IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社LIXILグループの特許一覧

<>
  • 特開-便器装置 図1
  • 特開-便器装置 図2
  • 特開-便器装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125499
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】便器装置
(51)【国際特許分類】
   E03D 5/10 20060101AFI20240911BHJP
   A47K 13/10 20060101ALI20240911BHJP
   E03D 9/00 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
E03D5/10
A47K13/10
E03D9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033348
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 智弘
(72)【発明者】
【氏名】久田 高志
(72)【発明者】
【氏名】牧野 将之
(72)【発明者】
【氏名】森川 雄大
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
2D039
【Fターム(参考)】
2D037AA02
2D037AB07
2D037AB21
2D038KA01
2D039AA02
2D039FA08
2D039FC05
2D039FC09
(57)【要約】
【課題】便蓋と連携した便器洗浄の制御を簡単にしつつ、便器洗浄を柔軟に実行することができる便器装置を提供する。
【解決手段】便器装置30は、回転自在に支持された便蓋32と、便器洗浄を実行する便器洗浄装置41と、便器洗浄装置41を制御する制御部51と、便器洗浄装置41が便器洗浄を実行する前に起立状態の便蓋32を倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置49と、を備えている。制御部51は、便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32が倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させない第1制御を有している。制御部51は、第1制御を実行後、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定時間が経過するまでの間に便器洗浄の実行が再び指示された場合、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持された便蓋と、
便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄を実行する便器洗浄装置と、
前記便器洗浄装置を制御する制御部と、
前記便器洗浄装置が前記便器洗浄を実行する前に前記起立状態の前記便蓋を前記倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置と、
を備え、
前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋が前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第1制御を有し、
前記制御部は、前記第1制御を実行後、前記便蓋の前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる、便器装置。
【請求項2】
前記起立状態と前記倒伏状態との間を回転自在に支持された便座と、
前記起立状態の前記便座を前記倒伏状態へ回転させる便座閉動作を実行する便座開閉装置と、
を更に備え、
前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋及び前記便座の少なくともいずれかが前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第2制御を有し、
前記制御部は、前記第2制御を実行後、前記便蓋及び前記便座の少なくともいずれかの前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、前記所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる、請求項1に記載の便器装置。
【請求項3】
前記所定条件は、所定時間の経過である、請求項1又は請求項2に記載の便器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は便器装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、便蓋開閉検知部によって便蓋が閉状態であると判断された場合に便器洗浄部によって洗浄が開始され、便座もしくは便蓋閉キャンセル指令があった場合、洗浄指示を無効もしくは洗浄開始させる制御が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6868839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものは、便座や便蓋の状態を検知して、その状態に応じた制御を設定する必要があり、特に使用者が便座や便蓋を動かすとき等のエラー状態の制御が複雑になりがちである。
