IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 清水 秀男の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124803
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】バスフレーム
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/16 20060101AFI20240906BHJP
   A47K 3/00 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
A47K3/16
A47K3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032719
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】501186069
【氏名又は名称】清水 秀男
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】清水 秀男
【テーマコード(参考)】
2D005
2D132
【Fターム(参考)】
2D005FA00
2D132EA06
(57)【要約】
【課題】簡単に浴槽の雰囲気を変えられるように意匠を変更することができるバスフレームを提供する。
【解決手段】浴槽1の周囲に設置されて浴槽1を支持するバスフレーム10であって、浴槽1の側面を覆う被覆部20,30を有しており、被覆部20,30は、枠部材40,50と、枠部材40,50に対して交換可能に構成されたパネル部材60,70とを有しているバスフレーム10とした。また、被覆部20は、浴槽1を支持する本体部材11に対して、下部21を支点にして上部22が開閉するように構成されており、被覆部20の上部22と本体部材11とが係止手段で係止されて閉状態とすることで通常使用状態を保持するように構成されており、係止手段を解除して被覆部20の下部21を支点にして上部22を本体部材11に対して開状態にすることで、枠部材40からパネル部材60を取り外して交換可能な状態となるように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の周囲に設置されて該浴槽を支持するバスフレームであって、
前記浴槽の側面を覆う被覆部を有しており、
該被覆部は、その意匠を変更可能に構成されていることを特徴とするバスフレーム。
【請求項2】
前記被覆部は、枠部材と、該枠部材に対して交換可能に構成されたパネル部材とを有しており、該パネル部材を交換することで前記被覆部の意匠が変更されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバスフレーム。
【請求項3】
前記被覆部は、前記浴槽を支持する本体部材に対して、下部を支点にして上部が開閉するように構成されており、
前記被覆部の前記上部と前記本体部材とが係止手段で係止されて閉状態とすることで通常使用状態を保持するように構成されており、
前記係止手段を解除して前記被覆部の前記下部を支点にして前記上部を前記本体部材に対して開状態にすることで、前記枠部材から前記パネル部材を取り外して交換可能な状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のバスフレーム。
【請求項4】
前記被覆部は、前記枠部材に対して前記パネル部材を横方向にスライド移動させて取り外すことで交換可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のバスフレーム。
【請求項5】
前記被覆部は、前記枠部材に前記パネル部材を保持する保持部材を有しており、
前記保持部材を取り外すことで、前記枠部材から前記パネル部材が取り外し可能な状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のバスフレーム。
【請求項6】
前記保持部材は、前記被覆部に取り付けた状態で、その外面が前記パネル部材のパネル面と面一となるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のバスフレーム。
【請求項7】
前記本体部材には、前記浴槽を支持する複数の支持部材が、内側に向けて突出形成されており、
前記支持部材をそれぞれ前記浴槽に押圧して固定することで、前記浴槽を支持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバスフレーム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、浴槽を囲うバスフレームに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室に設置される浴槽(バスタブ)は、設置されたときの状態でそのまま利用し続けるのが通常であった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-28368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに対し、浴槽の雰囲気を変えたいときには、従来は浴槽ごと入れ替えるしかなかった。