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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125495
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】止水板の収納装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 5/00 20060101AFI20240911BHJP
   E04H 9/14 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
E06B5/00 Z
E04H9/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033344
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000239714
【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 裕司
【テーマコード(参考)】
2E139
2E239
【Fターム(参考)】
2E139AA10
2E139AC19
2E239AC04
(57)【要約】
【課題】複数の止水板を好適に収納することができるとともに、保管時の省スペース性に優れる止水板の収納装置を提供することを課題とする。
【解決手段】複数の止水板10を隣接して支持し収納する本体収納部20を備える収納装置Aにおいて、前記本体収納部20は、隣接する複数の各止水板10の間に位置する仕切り位置と、隣接する前記複数の各止水板10の間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成された仕切部材28を有し、前記本体収納部20は、前記複数の各止水板10を、前記止水板10の長手方向が上下方向となる起立状態で、且つ、隣接する前記複数の各止水板10の間に前記仕切部材28を位置させることで、前記複数の各止水板10が所定間隔をおいた並列状態となるように支持し収納する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の止水板を隣接して支持し収納する本体収納部を備える収納装置において、
前記止水板の内側面における長手方向の両端部には、前記止水板の高さ方向に延びる一対の第1止水部材が設けられるとともに、前記止水板の下面には、前記止水板の長手方向に延びる第2止水部材が設けられており、
前記本体収納部は、隣接する前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接する前記複数の各止水板の間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成された仕切部材を有し、
前記本体収納部は、前記複数の各止水板を、前記止水板の前記長手方向が上下方向となる起立状態で、且つ、隣接する前記複数の各止水板の間に前記仕切部材を位置させることで、前記複数の各止水板が所定間隔をおいた並列状態となるように支持し収納することを特徴とする収納装置。
【請求項2】
前記本体収納部は、
前記複数の各止水板を支持し収納する収納空間を有するとともに、前側に開口を有する本体部と、
前記本体部の前記開口を開閉する開閉部と、を有し、
前記本体部に対して前記仕切部材が位置変更可能に設けられることを特徴とする請求項1記載の収納装置。
【請求項3】
前記仕切り位置に位置する前記仕切部材は、前記開閉部が前記本体部の開口を閉鎖した場合に、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に挟まれた状態で位置していることを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項4】
前記仕切部材は、前記本体部に対して回動可能に設けられ、前記仕切部材を回動することで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項5】
前記仕切部材は、前記本体部に対してスライド可能に設けられ、前記仕切部材をスライドすることで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項6】
前記仕切部材は、前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記仕切部材を前記本体部に対して着脱することで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項7】
前記本体部は、躯体の壁面に取り付け固定される第1部材と、前記第1部材の左右方向両端から前後方向前側に水平に延びる左右一対の第2部材と、を有するものであって、前側が開口する平面視コ字状をなし、
