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  • 特開-制御装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124871
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20240906BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
H01L23/36 C
H05K7/20 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032827
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 裕介
(72)【発明者】
【氏名】青池 孝二
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA11
5E322AB02
5E322AB11
5E322EA10
5E322FA04
5F136BA30
5F136BB02
5F136BB18
5F136BC02
5F136BC07
5F136DA27
5F136EA13
5F136FA02
5F136FA03
(57)【要約】
【課題】はんだに係る導電性異物の発生や基板サイズの大型化を適切に防止しつつ、電子部品の熱を放熱パッド及びビアを介して外部に効果的に放出可能とする。
【解決手段】発熱素子を含む電子部品と、表面に放熱パッドを有し、放熱パッド上に電子部品が実装される基板と、基板に対して垂直な第1方向で電子部品と基板の放熱パッドとの間に延在し、電子部品及び基板の放熱パッドに接合する第1はんだ層とを含み、基板は、放熱パッドに電気的に接続される第1方向のビアを有し、ビアは、第1方向に視て、第1はんだ層よりも外側の領域にかつ電子部品の外形範囲に重なる領域に、配置される、制御装置が開示される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱素子を含む電子部品と、
第1表面に第1放熱パッドを有し、前記第1放熱パッド上に前記電子部品が実装される基板と、
前記基板に対して垂直な第1方向で前記電子部品と前記基板の前記第1放熱パッドとの間に延在し、前記電子部品及び前記基板の前記第1放熱パッドに接合する第1はんだ層とを含み、
前記基板は、前記第1放熱パッドに電気的に接続されるビアを有し、
前記ビアは、前記第1方向に視て、前記第1はんだ層よりも外側の領域にかつ前記電子部品の外形範囲に重なる領域に、配置される、制御装置。
【請求項2】
前記基板は、前記第1表面の裏側の第2表面に第2放熱パッドを有し、
前記基板を収容する筐体の形態である放熱部材と、
前記基板と前記放熱部材との間に、熱伝導性を有し、前記基板及び前記放熱部材に接合する熱伝導層を更に含み、
前記熱伝導層及び前記第2放熱パッドは、前記第1方向に視て、前記電子部品に重なる領域に延在する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記ビア内の少なくとも一部には、熱伝導性を有する材料が充填される、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記電子部品の外形範囲は、リード端子の延在範囲を含み、
前記リード端子は、前記第1方向に視て、前記電子部品の本体部から外側へと第2方向に突出し、
前記ビアは、前記第1方向及び前記第2方向の双方に交差する第3方向に並ぶ態様で複数設けられ、
複数の前記ビアのうちの少なくとも1つは、前記第1方向に視て、前記リード端子に対して前記第3方向でずれた位置に配置される、請求項1に記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
リードパッドと放熱パッドを有する基板において、放熱パッド上に電子部品を実装し、放熱パッドとリードパッドの間に、リードパッドに電気的に接続されるビアが配置される技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-117824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、放熱パッドとビアが同電位とならず、放熱パッドからの熱をビアを介して外部に効果的に放出することが難しい。他方、放熱パット上にビアを配置して放熱パッドとビアを同電位にすると、電子部品を基板に接合するためのはんだの、ビアへの流れ込みに関連した導電性異物の発生が問題となりうる。また、このような問題を解決するために素子の周囲にビアを配置すると、基板サイズの大型化が問題となりうる。
【0005】
そこで、本開示は、はんだに係る導電性異物の発生や基板サイズの大型化を適切に防止しつつ、電子部品の熱を放熱パッド及びビアを介して外部に効果的に放出可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発熱素子を含む電子部品と、
