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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125147
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】ニラ処理装置
(51)【国際特許分類】
   A23N 7/00 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
A23N7/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143025
(22)【出願日】2023-09-04
(62)【分割の表示】P 2023032477の分割
【原出願日】2023-03-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
(74)【代理人】
【識別番号】100089934
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 淳一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100092945
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 千秋
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩一
【テーマコード(参考)】
4B061
【Fターム(参考)】
4B061AA05
4B061BA03
4B061CB02
4B061CB07
4B061CB23
(57)【要約】
【課題】従来、洗浄と不要葉除去の2作業を同時に行う構成となって、装置が大型化し、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題がある。
【解決手段】ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法。
【請求項2】
請求項1において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは独立して移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法。
【請求項3】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
【請求項4】
請求項3において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは独立して移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置。
【請求項6】
請求項3または請求項4において、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニラ処理方法およびニラ処理装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ニラの商品出荷時には、根元部の洗浄およびハカマと称される不要葉の除去が行われており、これらニラの洗浄および不要葉の除去は手作業で行っていたところ、ニラの根元部を上下のベルトで挾持搬送し、この状態でニラの葉部を洗浄し、その後、ニラの根元部を挾持搬送して葉部を洗浄する構成は公知である(特許文献1)。
また、従来、不要葉の除去に際し、上下の空気噴射ノズルによる圧縮空気により除去するニラ処理装置は公知である(特許文献2)。
特許文献2記載の公知例では、第一コンベアで葉部を挾持搬送して不要葉を除去し、第二コンベアで根元部を挾持搬送して葉部を洗浄する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許弟5894650号公報
【特許文献2】特開2001-352957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例のうち、特許文献1のものは、ニラの根元を上下ベルトで挾持搬送しながらニラの葉部を洗浄し、その後、不要葉を除去し、ニラの根元を挾持搬送して葉部を洗浄する構成であるので、洗浄と不要葉除去の2作業を同時に行う構成となって、装置が大型化し、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題がある。
また、特許文献1では、不要葉を除去する具体的的構成は開示されていない。
前記公知例のうち、特許文献2のものも、洗浄と不要葉除去の2作業を同時に行う構成となって、装置が大型化し、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題がある。
また、不要葉の除去および葉部の洗浄のため、空気噴射ノズルを設けているが、ニラの長さ方向に複数設けているため、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題の要因となっている。
さらに、空気噴射ノズルを上下に並設しているので、圧縮空気を噴風させるためのブロワーは高性能のものが必要になり、ニラ処理装置の製造組立コストが高くなるという課題の要因となっている。
そして、不要葉の除去を手作業で行っていた小規模作業者からは、安価で小型のニラ処理装置を提供を要望されている。
すなわち、手作業で不要葉の除去を行うのは面倒であり、この点、洗浄は不要葉除去に比し容易であるとの要望が多かった。
本発明は、不要葉除去に必要な構成をコンパクトにまとめて、不要葉除去に特化させた安価で小型のニラ処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法としたものである。
請求項2の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは独立して移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法としたものである。
請求項3の発明は、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項4の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは独立して移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向『を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項5の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項6の発明は、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するので、水給与部25により必要最小量の水分を付与して圧縮空気26を噴射することで、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現でき、安価なニラ処理を提供できる。
