(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125103
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】仕分けシステム及び仕分け方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
B65G1/137 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033216
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000196705
【氏名又は名称】西部電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】有田 博紀
(72)【発明者】
【氏名】添田 勉
(72)【発明者】
【氏名】古賀 直幸
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB06
3F522BB24
3F522BB27
3F522BB32
3F522BB35
3F522CC01
3F522CC03
3F522FF07
3F522GG13
3F522GG18
3F522GG22
3F522GG23
3F522GG26
3F522GG39
3F522GG44
3F522GG45
3F522GG47
3F522GG49
3F522HH02
3F522HH03
3F522HH13
3F522HH16
3F522HH18
3F522HH33
3F522JJ01
3F522JJ02
3F522LL55
3F522LL56
3F522LL57
(57)【要約】
【課題】 仕分け作業の効率を高めることに適した仕分け方法等を提供する。
【解決手段】 仕分けシステム1は、複数の作業場所において、ケースに対して商品の仕分け作業を行うためのものである。各作業場所における仕分け作業は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業である。第1作業場所において仕分け作業が終わった場合に、搬送機23は、仕分け作業後のケースを作業場所からケース待機部16に搬出し、手元商品保管部5にある商品を商品待機部3に搬出する。制御装置29は、第1作業場所において次に仕分け作業を行う運送先及び商品の種類を決定する。搬送機23は、決定された運送先に運送するケースをケース待機部16から第1作業場所に搬入し、決定された種類の商品を商品待機部3から手元商品保管部5に搬入する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステムであって、
前記仕分けシステムは、搬送機と、制御装置と、ケース待機部を備え、
前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、
前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、
前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、
前記搬送機は、仕分け作業後の前記ケースを当該作業場所から前記ケース待機部に搬出し、
前記制御装置は、当該作業場所において次に仕分け作業を行う運送先を決定し、
前記搬送機は、決定された運送先に運送するケースを前記ケース待機部から前記作業場所に搬入する、仕分けシステム。
【請求項2】
前記制御装置は、仕分け作業が終わった当該作業場所において次の仕分け作業を行う運送先を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する、請求項1記載の仕分けシステム。
【請求項3】
前記ケース待機部には、運送先が決定していないフリーケースと、運送先が決定している運送先決定ケースが存在し、
前記搬送機は、
前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在しないならば、前記フリーケースを搬入して当該運送先への運送先決定ケースとし、
前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在するならば、当該運送先決定ケースを搬入する、請求項2記載の仕分けシステム。
【請求項4】
複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステムであって、
前記仕分けシステムは、搬送機と、制御装置と、商品待機部を備え、
前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、
前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、
前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、
前記搬送機は、仕分け作業後の前記手元商品保管部にある商品を前記商品待機部に搬出し、
前記制御装置は、当該作業場所において次に仕分け作業を行う商品の種類を決定し、
前記搬送機が、決定された種類の商品を前記商品待機部から前記手元商品保管部に搬入する、仕分けシステム。
【請求項5】
前記制御装置は、当該作業場所において次の仕分け作業を行う商品の種類を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する、請求項4記載の仕分けシステム。
【請求項6】
複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分け方法であって、
前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、
前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、
前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、
前記仕分けシステムが備える搬送機が、仕分け作業後の前記ケースを当該作業場所からケース待機部に搬出し、及び/又は、仕分け作業後の前記手元商品保管部にある商品を商品待機部に搬出する搬出ステップと、
前記仕分けシステムが備える制御装置が、当該作業場所において次に仕分け作業を行う運送先及び/又は商品の種類を決定する決定ステップと、
前記搬送機が、決定された運送先に運送するケースを前記ケース待機部から前記作業場所に搬入し、及び/又は、決定された種類の商品を前記商品待機部から前記手元商品保管部に搬入する搬入ステップを含み、
前記決定ステップにおいて、前記制御装置は、仕分け作業が終わった当該作業場所において次の仕分け作業を行う運送先及び/又は商品の種類を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する、仕分け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仕分けシステム及び仕分け方法に関し、特に、複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステム等に関する。
【背景技術】
【0002】
仕分け作業は、運送先に対応するケースに、当該運送先に送る商品を仕分ける作業である。仕分け作業には、通常、摘み取り方式と種まき方式がある。
【0003】
摘み取り方式は、ケースに商品をピックアップする作業である。一般に、摘み取り作業は、商品点数(商品の種類の数)が運搬先の数よりも多い場合に採用されている。
【0004】
種まき方式は、商品をケースに配る作業である。一般に、種まき作業は、運搬先の数が商品点数よりも多い場合に採用されている。
【0005】
摘み取り方式と種まき方式は、ケースと商品の一方を静止し、他方を動かすイメージで捉えられる。摘み取り方式では、作業者は、商品棚にケースを運びつつ商品棚にある商品を摘み取る。種まき方式では、商品を積んだ台車を運びつつ並べられたケースに配る。
【0006】
特許文献1は、種まき方式による仕分け作業の一例を示す。種まき方式による仕分け作業は、一度にすべてのケースを対象として商品を各ケースに投入することで行っている。
【0007】
図43乃至
図47を参照して、従来の種まき方式による仕分け作業の一例を説明する。この例では、12か所の運送先に、商品a、b及びcを予め定められた数に仕分ける。各運送先に対応するケースには、各ケースに投入する商品と個数を表示する表示器が存在する。
【0008】
図43は、仕分け作業の前の状態を示す。仕分けシステムは、商品棚201と、商品入力部203を備える。商品棚201には、商品aが17個、商品bが22個、商品cが4個存在する。
【0009】
図44は、商品aの仕分け作業を行う前の状態を示す。作業者は、商品入力部203に対して商品aを入力すると、各表示器は、商品aを投入するか否か、及び、投入する場合の個数を表示する。作業者は、表示器の表示に従い、各ケースに商品aを投入する。
【0010】
図45は、商品aの仕分け作業の後の状態を示す。作業者が商品入力部203に対して商品aを投入したこと及び次に投入する商品bを入力すると、各表示器は、商品bを投入するか否か及び投入する場合の個数を表示する。作業者は、表示器の表示に従い、各ケースに商品bを投入する。
【0011】
図46は、商品bの仕分け作業の後の状態を示す。作業者が商品入力部203に対して商品bを投入したこと及び次に投入する商品cを入力すると、各表示器は、商品cを投入するか否か及び投入する場合の個数を表示する。作業者は、表示器の表示に従い、各ケースに商品cを投入する。
【0012】
図47は、商品cを仕分けた状態を示す。作業者は、商品入力部203に商品cを投入したことを入力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の仕分けシステムでは、全体の仕分け作業を開始する前に、各作業者に期待される作業量に応じて、属人的に、各作業者に対して仕分け作業を行うケース及び商品が決定されていた。
【0015】
消費者向けの配送のように各ケースに投入する商品の数が数点程度であれば、各作業者は独立に仕分け作業を行うことができるため、このような仕分け作業によるデメリットは顕在化しにくい。各作業者の作業内容を事前に明確にして、各作業者に公平に仕分け作業を割り当てることができ、各作業者の評価も行うことができるという点で優れたものともいえる。この場合、通常、数多くの商品点数の中から仕分け作業を行う少ない数の商品を選び、いかに早く作業者の手元に届けるかの検討が中心になる。
【0016】
しかしながら、業務用の配送では、多くのケースに対して、多くの商品点数から多くの商品を選択して投入することになるために問題は複雑化する。
【0017】
複数のケースに対して複数の作業者が同時に仕分け作業を行うと、多くのケースが並べられ、これらに対するすべての商品の仕分け作業が並行に行われる。
【0018】
