホ1からダウンロードが要求されたアプリとともに、このアプリの種類をスマホ1に送信する。
【0069】
スマホ1は、アプリのダウンロード、およびアプリの種類をWebサーバから取得すると、ダウンロードしたアプリと、このアプリの種類とを対応づけてアプリ記憶部16に記憶する(s23、s24)。
【0070】
このように、この変形例2のスマホ1は、Webサーバからアプリをダウンロードしたときに、ダウンロードしたアプリの種類についても、Webサーバから取得する。
【0071】
この変形例2におけるWebサーバがこの発明で言う上位装置に相当する。また、通信部14が、この発明で言う分類取得部に相当する。
【0072】
・変形例3
また、スマホ1は、アプリ記憶部16に記憶しているアプリ毎に、そのアプリに対応づけられている種類(アプリの種類)の設定・変更を、ユーザが自由に行える構成にしてもよい。この場合、スマホ1は、アプリのダウンロード時に、このアプリの種類を取得しない構成であってもよいし、取得する構成であってもよい。
【0073】
・変形例4
また、スマホ1Aは、アプリ記憶部16に記憶しているアプリ毎に、そのアプリに対する文字入力において確定された確定文字列の語彙が検索された辞書の種類を集計し、その集計結果を基に、アプリの種類を決定する構成としてもよい。
【0074】
図7は、この変形例4のスマホの主要部の構成を示すブロック図である。この変形例4のスマホ1Aは、集計部25を制御ユニット11aに追加的に備えている点で上記の例と異なる。図7では、図2に示した構成と同様の構成については、同じ符号を付している。
【0075】
集計部25は、アプリ記憶部16に記憶しているアプリ毎に、そのアプリに対する文字入力において、辞書別に確定文字列の語彙が検索された回数を集計する。集計部25は、例えば、図8に示す集計データを生成する。例えば、集計部25は、アプリAに対する文字入力において、確定操作で確定された確定文字列の語彙が検索された辞書の種類が地図アプリ用辞書15bであった場合、アプリAの地図アプリ用辞書15bの計数値を1カウントアップする。
【0076】
また、集計部25は、予め定められたタイミングで、アプリ記憶部16に記憶しているアプリ毎に、対応付けられているアプリの種類を更新する。このアプリの種類を更新するタイミングは、例えば、毎月1日の午前零時等にしてもよいし、前回の更新から所定期間(例えば1カ月、または2カ月)経過したときにしてもよいし、これら以外のタイミングであってもよい。
【0077】
図9は、この変形例4のスマホの文字入力処理を示すフローチャートである。図9に示すように、この変形例4のスマホ1Aは、s7にかかる確定文字列の出力にかかる処理を行った後、今回文字入力を行っているアプリに対して、今回の確定操作で確定された確定文字列の語彙が検索された種類の辞書の計数値を1カウントアップし(s31)、s1に戻る。
【0078】
図10は、この変形例4のスマホが、アプリ記憶部に記憶しているアプリの種類を更新する種類更新処理を示すフローチャートである。
【0079】
集計部25は、種類を更新する対象のアプリを決定する(s41)。集計部25は、s41で決定した対象のアプリついて生成した集計データ(図8参照)を取得する(s42)。集計部25は、s42で取得した集計データにおいて、計数値が最大である辞書の種類を対象のアプリの種類に決定し、アプリ記憶部16に記憶している該当のアプリに対応付けられている種類を、ここで決定した種類に更新する(s43)。集計部25は、未処理のアプリの有無を判定し(s44)、未処理のアプリがあればs41に戻る。集計部25は、未処理のアプリが無ければ、本処理を終了する。
【0080】
このように、この変形例4のスマホでは、アプリの種類を、そのアプリに対する文字入力を集計した集計結果に基づいて更新できる。
【0081】
なお、上記の例では、日本語入力の文字入力装置を例にして本願発明を説明したが、英語等の他の言語の文字入力装置にも、本願発明は適用できる。
【0082】
また、文字入力装置は、入力文字列をサーバ装置に送信し、サーバ装置から変換候補を受信する構成であってもよい。
【0083】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。また、上記した全ての例の説明で示したフローチャートにおける各ステップの順番は、あくまでも一例であり、可能な範囲で適宜入れ替えてもよい。
【0084】
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
・付記1
入力された入力文字列について、辞書(15a~15d)を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得部(21)と、
前記変換候補取得部(21)が取得した前記変換候補の並びを調整する調整部(22)と、
前記変換候補取得部(21)が取得した前記変換候補を、前記調整部(22)によって調整された並びで表示させ、選択された確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付部(23)と、
前記アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶する記憶部(16)と、を備え、
前記辞書(15a~15d)は、前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられ、
前記調整部(22)は、各変換候補の優先度を、その変換候補が検索された辞書(15a~15d)の種類に応じて推定し、前記変換候補取得部(21)が取得した前記変換候補の並びを、推定した優先度に基づいて調整する、
文字入力装置(1)。
【0085】
・付記2
入力された入力文字列について、辞書(15a~15d)を用いて検索された変換候補を取得する変換候補取得部(21)と、
前記変換候補取得部(21)が取得した前記変換候補を表示させ、選択された前記確定文字列を対象のアプリケーションプログラムに出力する確定操作受付部(23)と、
前記アプリケーションプログラムの種類を示す分類データを記憶する記憶部(16)と、を備え、
前記辞書(15a~15d)は、前記アプリケーションプログラムの種類別に設けられ、
前記変換候補取得部(21)は、前記確定文字列を出力する対象の前記アプリケーションプログラムの種類に応じた辞書を用いて検索された前記変換候補を取得する、
文字入力装置(1)。
【符号の説明】
【0086】
1、1A…スマートフォン(スマホ)
11、11a…制御ユニット
12…画面表示部
13…操作位置検出部
14…通信部
15…辞書データベース(辞書DB)
15a…一般辞書
15b…地図アプリ用辞書
15c…SNSアプリ用辞書
15d…ビジネスアプリ用辞書
16…アプリ記憶部
21…変換候補取得部
22…調整部
23…確定文字列取得部
24…アプリ実行部
25…集計部
51…表示器
52…タッチパネル
60…キー表示領域
61…文字列表示領域
62…変換候補表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10