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特開2024-124756購買管理システム、購買管理方法及び購買管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124756
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】購買管理システム、購買管理方法及び購買管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q30/0601 304
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032651
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 翼
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】オペレータの負担を軽減し、ヒューマンエラーを抑制できる購買管理システム等を提供する。
【解決手段】購買管理システムは、関連会社に設けられ、第1記憶部を有する関連会社側処理装置と、親会社に設けられ、第2記憶部を有する親会社側処理装置とを備え、関連会社側処理装置は、関連会社の識別情報と、商品の識別情報と、商品の発注条件を示す発注条件情報と、商品の購買が親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを第1記憶部に記憶させ、発注対象となる商品が入力された場合、入力された商品が集中購買の対象であるか否かを記憶された発注条件マスタに基づいて判定し、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合、発注条件マスタの発注条件情報に基づいて商品の発注条件を設定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理システムであって、
前記関連会社に設けられ、第1記憶部を有する関連会社側処理装置と、
前記親会社に設けられ、第2記憶部を有する親会社側処理装置と
を備え、
前記関連会社側処理装置は、
前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記憶させ、
発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定し、入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定する
購買管理システム。
【請求項2】
前記関連会社側処理装置は、前記集中購買の対象であると判定した前記商品の入荷情報が入力された場合、前記集中購買による前記親会社の仕入実績及び売上実績を示す実績情報を生成する
請求項1に記載の購買管理システム。
【請求項3】
前記関連会社側処理装置は、前記発注条件を設定した前記商品を発注する発注指示が入力された場合、前記発注条件を含む発注情報を生成して前記第1記憶部に記憶させる
請求項1に記載の購買管理システム。
【請求項4】
前記発注情報は、前記商品の納期を示す納期情報を含み、
前記親会社側処理装置は、前記商品の前記納期情報が入力された場合、入力された前記納期情報に基づいて、前記第1記憶部に記憶された前記発注情報を更新する
請求項3に記載の購買管理システム。
【請求項5】
前記関連会社側処理装置は、前記発注指示が入力された前記商品の発注を前記親会社に依頼する発注依頼情報を前記発注情報に基づいて生成し、生成した前記発注依頼情報を前記第2記憶部に記憶させ、
前記親会社側処理装置は、前記第2記憶部に記憶された前記発注依頼情報に基づいて、前記仕入先への発注書を生成する
請求項3に記載の購買管理システム。
【請求項6】
前記関連会社側処理装置は、前記関連会社の識別情報、前記商品の識別情報、前記発注条件情報を含む前記発注条件マスタを生成して前記第1記憶部及び前記第2記憶部とに記憶させ、
前記親会社側処理装置は、前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記憶された前記発注条件マスタを、前記集中購買情報を付加することでそれぞれ更新する
請求項1に記載の購買管理システム。
【請求項7】
親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理方法であって、
前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶することと、
前記関連会社において発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定することと、
入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定することと
を含む購買管理方法。
【請求項8】
親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理プログラムであって、
前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶する処理と、
前記関連会社において発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定する処理と、
入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定する処理と
