(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124943
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032940
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA07
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】ワークフローを効率良く提供する。
【解決手段】情報処理装置1のCPU11は、組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用する業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプ(ベーステンプレート)とが記憶された組織情報ファイル50(
図5参照)に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定し、特定された組織が使用する業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプ(ベーステンプレート)に対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG51(
図12参照)を提供する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用するワークフローのテンプレートタイプとが記憶された組織情報に基づいて、前記ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記組織が使用するワークフローのテンプレートタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記組織情報は、前記組織ごとに、当該組織の部門長の人材タイプが更に記憶されており、
前記特定手段は、前記組織情報に基づいて、前記ユーザの前記組織タイプと同一の組織タイプで且つ前記ユーザの前記人材タイプと同一の人材タイプの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供手段により前記ワークフローが提供された際に、当該ワークフローの前記テンプレートタイプからのカスタマイズをユーザ操作に基づいて受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記カスタマイズが受け付けられた場合に、当該カスタマイズ後のワークフローを、前記ユーザが属する組織と紐付けて前記組織情報に記録する記録制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供手段は、前記組織情報において、前記特定手段により特定された前記組織と紐付けられて前記カスタマイズ後のワークフローが記録されている場合、当該カスタマイズ後のワークフローに基づいて、前記テンプレートタイプに対応するワークフローを提供するときに、当該テンプレートタイプからのカスタマイズの内容を付加して提供する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供手段は、前記テンプレートタイプに対応するワークフローとともに、当該テンプレートタイプからのカスタマイズの内容を提供する際に、当該カスタマイズの内容を識別可能な態様で提供する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織の部門長の人材タイプと、当該組織が使用するワークフローのテンプレートタイプとが記憶された組織情報に基づいて、前記ワークフローを作成するユーザの人材タイプと同一の人材タイプの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記組織が使用するワークフローのテンプレートタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用するワークフローのテンプレートタイプとが記憶された組織情報に基づいて、前記ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された前記組織が使用するワークフローのテンプレートタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置のコンピュータを、
組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用するワークフローのテンプレートタイプとが記憶された組織情報に基づいて、前記ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定する特定手段、
