IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 戸田建設株式会社の特許一覧

特開2024-124989CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法
<>
  • 特開-CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法 図1
  • 特開-CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法 図2
  • 特開-CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法 図3
  • 特開-CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024124989
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】CO2削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO2削減支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033025
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000166432
【氏名又は名称】戸田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100213388
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 康司
(72)【発明者】
【氏名】秋山 真吾
(72)【発明者】
【氏名】野沢 勇樹
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 秀太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】本発明は、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができるCO削減メディアシステム10を提供する。
【解決手段】CO削減メディアシステム10は、施工時における施設データを記憶する第1記憶部と、複数の施設40a~40d,50a~50dからインターネット30を介して自動取得するエネルギー使用量データを、取得日時情報に関連付けて記憶する第2記憶部と、パラメータを記憶する第3記憶部と、エネルギー使用量データとパラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値と目標値と予測値とを算出する演算部と、エネルギー使用量の監視画像を生成する画像生成部と、を含む。画像生成部は、少なくとも一つの施設での期間における積算値と目標値と予測値とをグラフ化したグラフ画像と、少なくとも一つの施設の施設データの少なくとも一部と、を含む監視画像を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
CO排出量の削減を支援するCO削減メディアシステムであって、
複数の施設の施工時における施設データを記憶する第1記憶部と、
前記複数の施設からインターネットを介して自動取得するエネルギー使用量データを、取得日時情報に関連付けて記憶する第2記憶部と、
CO排出量に関する演算に用いるパラメータを記憶する第3記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている前記エネルギー使用量データと前記第3記憶部に記憶されている前記パラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出する演算部と、
エネルギー使用量の監視画像を生成する画像生成部と、
を含み、
前記画像生成部は、前記複数の施設における少なくとも一つの施設での前記期間における前記積算値と前記目標値と前記予測値とをグラフ化したグラフ画像と、前記少なくとも一つの施設の前記施設データの少なくとも一部と、を含む前記監視画像を生成することを特徴とする、CO削減メディアシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の前記CO削減メディアシステムにおいて、
前記施設データは、前記複数の施設毎の延床面積を含み、
前記演算部は、前記期間における前記積算値と前記延床面積とに基づいて、単位延床面積当たりのエネルギー使用量であるエネルギー原単位を算出し、
前記画像生成部は、前記少なくとも一つの施設における前記エネルギー原単位をさらに含む前記監視画像を生成することを特徴とする、CO削減メディアシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の前記CO削減メディアシステムにおいて、
前記施設データは、前記複数の施設の用途種別及び構造種別をさらに含み、