【0005】
本開示は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便蓋と連携した便器洗浄の制御を簡単にしつつ、便器洗浄を柔軟に実行することができる便器装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の便器装置は、起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持された便蓋と、便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄を実行する便器洗浄装置と、前記便器洗浄装置を制御する制御部と、前記便器洗浄装置が前記便器洗浄を実行する前に前記起立状態の前記便蓋を前記倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置と、を備え、前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋が前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第1制御を有し、前記制御部は、前記第1制御を実行後、前記便蓋の前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態1に係る便器装置が設けられたトイレ装置が設置されたトイレルームを示す斜視図である。
図2】実施形態1に係る便器装置の構成を示すブロック図である。
図3】使用者の指示で便蓋連動洗浄を実行した場合におけるフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態1>
本開示の便器装置30を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、上下方向は、図1に示すX軸の正方向を上方向とし、X軸の負方向を下方向とする。左右方向については、図1に示すZ軸の正方向を左方向とし、Z軸の負方向を右方向とする。前後方向は、図1に示すY軸の正方向を前方向とし、Y軸の負方向を後方向とする。具体的には、前後方向、左右方向、上下方向は、倒伏状態の便座31に着座した着座者から見て前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
【0009】
トイレ装置10は、図1に示すように、便器本体20、便器装置30、及びリモートコントローラ60を備えている。トイレ装置10は、リモートコントローラ60が操作されることによって、便器装置30が有する各種機能が動作する。トイレ装置10は、便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作を、便器洗浄を実行する前に行うことができる。
【0010】
[便器本体の構成]
便器本体20は、トイレルームRの床面上に設置される床置き式の水洗式便器である。便器本体20は、便鉢部21が形成されている。便鉢部21は、上端部が略楕円形状に開口した椀形状である。便鉢部21は、洗浄水が滞留する溜水部(図示略)が下部に形成されている。溜水部は、洗浄水が排出される排水路(図示略)が連通されている。
【0011】
[便器装置の構成]
便器装置30は、便器本体20の上面に組み付けられている。便器装置30は、便座31、便蓋32、本体33を有している。本体33は、図2に示すように、制御部51、便座開閉装置48、便蓋開閉装置49、便器洗浄装置41、着座検知部43、第1人体検知部44A、第2人体検知部44B、便蓋検知部45、便座検知部42、脱臭装置46、除菌装置47、リモートコントローラ60等を有している。本体33は、便器本体20に着脱可能に固定されている。本体33は、便座31、及び便蓋32を、倒伏した倒伏状態と起立した起立状態との間において回転自在となるように支持している。ここで、倒伏状態とは、便座31や便蓋32が完全に便器本体20の上面に沿うように配置された状態に限らず、便座31や便蓋32が水平方向に対して、例えば15度程度傾斜した状態も倒伏状態に含まれる。
【0012】
便座31は、内側が開口した環状に形成されている。便座31は、本体33によって起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持されている。倒伏状態において、便器本体20の便鉢部21の上端部に沿うように配置される。便蓋32は、本体33によって起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持されている。便蓋32は、倒伏状態において便座31を上方から覆って便座31の開口及び便鉢部21の開口を塞ぐ閉鎖状態となり、起立姿勢において便座31の開口及び便鉢部21の開口を開放する開放状態となる。