前記特定手段により特定された前記組織が使用するワークフローのテンプレートタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが指定した人物名又は指定した人物の集合体名に属する人物と同等の人材要素を備えた人材を検索する人材検索装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている人材検索装置では、ワークフロー作成者が属する組織と似た組織のうちの好業績を出している組織で使用するワークフローを参考にしてワークフローを作成することは行われていない。このため、ワークフロー作成者は、自らの経験や勘に基づいてワークフローを作成しなければならず、当該ワークフローを作成するのに手間と時間がかかるといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ワークフローを効率良く提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用するワークフローのテンプレートタイプとが記憶された組織情報に基づいて、前記ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記組織が使用するワークフローのテンプレートタイプに対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定されたワークフローを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ワークフローを効率良く提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】ログイン情報テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図3】人材情報テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図4】業務目標ワークフロー設定テーブルのデータ格納例を示す図である。
【
図5】組織情報ファイルのデータ格納例を示す図である。
【
図6】革新型_5000_三田村.tplのファイルのデータ格納例を示す図である。
【
図7】情報処理装置において実行される人事施策ワークフロー設定処理を示すフローチャートである。
【
図9】人事施策ワークフローメニュー画面の一例を示す図である。
【
図10】人事施策ワークフロー選択画面の一例を示す図である。
【
図11】テンプレート選択画面の一例を示す図である。
【
図12】人事施策ワークフロー設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0010】
<情報処理装置の構成>
先ず、
図1を参照して本実施の形態の装置構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報処理装置1は、機器の全体的な制御を行うCPU(Central Processing Unit)11と、複数の操作キーを有する入力部12と、CPU11に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、CPU11が実行する制御プログラムや制御データを格納した記憶部15と、通信部16とを備える。CPU11、入力部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16は、バス17を介して接続されている。
【0012】
CPU(特定手段、提供手段、受付手段、記録制御手段)11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU11は、記憶部15に記憶されている処理プログラム151を読み出してワークエリアに展開し、後述する人事施策ワークフロー設定処理(
図7参照)を実行する。
【0013】
入力部12は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、ユーザによる各キーの押下入力を受け付けてその操作情報をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウス等のポインティングデバイスを含み、位置入力を受け付けて操作情報としてCPU11に出力する。
【0014】
RAM13は、揮発性のメモリである。また、RAM13は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0015】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
【0016】
記憶部15は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部15には、
図1に示すように、プログラム記憶部15A、情報データベース15Bが設けられている。
【0017】
プログラム記憶部15Aには、CPU11で実行されるシステムプログラムや処理プログラム151、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラム151には、後述する人事施策ワークフロー設定処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態でプログラム記憶部15Aに格納されている。CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0018】
情報データベース15Bには、ログイン情報テーブル20、人材情報テーブル30、業務目標ワークフロー設定テーブル40、組織情報ファイル50等が記憶されている。
【0019】
ログイン情報テーブル20は、社員のアクセス権限を管理するためのテーブルである。
図2に、ログイン情報テーブル20のデータ格納例を示す。
図2に示すように、ログイン情報テーブル20には、「社員番号」21、「氏名」22、「所属」23、「役職」24、「ユーザ名」25、「パスワード」26の項目が設けられている。
「社員番号」21、「氏名」22、「所属」23、「役職」24、「ユーザ名」25、「パスワード」26は、それぞれ、その社員の固有ID、氏名、所属、役職、ログイン時に用いるユーザ名、ログイン時に用いるパスワードである。
【0020】
