(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124972
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 12/57 20110101AFI20240906BHJP
H01R 13/629 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
H01R12/57
H01R13/629
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023032997
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】砂田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】津田 大介
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FB02
5E021FB16
5E021FC08
5E021FC32
5E021HC06
5E223AA06
5E223AB28
5E223AB34
5E223AB38
5E223AB45
5E223AC23
5E223BA07
5E223BA08
5E223BB12
5E223BB21
5E223CD01
5E223DB09
5E223DB11
5E223DB21
5E223EC07
(57)【要約】
【課題】基板の実装面に変位が発生しても、所望の接続信頼性を得ることが容易なコネクタを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、基板Bに接続され、相手方コネクタAと接続および接続解除されるコネクタである。コネクタ1は、一方側が、基板Bの実装面である第1面B1と接続可能であり、他方側が、相手方コネクタAの複数の相手方コンタクトACと接続可能である複数のコンタクト2と、複数のコンタクト2を収容するハウジング3とを備えている。ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1面B1に対して移動可能であるように、複数のコンタクト2に対して相対移動可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に接続され、相手方コネクタと接続および接続解除されるコネクタであって、
前記コネクタは、
一方側が、前記基板の実装面である第1面と接続可能であり、他方側が、前記相手方コネクタの複数の相手方コンタクトと接続可能である複数のコンタクトと、
前記複数のコンタクトを収容するハウジングと
を備え、
前記ハウジングは、前記コネクタが前記基板に実装された状態で、前記第1面に対して移動可能であるように、前記複数のコンタクトに対して相対移動可能である、コネクタ。
【請求項2】
前記第1面に平行な第1方向において、前記相手方コネクタを挿入および離脱させることで、相手方コネクタと接続および接続解除される、請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記コネクタが前記基板に実装された状態で、前記第1面に垂直な第2方向で、前記第1面に対して移動可能である、請求項1記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記コネクタが前記基板に実装された状態で、前記複数のコンタクトが並列配置される第3方向を回転軸として、前記第1面に対して移動可能である、請求項1記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記複数のコンタクトを非圧入状態で収容している、請求項1記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ハウジングは、前記コネクタが前記基板に実装された状態で、前記複数のコンタクトに対する前記ハウジングの相対移動の可動域において、前記第1面との対向面が前記第1面から離間するように設けられている、請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記複数のコンタクトはそれぞれ、前記コネクタを前記基板に実装する実装方向での前記コンタクトに対する前記ハウジングの移動量を画定するように、前記ハウジングの第1被当接部と当接可能な第1当接部と、前記コネクタを前記基板から実装解除する実装解除方向での前記ハウジングに対する前記コンタクトの移動量を画定するように、前記ハウジングの第2被当接部と当接可能な第2当接部とを備える、請求項6記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングは、
前記複数のコンタクトを収容する第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに対して、前記複数のコンタクトに向かって前記複数の相手方コンタクトを押圧させるロック位置と、前記複数の相手方コンタクトの前記複数のコンタクトへの押圧を解除するロック解除位置との間で移動可能である第2ハウジングと
を備える、請求項7記載のコネクタ。
【請求項9】
前記複数のコンタクトは、前記実装方向側から前記第1ハウジングの所定の収容空間に挿入されて収容されており、
前記第2ハウジングは、前記複数のコンタクトが並列配置される第3方向に延びる軸部を備え、前記軸部の中心軸周りの回転によって、前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で移動可能であり、
前記複数のコンタクトが挿入される前記収容空間の開口の開口縁部が、前記第1被当接部を有しており、前記軸部が、前記第2被当接部を有している、請求項8記載のコネクタ。
【請求項10】
前記第1ハウジングに対して前記軸部を回転可能に保持する軸受部をさらに備え、
前記軸受部は、前記コネクタが前記基板に実装される際に、前記第1ハウジングにのみ固定される、請求項9記載のコネクタ。
【請求項11】
前記基板は、前記第1面と、前記第1面の反対面である第2面を有し、前記第1面と前記第2面との間を貫通する貫通孔を備え、
前記コネクタは、前記基板に実装される際に、前記第1面側から前記貫通孔に挿入され、
前記複数のコンタクトはそれぞれ、前記第1面における前記貫通孔の周縁部で前記基板に接続される実装部を備える、請求項1記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
基板の実装面に表面実装され、相手方コネクタと接続される複数のコンタクトを有するコネクタがある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1のコネクタでは、複数のコンタクトはそれぞれ、ハウジングに対して摺動可能な状態で基板に接続される。ハウジングおよび基板は、ハウジングの長手方向の両端部に固定された補強金具を介して互いに固定されている。特許文献1のコネクタでは、基板に反りなどによって実装面に変位が発生したときに、複数のコンタクトがそれぞれ、実装面の変位に追従するようにハウジングに対して移動するので、基板の実装面の変位による接続不良が抑制されると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコネクタでは、ハウジングの両端部が、補強金具を介して基板に固定されているため、実装面が自由に変位することができない。実装面が自由に変位しないことで、特に、両端の補強金具の間の中央部分において、変位しようとする変位力が応力となって、実装面とコンタクトとの接続点に過度に加わることがある。これにより、結果として、特許文献1のコネクタでは、コネクタと基板との間の接続不良を生じ易くなってしまうことがある。
