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特開2024-124415仮想現実システム上でのセキュアコンテンツの処理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124415
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】仮想現実システム上でのセキュアコンテンツの処理
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/41 20110101AFI20240905BHJP
   G06F 3/147 20060101ALI20240905BHJP
   H04N 21/4627 20110101ALI20240905BHJP
【FI】
H04N21/41
G06F3/147
H04N21/4627
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024094289
(22)【出願日】2024-06-11
(62)【分割の表示】P 2022563940の分割
【原出願日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】63/014,645
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514108838
【氏名又は名称】マジック リープ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Magic Leap,Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 W SUNRISE BLVD,PLANTATION,FL 33322 USA
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ブレイク テイラー
(72)【発明者】
【氏名】ドミトリー パストウチェンコ
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック プルールド
(57)【要約】
【課題】好適な仮想現実システム上でのセキュアコンテンツの処理を提供すること。
【解決手段】本明細書に説明されるものは、VR/ARシステムのユーザの視野内の暗号化されたコンテンツを識別し、暗号化されたコンテンツを適切に処理するための技法および技術である。VR/AR技術のユーザは、保護されたコンテンツをユーザの視野内に有し得る。暗号化されたコンテンツは、ディスプレイデバイス上の1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされる。保護された表面にマッピングされたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされるが、ディスプレイデバイスから複製されることを防止され得る。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張現実画像コンテンツを表示するように構成される頭部搭載型ディスプレイシステムであって、前記頭部搭載型ディスプレイシステムは、
保護された表面を備えるディスプレイと、
1つまたはそれを上回るプロセッサと、
命令を記憶している1つまたはそれを上回るメモリと
を備え、
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、
ソースから、暗号化されたコンテンツコンポーネントを含む複数のコンテンツコンポーネントを受信することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、復号化されたコンテンツコンポーネントに復号化され、前記ソースによって出力される、ことと、
前記複数のコンテンツコンポーネントを合成器に伝送することと、
以前に暗号化されたものに少なくとも基づいて前記頭部搭載型ディスプレイシステムと関連付けられる視野内の前記保護された表面にマッピングされる前記復号化されたコンテンツコンポーネントを前記合成器から受信することと、
前記ディスプレイの前記保護された表面上に前記復号化されたコンテンツコンポーネントを表示することであって、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ソースおよび前記ディスプレイの前記保護された表面上で同時に視認可能である、ことと
を実行するように前記頭部搭載型ディスプレイシステムを構成する、頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項2】
前記ディスプレイは、少なくとも2つの保護された表面を備える、請求項1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項3】
前記2つの保護された表面のうちの少なくとも1つは、(i)前記暗号化されたコンテンツコンポーネントまたは(ii)暗号化されていないコンテンツコンポーネントのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項4】
前記複数のコンテンツコンポーネントは、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを含み、前記命令はさらに、
前記頭部搭載型ディスプレイシステムと関連付けられる前記視野内でかつ前記ディスプレイの保護されていない表面にマッピングされる前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを前記合成器から受信することと、
前記ディスプレイの前記保護されていない表面上に前記復号化されたコンテンツコンポーネントを表示することであって、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、前記ソースおよび前記ディスプレイ上で同時に視認可能である、ことと
を実行するように前記頭部搭載型ディスプレイシステムを構成する、請求項2に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項5】
前記復号化されたコンテンツコンポーネントおよび前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイ上にレンダリングされ、かつ、前記ディスプレイから複製されることを防止される、請求項4に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項6】
複製は、スクランブリングすること、歪曲すること、改訂すること、または代替コンテンツを使用することのうちの少なくとも1つを介して防止される、請求項5に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項7】
前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントおよび前記復号化されたコンテンツコンポーネントの少なくとも一部が、前記ディスプレイ上にレンダリングされ、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイから複製されるように構成され、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイから複製されることを防止される、請求項4に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項8】
コンテンツを複製することは、(i)前記コンテンツを記録することまたは(ii)前記コンテンツを記憶することのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項9】
前記ソースから受信される前記複数のコンテンツコンポーネントは、(i)オーディオコンテンツ、(ii)ビデオコンテンツ、(iii)テキストコンテンツ、または(iv)画像コンテンツのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項10】
前記命令はさらに、単一出力フレームを前記合成器から受信するように前記頭部搭載型ディスプレイシステムを構成し、前記単一出力フレームは、前記ディスプレイ上の1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされる、請求項1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項11】
前記命令はさらに、
前記保護された表面を前記合成器から受信することであって、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記保護された表面上にのみレンダリングされるように構成される、ことと、
前記復号化されたコンテンツコンポーネントを前記保護された表面上にレンダリングすることと
を実行するように前記頭部搭載型ディスプレイシステムを構成する、請求項1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項12】
前記命令はさらに、
前記複数のコンテンツコンポーネントの受信に応じて、
複数のフレームループを作成することであって、各フレームループは、前記複数のコンテンツコンポーネントのうちの1つに対応する、こと、および、
前記複数のフレームループをフレームループパイプラインの中に待ち行列化すること
を実行するように前記頭部搭載型ディスプレイシステムを構成する、請求項1に記載の頭部搭載型ディスプレイシステム。
【請求項13】
頭部搭載型ディスプレイ上にコンテンツコンポーネントを表示するための方法であって、前記方法は、