人材情報テーブル30は、社員(人材)ごとの人材情報を管理するためのテーブルである。
【0021】
図3に、人材情報テーブル30のデータ格納例を示す。
図3に示すように、人材情報テーブル30には、「社員番号」31、「氏名」32、「組織タイプ」33、「所属」34、「役職」35、「性別」36、「年齢」37、「マネジメントスタイル」38等の項目が設けられており、これらの項目からなる人材情報が、社員毎に1レコードとして格納されている。
【0022】
「社員番号」31、「氏名」32、「組織タイプ」33、「所属」34、「役職」35、「性別」36、「年齢」37は、それぞれ、その社員の固有ID、氏名、組織タイプ、所属、役職、性別、年齢である。ここで、「組織タイプ」33は、各組織の類型を示すものである。例えば、第一営業部、第二営業部、第三営業部のそれぞれの「組織タイプ」33は“営業”となる。
【0023】
「マネジメントスタイル」38は、所定のアセスメント評価に基づいて設定される。ここで、マネジメントスタイル(人材タイプ)とは、その人材の性格、能力、管理手法などの特性を示す分類である。マネジメントスタイルは、例えば、「役職」35の項目の役職が“部長”、“課長”、“係長”、すなわちマネージャークラスの社員に設定されるようになっている。つまり、マネジメントスタイルは、「役職」35の項目の役職が“一般社員”である社員(例えば、“山本 順子”氏や“長谷川 咲”氏など)には設定されないようになっている。なお、「マネジメントスタイル」38は、例えば、上司による評価、部下による評価、本人による評価等に基づいて設定されるようにしてもよい。
この「マネジメントスタイル」38としては、「標準型」、「革新型」、「保守型」、「バランス型」の4つのタイプがある。 なお、ここで挙げたタイプは一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0024】
業務目標ワークフロー設定テーブル40は、業務目標ワークフロー(後述)の設定に用いられるテーブルである。
【0025】
図4に、業務目標ワークフロー設定テーブル40の一例を示す。
図4に示すように、業務目標ワークフロー設定テーブル40には、「no」41、「タスク分類」42、「タスク」43、「タスク対象者」44、「マネジメントスタイル種別」45の項目が設けられている。
【0026】
「no」41は、各行の識別番号である。
【0027】
「タスク分類」42は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの種類を示す列である。各タスクは、「会議」、「面談」、「目標入力」のいずれかに分類される。なお、ここで挙げたタスク分類は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0028】
「タスク」43は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの内容を示す列である。なお、ここで挙げたタスクは一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0029】
「タスク対象者」44は、業務目標ワークフローとして設定される各タスクの対象者を示す列である。なお、ここで挙げたタスク対象者は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0030】
「マネジメントスタイル種別」45は、「標準」45a、「革新型」45b、「保守型」45c、「バランス型」45dの4つのタイプを有し、それぞれのタイプごとに、「no」41の項目の識別番号に紐つけられた各タスクを実行する順番を示す値が設定されている。
【0031】
したがって、例えば、「標準」45aのタイプでは、1番目に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目に「目標設定会議(部門)」を実行し、3番目に「目標設定会議(所属)」を実行し、4番目に「面談(部門長-所属長)」を実行し、5番目に「部門長による目標入力」を実行し、6番目に「所属長による目標入力」を実行し、7番目に「所属員による目標入力」を実行する業務目標ワークフローが設定されるようになっている。
「革新型」45bのタイプでは、1番目に「ビジョン確認会議」を実行し、2番目に「面談(部門長-所属長)」を実行し、3番目に「面談(部門長-所属員)」を実行し、4番目に「部門長による目標入力」、「所属長による目標入力」、「所属員による目標入力」のそれぞれを並行して実行する業務目標ワークフローが設定されるようになっている。
なお、ここで挙げたタイプごとの各タスクを実行する順番を示す値は一例であって、その内容はこれに限定されない。
【0032】
組織情報ファイル50は、各組織に関する各種の情報が記録されたファイルである。
【0033】
図5に、組織情報ファイル50の一例を示す。
図5に示すように、組織情報ファイル50には、「組織タイプ」51、「所属」52、「売上実績」53、「所属員数」54、「P/H売上」55、「評価」56、「部門長社員番号」57、「部門長氏名」58、「マネジメントスタイル」59、「目標管理_テンプレート名称」60、「目標管理_ベーステンプレート」61等の項目が設けられている。
【0034】
「組織タイプ」51は、各組織の類型を示す列である。
「所属」52は、各組織の名称を示す列である。
【0035】
「売上実績」53は、各組織の売上実績を示す列である。
「所属員数」54は、各組織に所属する社員の人数を示す列である。
「P/H売上」55は、各組織に所属する社員一人あたりの売上を示す列である。つまり、「売上実績」53の項目の数値(金額)を「所属員数」54の項目の数値(人数)で除した値を示す。
