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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125142
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】ツインチャージャーの高風速ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/32 20060101AFI20240906BHJP
   A45D 20/10 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
F04D29/32 B
A45D20/10 101
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023114225
(22)【出願日】2023-07-12
(31)【優先権主張番号】202310194446.1
(32)【優先日】2023-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523265593
【氏名又は名称】東莞市聯峰電机有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】周其偉
(72)【発明者】
【氏名】羅栄
(72)【発明者】
【氏名】李顕強
【テーマコード(参考)】
3B040
3H130
【Fターム(参考)】
3B040CB08
3H130AA13
3H130AB02
3H130AB26
3H130AB50
3H130AB52
3H130AB63
3H130AB65
3H130AB70
3H130AC27
3H130BA13C
3H130BA62C
3H130BA63C
3H130CB14
3H130CB19
3H130DA02Z
3H130DD01Z
3H130EA02C
3H130EC12C
3H130EC17C
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本考案は、駆動モータと、ファンの外筐と、ファンの羽根とを含むツインチャージャーの高風速ファンを提供する。
【解決手段】ファンの外筐の内部に外筐ダクトが成形され、ファンの羽根には、軸取り付け部、ブレード群が設けられ、軸取り付け部は、軸取り付け孔を介して駆動モータの動力出力軸に締め付けて取り付けられ、ファンの外筐は、外筐の円筒壁と、球面部と、モータ固定部とを含み、球面部の外側は、球面であり、球面部と外筐の円筒壁との間に位置する外筐ダクトの一部は、前から後まで徐々に小さくなるようなネック状であり、ファンの羽根は、中間リング部を更に含み、ブレード群は、第1ブレード群と、第2ブレード群とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータ(1)と、ファンの外筐(2)と、ファンの羽根(3)とを含み、ファンの外筐(2)の内部に外筐ダクト(21)が成形され、ファンの羽根(3)は、外筐ダクト(21)の前端給気口内に位置し、駆動モータ(1)は、ファンの外筐(2)に設けられ、
ファンの羽根(3)には、軸取り付け部(31)、ブレード群が設けられ、軸取り付け部(31)の中間位置に軸取り付け孔(311)が開けられ、軸取り付け部(31)は、軸取り付け孔(311)を介して駆動モータ(1)の動力出力軸に締め付けて取り付けられる、ツインチャージャーの高風速ファンであって、
ファンの外筐(2)は、円筒状の外筐の円筒壁(22)を含み、ファンの外筐(2)において、外筐の円筒壁(22)の内部には、外筐の円筒壁(22)と同軸で配置された球面部(23)が設けられ、球面部(23)の後端の縁部には、外筐の円筒壁(22)と間隔を置いて配置されたモータ固定部(24)が設けられ、駆動モータ(1)は、モータ固定部(24)に締め付けて取り付けられ、駆動モータ(1)の動力出力軸は、軸受を介して球面部(23)に取り付けられ、ファンの羽根(3)は、球面部(23)の前端側に位置し、
球面部(23)の外側壁は、球面であり、球面部(23)と外筐の円筒壁(22)との間に位置する外筐ダクト(21)の一部は、前から後まで徐々に小さくなるようなネック状であり、
ファンの羽根(3)は、リング状で、軸取り付け部(31)の外周に位置する中間リング部(32)を更に含み、中間リング部(32)と軸取り付け部(31)は、同軸で間隔を置いて配置され、ブレード群は、第1ブレード群と、第2ブレード群とを含み、第1ブレード群は、軸取り付け部(31)と中間リング部(32)の内側壁との間にリング状のアレイのように分布した複数の第1駆動ブレード(33)を含み、第1ブレード群は、中間リング部(32)の外側壁にリング状のアレイのように分布した複数の第2駆動ブレード(34)を含み、軸取り付け部(31)、中間リング部(32)、第1ブレード群、及び第2ブレード群は、一体化構造であり、