ソースから、暗号化されたコンテンツコンポーネントを含む複数のコンテンツコンポーネントを受信することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、復号化されたコンテンツコンポーネントに復号化され、前記ソースによって出力される、ことと、
前記複数のコンテンツコンポーネントを合成器に伝送することと、
以前に暗号化されたものに少なくとも基づいて前記頭部搭載型ディスプレイと関連付けられる視野内の保護された表面にマッピングされる前記復号化されたコンテンツコンポーネントを前記合成器から受信することと、
前記ディスプレイの前記保護された表面上に前記復号化されたコンテンツコンポーネントを表示することであって、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ソースおよび前記ディスプレイの前記保護された表面上で同時に視認可能である、ことと
を含む、方法。
【請求項14】
単一出力フレームを前記合成器から受信することをさらに含み、前記単一出力フレームは、前記頭部搭載型ディスプレイ上の1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記保護された表面を前記合成器から受信することであって、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記保護された表面上にのみレンダリングされるように構成される、ことと、
前記復号化されたコンテンツコンポーネントを前記保護された表面上にレンダリングすることと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のコンテンツコンポーネントの受信に応じて、
複数のフレームループを作成することであって、各フレームループは、前記複数のコンテンツコンポーネントのうちの1つに対応する、こと、および、
前記複数のフレームループをフレームループパイプラインの中に待ち行列化すること
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記保護された表面および保護されていない表面は、前記頭部搭載型ディスプレイ上の相互に排他的な視野にマッピングされる、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記保護された表面および保護されていない表面は、前記頭部搭載型ディスプレイ上で重複する2つの視野にマッピングされ、前記視野間の重複は、前記頭部搭載型ディスプレイと関連付けられる視野内にあり、前記復号化されたコンテンツコンポーネントが前記頭部搭載型ディスプレイ上にレンダリングされる間、前記復号化されたコンテンツコンポーネントが前記頭部搭載型ディスプレイから複製されることを防止されるように、復号化されたコンテンツとして前記頭部搭載型ディスプレイ上に表示される、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記保護された表面にマッピングされる復号化されたコンテンツは、前記頭部搭載型ディスプレイ上にレンダリングされ、かつ、前記頭部搭載型ディスプレイから複製されることを防止される、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
命令のセットを記憶している非一過性のコンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットは、頭部搭載型ディスプレイシステムの1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、
ソースから、暗号化されたコンテンツコンポーネントを含む複数のコンテンツコンポーネントを受信することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、復号化されたコンテンツコンポーネントに復号化され、前記ソースによって出力される、ことと、
前記複数のコンテンツコンポーネントを合成器に伝送することと、
以前に暗号化されたものに少なくとも基づいて頭部搭載型ディスプレイシステムと関連付けられる視野内の保護された表面にマッピングされる前記復号化されたコンテンツコンポーネントを前記合成器から受信することであって、前記保護された表面は、前記頭部搭載型ディスプレイシステムのディスプレイ上に提供される、ことと、
前記ディスプレイの前記保護された表面上に前記復号化されたコンテンツコンポーネントを表示することであって、前記復号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ソースおよび前記ディスプレイの前記保護された表面上で同時に視認可能である、ことと
を含む処理を実行させる、非一過性のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、その全内容が、あらゆる目的のために、参照することによって本明細書に組み込まれる、2020年4月23日に出願され、「PROCESSING SECURE CONTENT ON A VIRTUAL REALITY SYSTEM」と題された、米国仮特許出願第63/014,645号の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
現代のコンピューティングおよびディスプレイ技術は、いわゆる「仮想現実」または「拡張現実」体験のためのシステムの開発を促進しており、デジタル的に生産された画像またはその一部が、ユーザに、彼らが、現実のように見える、またはそのように知覚し得るように、ウェアラブルデバイス内で提示される。仮想現実、すなわち、「VR」シナリオは、典型的には、他の実際の実世界視覚的入力への透過性を伴わずに、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴い、拡張現実、すなわち、「AR」シナリオは、典型的には、ユーザの周囲の実際の世界の可視化への拡張として、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。
【0003】
複合現実(例えば、VRまたはAR)シナリオは、多くの場合、実世界オブジェクトに関連する仮想オブジェクトに対応する、仮想コンテンツ(例えば、カラー画像および音)の提示を含む。例えば、VR/AR技術のユーザが、家具、窓、テーブルの表面上に提供される、コンピュータ画面、およびテレビを特徴とする、実世界の物理的部屋状設定を有し得る。これらのアイテムに加え、VR/AR技術のユーザはまた、彼らに、実世界には存在しない、仮想オブジェクトが「見える」と知覚する。仮想オブジェクトは、画像として表されることが可能な任意の種々のデータ、情報、概念、または論理構造体を有する、多種多様な形態のいずれかをとり得る。仮想オブジェクトの非限定的実施例は、仮想テキストオブジェクト、仮想数値オブジェクト、仮想英数字オブジェクト、仮想タグオブジェクト、仮想フィールドオブジェクト、仮想チャートオブジェクト、仮想マップオブジェクト、仮想計測オブジェクト、または物理的オブジェクトの仮想視覚的表現を含んでもよい。
【0004】
種々の実施形態によると、VR/AR技術のユーザは、保護されたコンテンツ(例えば、上記の実世界部屋設定実施例では、テレビ上に提供される、有料番組)をユーザの視野内に有してもよい。そのような保護された(例えば、暗号化された)コンテンツは、AR技術のディスプレイデバイスから複製(例えば、記録、記憶、または配信)されることを可能にされるべきではない。現在のVR/AR技法は、ディスプレイデバイス上の暗号化されたコンテンツを保護することを可能にしない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に説明されるものは、VR/ARシステムのユーザの視野内の暗号化されたコンテンツを識別し、暗号化されたコンテンツを適切に処理するための技法および技術である。
【0006】
種々の実施形態によると、VR/AR技術のユーザは、保護されたコンテンツ(例えば、テレビ上に提供される、有料番組)をユーザの視野内に有してもよい。そのような保護された(例えば、暗号化された)コンテンツは、VR/AR技術のディスプレイデバイス上に表示される間、保護されるべきである。例えば、暗号化されたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされ得るが、暗号化されたコンテンツは、ディスプレイデバイスから複製(例えば、記録、記憶、または配信)されることを防止される。実施形態は、暗号化されたコンテンツを保護された様式でディスプレイデバイス上に表示するための技法を提供する。例えば、実施形態は、本システムが暗号化されたコンテンツをユーザの視野内で識別すると、コンテンツをディスプレイデバイス上の1つまたはそれを上回る保護された表面上にマッピングすることを可能にする。1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされ、ディスプレイデバイスから複製されることを防止され得る。
【0007】
実施形態は、コンテンツコンポーネントをディスプレイデバイス上に表示するための方法を提供する。本方法は、処理プラットフォームによって、複数のコンテンツコンポーネントを受信するステップを含む。本方法はまた、処理プラットフォームによって、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別するステップを含む。処理プラットフォームは、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイスに伝送する。少なくとも暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面にマッピングされる。
【0008】