第1表面に第1放熱パッドを有し、前記第1放熱パッド上に前記電子部品が実装される基板と、
前記基板に対して垂直な第1方向で前記電子部品と前記基板の前記第1放熱パッドとの間に延在し、前記電子部品及び前記基板の前記第1放熱パッドに接合する第1はんだ層とを含み、
前記基板は、前記第1放熱パッドに電気的に接続されるビアを有し、
前記ビアは、前記第1方向に視て、前記第1はんだ層よりも外側の領域にかつ前記電子部品の外形範囲に重なる領域に、配置される、制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、はんだに係る導電性異物の発生や基板サイズの大型化を適切に防止しつつ、電子部品の熱を放熱パッド及びビアを介して外部に効果的に放出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施例による制御装置をZ1側(基板の表面側)から視て概略的に示す平面図である。
図2図1のラインA-Aに沿った断面図である。
図2A】変形例による制御装置の、図2に対応する断面図である。
図3】比較例による制御装置の概略的な平面図であり、本実施例に係る図1に対応する断面図である。
図4図3のラインB-Bに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。また、図面では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0010】
図1は、本実施例による制御装置1をZ1側(基板50の表面側)から視て概略的に示す平面図である。図2は、図1のラインA-Aに沿った断面図である。図2Aは、変形例による制御装置1の、図2に対応する断面図である。
【0011】
図1には、互いに直交する3方向であるX方向(第3方向の一例)、Y方向(第2方向の一例)、及びZ方向(第1方向の一例)が定義されている。
【0012】
制御装置1は、任意の機械(例えば車載の任意のモータ等)を制御する。例えば、制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)として機能してよい。
【0013】
制御装置1は、電子部品11(図3等参照)と、素子側はんだ層30と、配線パターン40と、リード側はんだ層42と、基板50と、筐体60とを含む。
【0014】
電子部品11は、例えばパワー半導体素子である発熱素子を含む。電子部品11は、例えば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってよい。また、電子部品11は、複数の発熱素子を含んでもよい。
【0015】
電子部品11は、例えばチップの形態であってよい。電子部品11は、放熱部材とともに樹脂部と一体化された形態であってもよい。電子部品11は、リードフレームのリード端子14(アウタリード)を含む。リード端子14は、Z方向に視て、電子部品11の本体部(例えば矩形の部分)から外側へとY方向に突出する。リード端子14は、X方向に並ぶ態様で複数設けられてもよい。また、変形例では、リード端子14は、本体部に係る4辺のうちの、他の一辺に設けられてもよいし、2辺以上に設けられてもよい。また、電子部品11は、QFN(Quad Flat Non-leaded package)のような、リード端子14を備えないパッケージでもよい。
【0016】
電子部品11は、ヒートスプレッダ111を有してよい。例えば、電子部品11のZ2側の表面には、ヒートスプレッダ111が配置されてよい。この場合、ヒートスプレッダ111は、電子部品11のZ2側の表面のうちの、Y方向Y2側の端部(リード端子14側の端部)を除く領域全体に延在してもよい。なお、電子部品11のZ2側は電極であってよく、この場合、ヒートスプレッダ111は、電子部品11を介した電流経路(例えばグランド電極)を形成してもよい。なお、電子部品11のZ1側の電極は、リード端子14を介して、基板50上の配線パターン40の一部に接続されてよい。
【0017】
素子側はんだ層30は、Z方向で電子部品11と基板50の間に位置する。素子側はんだ層30は、電子部品11上のヒートスプレッダ111及び基板50上の素子用放熱パッド511に接合する。このようにして、電子部品11は、素子側はんだ層30を介して基板50に固定される。
【0018】
素子側はんだ層30は、電子部品11上のヒートスプレッダ111全体にわたって延在してよい。また、素子側はんだ層30は、基板50上の素子用放熱パッド511のうちの、レジスト522が付与されている領域を除いて全体に延在してよい。素子側はんだ層30は、素子用放熱パッド511とともに、上述したように電流経路(例えばグランド電位)として機能してもよい。
【0019】
配線パターン40は、基板50上に形成される。図示の例では、配線パターン40は、リード端子14にリード側はんだ層42により接合される。なお、リード端子14に接合される配線パターン40と、素子用放熱パッド511とは、互いに電気的に絶縁されており、電子部品11の動作時に異なる電位を有してよい。なお、配線パターン40は、放熱パッドの形態であってもよい。
