IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アズビル株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報処理システム 図1
  • 特開-情報処理システム 図2
  • 特開-情報処理システム 図3
  • 特開-情報処理システム 図4
  • 特開-情報処理システム 図5
  • 特開-情報処理システム 図6
  • 特開-情報処理システム 図7
  • 特開-情報処理システム 図8
  • 特開-情報処理システム 図9
  • 特開-情報処理システム 図10
  • 特開-情報処理システム 図11
  • 特開-情報処理システム 図12
  • 特開-情報処理システム 図13
  • 特開-情報処理システム 図14
  • 特開-情報処理システム 図15
  • 特開-情報処理システム 図16
  • 特開-情報処理システム 図17
  • 特開-情報処理システム 図18
  • 特開-情報処理システム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124175
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240905BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032165
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森本 真弘
(72)【発明者】
【氏名】古澤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】籠浦 守
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】フィールド機器のユーザに対して、きめ細かくて持続的なサポートを実現できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】実施形態に係る情報処理システムは、フィールド機器と、情報処理装置と、認証サーバとを含む。情報処理装置は、フィールド機器の利用状況に基づいてフィールド機器の機能を利用するライセンスの認証タイミングを決定し、認証申請情報を生成して認証サーバに送信する。認証サーバは、認証申請情報に基づいて、フィールド機器が備える機能のライセンスプランを生成して情報処理装置に送信し、ユーザによって機能が選択されたライセンスプラン選択情報を情報処理装置から受信する。認証サーバは、ライセンスプラン選択情報とユーザ情報とに基づいて、機能の利用を可能とする許諾情報を生成し、フィールド機器に送信する。フィールド機器は、許諾情報に基づいて機能の実行可否を判定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールド機器と、情報処理装置と、認証サーバとを含み、
前記情報処理装置は、
前記フィールド機器の利用状況に関する利用状況情報に基づいて前記フィールド機器の機能を利用するライセンスの認証を行うタイミングを決定する認証タイミング決定部と、
前記認証を行う場合に、前記フィールド機器の識別情報と、前記利用状況情報と、前記フィールド機器のユーザに関するユーザ情報とを含む認証申請情報を生成して前記認証サーバに送信する認証申請情報生成部と
を備え、
前記認証サーバは、
前記利用状況を判定するための利用状況判定条件を予め記憶し、
前記認証申請情報と利用状況判定条件とに基づいて、前記フィールド機器が備える機能の利用プランの選択肢を含むライセンスプランを生成して前記情報処理装置に送信するライセンスプラン生成部と、
前記ユーザによって選択された前記利用プランを含むライセンスプラン選択情報を前記情報処理装置から受信し、前記ライセンスプラン選択情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記機能の利用を可能とする許諾情報を生成し、前記情報処理装置を介して前記フィールド機器に送信する許諾情報生成部と
を備え、
前記フィールド機器は、
前記許諾情報に基づいて前記機能の実行可否を判定する機能実行可否判定部
を備える
情報処理システム。
【請求項2】
前記利用状況情報は、
前記機能の利用頻度と、利用期間と、通算利用時間と、連続利用時間と、データトラフィック量とのうち、少なくともいずれか一つを含む
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記利用状況判定条件は、
前記機能の実際の利用状況と前記フィールド機器に設定された前記機能の利用プランとが乖離しているとみなす判定条件と、前記判定条件が成立した場合に前記ユーザに推奨する前記利用プランとが対応付けられた情報を含み、
前記ライセンスプラン生成部は、
前記認証申請情報に含まれる前記利用状況情報と、前記ユーザに対する直近の前記許諾情報と、前記利用状況判定条件とに基づいて、前記ユーザに推奨する前記利用プランを含む前記ライセンスプランを生成する
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記認証タイミング決定部は、
前記判定条件が成立したタイミングを前記ライセンスの認証を行うタイミングとして決定する
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記認証サーバは、
前記ユーザの認証に必要な予め登録される認証用情報と、前記ユーザによる前記機能の利用に関する予め登録される利用可否判定用情報とを記憶し、
前記許諾情報生成部は、
前記認証申請情報と前記認証用情報とを照合して前記ユーザの認証の成否を判定し、認証に成功した前記ユーザの前記ライセンスプラン選択情報に含まれる前記選択肢から選択された機能毎に、前記利用可否判定用情報に基づいて前記機能の利用の可否を判定する
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記許諾情報生成部は、
前記認証に成功した前記ユーザの前記利用可否判定用情報が前記機能の利用可能条件を満たす場合に、前記機能を利用可能と判定し、利用可能と判定した機能と前記機能の利用プランとを含む許諾情報を生成する
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記利用可能条件は、
前記フィールド機器の機能毎に、前記機能と前記機能を利用可能な国とが対応付けられた情報を含み、
前記利用可否判定用情報は、
予め登録される前記ユーザによる前記フィールド機器の使用国を示す情報を含む
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記利用可能条件は、
前記フィールド機器の機能毎に、前記機能と前記機能を利用するための講習の要否とが対応付けられた情報を含み、
前記利用可否判定用情報は、
予め登録される前記ユーザが前記講習を受けたか否かを示す情報を含む
請求項6に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に圧力計や差圧計などのフィールド機器は、各々のパラメータや機能設定を設置後に簡易に獲得するために、ハンディターミナルなどにより構成されるフィールド機器情報管理装置などで各種のデータの収集や機能の設定をすることが行われる。さらに、フィールド機器は、収集したデータに合わせてグループ化することなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-058022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、フィールド機器は、型番によって各機能の利用の可否が決まっているものが多い。そのため、ユーザは、どの機能が必要かを機器の購入時に決定し、使い続ける必要がある。
