IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 極東開発工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図1
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図2
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図3
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図4
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図5
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図6
  • 特開-ディストリビュータ及び車両 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024123836
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ディストリビュータ及び車両
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/04 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
E04G21/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031573
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 篤
(72)【発明者】
【氏名】林 和也
【テーマコード(参考)】
2E172
【Fターム(参考)】
2E172AA05
2E172CA33
2E172CA44
2E172CA46
(57)【要約】
【課題】ブームを下側から支持する支持台が破損することを防止できるディストリビュータ及び車両を提供する。
【解決手段】ディストリビュータは、ベースと、ベースに支持されるブーム装置と、を備え、ブーム装置は、ベースの上面に固定される架台と、架台の上に設けられ、鉛直軸線回りに旋回可能なターンポストと、ターンポストの上端部に上下に回動可能に連結されるブームと、を備え、ベースは、ブームを格納する際にブームを架台から離れた位置で下側から支持する支持台と、支持台の架台に対向する側面とベースの上面とを連結する補強部材と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、前記ベースに支持されるブーム装置と、を備え、
前記ブーム装置は、前記ベースの上面に固定される架台と、前記架台の上に設けられ、鉛直軸線回りに旋回可能なターンポストと、前記ターンポストの上端部に上下に回動可能に連結されるブームと、を備え、
前記ベースは、前記ブームを格納する際に前記ブームを前記架台から離れた位置で下側から支持する支持台と、前記支持台の前記架台に対向する側面と前記ベースの上面とを連結する補強部材と、を備える、ディストリビュータ。
【請求項2】
前記補強部材は、前記支持台の前記側面から前記架台に向かって水平方向に延びる横部材と、前記ベースの前記上面から上下方向に沿って延びて前記横部材を下側から支持する縦部材と、を備える、請求項1に記載のディストリビュータ。
【請求項3】
前記横部材の水平方向の長さは、前記縦部材の上下方向の長さよりも長い、請求項2に記載のディストリビュータ。
【請求項4】
前記ベースの前記上面であって前記架台と前記支持台の間に載置され、少なくとも前記ブーム装置を駆動する駆動源をさらに備え、
前記横部材は、板状を呈しており、前記駆動源を覆っている、請求項2に記載のディストリビュータ。
【請求項5】
前記横部材は、前記架台に連結される、請求項2に記載のディストリビュータ。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の前記ディストリビュータが搭載される車両。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ディストリビュータ及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シャーシに対して上下方向に回動可能に支持されるブームと、ブームを格納する際にブームを下側から支持する支持台と、を備えるコンクリートポンプ車が開示されている。
【0003】
ところで、ブームを格納する際、ブームが下方向に回動して支持台に接し始めると、支持台にはブームの基端側に引き込まれるモーメントが作用し、支持台が破損するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4660684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、ブームを下側から支持する支持台が破損することを防止できるディストリビュータ及び車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ディストリビュータは、ベースと、前記ベースに支持されるブーム装置と、を備え、
前記ブーム装置は、前記ベースの上面に固定される架台と、前記架台の上に設けられ、鉛直軸線回りに旋回可能なターンポストと、前記ターンポストの上端部に上下に回動可能に連結されるブームと、を備え、