作業者は、その熟練度に応じて、仕分け作業が速い者もいれば、遅い者もいる。各作業者は事前に決められた内容の仕分け作業を行うため、一人の作業者の作業スピードが遅くなれば、残りの作業者は仕分け作業を中断することとなる。
【0019】
例えば、
図43乃至
図47の例では、商品a、b及びcを3名の作業者で分担すると、商品aの担当作業者は、他の商品b及びcの担当作業者の仕分け作業が終了するまでは他のケースに対する仕分け作業を行うことができず、待機することになる。
【0020】
そのため、優れた作業者を活用せずに遅い作業者の作業を優先することとなる。システム全体としては効率が極めて悪化することになる。
【0021】
よって、本発明は、複数の作業者が協力して仕分け作業を行うときの効率を高めることに適した仕分けシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本願発明の第1の側面は、複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステムであって、前記仕分けシステムは、搬送機と、制御装置と、ケース待機部を備え、前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、前記搬送機は、仕分け作業後の前記ケースを当該作業場所から前記ケース待機部に搬出し、前記制御装置は、当該作業場所において次に仕分け作業を行う運送先を決定し、前記搬送機は、決定された運送先に運送するケースを前記ケース待機部から前記作業場所に搬入する。
【0023】
本願発明の第2の側面は、第1の側面の仕分けシステムであって、前記制御装置は、仕分け作業が終わった当該作業場所において次の仕分け作業を行う運送先を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する。
【0024】
本願発明の第3の側面は、第1又は第2の側面の仕分けシステムであって、前記ケース待機部には、運送先が決定していないフリーケースと、運送先が決定している運送先決定ケースが存在し、前記搬送機は、前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在しないならば、前記フリーケースを搬入して当該運送先への運送先決定ケースとし、前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在するならば、当該運送先決定ケースを搬入する。
【0025】
本願発明の第4の側面は、複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステムであって、前記仕分けシステムは、搬送機と、制御装置と、商品待機部を備え、前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、前記搬送機は、仕分け作業後の前記手元商品保管部にある商品を前記商品待機部に搬出し、前記制御装置は、当該作業場所において次に仕分け作業を行う商品の種類を決定し、前記搬送機が、決定された種類の商品を前記商品待機部から前記作業場所に搬入する。
【0026】
本願発明の第5の側面は、第4の側面の仕分けシステムであって、前記制御装置は、当該作業場所において次の仕分け作業を行う商品の種類を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する。
【0027】
なお、本願発明を、複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分けシステムであって、搬送機と、制御装置を備え、前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、前記搬送機が、仕分け作業後の前記ケースを当該作業場所からケース待機部に搬出し、及び/又は、仕分け作業後の前記手元商品保管部にある商品を商品待機部に搬出し、前記制御装置が、当該作業場所において次に仕分け作業を行う運送先及び/又は商品の種類を決定し、前記搬送機が、決定された運送先に運送するケースを前記ケース待機部から前記作業場所に搬入し、及び/又は、決定された種類の商品を前記商品待機部から前記手元商品保管部に搬入する仕分けシステムとして捉えてもよい。
【0028】
本願発明の第6の側面は、複数のケースに対して商品の仕分け作業を行うための仕分け方法であって、前記仕分け作業は、複数の作業場所において行われ、前記各作業場所では、作業者は、手元商品保管部にある商品を、運送先が決定されたケースに仕分ける作業を行い、前記作業場所の少なくとも一つにおいて仕分け作業が終わった場合に、前記仕分けシステムが備える搬送機が、仕分け作業後の前記ケースを当該作業場所からケース待機部に搬出し、及び/又は、仕分け作業後の前記手元商品保管部にある商品を商品待機部に搬出する搬出ステップと、前記仕分けシステムが備える制御装置が、当該作業場所において次に仕分け作業を行う運送先及び/又は商品の種類を決定する決定ステップと、前記搬送機が、決定された運送先に運送するケースを前記ケース待機部から前記作業場所に搬入し、及び/又は、決定された種類の商品を前記商品待機部から前記手元商品保管部に搬入する搬入ステップを含み、前記決定ステップにおいて、前記制御装置は、仕分け作業が終わった当該作業場所において次の仕分け作業を行う運送先及び/又は商品の種類を、他の前記作業場所における仕分け作業の進捗に応じて決定する。
【0029】
本願発明の第7の側面は、第6の側面の仕分け方法であって、前記ケース待機部には、運送先が決定していないフリーケースと、運送先が決定している運送先決定ケースが存在し、前記搬入ステップにおいて、前記搬送機は、前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在しないならば、前記フリーケースを搬入して当該運送先への運送先決定ケースとし、前記ケース待機部に決定された運送先に対応する運送先決定ケースが存在するならば、当該運送先決定ケースを搬入する。
【発明の効果】
【0030】
本願発明の各側面によれば、複数の作業場所に対して、各作業場所の進捗に応じて、ケース待機部からケースを搬入したり、商品待機部から商品を搬入したりするため、仕分け作業の速い作業者が遅い作業者の作業を待つ必要がなくなり、全体としての仕分け作業の効率を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本願発明の実施の形態に係る仕分けシステム1の構成の一例を示すブロック図であり、仕分け作業の前の状態を示す。
【
図2】仕分けシステム1における処理の一例を示すフロー図である。
【
図3】各作業場所における仕分け作業の処理の一例を示すフロー図である。
【
図4】各作業場所で仕分け作業を始める状態を示す図である。
【
図5】
図4の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図6】
図5の第1作業場所での仕分け作業が終わり、第2作業場所にフリーケースが搬入されたときの状態を示す。
【
図7】
図6の第1作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わり、第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図8】
図7の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図9】
図8の第1作業場所での仕分け作業が終わり、第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった状態を示す。
【
図10】
図9の第1作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わり、第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図11】
図10の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図12】
図11の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図13】
図12の各作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった状態を示す。
【
図14】第1作業場所で商品eの仕分け作業を行い、第2作業場所で商品dの仕分け作業を行うことを示す図である。
【
図15】
図14の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図16】
図15の第1作業場所及び第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった後の状態を示す。
【
図17】第1作業場所及び第2作業場所に
図4と同じく割り当てた状況を示す。
【
図18】
図17の状態から第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業を行った状態を示す。
【
図19】
図18の状態から第1作業場所で仕分け作業を行い、第2作業場所でケースの搬出及び搬入した状態を示す。
【
図20】
図19の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図21】
図20の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図22】
図21の状態から、第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業が済んだケースを搬出及び搬入した状態を示す。
【
図23】
図22の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図24】
図23の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図25】
図24の状態から第1作業場所で仕分け作業を行い、第2作業場所で仕分け作業が済んだケースを搬出及び搬入した状態を示す。
【
図26】
図25の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図27】
図26の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。
【
図28】
図27の状態から、第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業が済んだケースを搬出した状態を示す。
【
図29】本願発明の構成の他の一例を示すブロック図である。
【
図30】本願発明の実施の形態に係る仕分けシステム1の構成の他の一例を示すブロック図であり、仕分け作業の前の状態を示す。
【
図31】仕分けシステム101における処理の一例を示すフロー図である。
【
図32】各作業場所で仕分け作業を始める状態を示す図である。
【
図33】
図32の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図34】