【0005】
ユーザは、もし必要とする機能を備えていない型番を選定してしまった場合、不便な思いをしたり、購入し直しによる無駄が生じたりする。また、ユーザは、機能の不足を避けるために必要としない機能までも含んだ多機能な型番の選定を余儀なくされることがある。
【0006】
また、ユーザのニーズは時間の経過とともに変化することがある。そのため、ユーザは、フィールド機器の購入時点では不要だった機能が時間の経過とともに必要となったり、その逆に時間の経過とともに、その機能が不要になったりすることもあり得る。また、ユーザによっては、定期修理のような特定の期間だけ必要となる機能もあり得る。このことも踏まえて、ユーザは、必要な機能を含む型番を、購入時に決定する必要がある。
【0007】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、フィールド機器のユーザに対して、きめ細かくて持続的なサポートを実現できる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る情報処理システムは、フィールド機器と、情報処理装置と、認証サーバとを含む。前記情報処理装置は、認証タイミング決定部と、認証申請情報生成部とを備える。前記認証タイミング決定部は、前記フィールド機器の利用状況に関する利用状況情報に基づいて前記フィールド機器の機能を利用するライセンスの認証を行うタイミングを決定する。前記認証申請情報生成部は、前記認証を行う場合に、前記フィールド機器の識別情報と、前記利用状況情報と、前記フィールド機器のユーザに関するユーザ情報とを含む認証申請情報を生成して前記認証サーバに送信する。前記認証サーバは、前記利用状況を判定するための利用状況判定条件を予め記憶する。前記認証サーバは、ライセンスプラン生成部と、許諾情報生成部とを備える。前記ライセンスプラン生成部は、前記認証申請情報と利用状況判定条件とに基づいて、前記フィールド機器が備える機能の利用プランの選択肢を含むライセンスプランを生成して前記情報処理装置に送信する。前記許諾情報生成部は、前記ユーザによって選択された前記利用プランを含むライセンスプラン選択情報を前記情報処理装置から受信し、前記ライセンスプラン選択情報と前記ユーザ情報とに基づいて、前記機能の利用を可能とする許諾情報を生成し、前記情報処理装置を介して前記フィールド機器に送信する。前記フィールド機器は、機能実行可否判定部を備える。前記機能実行可否判定部は、前記許諾情報に基づいて前記機能の実行可否を判定する。
【発明の効果】
【0009】
実施形態に係る情報処理システムは、きめ細かくて持続的なサポートを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図2図2は、実施形態にフィールド機器、情報処理装置、および認証サーバの構成および動作の説明図である。
図3図3は、実施形態に係る機器識別情報の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る利用状況情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る利用状況判定条件の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る入力画面の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るライセンスプランの表示例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る許諾情報の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るフィールド機器の認証の流れを示すシーケンス図である。
図10図10は、実施形態に係るフィールド機器の制御の流れを示す図である。
図11図11は、実施形態に係るフィールド機器の機能例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。
図13図13は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。
図15図15は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。
図16図16は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。
図17図17は、実施形態に係るフィールド機器の状態に応じた機能制限例を示す図である。
図18図18は、実施形態に係るフィールド機器の状態に応じた機能制限例を示す図である。
図19図19は、実施形態に係るフィールド機器の整備記録テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、情報処理システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
[1.情報処理システムの概要]
まず、実施形態に係る情報処理システムの概要について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム100の概要を示す図である。図1に示すように、フィールド機器1と、情報処理装置2と、認証サーバ3とを含む。
【0013】
フィールド機器1は、例えば、プラントなどで使用される圧力計、差圧計、温度計、流量計といったセンサ系の機器や、ハンドヘルドターミナルおよびモデムといった通信系の機器である。
【0014】
情報処理装置2は、パーソナルコンピュータやスマートフォンのような情報の入力、情報の表示、他の機器との間で有線または無線による情報通信が可能な機能を備える装置である。情報処理装置2は、フィールド機器1の機能を利用するライセンスの認証(以下、「フィールド機器1の認証」と記載する)を行うソフトウェアを備える。
【0015】
情報処理装置2は、ユーザ4によって使用される。ユーザ4は、フィールド機器1の認証を実施する人である。ユーザ4は、情報処理装置2が備えるソフトウェアを通じて、フィールド機器1の認証に関する各種情報を入力できる。
【0016】
情報処理装置2は、フィールド機器1および認証サーバ3との間で情報の送受信が可能である。情報処理装置2は、例えば、USB(登録商標)接続、Bluetooth(登録商標)接続、または、Wi-Fi(登録商標)接続などの近距離通信を使用して、フィールド機器1との通信を行う。情報処理装置2は、例えば、インターネット接続による遠距離通信を使用して、認証サーバ3との通信を行う。
【0017】
認証サーバ3は、情報処理装置2から後述する認証申請情報を受信してフィールド機器1の認証を行い、情報処理装置2を介して後述する許諾情報をフィールド機器1へ自動的に送信するサーバ装置である。
【0018】
情報処理装置2は、フィールド機器1からフィールド機器1の利用状況に関する利用状況情報を定期的に取得する(ステップS01)。そして、情報処理装置2は、取得した利用状況情報に基づいてフィールド機器1の認証を行うタイミングを決定する。
【0019】
情報処理装置2は、例えば、フィールド機器1の実際の利用状況と、フィールド機器1に設定された機能の利用プランとが乖離していると判定したタイミングをフィールド機器1の認証を行うタイミングとして決定する。
【0020】
