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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125556
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】ワークフロー管理装置および方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240911BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033438
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】397024487
【氏名又は名称】株式会社ドリーム・アーツ
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】弁理士法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大島 みゆき
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA07
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】関連するワークフローの状況を集約できるようにする。
【解決手段】転記部505は、ワークフロー実行部404がワークフローを実行するときに、生成データが伝播対象であるときに当該データを取り出して集約文書管理部503に転記する。集約文書管理部503は転記されたデータを当該集約文書に関連付けて保持する。集約文書生成部5032は、指定された1または複数のチェックポイント時刻における集約文書の出力要求(閲覧要求)があったときに、チェックポイント時刻に集約文書に集約すべき転記データまたはその演算結果を含ませて、チェックポイントごとに、集約文書出力部504において一覧出力を行う。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集約文書を管理する集約文書管理手段と、
ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段と、
上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段と、
上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段と、
上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段とを有し、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
上記出力手段は、
複数のチェックポイント時刻を指定する手段と、
指定された上記複数のチェックポイント時刻の各々において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を当該チェックポイント時刻ごとに区別して、一覧表示させる表示手段とを有することを特徴とするワークフロー管理装置。
【請求項2】
上記複数のチェックポイント時刻は日単位で定義される請求項1記載のワークフロー管理装置。
【請求項3】
上記チェックポイント時刻は、過去、現在、または未来の時刻である請求項1記載のワークフロー管理装置。
【請求項4】
上記生成データが上記表示手段に表示される態様を指定する手段を有する請求項1記載のワークフロー管理装置。
【請求項5】
集約文書管理手段が集約文書を管理するステップと、
関連付け手段が、ワークフロー保持手段に保持されている上記ワークフロー定義に基づいて生成されるワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付けるステップと、
ワークフロー実行手段が、上記ワークフローインスタンスを実行するステップと、
伝播手段が、上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播するステップと、
出力手段が、上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力するステップとを有し、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
上記出力手段は、複数のチェックポイント時刻の指定に基づいて、当該複数のチェックポイント時刻の各々において集約されるべき上記生成データに基づく表示を当該チェックポイント時刻ごとに区別して、一覧表示させることを特徴とするワークフロー管理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
ワークフロー定義を保持するワークフロー定義保持手段、
集約文書を管理する集約文書管理手段、
上記ワークフロー定義に基づいて生成されるワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段、
上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段、
上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段、および、
上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段として実現するために使用され、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
