(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124572
(43)【公開日】2024-09-12
(54)【発明の名称】インクジェット印刷装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20240905BHJP
B41J 2/21 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
B41J2/01 127
B41J2/01 305
B41J2/21
B41J2/01 307
B41J2/01 401
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024110919
(22)【出願日】2024-07-10
(62)【分割の表示】P 2020084662の分割
【原出願日】2020-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002620
【氏名又は名称】弁理士法人大谷特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江川 剛
(72)【発明者】
【氏名】松本 雄大
(72)【発明者】
【氏名】黒田 あずさ
(57)【要約】
【課題】高画質の印刷物が得られるコンパクトなインクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法を提供する。
【解決手段】[1]印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備え、印刷ユニットは、印刷媒体を搬送する搬送胴と、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドと、白色インクジェットヘッドと、印刷媒体を乾燥する乾燥機構と、を備え、搬送方向における白色インクジェットヘッドと非白色インクジェットヘッドの間の距離が、非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きいインクジェット印刷装置、[2]印刷媒体が搬送される搬送工程と、印刷媒体に印刷を実行する印刷工程と、を含み、搬送方向における白色インクジェットヘッドと非白色インクジェットヘッドの間の距離が、非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きいインクジェット印刷方法である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の樹脂からなる印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、
前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置であって、
前記印刷ユニットは、前記印刷媒体を搬送する搬送胴と、
前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドと、
前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて白色インクを吐出する白色インクジェットヘッドと、
前記搬送胴に搬送された印刷媒体を乾燥する乾燥機構と、を備え、
前記乾燥機構が送風式乾燥装置であり、
搬送方向における、前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きい、
インクジェット印刷装置。
【請求項2】
前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記搬送胴の円周の1/4以上である、請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項3】
前記乾燥機構が、非白色インクジェットヘッドの下流側に設置される第一乾燥装置と、白色インクジェットの下流側に設置される第二乾燥装置と、を含む、請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項4】
前記第一乾燥装置が、各非白色インクジェットヘッドの下流側に複数設置される、請求項3に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項5】
前記第一乾燥装置により乾燥される、前記印刷媒体の第一乾燥部の温度が、35℃以上75℃以下であり、前記第二乾燥装置により乾燥される、前記印刷媒体の第二乾燥部の温度が、70℃以上110℃以下である、請求項3又は4に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項6】
前記搬送胴の表面の温度を制御する制御部を備える、請求項1~5のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項7】
