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特開2024-1256改善された印刷位置補正のための装置、コンピュータ実装方法、及びコンピュータプログラム製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001256
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】改善された印刷位置補正のための装置、コンピュータ実装方法、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20231226BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
B41J5/30 Z
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023182990
(22)【出願日】2023-10-25
(62)【分割の表示】P 2022127301の分割
【原出願日】2022-08-09
(31)【優先権主張番号】17/408,161
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503261948
【氏名又は名称】ハンド ヘルド プロダクツ インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】チョン・クーン・ウン
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ユー・リム
(72)【発明者】
【氏名】シューフォン・チョン
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ウェイ・チャオ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】例えば、プリンタによって実施される印刷ジョブ(複数可)の精度を改善するために、改善された印刷位置補正を提供する。
【解決手段】印刷位置補正は、印刷媒体に加えられる力がもたらす滑り及び/又は他の結果などに起因する印刷媒体の変化及び/又は誤った移動を考慮に入れるために、印刷媒体に印刷が行われるまでの時間のオフセットを可能にする。特定の実施形態は、プリンタの動作の出力段階及び後退段階の両方のために導出されたデータ値を決定する。様々な実施形態は、媒体出力段階及び媒体後退段階のそれぞれの最中に決定されたセンサベースの縁部位置距離に基づいて、印刷位置補正を生成する。代替的又は追加的に、様々な実施形態は、媒体出力段階及び媒体後退段階のそれぞれの最中に決定されたセンサベースの媒体移動段階タイムスタンプの差分に基づいて、印刷位置補正を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷位置補正のためのコンピュータ実装方法であって、
センサを介して、媒体出力段階中に第1の縁部と印刷ヘッドとの間の第1の縁部位置距離を決定することと、
前記センサを介して、媒体後退段階中に前記第1の縁部と前記印刷ヘッドとの間の第2の縁部位置距離を決定することと、
前記第1の縁部位置距離及び前記第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成することと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて、印刷動作を開始することを更に含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記第1の縁部位置距離を決定することは、
前記センサを介して、印刷媒体の少なくとも印刷可能部分の先端縁部を検出することと、
前記媒体出力段階中に、前記印刷媒体に所定の力が加えられるときに、前記先端縁部が移動する距離を追跡することであって、前記所定の力は、前記センサと前記印刷ヘッドとの間の目標距離に関連付けられている、ことと、
前記媒体出力段階中に前記先端縁部が移動した前記追跡された距離に少なくとも部分的に基づいて、前記第1の縁部位置距離を決定することと、を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して、プリンタ動作の改善、具体的には印刷位置補正を改善して、印刷ジョブの精度を改善すること、並びに/又は別様に誤った印刷ジョブ及びそれに関連付けられた無駄なリソース消費を低減することに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な状況において、プリンタは、例えば、特定の印刷可能部分の適切な場所ではなく、印刷媒体に沿った様々な場所でデータを誤植することによって、印刷ジョブを誤って完了させる数々のエラー、環境などのいずれかを経験する。出願人は、そのようなエラーを補正するための現在の実装形態に関する問題点を発見した。払われた努力、創意工夫、及びイノベーションを通じて、出願人は、以下に詳細に記載される本開示において具体化されたものを開発することによって、これらの特定された問題の多くを解決した。
【発明の概要】
【0003】
一般に、本明細書で提供される本開示の実施形態は、印刷位置補正の改善された生成及び/又は使用を提供する。印刷位置補正の改善された生成及び/又は使用の他の実装形態は、当業者には、以下の図面及び詳細な説明の検討時に明らかになっているか、又は明らかになるであろう。そのような追加の実装形態は全て、本開示の範囲内にある本明細書内に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【0004】
本開示の第1の態様によれば、例示的なコンピュータ実装方法が提供される。例示的なコンピュータ実装方法は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成するために提供される。コンピュータ実装方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの任意の組み合わせで具体化された無数のコンピューティングデバイスのいずれかによって実行可能である。例示的な一実施形態では、コンピュータ実装方法は、センサを介して媒体出力段階中に第1の縁部と印刷ヘッドとの間の第1の縁部位置距離を決定することを含む。例示的なコンピュータ実装方法は、センサを介して媒体後退段階中に第1の縁部と印刷ヘッドとの間の第2の縁部位置距離を決定することを更に含む。例示的なコンピュータ実装方法は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成することを更に含む。
【0005】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、例示的なコンピュータ実装方法は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて印刷動作を開始することを更に含む。
【0006】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、第1の縁部位置距離は、特定のサイズの第1のデータ値を含み、第2の縁部位置距離はそれぞれ、特定のサイズの第2のデータ値を含む。
【0007】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、印刷位置補正を生成することは、第1の縁部位置距離から第2の縁部位置距離を差し引くことによって差分縁部位置距離を生成することと、差分縁部位置距離を2で割ることによって印刷位置補正を生成することと、を含む。
【0008】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態
では、第1の縁部位置距離を決定することは、センサを介して印刷媒体の少なくとも印刷可能部分の後端縁部を検出することと、媒体出力段階中に印刷媒体に所定の力が加えられたときに、先端縁部が進んだ距離を追跡することであって、所定の力は、センサと印刷ヘッドとの間の目標距離に関連付けられている、ことと、媒体出力段階中に先端縁部が進んだ追跡距離に少なくとも部分的に基づいて、第1の縁部位置距離を決定することと、を含む。
【0009】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、第2の縁部位置距離を決定することは、センサを介して印刷媒体の少なくとも印刷可能部分の先端縁部を検出することと、媒体後退段階中に印刷媒体に所定の力が加えられたときに、先端縁部が進んだ距離を追跡することであって、所定の力は、センサと印刷ヘッドとの間の目標距離に関連付けられている、ことと、媒体後退段階中に先端縁部が進んだ追跡距離に少なくとも部分的に基づいて、第2の縁部位置距離を決定することと、を含む。
【0010】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、第2の縁部位置距離を決定することは、センサを介して印刷媒体の少なくとも印刷可能部分の後端縁部を検出することと、媒体後退段階中に印刷媒体に所定の力が加えられたときに、後端縁部が進んだ距離を追跡することであって、所定の力は、センサと印刷ヘッドとの間の目標距離に関連付けられている、ことと、媒体後退段階中に後端縁部が進んだ追跡距離に少なくとも部分的に基づいて、第2の縁部位置距離を決定することと、を含む。
【0011】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、媒体出力段階は、較正印刷段階を含む。
【0012】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、媒体出力段階は、以前の印刷ジョブ段階を含む。
【0013】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、例示的なコンピュータ実装方法は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて境界チェックを実行することを更に含む。
【0014】
追加的又は代替的に、例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、例示的なコンピュータ実装方法は、アイドル状態の発生を検出することと、アイドル状態の発生を検出することに応答して印刷位置補正をリセットすることと、を更に含む。
【0015】
本開示の第2の態様によれば、別のコンピュータ実装方法が提供される。第2の例示的なコンピュータ実装方法は、出力段階タイムスタンプ及び後退段階タイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するために提供される。第2のコンピュータ実装方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの任意の組み合わせで具体化された無数のコンピューティングデバイスのいずれかによって実行可能である。例示的な一実施形態では、第2の例示的なコンピュータ実装方法は、センサを介して媒体出力段階中に、印刷媒体の第1の印刷可能部分に関連付けられた第1の縁部及び印刷媒体の第2の印刷可能部分に関連付けられた第2の縁部に少なくとも部分的に基づいて、出力段階タイムスタンプの差分を決定することを含む。第2の例示的なコンピュータ実装方法は、センサを介して媒体後退段階中に、印刷媒体の第3の印刷可能部分に関連付けられた第3の縁部及び印刷媒体の第4の印刷可能部分に関連付けられた第4の縁部に少なくとも部分的に基づいて、後退段階タイムスタンプの差分を決定することを更に
含む。第2の例示的なコンピュータ実装方法は、出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成することを更に含む。
【0016】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、センサを介して媒体出力段階中に出力段階タイムスタンプの差分を決定することは、媒体出力段階中に、第1の縁部に関連付けられた第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを識別することと、媒体出力段階中に、第2の縁部に関連付けられた第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを識別することと、第1のイベントタイムスタンプ及び第2のイベントタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて出力段階タイムスタンプの差分を決定することと、を含む。
【0017】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、センサを介して媒体出力段階中に出力段階タイムスタンプの差分を決定することは、センサを介して媒体出力段階中に第1の縁部検出イベントを検出することと、センサを介して第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを決定することと、センサを介して媒体出力段階中に第2の縁部検出イベントを検出することと、センサを介して第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを決定することと、第1のイベントタイムスタンプから第2のイベントタイムスタンプを差し引くことによって出力段階タイムスタンプの差分を生成することと、を含む。
【0018】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、センサを介して媒体後退段階中に後退段階タイムスタンプの差分を決定することは、媒体後退段階中に、第1の縁部に関連付けられた第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを識別することと、媒体後退段階中に、第2の縁部に関連付けられた第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを識別することと、第1のイベントタイムスタンプ及び第2のイベントタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて後退段階タイムスタンプの差分を決定することと、を含む。
【0019】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、センサを介して媒体後退段階中に後退段階タイムスタンプの差分を決定することは、センサを介して媒体後退段階中に第1の縁部検出イベントを検出することと、センサを介して第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを決定することと、センサを介して媒体後退段階中に第2の縁部検出イベントを検出することと、センサを介して第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを決定することと、第1のイベントタイムスタンプから第2のイベントタイムスタンプを差し引くことによって後退段階タイムスタンプの差分を生成することと、を含む。
【0020】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、印刷位置補正を生成することは、出力段階タイムスタンプの差分から後退段階タイムスタンプの差分を差し引くことによってタイムスタンプベースの距離値を生成することと、タイムスタンプベースの距離値に印刷速度を掛けることによって印刷位置補正を生成することと、を含む。
【0021】
追加的又は代替的に、第2の例示的なコンピュータ実装方法のいくつかの例示的な実施形態では、後退段階タイムスタンプの差分を決定することは、(A)第1の縁部タイプの第1の縁部が検出されるまで、印刷媒体を1ドットラインずつ進行させることと、センサに関連付けられたアナログ・デジタル変換器からセンサに対応するセンサデータを決定
することであって、センサデータが第1の縁部タイプの第1の縁部を示すかどうかを決定する、ことと、センサデータが第1の縁部タイプの第1の縁部を示す場合に、第1の縁部の検出に関連付けられた第1のタイムスタンプを決定することと、第1の縁部の検出に関連付けられた第1のタイムスタンプを記憶することと、を繰り返し行うことと、第1の縁部タイプの第2の縁部が検出されるまで、印刷媒体を1ドットラインずつ進行させることと、センサに関連付けられたアナログ・デジタル変換器からセンサに対応する第2のセンサデータを決定することと、センサデータが第1の縁部タイプの第2の縁部を示すかどうかを決定することと、第2のセンサデータが第1の縁部タイプの第2の縁部を示す場合に、第1の縁部の検出に関連付けられた第2のタイムスタンプを決定することと、第2の縁部の検出に関連付けられた第2のタイムスタンプを記憶することと、第1の縁部の検出に関連付けられた第1のタイムスタンプ及び第2の縁部の検出に関連付けられた第2のタイムスタンプからの後退段階タイムスタンプの差分を決定することと、を繰り返し行うことと、を含む。
【0022】
本開示の第3の態様によれば、装置が提供される。装置は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するために提供される。例示的な一実施形態では、例示的な装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコード化命令を有する少なくとも1つのメモリと、を含み、コンピュータコード化命令は、少なくとも1つのプロセッサによる実行時に、装置に、本明細書に記載の例示的なコンピュータ実装方法のうちのいずれか1つを実施させる。別の例示的な実施形態では、例示的な装置は、本明細書に記載される例示的なコンピュータ実装方法のうちのいずれか1つのそれぞれの工程を実施するための手段を含む。
【0023】
