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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124672
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】焚火台及び補助板
(51)【国際特許分類】
   F24B 1/18 20060101AFI20240906BHJP
   A47J 37/07 20060101ALI20240906BHJP
   F24B 1/20 20060101ALI20240906BHJP
   F24B 1/195 20060101ALI20240906BHJP
   F24B 1/197 20060101ALI20240906BHJP
   F24C 1/16 20210101ALI20240906BHJP
【FI】
F24B1/18 E
A47J37/07
F24B1/20
F24B1/195
F24B1/197
F24C1/16 B
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032510
(22)【出願日】2023-03-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-19
(71)【出願人】
【識別番号】523078731
【氏名又は名称】室伏 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100165135
【弁理士】
【氏名又は名称】百武 幸子
(72)【発明者】
【氏名】室伏(中井川) 歩里
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA04
4B040AA10
4B040AB04
4B040AD04
4B040AE14
4B040CA03
4B040GC01
4B040GD02
4B040GD30
(57)【要約】
【課題】コンパクトに収容できて携帯性に優れ、横置きと縦置きとを選択的に配置可能で、様々な変形が可能な焚火台を提供する。
【解決手段】焚火台200は、中央に略円形の大孔11を有し、該大孔11の下方に脚部12,12を有する一対の脚板10,10と、略平板状で略矩形の2枚の側板20,20と、から構成される組み立て式の焚火台200であって、側板20の前辺部201と後辺部202の両端に係合溝21,21,21,21が形成され、側板20の前辺部201と後辺部202の中央にそれぞれ凸部22が形成されるように凹部状の孔が穿設され、脚板10の大孔11の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔13が穿設され、脚板10の大孔11の上方中央部に、更に左右方向に延びる第二の長孔14が穿設され、2枚の側板20,20が略円筒を形成するように配置される。
【選択図】図10

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、
前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、
前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、
前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、
前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一対の前記脚板間に前記側板が下方に略半円状に湾曲されて配置されることを特徴とする焚火台。
【請求項2】
請求項1に記載の焚火台であって、更に前記側板を備え、
前記脚板の前記大孔の上方中央部に、更に左右方向に延びる第二の長孔が穿設され、
追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲され、一方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、
一対の前記脚板間に追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲されて配置され、
上方と下方の2枚の前記側板が略円筒を形成するように配置されることを特徴とする焚火台。
【請求項3】
請求項2に記載の焚火台であって、更に背面板を備え、
前記背面板は前記脚板の前記大孔に嵌るように略円盤状に形成され、
前記背面板の周縁に複数の突起部が設けられ、
前記背面板に空気孔が穿設され、
前記側板に前記突起部が嵌る小孔が穿設され、
前記背面板の前記突起部が2枚の前記側板の前記小孔に嵌められることを特徴とする焚火台。
【請求項4】
中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の2枚の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、
前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、
前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、
前記側板の前辺部と後辺部の前記凸部の両側のそれぞれに小凸部が形成されるように小凹部状の孔が穿設され、
前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、
一方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に一方の前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に一方の前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、他方の前記脚板の前記大孔の内側に他方の前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に他方の前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、
一方の前記側板の後辺部と、他方の前記側板の前辺部と、が互いに重ねられ、
一方の前記側板の後辺部の前記凸部と、他方の前記側板の前辺部の前記凸部と、が互いに重ねらえて係合し、
一方の前記側板の後辺部の2つの前記小凸部と、他方の前記側板の前辺部の2つの前記小凸部と、が互いに重ねらえて係合し、
一対の前記脚板間に2枚の前記側板が前後方向に連結されて配置されることを特徴とする焚火台。
【請求項5】
請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、
前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、
前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ前記脚板の前記脚部が係合する第二のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、
複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記脚板の前記脚部を前記第二のスリット溝に係合させ、前記支持体の上に前記脚板が係合して設置されることを特徴とする焚火台。
【請求項6】
請求項3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、
前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、
複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記支持体の上に設置されることを特徴とする焚火台。
【請求項7】
請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、
前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、
前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、
前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の左端の前記係止孔に、前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、
前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の右端の前記係止孔に、前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、前記側板に前記補助板が架設されることを特徴とする焚火台。
【請求項8】
請求項3の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、
前記側板には左右方向に延びる空気孔が穿設され、
一方の前記側板の該空気孔に前記補助板の左端が挿入され、
他方の前記側板の該空気孔に前記補助板の右端が挿入され、
前記補助板が架設されることを特徴とする焚火台。
【請求項9】
請求項2又は3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、