種々の実施形態は、1つまたはそれを上回るプロセッサと、1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、複数のコンテンツコンポーネントを受信させ、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別させ、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイスに伝送させる、命令を記憶する、1つまたはそれを上回る記憶デバイスとを備える、処理プラットフォームを提供する。少なくとも暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面にマッピングされる。
【0009】
実施形態はさらに、処理プラットフォームと、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを提供するように構成される、第1のソースと、暗号化されたコンテンツコンポーネントを提供するように構成される、第2のソースと、少なくとも暗号化されたコンテンツコンポーネントを保護された表面上に表示するように構成される、ディスプレイデバイスとを含む、システムを提供する。処理プラットフォームは、1つまたはそれを上回るプロセッサと、1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、複数のコンテンツコンポーネントを受信させ、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別させ、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイスに伝送させる、命令を記憶する、1つまたはそれを上回る記憶デバイスとを含む。少なくとも暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面にマッピングされる。
【0010】
本開示の付加的および他の目的、特徴、および利点は、発明を実施するための形態、図、および請求項に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
コンテンツコンポーネントをディスプレイデバイス上に表示するための方法であって、前記方法は、
処理プラットフォームによって、複数のコンテンツコンポーネントを受信することと、
前記処理プラットフォームによって、前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記処理プラットフォームによって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、少なくとも前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面にマッピングされる、ことと
を含む、方法。
(項目2)
前記処理プラットフォームによって、前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記処理プラットフォームによって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージすることと、
前記処理プラットフォームによって、前記単一出力フレームを前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、前記単一出力フレームは、前記ディスプレイデバイス上の1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされる、ことと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記保護された表面を生成することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、前記保護された表面上にのみレンダリングされるように構成される、ことと、
前記保護された表面を前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイデバイス上の保護された表面上にレンダリングされる、ことと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記複数のコンテンツコンポーネントの受信に応じて、
複数のフレームループを作成することであって、各フレームループは、前記複数のコンテンツコンポーネントのうちの1つに対応する、ことと、
前記複数のフレームループをフレームループパイプラインの中に待ち行列化することと、
フレームループを前記フレームループパイプラインから取得することと、
前記複数のコンテンツコンポーネントのソースに基づいて、前記フレームループが前記暗号化されたコンテンツコンポーネントに対応するかまたは暗号化されていないコンテンツコンポーネントに対応するかを決定することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記保護された表面にマッピングされたコンテンツは、前記ディスプレイデバイス上にレンダリングされ、前記ディスプレイデバイスから複製されることを防止される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記保護された表面に対する前記処理プラットフォームの特徴の記録または記憶を無効にすること
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記保護された表面は、前記ディスプレイデバイス上の視野にマッピングされる所定の寸法を有するテクスチャを含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記処理プラットフォームによって、前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記処理プラットフォームによって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージすることと、
前記処理プラットフォームによって、前記単一出力フレームを前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイデバイス上の保護されていない表面にマッピングされる、ことと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記単一出力フレームを前記ディスプレイデバイスに伝送することに先立って、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを前記ディスプレイデバイス上の保護された表面に、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを前記ディスプレイデバイス上の保護されていない表面に配分すること
をさらに含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記保護された表面および前記保護されていない表面は、前記ディスプレイデバイス上の相互に排他的な視野にマッピングされる、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記保護された表面および前記保護されていない表面は、前記ディスプレイデバイス上で重複する2つの視野にマッピングされ、前記視野間の重複は、前記暗号化されたコンテンツが、前記ディスプレイデバイス上にレンダリングされる間、前記暗号化されたコンテンツが、前記ディスプレイデバイスから複製されることを防止されるように、暗号化されたコンテンツとして前記ディスプレイデバイス上に表示される、項目8に記載の方法。
(項目12)
処理プラットフォームであって、
1つまたはそれを上回るプロセッサと、
1つまたはそれを上回る記憶デバイスであって、前記1つまたはそれを上回る記憶デバイスは、命令を記憶しており、前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
複数のコンテンツコンポーネントを受信することと、
前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイスに伝送することであって、少なくとも前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面にマッピングされる、ことと
を行わせる、1つまたはそれを上回る記憶デバイスと
を備える、処理プラットフォーム。
(項目13)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージすることと、
前記単一出力フレームをディスプレイデバイスに伝送することであって、前記単一出力フレームは、前記ディスプレイデバイス上の1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングされる、ことと
を行わせる、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目14)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記保護された表面を生成することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、前記保護された表面上にのみレンダリングされるように構成される、ことと、
前記保護された表面を前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、前記暗号化されたコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイデバイス上の保護された表面上にレンダリングされる、ことと
を行わせる、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目15)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記複数のコンテンツコンポーネントの受信に応じて、