上記出力手段は、
複数のチェックポイント時刻を指定する手段と、
指定された上記複数のチェックポイント時刻の各々において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を当該チェックポイント時刻ごとに区別して、一覧表示させる表示手段とを有することを特徴とするワークフロー管理用コンピュータプログラム。
【請求項7】
集約文書を管理する集約文書管理手段と、
ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段と、
上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段と、
上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段と、
上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段とを有し、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
上記出力手段は、
上記集約文書に伝播される上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するチェックポイント時刻決定手段と、
上記チェックポイント時刻を表示するチェックポイント時刻表示手段と、
上記チェックポイント時刻のうちの1または複数のチェックポイント時刻を指定するチェックポイント時刻指定手段と、
指定された上記チェックポイント時刻に基づいて当該チェックポイント時刻において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を行う表示手段とを有することを特徴とするワークフロー管理装置。
【請求項8】
上記チェックポイント時刻は、デフォルトのチェックポイント時刻として現在時刻を含む請求項7記載のワークフロー管理装置。
【請求項9】
上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて上記少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するための上記時刻情報は、予定の時刻情報および実績の時刻情報を含む請求項7記載のワークフロー管理装置。
【請求項10】
集約文書管理手段が集約文書を管理するステップと、
関連付け手段が、ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付けるステップと、
ワークフロー実行手段が、上記ワークフローインスタンスを実行するステップと、
伝播手段が、上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播するステップと、
出力手段が、上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力するステップとを有し、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
さらに、チェックポイント時刻決定手段が、上記集約文書管理手段に伝播される上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するステップと、
チェックポイント時刻表示手段が、上記チェックポイント時刻を表示するステップと、
チェックポイント時刻指定手段が、上記チェックポイント時刻のうちの1または複数のチェックポイント時刻を指定するステップと、
表示手段が、指定された上記チェックポイント時刻に基づいて当該チェックポイント時刻において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を行うステップとを有することを特徴とするワークフロー管理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
集約文書を管理する集約文書管理手段、
ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段、
上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段、
上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段、および、
上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段として実現するために使用され、
上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、
上記出力手段は、
上記集約文書に伝播される上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するチェックポイント時刻決定手段と、
上記チェックポイント時刻を表示するチェックポイント時刻表示手段と、
上記チェックポイント時刻のうちの1または複数のチェックポイント時刻を指定するチェックポイント時刻指定手段と、
指定された上記チェックポイント時刻に基づいて当該チェックポイント時刻において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を行う表示手段とを有することを特徴とするワークフロー管理用コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ワークフロー管理装置および方法に関し、とくに、関連した1または複数のワークフローの進捗状況を集約的に俯瞰するのに適したものである。
