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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124738
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】ソール及びシューズ
(51)【国際特許分類】
   A43B 13/14 20060101AFI20240906BHJP
   A43B 5/06 20220101ALI20240906BHJP
【FI】
A43B13/14 A
A43B5/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032622
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000310
【氏名又は名称】株式会社アシックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】立野 謙太
(72)【発明者】
【氏名】西村 裕彰
(72)【発明者】
【氏名】梅谷 安雄
(72)【発明者】
【氏名】阪口 正律
(72)【発明者】
【氏名】大竹 博道
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050BA05
4F050BA56
4F050HA23
4F050HA84
4F050JA09
(57)【要約】
【課題】着地時から蹴り出し時に至る間における足首関節の角度変化を小さくすることが可能なソール及びシューズを提供することを提供すること。
【解決手段】ソール10は、ミッドソール100を備え、ミッドソール100は、つま先支持部110と、中足部支持部120と、介在部140と、を有する。ソール10は、つま先接地面11と、中足部接地面12と、を含む。介在部140は、仮想的な曲面ISから着用者の足側に向かって窪む形状を有する窪み部142を有する。仮想的な曲面IS及び窪み部142間の長さは、介在部140のうち窪み部142が設けられている部位の厚みの13%以上50%以下である。ミッドソール100は、フロントラインFLとリアラインRLとで囲まれる前方領域を有し、平面視における窪み部142の面積は、平面視における前方領域AR1の面積の35%以上50%以下である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューズの一部を構成するソールであって、
着用者の足を支持するミッドソールを備え、
前記ミッドソールは、
着用者の足のつま先を支持するつま先支持部と、
前記着用者の足の中足部を支持する中足部支持部と、
前記つま先支持部と前記中足部支持部との間に介在する介在部と、を有し、
前記ソールは、
前記ソールの厚み方向に前記つま先支持部と重なっており、接地面を構成するつま先接地面と、
前記厚み方向に前記中足部支持部と重なっており、接地面を構成する中足部接地面と、を含み、
前記介在部は、前記つま先接地面と前記中足部接地面とをつなぐ仮想的な曲面から前記着用者の足側に向かって窪む形状を有する窪み部を有し、
前記仮想的な曲面及び前記窪み部間の長さは、前記介在部のうち前記窪み部が設けられている部位の厚みの13%以上50%以下であり、
前記ミッドソールは、シューズセンター上に位置しかつ前記ソールの足長方向における当該ミッドソールの前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の5%の第1部位を通り、前記シューズセンターと直交するフロントラインと、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の30%の第2部位を通り、前記シューズセンターと直交するリアラインと、で囲まれる前方領域を有し、
平面視における前記窪み部の面積は、平面視における前記前方領域の面積の35%以上50%以下である、ソール。
【請求項2】
前記窪み部は、前記仮想的な曲面から前記着用者の足に向かって凸となる形状を有する単一の上向き凸面で構成されている、請求項1に記載のソール。
【請求項3】
前記上向き凸面は、前記仮想的な曲面から前記着用者の足に向かって凸となるように湾曲する形状を有し、
前記上向き凸面は、頂部を含む、請求項2に記載のソール。
【請求項4】
前記ミッドソールは、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の13%の第3部位と、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の18%の第4部位と、前記シューズセンターと直交しかつ前記第3部位を通る直線と前記ソールの足幅方向における前記ミッドソールの内足側の端部との交点である第5部位と、前記シューズセンターと直交しかつ前記第4部位を通る直線と前記足幅方向における前記ミッドソールの内足側の端部との交点である第6部位と、で囲まれる母指球前領域を有し、
前記頂部の少なくとも一部は、前記母指球前領域に形成されている、請求項3に記載のソール。
【請求項5】
前記介在部は、前記ソールの厚み方向に前記着用者の足のMP関節と重なる重なり部を含み、
前記頂部は、前記足長方向における前記重なり部の前方に形成されている、請求項3に記載のソール。
【請求項6】