しかしながら、浴槽を入れ替えるのは大ごとであり、頻繁に変えることは難しかった。また、季節毎に浴槽の雰囲気を変えたい等の手軽に浴槽の雰囲気を変える要望には応えることはできず、問題となっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単に浴槽の雰囲気を変えることができるバスフレームを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成するために、本発明は、浴槽の周囲に設置されて該浴槽を支持するバスフレームであって、前記浴槽の側面を覆う被覆部を有しており、該被覆部は、その意匠を変更可能に構成されているバスフレームとしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、前記被覆部は、枠部材と、該枠部材に対して交換可能に構成されたパネル部材とを有しており、該パネル部材を交換することで前記被覆部の意匠が変更されるように構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【0008】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、前記被覆部は、前記浴槽を支持する本体部材に対して、下部を支点にして上部が開閉するように構成されており、前記被覆部の前記上部と前記本体部材とが係止手段で係止されて閉状態とすることで通常使用状態を保持するように構成されており、前記係止手段を解除して前記被覆部の前記下部を支点にして前記上部を前記本体部材に対して開状態にすることで、前記枠部材から前記パネル部材を取り外して交換可能な状態となるように構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【0009】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、前記被覆部は、前記枠部材に対して前記パネル部材を横方向にスライド移動させて取り外すことで交換可能に構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【0010】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、前記被覆部は、前記枠部材に前記パネル部材を保持する保持部材を有しており、前記保持部材を取り外すことで、前記枠部材から前記パネル部材が取り外し可能な状態となるように構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【0011】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、保持部材は、前記被覆部に取り付けた状態で、その外面が前記パネル部材のパネル面と面一となるように構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【0012】
また、本発明は、上記記載の構成に加えて、前記本体部材には、前記浴槽を支持する複数の支持部材が、内側に向けて突出形成されており、前記支持部材をそれぞれ前記浴槽に押圧して固定することで、前記浴槽を支持するように構成されているバスフレームとすることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、浴槽の周囲に設置されて浴槽を支持するバスフレームにおいて、浴槽の側面を覆う被覆部が、その意匠を変更可能に構成されているため、簡単に浴槽の雰囲気を変えることができる。
【0014】
また、本発明によれば、被覆部が、意匠を施したパネル部材を枠部材に対して交換可能となるように構成されているため、意匠を施したパネル部材を簡単に異なる意匠を施したパネル部材に交換することができ、その結果、簡単に浴槽の雰囲気を変えることができる。
【0015】
また、本発明によれば、浴槽を支持する本体部材に対して、被覆部を簡単に通常使用状態とパネル部材が取り外し可能な状態とに変更可能となっているため、より簡単にパネル部材の交換を行うことができる。
【0016】
また、本発明によれば、被覆部が、枠部材に対してパネル部材を横方向にスライド移動させて取り外すことで交換可能に構成されているため、より簡単にパネル部材の交換を行うことができる。
【0017】
また、本発明によれば、枠部材にパネル部材を保持する保持部材を取り外すことで、枠部材からパネル部材が取り外し可能な状態となるように構成されていることで、通常時にパネル部材が意図せずに外れてしまう不具合を防止することができ、必要なときのみに確実にパネル部材の交換を行うことができる。
【0018】
また、本発明によれば、被覆部に取り付けた状態で、保持部材の外面がパネル部材のパネル面と面一となるように構成されているため、パネル部材の外れ防止機能と共に、バスフレームの美観も保つことができる。
【0019】
また、本発明によれば、本体部材から内側に向けて突出形成された複数の支持部材を、それぞれ浴槽に押圧して固定することで、浴槽を支持するように構成されているため、簡単な構造で確実にバスフレームに浴槽を支持することができる。また、支持部材が、突出形成されて浴槽に押圧して固定するようになっているため、異なる形状の浴槽でも確実に対応して、浴槽を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の形態に係るバスフレームを示す斜視図である。
