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特開2024-125253サウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125253
(43)【公開日】2024-09-18
(54)【発明の名称】サウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセット
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/06 20060101AFI20240910BHJP
【FI】
A61H33/06 J
A61H33/06 L
A61H33/06 E
A61H33/06 W
A61H33/06 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033272
(22)【出願日】2023-03-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年9月23日 株式会社五-五-四 請求書 1 令和5年1月17日 株式会社ジェイアール東海高島屋営業第6部 請求書 1 令和5年2月6日 泉興産株式会社 請求書 1 令和5年2月24日 広風苑株式会社 請求書 1 令和5年3月7日 株式会社ライフラボ 請求書 1
(71)【出願人】
【識別番号】520437962
【氏名又は名称】株式会社Vanwaves
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】深田 渚央
【テーマコード(参考)】
4C094
【Fターム(参考)】
4C094AA01
4C094BA03
4C094BA18
4C094BA23
4C094DD08
4C094GG14
(57)【要約】
【課題】簡易にサウナ利用が可能となるためのサウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセットを提供する。
【解決手段】本発明の一観点に係るサウナテント1は、略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム211及び可撓性フレームに張られる壁用シート材212を有する面ユニット21を複数接続して室内空間を形成する壁部分2と、壁部分の上部を覆うとともに貫通孔311が形成されている天井用シート材31を有する天井部分3と、壁部分の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材41を有するスカート部分4と、を備える。本発明の他の一観点に係るサウナセットは、サウナテント及び液体燃料容器51と、液体燃料容器を収容するとともに排気する煙突521を備える燃焼室部材52と、燃焼室部材を設置面Gから離間させて支持する支持脚53と、燃焼室部材の天井部材の周縁に設けられる支板54と、を有するサウナストーブ5と、を有する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム及び前記可撓性フレームに張られる壁用シート材を有する面ユニットを複数接続して室内空間を形成する壁部分と、
前記壁部分の上部を覆うとともに貫通孔が形成されている天井用シート材を有する天井部分と、
前記壁部分の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材を有するスカート部分と、を備えたサウナテント。
【請求項2】
前記壁部分によって形成される前記室内空間における床領域の形状は略長方形であって、前記床領域は下部用シート材によって覆われていない請求項1記載のサウナテント。
【請求項3】
前記略長方形の対向する一対の面は、それぞれ、前記面ユニットが複数並列することで形成されている請求項2記載のサウナテント。
【請求項4】
前記天井部分の前記貫通孔は、金属リングによって保護されている請求項1記載のサウナテント。
【請求項5】
前記天井部分を支持する突張棒と、
前記天井部分の室内空間側に、前記突張棒の端部を挿入するための受け部材が設けられている請求項1記載のサウナテント。
【請求項6】
略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム及び前記可撓性フレームに張られる壁用シート材を有する面ユニットを複数接続して室内空間を形成する壁部分と、前記壁部分の上部を覆うとともに貫通孔が形成されている天井用シート材を有する天井部分と、前記壁部分の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材を有するスカート部分と、を備えたサウナテントと、