前記開閉部は、前記本体部の前記第2部材に開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の収納装置。
【請求項8】
前記本体部の前記第1部材の内面と、前記仕切部材における前記本体部の前記第1部材に対向する内面と、前記仕切部材における前記開閉部の内面に対向する外面と、前記開閉部の内面には、それぞれ、前記止水板の外側面又は内側面と当接可能な支持部材が設けられていることを特徴とする請求項7記載の収納装置。
【請求項9】
前記支持部材は、前記仕切部材を、前記仕切り位置と前記非仕切り位置との間で位置変更する際に、前記止水板に当接することによって回転する回転部材から構成されていることを特徴とする請求項8記載の収納装置。
【請求項10】
前記収納装置は、さらに、前記本体収納部に支持し収納された前記複数の前記止水板を下方から支持する受け部を有することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の収納装置。
【請求項11】
前記受け部は、複数の凹溝が所定の間隔をあけて形成されており、前記複数の各凹溝のそれぞれに、前記複数の各止水板の下端部をそれぞれ収容して位置決め可能に構成されていることを特徴とする請求項10記載の収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、止水板の収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
台風や集中豪雨などによる増水が、建物や地下道の開口部に侵入すると、浸水による甚大な被害を及ぼすおそれがある。そこで、このような事態が想定される場合に、開口部に止水板を装着し、この止水板により水の浸入を阻むようにした従来技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-51357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、止水板は、台風や集中豪雨などによる増水時に使用されるものであるため、通常時には倉庫等の保管場所に保管されている。しかし、倉庫等の保管場所には他の保管物も保管されていることから、複数の止水板を保管するための保管スペースには制約がある。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、複数の止水板を好適に収納することができるとともに、保管時の省スペース性に優れる止水板の収納装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題に鑑みて、本発明の一つは、以下の構成を具備するものである。
複数の止水板を隣接して支持し収納する本体収納部を備える収納装置において、前記止水板の内側面における長手方向の両端部には、前記止水板の高さ方向に延びる一対の第1止水部材が設けられるとともに、前記止水板の下面には、前記止水板の長手方向に延びる第2止水部材が設けられており、前記本体収納部は、隣接する前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接する前記複数の各止水板の間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成された仕切部材を有し、前記本体収納部は、前記複数の各止水板を、前記止水板の前記長手方向が上下方向となる起立状態で、且つ、隣接する前記複数の各止水板の間に前記仕切部材を位置させることで、前記複数の各止水板が所定間隔をおいた並列状態となるように支持し収納することを特徴とする収納装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成されているので、複数の止水板を好適、且つ、省スペースで収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】止水板の設置状態の一例を示す概略正面図である。
図2図2(a)は、図1のI-I概略断面図であり、図2(b)は、図1のII-II概略断面図である。
図3】本発明に係る収納装置に止水板を収納した状態の一例を示す概略正面図である。
図4】同収納装置の概略側面図(図3のIII方向から見た概略側面図及び概略側面断面図を含む)である。
図5】同収納装置に止水板を収納した状態の一例を示す概略平面図である。
図6】同収納装置における仕切部の可動の一例を示す概略正面図である。
図7】同収納装置における仕切部の可動の他の例を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、止水板の設置状態の一例を示す概略正面図であり、設置時の外側(屋外側)から見た図である。また、図2(a)は、図1のI-I概略断面図であり、図2(b)は、図1のII-II概略断面図である。
