(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125266
(43)【公開日】2024-09-18
(54)【発明の名称】スマートセンサが統合されたコンピュータ断層撮影システムのスマート点検のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61B 6/03 20060101AFI20240910BHJP
【FI】
A61B6/03 533B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024017539
(22)【出願日】2024-02-08
(31)【優先権主張番号】18/112,342
(32)【優先日】2023-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】319011672
【氏名又は名称】ジーイー・プレシジョン・ヘルスケア・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ゴータム・マジ
(72)【発明者】
【氏名】スーラジ・エイ・コーラム
(72)【発明者】
【氏名】ダーヴァル・プラヴィンバイ・ダンガシヤ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】スマートセンサが統合されたコンピュータ断層撮影システムを提供する。
【解決手段】コンピュータ断層撮影(CT)イメージングシステムは、ボア78を有し、回転軸を中心に回転可能なガントリ80を含んでいる。また、撮影される被検体を移動するテーブル76、前記ガントリに取り付けられ、X線ビームを放射するように構成された放射線源86を含む。更に、CTイメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合された1つ又は複数のスマートセンサを含み、該スマートセンサは、前記CTイメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている。CTイメージングシステムは、更に、前記1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取り、前記1つ又は複数のスマートセンサからのフィードバックに基づいて前記CTイメージングシステムの点検のスケジュールを調整するように構成されたコントローラを含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ断層撮影(CT)イメージングシステムであって、
ボアを有し、回転軸を中心に回転可能なガントリ、
撮影される被検体が、前記ガントリのボアに入る、及び前記ガントリのボアから出るように、撮影される被検体を移動するテーブル、
前記ガントリに取り付けられ、X線ビームを放射するように構成された放射線源、
前記放射線源から放射された前記X線ビームを検出するように構成された検出器、
前記CTイメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合された1つ又は複数のスマートセンサであって、前記1つ又は複数のスマートセンサは、前記CTイメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている、1つ又は複数のスマートセンサ、及び
前記1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取り、前記1つ又は複数のスマートセンサからのフィードバックに基づいて前記CTイメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整するように構成されたコントローラ
を含む、CTイメージングシステム。
【請求項2】
1つ又は複数のスマートセンサは、前記CTイメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合された複数のスマートセンサを含み、前記複数のスマートセンサは、前記CTイメージングシステムに関連する複数の異なる状態を監視するように構成されている、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項3】
前記CTイメージングシステムはガントリ筐体を含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは、前記ガントリ筐体内又は前記テーブル内に配置されたダスト蓄積センサを含み、前記ダスト蓄積センサは、前記ガントリ筐体内又は前記テーブル内の塵埃の蓄積を測定し、塵埃の蓄積が予め定義された塵埃蓄積閾値を超えた場合に、前記コントローラにアラート信号を提供するように構成されている、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項4】
前記CTイメージングシステムはガントリ筐体を含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは前記ガントリ筐体内に配置された動物プレゼンスセンサを含み、前記動物プレゼンスセンサは前記ガントリ筐体内の動物の存在を検出するように構成されている、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項5】
前記動物プレゼンスセンサが、前記ガントリ筐体内の動物の動きを検出するように構成されたパッシブ赤外線モーションセンサを含む、請求項4に記載のCTイメージングシステム。
【請求項6】
前記CTイメージングシステムは、前記ガントリ筐体内に配置された阻止システムであって、前記動物が前記ガントリ筐体から離れるようにするための阻止手段を提供するように構成された阻止システムを含み、前記動物プレゼンスセンサは、前記ガントリ筐体内に前記動物の存在を検出したことに応答して、前記阻止システムに前記阻止手段を提供させるための信号を供給するように構成されている、請求項4に記載のCTイメージングシステム。
【請求項7】
前記阻止システムは、前記動物が前記ガントリ筐体から離れるようにするための超音波を放出するように構成された超音波振動子を含む、請求項6に記載のCTイメージングシステム。
【請求項8】
前記阻止システムは、前記動物が前記ガントリ筐体から離れるようにするための光を発するように構成された発光システムを含む、請求項6に記載のCTイメージングシステム。
【請求項9】
前記動物プレゼンスセンサは、前記ガントリ筐体内の動物の存在を検出したことに応答して、前記コントローラにアラート信号を提供するように構成されている、請求項4に記載のCTイメージングシステム。
【請求項10】
前記CTイメージングシステムはガントリ筐体を含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは、前記ガントリ筐体内に配置された煙センサ及び火災センサの両方を含み、前記煙センサは前記ガントリ筐体内の煙の存在を検出するように構成され、前記火災センサは前記ガントリ筐体内の火炎の存在を検出するように構成され、前記ガントリ筐体内の煙及び火炎のいずれかを検出することに応答して、前記コントローラにアラート信号を提供する、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項11】
前記コントローラは、前記アラート信号に応答して前記CTイメージングシステムをオフにする信号を提供するように構成されている、請求項10に記載のCTイメージングシステム。
【請求項12】
前記CTイメージングシステムはガントリ筐体を含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは、前記ガントリ筐体内に配置された油漏れセンサを含み、前記油漏れセンサは、前記ガントリ筐体内の油漏れの存在を検出し、前記ガントリ筐体内の油漏れの検出に応答して、前記コントローラにアラート信号を提供するように構成されている、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項13】
前記油漏れセンサは、光学的な油漏れセンサ又は油漏れ感知ケーブルを含む、請求項12に記載のCTイメージングシステム。
【請求項14】
前記CTイメージングシステムはガントリ筐体を含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは前記ガントリ筐体と前記テーブルの両方に統合されたデジタル傾斜計を含み、前記デジタル傾斜計は、前記ガントリ筐体と前記テーブルの両方が前記CTイメージングシステムが位置する面に対して水平であるかどうかを判断するように構成され、前記デジタル傾斜計は、前記ガントリ筐体又は前記テーブルのいずれかが前記面に対して水平でないと決定したことに応答して、前記コントローラにアラート信号を提供するように構成されている、請求項1に記載のCTイメージングシステム。
【請求項15】
複数の医用イメージングシステムを監視及び点検するためのシステムであって、
前記複数の医用イメージングシステムと通信可能に構成されたコントローラであって、前記複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に1つ又は複数のスマートセンサが統合されており、前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている、コントローラを含み、前記コントローラは、
プロセッサ実行可能ルーチンをエンコードするメモリ、及び
前記メモリにアクセスし、前記プロセッサ実行可能ルーチンを実行するように構成されたプロセッサであって、前記ルーチンは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取ること、及び
各医用イメージングシステムの1つ又は複数のスマートセンサから受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整する
ことを実行させる、プロセッサ
を含む、システム。
【請求項16】
前記コントローラは、前記複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムから遠隔に配置されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ルーチンは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記それぞれのフィードバックに基づいて、前記複数の医用イメージングシステムのうちの特定の医用イメージングシステムの特定の構成要素の起こり得る故障を予測させ、前記特定の構成要素の故障が起こる前に前記特定の構成要素を交換するための点検のスケジュールを立てることを実行させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