をコンピュータに実行させる購買管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購買管理システム、購買管理方法及び購買管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、購買者(関連会社等)が代理購買者(親会社等)を介して商品を購入する集中購買を管理する購買管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の購買管理システムでは、集中購買における購買情報の整合性をとるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-117401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような購買管理システムでは、代理購買者が集中購買を行うか否かの判断、購買者から代理購買者への購買依頼、購買者が商品の納入を受けた場合の納入実績及び売り上げ実績の連絡については、連絡等の各種連絡を電話やメール等で行い、各社のオペレータが連絡内容に基づいて手動でデータ更新を行う必要があり、オペレータの負担となり、ヒューマンエラーが発生する要因となっていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、オペレータの負担を軽減し、ヒューマンエラーを抑制することができる購買管理システム、購買管理方法及び購買管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る購買管理システムは、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理システムであって、前記関連会社に設けられ、第1記憶部を有する関連会社側処理装置と、前記親会社に設けられ、第2記憶部を有する親会社側処理装置とを備え、前記関連会社側処理装置は、前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを第1記憶部に記憶させ、発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定し、入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定する。
【0007】
また、本発明に係る購買管理方法は、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理方法であって、前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶することと、前記関連会社において発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定することと、入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定することとを含む。
【0008】
また、本発明に係る購買管理プログラムにおいて、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理プログラムであって、前記関連会社の識別情報と、前記商品の識別情報と、前記商品の発注条件を示す発注条件情報と、前記商品の購買が前記親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶する処理と、前記関連会社において発注対象となる前記商品が入力された場合、入力された前記商品が前記集中購買の対象であるか否かを記憶された前記発注条件マスタに基づいて判定する処理と、入力された前記商品が前記集中購買の対象であると判定した場合、前記発注条件マスタの前記発注条件情報に基づいて前記商品の発注条件を設定する処理とをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、オペレータの負担を軽減し、ヒューマンエラーを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、関連会社が親会社を介して仕入先から商品の購買を行う集中購買における業務の流れの一例を概略的示す図である。
図2図2は、購買管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、関連会社側処理装置の記憶部に記憶される会社別制御マスタ、発注条件マスタ、発注データ及び仕入データの各データの例を模式的に示す図である。
図4図4は、親会社側処理装置の記憶部に記憶される会社別制御マスタ、発注条件マスタ、発注データ、受注データ、仕入データ及び売上データの各データの例を模式的に示す図である。
図5図5は、購買管理システムSYSの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6図6は、操作画面の一例を示す図である。
図7図7は、操作画面の一例を示す図である。
図8図8は、操作画面の一例を示す図である。
図9図9は、操作画面の一例を示す図である。
図10図10は、操作画面の一例を示す図である。
図11図11は、操作画面の一例を示す図である。
図12図12は、操作画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る購買管理システム、購買管理方法及び購買管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0012】
