(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124873
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】連絡支援装置、連絡支援方法、端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032829
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】末包 明夏
(72)【発明者】
【氏名】石井 隆太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】生徒の状況を把握し易くすることができる連絡支援装置を提供する。
【解決手段】連絡支援装置2は、連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを表示させる手段と、連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を受け付ける手段と、選択された連絡内容に対応する理由の候補を表示させる手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを表示させる手段と、
前記連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を受け付ける手段と、
選択された前記連絡内容に対応する理由の候補を表示させる手段と、
を備える連絡支援装置。
【請求項2】
前記理由の候補の中から選択された理由を受け付ける手段と、
選択された前記連絡内容及び前記理由に対応する連絡項目を入力するための入力欄を表示させる手段と、
前記入力欄への入力内容を受け付ける手段と、
をさらに備え、
前記入力欄を表示させる手段は、選択された前記連絡内容及び前記理由の組み合わせに基づいて、表示させる前記入力欄を変更する、
請求項1に記載の連絡支援装置。
【請求項3】
前記入力欄を表示させる手段は、前記連絡内容の候補の中から欠席が選択され、かつ、前記理由の候補の中から家庭の都合又はその他が選択された場合に、前記入力欄を表示させない、
請求項2に記載の連絡支援装置。
【請求項4】
前記入力欄を表示させる手段は、前記連絡内容の候補の中から欠席、遅刻及び早退のいずれかが選択され、かつ、前記理由の候補の中から忌引きが選択された場合に、前記入力欄として、亡くなった方との関係を入力する入力欄を表示させる、
請求項2に記載の連絡支援装置。
【請求項5】
前記入力欄を表示させる手段は、前記連絡内容の候補の中から早退が選択され、かつ、前記理由の候補の中からいずれかの理由が選択された場合に、前記入力欄として、早退する時刻を入力する入力欄を表示させる、
請求項2に記載の連絡支援装置。
【請求項6】
前記入力欄を表示させる手段は、前記連絡内容の候補の中から遅刻が選択され、かつ、前記理由の候補の中から交通遅延が選択された場合に、前記入力欄として、交通機関を入力する入力欄を表示させる、
請求項2に記載の連絡支援装置。
【請求項7】
プロセッサにより実行される方法であって、
連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを表示させるステップと、
前記連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を受け付けるステップと、
選択された前記連絡内容に対応する理由の候補を表示させるステップと、
を含む連絡支援方法。
【請求項8】
連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを画面上に表示する手段と、
前記連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を送信する手段と、
選択された前記連絡内容に対応する理由の候補を画面上に表示する手段と、
を備える端末装置。
【請求項9】
前記理由の候補の中から選択された理由を送信する手段と、
選択された前記連絡内容及び前記理由に対応する連絡項目を入力するための入力欄を画面上に表示する手段と、
前記入力欄への入力内容を送信する手段と、
をさらに備え、
前記入力欄を表示する手段は、選択された前記連絡内容及び前記理由の組み合わせに基づいて、表示する前記入力欄を変更する、
請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記入力欄を表示する手段は、前記連絡内容の候補の中から欠席が選択され、かつ、前記理由の候補の中から家庭の都合又はその他が選択された場合に、前記入力欄を表示しない、