本開示の第4の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するために提供される。例示的な一実施形態では、例示的なコンピュータプログラム製品は、そこに記憶されたコンピュータプログラムコードを有する少なくとも1つの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み、コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによる実行時に、本明細書に記載の例示的なコンピュータ実装方法のうちのいずれか1つを実施するようにコンピュータプログラム製品を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
このように本開示の実施形態を一般的な用語で説明してきたが、ここで添付図面を参照し、これらは、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。
図1】本開示の実施形態が内部で動作し得る、特別に構成され得るプリンタ装置のブロック図を示す。
図2】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態によって改善され得る、印刷媒体に影響を与える印刷エラーの例示的な視覚化を示す。
図3】本開示の少なくとも1つの例示的な実施形態による、例示的なセンサ出力を示す。
図4】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体出力段階中の縁部位置距離の決定の例示的な視覚化を示す。
図5】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体後退段階中の縁部位置距離の決定の例示的な視覚化を示す。
図6】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、1つ以上の決定された縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成及び/又は利用するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図7】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、印刷位置補正及び除数に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図8】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体移動段階中に進んだ追跡距離に基づいて、縁部位置距離を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図9】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、印刷位置補正をリセットするための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図10】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体出力段階中の段階タイムスタンプの差分の決定の例示的な視覚化を示す。
図11】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体後退段階中の段階タイムスタンプの差分の決定の例示的な視覚化を示す。
図12】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、1つ以上の決定された段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成及び/又は利用するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図13】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、特定の媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図14】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図15】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、タイムスタンプベースの距離値に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
図16】本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、センサを介した縁部及びタイムスタンプの検出及び記憶に基づいて、媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで、本開示の様々な実施形態を、本開示の全てではなくいくつかの実施形態が示される添付図面を参照しながら以下により完全に記載する。実際に、本開示の実施形態は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【0026】
いくつかの実施形態では、上記の動作のいくつかは、修正されても、又は更に増幅されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、追加の任意選択的な動作が含まれてもよい。上記の動作に対する修正、増幅、又は追加は、任意の順序で、及び任意の組み合わせで実施されてもよい。
【0027】
本明細書に記載される本開示の多くの修正例及び他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に提示される教示の利益を有する、本開示に関係がある当業者に着想されるであろう。したがって、実施形態は、開示される特定の実施形態に限定されるものではないこと、並びに修正例及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。更に、前述の説明及び関連する図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的な組み合わせの文脈における例示的な実施形態を説明しているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素及び/又は機能の異なる組み合わせが代替的な実施形態によって提供されてもよいことを理解されたい。この点に関して、例えば、上に明記したものとは異なる要素及び/又は機能の組み合わせも、添付の特許請求の範囲の一部に記載され得るものとして企図される。特定の用語が本明細書で用いられているが、これらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
【0028】
本明細書に記載のデータタイプ、データオブジェクト、及び他のデータ表現は、無数の様式のいずれかで具体化され得ることが理解されよう。例えば、そのようなデータ表現は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、無数の原始的なデータ型、カスタムオブジェクトの実装形態などのいずれかによって具体化され得る。
【0029】
概要
プリンタが印刷媒体上の予期された場所で印刷し続けることを確実にすることは、プリンタが意図したように機能することを確実にするために重要な多くの要因のうちの1つである。プリンタが印刷媒体上の予期された場所で印刷し続けることを確実にする一態様は、データの印刷が開始及び/又は終了する位置を限定する印刷精度を維持することである。プリンタが不正確な場所(例えば、高すぎるか又は低すぎる)で印刷し始める場合、印刷された媒体の不正確に印刷された部分は、完全に使用できなくなり得る。例えば、ラベル印刷の状況では、不正確な場所で印刷すると、印刷媒体上のラベルが不完全に印刷され、データの1つ以上の部分が欠落する、切り捨てられる、などの状態になり得る。印刷媒体が不正確に印刷されると、プリンタは、印刷を実施するために利用された処理リソースなどを完全に無駄にしたことになり、同じく、データが印刷される実際の印刷媒体も(例えば、印刷媒体が再利用可能ではない場合)無駄にし得る。
【0030】
プリンタが不正確に位置付けられたラベルを印刷する1つの原因は、印刷媒体の滑りによるものである。滑りは、印刷媒体に加えられる一貫性のない力に基づいて、印刷媒体上の異なるラベルに対して異なる場所で印刷を開始させ得る。例えば、ラベルプリンタ及び/又は他のデバイスが印刷媒体のロールを利用したとき、印刷ジョブのサイズが増大するにつれて、滑りが生じ得る。印刷媒体のロールが消費されるにつれて、そのような印刷媒体のロールの直径は減少する。印刷媒体には、そのラベルに印刷するため、及び/又は印刷データを含む印刷媒体を出力するために必要な方向に印刷媒体を引っ張るための力が加えられる。
【0031】
印刷媒体のロールが力(例えば、印刷及び出力のために印刷媒体ロールを引っ張るばね力)によって操作されるとき、印刷媒体の動態を変化させることで、印刷位置の偏位が生じ得る。例えば、新しい印刷媒体のロールでは、印刷媒体がその最大寸法(例えば、最高直径)、最大重量などにあるときに印刷媒体を引っ張るのに十分な引っ張り力が加えられ得る。印刷ジョブが継続すると、引っ張り力は、連続的に使用される印刷媒体のロールに同様に加えられ得る。使用される印刷媒体のロールの、減少され、かつ/又は別様に変更される態様(例えば、減少された直径)は、印刷位置を不正確にさせ、様々な重大度のエラーを伴ってラベルを印刷させ得る。多くの場合、プリンタは、この力の変化を補正するか、又は別様に管理するいずれの機構も有さない。
【0032】
図2を参照すると、図2は、不正確な印刷精度のために不正確に印刷されたラベルを示す。具体的には、図2は、印刷可能部分202A、202B、202C、202D、及び202Eを含む例示的な印刷媒体200を示す。例示的な一状況では、印刷媒体200のそれぞれの印刷可能な部分は、特定のラベルのロール上のラベルに対応する。印刷可能部分のそれぞれは、特定の印刷可能部分に印刷されたデータを含む。例えば、印刷可能部分202Aはテキストデータ204Aを含み、印刷可能部分202Bはテキストデータ204Bを含み、印刷可能部分202Cはテキストデータ204Cを含み、印刷可能部分202Dはテキストデータ204Dを含み、印刷可能部分202Eはテキストデータ204Eを含む。テキストデータ204A~204Eは、特定の印刷ジョブの過程で特定のプリンタによって印刷されてもよく、これは任意の数のラベルの印刷に対応し得る。例えば、プリンタは、数十、数百、数千、及び/又はより多くのラベルの印刷ジョブを実行し得る。例示的な一状況では、印刷可能部分202Aは、印刷ジョブの第1のラベルを具体化し、印刷可能部分202Aは、印刷ジョブの第2のラベルを具体化し、一方、印刷可能部分
202C、202D、及び202Eは、印刷ジョブ内の後の数十、数百、又は数千のラベルであり得る。印刷ジョブが継続すると、当該プリンタに影響を与える印刷位置のエラーの可能性は、例えば、印刷中の出力に起因してプリンタ内の印刷媒体のロールの直径が減少するにつれて、高くなる。加えて、印刷位置のエラーの可能性は、印刷媒体の印刷可能部分の面積が小さい場合に、高くなる。
【0033】
印刷可能部分のそれぞれは、そこに印刷されるテキストデータを含み、テキストデータは、印刷可能部分の特定の位置で印刷されるように意図される。例えば、テキストデータは、マージンがテキストデータのそれぞれの側に維持されるように、対応する印刷可能部分の中心をとる印刷が意図されてもよい。図示のように、印刷ジョブが継続するにつれて、印刷位置は経時的にドリフトし得る。印刷位置は、印刷可能部分202Cの印刷において下方にドリフトし始める。印刷位置は、印刷可能部分202Dの印刷において更に下方にドリフトし、印刷可能部分202Eの印刷においてなお更に下方にドリフトするため、テキストの少なくとも一部分が切り捨てられる。印刷位置のドリフトは、印刷可能部分202C、202D、及び/又は202Eなど、最終的に使用不可である1つ以上の印刷可能部分を印刷するために使用されるコンピューティングリソースの無駄な消費を引き起こす。加えて、印刷可能部分202C、202D、及び202Eの材料は無駄になり、廃棄することが必要になり得る。特に長い印刷ジョブ(例えば、数十、数百、数千、又はそれ以上のラベルを印刷する)の終わりには、結果として得た印刷の一部又は全てが無用になり得る。
【0034】
本開示の実施形態は、経時的に発生する印刷位置の変化(例えば、ドリフトを招く滑りに起因する)をオフセットするために利用される印刷位置補正を生成する。この点に関して、印刷位置補正は、補正された印刷位置で印刷を開始するために、1つ以上の印刷ジョブ中に利用されるオフセットを表し得る。補正された印刷位置は、発生した任意のドリフトを考慮に入れ得る。ドリフトを低減及び/又は排除することにより、本開示の実施形態は、印刷ジョブの長さ、ラベルサイズ、及び/又は印刷位置のドリフトに影響を与える任意の他の要因に関係なく、印刷ジョブをより正確に実施する。印刷ジョブをより正確に実施することにより、実施形態は更に、そうでなければそのような印刷位置ドリフトによって失敗した印刷及び/又は不正確な印刷から生じる、材料の浪費を低減する。
【0035】
本開示のいくつかの実施形態は、1つ以上の距離及び/又は距離を生成するために使用可能なタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成し、そのような決定は、媒体出力段階及び媒体後退段階などの異なる媒体移動段階中に実施される。例えば、いくつかの実施形態は、縁部と、印刷が発生するプリンタの構成要素(例えば、印刷ヘッド)との間の縁部位置距離を決定し、そのような縁部位置距離を利用して、印刷位置補正を生成する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態は、媒体出力段階及び媒体後退段階に関する媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定し、そのようなタイムスタンプの差分を利用して、印刷位置補正を決定する。そのような距離及び/又はタイムスタンプは、様々なプリンタに存在するセンサ(複数可)を使用して決定可能であり得る。この点に関して、従来のプリンタは、代替及び/又は追加のハードウェアを必要とせずに、そのような動作を実行するように特別に構成され得る。同様に、新しいプリンタは、再構成なしでそのような決定を実施するように特別に構成され得る。
【0036】
定義
「センサ」という用語は、印刷媒体の存在、印刷媒体の部分間の間隙、黒色マーク、及び/又は印刷媒体の一部分の他の決定可能な態様を検出する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを指す。センサの非限定的な例としては、ラベル停止センサ、黒色マークセンサ、間隙センサ、スロットセンサなどが挙げられる。
【0037】
「印刷ヘッド」という用語は、印刷媒体に印刷するために印刷媒体に係合し、かつ/又は別様に印刷媒体と相互作用するハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアで具体化されたプリンタ構成要素を指す。
【0038】
「印刷媒体」という用語は、データが印刷される任意の数の領域(複数可)を含む物理的対象を指す。印刷媒体の非限定的な例としては、ラベルロール、連続用紙供給、及び印刷可能材料の任意の他の供給が挙げられる。
【0039】
「印刷可能部分」という用語は、データが印刷される印刷媒体の限定された領域(複数可)を指す。いくつかの実施形態では、印刷媒体は、データが印刷されるラベル又は他の領域を具体化する印刷可能部分(複数可)と、印刷可能部分(複数可)を分離する非印刷可能部分(複数可)、例えば、そのような印刷可能部分間の間隙と、を含む。
【0040】
「縁部位置距離」という用語は、印刷媒体の一部分の特定の縁部と印刷ヘッドとの間の決定された距離を指す。
【0041】
「媒体移動段階」という用語は、印刷媒体が、1つ以上の加えられた力によって操作されるプリンタの動作状態を指す。
【0042】
「媒体出力段階」という用語は、印刷媒体が、プリンタを介して出力するために第1の方向に操作される特定の媒体移動段階を指す。媒体出力段階の非限定的な例としては、そのような印刷データを含む印刷媒体を出力するために、プリンタが印刷媒体に印刷している段階、印刷媒体を出力するために、印刷媒体がプリンタを通して供給される段階、及び/又は印刷媒体が印刷の有無にかかわらず出力される別の段階を含む。
【0043】
「媒体後退段階」という用語は、出力中にプリンタの方向と反対の方向に印刷媒体が操作される特定の媒体移動段階を指す。媒体後退段階の非限定的な例としては、プリンタが、既に特定のセンサを通過したが印刷ジョブ中に印刷されていない、未印刷ラベルを後退させている段階が挙げられる。
【0044】
「印刷位置補正」という用語は、印刷が開始するオフセット距離又は時間値を表す電子管理データを指す。例示的な一状況では、正の印刷位置補正は、印刷が通常開始する決定された位置又はデフォルトの位置よりも後の特定の数のドットラインで、印刷が開始することを示す。
【0045】
「印刷動作」という用語は、プリンタに、特定のデータを印刷媒体上に印刷するための印刷ジョブ段階を開始させる、電子的に駆動される命令を指す。「印刷ジョブ段階」という用語は、データが印刷媒体に印刷されるプリンタの状態を指す。「較正印刷段階」という用語は、プリンタの1つ以上の構成、設定値、及び/又は他の態様を較正する際に使用するために、印刷媒体に特定のデータが印刷される特定の印刷ジョブ段階を指す。例えば、いくつかの例示的な状況では、較正印刷段階中に、較正データが印刷媒体に印刷されて、印刷媒体へのデータの印刷を開始するデフォルトの印刷位置が決定される。
【0046】
「決定可能なステップサイズ」という用語は、印刷媒体の位置を調整することに関連付けられた測定単位を表す電子管理データを指す。いくつかの実施形態では、決定可能なステップサイズは、特定の数のドットラインを表し、その数は、センサから検出された他のデータ(例えば、タイムスタンプデータ)から直接決定されるか、又は解釈される。
【0047】
「差分縁部位置距離」という用語は、2つの縁部位置距離間の距離差を表す電子管理