【背景技術】
【0002】
ワークフローの管理を行う際に、時間の経過に沿って各プロセスを表示して、進捗状態を表示することが知られている(特開2014-96182号公報)。また、ワークフローがサブワークフローを含む際に、サブワークフローに関しても管理を行えるようにすることが提案されている(特開2018-109889号公報)。
【0003】
複数のワークフローを同時に展開してビジネスを実行する際に最適な態様で、ワークフローの進捗を提示することが望まれる。またワークフローの進捗に併せて具体的な数字、例えば出店管理に関する作業や什器等の費用の額をその成果・負担として表示することが望まれる。また、具体的なデータの履歴を集約的に表示することも望まれる。
【0004】
また、プロジェクト管理業務においては、一般的には、予算があり、時間の経過とともに予算をどのように消化したのかを管理する必要がある。予算の執行においてはそれぞれの発注単位ごとに発注日、決裁日、支払日があり、日付のそれぞれにも予定と実績が存在する。そして、発注の決裁においては、ワークフローの個々の申請において発注日、支払い予定日が記入されるため、任意の時点における予算の消化状況、またキャッシュフローの状況を把握することは不可能でなないけれども、会計システムに入力されるデータは発生済みの過去データであり、未来の時点を含む任意の時点でどのような状況であるかを把握することは困難であった。ワークフローシステムにおいて、明細レベルの個別の発注にかかわるワークフローの進捗に応じて、プロジェクト全体に集約する文書が都度更新され、更新の度に履歴を保持することによって、任意の時点から見た「現在」またその時点での見通しとしての「未来」を参照することができるようにすることが望まれる。
【0005】
なお、本発明は、上述の課題により限定的に理解されるべきでなく、その内容は特許請求の範囲に規定され、以下に実施例を用いて詳細に説明される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-96182号公報
【特許文献2】特開2018-109889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
関連する複数のワークフローの状況を俯瞰し、さらに、任意の時点において、「現在」、または、その時点での見通しとしての「未来」を把握できるようにすることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明を詳細に説明するのに先だって、特許請求の範囲の記載について補充的に説明を行なっておく。
【0009】
この発明によれば、上述の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。
【0010】
この発明の一側面によれば、ワークフロー管理装置に:集約文書を管理する集約文書管理手段と;ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段と;上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段と;上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段と;上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段とを設け、上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、上記出力手段は:複数のチェックポイント時刻を指定する手段と;指定された上記複数のチェックポイント時刻の各々において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を当該チェックポイント時刻ごとに区別して、一覧表示させる表示手段とを有するように構成されている。
【0011】
この構成によれば、ワークフローを俯瞰する際に、関連するワークフローがある場合にはそれらをひとまとめに俯瞰することができ、具体的なデータを併せて表示し、さらに、関心のある複数の時間のデータを対比して把握することができる。
【0012】
ここで集約文書は、所定の側面に着目して一括して集約的に把握すべき内容を表示する文書であれば、どのようなものでもよく、例えば、「案件文書」、「一括文書」、「報告文書」等、そのような内容の表す種々の名称を用いて良い。また、文書は種々の記述規約に基づいて生成される電子的な文書であって良い。集約文書の出力は典型的にはブラウザを用いた閲覧や、プリンタを用いた印刷であって良い。
【0013】
この構成において、上記複数のチェックポイント時刻は日単位で表されて良い。
【0014】
また、上記チェックポイント時刻は、過去、現在、または未来の時刻であって良い。
【0015】
また、上記生成データが上記表示手段に表示される態様を指定する手段をさらに設けて良い。
【0016】