前記搬送胴の表面の温度が、30℃以上60℃以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載のインクジェット印刷装置。
【請求項8】
シート状の樹脂からなる印刷媒体が搬送される搬送工程と、
前記印刷媒体に印刷を実行する印刷工程と、
を含むインクジェット印刷方法であって、
前記印刷工程は、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドから、印刷媒体に向けてインクが吐出される非白色インクジェット吐出工程と、
白色インクを吐出する白色インクジェットヘッドから、印刷媒体に向けてインクが吐出される白色インクジェット吐出工程と、を含み、
前記非白色インクジェット吐出工程及び前記白色インクジェット吐出工程の後に、前記印刷媒体に向けて吐出されたインクを乾燥する乾燥工程をさらに含み、
前記乾燥工程は、送風式乾燥装置で行われ、そして、
搬送方向における、前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きい、
インクジェット印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷方式は、微細なノズルからインクを直接吐出し、印刷媒体に付着させて、文字や画像が記録された印刷物を得る方式である。この方式は、フルカラー化が容易でかつ安価であり、印刷媒体に対して非接触であるという数多くの利点があるため、一般消費者向けの民生用印刷に留まらず、近年は、商業印刷や産業印刷分野に応用されている。
商業印刷や産業印刷分野では、生産性を高める目的で、印刷媒体の幅一杯に印刷可能なライン状の固定印刷ヘッドを設けた、所謂シングルパス方式を用いて、ロール状印刷媒体を連続印刷する高速インクジェット印刷が検討されている。
また、食品等を包装するための軟包装も広く行われている。軟包装では、合成樹脂等からなる薄い柔軟性のある樹脂印刷媒体に、包装される商品の名称等を表示するための印刷を行う。
近年、これらの印刷において、印刷物の耐候性、耐水性、及び環境負荷軽減の観点から、顔料を含有する水系インクを用いるインクジェット印刷装置が検討されている。
【0003】
高速印刷においては、印刷後の印刷媒体上のインクを短時間で十分に乾燥させる必要がある。送風乾燥方式を用いる印刷装置として、例えば、特許文献1には、シート材にインクを吐出させる吐出手段と、インクが付着したシート材に送風を行うとともに該シート材を搬送する搬送装置とを備えたインクジェット印刷装置において、前記搬送装置として、シート材の一方面をシート材担持部材の湾曲した担持面で担持して、該シート材を搬送する搬送手段と、該シート材の他方面側から送風する送風手段とを備え、該シート材担持部材の担持面は、シート材の周囲に送風された風が通過するように配置された複数の線状部材によって構成されている搬送装置を用いたインクジェット印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された印刷装置は、一つのインクジェットヘッドからシート材に向けてインクが吐出された後、シート上に付着したインクの乾燥が行われないまま別のインクジェットヘッドからインクが吐出されるため、インクの混色による画質低下が生じるという問題を有している。
印刷媒体上のインクを乾燥させる方式としては、送風乾燥方式の他に赤外線等を照射して乾燥させる加熱乾燥方式等が知られているが、一般に、加熱乾燥方式ではインク乾燥部の実装スペースが大きくなり、装置の大型化や電源ケーブル等の配線が複雑になるという欠点があった。
本発明は、高画質の印刷物を得ることができるコンパクトなインクジェット印刷装置、及びインクジェット印刷方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、搬送胴上に、白色インクと非白色インクのインクジェットヘッドを設け、白色インクジェットヘッドと非白色インクジェットヘッドの間の距離を、非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きくすることにより、インクの混色を防止し、高画質の印刷物を得ることができるコンパクトなインクジェット印刷装置を提供することができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]シート状の樹脂からなる印刷媒体を供給する印刷媒体供給部と、前記印刷媒体に印刷を行う印刷ユニットと、を備えるインクジェット印刷装置であって、
前記印刷ユニットは、前記印刷媒体を搬送する搬送胴と、前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドと、前記搬送胴で搬送される印刷媒体に向けて白色インクを吐出する白色インクジェットヘッドと、前記搬送胴に搬送された印刷媒体を乾燥する乾燥機構と、を備え、前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きい、インクジェット印刷装置。