図33の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図35】
図34において、第1作業場所に3つのフリーケースが搬入され、第2作業場所で各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図36】
図35において、第1作業場所で各表示器の表示に従って商品が仕分けられ、第2作業場所に3つのフリーケースが搬入された状態を示す。
【
図37】
図36の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図38】
図37の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【
図39】
図38の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【
図40】
図39の各作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった後の状態を示す。
【
図41】本願発明の構成の他の一例を示すブロック図である。
【
図42】本願発明の構成の他の一例を示すブロック図である。
【
図43】従来の仕分け作業の一例を説明するための第1図である。
【
図44】従来の仕分け作業の一例を説明するための第2図である。
【
図45】従来の仕分け作業の一例を説明するための第3図である。
【
図46】従来の仕分け作業の一例を説明するための第4図である。
【
図47】従来の仕分け作業の一例を説明するための第5図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例0033】
図1は、本願発明の実施の形態に係る仕分けシステム1の構成の一例を示すブロック図であり、仕分け作業の前の状態を示す。
【0034】
この例では、12か所の運送先に対応するケースC01,…,C12に、5つの商品a、b、c、d及びeを予め定められた個数に仕分けて組み合わせる仕分け作業を行う。
【0035】
この例では、各運送先に対応するケースに、下記のように商品を組み合わせる。
運送先1 ケースC01 商品a 3個、商品e 1個。
運送先2 ケースC02 商品a 2個、商品b 2個。
運送先3 ケースC03 商品b 2個。
運送先4 ケースC04 商品a 1個、商品b 3個、商品d 2個。
運送先5 ケースC05 商品b 4個。
運送先6 ケースC06 商品a 2個、商品c 1個。
運送先7 ケースC07 商品a 2個、商品c 1個。
運送先8 ケースC08 商品b 2個、商品c 1個、商品e 1個。
運送先9 ケースC09 商品b 3個。
運送先10 ケースC10 商品a 4個、商品b 2個、商品c 1個。
運送先11 ケースC11 商品a 2個、商品b 2個、商品d 1個。
運送先12 ケースC12 商品a 1個、商品b 2個。
【0036】
この例では、簡単のために、2人の作業者が、第1作業場所及び第2作業場所という2つの作業場所で作業を行う。それぞれの作業場所では、2つまでのケースに対する仕分け作業を行うことができる。
【0037】
図1を参照して、仕分けシステム1は、商品待機部3と、第1手元商品保管部5と、第2手元商品保管部7と、第1表示器9と、第2表示器11と、第3表示器13と、第4表示器15と、ケース待機部16と、商品補充機21と、搬送機23と、商品入力部25と、制御装置29を備える。
【0038】
ここで、運送先の決まっていないケースを「フリーケース」という。運送先が決まったケースを「運送先決定ケース」という。ケース待機部16にあるケースを「待機ケース群」という。
【0039】
ケース待機部16は、仕分け作業が行われていないケースが置かれる場所であり、運送先決定ケース配置部17と、フリーケース配置部19を含む。フリーケース配置部19は、フリーケースが存在する場所である。フリーケースは、運送先が決定されると運送先決定ケースになる。運送先決定ケース配置部17は、運送先決定ケース(運送先となる店舗が決まったケース)が存在する場所である。
【0040】
図1を参照して、ケース待機部16において、仕分け作業の前には、フリーケース配置部19に12個のフリーケースC
00が存在する。運送先決定ケース配置部17には運送先決定ケースが存在しない。
【0041】
梱包する商品は、入荷検品を行い、数量を確定して、仕分けブロックごとに配分される。この例では、仕分けブロックは、簡単のために1つであるとする。
図1では、当該ブロックに配分された商品は、商品待機部3に補充される。商品待機部3に存在する商品群を「待機商品群」という。この例では、待機商品群は、商品aが17個、商品bが22個、商品cが4個、商品dが3個、商品eが2個である。
【0042】
第1手元商品保管部5には、第1作業場所で仕分け作業を行う商品群が存在する。第1手元商品保管部5は、例えば商品棚のように第1作業場所に固定されていてもよく、台車などのように移動できるものであってもよい。この例では、第1手元商品保管部5は第1作業場所に存在するとする。搬送機23は、待機商品群から第1手元商品保管部5に商品を搬送する。なお、台車などの移動できるもので実現する場合には、搬送機23は、待機商品群から第1手元商品保管部5に商品を搬送し、第1手元商品保管部5が第1作業場所に移動する。
【0043】
第1手元商品保管部5には、同時に3つの種類の商品が保管できるとする。第1手元商品保管部5に存在する商品群を「第1商品群」という。第1作業場所では、作業者は、2つまでのケースに対して仕分け作業を行う。第1表示器9及び第2表示器11は、2つのケースに対応して、仕分け作業を行う商品と個数を表示する。なお、商品と個数の表示は、複数の表示器によって実現してもよい。例えば、第1手元商品保管部5に仕分け作業を行う商品を表示し、各ケースの付近において仕分け作業を行う商品の個数を表示してもよい。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って第1手元商品保管部5に存在する商品の仕分け作業を行う。
【0044】
第2手元商品保管部7には、第2作業場所で仕分け作業を行う商品群が存在する。第2手元商品保管部7は、例えば商品棚のように第2作業場所に固定されていてもよく、台車などのように移動できるものであってもよい。この例では、第2手元商品保管部7は第2作業場所に存在するとする。搬送機23は、待機商品群から第2手元商品保管部7に商品を搬送する。なお、台車などの移動できるもので実現する場合には、搬送機23は、待機商品群から第2手元商品保管部7に商品を搬送し、第2手元商品保管部7が第2作業場所に移動する。
【0045】
第2手元商品保管部7には、同時に3つの種類の商品が保管できるとする。第2手元商品保管部7に存在する商品群を「第2商品群」という。第2作業場所では、作業者は、2つまでのケースに対して仕分け作業を行う。第3表示器13及び第4表示器15は、2つのケースに対応して、仕分け作業を行う商品と個数を表示する。第2作業場所において、作業者は、第3表示器13及び第4表示器15の表示に従って第2手元商品保管部7に存在する商品の仕分け作業を行う。
【0046】
商品補充機21は、入荷検品などが行われた商品を商品待機部3に補充する。例えば、商品を搬送するための搬送装置(ベルトコンベアなど)、商品を運ぶAGV(無人搬送車、Automated Guided Vehicle)などによって実現することができる。
【0047】
搬送機23は、ケース及び商品の移動を行う一つ又は複数の搬送機である。搬送機23は、商品待機部3の商品を、第1手元商品保管部5及び第2手元商品保管部7に搬送する。搬送機23は、例えば、商品を搬送するための搬送装置、商品を運ぶAGVなどによって実現することができる。
【0048】
搬送機23は、ケースの搬送を行う。例えば、搬送機23は、フリーケース配置部19から各作業場所にフリーケースを搬送する。搬送機23は、運送先決定ケース配置部17から各作業場所に運送先決定ケースを搬送する。また、搬送機23は、各作業場所から運送先決定ケース配置部17に運送先決定ケースを搬送する。搬送機23は、例えば、ケースを搬送するための搬送装置、ケースを運ぶAGVなどによって実現することができる。
【0049】
商品入力部25は、作業者が商品の仕分け作業に必要な入力処理を行うためのものである。商品入力部25は、例えば、第1表示器9、第2表示器11、第3表示器13及び第4表示器15にボタンを設けるなど、各表示器と一体のものとして実現してもよい。
【0050】
制御装置29は、コンピュータ(プログラムの制御のもとで動作するプロセッサ、メモリなど)などで実現することができる。制御装置29は、仕分けシステム1の動作を制御するための処理を行う。
【0051】
図2は、仕分けシステム1における処理の一例を示すフロー図である。
図3は、各作業場所における仕分け作業の処理の一例を示すフロー図である。
図2及び
図3を参照して、仕分けシステム1の処理の一例を説明する。ここで、
図4乃至
図16を参照して、各処理における仕分けシステム1の状態の一例を具体的に説明する。
【0052】
商品補充機21は、入荷検品などが行われ、配分された商品を商品待機部3に補充する(ステップSTA1)。
図1は、商品待機部に商品が補充され、第1手元商品保管部5及び第2手元商品保管部7には補充されていない状態を示す。
【0053】
制御装置29は、各作業場所の進捗に応じて、各作業場所において運送先となる店舗を決定する(ステップSTA2)。仕分け作業の開始時は、いずれの場所でも仕分け作業が行われていないため、例えば、各作業場所を担当する作業者の過去の作業によって評価して決定する。仕分け作業を開始した後は、各作業者の仕分け作業の能力に併せて、他の作業場所での仕分け作業の進捗を加えて決定する。
【0054】
例えば、仕分け作業が速い作業場所では、複数のケースへの仕分け作業を同時にするために作業時間が短いならば、運送する商品の種類が似ている運送先として決定することにより、複数のケースに同じ種類の商品を仕分けできるようにする。他方、仕分け作業が遅い作業場所では個々の商品を仕分けするために作業時間が長いならば、運送する商品の種類が少ない運送先に決定して、商品を仕分けする回数を減らすように決定する。
【0055】
また、ケース及び商品の搬入及び搬出の作業が行われているときは、仕分け作業を行うことができないため、仕分け作業が速い者にはケース及び商品の搬入及び搬出の作業が少ないように割り当ててもよい。また、仕分け作業が遅い者に対して、ケース及び商品の状況が変化しないように、ケース及び商品の搬入及び搬出の作業が少ないように割り当ててもよい。
【0056】
搬送機23は、フリーケース配置部19から第1作業場所に、ステップSTA2で決定された運送先に対応して2つのフリーケースを搬送する。同様に、搬送機23は、フリーケース配置部19から第2作業場所に、ステップSTA2で決定された運送先に対応して2つのフリーケースを搬送する。各フリーケースの運送先は、ステップSTA2で決定されたものとなり、運送先決定ケースになる(ステップSTA3)。