データを指す。例示的な一状況では、差分縁部位置距離は、第1の媒体移動段階(例えば、媒体出力段階)に関連付けられた第1の縁部位置距離と、第2の媒体移動段階(例えば、媒体後退段階)に関連付けられた第2の縁部位置距離との間の差を表す。
【0048】
「縁部」という用語は、印刷媒体の印刷可能部分の境界の場所及び/又は領域を指す。いくつかの実施形態では、縁部は、それぞれが異なる「縁部タイプ」を有する複数の縁部に関連付けられている。「縁部タイプ」という用語は、印刷媒体の対応する印刷可能部分及び/又は特定の方向に対する縁部の位置に基づく特定の縁部の決定された分類及び/又はカテゴリ化を指す。
【0049】
印刷媒体の印刷可能部分に対する「先端縁部」という用語は、媒体出力段階でセンサを最初に通過する印刷可能部分の領域及び/又は場所を指す。先端縁部は、同様に、ラベルなどの印刷媒体の印刷可能部分の「前縁部」と称され得る。いくつかの実施形態では、先端縁部は、縁部タイプの非限定的な例である。
【0050】
印刷媒体の印刷可能部分に対する「後端縁部」という用語は、媒体出力段階でセンサを最後に通過する印刷可能部分の領域及び/又は場所を指す。後端縁部は、同様に、ラベルなどの印刷媒体の印刷可能部分の「後縁部」と称され得る。いくつかの実施形態では、後端縁部は、縁部タイプの非限定的な例である。
【0051】
2つの場所に対する「目標距離」という用語は、2つの場所間の既知の距離を表す電子管理データを指す。特定の構成要素に関して使用される場合、目標距離は、特定の構成要素のそれぞれに関連付けられた場所間の既知の距離を表す電子管理データを指す。
【0052】
「境界チェック」という用語は、印刷ジョブを実行する際に使用するために識別された印刷位置が、印刷媒体の印刷可能部分内にあるかどうかを示す、任意の数のアルゴリズム、決定、及び/又はデータ駆動プロセスを指す。いくつかの実施形態では、境界チェックは、印刷位置補正と最大許容補正との間の比較を具体化する。
【0053】
「アイドル状態」という用語は、プリンタが特定の期間にわたって印刷ジョブに関連付けられた動作を実行していないことを示す、プリンタの決定された状態を指す。
【0054】
「縁部検出イベント」という用語は、センサによって捕捉された視野内の縁部の存在を表す、センサによって捕捉された電子管理データを指す。縁部検出イベントは、センサ及び/又はセンサに関連付けられた処理回路によって検出可能である。
【0055】
「イベントタイムスタンプ」という用語は、特定のイベントが検出された時間を表す電子管理データを指す。
【0056】
「媒体移動段階タイムスタンプの差分」という用語は、媒体移動段階中にそれぞれ検出された第1のイベントと第2のイベントとの間の決定された時間長を表す電子管理データを指す。
【0057】
「出力段階タイムスタンプの差分」という用語は、媒体出力段階中に検出された第1のイベント及び第2のイベントに基づいて決定された媒体移動段階タイムスタンプの差分を指す。
【0058】
「後退段階タイムスタンプの差分」という用語は、媒体後退段階中に検出された第1のイベント及び第2のイベントに基づいて決定された媒体移動段階タイムスタンプの差分を指す。
【0059】
「タイムスタンプベースの距離値」という用語は、出力段階タイムスタンプの差分と後退段階タイムスタンプの差分との間の決定された差に少なくとも部分的に基づいて、媒体出力段階と媒体後退段階との間で1つ以上の縁部が移動していると決定された時間の差を表す電子管理データを指す。
【0060】
「印刷速度」という用語は、プリンタの印刷媒体が移動する既知の速度及び/又は決定された速度を表す電子管理データを指す。
【0061】
本開示の例示的な装置
図1は、本開示の実施形態が内部で動作し得る、特別に構成され得るプリンタ装置のブロック図を示す。具体的には、図1は、本開示による印刷位置補正を生成及び/又は利用する例示的なプリンタ装置100を示す。例えば、いくつかの実施形態におけるプリンタ装置100は、本明細書に記載されるように、決定された印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて印刷動作を実行して、印刷位置ドリフトの影響を最小化又は排除するように構成されている。図示されるように、プリンタ装置100は、センサ102、センサADC104、光源106、プロセッサ108、メモリ112、印刷補正回路114、及び印刷機構116を含む。プリンタ装置100は、少なくとも印刷媒体120を操作するプラテンローラ118を更に含む。この点に関して、プリンタ装置100に関して図示及び記載された様々な構成要素は、印刷媒体120、及び/又は少なくとも印刷媒体120を含む印刷媒体の関連するロールを操作して、印刷機構116を介してそのような印刷媒体の部分(複数可)にデータを印刷し、そのような印刷データを含む印刷媒体を出力することが理解されよう。
【0062】
センサ102は、プリンタ装置100内の印刷媒体の移動を制御するのに役立つ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、センサ102は、縁部、縁部の移動などの検出を示すデータを提供することなどによって、印刷媒体の制御を補助するラベル停止センサ、黒色マークセンサ、又は他の光電センサを具体化する。センサ102は、印刷媒体の印刷可能部分間の間隙(例えば、ラベル間の間隙)、連続ストック内の黒色マーク、連続ストック内のスロットなどを検出し得る。代替的又は追加的に、センサ102は、センサ102から受信したデータに少なくとも部分的に基づいて、そのような検出を実施するように特別に構成されたプロセッサ108に送信されるデータを生成及び/又は捕捉し得る。いくつかの実施形態では、センサは、アナログ・デジタル変換器を具体化するセンサADC104を含む。センサADC104は、センサ102によって捕捉されたデータを表すデジタル信号を生成及び/又は出力し得る。例えば、センサ102は、印刷ジョブの実行中の印刷媒体の印刷及び/又は後退中など、光源106から投影された光線が印刷媒体120を透過するときに、その光線を検出及び/又は捕捉し得る。光源106は、少なくとも1つの方向に高電力光を生成する1つ以上のLED、レーザ、及び/又はデバイスを具体化し得る。センサADC104は、センサ102を介して捕捉された光線のデジタル表現を出力し得る。
【0063】
印刷媒体120は、データが印刷される複数の印刷可能部分を含み得る。いくつかの実施形態では、それぞれの印刷可能部分は、プリンタ装置100を介してデータが印刷されるラベルを具体化する。加えて、印刷媒体120は、印刷可能部分の後端縁部と次の印刷可能部分の先端縁部との間の間隙を含む。そのような間隙及び/又は縁部は、本明細書に記載されるように、センサ102を介して検出可能であり得る。
【0064】
印刷機構116は、印刷媒体120へのデータの印刷、プリンタ装置100からの印刷媒体の供給、及び/又は印刷媒体120の1つ以上の印刷可能部分の引き裂き若しくは除去を容易にする、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアに具体化さ
れた構成要素を含む。いくつかの実施形態では、印刷機構116は、引き裂きバーを含む。引き裂きバーは、引き裂きバーを通過した印刷媒体120からの印刷可能部分の引き裂きを可能にし、かつ/又は印刷媒体120から印刷可能部分を剥離するように特別に設計されてもよい。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷機構116は、印刷ヘッドを含む。印刷ヘッドは、印刷媒体120へのデータの印刷を可能にするように特別に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、印刷ヘッドは、印刷ヘッドに特定の場所(例えば、ドットライン)及び/又は印刷媒体120に沿った複数の場所で特定のデータを印刷させる、プロセッサ108などからの命令で少なくとも部分的に制御される。いくつかの実施形態では、印刷ヘッドは、印刷媒体120のそれぞれの印刷可能部分上の特定の位置に特定のデータを印刷するために使用される。この点に関して、印刷ヘッドは、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて特定の位置にデータを印刷するために、例えば、プロセッサ108からの命令に少なくとも部分的に基づいてアクティブ化されてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、プロセッサ108(及び/又はプロセッサを補助するか若しくはプロセッサと他の方法で関連付けられたコプロセッサ若しくは任意の他の処理回路)は、プリンタ装置100の構成要素間で情報を渡すためのバスを介してメモリ112と通信してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、メモリ112は、非一時的であり、例えば、1つ以上の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。換言すれば、例えば、いくつかの実施形態では、メモリ112は、電子記憶デバイス(例えば、コンピュータ可読記憶媒体)を含むか又は具体化する。いくつかの実施形態では、メモリ112は、プリンタ装置100が、本開示の例示的な実施形態による様々な機能を実行することを可能にするために、情報、データ、コンテンツ、アプリケーション、命令などを記憶するように構成されている。
【0066】
プロセッサ108は、多数の異なる方法で具体化され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、プロセッサ108は、独立して機能するように構成された1つ以上の処理デバイスを含む。追加的に又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、命令、パイプライン、及び/又はマルチスレッドの独立した実行を可能にするためにバスを介してタンデム型に構成された1つ以上のプロセッサを含む。用語「プロセッサ」又は「処理回路」の使用は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、プリンタ装置100内部の複数のプロセッサ、及び/又はプリンタ装置100外部の1つ以上のリモートプロセッサ若しくは「クラウド」プロセッサを含むと理解されてもよい。
【0067】
例示的な一実施形態では、プロセッサ108は、メモリ112に記憶された命令を実行するか、又は他の方法でプロセッサにアクセス可能な命令を実行するように構成されてもよい。代替的又は追加的に、プロセッサ108は、ハードコードされた機能を実行するように構成されている。したがって、ハードウェア方法若しくはソフトウェア方法によって構成されるか、又はそれらの組み合わせによって構成されるかにかかわらず、プロセッサ108は、それに応じて構成されている間、本開示の実施形態による動作を実施することができる(例えば、回路内で物理的に具体化された)エンティティを表し得る。代替的又は追加的に、いくつかの例示的な実施形態における別の例として、プロセッサ108がソフトウェア命令の実行体として具体化される場合、命令は、そのような命令が実行されたときに本明細書に記載される特定の動作で具体化されるアルゴリズムを実施するようにプロセッサ108を具体的に構成してもよい。
【0068】
具体的な一例として、プロセッサ108は、プリンタ装置100によって実施される印刷プロセスの制御に関連付けられた様々な動作を実施するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、センサ102の動作からデータを制御及び/又は受信するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み
合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、媒体移動段階(例えば、印刷中、較正中など)に従って印刷媒体120の移動を引き起こすように、モータ110を制御するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。例えば、いくつかの実施形態では、モータ110は、印刷媒体120がより多く出力されるように、プラテンローラ118を起動可能に前進させる(例えば、供給する)。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、モータ110は、印刷媒体120を後退させるために、プラテンローラ118を反転させるように起動可能である。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、印刷中に印刷媒体120などの印刷媒体を透過する光線を生成するために、1つ以上の段階の最中に光源106の起動を制御する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、印刷機構116に、印刷媒体120に印刷させる、印刷媒体120に出力させる、及び/又は別様に印刷媒体120と係合若しくは相互作用させるように、印刷機構116を制御する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、例えば、センサ102によって捕捉されたデータを入力として受信するために、センサ102と相互作用して、印刷位置のドリフトを補正する印刷位置補正を生成する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、印刷媒体がプリンタ装置100によって(例えば、「混合モード」に)事前定義されないように、無数のユーザ提供の印刷媒体のうちのいずれかを利用するように(例えば、プロセッサ108を介して)構成可能である。いくつかの実施形態では、プロセッサ108は、プリンタ装置100の特定のタイプの印刷媒体及び/又は構成(複数可)に特有のコマンドを使用して動作する。
【0070】
印刷補正回路114は、印刷位置補正の生成及び/又は利用に関連付けられた様々な機能をサポートする、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。印刷位置補正は、印刷位置の特定のドリフトをオフセットする。いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、媒体出力段階中の第1の縁部位置距離及び媒体後退段階中の第2の縁部位置距離を決定する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。
【0071】
追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、媒体出力段階に関連付けられた出力段階タイムスタンプの差分を決定する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、媒体後退段階に関連付けられた後退段階タイムスタンプの差分を決定する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。
【0072】
追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて印刷動作を開始する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれらの組み合わせを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて境界チェックを実行する、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はそれら
の組み合わせを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、別個のプロセッサ、特別に構成されたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は特別にプログラムされた特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得ることが理解されよう。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、1つ以上の他の回路セットと組み合わされる。例えば、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、2つの回路セットが単一の構成要素に具体化されるように、プロセッサ108と組み合わされる。同様に、いくつかの実施形態では、印刷補正回路114は、プロセッサ108が印刷補正回路114に関して上述された1つ以上の動作を実行するように組み合わされる。
【0074】
図3は、本開示の少なくとも1つの例示的な実施形態による、例示的なセンサ出力を示す。具体的には、図3は、センサ102などのセンサからの出力の例示的なグラフ300を示す。いくつかの実施形態では、示された値は、対応するセンサに関連付けられたデジタル・アナログ変換器、例えばセンサ102に関連付けられたセンサADC104によってデジタル値として変換及び/又は出力されるアナログ値を表し得る。
【0075】
グラフ300は、印刷ジョブ全体を通してとられる、センサ102などのセンサの電圧出力を表す。ジョブが開始すると、センサは、例えば、印刷媒体の印刷可能部分の縁部(例えば、黒色マークで示される)、印刷媒体の印刷可能部分間の間隙などを検出するために起動される。この点に関して、センサの前にある印刷媒体が移動すると、センサ出力は、印刷媒体の移動に伴って異なるタイミングで変化し始める。例えば、タイムスタンプ302では、センサは、センサからの出力に関連付けられたベースライン値で(例えば、印刷可能部分がセンサの前にある間に)起動される。例えば、タイムスタンプ304では、センサ出力は、例えば、印刷媒体の印刷可能部分の後端縁部から反射している光に起因して上昇し始める。センサ出力は、ピークに達し、その後、例えば、次の印刷可能部分の開始縁部から反射する光に少なくとも部分的に基づいて、タイムスタンプ306まで低下してベースライン値に戻る。
【0076】
