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特開2024-124309レコメンデーションのためのシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124309
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】レコメンデーションのためのシステム、方法、及びコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20240905BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20240905BHJP
   G06F 16/735 20190101ALI20240905BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/235
G06F16/735
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023174999
(22)【出願日】2023-10-10
(62)【分割の表示】P 2023031650の分割
【原出願日】2023-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】パワール ジェイニール
(72)【発明者】
【氏名】ゲラーニ マナシビ
(72)【発明者】
【氏名】ラクシュミー スリー
(72)【発明者】
【氏名】セン アビナッシュ
(72)【発明者】
【氏名】モーハン アンモル
【テーマコード(参考)】
5B175
5C164
【Fターム(参考)】
5B175DA04
5B175HA01
5C164FA06
5C164SB08P
5C164SC11P
5C164TA08S
5C164YA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ライブ映像をユーザにレコメンドするシステム、方法及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【解決手段】方法は、複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、当該視聴者インタラクションデータに基づき異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、第1の視聴者と第2の視聴者が同じコンテンツタイプを視聴したと判定する工程と、当該複数の距離値に基づいて、当該第1の視聴者が視聴した第1のコンテンツタイプと当該第2の視聴者が視聴した第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、当該距離値に基づき当該第2の視聴者に当該第1のコンテンツタイプに対応するストリームをレコメンドするか否かを決定する工程と、を含む。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるレコメンデーション方法であって、
複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、
前記視聴者インタラクションデータに基づいて、異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、
同一のコンテンツタイプを視聴した第1の視聴者と第2の視聴者を決定する工程と、
前記複数の距離値に基づいて、前記第1の視聴者によって視聴された第1のコンテンツタイプと、前記第2の視聴者によって視聴された第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、
前記距離値に基づいて、前記第1のコンテンツタイプに対応するストリームを前記第2の視聴者にレコメンドするか否かを決定する工程と、
を含むことを特徴とする、レコメンデーション方法。
【請求項2】
さらに、
前記距離値が、距離閾値より大きいと判定する工程と、
前記ストリームを前記第2の視聴者にレコメンドする工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項3】
さらに、
前記距離値が、距離閾値より小さいと判定する工程と、
前記ストリームを前記第2の視聴者にレコメンドしないことを決定する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項4】
さらに、
同一のコンテンツタイプとインタラクションを行った前記第1の視聴者と前記第2の視聴者を決定する工程と、
前記第1の視聴者が、前記第1のコンテンツタイプとインタラクションを行ったと決定する工程と、
前記第2の視聴者が前記第2のコンテンツタイプとインタラクションを行ったと決定する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項5】
さらに、
より多くの視聴者が2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行ったことを前記視聴者インタラクションデータが示す場合に、前記2つのコンテンツタイプ間の第1の距離値がより小さく決定され、
より少ない視聴者が前記2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行ったことを前記視聴者インタラクションデータが示す場合に、前記2つのコンテンツタイプ間の前記第1の距離値がより大きく決定される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項6】
前記視聴者インタラクションデータが、視聴者の視聴時間、コメント数、フォロー操作、贈り物の数、贈り物の量、または視聴済みストリーム数を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項7】
前記複数のコンテンツタイプの前記視聴者インタラクションデータを取得する工程が、
コンテンツに対する視聴者からのインタラクション操作のタイミングを検出する工程と、
前記タイミングにおける前期コンテンツのコンテンツタイプを検出する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項8】
さらに、
所定期間内に前記第2の視聴者により視聴されたすべてのコンテンツタイプを取得する工程と、
前記複数の距離値に基づき、前記第1のコンテンツタイプと、前記所定期間内に前記第2の視聴者により視聴された各コンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、
前記第1のコンテンツタイプと、前記所定期間内に前記第2の視聴者により視聴された各コンテンツタイプ間の前記距離値が、距離閾値以上であると判定する工程と、
前記第1のコンテンツタイプを前記第2の視聴者に対してレコメンドすることを決定する工程と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のレコメンデーション方法。
【請求項9】
レコメンデーションのためのシステムであって、1以上のプロセッサを備え、前記1以上のプロセッサが機械可読命令を実行して、
複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、
前記視聴者インタラクションデータに基づいて、異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、
同一のコンテンツタイプを視聴した第1の視聴者と第2の視聴者を決定する工程と、
前記複数の距離値に基づいて、前記第1の視聴者によって視聴された第1のコンテンツタイプと、前記第2の視聴者によって視聴された第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、
前記距離値に基づいて、前記第1のコンテンツタイプに対応するストリームを前記第2の視聴者にレコメンドするか否かを決定する工程と、
を実行することを特徴とする、レコメンデーションのためのシステム。
【請求項10】
レコメンデーションのためのプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、そのうち、前記プログラムが、1以上のコンピュータに、
複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、