軸取り付け部(31)は、前端の直径が小さく、後端の直径が大きいという円錐台状であり、軸取り付け部(31)の側壁は、円錐面状を呈する円錐状のエアガイド面(312)であり、中間リング部(32)の内側壁は、前から後まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、軸取り付け部(31)の円錐状のエアガイド面(312)と中間リング部(32)の内側壁との間の通路は、羽根の内部ダクト(35)であり、羽根の内部ダクト(35)は、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、
中間リング部(32)の外側壁と外筐の円筒壁(22)との間の通路は、羽根の外部ダクト(36)であり、羽根の外部ダクト(36)は、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状であることを特徴とする、ツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項2】
前記中間リング部(32)の中部の厚さの値は、両端の厚さの値よりも大きくなり、外側壁の前端と内側壁の前端は、円弧状の曲面(321)を介して直接遷移することを特徴とする、請求項1に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項3】
前記軸取り付け部(31)の前端は、前記中間リング部(32)の前端側まで延在し、前記円錐状のエアガイド面(312)の前端と軸取り付け部(31)の前端面は、丸コーナを(313)を介して遷移することを特徴とする、請求項1に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項4】
前記モータ固定部(24)は、リング状のアレイのように分布してそれぞれ円弧状を呈する複数のモータ固定板(241)を含み、各モータ固定板(241)の前端部はそれぞれ前記球形部に接続され、前記駆動モータ(1)の筐体は、モータ固定板(241)を介して締め付けて固定され、
隣り合った2つのモータ固定板(241)の間には、前記外筐ダクト(21)と連通する位置決め放熱隙間(242)が成形され、駆動モータ(1)の外筐において、外筐突起部(11)はそれぞれ各位置決め放熱隙間(242)に対応して設けられ、各外筐突起部(11)はそれぞれ対応する位置決め放熱隙間(242)内に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項5】
各前記モータ固定板(241)と前記外筐の円筒壁(22)との間にそれぞれ外筐リブ板(25)が設けられ、全ての外筐リブ板(25)は、リング状のアレイのように分布し、前記球面部(23)、モータ固定板(241)、外筐リブ板(25)及び外筐の円筒壁(22)は、一体化構造であることを特徴とする、請求項4に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項6】
前記ファンの羽根(3)は、一体の金属部材又は一体のプラスチック部材であることを特徴とする、請求項1に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【請求項7】
各前記第1駆動ブレード(33)はそれぞれ遠心ブレードであり、各前記第2駆動ブレード(34)はそれぞれ軸流ブレードであることを特徴とする、請求項1に記載のツインチャージャーの高風速ファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速ファンの技術分野に係り、特に、ツインチャージャーの高風速ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアドライヤは、ヘアケアや衣類の乾燥などのための日用品として人々の日常生活に広く使用され、ヘアドライヤが作動する場合、その内部のファンが作動して空気の流れが後から前に流れ、ヘアドライヤ内のヒータが空気の流れを加熱して熱風を生成する。
【0003】