【0057】
例えば
図4の場合、制御装置29は、第1作業場所における運送先を運送先2及び運送先4と決定する。搬入された2つのフリーケースの運送先は、運送先2及び運送先4である。制御装置29は、第2作業場所における運送先を運送先3及び運送先5と決定する。搬入された2つのフリーケースの運送先は、運送先3及び運送先5である。
【0058】
ここで、制御装置29による運送先となる店舗の決定(ステップSTA2参照)について説明する。運送先2~5のケースに着目すると、第1作業場所で運送先2と運送先3を組み合わせ、第2作業場所で運送先4と運送先5を組み合わせると、それぞれの作業場所で、商品aと商品bの仕分け作業が必要になる。他方、第1作業場所で運送先2と運送先4を組み合わせ、第2作業場所で運送先3と運送先5を組み合わせると、第1作業場所では商品aと商品bの仕分け作業が必要であるが、第2作業場所では商品bの仕分け作業でよく、商品aの仕分け作業が必要でなくなる。このように、制御装置29は、できるだけ仕分ける商品の種類が同じケースが同じタイミングで同じ作業場所に存在するように、フリーケースの運送先となる店舗を組み合わせることにより、仕分け作業を軽減することができる。
【0059】
各作業場所において、仕分け作業が行われる(ステップSTA4)。
【0060】
図3を参照して、ステップSTA4及びステップSTA9の仕分け作業について具体的に説明する。なお、第1作業場所について基本的に説明し、第2作業場所に関する事項はかっこ書きにて対応する表現を記載する。
【0061】
制御装置29は、第1作業場所(第2作業場所)にケースが搬入されたか否かを判断する(ステップSTB1)。
【0062】
ケースが搬入されるまで待機し、ケースが搬入されたならば、制御装置29は、ケースが搬入された第1作業場所(第2作業場所)において、ケースに仕分ける商品が第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)に十分に保管されているか否かを判断する(ステップSTB2)。十分に保管されているならば、ステップSTB4に進む。商品が十分に保管されていないならば、搬送機23は、商品待機部3から第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)に、商品を補充したり、変更したりして(ステップSTB3)、ステップSTB4に進む。例えば、第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)に商品が存在していないならば必要な商品を補充する。商品a、b及びcがあるが商品aが不足するならば商品aを補充する。仕分ける商品が商品a、b及びeである場合に第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)に商品a、b及びcがあって商品eが不足するならば、商品cを商品待機部3に搬送し、商品eを商品待機部3から搬送して変更する。
【0063】
ステップSTB4において、制御装置29は、第1作業場所(第2作業場所)において、仕分ける商品を選択する。商品が選択されると、第1表示器9及び第2表示器11(第3表示器13及び第4表示器15)は、それぞれのケースに仕分ける商品の種類と商品数を表示する(ステップSTB5)。作業者は、第1表示器9及び第2表示器11(第3表示器13及び第4表示器15)の表示に従って各ケースに商品を仕分ける(ステップSTB6)。作業者は、仕分け作業が終了したならば、商品入力部25を操作して選択された商品の仕分けが終了したことを入力する。
【0064】
制御装置29は、第1作業場所(第2作業場所)での第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)にある商品の全種類について仕分け作業が終了したか否かを判断する(ステップSTB7)。仕分け作業が終了していない商品の種類が第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)にあるならば、ステップSTB4に戻る。第1手元商品保管部5(第2手元商品保管部7)にある商品の全ての種類の仕分け作業が終了したならば、搬送機23は、運送先決定ケースを運送先決定ケース配置部17に搬送する(ステップSTB8)。そして、制御装置29は、次のケースが搬入されるか否かを判断する(ステップSTB9)。次のケースが搬入されるならばステップSTB1に戻る。搬入されるケースがないならば、第1作業場所(第2作業場所)での仕分け作業を終了する。
【0065】
図2を参照して、制御装置29は、第1作業場所(第2作業場所)において仕分け作業が終了したならば、フリーケースが割り当てられていない店舗があるか否かを判断する(ステップSTA5)。フリーケースが割り当てられていない店舗があるならば、ステップSTA2に戻る。すべての店舗にフリーケースが割り当てられたならば、ステップSTA6に進む。
【0066】
ステップSTA6において、仕分けられていない商品があるか否かを判断する。例えば商品a、b、cの仕分け作業が行わった後に、続いて運送先決定ケースに商品d及びeを仕分ける場合に、ステップSTA6でYESの判断になる。仕分けられていない商品があるならば、ステップSTA7に進む。すべての商品について仕分けられているのであれば、処理を終了する。
【0067】
ステップSTA7において、制御装置29は、各作業場所の進捗に応じて、各作業場所において運送先となる店舗を決定する。制御装置29は、各作業者の仕分け作業の能力に併せて、他の作業場所での仕分け作業の進捗を加えて運送先となる店舗を決定する。搬送機23は、第1作業場所(第2作業場所)に、仕分けられていない商品の運送先となる店舗に対応する運送先決定ケースを搬送する(ステップSTA8)。そして、各作業場所において仕分け作業を行う(ステップSTA9)。仕分け作業は、
図3で説明したことと同様である。搬送機23は、仕分け作業を終了した運送先決定ケースを、運送先決定ケース配置部17に搬送する。
【0068】
制御装置29は、第1作業場所(第2作業場所)において仕分け作業が終了したか否かを判断する。第1作業場所(第2作業場所)において仕分け作業が終了したならば、ステップSTA6に戻る。
【0069】
【0070】
図4を参照して、制御装置29は、第1作業場所におけるケースの運送先を、運送先2及び運送先4と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、第1作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。搬送機23は、第1手元商品保管部5に3個の商品a及び5個の商品bを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第1作業場所で商品aを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC
02に2個の商品aを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC
04に1個の商品aを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。作業者は、各表示器の表示に従って仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、第1作業場所において仕分け作業が終了したことを入力する。
【0071】
制御装置29は、第2作業場所におけるケースの運送先を、運送先3及び運送先5と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、第2作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。搬送機23は、第2手元商品保管部7に6個の商品bを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第2作業場所で商品bを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC03に2個の商品bを仕分けることを表示する。第4表示器15は、ケースC05に4個の商品bを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。作業者は、各表示器の表示に従って仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、第2作業場所において仕分け作業が終了したことを入力する。
【0072】
図5は、
図4の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0073】
第1作業場所では、制御装置29は、続いて商品bを仕分けるため(ステップSTB7でNOの判断)、仕分ける商品として商品bを選択する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC02に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC04に、3個の商品bを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って、商品bの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0074】
第2作業場所では、第2手元商品保管部7にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC03及びケースC05を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0075】
図6は、
図5の第1作業場所での仕分け作業が終わり、第2作業場所にフリーケースが搬入されたときの状態を示す。
【0076】
第1作業場所では、第1手元商品保管部5にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC02及びケースC04を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0077】
制御装置29は、第2作業場所での仕分け作業が終了し、フリーケースが割り当てられていない店舗がある(ステップSTA5でYESの判断)ことを判断し、ステップSTA2に戻る。制御装置29は、運送先を、運送先6及び運送先7と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、フリーケース配置部19から第2作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。2つのフリーケースの運送先は、運送先6及び運送先7となる。搬送機23は、商品待機部3から第2手元商品保管部7に、4個の商品a及び2個の商品cを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第2作業場所で商品aを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC06に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第4表示器15は、ケースC07に、2個の商品aを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第3表示器13及び第4表示器15の表示に従って商品aの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0078】
