(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125119
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】コミュニケーション画像の送受信によるコミュニケーション支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033244
(22)【出願日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】522271096
【氏名又は名称】株式会社スタート・イノベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】池田 慈生
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC60
5L050CC60
(57)【要約】 (修正有)
【課題】個別のチャットルームを作成し、応援を目的としたコミュニケーション画像の送受信により、コミュニケーションを必要としている属性のユーザの心理的安心感や充実感を満たし、一定のタスクを達成することにより、能力の向上を図ることが可能なコミュニケーション方法を実現することを目的とする。よりユーザビリティの向上を図ることが可能な生活習慣改善方法を実現することを目的とする。
【解決手段】本発明の一態様における、複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うグループに所属するユーザに対するコミュニケーション支援方法であって、サーバ端末は、ユーザ端末から、ユーザによるルーム作成要求を受け付け、前記ルームに参加する他のユーザを登録し、前記他のユーザ端末から、タスク情報を受け付け、前記タスク情報に基づいてコミュニケーション用画像コミュニケーション画像を生成する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うグループに所属するユーザに対するコミュニケーション支援方法であって、
サーバ端末は、
ユーザ端末から、ユーザによるルーム作成要求を受け付け、
前記ルームに参加する他のユーザを登録し、
前記他のユーザ端末から、タスク情報を受け付け、前記タスク情報に基づいてコミュニケーション画像を生成する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、、
前記他のユーザ端末から、前記コミュニケーション画像を受付ける方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記ユーザ端末から、前記コミュニケーション画像とは異なる、コミュニケーション画像を受け付ける方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記チャットコミュニケーション用インターフェースは、文字情報の入力を不可とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記コミュニケーション画像を受け付けることに応じて、前記タスクの完了の旨を記録する。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記他のユーザ端末は、前記ユーザが作成した他のルームを参照できないことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション画像の送受信によるコミュニケーション支援の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザのスマートフォンやタブレット等のユーザ端末にインストールされるアプリケーションを介して、個別のチャットルームを作成し、ユーザ同士が文字や画像を送受信することにより、コミュニケーションを行うサービスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、個別のチャットルームを作成し、特定のユーザ間でコミュケーションを行う方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の核家族化や共働きの増加に伴い、子供と家族間でのコミュニケーション時間は減少傾向にある。スマートフォンの普及に伴い、コミュニケーションツールは多様化しているが、成人用に限られているものが多い。このように、多くの家族が子供との適切なコミュニケーションに関して、課題を感じている。一方、子供側も、ピグマリオン効果といわれるように、褒められ期待されるとその通りの結果を出すようになるといわれているが、実際は、個別具体的に応援される場面は少ない傾向にある。ここで、特許文献1は、チャットルーム作成し、個別チャットコミュニケーションインターフェースを介して、事業者と家族間において連絡事項の伝達や必要情報の共有が可能な点において、コミュニケーションの効率化を図っているが、あくまで家族と事業者との情報共有が目的であり、当事者が参加することを目的としていない。そのため、コミュニケーションを欲している属性のユーザが精神的な充実感や安心感を得ることは難しく、文字を入力することが困難な属性のユーザが簡単に家族等の他者とコミュニケーションを図れないという課題が残る。
【0006】
そこで、本発明は、個別のチャットルームを作成し、応援を目的としたコミュニケーション画像の送受信により、コミュニケーションを必要としている属性のユーザの心理的安心感や充実感を満たし、一定のタスクを達成することにより、能力の向上を図ることが可能なコミュニケーション方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うグループに所属するユーザに対するコミュニケーション支援方法であって、サーバ端末は、ユーザ端末から、ユーザによるチャットルーム作成要求を受け付け、前記ルームに参加する他のユーザを登録し、前記他のユーザ端末から、タスク情報を受け付け、前記タスク情報に基づいてコミュニケーション画像を生成する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コミュニケーションが必要な属性のユーザの心理的安心感や充実感、能力の向上を図ることが可能なコミュニケーション方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション支援方法を提供するシステムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図5】サーバ100に格納されるチャットデータの一例を示す図である。
【
図6】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像作成の方法を示すフローチャートの一例である。
【