前記ベースは、前記ブームを格納する際に前記ブームを前記架台から離れた位置で下側から支持する支持台と、前記支持台の前記架台に対向する側面と前記ベースの上面とを連結する補強部材と、を備える。
【0007】
車両は、上記のディストリビュータが搭載される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るディストリビュータの左側面図
図2】本実施形態に係るディストリビュータの平面図
図3】本実施形態に係るディストリビュータの背面図
図4】本実施形態に係るディストリビュータの左側面図
図5図1に示すディストリビュータの部分拡大図
図6】支持台及び補強部材の周辺の斜視図
図7】他の実施形態に係る支持台及び補強部材の周辺の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0010】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書及び図面で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0011】
以下の説明において、第1方向D1は、前後方向ともいい、第1方向D1のうち、各図における矢印方向を前方向とし、各図における矢印方向と反対方向を後方向とする。また、第2方向D2は、横方向(左右方向)ともいい、第2方向D2のうち、各図における矢印方向を左方向とし、各図における矢印方向と反対方向を右方向とする。また、第3方向D3は、上下方向ともいい、第3方向D3のうち、各図における矢印方向を上方向とし、各図における矢印方向と反対方向を下方向とする。
【0012】
以下、ディストリビュータにおける一実施形態について、図1図6を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、ディストリビュータの構成等の理解を助けるために例示するものであり、ディストリビュータの構成を限定するものではない。
【0013】
図1図3に示すように、ディストリビュータ1は、ベース2と、ベース2に支持されるブーム装置3と、ベース2を支持するアウトリガ4と、を備えている。また、ディストリビュータ1は、ポンプ1a、オイルタンク1b、及び制御装置1cを備えていてもよい。ポンプ1aは、ブーム装置3及びアウトリガ4を駆動する。制御装置1cは、主にブーム装置3を制御する。
【0014】
ベース2は、例えば、前後方向D1に延びる矩形枠状の部材である。ポンプ1a、オイルタンク1b、及び制御装置1cは、ベース2上に載置される。ポンプ1aは、ベース2の前部に配置され、オイルタンク1b及び制御装置1cは、ベース2の後部に配置されている。また、ポンプ1a、オイルタンク1b、及び制御装置1cは、アウトリガ4の近くに配置され、好ましくは、アウトリガ4の外筒41(後述する)の上方に配置される。
【0015】
ブーム装置3は、打設位置に生コンクリートを供給するためのものである。図1は、ブーム装置3が折り畳まれた状態を示しており、図4は、ブーム装置3が伸展した状態を二点鎖線で示している。
【0016】
ブーム装置3は、例えば、ベース2に固定される架台31と、架台31の上に設けられ、鉛直軸線回りに旋回可能なターンポスト32と、ターンポスト32の先端に設けられるブーム33と、を備えている。架台31は、図2に示すように、ベース2の前後方向D1及び左右方向D2の略中央に固定されていてもよい。ターンポスト32は、図1に示すように、上下方向D3に対して傾斜する方向に延びている。
【0017】
ブーム33は、互いに屈曲可能に連結された第1ビーム33a、第2ビーム33b、第3ビーム33cを備えていてもよい。第1ビーム33aの基端部は、ターンポスト32の上端部に回動可能に連結されている。そして、第2ビーム33bの基端部は、第1ビーム33aの先端部に回動可能に連結され、第3ビーム33cの基端部は、第2ビーム33bの先端部に回動可能に連結されている。ブーム装置3は、第1~第3ビーム33a~33cに沿った配管を備えている。この配管は、基端側が不図示のコンクリートポンプの吐出管に接続され、先端側が不図示の打設ホースに接続される。
【0018】
ターンポスト32及び第1~第3ビーム33a~33cは、それぞれの連結部分がブーム駆動手段によって回動駆動することができる。ブーム駆動手段は、制御装置1cによって制御される。ブーム駆動手段は、不図示の旋回駆動手段と、起伏駆動手段34a~34cと、を備えている。旋回駆動手段は、例えば、架台31に設けられたモータである。起伏駆動手段34aは、例えば、両端をターンポスト32と第1ビーム33aにそれぞれ回動可能に連結した第1シリンダである。また、起伏駆動手段34bは、例えば、両端を第1ビーム33aと第2ビーム33bにそれぞれ回動可能に連結した第2シリンダである。また、起伏駆動手段34cは、例えば、両端を第2ビーム33bと第3ビーム33cにそれぞれ回動可能に連結した第3シリンダである。
【0019】
アウトリガ4は、ベース2の左前領域に配置される第1のアウトリガ4aと、ベース2の右前領域に配置される第2のアウトリガ4bと、ベース2の左後領域に配置される第3のアウトリガ4cと、ベース2の右後領域に配置される第4のアウトリガ4dと、を含む。第1~第4のアウトリガ4a~4dは略同じ形状のため、これらを特に区別する必要がない場合、以下、単にアウトリガ4として説明する。