【0010】
本発明に係る収納装置Aの収納対象となる止水板10は、構造物の内側(屋内側)と外側(屋外側)とを連通する開口部Cの外側で開口部Cを閉塞する板形状の部材であり、開口部Cの幅方向(図1の左右方向)に沿って配置される。止水板10は、開口部Cの一部を構成する床面Eから所定の高さまで当該開口部Cを閉塞可能であり、開口部Cの内側に雨水等が浸入することを防止する。
止水板10は、例えば、開口部Cを構成する左右一対の構造体Dに止水板10の幅方向の両端部を密着させ、かつ止水板10の下面部を床面Eに密着させることにより、止水性能を確保する。
なお、開口部Cの開口幅が広い場合には、中柱を用いることで、幅方向に配列する止水板10を増加して、同様な止水を実現することができる。
【0011】
まず、止水板10の具体的な構成について説明する。
(止水板の構成)
図1及び図2に示すように、止水板10は、開口部Cの幅方向(図1図2の左右方向)に沿って設置可能な長い板形状の構造体であり、その長手方向の(図1図2の左右方向)の長さが開口部Cの幅方向の長さよりも長く設定されている。
止水板10は、設置時の外側面10aで受け止めた雨水の水圧に耐えうる強度を有し、かつ、利用者が単独で持ち運びできる程度の重量であることが好ましく、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、ステンレスなど、軽量で強度の高い材料で構成されている。
【0012】
なお、止水板10は、外形を規定するフレームを金属で形成し、フレームの内部を遮水性の材料で塞ぐような形態でもよい。遮水性の材料として、例えば、発泡材やシートを用いることができる。この場合、止水板10の軽量化に寄与できる。
また、止水板10には、利用者が運搬作業や設置作業を容易にできるように、例えば上面に取っ手を備えてもよいし、外側面10aや内側面10bに把持用の取っ手や凹凸等を設けてもよい。
【0013】
止水板10の内側面10bの両端部には、図2(b)に示されるように、開口部Cを構成する構造体Dの外側面D1と水密に接触する上下方向に延びる一対の帯状の第1止水部材11が取付金具12を用いて取り付けられている。また、止水板10の下面10cには、図1に示されるように、開口部Cの一部を構成する床面Eと水密に接触する長手方向(図1の左右方向)に延びる帯状の第2止水部材13が取り付けられている。
【0014】
第1止水部材11および第2止水部材13は、例えば弾性部材であり、ゴム材(発泡ゴムを含む)、エラストマー、柔軟性樹脂等で形成することができる。
第1止水部材11は、止水板10が開口部Cに設置された場合に、弾性変形して構造体Dに対して止水性を維持するように機能する。また、第2止水部材13は、止水板10が開口部Cに設置された場合に、弾性変形して床面Eに対して止水性を維持するように機能する。
なお、第2止水部材13は、第1止水部材11と共通の矩形断面形状としてもよいが、止水板10の自重および後述する係脱機構14による押圧力により変形することを考慮して、外力が作用していない状態で、第1止水部材11よりも厚く形成するようにしてもよい。
【0015】
止水板10は、止水板10を開口部Cに設置固定するための機構として、係脱機構14及び位置決め機構15を備える。
係脱機構14は、止水板10を左右の構造体D及び床面Eに押し付けるようにして装着したり、この装着状態を解除し、止水板10を開口部Cから取り外し可能にしたりするための装置である。この係脱機構14には、例えば、特許文献1に開示される公知の保持機構を適用することが可能である。
【0016】
位置決め機構15は、図2(b)に示されるように、例えば、止水板10の内側面10bの下部領域の両端部側に設けられている。位置決め機構15は、当接部15aと軸部15bと台座15cと調整部15dで構成されており、止水板10が開口部Cに配置された場合に、当接部15aが構造体Dの側面(対向面)D2に突き当たるように構成されている。
【0017】
当接部15aは、止水板10の幅方向における位置決めを可能にするように、幅方向における外側に突出量が調整可能である。当接部15aは、構造体Dの側面(対向面)D2と接触可能な、例えば円板状の部品であり、例えば、弾性変形が小さい硬質ゴムなどの弾性体により構成されている。
【0018】
軸部15bは、棒状であり、外周面に雄ねじが形成されている。軸部15bは、例えば、山型鋼等で構成される台座15cの挿入孔(不図示)に挿入され、その一端部に当接部15aが固定されている。この軸部15bは、例えば、軸部15bに螺合するナット等からなる調整部15dにより台座15cに対する位置決めおよび固定が可能であり、この調整部15dを調整(台座15cに対する当接部15aの位置を調節)することで、当接部15aを止水板10に対して長手方向(開口部Cの幅方向)に移動自在とし、かつ止水板10の位置を保持する。
【0019】