図7】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末200Aのチャットルームに係るインターフェースの画面例である。
【
図8】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末200Aのチャットルームに係るインターフェースの画面例である。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る、タスクの作成に係るユーザインターフェースの画面例である。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る、タスクの管理に係るユーザインターフェースの画面例である。
【
図11】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像の作成に係るユーザ200端末Bのインターフェースの画面例である。
【
図12】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション支援方法を示すフローチャートの一例である。
【
図13】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ端末200Aのインターフェースの画面例である
【
図14】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ端末200Aのインターフェース画面例である。
【
図15】本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ端末200Aのインターフェース画面例である。
【
図16】本発明の第一実施形態に係る、タスクの完了に係るユーザインターフェースの画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション支援方法を提供するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行う。サーバ端末100と、サービスの利用者であるユーザ端末200A、200Bとを有する。ここで、ユーザ端末200Aは大人用端末、ユーザ端末Bは子供用端末とする。
【0012】
サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bは、各々、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、ユーザで構成される個別のチャットグループを複数生成する。チャットグループは、子供ユーザ及び子供に関連するユーザメンバ(例えば、親、祖父母)で構成される。ユーザは、チーム用のチャットコミュニケーションインターフェースを介して、子供ユーザは設定したタスクが完了する度に、コミュニケーション画像の投稿による報告を行い、子供に関連するユーザメンバは、子供ユーザの報告に対して、称賛を意味するコミュニケーション画像を投稿することで、相互にコミュニーションを取りながら、設定したタスクの実現をめざす。サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0014】
ユーザ端末200A、200Bは、サーバ端末100が提供するコミュニケーション支援方法を利用する利用者ユーザに関連づけられる(例えば、所有する)、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。本実施形態においては、ユーザ端末200Aは、子供に関連するユーザ(例えば、父、母、祖父母等)に紐づくユーザ端末として、ユーザ端末200Bは、子供ユーザに紐づくユーザ端末として説明する。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bとを備え、ユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。
【0016】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200、写真投稿者端末300及び観光地ユーザ端末400と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、及び、チームに関連する各種データを格納するチームデータ格納部122を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザ端末200等からの指示等の情報を受け付ける情報受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザ情報処理部132と、ユーザのコミュニケーション画像を参照し、処理するチャット情報処理部133を有する。この情報受付部131、ユーザ情報処理部132、チャット情報処理部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
情報受付部131は、サーバ端末100が提供し、ユーザ端末200A、200Bにおいて、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザが、(テキストを入力したり、アイコンを押下する等して)所定の要求を行ったとき、ユーザ端末200から通信部110を介して指示を受付ける。
【0021】
ユーザ情報処理部132は、ユーザに関連する各種データ(例えば、
図4に示す、ユーザ名、ユーザの属性、画像データ、ユーザが設定したタスク等)を管理し、処理を行う。
【0022】
チャット情報処理部133は、チャットに関連する各種データ(例えば、
図5に示す、画像データ)を管理し、処理を行う。
【0023】
図3は、
図1のユーザ端末200A、200Bを示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0025】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0026】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0027】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0028】
なお、サーバ端末100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、ユーザ端末200を備えない構成としても良い。
【0029】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0030】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。
図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(ユーザパスワード、ユーザの氏名、大人、子供、属性、年齢、性別等)、チャット情報(テキスト、画像情報、ルーム、タスク等)を含むことができる。