複数のフレームループを作成することであって、各フレームループは、前記複数のコンテンツコンポーネントのうちの1つに対応する、ことと、
前記複数のフレームループをフレームループパイプラインの中に待ち行列化することと、
フレームループを前記フレームループパイプラインから取得することと、
前記複数のコンテンツコンポーネントのソースに基づいて、前記フレームループが前記暗号化されたコンテンツコンポーネントに対応するかまたは暗号化されていないコンテンツコンポーネントに対応するかを決定することと
を行わせる、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目16)
前記保護された表面にマッピングされたコンテンツは、前記ディスプレイデバイス上にレンダリングされ、前記ディスプレイデバイスから複製されることを防止される、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目17)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記保護された表面に対する前記処理プラットフォームの特徴の記録または記憶を無効にすること
を行わせる、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目18)
前記保護された表面は、前記ディスプレイデバイス上の視野にマッピングされる所定の寸法を有するテクスチャを含む、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目19)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別することと、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージすることと、
前記単一出力フレームを前記ディスプレイデバイスに伝送することであって、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、前記ディスプレイデバイス上の保護されていない表面にマッピングされる、ことと
を行わせる、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目20)
前記命令は、前記1つまたはそれを上回るプロセッサ上で実行されると、さらに、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
前記単一出力フレームを前記ディスプレイデバイスに伝送することに先立って、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを前記ディスプレイデバイス上の保護された表面に、前記暗号化されていないコンテンツコンポーネントを前記ディスプレイデバイス上の保護されていない表面に配分させる、
項目19に記載の処理プラットフォーム。
(項目21)
前記保護された表面および前記保護されていない表面は、前記ディスプレイデバイス上の相互に排他的な視野にマッピングされる、項目19に記載の処理プラットフォーム。
(項目22)
前記保護された表面および前記保護されていない表面は、前記ディスプレイデバイス上で重複する2つの視野にマッピングされ、前記視野間の重複は、前記暗号化されたコンテンツが、前記ディスプレイデバイス上にレンダリングされる間、前記暗号化されたコンテンツが、前記ディスプレイデバイスから複製されることを防止されるように、暗号化されたコンテンツとして前記ディスプレイデバイス上に表示される、項目19に記載の処理プラットフォーム。
(項目23)
少なくとも前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを前記保護された表面上に表示するように構成されるディスプレイデバイス
をさらに備える、項目12に記載の処理プラットフォーム。
(項目24)
システムであって、
項目12に記載の処理プラットフォームと、
暗号化されていないコンテンツコンポーネントを提供するように構成される第1のソースと、
前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを提供するように構成される第2のソースと、
少なくとも前記暗号化されたコンテンツコンポーネントを前記保護された表面上に表示するように構成されるディスプレイデバイスと
を備える、システム。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本開示の種々の実施形態の設計および可用性を図示する。図は、正確な縮尺で描かれておらず、類似構造または機能の要素は、図全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。本開示の種々の実施形態の上記に列挙される利点および他の利点および目的を取得する方法をより深く理解するために、上記に簡単に説明された本開示のより詳細な説明は、付随の図面に図示される、その具体的実施形態を参照することによって与えられるであろう。これらの図面は、本開示の典型的実施形態のみを描写し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではなく、本開示は、付随の図面の使用を通して、付加的具体性および詳細とともに記載および説明されるであろう。
【0012】
図1A図1Aは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツをディスプレイデバイスの保護された表面上にレンダリングするための実施形態を図示する。
【0013】
図1B図1Bは、いくつかの実施形態による、暗号化されていないコンテンツをディスプレイデバイスの保護されていない表面上にレンダリングするための実施形態を図示する。
【0014】
図1C図1Cは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツをディスプレイデバイスの保護された表面上に、暗号化されていないコンテンツを保護されていない表面上にレンダリングするための実施形態を図示する。
【0015】
図2A図2Aは、いくつかの実施形態による、コンテンツ処理プラットフォームを図示する、ブロック図を図示する。
【0016】
図2B-1】図2Bは、いくつかの実施形態による、コンテンツ処理プラットフォームを図示する、ブロック図を図示する。
図2B-2】図2Bは、いくつかの実施形態による、コンテンツ処理プラットフォームを図示する、ブロック図を図示する。
【0017】
図3A図3Aは、いくつかの実施形態による、コンテンツをディスプレイデバイスの保護されていないまたは保護された表面にマッピングするための合成器を図示する、ブロック図を図示する。
【0018】
図3B図3Bは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツをディスプレイデバイスの保護された表面にマッピングし、暗号化されていないコンテンツを保護されていない表面にマッピングするための合成器を図示する、ブロック図を図示する。
【0019】
図4A図4Aは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツをディスプレイデバイス上に表示するための方法を図示する、フローチャートである。
【0020】
図4B図4Bは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツをディスプレイデバイス上に表示するための方法を図示する、フローチャートである。
【0021】
図5図5は、いくつかの実施形態による、例証的コンピューティングシステムを図式的に描写する、ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
詳細な説明
実施形態は、暗号化されたコンテンツを仮想現実(VR)または拡張現実(AR)ディスプレイデバイス上の保護された表面上に表示するためのシステム、方法、および製造品を提供する。暗号化されたコンテンツは、暗号化されたコンテンツソース(例えば、暗号化されたコンテンツを提供するソース)によって提供されてもよい。保護された表面にマッピングされたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされ、ディスプレイデバイスから複製(例えば、記録、記憶、共有、またはソーシャルメディア上でライブストリーミング)されることを防止され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、暗号化されたコンテンツ(例えば、保護されたデータ)は、コンテンツ処理プラットフォームの中央処理ユニット(CPU)からアクセスされ得ない。保護されたモード下では、保護および保護されていない表面の両方から読み取ることが可能である。しかしながら、保護された表面にのみ書き込むことが可能である。故に、暗号化されたコンテンツは、ARディスプレイデバイス上にレンダリングされるが、暗号化されたコンテンツは、アクセス、共有、記憶、および/または記録されることを防止される。
【0024】
いくつかの実施形態では、二次ソース(例えば、暗号化されていないコンテンツソース)が、暗号化されていないコンテンツを提供し得る。暗号化されていないコンテンツのみが存在するとき、コンテンツは、ディスプレイデバイス上の保護されていない表面上に表示されてもよい。保護されていない表面上にレンダリングされたコンテンツは、記憶、複製、または共有されることができる。いくつかの実施形態では、グラフィック処理プラットフォームが、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツの両方を受信するとき、コンテンツは、暗号化されたコンテンツの存在に起因して、ディスプレイデバイス上の保護された表面上に表示される。すなわち、ディスプレイデバイスから作成される記録上では、保護された表面は、輪郭(例えば、空矩形)としてのみ表示される一方、保護されていない表面にマッピングされたコンテンツは、記録上に表示されてもよい。したがって、実施形態は、AR体験上で保護されたコンテンツの暗号化された性質を保つことを可能にする。