また、止水板10は、通常時には、後述する収納装置Aを用いて建物や倉庫等の保管場所に保管されるため、止水板10の長手方向(図1及び図2の左右方向)における一端部に、保管場所の床面F側(図3及び図4参照)に接地可能な脚部16が複数設けられている。
脚部16は、例えば、円錐台状に形成されており、止水板10の長手方向の一端部の端面から突出するように設けられる。この脚部16は、止水板10の長手方向に直交する短手方向(図1の上下方向)に離隔して複数(本例では2つ)設けられており、例えば、接着材やネジ等の接合手段により止水板10の長手方向の一端部の端面に取り付けられる。
なお、脚部16は、止水板10を収納装置Aに収納した際に、止水板10の荷重に対して弾力性を維持しつつ、経時的な形状の変化を抑える耐圧性を備える材質で構成され、例えば、硬質ゴムや合成樹脂材等の材料から構成することができる。
【0020】
このように、本実施形態の止水板10は、台風や集中豪雨などによる増水時に構造物の開口部Cの幅方向に沿って配置され、開口部Cの内側に雨水等が浸入することを防止する。
(収納装置)
次に、複数の止水板10を支持し収納する収納装置Aについて説明する。図3は、本発明に係る収納装置に止水板を収納した状態の一例を示す概略正面図であり、図4は、同収納装置の概略側面図(図3のIII方向から見た概略側面図及び概略側面断面図を含む)であり、図5は、同収納装置に止水板を収納した状態の一例を示す概略平面図である。
【0021】
止水板10は、台風や集中豪雨などによる増水時に使用されるものであるため、通常時には建物や倉庫等の保管場所に収納装置Aを用いて保管されている。
収納装置Aは、図3及び図4に示すように、複数の止水板10を支持し収納する本体収納部20と、複数の止水板10の下端部(脚部16が設けられている端部)を支持する受け部40と、を備えている。この収納装置Aは、例えば建物や倉庫等の保管場所に設置され、複数の止水板10を、その長手方向を上下方向にして起立させた起立状態で支持し収納する。
【0022】
<本体収納部>
本体収納部20は、図4及び図5に示すように、保管場所の躯体の壁面Bに取り付け固定される本体部21と、本体部21の開口を開閉する開閉部24と、本体部21の収納空間内に出没可能に設けられる仕切部材28とを備えている。この本体収納部20には、複数の止水板10が立て掛けた状態で支持し収納される。
【0023】
[本体部]
本体部21は、躯体の壁面Bに取り付け固定される第1部材21aと、第1部材21aの左右方向両端から前後方向前側に水平に延びる左右一対の第2部材21bとを含み構成されており、全体として、前側が開口する平面視コ字状をなし、躯体の壁面B側に向けて凹む凹み部21c(収納空間)を形成している。この凹み部21cは、止水板10を支持し収納する収納空間として機能し、複数の止水板10が離隔して収納される。
この本体部21は、例えば、平板状の金属板を折曲げ加工することや、複数の金属板を接合して構成することができる。なお、本体部21は、金属製の素材に限定されず、各種素材(木材、合成樹脂素材など)を用いて構成することもできる。
【0024】
第1部材21aは、正面視略矩形状をなし、躯体の壁面Bに沿って延伸する長尺状に構成されている。第1部材21aは、その外面21a1を保管場所における躯体の壁面Bに当接させた状態で、例えば、ネジやビス等の固定具により取り付け固定される。
また、第1部材21aの内面21a2には、止水板の10(101)の内側面10bを支持する第1支持部材22が複数設けられている。第1支持部材22は、例えば、円錐台状に形成されており、第1部材21aの内面21a2から突出するように設けられる。この第1支持部材22は、第1部材21aの長手方向(図5の左右方向)に離隔して複数(本例では2つ)設けられており、例えば、接着材やネジ等の接合手段により第1部材21aの内面21a2に取り付けられる。
なお、第1支持部材22は、止水板10を支持する場合の負荷に対して弾力性を維持しつつ、経時的な形状の変化を抑える耐圧性を備える材質で構成され、例えば、硬質ゴムや合成樹脂材等の弾性材料から構成することができる。
【0025】
また、図4に示すように、第1部材21aの外面21a1から第1支持部材22の頂部22aまでの距離W22は、止水板10を、その長手方向を上下方向にして起立させた起立状態で支持した際に、止水板10の内側面10bから躯体の壁面B側に突出する係脱機構14や位置決め機構15が壁面Bに当接しないように設定される。
【0026】
具体的には、第1部材21aの外面21a1から第1支持部材22の頂部22aまでの距離W22は、止水板10の内側面10bから係脱機構14における最も外側に位置する部位(最外端)14aまでの距離W14、及び、止水板10の内側面10bから位置決め機構15における最も外側に位置する部位(最外端)15a1までの距離W15のいずれの距離よりも大きく(W22>W14、W22>W15)設定されている。