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向における中央部に形成されており、
前記介在部は、
前記足幅方向における前記窪み部の内側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する内側連結部と、
前記足幅方向における前記窪み部の外側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する外側連結部と、をさらに有し、
前記ソールは、前記厚み方向に前記内側連結部及び前記外側連結部の各々と重なっており、前記仮想的な曲面に一致する接地面を有する、請求項3に記載のソール。
【請求項7】
前記上向き凸面は、
前記頂部を含む中央凸面と、
前記中央凸面と前記内側連結部の下方に形成された前記接地面とを連結する内側凸面と、
前記中央凸面と前記外側連結部の下方に形成された前記接地面とを連結する外側凸面と、を有し、
前記内側凸面及び前記外側凸面の各々は、前記足幅方向に前記中央凸面から離間するにしたがって次第に前記仮想的な曲面に近づくように傾斜する形状を有する、請求項6に記載のソール。
【請求項8】
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向における中央部に形成されており、
前記介在部は、
前記足幅方向における前記窪み部の内側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する内側連結部と、
前記足幅方向における前記窪み部の外側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する外側連結部と、をさらに有し、
前記ソールは、前記厚み方向に前記内側連結部及び前記外側連結部の各々と重なっており、前記仮想的な曲面に一致する接地面を有する、請求項1に記載のソール。
【請求項9】
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向における内側の端部から外側の端部に至るように延びる形状を有する、請求項1に記載のソール。
【請求項10】
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向に互いに離間した位置に形成された一対の凹部を有し、
前記一対の凹部の各々は、前記足長方向に長く伸びる形状を有し、
前記介在部は、
前記一対の凹部間に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する中央連結部と、
前記足幅方向における前記一対の凹部の内側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する内側連結部と、
前記足幅方向における前記一対の凹部の外側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する外側連結部と、を有し、
前記ソールは、前記厚み方向に前記中央連結部、前記内側連結部及び前記外側連結部の各々と重なっており、前記仮想的な曲面に一致する接地面を有する、請求項1に記載のソール。
【請求項11】
前記ミッドソール内に配置されており、前記ミッドソールの曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を有するプレートをさらに備え、
前記プレートは、前記窪み部上に配置されており、前記足長方向に前記窪み部を跨ぐ形状を有する、請求項1に記載のソール。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかに記載のソールと、
前記ソールに接続されており、前記ソールとともに前記着用者の足の収容空間を形成するアッパーと、を備えるシューズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、ソール及びシューズに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツ等で着用されるシューズには、走行時や運動時における足の疲労を低減すること等が求められている。例えば、国際公開第2020/136916号には、足首関節の負担を軽減可能な靴が開示されている。この靴の靴底は、平らな仮想面に載置したときに仮想面に接触する後底面部と、後底面部における厚み寸法に対して、仮想面からの高さが170%以上250%以下となるつま先部と、後底面部の前部に連続し、つま先部まで湾曲して延び、仮想面から離間する前底面部と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2020/136916号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
国際公開第2020/136916号に記載されるようなシューズでは、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の動きを抑えることによって足の負担をより軽減することが望ましい。
【0005】