請求項9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記入力欄を表示する手段は、前記連絡内容の候補の中から欠席、遅刻及び早退のいずれかが選択され、かつ、前記理由の候補の中から忌引きが選択された場合に、前記入力欄として、亡くなった方との関係を入力する入力欄を表示する、
請求項9に記載の端末装置。
【請求項12】
前記入力欄を表示する手段は、前記連絡内容の候補の中から早退が選択され、かつ、前記理由の候補の中からいずれかの理由が選択された場合に、前記入力欄として、早退する時刻を入力する入力欄を表示する、
請求項9に記載の端末装置。
【請求項13】
前記入力欄を表示する手段は、前記連絡内容の候補の中から遅刻が選択され、かつ、前記理由の候補の中から交通遅延が選択された場合に、前記入力欄として、交通機関を入力する入力欄を表示する、
請求項9に記載の端末装置。
【請求項14】
コンピュータを、
連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを画面上に表示する手段、
前記連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を送信する手段、
選択された前記連絡内容に対応する理由の候補を画面上に表示する手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連絡支援装置、連絡支援方法、端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、学校の職員、生徒、その生徒の家族等が学校生活に関連するサービスを享受できるようした学校生活支援システムが開示されている。このシステムでは、生徒が所属するクラブへの出欠連絡を受け付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のシステムでは、生徒がクラブに出席するのか、欠席するのかを学校に連絡するのみとなるため、そのような出欠連絡のみでは、生徒の具体的な状況を把握することは難しい。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生徒の状況を把握し易くすることができる連絡支援装置、連絡支援方法、端末装置及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る連絡支援装置は、連絡内容の候補として、欠席、遅刻及び早退のいずれかを表示させる手段と、連絡内容の候補の中から選択された連絡内容を受け付ける手段と、選択された連絡内容に対応する理由の候補を表示させる手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、生徒の状況を把握し易くすることができる連絡支援装置、連絡支援方法、端末装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る連絡支援装置を含む情報システムの構成を例示するブロック図である。
【
図2】連絡支援装置の物理的な構成を例示するブロック図である。
【
図3】先生用端末の物理的な構成を例示するブロック図である。
【
図4】先生用端末に表示される機能設定画面の一例である。
【
図5】保護者用端末に表示される連絡登録画面の一例である。
【
図6】保護者用端末に表示される連絡登録画面の一例である。
【
図7】保護者用端末に表示される連絡登録画面の一例である。
【
図8】連絡内容及び理由の組み合わせごとに表示される連絡項目の一例を説明するための図である。
【
図9】先生用端末に表示される連絡確認画面の一例である。
【
図10】先生用端末に表示される連絡確認画面の一例である。
【
図11】保護者用端末に表示される連絡取消画面の一例である。
【
図12】保護者用端末に表示される連絡取消画面の一例である。
【
図13】保護者用端末に表示される連絡取消画面の一例である。
【
図14】先生用端末に表示される連絡取消確認画面の一例である。
【
図15】先生用端末に表示される連絡取消確認画面の一例である。
【
図16】保護者用端末に表示される連絡編集画面の一例である。
【
図17】保護者用端末に表示される連絡編集画面の一例である。
【
図18】保護者用端末に表示される連絡編集画面の一例である。
【
図19】先生用端末に表示される連絡編集確認画面の一例である。
【
図20】先生用端末に表示される連絡編集確認画面の一例である。
【
図21】情報システムの動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図22】情報システムの動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図23】情報システムの動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【
