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特開2024-125303モバイル装置に近接していたりデジタル画像内にあるアイテムを識別する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125303
(43)【公開日】2024-09-18
(54)【発明の名称】モバイル装置に近接していたりデジタル画像内にあるアイテムを識別する方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240910BHJP
   G06T 7/70 20170101ALI20240910BHJP
   G01S 5/14 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06T7/70 A
G01S5/14
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024089885
(22)【出願日】2024-06-03
(62)【分割の表示】P 2022570552の分割
【原出願日】2021-05-18
(31)【優先権主張番号】63/026,392
(32)【優先日】2020-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518000176
【氏名又は名称】エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】AVERY DENNISON RETAIL INFORMATION SERVICES LLC
【住所又は居所原語表記】8080 Norton Parkway, Mentor, Ohio 44060 Uni-ted States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブレックマン,フレデリック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顧客が各アイテムを個別にスキャンする必要なく、製品情報を顧客に提供する方法を提供する。
【解決手段】モバイル装置に近接している及び/又はデジタル画像内にある1つ以上のアイテムを識別する方法であって、モバイル装置の位置を、屋外ポジショニングシステム(「OPS」)、屋内ポジショニングシステム(「IPS」)又はこれらの組み合わせを使用して決定する。1つ又は複数のアイテムのアイデンティティは、プラノグラム、視覚的インベントリ、RFIDハンドヘルドインベントリ、RFIDオーバーヘッドインベントリ、ビジョンシステムインベントリ、QRコード、バーコード、NFC又はこれらの組み合わせを使用して決定する。方法は、写真又はビデオのようなデジタル画像内で1つ以上のアイテムを識別するステップを含んでよい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル装置に近接する1つ以上のアイテムを識別する方法であって、
前記モバイル装置の位置を決定するステップと、
前記1つ以上のアイテムに取り付けられた1つ以上のセンサを感知することにより、前記1つ以上のアイテムの各々の位置を特定するステップと、
前記モバイル装置の位置を、前記モバイル装置に近接する1つ以上のアイテムに関連付けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記モバイル装置の位置は、前記モバイル装置内又は前記モバイル装置上の位置システム又はアプリケーションによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置システム又はアプリケーションは、1つ以上のノードと協働して前記モバイル装置の位置を決定する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置システム又はアプリケーションは、超広帯域(UWB)、グローバルポジショニングシステム(GPS)、ビジョンシステム、WiFiポジショニングシステム(WiPS又はWFPS)、Bluetooth低エネルギー(BLE)、磁場感知、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイル装置の位置は、デジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイル装置の位置は、前記モバイル装置に保存される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイル装置の位置は、クラウドに保存される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイル装置の位置は、分散型台帳に保存される、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイル装置の位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上のアイテムに取り付けられた前記1つ以上のセンサの感知は、ローカライズされた1つ以上の感知装置によって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ以上のアイテムに取り付けられた前記1つ以上のセンサは、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、クイックレスポンス(QR)コード、BLE、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ローカライズされた1つ以上の感知装置は、前記位置に又は前記位置内に、前記モバイル装置上に、前記モバイル装置内に、又は前記モバイル装置の一部に、及びそれらの組み合わせに位置する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上のアイテムに取り付けられた前記1つ以上のセンサは、各アイテムの位置に関する情報を前記1つ以上の感知装置に提供する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アイテムの位置は、前記モバイル装置の位置と同じデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アイテムの位置は、前記モバイル装置の位置と異なるデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記アイテムの位置は、前記モバイル装置に保存される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記アイテムの位置は、クラウドに保存される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項18】
前記アイテムの位置は、分散型台帳に保存される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項19】
前記モバイル装置の位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項20】
前記モバイル装置の位置と前記アイテムの位置とは互いに関連付けられ、前記モバイル装置によってアクセス可能である、請求項16~19の何れか1項に記載の方法。
【請求項21】
ユーザに提示されるアイテムの数を制限又は減少させるために1つ以上のフィルタを適用するステップを更に含む、請求項1~20の何れか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記アイテム上の1つ以上のセンサは、価格、サイズ、可用性、クーポン又は割引、関連又補足アイテム、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる追加情報を提供できる、請求項1~21の何れか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月18日に出願された米国仮特許出願第63/026,392号の利益を主張し、その全体が参照として本明細書に含まれる。