「評価」56は、各組織の業績に対する評価を示す列である。この評価は、例えば、A、B、Cの3段階での評価となっている。なお、この評価は、あくまでも一例であり、4段階以上での評価であってもよいし、100点を満点とする点数評価であってもよい。
【0036】
「部門長社員番号」57は、各組織の部門長の社員番号を示す列である。「部門長氏名」58は、各組織の部門長の氏名を示す列である。
【0037】
「目標管理_テンプレート名称」59は、各組織においてカスタマイズして使用している業務目標設定ワークフローのファイル名を示す列である。
【0038】
「目標管理_ベーステンプレート」60は、上記の「目標管理_テンプレート名称」60に記録されている業務目標設定ワークフローのベースとなるテンプレート(ベーステンプレート)を示す列である。例えば、“第二営業部”(「所属」52)がカスタマイズして使用している“革新型_5000_三田村.tpl”(「目標管理_テンプレート名称」60)の業務目標設定ワークフローは、
図4に示した業務目標ワークフロー設定テーブル40の“革新型”(「革新型」45b)の業務目標設定ワークフローがベースとなっている。
【0039】
図6に、“革新型_5000_三田村.tpl”のファイル70の例を示す。
“革新型_5000_三田村.tpl”のファイル70には、「タスクNO」71、「タスク分類」72、「タスク」73、「タスク対象者」74、「タスク実行順」75の項目が設けられている。
【0040】
「タスクNO」71は、業務目標ワークフロー設定テーブル40の「no」41に対応する項目であり、各行の識別番号を示す。
【0041】
「タスク分類」72は、業務目標ワークフロー設定テーブル40の「タスク分類」42に対応する項目であり、業務目標設定ワークフローとして設定される各タスクの種類を示す列である。
【0042】
「タスク」73は、業務目標ワークフロー設定テーブル40の「タスク」43に対応する項目であり、業務目標設定ワークフローとして設定される各タスクの内容を示す列である。
【0043】
「タスク対象者」74は、業務目標ワークフロー設定テーブル40の「タスク対象者」44に対応する項目であり、業務目標設定ワークフローとして設定される各タスクの対象者を示す列である。
【0044】
「タスク実行順」75は、業務目標設定ワークフローとして設定される各タスクの実行順を示す列である。具体的には、“革新型_5000_三田村.tpl”の業務目標設定ワークフローでは、1番目に「ビジョン確認会議」(タスクNO.1)を実行し、2番目に「面談(部門長-所属長)」(タスクNO.4)を実行し、3番目に「面談(部門長-所属員)」(タスクNO.5)を実行し、4番目に「部門長による目標入力」(タスクNO.7)を実行し、5番目に「所属長による目標入力」(タスクNO.8)と「所属員による目標入力」(タスクNO.9)とを並行して実行する業務目標設定ワークフローとなっている。つまり、“革新型_5000_三田村.tpl”の業務目標設定ワークフローでは、「所属長による目標入力」(タスクNO.8)及び「所属員による目標入力」(タスクNO.9)のそれぞれの実行順が4番目から5番目にカスタマイズされている。
【0045】
図1に戻り、通信部16は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成され、通信ネットワークNに接続されて、通信ネットワークN上の外部機器との通信を行う。通信ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークNであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信ネットワーク網と、IPネットワーク、VoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ、インターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0046】
次に、本実施の形態の動作について説明する。
図7に、情報処理装置1において実行される人事施策ワークフロー設定処理のフローチャートを示す。人事施策ワークフロー設定処理は、入力部12から処理開始の指示が入力された際にCPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム151との協働により実行される。
【0047】
まず、CPU11は、ログイン画面G1を表示部14に表示させる(ステップS1)。
【0048】
図8に、ログイン画面G1の一例を示す。
図8に示すように、ログイン画面G1は、ユーザ名を入力するユーザ名入力部G11と、パスワードを入力するパスワード入力部G12と、ログイン操作を実行するためのログインボタンG13と、を備える。
ユーザは、ログイン画面G1において、ユーザ名入力部G11及びパスワード入力部G12に自身のユーザ名及びパスワードをそれぞれ入力した後、ログインボタンG13を押下することで、ログイン操作を実行する。
【0049】
図7に戻って、次に、CPU11は、ログイン画面G1による上記ログイン操作を受け付けると(ステップS2)、人事施策ワークフローメニュー画面G2を表示部14に表示させる(ステップS3)。
【0050】
図9に、人事施策ワークフローメニュー画面G2の一例を示す。
図9は、
図8のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフローメニュー画面G2の例である。このため、人事施策ワークフローメニュー画面G2の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G20が表示されている。