前記画像生成部は、前記監視画像に用途種別及び構造種別の少なくともいずれか一方が同じ他の施設の前記期間におけるエネルギー原単位をさらに含む前記監視画像を生成することを特徴とする、CO削減メディアシステム。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の前記CO削減メディアシステムにエネルギー使用量データを送信する計測装置であって、
各施設に設置されて施設のエネルギー使用量を計測する計測器と、
前記計測器の計測結果を前記CO削減メディアシステムにインターネットを介して自動出力するゲートウェイ装置と、
を含むことを特徴とする、計測装置。
【請求項5】
監視画像を用いてCO排出量の削減を支援するCO削減支援方法であって、
複数の施設の施工時における施設データを取得し、
前記複数の施設からインターネットを介してエネルギー使用量データを自動取得して、取得日時情報に関連付けて記憶した前記エネルギー使用量データを取得し、
CO排出量に関する演算に用いるパラメータを取得し、
前記エネルギー使用量データと前記パラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出し、
エネルギー使用量の監視画像を生成し、
前記監視画像は、前記複数の施設における少なくとも一つの施設での前記期間における前記積算値と前記目標値と前記予測値とをグラフ化したグラフ画像と、前記少なくとも一つの施設の前記施設データの少なくとも一部と、を含むことを特徴とする、CO削減支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO削減支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、国及び地方公共団体から特定事業者に対するCO削減規制の動きが活発化しているが、多くの企業ではその対処方法がほとんど準備されていない状態である。各企業においてCO削減をはかるためには、企業の施設のエネルギー使用状況を把握し、企業内におけるエネルギー需要の管理、抑制を図ることが必要となる(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、CO排出量の「見える化」により企業等のCO削減の目標達成をサポートするためのCO削減メディアシステムが提供されている(例えば、特許文献2)。このようなCO削減メディアシステムによれば、CO排出量、目標値及び予測値をグラフ化して「見える化」することにより、企業毎に課せられるCO削減目標の達成を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-71973号公報
【特許文献2】特許第5382790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のCO削減メディアシステムは、特定の企業向けに導入されるものであるため、エネルギー使用量等のデータは各企業に設置されたCO削減メディアシステムで収集・蓄積されて各企業が個別に管理している。そのため、年度毎に更新されるパラメータの更新作業等の管理を各企業が負担している。
【0006】
そこで、本発明は、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができるCO削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO削減支援方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0008】
[1]本発明に係るCO削減メディアシステムの一態様は、
CO排出量の削減を支援するCO削減メディアシステムであって、
複数の施設の施工時における施設データを記憶する第1記憶部と、
前記複数の施設からインターネットを介して自動取得するエネルギー使用量データを、取得日時情報に関連付けて記憶する第2記憶部と、
CO排出量に関する演算に用いるパラメータを記憶する第3記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている前記エネルギー使用量データと前記第3記憶部に記憶されている前記パラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出する演算部と、
エネルギー使用量の監視画像を生成する画像生成部と、
を含み、
前記画像生成部は、前記複数の施設における少なくとも一つの施設での前記期間における前記積算値と前記目標値と前記予測値とをグラフ化したグラフ画像と、前記少なくとも一つの施設の前記施設データの少なくとも一部と、を含む前記監視画像を生成することを特徴とする。
【0009】
[2]上記CO削減メディアシステムの一態様において、
前記施設データは、前記複数の施設毎の延床面積を含み、
前記演算部は、前記期間における前記積算値と前記延床面積とに基づいて、単位延床面積当たりのエネルギー使用量であるエネルギー原単位を算出し、
前記画像生成部は、前記少なくとも一つの施設における前記エネルギー原単位をさらに含む前記監視画像を生成することができる。
【0010】
[3]上記CO削減メディアシステムの一態様において、
前記施設データは、前記複数の施設の用途種別及び構造種別をさらに含み、
前記画像生成部は、前記監視画像に用途種別及び構造種別の少なくともいずれか一方が同じ他の施設の前記期間におけるエネルギー原単位をさらに含む前記監視画像を生成することができる。