したがって、止水板10の収納時に、止水板10の係脱機構14や位置決め機構15が躯体の壁面Bに当接することを抑制し、変形や、損傷を防止することができる。
【0027】
左右一対の第2部材21bは、側面視略矩形状をなし、第1部材21aの左右方向両端から前後方向前側に水平に延びる長尺状に形成されている。
左右の第2部材21b同士が対向する内面21b1間の距離L20は、本体収納部20の凹み部21c(収納空間)に対する止水板10の搬入・搬出性をも考慮して、止水板10を、その長手方向を上下方向にして起立させた起立状態で支持した際に、止水板10の短手方向(図5の左右方向)の端部が左右の第2部材21bの内面21b1に対して所定の隙間をあけて配置(収納)できる寸法に設定される。
【0028】
[開閉部]
開閉部24は、正面視略矩形状をなし、本体部21における前側の開口を開閉するように長尺状に形成されている。この開閉部24は、例えば、開閉部24の左右方向の一端側が、本体部21の左右一方の第2部材21bの端部にヒンジ等の回動式の固定具25を介して回転自在に軸支される。
開閉部24は、例えば、平板状の金属板や、非金属の各種素材(木材、合成樹脂素材など)を用いて構成することができる。
【0029】
また、開閉部24の左右方向の他端部には、例えば、掛け金やフック等の回動可能な係止部26が設けられており、本体部21の開口を閉鎖した際に、係止部26を本体部21の左右他方の第2部材21bの端部側面に設けられた、例えば、係止ピンや係止軸等から構成される被係止部23に係止することでその閉鎖状態を保持する。
なお、本体部21に係止部26を設け、開閉部24に被係止部23を設けるように構成してもよい。
【0030】
また、開閉部24の内面24aには、止水板の10(102)の外側面10aを支持する第4支持部材27が複数設けられている。第4支持部材27は、例えば、円錐台状に形成されており、開閉部24の内面24aから突出するように設けられる。この第4支持部材27は、開閉部24の長手方向(図5の左右方向)に離隔して複数(本例では2つ)設けられており、例えば、接着材やネジ等の接合手段により開閉部24の内面24aに取り付けられる。
【0031】
なお、第4支持部材27は、開閉部24を閉じて止水板10を支持する場合の負荷に対して弾力性を維持しつつ、経時的な形状の変化を抑える耐圧性を備える材質で構成され、例えば、硬質ゴムや合成樹脂材等の弾性材料から構成することができる。
【0032】
[仕切部材]
仕切部材28(28R,28L)は、本体部21の凹み部21cの収納空間内に出没可能に設けられ、隣接して収納される止水板10(101,102)間に位置することで、各止水板10(101,102)が所定の間隔を隔てて収納されるように仕切り(スペーサ)として機能する。
仕切部材28(28R,28L)は、図6に示すように、本体部21における左右の第2部材21bに対してそれぞれ設けられ、ヒンジ等の回動式の固定具29を用いて水平軸回りに回動可能に軸支される。
各仕切部材28R,28Lは、隣接して収納される止水板10(101,102)間に位置する仕切り位置A(図6の実線)と、隣接して収納される止水板10(101,102)間から離隔する非仕切り位置B(図6の二点鎖線)との間で移動可能に構成されている。
【0033】
また、各仕切部材28R,28Lにおける本体部21の第1部材21aに対向する内面28aには、図5に示すように、止水板10(101)の外側面10aを支持する第2支持部材30が設けられている。また、各仕切部材28R,28Lにおける開閉部24の内面24aに対向する外面28bには、止水板10(102)の内側面10bを支持する第3支持部材31が設けられている。
【0034】
第2支持部材30及び第3支持部材31は、それぞれ、例えば、円錐台状に形成されており、仕切部材28の内面28a及び外面28bから突出するように設けられる。
これら第2支持部材30及び第3支持部材31は、図5に示すように、それぞれ、本体部21の凹み部21cの収納空間内に位置する仕切り位置Aにおいて、第1支持部材22及び第4支持部材27と対向するように設けられており、例えば、接着材やネジ等の接合手段により仕切部材28の内面28a及び外面28bに取り付けられる。
【0035】
第2支持部材30及び第3支持部材31は、止水板10を支持する場合の負荷に対して弾力性を維持しつつ、経時的な形状の変化を抑える耐圧性を備える材質で構成され、例えば、硬質ゴムや合成樹脂材等の材料から構成することができる。
【0036】
なお、第2支持部材30及び第3支持部材31は、仕切部材28を回動させる際に、止水板10に当接して自在に回転する回転部材(例えば、ローラ)により構成してもよい。この場合、仕切部材28を回動させる際、回転部材が止水板10に当接しても回転部材が回転することから、仕切部材28を円滑に位置変更することができ、さらに、止水板10の傷の発生等を防止することができる。
【0037】
<受け部>