【0002】
本発明は、各アイテムを個別に手動でスキャンすることなく、モバイル装置に近接していたりデジタル画像内にあるアイテムを識別する方法の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
製品のデジタルアイデンティティ(デジタルID)を使用して製品に関する追加情報を検索するのに興味のある顧客は、例えば、QRスキャン、短距離高周波(HF)スキャン、又はBluetooth低エネルギー(BLE)ビーコンでアイテムを個別にスキャンする必要がある。これは、消費者がEコマース(電子商取引)の検索中に複数のアイテムの部類を検索することに慣れている事実を考慮すると、特に多くの時間がかかる可能性がある。また、顧客が無料のアイテムに興味がある場合、必要な情報を得るためには、顧客はこれらのアイテムを見付けてスキャンしなければならない。
【0004】
さらに、消費者が小売店でアイテムのデジタルIDをスキャンすることを希望する場合、消費者は通常、タグの位置を突き止めるためにアイテムに触れ、次にタグをスキャンして製品の情報を得るために、タグの方向に触れて操作しなければならない。衣類、靴、及びタグのような物理的アイテムは、ウイルス等の細菌をサポートする可能性があり、アイテムに触れる消費者の感染につながる。例えば、2020年のコロナウイルスの発生は、表面で3日以上生存することが示された新型コロナウイルスが関与している。消費者は、製品に手に触れることなく興味のある製品に関する情報を得る方法を探している。また、消費者は製品に関する情報を迅速かつ正確に得る方法も探している。
【0005】
顧客が各アイテムを個別にスキャンする必要なく、製品情報を顧客に提供する方法の必要性が存在する。また、ユーザ/顧客が興味のあるアイテムのみを見るためのフィルタを実現できる、上述のような製品情報の提供方法の必要性も存在する。更に、ブランドが販促広告、可用性、補完財、及びその他の情報を提供又は提案できる、本明細書に記載の製品情報の提供方法の必要性も存在する。更に、ブランドが販促広告、可用性、補完財、及びその他の情報をモバイル装置に迅速かつ正確に提供又は提案できる、本明細書に記載の製品情報の提供方法の必要性も存在する。
【0006】
従って、本開示の目的は、上述の方法を提供することである。
【発明の概要】
【0007】
モバイル装置に近接している、及び/又はデジタル画像内にある1つ以上のアイテムを識別する方法が本明細書に記載される。一部の実施形態において、モバイル装置は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、フィットネストラッカー、及びカメラを含むが、これに限定されない。
【0008】
一部の実施形態において、モバイル装置の位置は、当業界で公知の1つ以上の方法又は技術を使用して決定される。好適な方法及び技術は、屋外ポジショニングシステム(「OPS」)及び屋内ポジショニングシステム(「IPS」)を含むが、これに限定されない。例示的なOPSは、グローバルポジショニングシステム(「GPS」)を含むが、これに限定されない。例示的なIPSは、非無線(non-radio)技術、及び無線技術を含むが、これに限定されない。非無線技術の例には、磁気ポジショニング(magnetic positioning)、慣性測定、視覚マーカーベースのポジショニング、及び公知の視覚的特徴ベースの位置の特定を含むが、これに限定されない。無線技術の例には、超広帯域(UWB)、WiFiポジショニングシステム(WiPS又はWFPS)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth5.1、Bluetooth低エネルギー(BLE)、チョークポイントの概念(choke point concept)、グリッドの概念(grid concept)、長距離感知の概念、到来角、到来時間、受信信号強度の表示、及びこれらの組み合わせを含むが、これに限定されない。
【0009】
一部の実施形態において、モバイル装置の位置を決定するのに使用される方法又は技術は、5メートル、4メートル、3メートル、2メートル、1メートル、0.9メートル、0.8メートル、0.7メートル、0.6メートル、0.5メートル、0.4メートル、0.3メートル、0.2メートル、0.1メートル以下内で正確である。
【0010】
一部の実施形態において、モバイル装置の位置は、本明細書に記載の1つ以上の技術を使用して決定され、モバイル装置に近接している1つ以上のアイテムが識別される。一部の実施形態において、用語「近接している」は、約10メートル、9メートル、8メートル、7メートル、6メートル、5メートル、4メートル、3メートル、2メートル、1メートル、0.9メートル、0.8メートル、0.7メートル、0.6メートル、0.5メートル、0.4メートル、0.3メートル、0.2メートル、0.1メートル以下内にあることを意味する。しかし、1つ又は複数のアイテムは更に離れ得る。
【0011】
一部の実施形態において、1つ又は複数のアイテムのアイデンティティは、当業界で公知の1つ以上の技術を使用して決定することができる。例示的な技術は、プラノグラム;視覚的インベントリ;RFIDハンドヘルドインベントリ;RFIDオーバーヘッドインベントリ;ビジョンシステムインベントリ;QR;バーコード;NFC;又は当業界で公知の他の方法を含むが、これに限定されない。
【0012】
一部の実施形態において、モバイル装置の位置にある1つ以上のアイテムには、ローカライズされたスキャナによって感知可能な1つ以上のセンサ又は装置が取り付けられている。このようなアイテムは、デジタル方式で識別されると言われる。センサ又は装置は、圧力接着ラベル又は他のタイプのラベル等のラベル、プリントファブリックラベル(PFL)、吊り下げタグ(hanging tag)又はハングタグ(hang tag)等のタグに組み込まれる。一部の実施形態において、ハングタグは、製品情報が印刷されたタグ、ハングタグに適用された接着ラベルに組み込まれた、等の組み込まれたRFIDインレイを含む。
【0013】
センサ又は装置は、本明細書に記載の方法及びアプリケーションに好適な、当業界で公知の任意のセンサ又は装置であり得る。一部の実施形態において、センサ又は装置は、例えば、無線周波数識別(RFID)(UHF又はHF等)センサ、近距離無線通信(NFC)センサ、クイックレスポンス(QR)コード(登録商標)、機械可読コード、ビジョンシステム、Bluetooth低エネルギー(BLE)ビーコン、又は他のデジタル識別(ID)システムである。一部の実施形態において、モバイル装置の位置は、上述した技術のうち1つ以上によって決定され、モバイル装置に近接しているアイテムは、UHF RFIDを使用して識別される。一部の実施形態において、デジタルIDシステムは、UHF Gen2 RFID又は同様の規格である。
【0014】
一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、写真又はビデオのようなデジタル画像内で1つ以上のアイテムを識別することを含む、又は伴う。写真又はビデオは、これに限定されないが、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、デジタルカメラ等を含むモバイル装置を使用して撮影することができる。一部の実施形態において、写真又はビデオ内にある1つ以上のアイテムは、装置自体のリーダ、スマートシェルフ、予約されたインベントリの実行、若しくはその他のデジタルIDリーダ、又はこれらの組み合わせによって記録されたデジタルIDを有する。一部の実施形態において、画像内にあるアイテムを強調したりリストにするために、アイテムがデジタル画像として積極的に検索されるよう、画像は、画像と同じ領域で読み取られた画像内のアイテムを関連させるのに使用される識別(ID)/タイムスタンプを有する。一部の実施形態において、写真又はビデオを撮影するために使用された装置の位置を示す識別(ID)スタンプは、上述の技術のうち1つ以上を使用して決定又は生成され得る。
【0015】
