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特開2024-124236情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124236
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240905BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032247
(22)【出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】長田 祐
(72)【発明者】
【氏名】宇野 慶一
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC41
5L050CC41
(57)【要約】
【課題】管理者の判断負荷を低減する。
【解決手段】制御部を含む情報処理装置1であって、制御部は、車両2の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、乗務員情報から特徴量を抽出することと、特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、乗務員の乗務可否を判定することと、乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末4に通知することと、管理者端末4から、乗務可否についての最終判断結果を取得することと、を含む動作を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記注意情報と前記注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方を運行経路マップに登録することを含む、情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、情報処理方法。
【請求項10】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、情報処理方法。
【請求項11】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、情報処理方法。
【請求項12】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、情報処理方法。
【請求項13】
請求項8に記載の情報処理方法において、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、情報処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理方法において、
前記注意情報と前記注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方を運行経路マップに登録することを含む、情報処理方法。
【請求項15】
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行させるプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムにおいて、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、プログラム。
【請求項17】
請求項15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、プログラム。
【請求項18】
請求項15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、プログラム。
【請求項19】
請求項15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、プログラム。
【請求項20】
請求項15に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乗務員端末30から乗務員3のバイタルデータ31を取得し、乗務員端末30から乗務員3の発した音声を含む音声データ32を取得して音声病態分析を行い、乗務員3に係る情報を管理者端末40に提示し、管理者4によって入力された乗務員3に係る作業の可否の情報を受け付けて点呼処理を行う技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-180609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術では、全ての乗務員の状態を管理者が確認する必要がある。このため、管理者の負担が大きい。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、管理者の判断負荷を低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行する。
【0007】
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、管理者の判断負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の情報処理システムの概略図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】車両の構成を示すブロック図である。
図4】乗務員端末の構成を示すブロック図である。
図5】管理者端末の構成を示すブロック図である。
図6A】情報処理システムの第1の動作を示すシーケンス図である。
図6B図6Aの続きを示すシーケンス図である。
図7】乗務員情報DB(database)のデータ構造を示す図である。
図8】管理者端末での表示画面を示す図である。
図9】情報処理システムの第2の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態の情報処理システムSの概略図である。情報処理システムSは、ネットワークNWを介して互いに通信可能な情報処理装置1と車両2と乗務員端末3と管理者端末4とを含む。ネットワークNWは、例えば移動体通信網、インターネット又は固定通信網を含む。
【0012】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置1と車両2と乗務員端末3と管理者端末4とは1つずつ図示される。しかし、情報処理装置1と車両2と乗務員端末3と管理者端末4とのそれぞれの数はこれに限られない。例えば、情報処理装置1が実行する処理は、分散配置された複数の情報処理装置1によって実行されてよい。情報処理装置1は、複数の車両2と通信可能であってよい。複数の車両2と複数の乗務員端末3と複数の管理者端末4とがネットワークNWに接続されてよい。
【0013】
