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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125163
(43)【公開日】2024-09-13
(54)【発明の名称】連結基板およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20240906BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
H05K1/02 C
H01L23/12 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023196872
(22)【出願日】2023-11-20
(31)【優先権主張番号】10-2023-0028446
(32)【優先日】2023-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 圭 默
(72)【発明者】
【氏名】金 相 勳
(72)【発明者】
【氏名】高 永 國
【テーマコード(参考)】
5E338
【Fターム(参考)】
5E338AA02
5E338AA16
5E338BB17
5E338EE26
(57)【要約】
【課題】半導体パッケージに電子素子が実装される空間が効果的に確保できるようにする連結基板およびその製造方法を方法を提供する。
【解決手段】本発明による連結基板は、厚さ方向に垂直な平面を基準とする内側中央領域に厚さ方向に貫通したキャビティが形成されるコア層と、コア層を貫通して形成されるビアと、ビアの両側端部に連結される接続パッドとを含み、コア層は、キャビティに対向するコア層の内側面からキャビティに向けて突出した連結リブを含む。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ方向に垂直な平面を基準とする内側中央領域に厚さ方向に貫通したキャビティが形成されたコア層と、
前記コア層を貫通して形成されたビアと、
前記ビアの両側端部に連結された接続パッドと、を含み、
前記コア層は、前記キャビティに対向する前記コア層の内側面から前記キャビティに向けて突出した連結リブを含むことを特徴とする連結基板。
【請求項2】
前記キャビティに位置し、前記連結リブに連結された補強ダミーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項3】
前記補強ダミーは、
前記連結リブに連結されたダミーコア層と、
前記ダミーコア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側ダミー補強部材と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項4】
前記補強ダミーは、
前記連結リブに連結されたダミーコア層と、
前記ダミーコア層の厚さ方向の両面に形成されたダミー側ソルダレジスト層と、
前記ダミー側ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側ダミー補強部材と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項5】
前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側補強部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項6】
前記コア層の厚さ方向の両面に形成されたソルダレジスト層と、
前記ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側補強部材と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項7】
前記コア層の厚さ方向の両面に形成され、かつ、前記キャビティに対向する内側領域が前記キャビティ方向へいくほど厚さが薄くなるソルダレジスト層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項8】
前記接続パッドには、前記ビアに連結された領域の反対側に位置する外側面に、前記ビア方向へ向けて凹んだパッド溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
【請求項9】
前記パッド溝の外側面には、前記パッド溝を埋め込むコーティング層が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の連結基板。
【請求項10】
厚さ方向に垂直な平面を基準とする内側中央領域に厚さ方向に貫通したキャビティが形成されたコア層と、
前記コア層を貫通して形成されたビアと、
前記ビアの両側端部に連結された接続パッドと、
前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面で前記コア層に連結された補強部材と、を含むことを特徴とする連結基板。
【請求項11】
前記補強部材は、
前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側補強部材を含むことを特徴とする請求項10に記載の連結基板。
【請求項12】
前記コア層の厚さ方向の両面に形成されたソルダレジスト層をさらに含み、
前記補強部材は、前記ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側補強部材を含むことを特徴とする請求項10に記載の連結基板。
【請求項13】
コア部材を厚さ方向に貫通してビアを形成し、前記ビアの両側端部に接続パッドを形成し、
前記コア部材の厚さ方向の両面にソルダレジスト層と金属薄膜層を順次に形成し、