本開示の目的は、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の角度変化を小さくすることが可能なソール及びシューズを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の一局面に従ったソールは、シューズの一部を構成するソールであって、着用者の足を支持するミッドソールを備え、前記ミッドソールは、着用者の足のつま先を支持するつま先支持部と、前記着用者の足の中足部を支持する中足部支持部と、前記つま先支持部と前記中足部支持部との間に介在する介在部と、を有し、前記ソールは、前記ソールの厚み方向に前記つま先支持部と重なっており、接地面を構成するつま先接地面と、前記厚み方向に前記中足部支持部と重なっており、接地面を構成する中足部接地面と、を含み、前記介在部は、前記つま先接地面と前記中足部接地面とをつなぐ仮想的な曲面から前記着用者の足側に向かって窪む形状を有する窪み部を有し、前記仮想的な曲面及び前記窪み部間の長さは、前記介在部のうち前記窪み部が設けられている部位の厚みの13%以上50%以下であり、前記ミッドソールは、シューズセンター上に位置しかつ前記ソールの足長方向における当該ミッドソールの前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の5%の第1部位を通り、前記シューズセンターと直交するフロントラインと、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の30%の第2部位を通り、前記シューズセンターと直交するリアラインと、で囲まれる前方領域を有し、平面視における前記窪み部の面積は、平面視における前記前方領域の面積の35%以上50%以下である。
【0007】
また、この開示の一局面に従ったシューズは、前記ソールと、前記ソールに接続されており、前記ソールとともに前記着用者の足の収容空間を形成するアッパーと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
この開示によれば、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の角度変化を小さくすることが可能なソール及びシューズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施形態におけるシューズを概略的に示す断面図である。
図2】ソールの平面図である。
図3図2におけるIII-III線での断面図である。
図4】介在部の近傍の拡大図である。
図5】着地から蹴り出しに至る過程を概略的に示す図である。
図6】窪み部の変形例を概略的に示すソールの平面図である。
図7】窪み部の変形例を概略的に示すソールの平面図である。
図8】窪み部の変形例を概略的に示すソールの断面図である。
図9】窪み部の変形例を概略的に示すソールの断面図である。
図10】窪み部の変形例を概略的に示すソールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。以下の説明では、足長方向、足幅方向、前方、後方等の用語が用いられる。これら方向を示す用語は、地面等の平坦面P(図1を参照)に置かれたシューズ1を着用した着用者の視点から見た方向を示す。例えば、前方は、つま先側を指し、後方は、踵側を指す。また、内側又は内足側は、足幅方向における足の第1趾(母指)側を指し、外側又は外足側は、足幅方向における足の第5趾側を指す。
【0011】
図1は、本開示の一実施形態におけるシューズを概略的に示す断面図である。図2は、ソールの平面図である。なお、図2には、右足用のソール10が示されているが、このソール10は、左足にも適用可能である。この場合、左足用のソールは、右足用のソールと左右対称な形状、あるいは、概ねそれに準じる形状に形成される。
【0012】
本実施形態におけるシューズ1は、例えば、ランニング用に好適であるが、他のスポーツシューズやウォーキングシューズとしても適用可能であり、シューズ1の用途は問わない。
【0013】
図1に示されるように、シューズ1は、ソール10と、アッパー20と、を備えている。
【0014】
アッパー20は、ソール10に接続されている。アッパー20は、ソール10とともに着用者の足の収容空間を形成する。アッパー20は、着用者の足の上面を被覆する。
【0015】
ソール10は、シューズ1の一部を構成している。ソール10は、アッパー20の下部に接続されている。ソール10は、例えば、接着によってアッパー20に接続されている。図1に示されるように、ソール10は、ミッドソール100と、アウトソール200と、プレート300と、を備えている。
【0016】
ミッドソール100は、着地時における緩衝機能や蹴り出し時における反発機能等を備えている。ミッドソール100は、適度な強度を有しつつ緩衝性に優れる樹脂又はゴム等により形成されることが好ましい。ミッドソール100は、例えば、樹脂発泡体からなる。ミッドソール100を形成する樹脂として、例えば、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA、TPAE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPEE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。図1に示されるように、ミッドソール100は、アッパー20が接続されるアッパー接続面100Sを有している。
【0017】
図1に示されるように、ミッドソール100は、つま先支持部110と、中足部支持部120と、後足部支持部130と、介在部140と、を有している。