【0025】
いくつかの実施形態では、グラフィック処理プラットフォームが、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツの両方を受信するとき、コンテンツ処理プラットフォームは、暗号化されたコンテンツをディスプレイデバイス上の保護された表面にマッピングし、暗号化されていないコンテンツを保護されていない表面にマッピングするように構成されてもよい。
【0026】
種々の実施形態が、ここで、当業者が本開示を実践することを可能にするように、本開示の例証的実施例として提供される、図面を参照して詳細に説明されるであろう。着目すべきこととして、以下の図および実施例は、本開示の範囲を限定することを意味するものではない。本開示のある要素が、部分的または完全に、公知のコンポーネント(または方法またはプロセス)を使用して実装され得る場合、本開示の理解のために必要なそのような公知のコンポーネント(または方法またはプロセス)の一部のみが、説明され、そのような公知のコンポーネント(または方法またはプロセス)の他の部分の詳細な説明は、本開示を曖昧にしないように、省略されるであろう。さらに、種々の実施形態は、本明細書に例証として参照されるコンポーネントの現在および将来的公知の均等物を包含する。
【0027】
図1Aは、いくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツをディスプレイデバイスの保護された表面上にレンダリングするための実施形態を図示する。ユーザ100が、ディスプレイデバイス104を含む、ARヘッドピースを装着し得る。ユーザ100の視野110内に、暗号化されたコンテンツを提供する、暗号化されたコンテンツソース106と、暗号化されていないコンテンツを提供する、暗号化されていないコンテンツソース108とが、存在し得る。いくつかの実施形態では、暗号化されたコンテンツソース106は、サブスクリプションベースの番組を提供する、テレビを含んでもよく、暗号化されていないコンテンツソース108は、デスクトップゲームを表示する、ゲーム用コンソールを含んでもよい。
【0028】
入力を暗号化されたコンテンツソース106および暗号化されていないコンテンツソース108から受信する、コンテンツ処理プラットフォームが、暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別し、全ての入力(暗号化されたコンテンツおよび暗号化されていないコンテンツの両方)がディスプレイデバイス104上の保護された表面上に表示されるべきであることを決定し得る。ディスプレイデバイス104上に表示される保護された表面のコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされ、ディスプレイデバイスから複製されることを防止され得る。例えば、ディスプレイデバイス上に表示されるコンテンツが、記録される場合、保護されたコンテンツは、空ボックスとして記録され、保護された表面のコンテンツを記憶されたコピー上にレンダリングせずに、単に、ボックスの輪郭を示し得る。当業者は、保護されたコンテンツが、任意の他の好適な様式で保護され得ることを理解されるであろう(例えば、スクランブリングされた写真、歪曲された写真、改訂されたコンテンツ、代替画像の使用等)。
【0029】
コンテンツ処理プラットフォームは、1つまたはそれを上回る保護された表面114を生成してもよく、暗号化されたコンテンツコンポーネント124および暗号化されていないコンテンツコンポーネント126を保護された表面114にマッピングしてもよい。コンテンツ処理プラットフォームは、次いで、保護された表面114および暗号化されたコンテンツコンポーネント124および暗号化されていないコンテンツコンポーネント126をディスプレイデバイス104に伝送してもよい。いくつかの実施形態では、暗号化されたコンテンツコンポーネント124のみが、ユーザ100の視野110内に存在してもよい(例えば、暗号化されていないコンテンツコンポーネント126が存在しなくてもよい)。暗号化されたコンテンツコンポーネント124が、ユーザ100の視野110内にある限り、保護された表面114のみが、ディスプレイデバイス104上に表示される。故に、全てのコンテンツは、ディスプレイデバイス104上にレンダリングされ、ディスプレイデバイス104から記録、記憶、または別様に、複製されることを防止され得る。
【0030】
ユーザ100が、その視線を、暗号化されたコンテンツソースがもはや視野110内に存在しないように、暗号化されていないコンテンツ(例えば、デスクトップゲーム)を提供する、暗号化されていないコンテンツソースに向かって方向転換させると、暗号化されていないコンテンツが、ディスプレイデバイス104の保護されていない表面上に表示されるであろう。すなわち、暗号化されたコンテンツが、もはやユーザ100の視野110内に存在しないとき、コンテンツ処理プラットフォームに提供される入力は、暗号化されていないコンテンツのみを含む。これは、図1Bに図示される。
【0031】
図1Bは、本発明の例示的実施形態による、暗号化されていないコンテンツをディスプレイデバイスの保護されていない表面上にレンダリングするための例示的実施形態を図示する。処理プラットフォームは、1つまたはそれを上回る保護されていない表面116を生成してもよく、暗号化されていないコンテンツコンポーネント126を保護されていない表面116にマッピングしてもよい。処理プラットフォームは、次いで、保護されていない表面116および暗号化されていないコンテンツコンポーネント126をディスプレイデバイス104に伝送してもよい。暗号化されていないコンテンツコンポーネント126は、ディスプレイデバイス104上にレンダリングされてもよく、ディスプレイデバイス104から記録、記憶、または別様に、複製されてもよい。
【0032】
図1Cは、本発明の例示的実施形態による、暗号化されたコンテンツをディスプレイデバイスの保護された表面上に、暗号化されていないコンテンツを保護されていない表面上にレンダリングするための別の例示的実施形態を図示する。種々の実施形態によると、暗号化されたコンテンツコンポーネント124および暗号化されていないコンテンツコンポーネント126の両方が、ユーザ100の視野110内にあるとき、保護された、および保護されていない表面を生成し、暗号化されたコンテンツコンポーネント124を保護された表面114にマッピングし、暗号化されていないコンテンツコンポーネント126を保護されていない表面116にマッピングすることが可能であり得る。故に、暗号化されたコンテンツコンポーネント124および暗号化されていないコンテンツコンポーネント126の両方が、ディスプレイデバイス104上にレンダリングされるが、暗号化されていないコンテンツコンポーネント126のみが、ディスプレイデバイス104から複製(例えば、記憶、記録、または共有)されてもよい。種々の実施形態によると、ディスプレイデバイス104から生成された記録は、暗号化されていないコンテンツコンポーネント126と、保護された表面114内にレンダリングされた内容を示さずに、単に、保護された表面114を表すためのボックス輪郭とを含んでもよい。
【0033】
例えば、ユーザが、暗号化されたコンテンツソース(例えば、テレビ)と、暗号化されていないコンテンツソース(例えば、デスクトップゲーム)とを同時に視認する、上記の実施例では、サブスクリプションベースの番組は、ディスプレイデバイス上の保護された表面にマッピングされてもよく、デスクトップゲームは、ディスプレイデバイス上の保護されていない表面にマッピングされてもよい。ディスプレイデバイスから作成される記録(例えば、ディスプレイデバイスからのソーシャルメディアポスト、ディスプレイデバイスからのライブフィード)は、デスクトップゲームを描写し得る一方、テレビによって提供されるサブスクリプションベースの番組は、表示されない(一例にすぎないが、テレビを表すボックスが、記録上に提供される)。
【0034】
図1A-1Cに関連して上記に議論される実施形態の詳細にかかわらず、暗号化されたコンテンツコンポーネントは、ディスプレイデバイス上の保護されていない表面にマッピングされることを防止され、そして、それから複製されることを防止される。
【0035】
上記に説明されるように、処理プラットフォーム200は、ディスプレイデバイス上に表示するためのコンテンツを処理するように構成されてもよい。図2Aは、本発明の例示的実施形態による、処理プラットフォーム200を図示する、簡略化された例示的ブロック図を図示する。例示的処理プラットフォーム200は、要素の中でもとりわけ、暗号化されたコンテンツソース204と、暗号化されていないコンテンツソース206と、グラフィック処理エンジン208と、共有メモリ210と、表面生成器212と、合成器214と、ハードウェアコントローラ216と、ディスプレイデバイス218とを含んでもよい。
【0036】
グラフィック処理エンジン208は、入力(例えば、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、テキストコンテンツ等のコンテンツコンポーネント)を暗号化されたコンテンツソース204および暗号化されていないコンテンツソース206から受信してもよい。グラフィック処理エンジン208は、受信されたコンテンツコンポーネントを共有メモリ210に通過させてもよい。
【0037】