前記金属薄膜層を用いてマスクを形成し、
厚さ方向に垂直な平面を基準として、内側領域と外側領域との間を不連続に貫通切開して区画空間を形成して、外側領域の連結基板と前記連結基板の内側中央領域に位置する補強ダミーとを区画することを含むことを特徴とする連結基板の製造方法。
【請求項14】
前記マスクを形成した後、前記連結基板と前記補強ダミーとを区画することに先立ち、前記マスクに外側剛性部材を形成することを特徴とする請求項13に記載の連結基板の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連結基板およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業の発達により電子機器が次第に高性能化されるのに伴い、半導体パッケージは小型化/薄型化されると同時に高密度化されることが要求されている。パッケージの高密度化のために実装されるICの個数増加に伴ってI/O接続端子の個数も増加し、これによって、ボンディングパッドピッチが減少した微細回路実現のための工程能力の確保が必要になっている。
【0003】
現在の高密度パッケージにおけるIC実装方法は、ワイヤボンディング方式とフリップボンディング方式が使用されている。I/O接続端子の個数が一定水準以上に増加すると実装時にかかる費用が考慮されて、フリップボンディング方式が好まれている。半導体パッケージは、厚さ方向に配列される回路層がビアによって相互連結される。これによって、高密度パッケージは、実装されるICが収容される空間を十分に確保しながら、厚さ方向に配列される回路層を相互連結するビアの数を増加させることが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-24101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、半導体パッケージに電子素子が実装される空間が効果的に確保できるようにする連結基板およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、強度が補強されて保管または取扱の過程で変形、破損などが防止される連結基板およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による連結基板は、厚さ方向に垂直な平面を基準とする内側中央領域に厚さ方向に貫通したキャビティが形成されたコア層と、前記コア層を貫通して形成されたビアと、前記ビアの両側端部に連結された接続パッドと、を含み、前記コア層は、前記キャビティに対向する前記コア層の内側面から前記キャビティに向けて突出した連結リブを含むことができる。
【0008】
また、前記キャビティに位置し、前記連結リブに連結された補強ダミーをさらに含むことができる。
前記補強ダミーは、前記連結リブに連結されたダミーコア層と、前記ダミーコア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側ダミー補強部材と、を含み得る。
前記補強ダミーは、前記連結リブに連結されたダミーコア層と、前記ダミーコア層の厚さ方向の両面に形成されたダミー側ソルダレジスト層と、前記ダミー側ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側ダミー補強部材と、を含むことができる。
前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側補強部材をさらに含むことができる。
前記コア層の厚さ方向の両面に形成されたソルダレジスト層と、前記ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側補強部材と、をさらに含むことができる。
また、前記コア層の厚さ方向の両面に形成され、かつ、前記キャビティに対向する内側領域が前記キャビティ方向へいくほど厚さが薄くなるソルダレジスト層をさらに含むことができる。
前記接続パッドには、前記ビアに連結された領域の反対側に位置する外側面に前記ビア方向へ向けて凹んだパッド溝が形成されていることが好ましい。
前記パッド溝の外側面には、前記パッド溝を埋め込むコーティング層が形成されている。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による連結基板は、厚さ方向に垂直な平面を基準とする内側中央領域に厚さ方向に貫通したキャビティが形成されたコア層と、前記コア層を貫通して形成されたビアと、前記ビアの両側端部に連結された接続パッドと、前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面で前記コア層に連結された補強部材と、を含むことができる。
【0010】
前記補強部材は、前記コア層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された内側補強部材を含むことができる。
前記コア層の厚さ方向の両面に形成されたソルダレジスト層をさらに含み、前記補強部材は、前記ソルダレジスト層の厚さ方向の両面の少なくとも一面に付着された外側補強部材を含むことができる。
【0011】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による連結基板の製造方法は、コア部材を厚さ方向に貫通してビアを形成し、前記ビアの両側端部に接続パッドを形成し、前記コア部材の厚さ方向の両面にソルダレジスト層と金属薄膜層を順次に形成し、前記金属薄膜層を用いてマスクを形成し、厚さ方向に垂直な平面を基準として、内側領域と外側領域との間を不連続に貫通切開して区画空間を形成して、外側領域の連結基板と前記連結基板の内側中央領域に位置する補強ダミーとを区画することを含むことができる。
【0012】