【0011】
[4]本発明に係る計測装置の一態様は、
前記CO削減メディアシステムの一態様にエネルギー使用量データを送信する計測装置であって、
各施設に設置されて施設のエネルギー使用量を計測する計測器と、
前記計測器の計測結果を前記CO削減メディアシステムにインターネットを介して自動出力するゲートウェイ装置と、
を含むことを特徴とする。
【0012】
[5]本発明に係るCO削減支援方法の一態様は、
監視画像を用いてCO排出量の削減を支援するCO削減支援方法であって、
複数の施設の施工時における施設データを取得し、
前記複数の施設からインターネットを介してエネルギー使用量データを自動取得して、取得日時情報に関連付けて記憶した前記エネルギー使用量データを取得し、
CO排出量に関する演算に用いるパラメータを取得し、
前記エネルギー使用量データと前記パラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出し、
エネルギー使用量の監視画像を生成し、
前記監視画像は、前記複数の施設における少なくとも一つの施設での前記期間における前記積算値と前記目標値と前記予測値とをグラフ化したグラフ画像と、前記少なくとも一つの施設の前記施設データの少なくとも一部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るCO削減メディアシステム及びこれに用いる計測装置並びにCO削減支援方法によれば、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができ、しかも各施設データを監視画像として生成するためどの施設のエネルギー使用量であるかを認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係るCO削減メディアシステムの概要を説明する図である。
図2】本実施形態に係るCO削減メディアシステムの機能ブロック図である。
図3】監視画像の一例である。
図4】本実施形態に係るCO削減支援方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0016】
1.CO削減メディアシステム
図1図3を用いて、本実施形態に係るCO削減メディアシステム10について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るCO削減メディアシステム10の概要を説明する図であり、図2は、本実施形態に係るCO削減メディアシステム10の機能ブロック図であり、図3は、監視画像60の一例である。
【0017】
図1に示すように、CO削減メディアシステム10(以下、単に「システム10」と呼ぶ)は、インターネット30を介して管理装置32及び複数の施設40a~40d,50a~50dに接続される。
【0018】
システム10は、CO排出量の削減を支援するCO削減メディアシステムである。システム10が生成する監視画像60を用いることにより、各施設40a~40d,50a~50dに対応した削減目標に対する実施途中の排出状況を監視画像60でリアルタイムに確認することができるので、CO排出量の削減状況の直近の予想とその対策の準備を行うことができる。システム10は1つ以上の情報処理装置で構成することができ、またシステム10はその一部または全部の機能を例えばクラウドサーバで構成することができる。システム10がクラウドサーバであれば、初期費用及び管理維持費用が低減できるため好ましい。処理部12は、システム10の記憶部に格納されるプログラムに基づいて種々の処理を実行する。システム10はインターネット30を介して各施設40a~40d,50a~50dから送信されたエネルギー使用量データを受信する。
【0019】
図2に示すように、システム10は、処理部12と、第1記憶部14と、第2記憶部16と、第3記憶部18と、を含む。処理部12は、演算部120と、画像生成部122と、を含む。処理部12は、例えば、1つ以上のプロセッサで構成される。第1記憶部14、第2記憶部16及び第3記憶部18は、コンピュータにより読み取り可能な1つ以上の情報記憶媒体を含み、例えば、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などである。各記憶部は、物理的に分離した複数の記憶媒体に分割してもよいし、1つの記憶媒体に統合されてもよい。システム10は、これらの各記憶部の他にさらに記憶部を備えてもよい。
【0020】
第1記憶部14は、複数の施設40a~40d,50a~50dの施工時における施設データを記憶する。第1記憶部14が施設データを含むことで、施設の特性に応じたCO排出量削減支援をシステム10が実行することができる。施設データとしては、例えば、施設40a~40d,50a~50dの延床面積、用途種別、構造種別、所在地、階数、竣工年度、築年数、施設名称などを含むことができる。施工時の施設データであれば、正確な情報に基づいてシステム10を構築できるため好ましい。ここで、施設40a~40dは例えばA社の施設であり、施設50a~50dはA社以外の例えばB社の施設である。システム10は、複数の企業や団体などの施設からのエネルギー使用量を統合管理して、施設毎にまたは企業・団体毎に支援することができる。そのため、従来のCO削減メディアシステムのように企業・団体毎に管理しなくてもよい。各施設は建築物の全部または一部であってもよい。例えば施設40aがオフィスビルの特定階に入居するA社の施設である場合には当該特定階のみであってもよい。