前記視聴者インタラクションデータに基づいて、異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、
同一のコンテンツタイプを視聴した第1の視聴者と第2の視聴者を決定する工程と、
前記複数の距離値に基づいて、前記第1の視聴者によって視聴された第1のコンテンツタイプと、前記第2の視聴者によって視聴された第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、
前記距離値に基づいて、前記第1のコンテンツタイプに対応するストリームを前記第2の視聴者にレコメンドするか否かを決定する工程と、
を実行させることを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーミング分野におけるレコメンデーションに関する。
【背景技術】
【0002】
ライブストリーミングサービスに代表されるように、インターネット上におけるリアルタイムの交流が日常生活に浸透している。さまざまなプラットフォームやプロバイダーがライブストリーミングサービスを提供しており、競争も激しい。プラットフォームにとって、ユーザが望むコンテンツを提供することが重要である。
【0003】
特許文献1は、ライブ映像をユーザにレコメンドするシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-164617号公報
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施態様による方法は、1以上のコンピュータにより実行されるレコメンデーションのための方法であって、当該方法が、複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、当該視聴者インタラクションデータに基づき異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、第1の視聴者と第2の視聴者が同じコンテンツタイプを視聴したと判定する工程と、当該複数の距離値に基づいて当該第1の視聴者が視聴した第1のコンテンツタイプと当該第2の視聴者が視聴した第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、当該距離値に基づき当該第2の視聴者に当該第1のコンテンツタイプに対応するストリームをレコメンドするか否かを決定する工程と、を含む。
【0006】
本発明の一実施態様によるシステムは、1以上のプロセッサを含むレコメンデーションのためのシステムであって、当該1以上のコンピュータプロセッサが機械可読命令を実行して、複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、当該視聴者インタラクションデータに基づき異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、第1の視聴者と第2の視聴者が同じコンテンツタイプを視聴したと判定する工程と、当該複数の距離値に基づいて当該第1の視聴者が視聴した第1のコンテンツタイプと当該第2の視聴者が視聴した第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、当該距離値に基づき当該第2の視聴者に当該第1のコンテンツタイプに対応するストリームをレコメンドするか否かを決定する工程と、を実行する。
【0007】
本発明の一実施態様によるコンピュータ可読媒体は、レコメンデーションのためのプログラムを含む非一時的なコンピュータ可読媒体であり、当該プログラムが1以上のコンピュータに、複数のコンテンツタイプの視聴者インタラクションデータを取得する工程と、当該視聴者インタラクションデータに基づき異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定する工程と、第1の視聴者と第2の視聴者が同じコンテンツタイプを視聴したと判定する工程と、当該複数の距離値に基づいて当該第1の視聴者が視聴した第1のコンテンツタイプと当該第2の視聴者が視聴した第2のコンテンツタイプ間の距離値を決定する工程と、当該距離値に基づき当該第2の視聴者に当該第1のコンテンツタイプに対応するストリームをレコメンドするか否かを決定する工程と、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。
図2】本発明の一部の実施態様に基づく、図1のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一部の実施態様に基づく、図1のサーバの機能と構成を示すブロック図である。
図4図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。
図5図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。
図6図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。
図7】本発明の一部の実施態様に基づくインタラクションDB350の例である。
図8】本発明の一部の実施態様に基づく距離DB352に格納されるデータの例である。
図9】本発明の一部の実施態様に基づく距離DB352に格納されるデータの例である。
図10】本発明の一部の実施態様に基づく方法を示す例示的なフローチャートである。
図11】本発明の一部の実施態様に基づく例示的なフローである。
図12】本発明の一部の実施態様に基づく視聴者インタラクションデータ生成の例である。
図13】本発明の一部の実施態様に基づく類似視聴者の記録の例である。
図14】本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
【0010】
従来のレコメンデーション方法には、視聴者間の類似性を利用して、視聴者が望むコンテンツをレコメンドするものがある。類似の視聴者を決定することができるように、視聴者は自分の好みを入力することが要求される。そして従来の方法では、視聴者Aと類似の視聴者である視聴者Bに対し、視聴者Aが新たに視聴したコンテンツをレコメンドすることがある。しかし、レコメンドされたコンテンツは、視聴者Bがすでに視聴したものと類似していたり、同じであったりすることが非常に多い。そのため、レコメンデーションシステムは、コンテンツの多様性が不足している。従来のレコメンデーション方法では、視聴者が好みそうな新しいコンテンツタイプの探索を支援することができない。
【0011】
本発明は、より多様な方法でコンテンツをレコメンドするシステムまたは方法を提供する。
【0012】
図1に、本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図を示す。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングの配信者(ライバー、アンカー、ストリーマーとも呼ばれる)LVと視聴者(オーディエンスとも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで交流または通信するためのライブストリーミングサービスを提供する。図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含む。一部の実施態様において、当該ストリーマーと視聴者は、集合的にユーザと呼ばれてもよい。当該サーバ10は、ネットワークNWに接続された、1以上の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などのモバイル端末装置、あるいはデスクトップPCなどの据え置き型装置であってもよい。当該サーバ10、当該ユーザ端末20及び当該ユーザ端末30は、各種有線または無線ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続される。
【0013】
当該ライブストリーミングシステム1には、配信者LV、視聴者AU、及び当該サーバ10を管理する管理者(またはアプリプロバイダー、図示せず)が参加する。当該配信者LVは、自身のユーザ端末20でコンテンツを記録し、当該サーバ10に直接または間接的にアップロードすることにより、リアルタイムで当該コンテンツを配信する者である。当該コンテンツの例としては、当該配信者自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームプレイ、その他あらゆるコンテンツであってもよい。当該管理者は、当該サーバ10上で当該コンテンツをライブストリーミングするためのプラットフォームを提供するとともに、当該配信者LVと当該視聴者AU間のリアルタイムの交流を仲介または管理する。当該視聴者AUは、自分のユーザ端末30で当該プラットフォームにアクセスし、所望のコンテンツを選択して視聴する。当該視聴者AUは、選択したコンテンツのライブストリーミング中に、当該ユーザ端末30を介してコメントや応援、贈り物の送信などの操作を実行する。当該コンテンツを配信している当該配信者LVは、それらのコメント、応援、または贈り物に対して応答してもよい。当該応答が、映像および(または)音声で当該視聴者AUに送信され、双方向のコミュニケーションが確立される。