前記マスクを形成した後、前記連結基板と前記補強ダミーとを区画することに先立ち、前記マスクに外側剛性部材を形成することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、半導体パッケージに電子素子が実装される空間が効果的に確保できるようにする連結基板およびその製造方法が提供される。
【0014】
また、本発明によれば、強度が補強されて保管または取扱の過程で変形、破損などが防止される連結基板およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施例による連結基板を示す図である。
図2図1のI-I’に沿った厚さ方向の縦断面図である。
図3図1のII-II’に沿った厚さ方向の縦断面図である。
図4図1のIII-III’に沿った厚さ方向の縦断面図である。
図5】補強ダミーが除去された状態の連結基板を示す図である。
図6】一実施例による連結基板を含む半導体パッケージを示す図である。
図7】他の実施例による連結基板の縦断面図である。
図8】さらに他の実施例による連結基板において、ビアが位置する領域の厚さ方向に沿った縦断面図である。
図9】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図10】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図11】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図12】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図13】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図14】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図15】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
図16】一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように、本発明の実施例を詳細に説明する。図面において、本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付した。また、図面において一部の構成要素は誇張または省略されるか、または概略的に示され、各構成要素の大きさは実際の大きさを完全に反映するものではない。
【0017】
図面は、本明細書に開示された実施例を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、図面によって本明細書に開示された技術的思想は限定されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むことが理解されなければならない。
【0018】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、構成要素は上記用語によって限定されない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0019】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする時、これは他の部分の「直上に」ある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上に」あるとする時には、中間に他の部分がないことを意味する。なお、基準となる部分の「上に」あるというのは、基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の反対方向に「上に」位置することを意味するのではない。
【0020】
明細書全体において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しない。したがって、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
【0021】
また、明細書全体において、「平面上」とする時、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」とする時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0022】
さらに、明細書全体において、「連結される」と記載する時、これは2以上の構成要素が直接的に連結されることだけを意味するのではなく、2以上の構成要素が他の構成要素を介して間接的に連結されること、物理的に連結されることだけでなく、電気的に連結されること、または位置や機能により異なる名称で称されたものの一切を意味する。
【0023】
明細書全体において、基板は、平面上広くて断面上薄い構造を有し、「基板の平面方向」は、基板の広くて平らな面に平行な方向であり、「基板の厚さ方向」は、基板の広くて平らな面に垂直な方向を意味する。
【0024】
以下、連結基板1の構成要素が積層されている方向を厚さ方向Zとする。そして、厚さ方向Zに垂直な平面上に位置し、互いに直交する方向をそれぞれ長手方向Xおよび幅方向Yとする。
【0025】
図1は、一実施例による連結基板を示す図であり、図2は、図1のI-I’に沿った厚さ方向の縦断面図であり、図3は、図1のII-II’に沿った厚さ方向の縦断面図であり、図4は、図1のIII-III’に沿った厚さ方向の縦断面図である。
【0026】
図1図4を参照すれば、一実施例による連結基板1は、コア層100と、ビア200と、接続パッド250とを含む。
【0027】