そして、情報処理装置2は、フィールド機器1の認証を行うタイミングになると、ユーザ4にフィールド機器1の認証を促す画面を表示させる。ユーザ4は、表示画面に従って、ユーザ4に関するユーザ情報などの認証に必要な情報を情報処理装置2に入力する(ステップS02)。
【0021】
情報処理装置2は、フィールド機器1の認証を行う場合に、認証に必要な情報が入力されると、フィールド機器1の識別情報を取得し、識別情報と、利用状況情報と、ユーザ情報とを含む認証申請情報を生成して認証サーバ3に送信する(ステップS03)。
【0022】
認証サーバ3は、フィールド機器1の利用状況を判定するための利用状況判定条件を予め記憶している。認証サーバ3は、情報処理装置2から受信する認証申請情報と利用状況判定条件とに基づいて、フィールド機器1が備える機能の利用プランの選択肢を含むライセンスプランを生成して情報処理装置2に送信する(ステップS04)。
【0023】
ユーザ4は、利用プランの選択肢から所望の利用プランを選択して情報処理装置2に入力する(ステップS05)。情報処理装置2は、ユーザ4によって選択肢から選択された利用プランを含むライセンスプラン選択情報を生成して認証サーバ3に送信する(ステップS06)。
【0024】
認証サーバ3は、情報処理装置2から受信したライセンスプラン選択情報と、ユーザ情報とに基づいて、機能の利用を可能とする許諾情報を生成し、情報処理装置2を介してフィールド機器1へ許諾情報を送信する(ステップS07)。フィールド機器1は、許諾情報に基づいて、機能の実行可否を判定する(ステップS08)。
【0025】
このように、情報処理システム100では、情報処理装置2がフィールド機器1の利用状況を監視し、ライセンスプランの見直しが必要と判定する場合には、ユーザ4に対して利用プランの選択肢を含むライセンスプランを提示してフィールド機器1の認証を促す。
【0026】
ユーザ4は、提示されるライセンスプランから利用を継続したい機能、利用を中止したい機能、および所望の利用プランなどを選択し、認証サーバ3に認証を申請することができる。そして、ユーザ4は、認証サーバ3によって許諾されれば、フィールド機器1を購入後であっても、使用する機能および利用プランの変更を自由に行うことができる。
【0027】
これにより、実施形態に係る情報処理システム100は、フィールド機器1のユーザ4に対して、きめ細かくて持続的なサポートを実現できる。
【0028】
[2.フィールド機器、情報処理装置、および認証サーバの構成]
次に、実施形態に係る情報処理システム100の構成について、図2を参照して説明する。図2は、実施形態にフィールド機器1、情報処理装置2、および認証サーバ3の構成および動作の説明図である。
【0029】
フィールド機器1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。フィールド機器1は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することによって機能する利用状況収集部11と、機能実行可否判定部12とを備える。
【0030】
なお、フィールド機器1が備える利用状況収集部11および機能実行可否判定部12は、一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0031】
さらに、フィールド機器1は、記憶部13を備える。記憶部13は、例えば、データフラッシュ等の情報記憶デバイスである。記憶部13は、機器識別情報14と、利用状況情報15と、許諾情報16とを記憶する。
【0032】
機器識別情報14は、フィールド機器1固有の識別情報である。ここで、図3を参照して、機器識別情報14の一例について説明する。図3に示すように、機器識別情報14は、フィールド機器1の製造番号、フィールド機器1のシリアル番号、およびフィールド機器1の種類などを含む。なお、機器識別情報14は、図3に示す情報に限定されるものではない。
【0033】
利用状況情報15は、フィールド機器1の利用状況に関する情報である。ここで、図4を参照して、利用状況情報15の一例について説明する。図4に示すように、利用状況情報15は、フィールド機器1による利用が許可されている機能、機能の利用頻度、機能の利用期間、機能の通算利用時間、データトラフィック量、機能の連続利用時間、および、フィールド機器1の使用年月などを含む。
【0034】
なお、利用状況情報15は、図4に示す情報に限定されるものではない。例えば、利用状況情報15は、フィールド機器1の機能、機能の利用頻度、機能の利用期間、機能の通算利用時間、データトラフィック量、機能の連続利用時間、および、フィールド機器1の使用年月のうち、少なくともいずれか一つを含む情報であってもよい。
【0035】
図2へ戻り、利用状況収集部11は、フィールド機器1の機能が利用される度に、利用状況情報15を収集して更新する処理部である。機能実行可否判定部12は、情報処理装置2を介して認証サーバ3から受信する許諾情報に基づいて、機能の実行可否を判定する処理部である。許諾情報の具体例については後述する。フィールド機器1は、機能実行可否判定部12によって実行と判定された機能の利用が可能となる。
【0036】
情報処理装置2は、CPU、ROM、RAMなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。情報処理装置2は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することによって機能する認証タイミング決定部21と、認証申請情報生成部22とを備える。なお、認証タイミング決定部21および認証申請情報生成部22は、一部または全部がASICやFPGA等のハードウェアで構成されてもよい。
【0037】
さらに、情報処理装置2は、情報入出力部23を備える。情報入出力部23は、文字などの情報の入力および表示が可能な機器である。情報入出力部23は、例えば、ディスプレイおよびキーボードを含む。情報入出力部23は、例えば、タッチパネルディスプレイであってもよい。
【0038】
認証タイミング決定部21は、フィールド機器1から取得する利用状況情報15と、認証サーバ3に記憶されている利用状況判定条件34とに基づいて、フィールド機器1の認証を行うタイミングを決定する処理部である。
【0039】
認証申請情報生成部22は、フィールド機器1の認証を行う場合に、機器識別情報14と、利用状況情報15と、ユーザ4に関するユーザ情報とを含む認証申請情報を生成して前記認証サーバ3に送信する処理部である。認証申請情報生成部22は、ユーザ4によって入力されるユーザ情報を情報入出力部23から取得する。
【0040】
認証サーバ3は、CPU、ROM、RAMなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。情報処理装置2は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することによって機能するライセンスプラン生成部31と、許諾情報生成部32とを備える。なお、ライセンスプラン生成部31および許諾情報生成部32は、一部または全部がASICやFPGA等のハードウェアで構成されてもよい。
【0041】
さらに、認証サーバ3は、記憶部33を備える。記憶部33は、例えば、データフラッシュ等の情報記憶デバイスである。記憶部33は、利用状況判定条件34と、認証用情報35と、利用可能条件36と、利用可否判定用情報37と、許諾情報38とを記憶する。
【0042】