[1.構成]
本実施形態に係る購買管理システムの構成の一例について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る購買管理システムは、親会社に関連する関連会社が仕入先から商品の購買を行う場合の購買業務を管理する。具体的には、購買管理システムは、関連会社が親会社を介して仕入先から商品の購買を行う集中購買を管理する。集中購買では、集中購買判断、購入依頼、受入の流れで業務を行う。以下、各業務について説明する。
【0013】
<業務の流れ>
図1は、関連会社が親会社を介して仕入先から商品の購買を行う集中購買における業務の流れの一例を概略的示す図である。
【0014】
<集中購買判断>
関連会社が新規に購入したい商品がある場合、集中購買判断を行う。集中購買判断において、関連会社は、親会社に対して、新規に購入したい商品が集中購買すべき商品か否かを確認する。親会社は、関連会社からの確認を受けて、当該商品が集中購買すべき商品か否かを判断し、判断結果を関連会社に連絡する。
【0015】
<購入依頼>
親会社から商品が集中購買の対象とすべき旨の判断が得られた場合、関連会社は、親会社に対して当該商品の集中購買を依頼する。親会社は、関連会社から集中購買の依頼を受けた場合、仕入先に対する発注を行う。親会社は、仕入先から納期の連絡を受けた場合、当該納期を関連会社に連絡する。
【0016】
<受入>
本実施形態において、取引上は、仕入先から親会社に商品が販売され、親会社から関連会社に当該商品が販売される。商品の実物は、仕入先から関連会社に直送される。仕入先から商品を受け取った場合、関連会社は、当該関連会社における仕入の計上を行う。また、関連会社は、親会社に対して商品を受け取った旨を連絡する。親会社は、関連会社からの連絡を受けて、仕入先に対する仕入の計上、関連会社に対する売り上げの計上等の各処理を行う。
【0017】
図2は、購買管理システムSYSの構成の一例を示すブロック図である。購買管理システムSYSは、図2に示すように、関連会社側処理装置100と、親会社側処理装置200と、ネットワーク300とを備える。関連会社側処理装置100は、関連会社に設けられる。関連会社が複数の場合、関連会社側処理装置100は、関連会社毎に設けられる。親会社側処理装置200は、親会社に設けられる。関連会社側処理装置100及び親会社側処理装置200は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、関連会社側処理装置100及び親会社側処理装置200は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0018】
関連会社側処理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108とを備えている。また、親会社側処理装置200は、制御部202と、通信インターフェース部204と、記憶部206と、入出力インターフェース部208とを備えている。関連会社側処理装置100及び親会社側処理装置200が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0019】
制御部102は、関連会社側処理装置100を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)等である。制御部102は、情報処理として、記憶部106に記憶された各種データに基づいて処理を実行する。制御部202は、親会社側処理装置200を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、情報処理として、記憶部206に記憶された各種データに基づいて処理を実行する。制御部102、202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102、202の具体的な処理内容については、後述する。
【0020】
通信インターフェース部104、204は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、関連会社側処理装置100及び親会社側処理装置200をそれぞれネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104、204は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、関連会社側処理装置100と親会社側処理装置200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。また、ネットワーク300は、関連会社側処理装置100及び親会社側処理装置200と、サーバ400とを相互に通信可能に接続する機能を有してもよい。この場合、記憶部106、206に格納されるデータは、例えばサーバ400に格納されてもよい。
【0021】
入出力インターフェース部108、208には、入力装置112、212および出力装置114、214が接続されている。出力装置114、214には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112、212には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114、214をモニタ114、214とし、入力装置112、212をキーボード112、212またはマウス112、212として記載する場合がある。
【0022】