コア層100は、予め設定された面積および予め設定された厚さを有する。コア層100は、絶縁性素材で提供される。例えば、コア層100は、エポキシ樹脂などのような熱硬化性樹脂、ポリイミドなどのような熱可塑性樹脂などであってもよい。また、コア層100は、ガラス繊維または無機フィラーのような補強剤が含浸された状態であってもよい。例えば、コア層100には、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Bulid-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)樹脂などが使用できる。
【0028】
ビア200は、コア層100を貫通して位置する。ビア200は、導電性素材で提供される。例えば、ビア200は、銅(Cu)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)、またはこれらの合金などで提供される。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、ビア200は、コア層100の内側中央領域を挟んで互いに対向する領域に位置する。一例として、ビア200は、コア層100の幅方向Yの両側にそれぞれ位置する。
【0029】
接続パッド250は、ビア200の両側端部に連結される。接続パッド250は、導電性素材で提供される。例えば、接続パッド250は、銅(Cu)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)、またはこれらの合金などで提供される。接続パッド250は、ビア200と同一の素材で提供される。
【0030】
コア層100にはソルダレジスト層300が形成される。ソルダレジスト層300は、コア層100の厚さ方向Zの両面に形成される。ソルダレジスト層300は、熱硬化性樹脂などであってもよい。ソルダレジスト層300は、シリカフィラーなどが含浸された状態であってもよい。
【0031】
ソルダレジスト層300は、接続パッド250と厚さ方向に整列される領域の少なくとも一部には形成されず、接続パッド250が外部に露出するオープニング255が形成される。ソルダレジスト層300は、接続パッド250の外周を覆う形態に形成される。
【0032】
連結基板1は、補強部材400を含む。補強部材400は、コア層100の厚さ方向の両面の少なくとも一面でコア層100に連結されるように位置する。補強部材400は、内側補強部材410および外側補強部材420を含む。
【0033】
内側補強部材410は、コア層100に付着する。内側補強部材410は、厚さ方向Zの一面または両面に付着する。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、内側補強部材410は、コア層100の内側中央領域を挟んで互いに対向する領域に位置する。一例として、内側補強部材410は、コア層100の長手方向Xの両側にそれぞれ位置する。内側補強部材410は、ソルダレジスト層300の内側に埋め込まれるように位置する。内側補強部材410は、予め設定された面積および厚さを有し、平面状が円形、楕円形、多角形などのプレート構造であってもよい。また、内側補強部材410は、平面状が格子構造であってもよい。内側補強部材410は、銅などのような金属素材であってもよい。
【0034】
外側補強部材420は、ソルダレジスト層300に付着する。外側補強部材420は、厚さ方向Zの一面または両面に付着する。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、外側補強部材420は、コア層100の内側中央領域を挟んで互いに対向する領域に位置する。一例として、外側補強部材420は、コア層100の長手方向Xの両側にそれぞれ位置する。外側補強部材420は、予め設定された面積および厚さを有し、平面状が円形、楕円形、多角形などのプレート構造であってもよい。また、外側補強部材420は、平面状が格子構造であってもよい。外側補強部材420は、銅などのような金属素材であってもよい。
【0035】
図5は、補強ダミーが除去された状態の連結基板を示す図である。
【0036】
図1図5を参照すれば、厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、コア層100の内側中央領域にはキャビティ105が形成される。キャビティ105は、厚さ方向Zに貫通形成される。キャビティ105は、実装対象になる電子素子(図6の4)に対応する大きさを有する。
【0037】
キャビティ105には補強ダミー500が位置する。キャビティ105の内側面と補強ダミー500の外側面とは、区画空間120を挟んで互いに対向する。
【0038】
補強ダミー500は、連結リブ(rib)110を介してコア層100の内側面に連結される。連結リブ110は、コア層100と同一の素材で提供されて、コア層100と一体をなす。連結リブ110は、コア層100の内側面に沿って少なくとも1つ以上が位置する。一例として、連結リブ110は、キャビティ105を挟んで互いに対向する領域にそれぞれ位置する。
【0039】
補強ダミー500は、ダミーコア層510と、ダミー側ソルダレジスト層520と、ダミー補強部材530とを含む。
【0040】
厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、ダミーコア層510は、キャビティ105に対応する面積を有する。ダミーコア層510は、絶縁性素材で提供される。例えば、ダミーコア層510は、エポキシ樹脂などのような熱硬化性樹脂、ポリイミドなどのような熱可塑性樹脂などであってもよい。また、ダミーコア層510は、ガラス繊維または無機フィラーのような補強剤が含浸された状態であってもよい。例えば、ダミーコア層510は、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Bulid-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)樹脂などが使用できる。ダミーコア層510は、コア層100と同一の素材であってもよい。