この点に関して、タイムスタンプ302とタイムスタンプ304との間の時間に、センサ出力は、センサの前に印刷媒体の特定の印刷可能部分が存在することを示している(例えば、単一のラベルがセンサを横断している)。更に、タイムスタンプ304では、センサ出力は、印刷媒体の特定の印刷可能部分に関連付けられた後端縁部が存在することを示している(例えば、単一のラベルが終了し、後続のデータが、センサの前の印刷媒体の変化を示し、間隙の始まりを示す)。なお更に、タイムスタンプ306では、センサ出力は、印刷媒体の次の印刷可能部分に関連付けられた先端縁部が存在することを示している(例えば、検出された間隙が終了し、ベースライン値が再び出力される)。
【0077】
この点に関して、センサ出力は、1つ以上のイベント及び/又はそのようなイベントが発生するタイムスタンプを決定するために処理され得ることを理解されたい。例えば、ベースライン値から別の値へのセンサ出力の変化に少なくとも部分的に基づいて、現在の印刷可能部分の後端縁部に関連付けられた縁部検出イベントが検出され得る。追加的又は代替的に、ベースライン値に戻る変化値からのセンサ出力の変化に少なくとも部分的に基づいて、新しい印刷可能部分の先端縁部に関連付けられた縁部検出イベントが検出され得る。追加的又は代替的に、縁部の検出時に、任意の所与の時間のセンサ出力に少なくとも部分的に基づいて、縁部検出イベント及び/又は縁部移動イベント(例えば、縁部の移動を示す)が検出され得る。特定のイベントが検出されるタイムスタンプは、センサ自体及び/又は関連付けられた処理回路(例えば、プロセッサ108などのプロセッサ)によって識別、記憶、及び/又は処理され得ることが理解されよう。
【0078】
このセンサ出力パターンなどは、印刷媒体上の任意の数の印刷可能部分に対して繰り返され得ることを理解されたい。この点に関して、センサ出力は、プリンタ装置内で印刷媒体が移動する(例えば、出力又は後退される)ときに、任意の回数繰り返され得る。したがって、連続センサ出力を利用して、印刷可能部分がいくつセンサを通過したか、印刷可能部分の特定の縁部がセンサを通過してからどのくらい経過したか、などを検出するために利用され得る。加えて、1つ以上の検出されたイベントに関連付けられたタイムスタンプは、単独で、並びに/又はラベルのサイズ及び/若しくはプリンタがその中の印刷媒体を移動させる速度などの所定のデータ値及び/若しくは既知のデータ値に加えて、1つの縁部、複数の縁部などが進んだ1つ以上の距離を決定するために使用され得ることを理解されたい。
【0079】
縁部位置距離の決定の例示的な視覚化
本開示による例示的なシステム及び装置を説明してきたが、ここでは、本開示による縁部位置距離の決定のためのプロセス(複数可)の例示的な視覚化について論じる。縁部決定距離の決定プロセス(複数可)は、例えば、印刷位置補正を生成する際に、無数の目的のいずれかに利用され得る。いくつかの実施形態では、縁部位置距離の決定は、特別に構成されたプリンタ、例えば、プリンタ装置100によって実行される。図示された距離は例示目的のためであり、本開示の範囲及び趣旨を限定するものではないことが理解されよう。
【0080】
図4は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体出力段階中の縁部位置距離の決定の例示的な視覚化を示す。具体的には、例示的な視覚化は、それぞれが複数の間隙408によって分離された複数の印刷可能部分410A~410Gを含む印刷媒体400を示す。いくつかの実施形態では、複数の間隙408のそれぞれは同じサイズであることが理解されよう。視覚化は、センサが位置する場所402、印刷ヘッドが位置する場所404、及び引き裂きバーが位置する場所406を更に含む。印刷媒体400は、印刷媒体400への印刷を容易にするために、場所402、404、及び406によって定義される場所に印刷機構を含む、例えば、プリンタ装置100によって具体化されるプリンタ内に維持されてもよい。追加的又は代替的に、他の実施形態では、任意の数の印刷可能部分は、センサ402の場所と以前の印刷ジョブで使用されていない引き裂きバー406の場所との間に入り得る。
【0081】
図4は、以前の印刷ジョブ(例えば、較正印刷ジョブ又は別の以前の印刷ジョブ)の終了時の複数の印刷可能部分410A~410Gのそれぞれの場所を示し得る。図示されるように、印刷可能部分410Gは、以前の印刷ジョブ中に印刷された最後の印刷可能部分であり得る。この点に関して、印刷可能部分410Gは、場所406の引き裂きバーを越えて延在し、印刷ジョブの完了時に印刷媒体400から引き裂かれ、かつ/又は別様に除去され得る。残りの複数の印刷可能部分110A~110Fは、例えば、図4及び図5に関して記載されるように、1つ以上の印刷可能部分を伴う後続の印刷ジョブを実施するために利用され得る。この点に関して、プリンタ装置100は、後続の印刷ジョブ中に印刷可能部分410A~410Fのそれぞれに印刷するために、少なくとも印刷位置補正を利用し得る。いくつかのそのような実施形態では、後続の印刷ジョブは、図5に関して図示及び記載されるように、媒体後退段階から開始する。
【0082】
媒体出力段階中、プリンタ装置100は、印刷媒体400を操作して、印刷媒体400を出力方向416に移動させる。印刷媒体400は、印刷ジョブの実行中、例えば、所望のラベルデータの印刷、較正印刷などの最中に出力方向416に移動され得る。この点に関して、印刷媒体400は、引き裂きバーの場所406に向かって移動される。
【0083】
場所402のセンサは、印刷媒体400の特定の印刷可能部分の縁部の場所を追跡す
るために使用され得る。例えば、場所402のセンサは、縁部のそれぞれが場所402のセンサを通過するときに、印刷位置410A~410Gのそれぞれの縁部を検出するために使用され得る。この点に関して、場所402のセンサは、印刷可能部分410A~410Gのそれぞれの場所を追跡するために使用され得る。例えば、印刷可能部分410A~410Gのいずれか1つについて、場所402のセンサは、印刷可能部分の先端縁部を検出するために使用され得、この先端縁部の場所は、印刷が継続するタイムスタンプ間隔、及び印刷媒体400が出力されている所定の速度又は決定可能な速度に基づいて追跡され得る。場所402のセンサは、同様に、印刷可能部分の後端縁部を検出及び追跡し、それによって、印刷可能部分に覆われる距離及び/又は領域を画定するために使用され得る。プリンタ装置100は、印刷媒体400の任意の数の印刷可能部分、及び/又はその特定の縁部を同時に追跡し得ることが理解されよう。
【0084】
いくつかの実施形態では、センサは、印刷ジョブの完了時に、場所402のセンサに最も近い印刷媒体400の特定の印刷可能部分の先端縁部の位置を追跡するために使用され得る。図示されるように、センサは、場所402のセンサを通過した最後の縁部の場所412、具体的には、センサの場所402に最も近く、かつセンサの場所402を通過した印刷可能部分410Aに関連付けられた先端縁部を決定及び/又は追跡するために使用され得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、場所402のセンサを利用して、先端縁部が場所402のセンサを通過したタイムスタンプ、及び印刷媒体400が移動を止めた(例えば、印刷ジョブが完了した)タイムスタンプを検出することによって場所412を決定する。次いで、場所412の先端縁部がセンサを通過したタイムスタンプと印刷媒体400が移動を止めたタイムスタンプとの間の差に、所定の(例えば、静的)速度又は決定可能な速度が掛けられて、先端縁部がその時間にどのくらい移動したか(例えば、センサの場所412と場所402との間の距離)が決定され得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、印刷媒体400の印刷可能部分410Aの先端縁部は、それぞれの印刷可能部分の既知の幅及び/又は場所402のセンサからの出力に少なくとも部分的に基づいて、場所412で決定され得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、場所412に示される印刷可能部分410Aの先端縁部は、媒体出力段階に関連付けられた第1の縁部位置距離414を決定するために使用される。例えば、印刷可能部分410Aの先端縁部は、印刷ヘッドの場所412と場所404との間の距離を表す第1の縁部位置距離414を決定するために追跡され得る。この点に関して、センサの場所412と場所402との間の距離が決定され、その距離が、場所402のセンサと印刷ヘッド404の場所との間の既知の目標距離から差し引かれる。場所402のセンサと印刷ヘッド404の場所との間の既知の目標距離は、プリンタ装置100の較正に少なくとも部分的に基づいて静的値として、例えば、メモリ内に維持される、プロセッサによって維持される、など、プリンタ装置100によって静的に維持され得る。いくつかの実施形態では、場所402のセンサを通過した最後の縁部、又は特定の縁部タイプの最後の縁部の検出間のタイムスタンプは、印刷媒体400が移動を止めたタイムスタンプと共に利用されて、場所412、場所412と場所402のセンサとの間の距離、及び/又は場所412と印刷ヘッド404の場所との間の距離が決定され得る。いくつかの実施形態では、場所402のセンサは、印刷媒体400が(例えば、印刷媒体400の移動を制御するプラテンローラに取り付けられたモータによって)移動するときに、いくつかのドットラインを追跡するために利用され得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、センサは、特定のイベントのタイムスタンプ(複数可)を決定し、そのようなタイムスタンプ(複数可)及び印刷媒体400が移動する速度に関連付けられた既知のデータ、加えられる所定の力などに少なくとも部分的に基づいて、第1の縁部位置距離414を生成するために使用される。他の実施形態では、特定の印刷可能部分(例えば、印刷可能部分410A)の後端縁部は、第1の縁部位置距離414を生成する際に使用するために追跡されることを理解されたい。
【0086】
図5は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体後退段階中の縁部位置距離の決定の例示的な視覚化を示す。図4に関して本明細書に記載されるように、媒体後退段階は、媒体出力段階の後及び/又は前に起こり得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、媒体後退段階は、以前の印刷ジョブの完了に続く新しい印刷ジョブの開始から始まる。以前の印刷ジョブは、印刷のためのユーザ入力データによる較正印刷ジョブ又は実際の印刷ジョブであり得る。本明細書に記載されるように、図示及び記載される印刷可能部分410Gは、以前の印刷ジョブ中に印刷媒体400から除去するために印刷され得る。したがって、図5は、印刷可能部分410Gが除去された状態で図示されている。
【0087】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、残りの(例えば、以前の印刷ジョブ中に印刷されない)印刷可能部分のそれぞれの場所を維持する。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図4に関して記載されている以前の印刷ジョブ中に印刷されていない、印刷可能部分410A~410Fのそれぞれの場所を追跡し続ける。いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、印刷可能部分410A~410Fのそれぞれの先端縁部及び/又は後端縁部のそれぞれを追跡し、後続の印刷ジョブで使用するために、そのような場所を永久的又は一時的記憶装置に維持する。プリンタ装置100は、プリンタ装置100がアイドル状態に入るアイドル期間全体を通して、印刷可能部分410A~410F(及び/又はその縁部(複数可))の場所を(例えば、メモリ112内に)維持し得ることが理解されよう。したがって、プリンタ装置100は、例えば図5に関して図示及び記載されるように、そのような場所を取得し、後続の後退段階中に1つ以上の決定を実施するためにそれらの場所を利用し得る。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、記憶された場所を表すそのような記憶されたデータを利用して、印刷可能部分410Fが、印刷のために印刷ヘッド404の場所にほぼ一致する特定の印刷位置になるように後退させる。追加的又は代替的に、プリンタ装置100は、記憶された場所を表す当該の記憶されたデータを利用して、印刷位置補正を生成する際に使用するための場所502を決定し得る。
【0088】
媒体後退段階中、プリンタ装置100は、印刷媒体400を操作して、印刷媒体400を後退方向506に移動させる。プリンタ媒体400は、プリンタ装置100が媒体後退段階で動作している間、後退方向506に移動し得る。例えば、プリンタ装置100は、印刷媒体400の印刷可能部分410Gなどの印刷媒体400の第1の印刷可能部分から後続の印刷ジョブを開始するための準備において印刷媒体400を後退させるために、媒体後退段階に留まり得る。後退方向506は、図4に関して図示及び記載されるように、出力方向416の反対側であり得ることが理解されよう。
【0089】
場所402のセンサは、印刷媒体400の特定の印刷可能部分の縁部の場所を追跡するために使用され得る。いくつかの実施形態では、センサは、対応する媒体出力段階中に追跡される同じ縁部の位置を追跡するために使用され得る。例示されるように、例えば、プリンタ装置100は、印刷媒体400が後退されるときに、印刷媒体400の印刷可能部分410Aの先端縁部の位置を追跡する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、第2の縁部位置距離504を決定するために、場所402のセンサに最も近いが、センサを既に通過している縁部の場所を追跡する。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、場所402のセンサに最も近いが、センサを既に通過している特定の縁部タイプの縁部(例えば、最も近い先端縁部、又は最も近い後端縁部)の場所を追跡する。
【0090】
場所502は、印刷媒体400の後退中に発生する滑りの影響を受ける可能性があるため、補正されるべきである。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、後退中
に第1の縁部がセンサの場所402に到達するタイムスタンプを検出するために、場所402のセンサを利用する。この点に関して、このタイムスタンプと後退が開始されたタイムスタンプとの間の差は、縁部が、後退の開始時にその元の場所(例えば、場所502)から、場所402のセンサに到達するためにどのくらい移動していたかを決定するために利用され得る。プリンタ装置100は、所定の(例えば、静的に記憶された)印刷速度又は決定可能な印刷速度を利用して、場所502とセンサの場所402との間の距離を決定し得る。いくつかの実施形態では、印刷可能部分410Aの先端縁部は、場所402のセンサからの任意の他のデータ、既知の距離(複数可)、及び/又はそれらの組み合わせに少なくとも部分的に基づいて、特定の場所502で決定され得る。
【0091】
図示された視覚化では、示されるように、印刷可能部分410Aの先端縁部は、特定の場所502まで後退する。場所402のセンサは、媒体後退段階中に先端縁部が場所502まで後退するときに、先端縁部を追跡し得る。いくつかの実施形態では、印刷可能部分410Aの先端縁部の場所502は、媒体後退段階に関連付けられた第2の縁部位置距離504を決定するために使用される。例えば、印刷可能部分410Aの先端縁部は、印刷ヘッドの場所404と場所502との間の距離を表す第2の縁部位置距離504を決定するために追跡され得る。いくつかの実施形態では、場所402のセンサは、印刷媒体400が(例えば、印刷媒体400の移動を制御するプラテンローラに取り付けられたモータによって)移動するときに、いくつかのドットラインを追跡するために利用され得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、センサは、特定のイベントのタイムスタンプ(複数可)を決定し、そのようなタイムスタンプ(複数可)及び印刷媒体400が移動される速度に関連付けられた既知のデータ、加えられる所定の力などに少なくとも部分的に基づいて、第2の縁部位置距離504を生成するために使用される。他の実施形態では、特定の印刷可能部分(例えば、印刷可能部分410A)の後端縁部は、第2の縁部位置距離504を生成する際に使用するために追跡されることを理解されたい。
【0092】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、縁部位置距離を利用して、印刷位置補正を生成する。いくつかの実施形態では、例えば、媒体出力段階に関連付けられた第1の縁部位置距離及び媒体後退段階に関連付けられた第2の縁部位置距離は、印刷位置補正を生成するための決定されたアルゴリズムを利用して処理される。1つの非限定的な例示的アルゴリズムは、媒体出力段階に関連付けられた第1の縁部位置距離から媒体後退段階に関連付けられた第2の縁部位置距離を差し引いて差分縁部位置を生成することと、差分縁部位置を特定の除数(例えば、除数2)で割ることと、を含む。
【0093】
その後、決定された印刷位置補正は、印刷媒体400の1つ以上の印刷可能部分の印刷位置をオフセットするために利用され得る。いくつかの実施形態では、印刷位置補正は、既にセンサを通過したが、以前の印刷ジョブを完了する際に利用されなかったそれぞれの印刷可能部分への印刷を開始するために利用される。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、印刷可能部分410F、410E、410D、410C、410B、及び410Aが後続の印刷ジョブで印刷されるときに、そのそれぞれの特定の位置で印刷を開始するために、印刷位置補正を利用し得る。例えば、プリンタ装置100は、印刷可能部分410F(又はその縁部)の以前に記憶された場所(複数可)に少なくとも部分的に基づいて、印刷可能部分410Fが印刷ヘッド404の場所に到達するように印刷媒体400を十分に後退させ得る。次いで、プリンタ装置100は、印刷位置補正によってオフセットされたデフォルトの印刷位置で、印刷可能(pintable)位置410Fへのデータの印刷を開始し得る。デフォルトの印刷位置は、少なくとも残りの印刷可能位置410E、410D、410C、410B、及び410Aについて印刷位置補正によってオフセットされ得、他の実施形態では、特定の後続の印刷ジョブで印刷されるべき印刷可能位置のそれぞれに利用され得る。
