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▶ 平林 由香の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125257
(43)【公開日】2024-09-18
(54)【発明の名称】乾燥器具
(51)【国際特許分類】
   A47L 19/00 20060101AFI20240910BHJP
   A47L 19/04 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
A47L19/00 Z
A47L19/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023046022
(22)【出願日】2023-03-05
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】523102911
【氏名又は名称】平林 由香
(72)【発明者】
【氏名】平林 由香
【テーマコード(参考)】
3B082
【Fターム(参考)】
3B082LL01
3B082LL06
(57)【要約】
【課題】洗浄後の水筒を水筒のパッキンの紛失を防ぎながら、水筒と水筒のパッキンの紛失を防ぎながら、水筒と水筒のパッキンの乾燥を効果的に促すことができる、一組の筒状体である乾燥器具を提供する。
【解決手段】一組の筒状体である乾燥器具の一方に、洗浄後の水筒のパッキンを投入し、しっかりと結合し、その一組の筒状体である乾燥器具を洗浄後まだ濡れている状態の水筒にセットし、より早く効率的に乾燥を促すために、上下を逆さまにし、スタンドにセットすることで、安定した状態でスマートに、水筒のパッキンの紛失を防ぎながら、水筒を乾かすことができる
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が開口した一組の筒状体からなり、前記各筒状体は、中間仕切り棚を有し、前記筒状体は、それぞれ一方の開口端どうしで、連結可能であることを特徴とする乾燥器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水筒状の容器のパッキンの紛失を防ぎながら、水筒状の容器本体と水筒状の容器のふた部分と同じ場所で、水筒状の容器のパッキンなどの部品の洗浄後の乾燥を促すための乾燥器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水筒を洗浄して乾燥するまでの工程で、従来は水筒を、水筒本体と水筒のふた部分と、パッキンとに分解し、食器洗浄機または、スポンジなどを使って洗浄し、洗浄後、水切りラック、または、金属製である水筒本体の場合、水切りラックに先に置かれた陶器のお皿が欠けるのを避けるために、水筒本体は洗浄後、食卓の上などに乾いた布巾を敷き、その上に水筒本体を上下逆さまの状態にして置き、水筒のふた部分とパッキンは、洗浄後、水切りラックに別々に、特にパッキンは、紛失を防ぐために、小物専用のカゴにしまい、水切りラックに置いて乾燥させるのが一般的だ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3179779号
【0004】
【特許文献2】実用新案登録第3166273号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属製の水筒は、食器洗浄機で洗浄して、乾燥。または、スポンジなどを使って洗浄したのち、水切りラックに置いたり、または、他の陶器製の皿などに当たって、陶器製の食器の破損を避けるために、水切りラックには置かずに、テーブルの上に敷かれた乾いた布巾などの上に、上下逆さまの状態にして乾燥させるが、ただでさえ背の高い水筒は、上下逆さまの状態では、より不安定で、何かの弾みで倒れる危険性も高い。
一方、水筒のパッキンなどの小物は、上記の食器洗浄機用軽量小物類の容器のような、キッチン小物をまとめることができるかごに入れ、食器洗浄機で洗浄後乾燥。または、スポンジなどで水筒のパッキンを洗浄後、上記の食器洗浄機用軽量小物類の容器のようなキッチン小物をまとめることができるかごに入れ、水切りラックに置かれ、乾燥させることが多い。食器洗浄機用軽量小物類の容器には、水筒のパッキン以外の小物も一緒に入れられていることも多く、乾燥しにくい。そして、水筒のパッキンのような変形しやすい、より小さな部品は特に、食器洗浄機用軽量小物類の容器のかごの網目が大きい場合、何かの弾みで、水筒のパッキンなどの小物が、かごの外に飛び出し、乾燥後、食器を食器棚にしまうタイミングで、水筒のパッキンが、食器洗浄機や水切りラックの底に落ちているのを目にしたり、または紛失している事に後で気が付くのである。