記憶部106、206には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106、206には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106、206として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0023】
記憶部106は、会社別制御マスタ106a、発注条件マスタ106b、発注データ106c及び仕入データ106d等を格納する。図3は、会社別制御マスタ106a、発注条件マスタ106b、発注データ106c及び仕入データ106dの各データの例を模式的に示す図である。
【0024】
図3に示すように、会社別制御マスタ106aは、関連会社の識別情報を示すデータである。会社別制御マスタ106aは、会社番号を示す「会社No」と、親会社及び関連会社の種別を示す「会社フラグ」とを含む。
【0025】
発注条件マスタ106bは、関連会社における商品の発注条件に関する情報である発注条件情報を示すデータである。発注条件マスタ106bは、会社番号を示す「会社No」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、集中購買の対象か否かの集中購買情報を示す「集中購買フラグ」と、購入する商品の標準的な購入単価、すなわち集中購買を行わない場合の商品の購入単価を示す「購入単価」と、親会社により発注条件マスタ106bの更新が行われたか否かを示す「親会社更新フラグ」とを含む。
【0026】
発注データ106cは、関連会社における商品の発注処理の内容を示すデータである。発注データ106cは、発注処理の識別情報を示す「発注番号」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の購買数量を示す「数量」と、商品の購買単価を示す「購買単価」と、合計の購買金額を示す「購買金額」と、親会社に対する発注依頼を行ったか否かを示す「発注依頼済みフラグ」と、親会社により納期情報の更新が行われたか否かを示す「納期回答済みフラグ」とを含む。
【0027】
仕入データ106dは、関連会社における商品の仕入に関する情報を示すデータである。仕入データ106dは、発注処理の識別情報を示す「発注番号」と、仕入の識別情報を示す「仕入番号」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の購買数量を示す「数量」と、入荷連携が行われたか否かを示す「入荷連携済フラグ」とを含む。
【0028】
記憶部206は、会社別制御マスタ206a、発注条件マスタ206b、発注データ206c、受注データ206d、仕入データ206e及び売上データ206f等を格納する。図4は、会社別制御マスタ206a、発注条件マスタ206b、発注データ206c、受注データ206d、仕入データ206e及び売上データ206fの各データの例を模式的に示す図である。
【0029】
図4に示すように、会社別制御マスタ206aは、親会社の識別情報を示すデータである。会社別制御マスタ206aは、会社番号を示す「会社No」と、親会社及び関連会社の種別を示す「会社フラグ」とを含む。
【0030】
発注条件マスタ206bは、親会社における商品の発注条件に関する情報である発注条件情報を示すデータである。発注条件マスタ206bは、会社番号を示す「会社No」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、集中購買の対象か否かの集中購買情報を示す「集中購買フラグ」と、集中購買を行う場合の購入単価を示す「購入単価」と、集中購買を行う場合に親会社から関連会社に販売する商品の単価、すなわち関連会社が集中購買により購入する場合の商品の購入単価を示す「集中購買単価」と、親会社により発注条件マスタ206bの更新が行われたか否かを示す「親会社更新フラグ」とを含む。
【0031】
発注データ206cは、親会社における商品の発注処理の内容を示すデータである。発注データ206cは、発注処理の識別情報を示す「発注番号」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の購買数量を示す「数量」と、商品の購買単価を示す「購買単価」と、合計の購買金額を示す「購買金額」と、親会社により納期情報の更新が行われたか否かを示す「納期回答済みフラグ」とを含む。
【0032】
受注データ206dは、親会社における商品の受注処理の内容を示すデータである。受注データ206dは、受注処理の識別情報を示す「受注番号」と、商品の販売先の識別情報を示す「得意先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の販売数量を示す「数量」と、商品の販売単価を示す「販売単価」と、合計の販売金額を示す「販売金額」と、親会社により納期情報の更新が行われたか否かを示す「納期回答済みフラグ」とを含む。
【0033】
仕入データ206eは、親会社における商品の仕入に関する情報を示すデータである。仕入データ206eは、発注処理の識別情報を示す「発注番号」と、仕入の識別情報を示す「仕入番号」と、仕入先の識別情報を示す「仕入先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の購買数量を示す「数量」とを含む。
【0034】