前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、
上方と下方に設置される2枚の前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、
下方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の左端の前記係止孔に、第一の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の右端の前記係止孔に、第一の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板に第一の前記補助板が架設され、
上方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の左端の前記係止孔に、第二の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の右端の前記係止孔に、第二の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板に第二の前記補助板が架設され、
下方の前記側板に架設された第一の前記補助板と、上方の前記側板に架設された第二の前記補助板で、焚火台内部が3つの空間に区切られていることを特徴とする焚火台。
【請求項10】
請求項1又は4に記載の焚火台であって、
前記脚板の大孔の上方に掛止孔及び/又は掛止溝が形成され、
一対の前記脚板間に棒状又は、円形状又は、板状の支持具が前記掛止孔又は前記掛止溝に掛けられて架設されることを特徴とする焚火台。
【請求項11】
請求項6に記載の補助板であって、前記補助板に複数の空気孔が左右方向に延びて穿設されていることを特徴とする補助板。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て式の焚火台及び補助板に関する。特に横置き及び縦置き可能な焚火台に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、密を避け、自然豊かな環境下で楽しめるレジャーとしてキャンプの人気が高まっている。それに伴いキャンプ場で使用する焚火台のニーズが高まっている。一般に焚火台は、木炭や薪等の燃料を入れて焚火をする台であるが、加熱調理をする、暖をとる、明かりになる、虫よけになる等、様々な用途がある。そのため、使用用途に応じて、様々な形状や寸法の焚火台に開発されている。特に、コンパクトに収容できて携帯性に優れ、組み立ても容易な焚火台の需要が高まっており、様々な工夫を凝らして開発されている。
【0003】
例えば特許文献1には、不使用時においては、一対の板状の脚板、一対の板状の側板及び板状の火格子を分解して積重状態に収納配置することができ、使用時においては、脚板のスリット溝と側板のスリット溝との係合により脚板と側板とを互いに交差状に組み立てることができる焚火台が開示されている。この発明によると、使用時及び不使用時における組み立て、分解の構造を簡素化することができ、製作コストの低減を図ることができ、小型化及び可搬携行性を向上することができるとされている。
【0004】
また、特許文献2には折畳み式焚き火台が開示されている。折畳み式焚き火台は、第一側板プレートと、それに連結部で連結された第二側板プレートと、第一側板プレートにヒンジ状に連結された火床プレートから構成されている。この発明によると、持ち運ぶ際の利便性や不使用時の収納性に優れ、上方からの荷重に十分に耐えることができる強度を備えるとされている。
【0005】
さらに、特許文献3には、携帯用焚火台及び携帯用焚火台装置が開示されている。携帯用焚火台は、円柱面に沿うように円周方向に所定間隔で配置する4枚の側板と、通気孔と4箇所の第一の長穴を有する火床板と、4箇所の第二の長穴を有する板状リングから構成されている。この発明によると、スウェーデントーチの長所を踏襲しながら、植物系燃料を用いて焚火や煮炊きをすることができ、構造が簡単で寿命が長く携帯に便利とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第7193090号公報
【特許文献2】特許第6900077号公報
【特許文献3】特許第6813708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1と2の焚火台(以下、横置きの焚火台)は、火床プレートが水平方向に広く設置され、薪や小枝等を横たえて置かれる。横置きの焚火台は、火床プレートが広く使用できる。一方、特許文献3の焚火台(以下、縦置きの焚火台)は、円柱状で薪や小枝等は立てて置かれる。縦置きの焚火台は、火床プレートが横置き焚火台よりも狭くなるが、風防機能が高く、安定して焚くことができ、横置きの焚火台よりも高い位置で焚くことができるため、暖を得やすい。横置きの焚火台(特許文献1と2)と縦置きの焚火台(特許文献3)は、それぞれメリットとデメリットがあるため、どちらか一方ではなく、横置きと縦置きとを選択的に配置変更が可能な焚火台が望まれる。また、そのような配置変更だけではなく、使用目的に応じて様々な変形が可能な焚火台が望まれる。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、コンパクトに収容できて携帯性に優れ、横置きと縦置きとを選択的に配置可能で、様々な変形が可能な焚火台と補助板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一対の前記脚板間に前記側板が下方に略半円状に湾曲されて配置されることを特徴とする焚火台である。
請求項2に記載の発明は請求項1に記載の焚火台であって、更に前記側板を備え、前記脚板の前記大孔の上方中央部に、更に左右方向に延びる第二の長孔が穿設され、追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲され、一方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一対の前記脚板間に追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲されて配置され、上方と下方の2枚の前記側板が略円筒を形成するように配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は請求項2に記載の焚火台であって、更に背面板を備え、前記背面板は前記脚板の前記大孔に嵌るように略円盤状に形成され、前記背面板の周縁に複数の突起部が設けられ、前記背面板に空気孔が穿設され、前記側板に前記突起部が嵌る小孔が穿設され、前記背面板の前記突起部が2枚の前記側板の前記小孔に嵌められることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の2枚の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、前記側板の前辺部と後辺部の前記凸部の両側のそれぞれに小凸部が形成されるように小凹部状の孔が穿設され、前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、一方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に一方の前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に一方の前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、他方の前記脚板の前記大孔の内側に他方の前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に他方の前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一方の前記側板の後辺部と、他方の前記側板の前辺部と、が互いに重ねられ、一方の前記側板の後辺部の前記凸部と、他方の前記側板の前辺部の前記凸部と、が互いに重ねらえて係合し、一方の前記側板の後辺部の2つの前記小凸部と、他方の前記側板の前辺部の2つの前記小凸部と、が互いに重ねらえて係合し、一対の前記脚板間に2枚の前記側板が前後方向に連結されて配置されることを特徴とする焚火台である。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ前記脚板の前記脚部が係合する第二のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記脚板の前記脚部を前記第二のスリット溝に係合させ、前記支持体の上に前記脚板が係合して設置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記支持体の上に設置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の左端の前記係止孔に、前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の右端の前記係止孔に、前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、前記側板に前記補助板が架設されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項3の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、前記側板には左右方向に延びる空気孔が穿設され、一方の前記側板の該空気孔に前記補助板の左端が挿入され、他方の前記側板の該空気孔に前記補助板の右端が挿入され、