図24】情報システムの動作の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[情報システムの概要]
図1を参照して、実施形態に係る連絡支援装置2を含む情報システム1の構成について説明する。情報システム1は、例えば、連絡支援装置2と、先生用端末3と、保護者用端末4と、を含む。
【0011】
実施形態に係る情報システム1は、例えば、生徒の保護者から先生に対して行われる生徒の欠席などの連絡を支援するための連絡支援サービスを提供するシステムである。本実施形態では、情報システム1において、先生が一つ以上のクラスを担当し、それぞれのクラスに一名以上の生徒が割り当てられていることを前提にして説明する。
【0012】
連絡支援装置2は、例えば、連絡支援サービスを提供するための各種の処理を実行するサーバ装置である。先生用端末3は、先生が使用する端末装置であり、保護者用端末4は、生徒の保護者が使用する端末装置である。先生用端末3のうち、少なくとも1台は、管理者用の権限が設定された先生が使用する端末であることが好ましい。
【0013】
先生用端末3及び保護者用端末4は、例えば、PC(Personal Computer)端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、その他の端末装置であってよい。
【0014】
先生用端末3及び保護者用端末4は、連絡支援サービス用のアプリケーション(以下、「アプリ」ともいう。)をインストールしてもよいし、インストールしなくてもよい。
【0015】
連絡支援サービス用のアプリを先生用端末3又は保護者用端末4にインストールした場合には、例えば、インストールしたアプリを実行することによって先生用端末3又は保護者用端末4に表示される画面を用いて、先生用端末3又は保護者用端末4と連絡支援装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0016】
他方、連絡支援サービス用のアプリを先生用端末3又は保護者用端末4にインストールしない場合には、例えば、先生用端末3又は保護者用端末4が連絡支援装置2の特定サイトに接続することによって先生用端末3又は保護者用端末4に表示される画面を用いて、先生用端末3又は保護者用端末4と連絡支援装置2との間でデータをやり取りすることが好ましい。
【0017】
本実施形態では、例示的に、先生用端末3がPC端末であり、保護者用端末4がスマートフォンである場合について説明する。
【0018】
連絡支援装置2、先生用端末3及び保護者用端末4は、それぞれネットワークNを介して相互に通信できるように構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせなどのいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0019】
[連絡支援装置の構成]
図2に示すように、連絡支援装置2は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ21と、通信インタフェース22と、記憶装置23とを備える。
【0020】
プロセッサ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサである。プロセッサ21は、記憶装置23に記憶されているプログラム231を実行することで、後述する各種機能を実現する制御部211として動作する。
【0021】
通信インタフェース22は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の装置や端末と通信する通信部として機能する。
【0022】
記憶装置23は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置23は、連絡支援装置2の各種機能を実現するためのプログラム231及びそのプログラム231で使用される各種のデータ232などを記憶する記憶部として機能する。
【0023】
各種のデータ232には、例えば、先生に関する情報、生徒及び保護者に関する情報、クラスに関する情報、連絡に関する情報などを構成するデータが含まれる。
【0024】
[先生用端末及び保護者用端末の構成]
図3に示すように、先生用端末3は、物理的な構成として、例えば、プロセッサ31と、通信インタフェース32と、記憶装置33と、入力装置34と、表示装置35とを備える。
【0025】
プロセッサ31は、例えば、CPUやMPUなどのプロセッサである。プロセッサ31は、記憶装置33に記憶されているプログラム331を実行することで、先生用端末3の各種の機能を実現する制御部として機能する。
【0026】
通信インタフェース32は、ネットワークNに接続し、ネットワークN上の他の端末や装置と通信する通信部として機能する。
【0027】