売上データ206fは、親会社における商品の売上に関する情報を示すデータである。売上データ206fは、受注処理の識別情報を示す「受注番号」と、売上の識別情報を示す「売上番号」と、商品の販売先の識別情報を示す「得意先コード」と、商品の納入先を示す「納入場所コード」と、商品の納期情報を示す「納期」と、商品の識別情報を示す「商品コード」と、商品の購買数量を示す「数量」とを含む。
【0035】
[2.処理の具体例]
次に、制御部102、202が実行する処理の具体例について、詳細に説明する。ここでは、購買管理システムSYSで実行される処理の具体例を、図5から図12を参照して説明する。図5は、購買管理システムSYSの処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6から図12は、関連会社側処理装置100又は親会社側処理装置200における操作画面の一例を示す図である。なお、図6から図12では、操作画面と、当該操作画面での操作に関連するデータとを対応付けて示している。
【0036】
<集中購買判断に関する処理>
図5に示すように、購買管理システムSYSは、まず、集中購買判断に関する処理を行う。具体的には、関連会社側処理装置100において、発注条件マスタが入力された場合(ステップS101)、制御部102は、記憶部(第1記憶部、第2記憶部)106、206に発注条件マスタを記憶する(ステップS102)。
【0037】
図6に示すように、制御部102は、関連会社側処理装置100において発注条件マスタを入力する場合、モニタ114に操作画面F1を表示する。操作画面F1には、例えば会社No、商品コード、仕入先コード、集中購買フラグ、購入単価の入力欄が表示される。なお、集中購買フラグの欄については、関連会社側処理装置100において入力できないようになっている。図6に示す例では、会社Noとして、関連会社Aを示す数字である「250」が入力される。また、商品コードとして、商品001を示す「SHO0000001」が入力される。また、仕入先コードとして、仕入先Xを示す「SIIRESAKI-X」が入力される。また、購入単価として、「3900(円)」が入力される。制御部102は、会社No、商品コード及び仕入先コードが入力された場合、各入力欄に対応する位置(例えば、入力欄の右側)に、入力内容に対応する会社名、商品名及び仕入先名を表示する。
【0038】
制御部102は、入力内容に基づいて、関連会社向けの発注条件マスタ106bを関連会社側処理装置100の記憶部106に記憶させ、親会社向けの発注条件マスタ206bを親会社側処理装置200の記憶部206に記憶させる。なお、このときに記憶部106、206に記憶させる発注条件マスタ106b、206bの例を、図6に示している。なお、発注条件マスタ206bを記憶部206に記憶させる場合、例えば操作画面F1にて入力された情報を通信インターフェース部104からネットワーク300を介して親会社側処理装置200に送信し、親会社側処理装置200において、制御部204が受信した情報に基づいて記憶部206に発注条件マスタ206bを記憶させることができる。
【0039】
親会社側処理装置200において、記憶部206に記憶された発注条件マスタ206bにアクセスするように操作が行われた場合、制御部202は、図7に示すように、発注条件マスタ206bの内容を示す操作画面F2をモニタ214に表示する。操作画面F2には、会社No、商品コード、仕入先コード、集中購買フラグ、購入単価及び集中購買単価の入力欄が表示される。なお、集中購買フラグの欄については、親会社側処理装置200においては入力可能となっている。
【0040】
親会社側では、発注条件マスタ206bの内容に基づいて、集中購買を行うか否かの判断が行われる。例えば、発注条件マスタ206bに指定される仕入先から購買を行う場合に、集中購買を行わない場合の標準単価よりも安価で購入が可能である場合に、集中購買を行うと判断することができる。なお、集中購買の判断基準については、他の態様であってもよい。以下、集中購買を行った場合の購入単価が3000円であり、集中購買を行うと判断された場合について説明する。集中購買を行う場合、親会社側処理装置200により集中購買フラグの欄にチェックを入れるようにする。また、購入単価の欄に「3000」を入力し、集中購買単価の欄に「3500」を入力する。なお、集中購買単価については、親会社側で適宜設定することができる。
【0041】
制御部202は、入力内容に基づいて、関連会社側処理装置100の記憶部106に記憶される発注条件マスタ106b、及び親会社側処理装置200の記憶部206に記憶される発注条件マスタ206bを更新する。なお、このときに更新された発注条件マスタ106b、206bの例を、図7に示している。図7に示す例において、制御部202は、集中購買フラグの欄にチェックが入ることにより、発注条件マスタ106bの集中購買フラグが0から1に更新する。また、制御部202は、購入単価、集中購買単価が上記のように入力されることにより、それぞれ購入単価を3900から3000に更新し、集中購買単価を0から3500に更新する。また、親会社側の操作画面F2で更新が行われることで、制御部202は、親会社更新フラグを0から1に更新する。
【0042】
<購入依頼に関する処理>
集中購買判断に関する処理が完了した後、購買管理システムSYSは、購入依頼に関する処理を行う。具体的には、関連会社側処理装置100において、発注入力に関する操作画面F3をモニタ114に表示する。図8に示すように、操作画面F3には、発注番号、商品コード、仕入先コード、納入場所コード、数量、購買単価、購買金額、及び納期の入力欄が表示される。
【0043】