請求項2の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは独立して移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するので、
不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理手段を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項3の発明では、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としているので、水給与部25と直線状往復移動する空気噴射ノズル41とにより不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項4の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは独立して移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去するので、空気噴射ノズル41と下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
請求項5の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
請求項6の発明では、前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としているので、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ニラ処理装置の斜視図。
図2】ニラ処理装置の斜視図。
図3】ニラ処理装置の平面図。
図4】ニラ処理装置の正面図。
図5】同背面図。
図6】弾性部材の断面図。
図7】搬送ベルトと不要葉除去部の背面図。
図8】空気噴射ノズルが移動した状態の背面図。
図9】空気噴射ノズルの移動状態の背面図。
図10】不要葉除去部の平面図。
図11】同空気噴射ノズルの移動状態の平面図。
図12】空気噴射ノズルの移動機構の平面図。
図13】同空気噴射ノズルの移動機構の正面図。
図14】ニラの断面図。
図15】空気噴射ノズルの噴風作用状態の縦断面図。
図16】空気噴射ノズルの噴風作用状態の平面図。
図17】フレーム体の平面図。
図18】同底面図。
図19】右側レール部材を省略したフレーム体の平面図。
図20】同底面図。
図21】同背面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図により説明すると、1はニラ処理装置のフレームであり、支脚2により床上に載置される。3はフレーム体1のベースフレームである。
フレーム体1のベースフレーム3はニラNの移送方向に所定長さを有して形成し、フレーム体1のベースフレーム3側にはNの葉部12のみを搬送するニラ搬送手段10を設ける。ニラ搬送手段10は上下一対の搬送ベルト11により構成する。搬送ベルト11はニラNの葉部12に点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持状態で搬送する構成とする。
理解を容易にするため、ニラNを前方に向けて搬送する構成とし、搬送されているニラNを基準に前後左右上下等の方向を示して説明するが、これにより、本発明の構成は限定されない。
搬送ベルト11は、外周面にスポンジ状の弾性部材13により構成する。
すなわち、スポンジは海綿と称される天然スポンジと、これに対して、人工的に製造される合成スポンジとがあり、弾性を有する多孔質部材で形成されたものをいい、図6の拡大図のように、弾性部材13はスポンジ体を切断することにより、多孔質の表面に棘状の凸部15と切断された多孔部分による凹部16とを形成し、主として凸部15によりニラNの葉部12を点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持する構成とする。
この場合、株式会社イノアックコーポレ-ション製の「シールフレックスE-8000」が好適であった。
【0009】
23は搬送ベルト11のローラー、24Aは上の搬送ベルト11を駆動する搬送モーター、24Bは下側搬送ベルト11を駆動する搬送モーターである。
そのため、ニラNは、葉部12が上下に挾持された状態で搬送ベルト11により整然と挾持搬送される。
ニラ搬送手段10は、ニラNの葉部12側の所定部分を挾持搬送するが、ニラNの根元部20側はニラNの搬送方向に対する交差方向に露出状態で搬送する構成とする。
すなわち、ニラNの根元部20側のニラ搬送手段10の側方は、ニラNの根元部20が露出状態で移動する移動路(搬送路)21を形成し、移動路21の始端部にはニラNの根元部20に所定量の水を給与する水給与部25を設ける。
水給与部25はニラNの根元部20に適度の湿度を与えるものである。
【0010】
本発明のニラ処置方法(ニラ処理装置)は、ニラNの根元部20のハカマ(不要葉)と称される薄皮状の屑部分を除去するものであり、この不要葉(ハカマ)Hは本来「つくし」の茎の中間部分にある薄皮部分を指し、食感がよくないので除去しており、同様にニラNの根元部20の不要葉(ハカマ)Hも食感が良くないので除去するが、この不要葉(ハカマ)Hの除去を機械化したものである。
また、乾燥状態のニラNの不要葉(ハカマ)Hに後述する圧縮空気26を吹き付けても、不要葉(ハカマ)Hの良好な除去はできない。要因は不明であるが、圃場から収穫したにらNは土付き状態で有り、不要葉処理するまでに不要葉および土は乾燥し、質量が低下した状態となっている。
この乾燥状態の薄皮状の不要葉(ハカマ)Hおよび土に圧縮空気26を噴射しても、乾燥状態の不要葉(ハカマ)Hは質量が小さく、空気抵抗も小さいがゆえに、圧縮空気26から逃げて除去しずらい。
【0011】
しかし、不要葉(ハカマ)Hおよび土に水分を付与して圧縮空気26を噴射すると、水の存在が空気抵抗および空気摩擦を増加させ、格段に除去効率を向上させられることが判明した。
そこで、本発明では、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに上方から水を滴下または落下あるいは流下させて、不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように構成する。
この場合、水給与部25は、水を滴下させる等の構成とすることにより、ニラ処理装置を安価に製造することを目的とし、水給与部25は、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らせればよく、水を圧力噴射させる必要は無いが、水給与部25を水噴射ノズルにより所定水圧で噴射させる構成でもよい。
【0012】