暗号化されたコンテンツソース204および暗号化されていないコンテンツソース206からのコンテンツコンポーネントはまた、表面生成器212に提供されてもよい。表面生成器212は、1つまたはそれを上回る保護された表面および/または1つまたはそれを上回る保護されていない表面を生成してもよい。表面生成器212は、生成された保護および/または保護されていない表面を合成器214に通過させてもよい。
【0038】
合成器214は、コンテンツコンポーネントを共有メモリ210から受信してもよい。合成器214はまた、生成された保護および/または保護されていない表面を表面生成器212から受信してもよい。合成器214は、受信されたコンテンツコンポーネントが暗号化されている(例えば、保護されている)か、または暗号化されていない(例えば、保護されていない)かを決定してもよい。例えば、合成器214は、コンテンツコンポーネントを提供するソースおよび/またはコンテンツコンポーネントと関連付けられる識別子に基づいて、コンテンツコンポーネントの暗号化ステータスを決定してもよい。
【0039】
暗号化されたコンテンツコンポーネントの存在が、全てのコンテンツが保護された表面にマッピングされる結果をもたらす、実施形態(例えば、図1Aに関連して上記に議論されるように)に関して、合成器214は、暗号化されたコンテンツコンポーネントと暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一フレームの中に組み合わせてもよく、単一フレームを1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングしてもよい。合成器214は、次いで、単一フレームおよび1つまたはそれを上回る保護された表面をハードウェアコントローラ216に通過させてもよい。ハードウェアコントローラ216は、単一フレーム(受信された暗号化および暗号化されていないコンテンツコンポーネントを含む)および1つまたはそれを上回る保護された表面をディスプレイデバイス218に伝送してもよい。ディスプレイデバイス218は、暗号化されたコンテンツコンポーネントが受信された入力内に存在する限り、ディスプレイデバイス218上に表示される出力が、ディスプレイデバイス218から複製され得ないように、単一フレームを保護された表面上に表示する。故に、暗号化されたコンテンツはディスプレイデバイス218または処理プラットフォーム全般から、共有、記録、記憶、または別様に、アクセスされることができない。
【0040】
ユーザが、暗号化されていないコンテンツのみを含むように、その視野を修正すると、合成器214は、共有メモリ210から読み出されたコンテンツコンポーネントを暗号化されていないコンテンツコンポーネントとして決定するであろう。合成器214はまた、生成された保護されていない表面を表面生成器212から受信してもよい。暗号化されていないコンテンツコンポーネントのみが存在する、実施形態(例えば、図1Bに関連して上記に議論されるように)に関して、合成器214は、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護されていない表面にマッピングしてもよい。合成器214は、次いで、暗号化されていないコンテンツコンポーネントおよび1つまたはそれを上回る保護されていない表面をハードウェアコントローラ216に通過させてもよい。ハードウェアコントローラ216は、暗号化されていないコンテンツコンポーネントおよび1つまたはそれを上回る保護されていない表面をディスプレイデバイス218に伝送してもよい。ディスプレイデバイス218は、暗号化されていないコンテンツを保護されていない表面上に表示する。暗号化されていないコンテンツは、ディスプレイデバイス218または処理プラットフォー全般から複製、共有、記録、記憶、または別様に、アクセスされることができる。
【0041】
いくつかの実施形態では(例えば、図1Cに関連して上記に議論されるように)、合成器214は、暗号化されたコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングし、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護されていない表面にマッピングするように構成されてもよい。合成器214は、次いで、暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一フレームにマージし、単一フレーム(表面およびマッピング情報とともに)をハードウェアコントローラ216に通過させてもよい。
【0042】
図2Aに図示されるように、ソースとハードウェアコントローラ216との間には、直接リンクが存在しなくてもよい。ハードウェアコントローラ216は、合成器214から、ディスプレイデバイス218に伝送するための入力のみを受信する。ハードウェアコントローラ216は、単一フレーム(表面およびマッピング情報とともに)をディスプレイデバイス218に伝送してもよい。ディスプレイデバイス218は、暗号化されたコンテンツを1つまたはそれを上回る保護された表面上に表示し、暗号化されていないコンテンツを1つまたはそれを上回る保護されていない表面上に表示する。故に、暗号化されたコンテンツは、ディスプレイデバイス218から複製、記録、記憶、または別様に、アクセスされることができないが、暗号化されていないコンテンツは、自由に複製されることができる。
【0043】
図2Bは、本発明の例示的実施形態による、処理プラットフォームを図示する、詳細な例示的ブロック図を図示する。図2Bに図示されるように、グラフィック処理エンジンは、受信されたコンテンツコンポーネント毎に、フレームループを生成してもよい。グラフィック処理エンジンは、暗号化されたコンテンツコンポーネントのために、暗号化された開始フレーム、暗号化されたレンダリング、および暗号化されたエンドフレームを含む、暗号化されたフレームループを生成してもよい。グラフィック処理エンジンはまた、暗号化されていないコンテンツコンポーネントのために、暗号化されていない開始フレーム、暗号化されていないレンダリング、および暗号化されていないエンドフレームを含む、暗号化されていないフレームループを生成してもよい。グラフィック処理エンジンは、さらなる処理のために、フレームループを合成器に伝送してもよい。
【0044】
図3Aは、本発明の例示的実施形態による、コンテンツをディスプレイデバイスの保護されていないまたは保護された表面にマッピングするための合成器214を図示する、例示的ブロック図を図示する。共有メモリからのコンテンツコンポーネントの受信に応じて、合成器214は、コンテンツコンポーネントの暗号化ステータス(コンテンツコンポーネントが、暗号化されたコンテンツを含むかまたは暗号化されていないコンテンツを含むか)を決定してもよい。
【0045】
種々の実施形態によると、合成器214は、コンテンツ識別モジュール302を含んでもよい。コンテンツ識別モジュールは、受信されたコンテンツコンポーネントを分析し、かつコンテンツコンポーネントを提供するソースを決定してもよい。例えば、コンテンツ識別モジュール302は、コンテンツコンポーネントおよび/またはコンテンツコンポーネントを提供するソースと関連付けられる、識別子(ID)を決定してもよい。
【0046】
コンテンツ識別モジュール302が、受信されたコンテンツが、暗号化されたコンテンツを含むことを決定する場合、コンテンツ識別モジュール302は、処理を暗号化されたコンテンツ処理モジュール304に通過させる。暗号化されたコンテンツ処理モジュール304は、暗号化されたコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングし、暗号化された合成された表面306を生成してもよい。
【0047】
コンテンツ識別モジュール302が、受信されたコンテンツコンポーネントが、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを含むことを決定する場合、コンテンツ識別モジュール302は、処理を暗号化されていないコンテンツ処理モジュール308に通過させる。暗号化されていないコンテンツ処理モジュール308は、暗号化されたコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護されていない表面にマッピングし、暗号化されていない合成された表面310を生成してもよい。暗号化された合成された表面306および暗号化されていない合成された表面310は、最終表面識別モジュール312に通過されてもよい。
【0048】
最終表面識別モジュール312は、受信された合成された表面を単一表面(すなわち、任意の暗号化されたコンテンツコンポーネントが存在する場合、保護された表面、暗号化されていないコンテンツコンポーネントのみが存在する場合、保護されていない表面)の中に組み合わせてもよい。合成器214は、次いで、ディスプレイデバイスへの伝送のために、最終表面314をハードウェアコントローラ216に通過させてもよい。最終表面314は、保護された表面(例えば、任意の暗号化されたコンテンツが存在するとき)または保護されていない表面(例えば、暗号化されていないコンテンツのみが存在するとき)のみを含んでもよい。保護された表面および保護されていない表面の両方のためのコンテンツが、ディスプレイデバイス上に表示されてもよいが、保護されていない表面からのコンテンツのみが、ディスプレイデバイスから複製、記録、記憶、または別様に、アクセスされ得る。
【0049】
図3Aに図示される合成器は、図1Aおよび1Bに関連して上記に議論される実施形態と併用されてもよい。
【0050】
上記に説明されるように、また、マップ暗号化されたコンテンツコンポーネントを保護された表面に、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを保護されていない表面にマッピングすることが可能であり得る。図3Bは、本発明の例示的実施形態による、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイスの保護された表面にマッピングし、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを保護されていない表面にマッピングするための合成器を図示する、例示的ブロック図を図示する。