[2]シート状の樹脂からなる印刷媒体が搬送される搬送工程と、前記印刷媒体に印刷を実行する印刷工程と、を含むインクジェット印刷方法であって、前記印刷工程は、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッドから、印刷媒体に向けてインクが吐出される非白色インクジェット吐出工程と、白色インクを吐出する白色インクジェットヘッドから、印刷媒体に向けてインクが吐出される白色インクジェット吐出工程と、を含み、搬送方向における、前記白色インクジェットヘッドと前記非白色インクジェットヘッドの間の距離が、前記非白色インクジェットヘッド同士間の距離よりも大きい、インクジェット印刷方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高画質の印刷物が得られるコンパクトなインクジェット印刷装置、及びインクジェット印刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を例示する概略図である。
【
図2】第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置の構成を例示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるものではない。
【0010】
[第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100]
図1に示すように、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pを供給する、印刷媒体供給部としての印刷媒体供給ユニット10と、前記印刷媒体Pに印刷を行う印刷ユニット30と、を備える。
【0011】
シート状の樹脂からなる印刷媒体Pとしては、透明合成樹脂フィルムシートが挙げられ、例えば、ポリエステルフィルムシート、塩化ビニルフィルムシート、ポリプロピレンフィルムシート、ポリエチレンフィルムシート、ナイロンフィルムシート等が挙げられる。これらのフィルムシートは、二軸延伸フィルムシート、一軸延伸フィルムシート、無延伸フィルムシートであってもよい。これらの中では、ポリエステルフィルムシート、延伸ポリプロピレンフィルムシートがより好ましく、コロナ放電処理等の表面処理を行ったポリエチレンテレフタレートフィルムシート等のポリエステルフィルムシート、二軸延伸ポリプロピレンフィルムシートが更に好ましい。
【0012】
印刷媒体Pの厚さに特に制限はない。印刷媒体Pの外観不良の抑制、及び入手性の観点から、印刷媒体Pの厚さは、好ましくは5μm以上、より好ましくは7μm以上、更に好ましくは10μm以上であり、そして、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、更に好ましくは30μm以下である。
透明合成樹脂フィルムシートの市販品としては、ルミラーT60(東レ株式会社製、ポリエチレンテレフタレート)、太閤FE2001(フタムラ化学株式会社製、コロナ処理ポリエチレンテレフタレート)、E5100、E5102(東洋紡株式会社製、コロナ処理ポリエチレンテレフタレート)、PVC80B P(リンテック株式会社製、塩化ビニル)、カイナスKEE70CA(リンテック株式会社製、ポリエチレン)、ユポSG90 PAT1(リンテック株式会社製、ポリプロピレン)、FOR、FOR-AQ、FOS、FOS-AQ(フタムラ化学株式会社製、コロナ処理ポリプロピレン)、P2161、P2111、DP053(東洋紡株式会社、コロナ処理ポリプロピレン)、U1(東セロ株式会社、コロナ処理ポリプロピレン)、ボニールRX(興人フィルム&ケミカルズ株式会社製、ナイロン)等が挙げられる。
【0013】
印刷媒体供給ユニット10は、印刷媒体Pを印刷ユニット30に供給することができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態に係る印刷媒体供給ユニット10は、ロール状にした印刷媒体Pを回転可能かつ回転制御可能に支持し、印刷媒体Pを下流側に供給する供給部11と、供給部11から供給された印刷媒体Pを、下流側に配置される印刷ユニット30(搬送胴31)に向けて供給する供給ローラ13,13と、を備えている。
【0014】
印刷ユニット30は、印刷媒体Pを搬送する搬送胴31と、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッド33,33と、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて白色インクを吐出する白色インクジェットヘッド35と、搬送胴31に搬送された印刷媒体Pを乾燥する乾燥機構40(41,42)と、を備える。
【0015】
搬送胴31は、印刷媒体Pを搬送することができるものであれば、特に限定されず、搬送胴31の直径や幅は、印刷媒体Pの幅等に応じて適宜変更することができる。
搬送胴31の直径は、例えば、0.5~2.5m、好ましくは0.7~2m、より好ましくは1~1.5mとすることができる。
印刷媒体Pの搬送速度は、生産性の観点から、好ましくは10m/min以上、より好ましくは20m/min以上、更に好ましくは30m/min以上である。