液体燃料容器と、前記液体燃料容器を収容するとともに排気する煙突を備える燃焼室部材と、前記燃焼室部材を設置面から離間させて支持する支持脚と、前記燃焼室部材の天井部材の周縁に設けられる支板と、を有するサウナストーブと、
を有するサウナセット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセットに関する。
【背景技術】
【0002】
サウナは、燃焼炉を備え、燃焼炉で燃料を燃焼させて燃焼炉に載置した石を高温にするとともに、この石に水をかけて蒸気を発生し、サウナ室内に蒸気を充填させることでサウナ室内の利用者に発汗を促す蒸し風呂であり、近年その人気が非常に高まっている。
【0003】
サウナは、一般に、浴室と、浴室内に設置されるサウナストーブを有して構成される。サウナストーブに関しては、例えば下記非特許文献1に記載がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】https://onsen.community2.fmworld.net/articles/12084/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようなサウナストーブは一般に備え付けであり、その施設に行かなければサウナの利用が難しいといった課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、簡易にサウナ利用が可能となるためのサウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の一観点に係るサウナテントは、略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム及び可撓性フレームに張られる壁用シート材を有する面ユニットを複数接続して室内空間を形成する壁部分と、壁部分の上部を覆うとともに貫通孔が形成されている天井用シート材を有する天井部分と、壁部分の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材を有するスカート部分と、を備えたものである。
【0008】
また、本観点において、限定されるわけではないが、壁部分によって形成される室内空間における床領域の形状は略長方形であって、床領域は下部用シート材によって覆われていないことが好ましい。
【0009】
また、本観点において、限定されるわけではないが、略長方形の対向する一対の面は、それぞれ、面ユニットが複数並列することで形成されていることが好ましい。
【0010】
また、本観点において、限定されるわけではないが、天井部分の貫通孔は、金属リングによって保護されていることが好ましい。
【0011】
また、本観点において、限定されるわけではないが、天井部分を支持する突張棒と、
天井部分の室内空間側に、突張棒の端部を挿入するための受け部材が設けられていることが好ましい。
【0012】
また、本発明の他の一観点に係るサウナセットは、略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム及び可撓性フレームに張られる壁用シート材を有する面ユニットを複数接続して室内空間を形成する壁部分と、壁部分の上部を覆うとともに貫通孔が形成されている天井用シート材を有する天井部分と、壁部分の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材を有するスカート部分と、を備えたサウナテントと、液体燃料容器と、液体燃料容器を収容するとともに排気する煙突を備える燃焼室部材と、燃焼室部材を設置面から離間させて支持する支持脚と、燃焼室部材の天井部材の周縁に設けられる支板と、を有するサウナストーブと、を有するものである。
【発明の効果】
【0013】
以上、本発明によって、簡易にサウナ利用が可能となるためのサウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態にかかるサウナテントの概略を示す図である。
図2】実施形態に係るサウナテントの面ユニットの可撓性フレームの概略を示す図である。
図3】実施形態に係るサウナテントの天井部分の部分拡大図である。
図4】実施形態に係るサウナテントの天井部分の他の一例の部分拡大図である。
図5】実施形態に係るサウナテントの内部のイメージ図である。
図6】実施形態に係るサウナテントの内部にサウナストーブを設置した状態のイメージ図である。
図7】実施形態に係るサウナストーブの概略(石を乗せてない状態)を示す図である。
図8】実施形態に係るサウナストーブの概略(石を乗せている状態)を示す図である。
図9】実施形態に係る火消蓋の概略を示す図である。
