(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124053
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】バッテリ式油圧ショベル
(51)【国際特許分類】
E02F 9/00 20060101AFI20240905BHJP
B62D 21/02 20060101ALI20240905BHJP
B60R 16/04 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
E02F9/00 C
B62D21/02 Z
B60R16/04 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023031959
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 幸平
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 馨
(72)【発明者】
【氏名】松浦 英彦
(72)【発明者】
【氏名】濱 智樹
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203AA26
3D203BA01
3D203DA38
3D203DB06
3D203DB12
(57)【要約】
【課題】小型のバッテリ式油圧ショベルにおいて、運転席の下方の限られたスペースに、各種部材を適切に配置すること。
【解決手段】バッテリ式油圧ショベル1は、バッテリ式油圧ショベル1の車体10に配置された運転席14と、車体10の左右方向に沿って軸AX2が配置された油圧ポンプ43と、油圧ポンプ43と同軸上に配置された電動モータ42と、油圧ポンプ43及び電動モータ42より垂直方向の上方に配置されたバッテリ30と、少なくともバッテリ30を覆って配置され、運転席14が垂直方向の上方に取り付けられた開閉可能なフード15と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ式油圧ショベルの車体に配置された運転席と、
前記車体の左右方向に沿って軸が配置された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプと同軸上に配置された電動モータと、
前記油圧ポンプ及び前記電動モータより垂直方向の上方に配置されたバッテリと、
少なくとも前記バッテリを覆って配置され、前記運転席が垂直方向の上方に取り付けられた開閉可能なフードと、
を備える、バッテリ式油圧ショベル。
【請求項2】
前記フードの開閉軸は、前記車体の後方において、左右方向に沿って配置され、
前記フードは、前記開閉軸を中心にして回動することにより開閉する、
請求項1に記載のバッテリ式油圧ショベル。
【請求項3】
前記車体の車体フレームから立ち上げられた脚部と、前記脚部によって支持された壁部とを有する支持台、
備え、
前記バッテリは、前記支持台の前記壁部の上側に配置され、
前記油圧ポンプ及び前記電動モータは、前記支持台の前記壁部の下側に配置されている、
請求項1または2に記載のバッテリ式油圧ショベル。
【請求項4】
前記開閉軸は、前記油圧ポンプ及び前記電動モータの軸と平行に配置されている、
請求項2に記載のバッテリ式油圧ショベル。
【請求項5】
前記支持台は、垂直方向の下方に開口部が形成されている、
請求項3に記載のバッテリ式油圧ショベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バッテリ式油圧ショベルに関する。
【背景技術】
【0002】
作業車両において、バッテリブラケットの脚部上に配置された載置台上にバッテリを配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。作業車両のメインフレームの内部に油圧ポンプ及び電気モータが配置され、バッテリがメインフレームの外部であって仕切板上に配置される技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-162610号公報
【特許文献2】特開2011-089369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2に開示された作業車両よりも車体が小型の、いわゆるマイクロショベルと呼ばれるバッテリ式油圧ショベルは、車体の内部のスペースが限られている。このため、小型のバッテリ式油圧ショベルにおいて、バッテリと、各種部材を適切に配置することには改善の余地がある。
【0005】
本発明の態様は、小型のバッテリ式油圧ショベルにおいて、運転席の下方の限られたスペースに、各種部材を適切に配置することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従えば、バッテリ式油圧ショベルの車体に配置された運転席と、前記車体の左右方向に沿って軸が配置された油圧ポンプと、前記油圧ポンプと同軸上に配置された電動モータと、前記油圧ポンプ及び前記電動モータより垂直方向の上方に配置されたバッテリと、少なくとも前記バッテリを覆って配置され、前記運転席が垂直方向の上方に取り付けられた開閉可能なフードと、を備える、バッテリ式油圧ショベルが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、小型のバッテリ式油圧ショベルにおいて、運転席の下方の限られたスペースに、各種部材を適切に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る油圧ショベルを左前方から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、フードを開いた状態を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、フードの下方に配置された各部材の配置を示す平面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る油圧ショベルを右方から見た側面図であり、フードの下方に配置された各部材の配置を示す図である。