図7は、
図6の第1作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わり、第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【0079】
制御装置29は、第1作業場所での仕分け作業が終了し、フリーケースが割り当てられていない店舗がある(ステップSTA5でYESの判断)ことを判断し、ステップSTA2に戻る。制御装置29は、運送先を、運送先8及び運送先9と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、フリーケース配置部19から第1作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。搬送機23は、商品待機部3から第1手元商品保管部5に、5個の商品b及び1個の商品cを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第1作業場所で商品bを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC08に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC09に、3個の商品bを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って商品bの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0080】
第2作業場所では、続いて商品cの仕分け作業が行われる。制御装置29は、第2作業場所で商品cを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC06に、1個の商品cを仕分けることを表示する。第4表示器15は、ケースC07に、1個の商品cを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第3表示器13及び第4表示器15の表示に従って商品cの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品cの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品cの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0081】
図8は、
図7の各作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【0082】
第1作業場所では、続いて商品cの仕分け作業が行われる(ステップSTB7でNOの判断)。制御装置29は、第1作業場所で商品cを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC08に、1個の商品cを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC09には商品cを仕分けることを表示しない(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9の表示に従って商品cの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品cの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品cの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0083】
第2作業場所では、第2手元商品保管部7にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC06及びケースC07を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0084】
図9は、
図8の第1作業場所での仕分け作業が終わり、第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった状態を示す。
【0085】
第1作業場所では、第1手元商品保管部5にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC08及びケースC09を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0086】
制御装置29は、第2作業場所での仕分け作業が終了し、フリーケースが割り当てられていない店舗がある(ステップSTA5でYESの判断)ことを判断し、ステップSTA2に戻る。制御装置29は、運送先を、運送先1及び運送先10と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、フリーケース配置部19から第2作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。搬送機23は、商品待機部3から第2手元商品保管部7に、7個の商品a、2個の商品b及び1個の商品cを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第2作業場所で商品aを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC01に、3個の商品aを仕分けることを表示する。第4表示器15は、ケースC10に、4個の商品aを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第3表示器13及び第4表示器15の表示に従って商品aの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0087】
図10は、
図9の第1作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わり、第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【0088】
制御装置29は、第1作業場所での仕分け作業が終了し、フリーケースが割り当てられていない店舗がある(ステップSTA5でYESの判断)ことを判断し、ステップSTA2に戻る。制御装置29は、運送先を、運送先11及び運送先12と決定する(ステップSTA2)。搬送機23は、フリーケース配置部19から第1作業場所に2個のフリーケースを搬入する(ステップSTA3)。搬送機23は、商品待機部3から第1手元商品保管部5に、3個の商品a及び4個の商品bを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第1作業場所で商品aを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC11に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC12に、1個の商品aを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って商品aの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0089】
第2作業場所では、続いて商品bの仕分け作業が行われる(ステップSTB7でNOの判断)。制御装置29は、第2作業場所で商品bを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC01に、商品bを仕分けることを表示しない。第4表示器15は、ケースC10に2個の商品bを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第4表示器15の表示に従って商品bの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0090】
図11は、
図10の第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【0091】
第1作業場所では、続いて商品bの仕分け作業が行われる(ステップSTB7でNOの判断)。制御装置29は、第1作業場所で商品bを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC11に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC12に2個の商品bを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って、商品bの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0092】
第2作業場所では、続いて商品cの仕分け作業が行われる(ステップSTB7でNOの判断)。制御装置29は、第2作業場所で商品cを仕分けすることを決定する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC01に、商品cを仕分けることを表示しない。第4表示器15は、ケースC10に1個の商品cを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第4表示器15の表示に従って商品cの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品cの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品cの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0093】
図12は、
図11の第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。
【0094】
第1作業場所では、第1手元商品保管部5にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC11及びケースC12を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0095】