一部の実施形態において、写真又はビデオに近接している及び/又は位置している装置及び1つ又は複数のアイテムの位置は、デジタルリポジトリに保存される。一部の実施形態において、装置及び1つ又は複数のアイテムの位置は、同一のデジタルリポジトリ又は異なるデジタルリポジトリに保存される。デジタルリポジトリは、(例えば、ラップトップ、タブレット、モバイル装置、PC、デスクトップコンピュータ、ワークステーション又はサーバー等の装置自体又は敷地内の装置上に)ローカルでホストされるクラウドベースのアプリケーション又はこれらの組み合わせであり得る。
【0016】
一部の実施形態において、アイテム及びその情報がユーザ、例えば顧客に提供されるように、装置の位置及び1つ又は複数のアイテムのアイデンティティは、上述のようにデジタルリポジトリに保存され、装置の位置及び1つ又は複数のアイテムのアイデンティティは互いに関連する。ユーザは、識別された全てのアイテムを手動で検索/移動できる。或いは、ユーザは、ユーザに提示されるアイテムの数を制限又は減少させるために1つ以上のフィルタと組み合わせて手動で検索できる。例えば、ユーザは、シャツ、ズボン、セーター、ジャケット等の特定の種類の衣服又は衣類;靴、宝石等のアクセサリーのみを見ることを希望する可能性がある。他の実施形態において、フィルタは、衣類の種類のみならず、ブランド;色及び/又はサイズ;可用性等によってユーザに提示されるアイテムを制限できる。ユーザは、1つ以上の興味のあるアイテムを見ると、追加情報を見るためにアイテムを選択できる。また、本明細書に記載の方法は、視認性、経験、及び/又はアイテムが表示される順序を制御するための検索機能を含み得る。例えば、ユーザは、コンテンツをスライドして削除したり、コンテンツをスライドして保存できる。代案的な実施形態において、ユーザは、枠をチェックするか、他に知られている方法を使用して興味を示すことができる。
【0017】
ユーザに提供される情報のタイプの例には、位置、ブランド、価格、サイズ、可用性、クーポン又は割引、持続可能な材料及び製造のようなアイテムに対する関連又は補足情報、対話型消費者の経験、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これに限定されない。
【0018】
本明細書に記載の方法は、衣類、靴及びアクセサリー;ワイン及び蒸留酒;家電製品;車両(自動車、トラック、水上バイク、ボート、飛行機等);スポーツ用品;パーソナルケア製品;等を含む様々な種類の消費財に関して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】デジタル方式で識別された製品に対するモバイル検索を行う概略図である。
図2】デジタル方式で識別された製品のモバイル検索を行い、その検索の結果をEコマースサイトに関連させるフロー図である。
図3】デジタル方式で識別された製品に対するモバイル検索を行う写真表現である。
図4】デジタル画像に記録された1つ以上のデジタル方式で識別されたアイテムを識別する写真表現である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
必要に応じて、本発明の詳細な実施形態を本明細書に開示しているが、開示している実施形態は、多様な形態で実施し得る本発明の単なる例示に過ぎないことを理解すべきである。従って、本明細書で開示する特定の細部事項は限定されると解釈してはならず、単に特許請求の範囲の根拠として、かつ実質的に任意の適切な方法で本発明を多様に使用するように当業者に教示するための代表的な根拠として解釈しなければならない。更に、本明細書に記載の要素又はステップのいずれかは、組み合わせが明示的に記載されているか否かに関係なく、任意の及び全ての他の要素又はステップと組み合わせる又は組合わせることができる。例えば、任意のタイプのモバイル装置は、位置を識別するための本明細書に記載の1つ以上の技術、及び本明細書に記載のセンサのうち1つ以上を有する物体を識別するための本明細書に記載の1つ以上の技術と結合でき、その情報がモバイル装置、敷地内の装置、又はこれらの組み合わせに提供でき、またローカルで又はクラウドにホストできる。
【0021】
I.アイテムの識別方法
A.モバイル装置に近接している場合
本明細書に記載の方法は、特定の検索基準内にあるアイテム又は製品の(フィルタリングされた)選択をユーザに提示できる。アイテム又は製品は、デジタル方式で識別され、クラウドベースのアプリケーション又はローカルでホストされているリポジトリ等のデジタルリポジトリに公開された所定の位置に存在するローカルRFIDリーダによってスキャンされる。リポジトリは、地理的位置、規定された商店のエリア、又はその他知られている座標系によって製品情報を保存する。顧客/ユーザは、自身のモバイル装置をもって座標領域に入り、座標は当業界で公知の1つ以上の位置システムによって伝達される。ユーザの座標は、クラウド(又はローカルでホストされているリポジトリ)又は優先データの参照先に伝達される。結果は、フィルタの選択及びユーザの位置によってマッチングされ、検討のためにユーザに伝達することができる。ユーザは、自分にとって最も重要な選択肢を選択して、保存したり、より多くの製品情報を見たり、保留したり、称賛したり別の見た目を探索できる。
【0022】
1.モバイル装置の位置決定
一部の実施形態において、方法は、携帯電話又はタブレット等のモバイル装置に近接している1つ以上のアイテムを識別するステップを含む。一部の実施形態において、方法は、モバイル装置の位置を決定するステップと、モバイル装置の位置をモバイル装置の位置でデジタル方式にて識別された1つ以上のアイテムと関連させるステップとを含む。
【0023】
当業界で公知の様々なシステム、アプリケーション又は技術がモバイル装置の位置を決定するのに使用できる。一部の実施形態において、システム又はアプリケーションは、モバイル装置内又はモバイル装置上にある。一部の実施形態において、装置内又は装置上のシステム又はアプリケーションは、モバイル装置の位置を決定するために1つ以上の外部ノードと共に作動する。例示的なシステム又はアプリケーションは、屋内ポジショニングシステム(IPS)及び屋外ポジショニングシステム(OPS)を含む。屋外ポジショニングシステムは、グローバルポジショニングシステム(GPS)を含むが、これに限定されない。グローバルポジショニングシステム(GPS)は、ユーザにポジショニング、航法、及びタイミング(PNT)を提供する米国所有のユーティリティである。このシステムは、宇宙部分(即ち、24の運用衛星)、制御部分(即ち、衛星の監視及び制御)、及びユーザ部分(即ち、運用衛星から信号を受信し、この信号をユーザの3次元の位置及びタイミングを計算するために使用するGPS受信機装備)の3つの部分で構成されている。
【0024】
屋内ポジショニングシステムは、GPS及びその他の衛星ベースの技術が精度に欠けていたり完全に失敗した場所、例えば、高層ビル(例えば、ショッピングモールやデパート)、空港、路地、駐車場、及び地下の中の人又は物体の位置を突き止めるのに使用される装置(及び/又はノード)のネットワークである。スマートフォン、スマートウォッチ、フィットネストラッカー、及びデジタルカメラ等の再構成されたモバイル装置を使用して屋内ポジショニングを提供できる。屋内ポジショニングに使用されるシステム又はアプリケーションは、光(可視光線、UV、赤外線)、電波、及び磁場のみならず、音響信号や行動分析のような、様々な種類の電磁放射線に依存し得る。IPSは、通常、2cmの位置精度を達成できる。一部の実施形態において、IPSは、近くのアンカーノード(例えば、WiFi/LiFiアクセスポイント、Bluetoothビーコン、及び超広帯域ビーコン等の知られている固定位置を持つノード)に対する距離測定、磁気ポジショニング、及び推測航法を含む。(スマートフォンの垂直方向と区別するためにしばしばコンパスの方向と呼ばれる)装置の向きの感知は、リアルタイムで撮影された画像内のランドマークを感知するか、又はビーコンによる三辺測量を使用することで達成できる。また、建物内部の磁気測定情報や鉄骨構造物の位置を感知する技術も存在する。
【0025】