記憶装置33は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶装置33は、先生用端末3の各種の機能を実現するためのプログラム331及びそのプログラム331で使用される各種のデータなどを記憶する記憶部として機能する。
【0028】
入力装置34は、ユーザからの入力を受け付ける入力部として機能する。入力装置34として、例えば、タッチパネル、ペンタブレット、キーボード、マウス、マイクなどを用いることができる。
【0029】
表示装置35は、画像や画面などを表示する表示部として機能する。表示装置35として、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどを用いることができる。
【0030】
ここで、保護者用端末4は、先生用端末3と同様の構成要素を備える。つまり、保護者用端末4は、物理的な構成として、例えば、プロセッサと、通信インタフェースと、記憶装置と、入力装置と、表示装置とを備える。保護者用端末4の各構成要素は、上述した先生用端末3の各構成要素と同様であるため、それらの説明を省略する。
【0031】
[連絡支援装置の機能]
図2に示す連絡支援装置2の制御部211により実現される各種機能について、以下に説明する。
【0032】
制御部211は、連絡支援サービスに関する各種の画面などを先生用端末3又は保護者用端末4に表示させる機能と、各種の画面に入力された内容を先生用端末3又は保護者用端末4から受け付ける機能とを有する。各種の画面について、以下の(1)乃至(7)において順に説明する。
【0033】
(1)機能設定画面(先生用)
制御部211は、先生用端末3を操作する先生の指示に従って、
図4の機能設定画面4aを先生用端末3に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが先生用端末3にインストールされている場合には、そのアプリにより機能設定画面4aを表示させてもよい。
【0034】
機能設定画面4aには、例示的に、“メッセージ機能を使用する”かどうかの選択欄4bと、“欠席連絡機能を使用する”かどうかの選択欄4cと、IPアドレスの入力欄4dと、“ホーム画面のタイムライン機能を使用する”かどうかの選択欄4eと、対象クラスの選択欄4fとが設けられている。
【0035】
“メッセージ機能を使用する”選択欄4bをチェックすると、先生と生徒との間でメッセージのやり取りが可能となる。“欠席連絡機能を使用する”選択欄4cをチェックすると、先生と保護者に提供される連絡支援サービスが利用可能になる。IPアドレスの入力欄4dにIPアドレスを入力すると、そのIPアドレスからのアクセスが可能になり、そのIPアドレスを保有する先生用端末3のみが連絡支援サービスを利用することが可能になる。“ホーム画面のタイムライン機能を使用する”選択欄4eをチェックすると、対象クラスの選択欄4fでチェックされたクラスに所属する生徒のタイムラインが、先生のホーム画面に表示されるようになる。
【0036】
(2)連絡登録画面(保護者用)
図2の制御部211は、保護者用端末4を操作する保護者の指示に従って、
図5乃至
図7の連絡登録画面5a、6a、7aを保護者用端末4に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが保護者用端末4にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡登録画面5a、6a、7aを表示させてもよい。
【0037】
図5の連絡登録画面5aには、例示的に、生徒を選択する選択欄5bが設けられている。保護者が複数の子供の親である場合、生徒の選択欄5bには、複数の子供の名前が選択候補として表示される。生徒の選択欄5bに選択候補として表示される生徒名を選択すると、
図6の連絡登録画面6aに遷移する。
【0038】
図6の連絡登録画面6aには、例示的に、生徒名の表示欄6bと、日付の選択欄6cと、連絡する内容(以下、「連絡内容」ともいう。)の選択欄6dと、理由の選択欄6eと、詳細コメントの入力欄6fとが設けられている。日付の選択欄6c、連絡内容の選択欄6d、理由の選択欄6e及び詳細コメントの入力欄6fは、例示的に、入力が必須となる入力欄として設けられている。
【0039】
生徒名の表示欄6bには、
図5の生徒の選択欄5bで選択された生徒の名前が表示される。日付の選択欄6cには、先生への連絡内容の指定日(該当日)を選択する欄が設けられる。先生への連絡内容には、例えば、欠席、遅刻及び早退が含まれる。
【0040】
連絡内容の選択欄6dには、先生への連絡内容を選択する欄が設けられる。連絡内容の選択欄6dに表示される選択候補には、欠席、遅刻及び早退が含まれる。理由の選択欄6eには、連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容に至った理由を選択する欄が設けられる。理由の選択欄6eに表示される選択候補は、連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容によって変更される。連絡内容によって変更される選択候補について、以下に具体的に説明する。