【0014】
「ライブストリーミング」という用語は、当該配信者LVのユーザ端末20で記録したコンテンツを、当該視聴者AUのユーザ端末30で実質的にリアルタイムに再生・視聴することを可能にするデータ伝送モードを指しても、そのような伝送モードにより実現されるライブブロードキャストを指してもよい。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real-Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、MPEG DASHなどの既存のライブストリーミング技術を利用して実現されてもよい。ライブストリーミングには、当該配信者LVによるコンテンツの記録と同時に、当該視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴でき伝送モードを含む。当該遅延の長さについては、当該配信者LVと当該視聴者AUの交流が成立可能な程度の遅延であってもよい。なお、当該ライブストリーミングは、当該コンテンツの全記録データを一度当該サーバに格納し、その後ユーザの要求に応じて当該サーバから当該ユーザに提供する、いわゆるオンデマンド配信と区別される。
【0015】
ここでいう「映像データ」とは、当該ユーザ端末20または30の撮像機能を用いて生成された画像データ(映像データとも呼ばれる)と、当該ユーザ端末20または30の音声入力機能を用いて生成された音声データとを含むデータを指す。当該映像データは、当該ユーザがコンテンツを視聴できるように、当該ユーザ端末20、30で再生される。一部の実施態様において、当該配信者のユーザ端末における映像データの生成と当該視聴者のユーザ端末における映像データの再生との間に、当該映像データに対して圧縮、展開、符号化、復号化、トランスコーディングなど、その形式、サイズ、またはデータの仕様を変更する処理が行われると想定される。しかし、そのような処理の前後で、当該映像データが表す当該コンテンツ(例えば、映像や音声)は実質的に変化しないため、本明細書においては、そのような処理後の当該映像データを、そのような処理前の当該映像データと同一ものと表現している。すなわち、当該配信者のユーザ端末で映像データが生成された後、当該サーバ10を介して当該視聴者のユーザ端末で再生される場合、当該配信者のユーザ端末で生成された当該映像データ、当該サーバ10を通過する当該映像データ、および当該視聴者のユーザ端末で受信して再生される当該映像データは、いずれも同一の映像データである。
【0016】
図1に示す例において、当該配信者LVは、ライブストリーミングデータを提供する。当該配信者LVのユーザ端末20は、当該配信者LVの映像や音声を記録して当該ストリーミングデータを生成し、生成された当該データは当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信される。同時に、当該ユーザ端末20は、当該配信者LVの記録された映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイに表示し、当該配信者LVが現在行っているライブストリーミングコンテンツを確認できるようにする。
【0017】
当該プラットフォームに当該配信者LVのライブストリーミングを視聴することを要求した当該視聴者AU1、AU2のそれぞれのユーザ端末30a、30bは、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに関連する映像データ(以下、「ライブストリーミングの映像データ」と呼ばれてもよい)を受信し、受信した当該映像データを再生して当該映像VD1、VD2をディスプレイに表示し、スピーカーから音声を出力する。当該ユーザ端末30a、30bでそれぞれ表示される映像VD1、VD2は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20により撮像された映像VDと実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bで出力される音声は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20で記録された音声と実質的に同じである。
【0018】
当該配信者LVの当該ユーザ端末20での映像・音声の記録と、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでの映像データの再生は、実質的に同時に行われる。当該視聴者AU1が、当該配信者LVにより提供される当該コンテンツに関するコメントを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は当該コメントを配信者LVの当該ユーザ端末30aにリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1とAU2の当該ユーザ端末30aと30bにも当該コメントをそれぞれ表示する。当該配信者LVが当該コメントを読み、当該コメントに対応するトークを展開すると、そのトークの映像と音声が、それぞれ当該視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bに表示される。このインタラクティブな動作は、当該配信者LVと当該視聴者AU1間で会話が成立していると認識される。これにより、当該ライブストリーミングシステム1では、一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションを可能にするライブストリーミングを実現する。
【0019】
図2は、本発明の一部の実施態様に基づく、図1のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末20は、当該ユーザ端末30と同じまたは類似した機能と構成を有する。図2の各ブロックと以降のブロック図は、ハードウェアがコンピュータのCPUや機械装置などの要素によって実現されてもよく、ソフトウェアがコンピュータプログラムなどによって実現されてもよい。機能ブロックは、これらの要素間の連携動作により実現されてもよい。したがって、これらの機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な形態で実現され得ることが、当業者には理解されよう。
【0020】
当該配信者LV及び当該視聴者AUは、当該ネットワークNWを介してダウンロードサイトからライブストリーミングアプリケーションプログラム(以下、ライブストリーミングアプリケーションという)をダウンロードし、当該ユーザ端末20、30にインストールしてもよい。あるいは、当該ライブストリーミングアプリケーションは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ライブストリーミングアプリケーションが当該ユーザ端末20、30上で実行されると、当該ユーザ端末20、30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、各種機能を実装または実行する。以下、当該ライブストリーミングアプリケーションが実行されるユーザ端末20、30(CPUなどのプロセッサ)によって実装される機能を、当該ユーザ端末20、30の機能として説明する。これらの機能は、実際には、当該ユーザ端末20、30上で当該ライブストリーミングアプリケーションにより実現される。一部の実施態様において、これらの機能は、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語で記述され、当該サーバ10から当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末20、30のウェブブラウザに送信され、当該ウェブブラウザにより実行されるコンピュータプログラムによって実現されてもよい。
【0021】