【
図5】
図5は、フードの下方に配置された各部材の配置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
(実施形態)
[バッテリ式油圧ショベル]
図1は、実施形態に係るバッテリ式油圧ショベルを左前方から見た斜視図である。バッテリ式油圧ショベル(以下、「油圧ショベル」という。)1は、蓄電装置であるバッテリ30(
図2参照)を動力源とする電気駆動式の油圧ショベルである。
【0011】
以下において、油圧ショベル1は、作業機12が配置された側が前方であり、前方の反対側が後方である。実施形態においては、左右とは前方に対する左右をいうものとする。左右方向は、油圧ショベル1の車体10の幅方向である。上方は、左右一対の履帯18と接触する平面(接地平面)に直交し、車体10に向かう側である。下方は、上方の反対側である。車体10の前後方向に向かい、かつ車体10の幅方向中心を通る軸を前後軸(中心軸)といい、中心軸に直交し、設置平面と平行かつ車体10の車幅方向に向かう軸を左右軸という。車体10の上下方向に向かう軸を上下軸という。上下軸は、中心軸と左右軸との両方に直交する。中心軸はX軸であり、上下軸はY軸であり、左右軸はZ軸である。
【0012】
本実施形態の油圧ショベル1は、いわゆるマイクロショベルである。マイクロショベルとは、作業機械の質量が1トン未満の小型の油圧ショベルである。
【0013】
油圧ショベル1は、車体10と、作業機12と、操作部13と、運転席14と、フード15と、フロアプレート16と、左右一対の履帯18とを備える。車体10は、車体フレーム11を有する。車体フレーム11は、作業機12、操作部13、運転席14、フード15及びフード15の内部の各部材、フロアプレート16を支持する。車体10の左右の端部にそれぞれ履帯18が配置される。
【0014】
操作部13は、運転席14の前方に配置されている。操作部13は、オペレータが油圧ショベル1を操作するための各種操作レバー等である。より詳しくは、操作部13は、オペレータが油圧ショベル1の走行、及び、作業機12による作業等を操作するための各種操作レバー等である。
【0015】
運転席14は、油圧ショベル1のオペレータが着座するオペレータシートである。運転席14は、油圧ショベル1の車体10に配置されている。運転席14は、フード15の上方に取り付けられている。
【0016】
図2は、フードを開いた状態を示す斜視図である。フード15は、下方が開口した箱形状である。フード15は、少なくともバッテリ30を覆って配置されている。フード15は、その内側に、バッテリ30等を収容している。フード15は、油圧ショベル1の車体10に配置されている。フード15は、運転席14が垂直方向の上方に取り付けられている。フード15は、上下方向視において、運転席14の周囲よりも10cm程度以下大きい矩形状の外形を有する。本実施形態では、フード15は、例えば、左右方向の長さ、及び、前後方向の長さが数10cm程度であり、上下方向の高さが数10cm程度である。
【0017】
フード15は、開閉軸AX1を中心にして回動することにより開閉可能である。フード15の開閉軸AX1は、車体10の後方において、左右方向に沿って配置されている。フード15は、閉状態において、下端部がフロアプレート16と同程度の高さに位置する。フード15は、開閉軸AX1を中心にして、前側を持ち上げて後方へ倒すことにより開状態になる。フード15は、開閉軸AX1を中心にして、90°程度回動する。フード15が開状態になると、バッテリ30の全体が露出して着脱可能になる。フード15が開状態になると、運転席14が後ろに倒れる。フード15が閉状態になると、内部にバッテリ30が収納される。フード15が閉状態になると、運転席14にオペレータが着座可能になる。
【0018】
フロアプレート16は、オペレータが足を置くための平面部である。フロアプレート16は、油圧ショベル1の車体10に配置されている。フロアプレート16は、運転席14の前側下方で、操作部13の後側下方に位置する。フロアプレート16は、車体フレーム11より上方に配置されている。フロアプレート16は、地面からの高さが、例えば50cm程度である。
【0019】
[フードの内部]
図3ないし
図5を用いて、フード15の内部について説明する。
図3は、フードの下方に配置された各部材の配置を示す平面図である。
図4は、実施形態に係るショベルを右方から見た側面図であり、フードの下方に配置された各部材の配置を示す図である。
図5は、フードの下方に配置された各部材の配置を示す斜視図である。フード15の内部には、支持台20、バッテリ30、補機バッテリ39、作動油タンク41、電動モータ42、油圧ポンプ43、電源制御ユニット(PCU:Power Control Unit)45、ファン47、旋回モータ51、電子機器ユニット(EEU:Electronic Equipment Unit)53が収容されている。