【0018】
つま先支持部110は、着用者の足のつま先を支持する部位である。つま先支持部110は、ミッドソール100のうち、足長方向におけるミッドソール100のアッパー接続面100Sの前端部と、アッパー接続面100Sの前端部から後方に向かって足長方向におけるアッパー接続面100Sの全長L10の5%の位置と、の間の部位である。
【0019】
なお、足長方向は、シューズセンターSC(図2を参照)と平行な方向である。シューズセンターSCは、シューズ1の中心線に限らず、シューズ1の標準的な着用者の踵骨の中心と第1趾及び第2趾間とを通る直線とソール10の厚み方向に重なる線としてもよい。
【0020】
中足部支持部120は、着用者の足の中足部を支持する部位である。中足部支持部120は、ミッドソール100のうち、足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かってアッパー接続面100Sの全長L10の30%の位置と、足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かって足長方向におけるアッパー接続面100Sの全長L10の60%の位置と、の間の部位である。
【0021】
後足部支持部130は、着用者の足の後足部を支持する部位である。後足部支持部130は、ミッドソール100のうち、足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かって足長方向におけるアッパー接続面100Sの全長L10の60%の位置と、足長方向におけるアッパー接続面100Sの後端部と、の間の部位である。
【0022】
介在部140は、つま先支持部110と中足部支持部120との間に介在する部位である。介在部140は、ソール10の厚み方向に着用者の足のMP関節と重なる重なり部145を含んでいる。
【0023】
アウトソール200は、ミッドソール100の下面に接続されている。アウトソール200は、ゴム、樹脂等からなる。アウトソール200は、ミッドソール100の下面の概ね全域を被覆していてもよいし、ミッドソール100の下面の一部のみを被覆していてもよい。
【0024】
プレート300は、ミッドソール100内に配置されている。本実施形態では、図1に示されるように、ミッドソール100は、下側ミッドソール101と、上側ミッドソール102と、を有しており、プレート300は、下側ミッドソール101と上側ミッドソール102との間に配置されている。
【0025】
プレート300は、つま先支持部110から中足部支持部120に至るように足長方向に延びる形状を有している。本実施形態では、図1に示されるように、プレート300は、つま先支持部110から後足部支持部130に至るように延びる形状を有している。
【0026】
プレート300は、ミッドソール100の曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を有している。プレート300は、ソール10の曲げ剛性を高める機能や、ミッドソール100のうちプレート300の下方に位置する部位(本実施形態では下側ミッドソール101)に均一に荷重を作用させる機能等を有している。プレート300は、繊維強化樹脂や非繊維強化樹脂からなる。この繊維強化樹脂に含まれる繊維としては、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ダイニーマ繊維(登録商標)、ザイロン繊維(登録商標)、ボロン繊維等が挙げられる。本実施形態では、前記繊維としてカーボン繊維が用いられている。
【0027】
図1図3及び図4に示されるように、ソール10は、つま先接地面11と、中足部接地面12と、を有している。
【0028】
つま先接地面11は、厚み方向につま先支持部110と重なっており、接地部を構成している。つま先接地面11は、ソール10が平坦面Pに載置された状態において平坦面Pに向かって凸となるように湾曲する形状を有している。本実施形態では、つま先接地面11は、アウトソール200の下面で構成されている。ただし、つま先支持部110の下面にアウトソール200が設けられず、つま先支持部110の下面がつま先接地面11を構成してもよい。
【0029】
中足部接地面12は、厚み方向に中足部支持部120と重なっており、接地部を構成している。中足部接地面12は、ソール10が平坦面Pに載置された状態において平坦面Pに向かって凸となるように湾曲する形状を有している。本実施形態では、中足部接地面12は、アウトソール200の下面で構成されている。ただし、中足部支持部120の下面にアウトソール200が設けられず、中足部支持部120の下面が中足部接地面12を構成してもよい。
【0030】
図1図3に示されるように、介在部140は、窪み部142と、内側連結部144と、外側連結部146と、を有している。なお、図2では、窪み部142が破線で示されており、アウトソール200と窪み部142との境界201が二点鎖線で示されている。
【0031】
窪み部142は、つま先接地面11と中足部接地面12とをつなぐ仮想的な曲面ISから着用者の足側に向かって窪む形状を有している。窪み部142は、足幅方向における中央部に形成されている。図1及び図3に示されるように、窪み部142は、下側ミッドソール101に形成されている。窪み部142は、アウトソール200に被覆されていてもよいし、被覆されていなくてもよい。窪み部142がアウトソール200に被覆される場合、そのアウトソール200の下面は仮想的な曲面ISよりも着用者の足側に位置する。