当該ユーザ端末30は、配信ユニット100と視聴ユニット200を含む。当該配信ユニット100は、当該ユーザ(またはユーザ側)の映像と音声が記録された映像データを生成し、当該映像データを当該サーバ10に提供する。当該視聴ユニット200は、当該サーバ10から映像データを受信し、当該映像データを再生する。当該ユーザは、ライブストリーミングを行う際に、当該配信ユニット100を起動し、当該ユーザが映像を視聴する際に、当該視聴ユニット200を起動する。当該配信ユニット100が起動される当該ユーザ端末は、当該配信者の端末、すなわち、当該映像データを生成する当該ユーザ端末である。当該視聴ユニット200が起動される当該ユーザ端末は、当該視聴者の端末、即ち、当該映像データが再現され、再生される当該ユーザ端末である。
【0022】
当該配信ユニット100は、撮像コントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、映像送信ユニット106と、配信者側UIコントロールユニット108を含む。当該撮像コントロールユニット102は、カメラ(図2に表示せず)に接続され、当該カメラで実行される撮像を制御する。当該撮像コントロールユニット102は、当該カメラからの画像データを取得する。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図2に表示せず)に接続され、当該マイクからの音声入力を制御する。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得する。当該映像送信ユニット106は、当該撮像コントロールユニット102により取得された当該画像データと、当該オーディオコントロールユニット104により取得された当該オーディオデータを含む映像データを、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。当該映像データは、当該映像送信ユニット106によりリアルタイムに送信される。すなわち、当該撮像コントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104による当該映像データの生成と、生成された当該映像データの当該映像送信ユニット106による送信とは、実質的に同時に実行される。当該配信者側UIコントロールユニット108は、当該配信者のUI(ユーザインターフェイス)をコントロールする。当該配信者側UIコントロールユニット108は、ディスプレイ(図2に表示せず)に接続されてもよく、当該映像送信ユニット106により送信される当該映像データを再生することにより、当該ディスプレイに映像を表示する。当該配信者側UIコントロールユニット108は、操作オブジェクトや指示許諾オブジェクトを当該ディスプレイに表示し、当該オブジェクトをタップした当該配信者からの入力を受け付けてもよい。
【0023】
当該視聴ユニット200は、視聴者側UIコントロールユニット202と、重ね合わせ情報生成ユニット204と、入力情報送信ユニット206を含む。当該視聴ユニット200は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10から、当該配信者、当該ユーザ端末30のユーザである視聴者、及び他の視聴者が参加する、ライブストリーミングに関連する映像データを受信する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、ディスプレイとスピーカー(図2に表示せず)に接続され、受信した映像データを再生して、当該ディスプレイに映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力する。当該映像が当該ディスプレイに出力され、当該音声が当該スピーカーから出力されている状態を「映像データが再生されている」状態と呼ぶことができる。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、タッチパネル、キーボード、ディスプレイ等の入力手段(図2に表示せず)にも接続され、当該入力手段を介してユーザの入力を取得する。当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、当該サーバ10からの映像データから生成された画像上に、所定のフレーム画像を重ねる。当該フレーム画像には、当該ユーザからの入力を受け付けるためのさまざまなユーザインターフェイスオブジェクト(以下、単に「オブジェクト」という)、当該視聴者により入力されたコメント、及び(または)当該サーバ10から取得した情報などが含まれる。当該入力情報送信ユニット206は、当該ネットワークNWを介して、当該視聴者側UIコントロールユニット202により取得された当該ユーザ入力を当該サーバ10に送信する。
【0024】
図3に、本発明の一部の実施態様に基づく、図1の当該サーバ10の機能と構成を示すブロック図を示す。当該サーバ10は、配信情報提供ユニット302と、中継ユニット304と、贈り物処理ユニット306と、支払い処理ユニット308と、ストリームDB310と、ユーザDB312と、贈り物DB314と、分類ユニット330と、レコメンドユニット332と、検出ユニット334と、インタラクションDB350と、距離DB352を含む。
【0025】
当該配信者側の当該ユーザ端末20から当該ネットワークNWを介してライブストリーミングの開始通知または要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、このライブストリーミングを識別するためのストリームIDと当該ライブストリーミングを行う配信者の配信者IDをストリームDB310に登録する。
【0026】
当該配信情報提供ユニット302が、当該ネットワークNWを介して当該視聴者側の当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200からライブストリームに関する情報の提供要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームDB310から現在利用可能なライブストリームを取得または確認し、利用可能なライブストリームのリストを作成する。当該配信情報提供ユニット302は、作成したリストを当該ネットワークNW経由で要求元の当該ユーザ端末30に送信する。要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者側UIコントロールユニット202は、受信したリストに基づいてライブストリーム選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に表示する。
【0027】
当該ユーザ端末30の当該入力情報送信ユニット206が、当該ライブストリーム選択画面上で当該視聴者の選択結果を受信すると、当該入力情報送信ユニット206は、選択されたライブストリームのストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に当該要求を送信する。当該配信情報提供ユニット302は、要求元の当該ユーザ端末30に対して、受信した当該配信要求に含まれる当該ストリームIDで指定されるライブストリームの提供を開始する。当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームIDの(または対応する)視聴者IDに、要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者のユーザIDを含めるように当該ストリームDB310を更新する。
【0028】
当該中継ユニット304は、当該配信情報提供ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、配信者側の当該ユーザ端末20から視聴者側の当該ユーザ端末30に当該映像データを中継する。当該中継ユニット304は、当該ライブストリーミング中または当該映像データの再生中に、当該入力情報送信ユニット206から視聴者によるユーザ入力を表す信号を受信する。当該ユーザ入力を表す信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトを指定するオブジェクト指定信号であってもよい。当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリームの配信者の配信者ID、及び当該オブジェクトを特定するオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物であるとき、当該オブジェクトIDは贈り物IDである。同様に、当該中継ユニット304は、当該ユーザ端末20の当該配信ユニット100から、当該映像データの再生中(またはライブストリーミング中)に配信者により行われたユーザ入力を表す信号を受信する。当該信号は、オブジェクト指定信号であってもよい。