複数の医用イメージングシステムを監視し点検するための方法であって、
プロセッサが、複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムの1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取ることであって、各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合されており、前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている、フィードバックを受け取ること、及び
前記プロセッサによって、各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサから受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整すること
を含む、方法。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムから遠隔に配置されたコントローラに配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記プロセッサによって、前記それぞれのフィードバックに基づいて、前記複数の医用イメージングシステムのうちの特定の医用イメージングシステムの特定の構成要素の起こり得る故障を予測することと、前記プロセッサによって、前記特定の構成要素の故障が起こる前に前記特定の構成要素を交換するための点検のスケジュールを立てることとを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、イメージングシステムに関し、より詳細には、スマートセンサが統合されたコンピュータ断層撮影システムのスマート点検のシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ断層撮影(CT)では、X線放射線が、撮影対象の物体又は被検体(例えば、人間の患者、手荷物、又は他の物体)に照射され、放射線の一部が検出器に入射し、画像データが収集される。デジタルX線システムでは、光検出器が、検出器面の離散的な画素領域に入射した放射線の量又は強度を表す信号を生成する。そして、この信号を処理して画像を生成し、この画像は、閲覧できるように表示することができる。このようなシステムによって生成された画像では、被検体の体内の内部構造及び器官を識別し検査することができる。CTイメージングシステムでは、検出器アレイは、一連の検出器素子又はセンサを含み、ガントリが撮影されている被検体又は物体の周囲を変位するときに様々な位置から同様の信号を生成し、これによって、ボリュメトリック画像の再構成をすることができる。
【0003】
CTイメージングシステムの点検は、CTイメージングシステムが期待通りの動作を維持するために非常に重要である。通常、CTシステムの点検は3か月又は4か月ごとに計画される。しかし、この計画された点検は、特定のCTイメージングシステムが早めに保守点検を必要とする場合、又は特定のCTイメージングシステムが点検なしでも長く使用できる場合(すなわち、この場合は点検は不必要であると考えられる)については考慮されていない。CTイメージングシステムの中には、他のCTイメージングシステムよりも頻繁に使用されるものがある。さらに、点検では確認できない可能性のものがあり得る。
【発明の概要】
【0004】
出願当初の特許請求された主題の範囲に対応する特定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は、特許請求される主題の範囲を限定することを意図するものではなく、これらの実施形態は、主題の可能な形態の簡単な要約を提供することのみを意図している。実際、本主題は、以下に示す実施形態に類似する又は以下に示す実施形態とは異なる様々な形態を包含することができる。
【0005】
一実施形態では、コンピュータ断層撮影(CT)イメージングシステムが提供される。CTイメージングシステムは、ボアを有し、回転軸を中心に回転可能なガントリを含んでいる。また、CTイメージングシステムは、撮影される被検体が、前記ガントリのボアに入る、及び前記ガントリのボアから出るように、撮影される被検体を移動するテーブルを含む。CTイメージングシステムは、更に、前記ガントリに取り付けられ、X線ビームを放射するように構成された放射線源を含む。CTイメージングシステムは、更に、前記CTイメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合された1つ又は複数のスマートセンサを含み、前記1つ又は複数のスマートセンサは、前記CTイメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている。CTイメージングシステムは、更に、前記1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取り、前記1つ又は複数のスマートセンサからのフィードバックに基づいて前記CTイメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整するように構成されたコントローラを含む。
【0006】
別の実施形態では、複数の医用イメージングシステムを監視及び点検するためのシステムが提供される。本システムは、前記複数の医用イメージングシステムと通信可能に構成されたコントローラを含み、前記複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に1つ又は複数のスマートセンサが統合されており、前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている。前記コントローラは、プロセッサ実行可能ルーチンをエンコードするメモリを含んでいる。また、前記コントローラは、前記メモリにアクセスし、前記プロセッサ実行可能ルーチンを実行するように構成されたプロセッサを含んでおり、前記ルーチンは、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに複数の動作を実行させる。これらの動作には、各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取ることが含まれている。また、これらの動作には、各医用イメージングシステムの1つ又は複数のスマートセンサから受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整することを含む。
【0007】
更なる実施形態では、複数の医用イメージングシステムを監視し点検するための方法が提供される。本方法は、プロセッサが、複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムの1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取ることであって、各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合されており、前記1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成されている、フィードバックを受け取ることを含む。また、本方法は、前記プロセッサによって、各医用イメージングシステムの前記1つ又は複数のスマートセンサから受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステムの点検のスケジュールを立てる又は調整することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
開示された対象のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明を添付図面を参照しながら読むと、更に理解するようになる。図面において、同様の符号は図面全体を通じて同様の構成要素を表す。
【
図1】本明細書に記載されたコンピュータ断層撮影(CT)イメージングシステムを絵画的に示した図とブロック図が組み合わされている。
【
図2】本開示の態様による、統合されたスマートセンサを有する医用イメージングシステムの概略図である。
【
図3】本開示の態様による、医用イメージングシステムに統合されたスマートセンサの種類の概略図である。
【
図4】本開示の態様による、阻止システム(例えば、超音波センサ)に結合された動物プレゼンスセンサの概略図である。
【
図5】本開示の態様による、阻止システム(例えば、光源)に結合された動物プレゼンスセンサの概略図である。
【
図6】本開示の態様に従って、医用イメージングシステムの構成要素が(例えば、デジタル傾斜計により)正しく水平にされた状態における患者の撮影の概略図である。
【
図7】本開示の態様に従って、医用イメージングシステムの構成要素が(例えば、デジタル傾斜計がないことから)誤ってレベル調整された状態における患者の撮影の概略図である。
【
図8】本開示の態様による、複数の医用イメージングシステムを監視する及び点検するためのシステムの概略図である。
【
図9】本開示の態様による、複数の医用イメージングシステムを監視する及び点検するための方法である。
【
図10】開示された技術を使用するのに適した磁気共鳴イメージング(MRI)システムの概略図である。
【
図11】開示された技術を使用するのに適した核医学イメージングシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、1つ又は複数の具体的な実施形態が説明されている。これらの実施形態は簡潔に説明することが試みられており、実際の実装の全ての特徴が本明細書に記載されているとは限らない。どのような実際の実装の開発でも、様々なエンジニアリングプロジェクト又はデザインプロジェクトのように、実装に固有の多数の決定を実行して、開発者の特定の目標(実装によって異なると考えられるシステム関連の制約及びビジネス関連の制約の順守など)を達成しなければならないことを理解すべきである。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかるかもしれないが、本開示の利益を有する当業者にとっては、日常的な、設計、製作、及び製造の業務であることを理解すべきである。
【0010】
本対象の様々な実施形態の要素を導入する場合、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」、「この(the)」、及び「前記(said)」は、その要素が1つ又は複数存在することが意図されている。用語「含む、備える、有する(comprising)」、「含む、備える、有する(including)」、及び「含む、備える、有する(having)」は、包括的であることが意図されており、列挙された要素以外の追加の要素が存在してもよいことを意味している。さらに、以下の説明における数値例は、非限定的であることが意図されており、したがって、追加の数値、範囲、及び百分率は、開示される実施形態の範囲内である。