【0020】
支持台20は、車体フレーム11に固定されている。支持台20は、車体フレーム11から上方に向かって立設されている。支持台20は、バッテリ30を支持する。支持台20は、脚部22と、壁部21と、壁部23とを有する。
【0021】
脚部22は、車体フレーム11から立ち上げられている。本実施形態では、4本の脚部22が配置されている。脚部22は、前側右方、前側左方、後側右方、後側左方にそれぞれ1本ずつ配置されている。4本の脚部22は、壁部21及び壁部23を支持する。
【0022】
壁部21及び壁部23は、4本の脚部22によって支持されている。壁部21は、L字形状の板材である。壁部21は、壁部21aと壁部21bとが一体として、L字形状に形成されている。壁部21aは、フロアプレート16と平行な平面に沿って配置されている。壁部21aは、上方を向いて配置されている。壁部21bは、壁部21aの前端部から上方に立設されている。壁部21bは、壁部21aと直交して配置されている。壁部21bは、前方を向いて配置されている。壁部21bと閉状態であるフード15の前側の壁部との間は、10cm程度の間隔を有する。壁部23は、壁部21bと向かい合って配置されている。壁部23の下端部は、壁部21aの後端部に固定されている。壁部23は、前方を向いて配置されている。壁部23と閉状態であるフード15の後側の壁部との間は、数cm程度の間隔を有する。
【0023】
このように構成された支持台20は、フード15の内部の空間を、壁部21aの上段と下段との2段に区分けする。
【0024】
支持台20の垂直方向の下方には、開口部29が形成されている。開口部29は、4本の脚部22の下端部の間に形成された空間である。開口部29は、車体11の外部と連通している。開口部29を介して、フード15の内部の空気は、車体10の下方に排出される。
【0025】
バッテリ30は、油圧ショベル1の動力源である。バッテリ30は、車体10から着脱可能な充電式バッテリである。バッテリ30は、車体10から取り外した状態で、交流電源により充電される。バッテリ30は、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などである。
【0026】
バッテリ30は、油圧ショベル1の運転席14の下方に配置されている。バッテリ30は、油圧ポンプ43及び電動モータ42より垂直方向の上方に配置されている。バッテリ30は、油圧ショベル1の車体フレーム11上から立ち上げられた支持台20上に載置される。バッテリ30は、支持台20の壁部21aの上側に配置されている。
【0027】
バッテリ30は、フード15の内部に収容されている。バッテリ30は、フード15の垂直方向の下方に配置されている。バッテリ30は、フード15を開いた状態において着脱可能である。
【0028】
バッテリ30は、車体10の左右方向の一方側から着脱される。本実施形態では、バッテリ30は、車体10の右側から着脱される。
図2において、バッテリ30の着脱方向Aを矢印で図示する。バッテリ30の着脱方向Aと、フード15の開閉軸AX1とが平行である。
【0029】
バッテリ30は、1つ以上のバッテリパックを有する。本実施形態では、バッテリ30は、バッテリパック31と、バッテリパック32とを有する。本実施形態では、バッテリパック31及びバッテリパック32は、上下方向の高さが同じ位置で、前後方向に並んで配置されている。バッテリパック31とバッテリパック32とは、同様に構成されている。バッテリパック31とバッテリパック32とは、図示しない配線によって電気的に直列に接続される。バッテリパック31及びバッテリパック32は、カートリッジ式である。バッテリパック31及びバッテリパック32は、蓄電残量が少なくなると、車体10から取り外して充電されたり、充電済の他のバッテリパックと交換されたりする。
【0030】
バッテリ30は、車体10の中心軸Cを跨いで配置されている。バッテリ30の一部、具体的には、バッテリパック31の左右方向の中央より左側の部分とバッテリパック32の左右方向の中央より左側の部分とが中心軸Cを跨いで配置されている。
【0031】
バッテリ30の重量、言い換えると、バッテリパック31とバッテリパック32とを合わせた重量は、例えば20kg程度である。バッテリ30の車体10の前後方向の長さ、言い換えると、バッテリパック31とバッテリパック32とを並べた車体10の前後方向の長さは、作動油タンク41の車体10の前後方向の長さより長い。バッテリ30の後端部であるバッテリパック31の後端部と、作動油タンク41の後端部とは、車体10の前後方向において同じ位置に配置されている。
【0032】
補機バッテリ39は、補機バッテリである。補機バッテリ39は、バッテリ30の側面に沿って配置されている。補機バッテリ39は、バッテリ30の側面のうち、開閉軸AX1と向かい合う側面以外の側面に配置されている。本実施形態では、補機バッテリ39は、バッテリ30の側面のうち、前側を向いた側面に配置されている。
【0033】
作動油タンク41は、油圧ショベル1の作動油のタンクである。作動油タンク41は、バッテリ30と、車体10の左右方向に並んで配置されている。作動油タンク41は、車体フレーム11上に配置されている。作動油タンク41は、車体10の左右方向の他方側に配置されている。本実施形態では、作動油タンク41は、車体10の左右方向の左側に配置されている。作動油タンク41の重量は、例えば10kg程度である。作動油タンク41の車体10の前後方向の長さは、バッテリ30の車体10の前後方向の長さより短い。