【0021】
施設データは、例えば、複数の施設40a~40d,50a~50d毎の延床面積の情報を含む。監視画像60に延床面積の情報があれば、当該施設の大きさを把握でき、同程度の大きさの他の施設とCO排出量を比較できる。延床面積は、施工情報により取得できる。施設データは、例えば、複数の施設40a~40d,50a~50d毎のトランス容量の情報を含むことができる。トランス容量は、施工情報により取得できる。例えば、ある施設のトランス容量に対する電力使用量を負荷率として演算部120が演算すれば、同程度のトランス容量の施設における負荷率同士を比較することができ、例えば、その比較結果を監視画像60が含んでもよい。また、負荷率が他の施設より高い施設について、負荷率が高い日時におけるその施設の状況を管理装置32で分析することで、管理者からその施設に対して分析結果及び対策を監視画像60以外の手段で伝えてもよい。例えば、負荷率に基づいてトランスを小容量化してロスを削減するといった対策情報を用いて施設に提案してもよい。比較情報、分析結果及び対策情報については、管理装置32を用いて各施設向けの情報にまとめてシステム10の管理者から各施設の担当者へ送信してもよい。
【0022】
施設データは、複数の施設40a~40d,50a~50dの用途種別及び構造種別の情報をさらに含むことができる。施設データにおける用途種別は、施設をその用途毎に分けた分類であり、例えば、エネルギーの使用態様が似ている用途毎に独自に分類してもよいし、建築基準法施行規則で定められた建築物用途区分に合わせてもよい。用途種別としては、例えば、工場、倉庫、店舗、事務所、病院などを設定できる。施設の用途によってエネルギーを使用する傾向(例えば使用量が増加する時間帯や増減率など)が異なるが、第1記憶部14が用途種別を含むことで、施設用途の特性に応じたCO排出量削減支援をシステム10が実行できる。施設データにおける構造種別は、施設の建築構造の種類で分けた分類であり、例えば、RC造(鉄筋コンクリート造)、WRC造(壁式鉄筋コンクリート造)、S造(鉄骨造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)などを設定できる。施設の構造によってスパン間隔の違いによる室内空間の大きさや断熱性能によりエネルギーを使用する傾向が異なるが、第1記憶部14が構造種別を含むことで、施設構造の特性に応じたCO排出量削減支援をシステム10が実行できる。
【0023】
第2記憶部16は、複数の施設40a~40d,50a~50dからインターネット30を介して自動取得するエネルギー使用量データを、取得日時情報に関連付けて記憶する。エネルギー使用量データは、各施設40a~40d,50a~50dにおけるエネルギーの使用量を特定可能な情報である。また、エネルギー使用量データは、各施設40a~40d,50a~50dに設置された計測器42が計測し、ゲートウェイ装置44が自動出力してシステム10が取得した情報である。例えば、電力量計やガスメータ等の計測器42が単位使用量毎に出力されたパルスをエネルギー使用量データとしてもよいし、当該パルスを元に演算部120がエネルギー使用量データを演算した上で記憶してもよい。第2記憶部16は、エネルギー使用量データを一次エネルギー消費量に演算部120が換算して記憶してもよい。一次エネルギー消費量とは、住宅や建築物を利用・使用する時に建物全体で消費するエネルギー(例えば、都市ガス、LPガス、電気、重油、灯油、冷水、温水など)を熱換算した消費量である。システム10は、エネルギー使用量データを取得した日時を取得日時情報としてエネルギー使用量データに関連付けた上で第2記憶部16に記憶することができる。取得日時情報をシステム10が取得した日時とすることにより、計測装置41を簡素化できる。また、システム10は、各施設40a~40d,50a~50dからエネルギー使用量データを自動取得する際に、エネルギー使用量データを第1記憶部14の施設データに関連付けた上で第2記憶部16に記憶することができる。第2記憶部16はエネルギー使用量データを自動取得して常に最新のデータに更新されることが好ましい。システム10がエネルギー使用量データを自動更新することにより、システム10の利用者の管理負担が軽減される。
【0024】
第3記憶部18は、CO排出量に関する演算に用いるパラメータを記憶する。パラメータは、例えば、排出係数や削減目標率などであり、CO排出量の積算値、目標値及び予測値などのCO排出量に関する演算に用いられる。また、パラメータは、例えば一般社団法人省エネルギーセンターが建物の用途別に公開しているエネルギー消費原単位を含んでもよい。エネルギー消費原単位は、建物の用途別のエネルギー消費量の指標及び対策情報として利用できる。さらに、このエネルギー消費原単位などのパラメータを地域別(例えば都道府県別)に分類して第3記憶部18に記憶してもよい。
【0025】