【0016】
搬送胴31の表面の温度は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制する観点から、好ましくは30℃以上、より好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下である。
【0017】
搬送胴31は、搬送胴31の表面の温度を上記範囲内に制御する制御部を備えることが好ましい。制御部は、搬送胴31の表面の温度を上記範囲内に制御することができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態では、搬送胴31は、内部に円柱形状の空間32を有している。制御部は、空間32に水を注入し、注入された水を特定の温度に制御して、搬送胴31の表面の温度を特定の範囲に制御するように構成される。
搬送胴31内に形成される空間32内の水の温度は、搬送胴31の表面の温度を上記範囲内に制御する観点から、好ましくは30℃以上、より好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下である。
【0018】
非白色インクジェットヘッド33は、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて、黒色及び有彩色インクを吐出するものである。有彩色インクとしては、減法混色の3原色であるシアン、マゼンタ、及びイエローのインクが挙げられる。更に、レッド、ブルー、オレンジ、グリーン、バイオレットから選ばれる1種以上の有彩色を追加すると、色再現範囲を広くすることができて好ましい。
本実施形態では、2つの非白色インクジェットヘッド33が設置されているが、その個数は少なくとも2つあればよく、印刷媒体Pに印刷を行うために必要なインクの色等に応じて適宜変更することができる。好ましくは上記3色以上のインクの組み合わせ、4色以上のインクの組み合わせ、5色以上のインクの組み合わせとすることができる。
また、非白色インクジェットヘッド33,33同士間の距離D1も、適宜変更することができる。
【0019】
白色インクジェットヘッド35は、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて白色インクを吐出するものである。
白色インクジェットヘッド35は、搬送方向における、白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2が、非白色インクジェットヘッド33,33同士間の距離D1よりも大きくなるように、印刷媒体Pを搬送する搬送胴31に対向配置される。白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2は、搬送胴31の円周の、好ましくは1/4以上であり、より好ましくは1/3以上であり、更に好ましくは1/2以上である。このような構成により、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100は、搬送胴31により搬送されながらインクジェットヘッド33,35からインクが吐出される印刷媒体Pにおいて、他の色よりも混色が生じやすい白色インクと、黒色及び有彩色インクとの混色が生じにくく、高画質な印刷物が得られる。
【0020】
非白色インクジェットヘッド33及び白色インクジェットヘッド35の設置位置は、上記距離D1及びD2が前述した関係を満たせばよい。
本実施形態に係るインクジェット印刷装置100では、非白色インクジェットヘッド33の下流側に白色インクジェットヘッド35が配置されているが、上記距離D1及びD2が前述した関係を満たせば、白色インクジェットヘッド35の下流側に非白色インクジェットヘッド33が設置されてもよい。
また、本実施形態では、白色インクジェットヘッド35が1つ設置されているが、上記距離D1及びD2が前述した関係を満たせば、白色インクジェットヘッド35が複数設置されていてもよい。
インクジェットヘッド33,35の吐出方式としては、ピエゾ方式、サーマル方式等が挙げられるが、ピエゾ方式がより好ましい。
【0021】
乾燥機構40は、搬送胴31に搬送された印刷媒体Pを乾燥するための機構である。乾燥機構40としては、送風式乾燥装置、加熱式乾燥装置等が挙げられるが、コンパクトなインクジェット印刷装置を得る観点から、送風式乾燥装置であることが好ましい。
乾燥機構40は、非白色インクジェットヘッド33及び白色インクジェットヘッド35の下流側に設置されていればよい。
【0022】
本実施形態では、乾燥機構40は、非白色インクジェットヘッド33の下流側に設置される第一乾燥装置41と、白色インクジェットヘッド35の下流側に設置される第二乾燥装置42とを備えて構成される。
【0023】
第一乾燥装置41により乾燥される、印刷媒体Pの第一乾燥部P1の外表面温度(印刷面温度)は、好ましくは35℃以上、より好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは75℃以下、より好ましくは60℃以下である。印刷媒体Pの第一乾燥部P1の外表面温度が上記範囲内であると、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができる。