前記補助板が架設されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2又は3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、上方と下方に設置される2枚の前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、下方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の左端の前記係止孔に、第一の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の右端の前記係止孔に、第一の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板に第一の前記補助板が架設され、上方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の左端の前記係止孔に、第二の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の右端の前記係止孔に、第二の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板に第二の前記補助板が架設され、下方の前記側板に架設された第一の前記補助板と、上方の前記側板に架設された第二の前記補助板で、焚火台内部が3つの空間に区切られていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、前記脚板の大孔の上方に掛止孔及び/又は掛止溝が形成され、一対の前記脚板間に棒状又は、円形状又は、板状の支持具が前記掛止孔又は前記掛止溝に掛けられて架設されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項6に記載の補助板であって、前記補助板に複数の空気孔が左右方向に延びて穿設されていることを特徴とする補助板である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の焚火台は、コンパクトに収容できて携帯性に優れ、横置きと縦置きとを選択的に配置可能で、様々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る一対の脚板であり、(A)は前方に設置する脚板の正面図、(B)は後方に設置する脚板の背面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る側板であり、(A)は側板の平面図、(B)は、下方へ略半円状に湾曲させた側板の斜視図、(C)は、上方へ略半円状に湾曲させた側板の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る背面板の前面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る補助板であり、(A)は補助板の前面図、(B)は補助板の組み立て例の斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る支持具であり、(A)は棒状の支持具の分解図、(B)は棒状の支持具の完成図、(C)は円形状の支持具の斜視図である。
図6】本発明の焚火台の第1の組み立て例を示す斜視図である。
図7】支持台を備えた図6の焚火台の斜視図である。
図8】火格子を備えた図6の焚火台であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
図9】支持具(五徳)を備えた図7の焚火台の写真である。
図10】本発明の焚火台の第2の組み立て例を示す斜視図である。
図11図10の焚火台に背面板を付けた例であり、(A)は後方の斜視図、(B)は平面図である。
図12図11の焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は支持台を備えた焚火台の斜視図、(B)は火格子を備えた焚火台の斜視図である。
図13図11の焚火台を縦置きで使用した例であり、(A)は縦置き状態を示し、(B)は縦置き状態で薪を入れた状態を示す写真である。
図14図13の縦置きの焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は補助板の支持台を示す写真であり、(B)は支持台を備えた焚火台の写真である。
図15】火格子を備えた図13の縦置きの焚火台の写真である。
図16】支持具(五徳)を備えた図11の焚火台であり、(A)は横置きの焚火台、(B)は縦置きの焚火台を示す写真である。
図17】本発明の焚火台の第3の組み立て例であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
図18図17の焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は支持台を示す写真であり、(B)は支持台を備えた焚火台を示す写真である。
図19図17の焚火台に補助板と五徳を使用した例であり、(A)は火格子を備えた焚火台の斜視図、(B)は五徳を備えた焚火台の写真である。
図20】補助板のみを使用した組み立て例(A),(C)と使用例(B),(D)を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態(以下実施例と略称する)を、図面に基づいて説明する。以下の図面において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。また、図面に載せた方向(前後、左右、上下)を示す図に基づいて説明する。以下の説明において、焚火台の斜視図は、特に記載がない限り前方の斜視図を示す。なお、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
【0013】
まず、本発明の焚火台に必須の構成部品を説明し、次に焚火台に付加的に使用する部品について説明する。その後、本発明の焚火台の使用例(第1~3の組み立て例)と、補助板のみの組み立て例を説明する。本発明の焚火台に必須の構成部品について、図1図2を参照して説明する。図1は本実施例の一対の脚板であり、(A)は前方に設置する脚板の正面図、(B)は後方に設置する脚板の背面図である。図2は、本実施例の側板であり、(A)は側板の平面図、(B)は、下方へ略半円状に湾曲させた側板の斜視図、(C)は、上方へ略半円状に湾曲させた側板の斜視図である。本発明は、一対の脚板10,10と、少なくとも1枚の側板20から構成される組み立て式の焚火台である。
【0014】
〔脚板10の構成〕
一対の脚板(前方と後方の脚板)10,10は、それぞれ中央に略円形の大孔11を有し、その大孔11の下方に脚部を有する。脚部の形状は特に限定されず、大孔11の下方に延びる1枚の板状でもよいし、複数本に分かれていてもよいし、大孔11の枠状であってもよい。図1(A),(B)に示すように、本実施例の脚部は2本の脚部12,12で構成される。前方の脚板10の大孔11と後方の脚板10の大孔11は、同一の寸法、形状であり、同じ位置に有している。また、前方の脚板10の脚部12,12と、後方の脚板10の脚部12,12も、同一の寸法、形状であり、同じ位置に有している。脚板10には、例えば、軽量かつ強度のある金属製(ステンレス、アルミニウム等)の薄い板材(本実施例では1mm)を使用する。また、脚板10は、A4サイズ(210mm×297mm)のケースに入れて持ち運ぶことができる寸法で形成される。
【0015】
図1(A),(B)に示すように、本実施例では大孔11は完全な円形ではなく、上下に平坦な部分があり、左右内側に小さな窪み15,15を有した形状である。このような窪みがあることにより、側板20を係合させやすくなる。また、詳細は後述するが、窪み15,15を中心にして、上下の側板が組み立てられ後述する第2の組み立て例の焚火台が構成される。大孔11の形状はこれに限定されず、略円形であれば様々な形状にすることができ、円形であってもよい。また、脚板10は、図1(A)に示す方向で、左右対称の形状である。
【0016】
本実施例では、一対の脚板10,10の一方と他方で異なるデザインと形状の脚板10を使用している。焚火台全体が、従来の「豚の形状をした蚊取り線香を焚くための器」をモチーフにデザインされたものである。図1(A)に示すように、前方に設置する脚板10の正面が豚の前姿になるようにデザインされており、大孔11が豚の口、脚部12,12が豚の脚を模して形成されている。また、大孔11の上方には目と耳が形成されている。図1(B)に示すように、後方に設置する脚板10は、豚の後ろ姿にデザインされており、前方と同様に脚部12,12が豚の脚を模して形成されている。また、大孔11の上方には耳と尻尾が形成されている。一対の脚板10,10をこのようにデザインすることで、使用者は焚火台に愛着が湧き、使用するのが楽しくなる効果や癒し効果がある。一対の脚板10,10は、本実施例のデザインや形状に限定されず、様々なデザインと形状で形成できる。また、前方と後方の脚板10,10を、同じデザインと形状にすることもできる。
【0017】