演算部120は、第2記憶部16に記憶されているエネルギー使用量データと第3記憶部18に記憶されているパラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出する。
【0026】
例えば、パラメータが排出係数である場合、演算部120は、例えばCO排出量=エネルギー使用量×排出係数の演算を行って、CO排出量を求めるようにしてもよい。CO排出量の積算値は、設定された期間におけるエネルギー使用量を積算して排出係数を乗じて求めることができる。第2記憶部16のエネルギー使用量データの更新に合わせて演算部120が積算値を演算してもよいし、演算部120が定期的に演算してもよい。排出係数は、1kWhの電気を供給するためにどのくらいのCOを排出しているかを示す指標であって、CO排出係数と呼ばれる。排出係数は、電気事業者が毎年度変更されるため、システム10の管理者が管理装置32を操作して毎年度変更することが好ましい。従来であれば、各社で管理しているCO削減メディアシステムの排出係数をそれぞれ更新することになるが、本システム10によれば第3記憶部18を更新するだけでシステム10を利用するA社、B社の全ての利用者が最新の排出係数を演算に用いることができる。「設定された期間」とは、例えば1日、1月、1年でもよいし、それ以外の長さの期間でもよい。また設定された期間は現時点を含む期間でもよい。管理者は管理装置32を用いて複数の設定された期間をあらかじめ設定しておき、各施設の利用者は複数の期間の中から表示装置46に表示するグラフ画像64などの期間を選択してもよい。
【0027】
また例えば、パラメータが削減目標率(割合)や削減目標値である場合、演算部120は、例えばCO排出量の目標値=設定された期間に対応する過去の期間のCO排出量×目標削減率の演算を行って、CO排出量の目標値を求めるようにしてもよい。また例えば、パラメータが過去何年分のエネルギー使用量データをCO排出量の目標値の演算に使用するかを指定するためのパラメータである場合、例えば昨年のデータを使うとか、過去3年分のデータの平均値を使うとかを指定できるパラメータとしてもよい。なお過去のエネルギー使用量データの入力設定は自由に選択(例えば手入力、又はデータベースから自動入力の選択)できるようにしてもよい。
【0028】
演算部120は、パラメータに基づき第2記憶部16に記憶されているエネルギー使用量を抽出して、抽出したエネルギー使用量に基づき設定された期間のCO排出量の遷移のモデルパターンを演算し、演算したCO排出量の遷移のモデルパターンと削減目標率や削減目標値に基づいてCO排出量の目標値を演算してもよい。
【0029】
また、演算部120は、例えば設定された期間の開示点から現在までのCO排出量に基づき、設定された期間の現時点から設定された期間の終点までのCO排出量の予測値を算出してもよい。この場合、当該開示点から現在までのCO排出量の積算値をグラフ化してその傾きを求め、求めた傾きと同じ傾きで、現在から終点までを推定して予測値を求めてもよい。また過去の対応する期間(例えば日、月、年等)のCO排出量の実績値又はその平均値に基づき予測値を演算してもよい。このようにすると季節特性を反映することができる。演算部120は、設定された期間の予測値と目標値に基づき設定された期
間の目標達成率を演算してもよく、画像生成部122は目標達成率が表示された監視画像60を生成してもよい。
【0030】
演算部120は、設定された期間における積算値と延床面積とに基づいて、単位延床面積当たりのエネルギー使用量であるエネルギー原単位を算出してもよい。設定された年度におけるエネルギー原単位は、例えばMJ/年・mで表すことができる。エネルギー原単位を算出することにより、他の施設との比較が容易となる。システム10の管理者は、比較したエネルギー原単位を元に各社に対してCO排出量の削減のアドバイスをしてもよい。
【0031】
図3に示すように、画像生成部122は、エネルギー使用量の監視画像60を生成する。画像生成部122は、複数の施設40a~40d,50a~50dにおける少なくとも一つの施設での設定された期間における積算値と目標値と予測値とをグラフ化したグラフ画像64と、少なくとも一つの施設の施設データの少なくとも一部の施設データ画像62と、を含む監視画像60を生成する。監視画像60は、グラフ画像64と施設データ画像62以外の画像を含んでもよく、図3のようにエネルギー原単位を表示する画像や他の施設のエネルギー原単位を表示する画像を含んでもよい。画像生成部122は、複数の関連する施設、例えばA社の施設40a~40dをまとめた監視画像60を生成してもよい。監視画像60は、システム10の利用者の表示装置46に表示することができる。監視画像60を施設40aの表示装置46に表示すれば、削減目標に対する実施途中の排出状況をリアルタイムに確認することができるので、CO排出量の削減状況の直近の予想とその対策の準備を行うことができる。図1では施設40aに表示装置46が設けられている例を示すが、これに限るものではなく、例えば全ての施設40a~40d,50a~50dに表示装置46があってもよいし、施設とは別の場所にあってもよいし、携帯型の端末であってもよい。表示装置46は、監視画像60を表示可能であればよい。また、監視画像60に表示された予測値によって、目標達成の可能性の判断や最終的なCO排出量に応じて必要なクレジット売買のための予算化等を計画的に準備することができる。さらに、監視画像60に表示されたグラフ画像64によって、現在の積算値と目標値との乖離、あるいは予測値と目標値との乖離が把握しやすいので、CO排出量削減の強い動機付けを与えることができる。