【0011】
以下の説明の態様は、医用又はヘルスケアのイメージングの状況で説明されているが、本技術はこのような医用の状況に限定されないことが理解されるべきである。実際、このような医学的な状況の実施例を提供し説明をするのは、単に、現実の実施例及び応用例を提供することによって説明を容易にするためである。しかしながら、本アプローチは、製造された部品又は商品の非破壊検査(すなわち、品質管理又は品質検査の用途)及び/又はパッケージ、箱、荷物等の非侵襲的検査(すなわち、セキュリティ又はスクリーニングの用途)に使用される産業用CTにおける断層画像再構成等の他の状況でも利用することができる。一般に、本アプローチは、CTイメージングシステムを利用するあらゆるイメージング又はスクリーニングの状況で有益である。
【0012】
現在、CTシステム(及び他の医用イメージングシステム)は、システムの状態の事前知識をそれほど持たずに、一定の間隔で定期的に点検されている。このシナリオでは、前回の定期メンテナンスからそれほど使用されておらず、まだ正常に動作している医用イメージングシステムは、点検の必要がない場合でも、フィールドエンジニアによって計画通りに点検されることになる。その結果、顧客は間接費を負担することになり、顧客はイメージングシステムの利用で多忙なスケジュールを抱えているときに、定期メンテナンスのためにイメージングシステムに不必要なダウンタイムを発生させることになる。また、サービスプロバイダが、利用可能な資源を必要のない定期メンテナンスのために使用することも有効なことではない。別のシナリオでは、潜在的な問題が、予定していた予防保守よりも前に、医用イメージングシステムで発生し始めることがあるが、これは、事前対策の(そして、予定していたよりも早い)メンテナンス又は点検によって回避できる場合がある。
【0013】
本開示は、スマートセンサが統合されたCTイメージングシステム(又は他の医用イメージングシステム)のスマート点検のシステム及び方法の実施形態を提供する。特に、複数のCTイメージングシステムは、コントローラ(例えば、複数のCTイメージングシステムの各CTイメージングシステムから遠隔に位置する集中コントローラ)に結合されている。各CTイメージングシステムは、CTイメージングシステムの1つ又は複数の構成要素に統合された1つ又は複数のスマートセンサ(すなわち、物理的環境から入力を取り込み、内蔵された計算資源を使用して、特定の入力を検出すると予め定義された機能を実行し、次にデータを処理してから送るデバイス)を含む。1つ又は複数のスマートセンサは、CTイメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視するように構成される。特定の実施形態では、それぞれのCTイメージングシステムは、異なる状態を測定するように構成された異なるタイプの複数のスマートセンサを含むことができる。例えば、スマートセンサとしては、塵埃の蓄積を測定するためのダスト蓄積センサ、煙の存在を検出するための煙センサ、炎の存在を検出するための火災センサ、動物の存在を検出するための動物プレゼンスセンサ、油漏れの存在を検出するための油漏れセンサ、ガントリ筐体及び/又はテーブルがCTイメージングシステムが配置される面に対して水平であるかどうかを判断するためのデジタル傾斜計、及びCTイメージングシステムの構成要素(例えば、ガントリ)の過度の振動を検出する振動センサ(例えば、加速度計)がある。スマートセンサは、CTイメージングシステムの様々な構成要素(例えば、ガントリ、ガントリ筐体、テーブル等)に又は構成要素の内部に配置することができる。スマートセンサは、1つ又は複数の状態のフィードバック(例えば、信号)をコントローラに直接的に又はコントローラに(例えば、CTイメージングシステムのそれぞれのオペレータコンソールを通じて)間接的に提供することができる。コントローラは、このフィードバックを利用して、各CTイメージングシステムから受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各CTイメージングシステムの点検(例えば、メンテナンス)のスケジュールを立てる又は調整することができる。特定の実施形態では、点検又はメンテナンスは、一定の間隔ではなく、必要に応じてスケジュールを立てることができる。特定の実施形態では、コントローラは、CTイメージングシステムに統合されたスマートセンサからのそれぞれのフィードバックに基づいて、特定のCTイメージングシステムの特定の構成要素の起こり得る故障を予測し、特定の構成要素の故障が起こる前に特定の構成要素を交換するために、点検又はメンテナンスのスケジュールを立てることができる。
【0014】
開示された実施形態は、定期メンテナンスの代わりにスマートメンテナンスを提供することができる。また、開示された実施形態は、各CTイメージングシステムの点検コストを低減し、ダウンタイムを低減する。開示された実施形態は、一元化された場所で監視し、点検(又はメンテナンス)のスケジュールを立てることを更に含む。一元化された監視場所では、データ及び部品故障データを使用してシステムにアクセスすることができ、これにより、いずれかの部品又は追加の部品が故障した場合に、更に良いトラブルシューティングを実現することができる。開示された実施形態では、更に、サービスプロバイダが、複数のCTイメージングシステムを点検するための資源をより効果的に管理することができる。
【0015】
以下では、CTイメージングシステムに関して開示された実施形態について説明するが、本明細書に記載された技術は他のタイプのイメージングシステムにも適用することができる。例えば、開示された技術は、磁気共鳴イメージング(MRI)システム、又は核医学イメージングシステム(陽電子放出断層撮影(PET)イメージングシステム又は単一光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)システムなど)に適用することができる。開示された技術は、上記の医用イメージングモダリティの組合せを有する医用イメージングシステムにも適用することができる。例えば、1つ又は複数のスマートセンサは、これらの医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素(例えば、ガントリ、ガントリ筐体、テーブル等)にも統合することができる。
【0016】
前述のことを念頭に置いて
図1を参照すると、一例として、コンピュータ断層撮影(CT)イメージングシステム10が示されている。以下により詳細に説明されるように、CTイメージングシステム10の1つ又は複数の構成要素に1つ又は複数のスマートセンサを統合して、CTイメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態を監視することができる。これらのスマートセンサからのフィードバックは、コントローラ(例えば、集中コントローラ又は遠隔コントローラ)に提供され、コントローラは、CTイメージングシステム10に対して実行されるべき点検又はメンテナンスのスケジュールを立てる又は調整する。CTイメージングシステム10はガントリ12を含む。ガントリ12はX線源14を有しており、X線源14は、ガントリ12の反対側の検出器アセンブリ15に向けてX線ビーム16を照射する。X線源14はX線ビーム16を照射し、X線ビーム16は、X線ビーム16のサイズ及び形状を決定する前置コリメータアセンブリ13を通過する。検出器アセンブリ15は、コリメータアセンブリ18(後置コリメータアセンブリ)、複数の検出器モジュール20(例えば、複数の検出器素子又はセンサ)、及びデータ収集システム(DAS)32を含んでいる。複数の検出器モジュール20は、撮影される被検体又は物体22を透過した照射X線を検出し、DAS32は、データを後処理のためにデジタル信号に変換する。従来のシステムにおける各検出器モジュール20は、入射X線ビーム、従って、被検体又は物体22を通過する際に減衰したビームの強度を表すアナログ電気信号を生成する。X線投影データを取得するためのスキャンの間、ガントリ12とガントリ12に搭載された構成要素は、撮影ボリュームに対する複数のビュー角度から減衰データを収集するように回転中心25(例えば、アイソセンタ)を中心に回転する。
【0017】
ガントリ12の回転及びX線源14の動作は、CTイメージングシステム10の制御システム26によって管理される。制御システム26は、X線源14に電力及びタイミング信号を供給するX線コントローラ28と、前置コリメータ13のアパチャの長さ及び幅(従って、X線ビーム16のサイズ及び形状)を制御するコリメータコントローラ29と、ガントリ12の回転速度及び位置を制御するガントリモータコントローラ30とを含む。画像再構成器34は、DAS32からサンプリングされデジタル化されたX線データを受け取り、高速画像再構成を実行する。再構成された画像はコンピュータ36への入力として利用され、コンピュータ36は画像を記憶装置38に記憶する。また、コンピュータ36は、オペレータから、コンソール40を通じて、コマンド及び走査パラメータを受け取る。オペレータは、接続されたディスプレイ42により、コンピュータ36からの再構成画像及び他のデータを観察することができる。オペレータから供給されたコマンド及びパラメータは、コンピュータ36によって、DAS32、X線コントローラ28、コリメータコントローラ29、及びガントリモータコントローラ30に制御信号及び情報を供給するために使用される。さらに、コンピュータ36は、テーブルモータコントローラ44を動作させ、テーブルモータコントローラ44は、被検体22とガントリ12を位置決めするために電動テーブル46を制御する。特に、テーブル46は、被検体22がガントリ開口部又はボア48を通過するように移動させる。
【0018】
図2は、統合されたスマートセンサ52を有する医用イメージングシステム50の概略図である。医用イメージングシステム50は、CTイメージングシステム(例えば、
図1のCTイメージングシステム10)であってもよいし、MRIイメージングシステム(例えば、
図10のMRIイメージングシステム200)であってもよいし、核医学イメージングシステム(例えば、