【0041】
ダミー側ソルダレジスト層520は、ダミーコア層510の厚さ方向Zの両面に形成される。ダミー側ソルダレジスト層520は、熱硬化性樹脂などであってもよい。ソルダレジスト層300は、シリカフィラーが含浸された状態であってもよい。ダミー側ソルダレジスト層520は、ソルダレジスト層300と同一の素材であってもよい。
【0042】
ダミー補強部材530は、内側ダミー補強部材531および外側ダミー補強部材532を含む。
【0043】
内側ダミー補強部材531は、ダミーコア層510に付着する。内側ダミー補強部材531は、厚さ方向Zの一面または両面に付着する。内側ダミー補強部材531は、ダミー側ソルダレジスト層520の内側に埋め込まれるように位置する。内側ダミー補強部材531は、予め設定された面積および厚さを有し、平面形状が円形、楕円形、多角形などのプレート構造であってもよい。また、内側ダミー補強部材531は、平面形状が格子構造であってもよい。内側ダミー補強部材531は、銅などのような金属素材であってもよい。内側ダミー補強部材531は、内側補強部材410と同一の素材であってもよい。
【0044】
外側ダミー補強部材532は、ダミー側ソルダレジスト層520に付着する。外側ダミー補強部材532は、厚さ方向Zの一面または両面に付着する。外側ダミー補強部材532は、予め設定された面積および厚さを有し、平面形状が円形、楕円形、多角形などのプレート構造であってもよい。また、外側ダミー補強部材532は、平面形状が格子構造であってもよい。外側ダミー補強部材532は、銅などのような金属素材であってもよい。外側ダミー補強部材532は、外側補強部材420と同一の素材であってもよい。
【0045】
補強ダミー500は、カッティング工程により連結基板1から分離される。一例として、連結リブ110がレーザなどを用いてカッティングされて、補強ダミー500は、連結基板1から分離される。補強ダミー500が分離された後、連結リブ110は、キャビティ105に対向するコア層100の内側面からキャビティ105に向けて突出するように位置する。一例として、連結リブ110の突出長さaは、1μm~10μmである。そして、連結リブ110の幅bは、カッティング工程前と同一である。連結リブ110の幅bは、補強ダミー500が任意に分離されるのを防止するために、100μm以上であることが好ましい。また、連結リブ110は、コア層100の内側面において直線区間に位置し、かつ、連結リブ110の幅bは、直線区間の長さよりも短い。
【0046】
一実施例による連結基板1は、キャビティ105に補強ダミー500が位置する。補強ダミー500は、コア層100に連結されて、コア層100の強度を補強する。これによって、連結基板1は、保管または取扱の過程で変形、破損などが防止される。補強ダミー500が連結基板1から分離された後、連結基板1は、パッケージングに用いられる。
【0047】
また、一実施例による連結基板1は、補強ダミー500にダミー補強部材530が位置する。ダミー補強部材530は、補強ダミー500の強度を向上させて、連結基板1は、保管または取扱の過程で変形、破損などがより確実に防止される。
【0048】
さらに、一実施例による連結基板1の補強部材400は、連結基板1の強度を補強する。これによって、連結基板1は、保管または取扱の過程で変形、破損などが防止される。
【0049】
図6は、一実施例による連結基板を含む半導体パッケージを示す図である。
【0050】
図6を参照すれば、半導体パッケージは、連結基板1と、下部回路基板2と、上部回路基板3とを含む。
【0051】
下部回路基板2および上部回路基板3は、厚さ方向Zに積層される。連結基板1は、下部回路基板2および上部回路基板3の間に位置する。
【0052】
下部回路基板2は、半導体パッケージの下部に位置する。下部回路基板2には少なくとも1つ以上の回路層が形成される。下部回路基板2には電子素子4が実装される。電子素子4は、上部回路基板3に対向する方向に位置する。電子素子4は、能動素子、受動素子、集積回路のうちの少なくとも1つであってもよい。例えば、電子素子4は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU:Graphics Processing Unit)のようなアプリケーションスペシフィック集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)などであってもよい。電子素子4は、導電性部材を用いたフリップチップ(flip chip)方式またはワイヤボンディング(wire bonding)方式で下部回路基板2に実装される。
【0053】
連結基板1は、下部が下部回路基板2に接続される。連結基板1は、接続パッド250に付着した接合部材260を介して下部回路基板2に接合される。接合部材260は、ソルダボールなどである。
【0054】
電子素子4は、厚さ方向Zに沿った少なくとも一部が連結基板1のキャビティ105の内側に位置する。一例として、連結基板1の厚さは、電子素子4の厚さに対応するように提供されて、電子素子4は、キャビティ105の内側に位置する。
【0055】
上部回路基板3は、連結基板1の上部に接続される。上部回路基板3は、少なくとも1つ以上の回路層を含む。上部回路基板3は、連結基板1の接続パッド250に付着した接合部材260を介して連結基板1に接合される。上部回路基板3の回路層および下部回路基板2の回路層は、連結基板1のビア200および接続パッド250を介して互いに連結される。
【0056】