【0005】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みて、基板の実装面に変位が発生しても、所望の接続信頼性を得ることが容易なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るコネクタは、基板に接続され、相手方コネクタと接続および接続解除されるコネクタであって、前記コネクタは、一方側が、前記基板の実装面である第1面と接続可能であり、他方側が、前記相手方コネクタの複数の相手方コンタクトと接続可能である複数のコンタクトと、前記複数のコンタクトを収容するハウジングとを備え、前記ハウジングは、前記コネクタが前記基板に実装された状態で、前記第1面に対して移動可能であるように、前記複数のコンタクトに対して相対移動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態に係るコネクタによれば、基板の実装面に変位が発生しても、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコネクタを含むコネクタ構造を示す、断面斜視図である。
【
図2A】本発明の一実施形態に係るコネクタに相手方コネクタを挿入する前の状態を示す断面図である。
【
図2B】本発明の一実施形態に係るコネクタに相手方コネクタを挿入したときの状態を示す断面図である。
【
図2C】本発明の一実施形態に係るコネクタに相手方コネクタをロックして接続したときの状態を示す断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るコネクタ一例を示す分解斜視図である。
【
図5A】本発明の一実施形態に係るコネクタの第2方向での相対移動を示す、模式的な断面図である。
【
図5B】本発明の一実施形態に係るコネクタの第3方向を回転軸とする回転による相対移動を示す、模式的な断面図である。
【
図6】本発明のその他の実施形態(その1)に係るコネクタを示す断面図である。
【
図7】本発明のその他の実施形態(その2)に係るコネクタを示す断面斜視図である。
【
図8】本発明のその他の実施形態(その3)に係るコネクタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態のコネクタを説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで例示であり、本発明のコネクタは、以下の実施形態に限定されない。なお、本明細書において、「Aに垂直」およびこれに類する表現は、Aに対して完全に垂直な方向のみを指すのではなく、Aに対して略垂直であることを含んで指すものとする。また、本明細書において、「Bに平行」およびこれに類する表現は、Bに対して完全に平行な方向のみを指すのではなく、Bに対して略平行であることを含んで指すものとする。また、本明細書において、「C形状」およびこれに類する表現は、完全なC形状のみを指すのではなく、C形状の角部が面取りされた形状など、見た目にC形状を連想させる形状(略C形状)を含んで指すものとする。添付図面において、同じ機能を有する部分には、同一の符号が付されている。
【0010】
[本発明の一実施形態のコネクタ構造]
まず、本実施形態のコネクタを含むコネクタ構造について、
図1~
図2Cを参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のコネクタ1を含むコネクタ構造Mの断面斜視図(後述されるコネクタ1の軸受部4で切断した断面が見える断面斜視図)である。また、
図2A~
図2Cは、本実施形態のコネクタ1を含むコネクタ構造Mの断面図(後述されるコネクタ1のコンタクト2で切断した断面図)である。なお、
図2A~
図2Cでは、コネクタ1の外形も実線で示されている。
図1に示されるように、コネクタ構造Mは、コネクタ1と、コネクタ1に接続される相手方コネクタAと、コネクタ1が実装される基板Bとを備えている。なお、本明細書において、「接続」との語は、複数の要素間の電気的な接続を指すものとし、「実装」との語は、ある要素の別の要素への取り付けを指すものとする。
【0011】
コネクタ構造Mの用途は、特に限定されないが、本実施形態では、コネクタ構造Mは、液晶ディスプレイのバックライト装置に組み込まれる。具体的には、相手方コネクタAは、LED光源に電力を供給する電源を搭載する電源基板であり、基板Bは、LED光源を搭載するLED搭載基板であり、コネクタ1は、LED搭載基板と電源基板とを接続するコネクタである。なお、コネクタ構造Mは、その他の要素間を接続するために用いられてもよい。
【0012】
なお、本明細書において、相手方コネクタAをコネクタ1に接続させるために、相手方コネクタAをコネクタ1に挿入する方向を接続方向D11と呼び、相手方コネクタAをコネクタ1から接続解除させるために、相手方コネクタAをコネクタ1から離脱させる方向を接続解除方向D12と呼び、接続方向D11および接続解除方向D12の両方向をまとめて第1方向D1と呼ぶ。本実施形態では、第1方向D1は、基板Bの実装面である第1面B1に平行な一方向である。また、本明細書において、コネクタ1を基板Bに実装する方向を実装方向D21と呼び、コネクタ1を基板Bから実装解除する方向を実装解除方向D22と呼び、実装方向D21および実装解除方向D22の両方向をまとめて第2方向D2と呼ぶ。本実施形態では、第2方向D2は、基板Bの第1面B1に垂直な方向である。本実施形態では、第2方向D2は、第1方向D1に垂直な方向である。さらに、本明細書において、コネクタ1に設けられる複数のコンタクト2が並列配置される方向を第3方向D3と呼ぶ。本実施形態では、第3方向D3は、第1方向D1および第2方向D2と交差する方向であり、より具体的には、第1方向D1および第2方向D2に垂直な方向である。
【0013】
コネクタ1は、基板Bに接続され、相手方コネクタAと接続および接続解除されるコネクタである。
図1~
図2Cの例では、コネクタ1は、相手方コネクタAおよび基板Bと接続するためのコンタクト2を有している。コネクタ1の態様は、特に限定されないが、本実施形態では、後述されるように、相手方コネクタAをコネクタ1に接続するときの挿入力、および相手方コネクタAをコネクタ1から接続解除するときの離脱力が略ゼロであるZIF(Zero Insertion Force)型コネクタである。また、本実施形態では、コネクタ1は、相手方コネクタAが基板Bに平行な方向から挿入されて接続され、基板Bに平行な方向に離脱して接続解除される水平接続型コネクタである。この場合、相手方コネクタAの接続方向D11および接続解除方向D12と、コネクタ1の実装方向D21が互いに垂直となるため、相手方コネクタAの接続および接続解除の際に、相手方コネクタAに加える挿入力および離脱力が、コネクタ1を基板Bから剥離させる実装解除方向D22に加わり難くなる。したがって、コネクタ1と基板Bとの間の接続不良を生じ難くなる。なお、コネクタ1は、嵌合および離脱によって、相手方コネクタAと接続および接続解除される嵌合接続型コネクタなどの非ZIF(Non-Zero Insertion Force)型コネクタであってもよい。また、コネクタ1は、相手方コネクタAが基板Bに垂直な方向から挿入されて接続され、基板Bに垂直な方向に離脱して接続解除される垂直接続型コネクタであってもよい。コネクタ1の詳細については、後述される。
【0014】