【0051】
人事施策ワークフローメニュー画面G2は、メニュー表G21と、終了ボタンG22と、を備える。
メニュー表G21は、メニュー番号「1」に対応する「人事施策ワークフロー設定」、メニュー番号「2」に対応する「人事施策ワークフロー状況確認」、メニュー番号「99」に対応する「システム設定」の3つのメニュー項目で構成される。
終了ボタンG22は、メニュー表G21の表示を終了するための操作ボタンである。
ユーザは、人事施策ワークフローメニュー画面G2において、入力部12を介してメニュー表G21のメニュー番号「1」を指定入力することで、「人事施策ワークフロー設定」の選択操作を実行する。
【0052】
図7に戻って、次に、CPU11は、人事施策ワークフローメニュー画面G2による「人事施策ワークフロー設定」の選択操作を受け付けると(ステップS4)、人事施策ワークフロー選択画面G3を表示部14に表示させる(ステップS5)。
【0053】
図10に、人事施策ワークフロー選択画面G3の一例を示す。
図10は、
図8のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフロー選択画面G3の例である。このため、人事施策ワークフロー選択画面G3の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G30が表示されている。
【0054】
人事施策ワークフロー選択画面G3は、プルダウンリストG31と、実行ボタンG32と、終了ボタンG33と、を備える。
プルダウンリストG31は、人事施策ワークフローを選択するためのプルダウンリストである。このプルダウンリストG31では、「ビジョン浸透」、「業務目標設定」、「昇格対象者選抜」、「女性活躍推進」、「時間外勤務削減」、「業務効率改革」の6種類の人事施策ワークフローのうちから所望の人事施策ワークフローを選択可能となっている。
実行ボタンG32は、プルダウンリストG31で選択された人事施策ワークフロー(例えば、「業務目標設定」)の決定を指示するための操作ボタンである。
終了ボタンG33は、人事施策ワークフローの選択を終了するための操作ボタンである。
ユーザは、人事施策ワークフロー選択画面G3において、プルダウンリストG31から「業務目標設定」を選択して実行ボタンG32を操作することで、「業務目標設定」の選択操作を実行する。
【0055】
図7に戻って、次に、CPU11は、人事施策ワークフロー選択画面G3による「業務目標設定」の選択操作を受け付けると(ステップS6)、テンプレート選択画面G4を表示部14に表示させる(ステップS7)。
【0056】
図11に、テンプレート選択画面G4の一例を示す。
図11は、
図8のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときのテンプレート選択画面G4の例である。このため、テンプレート選択画面G4の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G40が表示されている。また、
図11は、
図10の人事施策ワークフロー選択画面G3において「業務目標設定」の選択操作が受け付けられたときのテンプレート選択画面G4の例である。このため、テンプレート選択画面G4の左上には、「業務目標設定」に係る人事施策ワークフローを対象としていることを示す情報(例えば、人事施策ワークフロー[業務目標設定])が表示されている。
【0057】
テンプレート選択画面G4は、ラジオボタンG41と、チェックボックスG42,G43,G44と、実行ボタンG45と、終了ボタンG46と、を備える。
ラジオボタンG41は、業務目標設定ワークフローのテンプレートを選択するためのラジオボタンである。このラジオボタンG41では、「標準テンプレート」、「前回使用テンプレート」、「好業績組織使用テンプレート」の3種類のうちから所望のテンプレートを選択可能となっている。「標準テンプレート」は、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「標準」45a、「革新型」45b、「保守型」45c、「バランス型」45dの4種の業務目標設定ワークフロー(テンプレート)を意味する。「前回使用テンプレート」は、ログインユーザが前回使用した業務目標設定ワークフロー(テンプレート)を意味する。「好業績組織使用テンプレート」は、好業績の組織が使用している業務目標設定ワークフロー(テンプレート)を意味する。ここで、「好業績組織使用テンプレート」は、組織情報ファイル50(
図5参照)に基づいて選択されるようになっている。
【0058】
チェックボックスG42は、マネジメントスタイルに対応した標準プレートを使用したい場合に選択するためのチェックボックスである。このチェックボックスG42は、「標準テンプレート」に対応したラジオボタンG41の操作がなされた際に、チェック入力が可能となっている。例えば、ログインユーザである“山田 太郎”氏が「標準テンプレート」に対応したラジオボタンG41の操作を行うとともにチェックボックスG42にチェック入力を行い、実行ボタンG45の操作を行った場合、“山田 太郎”氏のマネジメントスタイルは“革新型”であるため(
図3参照)、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「革新型」45bの項目に対応した業務目標設定ワークフロー(テンプレート)が選択されることとなる。ここで、ログインユーザである“山田 太郎”氏がチェックボックスG42にチェック入力を行わなかった場合、