印刷媒体Pの第一乾燥部P1の外表面温度は、印刷媒体Pを構成する樹脂の種類、インクの種類等に応じて適宜変更することができる。
【0024】
第一乾燥装置41が、送風式乾燥装置である場合、第一乾燥装置41が送風する空気(温風)の温度は、第一乾燥装置41の送風出口において、好ましくは80℃以上、より好ましくは90℃以上であり、そして、好ましくは120℃以下、より好ましくは110℃以下である。第一乾燥装置41の送風出口における、第一乾燥装置41が送風する温風の温度が上記期範囲内であると、印刷媒体Pの第一乾燥部P1の外表面温度を前述した範囲に調整しやすい。
第一乾燥装置41の送風出口における、第一乾燥装置41が送風する温風の温度は、印刷媒体Pを構成する樹脂の種類、インクの種類等に応じて適宜変更することができる。
温風の風量は、例えば0.5~15L/min、好ましくは1~10L/min、より好ましくは2~5L/minである。また、温風吹き付けの風速は、例えば0.2~3m/s、好ましくは0.3~2m/s、より好ましくは0.5~1.5m/sである。
【0025】
送風式乾燥装置は、例えば、エアーノズルから搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて温風を吹き付けるように構成することができる。
エアーノズルは、スリットノズル、又は複数のエアーノズルを一定の間隔で設置したノズル群により、印刷媒体Pに略均一にエアーを吹き付けることができる。
【0026】
加熱式乾燥装置を用いる場合は、印刷媒体Pに向けて、赤外線ヒーター等から熱線を照射して乾燥させるように構成される。赤外線ヒーターは、石英ガラス、セラミック等の表面にSi,Fe,Zr,Ti,Mn等を含有する複合酸化物皮膜を設けた発熱体である。
赤外線としては、近赤外線~中赤外線領域を利用することが好ましく、赤外線ヒーターとしては、短波長赤外線ヒーター、カーボンヒーター、中波長赤外線ヒーター等が挙げられる。
短波長赤外線ヒーターの照射条件は、定格電圧220Vで、出力3000~5000W、コイル温度1400~2500℃、最大エネルギー波長約0.9~1.7μmとすることができる。
【0027】
本実施形態では、2つの非白色インクジェットヘッド33,33の下流側に、2つの第一乾燥装置41,41が設置されている。すなわち、第一乾燥装置41,41が、各非白色インクジェットヘッド33,33の下流側に複数設置されている。
各非白色インクジェットヘッド33の下流側に第一乾燥装置41が設置されることにより、印刷媒体Pに吐出されたインクを適切に乾燥することができ、インクの混色による画質低下が生じず、高画質な印刷物が得られる。
【0028】
第二乾燥装置42により乾燥される、印刷媒体Pの第二乾燥部P2の外表面温度(印刷面温度)は、好ましくは70℃以上、より好ましくは80℃以上であり、そして、好ましくは110℃以下、より好ましくは100℃以下である。印刷媒体Pの第二乾燥部P2の外表面温度が上記範囲内であると、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができる。
印刷媒体Pの第二乾燥部P2の外表面温度は、印刷媒体を構成する樹脂の種類、インクの種類等に応じて適宜変更することができる。
【0029】
第二乾燥装置42が、送風式乾燥装置である場合、第二乾燥装置42が送風する空気(温風)の温度は、第二乾燥装置42の送風出口において、好ましくは100℃以上、より好ましくは110℃以上であり、そして、好ましくは140℃以下、より好ましくは130℃以下である。第二乾燥装置42の送風出口における、第二乾燥装置42が送風する温風の温度が上記期範囲内であると、印刷媒体Pの第二乾燥部P2の温度を前述した範囲に調整しやすい。
第二乾燥装置42の送風出口における、第二乾燥装置42が送風する温風の温度は、印刷媒体Pを構成する樹脂の種類、インクの種類等に応じて適宜変更することができる。
温風の風量、及び吹き付けの風速は、上記と同様である。
加熱式乾燥装置を用いる場合も、上記と同様である。
【0030】
本実施形態では、第二乾燥装置42は、特に限定されないが、開閉式乾燥炉であり、印刷媒体Pに向けて空気を送風する送風式乾燥装置である。本実施形態に係る第二乾燥装置42は、搬送胴31との間に、第二乾燥装置42に印刷媒体Pを誘導する誘導ローラ37,37を隔てて配置されている。しかし、これに限定されず、第二乾燥装置42は、第一乾燥装置41と同様に、搬送胴31の近傍に対向設置してもよい。
また、本実施形態に係る第二乾燥装置42内を印刷媒体Pが通過することにより乾燥される構成となっているが、本実施形態に係る第一乾燥装置41と同様に、搬送胴31に対向する位置であって印刷媒体Pの近傍に設置してもよいし、誘導ローラ37,37に誘導された印刷媒体Pの近傍に設置してもよい。
【0031】