【0034】
電動モータ42は、油圧ショベル1の動力源である。電動モータ42は、油圧ショベル1を駆動させるための動力を供給する。電動モータ42は、バッテリ30から供給される電力で駆動する。電動モータ42は、油圧ポンプ43等を駆動する。電動モータ42は、車体10の左右方向に沿って軸AX2が配置されている。電動モータ42は、油圧ポンプ43と同軸上に配置されている。電動モータ42は、車体フレーム11上に配置されている。電動モータ42は、フード15の垂直方向の下方であって、バッテリ30の下方に配置されている。電動モータ42は、支持台20の壁部21の下側に配置されている。電動モータ42は、電源制御ユニット45と左右方向に並んで配置されている。電動モータ42は、電源制御ユニット45より左右方向の中央側に配置されている。
【0035】
油圧ポンプ43は、油圧ショベル1の作業機12を動作させるための作動油を供給する。油圧ポンプ43は、作動油タンク41及び電動モータ42に接続されている。油圧ポンプ43は、車体10の左右方向に沿って軸AX2が配置されている。油圧ポンプ43は、モータと同軸上に配置されている。油圧ポンプ43は、車体フレーム11上に配置されている。油圧ポンプ43は、支持台20の壁部21の下側に配置されている。油圧ポンプ43は、フード15の垂直方向の下方であって、バッテリ30の下方に配置されている。油圧ポンプ43は、電動モータ42より左右方向の左側に配置されている。油圧ポンプ43から吐出された作動油は、図示しない油圧配管を介して、作業機12を駆動する図示しないアクチュエータに供給される。油圧配管は、フロアプレート16と、車体フレーム11の間に配置される。
【0036】
電源制御ユニット45は、バッテリ30からの電力を制御する。電源制御ユニット45は、例えば、電動モータ42を駆動するインバーター、または、電圧をコントロールするコンバータ等を有する。電源制御ユニット45は、支持台20の壁部21の下側に配置されている。電源制御ユニット45は、フード15の垂直方向の下方であって、バッテリ30の下方に配置されている。電源制御ユニット45は、電動モータ42と左右方向に並んで配置されている。電源制御ユニット45は、電動モータ42より左右方向の右側に配置されている。
【0037】
ファン47は、
図3の矢印Bのように、車体10の外部から内部へ空気を吸い込む。ファン47は、電源制御ユニット45より左右方向の右側に配置されている。ファン47は、車体10の外装右側に形成された通気孔と向かい合って配置されている。
【0038】
旋回モータ51は、油圧ショベル1の旋回体を旋回させる駆動力を生じさせる旋回用のモータである。旋回モータ51は、油圧ポンプ43から吐出された作動油によって駆動される。
【0039】
電子機器ユニット53は、補機バッテリ39と左右方向に並んで配置されている。電子機器ユニット53は、補機バッテリ39より左右方向の中央側に配置されている。電子機器ユニット53は、車体フレーム11から立設されている。
【0040】
[効果]
以上説明したように、本実施形態では、運転席14と、同軸上に配置された油圧ポンプ43と電動モータ42と、油圧ポンプ43及び電動モータ42より垂直方向の上方に配置されたバッテリ30と、少なくともバッテリ30を覆って配置され、運転席14が垂直方向の上方に取り付けられた開閉可能なフード15とを備える。本実施形態によれば、小型の車体10を備える油圧ショベル1において、運転席14の下方の限られたスペースに、各部材を適切に配置できる。
【0041】
本実施形態では、フード15の開閉軸AX1は、車体10の後方において、左右方向に沿って配置されている。本実施形態では、フード15は、開閉軸AX1を中心にして回動することにより開閉する。本実施形態によれば、フード15を開くことによって、バッテリ30にアクセスすることができる。
【0042】
本実施形態では、バッテリ30は、支持台20の壁部21aの上側に配置されている。本実施形態では、油圧ポンプ43及び電動モータ42は、支持台20の壁部21aの下側に配置されている。本実施形態によれば、支持台20によって、フード15の内部を上下2段にわけることができる。本実施形態は、運転席14の下方の限られたスペースに、各部材を適切に配置できる。
【0043】
本実施形態では、開閉軸AX1は、油圧ポンプ43及び電動モータ42の軸AX2と平行に配置されている。本実施形態によれば、限られたスペースに油圧ポンプ43及び電動モータ42を配置することができる。
【0044】
本実施形態では、支持台20の垂直方向の下方に開口部29が形成されている。本実施形態によれば、支持台20の下方の開口部29から、フード15の内部の空気を外部に排出することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…油圧ショベル10…車体、11…車体フレーム、12…作業機、13…操作部、14…運転席、15…フード、16…フロアプレート、18…履帯、20…支持台、21…壁部、21a…壁部、21b…壁部、22…脚部、23…壁部、30…バッテリ、31…バッテリパック、32…バッテリパック、39…補機バッテリ、41…作動油タンク、42…電動モータ、43…油圧ポンプ、45…電源制御ユニット、47…ファン、51…旋回モータ、53…電子機器ユニット、A…着脱方向、AX1…開閉軸、AX2…軸、C…中心軸。