【0029】
また、当該ユーザ入力を表す信号は、視聴者が当該ユーザ端末30に入力したコメントと当該視聴者の視聴者IDを含むコメント入力信号であってもよい。当該コメント入力信号を受信すると、当該中継ユニット304は、当該コメントと信号に含まれる当該視聴者IDを、当該配信者の当該ユーザ端末20と他の視聴者の当該ユーザ端末30に送信する。これらユーザ端末20、30において、当該視聴者側UIコントロールユニット202と、当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、同じく受信した当該視聴者IDと関連付けられたディスプレイ上に受信したコメントを表示する。
【0030】
当該贈り物処理ユニット306は、当該オブジェクト指定信号に含まれる贈り物IDによって特定される贈り物のポイントに基づき、当該配信者のポイントを増加させ、当該ユーザDB312を更新する。具体的には、当該贈り物処理ユニット306は、当該贈り物DB314を参照して、受信した当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDに対して付与するポイントを特定する。その後、当該贈り物処理ユニット306は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該配信者IDの(または当該配信者IDに対応する)ポイントに、特定されたポイントを追加する。
【0031】
当該支払い処理ユニット308は、当該オブジェクト指定信号の受信に応答して、視聴者からの贈り物の代金の支払いを処理する。具体的には、当該支払い処理ユニット308は、当該贈り物DB314を参照して、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDにより特定される当該贈り物の価格ポイントを特定する。その後、当該支払い処理ユニット308は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該視聴者IDにより特定される当該視聴者のポイントから、特定された当該価格ポイントを差し引く。
【0032】
図4は、図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB310は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB310は、ストリームID、配信者ID、視聴者IDを、相互に関連付けて格納する。当該ストリームIDは、当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおけるライブストリームを識別するためのIDである。当該配信者IDは、当該ライブストリームを提供する配信者を識別するためのユーザIDである。当該視聴者IDは、当該ライブストリームの視聴者を識別するためのユーザIDである。一部の実施態様による当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおいて、ユーザがライブストリームを開始すると、当該ユーザは配信者となり、同じユーザが別のユーザによりブロードキャストされるライブストリームを視聴すると、当該ユーザは視聴者にもなる。したがって、配信者と視聴者の区別は固定されておらず、あるとき配信者IDとして登録されたユーザIDが、別のときに視聴者IDとして登録されることもあり得る。
【0033】
図5は、図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB312は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB312は、当該ユーザIDと当該ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該ユーザIDは、ユーザを識別する。当該ポイントは、対応する当該ユーザが保持するポイントに相当する。当該ポイントは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。一部の実施態様において、配信者がライブストリーム中に視聴者から贈り物を受け取ると、当該配信者のポイントは当該贈り物に対応する価値だけ増加する。当該ポイントは、例えば、当該配信者が当該ライブストリーミングプラットフォームの管理者から受け取る報酬(金銭など)の量を決定するために使用される。一部の実施態様において、当該配信者が視聴者から贈り物を受け取る際に、当該ポイントに代えて、当該贈り物に対応する金額を付与してもよい。
【0034】
図6は、図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。当該贈り物DB314は、当該ライブストリーミング中に当該視聴者が利用できる贈り物についての情報を保持する。贈り物は、電子データである。贈り物は、ポイントまたは金銭で購入するか、無償で提供することができてもよい。贈り物は、視聴者が配信者に贈ることができる。配信者に贈り物を贈ることは、贈り物を使う、贈り物を送る、贈り物を投げるなどとも呼ばれる。贈り物の中には、購入と同時に使用できるものと、購入後、購入した視聴者が後から任意のタイミングで使用できるものとがある。視聴者が配信者に贈り物を贈ると、当該贈り物に対応する量のポイントが当該配信者に付与される。贈り物が使用されると、その使用によって当該贈り物に関連するエフェクトが発生してもよい。例えば、ライブストリーミング画面に当該贈り物に対応したエフェクト(視覚的効果や聴覚的効果など)が表示される。
【0035】
当該贈り物DB314は、贈り物ID、付与ポイント、価格ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該贈り物IDは、贈り物を識別するためのものである。当該付与ポイントは、配信者に贈り物が贈られたときに当該配信者に付与されるポイントの量である。当該価格ポイントは、贈り物の使用(購入)に対して支払われるポイントの量である。視聴者は、ライブストリームを視聴しているときに、所望の贈り物の当該価格ポイントを支払うことで、配信者に当該所望の贈り物を贈ることができる。当該価格ポイントの支払いは、適宜の電子決済手段により行うことができる。例えば、視聴者が管理者に当該価格ポイントを支払うことにより、支払いが行われてもよい。あるいは、銀行振り込みやクレジットカードによる支払いが利用されてもよい。当該管理者は、当該付与ポイントと当該価格ポイントとの関係を任意に設定することができる。例えば、付与ポイント=価格ポイントとして設定してもよい。あるいは、当該付与ポイントに1.2などの所定の係数を乗じたポイントを当該価格ポイントとして設定しても、当該付与ポイントに所定の手数料ポイントを加算したポイントを当該価格ポイントとして設定してもよい。
【0036】
当該分類ユニット330は、コンテンツタイプを分類するように構成される。当該分類ユニット330は、視聴者インタラクションデータに基づき、異なるコンテンツタイプ間の複数の距離値を決定または計算するように構成される。当該分類ユニット330は、複数のコンテンツタイプの当該視聴者インタラクションデータを取得し、それに応じてそれらの間の距離を決定してもよい。
【0037】
一部の実施態様において、当該分類ユニット330は、より多くの視聴者が2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行った、または両方を好んだことを当該視聴者インタラクションデータが示す場合、当該2つのコンテンツタイプ間の距離値を小さく(すなわち、距離を短く)決定する。一部の実施態様において、当該分類ユニット330は、より少ない視聴者が2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行った、または両方を好んだことを当該視聴者インタラクションデータが示す場合、当該2つのコンテンツタイプ間の距離値をより大きく(すなわち、距離を長く)決定する。一部の実施態様において、決定された当該複数の距離値が、当該距離DB352に格納される。
【0038】