【0041】
例えば、連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容が欠席である場合には、体調不良、怪我、通院、忌引き、家庭の都合及びその他が選択候補として表示される。連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容が遅刻である場合には、体調不良、怪我、通院、交通遅延、忌引き、家庭の都合及びその他が選択候補として表示される。連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容が早退である場合には、通院、忌引き、家庭の都合及びその他が選択候補として表示される。
【0042】
詳細コメントの入力欄6fには、保護者から先生に連絡する詳細なコメントを入力する欄が設けられる。
【0043】
図6の連絡登録画面6aにおいて、連絡内容の選択欄6dと理由の選択欄6eの双方で選択が行われると、
図7に示すように、選択された連絡内容及び理由に対応する連絡項目を入力するための入力欄7b~7eが表示される。
図7の連絡登録画面7aには、連絡項目を入力するための入力欄として、病名の入力欄7b、症状の入力欄7c、体温の入力欄7d及び、医師からの出校停止指示の入力欄7eが表示されている。表示対象となる連絡項目は、選択された連絡内容及び理由の組み合わせによって変わる。
【0044】
図8に、連絡内容及び理由の組み合わせごとに表示させる連絡項目をまとめた一覧表8aを表示する。一覧表8aの内容について、以下に順に説明する。一覧表8aに表示された“△”は入力が任意の連絡項目であり、“〇”は入力が必須の連絡項目である。
【0045】
連絡内容が“欠席”であり、理由が“体調不良”、“怪我”又は“通院”のいずれかである場合、表示対象となる連絡項目は、“病名”、“症状”、“体温”及び“医師からの出校停止指示”となる。
【0046】
連絡内容が“欠席”であり、理由が“忌引き”である場合、表示対象となる連絡項目は、“亡くなった方と生徒の関係”となる。
【0047】
連絡内容が“欠席”であり、理由が“家庭の都合”又は“その他”のいずれかである場合、表示対象となる連絡項目は無しとなる。つまり、連絡項目の入力欄は表示されない。
【0048】
連絡内容が“遅刻”であり、理由が“体調不良”、“怪我”又は“通院”のいずれかである場合、表示対象となる連絡項目は、“登校時刻”、“病名”、“症状”、“体温”及び“医師からの出校停止指示”となる。
【0049】
連絡内容が“遅刻”であり、理由が“交通遅延”である場合、表示対象となる連絡項目は、“登校時刻”及び“交通機関”となる。
【0050】
連絡内容が“遅刻”であり、理由が“忌引き”である場合、表示対象となる連絡項目は、“登校時刻”及び“亡くなった方と生徒の関係”となる。
【0051】
連絡内容が“遅刻”であり、理由が“家庭の都合”又は“その他”のいずれかである場合、表示対象となる連絡項目は、“登校時刻”となる。
【0052】
連絡内容が“早退”であり、理由が“通院”である場合、表示対象となる連絡項目は、“下校時刻(早退する時刻)”、“病名”、“症状”、“体温”及び“医師からの出校停止指示”となる。
【0053】
連絡内容が“早退”であり、理由が“忌引き”である場合、表示対象となる連絡項目は、“下校時刻”及び“亡くなった方と生徒の関係”となる。
【0054】
連絡内容が“早退”であり、理由が“家庭の都合”又は“その他”のいずれかである場合、表示対象となる連絡項目は、“下校時刻”となる。
【0055】
(3)連絡確認画面(先生用)
図2の制御部211は、先生用端末3を操作する先生の指示に従って、
図9及び
図10の連絡確認画面9a、10aを先生用端末3に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが先生用端末3にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡確認画面9a、10aを表示させてもよい。
【0056】
図9の連絡確認画面9aは、
図5乃至
図7の連絡登録画面5a、6a、7aを用いて各保護者により登録された連絡を一覧表示する画面である。連絡確認画面9aには、例示的に、生徒の学籍番号(学年、クラス、出席番号)の表示欄9bと、生徒名の表示欄9cと、指定日の表示欄9dと、連絡内容の表示欄9eと、登下校時刻の表示欄9fと、理由の表示欄9gと、受信時刻の表示欄9hとが設けられている。
【0057】
指定日の表示欄9dには、