相手方コネクタAは、コネクタ1と対をなすコネクタである。相手方コネクタAの態様は、コネクタ1と対をなすように、コネクタ1の態様に応じて適宜変更され得る。本実施形態では、相手方コネクタAは、ZIF型コネクタであるコネクタ1に接続可能な基板である。具体的には、相手方コネクタAは、フレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuit)またはフレキシブルケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)である。なお、相手方コネクタAは、FR-4などのガラス布基板、アルミナなどを基材とするセラミック基板、またはアルミニウムまたは銅などを基材とする金属基板などのリジッド基板であってもよい。また、コネクタ1が非ZIF型コネクタである場合、相手方コネクタAは、コネクタ1の嵌合相手となる嵌合接続型コネクタであってもよい。本実施形態において、相手方コネクタAは、コネクタ1のコンタクト2と接続するための相手方コンタクトAC(
図2A~
図2C参照)を有している。具体的には、相手方コンタクトACは、相手方コネクタAの接続方向D11側の端部に設けられている。
図2A~
図2Cでは、相手方コンタクトACは、相手方コネクタAのプリント回路の一部である、基板の一方の面(実装解除方向D22側の面)上に形成された接続パッドである。
【0015】
基板Bは、コネクタ1が接続可能な第1面(実装面)B1を有していれば、特に限定されず、基板Bとして任意の基板を使用することができる。本実施形態では、基板Bは、第1面B1と、第1面B1の反対面である第2面B2を有しており、第1面B1と第2面B2との間を貫通する貫通孔BTを備えている。本実施形態において、基板Bは、コネクタ1のコンタクト2と接続するための基板側実装部BC(
図2A~
図2C参照)を有している。具体的には、基板側実装部BCは、第1面B1における貫通孔BTの周縁部に設けられており、より具体的には、第1方向D1における第1面B1の貫通孔BTの周縁部に設けられている。
図2A~
図2Cでは、基板側実装部BCは、基板Bのプリント回路の一部である、第1面B1上に形成された接続パッドである。
【0016】
本実施形態では、
図2Aに示されるように、コネクタ1が基板Bの第1面B1側から貫通孔BTに挿入され、基板側実装部BCがコンタクト2と半田接続されることで、コネクタ1が基板Bに実装される。本実施形態のコネクタ1では、後述されるように、ハウジング3とコンタクト2との相対移動が可能であるため、コネクタ1を基板Bに実装しようとする際に、基板Bに反りが生じていても、コンタクト2がそれぞれ、基板Bの反りに応じてハウジング3に対して相対移動しながら基板側実装部BCと当接し、第3方向D3に沿って並列配置される。そのため、本実施形態では、補強金具などを必要とせずに、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。その後、本実施形態では、
図2Bに示されるように、接続方向D11において、相手方コネクタAがコネクタ1に挿入され、
図2Cに示されるように、後述されるコネクタ1のロック機構によって、相手方コンタクトACをコンタクト2に押圧して接触させることで、相手方コネクタAがコネクタ1に接続される。
【0017】
[本発明の一実施形態のコネクタ]
次に、本実施形態のコネクタ1について、
図2A~
図5Bを参照しながら説明する。
図2A~
図2Cに示されるように、本実施形態のコネクタ1は、複数のコンタクト2と、複数のコンタクト2を移動可能に収容するハウジング3とを備えている(
図4も参照)。後述されるように、ハウジング3は、コンタクト2に対して相対移動可能に構成されている。本実施形態では、コネクタ1が基板Bに実装される前は、コンタクト2はハウジング3に対して移動可能であり、コネクタ1が基板Bに実装された後は、ハウジング3が基板Bに固定されたコンタクト2に対して移動可能となっている。本実施形態のコネクタ1はさらに、後述される軸受部4を備えていてもよい(
図4も参照)。
【0018】
コンタクト2はそれぞれ、
図2A~
図2Cに示されるように、一方側が、基板Bの第1面B1と接続可能であり、他方側が、相手方コネクタAの相手方コンタクトACと接続可能となっている。コンタクト2はそれぞれ、導電性を有する材料、たとえば金属材料によって形成されている。コンタクト2の形状は、基板Bの第1面B1および相手方コネクタAに接続可能であれば、特に限定されない。本実施形態では、コンタクト2は、第3方向D3に垂直な方向(具体的には、第1方向D1および第2方向D2に平行な方向)に沿う板状形状を有している。
【0019】
本実施形態では、コンタクト2は、
図2A~
図2Cに示されるように、実装方向D21でのコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第1被当接部Seと当接可能な第1当接部222aを備えている。本実施形態では、第1当接部222aは、ハウジング3の一部(第1被当接部Se)と第2方向D2で対向する。具体的には、第1当接部222aは、後述されるように、ハウジング3の収容空間Sの開口の周縁部に第2方向D2で対向する、接続部分222(接続部分222の実装方向D21側)に設けられている。本実施形態では、第1当接部222aは、各コンタクト2の2箇所(第1方向D1で、接続方向D11側および接続解除方向D12側の2箇所)に設けられている。また、本実施形態では、コンタクト2は、
図2A~
図2Cに示されるように、実装解除方向D22でのコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第2被当接部321aと当接可能な第2当接部241aとを備えている。本実施形態では、第2当接部241aは、ハウジング3の一部(第2被当接部321a)と第2方向D2で対向する。具体的には、第2当接部241aは、後述されるように、ハウジング3の軸部321の外面に第2方向D2で対向する、収容部分241(収容部分241の実装解除方向D22側にある内面)に設けられている。コンタクト2が第1当接部222aおよび第2当接部241aを備えていることで、コネクタ1の周辺に実装される他の部品に影響を及ぼすような、第2方向D2でのコンタクト2に対するハウジング3の過剰な相対移動が抑制されるとともに、コンタクト2のハウジング3からの離脱が防止される。
【0020】
本実施形態では、コンタクト2は、
図3Aに示されるように、接続方向D11でのコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第3被当接部Saと当接可能な第3当接部21aをさらに備えている。本実施形態では、第3当接部21aは、ハウジング3の一部(第3被当接部Sa)と第1方向D1で対向する。具体的には、第3当接部21aは、後述されるように、ハウジング3の内側面に第1方向D1で対向する、基部21(基部21の接続方向D11側)に設けられている。また、本実施形態では、コンタクト2は、
図3Bに示されるように、接続解除方向D12でのコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第4被当接部Sbと当接可能な第4当接部21bをさらに備えている。本実施形態では、第4当接部21bは、ハウジング3の一部(第4被当接部Sb)と第1方向D1で対向する。具体的には、第4当接部21bは、後述されるように、ハウジング3の内側面に第1方向D1で対向する、基部21(基部21の接続解除方向D12側)に設けられている。コンタクト2が第3当接部21aおよび第4当接部21bを備えていることで、コネクタ1の周辺に実装される他の部品に影響を及ぼすような、第1方向D1でのコンタクト2に対するハウジング3の過剰な相対移動が抑制されるとともに、コンタクト2のハウジング3からの離脱が防止される。
【0021】