【0020】
リード側はんだ層42は、上述したようにリード端子14と配線パターン40との間に形成される。なお、リード側はんだ層42は、素子側はんだ層30に対して離間している。
【0021】
基板50は、プリント配線基板の形態であってよい。基板50は、多層構造の基板(すなわち多層基板)であってもよい。基板50には、上述したように、電子部品11等が実装される。なお、基板50には、上述した電子部品11以外の各種電子部品が実装されてよい。また、基板50には、電子部品11の動作用の電源を生成する電源回路等が形成されてよい。基板50は、Z1側の表面(第1表面の一例)に、上述した素子用放熱パッド511や配線パターン40を有する。
【0022】
本実施例では、基板50は、Z方向に視て、素子側はんだ層30よりも外側の領域にかつ電子部品11の外形範囲に重なる領域に、ビア52を有する。ビア52は、例えば通常的なビア(スルーホール)の形態であってよく、内周面には、素子用放熱パッド511に電気的に接続される導体膜521(素子用放熱パッド511の一部)が形成されてよい。なお、導体膜521は、ビア52の放熱性を高める機能も果たしてよい。また、素子用放熱パッド511におけるビア52の孔縁部まわりにはレジスト522が付与されてよい。なお、レジスト522には、素子側はんだ層30に係るはんだは付与されない。
【0023】
ここで、Z方向に視た電子部品11の外形範囲とは、リード端子14を含めた外形範囲である。Z方向に視た電子部品11の外形範囲は、例えば、Z方向に視た電子部品11に外接する矩形の形態で定義されてよい。また、“電子部品11の外形範囲に重なる領域”とは、少なくとも一部が重なるような態様を含む概念である。
【0024】
本実施例では、ビア52は、電子部品11からの熱を受け、基板50のZ2側(及び筐体60)へと熱を放出する放熱ビアとして機能する。ビア52は、好ましくは、電子部品11からの熱を効率的に基板50のZ2側へと放出できるように、複数設けられてもよい。本実施例では、図1に示すように、X方向に並ぶ態様で複数設けられる。なお、変形例では、ビア52は、X方向及びY方向に並ぶ態様で複数設けられてもよい。すなわちビア52は、2次元アレイの形態で配置されてもよい。この場合も、各ビア52は、Z方向に視て、素子側はんだ層30よりも外側の領域にかつ電子部品11の外形範囲に重なる領域に、形成されてよい。
【0025】
特に本実施例によれば、ビア52の導体膜521は、基板50上の素子用放熱パッド511及び素子側はんだ層30を介して、電子部品11のヒートスプレッダ111に電気的に接続される。すなわち、ビア52の導体膜521は、電子部品11のヒートスプレッダ111と同じ電位となる態様で、ヒートスプレッダ111に接続される。これにより、ビア52を介した放熱機能を効果的に高め、電子部品11からの熱を効率的に奪うことができる。
【0026】
本実施例では、ビア52は、Z方向に視て、素子側はんだ層30とリード側はんだ層42の間に配置される。この場合、図2に示すように、ビア52は、Z方向に視て、電子部品11のY方向Y2側の端部(リード端子14側の端部)に重なる態様で配置されてもよい。
【0027】
ここで、ビア52は、上述したように放熱機能を有するので、放熱機能を高める観点からは、電子部品11のヒートスプレッダ111に近い位置に配置されるほうが有利である。他方、後述するが、Z方向に視て素子側はんだ層30に重なる領域は、ビア52の配置領域として好ましくない。これは、後述するが、素子側はんだ層30を形成するためのはんだの、ビア52への流れ込みに関連した問題が生じやすいためである。この点、本実施例によれば、比較的高い放熱機能を確保しつつ、適切な配置領域(Z方向に視て素子側はんだ層30に重なる領域を避けた領域)にビア52を配置できる。
【0028】
基板50には、レジスト522が付与される。本実施例では、基板50には、配線パターン40とビア52の孔縁部との間や、ビア52の孔縁部まわりにはレジスト522が付与される。また、基板50のZ2側の表面においても、レジスト522が適宜付与されてよい。
【0029】
基板50のZ2側の表面(第2表面の一例)には、放熱パッド510が更に設けられてもよい。放熱パッド510は、ビア52に熱的に接続される態様で形成されてよい。例えば、放熱パッド510は、ビア52内の導体膜521に連続する態様で形成されてもよい。この場合、放熱パッド510は、ビア52内の導体膜521、素子用放熱パッド511、及び素子側はんだ層30を介して、電子部品11に熱的に接続される。これにより、筐体60への電子部品11の熱の伝達経路における熱抵抗の最小化を図ることができる。
【0030】
筐体60は、例えばアルミや銅のような、比較的熱伝導性の高い材料により形成されてよい。筐体60は、制御装置1の各種構成要素(上述した電子部品11や基板50等)を収容する。筐体60は、箱状の形態であってよい。ただし、変形例では、筐体60は、ヒートスプレッダとも称される板状の部材であってもよい。すなわち、筐体60は、例えば一定厚み(Z方向の厚み)を有する板状の形態であってもよい。また、筐体60は、適宜、フィン等を備えてもよい。