中国特許出願第202023037935.7号の小型高速ファンでは、外筐と、羽根と、モータと、軸受とを含み、外筐には、その中心軸線に沿って前から後まで前端及び後端がそれぞれ設けられ、モータは、外筐の後端に固定され、モータは、その出力軸を介して羽根に接続され、羽根と外筐は同軸で設けられ、羽根は、外筐の前端に設けられ、モータの出力軸は、軸受を介して外筐に接続され、上記の中国特許出願の明細書及び図面から分かるように、その羽根は、1つのブレード群のみがあり、該ブレード群は、リング状のアレイのように分布した複数のブレードで構成される。
【0004】
なお、上記の小型高速ファンは、使用中、以下の欠陥があり、具体的には、以下のとおりである。
【0005】
1.羽根は、1つのブレード群のみがあるため、高速ファンの風圧及び風速の向上は困難であり、
【0006】
2.ダクトの中間位置に乱流が発生しやすくなり、乱流作用は、ブレードの振動を向上させて振動の騒音を生じ、即ち、騒音が大きく、消音効果が悪くなるという欠陥を有し、
【0007】
3.該外筐ダクトの給気口が対応するブレード領域のリング状の部分だけであるため、給気面積の損失が大きく、給気量が小さいという欠陥を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、従来技術の不足に対して、ツインチャージャーの高風速ファンを提供することであり、該ツインチャージャーの高風速ファンは、新規な構造設計、高い作動風速、小さな乱流、低騒音、及び良好な消音効果という利点を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の技術的解決手段を用いる。
【0010】
ツインチャージャーの高風速ファンは、駆動モータと、ファンの外筐と、ファンの羽根とを含み、ファンの外筐の内部に外筐ダクトが成形され、ファンの羽根は、外筐ダクトの前端給気口内に位置し、駆動モータは、ファンの外筐に設けられ、
【0011】
ファンの羽根には、軸取り付け部、ブレード群が設けられ、軸取り付け部の中間位置に軸取り付け孔が開けられ、軸取り付け部は、軸取り付け孔を介して駆動モータの動力出力軸に締め付けて取り付けられ、
【0012】
ファンの外筐は、円筒状の外筐の円筒壁を含み、ファンの外筐において、外筐の円筒壁の内部には、外筐の円筒壁と同軸で配置された球面部が設けられ、球面部の後端の縁部には、外筐の円筒壁と間隔を置いて配置されたモータ固定部が設けられ、駆動モータは、モータ固定部に締め付けて取り付けられ、駆動モータの動力出力軸は、軸受を介して球面部に取り付けられ、ファンの羽根は、球面部の前端側に位置し、
【0013】
球面部の外側壁は、球面であり、球面部と外筐の円筒壁との間に位置する外筐ダクトの一部は、前から後まで徐々に小さくなるようなネック状であり、
【0014】
ファンの羽根は、リング状で、軸取り付け部の外周に位置する中間リング部を更に含み、中間リング部と軸取り付け部は、同軸で間隔を置いて配置され、ブレード群は、第1ブレード群と、第2ブレード群とを含み、第1ブレード群は、軸取り付け部と中間リング部の内側壁との間にリング状のアレイのように分布した複数の第1駆動ブレードを含み、第1ブレード群は、中間リング部の外側壁にリング状のアレイのように分布した複数の第2駆動ブレードを含み、軸取り付け部、中間リング部、第1ブレード群、及び第2ブレード群は、一体化構造であり、
【0015】
軸取り付け部は、前端の直径が小さく、後端の直径が大きいという円錐台状であり、軸取り付け部の側壁は、円錐面状を呈する円錐状のエアガイド面であり、中間リング部の内側壁は、前から後まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、軸取り付け部の円錐状のエアガイド面と中間リング部の内側壁との間の通路は、羽根の内部ダクトであり、羽根の内部ダクトは、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、
【0016】
中間リング部の外側壁と外筐の円筒壁との間の通路は、羽根の外部ダクトであり、羽根の外部ダクトは、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状である。
【0017】
ここで、前記中間リング部の中部の厚さの値は、両端の厚さの値よりも大きくなり、外側壁の前端と内側壁の前端は、円弧状の曲面を介して直接遷移する。
【0018】
ここで、前記軸取り付け部の前端は、前記中間リング部の前端側まで延在し、前記円錐状のエアガイド面の前端と軸取り付け部の前端面は、丸コーナを介して遷移する。
【0019】
ここで、前記モータ固定部は、リング状のアレイのように分布してそれぞれ円弧状を呈する複数のモータ固定板を含み、各モータ固定板の前端部はそれぞれ前記球形部に接続され、前記駆動モータの筐体は、モータ固定板を介して締め付けて固定され、
【0020】