前方と後方の脚板10,10の大孔11,11の下方中央部には、それぞれ左右方向に延びる第一の長孔13,13が穿設されている。第一の長孔13は、下に湾曲して細長く穿設されている。以上の脚板10と後述の側板20により、本発明の最も簡単な構成の焚火台100(後述する第1の組み立て例)を構成できる。
【0018】
さらに、前方と後方の脚板10,10の大孔11,11の上方中央部には、それぞれ左右方向に延びる第二の長孔14,14が穿設されてもよい。第二の長孔14は、後述する第1の組み立て例の焚火台100に必須の構成ではないが、後述する第2の組み立て例の焚火台200において必須の構成である。第二の長孔14は、第一の長孔13と同様に湾曲して細長く穿設されている。
【0019】
また、前方と後方の脚板10,10の大孔11,11の上方に掛止孔17,18,19及び/又は掛止溝16が形成されてもよい。掛止孔17,18,19と、掛止溝16は本発明の必須の構成ではないが、それらを有することで、脚板10,10の間に棒状又は板状の五徳を架設させることができる。本実施例では、前方の脚板10には豚の目を表すように2つの掛止孔18と豚の耳の形状の掛止孔17が穿設されている。また、前方と後方の脚板10,10に豚の耳の形状をした掛止溝16が形成されている。後方の脚板10には、豚の尻尾の形状の掛止孔19が穿設されている。
【0020】
掛止孔と掛止溝の個数や形状は、本実施例のものに限定されず、様々な形状で形成できる。ただし、五徳をできるだけ水平にして架設されるために、前方と後方の脚板10,10の掛止孔と掛止溝の位置を略同一の高さになるように形成することが好ましい。それにより、五徳の上に鍋又はやかん等を安定して載置できる。
【0021】
本実施例では、脚板10に必須の構成である大孔11と、脚部12,12と、第一の長孔13に加え、第二の長孔14と、掛止孔17~19と掛止溝16が形成された脚板10を使用する。
【0022】
〔側板20の構成〕
次に側板20の構成について図2を参照して説明する。側板20は、脚板10と同様に軽量かつ強度のある金属製(ステンレス、アルミニウム等)の板材で構成される。図2(B)、(C)に示すように、側板20は略半円状に湾曲させて使用するため、脚板10よりも曲げやすく薄い板材(本実施例では0.3mm以下)を使用する。
【0023】
図2(A)に示すように、側板20は略平板状で略矩形である。側板20は脚板10と同様に、A4サイズのケースに入れて持ち運ぶことができる寸法で形成される。側板20は完全な平板状でもよいし、略半円状に湾曲させやすいように予め僅かに湾曲していてもよい。また、本実施例では側板20の形状は左右方向を長手方向とした略長方形であるが、前後方向を長手方向とした略長方形でよいし、略正方形でもよい。側板20は、図2(A)に示す方向で、左右対称、前後対称の形状である。側板20のどちらを前辺、後辺としてもよいし、どちらを左辺、右辺としてもよいが、本実施例では、便宜的に側板20の前辺部201と後辺部202、左辺部203と右辺部204としている。
【0024】
本実施例の側板20には、複数の空気孔23が穿設されている。空気孔23は本発明の必須の構成ではないが、側板20は火床板として使用されるため、外気を取り込む空気孔23があることで薪や小枝等の燃料を燃やしやすくなる。本実施例では側板20の左右方向の中央に、左右方向に延びた3個の空気孔23が穿設されている。このように空気孔23を有することで、側板20を略半円状に湾曲させやすくなる。空気孔23の形状や個数は本実施例に限定されず、いかなる形状、個数でもよい。
【0025】
側板20の前辺部201と後辺部202の両端(左辺部203と右辺部204の両端でもある)に係合溝21が形成されている。図2(A)に示すように、係合溝21は、左右方向への切込みで、計4箇所に形成されている。係合溝21は、側板20を略半円状に湾曲させて脚板10の大孔11に嵌める際に、大孔11の内側に係合させて固定されるための溝である。
【0026】
また、側板20の前辺部201と後辺部202の中央にそれぞれ凸部22が形成されるように凹部状の孔が穿設されている。この凹部状の孔は、空気孔としても機能する。側板20を略半円状に湾曲させて脚板10の大孔11に嵌める際に、凸部22が脚板10の第一の長孔13又は第二の長孔14に嵌められて固定される。以上の側板20と前述の脚板10により、最も簡単な構成の焚火台100(後述する第1の組み立て例)が構成できる。また、側板20を2枚使用することで後述する第2の組み立て例の焚火台200を構成できる。
【0027】
また、側板20の凸部22には、後述する背面板30の突起部32が嵌る小孔24を穿設することができる。小孔24が穿設されていることで、焚火台に背面板30を容易に取り付け、取り外しが可能である。なお、小孔24の位置は凸部22上に限定されず、焚火台に背面板30を取り付けられれば、いかなる箇所に穿設されてもよい。
【0028】
さらに、2枚の側板20を前後方向(図2(A)参照)に繋げて、焚火台400(後述する第3の組み立て例)を構成するために、連結部を設けることができる。連結部として例えば、側板20の前辺部201と後辺部202の凸部22,22に加え、その両側のそれぞれに小凸部25,25,26,26が形成されるように小凹部状の孔が穿設される。この小凹部状の孔は、連結に使用されていない場合には、空気孔になる。小凸部25と小凸部26の形状は、互いに重ねて係合できれば、いかなる形状でもよい。
【0029】
また、側板20の左端(左辺部203)付近と右端(右辺部204)付近に、それぞれ前後方向に延びる長孔27と係止孔28,28を設けてもよい。このような長孔27と係止孔28,28を設けることで、後述の補助板40を焚火台内に火格子として架設することができる。長孔27と係止孔28,28は、補助板40が架設されていない場合には、空気孔になる。
【0030】
本実施例で使用する側板20は、必須の構成である4箇所の係合溝21と凸部22に加え、複数の空気孔23と、凸部22上に穿設された小孔24と、凸部22の両側の小凸部25,26と、長孔27と係止孔28,28を備える構成とする。
【0031】
〔背面板30の構成〕
本発明の焚火台に、付加的に使用する背面板について図3を参照して説明する。図3は、本実施例の背面板30である。背面板30には、脚板10と同様に軽量かつ強度のある金属製(ステンレス、アルミニウム等)の薄い板材(本実施例では1mm)が使用される。
【0032】
図3に示すように、背面板30は脚板10の大孔11に嵌るように、略円盤状に形成されている。本実施例の背面板30は、脚板10の大孔11をくり抜いた際に得られた略円盤状の金属板が使用される。そのため背面板30の形状は、大孔11の上下が平坦な形状(図1(A),(B)参照)と略同一である。このような形状とすることで脚板10の金属板を有効に活用でき、製造コストを抑えることができる。また、背面板30の着脱が容易となり、隙間が空気孔として機能する。本実施例の背面板30の外形は、上下対称、左右対称に形成されている。背面板30の外形は、本実施例に限定されず、大孔11に嵌る外形であれば、様々な形状にすることができる。
【0033】
背面板30の周縁に複数の突起部32が設けられている。この突起部32が側板20の小孔24に嵌められることで、背面板30が焚火台に固定される。本実施例の突起部32は、上下2か所に設けられているが、突起部32の個数や位置は本実施例に限定されず、いかなる個数、位置に設けてもよい。
【0034】
背面板30には、空気孔31が穿設されている。本実施例では渦巻状にデザインされた空気孔31が穿設されている。空気孔31を渦巻状にデザインすることで、焚火による渦巻状の幻想的な模様の影(シルエット)を楽しむことができる。空気孔31の形状は、本実施例の形状に限定されず、様々な形状にすることができる。
【0035】
〔補助板40の構成〕
本発明の焚火台に、付加的に使用する補助板40について図4を参照して説明する。図4(A)は補助板の前面図、(B)は補助板の組み立て例の斜視図である。補助板40は、複数枚使用することで焚火台を嵩上げする支持台として機能する。また、補助板40を焚火台の内部に設置して、焚火台の強度を補い火格子として使用される。さらに補助板40のみを組み立てて使用することもできる。
【0036】
補助板40は、焚火台を構成する脚板10、背面板30と同様に、強度が強く厚みのある金属板(ステンレス、アルミニウム等)で構成される。このような金属板を使用することで、焚火台の変形を軽減し、焚火台の劣化を防ぎ長持ちさせることができる。補助板40は矩形で、左右方向の長さは、脚板10の左右方向の最大の長さと同程度の長さであり、前後方向の長さは側板20の前後方向の長さの半分程度の長さである。
【0037】
図4(A)に示すように、補助板40の左端付近と右端付近に、補助板40が互いに係合可能な第一のスリット溝41,41が前後方向の一方に形成されている。前後方向の両方に形成されてもよい。また、補助板40の左端付近と右端付近に、それぞれ脚板10の脚部12,12が係合する第二のスリット溝42,42,42,42が前後方向の両方にそれぞれ形成されている。前後方向の一方に形成されてもよい。第一のスリット溝41,41の長さは、補助板40の前後方向の長さの半分の長さである。第二のスリット溝42,42,42,42は、脚部12,12と係合できるように、脚部12,12の形状に合わせて形成される。また、補助板40には複数の空気孔43が穿設されていてもよい。
【0038】