受け部40は、図3及び図4に示すように、保管場所における本体収納部20の下方位置に設置される。この受け部40は、本体収納部20に立て掛けた状態で収納された複数の止水板10を下方から支持し、位置決めするように機能する。
【0038】
受け部40は、例えば、保管場所の躯体の壁面Bに沿って延びる第1構造部41と、この第1構造部41の下端から保管場所の床面Fに沿って延びる第2構造部42とを含み構成される。
この受け部40は、例えば、金属の板材を折曲げ加工することで形成される。なお、受け部40は、金属製の素材に限定されず、各種素材(木材、合成樹脂素材など)を用いて構成することもできる。
【0039】
受け部40の第1構造部41は、保管場所の躯体の壁面Bに沿って上下方向に延び、例えば、ネジやリベット等の固定手段により壁面Bに固定される。また、受け部40の第2構造部42は、保管場所の床面Fに沿って水平方向に延び、例えば、ネジやリベット等の固定手段により床面Fに固定される。
なお、受け部40は、第1構造部41又は第2構造部42のいずれか一方のみを、保管場所の壁面B又は床面Fに固定するように構成してもよい。また、第1構造部41を省き、第2構造部42のみで受け部を構成してもよい。
【0040】
受け部40の第2構造部42には、複数の止水板10(101,102)のそれぞれの下端部(脚部16)を収容し、位置決めするための複数の凹溝42a(42a1,42a2)が形成されている。
凹溝42aは、図3及び図4に示すように、止水板10の下端部における短手方向(図3の左右方向)に離隔して設けられた複数の脚部16(本例では2つ)を収容し、凹溝42aの側壁部により脚部16が前後方向(図4の左右方向)に移動することを制限(位置決め)する。
したがって、収納装置Aの本体収納部20に立て掛けた状態で収納された複数の止水板10は、その下端部が受け部40における第2構造部42の凹溝42aにより位置決めされるため、複数の止水板10を保管場所に安定して収納することができる。
【0041】
(収納装置による止水板の収納態様)
次に、収納装置Aを用いて複数の止水板10を建物や倉庫等の保管場所に収納する収納態様の例について説明する。止水板10は、通常、倉庫等の保管場所に設置された収納装置Aに収納される。収納装置Aは、建物や倉庫等の保管場所に設置されており、本体収納部20は、保管場所の躯体の壁面Bに設けられ、受け部40は、保管場所の床面Fに設けられる。
そして、複数の止水板10(101,102)は、次の手順で収納装置Aに支持し収納される。
【0042】
<手順1>
図4に示すように、保管場所の躯体の壁面Bには、本体収納部20が設けられ、保管場所の床面Fには、受け部40が設けられる。
本体収納部20に複数の止水板10(101,102)を収納する場合、先ずは、本体部21を閉鎖している開閉部24を開放状態にする。開閉部24は、開閉部24に設けられた係止部26(例えば、掛け金やフック)が本体部21の第2部材21bに設けられた被係止部23(例えば、係止ピンや係止軸)に係合しているので、この係合状態を外し、開閉部24を本体部21に対して回動式の固定具25(例えば、ヒンジ)の回動軸回りに回動させて開放状態とする。
【0043】
<手順2>
本体部21に対して開閉部24を開放状態とした後、仕切部材28を非仕切り位置Bの位置に移動させる。仕切部材28は、図6に示されているように、本体部21の第2部材21bに対してヒンジ等の回動式の固定具29を用いて水平軸回りに回動可能に軸支されているので、仕切り位置(図6の実線)に位置する仕切部材28を回動させて非仕切り位置(図6の二点鎖線)に移動させればよい。
【0044】
<手順3>
仕切部材28を非仕切り位置に退避させた後、一枚目の止水板10(101)を、本体部21の凹み部21cが形成する収納空間内に挿入する。この止水板10(101)の挿入に際し、止水板10(101)を、その長手方向が上下方向となるように鉛直状態に保持し、この鉛直状態で止水板10(101)の下端部(脚部16)を受け部40の最も躯体側(壁面B側)に位置する凹溝42a(第1凹溝42a1)に収容する。
その後、止水板10(101)の内側面10bが本体部21の第1部材21aに設けられた第1支持部材22に当接するように位置させる。
【0045】
<手順4>
1枚目の止水板10(101)を第1支持部材22に当接するように位置させた後、仕切部材28を仕切り位置の位置(図6の実線)に移動させる。この状態で、一枚目の止水板10(101)は、本体部21の第1支持部材22と、仕切部材28の第2支持部材30とにより挟まれた状態となって、支持し収納される。
その後、二枚目の止水板10(102)を、本体部21の凹み部21cが形成する収納空間内に挿入する。この止水板10(102)の挿入に際し、止水板10(102)を、その長手方向が上下方向となるように鉛直状態に保持し、この鉛直状態で止水板10(102)の下端部(脚部16)を受け部40の第1凹溝42a1に隣接する第2凹溝42a2に収容する。