隣り合った2つのモータ固定板の間には、前記外筐ダクトと連通する位置決め放熱隙間が成形され、駆動モータの外筐において、外筐突起部はそれぞれ各位置決め放熱隙間に対応して設けられ、各外筐突起部はそれぞれ対応する位置決め放熱隙間内に取り付けられる。
【0021】
ここで、各前記モータ固定板と前記外筐の円筒壁との間にそれぞれ外筐リブ板が設けられ、全ての外筐リブ板は、リング状のアレイのように分布し、前記球面部、モータ固定板、外筐リブ板及び外筐の円筒壁は、一体化構造である。
【0022】
ここで、前記ファンの羽根は、一体の金属部材又は一体のプラスチック部材である。
【0023】
ここで、各前記第1駆動ブレードはそれぞれ遠心ブレードであり、各前記第2駆動ブレードはそれぞれ軸流ブレードである。
【発明の効果】
【0024】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0025】
1.本発明のファンの羽根は、第1ブレード群のうちの各第1駆動ブレードによってダクトの中間位置の空気の流れを駆動するため、ダクトの中間位置の空気の乱れを低減し、乱流を減らすという目的を達成し、乱流による振動の騒音を効果的に低減し、ファンの消音効果を向上させ、
【0026】
2.本発明のファンの羽根は、第1ブレード群、第2ブレード群と協力して空気の流れを駆動し、上記の2つのブレード群構造は、風圧を効果的に向上させ、更に、風速を向上させることができる。
【0027】
3.駆動モータはその動力出力軸によってファンの羽根が回転するように駆動する過程では、第1ブレード群の各第1駆動ブレードは、空気の流れがファンの羽根の内部ダクトによって球面部と外筐の円筒壁との間に入るように促し、第2ブレード群の各第2駆動ブレードは、空気の流れがファンの羽根の外部ダクトによって球面部と外筐の円筒壁との間に入るように促し、羽根の内部ダクト、羽根の外部ダクトはそれぞれ後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、上記のフレア状の羽根の内部ダクト、羽根の外部ダクトは、給気口の面積を効果的に増加させ、更に、給気量及び風速を向上させることができる。
【0028】
4.軸取り付部は、前端の直径が小さく、後端の直径が大きい円錐台状であるため、円錐状のエアガイド面と中間リング部の内側壁との間に位置する羽根の内部ダクトは、第1ブレード群で駆動された空気の流れが球面部の球面に傾斜して吹くようにガイドすることができ、このように、羽根の内部ダクトの抵抗力を効果的に低減し、更に、風速及び給気量を向上させることができる。
【0029】
5.本発明の球面部は、ファンの外筐の前端給気口の給気面積を効果的に増加させ、給気面積の損失を減らすことによって給気量を向上させることができる。
【0030】
6.本発明は、新規な構造設計、高い作動風速、小さな乱流、低騒音、及び良好な消音効果という利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
以下、図面を参照しながら、本発明を更に説明する。しかし、図面の実施例は、本考案を限定しない。
【0032】
図1】本発明の構造概略図である。
図2】本発明の分解図である。
図3】本発明の断面図である。
図4図3の局所拡大図である。
図5】本発明の別の位置の断面図である。
図6】本発明によるファンの羽根の構造概略図である。
図7】本発明の別の視点からのファンの羽根の構造概略図である。
図8】本発明のファンの外筐の構造概略図である。
図9】本発明によるファンの羽根と従来の羽根のダクトのシミュレーション図との比較図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、特定の実施形態を参照して本発明を説明する。
【実施例0034】
図1図4に示すように、ツインチャージャーの高風速ファンは、駆動モータ1と、ファンの外筐2と、ファンの羽根3とを含み、ファンの外筐2の内部に外筐ダクト21が成形され、ファンの羽根3は、外筐ダクト21の前端給気口内に位置し、駆動モータ1は、ファンの外筐2に設けられる。
【0035】
ここで、図1図2図3図4図6及び図7に示すように、ファンの羽根3には、軸取り付け部31、ブレード群が設けられ、軸取り付け部31の中間位置に軸取り付け孔311が開けられ、軸取り付け部31は、軸取り付け孔311を介して駆動モータ1の動力出力軸に締め付けて取り付けられる。
【0036】
更に、図1図2図3図4図5及び図8に示すように、ファンの外筐2は、円筒状の外筐の円筒壁22を含み、ファンの外筐2において、外筐の円筒壁22の内部には、外筐の円筒壁22と同軸で配置された球面部23が設けられ、球面部23の後端の縁部には、外筐の円筒壁22と間隔を置いて配置されたモータ固定部24が設けられ、駆動モータ1は、モータ固定部24に締め付けて取り付けられ、駆動モータ1の動力出力軸は、軸受を介して球面部23に取り付けられ、ファンの羽根3は、球面部23の前端側に位置する。