【0032】
内側連結部144は、足幅方向における窪み部142の内側(図3における左側)に形成されている。内側連結部144は、つま先支持部110と中足部支持部120とを連結している。図3に示されるように、ソール10は、厚み方向に内側連結部144と重なっており、接地部を構成する内側接地面14aを有している。内側接地面14aは、仮想的な曲面ISに一致している。本実施形態では、内側接地面14aは、アウトソール200の下面で構成されている。ただし、内側連結部144の下方に配置されたアウトソール200が省略され、内側接地面14aが内側連結部144の下面で構成されてもよい。
【0033】
外側連結部146は、足幅方向における窪み部142の外側(図3における右側)に形成されている。外側連結部146は、つま先支持部110と中足部支持部120とを連結している。図3に示されるように、ソール10は、厚み方向に外側連結部146と重なっており、接地部を構成する外側接地面14bを有している。外側接地面14bは、仮想的な曲面ISに一致している。本実施形態では、外側接地面14bは、アウトソール200の下面で構成されている。ただし、外側連結部146の下方に配置されたアウトソール200が省略され、外側接地面14bが外側連結部146の下面で構成されてもよい。
【0034】
図4に示されるように、仮想的な曲面IS及び窪み部142間の長さT11は、介在部140のうち窪み部142が設けられている部位の厚みT12の13%以上50%以下である。
【0035】
平面視における窪み部142の面積(図2において破線で示された窪み部142の面積)は、平面視における前方領域AR1の面積(図2において斜線が施された領域の面積)の35%以上50%以下である。前方領域AR1は、ミッドソール100の一部である。前方領域AR1は、フロントラインFLとリアラインRLとで囲まれる領域である。
【0036】
フロントラインFLは、シューズセンターSC上に位置しかつ足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かって第1長さL11の位置に位置する第1部位P1を通り、シューズセンターSCと直交するラインである。第1長さL11は、アッパー接続面100Sの全長L10の5%の長さである。
【0037】
リアラインRLは、シューズセンターSC上に位置しかつ足長方向におけるミッドソール100のアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かって第2長さL12の位置に位置する第2部位P2を通り、シューズセンターSCと直交するラインである。第2長さL12は、アッパー接続面100Sの全長L10の30%の長さである。
【0038】
図2に示されるように、足長方向における窪み部142の前端は、フロントラインFLよりも後方に位置しており、足長方向における窪み部142の後端は、リアラインRLよりも前方に位置している。
【0039】
窪み部142は、仮想的な曲面ISから着用者の足に向かって凸となる形状を有する単一の上向き凸面(以下、「上向き凸面142」と表記する。)で構成されている。上向き凸面142は、仮想的な曲面ISから着用者の足に向かって凸となるように湾曲する形状を有している。上向き凸面142は、頂部142aを含んでいる。前記長さT11は、仮想的な曲面ISと頂部142aとの間の寸法を意味する。なお、図2では、頂部142aが一点鎖線で示されている。
【0040】
図3に示されるように、上向き凸面142は、中央凸面a1と、内側凸面a2と、外側凸面a3と、を有している。
【0041】
中央凸面a1は、頂部142aを含んでいる。図1に示されるように、頂部142aは、足長方向における重なり部145の前方に形成されている。頂部142aの少なくとも一部は、ミッドソール100の母指球前領域AR2(図2を参照)に形成されている。なお、図2では、母指球前領域AR2がドット模様で示されている。
【0042】
母指球前領域AR2は、シューズ1の標準的な着用者の足の母指のMP関節の前方の部位と厚み方向に重なる領域である。母指球前領域AR2は、第3部位P3と、第4部位P4と、第5部位P5と、第6部位P6と、で囲まれる領域である。
【0043】
第3部位P3は、シューズセンターSC上に位置しかつ足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かってアッパー接続面100Sの全長L10の13%の部位である。
【0044】
第4部位P4は、シューズセンターSC上に位置しかつ足長方向におけるアッパー接続面100Sの前端部から後方に向かってアッパー接続面100Sの全長L10の18%の部位である。
【0045】
第5部位P5は、シューズセンターSCと直交しかつ第3部位P3を通る直線と、足幅方向におけるミッドソール100の内足側の端部と、の交点である。
【0046】
第6部位P6は、シューズセンターSCと直交しかつ第4部位P4を通る直線と、足幅方向におけるミッドソール100の内足側の端部と、の交点である。
【0047】
内側凸面a2は、中央凸面a1と内側接地面14aとを連結している。内側凸面a2は、足幅方向に中央凸面a1から離間するにしたがって次第に仮想的な曲面ISに近づくように傾斜する形状を有している。本実施形態では、内側凸面a2は、頂部142aを含んでいる。