水給与部25は、左右方向の水供給管30に水供給管30の長さ方向に複数の水落下口31を並設し、水供給管30の一端は栓32により閉塞し、水供給管30の他端に水供給ホース33を接続する。
34は開閉バルブ操作ダイヤルであり、水量を調節する。
水給与部25の下手側の移動路21には、不要葉除去部40を設ける。
不要葉除去部40は不要葉(ハカマ)Hに所定角度で高圧空気を噴射する空気噴射ノズル41と、空気噴射ノズル41から噴射させた空気をニラNの不要葉(ハカマ)Hに作用させる反射作用体42により構成する。
空気噴射ノズル41は、移動路21の上方所定高さ位置に、高さ調節および角度調節自在に設け、略水平状態で移送中のニラNの根元部20の茎部43を被覆している前記不要葉(ハカマ)Hに向けて斜め下方の傾斜角度35度で圧縮空気26を噴射する構成とする。
【0013】
空気噴射ノズル41は、ニラNの長さ方向に複数設けると、作業効率を向上させられるが、空気噴射ノズル41を1個増加させるごとに、高性能のブロワーを必要とし、ニラ処理装置の生産コストが高くなる。
したがって、本実施形態では、単独の空気噴射ノズル41を設け、ニラ処理装置を安価に提供しうることとしている。
空気噴射ノズル41の下方の移動路21には、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11により移送されるニラNの根元部20を支持すると共に、空気噴射ノズル41が噴射させた圧縮空気26を反射させる前記反射作用体42を設ける。
反射作用体42は、空気噴射ノズル41から斜め下方に噴射される圧縮空気26の噴射方向を、上方に反射させてニラNの不要葉(ハカマ)Hに当たるようにするものである。
【0014】
したがって、反射作用体42は、少なくとも、移送中のニラNの根元部20の下側に位置する下側支持反射板部45を有して構成する。
反射作用体42の下側支持反射板部45は空気噴射ノズル41から斜め下方に噴射される圧縮空気26の噴射方向を、上方に反射させてニラNの不要葉(ハカマ)Hに当てて不要葉(ハカマ)Hを除去する。
すなわち、搬送ベルト11により搬送されるニラNは、複数本束状態で搬送されるので、上側から空気噴射ノズル41の圧縮空気26のみでは、下側に位置するニラNの不要葉(ハカマ)Hが除去されないことがあるが、反射作用体42の下側支持反射板部45上をニラNの不要葉(ハカマ)Hを移送させることで、下側支持反射板部45により反射した圧縮空気26により上下に重なった束状態のニラNのうちの下側のニラNの不要葉(ハカマ)Hの除去も可能となる。
【0015】
そのため、移動路21に単独で設けた空気噴射ノズル41の圧縮空気26によって、上下に重なって移送されるニラNの不要葉(ハカマ)Hの除去を可能とし、安価なニラ処理装置でありながら、作業効率を向上させられる。
反射作用体42は、ニラNの移送方向に長いベルトで形成しても良いが、駆動機構が複雑となるので、本実施形態では、大径の駆動ローラー47により構成する。駆動ローラー47はその回転軸48の右側をフレーム体1側に片持ち状態にステー49を介して取付け、回転軸48に駆動モーター50を取付ける。
この場合、ステー49をフレーム体1側に上下自在に取付ける構成としているので、駆動ローラー47は駆動モーター50ごと上下に高さ調節可能となる。
駆動ローラー47は、外周面となる下側支持反射板部45がなるべく平らな状態でニラNを移送させられるように、所定の直径を有して形成し、駆動ローラー47の外周面を下側支持反射板部45とする。
【0016】
この場合、駆動ローラー47の外周面となる下側支持反射板部45の移動速度と搬送ベルト11のニラNの搬送速度を同期させる。
また、駆動ローラー47の下側支持反射板部45には、回転方向に所定間隔を置いて、放射方向に起立する起立反射体52を複数設ける。
そのため、反射作用体42の下側支持反射板部45は、平面視において、前後に起立反射体52が位置するように回転移動し、下側支持反射板部45上の搬送ベルト11により搬送されるニラNの根元部20は前後の起立反射体52により挟まれた状態で移動し、移動中に前記空気噴射ノズル41の圧縮空気26を受けるが、空気噴射ノズル41の圧縮空気26は前後の起立反射体52により下側支持反射板部45の前後中央位置に向くように反射して噴射させられる。これにより、反射作用体42の下側支持反射板部45のみならず、反射作用体42の起立反射体52によっても移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26が当たって効率よく不要葉(ハカマ)Hを除去することができ、起立反射体52の回転移動により、ニラNの送り作用を期待できる。
【0017】
すなわち、反射作用体42は下側支持反射板部45により層状のニラNの不要葉(ハカマ)Hに下側から圧縮空気26を反射させ、反射作用体42の起立反射体52により前後に所定幅を有して束状に移動するニラNの不要葉(ハカマ)Hに前後側から圧縮空気26を反射させる。
また、反射作用体42を、ニラNの移送方向に長いベルトで形成すると、ニラNに付与した水分がベルト上に滞留し、ニラ処理装置の各部を汚染するが、反射作用体42を大径の駆動ローラー47により構成しているので、駆動ローラー47の回転により水分は飛散して滞留を防止し、ニラ処理装置の各部の汚染を防止する。
また、駆動ローラー47は大径ローラーにより形成しているので、本実施形態では隣接する起立反射体52の間の下側支持反射板部45上には複数本(3~6本)のニラNの束が載置されることになるが、全てのニラNに空気噴射ノズル41の圧縮空気26を作用させて不要葉を除去可能となる。
【0018】
ニラNを前方に向けて搬送する前後方向に所定長さの搬送ベルト11を有するニラ搬送手段10をフレーム体1のベースフレーム3に設け、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11はニラNの葉部12を上下両側から挾持搬送する構成とし、ニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20側にはニラNの根元部20が移送される移動路21を形成し、移動路21の始端側には洗浄のためではなく不要葉を除去するためにニラNの根元部20に最小限の水を付与する水給与部25を設け、水給与部25のニラNの移送方向下手側にはニラNの不要葉(ハカマ)Hを除去する不要葉除去部40を設け、不要葉除去部40はニラNの葉部12側から根元部20に向けて、根元部20の上方から斜め下方に向けて圧縮空気26を噴射する単独の空気噴射ノズル41と、空気噴射ノズル41から噴射された圧縮空気26を移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに対して反射誘導する反射作用体42を有して構成する。
【0019】