【0037】
更に、図2図4に示すように、球面部23の外側壁は、球面であり、球面部23と外筐の円筒壁22との間に位置する外筐ダクト21の一部は、前から後まで徐々に小さくなるようなネック状である。
【0038】
なお、図3図4図6及び図7に示すように、ファンの羽根3は、リング状で、軸取り付け部31の外周に位置する中間リング部32を更に含み、中間リング部32と軸取り付け部31は、同軸で間隔を置いて配置され、ブレード群は、第1ブレード群と、第2ブレード群とを含み、第1ブレード群は、軸取り付け部31と中間リング部32の内側壁との間にリング状のアレイのように分布した複数の第1駆動ブレード33を含み、第1ブレード群は、中間リング部32の外側壁にリング状のアレイのように分布した複数の第2駆動ブレード34を含み、軸取り付け部31、中間リング部32、第1ブレード群、及び第2ブレード群は、一体化構造である。ファンの羽根3は、一体の金属部材又は一体のプラスチック部材である。
【0039】
図3及び図4に示すように、軸取り付け部31は、前端の直径が小さく、後端の直径が大きいという円錐台状であり、軸取り付け部31の側壁は、円錐面状を呈する円錐状のエアガイド面312であり、中間リング部32の内側壁は、前から後まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、軸取り付け部31の円錐状のエアガイド面312と中間リング部32の内側壁との間の通路は、羽根の内部ダクト35であり、羽根の内部ダクト35は、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状である。
【0040】
なお、図3及び図4に示すように、中間リング部32の外側壁と外筐の円筒壁22との間の通路は、羽根の外部ダクト36であり、羽根の外部ダクト36は、後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状である。
【0041】
本実施例1の作動過程では、駆動モータ1は、その動力出力軸によってファンの羽根3が回転するように動かし、ファンの羽根3は、第1ブレード群のうちの各第1駆動ブレード33及び第2ブレード群のうちの各第2駆動ブレード34によって空気が流れるように駆動し、空気の流れを形成し、空気の流れは、前から後へファンの外筐2の外筐ダクト21を通過する。
【0042】
なお、本実施例1のファンの羽根3は、第1ブレード群のうちの各第1駆動ブレード33によってダクトの中間位置の空気の流れを駆動するため、ダクトの中間位置の空気の乱れを低減し、乱流を減らすという目的を達成し、乱流による振動の騒音を効果的に低減し、ファンの消音効果を向上させ、更に、本実施例1のファンの羽根3は、第1ブレード群、第2ブレード群と協力して空気の流れを駆動し、上記の2つのブレード群構造は、風圧を効果的に向上させ、更に、風速を向上させることができる。図9に示すように、従来の羽根構造に比べて、本実施例1のファンの羽根3は、乱流を効果的に低減することができる。
【0043】
なお、駆動モータ1はその動力出力軸によってファンの羽根3が回転するように駆動する過程では、第1ブレード群の各第1駆動ブレード33は、空気の流れがファンの羽根3の内部ダクト35によって球面部23と外筐の円筒壁22との間に入るように促し、第2ブレード群の各第2駆動ブレード34は、空気の流れがファンの羽根3の外部ダクト36によって球面部23と外筐の円筒壁22との間に入るように促し、羽根の内部ダクト35、羽根の外部ダクト36はそれぞれ後から前まで徐々に大きくなるようなフレア状であり、上記のフレア状の羽根の内部ダクト35、羽根の外部ダクト36は、給気口の面積を効果的に増加させ、更に、給気量及び風速を向上させることができる。
【0044】
なお、軸取り付部31は、前端の直径が小さく、後端の直径が大きい円錐台状であるため、円錐状のエアガイド面312と中間リング部32の内側壁との間に位置する羽根の内部ダクト35は、第1ブレード群で駆動された空気の流れが球面部23の球面に傾斜して吹くようにガイドすることができ、このように、羽根の内部ダクト35の抵抗力を効果的に低減し、更に、風速及び給気量を向上させることができる。
【0045】
なお、本実施例1の球面部23は、ファンの外筐2の前端給気口の給気面積を効果的に増加させ、給気面積の損失を減らすことによって給気量を向上させることができる。
【0046】