本実施形態では、搬送胴31近傍に設置される第一乾燥装置41により乾燥される、印刷媒体Pの第一乾燥部P1の温度が、搬送胴31から離れて設置される第二乾燥装置42により乾燥される、印刷媒体Pの第二乾燥部P2の温度よりも低く設定されている。このような構成により、搬送胴31の表面の温度上昇を防ぐことができ、印刷媒体Pが、熱により収縮することをより抑制することができる。
また、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100が、複数の乾燥機構40(41,42)を備えることにより、インクが吐出された印刷媒体Pを、一気に高温で乾燥させることがないため、印刷媒体Pが、熱により収縮することをより抑制することができる。
【0032】
本実施形態では、供給部11から供給された印刷媒体Pは、供給ローラ13,13により搬送胴31に供給される。本実施形態では、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて、非白色インクジェットヘッド33から、黒色又は有彩色インクが吐出された後、第一乾燥装置41により印刷媒体Pが乾燥されるという工程が2回実行される。その後、搬送される印刷媒体Pに向けて、白色インクジェットヘッド35から、白色インクが吐出された後、印刷媒体Pは、誘導ローラ37,37により第二乾燥装置42に誘導され、第二乾燥装置42により乾燥される。
【0033】
本実施形態に係るインクジェット印刷装置100によれば、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができ、インクの混色による画質低下が生じず、高画質の印刷物が得られる。また、乾燥機構40として送風式乾燥装置を採用しているので、本実施形態に係るインクジェット印刷装置100はコンパクトである。
【0034】
以上、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100について、説明した。次に、第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置200について、
図2を用いて説明する。上述した実施形態と同一又は類似する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0035】
[第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置200]
図2に示すように、第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置200は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pを供給する印刷媒体供給ユニット10と、印刷媒体Pに印刷を行う印刷ユニット30と、印刷ユニット30によって印刷が行われた印刷媒体Pを回収する印刷媒体回収ユニット50と、を備える。
【0036】
インクジェット印刷装置200は、印刷媒体Pを印刷媒体供給ユニット10から印刷ユニット30に供給するまでの間に、印刷媒体Pにコロナ放電処理を施すコロナ処理装置(不図示)を備えていてもよい。印刷媒体Pにコロナ放電処理を施すことにより、印刷媒体Pの表面が改質され、インクジェットヘッド33,35から吐出されるインクによる画像印刷に適した材質とすることができる。
【0037】
コロナ処理装置は、印刷媒体Pにコロナ放電処理を施すことができるものであれば、特に限定されない。コロナ処理装置の市販品としては、コロナ表面改質評価装置TEC-4AX(春日電機株式会社製)等が挙げられる。印刷媒体Pへの照射距離は、印刷媒体Pに干渉しない程度の距離を安定的に確保するために、0.5mm以上10mm以下であることが好ましい。コロナ放電量は、1W・min/m2以上100W・min/m2以下であることが好ましい。
【0038】
不図示のコロナ処理装置によってコロナ放電処理が施された印刷媒体Pは、複数の供給ローラ13により印刷ユニット30に供給されることとすることができる。
【0039】
本実施形態に係る印刷ユニット30は、印刷媒体Pを搬送する搬送胴31と、非白色インクジェットヘッド33と、非白色インクジェットヘッド33の下流側に設置される第一乾燥装置41と、白色インクジェットヘッド35と、白色インクジェットヘッド35の下流側に設置される第二乾燥装置42と、を備える。
【0040】
搬送胴31の表面の温度は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制する観点から、好ましくは30℃以上、より好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは60℃以下、より好ましくは50℃以下である。
【0041】
搬送胴31は、搬送胴31の表面の温度を上記範囲内に制御する制御部を備えることが好ましい。制御部は、搬送胴31の表面の温度を上記範囲内に制御することができるものであれば、特に限定されない。上述したように、制御部は、搬送胴31内に形成される空間(不図示)に水を注入し、注入された水を特定の温度に制御して、搬送胴31の表面の温度を特定の範囲に制御するように構成してもよい。