図4に示す業務目標ワークフロー設定テーブル40の「標準」45aの項目に対応した業務目標設定ワークフロー(テンプレート)が選択されることとなる。
【0059】
チェックボックスG43は、
図5に示した組織情報ファイル50において、最も業績が良い組織を選択する際に、ログインユーザのマネジメントスタイルと同一のマネジメントスタイルの部門長(例えば、部長)が管理する組織に選択対象を絞り込むためのチェックボックスである。ここで、最も業績が良い組織は、例えば、「評価」56の項目の情報に基づいて行うものとする。
【0060】
チェックボックスG44は、
図5に示した組織情報ファイル50において、好業績の組織を選択する際に、ログインユーザが所属する組織の組織タイプと同一の組織タイプに選択対象を絞り込むためのチェックボックスである。ここで、最も業績が良い組織は、例えば、「評価」56の項目の情報に基づいて行うものとする。
【0061】
実行ボタンG45は、ラジオボタンG41で選択されたテンプレート(例えば、「好業績組織使用テンプレート」)の決定を指示するための操作ボタンである。
終了ボタンG46は、テンプレートの選択を終了するための操作ボタンである。
ユーザは、テンプレート選択画面G4のラジオボタンG41において「好業績組織使用テンプレート」を選択して実行ボタンG45を操作することで、「好業績組織使用テンプレート」の選択操作を実行する。
【0062】
図7に戻って、次に、CPU11は、テンプレート選択画面G4による「好業績組織使用テンプレート」の選択操作を受け付けると(ステップS8)、人事施策ワークフロー設定画面G5を表示部14に表示させる(ステップS9)。
【0063】
図12に、人事施策ワークフロー設定画面G5の一例を示す。
図12は、
図8のログイン画面G1にて“山田 太郎”氏がログインしたときの人事施策ワークフロー設定画面G5の例である。このため、人事施策ワークフロー設定画面G5の右上には、ログインユーザを示す情報(例えば、[使用者:yamada / 山田 太郎])G50が表示されている。また、
図12は、
図11のテンプレート選択画面G4において「好業績組織使用テンプレート」に対応したラジオボタンG41の選択操作がなされるとともに、チェックボックスG43及びチェックボックスG44にチェックが入れられた状態で実行ボタンG45の操作がなされたときの人事施策ワークフロー設定画面G5の例である。このため、人事施策ワークフロー設定画面G5の業務目標設定ワークフローG51(後述)の上方には、テンプレート選択画面G4での選択内容を示す情報(例えば、テンプレート選択:◎好業績組織使用テンプレート同一マネジメントスタイル(チェック有り) 同一組織タイプ(チェック有り))が表示されている。ここで、“テンプレート選択:◎好業績組織使用テンプレート”と表示されているのは、
図11のテンプレート選択画面G4において「好業績組織使用テンプレート」に対応したラジオボタンG41の選択操作がなされたためである。また、“同一マネジメントスタイル(チェック有り)”と表示されているのは、
図11のテンプレート選択画面G4においてチェックボックスG43にチェックを入れる操作がなされたためである。このチェックボックスG43にチェックを入れる操作がなされることにより、段落0059で説明したように、最も業績が良い組織(好業績組織)を選択する際に、ログインユーザのマネジメントスタイルと同一のマネジメントスタイルの部門長(例えば、部長)が管理する組織に選択対象が絞り込まれることとなる。また、“同一組織タイプ(チェック有り)”と表示されているのは、
図11のテンプレート選択画面G4においてチェックボックスG44にチェックを入れる操作がなされたためである。このチェックボックスG44にチェックを入れる操作がなされることにより、段落0060で説明したように、好業績の組織を選択する際に、ログインユーザが所属する組織の組織タイプと同一の組織タイプに選択対象が絞り込まれることとなる。
【0064】
人事施策ワークフロー設定画面G5は、業務目標設定ワークフローG51と、保存ボタンG52と、終了ボタンG53と、を備える。
【0065】
業務目標設定ワークフローG51は、業務目標の設定に係るワークフローである。業務目標設定ワークフローG51は、ログインユーザがテンプレート選択画面G4(
図11参照)において選択したテンプレート(好業績組織使用テンプレート)に基づくワークフローが表示されるようになっている。
【0066】
具体的には、ログインユーザである“山田 太郎”氏がテンプレート選択画面G4(
図11参照)において「好業績組織使用テンプレート」に対応したラジオボタンG41の選択操作を行うとともに、チェックボックスG43とチェックボックスG44のそれぞれにチェックを入れる操作を行っているため、組織情報ファイル50(
図5参照)を参照して、“山田 太郎”氏が属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで且つ“山田 太郎”氏のマネジメントスタイル(人材タイプ)と同一のマネジメントスタイルの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織が特定される。
【0067】
より具体的には“山田 太郎”氏が属する組織の組織タイプは、人材情報テーブル30(
図3参照)の「組織タイプ」33の項目に示されているように“営業”であるため、組織情報ファイル50(
図5参照)の「組織タイプ」51の項目が“営業”である組織に絞り込まれることとなる。さらに、“山田 太郎”氏のマネジメントスタイルは、人材情報テーブル30(