当該レコメンドユニット332は、視聴者にコンテンツまたはストリームをレコメンドするように構成される。一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、視聴者Aと視聴者Bが、同じ(または類似の)(複数の)コンテンツタイプ(または同じ/類似の(複数の)ストリーム)の視聴(またはインタラクション)を行ったと判定する。したがって、視聴者Aと視聴者Bは、それに応じて類似の視聴者と見なされてもよい。当該レコメンドユニット332は、視聴者Aが視聴した(またはインタラクションを行った)コンテンツタイプAと、視聴者Bが視聴した(またはインタラクションを行った)コンテンツタイプBを決定または取得する。当該レコメンドユニット332は、分類ユニット330によって決定(または計算)された当該複数の距離値に基づき、コンテンツタイプAとコンテンツタイプB間の距離値を決定する。その後、当該レコメンドユニット332は、当該距離値に基づいて、視聴者Bに対してコンテンツタイプA(またはコンテンツタイプAに対応するストリーム、またはコンテンツタイプAを有するストリーム)をレコメンドするか否かを決定する。
【0039】
一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、当該レコメンドユニット332が当該距離値を距離閾値以上であると判定した場合にのみ、コンテンツタイプAを視聴者Bにレコメンドすることを決定する。一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、当該レコメンドユニット332が当該距離値を距離閾値未満であると判定した場合に、コンテンツタイプAを視聴者Bにレコメンドしないことを決定する。
【0040】
一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、視聴者Bが(例えば、所定の期間内に)視聴した(またはインタラクションを行った)すべてのコンテンツタイプを取得する。当該レコメンドユニット332は、当該分類ユニット330によって決定(または計算)された当該複数の距離値に基づき、コンテンツタイプAと、視聴者Bが視聴した(またはインタラクションを行った)各コンテンツタイプとの間の距離値を決定する。その後、当該レコメンドユニット332は、当該複数の距離値に基づいて、視聴者Bに対してコンテンツタイプA(またはコンテンツタイプAに対応するストリーム、またはコンテンツタイプAを有するストリーム)をレコメンドするか否かを決定する。
【0041】
一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、当該レコメンドユニット332が、コンテンツタイプAと、視聴者Bが視聴した(またはインタラクションを行った)各コンテンツタイプとの間の距離値が、距離閾値と等しいかそれ以上であると判定したにのみ、コンテンツタイプAを視聴者Bにレコメンドすることを決定する。一部の実施態様において、当該レコメンドユニット332は、当該レコメンドユニット332が、コンテンツタイプAと視聴者Bが視聴した(またはインタラクションを行った)コンテンツタイプとの間の少なくとも1つの距離値が距離閾値未満であると判定した場合、コンテンツタイプAを視聴者Bにレコメンドしないことを決定する。
【0042】
当該(複数の)閾値は、実際の実践または経験に基づいて、または様々な距離値の計算方法に従って設定されてもよい。一部の実施態様において、閾値は定期的に調整されてもよい。当該閾値とレコメンドされるコンテンツのクリック率の相関を計算し、監視してもよい。当該相関の傾向を当該閾値の設定にフィードバックすることで、より高いクリック率を達成することができる。このプロセスで、機械学習モデルを利用して、当該閾値の調整を学習させることもできる。
【0043】
当該検出ユニット334は、ストリームまたはコンテンツの再生中のユーザ行動を検出または取得するように構成される。当該検出ユニット334は、コンテンツ視聴中の視聴者の操作またはインタラクションを検出するように構成される。当該検出ユニット334は、異なるコンテンツタイプに関する視聴者の操作またはインタラクションをそれぞれ検出するように構成されてもよい。当該検出ユニット334は、検出された結果に基づき、視聴者インタラクションデータを生成するように構成される。
【0044】
例えば、一部の実施態様において、当該検出ユニット334は、視聴者がストリーム(またはコンテンツ)に向けてインタラクション操作を行うタイミングを検出する。当該検出ユニット334は、当該タイミングにおいて、当該ストリームのコンテンツタイプを検出する。したがって、当該検出ユニット334は、当該視聴者が当該コンテンツタイプに対して当該インタラクション操作を行った(またはインタラクションを行った)ことを示すデータ(または記録)を含む当該視聴者インタラクションデータを生成する。当該インタラクション操作は、当該コンテンツタイプに対応する。一部の実施態様において、当該視聴者インタラクションデータは、当該インタラクションDB350に格納される。例えば、検出された視聴者の行動(または操作、あるいはインタラクション)と検出されたコンテンツタイプが、当該インタラクションDB350に格納される。
【0045】
一部の実施態様において、当該視聴者インタラクションは、当該視聴者からの視聴時間、コメント数、共有操作、フォロー操作、贈り物の数、贈り物の量、及び(または)視聴済みストリーム数を含んでもよい。一部の実施態様において、当該視聴者インタラクションデータは、コンテンツタイプに関する、当該視聴者からの視聴時間、コメント数、共有操作、フォロー操作、贈り物の数、贈り物の量、及び(または)視聴済みストリーム数を含んでもよい。
【0046】
図7に、本発明の一部の実施態様に基づくインタラクションDB350の例を示す。当該インタラクションDB350は、視聴者がコンテンツタイプに対して行ったインタラクション操作を格納する。当該インタラクションDB350に格納されるデータは、視聴者インタラクションデータと呼ばれてもよい。当該データは、当該検出ユニット334によって格納されてもよい。
【0047】
「いいね」マークは、対応する視聴者が、対応するコンテンツタイプに対して、または対応するコンテンツタイプの間に、インタラクション操作を実行したことを示す。例えば、視聴者V1は、「ダンス」、「音楽」、「料理」、「ジム」のコンテンツタイプに好感を示す、またはインタラクションを行っている。「いいね」マークを記録する基準はさまざまであり、実際の実践に基づいて調整することができる。例えば、視聴者がコンテンツタイプを所定期間にわたり視聴した場合、「いいね」マークが記録されてもよい。例えば、視聴者がコンテンツタイプに対して、またはコンテンツタイプの間にコメントした場合、「いいね」マークが記録されてもよい。例えば、ストリーマーがコンテンツタイプを行っている際に、視聴者が当該ストリーマーをフォローした場合、「いいね」マークが記録されてもよい。例えば、ストリーマーがコンテンツタイプ行っている際に、視聴者が当該ストリームを共有した場合、「いいね」マークが記録されてもよい。例えば、視聴者が当該コンテンツに対して、あるいは当該コンテンツの間に贈り物をした場合、「いいね」マークが記録されてもよい。例えば、視聴者が当該コンテンツタイプを含むストリームを所定の数視聴した場合、「いいね」マークが記録されてもよい。
【0048】
図8は、本発明の一部の実施態様に基づく距離DB352に格納されるデータの例である。各コンテンツタイプのペアについて、共有視聴者(または共通視聴者)の数が記録される。共有視聴者は、2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行う(または一部の実施態様においては視聴する)視聴者である。例えば、3人の視聴者が「音楽」と「ダンス」両方のコンテンツタイプとインタラクションを行った(図7の視聴者V1、V2およびV4)。例えば、1人の視聴者のみが、「絵画」と「ダンス」両方のコンテンツタイプとインタラクションを行った(図7の視聴者V4)。例えば、「絵画」と「料理」両方のコンテンツタイプとインタラクションを行った視聴者はいなかった(図7参照)。当該データは、当該分類ユニット330によって格納されてもよい。
【0049】
図9は、本発明の一部の実施態様に基づく距離DB352に格納されるデータの例である。本実施態様において、2つのコンテンツタイプ間の距離値は、それらの当該共有視聴者数の逆数である。すなわち、図9の当該距離値は、図8における対応する共有視聴者数の逆数である。例えば、「音楽」と「ダンス」のペアの場合、共有視聴者数は3人であり、当該距離値は1/3となる。例えば、「絵画」と「料理」のペアの場合、共有視聴者数は0であり、当該距離値は「最大」として示される(または、一部の実施態様において、所定の大きな値であってもよい)。