図2】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部を開状態にしたときの斜視図である。
図3図2の状態の拡大斜視図である。
図4図2の状態の別角度からの拡大斜視図である。
図5図4の状態のさらなる拡大斜視図である。
図6】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部を開状態にしてステーを開放部に移動させたときの斜視図である。
図7図6の状態の拡大斜視図である。
図8】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部を取り外した状態を示す斜視図である。
図9図8の状態の別角度からの拡大斜視図である。
図10】同実施の形態に係るバスフレームの長手側被覆部から螺子を抜いた状態を示す斜視図である。
図11図10の状態の拡大斜視図である。
図12】同実施の形態に係るバスフレームの長手側被覆部を取り外した状態を示す斜視図である。
図13】同実施の形態に係るバスフレームの本体部材のみの状態を示す斜視図である。
図14】同実施の形態に係るバスフレームの長手側被覆部における長手側枠部材から長手側パネル部材をスライドさせた状態を示す斜視図である。
図15】同実施の形態に係るバスフレームの本体部材から取り外した短手側被覆部を示す斜視図である。
図16図15の状態の別角度からの斜視図である。
図17】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部の保持部材から螺子を抜いた状態を示す斜視図である。
図18図17の状態の拡大斜視図である。
図19】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部から保持部材を取り外した状態を示す斜視図である。
図20】同実施の形態に係るバスフレームの短手側被覆部における短手側枠部材から短手側パネル部材をスライドさせた状態を示す斜視図である。
図21図20の状態の別角度からの斜視図である。
図22】同実施の形態に係るバスフレームに浴槽を設置した状態の斜視図である。
図23】同実施の形態に係るバスフレームに浴槽を設置した状態の平面図である。
図24】同実施の形態に係るバスフレームに浴槽を設置した状態の長手方向縦断面図である。
図25】同実施の形態に係るバスフレームに浴槽を設置した状態の短手方向縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1図25には、本発明の実施の形態を示す。
【0023】
この実施の形態のバスフレーム10は、図22に示すように、浴槽1の周囲に設置されて浴槽1を囲んで支持するものであり、これにより浴槽の意匠を向上させるものである。この実施の形態のバスフレーム10は、図1に示すように、略直方体形状を呈しており、平面視略長方形状の浴槽1を囲むように構成されている。また、この実施の形態のバスフレーム10は、本体部材11と被覆部20,30を有する構成となっている。以下、各部について詳細に説明する。
【0024】
この実施の形態の本体部材11は、浴槽1の側面を囲む骨組みとなる部材であり、浴槽1の短手方向の2つの面を覆う2つの短手側本体部材12と、浴槽1の長手方向の2つの面を覆う2つの長手側本体部材13とが組み合わされて略直方体形状を呈している。
【0025】
また、被覆部20,30は、本体部材11の外側に配設されて浴槽1を囲み、模様や色柄、造形等が施されているものであり、これにより浴槽1の周囲に所定の意匠を形成するものである。この実施の形態の被覆部20,30は、短手側本体部材12と一体になって浴槽1の短手方向の面を覆う短手側被覆部20と、長手側本体部材13と一体になって浴槽1の長手方向の面を覆う長手側被覆部30とを有している。
【0026】
また、被覆部20,30は、枠部材40,50とパネル部材60,70とを有する構成となっている。枠部材40,50は、枠形状を呈するものであり、それぞれ浴槽1の短手方向の面を覆う短手側枠部材40と、浴槽1の長手方向の面を覆う長手側枠部材50とを有している。また、パネル部材60,70は、枠部材40,50に嵌め込まれるように取り付けられるパネルであり、このパネル部材60,70に被覆部20,30の模様や色柄、造形等が施されている。なお、模様や色柄、造形等の中には、LED等の発光部材をパネル内やパネル面に埋め込んで光らせるものも含まれる。
【0027】
パネル部材60,70は、それぞれ浴槽1の短手方向の面を覆う短手側枠部材40に嵌め込まれる短手側パネル部材60と、浴槽1の長手方向の面を覆う長手側枠部材50に嵌め込まれる長手側パネル部材70とを有している。そして、短手側パネル部材60と長手側パネル部材70とが、それぞれ短手側枠部材40と長手側枠部材50に対して交換可能に構成されており、これにより、被覆部20,30の意匠が変更可能に構成され、その結果、バスフレーム10の雰囲気が変更可能に構成されている。
【0028】
このうち、短手側被覆部20は、短手側本体部材12に対して脱着可能となっており、短手側被覆部20を取り外した状態で短手側枠部材40から短手側パネル部材60を脱着することができるように構成されている。具体的には、図2図5に示すように、短手側被覆部20は、その下部21を支点にして上部22が短手側本体部材12に対して開閉するように構成されている。