【0094】
本開示の縁部位置距離を使用する例示的なプロセス
本開示による縁部位置距離の決定のための例示的なシステム、装置、及び視覚化を説明してきたが、ここで縁部位置距離を使用するプロセスについて論じる。例えば、縁部位置距離を利用して印刷位置補正を生成するための例示的なプロセス、並びにそれに関連付けられた追加の動作及び/又は代替の動作について更に論じる。フロー図のそれぞれは、本明細書に記載される装置、システム、デバイス、及び/又はコンピュータプログラム製品のうちの1つ以上によって実施され得る、例えば、その構成要素のうちの1つ以上を使用する、例示的なコンピュータ実装プロセスを示すことが理解されよう。図示されたブロックは、それぞれのプロセスの動作を示す。そのような動作は、限定するものではないが、本明細書に図示及び記載されるような順序及び様式を含む、いくつかの方法のうちのいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるプロセスのうちのいずれかの1つ以上のブロックは、別のプロセスの1つ以上のブロックの間に、別のプロセスの1つ以上のブロックの前に、別のプロセスの1つ以上のブロックと並行して、及び/又は第2のプロセスのサブプロセスとして発生する。追加的に又は代替的に、プロセスのうちのいずれかは、いくつかの実施形態における1つ以上の任意選択のブロックを含め、記載及び/又は図示されたいくつか又は全ての動作工程を含んでもよい。本明細書に示されるフロー図に関して、図示されたブロックのうちの1つ以上は、本開示のいくつか又は全ての実施形態において任意選択的であってもよい。任意選択のブロックは、破線(又は「断続線」)で示されている。同様に、各フローチャートの動作のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるように組み合わせ可能、交換可能、及び/又は別の方法で変更されてもよいことを理解されたい。
【0095】
図6は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、1つ以上の決定された縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成及び/又は利用するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図6は、例示的なプロセス600の動作を示す。いくつかの実施形態では、例示的なプロセス600は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス600は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス600は、例えば、特定のラベルプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0096】
プロセス600は、動作602から開始する。動作602で、プリンタ装置100は、センサを介して、第1の縁部と印刷ヘッドとの間の第1の縁部位置距離を決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。第1の縁部位置距離は、例えば、第1の縁部が媒体出力段階中に移動するときに追跡される第1の縁部の決定された場所に少なくとも部分的に基づいて、媒体出力段階中に決定され得る。いくつかの実施形態では、第1の縁部の場所は、縁部がセンサによって検出されるタイムスタンプ、段階が開始及び/若しくは終了するタイムスタンプなどの1つ以上のタイムスタンプに
少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、印刷ヘッドの場所は、第1の縁部位置距離を決定する際に使用するために、プリンタ装置100によって記憶される、及び/又は別様に既知である。本明細書に記載されるように、プリンタ装置100は、第1の縁部位置距離を決定するために、以前の印刷ジョブから、1つ以上の縁部、印刷可能位置などの記憶された場所を利用し得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、以前の印刷ジョブの完了中及び/又は完了時に記憶された第1の縁部位置距離を取得する。例えば、媒体出力段階中の第1の縁部の場所に基づいた、第1の縁部位置距離を決定するための1つの非限定的な例示的アルゴリズムが、図8に関して本明細書に記載されている。
【0097】
動作604で、プリンタ装置100は、センサを介して第2の縁部と印刷ヘッドとの間の第1の縁部位置距離を決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。第2の縁部位置距離は、媒体後退段階中に決定され得る。例えば、第1の縁部位置距離は、第1の縁部が媒体後退段階中に移動されるときに追跡される第1の縁部の決定された場所に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。記載されるように、印刷ヘッドの場所は、プリンタ装置100のセンサに既知であり、かつ/又はプリンタ装置100のセンサを介して決定され得ることが理解されよう。いくつかの実施形態では、動作602に関して記載される媒体後退段階及び媒体出力段階は、例えば、第1の縁部位置距離が、媒体出力段階に対応する以前の印刷ジョブについて決定され、媒体後退段階が後続の印刷ジョブを開始する、異なる印刷ジョブの一部であることが理解されよう。例えば、媒体後退段階中の第2の縁部の場所に基づいた、第1の縁部位置距離を決定するための1つの非限定的な例示的アルゴリズムは、図8に関して本明細書で決定されている。
【0098】
動作606で、プリンタ装置100は、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。印刷位置補正は、印刷媒体の1つ以上の印刷可能部分に対して印刷が開始する、決定された位置に適用されるオフセットを表す。いくつかの実施形態では、印刷位置補正は、第1の縁部位置距離と第2の縁部位置距離との間の差に基づく値を表す。この点に関して、印刷位置補正は、印刷媒体の出力及び/又は後退中に生じる印刷位置ドリフトの特定のオフセットを表し得る。例えば、第1の縁部位置距離及び第2の縁部位置距離に少なくとも部分的に基づいた、印刷位置補正を生成するための1つの非限定的な例示的アルゴリズムは、図7に関して本明細書で決定されている。
【0099】
任意選択の動作608で、プリンタ装置100は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて境界チェックを実行するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、境界チェックは、印刷位置補正を許容可能な最大閾値と比較する1つ以上のアルゴリズムを具体化する。この点に関して、プリンタ装置100は、印刷位置補正を最大許容補正と比較することによって、境界チェックを開始し得る。プリンタ装置100が、印刷位置補正が最大許容補正を超えていると決定する場合、プリンタ装置100は、印刷位置補正を最大許容補正に等しくなるように調整し得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、印刷位置補正を許容補正値の範囲と比較して、印刷位置補正が範囲内にあるかどうかを決定する。印刷位置補正が範囲内にない場合、印刷位置補正は、その範囲の最大補正及び/又は最小補正の近い方に調整されるか、拒否されて再試行されるか、又はプリンタ装置100のオペレータに対してエラーを生成するために使用され得る。
【0100】
いくつかの他の実施形態では、プリンタ装置100は、印刷位置補正に少なくとも部
分的に基づいて調整された新しい印刷位置が、印刷媒体の印刷可能部分の1つ以上の縁部から最小閾値範囲より上にあるかどうかを決定する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、境界チェックは、印刷位置のドリフトを補正するために印刷位置補正に基づいて調整された新しい印刷位置が、補正の許容可能な閾値範囲内にあるかどうかを決定する。プリンタ装置100が、境界チェックが満たされていないと決定するいくつかの状況では、プリンタ装置100は、印刷ジョブを再開し、かつ/又は印刷位置のドリフトを低減するために実施される1つ以上のアクション(例えば、印刷媒体を新しい印刷媒体のロールに置き換える、印刷ジョブを変更する、などの通知)を示す。
【0101】
任意選択の動作610で、プリンタ装置100は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて印刷動作を開始するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、データが、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて、デフォルト又は他の印刷位置からオフセットされた特定の位置から印刷開始されるように、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて、印刷動作を開始する。例えば、印刷位置補正は、印刷が開始するデフォルトの印刷位置(デフォルトのドットライン)前後のいくつかのドットラインを示し得る。この点に関して、プリンタ装置100は、印刷位置のドリフトを考慮に入れた特定の場所でデータを印刷するために、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて、印刷媒体の任意の数の印刷可能部分への印刷を開始し得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、少なくとも印刷位置補正を利用して、媒体後退段階の開始前にプリンタ装置100のセンサを全体的又は部分的に既に通過しているそれぞれの印刷可能位置に印刷するために利用される印刷位置を調整する。
【0102】
図7は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、印刷位置補正及び除数に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図7は、例示的なプロセス700の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス700は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス700は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス700は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0103】
プロセス700は、動作702から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス700は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス700は、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作604の実行後に開始する。この点に関して、プロセス700の一部又は全部は、プロセス600に関して図示及び記載されている動作606など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス70
0が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス700の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作608に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス700は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0104】
動作702で、プリンタ装置100は、差分縁部位置距離を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、差分縁部位置距離は、第1の媒体移動段階(例えば、媒体出力段階)中に決定された第1の縁部位置距離と、第2の媒体移動段階(例えば、媒体後退段階)中に決定された第2の縁部位置距離との間の差を表す。例えば、いくつかの実施形態では、差分縁部位置距離は、第1の縁部位置距離から第2の縁部位置距離を差し引くことによって生成される。この点に関して、差分縁部位置距離は、媒体出力段階及び媒体後退段階のそれぞれの最中の特定の縁部の位置に基づいて決定された距離の差を表す。
【0105】
動作704で、プリンタ装置100は、差分縁部位置距離を除数で割ることによって印刷位置補正を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、除数は所定である。例えば、例示的な一実施形態では、プリンタ装置100は、除数2を利用して、差分縁部位置距離を分割するように構成されている。除数2は、媒体出力段階及び媒体後退段階のそれぞれにおいて印刷位置ドリフトの影響を受ける縁部の位置間の補正を決定するために使用され得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、除数は、第1の縁部位置距離、第2の縁部位置距離、及び/又はプリンタ装置100の動作から決定された他のデータ値に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0106】
図8は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体移動段階中に移動した追跡された距離に基づいて、縁部位置距離を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図8は、例示的なプロセス800の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス800は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス800は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス800は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0107】
プロセス800は、動作802から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス800は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス800は、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作602の実行後に
開始する。この点に関して、プロセス800の一部又は全部は、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作602及び/又は604など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス800が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス800の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作604及び/又は606に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス800は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0108】
動作802で、プリンタ装置100は、センサを介して、印刷媒体の少なくとも印刷可能部分の第1の縁部タイプに関連付けられた第1の縁部を検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。例えば、センサ出力は、特定の縁部及び/又は特定の縁部タイプの存在を示す縁部検出イベントを検出するために処理され得る。例えば、センサによって出力された特定のタイムスタンプのセンサデータ及び/又は以前のセンサデータは、特定の縁部を検出し、かつ/又は特定の縁部が特定の縁部タイプ(例えば、先端縁部又は後端縁部)であるかどうかを決定するために処理され得る。この点に関して、先端縁部は、特定のベースライン値に対応するタイムスタンプ又は一定範囲のタイムスタンプが後に続く変化するセンサデータによって示され得、かつ/又は、後端縁部は、変化するセンサデータが後に続く特定のベースライン値によって示され得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、特定の第1の縁部、例えば、媒体出力段階中にセンサに最も近い場所に関連付けられた第1の縁部を検出する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、例えば、複数の印刷可能部分のうちのそれぞれの印刷可能部分に関連付けられた印刷位置補正を決定するために、印刷媒体の複数の印刷可能部分のうちのそれぞれの印刷可能部分に関連付けられた特定の第1の縁部に対して繰り返す。
【0109】