第2作業場所では、第2手元商品保管部7にある全種類の商品の仕分け作業が終了したため(ステップSTB7でYESの判断)、搬送機23が、ケースC01及びケースC10を運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。制御装置29は、商品を仕分けるケースが存在すると判断するため(ステップSTB9でYESの判断)、ステップSTB1に戻る。
【0096】
図13は、
図12の第1作業場所及び第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった状態を示す。
【0097】
制御装置29は、第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終了し、フリーケースが割り当てられていない店舗がない(ステップSTA5でNOの判断)と判断する。しかし、制御装置29は、商品d及び商品eの仕分け作業がなされていないと判断する(ステップSTA6でYESの判断)。搬送機23は、第1手元商品保管部5及び第2手元商品保管部7に商品a、商品b、商品cがあるならば、これらの仕分けられていない商品を手元商品保管部から商品待機部3に搬出する。
【0098】
図14は、第1作業場所で商品eの仕分け作業を行い、第2作業場所で商品dの仕分け作業を行うことを示す図である。
【0099】
制御装置29は、運送先を、運送先1及び運送先8と決定する(ステップSTA7)。搬送機23は、運送先決定ケース配置部17から第1作業場所にケースC01及びC08を搬入する(ステップSTA8)。搬送機23は、商品待機部3から第1手元商品保管部5に、2個の商品eを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第1作業場所で仕分け作業を行う商品として商品eを選択する(ステップSTB4)。第1表示器9は、ケースC01に、1個の商品eを仕分けることを表示する。第2表示器11は、ケースC08に、1個の商品eを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第1作業場所において、作業者は、第1表示器9及び第2表示器11の表示に従って商品eの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品eの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品eの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0100】
制御装置29は、運送先を、運送先4及び運送先11と決定する(ステップSTA7)。搬送機23は、運送先決定ケース配置部17から第2作業場所にケースC04及びC11を搬入する(ステップSTA8)。搬送機23は、商品待機部3から第2手元商品保管部7に、3個の商品dを補充する(ステップSTB3)。制御装置29は、第2作業場所で仕分け作業を行う商品として商品dを選択する(ステップSTB4)。第3表示器13は、ケースC04に、2個の商品dを仕分けることを表示する。第4表示器15は、ケースC11に、1個の商品dを仕分けることを表示する(ステップSTB5)。第2作業場所において、作業者は、第3表示器13及び第4表示器15の表示に従って、商品dの仕分け作業を行う(ステップSTB6)。作業者は、商品dの仕分け作業が終わると、商品入力部25を操作して、商品dの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0101】
なお、制御装置29は、ステップSTA7においても、ステップSTA2と同様に、各作業場所の進捗に応じて、各作業場所において運送先となる店舗を決定する。各作業者の仕分け作業の能力に併せて、他の作業場所での仕分け作業の進捗を加えて決定する。
【0102】
図15は、
図14の第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。搬送機23は、第1作業場所及び第2作業場所から、運送先決定ケースを運送先決定ケース配置部17に搬出する(ステップSTB8)。
【0103】
図16は、
図15の第1作業場所及び第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった後の状態を示す。制御装置29は、第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終了したため、ステップSTA6の判断に戻る。すべての商品の仕分け作業がなされているため(ステップSTA6でNOの判断)、
図2の処理を終了する。また、次のケースの搬入もないため(ステップSTB9でNOの判断)、
図3の処理を終了する。
【0104】
図1乃至
図16を参照して説明した仕分けシステム1によれば、複数の作業場所において、作業者が、各作業場所での進捗に応じて割り当てられたケースに仕分け作業を行う。そのため、例えば、複数の作業場所の間で仕分け作業の速さが異なっても、速い作業場所に、遅い作業場所による作業を待つことなく新たな仕分け作業を割り当てることで、全体としての効率化を図ることができる。このような仕分け作業の割り当てを行っても、作業場所ごとの仕分け作業を評価することができ、さらには、作業者ごとの仕分け作業の評価をも実現することができる。
【0105】
なお、制御装置29は、仕分け作業を行う前に(例えばステップSTA1など)、12個のフリーケースに仕分けをする商品の種類及び個数を把握することができる。そのため、例えば、商品補充機21は、仕分け作業を行う前に(例えばステップSTA1など)、制御装置29の指示により、各作業場所の手元商品保管部に、どのフリーケースが割り当てられても仕分けることができる十分な数の商品を補充するものであってもよい。
【0106】
図17乃至
図28を参照して、第1作業場所と第2作業場所での仕分け作業のスピードが、
図1乃至
図16の場合と異なる場合の仕分け作業の一例を示す。ただし、商品a、b及びcの仕分け作業の部分(
図4乃至
図13に対応する部分)のみとする。
【0107】
この例では、第1作業場所の作業者が1つのケースに1つの種類の商品を仕分けする作業を行う時間と、第2作業場所の作業者が1つ又は2つのケースに1つの種類の商品を仕分けする作業を行う時間が同じであるとする。
【0108】
図17は、第1作業場所及び第2作業場所に、
図4と同じく割り当てた状況を示す。
【0109】
図18は、
図17の状態から第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
02に対して2個の商品aが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
03及びC
05に対してそれぞれ2個及び4個の商品bが仕分けされる。
【0110】
図19は、
図18の状態から第1作業場所で仕分け作業を行い、第2作業場所から仕分け作業が済んだケースを搬出して、運送先を運送先6及び運送先7と決定してフリーケースを搬入した状態を示す。第1作業場所では、ケースC
04に対して1個の商品aが仕分けされる。
【0111】
図20は、
図19の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
02に対して2個の商品bが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
06及びC
07に対してそれぞれ2個の商品aが仕分けされる。
【0112】
図21は、
図20の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
04に対して3個の商品bが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
06及びC
07に対してそれぞれ1個の商品cが仕分けされる。
【0113】
図22は、
図21の状態から、第1作業場所及び第2作業場所から仕分け作業が済んだケースを搬出して、第1作業場所における運送先を運送先8及び運送先10と決定し、第2作業場所における運送先を運送先11及び運送先12と決定してフリーケースを搬入した状態を示す。
【0114】
図23は、
図22の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
10に対して4個の商品aが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
11及びC
12に対してそれぞれ2個及び1個の商品aが仕分けされる。
【0115】
図24は、
図23の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
08に対して2個の商品bが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
11及びC
12に対してそれぞれ2個の商品bが仕分けされる。
【0116】
図25は、
図24の状態から第1作業場所で仕分け作業を行い、第2作業場所から仕分け作業が済んだケースを搬出して、運送先を運送先1及び運送先9と決定してフリーケースを搬入した状態を示す。第1作業場所では、ケースC
10に対して2個の商品bが仕分けされる。
【0117】
図26は、
図25の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
08に対して1個の商品cが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
01に対して3個の商品aが仕分けされる。
【0118】
図27は、
図26の状態から第1作業場所及び第2作業場所で仕分け作業を行った状態を示す。第1作業場所では、ケースC
10に対して1個の商品cが仕分けされる。第2作業場所では、ケースC
09に対して3個の商品bが仕分けされる。
【0119】
図28は、
図27の状態から、第1作業場所及び第2作業場所から仕分け作業が済んだケースを搬出した状態を示す。各作業場所におけるスピードが変わっても、各作業場所に割り当てるケースを、各作業場所の進捗に応じて変更して、
図13と同じ仕分け作業を実現することができる。
【0120】
図29を参照して、本願発明の他の具体例について説明する。この例では、複数の作業場所にケース群を割り当て、待機商品群から各ケース群に仕分け作業を行う。
【0121】
図29を参照して、仕分けシステムは、待機商品群51と、n個(nは自然数)の作業ケース群(各作業場所に搬入された一つ又は複数のケース)(第1作業ケース群53,…,第n作業ケース群55)と、待機ケース群57と、搬送機58と、制御装置59を備える。
【0122】
図示を省略する商品補充機は、入荷検品などが行われ、配分された商品を待機商品群51に補充する。搬送機58は、待機ケース群から各作業場所に一つ又は複数のケースを搬送する。制御装置59は、各作業場所にフリーケースが搬入された場合、搬入されたフリーケースの運送先を決定する。作業者は、表示器の表示に従って、各商品の仕分け作業を行う。
【0123】