本実施形態の情報処理装置1が実行する処理の概要が説明される。情報処理装置1の制御部11の動作は、車両2の乗務員の乗務員端末3から乗務員情報を取得することと、乗務員情報から特徴量を抽出することと、特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、乗務員の乗務可否を判定することと、乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末4に通知することと、管理者端末4から、乗務可否についての最終判断結果を取得することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1が一次判断を行うので、管理者(例えば運行管理責任者)は少なくとも不調な乗務員につき乗務可否の判断を行えば最終判断を行うことができる。よって情報処理装置1は、管理者の判断負荷を低減することができる。更に情報処理装置1は、管理者の補助者の必要性を低減することができる。更に、情報処理装置1が一次判断を行うので、判断結果が管理者の経験又は体調に左右されることを低減することができる。
【0014】
情報処理装置1は、事業者によるサービスの提供を支援するサーバであってよい。情報処理装置1は例えば、事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、情報処理装置1は車両2に搭載されてよい。情報処理装置1はセンタサーバ又は点呼システムと称されてもよい。
【0015】
車両2は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HEV、PHEV、BEV、又はFCEVなどの任意の種類の自動車を含む。「HEV」は、hybrid electric vehicleの略語である。「PHEV」は、plug-in hybrid electric vehicleの略語である。「BEV」は、battery electric vehicleの略語である。「FCEV」は、fuel cell electric vehicleの略語である。車両2の運転は、任意のレベルで自動化されてよい。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両2は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。代替例として車両2は運転者によって運転されてよい。
【0016】
乗務員端末3又は管理者端末4のそれぞれは、例えば、スマートフォン、携帯電話機、ウェアラブル機器、若しくはタブレットなどのモバイル機器、を含む。代替例として乗務員端末3又は管理者端末4のそれぞれは、PCなどの汎用機器、又は専用機器であってよい。「PC」は、personal computerの略語である。
【0017】
図2において情報処理装置1の内部構成が詳細に説明される。
【0018】
情報処理装置1は、制御部11と通信部12と記憶部13と表示部14とを含む。情報処理装置1の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0019】
制御部11は例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含む1つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部11は、特定の処理に特化した1つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部11は、プロセッサを含む代わりに、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってよい。制御部11は、ECU(Electronic Control Unit)を含んでもよい。制御部11は通信部12を介して任意の情報を送受信する。
【0020】
通信部12は、ネットワークに接続するための、1つ以上の有線又は無線LAN(Local Area Network)規格に対応する通信モジュールを含む。通信部12は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、又は5G(5th Generation)を含む1つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部12は、Bluetooth(登録商標)、AirDrop(登録商標)、IrDA、ZigBee(登録商標)、Felica(登録商標)、又はRFIDを含む1つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部12は、ネットワークを介して任意の情報を送信及び受信する。
【0021】
記憶部13は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれるが、これらに限られない。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部13は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部13は、制御部11によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部13は、情報処理装置1の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部13は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。記憶部13は情報処理装置1の外部に設けられて、情報処理装置1からアクセスされてよい。記憶部13は乗務員情報DBを含む。
【0022】
図3において車両2の内部構成が詳細に説明される。
【0023】
車両2は、制御部21と通信部22と記憶部23と撮像部24と表示部25と入力部26と出力部27とを含む。車両2の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0024】
制御部21と通信部22と記憶部23とのハードウェア構成についての説明は、制御部11と通信部12と記憶部13とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0025】
本実施形態の車両2では、自動運転が行われる。車両2の記憶部23は、自動運転のためのADK(Autonomous Driving Kit)ソフトウェアと、車掌ソフトウェアとを記憶する。
【0026】
撮像部24はカメラを含み、画像を撮像する。画像は静止画又は動画のいずれであってもよい。撮像部24は、画像を生成し、生成した画像を記憶部23に記録してよい。撮像部24は、車両2の遠隔操作を支援するカメラと、車掌用の監視カメラとを含んでよい。
【0027】
表示部25は例えば、ディスプレイである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。表示部25は、車両2に備えられる代わりに、外部の出力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。表示部25サイネージであってよい。表示部25はタッチパネルであってよい。