また、この発明の他の側面によれば、ワークフロー管理装置に:集約文書を管理する集約文書管理手段と;ワークフローインスタンスを上記集約文書に関連付ける関連付け手段と;上記ワークフローインスタンスを実行するワークフロー実行手段と;上記集約文書に関連付けられているワークフローインスタンスの所定の生成データが上記集約文書に集約すべき集約対象として規定されているときに、当該ワークフローインスタンスの実行時に生成された上記所定の生成データを上記集約文書に伝播する伝播手段と;上記集約文書管理手段に管理されている上記集約文書を出力する出力手段とを設け、上記集約文書の出力は、当該集約文書に伝播された上記生成データに基づく表示を含み、上記出力手段は:上記集約文書に伝播される上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するチェックポイント時刻決定手段と;上記チェックポイント時刻を表示するチェックポイント時刻表示手段と;上記チェックポイント時刻のうちの1または複数のチェックポイント時刻を指定するチェックポイント時刻指定手段と;指定された上記チェックポイント時刻に基づいて当該チェックポイント時刻において上記集約文書に集約されるべき上記生成データに基づく表示を行う表示手段とを設けるように構成している。
【0017】
この構成によれば、ワークフローを俯瞰する際に、関連するワークフローがある場合にはそれらをひとまとめに俯瞰することができ、具体的なデータを併せて表示し、さらに、関心のある複数の時間(チェックポイント時間)の候補を自動的に決定して、ユーザにその選択を促し、関心のある時間における集計データを容易に提示することができる。
【0018】
この構成において、上記チェックポイント時刻は、デフォルトのチェックポイント時刻として現在時刻を含んで良い。
【0019】
また、上記所定の生成データに含まれる時刻情報に基づいて上記少なくとも一部のチェックポイント時刻を決定するための上記時刻情報は、予定の時刻情報および実績の時刻情報を含んで良い。
【0020】
この発明は、装置またはシステムの発明として実現されるのにとどまらず、方法またはプログラムの発明として実現することができることはもちろんである。
【0021】
また、各実施例のそれぞれの部分を組み合わせることが不合理でない範囲で、これらの組み合わせもこの発明の一部を構成することはもちろんである。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、関連するワークフローの状況を集約的に俯瞰することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】この発明の実施例のワークフロー管理システム10を構成するハードウェア構成を全体として示す図である。
図2】この発明の実施例のワークフロー管理システム10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】この発明の実施例のワークフロー管理システム10の集約文書生成部502の動作例を説明するフローチャートである。
図4】集約文書生成部502の利用画面例を説明する図である。
図5】集約文書の利用例を説明する図である。
図6】ワークフロー生成例を説明するフローチャートである。
図7】ワークフロー生成時に伝播データを指定する例を説明するフローチャートである。
図8】ワークフロー管理システムの全体的な動作例を説明する図である。
図9】複数のワークフローのデータを集約する例を説明する図である。
図10】1つのワークフローのデータ履歴を集約する例を説明する図である。
図11】この発明の実施例の集約文書生成部5032の機能的な構成例を示すブロック図である。
図12図11の集約文書生成部5032の動作例を説明するフローチャートである。
図13図11の集約文書生成部5032の動作例を説明する他のフローチャートである。
図14図11の集約文書生成部5032の動作例を説明する模式図である。
図15図11の集約文書生成部5032の動作例を説明する他の模式図である。
図16図11の集約文書生成部5032による出力画面例を示す図である。
図17図11の集約文書生成部5032による他の出力画面例を示す図である。
図18図11の集約文書生成部5032による他の出力画面例を示す図である。
図19図11の集約文書生成部5032による他の出力画面例を示す図である。
図20】この発明の変形例を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、この発明の実施例のワークフロー管理システム10について図を参照して説明する。
【0025】
図1は、この発明の実施例のワークフロー管理システム10のシステム構成を示しており、この図において、ワークフロー管理システム10は、文書管理サーバ101、ワークフローサーバ102、データベース管理サーバ103、メールサーバ104、ウェブサーバ105等のアプリケーション群100を含んで構成されている。これらサーバ101~105等のアプリケーション群100は、オペレーティングシステム110上で動作し、また、複数のコンピュータに分散して配置されて良い。コンピュータ120はプロセッサ121、主メモリ122、入出力インタフェース等のハードウェア資源を含み、プログラム123をインストールすることにより、これらオペレーティングシステム110、アプリケーション群100等が実現される。ワークフロー管理システム10は、通常のワークフロー処理を実現するのに加えて、選択された1または複数のワークフローの進捗を具体的なデータをもとに集約的に俯瞰できるようにするものであり、図2および図11等を参照して後にその機能ブロックを説明する。
【0026】
ワークフロー管理システム10は、LAN等の通信ネットワーク200を介してユーザのホスト端末300に接続されている。ユーザは、ホスト端末300を利用してワークフロー管理システム10(文書管理サーバ101、ワークフローサーバ102、データベース管理サーバ103、メールサーバ104、ウェブサーバ105等)を利用できて良い。
【0027】