金属製の水筒など、底の深い筒状の入れ物は、乾燥が完了するまでに、時間を要するため、水筒本体と水筒のパッキンの乾燥にかかる時間の違いから、水筒本体が乾燥した後に、水筒のふた部分に水筒のパッキンをいざ取り付けようとした時、水筒のパッキン以外の他の小物と一緒に、食器洗浄機用軽量小物類の容器からすでにパッキンを取り出して、後で取り付けようと、どこかにしまったが、その時にはすっかりその所在を忘れ、紛失しているという事実に気がつくという問題点が挙げられる。
先行技術では、上記に挙げた状況などから起こりうる、水筒のパッキンなどのより小さな小物の紛失を防ぐための考慮はされてこなかった。本発明はこれらの課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
両端が開口した一組の筒状体からなり、前記各筒状体は、中間仕切り棚を有し、前記筒状体は、それぞれ一方の開口端どうしで、脱着可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を、水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器の本体との間に、挟んだ状態で、洗浄後の乾燥を促す事により、水筒状の容器と同じ場所で水筒状の容器のパッキン部の乾燥ができ、水筒状の容器のパッキンの紛失という問題点が、解決に至りました。
【0008】
構造としては、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の側面及び、中間仕切り棚に、中間仕切り棚に入れた水筒状の容器のパッキンなどの小物が、中間仕切り棚及び一組の筒状体である乾燥器具側面の網目から落ちない程度の大きさと形状の通気口を、通気性が良くなるように、設けることにより、パッキンの紛失を防ぎながら、中に入れた水筒のパッキンの乾燥を促し、また、乾燥した後は、その通気のために開けた穴を通して、目視でパッキンの所在の確認ができ、また、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器本体に挟んだ状態で、そのまま食器棚や戸棚にしまえるので、例えば手洗い後、多少手が濡れていたりして、すぐに水筒状の容器のパッキンを中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具から取り出し、水筒状の容器のふた部分に取り付けるのをためらう時でも、水筒状の容器のパッキンを水筒状の容器の本体と水筒状の容器のふた部分と同じ場所で、保管することができるので、水筒状の容器のパッキンの洗浄後の乾燥から保管までを衛生的に行うのに適している。
【0009】
子供の行事などで水筒が必要になって、いざ水筒を食器棚や戸棚から取り出して、ふたを開けて確認した時に、取り付けたはずのパッキンがついてなくて、慌てることがなくなる。
【0010】
また、洗浄後に、金属製などの、しっかりと水筒を支えることができる構造のスタンドに、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を取り付けた状態の水筒状の容器を上下逆さまにして、上記のスタンドに取り付ければ、一体として、より早く乾燥を促すことができる。
上記のような状態で、テーブルの上などに、静置することができれば、水切りラックに置かれた、金属製などの水筒状の容器が他の陶器製の食器を傷つけることなく、またガラス製などの水筒状の容器では、お互いに傷つけ合う事なく、美的で、すっきりとスタイリッシュに、水筒状の容器の乾燥を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の乾燥器具を示す図である。
図2】水筒状の容器に乾燥器具をセットした図である。
図3】乾燥器具の構造を改良した別の乾燥器具の例である。
図4】水筒状の容器に乾燥器具(改良版)をセットした図である。
図5】乾燥器具(改良版)を縮めた状態図である。
図6】蛇腹構造の接合方法の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を、水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器の本体との間に挟んだ状態で、水筒状の容器の本体、水筒状の容器のふた部分、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の中に入れた、水筒状の容器のパッキンの洗浄後の乾燥を促す事により、水筒状の容器の本体と水筒状の容器のふた部分と同じ場所で水筒状の容器のパッキンの乾燥ができ、水筒状の容器のパッキンの紛失防止に役立てることができるものである。
