(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124279
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】防犯網戸システム
(51)【国際特許分類】
E06B 9/52 20060101AFI20240905BHJP
G08B 13/08 20060101ALI20240905BHJP
G08B 13/06 20060101ALI20240905BHJP
E05C 3/04 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
E06B9/52 M
G08B13/08
G08B13/06
E06B9/52 B
E05C3/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023043581
(22)【出願日】2023-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】598087025
【氏名又は名称】伊藤 有二
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 有二
【テーマコード(参考)】
5C084
【Fターム(参考)】
5C084AA02
5C084AA07
5C084BB31
5C084CC01
5C084CC07
5C084DD86
5C084HH17
(57)【要約】
【課題】従来の網戸には、網戸使用時に外部からの侵入者の侵入を防ぐという効果はなかった。
そのため網戸使用時には防犯面で課題があった。
【解決手段】 網戸フレームと窓フレームを、独自性を持たせた固定機構で固定させることにより、網戸使用時の網戸フレーム自体の強度を高め、なおかつ人の手や工具などを使って、その固定を外そうとしても外せなくなり課題が解決できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
網戸使用時の防犯性を高めるために、侵入防止板と独自性施錠を組み合わせた網戸
【請求項2】
網戸の施錠において、網戸フレームと窓フレームを連結固定する構造
【請求項3】
固定された網戸フレームと窓フレームを連結施錠する方法において、暗証番号式、鍵挿入式など施錠機構に独自性をもたせ、侵入者が手や工具などを使っても簡単には解錠ができないようにした施用方法
【請求項4】
固定された網戸フレームと窓フレームを施錠する方法において、従来の窓のクレセントを利用した構造
【請求項5】
網戸フレームと窓フレームを固定する固定機構が、網戸や窓の開閉時に引っ掛からないようにした構造
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅、店舗などの建物に取り付けられている網戸の防犯に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
建物の窓枠に取り付けられている網戸は、外部から虫などの侵入を防ぎ、空気の入れ替え可能にすることが主な目的であった。
そのため、網戸を使用している際には、侵入者が外部から簡単に侵入できる状態であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
網戸には、虫などの侵入を防ぎ空気の入れ替えをするという目的のため、網戸使用時は侵入者が開けたり、網を破ったりして簡単に侵入できるという課題があった。
施錠装置を取り付けたとしても、網は簡単に破ることができ、網戸フレーム自体にも強度がないため、簡単に破壊できる。また、網戸フレームに金網や格子などを取り付けたとしても、空気を通す隙間があるため、そこから手や工具を侵入させ解錠することができてしまう。
窓のクレセントは、窓を施錠することが目的のため、網戸を施錠することはできなかった。
網戸フレームに可動式固定装置を取り付けた場合、窓や網戸を開閉する際に、固定装置が窓フレームに引っ掛かったり、窓にキズを付けたりする課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
網戸使用時の防犯性を高めるために、侵入者の手や工具などは侵入できるが、体自体は侵入できない侵入防止板と、暗証番号や鍵などの独自性をもった施錠装置と組み合わせる。侵入防止板は横でも縦でも構わない。
【0005】
網戸使用時に、侵入者に網戸フレーム自体が破壊されないように、窓フレームと網戸フレームを連結固定させる。固定は室内側の窓、屋外側の窓などは区別しない。
【0006】