そのため、ニラNの搬送手段を、搬送ベルト11により構成し、ニラNの根元部20の搬送手段を設けないので、ニラ処理装置を小型コンパクトに製造でき、必ず濡れたニラNの不要葉(ハカマ)Hに空気噴射ノズル41の圧縮空気26を噴風するので、不要葉(ハカマ)Hに当たる空気抵抗を増幅させることができ、不要葉(ハカマ)Hの除去効果を高められ、そのため、単独の空気噴射ノズル41による圧縮空気26でも充分に不要葉(ハカマ)Hの除去を可能にし、しかも、不要葉(ハカマ)Hの斜め上方からの圧縮空気26を反射作用体42により上方および左右方向に反射誘導するので、上下および前後に層になったニラNの各不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去でき、除去効率を向上させられる。
【0020】
前記水給与部25は、ニラ搬送手段10の始端側に、ニラ搬送手段10の搬送方向に対して交差方向となるように設け、水給与部25の下手側に不要葉除去部40のアーム57の基部を回動軸58により回動自在に取付け、アーム57の先端に設けた空気噴射ノズル41は、空気噴射ノズル41の下方に設けた反射作用体42の下側支持反射板部45の前後中間位置の上方所定位置に設けた構成とする。
そのため、水給与部25はニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20に所定量の水を連続的に給与でき、水の給与を受けたニラNの不要葉(ハカマ)Hは、不要葉除去部40のアーム57により根元部20の長さ方向に往復移動する空気噴射ノズル41からの圧縮空気26により除去される。
したがって、平面視において、水給与部25から不要葉除去部40の空気噴射ノズル41まで十分な長さを有する不要葉除去部40のアーム57を配置でき、アーム57により円弧移動する空気噴射ノズル41をニラNの根元部20に沿った直線往復移動に近づけることができ、全体をコンパクトにしながら各部を配置して、小型で安価なニラ処理装置を提供できる。
【0021】
アーム57の先端側には、空気噴射ノズル41を高さ調節および噴射角度調節ならびにニラNの長さ方向に往復移動自在に設ける。
フレーム体1のベースフレーム3には支脚2を設け、フレーム体1を床上に載置可能に形成し、ベースフレーム3の下方には、ニラ搬送手段10と水給与部25と不要葉除去部40を制御するコントローラー70を設けた構成とする。
そのため、フレーム体1のベースフレーム3上にはニラNの処理機構のみをコンパクトに配置でき、処理機構に不在する回動軸58やコントローラー70等をベースフレーム3の下方空間を有効利用して収容でき、ニラ処理装置の小型化を実現できる。
なお、不要葉除去部40の空気噴射ノズル41に供給する圧縮空気26は、ニラ処理装置とは別途設けたブロワーから供給する構成としている。
【0022】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により必要量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射し、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とする。
そのため、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを一皮むいて除去できるので、安価なニラ処理装置を提供でき、洗浄しなくても根本部20をきれいに効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
【0023】
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成とする。
そのため、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去する。
前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成とする。
そのため、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
【0024】
不要葉除去部40の反射作用体42は、直径が120ミリメートル以上の大径駆動ローラー47により形成し、駆動ローラー47はモーターにより駆動回転させる構成とし、駆動ローラー47の外周面を反射作用体42の下側支持反射板部45とし、駆動ローラー47の母線方向と平行に起立反射体52を起立状態に設ける。
そのため、駆動ローラー47の回転軸51をモーター50により駆動回転させることで、反射作用体42を簡単に構成でき、安価なニラ処理装置を提供することができる。
搬送ベルト11のうち、上側搬送ベルト11Aは、ベルト72の外周面にスポンジ状の弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみによる構成とする。
下側搬送ベルト11Bは、ベルト72の外周面にスポンジ状の前記弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74に形成し、非弾性搬送ベルト部74はニラNの葉先を支持する。
【0025】
したがって、上側搬送ベルト11Aは、弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみにより構成し、下側搬送ベルト11Bは、弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74とにより構成することになり、構成を簡素にして、製造組立コストを低くする。
上側搬送ベルト11Aは、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75に、左右一対の前後方向のステー76を吊設し、ステー76に軸装したローラー23に掛け回して取付ける構成とする。
そのため、上側搬送ベルト11Aのみ単独で着脱でき、組立およびメンテナンスを容易にする。
【0026】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により必要量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて不要葉除去部40の空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射し、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成とする。
そのため、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去する。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とする。
【0027】
そのため、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去できるので、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