本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、コンタクト2はそれぞれ、基部21と、基板Bに接続される実装部22と、相手方コネクタAに接続される接触部23とを備えている。本実施形態において、実装部22および接触部23は、基部21を介して互いに接続されている。本実施形態では、コンタクト2はそれぞれ、コンタクト2がハウジング3から第2方向D2に離脱することを防止する離脱防止部24と、接触部23および離脱防止部24を支持する支持部25とをさらに備えている。
【0022】
基部21の形状は、コンタクト2が収容されるハウジング3の収容空間Sの形状などに応じて、適宜変更され得る。
図2A~
図2Cの例では、基部21は、矩形形状に形成されており、接続方向D11側および接続解除方向D12側に2つの側縁21a、21b(
図3Aおよび
図3B参照)を有している。本実施形態では、
図3Aに示されるように、接続方向D11側の側縁21aが、第3当接部を構成しており、
図3Bに示されるように、接続解除方向D12側の側縁21bが、第4当接部を構成している。図示される例では、接続方向D11側の側縁21aは、第2方向D2に沿って直線状に延びるように形成されており(
図3A参照)、接続解除方向D12側の側縁21bは、第2方向D2に沿って概略的に直線状に延びているものの、第2方向D2の中央部分に、嵌合部分21fを有している(
図3B参照)。具体的には、嵌合部分21fは、後述されるように、ハウジング3の被嵌合部分31fと隙間を有した状態で嵌合する。図示される例では、嵌合部分21fは、側縁21bから接続解除方向D12側に突出する嵌合凸部である(
図3B参照)。
【0023】
実装部22の形状は、基板Bの基板側実装部BCの形状などに応じて、適宜変更され得る。本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、実装部22は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、基板Bの第1面B1における貫通孔BTの周縁部で基板Bに接続される。
図2A~
図2Cの例では、実装部22は、基部21の実装解除方向D22側の端部から第1方向D1の両方向に延びるアーム形状を有している。具体的には、実装部22は、基板Bと実際に接続する実装部分221と、実装部分221と基部21とを接続する接続部分222とを備えている。図示される例では、実装部分221は、接続部分222に対して実装方向D21で若干突出しており、その突出部分において、基板Bの基板側実装部BCと接続される。本実施形態では、接続部分222のうち、第2方向D2でハウジング3(第1被当接部Se)に対向する部分が、第1当接面222aを構成している。
【0024】
接触部23の形状は、相手方コネクタAの相手方コンタクトACの形状などに応じて、適宜変更され得る。本実施形態では、接触部23は、コンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、後述されるハウジング3の接続面31aから突出するように設けられている。
図2A~
図2Cの例では、接触部23は、片持ち式で延びるアーム形状を有している。より具体的には、接触部23は、実装解除方向D22において基部21と離間するように、支持部25から接続解除方向D12側に延びている。接触部23は、支持部25との接続箇所となる基端部から先端部に向かうにつれて基板Bから離れるように、接続解除方向D12に対して傾斜している。
図2A~
図2Cの例では、接触部23は、接触部23の先端部(接続解除方向D12側の端部)の近傍に、相手方コンタクトACと接触して接続する接触部分231を備えている。
【0025】
離脱防止部24の形状は、コンタクト2のハウジング3からの離脱を防止することができれば、特に限定されない。本実施形態では、離脱防止部24は、第2方向D2で接触部23と離間するように、支持部25から片持ち式で延びるアーム形状を有している。
図2A~
図2Cの例では、離脱防止部24は、先端部(接続解除方向D12側の端部)に、後述されるハウジング3の軸部321を収容する、軸部321より一回り大きな空間を有する収容部分241を備えている。具体的には、収容部分241は、軸部321に対して実装方向D21側から軸部321を覆うように収容する。本実施形態では、軸部321と第2方向D2で対向する、収容部分241の内面が第2当接面241aを構成している。
【0026】
支持部25の形状は、接触部23および離脱防止部24を支持することができれば、特に限定されない。本実施形態では、支持部25は、基部21の接続方向D11側において、実装解除方向D22側に延びる長尺形状を有している。本実施形態では、
図3Aに示されるように、ハウジング3の内側面(被当接部)Saからの支持部25の接続方向D11側の側縁25aの離間距離は、ハウジング3の内側面(被当接部)Saからの基部21の接続方向D11側の側縁21aの離間距離よりも大きい。そのため、コンタクト2は、側縁25aがハウジング3の内側面Saと当接するまで、側縁21aと側縁25aとの段差部分2sと当接するハウジング3の内側面Saの部分S1などを回転軸として回転移動(
図3Aでは、紙面に対して時計回り)可能である。ハウジング3の回転移動については、後述される。
【0027】
ハウジング3は、
図2A~
図2Cに示されるように、コンタクト2を収容している。本実施形態では、ハウジング3は、コンタクト2を概略取り囲むように、第3方向D3に延びる直方体形状を有している。ハウジング3は、複数のコンタクト2間を絶縁するように、絶縁性を有する材料、たとえば樹脂材料によって形成されている。ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、基板Bの第1面B1に対して移動可能であるように、コンタクト2を移動可能に収容している。すなわち、基板Bに実装される際に基板Bに固定されるのは、コンタクト2のみである。そのため、ハウジング3が基板Bに固定される場合と比較して、ハウジング3が、基板Bの第1面B1が変位しようとする変位力に逆らうことなく、基板Bの第1面B1に対して移動する。これにより、基板Bの第1面B1の変位力による応力が、基板Bの第1面B1とコンタクト2との間に過度に加わることが抑制されるので、基板Bの第1面B1に変位が発生しても、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。
【0028】
本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、ハウジング3は、コンタクト2をハウジング3の収容空間Sに互いに移動可能に収容している。具体的には、ハウジング3は、コンタクト2を非圧入状態で収容している。ここで、本明細書において、「非圧入状態」との語は、コネクタ1の組み立て中に、コンタクト2がハウジング3を押圧する状態があるか否かを問わず、コネクタ1の組み立て完了後に、コンタクト2が、ハウジング3を押圧した状態で、ハウジング3に固定されてはいないことを意味する。コンタクト2の非圧入状態については、後述される。コンタクト2を非圧入状態で収容することで、第1方向D1および第2方向D2において、ハウジング3の収容空間Sとコンタクト2との間に隙間が生じるので、コンタクト2が基板Bの第1面B1の変位によってハウジング3に対して移動する際に、ハウジング3の内側面Sa、Sb(
図3Aおよび
図3B参照)と摺動しながら移動することが殆どない。そのため、摺動による削りカスの発生が抑制されるので、コンタクト2と相手方コンタクトACとの間に削りカスが介在することによる、コネクタ1と相手方コネクタAとの間の導通不良の発生もまた抑制される。
【0029】