【0028】
入力部26は例えば、マイク、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、又は、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンである。入力部26は、車両2の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。入力部26は、車両2に備えられる代わりに、外部の入力機器として車両2に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等の任意の方式を用いることができる。
【0029】
出力部27は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部27に含まれる出力インタフェースは、情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。例えば出力部27は、任意の放送機器であってよい。
【0030】
車両2は更にセンサを含んでよい。車両2は更に、乗客と情報処理装置1の操作者との間の通話のための通話装置を含んでよい。車両2は更に、バス運行のための各種ボタンを含んでよい。
【0031】
図4において乗務員端末3の内部構成が詳細に説明される。
【0032】
乗務員端末3は、制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とを含む。乗務員端末3の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0033】
乗務員端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とのハードウェア構成についての説明は、車両2の制御部21と通信部22と記憶部23と撮像部24と表示部25と入力部26と出力部27とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0034】
図5において管理者端末4の内部構成が詳細に説明される。
【0035】
管理者端末4は、制御部41と通信部42と記憶部43と撮像部44と表示部45と入力部46と出力部47とを含む。管理者端末4の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。
【0036】
管理者端末4の制御部41と通信部42と記憶部43と撮像部44と表示部45と入力部46と出力部47とのハードウェア構成についての説明は、乗務員端末3の制御部31と通信部32と記憶部33と撮像部34と表示部35と入力部36と出力部37とのハードウェア構成についての説明と同一であってよい。ここでの説明は省略される。
【0037】
本実施形態の情報処理システムSで実行される情報処理方法が詳細に説明される。ここでは一例として、管制センタに設けられた情報処理装置1の操作者が、監視画面にて、車両2を監視する。ここでの車両2は複数であるが、代替例として単数であってもよい。説明の便宜のため、複数の車両の各々が車両2と称される。
【0038】
車両2は、車両2に乗車する乗務員によって運転される。ここでの車両2はバスである。代替例として車両2は、他の旅客車両、貨物車両、又は、遠隔監視される自動運転車両であってよい。各乗務員は乗務員端末3を操作する。乗務員は、管理者によって管理される。ここでの管理者は単数であるが、複数であってもよい。管理者は、運行管理責任者とも称される。管理者は管理者端末4を操作する。
【0039】
図6AのステップS1にて情報処理装置1の制御部11は、管理者端末4から、運行計画と勤務シフトとの登録を受け付ける。ステップS2にて制御部11は、乗務員端末3へ、勤務シフトを送通知する。ステップS3にて乗務員端末3は、例えば乗務員の出勤時に、乗務員のログイン操作を受け付けて、点検等のために車両2にログインする。代替例として、ここでの車両2は、車両2を遠隔監視するシステムであってもよい。ステップS4にて車両2は、情報処理装置1に対して、アカウントを認証する。ステップS5にて乗務員端末3は、乗務員から点検結果を受け付けて、情報処理装置1に登録する。
【0040】
ステップS6にて制御部11は、点検結果を管理者端末4に通知する。管理者端末4は、表示部45にて点検結果を表示する。ステップS7にて管理者端末4は管理者から、車両2の運行許可と運行に関する調整要求とを受け付ける。
【0041】
ステップS8にて制御部11は、運行表と注意ポイントとを乗務員端末3に通知する。注意ポイントは例えば、互いに関連付けられた次の情報を含む。
・日時
・工事と事故とイベントとのいずれが行われるか
・画像又は動画のリンク
【0042】
ステップS9にて乗務員端末3は、乗務員の操作を受け付けて情報処理装置1にアクセスして、あらかじめ情報処理装置1に登録された画像等を確認又は閲覧する。
【0043】
ステップS1乃至ステップS9は任意であり、又は、他の方法によって実行されてもよい。
【0044】
ステップS10にて制御部11は、例えば乗務15分前になると、乗務員端末3に、乗務員情報を入力するよう指示する。追加例として乗務員端末3において、点呼ボットが動作して、入力を指示してよい。ステップS11にて制御部11は、乗務員端末3から、乗務員に関する乗務員情報を取得する。乗務員情報は例えば次の項目の少なくとも1つを含む。
・識別情報(例えば1589759)
・日時(例えば222年9月26日)
・体温(例えば36.1度)
・アルコール濃度
・睡眠期間(例えば7時間)
・表情
・服装(例えば、ボタンがかけられているか、しわがあるか、汚れがあるか)
・顔色
・髪型
・姿勢
・体調
・音声
・音程
・話す速度
・抑揚
【0045】
乗務員情報は、乗務員端末3の入力部36に入力されてよいし、乗務員端末3のカメラ又はマイクを用いて取得されてよい。図7に示されるように制御部11は、乗務員に関連付けて、乗務員情報を記憶する。
【0046】
図6Aに続く図6BのステップS12にて制御部11は、乗務員情報を解析し、特徴量を抽出する。制御部11は、抽出された特徴量と、事前に登録された正常値とを比較して、乖離度を算出する。事前に登録された正常値は、本人の過去履歴から決定されてよい。図7に示されるように制御部11は、乗務員に関連付けて、乖離度を記憶する。
【0047】
追加例として又は代替例として、乖離度は百分率で算出されてよい。制御部11は乖離度の算出において、項目ごとに重み付けを設定してよい。制御部11は、乗務員ごとに重み付けの項目を設定してよい。制御部11は、乖離度が閾値を超えると判定すると、乗務員端末3で動作する点呼ボットを用いて、乗務員に対して質問を行ってよい。例えば制御部11は、乗務員の髪及び服装が乱れ且つ声の音程が低い場合、乗務員に対し「少しお疲れのようですが、何か心配事はありませんか」と質問し、「介護中の家族のためか、昨夜は良く眠れませんでした」と回答を受ける。閾値は任意に設定又は変更されてよい。
【0048】