利用状況判定条件34は、ユーザ4によるフィールド機器1の利用状況を判定するための情報である。利用状況判定条件34は、フィールド機器1の各機能の判定項目毎に、実際の機能の利用状況、実際の機能利用状況と設定中の機能の利用プランとに乖離があるとみなす判定条件、およびユーザ4に推奨する利用プランが対応付けられた情報である。利用状況判定条件34の具体例については、情報処理装置2および認証サーバ3の動作と合わせて、図5を参照して後述する。
【0043】
認証用情報35は、予め登録されるユーザ4の認証に必要な情報である。例えば、認証用情報35は、ユーザ4によってフィールド機器1が購入された際に登録されるユーザ情報を含む。
【0044】
また、認証用情報35は、購入後にフィールド機器1の認証が行われる場合、直近に認証が行われたときに認証サーバからフィールド機器1に送信される許諾情報38などを含む。つまり、認証用情報35は、現時点で利用可能なフィールド機器1の各機能と、機能の利用プランと、機器識別情報14とを示す情報が含まれる。
【0045】
利用可能条件36は、フィールド機器1の各機能をユーザ4が利用するために満たすべき条件である。例えば、無線通信に関する法律は国によって異なる。認証サーバ3は、フィールド機器1が使用される国によってWiFiやBluetoothによる通信の機能を制限する必要がある。そこで、認証サーバ3は、認証申請情報内のユーザ4の使用国情報や位置情報をもとに、無線機能の利用可否を判断し、許諾情報38に反映させる。
【0046】
認証サーバ3は、例えば、フィールド機器1が情報処理装置2と接続するような場合、情報処理装置2内で動作するソフトウェア上で操作の制限をかけたり、メッセージを表示させたりすることで、ユーザに知らせることができる。例えば、認証サーバ3は、「お客様の使用国では、無線機能を利用することができません。」というメッセージを情報処理装置2に表示させる。
【0047】
また、フィールド機器1の機能によっては、誤った使い方によってユーザ4に悪影響をおよぼすおそれがある。そこで、認証サーバ3は、誤ったフィールド機器1の使い方を防ぐために、所定の講習を受けたユーザ4にのみ機能を提供する。
【0048】
このため、認証サーバ3は、利用可能条件36として、フィールド機器1の機能と、その機能を使用可能な国を示す情報と、利用にあたっての講習の要否を示す情報とが対応付けられた利用可能条件36を記憶する。
【0049】
利用可否判定用情報37は、予め登録されるユーザ4による機能の利用に関する情報である。具体的には、ユーザ4によって予め登録されるユーザ情報と、ユーザ4がフィールド機器1の機能毎に必要な講習を受けたか否かを示す情報とを含む。なお、ユーザ情報には、ユーザ4によるフィールド機器1の使用国を示す情報が含まれる。
【0050】
ライセンスプラン生成部31は、認証申請情報と、許諾情報38と、利用状況判定条件34とに基づいて、フィールド機器1が備える機能の利用プランの選択肢を含むライセンスプランを生成して情報処理装置2に送信する処理部である。
【0051】
許諾情報生成部32は、ユーザ4によって選択肢から選択された利用プランを含むライセンスプラン選択情報を情報処理装置2から受信し、応答として機能の利用を可能とする許諾情報38を生成し、情報処理装置2を介してフィールド機器1に送信する処理部である。また、許諾情報生成部32は、生成した許諾情報38を記憶部33に記憶させることによって、記憶部33内の許諾情報38を更新する。
【0052】
次に、図2に示すステップS1~ステップS8を参照しながら、フィールド機器1、情報処理装置2、認証サーバ3の動作について説明する。情報処理装置2において、認証タイミング決定部21は、ユーザ4によるフィールド機器1の購入後に、フィールド機器1の認証を行うタイミング(以下、「認証タイミング」と記載する)を決定する。
【0053】
具体的には、認証タイミング決定部21は、フィールド機器1の利用状況収集部11から定期的に利用状況情報15を取得する(ステップS1)。例えば、認証タイミング決定部21は、1週間に一回の周期で利用状況情報15を取得する。
【0054】
なお、認証タイミング決定部21は、1日に1回または1月に1回など、任意の周期で利用状況情報15を取得してもよい。また、認証タイミング決定部21は、フィールド機器1の機能が利用される度に、利用状況情報15を取得するように構成されてもよい。
【0055】
また、認証タイミング決定部21は、認証サーバ3から利用状況判定条件34を取得する。なお、認証タイミング決定部21は、予め利用状況判定条件34を記憶しておいてもよい。そして、認証タイミング決定部21は、利用状況情報15と利用状況判定条件34とに基づいて認証タイミングを決定する。
【0056】
このとき、認証タイミング決定部21は、利用状況情報15に含まれる実際の利用状況が、利用状況判定条件34に含まれる、乖離があるとみなす判定条件を満たすタイミングを認証タイミングとして決定する。
【0057】
ここで、図5に示す利用状況判定条件34の一例を参照しながら、認証タイミングの決定例について説明する。なお、以下では、機能の利用プランを単にプランと称する場合がある。図5に示すように、利用状況判定条件34は、フィールド機器1が備える機能の利用状況に関する判定項目と、機能の実際の利用上状況と、設定中の利用プランと実際の利用状況とに乖離があるとみなす判定条件と、推奨するプランとが対応付けられている。
【0058】
例えば、認証タイミング決定部21は、判定項目の利用頻度について、ユーザ4の現在のプランに関係なく、直近3か月の機能の利用回数が0であれば、認証タイミングであると判定する。
【0059】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の利用期間について、直近3ヵ月で利用期回数が0の月がある場合に、現在のプランの利用期間が制限なしであれば、認証タイミングであると判定する。
【0060】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の利用期間について、直近3か月で月1回以上利用されている場合に、現在のプランの利用期間が3ヵ月以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0061】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の利用期間について、直近3ヵ月で週1回以上利用されている場合に、現在のプランの利用期間が6ヵ月以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0062】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が0~10時間の場合に、現在のプランの通算利用時間が制限なしであれば、認証タイミングであると判定する。
【0063】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が10~30時間の場合に、現在のプランの通算利用時間が100H(H:時間)以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0064】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が30時間を超えた場合に、現在のプランの通算利用時間が200H以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0065】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3ヵ月の1ヵ月あたりのデータトラフィック量が0~9GBの場合に、現在のプランのデータトラフィック量が制限なしであれば、認証タイミングであると判定する。