【0013】
制御部51は、例えば、マイクロコンピュータとして構成され、便器洗浄装置41による便器本体20への洗浄水の吐水、便蓋32及び便座31の開閉動作、脱臭装置46、及び除菌装置47等の動作を制御し得る機能を有する。制御部51は、リモートコントローラ60から送信される信号に基づいて、便器洗浄装置41による便器本体20の洗浄水の吐水、便蓋32及び便座31の開閉動作、脱臭装置46、及び除菌装置47等の動作を制御し得る。
【0014】
便座開閉装置48は、例えば、モータ等によって構成されている。制御部51は、リモートコントローラ60から送信される信号に基づいて便座開閉装置48に便座閉動作の実行を指示し、便座開閉装置48のモータを回転駆動させる。これによって、便座開閉装置48は、便座31を起立状態と倒伏状態との間において回転させる。
【0015】
便蓋開閉装置49は、例えば、モータ等によって構成されている。制御部51は、リモートコントローラ60から送信される信号に基づいて便蓋開閉装置49に便蓋閉動作の実行を指示し、便蓋開閉装置49のモータを回転駆動させる。これによって、便蓋開閉装置49は、便蓋32を起立状態と倒伏状態との間において回転させる。
【0016】
便器洗浄装置41は、便器本体20に洗浄水を供給する装置である。便器洗浄装置41には、水道水等の洗浄水を便器本体20に供給する給水路が設けられている。給水路は、便鉢部21に通じている。給水路の途中には、給水弁が設けられている。給水弁は、例えば、電磁弁として構成されている。給水路、及び給水弁は図示しない。制御部51は、リモートコントローラ60から受信した信号に基づいて、便器洗浄装置41に便器洗浄の実行を指示し、便器洗浄装置41の給水弁を開弁し、給水路を開放して便器本体20への洗浄水の供給を開始させる。制御部51は、便器洗浄装置41に給水弁の閉弁の実行を指示し、給水路を遮断して便器本体20への洗浄水の供給を停止させる。便器洗浄装置41は、便器本体20に洗浄水を供給して便器本体20を洗浄する便器洗浄を実行する。
【0017】
着座検知部43は、使用者が便座31に着座した状態を検知する。着座検知部43は、本体33に組み付けられている。着座検知部43は、公知の赤外線センサによって構成されている。着座検知部43は、図示しない発光素子(例えばLED等)、及び受光素子(例えばフォトダイオード等)を備えている。着座検知部43は、発光素子から赤外線が照射され、便座31に着座している使用者の表面において反射した赤外線を受光素子によって受光することにより、便座31に使用者が着座したことを検知する。着座検知部43は、使用者が便座31に着座したことを検知すると、着座検知信号を制御部51に出力し得る構成とされている。
【0018】
第1人体検知部44A及び第2人体検知部44Bは、便器装置30に対して所定位置(例えば、トイレルームR内)に位置する人体を検知する。第1人体検知部44A及び第2人体検知部44Bは、公知の赤外線センサによって構成され、図示しない発光素子(例えばLED等)、及び受光素子(例えばフォトダイオード等)を備えている。第1人体検知部44A、及び第2人体検知部44Bは、発光素子から生じ、トイレルームR内に位置する人体で反射された赤外線を受光素子が受光することによって、トイレルームR内に使用者がいることを検知する。
【0019】
第1人体検知部44Aは、便蓋32が倒伏状態である際に便器本体20の前端よりも前方の使用者を検知する。第1人体検知部44Aは、使用者を検知すると第1人体検知信号を制御部51に出力し得る構成とされている。
【0020】
第2人体検知部44Bは、便座31が起立状態である際に便器本体20の前方の使用者を検知する。第2人体検知部44Bは、使用者を検知すると、第2人体検知信号を制御部51に出力し得る構成とされている。
【0021】
便器装置30には、第1人体検知部44A及び第2人体検知部44Bが便器装置30に対して所定位置(例えば、トイレルームR内)に位置する人体を検知すると便器本体20の周囲及び便鉢部21内の少なくとも一方を照らす発光部である人体検知発光部44Cが設けられている。人体検知発光部44Cは、例えばLED等によって構成されている。人体検知発光部44Cから生じる光の色は、例えば、白色や電球色等である。
【0022】
便蓋検知部45は、便蓋32の回転状態を検知する。便蓋検知部45は、公知の回転検知手段(例えば、便蓋32と共に回転する磁石の向きを検出する磁気式の角度センサ等)を備える。便蓋検知部45は、倒伏状態の便蓋32の角度及び起立状態の便蓋32の角度のいずれかに対する角度の差を検知する。便蓋検知部45は、便蓋開閉装置49によって便蓋32を倒伏状態と起立状態との間で回転させる場合、及び手動によって便蓋32を倒伏状態と起立状態との間で変化させる場合に、倒伏状態の便蓋32の角度及び起立状態の便蓋32の角度のいずれかに対する角度の差を検知し得る構成とされている。便蓋検知部45は、検知した角度の差に対応する信号を制御部51に出力し得る構成とされている。
【0023】