【0013】
乾燥後も、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器の本体との間に挟んだ状態のまま、食器棚や、戸棚にしまうことができ、中に入れた水筒状の容器のパッキンを効率的に乾燥させるための通気口として設けられた穴から、水筒状の容器のパッキンの所在を目視でいつでも確認することができる。
【0014】
中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具は、食器洗浄機に対応できる素材や、形状であることが望ましい。水筒状の容器の使用後、水筒状の容器のパッキンをそのまま中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具に入れ、水筒状の容器のふたと本体と共に食器洗浄機に入れ、乾燥まで済んでも、食器洗浄機の中で、食器洗浄機の水流などをより、水筒状の容器のパッキンの向きが変わったりして、食器洗浄機で洗浄から乾燥までを完了してもまだ乾き足りない時でも、水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器本体の間にセットして、水筒状の容器のパッキンに触れることなく、追加で乾燥できるので、衛生的だ。
【0015】
図面の補足として、
(4)(5)は、接続することで、一組の筒状体を構成する接続部である。
(3)(6)は、それぞれ水筒状の容器のふた部分及び水筒状の容器本体に接続する接続部である。
【0016】
図2は、実際に水筒状の容器を乾燥させる際の状態図である。
水筒状の容器のふた(7)は、本発明の乾燥器具1Aの上端(3)と結合する。
水筒状の容器の本体(8)は、本発明の乾燥器具1Bの下端(6)と結合する。
【0017】
2Aと2Bの間に水筒状の容器のパッキンなどの小物(部品)が置かれて、乾燥することができる。
【0018】
(9)は、中間仕切り棚を一組の筒状体である乾燥器具から簡単に脱着するための仕組みである脱着用固定ツメである。この仕組みを設けることで、中間仕切り棚をはずした状態で洗浄ができ、乾燥器具を清潔に保つことができる。
【0019】
図で示す(3)(4)(5)(6)の接続部の脱着機構については、ねじ切りの構造であれば、安定感が出るが、あくまでも一例であって、プラスチックや樹脂系、シリコンゴムなどの材料で、差し込むなどして、はまる形をとり、固定することで、安定できれば、ねじ切りの構造に限らない。差し込み固定可能な構造や、他にも、シリコンラップや、耐震マットなどのような可とう性や粘着性のあるもの、すべらず、伸びるので、うまく結合することができる。他にもゴム製や磁石、マジックテープなど、ここに挙げた素材以外にも、弁当箱や容器などの、本体とふたの結合方法に用いられる方式であるなら、本発明の結合方式としても、利用可能であると考える。
図1は一例として、ねじ切りの脱着方法を示す図である。
【0020】
中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の側面(周囲)には、通気性を良くして、中に入れた水筒のパッキンを効率的に乾燥させるために、中に入れた水筒状の容器のパッキンが落ちない程度の大きさの通気口である穴を複数設ける。
中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の側面(周囲)の網目の模様は、網目状に限らず、通気性があり(水がたまらず)中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の中に入れられた、パッキンなどの部品が、落ちない形状の穴であれば、穴の形状に特にこだわりはない。通気性がある形状とする。
【0021】
中間仕切り棚の構造としては、より効率的に、水筒状の容器のパッキンを乾燥させるために、通気性が良くなるように、中間仕切り棚に置かれた水筒状の容器のパッキンが中間仕切り棚の網目の隙間から、落ちない程度の大きさの通気口である穴を複数設け、通気性が良くなるように配慮する。中間仕切り棚の棚裏の構造についても、効率よく水筒状の容器のパッキンの乾燥を促すために、水がたまらず、水切り機能を備えた構造とする。
中間仕切り棚の網目の模様は、網目状に限らず、通気性があり、中間仕切り棚の網目の隙間から、水筒のパッキンなどの部品が、落ちない形状と大きさの穴であれば、穴の形状や素材に特にこだわりはない。通気性があり、水がたまらず、水きり機能を有する形状とする。
中間仕切り棚は、一組の筒状体である乾燥器具そのものも洗浄しやすくするために、一組の筒状体である乾燥器具の内壁に図1で示すような、ツメなどの仕組みを設け、簡単に脱着可能な構造が望ましい。