【0042】
本実施形態では、非白色インクジェットヘッド33及び第一乾燥装置41が、それぞれ4つ設置されている。上述したように、各非白色インクジェットヘッド33の下流側に第一乾燥装置41が設置されることにより、印刷媒体Pに吐出されたインクを適切に乾燥することができ、インクの混色による画質低下が生じず、高画質な印刷物が得られる。
【0043】
本実施形態では、白色インクジェットヘッド35及び第二乾燥装置42は、上述した実施形態と同様に、1つずつ設置されている。しかし、第二乾燥装置42は、複数設置されてもよい。第二乾燥装置42が複数設置されることより、第二乾燥装置42が1つ設置される場合よりも低温で印刷媒体Pに吐出されたインクをより適切に乾燥することができ、インクの混色による画質低下が生じず、印刷媒体Pの熱による収縮を抑制しつつ、高画質な印刷物が得られる。
【0044】
非白色インクジェットヘッド33、第一乾燥装置41、白色インクジェットヘッド35及び第二乾燥装置42の個数は適宜変更することができる。
また、非白色インクジェットヘッド33、第一乾燥装置41、白色インクジェットヘッド35及び第二乾燥装置42の相対位置は、搬送方向における、白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2(
図1参照)が、非白色インクジェットヘッド33,33同士間の距離D1(
図1参照)よりも大きくなるように設置されれば、適宜移動させることができる。相対位置を移動させる際は、上述したように、白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2(
図1参照)が、搬送胴31の円周の、好ましくは1/4以上、より好ましくは1/3以上、更に好ましくは1/2以上となるようにすることが好適である。
【0045】
本実施形態では、第一乾燥装置41及び第二乾燥装置42は、特に限定されないが、不図示のスリットノズルから、印刷媒体Pに向けて空気を送風する送風式乾燥装置である。
上述したように、第一乾燥装置41により乾燥される、印刷媒体Pの第一乾燥部(
図1参照)の温度は、好ましくは35℃以上、より好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは75℃以下、より好ましくは60℃以下である。印刷媒体Pの第一乾燥部(
図1参照)の温度が上記範囲内であると、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができる。
また、第一乾燥装置41が送風する空気の温度は、第一乾燥装置41の送風出口において、好ましくは80℃以上、より好ましくは90℃以上であり、そして、好ましくは120℃以下、より好ましくは110℃以下である。第一乾燥装置41の送風出口における、第一乾燥装置41が送風する空気の温度が上記期範囲内であると、印刷媒体Pの第一乾燥部P1(
図1参照)の温度を前述した範囲に調整しやすい。
【0046】
本実施形態では、第二乾燥装置42は、白色インクジェットヘッド35の下流側であって、搬送胴31に対向設置されている。
上述したように、第二乾燥装置42により乾燥される、印刷媒体Pの第二乾燥部(
図1参照)の温度は、好ましくは70℃以上、より好ましくは80℃以上であり、そして、好ましくは110℃以下、より好ましくは100℃以下である。印刷媒体Pの第二乾燥部(
図1参照)の温度が上記範囲内であると、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができる。
また、第二乾燥装置42が送風する空気の温度は、第二乾燥装置42の送風出口において、好ましくは100℃以上、より好ましくは110℃以上であり、そして、好ましくは140℃以下、より好ましくは130℃以下である。第二乾燥装置42の送風出口における、第二乾燥装置42が送風する空気の温度が上記期範囲内であると、印刷媒体Pの第二乾燥部(
図1参照)の温度を前述した範囲に調整しやすい。
【0047】
本実施形態に係る印刷媒体回収ユニット50は、印刷ユニット30によって印刷が行われた印刷媒体Pを回収することができるものであれば、特に限定されない。
本実施形態に係る印刷媒体回収ユニット50は、印刷媒体Pを回収部51に案内する案内ローラ53と、を備えて構成される。
【0048】
本実施形態では、供給部11から供給された印刷媒体Pは、必要に応じて、不図示のコロナ処理装置によりコロナ放電処理が施され、複数の供給ローラ13により搬送胴31に供給される。本実施形態では、搬送胴31で搬送される印刷媒体Pに向けて、非白色インクジェットヘッド33から、黒色又は有彩色インクが吐出された後、第一乾燥装置41により印刷媒体Pが乾燥されるという工程が4回実行される。その後、搬送される印刷媒体Pに向けて、白色インクジェットヘッド35から、白色インクが吐出された後、印刷媒体Pは、第二乾燥装置42により乾燥される。第二乾燥装置42により乾燥された印刷媒体Pは、複数の案内ローラ53により案内されて回収部51に回収される。