【0048】
外側凸面a3は、中央凸面a1と外側接地面14bとを連結している。外側凸面a3は、足幅方向に中央凸面a1から離間するにしたがって次第に仮想的な曲面ISに近づくように傾斜する形状を有している。本実施形態では、外側凸面a3は、頂部142aを含んでいる。
【0049】
なお、内側凸面a2及び外側凸面a3の各々は、仮想的な曲面ISと実質的に直交していてもよい。この場合、頂部142aは、中央凸面a1にのみ形成されてもよい。
【0050】
次に、図5を参照しながら、着地時から蹴り出し時に至る間における介在部140の形状の変化について説明する。
【0051】
着地時から蹴り出し前においては、着用者の足のMP関節から介在部140にはそれほど大きな荷重は作用しない。一方、蹴り出し時には、着用者の足のMP関節から介在部140に大きな荷重が作用する。このため、ミッドソール100のうち窪み部142の周囲の部位に特に大きな圧縮荷重が作用する。
【0052】
本実施形態では、仮想的な曲面IS及び窪み部142間の長さT11が介在部140のうち窪み部142が設けられている部位の厚みT12の13%以上であり、平面視における窪み部142の面積が平面視における前方領域AR1の面積の35%以上であるため、蹴り出し時には、窪み部142の接地が抑制されつつ、主としてミッドソール100のうち窪み部142の周囲の部位が比較的大きく圧縮変形する。これにより、蹴り出し時に着用者の足首関節の角度が小さくなることが抑制されるため、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の角度変化が小さくなる。よって、走行時等における足の負担が軽減される。
【0053】
また、前記長さT11が前記厚みT12の50%以下であるため、走行に必要なミッドソール100の曲げ剛性が有効に確保される。その一方で、窪み部142を形成することによって窪み部142が形成されていない場合に比べてソール10の曲げ剛性が低下するため、外足側や内足側から着地した場合等、着地時の緩衝性が確保されるとともに、圧縮荷重が局所的に高くなりすぎることが抑制される。
【0054】
さらに、平面視における窪み部142の面積が平面視における前方領域AR1の面積の50%以下であるため、蹴り出し時における安定性が有効に確保される。
【0055】
また、窪み部142上にプレート300が位置されていることにより、蹴り出し時において、プレート300を通じてミッドソール100のうち窪み部142の周囲の部位に作用する荷重が均一化される。これにより、プレート300を有しない場合と比べて、ミッドソール100のうち窪み部142の周囲の部位の変形範囲が大きくなる。また、ソール10に対して大きな荷重が作用した場合においても、着用者が感じる底付き感が低減される。プレート300によって着地時及び蹴り出し時における足部の安定性が向上し、また、プレート300が足長方向に窪み部142を跨いでいるため、窪み部142周辺における局所的な硬度変化を着用者が感じることが緩和される。
【0056】
以下、図6図10を参照しながら、上記実施形態における変形例について説明する。
【0057】
(第1変形例)
図6に示されるように、窪み部142は、足長方向に長く延びる形状に形成されてもよい。この場合、頂部142aも足長方向に延びる形状を有している。足長方向における窪み部142の前端は、フロントラインFLよりも後方に位置しており、足長方向における窪み部142の後端は、リアラインRL上に位置している。
【0058】
(第2変形例)
図7に示されるように、窪み部142は、足幅方向における内側の端部から外側の端部に至るように延びる形状を有していてもよい。この場合、頂部142aも足幅方向における内側の端部から外側の端部に至るように延びる形状を有している。頂部142aの曲率は、着用者の足のMP関節の曲率に近似していることが望ましい。
【0059】
介在部140は、足長方向における窪み部142の前方に形成された前介在部147と、足長方向における窪み部142の後方に形成された後介在部148と、を有している。
【0060】
ソール10のうち前介在部147及び後介在部148の各々と重なる位置に形成された接地面は、仮想的な曲面ISと一致している。
【0061】
この態様では、接地から蹴り出しフェーズへの移行が促進される。
【0062】
(第3変形例)
図8に示されるように、窪み部142は、足幅方向における内側に形成された内側窪み部a4と、足幅方向における外側に形成された外側窪み部a5と、を有していてもよい。
【0063】
介在部140は、内側窪み部a4と外側窪み部a5との間に形成された中央連結部149を有している。中央連結部149は、前介在部147と後介在部148とを連結している。
【0064】
ソール10のうち前介在部147、後介在部148及び中央連結部149の各々と重なる位置に形成された接地面は、仮想的な曲面ISと一致している。
【0065】
この態様では、接地から蹴り出しフェーズへの移行が促進される。
【0066】
(第4変形例)
図9及び図10に示されるように、窪み部142は、足幅方向に互いに離間した位置に形成された一対の凹部143を有していてもよい。各凹部143は、足長方向に長く伸びる形状を有している。図9に示される例では、足長方向における各凹部143の前端は、フロントラインFLよりも後方に位置しており、足長方向における各凹部143の後端は、リアラインRL上に位置している。図10に示される例では、足長方向における内側に形成された凹部143の前端は、フロントラインFLに一致しており、足長方向における外側に形成された凹部143の前端は、フロントラインFLないし前方領域AR1のうち足幅方向における外側のラインに一致しており、足長方向における各凹部143の後端は、リアラインRLよりも前方に位置している。