図2は、図1のワークフロー管理システム10の機能構成を示すものであり、図2において、ワークフローテンプレート保持部401、ワークフローインスタンス生成部402、ワークフローインスタンス保持部403、およびワークフロー実行部404がワークフロー処理部400を構成して、ワークフロー処理を実現するようになっている。ここでは、ワークフローインスタンスを単にワークフローと呼ぶこともある。ワークスローインスタンスは、ワークフローテンプレートに基づいて生成されて良い。ワークフローインスタンス生成部402は、ユーザによるワークフローインスタンス生成画面を通じた入力操作により生成される。例えば、図6に示すように、テンプレートを選択し(ステップS20)、こののち、テンプレート中に値入力を行い(ステップS22)、これを登録する。ワークフローテンプレート保持部401は、ワークフローの類型ごとにワークフローテンプレートを保持し、このワークフローテンプレートは、ユーザのアクティビティや、条件分岐等の種々の部品から構成され、このテンプレートのフォームを通じて値を入力してワークフローインスタンスが生成されて良い。なお、後述するように、ワークフローインスタンスをテンプレートから生成する際に、元々、テンプレートに含まれている部品に加えて新たな部品を付加して修正を行って良い。また、当該ワークフローインスタンスに下位のワークフローインスタンスを再帰的に関連付けて良い。また、作業量は増加するけれども、ワークフローテンプレートを使用することなくワークフローインスタンスを生成しても良い。
【0028】
登録されたワークフローインスタンスは、ワークフローインスタンス管理部403に保持されてワークフロー実行部404によって実行される。ワークフロー実行部404は、具体的には、文書管理サーバ101、ワークフローサーバ102、データベース管理サーバ103、メールサーバ104、ウェブサーバ105等により実現され、これらを複合的に利用してワークフローインスタンスを実行するものである。
【0029】
さらに、図2において、ワークフロー管理システム10は、ワークフロー処理部400に加えて、集約文書テンプレート保持部501、集約文書生成部502、集約文書管理部503、集約文書出力部504、転記部505等を含んで構成されている。集約文書生成部502は、図4の集約文書テンプレートT01の画面を通じて、集約文書テンプレート保持部501に保持されている集約文書テンプレートから集約文書を作成するものである。なお、ここでは、集約文書という名称を使用しているけれども、後に説明するように複数のワークフローを関連付ける文書に限定されず、1つのワークフローを関連付けたものであっても良い。「集約文書」は、所定の側面に着目して一括して、または、集約的に把握すべき内容を表示するものであれば、どのようなものでもよく、例えば、「案件文書」、「一括文書」、「報告文書」等、そのような内容に適合した種々の名称を用いて良い。
【0030】
集約文書生成部502は、例えば、図3に示すように、集約文書を生成する。図3において、集約文書を生成するには、テンプレートを選択する(S10)。テンプレートは種々の業務ごとに準備されて良い。図4のテンプレート例(集約文書生成画面)T01は、例えば出店管理の業務に用いることができる。集約文書のテンプレートもワークフローテンプレートと同様に種々の部品から構成されて良い。集約文書のテンプレートに対して業務ごとの典型的な部品を準備して、テンプレート作成時に部品の追加等の種々の修正を行って良い(S11)。こののち、値入力を行い(S12)、さらに、当該集約文書に1または複数のワークフローを関連付ける(S13~S15)。集約文書にどのワークフロー(ワークフローテンプレート)を関連付けるかは、集約文書のテンプレートに登録されていても良いし、集約文書生成時に関連付けるように修正を行っても良い。ワークフローの関連付けでは、まず、当該集約文書に関連付けて集約すべきワークフローが残っているか(存在するか)どうかを判別し(S13)、関連付けるワークフローがある場合にはステップS14に進み(1回目のワークフローの関連付けでは常にステップS14に進む)、ワークフローインスタンス生成部402(図2)を用いてワークフローインスタンスを生成する。例えば、図4の集約文書テンプレートT01において、ワークフロー選択のオプションボタンT02を操作し、該当するワークフローテンプレートを選択し、ワークフローテンプレート(「発注プロセス」)を用いて値入力を行い、こののち、ワークフローインスタンスを登録する(S14、S15)。関連付けるワークフローテンプレート(例えば「発注プロセス」のワークフローテンプレート)を、集約文書のテンプレートにおいて、事前に設定しておいても良い。この場合、オプションボタンT02を操作して、ワークフローテンプレートの選択を省略して、直ちに、所望のワークフローテンプレートに対して値入力(必要な場合、修正処理も)等を行って良い。こののち、ステップS13に戻って、集約文書に関連付けるワークフローインスタンスがすべて登録されるまで、ステップS13~S15の処理を繰り返す。ステップS13において、集約文書に関連付けるワークスローインスタンスがすべて関連付けられたならステップS16に進み、計算式入力欄T04に図4において関連付けたワークフローインスタンスから伝播されるデータに対する計算式fx(例えば合計SUM)を入力して良く、また、図4のオプションボタンT03を操作して、集計するデータをグラフで表示するときの表示形式を指定し、そののち、集約文書を登録して(S17)、処理を終了する。計算式fxは、合計、平均等、種々のものであって良く、データをそのまま出力するものを含んで良い。表示形式は、数字、単位、チャート種別等を指定するものであっても良い。
【0031】