制御装置59は、いずれかの作業場所で仕分け作業が終了したか否かを判断する。いずれかの作業場所で仕分け作業が終了するまで待機し、いずれかの作業場所で仕分け作業が終了したならば、搬送機58が、運送先決定ケースを待機ケース群57に搬送する。
【0124】
制御装置59は、すべての商品の仕分け作業が終了したか否かを判断する。すべての商品の仕分け作業が終了したならば、処理を終了する。仕分け作業が行われていない商品が存在するならば、搬送機58は、待機ケース群57から作業場所にケースを搬入して、フリーケースの場合には制御装置59が運送先を決定し、作業者は、表示器の表示に従って、各商品の仕分け作業を行う。これを、すべての商品の仕分け作業が終了するまで繰り返す。
【0125】
図30は、本願発明の実施の形態に係る仕分けシステムの構成の他の一例を示すブロック図であり、仕分け作業の前の状態を示す。
図1乃至
図28の例では、手元商品保管部にある複数の商品をケースに摘み取ることにより仕分け作業を行うため、摘み取り方式に近い。
図30乃至
図40の例は、商品を動かしながらケースに分配することにより仕分け作業を行うため、種まき方式に近い。
【0126】
この例では、先に説明したことと同様に、12か所の運送先に対応するケースC01,…,C12に、5つの商品a、b、c、d及びeを予め定められた個数に仕分けて組み合わせる仕分け作業を行う。
【0127】
この例では、簡単のために、2人の作業者が、第1作業場所及び第2作業場所という2つの作業場所で仕分け作業を行う。それぞれの作業場所では、3つまでのケースに対する仕分け作業を行うことができる。
【0128】
図30を参照して、仕分けシステム101は、ケース待機部103と、商品待機部105と、搬送機107と、商品入力部108と、制御装置111と、第1表示器113と、第2表示器115と、第3表示器117と、第4表示器119と、第5表示器121と、第6表示器123を備える。
【0129】
ケース待機部103にあるケースを「待機ケース群」という。商品待機部105にある商品を「待機商品群」という。
【0130】
ケース待機部103には、運送先が決まっていないフリーケースと、運送先が決まっている運送先決定ケースが存在する。
図30を参照して、ケース待機部103において、仕分け作業の前には、12個のフリーケースC
00が存在し、運送先決定ケースが存在しない。
【0131】
商品入力部108は、作業者が商品の仕分け作業に必要な入力処理を行うためのものである。
【0132】
搬送機107は、ケース及び商品の移動を行う一つ又は複数の搬送機である。例えば、搬送機107は、ケース待機部103から各作業場所にフリーケースを搬入する。搬送機107は、ケース待機部103から各作業場所に運送先決定ケースを搬入する。また、搬送機107は、各作業場所からケース待機部103に運送先決定ケースを搬出する。搬送機107は、例えば、ケースを搬送するための搬送装置、ケースを運ぶAGVなどによって実現することができる。
【0133】
搬送機107は、商品群の移動を行うものである。例えば、搬送機107は、商品待機部105から各作業場所の手元商品保管部に商品群を搬入する。搬送機107は、各作業場所の手元商品保管部から商品待機部105に商品群を搬出する。搬送機107は、例えば、商品を搬送するための搬送装置、商品を運ぶAGVなどによって実現することができる。ここで、商品を運ぶ搬送機が、各作業場所において手元商品保管部を実現するものであってもよい。
【0134】
商品待機部105には、商品が種類ごとにまとめられている。第1商品群G1は、17個の商品aを含む。第2商品群G2は、22個の商品bを含む。第3商品群G3は、4個の商品cを含む。第4商品群G4は、3個の商品dを含む。第5商品群G5は、2個の商品eを含む。なお、この例のように一種類ごとに商品をまとめたものでもよく、複数の種類の商品を組み合わせてまとめたものでもよい。
【0135】
制御装置111は、コンピュータ(プログラムの制御のもとで動作するプロセッサ、メモリなど)などで実現することができる。制御装置111は、仕分けシステム101の動作を制御するための処理を行う。
【0136】
第1作業場所では、作業者は、3つまでのケースに対して仕分け作業を行う。第1表示器113、第2表示器115及び第3表示器117は、3つのケースに対応して、仕分け作業を行う商品と個数を表示する。第1作業場所において、作業者は、第1表示器113、第2表示器115及び第3表示器117の表示に従って商品の仕分け作業を行う。
【0137】
第2作業場所では、作業者は、3つまでのケースに対して仕分け作業を行う。第4表示器119、第5表示器121及び第6表示器123は、3つのケースに対応して、仕分け作業を行う商品と個数を表示する。第2作業場所において、作業者は、第4表示器119、第5表示器121及び第6表示器123の表示に従って商品の仕分け作業を行う。
【0138】
図31は、仕分けシステム101における処理の一例を示すフロー図である。
図31を参照して、仕分けシステム101の処理の一例を説明する。ここで、
図32乃至
図40を参照して、各処理における仕分けシステム101の状態の一例を具体的に説明する。
【0139】
入荷検品などが行われ、配分された商品は、商品の種類ごとに分けて、商品待機部105に補充される(ステップSTC1)。
図30は、商品待機部105に商品が補充された状態を示す。
【0140】
搬送機107は、ケース待機部103から第1作業場所に3つまでのケースを搬送する。ここで、フリーケースを移動した場合には、制御装置111は、運送先となる店舗を決定する。搬送機107は、ケース待機部103から第2作業場所に3つまでのフリーケースを搬送する。ここで、フリーケースを移動した場合には、制御装置111は、運送先となる店舗を決定する(ステップSTC2)。
【0141】
搬送機107は、各作業場所の手元商品保管部に商品群を移動する(ステップSTC3)。
【0142】
各表示器は、それぞれのケースに仕分ける商品と商品数を表示する。
図32では、第1表示器113が、ケースC
02に2個の商品aを仕分けることを表示する。第4表示器119が、ケースC
10に2個の商品bを仕分けることを表示する。第5表示器121が、ケースC
05に4個の商品bを仕分けることを表示する。作業者は、各表示器の表示に従って各ケースに商品を仕分ける(ステップSTC4)。各作業場所において、作業者は、仕分け作業が終了したならば、商品入力部108を操作して選択された商品の仕分けが終了したことを入力する。
【0143】
制御装置111は、第1作業場所(第2作業場所)での商品の仕分け作業が終了したならば、当該作業場所にあるケースのすべての商品についての仕分け作業が終了したか否かを判断する(ステップSTC5)。仕分け作業が終了していない商品があるならば、ステップSTC3に戻る。当該作業場所にあるケースのすべてで仕分け作業が終了したならば、仕分け作業が終了していないケースがあるか否かを判断する(ステップSTC6)。仕分け作業が終了していないケースがあるならば、ステップSTC2に戻る。すべてのケースで仕分け作業が終了しているならば、処理を終了する。
【0144】
図32は、各作業場所で仕分け作業を始める状態を示す図である。
【0145】
搬送機107は、ケース待機部103から第1作業場所に3つのフリーケースを搬送する。制御装置111は、運送先となる店舗を、運送先2、運送先3及び運送先9と決定する。搬送機107は、ケース待機部103から第2作業場所に3つのフリーケースを搬送する。ここで、制御装置111は、運送先となる店舗を、運送先10、運送先5及び運送先6と決定する(ステップSTC2)。
【0146】
制御装置111は、第1作業場所及び第2作業場所で、それぞれ、商品a及び商品bの仕分け作業を行うと選択する。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第1商品群G1を移動し、第2作業場所の手元商品保管部に第2商品群G2を移動する(ステップSTC3)。
【0147】
第1作業場所において、第1表示器113は、ケースC02に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第1作業場所において、作業者は、第1表示器113の表示に従って、手元商品保管部の商品aの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0148】
第2作業場所において、第4表示器119は、ケースC10に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第5表示器121は、ケースC05に、4個の商品bを仕分けることを表示する。第2作業場所において、作業者は、第4表示器119及び第5表示器121の表示に従って、手元商品保管部の商品bの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0149】
図33は、
図32の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0150】
第1作業場所では、制御装置111は、続いて商品bを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第2商品群G2を移動する(ステップSTC3)。第1表示器113は、ケースC02に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第2表示器115は、ケースC03に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第3表示器117は、ケースC09に、3個の商品bを仕分けることを表示する。第1作業場所において、作業者は、第1表示器113、第2表示器115及び第3表示器117の表示に従って、手元商品保管部の商品bの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0151】
第2作業場所では、制御装置111は、続いて商品aを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第2作業場所の手元商品保管部に第1商品群G1を移動する(ステップSTC3)。第4表示器119は、ケースC10に、4個の商品aを仕分けることを表示する。第6表示器123は、ケースC06に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第2作業場所において、作業者は、第4表示器119及び第6表示器123の表示に従って、手元商品保管部の商品aの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0152】
図34は、
図33の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0153】
第1作業場所では、第1作業場所にあるケースの仕分け作業が終了したため(ステップSTC5でYESの判断)、搬送機107が、ケースC02、ケースC03及びケースC09をケース待機部103に搬送する。制御装置111は、仕分け作業がなされていないケースが存在すると判断するため(ステップSTC6でYESの判断)、ステップSTC2に戻る。