前記不要葉除去部40の空気噴射ノズル41は、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11のニラNの搬送方向と平行なアーム57の先端側に設け、アーム57の基部の回動軸58を中心に所定角度範囲にて往復回動するように構成し、アーム57の基部はニラNの搬送方向の上手側に位置させ、アーム57の先端の空気噴射ノズル41はニラNの搬送方向の下手側に位置させる。
空気噴射ノズル41の下方に下側支持反射板部45を設け、下側支持反射板部45は空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の噴射方向を上方に反射させ不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とし、アーム57の先端に設けた空気噴射ノズル41は、反射作用体42の下側支持反射板部45の上方でニラNの根元部20の長さ方向に往復移動させる構成とする。
【0028】
そのため、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hが、搬送方向に対する交差方向に位置がばらついても、根元部20の長さ方向に往復移動する空気噴射ノズル41はその最大圧力を不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を噴射することができ、葉を洗浄せず、空気噴射ノズル41で噴風するので、水も除去され、葉切口の損傷を格段に防止しながら不要葉(ハカマ)Hの除去を確実にする。
アーム57の先端側には、空気噴射ノズル41を高さ調節および噴射角度調節ならびにニラNの長さ方向に往復移動自在に設ける。
空気噴射ノズル41のを高さ調節および噴射角度調節ならびにニラNの長さ方向に往復移動自在構成は任意であるが、一例示すと、アーム57の先側に吊設部材60の上部を高さ調節自在に取付け、吊設部材65の下部にノズル取付部材66を軸67により回動自在に取付け、ノズル取付部材66に空気噴射ノズル41を取付け、ノズル取付部材66を軸67中心に回動させて吊設部材65に対して角度変更することにより空気噴射ノズル41の噴射角度を変更する。68はストッパーである。
【0029】
前記アーム57の基部は回動軸58によりベースフレーム3側に回動自在に取付け、回動軸58と空気噴射ノズル41との間のアーム57の上方には、往復用モーター59を設けてアーム57を回動させる構成とする。
往復用モーター59は、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75の上面側に設ける。
搬送ベルト11は、少なくとも、不要葉除去部40においてニラNの葉部12を上下挾持搬送する構成とするが、上下の搬送ベルト11のうち、下側搬送ベルト11Bは、水給与部25の搬送上手側にまで所定長さ延長させ、ニラ供給部71とする。
前記アーム57の基部を回動軸58によりベースフレーム3側に回動自在に取付け、回動軸58と空気噴射ノズル41との間のアーム57の上方には、往復用モーター59を設けてアーム57を回動させる構成とする。
往復用モーター59は、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75の上面側に設けた構成とする。
そのため、アーム57の駆動機構をコンパクトに配置できる。
【0030】
往復用モーター59は、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75の上面側に設ける。
そのため、往復用モーター59の取付けを容易にできる。
また、上側搬送ベルト11Aは、ベルト72の外周面にスポンジ状の弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみにより構成するが、下側搬送ベルト11Bは、ベルト72の外周面にスポンジ状の前記弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74に形成し、非弾性搬送ベルト部74はニラNの葉先を支持する。
したがって、上側搬送ベルト11Aは、弾性部材13を貼着した弾性搬送ベルト部73のみにより構成し、下側搬送ベルト11Bは、弾性搬送ベルト部73とベルト体72のみから構成する非弾性搬送ベルト部74とにより構成することになり、構成を簡素にして、製造組立コストを低くする。
下側搬送ベルト11Bは、ベースフレーム3に軸装した前後一対のローラー23に掛け回す。
【0031】
一方、上側搬送ベルト11Aは、ベースフレーム3の上方に設けた跨ぎフレーム75に、左右一対の前後方向のステー76を吊設し、ステー76に軸装したローラー23に掛け回して取付ける。
そのため、上側搬送ベルト11Aのみ単独で着脱でき、組立およびメンテナンスを容易にする。
換言すると、搬送ベルト11は、ニラ処理装置の処理機構を配設した部分においてのみ上下一対設け、ニラ供給部71および処理機構を配設した部分の葉先部分ではベルト体72のみからなる非弾性搬送ベルト部74としている(図1)。
また、ニラ供給部71の移動路21には、根元部20側を支持する搬送方向に長い軸棒形状の根元側支持部材80を設ける。
【0032】
ベースフレーム3の構成は任意であるが、一例を示すと、前後方向の左右のレール部材76Aの前後所定部分を左右フレーム77で連結し、左右フレーム77の右側部分に前後方向のステー79を固定状態に設け、左側のレール部材76Aと右側のステー79に下側搬送ベルト11Bの前側ローラー23の回転軸78をの右側を軸装している(図17)。
81は空気噴射ノズル41への空気供給入切スイッチ、82は水給与部25のフィルターであり、圧力計84を有する。
85は水給与部25の水受である。
【0033】
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、ニラ処理装置のニラ搬送手段10の上下の搬送ベルト11にニラNの葉部12を挟持させるように供給する。搬送ベルト11に供給されたニラNは、搬送ベルト11により挾持搬送される。
ニラ搬送手段10は上下一対の搬送ベルト搬送ベルト11により構成し、搬送ベルト11はニラNの葉部12に点接触しつつ所定の摩擦力を有して上下挾持状態で搬送するので、ニラNの葉部12は搬送ベルト11から脱落することなく搬送される。
搬送ベルト11の搬送方向に対する交差方向の、ニラNの根元部20側には茎部43に所定量の水分を付与供給する水給与部25を設けているので、搬送ベルト11により搬送中の根元部20は所定量の水分を付与される。
【0034】
この場合、搬送ベルト11は、ニラNの根元部20を除いた部分の葉部12を挾持搬送しているので、水給与部25により水分付与を受ける根元部20が折れ曲がったり、垂れ下がったりするのを防止する。
また、水給与部25は、不要葉除去部40における不要葉(ハカマ)H除去を効率よく行うために充分量の水分を付与すれば良く、根元部20を洗浄するための「水」ではないので、多量の水である必要は無く、さらに、圧力を掛けて水をニラNの根元部20に噴射させる必要も無いから、根元部20が折れ曲がったり、垂れ下がったりすることなく、水分付与を受けることができ、ニラNの損傷を防止しつつ、ニラNを搬送することができる。