発注対象となる商品の商品コードが入力された場合(ステップS105)、制御部102は、入力された商品が集中購買の対象であるか否かを発注条件マスタ106bに基づいて判定する(ステップS106)。ステップS106の判定において、制御部102は、発注条件マスタ106bの集中購買フラグが「1」である場合に集中購買の対象であると判定し、「0」である場合に集中購買の対象ではないと判定する。
【0044】
制御部102は、入力された商品が集中購買の対象ではないと判定した場合(ステップS106のNo)、処理を終了する。また、当該判定において、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合(ステップS106のYes)、制御部102は、発注条件マスタ106bの発注条件情報に基づいて、商品の発注条件を設定する(ステップS107)。ステップS107において、制御部102は、操作画面F3の仕入先コードとして、親会社を示す「OYA00000-1」を自動で入力する。また、制御部102は、操作画面F3の購買単価として、発注条件マスタ206bの集中購買単価である「3500」を採用して自動で入力する。発注条件マスタ106b、206bに基づいて自動で入力を行うため、手間を省くことができ、ヒューマンエラーを抑制できる。なお、納入場所コード、数量、納期については、関連会社入力装置100のオペレータが入力する。数量が入力された場合、制御部102は、数量に購買単価を乗じた購買金額を算出し、購買金額の入力欄に自動で入力する。
【0045】
制御部102は、商品の発注条件を設定した後、設定した発注条件に基づいて発注データ106cを生成し、記憶部106に発注データ106cを記憶する(ステップS108)。なお、このときに記憶部106に記憶される発注データ106cの例を、図8に示している。図8に示すように、制御部102は、設定した発注条件及び入力された内容に基づいて、発注データ106cを生成する。制御部102は、発注データ106cを生成する段階では、発注依頼済みフラグ及び納期回答済みフラグをそれぞれ「0」と設定する。
【0046】
発注データ106cが記憶部106に記憶された後、親会社側に正式に商品の発注を依頼する発注依頼の入力があった場合(ステップS109)、制御部102は、発注データ106cの発注依頼済みフラグを0から1に更新し、発注依頼書を発行する(ステップS110)。図9に示すように、制御部102は、発注依頼書を発行するための操作画面F4をモニタ114に表示する。操作画面F4には、発注依頼書に記載する内容が抽出された状態で表示される。
【0047】
また、発注依頼の入力があった場合、制御部102は、親会社向けの発注データ206c及び受注データ206dを発注依頼情報として生成して、親会社側処理装置200の記憶部206に記憶する(ステップS111)。ステップS111で生成される発注データ206c及び受注データ206dの例を、図9に示している。図9に示すように、制御部102は、発注データ106cの内容に基づいて、発注データ206c及び受注データ206dを生成する。なお、制御部102は、発注データ206cの仕入先コードとして、親会社が商品を購入する仕入先の会社を示す「SIIRESAKI-X」を入力する。また、制御部102は、発注データ206cの購買単価として、親会社が商品を購入する際の購入単価である、発注条件マスタ206bの購入単価「3000(円)」を採用して入力する。また、制御部102は、受注データ206dの得意先コードとして、親会社が商品を販売する販売先である関連会社A、すなわち発注条件マスタ106bの会社Noを示す「250」を採用して入力する。また、制御部102は、受注データ206dの購買単価として、親会社が商品を関連会社に販売する際の単価である、発注条件マスタ206bの集中購買単価「3500(円)」を採用して入力する。
【0048】
発注データ206c及び受注データ206dが記憶部206に記憶された後、親会社側処理装置200において発注書を出力する旨の入力があった場合、制御部202は、発注書を発行する(ステップS112)。図10に示すように、制御部202は、仕入先向けの発注書を発行するための操作画面F5をモニタ214に表示する。操作画面F5には、発注書に記載する内容が抽出された状態で表示される。
【0049】
仕入先に発注書が送付された後、親会社側で仕入先から納期情報を得た場合、オペレータ等により、親会社側処理装置200に納期情報が入力される(ステップS113)。納期情報が入力された場合、制御部202は、関連会社側処理装置100の記憶部106に記憶される発注データ106c及び親会社側処理装置200の記憶部206に記憶される発注データ206cを更新する(ステップS114)。ステップS114において、制御部202は、図11に示すように、納期情報を更新するための操作画面F6をモニタ214に表示する。操作画面F6は、上記した発注入力に関する操作画面F3に対応し、納期を入力する欄のみ入力又は更新が可能となっている。ステップS114で生成される発注データ106c及び発注データ206cの例を、図11に示している。図11に示すように、制御部202は、入力された納期情報に基づいて、発注データ106c及び発注データ206cの納期の欄を更新し、それぞれ納期回答済みフラグを0から1に更新する。図11に示す例では、納期が2023年1月31日から2023年1月25日に更新される。
【0050】
<受入に関する処理>