動作804で、プリンタ装置100は、媒体移動段階中に所定の力が印刷媒体に加えられたときに第1の縁部が移動した距離を追跡するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、所定の力は、媒体移動段階に基づいて、印刷媒体を特定の方向に移動させるために加えられる。例えば、いくつかの実施形態では、所定の力は、媒体出力段階を具体化する媒体移動段階中など、出力、印刷、及び/又は供給のために印刷媒体を前進させる。いくつかの実施形態では、所定の力は、媒体後退段階を具体化する媒体移動段階中など、後退のために印刷媒体を前進させる。本明細書に記載されるように、所定の力は、印刷媒体の滑りに基づいて、印刷媒体を異なる速度で移動させ、それによって印刷位置ドリフトをもたらし得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、センサからのセンサデータに基づいて検出された移動に基づいて、第1の縁部が移動した距離を追跡する。
【0110】
動作806で、プリンタ装置100は、媒体移動段階中に第1の縁部が移動した追跡された距離に少なくとも部分的に基づいて、第1の縁部位置距離を決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、例えば、プリンタ装置100は、特定の標的場所に到達するまで、第1の縁部が移動した追跡された距離に対応する第1の縁部位置距離を決定する。1つの例示的な状況では、プリンタ装置100は、プリンタ装置100の印刷ヘッドに関連付けられた場所への第1の縁部の追跡された移動に基づいて、第1の縁部位置距離を決定する。
【0111】
図9は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、印刷位置補正をリ
セットするための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図9は、例示的なプロセス900の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス900は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス900は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス900は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0112】
プロセス900は、動作902から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス900は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス900は、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作606の実行後に開始する。この点に関して、プロセス900の一部又は全部は、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作904など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス900が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス900の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス600に関して図示及び記載されるような動作608に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス900は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0113】
動作902で、プリンタ装置100は、アイドル状態の発生を検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、以前に開始及び/又は完了したそれぞれの印刷ジョブに関連付けられたタイムスタンプを維持する。プリンタ装置100は、プリンタ装置100がアイドル状態を開始する前に、特定の最大タイムスタンプ閾値を更に維持するか、又は別様に最大タイムスタンプ閾値に関連付けられ得る。この点に関して、プリンタ装置100は、以前の印刷ジョブが完了したときの記憶されたタイムスタンプ以降の時間を表すデータを決定し得る。加えて、プリンタ装置100は、記憶されたタイムスタンプ以降の時間を最大タイムスタンプ閾値と比較して、新しい印刷ジョブが、最大タイムスタンプ閾値によって表される時間内に開始されていない場合に、アイドル状態の発生を検出し得る。
【0114】
動作904で、プリンタ装置100は、アイドル状態の発生を検出することに応答して印刷位置補正をリセットするために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。この点に関して、印刷位置補正は、プリンタ装置100の次の起動及び/又は新しい印刷ジョブの開始時に再生成され得る。あるいは、アイドル状態がそれぞれの印刷ジョブの完了時に開始されるいくつかの実施形態では、印刷位置補正は、その後の印刷に対して印刷位置補正が正しいままである可能性を最大化するために、それぞれの印
刷ジョブについて再生成される。
【0115】
段階タイムスタンプの差分の決定の例示的な視覚化
本開示による、縁部位置距離の決定のためのシステム、装置、視覚化、及び縁部距離の決定に少なくとも部分的に基づく印刷位置補正のフロー図を説明してきたが、ここでは、本開示による段階タイムスタンプの差分の例示的な視覚化について論じる。段階タイムスタンプの差分の決定プロセス(複数可)は、例えば、印刷位置補正を生成する際に、無数の目的のいずれかに利用され得る。いくつかの実施形態では、段階タイムスタンプの差分の決定は、特別に構成されたプリンタ、例えば、プリンタ装置100によって実施される。図示された距離は例示目的のためであり、本開示の範囲及び趣旨を限定するものではないことが理解されよう。
【0116】
図10は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体出力段階中の段階タイムスタンプの差分の決定の例示的な視覚化を示す。具体的には、例示的な視覚化は、それぞれが複数の間隙408によって分離された複数の印刷可能部分410A~410Gを含む印刷媒体400を示す。視覚化は、センサ(ラベル停止センサなど)が位置する場所1006、印刷ヘッドが位置する場所404、及び引き裂きバーが位置する場所406を更に含む。印刷媒体400は、印刷媒体400への印刷を容易にするために、場所1006、404、及び406によって定義される場所に印刷機構を含む、例えば、プリンタ装置100によって具体化される、プリンタ内に維持されてもよい。この点に関して、図11に関して図示及び記載された構成要素は、図4に関して同様に記載されるような機能を実施することが理解されよう。
【0117】
図10は、以前の印刷ジョブ(例えば、較正印刷ジョブ又は別の以前の印刷ジョブ)の終了時の複数の印刷可能部分410A~410Gのそれぞれの位置を示し得る。図示されるように、印刷可能部分410Gは、以前の印刷ジョブ中に印刷された最後の印刷可能部分であり得る。この点に関して、印刷可能部分410Gは、場所406の引き裂きバーを越えて延在し、印刷ジョブの完了時に印刷媒体400から引き裂かれ、かつ/又は別様に除去され得る。残りの複数の印刷可能部分110A~110Fは、例えば、図10及び図11に関して記載されるように、1つ以上の印刷可能部分を伴う後続の印刷ジョブを実施するために利用され得る。この点に関して、プリンタ装置100は、後続の印刷ジョブ中に印刷可能部分410A~410Fのそれぞれに印刷するために、少なくとも印刷位置補正を利用し得る。いくつかのそのような実施形態では、後続の印刷ジョブは、図11に関して図示及び記載されるように、媒体後退段階から開始する。
【0118】
いくつかの実施形態では、場所1006に位置するセンサは、ラベル停止センサを具体化する。ラベル停止センサは、特定のイベント(例えば、縁部の存在、ラベルなどの印刷可能部分の始まり及び終わりなど)を検出し、かつ/又はそのような検出に関連付けられたタイムスタンプを検出するように構成され得る。この点に関して、タイムスタンプは、印刷媒体が移動した距離を決定するために、単独で、又は1つ以上の他のデータ部分(例えば、印刷媒体がプリンタ装置100を介して出力される既知の速度又は決定された速度)と組み合わせて利用され得る。例えば、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410A~410Gのそれぞれ又は少なくとも1つの縁部を検出するために使用され得る。いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、場所1006のラベル停止センサを通過するそれぞれの縁部又は特定の縁部タイプ(例えば、先端縁部又は後端縁部)のそれぞれの縁部を検出するために使用される。印刷可能部分410A~410Gのいずれか1つについて、位置1006のラベル停止センサは、印刷可能部分の先端縁部を検出するために使用され得、この先端縁部の場所は、出力が続くときに追跡され得る。プリンタ装置100は、印刷媒体400の任意の数の印刷可能部分、及び/又はその特定の縁部を同時に追跡し得ることが理解されよう。
【0119】
図示されるように、場所1006にあるラベル停止センサは、特定の定義された距離(例えば、1つの印刷可能な部分及び1つの間隙)に関連付けられたタイムスタンプを決定する。いくつかの実施形態では、ラベル停止センサは、図示されるように、印刷可能部分410Bなどの印刷媒体400の第1の印刷可能部分に関連付けられた第1の縁部を検出する。第1の縁部は、印刷可能部分410Bに関連付けられた先端縁部を具体化し得、出力方向416など、特定の媒体移動段階中の印刷媒体400の移動方向に基づいて最初に検出され得る。加えて、ラベル停止センサは、印刷媒体400の第2の印刷可能部分に関連付けられた第2の縁部を検出する。第2の縁部は、次に続く印刷媒体400上の印刷可能部分、例えば、図示されるように印刷可能部分410Aに関連付けられた端縁部を具体化し得る。ラベル停止センサは、第1の縁部が検出された後に第2の縁部を検出し得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410A~410Gのそれぞれ、及び/又はその縁部を追跡するために使用される。例えば、縁部が場所1006のラベル停止センサから出力方向416に移動した距離は、縁部が検出されたタイムスタンプと、プリンタ装置100に関連付けられた既知の又は別様に決定可能な印刷速度とに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。この点に関して、場所1016のラベル停止センサは、印刷可能部分410A~410Gのそれぞれの境界を画定する縁部を検出し、かつ/又はそのような縁部が出力方向416に移動するときに、それらを追跡するために使用され得る。図4及び図5に関して記載されるものと同様に、プリンタ装置100は、例えば図11に関して記載されるように、検出された縁部(又は少なくとも特定のタイプの縁部)のそれぞれの場所、又はその場所を再生成するために使用可能な少なくとも同等のデータをメモリ、記憶装置などに記憶して、後続の印刷ジョブ及び/又は媒体移動段階中にそのような場所の取得を可能にし得ることが理解されよう。
【0121】
ラベル停止センサは、それぞれの関連縁部の検出に関連付けられたタイムスタンプを記憶し得る。例えば、いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410Bの1002Bから開始した先端縁部を検出し、印刷可能部分410Bの1002Bから開始した先端縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを記憶する。加えて、いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410Aの1002Aから開始した先端縁部を検出し、印刷可能部分410Aの1002Aから開始した先端縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを記憶する。本明細書に記載されるように、第2の縁部(例えば、印刷可能部分410Aの1002Aから開始した先端縁部)は、印刷可能部分410Bの1002Bから開始した先端縁部及び/又は後端縁部を検出した後に印刷可能部分間の間隙、例えば、複数の間隙408のうちの1つを最初に検出することに基づいて検出され得ることが理解されよう。
【0122】
他の実施形態では、別の縁部タイプが検出され、使用され得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、ラベル停止センサは、印刷媒体400の印刷可能部分の後端縁部と、印刷媒体400の後続の印刷可能部分の後端縁部とを検出するために使用される。この点に関して、図10に示される特定の縁部は、本開示の範囲及び/又は趣旨を限定するものではない。
【0123】
1002Bから開始した第1の先端縁部及び1002Aから開始した第2の先端縁部の検出に関連付けられたタイムスタンプは、出力段階タイムスタンプの差分1004を決定するために利用され得る。出力段階タイムスタンプの差分1004は、媒体出力段階中の1002Bから開始した第1の先端縁部の検出と、1002Aから開始した第2の先端縁部の検出との間の時間差を表し得る。この点に関して、プリンタ装置100は、本明細書に記載されるように、タイムスタンプベースの距離値及び/又はそれに関連付けられた
印刷位置補正を決定するためなど、更なる処理のために、出力段階タイムスタンプの差分1004を検出し、記憶し得る。
【0124】
図11は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体後退段階中の段階タイムスタンプの差分の決定の例示的な視覚化を示す。図10に関して記載されるように、媒体後退段階は、媒体出力段階の後及び/又は前に起こり得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、媒体後退段階は、図10に関して記載される動作の完了時など、以前の印刷ジョブの完了に続く新しい印刷ジョブの開始で始まる。以前の印刷ジョブは、印刷のためのユーザ入力データによる較正印刷ジョブ又は実際の印刷ジョブであり得る。本明細書に記載されるように、図示及び記載される印刷可能部分410Gは、以前の印刷ジョブ中に印刷媒体400から除去するために印刷され得る。したがって、図11は、印刷可能部分410Gが除去された状態で図示されている。
【0125】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、残りの(例えば、以前の印刷ジョブ中に印刷されない)印刷可能部分のそれぞれの場所を維持する。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図10に関して記載されている印刷ジョブ中に印刷されていない、印刷可能部分410A~410Fのそれぞれの場所を追跡し続ける。いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、印刷可能部分410A~410Fのそれぞれの先端縁部及び/又は後端縁部のそれぞれを追跡し、後続の印刷ジョブ中に取得して使用するために、そのような場所を永久的又は一時的な記憶装置内に維持する。プリンタ装置100は、プリンタ装置100がアイドル状態に入るアイドル期間全体を通して、印刷可能部分410A~410F(及び/又はその縁部(複数可))の場所を(例えば、メモリ112内に)維持し得ることが理解されよう。したがって、プリンタ装置100は、例えば図10に関して図示及び記載されるように、そのような場所を取得し、それらの場所を利用して、後続の後退段階中に1つ以上の決定を実施し得る。例えば、いくつかの実施形態では、装置100は、記憶された場所を表すそのような記憶されたデータを利用して、印刷可能部分410Fが、印刷のために印刷ヘッド404の場所にほぼ一致する特定の印刷位置になるように後退させる。追加的又は代替的に、プリンタ装置100は、記憶された場所を表すそのような記憶されたデータを利用して、印刷位置補正を生成する際に使用するための場所1002B及び/又は1002Aを決定し得る。
【0126】
媒体後退段階中、プリンタ装置100は、印刷媒体400を操作して、印刷媒体400を後退方向506に移動させる。プリンタ媒体400は、プリンタ装置100が媒体後退段階で動作している間、後退方向506に移動し得る。例えば、プリンタ装置100は、印刷媒体400の印刷可能部分410Fなどの印刷媒体400の第1の印刷可能部分から後続の印刷ジョブを開始するための準備において印刷媒体400を後退させるために、媒体後退段階に留まり得る。後退方向506は、図10に関して図示及び記載されるように、出力方向416の反対側であり得ることが理解されよう。
【0127】
場所1016のラベル停止センサは、印刷媒体400が、媒体後退段階中に後退方向506に移動している間に、別の特定の基準距離(例えば、1つの印刷可能部分及び1つの間隙)に関連付けられたタイムスタンプを決定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、後退方向506に基づいて、第1の印刷可能部分に関連付けられた第1の縁部を検出する。例えば、場所1016のラベル停止センサは、図示されるように、印刷可能部分410Aなどの印刷媒体400の第1の印刷可能部分に関連付けられた第1の縁部を検出し得る。場所1102Aから開始した第1の縁部は、印刷可能部分410Aに関連付けられた後端縁部を具体化し得、後退方向506など、特定の媒体移動段階中の印刷媒体400の移動方向に基づいて最初に検出され得る。加えて、ラベル停止センサは、印刷媒体400の第2の印刷可能部分に関連付けられた第2の縁部を検出する。第2の縁部は、同様に、次に続く印刷媒体400上の印刷可能部
分、例えば、図示されるように印刷可能部分410Bに関連付けられた場所1102Bから開始した後端縁部を具体化し得る。ラベル停止センサは、第1の縁部が検出された後に第2の縁部を検出し得る。
【0128】