窓フレームに連結固定され強度が高まった網戸に、ダイヤル、プッシュなどの暗証番号式や鍵式などの独自性を持たせることにより、金網や格子が取り付けられた網戸の隙間から手や工具が侵入できたとしても容易に解錠できないシステムにする。ダイヤル式や鍵式の施錠機構は、一体型、後付け型などは区別しない。
【0007】
窓を施錠するためのクレセントに、網戸も施錠できるようにするために、網戸に取り付けられた固定機構を窓フレームに固定し、クレセントと窓フレームの間に挟み込むことにより、従来のクレセントでも網戸を固定できるようにする。
【0008】
また、クレセントの長い部分が、網戸に取り付けられた留め金に引っ掛かるようにし、固定できるようにする。
【0009】
網戸に取り付けられた固定機構が、網戸固定時以外はバネや磁石などで、網側に定着されるようにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、網戸に侵入防止板と独自性をもった施錠装置を組み合わせることにより、網を破って侵入防止板の隙間から手や工具などを使って施錠装置を解錠しようとしても、暗証番号や鍵を合わせない限り網戸を開けることができず、侵入防止板があるので容易に侵入することができなくなる。
【0011】
侵入者が網戸自体を破壊しようとしても、網戸フレームが窓フレームに連結固定されているため、容易に網戸フレームを破壊することができなくなる。
【0012】
また、網戸フレームと窓フレームを連結固定する装置に、暗証番号式や鍵式の施錠装置を組み合わせることにより、金網や格子などの隙間から侵入者の手や工具が侵入できたとしても、暗証番号や鍵がなければ解錠することができなくなる。
【0013】
窓に取り付けられているクレセントを利用することで、安価な網戸施錠システムを提供できるようになる
【0014】
網戸に取り付けられた固定機構が、不使用時には網側の定位置で固定されるため、網戸や窓の開閉時に引っ掛かることがなくなり、窓にキズが付く心配もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】本発明の網戸に固定機構が取り付けられた状態を窓枠横から見た図である。
【
図3】本発明の
図2の固定機構が固定された状態の図である。
【
図4】本発明の固定機構をダイヤル式施錠機構で施錠した図である。
【
図5】本発明のクレセントで網戸からの固定機構を施錠できるようにした図である。
【
図6】本発明のクレセントで網戸を施錠した図である。
【
図7】本発明の網戸も固定できるようにしたクレセントの図である。
【
図8】本発明のクレセントで網戸を固定した図である。
【
図9】本発明の固定機構Aの収納時を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明にかかわる防犯網戸システムを、以下に図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1のように、1網戸に2窓と固定できる3固定機構Aを取り付ける。
図2のように、窓フレームに固定機構Aと固定できる8固定機構Bを取り付ける。網戸と窓を固定する際には、
図3のように固定機構Aが折り曲がり、固定機構Bの突部分にはめ込まれ固定する。
固定機構Bと固定された固定機構Aは、
図4のように暗証番号などを合わせることによって上下に動かせる機構により固定機構Bから外せなくなり、外部から手や工具が届いても簡単に解錠できないようになる。固定機構Bの解錠方法は暗証番号や鍵などは区別せず、固定機構Aを固定機構Bから外せなくする方法も上下スライドや回転など特定しない。8固定機構Bの取り付けは5窓フレーム屋内側でも構わない。
図9のように、網戸に取り付けられた固定機構Aが網戸や窓を移動させる際に引っ掛からないよう、固定機構Aの可動部分は網戸の9網側に固定されるようにする。
【0018】
従来の窓の4クレセントを網戸固定にも利用する場合は、
図5のように網戸に取り付けられている固定機構Aをクレセントの取り付けられている窓フレーム屋内側に折り曲げ、窓フレームの11引っ掛かりにはめ込む。
図6のようにクレセントを動かし窓フレームとクレセントで固定機構Aを挟み込むことにより、固定機構Aが外れないようにする。
また、
図7のようにクレセントの長い部分に、
図8のように網戸ひっかかるようにすることにより窓と網戸を固定することができるようになる。
【符号の説明】
【0019】
1 網戸
2 窓
3 固定機構A
4 クレセント
5 室内側窓フレーム
6 屋外側窓フレーム
7 網戸フレーム
8 固定機構B
9 網
10 ダイヤル式施錠機構
11 引っ掛かり
12 侵入防止板
【図 】
【図 】
【図 】
【手続補正書】
【提出日】2023-05-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】