【0031】
図5は、サーバ100に格納されるチャットデータの一例を示す図である。
【0032】
図5に示すチャットデータ2000は、チャットに関連する各種データを格納する。例えば、ユーザが作成したコミュニケーション画像データ(いわゆる、スタンプ)及びその素材となるコミュニケーション画像データを含むことができる。
【0033】
<処理の流れ>
図6を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行するコミュニケーション画像作成の方法の処理の流れについて説明する。
図6は、本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション画像作成の方法の処理の流れに係るフローチャートの一例である。本例は、親ユーザが子供ユーザ向けにチャットルームを作成し、子供ユーザによるタスク登録を受け付け、タスク登録に基づくコミュニケーション画像を作成する方法に関する。
【0034】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザは、ユーザ端末200A及びユーザ端末200Bの各々のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザ基本情報等を入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザインターフェースが提供され、
図6に示すステップS101へ進む。
【0035】
まず、ステップS101の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200Aの要求を受け付け、チャットルームを作成する。ここで、チャットルームに参加するユーザとして、ユーザ端末200Aに紐づくユーザ属性として、子供に関連するユーザ(子供の家族または親族等の大人ユーザ)、および、ユーザ端末200Bに紐付くユーザ属性として、子供ユーザが含まれるが、ユーザ端末200Aに紐づくユーザ属性としては、親や祖父母などの家族に限定されず、習い事の先生なども含まれ得る。本例においては、ユーザ端末200Aを大人ユーザと紐づけられた端末として、ユーザ端末200bを子供ユーザと紐づけられた端末として説明する。例えば、
図7および
図8に示すように、サーバ端末100は、ユーザ端末200Aおよびユーザ端末200Bに表示されるユーザインターフェース画面において表示されるチャットルームを生成する。サーバ端末100のユーザ情報処理部132は、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として、生成したチャットルームに関する情報を格納する。ここで、サーバ端末100は、複数のユーザ端末200A(例えば、母親ユーザ、父親ユーザ等)から、チャットルーム作成の要求を受け付けることができる。
【0036】
次に。ステップS102の処理として、サーバ端末100のユーザ情報処理部132は、ユーザ端末200Aが選択要求を送信したユーザ情報をユーザデータ格納部121に格納されるユーザデータ1000から参照し、該当するチャットルームにユーザに関する情報を登録する処理を行う。ここで、ユーザ端末200Aの選択要求は、ユーザ端末200Bに紐付くユーザ(子供ユーザ)を一人選択する必要がある。ここで、ユーザ端末200Aに紐付く属性は、親や祖父母などの家族に限定されず、習い事の先生なども含まれる。ここで、一つのチャットルームに紐づけて、子供ユーザを一人のみ登録することができる。例えば、その子供ユーザに兄弟姉妹がいるような場合、子供ユーザによる、別の子供ユーザと大人ユーザ等とのコミュニケーションを参照可能としてしまうと、タスクの進捗に関して子供側に不要な競争心を煽ることとなるため、各々の子供ユーザに対してチャットルームが生成されることが好ましい。
【0037】
次に、ステップS103の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200Bから、タスクの入力を受け付けると、受け付けたタスク、例えば、「おはようをいう」、をユーザ端末200Aおよび200Bのタスク管理用のユーザインターフェース画面に登録するよう、上記生成したチャットルームに紐づけてタスク情報を登録する処理を行う。サーバ端末100のユーザ情報処理部132は、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として、上記格納したチャットルーム情報に紐付けてタスク情報を格納する。なお、タスクの入力は子供ユーザにより入力されることを一例として挙げているが、大人ユーザ等から受け付けることとしてもよい。
【0038】
次に、ステップS104の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200A又は200Bから受け付けたタスクの内容に基づいて、コミュニケーション画像(いわゆる、スタンプ)を作成する。例えば、
図10に示すように、ユーザ200Bから「おはようをいう」というタスクを受け付けると、サーバ端末100は、受け付けたタスク、「おはようをいう」というテキストデータに、定型のイラスト及び文字を組み合わせたコミュニケーション画像を作成する。このコミュニケーション画像により、ユーザが設定したタスクの完了を、視覚的に表示させることができる。サーバ端末100のユーザ情報処理部132は、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として、上記格納したチャットルーム情報に紐付けてコミュニケーション画像情報を格納する。
【0039】
図7は、チャットルーム作成に係るユーザ端末200Aのインターフェースの画面例である。ここで、「○○のお部屋」というように、ユーザ端末200Bのユーザ名と顔写真が表示された個別のチャットルーム名が表示される。ユーザ端末200Bのインターフェース上には、自分が参加しているチャットルームのみが表示される。
【0040】
図8は、チャットルーム作成に係るユーザ端末200Aのインターフェースの画面例である。ここでも、「○○のお部屋」というように、ユーザ端末200Bのユーザ名と顔写真が表示された個別のチャットルーム名が表示される。コミュニケーション画像を受信した場合には、完了したタスクがテキストデータで表示され、受信したことをアナウンスする表示がされる。ここで、複数の子供ユーザがいる場合には、子供ユーザごとに、個別のチャットルームが作成され、ユーザ端末200Aのインターフェース画面上に表示される。
【0041】
図9は、タスクの作成に係るユーザインターフェースの画面例である。ユーザは、日常のタスクとして、がんばることをテキストで自由に入力することができる。ここで、子供ユーザのみだけでなく、大人ユーザも入力することが可能である。
【0042】