図11の核医学イメージングシステム1000)であってもよい。特定の実施形態では、医用イメージングシステム50は、これらのタイプのイメージングモダリティの組み合わせとすることができる。図示されているように、医用イメージングシステム50は、スマートセンサ52が統合された1つ又は複数の構成要素54を含む。特定の実施形態では、スマートセンサ52は構成要素54に結合されている。特定の実施形態では、スマートセンサ52は構成要素54内に配置されている。特定の実施形態では、単一のスマートセンサ52を特定の構成要素54と統合することができる。特定の実施形態では、同じタイプ又は異なるタイプの(即ち、異なる状態を測定する又は検出するための)複数のスマートセンサ52が、特定の構成要素54と統合されてもよい。特定の実施形態では、医用イメージングシステム50の単一の構成要素54は、(同じタイプ及び/又は異なるタイプの)1つ又は複数のスマートセンサ52を統合したものかもしれない。特定の実施形態では、医用イメージングシステム50の複数の構成要素54は、(同じタイプ及び/又は異なるタイプの)1つ又は複数のスマートセンサ52を統合したものかもしれない。医用イメージングシステム50の、1つ又は複数のスマートセンサ52が統合された構成要素54の例としては、ガントリ、ガントリ筐体、X線源(例えば、X線管)、配電ユニット、テーブル、又は任意の他の構成要素54がある。構成要素54は、医用イメージングシステム50のサブシステムの一部であってもよい。
【0019】
図3は、
図2の医用イメージングシステム(例えば、医用イメージングシステム50)内に統合されたスマートセンサ52の種類の概略図である。スマートセンサ52は、ダスト蓄積センサ56を含んでいる。医用イメージングシステム内に過度の塵埃があると、部品が早期に故障する恐れがある(例えば、導電性の塵埃によって、2つの高電圧点の間のクリアランスが減少し、プリント回路基板の短絡故障が生じる)。医用イメージングシステム内の塵埃は、外部的な及び/又は内部的なの理由又は発生源に起因すると考えられる。外部的な理由の例としては、(医用イメージングシステムが配置されている)スキャンルームがほこりっぽく定期的に清掃されていない、患者が靴を履いてスキャンルームに入る、及び/又は患者入口ドアにカーテンが掛かっていない、などが挙げられる。内部的な理由の例としては、システムの使用率が高いために、スリップリングのカーボンブラシの先端が擦れて、スリップリング及びその周辺にカーボンが堆積することが考えられる。
【0020】
ダスト蓄積センサ56は、塵埃の蓄積を測定するように構成されている。特定の実施形態では、ダスト蓄積センサ56は、測定値を予め定義された塵埃蓄積閾値と比較し、塵埃の蓄積が予め定義された塵埃蓄積閾値を超えた場合に、アラート信号を集中コントローラに(例えば、集中コントローラと通信している医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールに提供するように構成されている。特定の実施形態では、ダスト蓄積センサ56は、塵埃の蓄積を測定し、集中コントローラ(又はそれぞれのオペレータコンソール)は、塵埃蓄積閾値との比較を実行し、(塵埃の蓄積が予め定義された塵埃蓄積閾値を超えると)アラートを生成する。ダスト蓄積センサは、塵埃によって医用イメージングシステム又は医用イメージングシステムのサブシステムに生じる恐れのある潜在的なリスクを軽減する。塵埃蓄積パターンをリアルタイムで追跡し理解することにより、予防的な点検(又はメンテナンス)をすることができ、資源を効率的に利用することができる。ダスト蓄積センサ56は、部品及びその表面の塵埃が検出されるように、医用イメージングシステムのガントリ筐体、患者テーブル、及び/又は配電ユニット内に配置することができる。
【0021】
ダスト蓄積センサ56は、どのようなタイプの塵埃蓄積センサであってもよい。特定の実施形態では、ダスト蓄積センサ56は、塵埃の蓄積を検出する光学感知センサとすることができる。例えば、ダスト蓄積センサ56としては、ダストセンサモジュール内に光学的に配置された光センサ及び赤外発光ダイオード(IR LED)とすることができる。光センサは、空気中の塵埃粒子で反射したIR LED光線を検出する。
【0022】
スマートセンサ52は、煙センサ58及び火災センサ60も含んでいる。特定の実施形態では、医用イメージングシステムは煙センサ58と火災センサ60の両方のセンサを含む。煙センサ58及び/又は火災センサ60は、医用イメージングシステムのガントリの筐体内に配置することができる。特定の障害の状態により、医用イメージングシステム内で火災や煙が発生することがある。煙センサ58は煙の存在を検出するように構成されている。火災センサ60は(火災を示す)炎の存在を検出するように構成されている。煙センサ58は、煙の存在が検出されると、集中コントローラ(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールにアラート信号を提供するように構成されている。また、火災センサ60は、火炎の存在が検出されると、集中コントローラ(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールにアラート信号を提供するように構成されている。特定の実施形態では、集中コントローラは、煙センサ58及び/又は火災センサ60からのアラート信号に応答して、医用イメージングシステムをオフにさせる信号を(例えば、医用イメージングシステムのオペレータコンソールに)提供するように構成される。特定の実施形態では、医用イメージングシステムのオペレータコンソールは(集中コントローラと通信する前に)、煙センサ58及び/又は火災センサ60からのアラート信号に応答して、医用イメージングシステムをオフにすることができる。火災及び煙を早期に検出すると、医用イメージングシステムが直ちにシャットダウンし、(集中コントローラとの通信を通じて)致命的な故障が回避され、したがって、安全性を確保することができる。
【0023】
特定の実施形態では、煙センサ58はガスセンサとすることができる。たとえば、煙センサは、空気中の液化石油ガス、煙、アルコール、プロパン、水素、メタン、及び一酸化炭素の濃度を感知するように構成されたMQ2ガスセンサモジュールとすることができる。MQ2ガスセンサモジュールは、ケミレジスタとして知られる金属酸化物半導体のタイプのガスセンサで、ガスが感知材料に接触したときの感知材料の抵抗変化に基づいて検出する。単純な分圧器回路網を使用して、ガスの濃度を検出することができる。
【0024】
特定の実施形態では、火災センサ60は、火元又は他の任意の明るい光源を検出することができる小型の電子機器である。火災センサ60は、火元又は光源の炎から放射される760ナノメートル(nm)から1100nmの間の赤外線波長を検出するように構成される。
【0025】
スマートセンサ52は、さらに、動物プレゼンスセンサ62を含んでいる。時には、齧歯動物が医用イメージングシステムに侵入して、サブシステム(例えば、スリップリングブラシブロック)の短絡を引き起こし、その結果、医用システムが故障することが観察されている。これを回避するためには、齧歯動物(又は昆虫等の他の動物)が医用イメージングシステム(例えば、ガントリ筐体)内に侵入したことを見つけ出して、必要な措置がとれるように、医用イメージングシステム内に動物プレゼンスセンサ62を設けることが重要である。特定の実施形態では、動物プレゼンスセンサ62は、医用イメージングシステムのガントリ筐体の内部に配置される。動物プレゼンスセンサ62は、医用イメージングシステムの構成要素内の動物(例えば、齧歯動物、昆虫等)の存在を検出し、トリガ(例えば、アラート信号又は阻止手段)を起動させるように構成されている。特定の実施形態では、動物プレゼンスセンサ62は、動物の存在が検出されると、集中コントローラ(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールにアラート信号を供給するように構成される。
【0026】
特定の実施形態では、動物プレゼンスセンサ62は動きセンサである。例えば、動物プレゼンスセンサ62は、医用イメージングシステムの構成要素内の動物の動きを検出し、トリガを起動するように構成されたパッシブ赤外線動きセンサとすることができる。パッシブ赤外線動きセンサは、2つのスロットによって赤外線を検出するように構成することができる。動物が動きセンサの前を通過すると、2つのスロットのうちの一方のスロットが最初に動きを検出し、検出可能な差分を作り出す。人間、動物、及び無生物であっても、一定量の赤外線を放射する。人間、動物、及び無生物が放射する赤外線の量は、体又は物体の暖かさ及び物質組成に関係する。パッシブ赤外線センサを医用イメージングシステムの構成要素内に配置することで、パッシブ赤外線センサは動物の存在を検知し、アラーム信号又は阻止手段を起動することができます。
【0027】
特定の実施形態では、動物プレゼンスセンサ62は、構成要素54(例えば、ガントリ筐体)内に配置され、
図4及び
図5に示すように、阻止システム64に結合する及び/又は阻止システム64と(例えば、オペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)通信することができる。阻止システム64は、動物をイメージングシステムの構成要素54から離すための阻止手段を提供するように構成される。特定の実施形態では、阻止システム64は、動物(例えば、齧歯動物)を追い払うことができる超音波を発するように構成された超音波トランスデューサ66(
図4に示されている)を含んでいる。齧歯動物は、20キロヘルツ(kHz)よりも大きいノイズを好まない。齧歯動物の耳は敏感であるので、この強力波によって刺激される。周波数が20kHzを超える音は超音波と呼ばれる。人間には高すぎて聞こえない。人間は約20Hzから20kHzの周波数範囲の音を感知することができる。特定の実施形態では、阻止システム64は、動物を追い払う光源68(
図5に示す)から光を発するように構成されている。
【0028】
図3に戻ると、スマートセンサ52はさらに油漏れセンサ70を含んでいる。油漏れセンサ70は、医用イメージングシステムの構成要素に油漏れがあることを検出するように構成される。特定の実施形態では、油漏れセンサ70は、ガントリ筐体内に配置される(例えば、フロントカバー及び/又は底部)。特定の実施形態では、油漏れセンサ70は、放射線源(例えば、X線管)の周囲に配置することができる。特定の実施形態では、油漏れセンサ70は、油漏れの存在が検出されると、集中コントローラに(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールにアラート信号を提供するように構成されている。
【0029】
特定の実施形態では、油漏れセンサ70は光学的なセンサである。例えば、油漏れセンサ70は、全反射の原理に基づいた動作モードを有する。例えば、油漏れセンサ70は、プラスチック(例えば、ポリスルホン)ドーム内に収容される発光ダイオード(LED)及びフォトトランジスタを含む。液体が存在しない場合、LEDからの光はドームからフォトトランジスタに内部反射する。液体がドームを覆うと、ドームと油の境界の有効屈折率が変化し、LEDからの一部の光が漏れる。そのため、フォトトランジスタによって受光される光量が減少し、液体(例えば、油)が存在していることを示す。
【0030】