本実施例1のツインチャージャーの高風速ファンのテストデータは、以下の表で示される。
【表1】
【0047】
従って、要するに、本実施例1のツインチャージャーの高風速ファンは、新規な構造設計、高い作動風速、小さな乱流、低騒音、及び良好な消音効果という利点を有する。
【実施例0048】
図3及び図4に示すように、本実施例2と実施例1との違いは、以下のとおりである。中間リング部32の中部の厚さの値は、両端の厚さの値よりも大きくなり、外側壁の前端と内側壁の前端は、円弧状の曲面321を介して直接遷移する。
【0049】
本実施例2の中間リング部32では、中部の厚さの値が両端の厚さの値よりも大きいため、厚くなった中部の位置は、中間リング部32の全体的な強度を効果的に確保でき、各第2駆動ブレード34の接続強度を効果的に確保できる。また、中間リング部32の両端の厚さの値が小さいため、該構造設計では、中間リング部32は、両端の位置が空気の流れへの妨害を効果的に低減し、両端の位置の空気通路の面積を増加させ、給気量を向上させることができる。
【実施例0050】
図4に示すように、本実施例3と実施例1との違いは、以下のとおりである。軸取り付け部31の前端は、中間リング部32の前端側まで延在し、円錐状のエアガイド面312の前端と軸取り付け部31の前端面は、丸コーナ313を介して遷移する。
【0051】
該構造設計の軸取り付け部31は、円錐状のエアガイド面312のガイド作用を効果的に高め、羽根の内部ダクト35の給気量を向上させことができ、丸コーナ313によって遷移するため、本実施例3は、軸取り付け部31の前端面が空気の流れへの妨害作用を効果的に低減することができる。
【実施例0052】
図5及び図8に示すように、モータ固定部24は、リング状のアレイのように分布してそれぞれ円弧状を呈する複数のモータ固定板241を含み、各モータ固定板241の前端部はそれぞれ球形部に接続され、駆動モータ1の筐体は、モータ固定板241を介して締め付けて固定される。
【0053】
ここで、隣り合った2つのモータ固定板241の間には、前記外筐ダクト21と連通する位置決め放熱隙間242が成形され、駆動モータ1の外筐において、外筐突起部11はそれぞれ各位置決め放熱隙間242に対応して設けられ、各外筐突起部11はそれぞれ対応する位置決め放熱隙間242内に取り付けられる。
【0054】
なお、各モータ固定板241と外筐の円筒壁22との間にそれぞれ外筐リブ板25が設けられ、全ての外筐リブ板25は、リング状のアレイのように分布し、球面部23、モータ固定板241、外筐リブ板25及び外筐の円筒壁22は、一体化構造である。
【0055】
駆動モータ1をモータ固定部24に固定する過程では、外筐突起部11と位置決め放熱隙間242との協力により、本実施例4は、駆動モータ1を迅速に取り付けて位置決めすることを実現し、駆動モータ1の組み立て効率及び正確性を向上させる。
【0056】
更に、本実施例4の位置決め放熱隙間242の場合、駆動モータ1をモータ固定部24に取り付ける場合、モータ固定部24は、複数のモータ固定板241によって駆動モータ1の筐体を締め付けて固定し、駆動モータ1の外筐突起部11は、外筐ダクト21から露出し、駆動モータ1がファンの羽根を駆動して空気の流れが外筐ダクト21を流れるようにする過程では、空気の流れは、駆動モータ1の筐体を直接駆動し、駆動モータ1の回転速度を低減して放熱し、駆動モータ1の耐用年数を延ばす。
【実施例0057】
本実施例5と実施例1との違いは、以下のとおりである。各前記第1駆動ブレード33はそれぞれ遠心ブレードであり、各前記第2駆動ブレード34はそれぞれ軸流ブレードである。
【0058】
前述の内容は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、当業者であれば、本発明の思想によれば、特定の実施形態及び適用範囲を変更することができ、本明細書の内容が本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【符号の説明】
【0059】
1.駆動モータ、11.外筐突起部、2.ファンの外筐、21.外筐ダクト、22.外筐の円筒壁、23.球面部、24.モータ固定部、241.モータ固定板、242.位置決め放熱隙間、25.外筐リブ板、3.ファンの羽根、31.軸取り付け部、311、軸取り付け孔、312.円錐状のエアガイド面、313.丸コーナ、32.中間リング部、321.円弧状の曲面、33.第1駆動ブレード、34.第2駆動ブレード、35.羽根の内部ダクト、36.羽根の外部ダクト
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