IPSの例には、非無線技術及び無線技術を含むが、これに限定されない。非無線技術の例には、磁気ポジショニング、慣性測定、視覚マーカーベースのポジショニング、及び公知の視覚的特徴ベースの位置の特定等を含むが、これに限定されない。無線技術の例には、超広帯域(UWB)、WiFiポジショニングシステム(WiPS又はWFPS)、Bluetooth、Bluetooth5.1、Bluetooth低エネルギー(BLE)、チョークポイントの概念、グリッドの概念、長距離感知の概念、到来角、到来時間、受信信号強度の表示、及びこれらの組み合わせを含むが、これに限定されない。
【0026】
磁気ポジショニングは、ポジショニングのためのさらなるワイヤレスインフラストラクチャーを使用することなく、90%の信頼水準で1-2メートルの屋内精度をスマートフォンに提供できる。磁気ポジショニングは、地球の磁場に局所的な変化をもたらす建物内の鉄に基づく。スマートフォン内の最適化されていないコンパスチップは、このような磁気変動を感知して記録し、屋内の位置をマッピングすることができる。
【0027】
歩行者の推測航法及び歩行者のポジショニングのための他のアプローチは、歩数を間接的に測定するか(ステップ計算)、又は足装着のアプローチで測定することによる、歩行者が携帯する慣性計測装置を提案し、時々慣性航法で発生する固有のセンサドリフトを抑制するために、マップ又は他の追加センサを参照する。MEMS慣性センサは、時間と共に位置エラーが立方体的に増加する結果になる内部ノイズの影響を受ける。このような装置でのエラーの増加を減らすために、カルマンフィルタ(Kalman Filtering)ベースのアプローチがよく使用される。しかし、マップ自体を構築できるようにするために、SLAMアルゴリズムフレームワークを使用することができる。
【0028】
慣性測定は、一般に運動の微分をカバーする。位置は積分によって決定されるため、結果を提供するために積分定数が必要である。実際の位置推定値は、関連する全てのセンサのノイズモデルと、壁及び家具による制約を考慮して、各ステップで再計算される2次元確率分布の最大値として分かる。運動とユーザの歩行行動に基づいて、IPSは機械学習アルゴリズムによってユーザの位置を推定できる。
【0029】
ビジュアルポジショニングシステム(visual positioning system)は、視覚マーカーから位置座標をデコードすることによって、カメラ付きモバイル装置の位置を決定することができる。このようなシステムにおいて、マーカーは会場全体にわたって特定の位置に配置され、各マーカーはその位置の座標(緯度、経度、及び床からの高さ)をエンコードする。装置からマーカーまでの視角を測定することによって、装置はマーカーを参照して自らの位置座標を推定できる。座標には、緯度、経度、高さ及び床からの高度が含まれる。
【0030】
モバイル装置のカメラからの連続したスナップショットのコレクションは、会場の位置を推定するのに適した画像のデータベースを構築できる。データベースが構築されると、会場を移動するモバイル装置が会場のデータベースに付け加えるスナップショットを撮影して、位置座標を算出できる。これらの座標は、より高い精度のために、他のロケーション技術(location technology)と共に使用することができる。これは、カメラがまた他のセンサの役割を行うセンサフュージョンの特殊な場合であり得るということに注意しなければならない。
【0031】
超広帯域(UWB)は、非常に低い電力スペクトル密度を有する非常に広い周波数帯域にわたって無線エネルギーを拡散させる技術を使用してデータを送信する技術である。低い電力スペクトル密度は、従来の無線システムの干渉の可能性を制限し、広い帯域幅は通信装置に対する非常に高いデータのスループット、又は位置及び撮像装置に対する高い精度を可能にする。UWBの精度は5-10cmである。
【0032】
Wi-Fiポジショニングシステム(WiPS又はWFPSという)は、受信信号強度(received signal strength;RSS)の測定及び「フィンガープリント」の方法に基づく。Wi-Fiホットスポット又はワイヤレスアクセスポイントの位置を特定するのに有用な通常のパラメータには、アクセスポイントのSSID及びMACアドレスが含まれる。精度は、データベースに入力された位置の数によって異なる。起こり得る信号変動は、ユーザの経路エラー及び不正確性を増加させ得る。Anyplaceは、誰でも屋内空間を素早くマッピングできるフリーオープンソースのWi-Fiポジショニングシステムである。
【0033】
Bluetoothは、正確な位置ではなく、近接性を決定するのに最適である。Bluetoothは、GPSのように固定位置を提供するためではなく、むしろ、これを屋内近接ソリューションにするジオフェンス(geo-fence)又はマイクロフェンス(micro-fence)ソリューションとして知られている。マイクロマッピングと屋内マッピングは、Bluetoothとアップル社(Apple Inc. )が推進するBluetooth低エネルギー(LE)ベースのiBeacon(登録商標)にリンクされている。iBeaconをベースにした大規模な屋内ポジショニングシステムが実装され、実際に適用されている。Bluetooth5.1は、アンテナに対する角度が測定されるため、Bluetoothよりも改善されている。この角度は、センチメートルレベルで正確な内部位置を決定するのに使用できる。
【0034】
チョークポイントは、タグ付き物体の位置インデクス及び存在報告の単純な概念であり、公知のセンサ識別のみを使用する。これは、一般に、単一のタグ又はタグの大半の信号強度と様々な距離を報告せず、センサの既知の位置座標又はタグの現在の位置を更新しないパッシブ無線周波数識別(RFID)/NFCシステムの場合である。このようなアプローチの操作性は、通常、範囲外を通過することを防止するために、いくらか狭い通路を必要とする。チョークポイントスキームの例としては、ソーシャルメディアのプラットフォームの機能である「チェックイン」がある。一部の実施形態において、「チェックイン」は、消費者がQRをスキャンするかNFCセンサをタップして、既知の位置にあるQR又はNFCセンサを介して装置の位置を突き止めることを含む。
【0035】
グリッド概念は、観測されている空間全体にわたって、例えば、経済性のためのグリッドパターンに配列された低範囲受信機の密なネットワークを含む。範囲が狭いため、タグ付きエンティティは、ネットワークに接続された少数の近くの受信機によってのみ識別される。識別されたタグは、識別リーダの範囲内にあり、タグの位置を大まかに把握できるものでなければならない。高度なシステムは、カメラグリッドで視覚的なカバレッジの大まかな位置に対するワイヤレスカバレッジと組み合わせる。長距離センサの概念は、1つの結合された信号の識別データと共に持続的な物理的測定(例えば、角度及び距離、又は距離のみ)を使用する。これらのセンサによる到達範囲は、殆どの場合、フロア全体、通路、又は1つの部屋のみをカバーする。短い到達範囲のソリューションは、複数のセンサによって適用され、到達範囲が重なる。
【0036】
到来角(AoA)は、信号が受信機に到来する角度である。AoAは、一般に、センサアレイ内の複数のアンテナ間の到来時間差(TDOA)を測定することによって決定される。他の受信機では、高指向性センサのアレイによって決定され、角度は、どのセンサが信号を受信したかによって決定できる。AoAは、一般に、2つのアンカー送信機に対する位置を見付けるために、三角測量及び既知の基準線と共に使用される。
【0037】
到来時間(ToA、伝播時間とも言われる)は、信号が送信機から受信機に伝播するのにかかる時間の量である。信号の伝播速度は一定であると知られているため(媒体の差は無視して)、信号の移動時間が距離を直接計算するのに使用される。位置を見付けるために複数の測定が三辺測量及び多辺測量と結合できる。これは、GPSが使用する技術である。ToAを使用するシステムは、一般に、センサに対する信頼できる時間ソースを維持するために複雑な同期メカニズムを必要とする(但し、これは慎重に設計されたシステムにおいては、リピーターを使用して結合を設定することによって回避できる)。TOAベースの方法の精度は、環境内の物体(例えば、内壁、ドア、又は家具)からのRF信号の反射と回折によって引き起こされる屋内測位の大規模なマルチパスの条件によって影響を受ける可能性がある。しかし、時間的又は空間的な希少性に基づく技術を適用することによって、マルチパスの影響を減らすことができる。