便座検知部42は、便座31の回転状態を検知する。便座検知部42は、公知の回転検知手段(例えば、便座31と共に回転する磁石の向きを検出する磁気式の角度センサ等)を備える。便座検知部42は、倒伏状態の便座31の角度及び起立状態の便座31の角度のいずれかに対する角度の差を検知する。便座検知部42は、便座開閉装置48によって便座31を倒伏状態と起立状態との間で回転させる場合、及び手動によって便座31を倒伏状態と起立状態との間で変化させる場合に、倒伏状態の便座31の角度及び起立状態の便座31の角度のいずれかに対する角度の差を検知し得る構成とされている。便座検知部42は、検知した角度の差に対応する信号を制御部51に出力し得る構成とされている。
【0024】
脱臭装置46は、便鉢部21内に吸気口が臨んで設けられたダクトと、ダクト内に設けられたファンと、脱臭フィルタとを有している。ダクト、ファン、及び脱臭フィルタは図示しない。脱臭装置46は、ファンを回転駆動させることによって便鉢部21内における空気を吸気口から吸引する。吸引した空気は、脱臭フィルタを通過することによって脱臭される。脱臭された空気は、例えば、本体33の後部に形成された排気口から排出される。排気口は図示しない。つまり、脱臭装置46は倒伏状態の便蓋32よりも下方の空間(すなわち、便鉢部21内の空間)から吸気した臭気を脱臭する。
【0025】
除菌装置47は、除菌ユニットを有している。除菌ユニットは図示しない。除菌ユニットは、空気を電離させて除菌物質であるプラスイオンとマイナスイオンとを発生させ、これらプラスイオンとマイナスイオンによって空気中に浮遊する細菌やウイルスを取り囲む。これによって、除菌装置47は、空気中に浮遊する細菌やウイルスを不活化する。除菌装置47は、例えば、除菌ユニットにおいて生じたプラスイオンとマイナスイオンを、便鉢部21に臨む放出口を介して便鉢部21内に放出する構成とされている。放出口は図示しない。つまり、除菌装置47は倒伏状態の便蓋32よりも下方の空間(すなわち、便鉢部21内の空間)に向けてプラスイオン及びマイナスイオン(除菌物質)を放出する。
【0026】
除菌装置47は、トイレルームRに使用者がいない場合において、動作した動作状態と、動作が停止した停止状態と、を周期的に繰り返す周期動作を行い得る構成とされている。例えば、除菌装置47は、動作状態を45分間維持し、停止状態を15分間維持する。除菌装置47は、動作状態のときに使用者がトイレルームRに入室すると、停止状態に変化し、使用者がトイレルームRから退室し、便蓋32が閉じると動作状態及び周期動作のうちの動作状態から動作を開始する。除菌装置47は、リモートコントローラ60によって、周期動作させたり、機能を停止させたり(すなわち、停止状態を維持させたり)することができる。
【0027】
便器装置30には、除菌装置47の動作の状態に応じて点灯、点滅、及び消灯のいずれかを実行する除菌装置発光部が設けられている。除菌装置発光部は、例えばLED等によって構成されている。除菌装置発光部は図示しない。除菌装置発光部は、人体検知発光部44Cから生じる光の色とは異なる色の光を生じる(例えば、青みがかった白色や、青色等。)。
【0028】
便器装置30には、ブザーやブザーを駆動する駆動部等で構成された報知部50が設けられている。報知部50は、制御部51によって、報知音を発する動作が制御される。
【0029】
リモートコントローラ60は、便器装置30における各種機能を動作させる機能を有する。リモートコントローラ60は、使用者の操作に応じた信号を例えば無線信号として便器装置30の制御部51へ送信する。リモートコントローラ60は、概ね直方体状に形成されている。リモートコントローラ60は、トイレルームRの壁面に取り付けられている。
【0030】
リモートコントローラ60は、筐体60A、複数の操作ボタン63Aを備えている。筐体60Aは、マイクロコンピュータや電池等が収容されている。複数の操作ボタン63Aは、便器装置30の機能の内の所望の機能を動作させる際に操作される。各操作ボタン63Aには、予め各種機能のいずれかが割り当てられている。例えば、各操作ボタン63Aには、便蓋32の開閉、便座31の開閉、便器洗浄の開始を指示する機能等が割り当てられている。
【0031】
つまり、リモートコントローラ60は、倒伏状態の便蓋32を起立状態へ回転させる便蓋開動作、及び起立状態の便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作のいずれかの指令を制御部51に送信する。更に、リモートコントローラ60は、倒伏状態の便座31を起立状態へ回転させる便座開動作、及び起立状態の便座31を倒伏状態へ回転させる便座閉動作のいずれかの指令を制御部51に送信する。
【0032】
[便器装置の動作について]
便器装置30は、便器洗浄装置41が便器洗浄を実行する前に便蓋開閉装置49が起立状態の便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作を実行する。つまり、便器装置30は、便蓋32が便蓋閉動作を実行した後に便器本体20に洗浄水を供給して便器本体20を洗浄(以下、便蓋連動洗浄ともいう)することができる。便器装置30は、リモートコントローラ60を使用者が操作することによって、便蓋連動洗浄と、便蓋32が便蓋閉動作を実行する前に便器本体20に洗浄水を供給して便器本体20を洗浄(以下、非便蓋連動洗浄ともいう)とを切り替え得る構成とされている。