【0022】
中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の側面の一部に、蛇腹機能を取り付けた例も、提案する。蛇腹機能、つまり、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具に、上下方向に、伸びたり縮んだりするような構造を設けることによって、中に入れた水筒状の容器のパッキンを乾燥する時には、上下方向に伸ばし、効率的な乾燥を促すことができ、水筒状の容器本体、水筒状の容器のふた部分、水筒状の容器のパッキンが乾燥した後は、今度は上下方向に縮められることで、高さが変えられ、収納時の省スペースという点において配慮した。
【0023】
図面の補足として、
(13)(14)は、接続することで一組の筒状体を構成する接続部である。
(12)(15)は、それぞれ水筒状の容器のふた部分及び水筒状の容器本体に接続する蛇腹機能を持つ接続部である。
図4は、実際に蛇腹機能を設けた乾燥器具を取り付けた水筒状の容器を乾燥させる際の状態図である。
水筒状の容器のふた部分(16)は、本発明の乾燥器具(改良版)10Aの上端(12)と結合する。
水筒状の容器本体(17)は、本発明の乾燥器具(改良版)10Bの下端(15)と結合する。
11Aと11Bの間に水筒状の容器のパッキンなどの小物(部品)が置かれて、乾燥することができる。
(18)は、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具(改良版)の中間仕切り棚を一組の筒状体である乾燥器具から簡単に脱着するための仕組みである脱着用固定ツメである。この仕組みを設けることで、中間仕切り棚をはずした状態で洗浄ができ、乾燥器具を清潔に保つことができる。
【0024】
改良版の結合部の構造については、蛇腹の構造を活かすために、シリコンなどの可とう性や粘着性のあるもので、水筒状の容器のふた部分と水筒状の容器の本体に、張り付く構造などでも、結合させることができる。
(13)(14)の結合方法については、図6にも示したように、通気口にもなる、丸く開けた穴に、結合部の周囲に、バランス良く、丸く開けた穴からとびだす、凸構造(ポッチ)(19)を接続部(13)に設け、(13)(14)の結合部が簡単に別々にならない仕組みを設ける。凸構造(ポッチ)を設けるのは、(13)に4~5列分だけで、残りの場所は、接続部(13)(14)の穴が重なり、通気性が良くなるように、上記の凸構造が納まる、接合できる穴を設ける。蛇腹構造の結合部に設けられる結合するための仕組みであり、同時に、凸構造(ポッチ)と結合しなかった穴は、通気のための通気口となる。
もちろん他にも、蛇腹の構造を邪魔しない、結合部が簡単に別々にならない結合方式なら結合方法として、特にこだわりはない。
【0025】
中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具(改良版)の上記に挙げた内容以外の、乾燥機能についての構造や効果、その他については、中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具の構造や効果に準ずる。
【0026】
スタンドについては、水筒に中間仕切り棚を有する一組の筒状体である乾燥器具を取り付けた状態で、逆さまにしてスタンドに取り付けても、ふらつかないしっかりとした構造の、専用のもあるが、市販で売られているボトルスタンドなどを提案する。
【0027】
図2の状態を、スタンドを使い、上下逆さまの状態にして、スタンドに固定することで、水筒状の容器内の水切れも早くなり、効率的に乾燥させることができる。
【0028】
また、図2の状態から、逆さまにしてスタンドにセットすることで、水筒のパッキンなどの部品が、散逸することなく安全に乾燥でき、乾燥後は、元の図2の状態にして、そのまま戸棚などにしまえる。
【産業上の利用可能性】
水筒状の容器の洗浄後の乾燥に適しています。
【符号の説明】
【0029】
1A、1B 乾燥器具
2A、2B 中間仕切り棚
3 接続部
4 接続部
5 接続部
6 接続部
7 水筒状の容器のふた
8 水筒状の容器本体
9 脱着用固定ツメ
【0030】
10A、10B 乾燥器具
11A、11B 中間仕切り棚
12 接続部
13 接続部
14 接続部
15 接続部
16 水筒状の容器のふた
17 水筒状の容器本体
18 脱着用固定ツメ
19 蛇腹構造の結合部の凸構造(ポッチ)
20 蛇腹構造の結合部の凸構造(ポッチ)が納まるための丸く開けられた穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6