本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、コンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、基板Bの第1面B1との対向面30aが第1面B1から離間するように設けられている。ここで、「コネクタ1が基板Bに実装された状態でのコンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域」は、コネクタ1の基板Bへの実装されたときに、基板Bの第1面B1に固定されたコンタクト2が、反りなどによる基板Bの第1面B1の変位に追従して変位し、その後に、コンタクト2の変位に応じて、ハウジングが変位する空間的な範囲を指す。本実施形態では、ハウジング3の第1面B1との対向面30aが第1面B1から離間することで、コンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、ハウジング3の第1面B1との接触が生じないので、ハウジング3の第1面B1に対する移動が保証される。本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、ハウジング3は、第3方向D3におけるコンタクト2の実装部22間に設けられ、実装部22を保護する保護部30を有しており、保護部30の第1面B1との対向面30aが、ハウジング3の第1面B1との対向面を構成している。保護部30は、第3方向D3から見たときに、実装部分221の実装方向D21への突出部分を除く実装部22を取り囲むように、実装部22よりも一回り大きい形状を有することで、実装部22を保護している。
【0030】
本実施形態では、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第2方向D2で、基板Bの第1面B1に対して移動可能となっている。ここで、「第2方向D2で移動可能」は、第2方向D2への変位があればよく、第2方向D2に対して傾斜して移動するものも含むことを指す。ハウジング3が第2方向D2で基板Bの第1面B1に対して移動することで、コンタクト2が、コネクタ1の基板Bへの実装中および実装後において、第1面B1の第2方向D2での変位に追従し易くなる。なお、本実施形態では、複数のコンタクト2は、基板Bに実装されていない状態において、第2方向D2で、ハウジング3に対してそれぞれ独立して移動可能でもある。
図2A~
図2Cの例では、ハウジング3とコンタクト2との間には、第2方向D2において隙間G2(
図3Aおよび
図3B参照)が生じており、ハウジング3は、第2方向D2の隙間G2分、基板Bに固定された状態で実装されるコンタクト2に対して移動することで、第1面B1に対して移動可能となっている。具体的には、ハウジング3は、コンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、コンタクト2の第1当接部222aと当接する第1被当接部Se(
図3Aおよび
図3B参照)と、コンタクト2の第2当接部241aと当接する第2被当接部321aとを備えている。図示される例では、第1被当接部Seが第1当接部222aと当接することで、実装方向D21でのハウジング3に対するコンタクト2の移動を規制しており、第2被当接部321aが第2当接部241aと当接することで、実装解除方向D22でのハウジング3に対するコンタクト2の移動を規制している。これにより、第2方向D2におけるコンタクト2のハウジング3からの離脱を防止しつつ、第2方向D2に移動可能な状態で、コンタクト2をハウジング3に収容することができる。
【0031】
本実施形態では、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1方向D1で、基板Bの第1面B1に対して移動可能となっている。ここで、「第1方向D1で移動可能」は、第1方向D1への変位があればよく、第1方向D1に対して傾斜して移動するものも含むことを指す。ハウジング3が第1方向D1で基板Bの第1面B1に対して移動することで、コンタクト2が、コネクタ1の基板Bへの実装中および実装後において、第1面B1の第1方向D1での変位に追従し易くなる。なお、本実施形態では、複数のコンタクト2は、基板Bに実装されていない状態において、第1方向D1で、ハウジング3に対してそれぞれ独立して移動可能でもある。
図2A~
図2Cの例では、ハウジング3とコンタクト2との間には、第1方向D1において隙間G1(
図3Aおよび
図3B参照)が生じており、ハウジング3は、第1方向D1の隙間G1分、基板Bに固定された状態で実装されるコンタクト2に対して移動することで、第1面B1に対して移動可能となっている。具体的には、ハウジング3は、コンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、
図3Aに示されるように、コンタクト2の第3当接部(具体的には、基部21の側縁)21aと当接する第3被当接部Saと、
図3Bに示されるように、コンタクト2の第4当接部(具体的には、基部21の側縁)21bと当接する第4被当接部Sbとを備えている。図示される例では、第3被当接部Saが第3当接部21aと当接することで、接続方向D11におけるハウジング3に対するコンタクト2の移動を規制しており、第4被当接部Sbが第4当接部21bと当接することで、接続解除方向D12におけるハウジング3に対するコンタクト2の移動を規制している。これにより、第1方向D1におけるコンタクト2のハウジング3からの離脱を防止しつつ、第1方向D1に移動可能な状態で、コンタクト2をハウジング3に収容することが可能となる。
【0032】
本実施形態では、上述のように、ハウジング3とコンタクト2との間には、第1方向D1および第2方向D2において隙間G1、G2が生じているため、ハウジング3は、たとえば、第3方向D3を回転軸として、基板Bの第1面B1に対して移動可能でもある。ここで、「第3方向D3を回転軸で移動可能」は、第3方向D3での回転があればよく、第3方向D3に対して傾斜して回転するものも含むことを指す。そのため、コンタクト2が、コネクタ1の基板Bへの実装中および実装後において、第1面B1の第1方向D1および第2方向D2の両方向での変位などに追従し易くなる。なお、本実施形態では、複数のコンタクト2は、基板Bに実装されていない状態において、第3方向D3を回転軸として、ハウジング3に対してそれぞれ独立して移動可能でもある。
図2A~
図2Cの例において、ハウジング3の第3方向D3周りの回転軸は、基板Bの第1面B1の変位形態にも依るが、たとえば、後述される軸部321の中心軸が回転軸となり得る。
図3Aに示されるように、コンタクト2が収容空間Sを画定するハウジング3の内側面Saと接続方向D11で当接する場合には、コンタクト2の段差部分2sと当接するハウジング3の内側面Saの部分S1が、回転軸となり得る。この場合、ハウジング3の接続方向D11側の開口端Sdもまた、回転軸となり得る。
図3Bに示されるように、コンタクト2がハウジング3の内側面Sbと接続解除方向D12で当接する場合には、コンタクト2の側縁21bの実装方向D21側の端部と当接するハウジング3の内側面Sbの部分S2が、回転軸となり得る(
図3Bでは、側縁21bは、紙面下端まで延びていない)。この場合、ハウジング3の接続解除方向D12側の開口端Sdもまた、回転軸となり得る。
【0033】
なお、
図3Aおよび
図3Bの例では、隙間G1が小さい場合、コンタクト2に対してハウジング3の回転量は小さくなる。コンタクト2に対してハウジング3の回転量を大きくする場合には、コンタクト2の側縁21a、25aとハウジング3の内側面Saとの間を大きくすればよい。ハウジング3の内側面Saの部分S1などを回転軸として、コンタクト2に対してハウジング3が相対移動するときに、ハウジング3の第3方向D3での回転量を大きくしたい場合には、側縁25aの第2方向D2での長さに対する段差部分2sの第1方向D1での長さの比を大きくすればよい。