【0029】
また、短手側被覆部20の上部22と短手側本体部材12とが磁石やラッチ等の係止手段(図示省略)で係止されるようになっている。そして、係止手段によって短手側被覆部20の上部22と短手側本体部材12を閉状態とすることで、浴槽1を使用する状態である通常使用状態を保持するように構成されている。
【0030】
また、係止手段を解除して短手側被覆部20の下部21を支点にして上部22を短手側本体部材12に対して開状態にすることで、短手側枠部材40から短手側パネル部材60を取り外して交換可能な状態となるように構成されている。具体的には、短手側本体部材12の左右両端部の所定位置にステー14が回動自在に取り付けられており、このステー14が短手側被覆部20の短手側枠部材40の溝部42に挿通された状態で閉状態とされている。ここで、短手側被覆部20を開状態にすると、ステー14が回動しながら溝部42内を移動して、図2図5に示すように、一定の位置で突っ張って停止し、その位置で開状態が保持される。その後、図6図8に示すように、ステー14を溝部42の上部に設けられた開放部41に移動させて、ステー14を溝部42から抜く。これにより、図9図10に示すように、短手側被覆部20を短手側本体部材12から取り外すことができる。
【0031】
また、図2図9に示すように、短手側被覆部20の左右両端部には、短手側枠部材40に対して短手側パネル部材60を保持するための保持部材80を備えている。この保持部材80で左右から短手側パネル部材60を抑えて、短手側パネル部材60が外れないようになっている。また、この保持部材80は、その外面81が滑らかなカーブを形成しており、短手側被覆部20に取り付けた状態で、その外面81が短手側パネル部材60のパネル面61と面一となる(滑らかにカーブして同一面を形成する)ように構成されている。また、ここでは、保持部材80の外面81と長手側被覆部30の長手側パネル部材70のパネル面71とも面一となる(滑らかにカーブして同一面を形成する)ようになっている。これにより、閉状態(通常使用状態)時において、バスフレーム10の外観に凹凸がない又は少ない状態にすることができ、バスフレーム10全体の意匠に統一感を出すことができる。
【0032】
短手側被覆部20から短手側パネル部材60を取り外すときには、図15図16に示すように、短手側本体部材12から取り外した短手側被覆部20に配設されている保持部材80から、図17図18に示すように螺子82を取り外し、図19のように保持部材80を短手側枠部材40から取り外すことで、図20図21に示すように、横方向にスライド移動させて短手側枠部材40から短手側パネル部材60を抜くことができる。その後、交換した短手側パネル部材60を横方向にスライド移動させて短手側枠部材40に取り付け、再び保持部材80を螺子止めすることで、短手側被覆部20のパネル交換が完了する。
【0033】
また、図9に示すように、短手側本体部材12から短手側被覆部20を取り外した後、図10図13に示すように、長手側被覆部30を長手側本体部材13に止めている螺子15を取り外すことで、長手側本体部材13から長手側被覆部30を取り外すことができ、その後、短手側被覆部20と同様に、長手側被覆部30の長手側枠部材50から長手側パネル部材70を取り外して交換するようになっている。
【0034】
なお、この実施の形態では、短手側本体部材12から短手側被覆部20を取り外した状態から、長手側被覆部30を長手側本体部材13から取り外さなくても、図14に示すように、長手側枠部材50から長手側パネル部材70を横方向にスライド移動させて取り外し交換できるようになっている。これは、短手側被覆部20が長手側被覆部30の保持部材80のような働きをしており、これを取り外すことで長手側枠部材50から長手側パネル部材70を取り外すことができるようになるものである。これにより、長手側被覆部30の意匠変更をより簡単に手早く行うことができる。
【0035】
また、図23図25に示すように、この実施の形態のバスフレーム10では、本体部材11に、浴槽1を支持する複数の支持部材90が、内側に向けて突出形成されている。この支持部材90をそれぞれ浴槽1の所定位置に押圧して固定することで、浴槽1を支持して互いに動かないように保持するように構成されている。なお、この支持部材90は、その長さを調整することができるようになっており、浴槽1の形状に合わせて伸び縮みさせて当接、押圧するようになっている。
【0036】
また、支持部材90の押圧手段としては、バネのような弾性部材等で突出方向に付勢するようになっていて、その付勢力で浴槽1に押圧するようになっていても良いし、ねじ込み式に突出したり引っ込んだりする部材を有していて、ねじを回して支持部材90を突出方向に伸長させて浴槽1に当接、押圧するようになっていても良い。また、その他の適宜の手段で浴槽1を支持するようになっていても良い。
【0037】
以上のように、この実施の形態のバスフレーム10によれば、浴槽1の周囲に設置されて浴槽1を支持するバスフレーム10において、浴槽1の側面を覆う被覆部20,30が、その意匠を変更可能に構成されているため、簡単に浴槽1の雰囲気を変えることができる。