図10】実施形態に係る火消蓋の断面の概略を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、また以下に示す実施形態、実施例において記載される具体的な例示についても適宜変更及び調整が可能であり、これらに限定されるものではない。
【0016】
図1は、本実施形態にかかるサウナテント(以下「本テント」という。)1の概略を示す図であり、図2は、一つの面ユニット21の可撓性フレーム211の概略を示す図である。
【0017】
これらの図で示すように、本テント1は、略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム211及び可撓性フレーム211に張られる壁用シート材212を有する面ユニット21を複数接続して室内空間を形成する壁部分2と、壁部分2の上部を覆うとともに貫通孔311が形成されている天井用シート材31を有する天井部分3と、壁部分2の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材41を有するスカート部分4と、を備えたものである。
【0018】
本テント1は、後述の記載からも明らかとなるが、上記の構成によって、簡易にサウナ利用が可能となるためのサウナテントとなる。具体的には、サウナストーブをこの内部に設置することでサウナセットとなる。
【0019】
まず本テント1は、上記の通り、壁部分2を有する。壁部分2は、文字通り、本テント1の外部と内部を仕切るための壁として機能する部分であり、上記の通り、略角丸矩形状を形成する可撓性フレーム211及び可撓性フレーム211に張られる壁用シート材212を有する面ユニット21を複数接続して室内空間を形成する。
【0020】
本テント1では、面ユニット21を複数接続することで上面から見た場合に、閉じた壁部分2を形成することが可能となる。
【0021】
また、本観点において、限定されるわけではないが、略長方形の対向する一対の面は、それぞれ、面ユニット21が複数並列することで形成されていることが好ましい。一つの面ユニット21は、強度を確保するために縦長の略長方形で形成されることが好ましく、その長辺は高さを確保するため鉛直方向に沿うことになる。そのため、幅を確保することが重要であるため、短辺となる水平方向に複数の面ユニット21を並べることでサウナテントとして十分な面積を確保することができるようになるといった利点がある。ここで一つの面で接続する面ユニット21の「複数」とは、2以上であることが好ましいがあまりに大きすぎると畳みにくくなるため現実的な数であることが好ましく、多くても一面が4以下であることが好ましい。
【0022】
また、本テント1では、これに限定されるわけではないが、壁部分2によって形成される室内空間における床領域の形状は略長方形であって、床領域は下部用シート材によって覆われていないことが好ましい。
【0023】
また、本テント1は、上記の通り、壁部分2の上部を覆うとともに貫通孔311が形成されている天井用シート材31を有する天井部分3を備えている。図3に、本テント1の天井部分3の部分拡大図を示しておく。
【0024】
本テント1では、貫通孔311を設けることで、後に詳述するサウナストーブ5を内部に設置した際、その煙突521を突出させることができるようになる。本テント1の天井部分3の貫通孔311は、例えば図3の例で示すように、天井用シート材31に開けられた貫通孔311だけの構成としておくことが折りたたみやすさの観点から好ましく、図4で示すように、貫通孔311が形成された天井用シート材31の上に、同様の大きさ又はこれよりも小さい貫通孔311が形成されさらにこの縁を覆う金属の縁312が設けられた貫通孔シート32を別途設けておくことが、天井用シート材31及び貫通孔311を煙突の熱から保護する観点から好ましい。なお、この場合、貫通孔シート32は天井用シート材31と同様の素材で構成され、面ファスナーによって天井用シート材31と着脱可能となっていることが好ましい。これにより収納がコンパクトになるといった利点がある。
【0025】
また、本テント1における貫通孔311の大きさとしては、限定されるわけではないが、その直径として、5cm以上15cm以下であることが好ましい。5cm以上とすることで煙突521よりも大きな径を確保することが可能であり、15cm以下とすることで不必要に貫通孔を大きくして暖まった空気が漏れ出てしまうのを防ぐことができる。
【0026】