【0031】
筐体60は、電子部品11から熱を奪う機能も有する。筐体60は、電子部品11からの熱を外部に放出することで、電子部品11から熱を効率的に奪う。従って、筐体60は、高い放熱性を有することで、電子部品11から熱を効率的に奪うことができる。
【0032】
筐体60は、基板50のZ2側の表面上の放熱パッド510に放熱材62を介して接合される。サーマルシートのようなシート材や、高い熱伝導性を有する接合材料により形成されてもよい。この場合、放熱材62は、熱伝導層として機能できる。放熱材62(及び放熱パッド510)は、Z方向に視て、電子部品11に重なる領域に延在してよい。この場合、電子部品11からの熱を効率的に筐体60へと伝達できる。また、図2Aに示す変形例のように、放熱材62Aは、ビア52に入り込んで充填されてもよい。この場合、電子部品11からの熱をビア52内の放熱材62Aを介して効率的に筐体60へと伝達できる。なお、図2Aでは、放熱材62Aが充填されているが、放熱材62Aとは別の材料であって、同様に熱伝導性を有する材料が充填されてもよい。また、放熱材62Aは、ビア52全体に充填されてもよいし、ビア52内の一部だけに充填されてもよい。
【0033】
次に、図3以降を参照して、比較例と対比しつつ、本実施例の制御装置1の効果について説明する。
【0034】
図3は、比較例による制御装置1Aの概略的な平面図であり、本実施例に係る図1に対応する断面図である。図4は、図3のラインB-Bに沿った断面図である。
【0035】
比較例による制御装置1Aは、本実施例による制御装置1に対して、ビア52がビア52Aで置換された点が異なる。
【0036】
比較例によるビア52Aは、Z方向に視て素子側はんだ層30に重なる位置に配置される。すなわち、ビア52Aは、素子用放熱パッド511に重なる位置に配置される。この場合、電子部品11を実装する際、素子用放熱パッド511上のはんだがビア52Aに入り込み、基板50の裏面(Z2側の表面)にはんだが突出し導電性異物90を形成するおそれがある。これに対して、導電性異物90を許容するため、基板50と筐体60とのクリアランスを広げると放熱性能の低下や制御装置1の大型化(Z方向の体格の増加)という弊害がある。
【0037】
また、本比較例とは異なり、はんだが入り込まないようビアを電子部品11の外形領域の外側に配置するような他の比較例(図示せず)も可能であるが、かかる他の比較例の場合、基板サイズの増加や熱経路の増加による放熱性の低下につながる。
【0038】
これに対して、本実施例によれば、このような各比較例において生じる問題点を解消できる。すなわち、実施例によれば、上述したように、ビア52は、Z方向に視て素子側はんだ層30に重なる位置に配置されないので、比較例で生じうる導電性異物90の発生を効果的に防止できる。また、本実施例によれば、素子用放熱パッド511におけるビア52の孔縁部まわりにはレジスト522が付与されるので、素子側はんだ層30に係るはんだがビア52に入り込む可能性を効果的に低減できる。同様に、本実施例によれば、リード側はんだ層42(又は配線パターン40)とビア52の孔縁部との間に、レジスト522が付与されるので、リード側はんだ層42に係るはんだがビア52に入り込む可能性を効果的に低減できる。
【0039】
また、本実施例によれば、ビア52は、Z方向に視て、電子部品11の外形範囲に重なる位置に配置されるので、基板サイズの増加や熱経路の増加による放熱性の低下も防止できる。
【0040】
このようにして、本実施例によれば、基板サイズの大型化(及びそれに伴う制御装置1の大型化)や導電性異物90の発生を適切に防止しつつ、電子部品11の熱を素子用放熱パッド511及びビア52を介して外部に効果的に放出可能となる。
【0041】
また、本実施例によれば、ビア52は、リード端子14(及び配線パターン40)に電気的に接続されないので、ビア52が形成されるX方向位置は、リード端子14が配置されるX方向位置とは無関係とすることができる。すなわち、ビア52の配置の自由度を高めることができる。従って、複数のビア52のうちの少なくとも1つは、Z方向に視て、リード端子14に対してX方向でずれた位置に配置することも可能である。また、複数のビア52の数は、リード端子14の数よりも大きくすることもできる。
【0042】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0043】
1・・・制御装置、11・・・電子部品、14・・・リード端子、30・・・素子側はんだ層(第1はんだ層)、42・・・リード側はんだ層(第2はんだ層)、50・・・基板、511・・・素子用放熱パッド(第1放熱パッド)、510・・・放熱パッド(第2放熱パッド)、52・・・ビア、522・・・レジスト、60・・・筐体、62・・・放熱材(熱伝導層)
図1
図2
図2A
図3
図4