図6の連絡登録画面6aの日付の選択欄6cで選択された日付が表示される。連絡内容の表示欄9eには、
図6の連絡登録画面6aの連絡内容の選択欄6dで選択された連絡内容が表示される。登下校時刻の表示欄9fには、連絡内容が遅刻や早退である場合に入力される登校時刻や下校時刻が表示される。理由の表示欄9gには、
図6の連絡登録画面6aの理由の選択欄6eで選択された理由が表示される。受信時刻の表示欄9hには、保護者が連絡を登録した時刻が表示される。
【0058】
図9の連絡確認画面9aに一覧表示されている連絡のいずれかを選択すると、
図10の連絡確認画面10aに遷移する。
図10の連絡確認画面10aには、
図9の連絡確認画面9aで選択された連絡の詳細情報が表示される。
図10の連絡確認画面10aには、例示的に、ある生徒が2022年11月12日に早退する際の連絡に関する詳細情報が表示され、その詳細情報として、連絡内容、下校時刻、理由、病名、症状、体温、医師からの出校停止指示及び詳細コメントが表示されている。
【0059】
(4)連絡取消画面(保護者用)
図2の制御部211は、保護者用端末4を操作する保護者の指示に従って、
図11乃至
図13の連絡取消画面11a、12a、13aを保護者用端末4に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが保護者用端末4にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡取消画面11a、12a、13aを表示させてもよい。
【0060】
図11の連絡取消画面11aには、例示的に、生徒の選択欄11bが設けられている。この選択欄11bに選択候補として表示される生徒名を選択すると、その選択欄11bの下に、選択した生徒の連絡一覧11cが表示される。この連絡一覧11cには、例えば、連絡内容、理由及び詳細コメントなどが、日付ごとに表示される。
【0061】
連絡一覧11cの中から、取り消したい連絡を選択すると、
図12の連絡取消画面12aに遷移する。
図12の連絡取消画面12aには、例示的に、
図11の連絡取消画面11aで選択された連絡の詳細情報12bと、“申請を取り消す”ボタン12cとが表示されている。“申請を取り消す”ボタン12cを押下すると、
図13の連絡取消画面13aに遷移する。
図13の連絡取消画面13a上には、例示的に、取消確認画面13bがポップアップ表示されている。その取消確認画面13bに表示される“取り消し”ボタン13cを押下すると、取り消しの対象として選択された連絡の申請を取り消す処理が実行される。
【0062】
(5)連絡取消確認画面(先生用)
図2の制御部211は、先生用端末3を操作する先生の指示に従って、
図14及び
図15の連絡取消確認画面14a、15aを先生用端末3に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが先生用端末3にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡取消確認画面14a、15aを表示させてもよい。
【0063】
図14の連絡取消確認画面14aは、上述した
図9の連絡確認画面9aと同じ画面である。連絡取消確認画面14aに一覧表示されている連絡のうち、背景色がグレーに表示されている連絡14b、14cが、
図11乃至
図13の連絡取消画面11a、12a、13aを用いて保護者により削除された連絡となる。先生は、背景の色がグレーに表示されている連絡14b、14cが、保護者によって取り消された連絡であることを確認することができる。
【0064】
連絡取消確認画面14aに表示されている連絡14b、14cのいずれかを選択すると、
図15の連絡取消確認画面15aに遷移する。この連絡取消確認画面15aは、上述した
図10の連絡確認画面10aと同じ画面である。
図15の連絡取消確認画面15aには、
図14の連絡取消確認画面14aで選択された連絡の詳細情報が表示される。
図15の連絡取消確認画面15aには、例示的に、ある生徒が2022年11月11日に欠席する際の連絡に関する詳細情報が表示され、その詳細情報として、現時点で登録されている内容の詳細情報15bと、登録当初の詳細情報15cと、が表示されている。
【0065】
(6)連絡編集画面(保護者用)
図2の制御部211は、保護者用端末4を操作する保護者の指示に従って、
図16乃至
図18の連絡編集画面16a、17a、18aを保護者用端末4に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが保護者用端末4にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡編集画面16a、17a、18aを表示させてもよい。
【0066】
図16の連絡編集画面16aは、上述した