ステップS13にて制御部11は、一次点呼(すなわち一次スクリーニング)として、各乗務員の乗務可否を判定する。具体的には制御部11は、算出された乖離度が閾値を超えるか否かを判定し、乖離度が閾値を超える乗務員につき乗務可能であると判定する。制御部11は、図7に示されるように乗務員に関連付けて、乗務可否を記憶する。
【0049】
図6BのステップS14にて制御部11は、乗務可否を少なくとも含む一次判断結果を管理者端末4に通知する。管理者端末4は一次判断結果を表示部45に表示する。図8の参照符号81に示されるように、表示部45では、乖離度が閾値(ここでは10%)を超える不調な乗務員が強調して表示されてよい。表示部45では、各乗務員が選択可能に表示される。表示部45では、乗務員の乖離度が表示されてよい。
【0050】
図6BのステップS15にて管理者端末4は、管理者から、確認対象となる不調者の選択を受け付ける。管理者は、管理者端末4を用いて不調者に対して通話等の連絡を行い、連絡結果に応じて乗務可否を更新することができる。ステップS15は任意である。管理者端末4は、管理者から、乗務可否についての最終判断結果を受け付ける。ステップS16にて管理者端末4は、最終判断結果を情報処理装置1に通知する。
【0051】
ステップS17にて制御部11は、最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員の乗務員端末3に対し乗務許可を通知し、乗務不可能と判定された乗務員の乗務員端末3に対し乗務不許可を通知する。制御部11は最終判断結果が一次判断結果と異なると判定すると、判定結果を教師データとして学習を行ってよい。この構成により一次判断結果の判断精度が向上する。制御部11は、最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行する。運行管理システムは、遠隔監視等を行うことができるシステムである。運行管理システムにおいて乗務員端末3は例えば、運行ルート、乗務期間、運行経路上で最近起きた事例等を閲覧可能である。
【0052】
ステップS18にて、乗務可能な乗務員の乗務員端末3は、乗務員のログイン操作を受け付けて、車両2の運行管理システムにログインする。ステップS19にて車両2は、情報処理装置1に対し、アカウントを認証する。
【0053】
ステップS20にて制御部11は、運行計画に沿って、車両2の運行を開始する。
【0054】
図9において、車両2の運行が終了した後に実行される情報処理が説明される。
【0055】
ステップS31にて車両2は運行を終了する。ステップS32にて車両2は、タコグラフ等から取得される運行ログを情報処理装置1に通知する。
【0056】
ステップS33にて乗務員端末3は、乗務員から、点検結果の入力を受け付ける。点検結果は例えば、車両2における忘れ物、汚れ、又は乗客の有無についての点検であってよい。ステップS32とステップS33とは逆の順番で実行されてよい。ステップS34にて乗務員端末3は、点検結果を情報処理装置1に通知する。
【0057】
ステップS35にて制御部11は、運行終了報告を管理者端末4に通知する。ステップS36にて制御部11は、乗務員端末3に対し、運行結果の報告を要求してよい。ステップS35とステップS36とは逆の順番で実行されてよい。
【0058】
ステップS37にて乗務員端末3は、乗務員から、例えば乗務員のアルコール濃度と、車両2の運行時に発生したヒヤリハット事例とを示す運行結果を取得して、情報処理装置1に通知する。ヒヤリハット事例は、重大な災害又は事故には至らないものの、直結するおそれのある注意事例である。注意事例は例えば次のものを含んでよい。
・死角からの歩行者又は自転車等の飛び出し及びそれに続く急停車
・道路工事
運行結果の通知はテキスト、画像、及び音声の少なくとも1つによって行われてよい。
【0059】
ステップS38にて制御部11は、管理者端末4へ、運行結果の確認を要求する。ステップS39にて管理者端末4は、運行結果を表示部45にて表示する。管理者端末4は、例えば音声で報告を行った乗務員の乗務員端末3に対して通話を行うことができる。制御部11は、乗務員端末3から、車両2の走行中に記録された画像を取得してよい。
【0060】
ステップS40にて管理者端末4は、情報処理装置1にアクセスし、注意情報に応じて運行経路マップを更新する。このとき例えば、注意情報と注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方が登録される。運行制限情報は例えば、特定の地点での速度制限、又は、特定の地点の迂回であってよい。
【0061】
ステップS41にて制御部11は、運行制限情報を車両2に通知する。ステップS42にて制御部11は、ヒヤリハット事例を示す注意情報を任意の乗務員端末に通知する。追加例として又は代替例として制御部11は、運行制限情報を任意の乗務員端末に通知してよい。ステップS41とステップS42とは逆の順番で実行されてよい。
【0062】
以上述べたように本実施形態によれば、制御部11の動作は、車両2の乗務員の乗務員端末3から乗務員情報を取得することと、乗務員情報から特徴量を抽出することと、特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、乗務員の乗務可否を判定することと、乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末4に通知することと、管理者端末4から、乗務可否についての最終判断結果を取得することと、を含む動作を実行する。この構成により情報処理装置1が一次判断を行うので、管理者(例えば運行管理責任者)は少なくとも不調な乗務員につき乗務可否の判断を行えば最終判断を行うことができる。よって情報処理装置1は、管理者の判断負荷を低減することができる。更に情報処理装置1は、管理者の補助者の必要性を低減することができる。更に、情報処理装置1が一次判断を行うので、判断結果が管理者の経験又は体調に左右されることを低減することができる。
【0063】
また本実施形態によれば、乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む。この構成により情報処理装置1は、乗務員の乗務可否の判定精度を一層向上させることができる。
【0064】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、乖離度が閾値を超えると判定すると、乗務員端末3で動作するボットを用いて、乗務員に質問することを含む。この構成により乗務員端末3は、通常と違う状態への感度を高めることができるので、乗務員の異常を容易に検出することができる。
【0065】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、乖離度の算出において、乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む。この構成により情報処理装置1は一層的確に乗務員の乗務可否を判定することができる。
【0066】