複数枚の補助板40を使用して、補助板40を互いに第一のスリット溝41で係合させて自立可能な支持体を形成することができる。例えば、図4(B)に示すように、補助板40を4枚使用して、角柱状の支持体401を形成することができる。使用態様の詳細は後述するが、支持体401の上に焚火台の脚板10の脚部12を第二のスリット溝42に係合させて、支持体401の上に脚板10を設置して焚火台が嵩上げされる。焚火台を嵩上げすることで焚火による地面へのダメージを軽減できる。なお、複数枚の補助板40を使用した他の態様の支持体については後述する。
【0039】
また、補助板40を焚火台の内部に設置する火格子として使用するために、補助板40の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部44を有する第三のスリット溝45が前後方向の一方に形成される。補助板40には、複数の空気孔43が穿設されていてもよい。図4(A)に示すように、本実施例では、空気孔43が穿設された補助板40を一部で使用する。空気孔43は細長い形状であり、左右方向に4本穿設されている。空気孔43の形状と個数は、本実施例のものに限定されず、いかなる形状、個数でもよい。補助板40の左端付近と右端付近にそれぞれ形成された係止部44を有する第三のスリット溝45は、側板20の左右端の長孔27と係止孔28の間に嵌り、係止孔28に、係止部44が嵌って係止されることで架設され、火格子として使用される。なお、焚火台を縦置きで使用する場合には、補助板40に係止部44を有する第三のスリット溝45が形成されていなくても、側板20の空気孔23に嵌め込むことで固定され、火格子として使用することができる。それらの使用態様の詳細は後述する。
【0040】
本実施例では、補助板40を支持体としても、火格子としても使用できるように、第一のスリット溝41と、第二のスリット溝42と、空気孔43と、係止部44を有する第三のスリット溝45を備えた補助板40を使用する。補助板40を焚火台の支持台としてのみ使用する場合には第一のスリット溝41と、第二のスリット溝42のみを備えた補助板40を使用してもよい。また、補助板40を焚火台の火格子としてのみ使用する場合には、係止部44を有する第三のスリット溝45のみを備えた補助板40を使用してもよい。さらに、複数の補助板40のみを組み立て、アルコールストーブ等を載置して風防付き五徳を形成する場合には、第一のスリット溝41と、空気孔43のみを備えた補助板40を使用することもできる。
【0041】
〔支持具(五徳)50,60の構成〕
本発明の焚火台に、付加的に使用する支持具(以下、五徳と称する)について図5を参照して説明する。図5(A)は棒状の五徳の分解図、(B)は棒状の五徳の平面図、(C)は円形状の五徳の平面図である。本実施例の五徳は、焚火台の上に、鍋、やかん、土瓶、鉄瓶、焼き網などを乗せるために使用する金属製の支持具である。本実施例では、棒状と円形状の五徳を説明するが、板状の五徳を使用することもできる。
【0042】
図5(A)に示すように、本実施例の棒状の五徳50は、2本のステンレス製ペグ51,51と、1本のステンレスパイプ52から構成される。2本のステンレス製ペグ51,51をステンレスパイプ52の両端に差し込むことで、両側が伸縮可能な五徳50を構成することができる。片側のみ伸縮可能な五徳50を構成してもよい。ステンレス製ペグ51の代わりに、長い釘や金属製の棒を使用することもできる。図5(B)に示すように、本実施例の焚火台の構成に応じて、五徳50の長さを縮めて、又は伸ばして使用することができる。また、収納の際には、分解して又は縮めてコンパクトに収納でき、持ち運びも容易である。
【0043】
図5(C)に示すように、本実施例の円形状の五徳(支持具)60は、ステンレス製で、2重の円で構成されている。円形状の五徳60は、主に焚火台を縦置きで使用する際に使用するため、脚板10の大孔11よりも大きい径のものが使用される。五徳50,60の形状や寸法は本実施例のものに限定されず、様々な形状、寸法のものが使用できる。また、五徳50,60は、一般に販売されている五徳や棒状の金具、釘、円形状の金網等を使用してもよい。
【0044】
以上、本実施例の焚火台に必須の構成部品(脚板10、側板20)と焚火台に付加的に使用する部品(背面板30、補助板40、五徳50,60)について説明した。付加的に使用する部品については、本実施例で説明した部品に限定されず、焚火台に使用され得る様々な部品を付け加えることができる。また、本実施例の焚火台は、組み立て式のため、使用前と使用後には各構成部品に分解して、A4サイズのケース等に入れてコンパクトに収容でき、持ち運ぶことができる。
次に、本発明の焚火台の使用例(第1~3の組み立て例)と、補助板40のみの組み立て例を説明する。
【0045】
〔焚火台の第1の組み立て例〕
本発明の焚火台の第1の組み立て例について図6~9を参照して説明する。この焚火台は、本発明の最も簡単な構成の焚火台である。図6は、焚火台の第1の組み立て例を示す斜視図である。図7は、支持台を備えたこの焚火台の斜視図である。図8は、火格子を備えた図6の焚火台であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。図9は、支持具(五徳)を備えた焚火台の写真である。
【0046】
図6に示すように、本実施例の焚火台100を構成するために、一対の脚板10,10のうち、一方の脚板10(本実施例では前方の脚板)の大孔11の内側に側板20の前辺部201の係合溝21,21を係合させる。このとき、図2(B)に示すように、側板20の下方を、略半円状に湾曲させて係合溝21,21を大孔11の内側に係合させる。同時に図6のX部分に示すように前方の脚板10の第一の長孔13に、側板20の前辺部201の凸部22を嵌める。それにより、側板20の金属板のバネ特性により、略半円状に湾曲させた状態を戻す働きを抑えることができ、前方の脚板10に側板20の前辺部201を係止できる。
【0047】
同様にして、他方の脚板10(本実施例では後方の脚板)の大孔11の内側に側板20の後辺部202の係合溝21,21を係合させ、後方の脚板10の第一の長孔13に側板20の後辺部202の凸部22を嵌める。このようにして、後方の脚板10に側板20の後辺部202を係止でき、一対の脚板10,10間に側板20が下方に略半円状に湾曲されて配置されて焚火台100が完成する。一対の脚板10,10に側板20の前辺部201と後辺部202を係止することで、側板20の金属板のバネ特性により、脚板10,10間に側板20を強固に固定することができる。このとき、一対の脚板10,10は略並行になるように対向配置されている。それにより、安定して自立可能な焚火台100を組み立てることができる。また、焚火台100を分解する際には、脚板10から側板20の係合溝21,21を外し、第一の長孔13から凸部22を外すことで容易に分解できる。
【0048】
図6に示すように、焚火台100の側板20の部分が火床になるため、そこに薪や小枝等の燃料を置いて、焚火を行うことができる。本実施例の焚火台100は、火床に収まる薪や小枝等の大きさが20cm程度であり、比較的コンパクトな焚火台である。そのため、焚火台100を組み立てた後であっても、一対の脚板10,10の大孔11,11を持ち手として、容易に持ち運ぶことができる。
【0049】
焚火台100の火床(側板20)の最下部は地面と近いため、焚火をすることで地面へダメージを与えてしまう場合がある。そのような場合には、図7に示すように、前述の支持体401(図4(B))の上に焚火台100を設置する。図4(A)に示す補助板40の第二のスリット溝42が、支持体401の上面に4箇所配置されている。図7のY部分に示すように、4箇所の第二のスリット溝42に、焚火台100の脚板10,10の脚部12,12,12,12を係合させて、支持体401の上に焚火台100を設置して嵩上げされる。焚火台100を嵩上げすることで、焚火による地面へのダメージを軽減できる。
【0050】
焚火台100の火床(側板20)の強度を補うため、補助板40を火格子として架設してもよい。本実施例では図8(A),(B)に示すように、焚火台100の前後方向に2枚の補助板40が架設される。図4(A)に示す補助板40の第三のスリット溝45を、側板20の長孔27と係止孔28の間に嵌め、補助板40の係止部44を側板20の係止孔28に嵌めて係止させることで架設される。より詳細には、図8(A),(B)に示すように、2枚の補助板40の左右の第三のスリット溝45(計4箇所)を、側板20の左右の長孔27と係止孔28の間(計4箇所)に嵌め、補助板40の係止部44(計4箇所)を側板20の係止孔28(計4箇所)に嵌めて係止させることで架設される。焚火台100に補助板40を火格子として架設することで、焚火による火床(側板20)の変形を軽減することができ、焚火台100の劣化を防ぐことができる。それにより、焚火台100全体の耐久性が高くなり、長く使用することができる。
【0051】
以上の説明したように、4枚の補助板40を組み立てて図7に示すように支持体401を備えた焚火台100を構成でき、2枚の補助板40を架設して図8に示すように火格子を備えた焚火台100を構成できる。また、6枚の補助板40を使用すれば、支持体401と火格子の両方を備えた焚火台100を構成することができる。
【0052】