図12の連絡取消画面12aと同じ画面である。したがって、この画面に遷移する前に表示される連絡編集画面(不図示)で生徒名を選択し、その下に表示される連絡一覧の中から、編集したい連絡を選択すると、その選択した連絡の詳細情報16bを表示する
図16の連絡編集画面16aに遷移する。この連絡編集画面16aにある“編集”リンクタグ16cをクリックすると、
図17の連絡編集画面17aに遷移する。
【0067】
図17の連絡編集画面17aは、既に登録されている連絡に関する情報を編集するための画面であり、上述した
図7の連絡登録画面7aと同様の項目を有する。連絡編集画面17aが、連絡登録画面7aと異なるのは、連絡登録画面7aの日付の選択欄6c及び連絡内容の選択欄6dが、連絡編集画面17aでは、日付の表示欄17c及び連絡内容の表示欄17dになる(選択不可になる)点である。これ以外の項目となる、生徒名の表示欄17b、理由の選択欄17e、病名の入力欄17f、症状の入力欄17g、体温の入力欄17h、医師からの出校停止指示の入力欄17i、及び詳細コメントの入力欄17jは、連絡登録画面7aの生徒名の表示欄6b、理由の選択欄6e、病名の入力欄7b、症状の入力欄7c、体温の入力欄7d、医師からの出校停止指示の入力欄7e、及び詳細コメントの入力欄6fと同様である。
【0068】
連絡編集画面17aで必要な項目を編集した後に、“次に”ボタン(不図示)を押下すると、
図18の連絡編集画面18aに遷移する。
図18の連絡編集画面18aは、
図17の連絡編集画面17aで編集した内容を確認する画面である。連絡編集画面18aにある“保存”ボタン18bを押下すると、連絡に関する情報が、編集された後の内容で更新される。
【0069】
(7)連絡編集確認画面(先生用)
図2の制御部211は、先生用端末3を操作する先生の指示に従って、
図19及び
図20の連絡編集確認画面19a、20aを先生用端末3に表示させる。なお、連絡支援サービス用のアプリが先生用端末3にインストールされている場合には、そのアプリにより連絡編集確認画面19a、20aを表示させてもよい。
【0070】
図19の連絡編集確認画面19aは、上述した
図9の連絡確認画面9aと同じ画面である。連絡編集確認画面19aに一覧表示される連絡に関する情報は、
図16乃至
図18の連絡編集画面16a、17a、18aを用いて保護者により編集された後の最新の内容となる。
【0071】
連絡編集確認画面19aに表示されている連絡のいずれかを選択すると、
図20の連絡編集確認画面20aに遷移する。この連絡編集確認画面20aは、上述した
図10の連絡確認画面10aと同じ画面である。
図20の連絡編集確認画面20aには、
図19の連絡編集確認画面19aで選択された連絡の詳細情報が表示される。
図20の連絡編集確認画面20aには、例示的に、ある生徒が2022年12月9日に欠席する際の連絡に関する詳細情報が表示され、その詳細情報として、編集後の最新の詳細情報20bと、編集前の詳細情報20cと、が表示されている。編集前の詳細情報20cは、その背景色がグレーに表示されている。
【0072】
[情報システムの動作]
図21乃至
図24を参照し、実施形態における情報システム1の各種の動作について順に説明する。
【0073】
図21を参照して、管理者用の権限を有する先生が欠席連絡機能の使用を設定する際の動作の一例について説明する。
【0074】
最初に、管理者用の権限を有する先生が、先生用端末3を操作して、欠席連絡機能の使用を許可する保護者に関する情報を入力し(ステップS101)、連絡支援装置2に登録する(ステップS102)と、連絡支援装置2が、登録した保護者に対応する団体会員コードを発行する(ステップS103)。団体会員コードは、例えば、保護者と子供を識別するコードである。
【0075】
続いて、上記ステップS103で発行された団体会員コードを保護者に対して配布する(ステップS104)。
【0076】
続いて、保護者が保護者用端末4を操作して、メールアドレスなどの会員情報を入力し(ステップS105)、連絡支援装置2に登録する(ステップS106)。
【0077】
続いて、管理者用の権限を有する先生が、先生用端末3を操作して、例えば
図4の機能設定画面4aを表示させ、欠席連絡機能を使用するかどうかの設定を行う(ステップS107)。
【0078】
図22を参照して、保護者が連絡を登録する際の動作の一例について説明する。
【0079】
最初に、保護者が保護者用端末4を操作して連絡支援装置2にアクセスする(ステップS201)と、連絡支援装置2が、欠席連絡機能を利用可能な保護者であるかどうかを判定する(ステップS202)。この判定がNOである場合(ステップS202;NO)に、保護者は、欠席連絡機能を利用することができない(ステップS203)。
【0080】
他方、上記ステップS202の判定において欠席連絡機能を利用可能な保護者であると判定された場合(ステップS202;YES)には、保護者が保護者用端末4を操作して、例えば