【0033】
便器装置30における便蓋連動洗浄の動作の一例について、図3等を参照して説明する。先ず、ステップS1において、便器洗浄の要求が指示される。具体的には、使用者によってリモートコントローラ60における便器洗浄の指示に対応する操作ボタン63Aが操作される(図3におけるステップS1)と、制御部51が、リモートコントローラ60から便器洗浄の指示に対応する無線信号を受信する。他の方法としては、使用者が便座31から離座したことを着座検知部43が検知して、制御部51に対して着座検知信号の出力を停止した後、所定の時間(例えば、6秒)経過した場合や、第2人体検知部44Bが、制御部51への第2人体検知信号の出力を停止した場合にも、制御部51において、リモートコントローラ60から無線信号を受信した場合と同様に処理が行われ得る。
【0034】
ステップS2に移行すると、制御部51は、便蓋連動洗浄が選択されているか否かを判定する。例えば、リモートコントローラ60において便蓋連動洗浄が選択されている場合、リモートコントローラ60から制御部51に便蓋連動洗浄が選択されていることを示す信号が送信される構成とされている。制御部51は、ステップS2において、リモートコントローラ60から便蓋連動洗浄が選択されていることを示す信号を受信した(ステップS2におけるNo)と判定すると、ステップS3に移行する。ステップS2において、リモートコントローラ60から便蓋連動洗浄が選択されていることを示す信号を受信していない(ステップS2におけるYes)と制御部51が判定すると、ステップS22に移行する。ステップS22に移行すると、制御部51は、便器洗浄装置41を動作させて、便器本体20に洗浄水の供給を開始させ、図3に示す処理を終了する。
【0035】
ステップS3に移行すると、制御部51は、便座検知部42、及び便蓋検知部45からの信号に基づいて便蓋32及び便座31が倒伏状態であるか否かを判定する。ステップS3において、制御部51が便蓋32、及び便座31の少なくともいずれかが倒伏状態でない(ステップS3におけるNo)と判定すると、ステップS4に移行する。
【0036】
ステップS3において、便蓋32及び便座31が倒伏状態である(ステップS3におけるYes)と制御部51が判定すると、ステップS22に移行する。
【0037】
ステップS4に移行すると、制御部51は、使用者が便座31から脱座し、且つ使用者が便器装置30に対して所定位置に位置していないかを判定する。具体的には、制御部51は、着座検知部43から着座検知信号が出力されていない、且つ第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されていないかを判定する。ステップS4において、制御部51が着座検知部43から着座検知信号が出力されておらず、且つ第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されていない(ステップS4におけるYes)と判定すると、ステップS5に移行する。
【0038】
ステップS4において、着座検知部43から着座検知信号が出力されている状態、及び第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されている状態のいずれか(ステップS4におけるNo)と制御部51が判定すると、ステップS22に移行する。
【0039】
ステップS5に移行すると、制御部51は、自身に内蔵されたタイマーを所定の待ち時間に設定する。所定の待ち時間は、例えば1秒である。次に、ステップS6に移行すると、制御部51は、タイマーを作動させて所定の待ち時間(1秒)を計測する。制御部51は、所定の待ち時間が経過していない(ステップS6におけるNo)と判定すると、ステップS6の処理を繰り返す。制御部51は、所定の待ち時間が経過した(ステップS6におけるYes)と判定すると、ステップS7に移行する。
【0040】
ステップS7に移行すると、制御部51は、報知部50の駆動部に対してブザーを駆動することを要求する要求信号を送信し、報知部50の駆動部を動作させて、ブザーから報知音を発生させる。
【0041】
ステップS8に移行すると、ブザーからの報知音の発生が完了したかを判定する。例えば、報知部50の駆動部は、ブザーからの報知音の発生が完了したことを示す報知音完了信号を制御部51に向けて出力し得る構成とされている。ステップS8において、制御部51は、報知音完了信号が入力されたか否かを判定する。制御部51が、報知音完了信号が入力された(ステップS8におけるYes)と判定するとステップS9に移行する。
【0042】
ステップS8において、制御部51が、報知音完了信号が入力されていない(ステップS8におけるNo)と判定すると、ステップS10に移行する。ステップS10に移行すると、制御部51は、着座検知部43から着座検知信号が出力されている状態、及び第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されている状態のいずれかであるかを判定する。ステップS10において、制御部51が着座検知部43から着座検知信号が出力されている状態、及び第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されている状態のいずれかである(ステップS10におけるYes)と判定すると、ステップS22に移行する。