【0038】
受信信号強度の表示(RSSI)は、センサによって受信された電力レベルの測定値である。電波は、逆二乗の法則に従って伝播するため、送受信信号強度(送信強度は使用中の装備に基づいて一定)の関係に基づいて、他のエラーが誤った結果に寄与しない限り、距離は近似し得る(通常、理想的な条件では1.5メートル以内、標準条件では2~4メートル)。
【0039】
モバイル装置の位置が決定されると、その位置が保存できる。一部の実施形態において、位置はデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される。一部の実施形態において、リポジトリは、モバイル装置自体上又はその中にある。他の実施形態において、リポジトリは、クラウドにあるか、又はクラウドベースのアプリケーションである。他の実施形態において、リポジトリは、ブロックチェーンのような分散型台帳であるか、又はその中にある。他の実施形態において、リポジトリは、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、スマートパッド、及び/又はハンドヘルドデバイスのような、その位置の敷地内の装置内又はその上にある。他の実施形態において、リポジトリは、前記リポジトリの組み合わせである。
【0040】
2.モバイル装置に近接しているアイテム又は複数のアイテムの識別決定
本明細書に記載の方法は、モバイル装置に近接しているアイテムを識別するステップを含む。モバイル装置の位置を決定する方法は、上記で詳細に記載されている。上述の方法は、モバイル装置に近接しているアイテム又は複数のアイテムを識別するための1つ以上の方法又は技術を共に使用できる。一部の実施形態において、アイテムを識別する方法は、陳列されている商店の製品又はサービスの視覚的表現であるプラノグラムを伴うか又は含む。これらは、 ビジュアルマーチャンダイジング;視覚的インベントリ;RFIDハンドヘルドインベントリ;RFIDオーバーヘッドインベントリ;ビジョンシステムインベントリ;QR;バーコード;NFC;又は当業界で公知の他の方法のためのツールと見做される。
【0041】
一部の実施形態において、モバイル装置の位置にある1つ以上のアイテムには、ローカライズされたスキャナによって感知できる1つ以上のセンサが取り付けられている。このようなアイテムは、デジタル方式で識別されると言われる。センサは、圧力接着ラベル又は他のタイプのラベル等のラベル、又は吊り下げタグ等のタグに組み込むことができる。センサは、本明細書に記載の方法及びアプリケーションに適した、当業界での公知の任意のセンサであり得る。一部の実施形態において、センサは、例えば、無線周波数識別(RFID)(UHF又はHF等)センサ、近距離無線通信(NFC)センサ、クイックレスポンス(QR)コード、機械可読コード、ビジョンシステム、Bluetooth低エネルギー(BLE)ビーコン、又は他のデジタル識別(ID)システムである。一部の実施形態において、モバイル装置の位置は、上述した技術のうち1つ以上によって決定され、モバイル装置に近接しているアイテムは、UHF RFIDを使用して識別される。一部の実施形態において、デジタルIDシステムは、UHF Gen2 RFID又は同様の規格である。
【0042】
通常のRFID装置は、一般に、RF信号を無線で送信及び/又は受信するアンテナと、それに対して動作可能に接続されたアナログ及び/又はデジタル電子装置とを含む。また、いわゆるアクティブ又はセミパッシブRFID装置は、バッテリ又はその他の好適な電源も含み得る。一般に、電子装置は、集積回路(IC)、マイクロチップ又はその他の好適な電子回路を介して実装され、例えば、通信電子装置、データメモリ、制御論理等を含む。動作中、IC又はマイクロチップは、情報の保存及び/又は処理を行い、RF信号の変調及び/又は復調を行い、任意で他の特殊な機能を行うように機能する。一般に、RFID装置は、例えば、RFID装置が貼り付けられている個人、パッケージ、インベントリ及び/又は他の同様の物体を固有に識別するのに十分な情報を通常保持及び通信できる。
【0043】
一般に、RFIDリーダ又は基地局は、RFID装置から通信されるデータ又は情報(例えば、識別コード等)を無線で得るために使用される。通常、RFID装置は、識別コード又はその他の識別子を保存、発信又は提示するように構成される。RFIDリーダがRFID装置と相互作用及び/又は通信する方法は、一般に、RFID装置のタイプに応じて異なる。特定のRFID装置は、通常、パッシブ装置、アクティブ装置、セミパッシブ装置(バッテリ支援又はセミアクティブ装置としても知られている)、又はビーコン型RFID装置(一般に、アクティブ装置のサブカテゴリと見做されている)に分類される。パッシブRFID装置は、一般に、内部電源を使用せず、そのため、例えばRFIDリーダからのRF信号及び/又は電磁エネルギーを使用してRFID装置を無線で照明することによって、RFID装置に電力を供給するために、RFIDリーダが付近にある時にのみアクティブになるパッシブ装置である。逆に、セミパッシブ及びアクティブRFID装置には、自らの電源(例えば、小型バッテリ等)が提供される。通信のために、従来のRFID装置(いわゆる、ビーコン型以外のもの)は、RFIDリーダから受信されたクエリ(query)又はインタロゲーション(interrogation)に応答する。この応答は、通常、後方散乱、負荷変調、及び/又はRFIDリーダのフィールドを操作するために使用されるその他の同様の技術によって達成される。一般に、後方散乱は、遠距離アプリケーション(即ち、RFID装置とリーダとの間の距離がおおむね数波長よりも大きい場合)で使用され、或いは、負荷変調は、近距離アプリケーション(即ち、RFID装置とリーダとの間の距離がおおむね数波長内である場合)で使用される。
【0044】
パッシブRFID装置は、通常、RFIDリーダから搬送波を後方散乱することによって、それぞれのデータ又は情報を信号で送るか通信する。即ち、従来のパッシブRFID装置の場合、情報を得るためにRFIDリーダは、通常RFID装置に励起信号を送信する。励起信号は、内部に保存した情報をRFIDリーダに送り返すためにRFID装置にエネルギーを供給する。結果として、RFIDリーダは、RFID装置からの情報を受信及びデコードする。上述の通り、パッシブRFID装置は、一般に、内部電源装置を有さない。むしろ、パッシブRFID装置の動作のための電力は、RFIDリーダからRFID装置によって受信される、着信RF信号のエネルギーによって提供される。一般に、着信RF信号によってRFID装置のアンテナに誘導された小さな電流は、電源を入れ、応答を伝送するのに十分な電力をRFID装置内のIC又はマイクロチップに提供する。これは、アンテナが、一般に、着信信号からの電力を収集し、アウトバウンド後方散乱信号を伝送するように設計される必要があることを意味する。パッシブRFID装置は、簡易さと長寿命(例えば、バッテリを使い切ることがない)という利点を有する。それにも関わらず、それらの性能は限定的であり得る。例えば、パッシブRFID装置は、一般に、アクティブRFID装置に比べて更に限定的な範囲を有する。
【0045】
アクティブRFID装置は、パッシブ装置とは反対に、一般に独自の送信機及び電源(例えば、バッテリ、太陽電池等)が設けられる。本質的に、アクティブRFID装置は、RFID装置内のIC又はマイクロチップに保存された情報を通信する信号をブロードキャストするために、自己動力型送信機を採用する。一般に、アクティブRFID装置は、内部に採用されるIC又はマイクロチップに電力を供給するために電源を使用する。
【0046】
一般に、アクティブRFID装置は2種類あり、一方はトランスポンダ型のアクティブRFID装置であり、他方はビーコン型のアクティブRFID装置と考えられる。著しい違いは、アクティブトランスポンダ型のRFID装置は、RFIDリーダから信号を受信した時にのみ起動するということである。前記トランスポンダ型のRFID装置は、RFIDリーダからの質問信号に応答して、その情報をリーダにブロードキャストする。理解できるように、このタイプのアクティブRFID装置は、装置がリーダの範囲内にある時のみ、信号をブロードキャストすることによってバッテリの寿命を保持する。反対に、ビーコン型のRFID装置は、その識別コード及び/又は他のデータ又は情報を自律的に(例えば、規定された間隔で、又は周期的に、又はそれ以外で)伝送し、リーダからの特定のインタロゲーションに応答しない。