図3に示す集約文書の生成フロー例では、適宜に処理ステップの順番を変更して良い。例えば、値入力(S12)は、テンプレートの修正処理(S11)の前に行って良いし、計算式・表示形式の指定(S16)の前、または後に行って良く、また、各処理を一緒に処理しても良い。
【0032】
なお、ワークフローインスタンスをテンプレートから生成する際にも、元々、テンプレートに含まれている部品に加えて新たな部品を付加して修正を行って良い。また、当該ワークフローインスタンスに下位のワークフローインスタンスを再帰的に関連付けて良い。上位のワークフローインスタンスは下位のワークフローインスタンスに対して集約文書として採用されて良い。再帰的な関連付けは多段にわたって行って良い。
【0033】
集約文書管理部503は、集約文書生成部502で生成された集約文書を保持し、これに関連する種々の変数を管理するものである。集約文書出力部504は、ユーザからの要求に基づいて集約文書管理部503において管理されている集約文書を出力(閲覧・印刷)するものである。転記部505は、ワークフローインスタンスが実行されるときに生成され、かつ、集約文書に関連付けられたデータを、集約文書側に伝播するものである。すなわち、転記部505は、ワークフローインスタンスに伝播するものとしてマークされたデータを集約文書側に、例えば、ワークフローインスタンス側の変数(図8のX等)の値を集約文書の対応する変数(図8のY等)の値として伝播するものであり、イベントハンドラ部品をワークフローインスタンスに挿入することにより実装して良い。イベントハンドラに限らず、ワークフローインスタンスにおける所定のデータ入力を監視してデータを伝播する手段であればどのようなものでもよい。データの伝播は、追加書き込みでも、更新書き込みでも良く、その用途に応じて選択して良い。
【0034】
集約文書に関連付けられるワークフローインスタンスを生成するためのワークフローテンプレートは、集約文書に伝播するデータを入力するユーザのアクティビティに関連して当該データが伝播対象であることを予めマークするように構成されて良い。例えばワークフローテンプレートは所定の位置にイベントハンドラの部品を予め含んでいて良い。ただし、テンプレートが予めイベントハンドラのような部品を含まない場合には、図7に示すように、ユーザが所望の位置にイベントハンドラ部品を付加して伝播データを指定してワークフローインスタンスを集成しても良い(S23)。
【0035】
つぎに、この実施例のワークフロー管理システムの動作について主に図8を参照して説明する。
【0036】
図8は、集約文書出力部504、集約文書生成部502、集約文書管理部503、ワークフロー実行部404、ユーザ1(1001)、ユーザ2(1002)、・・・ユーザm(100m)、ユーザn(100n)のホスト端末300の間の処理を説明するものである。ここでは、ユーザのホスト端末300を単にユーザと述べる。ユーザ1(1001)、ユーザ2(1002)、・・・ユーザm(100m)は、この例のワークフローインスタンスを処理するユーザであり、ユーザn(100n)は、集約文書印刷を要求するユーザである。それぞれのユーザは、操作に応じた権限を有して良い。
【0037】
図8において、集約文書生成部502が集約文書を生成し(X30)、この際、関連するワークフローインスタンスを生成する(X31)。複数のワークフローインスタンスが関連付けられるときには、それらのワークフローインスタンスが生成され、同様の処理を繰り返す。これを破線(X31)で示す。
【0038】
X31においてワークフローインスタンスが生成されると、ワークフロー実行部404とユーザ1001、1002、・・・100mの間でやり取り(アクティビティ)X32、X32、・・・X32が行われ、例えば、アクティビティX32においてユーザmが伝播対象データを生成する。この伝播対象データは転記部505(図2)により集約文書管理部503に伝播される(X33)。こののち、残りのワークフローインスタンスについても同様に伝播対象データが集約文書管理部503に伝播される(図9のワークフローW1~Wk)。
【0039】
こののち、ユーザnから集約文書出力部504に対して出力要求が供給されると(X34)、集約文書出力部504は集約文書管理部503に文書データを要求し(X35)、集約文書管理部503は文書データを集約文書出力部504に返し(X36)、集約文書出力部504は、集約文書データに基づいて集約文書の出力を行う(X37)。集約文書データには、転記部505によって集約文書管理部503に伝播されたデータも含まれ、これを含んで表示が行われる。
【0040】
図5は、集約文書の利用例を模式的に示す。図5に示すように、集約文書には、その生成に伴なって、A01に示すように例えば、「什器発注プロセス」のワークフローが関連付けられて生成されている。このワークフローは図示のフローチャートプロセスに示す動作を実行し、ワークフローの進行に伴ってデータが更新される(A02)。この更新をトリガーにして集約文書に紐づくすべてのワークフローの関連文書の入力データが集約文書側に伝播されて集約文書側のデータが更新される(A03)。このようにして、集約文書に紐づけられたワークフローの状況が集約文書に集約され、出力される。なお、図5の例では、データは更新書き込みの例を前提にしているけれども、データを追記書き込みする例にも適用できることはもちろんである。
【0041】