更に、脚板10,10の大孔11,11の上方にある掛止孔17,18,19及び掛止溝16に、棒状の支持具(五徳50)を架設し、五徳50を備えた焚火台100を構成できる。本実施例では図9に示すように、前方の脚板10の掛止孔18,18に2本の五徳50(図5(B)参照)の一端を掛け、後方の脚板10の掛止孔19に2本の五徳50の他端を掛けることで、2本の五徳50を架設する。このとき、できるだけ水平に架設することで鍋90又はやかん80等を安定して載置できる。図9に示すように、火床(側板20)に薪70を置いて焚火をして、五徳50上の鍋90又はやかん80を使用して、簡単に調理することができる。また、五徳50上で焼き鳥や串焼きの調理を行うことができる。焚火台100に使用する五徳50や掛け方は、本実施例のものに限定されず、適宜変更できる。
【0053】
〔焚火台の第2の組み立て例〕
次に、本発明の焚火台の第2の組み立て例について図10~16を参照して説明する。図10は、焚火台の第2の組み立て例を示す斜視図である。図11は、この焚火台に背面板を付けた例であり、(A)は後方の斜視図、(B)は平面図である。図12は、この焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は支持台を備えた焚火台の斜視図、(B)は火格子を備えた焚火台の斜視図である。図13は、この焚火台を縦置きで使用した例であり、(A)は縦置き状態を示し、(B)は縦置き状態で薪を入れた状態を示す写真である。図14は、縦置きの焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は補助板の支持台を示す写真であり、(B)は支持台を備えた焚火台の写真である。図15は火格子を備えた図13の縦置きの焚火台の写真である。図16は支持具(五徳)を備えた焚火台であり、(A)は横置きの焚火台、(B)は縦置きの焚火台を示す写真である。
【0054】
図10に示すように、第2の組み立て例の焚火台200は、第1の組み立て例の焚火台100に、更に側板20を上方に取り付けて構成される。第1の組み立て例の焚火台100の上に、図2(C)に示すように、側板20を上方に略半円状に湾曲させて配置する。まず、追加された側板20を上方に略半円状に湾曲させ、一方の脚板(本実施例では前方の脚板)の大孔11の内側に、追加された側板20の前辺部201の係合溝21,21が係合させる。同時に前方の脚板10の第二の長孔14に、追加された側板20の前辺部201の凸部22を嵌める。それにより、追加された側板20の金属板のバネ特性により、略半円状に湾曲させた状態を戻す働きを抑えることができ、前方の脚板10に追加された側板20の前辺部201を係止できる。
【0055】
同様にして、他方の脚板10(本実施例では後方の脚板)の大孔11の内側に追加された側板20の後辺部202の係合溝21,21を係合させ、後方の脚板10の第二の長孔14に側板20の後辺部202の凸部22を嵌める。このようにして、後方の脚板10に側板20の後辺部202を係止でき、一対の脚板10,10間に側板20が上方に略半円状に湾曲されて配置される。このとき、大孔11の窪み15を中心に、上下の側板20,20が上下対称的に配置される。図10に示すように、2枚の側板20,20が略円筒を形成するように配置されて焚火台200が完成する。2枚の側板20,20が略円筒を形成するように配置されていることで、焚火台200の火床(下方の側板20)の風防機能が高くなり、安定して薪を焚くことができる。
【0056】
図11(A),(B)に示すように、焚火台200に図3の背面板30を取り付けることができる。前述のように背面板30の周縁に複数の突起部32が設けられている。背面板30を後方の脚部10の大孔11に合わせ、上下の突起部32が上下の側板20,20の小孔24に嵌められることで、背面板30が焚火台200に固定される。背面板30を取り付けることで、底付きの略円筒で形成された焚火台300が完成する。背面板30により、火床の風防機能がさらに高くなる。また、前述のように、焚火による渦巻状の幻想的な模様の影を楽しむことができる。
【0057】
焚火台200又は焚火台300の火床(下方の側板20)も、第1の組み立て例の焚火台100と同様に地面と近いため、焚火をすることで地面へダメージを与えてしまう場合がある。そこで、図12(A)に示すように、前述の支持体401(図4(B))の上に焚火台200又は焚火台300を設置し、支持体401を備えた焚火台200,300を構成できる。設置の方法は、第1の組み立て例の焚火台100と同様であるため、説明を省略する。支持体401の上に焚火台200又は焚火台300を設置して嵩上げすることで、焚火による地面へのダメージを軽減できる。
【0058】
また、図12(B)に示すように、焚火台200又は焚火台300の火床(側板20)の強度を補うため、補助板40を火格子として架設し、火格子を備えた焚火台200,300を構成できる。第1の組み立て例の焚火台100と同様に、補助板40の第三のスリット溝45を、下方の側板20の長孔27と係止孔28の間に嵌め、補助板40の係止部44を側板20の係止孔28に嵌めて係止させることで架設される。補助板40を下方の側板20に架設する方法とその効果は、第1の組み立て例の焚火台100と同様であるため、説明を省略する。また、下方の側板20ではなく、上方の側板20にも同様に補助板40を架設することもできる。あるいは、上方の側板20と下方の側板20の両方に、補助板40、40(第一の補助板、第二の補助板)を架設することもできる。本実施例では、図12(B)に示すように焚火台300の上方の側板20に第二の補助板40を架設し、下方の側板20に第一の補助板40を架設する。
【0059】
焚火台300の上方の側板20と下方の側板20の両方に補助板40を架設することにより、焚火台300の内部空間が上段301、中段302、下段303の3つの空間に区切られる。中段302又は下段303に炭や薪等の熱源を置き着火して、上段301に食材を置いて焼くこともできるが、本実施例では、上段301と下段303に炭や薪等の熱源を置き着火する。それにより、上段301及び下段303の両方から中段302の食材を熱することができる。中段302に置く食材としては、例えば、両方から焼くことが好まれるパンやピザである。上段301及び下段303からの熱でパンやピザの表も裏も焼くことができ、焚火台300をオーブンのように使用することができる。
【0060】
以上、説明してきた焚火台300は、脚板10、10の4本の脚部12が地面に着くように又は支持台を介して地面に略垂直に設置されていたが、4本の脚部12が地面と略平行になるように、焚火台を垂直に立てて使用することもできる。本明細書では、前者を横置きの焚火台300、後者を縦置きの焚火台300と称する。図13(A)に示すように、縦置きの焚火台300は、底面が背面板30になるように設置される。そして、この背面板30が火床になり、図13(B)に示すように、縦方向に薪70が入れられる。
【0061】
前述のように、縦置きの焚火台300は、火床(背面板30)が横置き焚火台300の火床(側板20)よりも狭くなるが、風防機能が高まり、安定して焚くことができる。また、横置きの焚火台300よりも高い位置で焚くことができるため、暖を得やすい。さらに、薪を立てて入れることができるため、横置きの焚火台300よりも多くの薪70を入れることができる。本実施例の焚火台300は、横置きと縦置きとを選択的に配置変更が可能である。
【0062】
縦置きの焚火台300の火床(背面板30)も地面と近いため、焚火をすることで地面へダメージを与えてしまう場合がある。そのような場合には、支持体402の上に縦置きの焚火台300を載置する。図14(A)に示すように、三角柱状の支持体402が3枚の補助板40(図4(A))を組み立てて構成される。図14(B)に示すように、その支持体402の上に焚火台300を設置する。このように縦置きの焚火台300を嵩上げすることで、焚火による地面へのダメージを軽減できる。
【0063】
さらに、縦置きの焚火台300の火床(背面板30)の強度を補うため、補助板40を火格子として架設することができる。この場合には、側板20に空気孔23が穿設されていることが必須の構成となる。本実施例では、図15に示すように、焚火台300の一方の側板20の左右方向に延びる空気孔23に補助板40の左端(図4(A)参照)が挿入され、他方の側板20の空気孔23に補助板40の右端が挿入され、架設される。側板20の空気孔23は本実施例では3本穿設されているため、どの空気孔23を選択してもよい。選択する空気孔23によって、架設される補助板40の高さが変更するため、薪の大きさや量に応じて空気孔23を選択する。本実施例では、一番下の空気孔23に補助板40を挿入して架設する。それにより、焚火台100の場合と同様に、焚火台300の劣化を防ぐことができ、長く使用することができる。
【0064】
また、焚火台100と同様に、横置きの焚火台300と縦置きの焚火台300においても、複数枚の補助板40を使用して、支持体と火格子の両方を備えた焚火台を構成することができる。
【0065】
さらに、横置きの焚火台300の上と、縦置きの焚火台300の上にも支持具(五徳50,60)を架設することができ、五徳を備えた焚火台が構成できる。例えば、図16(A)に示すように、横置きの焚火台300の脚板10,10の大孔11,11の上方にある掛止孔18,18,19に棒状の五徳50(図5(B)参照)を架設する。その上に網を置き、網の上に鍋90又はやかん等を置くことで、それらを熱して調理することができる。棒状の五徳50の上に鍋又はやかん等を置くことも可能であるが、網を置くことでより安定して調理できる。網は焚火台30のサイズに合わせて製作してもよいし、市販の網を使用してもよい。