【0035】
ニラ搬送手段10は、ニラNの不要葉(ハカマ)Hのある根元部20側の所定部分のみを露出状態で搬送する構成とし、根元部20側は挾持搬送しないので、ニラ処理装置を簡素に構成でき、ニラ処理装置の製造・組立コストを低くできる。
ニラNの不要葉(ハカマ)Hは、「つくし」の茎の中間部分にある薄皮部分と同様に、食感がよくないので除去するが、この不要葉(ハカマ)Hの除去の機械化に際し、ニラ処理装置の製造・組立コストの低減を目的に開発したものである。
そのため、前記したように、ニラNの搬送方法も葉部12のみの搬送構成とし、かつ、不要葉(ハカマ)Hの除去のみを行うことかできればよいので、洗浄構成は省略している。
したがって、水給与部25で水分付与を受けたニラNの根元部20は、不要葉除去部40にて不要葉(ハカマ)Hの除去作業を受ける。
【0036】
不要葉(ハカマ)Hの除去作業は、乾燥状態の不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を吹き当てても、不要葉(ハカマ)Hの良好な除去はできず、良好な除去のできない要因は不明であるが、研究作業を反復して結果、乾燥状態の薄皮状の不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を噴射しても、乾燥状態の不要葉(ハカマ)Hは質量が小さく、空気抵抗も小さいが、水分を付与した不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を噴射すると、除去効率を格段に向上させられることが判明した。
そこで、本発明では、不要葉(ハカマ)Hの除去に貢献する程度に不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らすように、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに水給与部25にて上方から水を滴下または落下あるいは流下させて、不要葉(ハカマ)Hの表面を濡らし、不要葉除去部40では不要葉(ハカマ)Hに空気噴射ノズル41により所定角度で高圧空気を噴射する構成に、空気噴射ノズル41から噴射させた噴風をニラNの不要葉(ハカマ)Hに作用させる反射作用体42を付与して不要葉(ハカマ)Hの除去効率を格段に向上させたのである。
【0037】
空気噴射ノズル41は、移動路21の上方所定高さ位置に、高さ調節および角度調節自在に設け、略水平状態で移送中のニラNの根元部20の茎部43を被覆している前記不要葉(ハカマ)Hに向けて斜め下方の傾斜角度35度で圧縮空気26を噴射する構成としているので、搬送ベルト11で挾持搬送搬送されたニラNが束状態で移送されて上側のみから圧縮空気26を噴射される構成であっても、圧縮空気26は反射作用体42の下側支持反射板部45により上側方向に反射して下側のニラNにも充分な圧力を有して当たり、不要葉(ハカマ)Hを除去する。
したがって、本発明の不要葉除去部40は、単独の空気噴射ノズル41であっても反射作用体42を設けることによって、束状態で搬送されるニラNの不要葉(ハカマ)Hを除去が可能となり、安価なニラ処理装置を提供する。
また、空気噴射ノズル41は単独構成としているので、空気噴射ノズル41に圧縮空気26を供給するブロワー44の能力も高性能である必要は無く、この点でも、ニラ処理装置の生産コストを低くできる。
【0038】
反射作用体42は、大径の駆動ローラー47により構成しているので、ニラNの移送方向に長いベルトで形成する必要がなく、駆動機構を簡素にし、ニラ処理装置の生産コストを低くできる。
駆動ローラー47は、ステーステー49によりフレーム体1側に回転軸48の左右両側を回転自在に軸装し、回転軸48の一端に駆動モーター50を取付けているので、駆動ローラー47の外周を反射作用体42の下側支持反射板部45とし、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の噴射を上方に反射させる。
すなわち、駆動ローラー47は、外周面となる下側支持反射板部45がなるべく平らな状態でニラNを移送させられるように、所定の直径を有して形成し、駆動ローラー47の外周面を下側支持反射板部45とする。
この場合、駆動ローラー47の外周面となる下側支持反射板部45の移動速度(回転速度)と搬送ベルト11のニラNの搬送速度を同期させているので、ニラNの根元部20は駆動ローラー47の外周面による空気噴射ノズル41の圧縮空気26の反射を受けて不要葉(ハカマ)Hが除去される。
【0039】
駆動ローラー47の下側支持反射板部45には、回転方向に所定間隔を置いて、放射方向に起立する起立反射体52を複数設けているので、反射作用体42の下側支持反射板部45には、平面視において、前後に起立反射体52が位置するように回転移動し、空気噴射ノズル41の圧縮空気26は前後の起立反射体52により下側支持反射板部45の前後中央位置に向くように反射して噴射させられ、下側支持反射板部45上のニラNの根元部20は前後の起立反射体52により反射する空気噴射ノズル41の圧縮空気26を受けて、反射作用体42の下側支持反射板部45のみならず、反射作用体42の起立反射体52によっても移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26が反射して効率よく不要葉(ハカマ)Hを除去できる。
【0040】
すなわち、反射作用体42は下側支持反射板部45により層状のニラNの不要葉(ハカマ)Hに下側から圧縮空気26を反射させ、反射作用体42の起立反射体52により前後に所定幅を有して束状に移動するニラNの不要葉(ハカマ)Hに前後側から圧縮空気26を反射させる。
上記のような作用を奏するニラ処理装置は、ニラNを前方に向けて搬送する前後方向に所定長さの搬送ベルト11を有するニラ搬送手段10をフレーム体1のベースフレーム3に設け、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11はニラNの葉部12を上下両側から挾持搬送する構成とし、ニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20側にはニラNの根元部20が移送される移動路21を形成し、移動路21の始端側にはニラNの根元部20に水を付与する水給与部25を設け、水給与部25のニラNの移送方向下手側にはニラNの不要葉(ハカマ)Hを除去する不要葉除去部40を設け、不要葉除去部40はニラNの葉部12側から根元部20に向けて、根元部20の上方から斜め下方に向けて圧縮空気26を噴射する単独の空気噴射ノズル41と、空気噴射ノズル41から噴射された圧縮空気26を移送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hに対して反射誘導する反射作用体42を有して構成しているので、ニラNの搬送手段を、搬送ベルト11により構成し、ニラNの根元部20の搬送手段を省略でき、ニラ処理装置を小型コンパクトに製造できる。