【0049】
本実施形態に係るインクジェット印刷装置200によれば、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが、熱により収縮することを抑制しつつ、印刷媒体Pを適切に乾燥することができ、インクの混色による画質低下が生じず、高画質の印刷物が得られる。また、乾燥機構40として送風式乾燥装置を採用しているので、本実施形態に係るインクジェット印刷装置200もコンパクトである。
【0050】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載された範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更または改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、印刷媒体Pとして、樹脂からなるシートを用いているが、印刷媒体Pとして、紙、紙と樹脂とを積層した積層体等を用いることも可能である。
また、例えば、供給ローラ13、誘導ローラ37、案内ローラ53等の個数や設置位置は、搬送胴31やインクジェット印刷装置の大きさ等に応じて適宜変更することができる。
さらに、例えば、第二乾燥装置42により乾燥された印刷媒体Pを冷却するための冷却ローラを、第二乾燥装置42の下流側に設置してもよい。
またさらに、例えば、上述した実施形態では、搬送胴31が時計回りに回転しているが、反時計回りに回転してもよい。
さらにまた、第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置200だけではなく、第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置100が、コロナ処理装置を備えていてもよい。コロナ処理装置は、例えば、印刷媒体Pを印刷媒体供給ユニット10から印刷ユニット30に供給するまでの間に配置することができる。
【0051】
次に、本発明のインクジェット印刷方法について説明する。上述した実施形態と同一又は類似する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0052】
[インクジェット印刷方法]
本発明のインクジェット印刷方法は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pが搬送される搬送工程と、印刷媒体Pに印刷を実行する印刷工程と、を含み、印刷工程は、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッド33から、印刷媒体Pに向けてインクが吐出される非白色インクジェット吐出工程と、白色インクを吐出する白色インクジェットヘッド35から、印刷媒体Pに向けてインクが吐出される白色インクジェット吐出工程と、を含み、搬送方向における、白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2(
図1参照)が、非白色インクジェットヘッド33,33同士間の距離D1(
図1参照)よりも大きい。
【0053】
本発明のインクジェット印刷方法には、上述したインクジェット印刷装置100,200を用いることができる。
搬送工程は、シート状の樹脂からなる印刷媒体Pを印刷ユニット30に搬送する工程とすることができる。
印刷工程は、黒色及び有彩色インクを吐出する、少なくとも2つの非白色インクジェットヘッド33から、搬送工程によって搬送された印刷媒体Pに向けてインクが吐出される非白色インクジェット吐出工程と、白色インクを吐出する白色インクジェットヘッド35から、印刷媒体Pに向けてインクが吐出される白色インクジェット吐出工程と、を含む。
【0054】
本発明のインクジェット印刷方法では、搬送方向における、白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2(
図1参照)が、非白色インクジェットヘッド33,33同士間の距離D1(
図1参照)よりも大きい。白色インクジェットヘッド35と非白色インクジェットヘッド33の間の距離D2(
図1参照)は、搬送胴31の円周の、好ましくは1/4以上であり、より好ましくは1/3以上であり、更に好ましくは1/2以上である。このような構成により、本実施形態に係るインクジェット印刷方法によれば、搬送胴31により搬送されながらインクジェットヘッド33,35からインクが吐出される印刷媒体Pにおいて、他の色よりも混色が生じやすい白色インクと、黒色及び有彩色インクとの混色が生じにくく、高画質な印刷物が得られる。
【符号の説明】
【0055】
100,200:インクジェット印刷装置、
10:印刷媒体供給ユニット、 11:供給部、 13:供給ローラ、
30:印刷ユニット、 31:搬送胴、 32:空間、
33:非白色インクジェットヘッド、 35:白色インクジェットヘッド、
37:誘導ローラ、
40:乾燥機構、 41:第一乾燥装置、 42:第二乾燥装置、
50:印刷媒体回収ユニット、 51:回収部、 53:案内ローラ