【0046】
2枚目の止水板10(102)を仕切部材28の第3支持部材31に当接するように位置させた後、開閉部24を閉鎖し、開閉部24の係止部26を本体部21の被係止部23に係止する。この状態で、二枚目の止水板10(102)は、仕切部材28の第3支持部材31と、開閉部24の第4支持部材27とにより挟まれた状態となって、支持し収納される。
【0047】
仕切り位置に位置する仕切部材28は、開閉部24が本体部21の開口を閉鎖した場合に、隣接して収納される複数の各止水板10(101,102)の間に挟まれた状態で位置することになる。したがって、各支持部材22,27,30,31は、各止水板10(101,102)と当接して止水板10を安定して支持することができる。
また、これら各支持部材22,27,30,31によって、止水板10の外側面10a及び内側面10bは、本体部21における第1部材21aの内面21a2や、仕切部材28の内面28a及び外面28bや、開閉部24の内面24aとの間に、所定間隔の間隙(空間)を確保することができるので、例えば、止水板10の外側面10a及び内側面10bに突出する突出部位が存在しても、この突出部位をこの間隙(空間)内に収めることができ、複数の止水板10を損傷することなく支持し収納することができる。
【0048】
以上のとおり、複数の止水板10(101,102)は、収納装置Aにより、所定間隔をおいた並列状態で安定し、且つ、省スペースで支持し収納することができる。
【0049】
次に、本発明に係る収納装置の他の実施形態について、図7を参照して説明する。
なお、以下に説明する他の実施形態の収納装置A’は、上述した収納装置Aの構成の一部を変更したものであるため、主にその変更部分について説明し、上記収納装置Aと同一となる構成には同一の符号を付けて重複する説明を省略する。
【0050】
(第2の実施形態)
図7は、本発明に係る収納装置における仕切部の可動の他の例を示す概略正面図である。第2の実施形態の収納装置A’は、上述した収納装置Aの回動可能に構成された仕切部材28を、仕切り位置(図7の実線)と非仕切り位置(図7の二点鎖線)との間でスライド可能な仕切部材28’として構成したものであり、その他の構成については上述した収納装置Aの構成と同様である。
【0051】
このように、仕切部材28’をスライド可能に構成する場合、本体部21の第1部材21aの左右方向両端から前後方向前側に水平に延びる左右一対の第2部材21b’に対して、例えば、スライドレール等からなるスライド機構を用いて仕切部材28’(28’R,28’L)を水平方向にスライド可能に設けることができる。
また、この仕切部材28’にも、上述した第2支持部材30及び第3支持部材31と同様の支持部材が設けられる。なお、この支持部材を、仕切部材28’をスライドさせる際に止水板10に当接して自在に回転する回転部材(例えば、ローラ)により構成することもできる。
【0052】
この実施形態においても、複数の止水板10(101,102)は、収納装置A’により、所定間隔をおいた並列状態で安定し、且つ、省スペースで支持し収納することができる。
【0053】
本発明は、上述した各実施形態の具体的構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
【0054】
上記実施形態の本体収納部20,20’は、仕切部材28,28’を本体部21の第2部材21b,21b’に対して、回動可能あるいはスライド可能に構成することで、仕切り位置と非仕切り位置との間で位置変更可能に構成したが、仕切部材を、本体部の第2部材に対して着脱可能に設け、この仕切部材を本体部に対して着脱することで、隣接して収納される複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成するように構成してもよい。
この場合、例えば、仕切部材を本体部の第2部材に対して磁石等を用いて磁気的に着脱可能に構成することや、仕切部材を本体部の第2部材に形成した嵌合溝や嵌合孔等に嵌め込み(嵌合)することで着脱可能に構成すればよい。
なお、この仕切部材に、上述した第2支持部材30及び第3支持部材31を設けてもよく、また、これら支持部材30,31を、仕切部材を着脱する際に止水板10に当接して自在に回転する回転部材(例えば、ローラ)により構成してもよい。
【0055】
また、上記実施形態の収納装置A,A’は、収納装置A,A’を本体収納部20,20’と受け部40とにより構成したが、受け部40を省いて本体収納部20、20’のみで、複数の止水板10を支持し収納するように構成してもよい。
この状態においても、複数の止水板10(101,102)は、収納装置A,A’の本体収納部20,20’により、所定間隔をおいた並列状態で、且つ、省スペースで支持し収納することができる。
【0056】