また、本テント1は、限定されるわけではないが、天井部分3を支持する突張棒313を備える一方、天井部分3の室内空間側に、突張棒313の端部を挿入するための受け部材314が設けられていることが好ましい。図5に、本テント1における内部のイメージ図を示しておく。本図で示すように、本テント1は、複数の面ユニット21を展開することで室内空間を確保することができるが、その室内空間により形成される床形状においては、その角が略直角の形状(略長方形状)を維持することが重要である。そのため、室内空間の天井近傍に突張棒313を設けておくことで、面ユニット同士の位置合わせを行い、室内空間の形状を維持することができるといった利点がある。なお、この突張棒313は、対向する位置にある一対の面ユニット21における可撓性フレーム211の頂点(短辺)部分に略水平方向に設けておくことが好ましく、またこの場合において、可撓性フレーム211の対応する位置にそれぞれ受け部材314を設けておくことが好ましい。これにより、室内空間形状を確保することができるようになる。
【0027】
また、本テント1は、上記の通り、壁部分2の周囲かつ下部に設けられる下部用シート材41を有するスカート部分4と、を有する。
【0028】
また、本テント1は、上記の通り、サウナストーブ5と組み合わされて、サウナセットとなる。図6に、本テント1内に設置される本実施形態に係るサウナストーブ(以下「本ストーブ」という。)5の概略を示しておく。
【0029】
本図で示すように、本ストーブ5は、液体燃料容器51と、液体燃料容器51を収容するとともに排気する煙突521を備える燃焼室部材52と、燃焼室部材52を設置面Gから離間させて支持する支持脚53と、燃焼室部材52の天井部材522の周縁に設けられる支板54と、を有するものである。
【0030】
改めて図7、8に、本ストーブ5の概略図を示す。具体的に図8は、石を本ストーブ5に乗せた場合の概略図であり、図7は石を載せていない場合の概略図である。
【0031】
また図9は、本ストーブ5における液体燃料容器51、並びに、火消蓋6、具体的にはその鋼製部材である板材61及び支持棒62の概略を示すものであり、図10は、板材61及び支持棒62の断面の概略を示す図である。
【0032】
上記図で示されるように、本ストーブ5における液体燃料容器51は、液体燃料を収容することができる空間を備えたものであり、底面部材511及び側面部材512を備え、上面に上面開口部513が形成されている。また、液体燃料容器51の上面には、板材61が上面開口部513に入ってしまわないよう板材61を支える縁部514が形成されている。改めて後述するが板材61はこの縁部514によって支えられ、液体燃料容器51の蓋となる。
【0033】
また、本ストーブ5において、限定されるわけでは無いが、液体燃料容器51が収容する液体燃料は、エタノールであることが好ましい。燃料にエタノールを用いることで燃焼させたとしても水と二酸化炭素しか発生せず、木材や石油等を用いた場合に比べ、極めて煤や煙等が発生しにくいといった利点があり、室内において燃焼させても問題は少ない。特に後述のテントなどの狭い空間であっても燃焼させて水と二酸化炭素しか生じさせず、特に燃焼によって水を多く発生させるため、サウナの燃料としては最適である。また、植物を発酵させる等によって製造されるバイオエタノールを用いると、近年積極的に導入されている環境に対する持続可能性を高めることができるといった利点もある。
【0034】
また、本ストーブ5における燃焼室部材52は、本ストーブ5の骨格をなす主要な部材であり、液体燃料容器51を収容するとともに排気する煙突521を備えている。
【0035】
本ストーブ5の燃焼室部材52は、上記の通り液体燃料容器51を収容するものであるとともに、内部で液体燃料を燃焼させることができる内部空間を備えたものである。具体的には、底部材523と、側壁部材524、天井部材522と、を備えており、底部材523上に上記液体燃料容器51を設置できるようにしておくことが好ましい。なお、液体燃料容器51については、取り外しが可能なものとしておいてもよいが、溶接等によって燃焼室部材52に固定されていてもよい。
【0036】
また、本ストーブ5の燃焼室部材52の内部空間には煙突521が接続されており、天井部材522を貫通して外部に発生する水及び二酸化炭素並びに熱を排出させることができる。煙突521の高さは適宜調節可能であるが、設置面Gから1m以上2m以下の範囲でその先端が設けられていることが好ましい。
【0037】
また、本ストーブ5の燃焼室部材52の天井部材522の上側には石を搭載することができ、この石は内部空間において液体燃料を燃焼させた場合に熱せられることになる。そしてこの石に水をかけることで蒸気を発生させて室内に蒸気を充満させるいわゆるロウリュを行うことができる。
【0038】
また、石を安定的に配置させるため、本ストーブ5の燃焼室部材52の天井部材522の周縁には支板54が設けられている。支板54を設けることで、石を積んでもこぼれにくくなり、またロウリュを行った際に余分な水が側壁に滴り落ちてしまうことを防ぐことができるようになる。なお支板54は、その天井部材522の周縁全体を覆ってもよいが、開閉扉55が設けられている前面側及びその両側面側の一部のみを覆い、その他の部分において設けられていない部分を備えていてもよい。このようにすることで、デザイン性が優れたものとなるだけでなく、全体を覆いすぎて蒸気等の逃げ場をふさいでしまうことを防ぐことができ、使用後の洗浄等をしやすくすることができるといった利点がある。