【0038】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、被覆部20,30が、意匠を施したパネル部材60,70を枠部材40,50に対して交換可能となるように構成されているため、意匠を施したパネル部材60,70を簡単に異なる意匠を施したパネル部材60,70に交換することができ、その結果、簡単に浴槽1の雰囲気を変えることができる。
【0039】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、浴槽1を支持する本体部材11の短手側本体部材12に対して、短手側被覆部20を簡単に通常使用状態と短手側パネル部材60が取り外し可能な状態とに変更可能となっているため、より簡単に短手側パネル部材60の交換を行うことができる。
【0040】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、長手側被覆部30が、長手側枠部材50に対して長手側パネル部材70を横方向にスライド移動させて取り外すことで交換可能に構成されているため、より簡単に長手側パネル部材70の交換を行うことができる。
【0041】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、短手側枠部材40に短手側パネル部材60を保持する保持部材80を取り外すことで、短手側枠部材40から短手側パネル部材60が取り外し可能な状態となるように構成されていることで、通常時に短手側パネル部材60が意図せずに外れてしまう不具合を防止することができ、必要なときのみに確実に短手側パネル部材60の交換を行うことができる。
【0042】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、短手側被覆部20に取り付けた状態で、保持部材80の外面81が短手側パネル部材60のパネル面61と面一となるように構成されているため、短手側パネル部材60の外れ防止機能と共に、バスフレーム10の美観も保つことができる。
【0043】
また、この実施の形態のバスフレーム10によれば、本体部材11から内側に向けて突出形成された複数の支持部材90を、それぞれ浴槽1に押圧して固定することで、浴槽1を支持するように構成されているため、簡単な構造で確実にバスフレーム10に浴槽1を支持することができる。また、支持部材90が、突出形成されて浴槽1に押圧して固定するようになっているため、異なる形状の浴槽1でも確実に対応して、浴槽1を支持することができる。
【0044】
なお、本発明のバスフレームは、前記した実施の形態のような構造に限るものではなく、他の構造のものにも適用することができる。例えば、前記した実施の形態では、浴槽1が平面視略長方形状で、これに合わせて形成された略直方体形状のバスフレーム10について説明したが、これに限るものではなく、浴槽が例えば平面視略正方形状や平面視略三角形状、平面視略五角形以上の形状のもの、平面視略円形状、平面視略楕円形状等の適宜の形状であっても良く、バスフレームもそれに合わせて適宜の形状に形成されていても良い。
【0045】
また、上記したような平面視略多角形状の浴槽に対しては、バスフレームも同様の平面視略多角形状に形成されていれば良い。また、浴槽が平面視略円形状や平面視略楕円形状等の曲面を有する場合には、バスフレームもそれに合わせて適宜の曲面を有する形状に形成されても良いが、曲面にできるだけ近い形状となるように平面で覆うように構成されていても良い。例えば、平面視略円形状の浴槽に対して、平面視略八角形状や十六角形状のバスフレームで覆うようになっており、そのパネル部材が枠部材に対して交換可能に構成されていても良い。
【0046】
また、パネル部材60,70の交換手段、交換手順としては、前記した実施の形態に限るものではなく、スムーズに交換可能であれば、他の手段、手順を用いても良い。
【0047】
また、浴槽1の側面を覆う被覆部20,30の意匠を変更する手段としては、前記した実施の形態のように、パネル部材60,70を意匠の異なるものに交換することに限るものではなく、他の手段で意匠を変更するようになっていても良い。例えば、被覆部20,30に、交換可能なパネル部材60,70の代わりに、液晶パネルや有機ELパネル等の画像や映像を表示する表示装置を有していて、その表示装置による表示内容を変化させる(例えば、春夏秋冬でその四季に合わせた画像や映像を表示する、その日の天気に合わせて青空や雲や雨や雪等の画像や映像を表示する等)ことで、被覆部20,30の意匠を変更するようになっていても良い。また、パネル部材60,70や枠部材40,50に表示装置が設けられていて、パネル部材60,70を交換してパネル部材60,70に施された意匠を変更すると共に、それに合わせて表示装置の画像や映像も変化させるようになっていても良い。
【符号の説明】
【0048】
1 浴槽
10 バスフレーム
11 本体部材
12 短手側本体部材
13 長手側本体部材
14 ステー
15 螺子
20 短手側被覆部(被覆部)
21 下部
22 上部
30 長手側被覆部(被覆部)
40 短手側枠部材(枠部材)
41 開放部
42 溝部
50 長手側枠部材(枠部材)
60 短手側パネル部材(パネル部材)
61 パネル面
70 長手側パネル部材(パネル部材)
71 パネル面
80 保持部材
81 外面
82 螺子
90 支持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25