また、上記実施形態の収納装置A,A’は、収納装置A,A’に2つの止水板10(101,102)を収納する例として説明したが、この例に限定されない。例えば、仕切部材28,28’を、本体部21の左右の第2部材21b,21b’の前後方向に複数(2以上)設けることで、3つ以上の止水板10を支持し収納するように構成してもよい。つまり、収納する止水板10の数に対応する複数の仕切部材28,28’を設けるように構成すればよい。
【0057】
<総括>
以上のとおり、上記実施形態では以下の発明を開示している。
(1)
複数の止水板を隣接して支持し収納する本体収納部を備える収納装置において、前記止水板の内側面における長手方向の両端部には、前記止水板の高さ方向に延びる一対の第1止水部材が設けられるとともに、前記止水板の下面には、前記止水板の長手方向に延びる第2止水部材が設けられており、前記本体収納部は、隣接する前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接する前記複数の各止水板の間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成された仕切部材を有し、前記本体収納部は、前記複数の各止水板を、前記止水板の前記長手方向が上下方向となる起立状態で、且つ、隣接する前記複数の各止水板の間に前記仕切部材を位置させることで、前記複数の各止水板が所定間隔をおいた並列状態となるように支持し収納することを特徴とする収納装置(図3図7参照)。
(2)
前記本体収納部は、前記複数の各止水板を支持し収納する収納空間を有するとともに、前側に開口を有する本体部と、前記本体部の前記開口を開閉する開閉部と、を有し、前記本体部に対して前記仕切部材が位置変更可能に設けられることを特徴とする上記(1)記載の収納装置(図5参照)。
(3)
前記仕切り位置に位置する前記仕切部材は、前記開閉部が前記本体部の開口を閉鎖した場合に、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に挟まれた状態で位置していることを特徴とする上記(2)記載の収納装置(図4図5参照)。
(4)
前記仕切部材は、前記本体部に対して回動可能に設けられ、前記仕切部材を回動することで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする上記(2)又は(3)記載の収納装置(図3図6参照)。
(5)
前記仕切部材は、前記本体部に対してスライド可能に設けられ、前記仕切部材をスライドすることで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする上記(2)又は(3)記載の収納装置(図7参照)。
(6)
前記仕切部材は、前記本体部に対して着脱可能に設けられ、前記仕切部材を前記本体部に対して着脱することで、隣接して収納される前記複数の各止水板の間に位置する仕切り位置と、隣接して収納される前記複数の各止水板間から離隔する非仕切り位置との間で位置変更可能に構成されていることを特徴とする上記(2)又は(3)記載の収納装置。
(7)
前記本体部は、躯体の壁面に取り付け固定される第1部材と、前記第1部材の左右方向両端から前後方向前側に水平に延びる左右一対の第2部材と、を有するものであって、前側が開口する平面視コ字状をなし、前記開閉部は、前記本体部の前記第2部材に開閉可能に設けられていることを特徴とする上記(2)~(6)のいずれかに記載の収納装置(図5参照)。
(8)
前記本体部の前記第1部材の内面と、前記仕切部材における前記本体部の前記第1部材に対向する内面と、前記仕切部材における前記開閉部の内面に対向する外面と、前記開閉部の内面には、それぞれ、前記止水板の外側面又は内側面と当接可能な支持部材が設けられていることを特徴とする上記(7)記載の収納装置(図5参照)。
(9)
前記支持部材は、前記仕切部材を、前記仕切り位置と前記非仕切り位置との間で位置変更する際に、前記止水板に当接することによって回転する回転部材から構成されていることを特徴とする上記(8)記載の収納装置。
(10)
前記収納装置は、さらに、前記本体収納部に支持し収納された前記複数の前記止水板を下方から支持する受け部を有することを特徴とする上記(1)~(9)のいずれかに記載の収納装置(図3図4図6図7参照)。
(11)
前記受け部は、複数の凹溝が所定の間隔をあけて形成されており、前記複数の各凹溝のそれぞれに、前記複数の各止水板の下端部をそれぞれ収容して位置決め可能に構成されていることを特徴とする請求項(10)記載の収納装置(図4参照)。
【符号の説明】
【0058】
10:止水板
11:第1止水部材
13:第2止水部材
A,A’:収納装置
20:本体収納部
21:本体部
21a:第1部材
21b,21b’:第2部材
22:第1支持部材(支持部材)
24:開閉部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7