図3参照)の「マネジメントスタイル」38の項目に示されているように“革新型”であるため、組織情報ファイル50(
図5参照)の「組織タイプ」51の項目が“営業”である組織のうちから“山田 太郎”氏のマネジメントスタイル(“革新型”)と同一のマネジメントスタイルの部門長が管理する組織に絞り込まれることとなる。ここで、例えば、“山田 太郎”氏のマネジメントスタイル(“革新型”)と同一のマネジメントスタイルである“三田村 健”氏が部門長である“第二営業部”と、“鈴木 智春”氏が部門長である“第四営業部”とに絞り込まれた場合、組織情報ファイル50(
図5参照)の「評価」56の項目に示されているように、“第二営業部”の評価が“A”であり、“第四営業部”の評価が“B”であるため、“第二営業部”が最も業績がよい組織として特定されることとなる。人材情報テーブル30(
図3参照)の「マネジメントスタイル」38の項目に示されているように、“三田村 健”氏と“鈴木 智春”氏のマネジメントスタイルはいずれも“革新型”である。そして、特定された“第二営業部”に対応した「目標管理_ベーステンプレート」60の項目の情報“革新型”に基づいて、
図4に示した業務目標ワークフロー設定テーブル40の“革新型”(「革新型」45b)の業務目標設定ワークフローをベースとするワークフロー(業務目標設定ワークフローG51)が表示される。ここで、業務目標設定ワークフローG51の左上には、当該ワークフローのベーステンプレートが“革新型”であることを示す情報(例えば、“ベーステンプレート:革新型”)G54が表示されている。また、特定された“第二営業部”に対応した「目標管理_テンプレート名称」59の項目には“革新型_5000_三田村.tpl”のファイル70(
図6参照) が記録されているため、このファイル70に基づいて、カスタマイズされた内容が加えられたワークフロー、すなわち業務目標設定ワークフローG51が表示される。つまり、「目標管理_テンプレート名称」59の項目の情報が記録されていない場合には、「目標管理_ベーステンプレート」60の項目の情報“革新型”に基づいて、
図4に示した業務目標ワークフロー設定テーブル40の“革新型”(「革新型」45b)の業務目標設定ワークフローがそのまま表示される。
【0068】
また、業務目標設定ワークフローG51は、「タスク実行順」の列に各タスクに対応したテキストボックスG511が設けられており、ログインユーザの操作に基づいて、当該各タスクの実行順を設定変更(カスタマイズ)できるようになっている。ここで、各テキストボックスG511には、当初、“革新型_5000_三田村.tpl”のファイル70(
図6参照)に記録されているタスク実行順が表示されるようになっている。また、タスクNO“8”のタスクとタスクNO“9”のタスクに関するタスク実行順は、標準テンプレート(革新型の標準テンプレート)から設定変更された順番であるため、当該タスクに対応したテキストボックスG511には、標準テンプレートから設定変更された順番であることを示す記号(例えば、アスタリスク(*))が表示されている。各テキストボックスG511に表示されているタスク実行順は、入力部12による所定の操作を行うことで、標準テンプレート(革新型の標準テンプレート)のタスク実行順、すなわち、タスクNO“8”とタスクNO“9”のそれぞれに対応したテキストボックスG511に表示されているタスク実行順“5”をタスク実行順“4”に戻すことが可能となっている(
図4参照)。なお、
図12では、タスクNO“9”に対応したテキストボックスにのみ符号“G511”を代表して付し、タスクNO“1”、タスクNO“4”、タスクNO“5”、タスクNO“7”、タスクNO“8”に対応したテキストボックスへの符号の付加を省略している。
【0069】
また、業務目標設定ワークフローG51では、「タスク分類」の項目が“会議”であるタスク(例えば、ビジョン確認会議)の「タスク詳細設定」の項目には会議設定ボタンG512が表示され、「タスク分類」の項目が“面談”であるタスク(例えば、面談(部門長-所属長))の「タスク詳細設定」の項目には面談設定ボタンG513が表示されるようになっている。
ユーザは、人事施策ワークフロー設定画面G5において、入力部12を介して、会議設定ボタンG512を操作することで、対応するタスク(例えば、ビジョン確認会議)の詳細設定画面(図示省略)を表示部14に表示させ、当該タスクの詳細設定操作を実行し、面談設定ボタンG513を操作することで、対応するタスク(例えば、面談(部門長-所属長))の詳細設定画面(図示省略)を表示部14に表示させ、当該タスクの詳細設定操作を実行する。
【0070】
保存ボタンG52は、人事施策ワークフロー設定画面G5に表示されている業務目標設定ワークフローG51を保存するための操作ボタンである。
終了ボタンG53は、人事施策ワークフロー(業務目標設定ワークフロー)の設定を終了するための操作ボタンである。
【0071】
図7に戻って、次に、CPU11は、業務目標設定ワークフローG51に表示されている会議設定ボタンG512や面談設定ボタンG513の操作を契機として表示部14に表示される詳細設定画面(図示省略)において、該当する会議や面談の詳細内容の設定操作を受け付ける(ステップS10)。
【0072】
次に、CPU11は、ユーザにより終了ボタンG53が操作されることによる終了操作を受け付けると(ステップS11)、本処理を終了する。
【0073】