【0032】
グラフ画像64は、例えば、横軸に設定された期間、縦軸にCO排出量をとって、積算値と目標値の積算値と予測値とを折れ線グラフで表してもよいし、積算値と目標値を単位期間毎に棒グラフで表して予測値を折れ線グラフで表してもよい。例えば積算値の過去から現在までの折れ線グラフに現在から設定された期間末までの予測値の折れ線グラフを繋げて表示してもよく、目標値の折れ線グラフをそのグラフに並べて表示してもよい。グラフ画像64については、公知の例えば本願出願人の先願である特許文献2の例に従って生成することができる。複数のグラフ画像64を監視画像60に表示してもよく、複数のグラフ画像64を異なる監視画像60のページに表示してもよい。
【0033】
施設データ画像62は、グラフ画像64に対応する施設の施設データを表示する。施設データ画像62は少なくとも一つの施設の施設データであることができ、さらに施設データ画像62は当該施設の施設データの全部または一部だけであってもよい。施設データ画像62は、グラフ画像64と同時に表示してもよいし、グラフ画像64が表示された画面とは別の画面(例えば次の画面)で表示してもよい。施設データ画像62は、文字情報として表示してもよいし、施設データに対応するアイコンとして表示してもよい。
【0034】
監視画像60に表示されたグラフ画像64及び施設データ画像62により、施設データとCO排出量とを明確に関連付けて認識することができる。施設データ画像62に延床面積があれば、当該施設の大きさとCO排出量とを関連付けて把握でき、大きさを考慮
しながら他の施設のCO排出量と比較できる。施設データ画像62に用途種別があれば、当該施設の用途とCO排出量とを関連付けて把握でき、用途を考慮しながら他の施設のCO排出量と比較できる。施設データ画像62に構造種別があれば、当該施設の構造とCO排出量とを関連付けて把握でき、構造を考慮しながら他の施設のCO排出量と比較できる。
【0035】
画像生成部122は、少なくとも一つの施設におけるエネルギー原単位をさらに含む監視画像60を生成することができる。監視画像60に表示されたエネルギー原単位により、延床面積が異なる施設同士であってもCO排出量の傾向を比較することができ、施設毎にCO排出量削減の動機付けを与えることができる。
【0036】
画像生成部122は、監視画像60に用途種別及び構造種別の少なくともいずれか一方が同じ他の施設の設定された期間におけるエネルギー原単位をさらに含む監視画像60を生成することができる。監視画像60に表示されたエネルギー原単位により、用途種別及び構造種別の少なくともいずれか一方が同じ施設同士でCO2排出量の傾向を比較することができ、より明確なCO排出量削減の動機付けを与えることができる。また例えば、エネルギーの使用傾向が近い用途種別同士を比較用のエネルギー原単位としてもよい。また、画像生成部122は、システム10の管理者が操作・閲覧するための管理画像を生成することができる。また、管理装置32が第1記憶部14、第2記憶部16及び第3記憶部18に記憶されたデータの一部をダウンロードして管理画像を生成してもよい。管理画像は、管理装置32に表示することができる。管理画像には第1記憶部14、第2記憶部16及び第3記憶部18に記憶されたデータリストを表示することができ、例えば、管理者は管理画像に含まれる各データを選択、換算、変更、グラフ化などの各種操作が可能である。管理画像には例えば対策情報を含んでもよいし、また例えば画像生成部122が対策情報を管理画像とは別の画像として生成してもよい。対策情報は、各施設における省エネに関する対策を提案するための情報である。
【0037】
管理装置32は、システム10を操作及び管理する装置であって、システム10の管理者によって運用される。管理装置32は、インターネット30に接続され、システム10との間でデータ通信が可能である。管理装置32は、情報処理装置であり、例えば、CPU等のプロセッサと、通信装置と、記憶装置と、入力装置と、ディスプレイとを含む。管理者は、管理装置32を操作して、システム10の各種プログラムを変更したり、システム10の第3記憶部18に記憶されたパラメータを変更したりすることができる。管理装置32は、例えば、第3記憶部18のパラメータの中から当該施設の用途に対応したエネルギー消費原単位を読みだして、このエネルギー消費原単位に対する当該施設のエネルギー原単位の比率を算出してもよい。そして、この比率に基づいて、管理者が当該施設に対して省エネに関するアドバイスをしてもよい。例えば、エネルギー消費原単位を用いることで、施設の用途ごとに当該施設が他の施設と比較してエネルギー消費量が多いか少ないかを判断することができるので、当該施設に対する省エネの対策を提案することができる。管理装置32は、さらに、地域別のパラメータを用いて、当該施設の存在する地域における省エネの可能性をアドバイスしてもよい。
【0038】