【0041】
必ず濡れたニラNの不要葉(ハカマ)Hに空気噴射ノズル41の圧縮空気26を噴風するので、不要葉(ハカマ)Hに当たる空気抵抗を増幅させることができ、不要葉(ハカマ)Hの除去効果を高められ、これにより、単独の空気噴射ノズル41による圧縮空気26でも充分に不要葉(ハカマ)Hの除去を可能にし、しかも、不要葉(ハカマ)Hの斜め上方からの圧縮空気26を反射作用体42により上方および左右方向に反射誘導するので、上下および前後に層になったニラNの各不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去でき、除去効率を向上させられる。
【0042】
前記水給与部25は、ニラ搬送手段10の始端側に、ニラ搬送手段10の搬送方向に対して交差方向となるように設け、水給与部25の下手側に不要葉除去部40のアーム57の基部を回動軸58により回動自在に取付け、アーム57の先端に設けた空気噴射ノズル41は、空気噴射ノズル41の下方に設けた反射作用体42の下側支持反射板部45の前後中間位置の上方所定位置に設けた構成としているので、水給与部25はニラ搬送手段10が搬送するニラNの根元部20に所定量の水を連続的に給与でき、水の給与を受けたニラNの不要葉(ハカマ)Hは、不要葉除去部40のアーム57により根元部20の長さ方向に往復移動する空気噴射ノズル41からの圧縮空気26により除去される。
【0043】
したがって、平面視において、水給与部25から不要葉除去部40の空気噴射ノズル41まで十分な長さを有する不要葉除去部40のアーム57を配置でき、アーム57により円弧移動する空気噴射ノズル41をニラNの根元部20に沿った直線往復移動に近づけることができ、全体をコンパクトにしながら各部を配置して、小型で安価なニラ処理装置を提供できる。
空気噴射ノズル41の往復移動機構の構成は、任意であるが、一例示すと、アーム57の基部を回動軸58に回動自在に取付ける。回動軸58と空気噴射ノズル41との間のアーム57の上方には、往復用モーター59を設け、往復用モーター59の出力軸60にアーム61の基部を取付け、アーム61の先端には係合体62を設け、係合体62の下部をアーム57の長孔63に嵌合させ、係合体62の回転運動を直線状の長孔63内の直線運動に変換して、アーム57を左右に往復回動させる。
そのため、空気噴射ノズル41と回動軸58との間のアーム57の上方に往復用モーター59を設けているので、アーム57の長さが空気噴射ノズル41を直線移動に近づけた円弧移動にすることができ、不要葉の除去効率を向上させられる。
【0044】
また、往復用モーター59の取付作業を容易にできるだけでなく、アーム57の上方空間を有効利用できる。
フレーム体1のベースフレーム3には支脚2を設け、フレーム体1を床上に載置可能に形成し、ベースフレーム3の下方には、不要葉除去部40の空気噴射ノズル41に圧縮空気26を供給する回動軸58とニラ搬送手段10と水給与部25と不要葉除去部40を制御するコントローラー70を設けた構成としているので、フレーム体1のベースフレーム3上にはニラNの処理機構のみをコンパクトに配置でき、処理機構に不随する回動軸58やコントローラー70等をベースフレーム3の下方空間を有効利用して収容でき、ニラ処理装置の小型化を実現できる。
【0045】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により必要量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射し、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成としているので、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去できるので、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
【0046】
前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としているので、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
不要葉除去部40の反射作用体42は、直径が120ミリ以上の大径駆動ローラー47により形成し、駆動ローラー47はモーターにより駆動回転させる構成とし、駆動ローラー47の外周面を反射作用体42の下側支持反射板部45とし、駆動ローラー47の母線方向と平行に起立反射体52を起立状態に設けているので、駆動ローラー47の回転軸51をモーター50により駆動回転させることで、反射作用体42を簡単に構成でき、安価なニラ処理装置を提供することができる。
【0047】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により必要量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて不要葉除去部40の空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射し、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉(ハカマ)Hを除去する構成としているので、搬送ベルト11と水給与部25と不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去でき、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
【0048】
前記不要葉除去部40の空気噴射ノズル41は、ニラ搬送手段10の搬送ベルト11のニラNの搬送方向と平行なアーム57の先端側に設け、アーム57の基部の回動軸58中心に所定角度範囲にて往復回動するように構成し、アーム57の基部はニラNの搬送方向の上手側に位置させ、アーム57の先端の空気噴射ノズル41はニラNの搬送方向の下手側に位置させているので、アーム57の長さを確保して、アーム57により円弧状に往復移動する空気噴射ノズル41を、ニラNの根元部20に沿った直線往復移動に近づけることができ、全体をコンパクトにしながら各部を配置して、小型で安価なニラ処理装置を提供できる。
【0049】
空気噴射ノズル41の下方に下側支持反射板部45を設け、下側支持反射板部45は空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の噴射方向を上方に反射させ不要葉(ハカマ)Hを除去する構成とし、アーム57の先端に設けた空気噴射ノズル41は、反射作用体42の下側支持反射板部45の上方でニラNの根元部20の長さ方向に往復移動させる構成としているので。搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hが、搬送方向に対する交差方向に位置がばらついても、根元部20の長さ方向に往復移動する空気噴射ノズル41はその最大圧力を不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を噴射することができ、不要葉(ハカマ)Hの除去を確実にする。