【0066】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3ヵ月の1ヵ月あたりのデータトラフィック量が9~19GBの場合に、現在のプランのデータトラフィック量が10GB(ギガバイト)以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0067】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3か月の1か月あたりのデータトラフィック量が19GBを超えた場合に、現在のプランのデータトラフィック量が20GB以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0068】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が0~9時間の場合に、現在のプランの連続利用時間が制限なしであれば、認証タイミングであると判定する。
【0069】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が9~19時間の場合に、現在のプランの連続利用時間が10Hであれば、認証タイミングであると判定する。
【0070】
また、認証タイミング決定部21は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が19時間を超えた場合に、現在のプランの連続利用時間が20H以下であれば、認証タイミングであると判定する。
【0071】
図2へ戻り、認証タイミング決定部21は、認証タイミングであると判定すると、その旨を認証申請情報生成部22に通知する(ステップS2)。このとき、認証タイミング決定部21は、フィールド機器1から取得した利用状況情報15を合わせて認証申請情報生成部22に送信する。
【0072】
認証申請情報生成部22は、フィールド機器1の認証を行う場合に、フィールド機器1から機器識別情報14を取得し(ステップS3)、情報入出力部23によってユーザ情報を含むフィールド機器1の認証に必要な情報の入力画面を表示させる。
【0073】
これにより、情報処理装置2は、フィールド機器1の実際の利用状況と、現在の利用プランとが乖離していることに気付いていないユーザ4に対してその旨を通知し、フィールド機器1の認証を促すことができる。
【0074】
ここで、図6を参照して、入力画面の一例について説明する。図6に示すように、入力画面には、例えば、ユーザ4の姓名を入力する欄、ユーザ4のメールアドレスを入力する欄、ユーザ4が勤務する会社を入力する欄、フィールド機器1を使用する国を入力する欄、および、郵便番号を入力する欄などが設けられる。
【0075】
また、入力画面には、例えば、フィールド機器1のバージョンアップ情報の配信を希望するか否か、お得な情報の配信を希望するか否かを示すチェックボックス、および、配信時の言語の選択肢などが設けられる。
【0076】
さらに、入力画面には、認証を申請するための認証申請ボタンと、入力画面を閉じるための閉じるボタンが設けられる。図2へ戻り、情報入出力部23は、入力されるユーザ情報を含むフィールド機器1の認証に必要な情報を取得し(ステップS4)、認証申請情報生成部22へ出力する。
【0077】
認証申請情報生成部22は、フィールド機器1の認証を行う場合に、機器識別情報14と、利用状況情報15と、ユーザ4に関するユーザ情報とを含む認証申請情報を生成して前記認証サーバ3に送信する(ステップS5)。
【0078】
認証申請情報は、例えば、図3に示すフィールド機器1の製造番号およびシリアル番号が含まれる。また、認証申請情報は、例えば、図4に示すフィールド機器1の現時点で利用可能な機能の種類、機能の利用頻度、機能の利用期間(利用可能な期間)、機能の連続利用時間(連続利用可能な時間)を含む。
【0079】
また、認証申請情報は、例えば、図4に示すフィールド機器1によって利用したデータトラフィック量、およびフィールド機器1の使用年月(使用開始年月)を示す情報を含む。また、認証申請情報は、例えば、図6に示す入力画面に入力されるユーザ情報を含む全ての情報を含む。
【0080】
認証サーバ3のライセンスプラン生成部31は、認証申請情報に含まれる利用状況情報15と、記憶部33に記憶された最新の許諾情報38と、利用状況判定条件34とに基づいて、ユーザ4に推奨するプランを決定する。ライセンスプラン生成部31は、例えば、図5に示すように、判定項目の利用頻度について、ユーザ4の現在のプランに関係なく、直近3か月の機能の利用回数が0であれば、推奨するプランとして機能の利用停止を推奨する。
【0081】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の利用期間について、直近3ヵ月で利用期回数が0の月がある場合に、現在のプランの利用期間が制限なしであれば、推奨するプランとして期間は3ヵ月を推奨する。このとき、ライセンスプラン生成部31は、直近3ヵ月の利用期間が0の場合は、利用停止を推奨する。
【0082】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の利用期間について、直近3か月で月1回以上利用されている場合に、現在のプランの利用期間が3ヵ月以下であれば、推奨するプランとして期間は6ヵ月を推奨する。
【0083】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の利用期間について、直近3ヵ月で週1回以上利用されている場合に、現在のプランの利用期間が6ヵ月以下であれば、推奨するプランとして期間は制限なしを推奨する。
【0084】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が0~10時間の場合に、現在のプランの通算利用時間が制限なしであれば、推奨するプランとして通算利用時間100Hを推奨する。
【0085】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が10~30時間の場合に、現在のプランの通算利用時間が100H以下であれば、推奨するプランとして通算利用時間200Hを推奨する。
【0086】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の通算利用時間について、直近3ヵ月の通算利用時間が30時間を超えた場合に、現在のプランの通算利用時間が200H以下であれば、推奨するプランとして通算利用時間の制限なしを推奨する。
【0087】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3ヵ月の1ヵ月あたりのデータトラフィック量が0~9GBの場合に、現在のプランのデータトラフィック量が制限なしであれば、推奨するプランとしてデータトラフィック量10GBを推奨する。
【0088】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3ヵ月の1ヵ月あたりのデータトラフィック量が9~19GBの場合に、現在のプランのデータトラフィック量が10GB以下であれば、推奨するプランとしてデータトラフィック量20GBを推奨する。
【0089】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目のデータトラフィック量について、直近3か月の1か月あたりのデータトラフィック量が19GBを超えた場合に、現在のプランのデータトラフィック量が20GB以下であれば、推奨するプランとしてデータトラフィック量は制限なしを推奨する。