管理装置32は、例えば、第2記憶部16から対象施設のエネルギー消費量データを読みだして、当該施設の空調のエネルギー消費原単位を算出してもよい。対象施設における空調のエネルギー使用量は、例えば当該施設の電力計(親メーター)の出力から推定できる。具体的には、空調消費電力が最も少なくなる月の消費電力と各月の消費電力との差が当該施設において各月の空調で使用したと推定される消費電力である。管理装置32は、この各月の空調消費電力を12カ月分合計して年間の空調消費電力を算出し、第1記憶部14から当該施設の延床面積情報を取得して単位面積当たりの空調のエネルギー原単位を算出できる。管理者は算出した空調のエネルギー原単位を当該施設に開示して省エネに関
するアドバイスをしてもよいし、さらに、第3記憶部18から一般社団法人省エネルギーセンターで公開されたエネルギーの用途別原単位を取得して、この用途別原単位と当該施設の空調のエネルギー原単位とを比較した結果を当該施設に開示してもよい。当該施設に対する開示の方法としては、例えば、管理装置32が生成する管理画像であってもよい。空調は、各施設で最も大きなエネルギー消費になる傾向にあるので、当該施設利用者に対して省エネの可能性を理解させやすい。
【0039】
システム10にインターネット30を介して接続された複数の施設40a~40d,50a~50dは、それぞれ少なくとも計測装置41が設置される。計測装置41については、後述する。図3の例では、施設40a、50aは表示装置46を備える。表示装置46は、全ての施設40a~40d,50a~50dに設置されてもよい。
【0040】
表示装置46は、システム10により生成された監視画像60を表示するものであり、例えば、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD有機ELディスプレイ、PDP(プラズマディスプレイパネル)、タッチパネル型ディスプレイなどのハードウェアを備える。表示装置46は、インターネット30に接続され、システム10から監視画像60を定期的に受信し、常に最新の監視画像60を表示することができる。表示装置46はWebブラウザを備えてもよく、監視画像60を例えばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)に従って受信してWebブラウザを用いて表示装置46が表示してもよい。Webブラウザにより監視画像60を表示できれば、インターネット30の環境さえあれば表示装置46をデジタルサイネージとして利用可能となる。これにより、表示装置46に特殊なソフトウェアや特殊な装置を必要とせず、施設の利用者にとって低コストで管理が容易となる。表示装置46が監視画像60を表示することにより、監視画像60を見た各施設の利用者がリアルタイムでCO排出量に関する情報を見ることができるため、利用者にCO排出量削減の動機付けを直接与えることができる。特にグラフ画像64を用いることにより利用者が視覚的にCO排出量に関する情報を認識することができる。
【0041】
システム10によれば、システム10がエネルギー使用量データを自動取得して生成した監視画像60を利用できるので、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができる。しかも各施設データを監視画像60の一部として生成するため、どの施設のエネルギー使用量であるかを認識しやすい。
【0042】
2.計測装置
図1を用いて、本実施形態に係る計測装置41について詳細に説明する。
【0043】
複数の施設40a~40d,50a~50dのそれぞれに設置された計測装置41は、システム10にエネルギー使用量データを送信する。計測装置41は、例えば、計測器42と、ゲートウェイ装置44と、を含む。計測装置41は、複数の計測器42を備えてもよい。
【0044】
計測器42は、各施設に設置されて施設のエネルギー使用量を計測する。計測器42は、電気、ガス、水道、重油、軽油等の使用量をエネルギー使用量として取得してもよい。例えば電気の動力盤や分電盤等に電力ロガー等の電力量計測装置を計測器42として設置して、電力使用量をエネルギー使用量として求めてもよい。一つの施設の計測装置41に計測器42が複数設置される場合には、各計測器42がゲートウェイ装置44と通信可能な有線または無線通信装置を備えていてもよい。電気の計測器42は電力量計の使用電力量に比例して発生するサービスパルスをエネルギー使用量データとして用いてもよく、ガスの計測器42はガスの流量に比例して発生するパルスをエネルギー使用量データとして用いてもよい。
【0045】
ゲートウェイ装置44は、計測器42の計測結果をシステム10にインターネット30を介して自動出力することができる。ゲートウェイ装置44は、計測器42とインターネット30に接続されており、計測器42の計測結果として出力されたエネルギー使用量データ例えばパルスをシステム10にインターネット30を介して自動送信することができる。計測器42-ゲートウェイ装置44-インターネット30の間は、施設内の他の通信回線(例えばLAN)を介することがないことが好ましい。これにより施設の業務用ネットワークと物理的に分離できることで情報漏洩リスクを低減すると共に、施設の利用者による管理負担を軽減できる。ゲートウェイ装置44からの送信は、あらかじめ設定されたタイミングで自動的に行われる。ゲートウェイ装置44は、計測器42が一定使用量毎に出力したパルスを所定時間毎にカウントした積算値をシステム10に無線送信してもよい。ゲートウェイ装置44は、無線通信機能を有してもよく、例えばLTE sim(Long Term Evolution Subscriber Identity Module)を備え、LTEを利用してインターネット30へ計測値を自動的に送信してもよい。