図9は、複数のワークフローインスタンスから集約文書管理部503にそれぞれのデータが伝播される態様を示す。図に示す例では、ワークフローW1がデータD1を生成してこれを変数X1に保持し、これが、転記部505(図2)によって集約文書管理部503の変数Y1に伝播される。同様に、ワークフローW2がデータD2を生成してこれを変数X2に保持し、これが、転記部505(図2)によって集約文書管理部503の変数Y2に伝播される。最後に、ワークフローWkがデータDkを生成してこれを変数Xkに保持し、これが、転記部505(図2)によって集約文書管理部503の変数Ykに伝播される。
【0042】
これら伝播されたデータD1、D2、・・・Dkが、集約文書データとして集約文書出力部504に返され、集約文書データに含まれる数式、表示方式に基づいて集約文書の出力データが生成され、出力される(閲覧・印刷)。データD1、D2、・・・Dkは、例えば、1つの案件で必要なリソースごとの数値を表しており(例えば、什器や家賃等)、案件の進捗を集約的に把握することができる。
【0043】
図10は、単一のワークフローインスタンスの生成データを集約文書管理部503側で追加書き込みを行い、データの履歴を保持する例を示す。図に示す例では、ワークフローW1がデータD11を生成してこれを変数X11に保持し、これが、転記部505(図2)によって集約文書管理部503の変数Y11に伝播される。ワークフローW1は、このデータを更新するようになっている。データが更新されるとこのデータが変数X12に保持され、これが、転記部505によって集約文書管理部503の変数Y12に伝播される。同様に生成されたデータの履歴が順次に集約文書管理部503側に伝播される。最後に、ワークフローW1がデータを更新すると、これを変数X1jに保持して、転記部505によって集約文書管理部503の変数Y1jに伝播される。
【0044】
伝播された複数のデータのデータ履歴として処理され、データの時間的な変化を集約的に把握することができる。
【0045】
図11は集約文書を生成する集約文書生成部5032の一例を説明するものであり、この図において、集約文書生成部5032は、ユーザが関心のある時点(以下、チェックポイント時間ともいう)における各ワークフローの成果(プロジェクトの成果)を集約的に表示する集約文書を生成するものである。
【0046】
チェックポイント時間は、典型的には現在の時間であるけれども、将来または過去の時点であってよい。将来または過去の時間は、ワークフローにおいて入力された時間情報によって一意に決定可能である。
【0047】
例えばプロジェクトの予算の立案、執行、支払いという業務を考える。それぞれに、申請と承認というワークフローが存在し、予算の承認を経たのちに発注が行われ、納入と検収が行われたのちに支払いが発生する。プロジェクトの予算および実績の管理を行うとき、プロジェクト計画段階での総予算に対して、時間の経過に従って予算をどれだけ消化したかは、予算の申請、承認のタイミングで、承認済み金額、申請中金額、支払い予定日を元に累計支払い予定金額として集計して、時間(チェックポイント時間)と紐づけて記録しておくことができ、または、その時点で集計することができ、このデータがあればプロジェクト期間内の任意の時点における予算の消化状況、支払い予定の状況を確認することができる。
【0048】
ワークフローの入力データに時間情報を含まれる場合、例えば、経費の予定日、経費の実績日、資源購入の予定日、実績日、人員計画における予定日、実績日等に基づいて、デフォルトのチェックポイント時間である現在時間とは別に、チェックポイント時間候補を決定して、これをプルダウンメニュー等で表示して(図15参照)、チェックポイント時間における成果等をチェックすることができる。
【0049】
図11において、集約文書管理部503は、履歴データ用データベース5031および集約文書生成部5032を含む。ワークフロー実行部404が生成したデータは、転記部505を介して例えば履歴データ用データベース5031に保持される。集約文書生成部5032は、チェックポイント時間決定部5033、チェックポイント時間表示部5034、チェックポイント時間選択部5035、表示形式選択部5036を有する。チェックポイント時間決定部5033は、履歴データ用データベース5031を参照して、予定日、実績日等の時間情報を含む履歴データに基づいて、チェックポイント時間候補を決定する。予定日、実績日等の可変の時間に基づいて決定されるチェックポイント候補の他に、デフォルトのチェックポイント候補として「現在」時間、一定のインターバル経過後の時間(例えば、プロジェクトの予定期間の半分経過時点、プロジェクト開始後1月経過した時点等)を採用して良い。ユーザが関心を持ちそうなチェックポイント候補を提示することにより、ユーザは、容易にプロジェクトの経過を確認することができる。
【0050】
チェックポイント時間表示部5034は、チェックポイント時間決定部5033が決定したチェックポイント候補を例えばプルダウンメニューによりユーザに提示して、ユーザがチェックポイント時間決定部5035を用いてチェックポイント候補の中から所望のチェックポイントを選択できるようにする。また、表示形式選択部5036は、集約文書の表示形式、例えば、表形式(図14)、階層形式(図18)、グラフ(図16図17)、カンバン等を選択できるようになっている。また、複数のチェックポイント、典型的には2つのチェックポイントを選択してチェックポイントの間の成果の比較を行えるようにして良い(図19)。
【0051】
図14は、「現在」時間における確定情報を表示するものであり、現時点以前の予定日、実績日に関連するデータに基づいて成果等を集約する。実績日に関連するデータのみに基づいて成果等を集約してもよい。なお、図14において、「現在」時間は、「2023/02/28」であり、「2023/01/30」に支払いの決済が行われ、これが集約結果に反映される。