【0066】
また、図16(B)に示すように、縦置きの焚火台300の側板20,20の前辺部201,201(円柱形の端)の上に円形状の五徳60(図5(C)参照)を架設する。その上に鍋又はやかん等を置くことで、それらを熱して調理することができる。縦置きの焚火台300を使用することで、鍋又はやかん等を安定して載置でき、横置きの焚火台300よりも高い位置で調理することができる。
【0067】
〔焚火台の第3の組み立て例〕
次に、本発明の焚火台の第3の組み立て例について図17~19を参照して説明する。図17は、焚火台の第3の組み立て例であり、(A)は斜視図、(B)は平面図である。図18は、この焚火台に補助板を使用した例であり、(A)は補助板の支持台を示す写真であり、(B)は支持台を備えた焚火台を示す写真である。図19は、この焚火台に補助板と五徳を使用した例であり、(A)は火格子を備えた焚火台の斜視図、(B)は五徳を備えた焚火台の写真である。
【0068】
第3の組み立て例の焚火台400は、第1の組み立て例の焚火台100と同一の脚板10を2枚使用する。また、側板20は、前述のように、複数の空気孔23が穿設され、前辺部201と後辺部202の両端に係合溝21が形成され、前辺部201と後辺部202の中央にそれぞれ凸部22が形成されるように凹部状の孔が穿設され、この凸部22の両側のそれぞれに小凸部25,26が形成されるように小凹部状の孔が穿設されている。本実施例では、この側板20を2枚、前後方向に連結して使用する。
【0069】
図17(A),(B)に示すように、まず、一方の側板20(本実施例では前方の側板)が下方に略半円状に湾曲され、一対の脚板10,10のうち一方の脚板(本実施例では前方の脚板)の大孔11の内側に前方の側板20の前辺部201の係合溝21,21が係合され、前方の脚板10の第一の長孔13に前方の側板20の前辺部201の凸部22が嵌められる。また、他方の側板20(本実施例では後方の側板)が下方に略半円状に湾曲され、他方の脚板10(本実施例では後方の脚板)の大孔11の内側に後方の側板20の後辺部202の係合溝21,21が係合され、後方の脚板10の第一の長孔13に後方の側板20,20の後辺部202の凸部22が嵌められる。
【0070】
そして、前方の側板20の後辺部202と、後方の側板20の前辺部201と、が互いに重ねられ、前方の側板20の後辺部202の凸部22と、後方の側板20の前辺部201の凸部22と、が互いに重ねらえて係合し、前方の側板20の後辺部202の2つの小凸部25,26と、後方の側板20の前辺部201の2つの小凸部25,26と、が互いに重ねらえて係合し、一対の脚板10,10間に2枚の側板20,20が前後方向に連結されて配置される。
【0071】
前方の側板20の後辺部202と、後方の側板20の前辺部201との重なり方は、どちらが上でもよい。例えば、図17(A),(B)に示すように、後方の側板20の前辺部201が、前方の側板20の後辺部202の上に重なる場合には、後方の側板20の前辺部201の凸部22及び小凸部25,26が、前方の側板20の後辺部202の凸部22及び小凸部25,26の下に重なるようにして係合される。
【0072】
本実施例の焚火台400は、焚火台100~300と比べると、火床(側板20)が2倍の大きさになるため、火床を広く使用することができる。市販の薪は40cm程度のことが多く、本実施例の焚火台400を使用することで薪を切断しないで使用することができる。
【0073】
焚火台100~300と同様に、焚火台400の火床(側板20)も地面と近く、地面にダメージを与える場合があるため、支持体の上に焚火台400を載せ、支持体を備えた焚火台400を構成できる。図18(A)に示すように、本実施例では、2枚の補助板40を互いに第一のスリット溝41で係合させて自立可能な2個の支持体403,403を構成する。図18(B)に示すように、2個の支持体403,403の4箇所の第二のスリット溝42に、焚火台400の脚板10,10の脚部12,12,12,12を係合させて、支持体403,403の上に焚火台400を設置することで嵩上げされる。焚火台400を嵩上げすることで、焚火による地面へのダメージを軽減できる。また、焚火台400を支持体403,403で下から支持することで、側板20,20の強度を補うことができる。
【0074】
焚火台400の火床(2枚の側板20)の強度を補うため、4枚の補助板40を火格子として架設し、火格子を備えた焚火台400を構成できる。本実施例では図19(A)に示すように、焚火台400の前後方向に4枚の補助板40が架設される。焚火台100と同様に、補助板40の第三のスリット溝45を、側板20の長孔27と係止孔28の間に嵌め、補助板40の係止部44を側板20の係止孔28に嵌めて係止させることで架設される。詳細は焚火台100と同様であるため、説明を省略する。4枚の補助板40を前方と後方の側板20,20に嵌めて係止させることで架設される。焚火台400に補助板40を火格子として架設することで、焚火による火床(側板20)の変形を軽減することができ、焚火台400の劣化を防ぐことができる。また、焚火台100~300と同様に、本実施例の焚火台400においても、8枚の補助板40を使用して、支持体と火格子の両方を備えた焚火台を構成することができる。
【0075】
図19(B)に示すように、更に、焚火台400の脚板10,10の大孔11,11の上方にある掛止溝16,16に、棒状の支持具(五徳50)を架設し、五徳を備えた焚火台を構成できる。本実施例では、脚板10,10間が広いため(焚火台100の2倍)、図5(B)に示すように、伸ばして五徳50を使用する。前方の脚板10の掛止溝16,16に2本の五徳50の一端を掛け、後方の脚板10の掛止溝16,16に2本の五徳50の他端を掛けることで、2本の五徳50を架設する。火床(側板20)に薪70を置いて焚火をして、五徳50上の鍋90又はやかん80を使用して、簡単に調理することができる。また、五徳50上で焼き鳥や串焼きの調理を行うことができる。焚火台400に使用する五徳50や掛け方は、本実施例のものに限定されず、適宜変更できる。
【0076】
〔補助板のみを使用した組み立て例〕
最後に、本発明の補助板のみを使用した組み立て例について図20を参照して説明する。図20は、補助板のみを使用した組み立て例(A),(C)と使用例(B),(D)を示す写真である。ここで使用する補助板40は、図4(A)に示す補助板40の構成のうち、左右方向に延びて穿設される複数の空気孔43と、前後方向に形成されている第一のスリット溝41のみが必要である。その他の構成(第二のスリット溝41等)については必須の構成ではないため設けなくてもよい。
【0077】
本実施例では、4本の空気孔43と2本の第一のスリット溝41を設けた補助板40を使用する。図20(A)に示すように、2枚の補助板40を使用して、補助板40を互いに第一のスリット溝41で係合させて自立可能な支持体を形成し、一番下の空気孔43に補助板40を水平に差し込む。補助板40を差し込む空気孔42は、燃料の大きさ等によって変更でき、高さを調整することができる。図20(C)の例では、下から2番目の空気孔43に補助板40を水平に差し込んでいる。
【0078】
そして、水平に架けられた補助板40の上に燃料を置く。図20(A)の例では、燃料としてアルコールストーブ71(アルコールバーナー)を使用し、図20(C)の例では、燃料として固形燃料72を使用している。燃料はこれらのものに限定されず、いかなる燃料を用いてもよい。図20(B)と(D)に示すように、2枚の補助板40の上にやかん80や鍋等を載せて、火を焚けば、湯沸かしや調理をすることができる。2枚の補助板40の上に更に1枚の補助板40を水平に載せてその上にやかん80や鍋等を載せてもよい。図20(B)ではやかん80を載せた例を示し、図20(D)では、ハンドルが付いた飯盒91(いわゆるメスティン)を載せた例を示している。以上のように、本実施例の補助板40を組み立て、燃料を載置することで、簡単に湯沸かしや調理等を行う風防付き五徳を形成できる。
【0079】
以上説明した様に、本発明の焚火台は、コンパクトに収容できて携帯性に優れ、横置きと縦置きとを選択的に配置可能で、様々な変形ができ、様々な使用方法が可能である。また、焚火台に使用する補助板を組み立てて風防付き五徳を形成でき、容易に調理等を行うことができる。
【0080】
なお、上述した焚火台と補助板は一例であり、その構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 脚板
11 大孔
12 脚部
13 第一の長孔
14 第二の長孔
15 窪み
16 掛止溝
17,18,19 掛止孔
20 側板
21 係合溝
22 凸部
23 空気孔
24 小孔
25,26 小凸部
27 長孔
28 係止孔
30 背面板
31 空気孔
32 突起部
40 補助板
41 第一のスリット溝
42 第二のスリット溝
43 空気孔
44 係止部
45 第三のスリット溝
50 棒状の五徳(支持具)
51 ステンレス製ペグ
52 ステンレスパイプ
60 円形状の五徳(支持具)
70 薪
71 アルコールストーブ
72 固形燃料
80 やかん
90 鍋
91 ハンドルが付いた飯盒(メスティン)
100~400 焚火台
201 側板の前辺部
202 側板の後辺部
203 左辺部
204 右辺部
301 上段
302 中段
303 下段
401~403 支持体