【0051】
共有メモリからのコンテンツコンポーネントの受信に応じて、合成器214は、コンテンツコンポーネントの暗号化ステータス(コンテンツが、暗号化されたコンテンツであるかまたは暗号化されていないコンテンツであるか)を決定してもよい。種々の実施形態によると、合成器214は、コンテンツ識別モジュール302を含んでもよい。コンテンツ識別モジュールは、受信されたコンテンツコンポーネントを分析し、かつコンテンツコンポーネントを提供するソースを決定してもよい。例えば、コンテンツ識別モジュール302は、コンテンツコンポーネントおよび/またはコンテンツコンポーネントを提供するソースと関連付けられる、識別子(ID)を決定してもよい。
【0052】
コンテンツ識別モジュール302が、受信されたコンテンツコンポーネントが、暗号化されたコンテンツを含むことを決定する場合、コンテンツ識別モジュール302は、処理を暗号化されたコンテンツ処理モジュール304に通過させる。暗号化されたコンテンツ処理モジュール304は、暗号化されたコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護された表面にマッピングし、暗号化された合成された表面306を生成してもよい。
【0053】
コンテンツ識別モジュール302が、受信されたコンテンツコンポーネントが、暗号化されていないコンテンツを含むことを決定する場合、コンテンツ識別モジュール302は、処理を暗号化されていないコンテンツ処理モジュール308に通過させる。暗号化されていないコンテンツ処理モジュール308は、暗号化されたコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回る保護されていない表面にマッピングし、暗号化されていない合成された表面310を生成してもよい。
【0054】
暗号化された合成された表面306および暗号化されていない合成された表面310は、次いで、保護された表面および保護されていない表面を含む、単一最終表面316の中にマージされてもよい。合成器214は、次いで、ディスプレイデバイスへの伝送のために、最終表面316をハードウェアコントローラ216に通過させてもよい。保護された表面および保護されていない表面の両方のためのコンテンツが、ディスプレイデバイス上に表示されてもよいが、保護されていない表面からのコンテンツのみが、ディスプレイデバイスから複製、記録、記憶、または別様に、アクセスされ得る。
【0055】
図3BAに図示される合成器は、図1Cに関連して上記に議論される実施形態と併用されてもよい。
【0056】
図4Aは、本発明のデバイスいくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイ上に表示するための方法を図示する、簡略化されたフローチャートである。
【0057】
ステップ402では、処理プラットフォームは、複数のコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回るソースから受信してもよい。種々の実施形態によると、ソースは、暗号化されたコンテンツおよび/または暗号化されていないコンテンツを提供してもよい。
【0058】
ステップ404では、プラットフォームは、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントを識別してもよい。例えば、プラットフォームは、受信されたコンテンツコンポーネントを分析し、コンテンツコンポーネントを提供するソースおよび/またはコンテンツコンポーネント自体と関連付けられる、識別子を決定してもよい。プラットフォームは、識別子に基づいて、コンテンツコンポーネントの暗号化ステータスを決定してもよい。
【0059】
ステップ406では、プラットフォームは、保護された表面を生成してもよい。暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面上にのみレンダリングされるように構成されてもよい。保護された表面は、ディスプレイデバイス上の視野にマッピングされる、所定の寸法を有する、テクスチャを含んでもよい。
【0060】
ステップ408では、プラットフォームは、暗号化されたコンテンツコンポーネントを保護された表面にマッピングしてもよい。保護された表面にマッピングされたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされるが、ディスプレイデバイスから複製されることを防止される。種々の実施形態によると、プラットフォームは、保護された表面に対する処理プラットフォームの特徴を共有、記録、および/または記憶することを無効にしてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、複数のコンテンツコンポーネントはまた、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを含んでもよい。随意のステップ410では、プラットフォームは、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別してもよい。プラットフォームは、次いで、暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージしてもよい(ステップ412)。暗号化されたコンテンツの存在に基づいて、プラットフォームは、次いで、暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンテンツコンポーネントが、ディスプレイデバイスに伝送されると、両方のコンテンツが、ディスプレイデバイス上の保護された表面にマッピングされるように、単一出力フレームを保護された表面にマッピングしてもよい。故に、両方のコンテンツは、ディスプレイデバイスから複製されないように保護されるであろう。
【0062】
種々の実施形態によると、暗号化されたコンテンツソースは、第1のタイムラインにおいて提供してもよく、暗号化されていないコンテンツソースは、第2のタイムラインにおいて提供してもよく、プラットフォームは、第3のタイムラインにおいて、暗号化されたコンテンツソースおよび暗号化されていないコンテンツソースからのコンテンツコンポーネントを使用して、生成された単一フレームとともに生成してもよい。種々の実施形態によると、第3のタイムラインは、合成器のリフレッシュレートに基づいてもよい。
【0063】
ステップ416では、プラットフォームは、保護された表面にマッピングされた暗号化されたコンテンツコンポーネントまたは単一出力フレームをディスプレイデバイスに伝送してもよい。暗号化されたコンテンツコンポーネントまたは単一出力フレームは、ディスプレイデバイス上の保護された表面上にレンダリングされる。
【0064】
種々の実施形態によると、複数のコンポーネントコンポーネントの受信に応じて、プラットフォームは、複数のフレームループを作成してもよい。各フレームループは、複数のコンテンツコンポーネントのうちの1つに対応してもよい。プラットフォームは、次いで、複数のフレームループをフレームループパイプラインの中に待ち行列化し、フレームループをフレームループパイプラインから取得してもよい。プラットフォームは、複数のコンポーネントコンポーネントのソースに基づいて、フレームループが、暗号化されたコンテンツコンポーネントに対応するかまたは暗号化されていないコンテンツコンポーネントに対応するかを決定することが可能であり得る。
【0065】
図4Bは、本発明のいくつかの実施形態による、暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンポーネントをディスプレイデバイス上に表示するための方法を図示する、簡略化されたフローチャートである。
【0066】
ステップ452では、処理プラットフォームは、複数のコンテンツコンポーネントを1つまたはそれを上回るソースから受信してもよい。種々の実施形態によると、ソースは、暗号化されたコンテンツおよび/または暗号化されていないコンテンツを提供してもよい。
【0067】
ステップ454および456では、プラットフォームは、それぞれ、複数のコンテンツコンポーネントの中の暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンテンツコンポーネントを識別してもよい。例えば、プラットフォームは、受信されたコンテンツコンポーネントを分析し、コンテンツコンポーネントを提供するソースおよび/またはコンテンツコンポーネント自体と関連付けられる、識別子を決定してもよい。プラットフォームは、識別子に基づいて、コンテンツコンポーネントの暗号化ステータスを決定してもよい。
【0068】
ステップ458では、プラットフォームは、少なくとも1つの保護された表面および少なくとも1つの保護されていない表面を生成してもよい。暗号化されたコンテンツコンポーネントは、保護された表面上にのみレンダリングされるように構成されてもよい。
【0069】
ステップ460では、プラットフォームは、暗号化されたコンテンツコンポーネントを保護された表面にマッピングし、暗号化されていないコンテンツコンポーネントを保護されていない表面にマッピングしてもよい。保護された表面にマッピングされたコンテンツは、ディスプレイデバイス上にレンダリングされるが、複製されることを防止され得る。種々の実施形態によると、プラットフォームは、保護された表面に対する処理プラットフォームの特徴を共有、記録、および/または記憶することを無効にしてもよい。
【0070】