また本実施形態によれば、制御部11の動作は、最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む。この構成により情報処理装置1は、情報処理による点呼につき法的根拠を担保しつつ、不正利用を排除することができる。
【0067】
また本実施形態によれば、動作は、乗務員端末3から、車両2の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む。制御部11の動作は、注意情報と注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方を運行経路マップに登録することを含む。この構成により情報処理装置1は、ヒヤリ情報等の注意情報を速やかに乗務員に共有することができ、更に、重大な事故を未然に防ぐことができる。
【0068】
本開示が諸図面及び実施例に基づき説明されるが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0069】
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置1、車両2、乗務員端末3及び管理者端末4の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(Digital Versatile Disc)又はCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを任意のサーバのストレージに格納しておき、任意のサーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0070】
コンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0071】
以下に本開示の実施形態の一部について例示する。しかしながら、本開示の実施形態はこれらに限定されない点に留意されたい。
[付記1]
制御部を含む情報処理装置であって、前記制御部は、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行する、情報処理装置。
[付記2]
付記1に記載の情報処理装置において、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、情報処理装置。
[付記3]
付記1又は2に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、情報処理装置。
[付記4]
付記1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、情報処理装置。
[付記5]
付記1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、情報処理装置。
[付記6]
付記1乃至5の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、情報処理装置。
[付記7]
付記6に記載の情報処理装置において、前記動作は、
前記注意情報と前記注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方を運行経路マップに登録することを含む、情報処理装置。
[付記8]
情報処理装置による情報処理方法であって、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む情報処理方法。
[付記9]
付記8に記載の情報処理方法において、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、情報処理方法。
[付記10]
付記8又は9に記載の情報処理方法において、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、情報処理方法。
[付記11]
付記8乃至10の何れか一項に記載の情報処理方法において、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、情報処理方法。
[付記12]
付記8乃至11の何れか一項に記載の情報処理方法において、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、情報処理方法。
[付記13]
付記8乃至12の何れか一項に記載の情報処理方法において、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、情報処理方法。
[付記14]
付記13に記載の情報処理方法において、
前記注意情報と前記注意情報に応じた運行制限情報との少なくとも一方を運行経路マップに登録することを含む、情報処理方法。
[付記15]
情報処理装置としてのコンピュータに、
車両の乗務員の乗務員端末から乗務員情報を取得することと、
前記乗務員情報から特徴量を抽出することと、
前記特徴量を正常値と比較して乖離度を算出することと、
前記乖離度が閾値を超えるか否かに基づいて、前記乗務員の乗務可否を判定することと、
前記乗務可否を含む一次判断結果を管理者端末に通知することと、
前記管理者端末から、前記乗務可否についての最終判断結果を取得することと、
を含む動作を実行させるプログラム。
[付記16]
付記15に記載のプログラムにおいて、
前記乗務員情報は、前記乗務員の体温、アルコール濃度、睡眠期間、表情、服装、顔色、髪型、姿勢、体調、音声、音程、話す速度、及び抑揚の少なくとも1つを含む、プログラム。
[付記17]
付記15又は16に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乖離度が前記閾値を超えると判定すると、前記乗務員端末で動作するボットを用いて、前記乗務員に質問することを含む、プログラム。
[付記18]
付記15乃至17の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乖離度の算出において、前記乗務員情報の項目ごとに又は乗務員ごとに重み付けを設定することを含む、プログラム。
[付記19]
付記15乃至18の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記最終判断結果において乗務可能と判定された乗務員につき、運行システムにログインするためのアカウントを発行することを含む、プログラム。
[付記20]
付記15乃至19の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記動作は、
前記乗務員端末から、前記車両の運行時に発生した注意事例を示す注意情報を取得し、前記注意情報を他の乗務員端末に通知することを含む、プログラム。
【符号の説明】
【0072】
S 情報処理システム
図1
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図3
図4
図5
図6A
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