【0047】
一般に、アクティブRFID装置は、その内蔵された電源装置によって、(例えば、パッシブ装置と比較した場合)より高い電力レベルで伝送し得るので、様々な作動環境でより堅固になる。しかし、バッテリ又はその他の内蔵された電源装置は、(例えば、アクティブ装置と比較した場合)アクティブRFID装置が比較的大きく、及び/又は、製造コストが高くなる傾向がある。さらに、アクティブRFID装置は、パッシブRFID装置と比較してバッテリの寿命が限定的であるため、潜在的に保管寿命がより限定的である。それにも関わらず、自己支援型電源装置は、一般に、アクティブRFID装置がパッシブ装置と比較して一般的に大きなメモリを含むことを可能にし、場合によっては、内蔵された電源はアクティブ装置が、例えば、好適なセンサからの環境データの取得及び/又は保存等の追加機能を含むことも可能にする。
【0048】
セミパッシブRFID装置は、通常、独自の電源が設けられる点でアクティブ装置と同様であるが、一般に、バッテリはIC又はマイクロチップにのみ電力を供給し、信号をブロードキャストするための電力は提供しない。むしろ、パッシブRFID装置と同様に、セミパッシブRFID装置からの応答は、一般に、RFIDリーダから受信したRFエネルギーを後方散乱させることにより、即ち、エネルギーがパッシブ装置と同様にリーダに反射されることにより作動する。セミパッシブRFID装置において、バッテリは一般に、データ保存のための電源としても機能する。
【0049】
従来のRFID装置は、多くの場合、例えば、低周波(LF)範囲(即ち、約30kHz~約300kHz)、高周波(HF)範囲(即ち、約3MHz~約30MHz)、及び超高周波(UHF)範囲(即ち、約300MHz~約3GHz)を含む様々な周波数範囲のうちの1つで作動するであろう。パッシブ装置は、上述の周波数範囲のいずれか1つで作動するであろう。特に、パッシブ装置の場合、LFシステムは、一般に、約124kHz、125kHz、又は135kHzで作動し、HFシステムは、一般に、約13.56MHzで作動し、UHFシステムは、一般に、約860MHz~960MHzの帯域を使用する。或いは、一部のパッシブ装置システムは、2.45GHz及びその他無線スペクトル領域も使用する。アクティブRFID装置は、通常、約455MHz、2.45GHz、又は5.8GHzで作動する。多くの場合、セミパッシブ装置は、約2.4GHzの周波数を使用する。
【0050】
RFID装置の読み取り範囲(即ち、RFIDリーダがRFID装置と通信可能な範囲)は、一般に、多くの因子、例えば、装置のタイプ(即ち、アクティブ、パッシブ等)によって決定される。一部の実施形態において、パッシブLF RFID装置(LFID又は低FID装置とも称する)は、一般に、約12インチ(0.33メートル)内で読み取り可能であり、パッシブHF RFID装置(HFID又は高FID装置とも称する)は、一般に、最大約3フィート(1メートル)まで読み取り可能であり、また、パッシブUHF RFID装置(UHFID装置とも称する)は、通常、約10フィート(3.05メートル)以上で読み取り可能である。しかし、上記距離は例示的であり、上記に挙げた特性によって距離が異なり得る(例えば、より長いかより短いか)。パッシブRFID装置の読み取り範囲に影響を及ぼす1つの重要な要因は、装置からリーダにデータを伝送するのに使用される方法、即ち、通常、誘導結合又は放射/伝播結合できる装置とリーダとの間の結合モードである。パッシブLFID装置及びパッシブHFID装置は、一般に、装置とリーダとの間で誘導結合を使用しているのに対し、パッシブUHFID装置は、一般に、装置とリーダとの間で放射又は伝播結合を使用する。
【0051】
誘導結合アプリケーションにおいて(例えば、パッシブLFID装置及びHFID装置によって従来使用されている通り)、装置及びリーダには、通常、それらの間に共に電磁場を形成するコイルアンテナが各々設けられる。誘導結合アプリケーションにおいて、装置は電磁場から電力を引き込み、その電力を使用して装置のIC又はマイクロチップ上の回路を実行した後、装置のアンテナの電気負荷を変更する。結果として、リーダのアンテナは、電磁場の変化を感知し、これらの変化を、リーダ又は補助コンピュータが理解するデータに変換する。装置のアンテナにおけるコイルと、リーダのアンテナにおけるコイルは、装置とリーダとの間の誘導結合を完了するために、その間に電磁場を形成しなければならないため、 多くの場合、装置はリーダのアンテナにかなり近くなければならないことから、これらのシステムの読み取り範囲を制限する傾向がある。
【0052】
或いは、放射又は伝播結合アプリケーションにおいて(例えば、パッシブUHFID装置によって従来使用されている通り)、リーダと装置のそれぞれのアンテナの間に電磁場を形成するのではなく、リーダは装置を照明する電磁気エネルギーを放出する。次に、装置はアンテナを介してリーダからエネルギーを収集し、装置のIC又はマイクロチップは収集されたエネルギーを使用して装置のアンテナの負荷を変更し、変更された信号を反射、即ち後方散乱する。一般に、UHFID装置は、様々な異なる方法でデータを通信することができ、例えば、これはリーダに送り返される反射波の振幅を増加(即ち、振幅偏移変調)させることができる、受信した波の位相が外れるように反射波を偏移(即ち、位相偏移変調)することができる、又は反射波の周波数を変更(例えば、周波数偏移変調)することができる。いずれの場合も、リーダは後方散乱信号を捕捉し、変更された波をリーダや補助コンピュータが理解するデータに変換する。
【0053】
RFID装置に使用されるアンテナはまた、一般に、例えば、意図したアプリケーション、装置のタイプ(即ち、アクティブ、パッシブ、セミアクティブ等)、所望の読み取り範囲、装置-リーダ間の結合モード、装置の動作周波数等、多様な要因によって影響を受ける。例えば、パッシブLFID装置は、一般に、リーダに誘導結合される限り、また装置のアンテナに誘導される電圧は装置の動作周波数に比例するため、パッシブLFID装置には、通常、装置のIC又はマイクロチップを作動させるのに十分な電圧を生成するために多数の回転を有するコイルアンテナが設けられる。比較的、従来のHFIDパッシブ装置は、多くの場合、平面スパイラル(例えば、クレジットカードサイズのフォームファクタに対して5~7回の回転)であるアンテナが設けられ、一般に、数十センチメートル程度の読み取り範囲を提供することができる。一般に、HFIDアンテナコイルは、リソグラフィ等のワイヤ巻き取りよりも比較的安価な技術を使用して製造できるため、(例えば、 LFIDアンテナコイルと比較して)製造コストを安くすることができる。UHFIDパッシブ装置は、一般に、リーダのアンテナと放射及び/又は伝播結合され、結果として、多くの場合、従来の双極子アンテナを使用できる。
【0054】
一部の実施形態において、デジタルIDシステムは、UHF Gen2 RFID又は同様の規格である。近距離無線通信(略語:NFC)は、無線送信(例えば、Bluetooth、WiFi)ではない電磁無線フィールドを活用するスマートフォン又はタブレット等のモバイル装置間の非接触通信の一種の形態である。NFCは、互いに近接している装置、及び物体に使用するためのRFID設計の派生物である。現在、Aタイプ、Bタイプ、及びフェリカ(Felica)(登録商標)の3種類のNFC技術が使用されている。NFCの技術を介してリーダ、インタロゲータ又はアクティブ装置として知られる装置が、他のNFC互換装置又はリーダが所望の情報を保持している小さなNFCタグと通信する無線周波数電流を生成することを可能にする。NFCタグのようなパッシブ装置は、情報を保存しリーダと通信するが、能動的に他の装置を読み取らない。2つのアクティブ装置を介したP2P通信もNFCを使用して可能である。これにより、両装置が情報を送信及び受信できる。