特定の実施形態では、油漏れセンサ70は油漏れ感知ケーブルである。油漏れ感知ケーブルは、ケーブルの全長で液化炭化水素の漏れを検出するように構成されている。ケーブルのコアは、螺旋構造に形成されたワイヤの束で構成される。例えば、炭化水素は、カーボンブラックを含む同軸押出しシリコンジャケット素子である感知素子によって検出される。ブラックワイヤは液化炭化水素(潤滑油又は石油製品)を素早く吸収して膨潤する。ブラックセンサワイヤーの外層は防水電気絶縁体であり、この絶縁体は液化体炭化水素に対してのみ浸透性がある。導体が膨張すると、内蔵のマイクロプロセッサが抵抗値を監視する。その抵抗値が閾値に達すると、漏れの応答がコントローラに送信される。このプロセスは可逆的であるので、ケーブルは洗浄後に再利用できる。シリコンポリマーは、他のポリマーの形態とは異なり、炭化水素に対して強い耐性を持つため、ケーブルは、洗浄後、センサの信頼性に影響を与えることなく元の状態に戻る。
【0031】
スマートセンサ52は、デジタル傾斜計センサ72をさらに含む。現在、ガントリ(例えば、ガントリ筐体)及びテーブルの水平レベリングは、スピリットバブルレベラーを用いた手動調整によって行われている。これは作業者のスキルに依存し、面倒な作業である。多くの場合、気泡水準器で利用できるような、ガントリ筐体及びテーブルの正確なレベリングを確認する完璧な表示がないため、レベリングは適切には実行されない。CTガイド下生検では、患者の体に対して完璧な検査計画(基準マーキング)をすることが重要である。レベリングが不適切なことによって位置ずれが生じると、患者の解剖学的構造に対して検査計画が不正確になってしまい、その結果、医用撮影を再度実行することになる。
図6及び
図7は、テーブル76に位置しており、ガントリ80のボア78内に配置された(ガントリ筐体82内に配置された)患者74が、医用イメージングシステム50(例えば、CTイメージングシステム)によって、(例えば、放射線源86と検出器88との間に配置された)患者の解剖学的構造の意図された領域84のイメージングスキャンを受けている様子を示している。
図6では、デジタル傾斜計72が存在しているので、テーブル76とガントリ80(及びガントリ筐体82)との両方が、医用イメージングシステム50が位置する面90に対して水平である。従って、X線ビーム92は、検査される意図された領域84と適切に位置合わせされる。
図7では、テーブル76及び/又はガントリ80(及びガントリ筐体82)は、面90に対して正しくは水平になっていない。従って、X線ビームは、検査される意図された領域に対して位置がずれており、これは、患者74を医用イメージングシステム50で再検査する必要があることを意味する。
【0032】
図6に示されているように、デジタル傾斜計センサ72を統合することにより、ユーザ又はオペレータは、較正されたシステムインタフェースによる直感的な表示によって、確実にガントリテーブルを正確にレベリングすることができる。特定の実施形態では、1つ又は複数のデジタル傾斜計センサ72は、ガントリ80(及びガントリ筐体82)及び/又はテーブル76が、医用イメージングシステム50が位置する面90に対して水平であるかどうかを判断するように構成される。特定の実施形態では、1つ又は複数のデジタル傾斜計センサ72は、
図6に示されているように、ガントリ80及び/又はガントリ筐体82に結合される(例えば、ガントリ80及び/又はガントリ筐体82に統合される)及び/又はガントリ80及び/又はガントリ筐体82内に配置される。特定の実施形態では、1つ又は複数のデジタル傾斜計センサ72は、
図6に示すように、テーブル76に結合される(例えば、テーブル76に統合される)及び/又はテーブル76内に配置される。特定の実施形態では、1つ又は複数のデジタル傾斜計センサ72は、ガントリ80及び/若しくはガントリ筐体82とテーブル76に結合される(例えば、ガントリ80及び/若しくはガントリ筐体82とテーブル76に統合される)、並びに/又はガントリ80及び/若しくはガントリ筐体82とテーブル76の内部に配置される。デジタル傾斜計センサ72は、ガントリ筐体82(したがって、ガントリ80)及び/又はテーブル76が面90に対して水平ではないと判断したことに応答して、集中コントローラ(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステム50のオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステム50に結合されたオペレータコンソールにアラート信号を送信するように構成されている。特定の実施形態では、アラート信号がイメージングスキャンの前に送信された場合、コントローラ(又はオペレータコンソール)は、スキャンを停止させる又は一時停止させる信号を提供する、及び/又は、1つ又は複数の構成要素(例えば、ガントリ筐体82又はテーブル76)が面90に対して水平ではないという表示を(例えば、医用イメージングシステム50のオペレータコンソールで)行うことができる。
【0033】
図3に戻る。スマートセンサ52は、更に、振動センサ94を含む。特定の実施形態では、振動センサ94は加速度センサを含む。1つ又は複数の振動センサ94は、医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素(例えば、ガントリ、ガントリ筐体、又はガントリ若しくはガントリ筐体内の部品)に結合することができる。振動センサ94は、異なるユースケースのシナリオでは医用イメージングシステムの特定の位置で利用することができる。例えば、振動センサ94は、メンテナンス中に回転ガントリの任意の部品を交換した後で、ガントリの動的及び静的バランスを検証するために利用することができる。別のシナリオでは、振動センサ94は、機械学習モジュールにデータを提供して、予知保全(例えば、システム又はサブシステムの乱用、誤動作、及び/又は酷使が原因の予見可能な構成要素の故障)に利用することができる。さらなるシナリオでは、振動センサ94は、信号処理アルゴリズムと構成要素レベルの根本原因の特定(例えば、故障がベアリング、チューブ、プーリー駆動システムなどに起因しているかどうか)によって障害を診断するためにデータを提供することができる。更なるシナリオでは、振動センサ94は、ガントリの周囲からガントリに伝達される過度の振動(過度の振動は、振動によって誘発されるアーチファクトにより画質を劣化させる恐れや、イメージングスキャンを再度実行する必要を生じさせる恐れがある)を検出することに応答して、集中コントローラ(例えば、集中コントローラと通信する医用イメージングシステムのオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に)及び/又は医用イメージングシステムに結合されたオペレータコンソールにアラート信号を送信することができる。
【0034】
スマートセンサ52は、更に他のセンサ96を含むことができる。例えば、スマートセンサ52は、温度センサ、湿度センサ、又は医用イメージングシステムに関連するデータを提供するための他のタイプのセンサを含むことができる。
【0035】
図8は、複数の医用イメージングシステム(MIS)50を監視する及び点検するためのシステム98の概略図である。システム98は、複数の医用イメージングシステム50と通信する遠隔コンピューティング装置又は集中コントローラ100を含んでいる。集中コントローラ100は、複数の医用イメージングシステム50の各医用イメージングシステム50から遠隔に配置される。特定の実施形態では、集中コントローラ100と通信可能に結合された医用イメージングシステム50は、同じイメージングモダリティである。特定の実施形態では、集中コントローラ100と通信可能に結合された医用イメージングシステム50は、異なるイメージングモダリティである。各医用イメージングシステム50のスマートセンサ52は、集中コントローラ100と通信するように構成される(例えば、集中コントローラ100と通信する医用イメージングシステム50のオペレータコンソールを通じて間接的に、又は直接的に通信する)。特定の実施形態では、別のコンピューティング装置が、集中コントローラ100とそれぞれの医用イメージングシステム50との間の通信の仲介を果たすことができる。
【0036】
集中コントローラ100は、メモリ102及びプロセッサ104を含むことができる。一部の実施形態では、プロセッサ104は、1つ又は複数の汎用プロセッサ、1つ又は複数の特定用途向け集積回路、1つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイなどを含むことができる。さらに、メモリ102は、プロセッサ104によって実行可能な命令(例えば、ニアプラグモニタリング、プロダクトメータリング、ファン制御などに関連する命令)及び/又はプロセッサ104によって処理することができるデータを記憶することができる任意の有形で非一時的なコンピュータ可読媒体とすることができる。言い換えれば、メモリ102としては、揮発性メモリ(ランダムアクセスメモリなど)であってもよいし、不揮発性メモリ(ハードディスクドライブ、読み取り専用メモリ、光ディスク、フラッシュメモリなど)であってもよい。メモリ102は、複数の医用イメージングシステム50のスマートセンサ52から収集されたデータを記憶することができる。また、メモリ102は、スマートセンサ52によって測定された特定のパラメータ又は状態に関連する様々な閾値を記憶することができる。メモリ102は、さらに、医用イメージングシステム50内の部品又は構成要素の故障を予測する際に利用される機械学習モジュールを記憶することができる。メモリ102は、さらに、医用イメージングシステム50の点検又はメンテナンスのスケジュールを記憶する。
【0037】
集中コントローラ100は、各医用イメージングシステム50のスマートセンサ52からのフィードバックを受け取るように構成される。特定の実施形態では、集中コントローラ100は、スマートセンサ52からアラート信号を受け取るように構成される。特定の実施形態では、集中コントローラ100は、それぞれの医用イメージングシステム50のそれぞれのスマートセンサ52から受け取ったフィードバックに基づいてアラート信号を生成し、それぞれの医用イメージングシステム50のオペレータコンソール又は別のコンピューティング装置(例えば、それぞれの医用イメージングシステム50を有する施設のコンピューティング装置)にアラート信号を表示するように構成される。特定の実施形態では、集中コントローラ100は、それぞれの医用イメージングシステム50のそれぞれのスマートセンサ52から受け取ったフィードバックに基づいて、それぞれのイメージングシステムをシャットダウンさせる信号を提供するように構成される。また、集中コントローラ100は、各医用イメージングシステム50に関連するスマートセンサ52から受け取ったそれぞれのフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステム50の点検若しくはメンテナンスのスケジュールを立てる又は調整するように構成される。特定の実施形態では、集中コントローラ100は、それぞれの医用イメージングシステム50のそれぞれのスマートセンサ52から受け取ったフィードバックに基づいて、それぞれの医用イメージングシステム50の特定の構成要素又は部品の故障を予測し、特定の構成要素又は部品が故障する前に特定の構成要素又は部品を交換するための点検又はメンテナンスのスケジュールを立てるように構成される。