【0050】
一部の実施態様において、2つのコンテンツタイプ間の距離値は、より多くの視聴者が当該2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行う場合に、より小さく決定される。一部の実施態様において、2つのコンテンツタイプ間の距離値は、より少ない視聴者が当該2つのコンテンツタイプの両方とインタラクションを行う場合に、より大きく決定される。一部の実施態様において、当該距離値は、共有視聴者数に反比例してもよい。
【0051】
図10は、本発明の一部の実施態様に基づく方法を示す例示的なフローチャートである。
【0052】
工程S1000において、視聴者インタラクション(または視聴者インタラクション操作)が当該検出ユニット334により検出される。
【0053】
工程S1002において、当該視聴者インタラクションに対応するコンテンツタイプが当該検出ユニット334により検出される。当該視聴者インタラクションのタイミングにおけるコンテンツタイプが当該検出ユニット334により検出される。
【0054】
工程S1004において、コンテンツタイプの視聴者インタラクションデータが当該検出ユニット334により生成され、当該インタラクションDB350に格納される。
【0055】
工程S1006において、当該視聴者インタラクションデータに基づき、コンテンツタイプ間の複数の距離値が当該分類ユニット330により決定される。当該複数の距離値が、当該距離DB352に格納される。
【0056】
工程S1008において、例えば、視聴者Vaと視聴者Vbが、当該レコメンドユニット332により類似視聴者に決定される。視聴者Vaと視聴者Vbは類似または同一のコンテンツ(またはストリーム)を視聴したことがあってもよい。
【0057】
工程S1010において、視聴者Vaが視聴したコンテンツ(または新しいコンテンツ)と視聴者Vbが視聴したコンテンツ(または新しいコンテンツ)が、例えば、当該レコメンドユニットにより、取得される。
【0058】
工程S1012において、S1006において決定(または計算)された当該複数の距離値に基づき、視聴者Vaが視聴したコンテンツタイプCaと、視聴者Vbが(例えば、所定期間内に)視聴した各コンテンツタイプ間の距離値が決定される。この処理は、当該レコメンドユニット332によって実行されてもよい。
【0059】
工程S1014において、例えば、当該レコメンドユニット332が、工程S1012で決定されたすべての距離値が距離閾値以上であるか否かを判定する。「はい」の場合、フローは工程S1016に進む。「いいえ」の場合、フローは工程S1020に進む。
【0060】
工程S1016において、当該レコメンドユニット332が、当該コンテンツタイプCaを視聴者Vbに対してレコメンドすることを決定する。例えば、当該レコメンドユニット332は、当該サーバ10(または当該配信情報提供ユニット302)に、コンテンツタイプCaの情報を視聴者Vbのユーザ端末に送信させてもよい。当該情報は、コンテンツタイプCaを含む(複数の)ストリームを含んでもよく、それは例えば、視聴者Vaが視聴したストリームであってもよい。
【0061】
工程S1018において、コンテンツタイプCaの情報が、視聴者Vbのユーザ端末に表示される。視聴者Vbは、コンテンツタイプCaに対応するストリームを視聴することを適宜選択してもよい。
【0062】
工程S1020において、当該レコメンドユニット332が、当該コンテンツタイプCaを視聴者Vbに対してレコメンドしないことを決定する。例えば、当該レコメンドユニット332は、当該サーバ10(または当該配信情報提供ユニット302)が、コンテンツタイプCaの情報を視聴者Vbのユーザ端末に送信することを防止してもよい。
【0063】
一部の実施態様において、類似の視聴者の検出または利用を含むレコメンデーション方法は、UUF(ユーザ-ユーザフィルタリング)レコメンデーション法またはCF(協調フィルタリング)レコメンデーション法と呼ばれることがある。
【0064】
上述の処理の一部または全部は、リアルタイムで実行されてもよい。例えば、視聴者のインタラクションが、リアルタイムで検出されてもよい。対応するコンテンツタイプが、リアルタイムで検出されてもよい。視聴者インタラクションデータが、リアルタイムで更新されてもよい。コンテンツタイプ間の当該複数の距離値が、リアルタイムで計算され、更新されてもよい。コンテンツタイプCaが視聴者Vbにレコメンド可能であることが決定されると、システムによって(リアルタイムで再生されている)ストリーム中のコンテンツタイプCに沿ったコンテンツが検出され、当該ストリームがリアルタイムで視聴者Vbにレコメンドされてもよい。
【0065】
図11に、本発明の一部の実施態様に基づく例示的なフローを示す。視聴者の視聴行動はストリーミングプラットフォームに記録される。クラスタ準備時には、コンテンツクラスタモデル(またはカテゴリ-距離モデル)がコンテンツを分類する。具体的には、視聴頻度や様々なコンテンツを視聴した視聴者数などのパラメータに基づき、コンテンツタイプ間の距離が算出される。この処理は、上述した分類処理と同様であってもよい。当該コンテンツクラスタモデルは、一部の実施態様において、当該分類ユニット330であってもよい。その後、最も距離の遠いコンテンツが視聴者にレコメンドされ、ここでは上述のようにUUFレコメンデーション法が利用される。その後、新たに視聴されたデータがコンテンツクラスタモデルにフィードバックされ、コンテンツクラスタモデルが更新される。
【0066】
図12に、本発明の一部の実施態様に基づく視聴者インタラクションデータ生成の例を示す。
【0067】
ストリームS1の再生中、タイミングt1(または期間t1~t2)において、視聴者V1、V3、V7から「いいね」マークに相当するインタラクション操作が検出される。対応するタイミング(または期間)のコンテンツは、コンテンツタイプCT1を含むことが検出される。タイミングt2(または期間t2~t3)において、視聴者V1、V4から「いいね」マークに対応するインタラクション操作が検出される。対応するタイミング(または期間)のコンテンツは、コンテンツタイプCT2とCT4を含むことが検出される。同様の検出が様々なストリームに対して実行される。すべてのインタラクションデータは、当該インタラクションDB350に格納されてもよい。
【0068】
図13に、本発明の一部の実施態様に基づく類似視聴者の記録の例を示す。例示的なデータは、視聴者の視聴履歴に基づき、当該レコメンドユニット332によって、または当該検出ユニット334によって、当該ユーザDB312の一部として格納されてもよい。例えば、視聴者V1とV2は、類似のまたは同一の(複数の)コンテンツの視聴またはインタラクションを行ったことがあり、類似の視聴者としてマークされてもよい。
【0069】
本発明は、視聴者がすでに視聴したものと類似したコンテンツのフィードを回避することができる。本発明は、視聴者が自身の視聴したものとは異なり、かつ視聴者が好みそうなコンテンツタイプ(または新しいコンテンツ)の探索に役立てることができる。本発明は、コンテンツレコメンデーションにおける可変性(または多様性)を向上させ、ユーザエンゲージメントを向上させることができる。
【0070】
図14を参照しながら、当該情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図14は、本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図に示された情報処理装置900は、例えば、一部の実施態様における、当該サーバ10及び(または)当該ユーザ端末20、30を実現することができる。
【0071】
当該情報処理装置900は、CPU901と、ROM(リードオンリーメモリ)903と、RAM(ランダムアクセスメモリ)905を含む。また、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、当該情報処理装置900は、カメラ(図示せず)などの撮像装置を含む。また、当該情報処理装置900は、当該CPU901に加えて、あるいは当該CPU901の代わりに、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)やASIC(特定用途向け集積回路)を含んでもよい。
【0072】