【0154】
第2作業場所では、制御装置111は、続いて商品cを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第2作業場所の手元商品保管部に第3商品群G3を移動する(ステップSTC3)。第4表示器119は、ケースC10に、1個の商品cを仕分けることを表示する。第6表示器123は、ケースC06に、1個の商品cを仕分けることを表示する。第2作業場所において、作業者は、第4表示器119及び第6表示器123の表示に従って、手元商品保管部の商品cの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品cの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品cの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0155】
図35は、
図34において、第1作業場所に3つのフリーケースが搬入され、第2作業場所で各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0156】
搬送機107は、ケース待機部103から第1作業場所に3つのフリーケースを搬送する。制御装置111は、運送先となる店舗を、運送先1、運送先7及び運送先8と決定する(ステップSTC2)。制御装置111は、第1作業場所で商品aの仕分け作業を行うと選択する。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第1商品群G1を移動する(ステップSTC3)。
【0157】
第1作業場所において、第1表示器113は、ケースC01に、3個の商品aを仕分けることを表示する。第2表示器115は、ケースC07に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第1作業場所において、作業者は、第1表示器113及び第2表示器115の表示に従って、手元商品保管部の商品aの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0158】
第2作業場所では、第2作業場所にあるケースの仕分け作業が終了したため(ステップSTC5でYESの判断)、搬送機107が、ケースC10、ケースC05及びケースC06をケース待機部103に搬送する。制御装置111は、仕分け作業がなされていないケースが存在すると判断するため(ステップSTC6でYESの判断)、ステップSTC2に戻る。
【0159】
図36は、
図35において、第1作業場所で各表示器の表示に従って商品が仕分けられ、第2作業場所に3つのフリーケースが搬入された状態を示す。
【0160】
第1作業場所では、制御装置111は、続いて商品bを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第2商品群G2を移動する(ステップSTC3)。第3表示器117は、ケースC08に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第1作業場所において、作業者は、第3表示器117の表示に従って、手元商品保管部の商品bの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0161】
搬送機107は、ケース待機部103から第2作業場所に3つのフリーケースを搬送する。制御装置111は、運送先となる店舗を、運送先4、運送先11及び運送先12と決定する(ステップSTC2)。制御装置111は、第2作業場所で商品aの仕分け作業を行うと選択する。搬送機107は、第2作業場所の手元商品保管部に第1商品群G1を移動する(ステップSTC3)。
【0162】
第2作業場所において、第4表示器119は、ケースC04に、1個の商品aを仕分けることを表示する。第5表示器121は、ケースC11に、2個の商品aを仕分けることを表示する。第6表示器123は、ケースC12に、1個の商品aを仕分けることを表示する。作業者は、第4表示器119、第5表示器121及び第6表示器123の表示に従って、手元商品保管部の商品aの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品aの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品aの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0163】
図37は、
図36の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0164】
第1作業場所では、制御装置111は、続いて商品cを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第3商品群G3を移動する(ステップSTC3)。第2表示器115は、ケースC07に、1個の商品cを仕分けることを表示する。第3表示器117は、ケースC08に、1個の商品cを仕分けることを表示する。作業者は、第2表示器115及び第3表示器117の表示に従って、手元商品保管部の商品cの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品cの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品cの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0165】
第2作業場所では、制御装置111は、続いて商品bを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第2作業場所の手元商品保管部に第2商品群G2を移動する(ステップSTC3)。第4表示器119は、ケースC04に、3個の商品bを仕分けることを表示する。第5表示器121は、ケースC11に、2個の商品bを仕分けることを表示する。第6表示器123は、ケースC12に、2個の商品bを仕分けることを表示する。作業者は、第4表示器119、第5表示器121及び第6表示器123の表示に従って、手元商品保管部の商品bの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品bの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0166】
図38は、
図37の各表示器の表示に従って商品が仕分けられた状態を示す。
【0167】
第1作業場所では、制御装置111は、続いて商品eを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第1作業場所の手元商品保管部に第5商品群G5を移動する(ステップSTC3)。第1表示器113は、ケースC01に、1個の商品eを仕分けることを表示する。第3表示器117は、ケースC08に、1個の商品eを仕分けることを表示する。作業者は、第1表示器113及び第3表示器117の表示に従って、手元商品保管部の商品eの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品eの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品eの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0168】
第2作業場所では、制御装置111は、続いて商品dを仕分けることを選択する(ステップSTC5でNOと判断)。搬送機107は、第2作業場所の手元商品保管部に第4商品群G4を移動する(ステップSTC3)。第4表示器119は、ケースC04に、2個の商品dを仕分けることを表示する。第5表示器121は、ケースC11に、1個の商品dを仕分けることを表示する。作業者は、第4表示器119及び第5表示器121の表示に従って、手元商品保管部の商品dの仕分け作業を行う(ステップSTC4)。作業者は、商品dの仕分け作業が終わると、商品入力部108を操作して、商品bの仕分け作業が終了したことを入力する。
【0169】
図39は、
図38の第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終わった状態を示す。搬送機107は、第1作業場所及び第2作業場所から、運送先決定ケースをケース待機部103に搬送する。
【0170】
図40は、
図39の第1作業場所及び第2作業場所での運送先決定ケースの搬出が終わった後の状態を示す。制御装置111は、第1作業場所及び第2作業場所での仕分け作業が終了しているため(ステップSTC6でNOの判断)、処理を終了する。
【0171】
図41を参照して、本願発明の具体例について説明する。この例では、一つ又は複数の作業場所に商品群とケース群を割り当てて、仕分け作業(摘み取り方式でも、種まき方式でもよい。)を行う。この例は、
図1乃至
図16により説明したもののように、第1作業商品群33を第1作業ケース群37に仕分ける商品とすることなどにより実現してもよい。また、
図30乃至
図40により説明したもののように、仕分け作業をする商品を第1作業商品群33として実現してもよい。
【0172】
図41を参照して、仕分けシステムは、待機商品群31と、n個(nは自然数)の商品群(第1作業商品群33,…,第n作業商品群35)と、n個のケース群(第1作業ケース群37,…,第n作業ケース群39)と、待機ケース群41と、搬送機43と、制御装置47を備える。
【0173】
図示を省略する商品補充機は、入荷検品などが行われ、配分された商品を待機商品群31に補充する。搬送機43は、待機ケース群41から各作業場所に一つ又は複数のケースを搬送する。制御装置47は、各作業場所にフリーケースを搬送した場合、フリーケースの運送先を決定する。搬送機43は、待機商品群31から各作業商品群に、仕分け作業のための商品を搬送する。作業者は、表示器の表示に従って、各商品の仕分け作業を行う。
【0174】
制御装置47は、いずれかの作業場所で、仕分け作業が終了したか否かを判断する。いずれかの作業場所で仕分け作業が終了するまで待機し、いずれかの作業場所で仕分け作業が終了したならば、搬送機43が、運送先決定ケースを待機ケース群41に搬送する。
【0175】
制御装置47は、すべての商品の仕分け作業が終了したか否かを判断する。仕分け作業が行われていない商品が存在するならば、搬送機43は、待機ケース群41から各作業場所に一つ又は複数のケースを搬送する。同様に仕分け作業を行うことを、すべての商品の仕分け作業が終了するまで繰り返す。すべての商品の仕分け作業が終了したならば、処理を終了する。
【0176】
図42にあるように、待機ケース群を使用せずに実現してもよい。
【0177】
なお、各作業場所での仕分け作業は、作業者という人手による作業で実現してもよく、仕分け機のようにロボット等の機械による作業で実現してもよい。