【0052】
図15は、「現在」時間の将来または過去のチェックポイント候補をプルダウンメニューで表示し、選択した将来または過去(または「現在」の時点)のチェックポイントの時点における成果等の予想・実績を含んで集約を行うものである。この例では、現在(「2023/02/28」)の他に、入力されたデータに含まれる実績日(「2023/01/18」、「2023/01/13」、「2023/01/10」)がチェックポイントとしてプルダウンメニュー中に表示され、さらに、「2023/03/31」の支払予定の申請に基づいて、「2023/03/31」が将来のチェックポイントとしてプルダウンメニュー中に提示され選択可能になっている。
【0053】
図12は、集約文書の表示形式を選択して表示を行う動作例を示しており(比較形式については図13を参照)、この図において、チェックポイント時間決定部5033がチェックポイント時間を決定し(ステップS30)、チェックポイント時間表示部5034がチェックポイント時間を例えばプルダウンメニューで表示し(S31)、チェックポイント時間選択部5036が、ユーザの指定に基づいてチェックポイント時間を選択し(S22)、つぎに、表示形式選択部5036がユーザの選択に基づいて表示形式を選択し、集約文書を生成する(S34)。なお、チェックポイントの選択ステップおよび表示形式の選択ステップは相前後して良い。
【0054】
図13は、比較形式を選択した場合の動作を示しており、この図において、比較形式が選択されると(S40)、比較対象数だけ一覧コラムが表示され(S41)、チェックポイント時間決定部5033がチェックポイント時間を決定し(ステップS42)、各一覧コラムにおいてチェックポイント時間表示部5034がチェックポイント時間を例えばプルダウンメニューで表示し(S43)、チェックポイント時間選択部5036が、各一覧コラムにおいてユーザの指定に基づいてチェックポイント時間を選択し(S44)、つぎに、表示形式選択部5036がユーザの選択に基づいて表示形式を選択し(S45)、集約文書を生成する(S46)。
【0055】
図20は、上述の実施例の変形例を示しており、図20において、ワークフロー管理システム10Aは、図2の集約文書生成部502に替えて集約ワークフローインスタンス生成部511を有し、集約文書テンプレート保持部501に替えて、集約ワークフローテンプレート保持部510を有し、集約文書管理部503に替えて、集約ワークフローインスタンス管理部512を有している。この実施例では、集約文書を処理するワークフローテンプレートを準備して、このワークフローを用いて、集約文書を生成し、ワークフローの処理を通じて案件等の状況ごとに、集約文書を集約ワークフロー関連文書として準備し、適宜に、集約文書の出力(アクティビティ)をユーザに促して良い。図20においては、集約ワークフローテンプレート保持部510、集約ワークフローインスタンス生成部511、および、集約ワークフローインスタンス管理部512を、ワークフロー処理部400のワークフローテンプレート保持部401、ワークフローインスタンス生成部402、および、ワークフローインスタンス管理部403と別々に示しているけれども、集約ワークフローテンプレート保持部510、集約ワークフローインスタンス生成部511、および、集約ワークフローインスタンス管理部512を、それぞれ、ワークフロー処理部400のワークフローテンプレート保持部401、ワークフローインスタンス生成部402、および、ワークフローインスタンス管理部403に含ませて良い。すなわち、前者を後者のサブセットとして良い。この場合、集約ワークフローインスタンス管理部512を含むワークフローインスタンス管理部403の内部において、転記部506がデータの伝播(転記)を行って良い。
【0056】
図20の変形例においても、ワークフローインスタンスに下位のワークフローインスタンスを再帰的に関連付けて良い。上位のワークフローインスタンスは下位のワークフローインスタンスに対して集約文書として採用されて良い。再帰的な関連付けは多段にわたって行って良い。
【0057】
以上で実施例の説明を終了する。
【0058】
なお、この発明は上述の実施例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0059】
10 ワークフロー管理システム
100 アプリケーション群
101 文書管理サーバ
102 ワークフローサーバ
103 データベース管理サーバ
104 メールサーバ
105 ウェブサーバ
110 オペレーティングシステム
120 コンピュータ
121 プロセッサ
122 主メモリ
123 プログラム
200 通信ネットワーク
300 ホスト端末
400 ワークフロー処理部
401 ワークフローテンプレート保持部
402 ワークフローインスタンス生成部
403 ワークフローインスタンス管理部
404 ワークフロー実行部
501 集約文書テンプレート保持部
502 集約文書生成部
503 集約文書管理部
5031 履歴データ用データベース
5032 集約文書生成部
5033 チェックポイント時間決定部
5034 チェックポイント時間表示部
5035 チェックポイント時間選択部
5036 表示形式選択部
504 集約文書出力部
505 転記部
510 集約ワークフローテンプレート保持部
511 集約ワークフローインスタンス生成部
512 集約ワークフローインスタンス管理部
1001、1002・・・ ユーザ(ユーザのホスト端末)
図1
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