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、当該ROM903、当該RAM905、当該ストレージ装置919、または当該リムーバブル記録媒体923に格納された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900のすべてまたは一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、一部の実施態様における当該サーバ10及び当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを格納する。当該RAM905は、当該CPU901の実行時に使用されるプログラムや、実行時に適宜変化するパラメータなどを格納する主記憶装置として機能する。当該CPU901、ROM903、RAM905は、ホストバス907によって相互接続され、当該ホストバス907は、CPUバスなどの内部バスであってもよい。さらに、当該ホストバス907は、ブリッジ909を介してPCI(ペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス)バスなどの外部バス911に接続される。
【0073】
当該入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなどのユーザが操作する装置、あるいはマイクに代表される音センサ、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力装置915は、例えば、赤外線等の電波を利用したリモコン装置や、当該情報処理装置900の操作に対応した携帯電話等の外部接続装置927であってもよい。当該入力装置915は、当該ユーザが入力した情報または検出された物理量に基づいて入力信号を生成し、当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは、当該入力装置915を操作することにより、当該情報処理装置900に各種データを入力し、動作を指示する。
【0074】
当該出力装置917は、取得した情報を視覚的または聴覚的に当該ユーザに通知することができる装置である。当該出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OLED等のディスプレイ、スピーカーやヘッドフォン等の音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力装置917は、当該情報処理装置900による処理結果を、テキスト、画像などの映像、または音声などのオーディオとして出力する。
【0075】
当該ストレージ装置919は、データストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例として構成される。当該ストレージ装置919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、または光磁気記憶装置である。このストレージ装置919は、当該CPU901が実行するプログラム、各種データ、外部から取得した各種データなどを格納する。
【0076】
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着されたリムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905にそれを出力する。さらに、当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0077】
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するためのポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートなどであってもよい。さらに、当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインターフェイス)ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に当該外部接続装置927を接続することにより、当該情報処理装置900と当該外部接続装置927との間で様々なデータのやり取りを行うことができる。
【0078】
当該通信装置929は、例えば、当該ネットワークNWに接続するための通信装置で形成された通信インターフェイスである。当該通信装置929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。さらに、当該通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。当該通信装置929は、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて、インターネット上や他の通信装置との間で信号等の送受信を行う。当該通信装置929に接続される当該通信ネットワークNWは、有線または無線で接続されるネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、衛星通信などである。当該通信装置929は、通信装置としての機能を実現する。
【0079】
当該撮像装置(図示せず)は、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間の画像を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
【0080】
以上、本実施態様に係る当該ライブストリーミングシステム1の構成及び動作について説明した。本実施態様は単なる一例であり、各構成要素や各処理の組み合わせについてさまざまな変更が可能であり、それらの変更も本発明の範囲内であることは当業者には理解されるところである。
【0081】
本発明で説明した処理及び手順は、明示的に説明したものに加えて、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現することができる。例えば、本明細書で説明した処理および手順は、その処理および手順に対応するロジックを集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、非一時的なコンピュータ可読媒体、磁気ディスクなどの媒体に実装することにより実現することができる。さらに、本明細書に記載された処理および手順は、その処理および手順に対応するコンピュータプログラムとして実現することができ、各種のコンピュータにより実行することができる。
【0082】
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたプログラムに統合されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、プロセッサにより実行されるものとしてもよい。
【0083】
以上、本発明の技術的内容及び特徴を説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本発明から逸脱しない別の変形や修正を含む、特許請求の範囲に含まれる範囲である。
【符号の説明】
【0084】
1 通信システム
10 サーバ
20 ユーザ端末
30、30a、30b ユーザ端末
LV 配信者
AU1、AU2 視聴者
VD、VD1、VD2 映像
NW ネットワーク
30 ユーザ端末
100 配信ユニット
102 撮像コントロールユニット
104 オーディオコントロールユニット
106 映像送信ユニット
108 配信者側UIコントロールユニット
200 視聴ユニット
202 視聴者側UIコントロールユニット
204 重ね合わせ情報生成ユニット
206 入力情報送信ユニット
302 配信情報提供ユニット
304 中継ユニット
306 贈り物処理ユニット
308 支払い処理ユニット
310 ストリームDB
312 ユーザDB
314 贈り物DB
330 分類ユニット
332 レコメンドユニット
334 検出ユニット
350 インタラクションDB
352 距離DB
S1000、S1002、S1004、S1006、S1008、S1010、S1012 工程
S1014、S1016、S1018、S1020 工程
900 情報処理装置
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 ホストバス
909 ブリッジ
911 外部バス
913 インターフェイス
915 入力装置
917 出力装置
919 ストレージ装置
921 ドライブ
923 リムーバブル記録媒体
925 接続ポート
927 外部接続装置
929 通信装置
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