【0090】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が0~9時間の場合に、現在のプランの連続利用時間が制限なしであれば、推奨するプランとして連続利用時間は10Hを推奨する。
【0091】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が9~19時間の場合に、現在のプランの連続利用時間が10Hであれば、推奨するプランとして連続利用時間は20Hを推奨する。
【0092】
また、ライセンスプラン生成部31は、判定項目の連続利用時間について、直近3か月の連続利用時間の最大値が19時間を超えた場合に、現在のプランの連続利用時間が20H以下であれば、推奨するプランとして連続利用時間は制限なしを推奨する。
【0093】
そして、ライセンスプラン生成部31は、認証申請情報に含まれる利用中の各機能について、それぞれ推奨するプランと、プランの選択肢とを含むライセンスプランを生成し、情報処理装置2に送信する(ステップS6)。
【0094】
情報処理装置2の情報入出力部23は、認証サーバ3から受信するライセンスプランを表示させる。ここで、図7を参照してライセンスプランの表示例について説明する。情報入出力部23は、例えば、図7に示すように、フィールド機器1が備える第1~第4機能のそれぞれについて、利用有無、利用期間、通算利用時間、データトラフィック量、および連続利用時間の推奨値が入力されたライセンスプランを表示させる。
【0095】
ライセンスプランにおいて、利用有無のチェックボックスにチェックが入っている機能は、利用を推奨する機能である。利用有無のチェックボックスにチェックが入っていない機能は、利用を推奨しない機能である。ユーザ4は、情報入出力部23を操作して、チェックボックスからチェックを外すことで、機能の利用停止を要求できる。また、ユーザ4は、チェックボックスにチェックを入れることで機能の利用を要求できる。
【0096】
また、ユーザ4は、利用期間、通算利用時間、データトラフィック量、および連続利用時間について、ライセンスプランの表示含まれる黒塗三角のボタンを操作し、推奨値以外の選択肢を表示させて所望の値を選択することができる。
【0097】
また、ユーザ4は、選択した値を推奨値に戻したい場合には、推奨値に戻すボタンを操作することによって、全てのプランの項目を元の推奨値に戻すことができる。そして、ユーザ4は、各機能のプランについて、推奨値もしくは所望の値を選択後、決定ボタンを操作することによって所望のプランを決定することができる。
【0098】
図2へ戻り、情報入出力部23は、ライセンスプランの決定ボタンが操作されると、ユーザ4によって選択肢から選択された利用プランを含むライセンスプラン選択情報を認証サーバ3に送信する(ステップS7)。
【0099】
認証サーバ3の許諾情報生成部32は、情報処理装置2からライセンスプラン選択情報を受信すると、ユーザ4による機能の利用可否を判定する。そして、許諾情報生成部32は、利用可能と判定した機能の利用許可する許諾情報38を生成する。
【0100】
このとき、許諾情報生成部32は、ライセンスプラン生成部31から取得する認証申請情報と、記憶部33に記憶されている認証用情報35とを照合してユーザ4の認証の成否を判定する。
【0101】
認証用情報35は、前述したように、ユーザ4によってフィールド機器1が購入された際に登録されるユーザ情報と、現時点で利用可能なフィールド機器1の各機能と、機能の利用プランと、機器識別情報14とを示す情報とが含まれる。
【0102】
このため、許諾情報生成部32は、は、認証申請情報に含まれるユーザ情報および機器識別情報14と、認証用情報35に含まれるユーザ情報および機器識別情報14とが一致する場合に、認証成立と判定する。
【0103】
そして、許諾情報生成部32は、認証に成功したユーザ4のライセンスプラン選択情報に含まれる選択肢から選択された機能毎に、利用可否判定用情報37に基づいて機能の利用の可否を判定する。
【0104】
このとき、許諾情報生成部32は、認証に成功したユーザ4の利用可否判定用情報37が機能の利用可能条件36を満たす場合に、機能を利用可能と判定し、利用可能と判定した機能と機能の利用プランとを含む許諾情報38を生成する。
【0105】
前述したように、利用可否判定用情報37は、ユーザ4のユーザ情報と、ユーザ4がフィールド機器1の機能毎に必要な講習を受けたか否かを示す情報と、ユーザ4によるフィールド機器1の使用国を示す情報とが含まれる。また、利用可能条件36は、フィールド機器1の機能と、その機能を使用可能な国を示す情報と、利用にあたっての講習の要否を示す情報とが対応付けられている。
【0106】
このため、許諾情報生成部32は、例えば、ユーザ4により選択された機能の利用に講習が必要であり、使用国に制限がある場合、ユーザ4が講習を受講済みであり、かつ、使用国が使用可能国であれば、機能を利用可能と判定する。
【0107】
また、許諾情報生成部32は、例えば、ユーザ4により選択された機能の利用に講習が不要であり、使用国に制限がある場合、ユーザ4が講習を受講していなくても、使用国が使用可能国であれば、機能を利用可能と判定する。
【0108】
また、許諾情報生成部32は、例えば、ユーザ4により選択された機能の利用に講習が必要であり、使用国に制限がない場合、ユーザ4が講習を受講済みであれば、機能を利用可能と判定する。
【0109】
また、許諾情報生成部32は、例えば、ユーザ4により選択された機能の利用に講習が不要であり、使用国に制限がない場合、ユーザ4によって選択肢から選択されたすべての機能を利用可能と判定する。
【0110】
ここで、図8を参照して許諾情報38の一例について説明する。図8に示すように、許諾情報38は、フィールド機器1の製造番号と、シリアル番号と、利用が可能な各機能と、機能の利用プランとが含まれる。
【0111】
利用プランは、利用期間、通算利用時間、データトラフィック量、連続利用時間の順に記述される。利用プランにおけるMは月、Hは時間、GBはギガバイト、Eは制限なしを意味する。例えば、図8に示す許諾情報38において、第1機能の利用期間は12ヵ月間、通算利用時間は100時間、利用可能なデータトラフィック量は100GB、連続利用時間は10時間である。
【0112】
また、第2機能の利用期間、通算利用時間、利用可能なデータトラフィック量、および連続利用時間は、いずれも制限なしである。第3機能の利用期間は6ヵ月間、通算利用時間は200時間、利用可能なデータトラフィック量は200GB、連続利用時間は20時間である。
【0113】
図2へ戻り、許諾情報生成部32は、利用可能と判定した機能と機能の利用プランとを含む許諾情報38を、情報処理装置2を介してフィールド機器1に送信する(ステップS8)。また、許諾情報生成部32は、生成した最新の許諾情報38を記憶部33に記憶させる。
【0114】
フィールド機器1の機能実行可否判定部12は、情報処理装置2を介して認証サーバ3から許諾情報38を受信し、記憶部33に記憶する(許諾情報16)。機能実行可否判定部12は、許諾情報16に基づいて機能の実行可否を判定する。つまり、機能実行可否判定部12は、許諾情報16に記述されている機能を利用プランの利用可能範囲内で実行可能と判定する。
【0115】
[3.フィールド機器1の認証の流れ]
次に、図9を参照して、実施形態に係る情報処理システムにおけるフィールド機器1の認証の流れについて説明する。
【0116】
図9に示すように、情報処理装置2は、起動されるとフィールド機器1から利用状況情報15を取得する(ステップS101)。続いて、情報処理装置2は、利用状況情報15に基づいて、フィールド機器1の認証タイミングを決定する(ステップS102)。