【0034】
本実施形態では、
図3Bに示されるように、ハウジング3は、内側面Sbに、コンタクト2の嵌合部分21fと隙間を有して嵌合する被嵌合部分31fを有している。具体的には、被嵌合部分31fは、内側面Sbから接続解除方向D12側に窪む嵌合凹部であり、より具体的には、接続解除方向D12側において、ハウジング3を貫通する貫通孔である。なお、被嵌合部分31fの配置および形状は、嵌合相手となる嵌合部分21fの配置および形状などに応じて、適宜変更され得る。たとえば、嵌合部分21fがコンタクト2の接続方向D11側の側縁21a(
図3A参照)に設けられる場合、被嵌合部分31fは、ハウジング3の接続方向D11側の内側面Sa(
図3A参照)に設けられてもよい。たとえば、嵌合部分21fが嵌合凹部として設けられる場合、被嵌合部分31fは、嵌合凸部として設けられてもよい。
【0035】
ハウジング3の形態は、コネクタ1の形態などに応じて、適宜変更され得る。本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、ZIF型コネクタであるコネクタ1に対応して、ハウジング3は、コンタクト2を収容する第1ハウジング31と、第1ハウジング31に対して、コンタクト2に向かって相手方コンタクトACを押圧させるロック位置(
図2C参照)と、相手方コンタクトACのコンタクト2のへの押圧を解除するロック解除位置(
図2B参照)との間で移動可能である第2ハウジング32とを備えている。すなわち、本実施形態において、第2ハウジング32は、第1ハウジング31に対して相手方コネクタAをロックおよびロック解除するロック機構としての役割を果たしている。
【0036】
本実施形態では、第1ハウジング31は、コンタクト2を収容する収容空間Sと、第2ハウジング32がロック位置にある状態で、相手方コンタクトACがコンタクト2と接続する接続面31a(
図1も参照)を有している。
図2A~
図2Cの例では、収容空間Sは、実装解除方向D22に向かって開口する有底形状を有しており、第1ハウジング31は、接続方向D11側および接続解除方向D12側に2つの内側面Sa、Sb(
図3Aおよび
図3B参照)を有している。本実施形態では、
図3Aおよび
図3Bに示されるように、収容空間Sの開口の周縁部が第1被当接部Seを構成し、
図3Aに示されるように、ハウジング3の接続方向D11側の内側面Saが第3被当接部を構成し、
図3Bに示されるように、ハウジング3の接続解除方向D12側の内側面Sbが第4被当接部を構成している。本実施形態において、
図2Aおよび
図2Bに示されるように、接続面31aは、コンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、コンタクト2が実装解除方向D22に突出するように設定されている。具体的には、接続面31aは、実装方向D21を向く面(相手型コネクタAの相手方コンタクトACが設けられた面に対向する面)である。
【0037】
本実施形態では、
図2A~
図2Cに示されるように、第2ハウジング32は、第3方向D3に延びる軸部321を備えており、軸部321の中心軸周りの回転によって、ロック位置(
図2C参照)とロック解除位置(
図2B参照)との間で移動可能となっている。本実施形態において、軸部321の外周面が第2被当接部321aを構成している。
図2A~
図2Cの例では、第2ハウジング32は、ロック位置において、相手方コネクタAを第1ハウジング31の接続面31aに向かって押圧する押圧面32aを有している。具体的には、押圧面32aは、相手方コネクタAへの押圧によって、相手方コンタクトACの接続面31aからの突出量を小さくするようにコンタクト2を弾性変形させることで、相手方コンタクトACとコンタクト2を接続させる。
【0038】
軸受部4は、第1ハウジング31に対して第2ハウジング32の軸部321を回転可能に保持している(
図1および
図4参照)。本実施形態において、軸受部4は、第1ハウジング31に固定されている。また、本実施形態において、軸受部4は、基板Bに実装される際に、第1ハウジング31にのみ固定される。換言すれば、本実施形態では、軸受部4は、基板Bに実装される際に、基板Bには固定されないため、第1ハウジング31を含むハウジング3もまた、基板Bに固定されない。
【0039】
本実施形態のコネクタ1は、
図4に示されるように組み立てられる。まず、実装解除方向D22側から実装方向D21に向かって、コンタクト2を第1ハウジング31の収容空間S(
図2A~
図2C参照)に挿入する。ここで、
図3Bを参照すると、本実施形態では、コンタクト2の収容空間Sへの挿入中には、コンタクト2の嵌合部分21fは、ハウジング3の内側面Sbを押圧しながら挿入される。しかし、挿入後には、コンタクト2の嵌合部分21fは、ハウジング3の被嵌合部分31fと接続解除方向D12隙間を有した状態で嵌合する。そのため、コンタクト2のハウジング3への挿入後には、コンタクト2は、非圧入状態で収容空間Sに収容されることになる。
【0040】
次に、実装方向D21側から実装解除方向D22側に向かって、第2ハウジング32を第1ハウジング31に取り付ける。第2ハウジング32の第1ハウジング31への取り付けに際して、第1ハウジング31から露出したコンタクト2の離脱防止部24の収容部分241に、軸部321が収容される(
図2A~
図2C参照)。ここで、
図2A~
図2Cを参照すると、本実施形態では、収容部分241が、隙間を有して軸部321を収容するような、軸部321より一回り大きい凹部として設けられている。そのため、収容部分241への軸部321の収容が容易となり、第2ハウジング32の第1ハウジング31への取り付けもまた容易となる。
【0041】
最後に、第1ハウジング31に軸受部4を固定する。
図4の例では、接続解除方向D12側から接続方向D11に向かって、第1ハウジング31の第3方向D3における両端部の所定の挿入位置に、軸受部4を圧入する。軸受部4が第1ハウジング31に固定されることで、第1ハウジング31に対する軸部321の位置が安定する。そのため、ロック位置での押圧面32aによる相手方コネクタAの接続面31aへの押圧も安定するので、相手方コンタクトACとコンタクト2との接続も安定する(
図2C参照)。以上のステップによって、コネクタ1の組み立てが完了する。
【0042】
本実施形態のコネクタ1が奏する効果について、
図5Aおよび
図5Bを参照して、以下で説明する。
図5Aは、ハウジング3の第2方向D2で相対移動する様子を示す模式図であり、
図5Bは、ハウジング3の第3方向D3を回転軸とする回転による相対移動する様子を示す模式図である。なお、
図5Aおよび
図5Bでは、説明の都合上、
図2A~
図2Cで示される第2ハウジング32、ならびにコンタクト2の嵌合部分21fおよびハウジング3の被嵌合部分31fなどは図示されていない。
【0043】
図5Aは、ハウジング3の第2方向D2での相対移動を断面図で模式的に示している。本実施形態のコネクタ1では、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、基板Bの第1面B1に対して移動可能であるように、コンタクト2に対して相対移動可能となっている。すなわち、基板Bに実装される際に基板Bに固定されるのは、コンタクト2のみであり、ハウジング3は、基板Bに固定されていない。ハウジング3は、コンタクト2の変位および外部からの操作などに応じて、基板Bの第1面B1に対して移動する。たとえば、本実施形態において、相手方コネクタA(