購入依頼に関する処理が完了した後、購買管理システムSYSは、受入に関する処理を行う。具体的には、仕入先から関連会社に商品の納入があった場合、関連会社側処理装置100において仕入入力を行う(ステップS115)。制御部102は、仕入入力に基づいて、関連会社向けの仕入データ106dを生成し、記憶部106に記憶する(ステップS116)。また、制御部102は、仕入入力に基づいて、親会社向けの仕入データ206e及び売上データ206fを含む実績データ生成し、親会社側処理装置200の記憶部206に記憶する(ステップS117)。
【0051】
ステップS115において、制御部102は、仕入入力に関する操作画面F7をモニタ114に表示する。図12に示すように、操作画面F7には、仕入番号、発注番号、商品コード、仕入先コード、納入場所コード、数量、購買単価、購買金額、及び納期の欄が表示される。このうち、仕入番号、発注番号及び数量の欄が入力可能となっている。オペレータは、仕入番号及び発注番号に対応する商品について、仕入先から納品された数量に基づいて、数量の欄に数字を入力することができる。これにより、仕入先から商品が分納された場合でも対応することができる。この場合、同一の発注番号に対して、仕入番号が異なる仕入データ106dが生成される。
【0052】
ステップS116で生成される仕入データ106dと、ステップS117で生成される仕入データ206e及び売上データ206fとの例を、図12に示している。図12に示すように、制御部102は、記憶部106に記憶される発注データ106cを参照して仕入データ106dを生成する。制御部102は、仕入データ106dを生成した段階においては、入荷連携済みフラグを0とする。
【0053】
また、図12に示すように、制御部102は、親会社側処理装置200の記憶部206に記憶される発注データ206cを参照して仕入データ206eを生成する。また、制御部102は、親会社側処理装置200の記憶部206に記憶される受注データ206dを参照して売上データ206fを生成する。制御部102は、仕入データ206e及び売上データ206fを生成して、親会社側処理装置200の記憶部206に記憶させた場合に、入荷連携済みフラグを1に更新する。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る購買管理システムSYSは、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理システムSYSであって、関連会社に設けられ、記憶部106を有する関連会社側処理装置100と、親会社に設けられ、記憶部206を有する親会社側処理装置200とを備え、関連会社側処理装置100は、関連会社の識別情報と、商品の識別情報と、商品の発注条件を示す発注条件情報と、商品の購買が親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶部106及び記憶部206に記憶させ、発注対象となる商品が入力された場合、入力された商品が集中購買の対象であるか否かを記憶部106及び記憶部206に記憶された発注条件マスタに基づいて判定し、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合、発注条件マスタの発注条件情報に基づいて商品の発注条件を設定する。
【0055】
また、本実施形態に係る購買管理方法は、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理方法であって、関連会社の識別情報と、商品の識別情報と、商品の発注条件を示す発注条件情報と、商品の購買が親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶することと、関連会社において発注対象となる商品が入力された場合、入力された商品が集中購買の対象であるか否かを記憶された発注条件マスタに基づいて判定することと、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合、発注条件マスタの発注条件情報に基づいて商品の発注条件を設定することとを含む。
【0056】
また、本実施形態に係る購買管理方法は、親会社に関連する関連会社が商品の購買を行う場合の購買業務を管理する購買管理プログラムであって、関連会社の識別情報と、商品の識別情報と、商品の発注条件を示す発注条件情報と、商品の購買が親会社を介して仕入先に発注を行う集中購買の対象か否かを示す集中購買情報と、を対応付けた発注条件マスタを記憶装置に記憶する処理と、関連会社において発注対象となる商品が入力された場合、入力された商品が集中購買の対象であるか否かを記憶された発注条件マスタに基づいて判定する処理と、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合、発注条件マスタの発注条件情報に基づいて商品の発注条件を設定する処理とをコンピュータに実行させる。
【0057】
本実施形態によれば、入力された商品が集中購買の対象であると判定した場合、発注条件マスタの発注条件情報に基づいて商品の発注条件を自動的に設定することができるため、オペレータの手間を削減し、ヒューマンエラーを防止することができる。
【0058】
本実施形態に係る購買管理システムSYSにおいて、関連会社側処理装置100は、集中購買の対象であると判定した商品の入荷情報が入力された場合、集中購買による親会社の仕入実績及び売上実績を示す実績情報を生成する。この構成によれば、集中購買に対して、関連会社の実績情報を親会社に供給することで、親会社の仕入先に対する仕入と関連会社に対する売上を自動的に計上することができる。これにより、メールや電話などの手法での連絡が不要となり、オペレータの手間を削減し、関連会社と親会社との間の連絡漏れを防止することができる。