【0046】
計測装置41によれば、ゲートウェイ装置44からシステム10にエネルギー使用量データを自動出力するので、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができる。しかも計測装置41が設置された各施設において監視画像60の中の各施設データを確認することでどの施設のエネルギー使用量であるかを明確に認識できる。
【0047】
3.CO削減支援方法
図4を用いて、本実施形態に係るCO削減支援方法について詳細に説明する。図4は、本実施形態に係るCO削減支援方法を説明するフローチャートである。
【0048】
図4に示すように、CO削減支援方法は、監視画像60(図3)を用いてCO排出量の削減を支援するCO削減支援方法である。CO削減支援方法は、施設データ取得工程(S10)と、エネルギー使用量データ取得工程(S20)、パラメータ取得工程(S30)と、演算工程(S40)と、監視画像生成工程(S50)と、を含む。以下、図1図3で説明したシステム10を用いてCO削減支援方法の各工程について説明する。
【0049】
S10:システム10の演算部120は、複数の施設40a~40d,50a~50dの施工時における施設データを第1記憶部14から取得する。第1記憶部14には、CO削減支援方法の実行前にあらかじめ例えば管理者が管理装置32から施工時の施設データを記録する。当該施設の施工を担当した建設会社が管理者である場合には正確な施設データを記録することができる。
【0050】
S20:システム10の演算部120は、複数の施設40a~40d,50a~50dからインターネット30を介してエネルギー使用量データを自動取得して、取得日時情報に関連付けて記憶したエネルギー使用量データを第2記憶部16から取得する。各施設のゲートウェイ装置44から定期的(例えば1分毎)にエネルギー使用量データがシステム10に自動送信され、それをシステム10が第2記憶部16に記憶しているため、第2記憶部16には常に最新のエネルギー使用量データが取得日時情報に関連付けて記憶される。
【0051】
S30:システム10の演算部120は、CO排出量に関する演算に用いるパラメータを第3記憶部18から取得する。第3記憶部18に記憶されたパラメータは、例えば管理者が管理装置32から適当な時期に最新のパラメータに更新することが好ましい。
【0052】
S40:システム10の演算部120は、エネルギー使用量データとパラメータとに基づいて、設定された期間におけるCO排出量の積算値とCO排出量の目標値とCO排出量の予測値とを算出する。算出された各値はシステム10の記憶部に記憶してもよく、演算部120は記憶した過去の各値を利用して各値を算出してもよい。S40は、例えばS20におけるエネルギー使用量データの取得に合わせて実行してもよいし、定期的に実行してもよいし、S50の実行に合わせて実行してもよい。
【0053】
S50:システム10の画像生成部122は、演算部120が算出した各値を用いてエネルギー使用量の監視画像60を生成する。監視画像60は、複数の施設40a~40d,50a~50dにおける少なくとも一つの施設での設定された期間における演算部120が算出した積算値と目標値と予測値とをグラフ化したグラフ画像64と、少なくとも一つの施設の施設データの少なくとも一部の施設データ画像62と、を含む。S50は、例えば定期的に実行してもよいし、表示装置46からの要求に応じて実行してもよい。
【0054】
システム10は、各施設の表示装置46からの要求に応じ、インターネット30を介して最新の監視画像60を各施設に設置された表示装置46に出力してもよい。
【0055】
CO削減支援方法によれば、システム10がエネルギー使用量データを自動取得して生成した監視画像60を利用できるので、各企業の更新作業等の管理に関する負担を軽減することができる。しかも各施設データを監視画像60の一部として生成するため、どの施設のエネルギー使用量であるかを認識しやすい。
【0056】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能であり、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。ここで、「同一の構成」とは、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【符号の説明】
【0057】
10…CO削減メディアシステム、12…処理部、120…演算部、122…画像生成部、14…第1記憶部、16…第2記憶部、18…第3記憶部、30…インターネット、32…管理装置、40a~40d,50a~50d…施設、41…計測装置、42…計測器、44…ゲートウェイ装置、46…表示装置、60…監視画像、62…施設データ画像、64…グラフ画像
図1
図2
図3
図4