【0043】
ステップS10において、制御部51が着座検知部43から着座検知信号が出力されておらず、且つ第2人体検知部44Bから第2人体検知信号が出力されていない(ステップS10におけるNo)と判定すると、ステップS8に移行する。ステップS10は、報知部50から報知音が発生している間に使用者が便座31に着座するか否かを判定する処理である。
【0044】
ステップS9に移行すると、制御部51は、便蓋開閉装置49に対して便蓋閉動作の実行を指示する。便座31も起立状態である場合、ステップS9において、便蓋開閉装置49に対して便蓋閉動作の実行を指示すると共に、便座開閉装置48に対して便座開動作の実行を指示する。
【0045】
ステップS11に移行すると、制御部51は、便蓋検知部45、及び便座検知部42から入力された信号に基づいて便蓋32が起立状態であり、且つ便座31が倒伏状態であるかを判定する。ステップS11において、便蓋32が起立状態であり、且つ便座31が倒伏状態である(ステップS11におけるYes)と制御部51が判定すると、ステップS12に移行する。ステップS12に移行すると、制御部51は、自身に内蔵されたタイマーを所定時間に設定する。所定時間は、例えば6秒である。この時間(6秒)は、便蓋開閉装置49が便蓋32を起立状態から倒伏状態に回転させるまでに要する時間以上である。
【0046】
ステップS11において、便蓋32が起立状態でない、及び便座31が倒伏状態でない、のいずれか(ステップS11におけるNo)と制御部51が判定すると、ステップS13に移行する。
【0047】
ステップS13に移行すると、制御部51は、便蓋検知部45、及び便座検知部42から入力された信号に基づいて便蓋32が起立状態であり、且つ便座31が起立状態であるかを判定する。ステップS13において、便蓋32が起立状態であり、且つ便座31が起立状態である(ステップS13におけるYes)と制御部51が判定すると、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、制御部51は、自身に内蔵されたタイマーを所定時間に設定する。所定時間は、例えば10秒である。つまり、便蓋32及び便座31が起立状態の場合、この時間(10秒)は、便蓋32のみが起立状態であった場合の所定時間(6秒)よりも長い。
【0048】
ステップS13において、便蓋32が起立状態でない、及び便座31が起立状態でない、のいずれか(ステップS13におけるNo)と制御部51が判定すると、ステップS15に移行する。ステップS15に移行すると、制御部51は、自身に内蔵されたタイマーを0秒に設定し、ステップS22に移行する。
【0049】
ステップS16に移行する。例えば、ステップS12からステップS16に移行した場合、便蓋開閉装置49が起立状態の便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作を実行する。ステップS14からステップS16に移行した場合、便蓋開閉装置49が起立状態の便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作を実行すると共に、便座開閉装置48が起立状態の便座31を倒伏状態へ回転させる便座閉動作を実行する。
【0050】
ステップS17に移行すると、制御部51は、タイマーを作動させて所定時間を計測する。便蓋32が起立状態、且つ便座31が倒伏状態の場合、制御部51は6秒を計測する。便蓋32が起立状態、且つ便座31が起立状態の場合、制御部51は10秒を計測する。
【0051】
制御部51は、所定時間が経過していない(ステップS17におけるNo)と判定すると、ステップS17の処理を繰り返す。制御部51は、所定時間が経過した(ステップS17におけるYes)と判定すると、ステップS18に移行する。
【0052】
ステップS12からステップS16を経由してステップS17を実行する処理は第1制御である。第1制御は、リモートコントローラ60から便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32が倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させないようにする制御である。
【0053】
ステップS14からステップS16を経由してステップS17を実行する処理は、第2制御である。第2制御は、リモートコントローラ60から便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかが倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させないようにする制御である。
【0054】