図5の連絡登録画面5aを表示させる(ステップS204)。
【0081】
続いて、保護者が保護者用端末4を操作して、保護者の子供である生徒を選択し(ステップS205)、例えば
図6の連絡登録画面6aや
図7の連絡登録画面7aに当日以降の連絡を入力することで(ステップS206)、連絡に関する情報を連絡支援装置2に登録する(ステップS207)。
【0082】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、例えば
図9の連絡確認画面9aや
図10の連絡確認画面10aを表示させ(ステップS208)、保護者によって登録された連絡を確認する。
【0083】
図23を参照して、登録した連絡の取り消しを申請する際の動作の一例について説明する。
【0084】
最初に、保護者が保護者用端末4を操作して、例えば
図11の連絡取消画面11aを表示させる(ステップS301)。
【0085】
続いて、保護者が保護者用端末4を操作して、保護者の子供である生徒を選択し(ステップS302)、表示された連絡の中から取り消したい連絡を選択し(ステップS303)、選択した連絡の取り消しを、例えば
図12の連絡取消画面12aから申請する(ステップS304)と、連絡支援装置2が取消処理を実行する(ステップS305)。
【0086】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、例えば
図14の連絡取消確認画面14aや
図15の連絡取消確認画面15aを表示させて(ステップS306)、保護者によって取り消された連絡を確認する。
【0087】
図24を参照して、登録した連絡を編集する際の動作の一例について説明する。
【0088】
最初に、保護者が保護者用端末4を操作して、連絡編集画面を表示させる(ステップS401)。
【0089】
続いて、保護者が保護者用端末4を操作して、保護者の子供である生徒を選択し(ステップS402)、表示された連絡の中から編集したい連絡を選択し(ステップS403)、例えば
図17の連絡編集画面17aを表示させ、ステップS403で選択した連絡を編集する(ステップS404)と、連絡支援装置2が連絡に関する情報を更新する(ステップS405)。
【0090】
続いて、先生が先生用端末3を操作して、例えば
図19の連絡編集確認画面19aや
図20の連絡編集確認画面20aを表示させて(ステップS406)、保護者によって編集された連絡を確認する。
【0091】
上述したように、実施形態に係る連絡支援装置2を含む情報システム1によれば、保護者が先生に連絡する内容の候補として、欠席、遅刻及び早退を表示させ、その候補の中から保護者により選択された連絡する内容に対応する理由の候補を表示させ、連絡する内容及び理由に対応して入力させる連絡項目の入力欄を、保護者により選択された連絡する内容及び理由の組み合わせに基づいて変更させることができる。
【0092】
これにより、先生に連絡する内容とその理由に適合させた具体的な内容を保護者に入力させることができるため、それらの連絡に関する情報を先生が確認することで、連絡の対象となる生徒の状況を的確に把握することが可能となる。
【0093】
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【0094】
また、上述した実施形態では、生徒の欠席などを連絡する端末装置として保護者用端末4を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、保護者用端末4の替わりに、生徒が使用する生徒用端末を用いて生徒自身が欠席などを連絡してもよい。
【0095】
また、上述した実施形態におけるプログラムは、CD、DVDなどの光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)を通じて、又は通信ネットワークなどを介してサーバ装置(媒体)からダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0096】
1…情報システム、2…連絡支援装置、3…先生用端末、4…保護者用端末、4a…機能設定画面、5a…連絡登録画面、6a…連絡登録画面、7a…連絡登録画面、9a…連絡確認画面、10a…連絡確認画面、11a…連絡取消画面、12a…連絡取消画面、13a…連絡取消画面、14a…連絡取消確認画面、15a…連絡取消確認画面、16a…連絡編集画面、17a…連絡編集画面、18a…連絡編集画面、19a…連絡編集確認画面、20a…連絡編集確認画面、21…プロセッサ、22…通信インタフェース、23…記憶装置、31…プロセッサ、32…通信インタフェース、33…記憶装置、34…入力装置、35…表示装置、211…制御部、231…プログラム、232…データ、331…プログラム、N…ネットワーク