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の2枚の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、
前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、
前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、
前記側板の前辺部と後辺部の前記凸部の両側のそれぞれに小凸部が形成されるように小凹部状の孔が穿設され、
前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、
一方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に一方の前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に一方の前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、他方の前記脚板の前記大孔の内側に他方の前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に他方の前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、
一方の前記側板の後辺部と、他方の前記側板の前辺部と、が互いに重ねられ、
一方の前記側板の後辺部の前記凸部と、他方の前記側板の前辺部の前記凸部と、が互いに重ねられて係合し、
一方の前記側板の後辺部の2つの前記小凸部と、他方の前記側板の前辺部の2つの前記小凸部と、が互いに重ねられて係合し、
一対の前記脚板間に2枚の前記側板が前後方向に連結されて配置されることを特徴とする焚火台。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一対の前記脚板間に前記側板が下方に略半円状に湾曲されて配置されることを特徴とする焚火台である。
請求項2に記載の発明は請求項1に記載の焚火台であって、更に前記側板を備え、前記脚板の前記大孔の上方中央部に、更に左右方向に延びる第二の長孔が穿設され、追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲され、一方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記脚板の前記大孔の内側に追加された前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第二の長孔に追加された前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一対の前記脚板間に追加された前記側板が上方に略半円状に湾曲されて配置され、上方と下方の2枚の前記側板が略円筒を形成するように配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は請求項2に記載の焚火台であって、更に背面板を備え、前記背面板は前記脚板の前記大孔に嵌るように略円盤状に形成され、前記背面板の周縁に複数の突起部が設けられ、前記背面板に空気孔が穿設され、前記側板に前記突起部が嵌る小孔が穿設され、前記背面板の前記突起部が2枚の前記側板の前記小孔に嵌められることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、中央に略円形の大孔を有し、該大孔の下方に脚部を有する一対の脚板と、略平板状で略矩形の2枚の側板と、から構成される組み立て式の焚火台であって、前記側板の前辺部と後辺部の両端に係合溝が形成され、前記側板の前辺部と後辺部の中央にそれぞれ凸部が形成されるように凹部状の孔が穿設され、前記側板の前辺部と後辺部の前記凸部の両側のそれぞれに小凸部が形成されるように小凹部状の孔が穿設され、前記脚板の大孔の下方中央部に左右方向に延びる第一の長孔が穿設され、一方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、前記一対の脚板のうち一方の前記脚板の前記大孔の内側に一方の前記側板の前辺部の前記係合溝が係合され、一方の前記脚板の前記第一の長孔に一方の前記側板の前辺部の前記凸部が嵌められ、他方の前記側板が下方に略半円状に湾曲され、他方の前記脚板の前記大孔の内側に他方の前記側板の後辺部の前記係合溝が係合され、他方の前記脚板の前記第一の長孔に他方の前記側板の後辺部の前記凸部が嵌められ、一方の前記側板の後辺部と、他方の前記側板の前辺部と、が互いに重ねられ、一方の前記側板の後辺部の前記凸部と、他方の前記側板の前辺部の前記凸部と、が互いに重ねられて係合し、一方の前記側板の後辺部の2つの前記小凸部と、他方の前記側板の前辺部の2つの前記小凸部と、が互いに重ねられて係合し、一対の前記脚板間に2枚の前記側板が前後方向に連結されて配置されることを特徴とする焚火台である。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ前記脚板の前記脚部が係合する第二のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記脚板の前記脚部を前記第二のスリット溝に係合させ、前記支持体の上に前記脚板が係合して設置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近に、それぞれ第一のスリット溝が前後方向の一方又は両方に形成され、複数の前記補助板を互いに前記第一のスリット溝で係合させて自立可能な支持体を形成し、前記支持体の上に設置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の左端の前記係止孔に、前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、前記側板の右端の前記係止孔に、前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、前記側板に前記補助板が架設されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項3の焚火台であって、更に、矩形の補助板を備え、前記側板には左右方向に延びる空気孔が穿設され、一方の前記側板の該空気孔に前記補助板の左端が挿入され、他方の前記側板の該空気孔に前記補助板の右端が挿入され、
前記補助板が架設されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2又は3に記載の焚火台であって、更に、複数枚の矩形の補助板を備え、前記補助板の左端付近と右端付近にそれぞれ係止部を有する第三のスリット溝が前後方向の一方に形成され、上方と下方に設置される2枚の前記側板の左端付近と右端付近に、それぞれ長孔と係止孔が前後方向に穿設され、下方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の左端の前記係止孔に、第一の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第一の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、下方の前記側板の右端の前記係止孔に、第一の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、下方の前記側板に第一の前記補助板が架設され、上方の前記側板の左端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の左端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の左端の前記係止孔に、第二の前記補助板の左端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板の右端の前記長孔と前記係止孔の間に、第二の前記補助板の右端の第三のスリット溝が嵌り、上方の前記側板の右端の前記係止孔に、第二の前記補助板の右端の係止部が嵌って係止され、上方の前記側板に第二の前記補助板が架設され、下方の前記側板に架設された第一の前記補助板と、上方の前記側板に架設された第二の前記補助板で、焚火台内部が3つの空間に区切られていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1又は4に記載の焚火台であって、前記脚板の大孔の上方に掛止孔及び/又は掛止溝が形成され、一対の前記脚板間に棒状又は、円形状又は、板状の支持具が前記掛止孔又は前記掛止溝に掛けられて架設されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項6に記載の補助板であって、前記補助板に複数の空気孔が左右方向に延びて穿設されていることを特徴とする補助板である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
そして、前方の側板20の後辺部202と、後方の側板20の前辺部201と、が互いに重ねられ、前方の側板20の後辺部202の凸部22と、後方の側板20の前辺部201の凸部22と、が互いに重ねられて係合し、前方の側板20の後辺部202の2つの小凸部25,26と、後方の側板20の前辺部201の2つの小凸部25,26と、が互いに重ねられて係合し、一対の脚板10,10間に2枚の側板20,20が前後方向に連結されて配置される。