ステップS12からステップS16を経由してステップS17を実行する処理(第1制御)を実行後、ステップS18において、制御部51は、便蓋検知部45から入力された信号に基づいて便蓋32が起立状態であるか否かを判定する。ステップS18は、ステップS17において便蓋32が倒伏状態に遷移したとみなせる時間待機した後に実行する処理である。つまり、ステップS17を実行後にステップS18において便蓋32が起立状態であるか否かを判定することは、便蓋32が所定時間内に倒伏状態に遷移することが妨げられたか否かを判定することを意味する。つまり、制御部51は、第1制御を実行後、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたか否かを判定する。ここで、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられる状況が起こり得るのは、便蓋32に使用者の体が触れたり、便器装置30が故障したりした場合が考えられる。
【0055】
ステップS18において、便蓋32が起立状態でない(ステップS18におけるNo)と制御部51が判定すると、ステップS22に移行する。ステップS18において、便蓋32が起立状態である(ステップS18におけるYes)と制御部51が判定する(すなわち、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたと判定する)と、ステップS19に移行する。
【0056】
ステップS14からステップS16を経由してステップS17を実行する処理(第2制御)を実行後、ステップS18において、制御部51は、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかが起立状態であるか否かを判定する。つまり、第2制御を実行後、ステップS18において、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかの倒伏状態への遷移が妨げられたか否かを判定する。そして、ステップS18において、便蓋32及び便座31の両方が起立状態でない(ステップS18におけるNo)と制御部51が判定すると、ステップS22に移行する。ステップS18において、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかが起立状態である(ステップS18におけるYes)と制御部51が判定する(すなわち、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかの倒伏状態への遷移が妨げられたと判定する)と、ステップS19に移行する。
【0057】
ステップS19に移行すると、制御部51は、自身に内蔵されたタイマーを所定時間に設定する。所定時間は、例えば30秒である。
【0058】
ステップS20に移行すると、制御部51は、タイマーを作動させて所定時間(30秒)が経過したか否か(すなわち、所定条件が成立するか否か)を判定する。制御部51は、所定時間が経過していない(すなわち、所定条件が成立していない)(ステップS20におけるNo)と判定すると、ステップS21に移行する。ステップS21に移行すると、制御部51は、使用者によってリモートコントローラ60における便器洗浄の指示に対応する操作ボタン63Aが再び操作されたか否か、すなわち、便器洗浄の実行が再び指示されたか否かを判定する。
【0059】
ステップS21において、制御部51は、リモートコントローラ60から便器洗浄の指示に対応する無線信号を再び受信していないと判定する(ステップS21におけるNo)と、再びステップS20の処理を繰り返す。ステップS21において、制御部51は、リモートコントローラ60から便器洗浄の指示に対応する無線信号を再び受信したと判定する(ステップS21におけるYes)と、ステップS22に移行する。こうして、制御部51は、所定条件が成立する(所定時間が経過する)までの間に便器洗浄の実行が再び指示された場合、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させるのである。つまり、ステップS20及びステップS21は、所定時間内にリモートコントローラ60における便器洗浄の指示に対応する操作ボタン63Aが再び操作されたか否かを判定する処理である。
【0060】
ステップS20において、制御部51は、所定時間が経過した(すなわち、所定条件が成立した)(ステップS20におけるYes)と判定すると、ステップS23に移行する。ステップS23に移行すると、制御部51は、リモートコントローラ60から受信した便器洗浄の指示に対応する無線信号を無効化して、便器洗浄の実行を行わずに便器洗浄の実行を解除する。そして、図3に示す処理を終了する。
【0061】
制御部51は、再びリモートコントローラ60から再び便器洗浄の指示に対応する無線信号を受信した場合、リモートコントローラ60から便蓋連動洗浄が選択されていることを示す信号が送信されていても、リモートコントローラ60から便蓋連動洗浄が選択されていることを示す信号を受信していない(ステップS2におけるYes)と判定して非便蓋連動洗浄を実行するようにしてもよい。
【0062】
上記のように構成された実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0063】