【0117】
情報処理装置2は、フィールド機器1の認証タイミングであると判定すると、認証申請用の入力画面を表示させる(ステップS103)。そして、情報処理装置2は、ユーザ4からユーザ情報を取得する(ステップS104)。
【0118】
さらに、情報処理装置2は、フィールド機器1から機器識別情報14を取得する(ステップS105)。そして、情報処理装置2は、認証申請情報を生成し(ステップS106)、認証申請情報を認証サーバ3に送信する(ステップS107)。
【0119】
認証サーバ3は、情報処理装置2から認証申請情報を受信すると(ステップS201)、ライセンスプランを生成し(ステップS202)し、情報処理装置2に送信する。情報処理装置2は、認証サーバ3からライセンスプランを受信すると(ステップS108)、ユーザ4に所望の利用プランを選択させてライセンスプラン選択情報を生成し、認証サーバ3に送信する(ステップS109)。
【0120】
認証サーバ3は、情報処理装置2からライセンスプラン選択情報を受信し(ステップS203)、ユーザ4による利用が可能な機能を示す情報と、機能の利用プランを示す情報とを含む許諾情報38を生成する(ステップS204)。
【0121】
そして、認証サーバ3は、許諾情報38を情報処理装置2に送信する(ステップS205)。情報処理装置2は、認証サーバ3から許諾情報38を受信すると(ステップS110)、許諾情報38をフィールド機器1に転送する(ステップS111)。
【0122】
フィールド機器1は、情報処理装置2から許諾情報38を受信する。(ステップS301)。フィールド機器1は、受信したものを許諾情報16に保存し(ステップS302)、許諾情報16に基づいて機能の実行可否を判定する(ステップS303)。
【0123】
[4.フィールド機器の制御の流れ]
次に、図10を参照して実施形態に係るフィールド機器1の制御の流れについて説明する。図10は、実施形態に係るフィールド機器1の制御の流れを示す図である。図10に示すように、フィールド機器1は、電源が投入されると、まず、機能の実行を試みる(ステップS311)。
【0124】
そして、フィールド機器1の機能実行可否判定部12は、許諾情報16に保存された、機能の実行可否の条件を読み取る(ステップS312)。フィールド機器1は、機能実行可否判定部12が実行可能と判定した場合は、機能を実行する。また、フィールド機器1は、機能実行可否判定部12が実行不可と判定した場合は、機能を実行しない。
【0125】
この場合、フィールド機器1は、機能毎に機能が実行できないことをユーザ4に通知する。例えば、フィールド機器1は、LEDを高速点滅させる、または、ディスプレイに「UNAVAILABLE」と表示する。
【0126】
例えば、フィールド機器1は、認証されていない、あるいは認証した結果として機能が使えないような場合、フィールド機器1あるいはフィールド機器1に接続した情報処理装置2内の情報入出力部23によってユーザ4に知らせる。
【0127】
情報入出力部23は、ディスプレイを備えている場合は、機能が使えないことを知らせる表示をする。また、情報入出力部23は、ディスプレイは備えていないが、機能毎に機能を実行するボタンとLEDを備えているような場合は、ボタンを押した際にLEDを高速点滅させ、その機能が使えないことをユーザ4に知らせる。
【0128】
[5.フィールド機器の機能例]
次に、図11を参照して、実施形態に係るフィールド機器1の機能例について説明する。図11は、実施形態に係るフィールド機器1の機能例を示す図である。図11に示すように、認証対象とするフィールド機器1がモデムであり、モデムの先にセンサ系フィールド機器をつなぐ場合、フィールド機器1は、例えば、WiFi接続機能、Bluetooth接続機能、および給電機能を備える。
【0129】
モデムの先にセンサ系フィールド機器は、例えば、温度計61、圧力計62、および流量計63などである。WiFi接続機能は、情報処理装置2とフィールド機器1(モデム)の間を、通常はUSB接続するところを、WiFi接続することができる機能である。
【0130】
Bluetooth接続機能は、情報処理装置2とフィールド機器1(モデム)の間を、通常はUSB接続するところを、Bluetooth接続することができる機能である。給電機能は、電源が供給されていない温度計61、圧力計62、流量計63に対して、フィールド機器1(モデム)が電源を供給する機能である。
【0131】
[6.フィールド機器を認証することによる効果]
次に、図12図16を参照して、フィールド機器1を認証することによる効果について説明する。図12図16は、実施形態に係る認証されたライセンスプランの一例を示す図である。実施形態に係る情報処理システム100によれば、認証によってフィールド機器1の機能制御を行うことによって、フィールド機器1の柔軟な利用形態を実現できる。
【0132】
例えば、ユーザ4は、必要な機能だけ購入することができる。例えば、図12に示すように、ユーザ4は、フィールド機器1が備える第1~第4機能のうち、第1機能および第3機能のライセンスのみを購入できる。このように、ユーザ4は、欲しい機能の分だけライセンスを購入することができる。これにより、ユーザ4は、従来のように必要としないものまでも含んだ多機能なものを購入したり、機能不足によるフィールド機器1の再購入をしたりせずに済む。
【0133】
また、ユーザ4は、必要な期間だけ利用する契約にすることができる。つまり、ユーザ4は、各機能を期間限定で利用できるライセンスを購入できる。例えば、図13に示すように、ユーザ4は、第1機能を3か月に限定して利用できる。ユーザ4は、第2機能を期間の制限なく利用できる。ユーザ4は、第3機能を6か月に限定して利用できる。ユーザ4は、第4機能を12か月に限定して利用できる。この場合、期間が短い機能ほど低価格なものとなる。これにより、ユーザ4の利用コストを低減したり、使ったことのない機能を気軽に試したりできる。
【0134】
また、ユーザ4は、利用時間に応じた契約にすることができる。例えば、ユーザ4は、各機能を一定の通算利用時間まで利用できるライセンスを購入できる。例えば、図14に示すように、ユーザ4は、第1機能の通算利用時間を100時間に制限して利用できる。ユーザ4は、第2機能を期間の制限なく利用できる。ユーザ4は、第3機能の通算利用時間を200時間に制限して利用できる。ユーザ4は、第4機能の通算利用時間を100時間に制限して利用できる。
【0135】
また、ユーザ4は、各機能を一定のデータトラフィック量まで利用できるライセンスを購入できる。例えば、図15に示すように、ユーザ4は、第1機能の1か月あたりのデータトラフィック量を10GBに制限して利用できる。ユーザ4は、第2機能を期間の制限なく利用できる。ユーザ4は、第3機能の1か月あたりのデータトラフィック量を20GBに制限して利用できる。ユーザ4は、第4機能の1か月あたりのデータトラフィック量を10GBに制限して利用できる。
【0136】
なお、ユーザ4は、利用時間の上限を超えた場合は、追加ライセンスを購入し、再認証し、継続して機能を利用することも可能である。あるいは機能が必要となった場面で追加ライセンスを購入し、再認証し、機能の利用を再開することもできる。
【0137】
また、ユーザ4は、各機能を一定の連続利用時間まで利用できるライセンスを購入できる。例えば、図16に示すように、ユーザ4は、第1機能の連続利用時間を100時間に制限して利用できる。ユーザ4は、第2機能を連続利用時間の制限なく利用できる。ユーザ4は、第3機能の連続利用時間を200時間に制限して利用できる。ユーザ4は、第4機能の連続利用時間を100時間に制限して利用できる。
【0138】