【0038】
図9は、複数の医用イメージングシステム(例えば、
図2の医用イメージングシステム50)を監視する及び点検するための方法106を示す。方法106は、医用イメージングシステムとは別個の又は医用イメージングシステムから離れた遠隔コンピューティング装置又は集中コントローラ(例えば、
図8の集中コントローラ100)によって実行することができる。方法106の1つ又は複数のステップは、同時に実行されてもよい、及び/又は
図9に示す順序とは異なる順序で実行されてもよい。
【0039】
方法106は、複数の医用イメージングシステムを監視することを含んでいる(ブロック108)。複数の医用イメージングシステムは、遠隔コンピューティング装置又は集中コントローラに通信可能に結合されている。上述したように、1つ又は複数のスマートセンサは、複数の医用イメージングシステムの各医用イメージングシステムの1つ又は複数の構成要素内に統合されている。1つ又は複数のスマートセンサは、それぞれの医用イメージングシステムの1つ又は複数の条件又はパラメータ又はそれぞれの医用イメージングシステムに関連する1つ又は複数の状態又はパラメータ(例えば、塵埃の蓄積、煙、火災、油漏れ、振動、ガントリテーブルのレベリング、動物の存在等)を監視するように構成される。
【0040】
また、方法106は、各医用イメージングシステムのそれぞれの1つ又は複数のスマートセンサからフィードバックを受け取ることも含んでいる(ブロック110)。特定の実施形態では、スマートセンサからのフィードバックは、集中コントローラ又は遠隔コンピューティング装置と通信する医用イメージングシステム50のオペレータコンソールを通じて間接的に伝送される。特定の実施形態では、スマートセンサからのフィードバックは、集中コントローラ又は遠隔コンピューティング装置に直接伝送される。特定の実施形態では、フィードバックは、パラメータ若しくは状態の測定値又はパラメータ若しくは状態に関連するデータである。特定の実施形態において、フィードバックは、それぞれの閾値を超える状態又はパラメータを示すアラーム信号である。方法106は、医用イメージングシステムを監視する際に受け取ったフィードバックを利用することを含んでいる(ブロック108)。
【0041】
方法106は、さらに、それぞれの各医用イメージングシステムの1つ又は複数のスマートセンサから受け取ったフィードバックに基づいて、各医用イメージングシステムの点検若しくはメンテナンスのスケジュールを立てる又は調整することを含んでいる(ブロック112)。特定の実施形態では、方法106は、それぞれの医用イメージングシステム50のそれぞれのスマートセンサ52から受け取ったフィードバックに基づいて、それぞれの医用イメージングシステム50の特定の構成要素又は部品の故障を予測することを含んでいる(ブロック114)。特定の実施形態では、受け取ったフィードバックは、機械学習モジュールによって予知保全のために利用することができる。方法106は、それぞれの医用イメージングシステム50の特定の構成要素又は部品が故障する前に、その特定の構成要素又は部品を交換するための点検のスケジュールを立てることを含んでいる(ブロック122)。
【0042】
方法106は、更に、受け取ったフィードバックに基づいて、警報を出す又は通知することを含んでいる(ブロック116)。警報又は通知は、警報又は通知が関係するそれぞれの医用イメージングシステムのオペレータコンソール又は別個のコンピューティング装置(例えば、それぞれの医用イメージングシステムが配置されている施設のコンピューティング装置)に送ることができる。特定の実施形態では、集中コントローラは、受け取った測定パラメータ又は状態と、対応する閾値とを比較し、閾値を超えたことに基づいて、アラームを生成するように構成される。特定の実施形態では、(例えば、煙又は火災に応答して)シャットダウン信号を送信し、イメージングシステムの電源を切ることができる。特定の実施形態では、状態(例えば、動物が検出された、油漏れ、振動、ガントリテーブルが正しく水平になっていない等)を示す通知を提供することができる。
【0043】
図10及び
図11は、本開示に記載の技術と共に利用することができる他のタイプの医用イメージングシステムを示している。
図10は、磁気共鳴イメージング(MRI)システム200が、スキャナ202、スキャナ制御回路204、及びシステム制御回路206を含むものとして概略的に図示されている。本明細書で説明する実施形態によれば、MRIシステム200は、一般に、MRイメージングを実行するように構成される。
【0044】
システム200は、さらに、システム200によって取得されたデータにオンサイト又はオフサイトでアクセスできるように、遠隔アクセス・記憶システム又は装置(画像保存通信システム(PACS)208など)、又は他の装置(遠隔放射線診断装置など)を含んでいる。このようにして、MRデータを取得し、オンサイト又はオフサイトで処理及び評価をすることができる。MRIシステム200は、任意の適切なスキャナ又は検出器を含むことができるが、図示の実施形態では、システム200は、ボア222が形成された筐体220を有する全身スキャナ202を含んでいる。患者226(例えば、被検体)がボア222内に配置され、患者内の選択された解剖学的構造を撮影することができるように、テーブル224はボア222内に移動可能である。
【0045】
スキャナ202は、撮影される患者の解剖学的構造内の磁気回転物質を励起するための制御された磁場を生成する一連の関連するコイルを含んでいる。具体的には、ボア222と概ね平行な主磁場B0を発生するために、主磁石コイル228が設けられている。一連の勾配コイル230、232、234によって、検査シーケンスの間、患者226内の特定の磁気回転核の位置エンコード用に、制御された勾配磁場を発生させることができる。無線周波数(RF)コイル236(例えば、RF送信コイル)は、患者内の磁気回転核を励起するための無線周波数パルスを発生するように構成される。スキャナ202に設けられたコイルに加えて、システム200は、患者226の近くに(例えば、接して)配置されるように構成された受信コイル又はRF受信コイル238のセット(例えば、コイルアレイ)も含む。一例として、受信コイル238としては、頸椎/胸椎/腰椎(CTL)コイル、頭部コイル、片側脊椎コイルなどがある。一般に、受信コイル238は、患者226内の特定の磁気回転核が緩和状態に戻る際に発生する微弱なRF信号(スキャナコイルによって発生する送信パルスと比較して微弱である)を受信するように、患者226の近傍又は上面に配置される。
【0046】
システム200の様々なコイルは、所望の磁場とパルスを生成するとともに、制御された方法で磁気回転材料からの電磁波を読み取るために、外部回路によって制御される。図示の実施形態では、主電源240が主磁場コイル228に電力を供給して主磁場Boを発生させる。電力入力部(例えば、公共施設又は送電網からの電力)、配電ユニット(PDU)、電源装置(PS)、及びドライバ回路250は、協働して、勾配コイル230、232、及び234にパルス状に電力を供給することができる。ドライバ回路250は、スキャナ制御回路204によって出力されるデジタル化されたパルスシーケンスによって定義されるようにコイルに電流を供給するための増幅回路及び制御回路を含むことができる。
【0047】
RFコイル236の動作を調整するための別の制御回路252が設けられている。回路252は、RFコイル236が信号を送信するように動作をアクティブにするモードと、RFコイル236が信号を送信しないように動作を非アクティブにするモードとを交互に切り替えるためのスイッチングデバイスを含む。回路252は、RFパルスを生成するように構成された増幅回路も含む。同様に、受信コイル238はスイッチ254に接続されており、スイッチ254は、受信コイル238を受信モードと非受信モードとの間で切り替えることができる。したがって、受信コイル238は、受信モードの間は、患者226内の磁気回転核を緩和させることによって生成されるRF信号と共振し、非受信モードの間は、望ましくない動作が防止されるように、送信コイル(すなわち、コイル236)からのRFエネルギーとは共振しない。さらに、受信回路256は、受信コイル238によって検出されたデータを受信するように構成されており、1つ又は複数の多重化回路及び/又は増幅回路を含むことができる。
【0048】
上述したスキャナ202及び制御回路/増幅回路は、単一のラインによって結合されているように図示されているが、実際の具体例では、このようなラインが多数存在する場合があることに留意すべきである。例えば、制御、データ通信、電力伝送などに別個のラインを使用することができる。さらに、データと電流/電圧を適切に処理するために、各タイプのラインに沿って適切なハードウェアを配置することができる。実際、様々なフィルタ、デジタイザ、プロセッサを、スキャナと、スキャナ制御回路204及びシステム制御回路206の一方又は両方の制御回路との間に配置することができる。
【0049】
図示されているように、スキャナ制御回路204はインターフェース回路258を含んでいる。インターフェース回路258は、勾配磁場コイル及びRFコイルを駆動するための信号を出力し、検査シーケンスで生成された磁気共鳴信号を表すデータを受信する。インターフェース回路258は制御解析回路260に結合されている。制御解析回路260は、システム制御回路206によって選択された定義されたプロトコルに基づいて、回路250及び回路252を駆動するための命令を実行する。
【0050】
また、制御解析回路260は、磁気共鳴信号を受信する役割を果たし、後処理を実行した後にデータをシステム制御回路206に送信する。また、スキャナ制御回路204は1つ又は複数の記憶回路262を含んでおり、動作中に、1つ又は複数の記憶回路262は、コンフィグレーションパラメータ、パルスシーケンス記述、検査結果などを記憶する。
【0051】