図10は、タスクの管理に係るユーザインターフェースの画面例である。ユーザがタスクを作成すると、ユーザ端末200A及び200Bのインターフェース上に、タスク管理の画面が表示される。管画面はカレンダーと連携して表示されており、複数のタスクがある場合には、タスクごとに縦列して表示される。
【0043】
図11は、コミュニケーション画像の作成に係るユーザ200Bのインターフェースの画面例である。
図10において、ユーザが入力したタスクが、テキスト化され、タスクの完了に伴う感想を意味する定型テキストとイラスト画像とが組み合わさることによって、コミュニケーション画像が生成される。例えば、「おはようをいう」といるタスクを入力した場合には、「おはようをいう」というテキストと、タスク完了に伴う感想を意味する「がんばったよ」等のテキストと、ブタのイラスト等が組み合わさり、コミュニケーション画像が生成される。なお、定型テキストとイラスト画像は複数の種類を有する。
【0044】
<処理の流れ>
次に、本実施形態のシステム1が実行するコミュニケーション支援方法の流れについて説明する。
図12は、本発明の第一実施形態に係る、コミュニケーション支援方法の流れに係るフローチャートの一例である。本例は、上記作成したチャットルームにおける、大人と子供との間のスタンプを介したコミュニケーションを支援する方法に関する。
【0045】
まず、ステップS201の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200Bから、
図13に示されるように、設定したタスクの完了報告を意味するコミュニケーション画像を受け付ける。
【0046】
次に、ステップS202の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200Aから、ステップS210で受け付けた、コミュニケーション画像に応答する内容のコミュニケーション画像を受け付ける。
【0047】
次に、ステップS203の処理として、サーバ端末100の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200A又は200Bから、ステップS103で設定したタスクが完了した旨の指示を受け付ける。ここで、ユーザ情報処理部132は、子供ユーザ(ユーザ端末200Bに紐づくユーザ)からコミュニケーション画像を受信したことに基づいて、または、子供ユーザによるコミュニケーション画像の投稿に対する大人ユーザによりコミュニケーション画像を受信したことに基づいて、子供ユーザのタスクが完了したものと判定し、判定結果として、ユーザデータ格納部121に格納されたタスク情報を参照し、タスク(例えば、「おはようを言う))が完了した旨更新することができる。
【0048】
図13は、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ200Aのインターフェースの画面例である。子供ユーザは、
図10において作成したコミュニケーション画像から、完了したタスクの内容が記載されているコミュニケーション画像を選択し、チャットインターフェース上に送信する。ここで、ユーザは、テキスト入力することは出来ず、コミュニケーション画像の送受信によってのみ、コミュニケーションを図る。
【0049】
図14は、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ200Aのインターフェース画面例である。大人ユーザは、すでに定型化されている、激励や応援を意図するコミュニケーション画から、いずれかを選択し、チャットインターフェース上に送信する。ここでも、ユーザは、テキスト入力することは出来ず、コミュニケーション画像の送受信によってのみ、コミュニケーションを図る。
【0050】
図15は、コミュニケーション画像の送信に係るユーザ200Aのインターフェース画面例である。大人ユーザは、
図14において選択したコミュニケーション画像を投稿すると、
図15に示すように、チャットルームに投稿したコミュニケーション画像が表示される。
【0051】
図16は、タスクの完了に係るユーザインターフェースの画面例である。ステップS203の処理として、タスクの完了に伴い、ユーザ200Aおよびユーザ200Bのユーザインターフェースのタスク管理画面上の、タスクの内容及び完了した日にちに対応する箇所に、タスク完了の旨のチェック印が表示される。
【0052】
以上のように、ユーザは、個別のチャットルーム内で、家族等の複数のユーザ間で、子供がタスクを完了する毎にコミュニケーション画像を投稿し、大人がコミュニケーション画像を投稿し、応答することで、褒められ期待され、お互いにコミュニケーションを図りながら、能力向上のために継続した活動を行うことができる。
【0053】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、NW ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2024-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うグループに所属するユーザに対するコミュニケーション支援方法であって、
サーバ端末は、
ユーザ端末から、ユーザによるルーム作成要求を受け付け、
前記ルームに参加する他のユーザを登録し、
前記他のユーザ端末から、タスク情報を受け付け、前記ルームに紐付けて、前記サーバ端末の記憶部に格納し、前記タスク情報に基づいて、前記タスク情報に関連するタスクの完了に伴う感想を意味する定型テキストとイラスト画像とを組み合わせた、複数の種類のコミュニケーション画像を生成する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記サーバ端末は、
前記他のユーザ端末から、前記コミュニケーション画像を受付ける方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記サーバ端末は、
前記ユーザ端末から、前記コミュニケーション画像とは異なる、前記他のユーザ端末から受付けられたコミュニケーション画像に応答する内容のコミュニケーション画像を受け付ける方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記チャットコミュニケーション用インターフェースは、文字情報の入力を不可とする方法。
【請求項5】
請求項2に記載の方法であって、前記サーバ端末が前記タスク情報を受け付
けると、当該タスク情報を格納し、前記サーバ端末は、前記コミュニケーション画像を受け付けることに応じて、前記格納されたタスク情報を参照し、前記タスクの完了の旨を記録する、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記他のユーザ端末は、前記ユーザが作成した他のルームを参照できないことを特徴とする方法。