下部回路基板2と連結基板1との間の空間、連結基板1と上部回路基板3との間の空間、およびキャビティ105の少なくとも一部の領域には縫合材5が詰められる。縫合材5は、絶縁素材で提供される。例えば、縫合材5は、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂、ポリイミドのような熱可塑性樹脂などが使用できる。また、縫合材5は、絶縁樹脂に無機フィラーが添加される。例えば、縫合材5は、ABF(Ajinomoto Bulid-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)樹脂などが使用できる。
【0057】
一実施例による半導体パッケージは、下部回路基板2と上部回路基板3との間に連結基板1が位置し、連結基板1には電子素子4が位置するキャビティ105が形成される。これによって、半導体パッケージは、内部に電子素子4が実装される空間が効果的に形成される。
【0058】
また、一実施例による半導体パッケージは、電子素子4が実装される空間を十分に確保しながら、下部回路基板2と連結基板1との間、および連結基板1と上部回路基板3との間の間隔が小さくなる。これによって、連結基板1を下部回路基板2および上部回路基板3と接続するための接合部材260の大きさを縮小可能で、下部回路基板2と上部回路基板3とを連結するビア200を連結基板1により多く形成することができる。
【0059】
また、一実施例による半導体パッケージは、連結基板1に含まれている補強部材400により強度が向上する。
【0060】
図7は、他の実施例による連結基板の縦断面図である。
【0061】
図7を参照すれば、他の実施例による連結基板1aは、コア層100と、ビア200と、接続パッド250とを含む。
【0062】
コア層100は、予め設定された面積および予め設定された厚さを有する。コア層100は、絶縁性素材で提供される。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、コア層100の内側中央領域にはキャビティ105が形成される。キャビティ105は、厚さ方向Zに貫通形成される。キャビティ105は、実装対象になる電子素子4に対応する大きさを有する。
【0063】
ビア200は、コア層100を貫通して位置する。ビア200は、導電性素材で提供される。
【0064】
接続パッド250は、ビア200の両側端部に連結される。接続パッド250は、導電性素材で提供される。
【0065】
コア層100にはソルダレジスト層300が形成される。ソルダレジスト層300は、コア層100の厚さ方向Zの両面に形成される。ソルダレジスト層300は、キャビティ105に対向する内側領域310がキャビティ105方向へいくほど厚さが薄くなるように提供される。一例として、ソルダレジスト層300の内側領域は、キャビティ105方向へいくほどコア層100に向けて傾斜する。また、ソルダレジスト層300の内側領域310は、厚さ方向に沿った断面がラウンドに提供されてもよい。ソルダレジスト層300は、キャビティ105を挟んで互いに対向する領域が厚さ方向Zを向く平面を基準として面対称であってもよい。
【0066】
他の実施例による連結基板1aにおけるその他の構成は、図1図6で上述した連結基板1と同一であるので、繰り返しの説明は省略する。
【0067】
図8は、さらに他の実施例による連結基板において、ビアが位置する領域の厚さ方向に沿った縦断面図である。
【0068】
図8を参照すれば、さらに他の実施例による連結基板1cは、コア層100と、ビア200と、接続パッド250とを含む。
【0069】
コア層100は、予め設定された面積および予め設定された厚さを有する。コア層100は、絶縁性素材で提供される。
【0070】
ビア200は、コア層100を貫通して位置する。ビア200は、導電性素材で提供される。
【0071】
接続パッド250は、ビア200の両側端部に連結される。接続パッド250は、導電性素材で提供される。
【0072】
コア層100にはソルダレジスト層300が形成される。ソルダレジスト層300は、コア層100の厚さ方向Zの両面に形成される。ソルダレジスト層300は、接続パッド250と厚さ方向に整列される領域の少なくとも一部には形成されず、接続パッド250が外部に露出するオープニング255が形成される。ソルダレジスト層300は、接続パッド250の外周を覆う形態に形成される。
【0073】
接続パッド250においてビア200に連結された領域の反対側に位置する外側面には、ビア200方向へ向けて凹んだパッド溝251が形成される。パッド溝251は、オープニング255と厚さ方向に整列される領域に形成される。
【0074】
接続パッド250の外側面には、パッド溝251を埋め込むコーティング層252、253が形成される。コーティング層252、253は、内部コーティング層252および外部コーティング層253を含む。
【0075】
内部コーティング層252は、接続パッド250の外側面に形成される。内部コーティング層252は、パッド溝251を埋め込むように形成されて、オープニング255を向く外側面が平面を形成する。内部コーティング層252は、導電性素材で提供される。内部コーティング層252は、銅(Cu)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)、またはこれらの合金などで提供される。
【0076】
外部コーティング層253は、内部コーティング層252の外側面に形成される。外部コーティング層253は、オープニング255を向く外側面が平面を形成する。外部コーティング層253は、導電性素材で提供される。外部コーティング層253は、銅(Cu)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)、またはこれらの合金などで提供される。外部コーティング層253の素材は、内部コーティング層252の素材とは異なっていてもよい。