【0067】
介在部140は、内側連結部144と、外側連結部146と、中央連結部149と、を有している。内側連結部144は、足幅方向における一対の凹部143の内側に形成されており、つま先支持部110と中足部支持部120とを連結している。外側連結部146は、足幅方向における一対の凹部143の外側に形成されており、つま先支持部110と中足部支持部120とを連結している。中央連結部149は、一対の凹部143間に形成されており、つま先支持部110と中足部支持部120とを連結している。
【0068】
ソール10のうち内側連結部144、外側連結部146及び中央連結部149の各々と重なる位置に形成された接地面は、仮想的な曲面ISと一致している。
【0069】
(第5変形例)
窪み部142は、例えば、下側ミッドソール101をその厚み方向に貫通する複数の貫通孔(図示略)で構成されてもよい。この場合、ソール10のうち厚み方向に窪み部142と重なる位置に形成された接地面は、仮想的なISと一致していてもよい。
【0070】
上述した例示的な実施形態は、以下に記載される態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0071】
[態様1]
シューズの一部を構成するソールであって、
着用者の足を支持するミッドソールを備え、
前記ミッドソールは、
着用者の足のつま先を支持するつま先支持部と、
前記着用者の足の中足部を支持する中足部支持部と、
前記つま先支持部と前記中足部支持部との間に介在する介在部と、を有し、
前記ソールは、
前記ソールの厚み方向に前記つま先支持部と重なっており、接地面を構成するつま先接地面と、
前記厚み方向に前記中足部支持部と重なっており、接地面を構成する中足部接地面と、を含み、
前記介在部は、前記つま先接地面と前記中足部接地面とをつなぐ仮想的な曲面から前記着用者の足側に向かって窪む形状を有する窪み部を有し、
前記仮想的な曲面及び前記窪み部間の長さは、前記介在部のうち前記窪み部が設けられている部位の厚みの13%以上50%以下であり、
前記ミッドソールは、シューズセンター上に位置しかつ前記ソールの足長方向における当該ミッドソールの前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の5%の第1部位を通り、前記シューズセンターと直交するフロントラインと、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の30%の第2部位を通り、前記シューズセンターと直交するリアラインと、で囲まれる前方領域を有し、
平面視における前記窪み部の面積は、平面視における前記前方領域の面積の35%以上50%以下である、ソール。
【0072】
一般に、ランニング動作等における蹴り出し時には、着用者の足のうちMP関節の前方の部位からソールに大きな荷重が作用する。このソールは、つま先支持部と中足部支持部との間に介在する介在部が窪み部を有し、仮想的な曲面及び窪み部間の長さが介在部のうち窪み部が設けられている部位の厚みの13%以上であり、かつ、平面視における窪み部の面積が平面視における前方領域の面積の35%以上であるため、蹴り出し時には、窪み部の接地が抑制されつつ、主としてミッドソールのうち窪み部の周囲の部位が比較的大きく圧縮変形する。これにより、蹴り出し時に着用者の足首関節の角度が小さくなることが抑制されるため、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の角度変化が小さくなる。よって、走行時等における足の負担が軽減される。
【0073】
また、仮想的な曲面及び窪み部間の長さが介在部のうち窪み部が設けられている部位の厚みの50%以下であるため、走行に必要なミッドソール100の曲げ剛性が有効に確保される。さらに、平面視における窪み部の面積が平面視における前方領域の面積の50%以下であるため、蹴り出し時における安定性が有効に確保される。
【0074】
[態様2]
前記窪み部は、前記仮想的な曲面から前記着用者の足に向かって凸となる形状を有する単一の上向き凸面で構成されている、態様1に記載のソール。
【0075】
[態様3]
前記上向き凸面は、前記仮想的な曲面から前記着用者の足に向かって凸となるように湾曲する形状を有し、
前記上向き凸面は、頂部を含む、態様2に記載のソール。
【0076】
[態様4]
前記ミッドソールは、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の13%の第3部位と、前記シューズセンター上に位置しかつ前記足長方向における前記前端部から後方に向かって前記ミッドソールの全長の18%の第4部位と、前記シューズセンターと直交しかつ前記第3部位を通る直線と前記ソールの足幅方向における前記ミッドソールの内足側の端部との交点である第5部位と、前記シューズセンターと直交しかつ前記第4部位を通る直線と前記足幅方向における前記ミッドソールの内足側の端部との交点である第6部位と、で囲まれる母指球前領域を有し、