インターフェース回路264は、スキャナ制御回路204とシステム制御回路206との間でデータを交換するために、制御解析回路260に結合されている。特定の実施形態では、制御解析回路260は、単一のユニットとして図示されているが、1つ又は複数のハードウェアデバイスを含むことができる。システム制御回路206はインターフェース回路266を含んでいる。インターフェース回路266は、スキャナ制御回路204からデータを受け取り、スキャナ制御回路204にデータ及び命令を送り返す。制御解析回路268は、多目的又は特定用途のコンピュータ又はワークステーションにCPUを含むことができる。制御解析回路268はメモリ回路270に結合されており、メモリ回路270は、MRIシステム200の動作のためのプログラミングコードを記憶し、後で再構成、表示及び送信できるように処理された画像データを記憶する。プログラミングコードは1つ又は複数のアルゴリズムを実行し、1つ又は複数のアルゴリズムは、プロセッサによって実行されると、以下に記載されるように、取得されたデータの再構成を実行する。特定の実施形態では、画像再構成は、処理回路及びメモリ回路を有する別個のコンピューティング装置で実行されてもよい。
【0052】
外部システムの構成要素(遠隔アクセス・記憶装置208など)と、画像データ、コンフィグレーションパラメータなどのやり取りをするために、追加のインターフェース回路272を設けることができる。最後に、システム制御・解析回路268は、オペレータインタフェースを支援し、再構成された画像のハードコピーを生成するための様々な周辺装置と通信可能に結合することができる。図示された実施形態では、これらの周辺機器は、プリンタ274、モニタ276、及びデバイス(キーボード、マウス、タッチスクリーン(例えば、モニタ276と一体化されたもの)など)を含むユーザインタフェース278を含む。
【0053】
図11は、ガントリに取り付けられた複数のイメージング検出器ヘッドアセンブリ(これは、例えば、複数の列に、アイリス形状に、又は他の構成(可動検出器キャリア1016が患者の身体1010に向かって半径方向に整列されている構成など)で取り付けることができる)を有するNMイメージングシステム1000の概略図である。
図11の構成は、例示を目的として示されており、様々な実施形態で他の構成(例えば、検出器の構成)を採用できることに留意すべきである。図示の例では、複数のイメージング検出器1002がガントリ1004に取り付けられている。図示の実施形態では、イメージング検出器1002は、
図11に見られるように、被検体1010(例えば、患者)の上方及び下方でガントリ1004に結合された2つの別個の検出器アレイ1006及び1008として構成されている。検出器アレイ1006及び1008は、ガントリ1004に直接結合されてもよいし、支持部材1012を介してガントリ1004に結合されて、アレイ1006及び/又は1008の全体がガントリ1004に対して相対的に動く(例えば、
図11の矢印Tで示されるように、左方向又は右方向への横方向の並進的な動き)ことができるようにしてもよい。さらに、複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器は、検出器ユニット1014を含んでおり、検出器ユニット1014のうちの少なくとも一部の検出器ユニットは、ガントリ1004から延在する可動検出器キャリア1016(例えば、支持アーム又はアクチュエータであって、支持アーム又はアクチュエータが動くようにモータによって駆動される支持アーム又はアクチュエータ)に取り付けられる。一部の実施形態では、検出器キャリア1016は、検出器ユニット1014が被検体1010に向かって及び被検体1010から離れるように(例えば、直線的に)動くことを可能にする。従って、図示の実施形態では、検出器アレイ1006及び1008は、被検体1010の上方及び下方に平行に取り付けられ、検出器ユニット1014が一方向(矢印Lで示す)に直線的に動くことができ、この一方向は、(ガントリ1004に概ね水平に結合されている)支持部材1012に対して垂直の方向として図示されている。しかしながら、本明細書で記載されているように、他の構成及び方向も可能である。可動検出器キャリア1016は、検出器ユニット1014が支持部材1012及び/又はガントリ1004に対して動くことができるようにする任意のタイプの支持体とすることができ、この支持体は、様々な実施形態において、検出器ユニット1014を支持部材1012に向かうように及び支持部材1012から離れるように直線的に動かすことができることに留意されたい。
【0054】
様々な実施形態における複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器は、従来の全身又は汎用目的のイメージング検出器よりも小さい。従来のイメージング検出器は、患者の身体の幅の大部分又は全てを一度に画像化するのに十分な大きさであり、約50cm以上の大きな直径を有している。対照的に、複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器は、それぞれの検出器キャリア1016に結合された1つ又は複数の検出器ユニット1014であって、例えば、4cm~20cmの寸法を有する1つ又は複数の検出器ユニット1014を含むことができ、テルル化亜鉛カドミウム(CZT)のタイル若しくはモジュールで形成することができる。例えば、複数の検出器ユニット1014の各検出器ユニットは、サイズが8×8cmであり、複数のCZTの画素化モジュール(図示せず)で構成することができる。例えば、各モジュールは、サイズが4×4cmであり、16×16=256画素(画素化アノード)を有することができる。一部の実施形態では、各検出器ユニット1014は複数のモジュール(1×7モジュールのアレイなど)を含む。しかしながら、異なる構成及びアレイサイズ(例えば、複数列のモジュールを有する検出器ユニット1014)も考えられる。
【0055】
複数のイメージング検出器1002は、互いに異なるサイズ及び/又は形状(正方形、長方形、円形又は他の形状など)であってもよいことを理解されたい。複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器の実際の視野(FOV)は、それぞれのイメージング検出器のサイズ及び形状に正比例することができる。
【0056】
ガントリ1004には、図示されるように、ガントリを貫通する開口部1018(例えば、開口又はボア)を形成することができる。患者テーブル1020(患者ベッドなど)は、開口部1018内において、イメージング検出器1002に対する複数の視野位置のうちの1つ以上の視野位置に被検体1010を支持して移動させるための支持機構(図示せず)を備えるように構成される。あるいは、ガントリ1004は、複数のガントリセグメント(図示せず)を含んでいてもよく、各ガントリセグメントは、支持部材1012又は複数のイメージング検出器1002のうちの1つ以上を独立して動かすことができる。
【0057】
ガントリ1004は、他の形状(例えば、「C」、「H」、及び「L」など)に構成されてもよく、被検体1010の周りを回転できるようにしてもよい。例えば、ガントリ1004は、閉じたリング又は円として形成されてもよく、開いた円弧又はアーチ状として形成されてもよく、これにより、撮影中に被検体1010に容易にアクセスすることができ、被検体1010の搬出、搬入を容易にするとともに、一部の被検体1010の閉所恐怖症を軽減することができる。
【0058】
被検体1010の周りに検出器アレイの列又は円弧若しくはリングが形成されるように、追加のイメージング検出器(図示せず)を配置してもよい。被検体1010に対して、例えば、撮影軸(例えば、被検体1010の頭からつま先の方向)に沿って、複数の位置に複数のイメージング検出器1002を配置することによって、大きいFOVに特有の画像データを迅速に取得することができる。複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器は放射線検出面を有しており、この放射線検出面は、被検体1010又は被検体内の関心領域に向けられている。
【0059】
コントローラユニット1030は、患者テーブル1020、イメージング検出器1002(1つ又は複数のアームとして構成することができる)、及び/又はガントリ1004の動き及び位置決めを制御することができる。1つのデータ取得の前又は1つのデータ取得の間の動きの範囲、又は異なる画像取得と画像取得との間の動きの範囲は、例えば、被検体1010の特定のエリア若しくは領域に向けられた又は被検体1010の全体に向けられた複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器の実際のFOVを維持するように設定される。この動きは、複数の方向に同時に又は連続的に生じる複合的な動き又は複雑な動きとすることができる。
【0060】
コントローラユニット1030は、ガントリモータコントローラ1032、テーブルコントローラ1034、検出器コントローラ1036、ピボットコントローラ1038、及びコリメータコントローラ1040を有することができる。コントローラ1030、1032、1034、1036、1038、及び1040は、処理ユニット1050によって自動的に命令を受けてもよいし、オペレータによって手動で制御されてもよいし、それらを組み合わせたものであってもよい。ガントリモータコントローラ1032は、複数のイメージング検出器1002を、被検体1010に対して、例えば、個別に、セグメント又はサブセットで、又は互いの関係を一定のままで同時に動かすことができる。例えば、一部の実施形態では、ガントリコントローラ1032によって、イメージング検出器1002及び/又は支持部材1012が、被検体1010に対して相対的に動く又は被検体101の周囲を回転することができ、この動きには、180度以下の動き(又は180度より大きい角度の動き)が含まれる。
【0061】
テーブルコントローラ1034は、被検体1010がイメージング検出器1002に対して相対的に位置決めされるように患者テーブル1020を動かすことができる。患者テーブル1020は、例えば、上下方向、インアウト方向、及び右左方向に移動することができる。検出器コントローラ1036は、複数のイメージング検出器1002がグループとして一緒に動く又は個別に動くように、複数のイメージング検出器1002の各イメージング検出器の動きを制御することができる。また、検出器コントローラ1036は、一部の実施形態において、例えば、検出器キャリア1016が被検体1010に直線的に向かう又は被検体1010から直線的に離れる並進的な動き(例えば、スライドする動き又は伸縮する動き)を制御することにより、被検体1010の表面に近づく、及び被検体1010の表面から遠ざかるように、イメージング検出器1002の動きを制御することができる。任意選択で、検出器コントローラ1036は、検出器アレイ1006又は1008が移動できるように検出器キャリア1016の動きを制御することができる。例えば、検出器コントローラ1036は、矢印Tによって示される検出器キャリア1016のラテラル方向の動きを制御することができる。様々な実施形態において、検出器コントローラ1036は、検出器キャリア1016又は支持部材1012が異なるラテラル方向に動くように制御することができる。検出器コントローラ1036は、検出器1002の旋回運動を制御することができる。一部の実施形態では、検出器1002は、ある軸を中心に旋回してもよいし、回転してもよい。