図5Aでは図示せず)の接続または接続解除のために、上述のように第2ハウジング32(
図5Aでは図示せず)を回転操作する場合、第2方向D2にも、回転操作による回転力がハウジング3に加わることがある。たとえば、回転操作によって実装解除方向D22に回転力が加わる場合、本実施形態では、
図5Aでの実線から破線への移動のように、ハウジング3が実装解除方向D22で基板Bの第1面B1に対して相対移動(破線から実線への移動)し、ハウジング3に加わる回転力を緩和する。回転力を緩和することで、ハウジング3からコンタクト2に加わる力も緩和されるので、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。
【0044】
本実施形態では、実装方向D21において、ハウジング3が第1面B1に対して過剰に相対移動しようとすると、ハウジング3の第1被当接部(収容空間Sの開口の周縁部)Seがコンタクト2の第1当接部(接続部222の一部)222aと第2方向D2で当接する。また。本実施形態では、実装解除方向D22において、ハウジング3が第1面B1に対して過剰に相対移動しようとすると、ハウジング3の第2被当接部(軸部321の外周面)321aがコンタクト2の第2当接部(離脱防止部24の収容部分241の内面)241aと第2方向D2で当接する。これにより、第2方向D2でのコンタクト2のハウジング3からの離脱を防止しつつ、上述のような所望の接続信頼性を得ることができる。
【0045】
図5Bは、ハウジング3の第3方向D3での回転による相対移動を断面図で模式的に示している。たとえば、コネクタ1の基板Bへの実装後に、基板Bの実装面B1が平坦な状態(破線)から変位を生じた状態(実線)に遷移した場合、たとえば、基板Bの実装面B1に固定されたコンタクト2が、基板Bの実装面B1の変位に応じて、第3方向D3を回転軸として回転移動する。ここで、コンタクト2が基板Bの実装面B1に固定され、かつ、ハウジング3が補強金具を介して基板Bの実装面B1に固定されている場合には、ハウジング3は、コンタクト2の回転移動に追従して、回転移動する(
図5Bの一点鎖線参照)。そうすると、実装面B1が自由に変位しないことで、変位しようとする基板Bの変位力Fが、実装面B1とコンタクト2との接続点にコンタクト2を引き剥がす方向(実装解除方向D22)に作用することがある。
【0046】
本実施形態では、上述のように、コンタクト2とハウジング3とは相対移動可能であるため、コンタクト2の回転移動に追従せずに、基板Bの実装面B1に対して第3方向D3を回転軸として、コンタクト2の回転移動から独立して回転移動する。そのため、基板Bは、実装面B1が自由に変位し易くなるので、基板Bの変位力Fが小さくなる。したがって、実装面B1とコンタクト2との接続点に変位力Fが加わり難くなるので、コネクタ1が、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。
【0047】
図5Bでは、第3方向D3での回転において、ハウジング3が基板Bの第1面B1に対して過剰に相対移動しようとすると、回転方向(
図5では、紙面に対して反時計回り)において、たとえば、ハウジング3は、コンタクト2の側縁25aがハウジング3の内側面Saと当接するまで、コンタクト2の側縁21aと側縁25aとの段差部分2sと当接するハウジング3の内側面Saの部分S1を回転軸として回転する。このようにコンタクト2に段差部分2sが設けられると、第3方向D3を回転軸とするコンタクト2に対するハウジング3の回転移動が生じやすくなり、コネクタ1が、所望の接続信頼性を得ることがさらに容易になる。たとえば、段差部分2sの第1方向D1での長さと、側縁25aの第2方向D2での長さの比を調整することで、コンタクト2の側縁25aがハウジング3の内側面Saと当接するまでの回転量を調整することができる。たとえば、ハウジング3の第3方向D3での回転量を大きくしたい場合には、側縁25aの第2方向D2での長さに対する段差部分2sの第1方向D1での長さの比を大きくすればよい。これとは逆に、ハウジング3の第3方向D3での回転量を小さくしたい場合には、側縁25aの第2方向D2での長さに対する段差部分2sの第1方向D1での長さの比を小さくすればよい。
【0048】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、コネクタ1は、第2ハウジング32を接続解除方向D12側に回転させることで、ロック位置において相手方コネクタAをロックするフロントフリップ式のZIF型コネクタである。ただし、コネクタ1は、第2ハウジング32を接続方向D11側に回転させることで、ロック位置において相手方コネクタAをロックするバックフリップ式のZIF型コネクタであってもよい。
【0049】
上記実施形態では、コンタクト2はそれぞれ、嵌合部分21fを有している。ただし、嵌合部分21fは必ずしも必要ではなく、
図6の断面図(コネクタ1のコンタクト2で切断した断面図。
図6では、コネクタ1の外形も実線で示されている。)に示されるように、基部21の側縁21a、21bはともに、第2方向D2に沿って直線状に延びるように形成されていてもよい。ハウジング3の収容空間Sの被嵌合部分31fもまた、必ずしも必要ではなく、
図6に示されるように、ハウジング3の内側面Sa、Sbはともに、第2方向D2に沿って直線状に延びるように形成されていてもよい。
図6の例では、嵌合部分21fおよび被嵌合部分31fがないため、コンタクト2をハウジング3に収容するときの挿入力が小さくなる。そのため、
図6の例では、コンタクト2のハウジング3への挿入に際し、自動組立機を使用することが容易になる。
【0050】
上記実施形態では、コンタクト2は、第3方向D3に沿って直線状に並列配置されており、コンタクト2の実装部22はそれぞれ、第1方向D1の両方向に実装部分221を有するように、基部21から第1方向D1の両方向に延びている。ただし、
図7に示されるように、実装部22は、第1方向D1のうちの一方向にのみに実装部分221を備えるように、第1当接部222aを残して、基部21から第1方向D1のうちの一方向にのみに延びていてもよい。この場合、コンタクト2は、実装部分221が接続方向D11および接続解除方向D12に互い違いとなるように、第3方向D3に沿ってジグザグに並列配置されてもよい。
【0051】
上記実施形態では、コネクタ1が実装される基板Bは、第1面B1と第2面B2との間に貫通孔BTを有しており、コネクタ1は第1面B1側から貫通穴BTに挿入されて、第1面B1で接続される基板貫通型コネクタである。ただし、
図8の断面図(コネクタ1のコンタクト2で切断した断面図。
図8では、コネクタ1の外形も実線で示されている。)に示されるように、コネクタ1は、貫通穴BTを有さずに、平板形状を有する基板Bの第1面B1に実装される表面実装型コネクタであってもよい。
図8の例においても、
図1~
図7の例と同様に、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、コンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、基板Bの第1面B1との対向面30aが第1面B1から離間するように設けられている。具体的には、
図8の例では、
図1~
図7の例と同様に、ハウジング3は、実装部22を保護するハウジング3の保護部30を有しており、保護部30の第1面B1との対向面30aが、ハウジング3の第1面B1との対向面を構成している。
【0052】
本発明の実施形態のコネクタ1は、一方側が、基板Bの実装面である第1面B1と接続可能であり、他方側が、相手方コネクタAの複数の相手方コンタクトACと接続可能である複数のコンタクト2と、複数のコンタクト2を収容するハウジング3とを備え、ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1面B1に対して移動可能であるように、複数のコンタクト2に対して相対移動可能である。