便器装置30は、便蓋32と、便器洗浄装置41と、制御部51と、便蓋開閉装置49と、を備えている。便蓋32は、起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持されている。便器洗浄装置41は、便器本体20に洗浄水を供給する便器洗浄を実行する。制御部51は、便器洗浄装置41を制御する。便蓋開閉装置49は、便器洗浄装置41が便器洗浄を実行する前に起立状態の便蓋32を倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する。制御部51は、リモートコントローラ60から便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32が倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させない第1制御を有する。制御部51は、第1制御を実行後、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、制御部51は、所定時間が経過するまでの間にリモートコントローラ60から便器洗浄の実行が再び指示された場合、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させる。
【0064】
この構成によれば、第1制御において便蓋32が倒伏状態でない場合には便器洗浄が実行されない。しかし、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたと判定した場合には、便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄を確実に実行することができるので、便器装置30は、便器洗浄を柔軟に実行することができる。
【0065】
便器装置30は、起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持された便座31と、起立状態の便座31を倒伏状態へ回転させる便座閉動作を実行する便座開閉装置48と、を更に備える。制御部51は、リモートコントローラ60から便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかが倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させない第2制御を有する。制御部51は、第2制御を実行後、便蓋32及び便座31の少なくともいずれかの倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、制御部51は、所定時間が経過するまでの間にリモートコントローラ60から便器洗浄の実行が再び指示された場合、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させる。
【0066】
この構成によれば、便蓋32及び便座31の各々の倒伏状態を把握した上で便器洗浄するので、便器洗浄をより柔軟に実行することができる。
【0067】
所定条件は、所定時間の経過である。例えば、信号が入力されたか否かを所定条件とした場合、信号が入力されない場合の制御を考慮しなければならなくなり、制御が煩雑になるおそれがある。これに対して、所定時間の経過は、必ず成立するため、所定条件として扱いやすく、制御を簡単にしやすい。
【0068】
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)便蓋検知部からの信号に基づいて倒伏状態と判定することや、着座検知部から着座検知信号が再び出力されたことや、第2人体検知部から第2人体検知信号が再び出力されたこと等も所定条件として利用することができる。具体的には、図3におけるステップS19において、所定時間が経過したことに代えて、着座検知部から着座検知信号が再び出力されたか否か、着座検知部から着座検知信号が再び出力されたか否か、第2人体検知部から第2人体検知信号が再び出力されたか否かのいずれかを判定する構成とすることが考えられる。これらを所定条件として用いる場合、所定時間内にこれら所定条件が成立したか否かを判定する構成が好ましい。
(2)実施形態1とは異なり、図3におけるステップS18において、便座のみ倒伏状態への遷移が妨げられたか否かを判定してもよい。
(3)実施形態1とは異なり、便蓋の倒伏状態への遷移を待つ間(図3におけるステップS17)に便蓋及び便座の少なくともいずれかの回転動作が妨げられたか否かを判定する構成としてもよい。具体的には、制御部において、便蓋検知部及び便座検知部の少なくともいずれかからの信号が、倒伏状態に遷移する前に変化しなくなった場合に、便蓋及び便座の少なくともいずれかの回転動作が妨げられたと判定する構成が考えられる。
(4)図3におけるステップS12,S14において、制御部のタイマーに設定する所定時間は、便蓋が起立状態から倒伏状態に確実に変化する時間であればよく、6秒や10秒に限らない。図3におけるステップS19において、制御部のタイマーに設定する所定時間は、30秒に限らない。
【符号の説明】
【0069】
30…便器装置、31…便座、32…便蓋、41…便器洗浄装置、48…便座開閉装置、49…便蓋開閉装置、51…制御部
図1
図2
図3