【0020】
アウトリガ4は、外筒41と、外筒41の内部で筒軸方向に沿って移動可能な内筒42と、外筒41に対して内筒42を固定する固定装置43と、を備えている。
【0021】
外筒41は、ベース2の前後方向D1の端部に固定される。外筒41は、左右方向D2に沿って延びる四角筒状の部材である。なお、第1のアウトリガ4aの外筒41と第2のアウトリガ4bの外筒41は、一体として構成されていてもよい。同様に、第3のアウトリガ4cの外筒41と第4のアウトリガ4dの外筒41は、一体として構成されていてもよい。
【0022】
内筒42は、左右方向D2に沿って延びる四角筒状の部材である。内筒42は、外筒41よりもわずかに細くなっている。そのため、内筒42は、外筒41に格納された格納位置と、外筒41から外側に張り出した展開位置(図2及び図3に二点鎖線で示している)との間で移動可能となっている。内筒42が格納位置にあるとき、アウトリガ4は格納状態であり、内筒42が展開位置にあるとき、アウトリガ4は展開状態である。
【0023】
内筒42は、外側端に縦筒421を備えている。縦筒421は、上下方向D3に伸縮可能な可動脚部422(図1を参照)を備えている。打設作業時には、内筒42を展開位置に移動させた後、可動脚部422を伸長させて可動脚部422の下端を地面に接地させる。
【0024】
固定装置43は、図3に示すように、外筒41の上面に配置されている。固定装置43は、外筒41に対して内筒42を格納位置及び展開位置に固定する。
【0025】
ディストリビュータ1は、例えば搬送される際、図1に示すように、ブーム33を折り畳み、折り畳んだブーム33を略水平となるように格納した状態で搬送される。そのため、ベース2は、第1~第3ビーム33a~33cが折り畳まれた状態にあるブーム33を下側から支持する支持台5を備えている。支持台5は、具体的には、第3ビーム33cを下側から支持する。
【0026】
支持台5は、架台31から離れた位置に配置されている。また、支持台5は、ベース2の前端に配置されている。支持台5は、第3ビーム33cの長さ方向の中央部よりも基端側を支持する。なお、ディストリビュータ1が搭載された車両の場合、支持台5は、第3ビーム33cの長さ方向の中央部よりも先端側を支持してもよい。
【0027】
支持台5は、ベース2の上面2aに立設される一対の脚部材51,51と、脚部材51,51の上端に配置される受け部材52と、を備えていてもよい。一方の脚部材51は、ベース2の上面2aから上方向へ延びる第1脚部51aと、第1脚部51aの上端から他方の脚部材51へ近づくように斜め上方へ延びる第2脚部51bと、を備えている。また、一対の脚部材51は、梁部51cで連結されていてもよい。
【0028】
一対の脚部材51,51の上端、すなわち一対の第2脚部51b,51bの上端に受け部材52が固定されている。受け部材52は、上側に開口する断面U字状の部材である(図6を参照)。受け部材52は、折り畳まれた状態のブーム33の第3ビーム33cを下側から受ける。受け部材52は、ターンポスト32の上端の回動軸33dよりも低い位置に配置されている。
【0029】
ブーム33は、ターンポスト32の上端の回動軸33dを中心として上下方向D3に回動するため、ブーム33(第3ビーム33c)が支持台5の受け部材52に接し始めると、支持台5にはブーム33の基端側に引き込まれるモーメントMが作用する。支持台5は、このモーメントMによって後方向へ倒されて破損するおそれがある。そのため、支持台5は、補強部材6によって補強される。
【0030】
補強部材6は、支持台5の背面5aとベース2の上面2aとを連結する。補強部材6は、支持台5に作用するモーメントMに抗して、支持台5が破損することを防止できる。
【0031】
補強部材6は、支持台5の背面5aから架台31に向かって前後方向D1に延びる横部材61と、ベース2の上面2aから上下方向D3に沿って延びて横部材61を下側から支持する縦部材62と、を備えていてもよい。
【0032】
横部材61の前後方向D1の長さ61Lは、縦部材62の上下方向D3の長さ62Lよりも長いことが好ましい。これにより、補強部材6による支持台5に対する補強効果が高まる。なお、横部材61の長さ61Lは、支持台5と縦部材62の間の長さとする。
【0033】
横部材61は、図6に示すように、前後方向D1に沿って延びるアングル材であってもよい。横部材61は、左右に一つずつ設けられている。横部材61は、脚部材51に連結されている。
【0034】
縦部材62は、図6に示すように、上下方向D3に沿って延びるチャンネル材であってもよい。縦部材62は、左右に一つずつ設けられている。縦部材62は、ベース2と横部材61に連結されている。
【0035】
[1]
以上より、ディストリビュータ1は、本実施形態のように、ベース2と、前記ベース2に支持されるブーム装置3と、を備え、前記ブーム装置3は、前記ベース2の上面2aに固定される架台31と、前記架台31の上に設けられ、鉛直軸線回りに旋回可能なターンポスト32と、前記ターンポスト32の上端部に上下に回動可能に連結されるブーム33と、を備え、前記ベース2は、前記ブーム33を格納する際に前記ブーム33を前記架台31から離れた位置で下側から支持する支持台5と、前記支持台5の前記架台31に対向する側面(本実施形態では、背面5a)と前記ベース2の上面2aとを連結する補強部材6と、を備える、という構成が好ましい。
【0036】