[7.フィールド機器の状態に応じた機能制限]
認証サーバ3は、フィールド機器1の状態に応じて機能の利用可否を判断するように構成されてもよい。例えば、認証サーバ3は、ユーザ4がライセンスを購入したとしても、フィールド機器1の使用年月に応じては機能を提供しない、あるいは期間やデータ量を限定して機能を提供するという判断を行うことも可能である。
【0139】
例えば、フィールド機器1は、使用年月が長いほど、経年劣化によって電流制御が不安定となり、意図せぬ動作をおこすなど、特定の機能の利用が困難になるおそがある。そのため、フィールド機器1は、例えば、使用年月が長いものほど、今後使える期間を限定した方が良いケースがある。そこで、認証サーバ3は、フィールド機器1の状態に応じた機能制限を行う。
【0140】
ここで、図17および図18を参照して、フィールド機器1の状態に応じた機能制限例について説明する。図17および図18は、実施形態に係るフィールド機器1の状態に応じた機能制限例を示す図である。
【0141】
例えば、図17に示すように、認証サーバ3は、フィールド機器1の給電機能について、使用年月が1年未満の場合、今後使える期間を10年に制限する。認証サーバ3は、フィールド機器1の給電機能について、使用年月が3年の場合、今後使える期間を7年に制限する。認証サーバ3は、フィールド機器1の給電機能について、使用年月が10年の場合、使用が危険なため今後使える期間を0年に制限する。
【0142】
また、フィールド機器1は、使用年月が長いほど、経年劣化によってパフォーマンスが低下し、意図した動作とならない可能性があるので、あらかじめデータ量を限定した方が良いケースがある。そこで、例えば、図18に示すように、認証サーバ3は、フィールド機器1のWiFi通信機能について、使用年月が1年未満の場合、1月あたり安定して使えるデータトラフィック量を100GBに制限する。認証サーバ3は、フィールド機器1のWiFi通信機能について、使用年月が3年の場合、1月あたり安定して使えるデータトラフィック量を90GBに制限する。認証サーバ3は、フィールド機器1のWiFi通信機能について、使用年月が10年の場合、1月あたり安定して使えるデータトラフィック量を70GBに制限する。
【0143】
また、認証サーバ3は、記憶部33内にフィールド機器1の整備記録テーブルを記憶しておくことができる。ここで、図19を参照して、フィールド機器1の整備記録テーブルの一例について説明する。図19は、実施形態に係るフィールド機器1の整備記録テーブルの一例を示す図である。
【0144】
図19に示すように、整備記録テーブルは、フィールド機器1の製品番号に、フィールド機器1のシリアル番号と、フィールド機器1の各機能が整備された年月日とが対応付けられたテーブルである。認証サーバ3は、整備記録テーブルを記憶している場合、フィールド機器1の整備記録を照合し、一定期間内の整備記録が確認された場合は、上記の機能の利用可能な期間やデータ量の限定を解除することもできる。
【0145】
また、認証サーバ3は、途中でフィールド機器1の機能の利用停止を行うことができる。ユーザ4は、ライセンスを購入して機能を使い始めたが、途中でライセンスに該当する機能を使わなくなった場合、情報処理装置2から認証サーバ3に、ライセンスの利用停止を表明できる。この場合、認証サーバ3は、利用停止されたライセンスの権利を同じユーザ4が使用する他のフィールド機器1に付与できる。また、認証サーバ3は、残りの利用権利(期間、データ量)を将来に回すことも可能である。
【0146】
[8.認証タイミングの変形例]
情報処理システム100では、認証サーバ3は、所定のタイミングでフィールド機器1の再認証の提案することもできる。例えば、認証サーバ3は、初めてフィールド機器1の利用が開始されてから一定期間は試用期間とし、全ての機能が使えるようにする。認証サーバ3は、前回の認証から所定期間が経過したタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させるように構成されてもよい。この場合、フィールド機器1は、試用期間内に使われた各機能の利用頻度、利用時間、データトラフィック量、連続利用時間をフィールド機器1の記憶部13に記録する。認証サーバ3は、その記録内容をもとに、ライセンスプランを提示する。
【0147】
また、認証サーバ3は、フィールド機器1が期間、通算利用時間、データトラフィック量、連続利用時間などを限定したプランで動作している場合、その終了が近づいた際に、情報処理装置2によって再認証を提案させるように構成されてもよい。この場合、フィールド機器1は、各機能の利用頻度、利用時間、連続利用時間を記憶部13に記録する。認証サーバ3は、その記録内容をもとに、認証用ライセンスプランを提示する。
【0148】
認証サーバ3は、機能の使用可能期間が終了するまでの残り期間が所定期間になるタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させる。認証サーバ3は、機能の通算使用時間が所定通算使用時間に達するタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させる。認証サーバ3は、機能により使用されるデータトラフィック量が所定データトラフィック量に達するタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させる。認証サーバ3は、機能の連続利用時間が所定連続利用時間に達するタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させる。認証サーバ3は、一定期間における前記機能の使用頻度が所定頻度になったタイミングになると情報処理装置2によって再認証を提案させる。
【0149】
例えば、認証サーバ3は、第1機能の期間の終了が迫ったときに、第1機能が利用できるプランを提示する。また、認証サーバ3は、利用頻度が高いときに、利用期間の制限をしないプランを提示する。また、認証サーバ3は、利用記録がない、あるいは利用頻度が極端に低いときに、利用できないプランを提示する。また、認証サーバ3は、利用頻度は高いが、1日あたりの利用時間が短いときに、連続利用時間を制限したプランを提示する。認証サーバ3は、利用頻度は低いが、1日あたりの利用時間が長いときに、通算利用時間を制限したプランを提示する。なお、ここでの使用頻度が高いとは、例えば、全ユーザによるフィールド機器1の機能の使用頻度を平均した平均値よりも高いことを意味する。
【0150】
なお、ここまで情報処理装置2と認証サーバ3とが別体である場合を例に挙げて説明してきたが、情報処理装置2は、認証サーバ3の機能をさらに備えるように構成されてもよい。または、認証サーバ3は、情報処理装置2の機能をさらに備えるように構成されてもよい。つまり、情報処理装置2と認証サーバ3とは一体になるように構成されてもよい。
【0151】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0152】
1 フィールド機器
2 情報処理装置
3 認証サーバ
4 ユーザ
11 利用状況収集部
12 機能実行可否判定部
13 記憶部
14 機器識別情報
15 利用状況情報
16 許諾情報
21 認証タイミング決定部
22 認証申請情報生成部
23 情報入出力部
31 ライセンスプラン生成部
32 許諾情報生成部
33 記憶部
34 利用状況判定条件
35 認証用情報
36 利用可能条件
37 利用可否判定用情報
38 許諾情報
61 温度計
62 圧力計
63 流量計
100 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19