以上説明したように、情報処理装置1のCPU11は、組織ごとに、当該組織の業績に係る情報と、当該組織が使用する業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプ(ベーステンプレート)とが記憶された組織情報ファイル50(
図5参照)に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織を特定し、特定された組織が使用する業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプ(ベーステンプレート)に対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG51(
図12参照)を提供する。
したがって、情報処理装置1によれば、業務目標設定ワークフローを作成するユーザが属する組織の組織タイプと同一の組織タイプで最も業績が良い組織が使用している業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプに基づいた業務目標設定ワークフローG51が提供されるので、当該業務目標設定ワークフローG51を効率良く提供することができる。
【0074】
また、CPU11は、組織情報ファイル50に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザの組織タイプと同一の組織タイプで且つ当該ユーザのマネジメントスタイル(人材タイプ)と同一のマネジメントスタイルの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織を特定することができるので、ユーザにとって最適な業務目標設定ワークフローを効率良く提供することができる。
【0075】
また、CPU11は、業務目標設定ワークフローG51が提供された際に、当該ワークフローのテンプレートタイプからのカスタマイズをユーザ操作に基づいて受け付け、当該カスタマイズ後の業務目標設定ワークフローG51を、ユーザが属する組織と紐付けて組織情報ファイル50に記録する。
したがって、情報処理装置1によれば、カスタマイズ後の業務目標設定ワークフローG51を組織情報ファイル50に記録しておくことにより、当該業務目標設定ワークフローG51を再度作成する手間を省くことができる。この結果、ユーザにとって最適な業務目標設定ワークフローを効率良く提供することができる。
【0076】
また、CPU11は、組織情報ファイル50において、最も業績が良い組織として特定された当該組織と紐付けられてカスタマイズ後のワークフローが記録されている場合、当該カスタマイズ後のワークフローに基づいて、当該組織が使用する業務目標設定ワークフローG51のテンプレートタイプに対応するワークフローを提供するときに、当該テンプレートタイプからのカスタマイズの内容を付加して提供する。
したがって、情報処理装置1によれば、好業績を出した組織が使用している業務目標設定ワークフローG51のテンプレートタイプからのカスタマイズの内容を付加して提供することで、当該提供を受けたユーザの利便性を向上させることができる。
【0077】
また、CPU11は、好業績を出した組織が使用している業務目標設定ワークフローG51のテンプレートタイプにワークフローとともに、当該テンプレートからのカスタマイズの内容を提供する際に、当該カスタマイズの内容を識別可能な態様で提供する。
したがって、情報処理装置1によれば、上記テンプレートからのカスタマイズの内容の提供を受けたユーザに当該カスタマイズの内容を把握させ易くすることができる。
【0078】
また、CPU11は、組織情報ファイル50に基づいて、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイル(人材タイプ)と同一のマネジメントスタイルの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織を特定し、特定された組織が使用する業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプ(ベーステンプレート)に対応する各タスクと当該各タスクの工程とが設定された業務目標設定ワークフローG51を提供する。
したがって、情報処理装置1によれば、業務目標設定ワークフローを作成するユーザのマネジメントスタイル(人材タイプ)と同一のマネジメントスタイルの部門長が管理する組織のうちの最も業績が良い組織が使用している業務目標設定ワークフローのテンプレートタイプに基づいた業務目標設定ワークフローG51が提供されるので、業務目標設定ワークフローを効率良く提供することができる。
【0079】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、業務目標設定ワークフローG51(
図12参照)において、タスク実行順のみ設定変更(カスタマイズ)できるようになっているが、例えば、新たにタスクを追加したり、タスクを削除したりする設定変更(カスタマイズ)ができるようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15のHDD、半導体メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理装置
11 CPU
12 入力部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
15A プログラム記憶部
151 処理プログラム
15B 情報データベース
20 ログイン情報テーブル
30 人材情報テーブル
40 業務目標ワークフロー設定テーブル
50 組織情報ファイル
16 通信部
17 バス
N 通信ネットワーク