ラベル停止センサは、それぞれの関連縁部の検出に関連付けられたタイムスタンプを記憶し得る。例えば、いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410Aの場所1102Aから開始した後端縁部を検出し、場所1102Aから開始した後端縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを記憶する。加えて、いくつかの実施形態では、場所1006のラベル停止センサは、印刷可能部分410Bの場所1102Bから開始した後端縁部を検出し、印刷可能部分410Bの場所1102Bから開始した後端縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを記憶する。本明細書に記載されるように、第2の縁部(例えば、印刷可能部分410Bの後端縁部)は、印刷可能部分410Aの場所1102Aから開始した後端縁部及び/又は先端縁部を検出した後に、印刷可能部分間の間隙、例えば、複数の間隙408のうちの1つを最初に検出することに基づいて検出され得ることが理解されよう。
【0129】
追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、後退が開始するタイムスタンプ及び特定の縁部タイプの第1の縁部が検出されるタイムスタンプ(例えば、場所1102Aに対応する)及び特定の縁部タイプの第2の縁部が検出されるタイムスタンプ(例えば、場所1102Bに対応する)に少なくとも部分的に基づいて、場所1102A及び/又は1102Bを決定する。プリンタ装置100は、例えば図10に関して記載されるように、以前の印刷ジョブからの記憶された場所及び/又は距離と共に、そのようなタイムスタンプを利用し得る。例えば、いくつかの実施形態では、場所1016のラベル停止センサは、最も近い先端縁部が検出されるタイムスタンプ(例えば、印刷可能部分410Aの先端縁部)を検出する。プリンタ装置100は、後退が開始したタイムスタンプと、印刷可能な部分410Aに関連付けられた先端縁部が検出されたタイムスタンプとの間の差を決定し得、縁部が場所1016のラベル停止センサに到達するのにどれだけ移動したかを示し得る。次いで、プリンタ装置100は、2つのタイムスタンプ間の差に、プリンタ装置100に既知の(例えば、メモリ112に記憶された)印刷速度、又は別様にプリンタ装置100によって決定可能な印刷速度を掛けることによって、場所1102Aを決定し得る。プリンタ装置100は、同様に、印刷可能部分410Bの先端縁部が検出されたタイムスタンプを検出し、このタイムスタンプと後退が開始したタイムスタンプとの間の差を決定し、速度を掛けて、印刷可能部分410Bの先端縁部が開始した場所1102Bを決定し得る。滑りにより、場所1102A及び/又は1102Bは、ラベル停止センサの場所1016から、図10に関して図示及び記載されるものとは異なる距離を表し得ることができることが理解されよう。
【0130】
他の実施形態では、別の縁部タイプが検出され、使用され得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、ラベル停止センサは、特定の移動方向及び/又は対応する媒体移動段階に基づいて、印刷媒体400のそれぞれの印刷可能部分の先端縁部を検出するために使用される。この点に関して、図11に示される特定の縁部は、本開示の範囲及び/又は趣旨を限定するものではない。
【0131】
場所1102Aから開始した第1の後端縁部及び場所1102Bから開始した第2の後端縁部の検出に関連付けられたタイムスタンプは、後退段階タイムスタンプの差分1104などの第2の媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するために利用され得る。後退段階タイムスタンプの差分1104は、媒体後退段階中の1102Aから開始した第1の後端縁部の検出と、1102Bから開始した第2の後端縁部の検出との間の時間差を表し得る。この点に関して、プリンタ装置100は、本明細書に記載されるように、タイムスタンプベースの距離値及び/又はそれに関連付けられた印刷位置補正を決定するためな
ど、更なる処理のために、後退段階タイムスタンプの差分1104を検出し、記憶し得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、媒体移動段階タイムスタンプの差分を利用して、印刷位置補正を生成する。いくつかの実施形態では、例えば、媒体出力段階に関連付けられた出力段階タイムスタンプの差分と、媒体後退段階に関連付けられた後退段階タイムスタンプの差分とは、印刷位置補正を生成するための決定されたアルゴリズムを利用して処理される。1つの非限定的な例示的アルゴリズムは、媒体出力段階に関連付けられた出力段階タイムスタンプの差分から媒体後退段階に関連付けられた後退段階タイムスタンプの差分を差し引いて、タイムスタンプベースの距離値を生成することと、タイムスタンプベースの距離値に印刷速度(例えば、印刷媒体400が移動している既知の速度又は決定された速度)を掛けることと、を含む。その後、決定された印刷位置補正は、印刷媒体400の1つ以上の印刷可能部分の印刷位置をオフセットするために利用され得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図10及び/又は図11に関して記載された動作を、1つ以上の媒体移動段階に対して複数回実施する。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、第1の基準印刷媒体を使用して、特定の移動媒体段階の基準媒体移動段階タイムスタンプの差分を較正する。いくつかの非限定的な例示的状況では、プリンタ装置100は、フリーハンギング媒体を使用して記載された動作を実施することによって、媒体移動段階タイムスタンプの差分を生成する。基準媒体移動段階タイムスタンプの差分は、対応する媒体移動段階に関連付けられた較正基準として記憶され得る。プリンタ装置100は、その後、特定の媒体移動段階(例えば、1ラベルなどの印刷媒体の1つの印刷可能部分及び1間隙を移動させるためのそれぞれの持続時間)の動作中に、いくつか又は全ての媒体移動段階タイムスタンプの差分を記憶し得る。他の実施形態では、他の基準距離が使用され得ることが理解されよう。
【0134】
いくつかの実施形態では、記憶された媒体移動段階タイムスタンプの差分及び基準媒体移動段階タイムスタンプの差分は、その後、印刷位置補正を生成するために利用され得る。印刷位置補正は、印刷ジョブ中の印刷の開始をオフセットするために使用される時間差を表し得る。この点に関して、時間のオフセットを定義する印刷位置補正は、印刷される印刷媒体の滑りを考慮に入れる距離のオフセットの代わりとして役立ち得る。
【0135】
例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、プリンタ装置100が動作している特定の媒体移動段階に対応する基準媒体移動段階タイムスタンプの差分を、同じ媒体移動段階中に同じ印刷媒体をフリーハンギングしない動作に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分と比較する。1つの例示的な環境では、プリンタ装置100は、フリーハンギング媒体を使用して、媒体出力段階中に特定の基準距離(例えば、印刷媒体の印刷可能部分を具体化する1ラベル及び1間隙)を移動させるために、出力段階タイムスタンプの差分を具体化する基準移動タイミングを較正する。次いで、プリンタ装置100は、印刷中に同じ媒体を移動させるときに全ての持続時間を記憶する。特定の媒体移動段階における動作中の媒体移動段階タイムスタンプの差分が、同じ媒体移動段階に対応する基準媒体移動段階タイムスタンプの差分を超える場合、プリンタ装置100は、その時間差を引き起こす滑りを補正するために印刷位置補正を生成し得る。印刷位置補正は、印刷媒体が移動する際に印刷を開始するタイミングを決定するときに適用される前方移動(例えば、出力媒体段階による)時間差を具体化し得る。例えば、「X」が特定の媒体移動段階におけるプリンタ装置100の動作に対応する特定の媒体移動段階タイムスタンプの差分として定義され、「Y」が特定の媒体移動段階に対応する基準媒体移動タイムスタンプの差分として定義される例示的な状況では、プリンタ装置100は、X>Yであるかどうかを決定し得る。X>Yである場合、プリンタ装置100は、例えば、印刷位置補
正=(X-Y)/Y100%の時間の割合のアルゴリズムに基づいて、本明細書に記載の印刷位置補正を生成し得る。例えば、本明細書に記載されるような他のアルゴリズムが同様に使用され得ることが理解されよう。いくつかのそのような実施形態では、印刷位置補正は、印刷動作を具体化する媒体出力段階中にのみ適用される前方移動時間差を具体化する。
【0136】
本開示の媒体移動段階タイムスタンプの差分
を使用する例示的なプロセス
本開示による、縁部位置距離の決定のための例示的なシステム、装置、視覚化、縁部距離の決定に少なくとも部分的に基づくプリンタ位置補正のプロセス、及び段階タイムスタンプの差分の決定の視覚化を説明してきたが、ここでは、段階タイムスタンプの差分の決定を使用する例示的なプロセスについて論じる。例えば、媒体移動段階タイムスタンプの差分を利用して印刷位置補正を生成するための例示的なプロセス、及びそれに関連付けられた追加の動作及び/又は代替の動作について更に論じる。フロー図のそれぞれは、本明細書に記載される装置、システム、デバイス、及び/又はコンピュータプログラム製品のうちの1つ以上によって実施され得る、例えば、その構成要素のうちの1つ以上を使用する、例示的なコンピュータ実装プロセスを示すことが理解されよう。図示されたブロックは、それぞれのプロセスの動作を示す。そのような動作は、限定するものではないが、本明細書に図示及び記載されるような順序及び様式を含む、いくつかの方法のうちのいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるプロセスのうちのいずれかの1つ以上のブロックは、別のプロセスの1つ以上のブロックの間に、別のプロセスの1つ以上のブロックの前に、別のプロセスの1つ以上のブロックと並行して、及び/又は第2のプロセスのサブプロセスとして発生する。追加的に又は代替的に、プロセスのうちのいずれかは、いくつかの実施形態における1つ以上の任意選択のブロックを含め、記載及び/又は図示されたいくつか又は全ての動作工程を含んでもよい。本明細書に示されるフロー図に関して、図示されたブロックのうちの1つ以上は、本開示のいくつか又は全ての実施形態において任意選択的であってもよい。任意選択のブロックは、破線(又は「断続線」)で示されている。同様に、各フローチャートの動作のうちの1つ以上は、本明細書に記載されるように組み合わせ可能、交換可能、及び/又は別の方法で変更されてもよいことを理解されたい。
【0137】
図12は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、1つ以上の決定された段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成及び/又は利用するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図12は、例示的なプロセス1200の動作を示す。いくつかの実施形態では、例示的なプロセス1200は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス1200は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システム、及び/又は同様のものと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイス、及び/又は同様のものと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス1200は、例えば、特定のラベルプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0138】
プロセス1200は、動作1202から開始する。動作1202で、プリンタ装置100は、センサを介して媒体出力段階中に、出力段階タイムスタンプの差分を検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。出力段階タイムスタンプの差分は、印刷媒体の第1の印刷可能部分に関連付けられた第1の縁部に少なくとも部分的に基づく。出力段階タイムスタンプの差分は、更に、印刷媒体の第2の印刷可能部分に関連付けられた第2の縁部に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、第1の縁部及び第2の縁部は、同じ縁部タイプである。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、印刷媒体の第2の印刷可能部分は、媒体出力段階に対応する出力方向に少なくとも部分的に基づいて、印刷媒体の第1の印刷可能部分に後続する。いくつかの実施形態では、出力段階タイムスタンプの差分は、第1の縁部の検出に関連付けられたタイムスタンプと第2の縁部の検出に関連付けられた第2のタイムスタンプとの間の差に基づいて決定される。出力段階タイムスタンプの差分を決定するための非限定的な例示的プロセスは、図13及び図14に関して本明細書に記載されている。
【0139】
動作1204で、プリンタ装置100は、センサを介して媒体後退段階中に、後退段階タイムスタンプの差分を検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。後退段階タイムスタンプの差分は、印刷媒体の第3の印刷可能部分に関連付けられた第3の縁部に少なくとも部分的に基づく。後退段階タイムスタンプの差分は、更に、印刷媒体の第4の印刷可能部分に関連付けられた第4の縁部に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、同じ印刷可能部分の縁部が、出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分を決定するために利用されるように、動作1202に関して記載されるような第1の印刷可能部分及び第2の印刷可能部分は、第3の印刷可能部分及び第4の印刷可能部分に対応する。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、同じ印刷可能部分の同じ縁部が媒体移動段階ごとに処理される。更にいくつかの他の実施形態では、同じタイプの縁部が、移動方向の変化を考慮して処理されるように、同じ媒体の同じ印刷可能部分の反対側の縁部が処理される。後退段階タイムスタンプの差分を決定するための非限定的な例示的プロセスは、図13及び図14に関して本明細書に記載されている。
【0140】
動作1206で、プリンタ装置100は、印刷位置補正を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成する。いくつかの実施形態では、印刷位置補正は、出力段階タイムスタンプの差分と後退段階タイムスタンプの差分との差に少なくとも部分的に基づいて印刷が開始するべきオフセットを表す。この点に関して、印刷位置補正は、そのような媒体移動段階タイムスタンプの差分によって示される印刷位置へのドリフトを考慮に入れるように、出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて生成され得る。出力段階タイムスタンプの差分及び後退段階タイムスタンプの差分に少なくとも部分的に基づいて印刷位置補正を生成するための非限定的な例示的プロセスは、図15に関して本明細書に記載されている。
【0141】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて1つ以上の動作を実施する。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、動作608に関して本明細書に記載されるように、印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて境界チェックを実行するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又
はそれらの組み合わせのような手段を含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では任意選択的に、プリンタ装置100は、動作1206で決定された印刷位置補正に少なくとも部分的に基づいて印刷動作を開始するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、印刷位置補正は、印刷ヘッドが、印刷媒体の特定の印刷可能部分に印刷するために起動されるタイミングを変更することによって、前方移動を補正するために利用される。これらの任意選択の動作は、そうでなければ、それぞれ動作608及び610に関して記載されている動作と同様に機能し得ることが理解されよう。したがって、この説明を簡潔及び明確にする目的で、そのような機能の開示の繰り返しは省略される。
【0142】
図13は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、特定の媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図13は、例示的なプロセス1300の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス1300は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス1300は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス1300は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0143】