【0039】
また、本ストーブ5の燃焼室部材52は、側壁部材524の一つである前面に開口部5241が形成され、開口部5241を開閉可能に覆う開閉扉55を有することが好ましい。この開口部5241を設けることで、内部に収容される液体燃料容器51内に液体燃料を供給することが可能となる。
【0040】
また、本ストーブ5の燃焼室部材52において、開閉扉55には、導入空気量を調節する空気調整部551を有することが好ましい。空気調整部551は、つまみ5511とこのつまみに固定される切りかかれた板部材5512を備えており、開閉扉55につまみを回転可能としつつ固定されている一方、開閉扉55にはこの切りかかれた板部材5512に合わせた形状の孔が形成されている。このような構成を採用することで、つまみ5511を回転させることで孔を開いた状態にする、又は閉じた状態にすることが可能となる。
【0041】
また、本ストーブ5の燃焼室部材52において、開閉扉55には、内部空間を観測する観測窓552が設けられていることが好ましい。この観測窓552を設けることで内部を確認する、より具体的には火力の状態及び炎を見ることが可能となり、視覚からサウナとしての効果を高めることが可能となる。
【0042】
また、本ストーブ5は、燃焼室部材52を設置面Gから離間させて支持する支持脚53を備えている。支持脚53を備えることで、設置面から熱源を離し、床に損傷を与えてしまうといったおそれを防止できる。
【0043】
また、本ストーブ5において、支持脚53は、上記機能を有するものである限りにおいて限定されるわけでは無いが、細棒によって形成されること、より具体的には細棒を折り曲げることにより脚として構成されていることが好ましい。細棒によって形成されることでより少ない設置面積となり、床に対する損傷の可能性を抑えることが可能となる。
【0044】
また、本ストーブ5では、液体燃料の燃焼を止めるための火消蓋6を備えている。この構成は上記示したとおりであるが、具体的に説明すると、火消蓋6は、引掛孔611が形成された板材61と、板材61の引掛孔611に挿入される突起部621、把持するための把持部622、突起部621と把持部622の中間にある中間部623、中間部623に設けられ板材61にくっつけるための磁石624を備えた支持棒62と、を有することが好ましい。
【0045】
板材61は、火消蓋6の実質的な本体部材であり、液体燃料容器51の上面開口部513を覆い、液体燃料が収容されている場合はこれを蓋として用い液体燃料の蒸発を防ぐことが可能となる一方、液体燃料が燃焼している状態でこの燃焼を終了させたい場合、上面開口部513に設置することで酸素欠乏状態を作り出して燃焼を終了させることができるようになる。
【0046】
板材61は、上記の通り燃焼を終了させるとともに未使用時に液体燃料の蒸発を抑えることができる限りにおいて限定されるわけでは無いが、磁石をくっつけることができることが好ましく、磁性のある金属、具体的には鉄を含んで構成されていることが好ましい。
【0047】
また火消蓋6の支持棒62は上記のとおりであり、板材61から着脱可能に構成されている。より具体的には、支持棒62は、使用者が把持するための把持部622を設けており、その先には、中間部623、その先の突起部621が設けられている。突起部621は上記の通り、板材61に開けられた引掛孔611に挿入されるものであり、突起部621を挿入することで板材61と支持棒62の接続関係(支持方向等)を固定することが可能となる。また、中間部623には磁石624が固定されているため、これにより支持棒62と板材61とを着脱可能に固定することができる。このイメージについては上記図9、10に示すとおりである。
【0048】
支持棒62は、限定されるわけでは無いが、高熱の部材に接触しても変形しない程度に固い材質であることが好ましく、金属であることが好ましい。金属を用いることで高温であっても発火するおそれがない。なお、金属とすることで、例えば液体燃料を発火させる際、板材61から分離した支持棒62の突起部621を液体燃料に浸し、突起部621を手元に引き寄せて着火させ、この突起部621の炎を液体燃料に接触させることで液体燃料の燃焼を開始させることが可能になる。
【0049】
以上、本ストーブ及び本テントによって、簡易にサウナ利用が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、サウナテント及びサウナストーブ並びにこれらを有するサウナセットとして産業上の利用可能性がある。






図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10