【0077】
また、コーティング層252、253は省略され、接合部材260は、接続パッド250に直接に付着して使用されてもよい。
【0078】
また、さらに他の実施例による連結基板1cは、パッド溝251を介してコーティング層252、253または接合部材260が接続パッド250に効果的に付着される。
【0079】
図9図16は、一実施例による連結基板の製造方法を示す図である。
【0080】
以下、図9図16を参照して、一実施例による連結基板の製造方法を説明する。
【0081】
図9を参照すれば、コア部材Cを厚さ方向Zに貫通してビア200を形成し、ビア200の両側端部に接続パッド250を形成する。コア部材Cは、レーザなどによりスルーホールが形成された後、スルーホールに導電性素材が充填されてビア200を形成する。コア部材Cは、絶縁性素材で提供される。
【0082】
また、コア部材Cの厚さ方向Zの一面または両面に内側補強部材410が形成される。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、内側補強部材410は、コア部材Cの外側領域に形成される。内側補強部材410は、銅などのような金属素材であってもよい。
【0083】
また、コア部材Cの厚さ方向Zの一面または両面に内側ダミー補強部材531が形成される。厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、内側ダミー補強部材531は、コア部材Cの内側中央領域に形成される。内側ダミー補強部材531は、銅などのような金属素材であってもよい。
【0084】
内側補強部材410と内側ダミー補強部材531は、同一の素材で提供されて、共に形成される。
【0085】
図10を参照すれば、コア部材Cの厚さ方向Zの両面にソルダレジスト層300と金属薄膜層TFが順次に形成される。
【0086】
ソルダレジスト層300は、接続パッド250、内側補強部材410、内側ダミー補強部材531の厚さよりも厚く形成される。これによって、接続パッド250、内側補強部材410、内側ダミー補強部材531は、ソルダレジスト層300の内側に埋め込まれるように位置する。
【0087】
金属薄膜層TFは、銅などのような金属素材であってもよい。
【0088】
図11を参照すれば、金属薄膜層TFを用いてマスクMを形成する。金属薄膜層TFは、厚さ方向Zの内側に接続パッド250が位置した領域が除去される。また、厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、金属薄膜層TFは、内側領域と外側領域とを区画するリング形状領域が除去される。リング形状領域は、四角形であってもよい。金属薄膜層TFの除去は、エッチング工程により行われる。また、金属薄膜層TFの除去にはレーザなどが用いられてもよい。
【0089】
図12を参照すれば、マスクMの厚さ方向Zの両面または一面に外側補強部材420が形成される。また、マスクMの厚さ方向Zの両面または一面に外側ダミー補強部材532が形成される。外側補強部材420と外側ダミー補強部材532は、蒸着工程などにより形成される。外側補強部材420と外側ダミー補強部材532は、銅などのような金属素材であってもよい。外側補強部材420と外側ダミー補強部材532は、金属マスクM層と同一の素材で提供される。外側補強部材420と外側ダミー補強部材532は、共に形成される。
【0090】
図13を参照すれば、接続パッド250を外部に露出させるオープニング255と、厚さ方向Zに垂直な平面を基準として、内側領域と外側領域との間を不連続に貫通切開して区画空間120とを形成する。オープニング255と区画空間120は、マスクMを介してソルダレジスト層300が露出した領域に対して形成される。オープニング255と区画空間120は、レーザなどにより形成される。これによって、外側領域は、連結基板1になり、連結基板1の内側中央領域には補強ダミー500が位置する。また、キャビティ105に対向するソルダレジスト層300の内側領域にレーザによる加工が行われて、傾斜が形成される。
【0091】
図14を参照すれば、デスミア(desmear)処理が行われる。デスミア処理は、乾式工程または湿式工程により行われる。
【0092】
図15を参照すれば、マスクMが除去される。マスクMは、エッチング工程などにより除去される。また、接続パッド250にエッチングが共に行われて、接続パッド250にパッド溝251が形成される。
【0093】
図16を参照すれば、接続パッド250に接合部材260のソルダボールが付着される。ソルダボールは、厚さ方向Zの両側に位置した接続パッド250において、厚さ方向Zの一側に位置した接続パッド250にのみ付着される。これによって、連結基板1は、ソルダボールが付着した方向により、厚さ方向Zの両側を相互に区分することができる。
【0094】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の詳細な説明および図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能であり、これも本発明の技術範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【0095】
100:コア層
105:キャビティ
110:連結リブ
200:ビア
250:接続パッド
300:ソルダレジスト層
410:内側補強部材
420:外側補強部材
500:補強ダミー
510:ダミーコア層
520:ダミー側ソルダレジスト層
531:内側ダミー補強部材
532:外側ダミー補強部材

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16