ステップ462では、プラットフォームは、暗号化されたコンテンツコンポーネントおよび暗号化されていないコンテンツコンポーネントを単一出力フレームの中にマージしてもよい。
【0071】
ステップ464では、プラットフォームは、単一出力フレームをディスプレイデバイスに伝送してもよい。暗号化されたコンテンツコンポーネントは、次いで、ディスプレイデバイス上の保護された表面上にレンダリングされ、暗号化されていないコンテンツコンポーネントは、ディスプレイデバイス上の保護されていない表面上にレンダリングされる。故に、暗号化されたコンテンツは、ディスプレイデバイスから複製されることができないが、暗号化されていないコンテンツは、ディスプレイデバイスから複製されることができる。
【0072】
種々の実施形態によると、単一出力フレームをディスプレイデバイスに伝送することに先立って、プラットフォームは、暗号化されたコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイス上の保護された表面に、暗号化されていないコンテンツコンポーネントをディスプレイデバイス上の保護されていない表面に配分してもよい。いくつかの実施形態では、保護された表面および保護されていない表面は、ディスプレイデバイス上の相互に排他的な視野にマッピングされてもよい。他の実施形態では、保護された表面および保護されていない表面は、ディスプレイデバイス上で重複する、2つの視野にマッピングされ、視野間の重複は、ディスプレイデバイス上の保護された表面上に表示されてもよい。
システムアーキテクチャ概要
【0073】
図5は、いくつかの実施形態による、例証的コンピューティングシステム500のブロック図である。コンピュータシステム500は、プロセッサ507、システムメモリ508(例えば、RAM)、静的記憶デバイス509(例えば、ROM)、ディスクドライブ510(例えば、磁気または光学)、通信インターフェース514(例えば、モデムまたはEthernet(登録商標)カード)、ディスプレイ511(例えば、CRTまたはLCD)、入力デバイス512(例えば、キーボード)、およびカーソル制御等のサブシステムおよびデバイスを相互接続する、情報を通信するためのバス506または他の通信機構を含む。
【0074】
いくつかの実施形態によると、コンピュータシステム500は、プロセッサ507がシステムメモリ508内に含有される1つまたはそれを上回る命令の1つまたはそれを上回るシーケンスを実行することによって、具体的動作を実施する。そのような命令は、静的記憶デバイス509またはディスクドライブ510等の別のコンピュータ可読/使用可能媒体からシステムメモリ508の中に読み込まれてもよい。代替実施形態では、有線回路が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて、本開示を実装するために使用されてもよい。したがって、実施形態は、ハードウェア回路および/またはソフトウェアの任意の具体的組み合わせに限定されない。一実施形態では、用語「論理」は、本開示の全部または一部を実装するために使用される、任意の組み合わせのソフトウェアまたはハードウェアを意味し得る。
【0075】
用語「コンピュータ可読媒体」または「コンピュータ使用可能媒体」は、本明細書で使用されるように、実行のための命令をプロセッサ507に提供する際に関与する、任意の媒体を指す。そのような媒体は、限定ではないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、ディスクドライブ510等の光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、システムメモリ508等の動的メモリを含む。
【0076】
一般的形態のコンピュータ可読媒体は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD-ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを伴う任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH-EPROM(例えば、NANDフラッシュ、NORフラッシュ)、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、またはコンピュータが読み取り得る、任意の他の媒体を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、本開示を実践するための命令のシーケンスの実行は、単一コンピュータシステム500によって実施される。いくつかの実施形態によると、通信リンク515(例えば、LAN、PTSN、または無線ネットワーク)によって結合される、2つまたはそれを上回るコンピュータシステム500が、相互に協調して、本開示を実践するために要求される命令のシーケンスを実施してもよい。
【0078】
コンピュータシステム500は、通信リンク515および通信インターフェース514を通して、プログラム、例えば、アプリケーションコードを含む、メッセージ、データ、および命令を伝送および受信してもよい。受信されたプログラムコードは、プロセッサ507によって、受信されるにつれて実行される、および/または後の実行のために、ディスクドライブ510または他の不揮発性記憶装置内に記憶されてもよい。記憶媒体531内のデータベース532は、データインターフェース533を介して、システム500によってアクセス可能なデータを記憶するために使用されてもよい。
【0079】
本開示は、本主題のデバイスを使用して実施され得る方法を含む。本方法は、そのような好適なデバイスを提供する行為を含んでもよい。そのような提供は、ユーザによって実施されてもよい。換言すると、「提供する」行為は、単に、ユーザが、本主題の方法において必要なデバイスを取得する、それにアクセスする、それに接近する、それを位置付ける、それを設定する、それをアクティブ化する、それに電源を入れる、または別様にそれを提供するように作用することを要求する。本明細書に列挙される方法は、論理的に可能な列挙されたイベントの任意の順序およびイベントの列挙された順序で行われてもよい。
【0080】
本開示の例示的側面が、材料選択および製造に関する詳細とともに、上記に記載されている。本開示の他の詳細に関して、これらは、前述の参照特許および刊行物に関連して理解され、概して、当業者によって公知である、または理解され得る。同じことは、一般または論理的に採用されるような付加的作用の観点から、本開示の方法ベースの側面に関しても当てはまり得る。
【0081】
加えて、本開示は、随意に、種々の特徴を組み込む、いくつかの実施例を参照して説明されたが、本開示は、開示の各変形例に関して検討されるように説明または図示されるものに限定されるものではない。種々の変更が、説明される本開示に行われてもよく、均等物(本明細書に列挙されるか、またはある程度の簡潔目的のために含まれないかどうかにかかわらず)は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく代用されてもよい。加えて、値の範囲が提供される場合、その範囲の上限と下限との間の全ての介在値および任意の他の述べられた値または述べられた範囲内の介在値が、本開示内に包含されるものと理解されたい。
【0082】
また、説明される本発明の変形例の任意の随意の特徴は、独立して、または本明細書に説明される特徴のうちの任意の1つまたはそれを上回るものと組み合わせて、記載および請求され得ることが検討される。単数形の項目の言及は、複数の同一項目が存在する可能性を含む。より具体的には、本明細書および本明細書に関連付けられる請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、「said」、および「the」は、別様に具体的に述べられない限り、複数の言及を含む。換言すると、冠詞の使用は、上記の説明および本開示と関連付けられる請求項における本主題のアイテムのうちの「少なくとも1つ」を可能にする。さらに、そのような請求項は、任意の随意の要素を除外するように起草され得ることに留意されたい。したがって、本文言は、請求項の要素の列挙と関連する「単に」、「のみ」、および同等物等の排他的専門用語の使用、または「消極的」限定の使用のための先行詞としての役割を果たすことが意図される。
【0083】
そのような排他的専門用語を使用しなければ、本開示と関連付けられる請求項における用語「~を備える(comprising)」は、所与の数の要素がそのような請求項で列挙されるかどうかにかかわらず、任意の付加的要素の包含を可能にするものとする、または特徴の追加は、そのような請求項に記載される要素の性質を変換すると見なされ得る。本明細書で具体的に定義される場合を除いて、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、請求項の正当性を維持しながら、可能な限り広い一般的に理解されている意味を与えられるべきである。
【0084】
本開示の範疇は、提供される実施例および/または本明細書に限定されるべきではなく、むしろ、本開示と関連付けられる請求項の言語の範囲によってのみ限定されるべきである。
【0085】
前述の明細書では、本開示は、その具体的実施形態を参照して説明された。しかしながら、種々の修正および変更が、本開示のより広義の精神および範囲から逸脱することなく、そこに行われてもよいことが明白であろう。例えば、前述のプロセスフローは、プロセスアクションの特定の順序を参照して説明される。しかしながら、説明されるプロセスアクションの多くの順序は、本開示の範囲または動作に影響を及ぼすことなく、変更されてもよい。明細書および図面は、故に、限定的意味ではなく、例証と見なされるべきである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B-1】
図2B-2】
図3A
図3B
図4A
図4B
図5