前記頂部の少なくとも一部は、前記母指球前領域に形成されている、態様3に記載のソール。
【0077】
この態様では、蹴り出し時に比較的大きな圧縮荷重が作用する母指球前領域に頂部の少なくとも一部が形成されているため、着地時から蹴り出し時に至る間の足首関節の角度変化がより小さくなる。
【0078】
[態様5]
前記介在部は、前記ソールの厚み方向に前記着用者の足のMP関節と重なる重なり部を含み、
前記頂部は、前記足長方向における前記重なり部の前方に形成されている、態様3又は4に記載のソール。
【0079】
[態様6]
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向における中央部に形成されており、
前記介在部は、
前記足幅方向における前記窪み部の内側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する内側連結部と、
前記足幅方向における前記窪み部の外側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する外側連結部と、をさらに有し、
前記ソールは、前記厚み方向に前記内側連結部及び前記外側連結部の各々と重なっており、前記仮想的な曲面に一致する接地面を有する、態様1から5のいずれかに記載のソール。
【0080】
この態様では、着地時の衝撃緩衝性及び安定性を高めながら、荷重移動により蹴り出しフェーズへの移行が促進される。
【0081】
[態様7]
前記上向き凸面は、
前記頂部を含む中央凸面と、
前記中央凸面と前記内側連結部の下方に形成された前記接地面とを連結する内側凸面と、
前記中央凸面と前記外側連結部の下方に形成された前記接地面とを連結する外側凸面と、を有し、
前記内側凸面及び前記外側凸面の各々は、前記足幅方向に前記中央凸面から離間するにしたがって次第に前記仮想的な曲面に近づくように傾斜する形状を有する、態様6に記載のソール。
【0082】
この態様では、着地時の衝撃緩衝性及び安定性がより高まる。
【0083】
[態様8]
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向における内側の端部から外側の端部に至るように延びる形状を有する、請求項1から5のいずれかに記載のソール。
【0084】
この態様では、接地から蹴り出しフェーズへの移行が促進される。
【0085】
[態様9]
前記窪み部は、前記ソールの足幅方向に互いに離間した位置に形成された一対の凹部を有し、
前記一対の凹部の各々は、前記足長方向に長く伸びる形状を有し、
前記介在部は、
前記一対の凹部間に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する中央連結部と、
前記足幅方向における前記一対の凹部の内側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する内側連結部と、
前記足幅方向における前記一対の凹部の外側に形成されており、前記つま先支持部と前記中足部支持部とを連結する外側連結部と、を有し、
前記ソールは、前記厚み方向に前記中央連結部、前記内側連結部及び前記外側連結部の各々と重なっており、前記仮想的な曲面に一致する接地面を有する、態様1から5のいずれかに記載のソール。
【0086】
[態様10]
前記ミッドソール内に配置されており、前記ミッドソールの曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を有するプレートをさらに備え、
前記プレートは、前記窪み部上に配置されており、前記足長方向に前記窪み部を跨ぐ形状を有する、態様1から9のいずれかに記載のソール。
【0087】
この態様では、窪み部上にプレートが位置されていることにより、蹴り出し時において、プレートを通じてミッドソールのうち窪み部の周囲の部位に作用する荷重が均一化される。これにより、プレートを有しない場合と比べて、ミッドソールのうち窪み部の周囲の部位の変形範囲が大きくなる。また、ソールに対して大きな荷重が作用した場合においても、着用者が感じる底付き感が低減される。さらに、プレートによって着地時及び蹴り出し時における足部の安定性が向上し、また、プレートが足長方向に窪み部を跨いでいるため、窪み部周辺における局所的な硬度変化を着用者が感じることが緩和される。
【0088】
[態様11]
態様1から10のいずれかに記載のソールと、
前記ソールに接続されており、前記ソールとともに前記着用者の足の収容空間を形成するアッパーと、を備えるシューズ。
【0089】
なお、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0090】
1 シューズ、10 ソール、11 つま先接地面、12 中足部接地面、14a 内側接地面、14b 外側接地面、20 アッパー、100 ミッドソール、110 つま先支持部、120 中足部支持部、130 後足部支持部、140 介在部、142 窪み部、142a 頂部、143 凹部、144 内側連結部、145 重なり部、146 外側連結部、149 中央連結部、200 アウトソール、300 プレート、a1 中央凸面、a2 内側凸面、a3 外側凸面、AR1 前方領域、AR2 母指球前領域、IS 仮想的な曲面、SC シューズセンター。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10