【0055】
クイックレスポンス(QR)コードは、機械可読な一種のマトリックスバーコード(2-Dバーコード)である。QRコードには、多くの場合、ウェブサイト又はアプリケーションを指すロケータ、識別子又はトラッカーのデータを含む。QRコードは、データを効率的に保存するために4つの標準化されたエンコードモード(数字、英数字、バイト/バイナリ、及び漢字)を使用し、拡張機能も使用できる。QRコードは、2次元デジタル画像センサによって感知された後、プログラミングされたプロセッサによってデジタル方式で分析される。プロセッサは、サイズ、配向、及び視野角度に対して画像を正規化するために、4番目の角に近い小さな四角形(又は複数の四角形)を使用して、QRコード画像の角にある3つの特徴的な四角形の位置を突き止める。QRコード全体の小さなドットは2進数に変換され、エラー修正アルゴリズムで検証される。
【0056】
QRコードシンボルに保存できるデータの量は、データのタイプ(モード、又は入力文字セット)、バージョン(1、….、40、シンボルの寸法全体を示す、即ち4×バージョン番号+各面の17のドット)及びエラー修正レベルに応じて異なる。最大ストレージ容量は、バージョン40及び40-Lで表されるエラー修正レベルL(低い)に対して発生する。
【0057】
Bluetoothビーコンは、Bluetooth低エネルギー近接感知を使用して、互換性のあるアプリ又はオペレーティングシステムによりピックアップされる普遍的に固有な識別子を伝送する。識別子と一緒に送信された数バイトが装置の物理的位置を決定したり、顧客を追跡したり、ソーシャルメディアでのチェックイン又はプッシュ通知のような装置での位置に基づくアクションをトリガーするために使用できる。Bluetoothビーコンは、ブロードキャスト装置(ビーコン)が受信スマートフォン又は受信装置への一方向の送信機であるだけであり、ビーコンと相互作用するためには、装置にインストールされた特定のアプリが必要となるため、一部他の位置情報技術とは異なる。
【0058】
スキャナは、その位置に又は内部に、モバイル装置上に又は内部に、又はこれらの組み合わせで配置できる。センサは、位置、景品、サイズ、色、アイデンティティ等、及びこれらの組み合わせ等のアイテムに関する可変情報を提供できる。位置のような可変情報は、デジタルリポジトリに送信できる。一部の実施形態において、デジタルリポジトリは、モバイル装置の位置が保存されたデジタルリポジトリと同一である。他の実施形態において、デジタルリポジトリは、モバイル装置の位置が保存されているものとは異なるデジタルリポジトリである。リポジトリの位置は、上述の通りである。モバイル装置及びアイテムの位置は、アイテム又は製品に関する情報をユーザに提供するために互いに関連し、モバイル装置によってアクセス可能である。
【0059】
ユーザは、識別された全てのアイテムを手動で検索/移動できる。或いは、ユーザは、ユーザに提示されるアイテムの数を制限又は減少させるために1つ以上のフィルタと組み合わせて手動で検索できる。例えば、ユーザは、シャツ、ズボン、セーター、ジャケット等の特定の種類の衣服又は衣類;靴、宝石等のアクセサリーのみを見ることを希望する可能性がある。他の実施形態において、フィルタは、衣類の種類のみならず、色及び/又はサイズ;可用性等によってユーザに提示されるアイテムを制限できる。ユーザは、1つ以上の興味のあるアイテムを見ると、追加情報を見るためにアイテムを選択できる。また、本明細書に記載の方法は、視認性、経験、及び/又はアイテムが表示される順序を制御するための検索機能を含み得る。例えば、ユーザは、コンテンツをスライドして削除したり、コンテンツをスライドして保存できる。代案的な実施形態において、ユーザは、枠をチェックするか、他に知られている方法を使用して興味を示すことができる。
【0060】
センサは、位置以外の情報を提供できる。例えば、価格、サイズ、可用性、クーポン又は割引、持続可能な材料及び製造のようなアイテムの関連又は補足情報、対話型消費者の経験、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これに限定されない。前記で論じた例は、衣類、靴及びアクセサリーと関連があるが、上述の方法は、ワイン及び蒸留酒、家電製品、車両(自動車、トラック、水上バイク)、スポーツ用品、パーソナルケア製品等のような商業的に販売される全てのアイテムに使用することができる。
【0061】
一部の実施形態において、前記方法は、コンテンツ及び製品の説明を表示することを助けるために、グーグル(Google)マーチャントセンターやモバイル検索インフラのようなオンライン販売者システムを活用するステップを更に含む。また、RFID機能は、特定のサイズの可用性又は類似製品の可用性等の製品別情報を表示するために検索データをエンリッチすることができる。ブランドは、検索可能なコンテンツを表示するために、グーグルマーチャントセンター及び自社ウェブサイトのようなサービスを使用する。このコンテンツは、重要なコンテンツのソースとして機能することができる。
【0062】
図1は、デジタル方式で識別された製品に対するモバイル検索の概略図である。図1は、モバイル装置と、モバイル装置の位置を識別し、この位置をクラウドベースのアプリケーションに保存するプロセスとを図示する。また、デジタル方式で識別された製品のデータもクラウドベースのアプリケーションに保存される。クラウドベースのアプリケーションは、装置によって撮影された画像内で又は装置の位置領域内で見付けられたデジタル方式で識別された製品に関する情報を装置に送信する。
【0063】
図2は、図1に示すプロセスの後、Eコマースサイトにてデジタル方式で識別された製品の位置を突き止めるフロー図である。
【0064】
図3は、図1に示す概略図の写真表現であって、モバイル装置の位置内で見付けられたデジタル方式で識別された製品がユーザに提示される。
【0065】
B.デジタル画像内において
一部の実施形態において、前記方法は、ユーザ(例えば、顧客)が携帯電話、タブレット、デジタルカメラ等のモバイル装置で写真やビデオ等のデジタル画像を撮影するステップを伴い、画像には、装置自体のリーダ、スマートシェルフ、予約されたインベントリの実行、又はその他デジタルIDリーダによって記録されたデジタルIDを有するアイテムを含む。画像は、例えば、広告又は再注文プロセスのために、画像内にあるアイテムを強調したりリストにするために、アイテムがデジタル画像として積極的に検索されるよう、画像は、画像と同じ領域で読み取られた画像内のアイテムを関連させるのに使用される識別(ID)/タイムスタンプを有する。一部の実施形態において、画像は、写真内の対応するデジタルIDアイテムと共に保存され、この組み合わせは広告の機会を拡大するために、ソーシャルメディア及び/又はユーザ間で共有することができる。
【0066】
上述の通り、ユーザがデジタル画像を撮影する際に、画像は、画像の位置を決定できるようにする識別(ID)及び/又はタイムスタンプを含んでいる。画像の位置は、モバイル装置の位置を決定することに関して、上述した技術又はアプリケーションのうち1つ以上を使用して決定することができる。同様に、デジタル方式で識別される製品は、スキャナによって感知又は読み取り可能なセンサを含むことができる。センサは、モバイル装置の位置内でデジタル方式で識別された製品の位置を突き止めることに関して、上述したセンサのタイプのうち1つ以上であり得る。デジタル方式で識別された製品を感知するのに使用されるスキャナは、モバイル装置の位置内でデジタル方式で識別された製品の位置を突き止めることに関して、上述したスキャナのタイプのうち1つ以上であり得る。デジタル方式で識別された製品及び画像が撮影された位置に関する情報は、上述の通り同一又は異なるデジタルリポジトリに保存され得る。
【0067】
図4は、モバイル装置によって撮影されたデジタル画像内で見付けられたデジタル方式で識別された製品がユーザに提示される、図1に示す概略図の写真表現である。
【0068】
以下、本開示の付記項を記載する。
(付記項1)
モバイル装置の位置を決定するステップと、
モバイル装置の位置をモバイル装置の位置にある1つ以上のアイテムに関連させるステップとを含む、モバイル装置に近接している1つ以上のアイテムを識別する方法。