【0059】
本実施形態に係る購買管理システムSYSにおいて、関連会社側処理装置100は、発注条件を設定した商品を発注する発注指示が入力された場合、発注条件を含む発注情報を生成して記憶部106に記憶させる。この構成によれば、発注指示が入力された場合、発注条件を含む発注情報を生成して自動的に記憶部106に記憶させるため、メールや電話などの手法での連絡が不要となり、オペレータの手間を削減し、関連会社と親会社との間の連絡漏れを防止することができる。
【0060】
本実施形態に係る購買管理システムSYSにおいて、発注情報は、商品の納期を示す納期情報を含み、親会社側処理装置200は、商品の納期情報が入力された場合、入力された納期情報に基づいて、記憶部106に記憶された発注情報を更新する。この構成によれば、納期情報が入力された場合、入力された納期情報に基づいて、記憶部106に記憶された発注情報を自動的に更新するため、メールや電話などの手法での連絡が不要となり、オペレータの手間を削減し、関連会社と親会社との間の連絡漏れを防止することができる。
【0061】
本実施形態に係る購買管理システムSYSにおいて、関連会社側処理装置100は、発注指示が入力された商品の発注を親会社に依頼する発注依頼情報を発注情報に基づいて生成し、生成した発注依頼情報を記憶部206に記憶させ、親会社側処理装置200は、記憶部206に記憶された発注依頼情報に基づいて、仕入先への発注書を生成する。この構成によれば、親会社側処理装置200においては、関連会社側処理装置100で生成される発注依頼情報に基づいて仕入先への発注書を生成するため、オペレータの手間を削減し、関連会社と親会社との間の連絡漏れを防止することができる。
【0062】
本実施形態に係る購買管理システムSYSにおいて、関連会社側処理装置100は、関連会社の識別情報、商品の識別情報、発注条件情報を含む発注条件マスタを生成して記憶部106及び記憶部206とに記憶させ、親会社側処理装置200は、記憶部106及び記憶部206に記憶された発注条件マスタを、集中購買情報を付加することでそれぞれ更新する。この構成によれば、親会社側処理装置200で集中購買情報を入力することにより、記憶部106及び記憶部206に記憶された発注条件マスタ106b、206bが自動的に更新されるため、メールや電話などの手法での連絡が不要となり、オペレータの手間を削減し、関連会社と親会社との間の連絡漏れを防止することができる。
【0063】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0066】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0067】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0068】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0069】
また、購買管理システムSYSに関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0070】
例えば、購買管理システムSYSが備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて購買管理システムSYSに機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0071】
また、このコンピュータプログラムは、購買管理システムSYSに対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0072】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0073】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0074】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0075】
また、購買管理システムSYSは、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、購買管理システムSYSは、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0076】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、関連会社が親会社を介して仕入先から商品の購買を行う集中購買を実施する製造業において有用である。
【符号の説明】
【0078】
SYS 購買管理システム
100 関連会社側処理装置
200 親会社側処理装置
102,202 制御部
104,204 通信インターフェース部
106,206 記憶部
106a,206a 会社別制御マスタ
106b,206b 発注条件マスタ
106c,206c 発注データ
106d,206e 仕入データ
108,208 入出力インターフェース部
112,212 入力装置
114,214 出力装置
206d 受注データ
206f 売上データ
208 出力インターフェース部
300 ネットワーク
400 サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12