【符号の説明】
【0050】
1…フレーム体、2…支脚、3…ベースフレーム、10…ニラ搬送手段、11…搬送ベルト、11A…上側搬送ベルト、11B…下側搬送ベルト、12…葉部、13…弾性部材、15…凸部、16…凹部(穴部)、20…根元部、21…移動路、23…ローラー、24…搬送モーター、25…水給与部、26…圧縮空気、30…水供給管、31…水落下口、32…栓、33…水供給ホース、40…不要葉除去部、41…空気噴射ノズル、42…反射作用体、43…茎部、45…下側支持反射板部、47…駆動ローラー、48…回転軸、49…ステー、50…駆動モーター、51…回転軸、52…起立反射体、50…モーター、57…アーム、58…回動軸、59…往復モーター、60…出力軸、61…アーム、62…係合体、63…長孔、65…吊設部材、66…取付部材、67…軸、68…ストッパー、70…コントローラー、71…ニラ供給部、72…ベルト、73…弾性ベルト、74…非弾性ベルト、75…跨ぎフレーム、76…ステー、76A…レール部材、77…連結フレーム、78…回転軸、79…ステー、81…入切スイッチ、82…フィルター、84…圧力計、85…水受。
図1
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【手続補正書】
【提出日】2024-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法。
【請求項2】
請求項1において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法。
【請求項3】
ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
【請求項4】
請求項3において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4において、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置。
【請求項6】
請求項3または請求項4において、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
請求項1の発明は、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するニラ処理方法としたものである。
請求項2の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するニラ処理方法としたものである。
請求項3の発明は、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項4の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向『を上方に反射させて不要葉Hを除去する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項5の発明は、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としたニラ処理装置としたものである。
請求項6の発明は、反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としたニラ処理装置としたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
請求項1の発明では、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて空気噴射ノズル41を直線状往復移動させて圧縮空気26を噴射して不要葉Hを除去するので、水給与部25により必要最小量の水分を付与して圧縮空気26を噴射することで、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現でき、安価なニラ処理を提供できる。
請求項2の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側にて下側支持反射板部45を搬送ベルト11とは別体で移動させて、空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を下側支持反射板部45により上方に反射させて不要葉Hを除去するので、不要葉除去部40により不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理手段を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項3の発明では、ニラNの葉部12をニラ搬送手段10の搬送ベルト11により前方に向けて挾持搬送し、搬送始端部で水給与部25により水給与部25は、圧縮空気26が当たった際に避けるような乾燥状態のニラNの不要葉Hが圧縮空気26の作用により除去できる程度に必要最小量の水分をニラNの根元部20に付与し、水分付与後所定距離搬送後に上側から斜め下方に向けて直線状往復移動する空気噴射ノズル41により圧縮空気26を噴射させて不要葉Hを除去する構成としているので、水給与部25と直線状往復移動する空気噴射ノズル41とにより不要葉(ハカマ)Hを除去できて、安価なニラ処理装置を提供でき、効率よく不要葉(ハカマ)Hの除去を実現できる。
請求項4の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、少なくとも、空気噴射ノズル41の圧縮空気26の噴風方向下側に搬送ベルト11とは別体で移動するように設けた下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26の方向を上方に反射させて不要葉Hを除去するので、空気噴射ノズル41と下側支持反射板部45により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。
請求項5の発明では、空気噴射ノズル41による圧縮空気26の噴射中に、空気噴射ノズル41はニラNの根元部20の長さ方向に往復移動する構成としているので、搬送中のニラNの不要葉(ハカマ)Hの位置が左右方向においてばらついても、空気噴射ノズル41は的確に不要葉(ハカマ)Hに圧縮空気26を当てて除去することができる。
請求項6の発明では、前記反射作用体42の下側支持反射板部45には、ニラNの不要葉(ハカマ)Hの前後側に上方に起立する前後一対の起立反射体52を設け、起立反射体52により空気噴射ノズル41の圧縮空気26を一対の起立反射体52の前後中間位置に反射させる構成としているので、空気噴射ノズル41と反射作用体42の下側支持反射板部45および起立反射体52により空気噴射ノズル41からの圧縮空気26を不要葉(ハカマ)Hに効率よく作用させ、不要葉(ハカマ)Hの除去をできる。