【0062】
ピボットコントローラ1038は、検出器キャリア1016の端部における検出器ユニット1014のピボット運動又は回転運動、及び/又は検出器キャリア1016のピボット運動又は回転運動を制御することができる。例えば、検出器ユニット1014及び検出器キャリア1016の1つ又は複数を少なくとも1つの軸を中心に回転させて、被検体1010を複数の角度方向から撮影して、例えば、3D SPECT又は3Dイメージングの動作モードにおける3D画像データを取得することができる。コリメータコントローラ1040は、2つの異なるエネルギー用途(例えば、高エネルギー対低エネルギー)用に構成された2つの異なるコリメータ間で検出器カラムを回転させることができる。
【0063】
1つ又は複数のイメージング検出器1002の移動は、厳密な軸方向又は半径方向以外の方向であってもよく、幾つかの移動方向に動くことが様々な実施形態で使用されてもよいことに留意されたい。したがって、「動きコントローラ」という用語は、全ての動きコントローラの総称を示すために使用することができる。様々なコントローラを組み合わせてもよく、例えば、検出器コントローラ1036とピボットコントローラ1038とを組み合わせて、本明細書で説明した異なる動きを実現してもよいことに留意されたい。
【0064】
被検体1010の画像又は被検体1010の一部の画像を取得する前に、イメージング検出器1002、ガントリ1004、及び/又は患者テーブル1020は、最初の又は初期の撮影位置、及びその後の撮影位置などに調整することができる。各イメージング検出器1002は、被検体1010の一部を画像化するように位置決めすることができる。あるいは、例えば、被検体1010のサイズが小さい場合には、複数のイメージング検出器1002のうちの1つ以上のイメージング検出器(例えば、検出器アレイ1006及び1008の端部のイメージング検出器1002であって、
図11に示されるように被検体1010から引っ込んだ位置にあるイメージング検出器1002)がデータの取得に使用できないことがある。位置決めは、操作者が手動で行うこと及び/又は自動的に行うことができ、位置決めは、例えば、画像情報(現在のデータ取得の前に、別のイメージングモダリティ(X線コンピュータ断層撮影(CT)、MRI、X線、PET又は超音波など)によって取得された他の画像など)を使用することを含むことができる。一部の実施形態では、位置決め用の追加情報(他の画像など)は、同じシステム(ハイブリッドシステム(例えば、SPECT/CTシステム)など)によって取得されてもよい。更に、検出器ユニット1014は、非NMデータ(X線CTデータなど)を取得するように構成されてもよい。一部の実施形態では、例えば、X線CTイメージングだけでなくNMイメージング又はSPECTイメージングを実行できるようにマルチモダリティ・イメージングシステムを提供することができ、マルチモダリティ・イメージングシステムは、本明細書でより詳細に説明するように、デュアルモダリティ又はガントリ設計を含むことができる。
【0065】
イメージング検出器1002、ガントリ1004、及び/又は患者テーブル1020が位置決めされた後、複数のイメージング検出器1002のうちの1つ又は複数のイメージング検出器を使用して1つ又は複数の画像(三次元(3D)SPECT画像など)が取得される。1つ又は複数のイメージング検出器を使用することには、検出器ユニット1014と検出器ユニット1014との間の間隔を狭める又は最小にする複合的な動きを使用することが含まれる。様々な実施形態において、各イメージング検出器1002によって取得された画像データは、結合され、再構成されて、複合画像又は3D画像を生成することができる。
【0066】
一実施形態では、検出器アレイ1006及び/又は1008、ガントリ1004、及び/又は患者テーブル1020のうちの少なくとも1つは、初期位置決めされた後に動く。この動きには、検出器1002が旋回運動すると共に、複数の検出器ユニット1014のうちの1つ以上の検出器ユニット1014が個々に動くこと(例えば、ラテラル方向の動きとピボット動作との組み合わせ)が含まれる。例えば、検出器アレイ1006及び/又は1008の少なくとも1つは、ピボット動作をしながらラテラル方向に移動することができる。このように、様々な実施形態において、サイズの小さい複数の検出器(検出器ユニット1014など)は、検出器ユニット1014を他の動きと組み合わせて動かす又は掃引する場合など、3Dイメージングに使用することができる。
【0067】
様々な実施形態において、データ収集システム(DAS)1060は、イメージング検出器1002によって生成された電気信号データを受信し、このデータをその後の処理ができるようにデジタル信号に変換する。しかしながら、様々な実施形態において、デジタル信号はイメージング検出器1002によって生成される。処理ユニット1050に加えて、画像再構成装置1062(処理装置又は処理コンピュータであってもよい)及びデータ記憶装置1064を設けることができる。データ取得、動き制御、データ処理、及び画像再構成のうちの1つ以上に関連する1つ以上の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又は共有処理リソースによって実現することができ、これらのハードウェア、ソフトウェア、及び/又は共有処理リソースは、イメージングシステム1000内に又はイメージングシステム1000の近傍に配置してもよいし、遠隔に配置されてもよいことに留意されたい。更に、ユーザ入力装置1066が、ユーザ入力(例えば、制御コマンド)を受け取り、ディスプレイ1068が画像を表示することができる。DAS1060は、取得された画像を検出器1002から受け取り、更に、ガントリ1004、支持部材1012、検出器ユニット1014、検出器キャリア1016、及び検出器1002の対応するラテラル方向、垂直方向、回転方向、及び旋回方向の座標も受け取り、3D画像及びそのスライスを含む画像を正確に再構成できるようにする。
【0068】
開示された実施形態の技術的効果は、定期メンテナンスの代わりにスマートメンテナンスを提供することである。別の技術的効果は、各医用イメージングシステムの点検コストを低減できる及びダウンタイムを削減できることである。更なる技術的効果は、集中型ロケーションで監視する及び点検(又はメンテナンス)のスケジュールを立てることである。集中監視ロケーションは、データ及び部品故障データを使用してシステムにアクセスすることができ、これにより、どの部品が故障しても又は追加の部品が故障しても、より良好なトラブルシューティングが可能になる。さらなる技術的効果は、サービスプロバイダが複数の医用イメージングシステムを点検するためのリソースをより効果的に管理できることである。
【0069】
本明細書で提示され請求項に記載された技術は、本技術分野を明らかに改善する実用的な性質を有する具体例及び有形物に言及され、適用されており、そのため、抽象的なものではなく、無形物ではなく、純粋に理論的なものでもない。さらに、請求項が、「[機能]を[実行]するための手段...」又は「[機能]を[実行]するためのステップ...」として指定された一つ又は複数の要素を含む場合、かかる要素は、35 U.S.C.112(f)に基づいて解釈されるべきである。しかし、他の方法で指定された要素を含む請求項については、そのような要素は35 U.S.C.112(f)に基づいて解釈されるべきではない。
【0070】
本明細書の説明は、実施例を使用して本主題を開示し(ベストモードを含む)、また、当業者が本主題を実施できるようにする(任意の装置又はシステムを製造及び使用すること並びに組み込まれた任意の方法を実行することなど)ものである。本主題の特許性のある範囲は、特許請求の範囲で規定されており、当業者が思い浮かぶ他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の字義通りの文言と異ならない構造要素を有する場合、又は特許請求の範囲の字義通りの文言と実質的な差異がない均等な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図されるものである。
【符号の説明】
【0071】
10 CTイメージングシステム
12 ガントリ
13 前置コリメータアセンブリ
14 X線源
15 検出器アセンブリ
16 X線ビーム
18 コリメータアセンブリ
20 検出器モジュール
25 回転中心
26 制御システム
28 X線コントローラ
29 コリメータコントローラ
30 ガントリモータコントローラ
32 データ収集システム(DAS)
34 画像構成器
36 コンピュータ
38 記憶装置
40 コンソール
42 ディスプレイ
44 テーブルモータコントローラ
46 電動テーブル
48 ボア
50 医用イメージングシステム
52 スマートセンサ
54 構成要素
56 ダスト蓄積センサ
58 煙センサ
60 火災センサ
62 動物プレゼンスセンサ
64 抑止システム
66 超音波トランスデューサ
68 光源
70 油漏れセンサ
72 センサ
74 患者
76 テーブル
78 ボア
80 ガントリ
82 ガントリ筐体
84 領域
86 放射線源
88 検出器
90 面
92 X線ビーム
94 振動センサ
96 センサ
98 システム
100 集中コントローラ
102 メモリ
104 プロセッサ
106 方法
108 ブロック
110 ブロック
112 ブロック
114 ブロック
116 ブロック
122 ブロック
202 スキャナ
204 スキャナ制御回路
206 システム制御回路
208 記憶装置
220 ハウジング
222 ボア
224 テーブル
226 患者
230 勾配コイル
236 RFコイル
238 RF受信コイル
240 電源
250 ドライバ回路
252 制御回路
254 スイッチ
256 受信回路
258 インターフェース回路
260 制御解析回路
262 記憶回路
264 インターフェース回路
266 インターフェース回路
268 制御解析回路
270 メモリ回路
272 インターフェース回路
274 プリンタ
276 モニタ
278 ユーザインタフェース
1000 核医学イメージングシステム
1000 NMイメージングシステム
1002 イメージング検出器
1004 ガントリ
1006 検出器アレイ
1010 被検体
1012 支持部材
1014 検出器ユニット
1016 可動検出器キャリア
1018 開口部
1020 患者テーブル
1030 コントローラユニット
1032 ガントリモータコントローラ
1034 テーブルコントローラ
1036 検出器コントローラ
1038 ピボットコントローラ
1040 コリメータコントローラ
1050 処理ユニット
1060 データ収集システム(DAS)
1062 画像再構成装置
1064 データ記憶装置
1066 ユーザ入力装置
1068 ディスプレイ
【外国語明細書】