(付記項2)
前記モバイル装置の位置は、前記モバイル装置内又はモバイル装置上の位置システム又はアプリケーションによって決定される、付記項1に記載の方法。
(付記項3)
前記システム又はアプリケーションは、前記モバイル装置の位置を決定するために1つ以上のノードと共に作動する、付記項2に記載の方法。
(付記項4)
前記システム又はアプリケーションは、超広帯域(UWB)、グローバルポジショニングシステム(GPS)、ビジョンシステム、WiFiポジショニングシステム(WiPS又はWFPS)、Bluetooth低エネルギー(BLE)、磁場感知、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、付記項2に記載の方法。
(付記項5)
前記モバイル装置の位置は、デジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項1に記載の方法。
(付記項6)
前記モバイル装置の位置は、モバイル装置に保存される、付記項5に記載の方法。
(付記項7)
前記モバイル装置の位置は、クラウドに保存される、付記項5に記載の方法。
(付記項8)
前記モバイル装置の位置は、分散型台帳に保存される、付記項5に記載の方法。
(付記項9)
前記モバイル装置の位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、付記項5に記載の方法。
(付記項10)
前記位置にある1つ以上のアイテムには、ローカライズされたスキャナによって感知可能な1つ以上のセンサが取り付けられている、付記項1に記載の方法。
(付記項11)
前記1つ以上のセンサは、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、クイックレスポンス(QR)コード、BLE、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、付記項10に記載の方法。
(付記項12)
前記ローカライズされたスキャナは、その位置に又は位置内部に、前記モバイル装置上に、その中に、又はその一部に、及びそれらの組み合わせに位置する、付記項11に記載の方法。
(付記項13)
前記1つ以上のセンサは、アイテムの位置を提供する、付記項12に記載の方法。
(付記項14)
前記アイテムの位置は、モバイル装置の位置と同じデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項13に記載の方法。
(付記項15)
前記アイテムの位置は、モバイル装置の位置と異なるデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項13に記載の方法。
(付記項16)
前記アイテムの位置は、モバイル装置に保存される、付記項14又は15に記載の方法。
(付記項17)
前記アイテムの位置は、クラウドに保存される、付記項14又は15に記載の方法。
(付記項18)
前記アイテムの位置は、分散型台帳に保存される、付記項14又は15に記載の方法。
(付記項19)
前記モバイル装置の位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、付記項14又は15に記載の方法。
(付記項20)
前記モバイル装置の位置とアイテムの位置とは互いに関連し、モバイル装置によってアクセル可能である、付記項16~19の何れかに記載の方法。
(付記項21)
ユーザに提示されるアイテムの数を制限又は減少させるために1つ以上のフィルタを適用するステップを更に含む、付記項1~20の何れかに記載の方法。
(付記項22)
前記アイテム上の1つ以上のセンサは、価格、サイズ、可用性、クーポン又は割引、関連又補足アイテム、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる追加情報を提供できる、付記項1~21の何れかに記載の方法。
(付記項23)
リーダによって記録される又は記録できるデジタル識別を有する1つ以上のアイテムのデジタル画像を撮影するステップであって、前記デジタル画像は、デジタル画像が撮影された位置を示す識別又はタイムスタンプを有するステップと、
前記デジタル画像内のアイテムの位置を前記デジタル画像が撮影された位置に関連させるステップとを含む、デジタル画像で1つ以上のアイテムを識別する方法。
(付記項24)
前記デジタル画像が撮影された位置は、モバイル装置内又はモバイル装置上の位置システム又はアプリケーションによって決定される、付記項23に記載の方法。
(付記項25)
前記システム又はアプリケーションは、前記位置を決定するために1つ以上のノードと共に作動する、付記項24に記載の方法。
(付記項26)
前記モバイル装置は、携帯電話である、付記項24又は25に記載の方法。
(付記項27)
前記モバイル装置は、デジタルカメラである、付記項24又は25に記載の方法。
(付記項28)
前記システム又はアプリケーションは、超広帯域(UWB)、ビジョンシステム、WiFi、Bluetooth低エネルギー(BLE)、磁場感知、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、付記項23~27の何れかに記載の方法。
(付記項29)
前記デジタル画像が撮影された位置は、デジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項20~24の何れかに記載の方法。
(付記項30)
前記位置は、モバイル装置に保存される、付記項29に記載の方法。
(付記項31)
前記位置は、クラウドに保存される、付記項29に記載の方法。
(付記項32)
前記位置は、分散型台帳に保存される、付記項29に記載の方法。
(付記項33)
前記位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、付記項29に記載の方法。
(付記項34)
前記デジタル画像が撮影された位置にある1つ以上のアイテムには、ローカライズされたスキャナによって感知可能な1つ以上のセンサが取り付けられている、付記項23~33の何れかに記載の方法。
(付記項35)
前記1つ以上のセンサは、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、クイックレスポンス(QR)コード、BLE、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる、付記項34に記載の方法。
(付記項36)
前記ローカライズされたスキャナは、デジタル画像が撮影された位置に又はその内部に位置する、付記項34又は35に記載の方法。
(付記項37)
前記1つ以上のセンサは、アイテムの位置を提供する、付記項36に記載の方法。
(付記項38)
前記アイテムの位置は、デジタル画像が撮影された位置と同しデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項37に記載の方法。
(付記項39)
前記アイテムの位置は、デジタル画像が撮影された位置と異なるデジタルアイデンティティリポジトリに送信される又は保存される、付記項37に記載の方法。
(付記項40)
前記アイテムの位置は、モバイル装置に保存される、付記項38又は39に記載の方法。
(付記項41)
前記アイテムの位置は、クラウドに保存される、付記項38又は39に記載の方法。
(付記項42)
前記アイテムの位置は、分散型台帳に保存される、付記項38又は39に記載の方法。
(付記項43)
前記位置は、その位置の敷地内の装置に保存される、付記項38又は39に記載の方法。
(付記項44)
ユーザに提示されるアイテムの数を制限又は減少させるために1つ以上のフィルタを適用するステップを更に含む、付記項23~43の何れかに記載の方法。
(付記項45)
前記アイテム上の1つ以上のセンサは、価格、サイズ、可用性、クーポン又は割引、関連又補足アイテム、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれる追加情報を提供できる、付記項23~44の何れかに記載の方法。
図1
図2
図3
図4