【0053】
本発明の実施形態のコネクタ1では、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、ハウジング3が基板Bの第1面B1に対して移動可能であり、かつ、複数のコンタクト2がハウジング3に対して相対移動可能である。すなわち、基板Bに実装される際に基板Bに固定されるのは、コンタクト2のみである。そのため、ハウジング3が基板Bに固定される場合と比較して、ハウジング3が、基板Bの第1面B1が変位しようとする変位力に逆らうことなく、基板Bの第1面B1に対して移動する。これにより、基板Bの第1面B1の変位力による応力が、基板Bの第1面B1とコンタクト2との間に過度に加わることが抑制されるので、基板Bの第1面B1に変位が発生しても、所望の接続信頼性を得ることが容易になる。
【0054】
第1面B1に平行な第1方向D1において、コネクタ1は、相手方コネクタAを挿入および離脱させることで、相手方コネクタAと接続および接続解除されてもよい。この場合、相手方コネクタAの接続方向D11および接続解除方向D12と、コネクタ1の実装方向D21が互いに垂直となるため、相手方コネクタAの接続および接続解除の際に、相手方コネクタAに加える挿入力および離脱力が、コネクタ1を基板Bから剥離させる方向に加わり難くなる。そのため、コネクタ1と基板Bとの間の接続不良を生じ難くなる。
【0055】
ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1面B1に垂直な第2方向D2で、第1面B1に対して移動可能であってもよい。この場合、コネクタ1の基板Bへの実装中および実装後において、複数のコンタクト2が、第1面B1の第2方向D2での変位に追従し易くなる。
【0056】
ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、複数のコンタクト2が並列配置される第3方向D3を回転軸として、第1面B1に対して移動可能であってもよい。この場合、複数のコンタクト2が、コネクタ1の基板Bへの実装中および実装後において、第1面B1の第1方向D1および第2方向D2の両方向での変位などに追従し易くなる。
【0057】
ハウジング3は、複数のコンタクト2を非圧入状態で収容していてもよい。この場合、ハウジング3の収容空間Sとコンタクト2との間に隙間が生じるので、コンタクト2が基板Bの第1面B1の変位によってハウジング3に対して移動する際に、ハウジング3の内側面Sa、Sbと摺動しながら移動することが殆どない。そのため、摺動による削りカスの発生が抑制されるので、コンタクト2と相手方コンタクトACとの間に削りカスが介在することによる、コネクタ1と相手方コネクタAとの間の導通不良の発生もまた抑制される。
【0058】
ハウジング3は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、複数のコンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、第1面B1との対向面が第1面B1から離間するように設けられていてもよい。この場合、複数のコンタクト2に対するハウジング3の相対移動の可動域において、ハウジング3の第1面B1との接触が生じないので、ハウジング3の第1面B1に対する移動が保証される。
【0059】
複数のコンタクト2はそれぞれ、コネクタ1を基板Bに実装する実装方向D21での複数のコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第1被当接部Seと当接可能な第1当接部222aと、コネクタ1を基板Bから実装解除する実装解除方向D22での複数のコンタクト2に対するハウジング3の移動量を画定するように、ハウジング3の第2被当接部321aと当接可能な第2当接部241aとを備えていてもよい。この場合、コネクタ1の周辺に実装される他の部品に影響を及ぼすような、第2方向D2でのコンタクト2に対するハウジング3の過剰な相対移動が抑制されるとともに、コンタクト2のハウジング3からの離脱が防止される。
【0060】
ハウジング3は、複数のコンタクト2を収容する第1ハウジング31と、第1ハウジング31に対して、複数の相手方コンタクトACに向かって複数のコンタクト2を押圧させるロック位置と、複数のコンタクト2の複数の相手方コンタクトACへの押圧を解除するロック解除位置との間で移動可能である第2ハウジング32とを備えていてもよい。この場合、本実施形態のコネクタ1をZIF型コネクタに適用することができる。
【0061】
複数のコンタクト2は、実装方向D21側から第1ハウジング31の所定の収容空間Sに挿入されて収容されており、第2ハウジング32は、複数のコンタクト2が並列配置される第3方向D3に延びる軸部321を備え、軸部321の中心軸周りの回転によって、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能であり、複数のコンタクト2が挿入される収容空間Sの開口の開口縁部が、第1被当接部Seを有しており、軸部321が、第2被当接部321aを有していてもよい。この場合、ZIF型コネクタの構造を利用しながら、コンタクト2の第1ハウジング31からの離脱を防止することができる。
【0062】
コネクタ1は、第1ハウジング31に対して軸部321を回転可能に保持する軸受部4をさらに備え、軸受部4は、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1ハウジング31にのみ固定されてもよい。この場合、ZIF型コネクタの構造を利用しながら、複数のコンタクト2をハウジング3に移動可能に収容することができる。
【0063】
基板Bは、第1面B1と、第1面B1の反対面である第2面B2を有し、第1面B1と第2面B2との間を貫通する貫通孔BTを備え、コネクタ1は、基板Bに実装される際に、第1面B1側から貫通孔BTに挿入され、複数のコンタクト2はそれぞれ、コネクタ1が基板Bに実装された状態で、第1面B1における貫通孔BTの周縁部で基板Bに接続される実装部22を備えていてもよい。この場合、本実施形態のコネクタ1を基板貫通型コネクタに適用することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 コネクタ
2 コンタクト
21 基部
21a 第3当接部(基部の側縁)
21a、21b 側縁
21b 第4当接部(基部の側縁)
21f 嵌合部分
22 実装部
221 実装部分
222 接続部分
222a 第1当接部(ハウジングに対向する接続部分)
23 接触部
231 接触部分
24 離脱防止部
241 収容部分
241a 第2当接部(収容部分の内面)
25 支持部
2s 段差部分
3 ハウジング
30 保護部
30a 対向面
31 第1ハウジング
31a 接続面
31f 被嵌合部分
32 第2ハウジング
321 軸部
321a 第2被当接部(軸部の外周面)
32a 押圧面
4 軸受部
A 相手方コネクタ
AC 相手方コンタクト
B 基板
B1 第1面
B2 第2面
BC 基板側実装部
BT 貫通穴
D1 第1方向
D11 接続方向
D12 接続解除方向
D2 第2方向
D21 実装方向
D22 実装解除方向
D3 第3方向
G1、G2 隙間
M コネクタ構造
S 収容空間
S1、S2 回転軸となり得る部分
Sa 第3被当接部(ハウジングの内側面)
Sb 第4被当接部(ハウジングの内側面)
Sd 開口端
Se 第1被当接部(収容空間の開口の周縁部)