斯かる構成によれば、補強部材6が支持台5に作用するモーメントMに抗して、支持台5が破損することを防止できる。
【0037】
[2]
また、上記[1]のディストリビュータ1においては、本実施形態のように、前記補強部材6は、前記支持台5の前記側面(本実施形態では、背面5a)から前記架台31に向かって水平方向(本実施形態では、前後方向D1)に延びる横部材61と、前記ベース2の前記上面2aから上下方向D3に沿って延びて前記横部材61を下側から支持する縦部材62と、を備える、という構成が好ましい。
【0038】
斯かる構成によれば、支持台5が後方向(架台31へ向かう方向)へ倒されるのを効果的に抑制できる。
【0039】
[3]
また、上記[2]のディストリビュータ1においては、本実施形態のように、前記横部材61の水平方向(本実施形態では、前後方向D1)の長さ61Lは、前記縦部材62の上下方向D3の長さ62Lよりも長い、という構成が好ましい。
【0040】
斯かる構成によれば、補強部材6による支持台5に対する補強効果が高まる。
【0041】
[4]
また、車両は、上記[1]~[3]の何れか1つのディストリビュータ1が搭載される、という構成が好ましい。
【0042】
斯かる構成によれば、補強部材6が支持台5に作用するモーメントMに抗して、支持台5が破損することを防止できる。なお、ディストリビュータ1を車両に搭載する場合、ベース2は、車体フレームに固定されてもよく、車体フレームと一体で構成されてもよい。
【0043】
なお、ディストリビュータ1及び車両は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、ディストリビュータ1及び車両は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0044】
(A)上記実施形態に係るディストリビュータ1においては、補強部材6は、支持台5の背面5aから架台31に向かって水平方向(本実施形態では、前後方向D1)に延びる横部材61と、ベース2の上面2aから上下方向D3に沿って延びて横部材61を下側から支持する縦部材62と、を備える、という構成である。しかしながら、ディストリビュータ1は、斯かる構成に限られない。例えば、補強部材6は、支持台5の背面5aとベース2の上面2aとを連結する板状のリブを備える、という構成でもよい。
【0045】
(B)上記実施形態に係るディストリビュータ1においては、横部材61は、前後方向D1に沿って延びるアングル材である、という構成である。しかしながら、ディストリビュータ1は、斯かる構成に限られない。例えば、横部材61は、図7に示すように、板状を呈している、という構成でもよい。この実施形態では、横部材61は、支持台5の幅と略同じ幅を有し、前後方向D1に長尺な板状を呈している。横部材61は、縦部材62の上端に固定されている。
【0046】
また、ディストリビュータ1は、ベース2の上面2aであって架台31と支持台5の間に載置され、少なくともブーム装置3を駆動する駆動源(例えば、ポンプ1a)をさらに備え、横部材61は、板状を呈しており、駆動源を覆っている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、駆動源の水漏れや汚れを防ぐことができる。なお、駆動源としては、ポンプ1aに限定されず、モータやバッテリー等であってもよい。また、板状の横部材61で覆うベース2上の載置物としては、駆動源に限定されず、オイルタンク1b、制御装置1c、その他の配線、配管等であってもよい。
【0047】
(C)上記実施形態に係るディストリビュータ1においては、横部材61の水平方向(本実施形態では、前後方向D1)の長さ61Lは、縦部材62の上下方向D3の長さ62Lよりも長い、という構成である。しかしながら、ディストリビュータ1は、斯かる構成に限られない。例えば、横部材61の水平方向(本実施形態では、前後方向D1)の長さ61Lは、縦部材62の上下方向D3の長さ62L以下である、という構成でもよい。
【0048】
(D)上記実施形態に係るディストリビュータ1においては、横部材61は、支持台5の背面5aから架台31に向かって前後方向D1に延びて、架台31と離れた位置で終端している、という構成である。しかしながら、ディストリビュータ1は、斯かる構成に限られない。例えば、横部材61は、架台31に連結される、という構成が好ましい。これにより、補強部材6による支持台5に対する補強効果が高まる。図7に示す例でも、板状の横部材61は、架台31に連結されている。
【符号の説明】
【0049】
1…ディストリビュータ、1a…ポンプ、1b…オイルタンク、1c…制御装置、2…ベース、2a…上面、3…ブーム装置、4…アウトリガ、4a…第1のアウトリガ、4b…第2のアウトリガ、4c…第3のアウトリガ、4d…第4のアウトリガ、5…支持台、5a…背面、6…補強部材、31…架台、32…ターンポスト、33…ブーム、33a…第1ビーム、33b…第2ビーム、33c…第3ビーム、33d…回動軸、34a~34c…起伏駆動手段、41…外筒、42…内筒、43…固定装置、51…脚部材、51a…第1脚部、51b…第2脚部、51c…梁部、52…受け部材、61…横部材、62…縦部材、421…縦筒、422…可動脚部、M…モーメント、、D1…前後方向、D2…左右方向、D3…上下方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7