プロセス1300は、動作1302から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス1300は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス1300は、プロセス1200に関して図示及び記載されるように、動作1202及び/又は1204の実行後に開始する。この点に関して、プロセス1300の一部又は全部は、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204及び/又は1206など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス1300が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス1300の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204/1206に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス1300は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0144】
動作1302で、プリンタ装置100は、媒体移動段階中に、第1の縁部に関連付けられた第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを識別するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、センサは、第1の縁部検出イベントを検出し、第1の縁部検出イベントが検出された現在時間を表す第1のイベントタイムスタンプを識別する。代替的又は追加的
に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100の1つ以上の他の構成要素は、センサからの第1の縁部検出イベントの検出を示すデータを受信し、現在時間を表す第1のイベントタイムスタンプを識別する。例えば、いくつかの実施形態では、センサ102、印刷補正回路114、及び/又はプロセッサ108は、現在のタイムスタンプが、第1の縁部に関連付けられた第1の縁部検出イベントの検出時に、第1のイベントタイムスタンプとして取得され、記憶され得るように、現在のタイムスタンプへのアクセスを維持する。
【0145】
動作1304で、プリンタ装置100は、媒体移動段階中に、第2の縁部に関連付けられた第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを識別するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。この点に関して、第2のイベントタイムスタンプは、印刷媒体上の後続の印刷可能部分について、特定の縁部タイプの後続の縁部が検出されたタイムスタンプを表し得る。いくつかの実施形態では、センサは、同様に、第2の縁部検出イベントを検出し、第2の縁部検出イベントが検出された現在時間を表す第2のイベントタイムスタンプを識別する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100の1つ以上の他の構成要素は、センサからの第2の縁部検出イベントの検出を示すデータを受信し、現在時間を表す第2のイベントタイムスタンプを識別する。
【0146】
動作1306で、プリンタ装置100は、媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。媒体移動段階タイムスタンプの差分は、第1のイベントタイムスタンプ及び第2のイベントタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、例えば、特定の媒体移動段階の媒体移動段階タイムスタンプの差分は、第1のイベントタイムスタンプと第2のイベントタイムスタンプとの間の差に基づいて決定される。この点に関して、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、センサを交差し、かつ/又は別様にセンサによって検出される第1の縁部と、センサを交差し、かつ/又は別様にセンサによって検出される第2の縁部との間の時間差を示し得る。決定された媒体移動段階タイムスタンプの差分は、特に、プリンタ装置100が第1のイベントタイムスタンプ及び第2のイベントタイムスタンプの識別中に設定される現在の媒体移動段階(例えば、媒体出力段階又は媒体後退段階)に対応し得ることが理解されよう。
【0147】
図14は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図14は、例示的なプロセス1400の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス1400は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス1400は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス1400は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によっ
て実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0148】
プロセス1400は、動作1402から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス1400は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス1400は、プロセス1200に関して図示及び記載されるように、動作1202及び/又は1204の実行後に開始する。この点に関して、プロセス1400の一部又は全部は、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204及び/又は1206など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス1400が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス1400の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204/1206に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス1400は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0149】
動作1402で、プリンタ装置100は、センサを介して、媒体移動段階中に第1の縁部検出イベントを検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、ベースライン値への及び/又はベースライン値からの、センサ出力に表される値の変化(例えば、特定の移動方向に従って、それぞれ、先端縁部及び/又は後端縁部を示す)に少なくとも部分的に基づいて、縁部検出イベントを検出する。この点に関して、プリンタ装置100のセンサ及び/又は別の構成要素は、センサ出力を監視し、かつ/又は別様にセンサ出力を処理して、センサ出力のそのような変化に少なくとも部分的に基づいて特定の縁部検出イベントを検出し得る。加えて、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、例えば、第1の縁部検出イベントに対応するセンサ出力の変化に基づいて、第1の縁部検出イベントを介して検出された縁部に関連付けられた縁部タイプを決定する。
【0150】
動作1404で、プリンタ装置100は、センサを介して、第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、センサは、第1の縁部検出イベントが検出された時間を表す第1のイベントタイムスタンプを出力する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100が第1の縁部検出イベントを検出した場合、プリンタ装置100は、センサデータの変化が発生した、及び/又は変化がセンサによって捕捉された時間を具体化する第1の縁部検出イベントに関連付けられた第1のイベントタイムスタンプを決定する。いくつかの実施形態では、例えば、プリンタ装置100は、センサ出力がセンサによって捕捉され、かつ/又は処理のためにプリンタ装置100の他の構成要素によって受信されたときのタイムスタンプに関連付けられたセンサ出力を維持する。
【0151】
動作1406で、プリンタ装置100は、センサを介して、媒体移動段階中に第2の縁部検出イベントを検出するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。第2の縁部検出イベントは、第1の縁部検出イベントに対して検出された第1の縁部と同じ縁部タイプに関連付けられた第2の縁部の検出に対応し得る。例えば、第2の縁部検出イベントは、第1の縁部に関連付けられた第1の印刷可能部分の後に続く印刷媒体の印刷可能部分など、特定の印刷媒体の第2の印刷可能部分の同じ縁部タイプの検出を表し得る。第2の縁部検出イベントは、同様に、動作1402に関して記載される
ように、ベースライン値への変化及び/又はベースライン値からの、センサ出力に表される値の変化に少なくとも部分的に基づいて検出され得ることが理解されよう。
【0152】
動作1408で、プリンタ装置100は、センサを介して、第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。第2のイベントタイムスタンプは、同様に、第2の縁部検出イベントが検出された時間を表し得る。第2の縁部検出イベントに関連付けられた第2のイベントタイムスタンプは、動作1404に関して本明細書に記載されたものと同様の方法で決定され得ることが理解されよう。
【0153】
動作1410で、プリンタ装置100は、媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、媒体移動段階に関連付けられた媒体移動段階タイムスタンプの差分は、媒体移動段階に関連付けられた第1のタイムスタンプから媒体移動段階に関連付けられた第2のイベントタイムスタンプを差し引くことによって生成される。この点に関して、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、特定の媒体移動段階について第1の縁部検出イベント及び第2の縁部検出イベントが検出されたタイムスタンプの差を表すことが理解されよう。そのような動作は、任意の数の媒体移動段階に対して(例えば、媒体出力段階及び媒体後退段階の両方及び/又はいずれかに対して)繰り返され得る。
【0154】
図15は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、タイムスタンプベースの距離値に少なくとも部分的に基づいて、印刷位置補正を生成するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図15は、例示的なプロセス1500の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス1500は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス1500は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス1500は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0155】
プロセス1500は、動作1502から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス1500は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では、プロセス1500は、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204の実行後に開始する。この点に関して、プロセス1500の一部又は全部は、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1206など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス1500が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的
に、図示されるように、プロセス1500の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス1500に関して図示及び記載されるような動作1204/1206に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス1400は、プロセス600などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0156】
動作1502で、プリンタ装置100は、タイムスタンプベースの距離値を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、タイムスタンプベースの距離値は、出力段階タイムスタンプの差分から後退段階タイムスタンプの差分を差し引くことによって生成される。タイムスタンプベースの距離値は、特定の縁部が媒体出力段階と媒体後退段階との間の特定の距離を移動するのにかかった時間の差を表す。他の実施形態では、後退段階タイムスタンプの差分から出力段階タイムスタンプの差分が差し引かれて、タイムスタンプベースの距離値が生成されることが理解されよう。
【0157】
動作1504で、プリンタ装置100は、タイムスタンプベースの距離値に印刷速度を掛けることによって印刷位置補正を生成するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。印刷速度は、一般に、印刷中及び/又は出力中に印刷媒体がプリンタ装置100内を移動する速度を表し得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、既知の印刷速度を維持し、かつ/又は別様に記憶し、処理のために既知の印刷速度を取得する。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、センサによって出力されたデータ(例えば、タイムスタンプの特定の変化に対するいくつかのドットライン)を処理することによって、印刷速度を決定する。いくつかの実施形態では、印刷速度は、センサが特定のタイムスタンプ間隔にわたって測定する決定可能なステップサイズ(例えば、1ドットライン)に少なくとも部分的に基づく。
【0158】
図16は、本開示の少なくともいくつかの例示的な実施形態による、センサを介した縁部及びタイムスタンプの検出及び記憶に基づいて媒体移動段階タイムスタンプ差を決定するための例示的なプロセスの例示的な動作を示すフロー図を示す。具体的には、図16は、例示的なプロセス1600の動作を示す。いくつかの実施形態では、プロセス1600は、図示及び記載されるようにプロセスを実施するための実行用に構成されたコンピュータプログラム製品の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータプログラムコードによって具体化される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、プロセス1600は、プリンタ装置100のみ、又は1つ以上の他の構成要素、デバイス、システムなどと通信するなど、1つ以上の特別に構成されたコンピューティングデバイスによって実施される。この点に関して、いくつかのそのような実施形態では、プリンタ装置100は、その上に、例えば、メモリ112内に、並びに/又は本明細書に図示及び/若しくは記載された別の構成要素に記憶された、並びに/又は別様にプリンタ装置100からアクセス可能であるコンピュータコード化命令(例えば、コンピュータプログラム命令)によって、図示及び記載されるような動作を実施するように特別に構成されている。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、図示及び記載されるような動作のうちの1つ以上を実施するために、1つ以上の外部装置、システム、デバイスなどと通信する。説明を簡素化する目的で、プロセス1600は、例えば、特定のプリンタを具体化するプリンタ装置100によって実施されるものとして、プリンタ装置100の観点から記載されている。
【0159】
プロセス1600は、動作1602から開始する。いくつかの実施形態では、プロセス1600は、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上の動作の後に開始する。例えば、図示されるようないくつかの実施形態では
、プロセス1600は、プロセス1200に関して図示及び記載されるように、動作1202及び/又は1204の実行後に開始する。この点に関して、プロセス1600の一部又は全部は、プロセス1200に関して図示及び記載されるような動作1204及び/又は1206など、本明細書に記載の他のプロセスのいずれかに関して図示及び/又は記載される1つ以上のブロックを置換又は補足し得る。プロセス1600が完了すると、動作のフローは終了し得る。追加的又は代替的に、図示されるように、プロセス1600の完了時に、フローは、別のプロセスの1つ以上の動作に、例えば、プロセス1600に関して図示及び記載されるような動作1204/1206に戻り得る。いくつかの実施形態では、プロセス1600は、プロセス1200などの1つ以上の他のプロセスのサブプロセスを具体化することを理解されたい。
【0160】
動作1602で、プリンタ装置100は、印刷媒体を1ドットラインずつ進行させるために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。プリンタ装置100は、現在の媒体移動段階と一致する特定の方向に、印刷媒体を1ドットラインずつ進行させ得る。例えば、プリンタ装置100は、媒体出力段階中に印刷媒体を第1の方向に(例えば、印刷媒体の出力の方に)進行させ、媒体後退段階中に印刷媒体を第2の方向に(例えば、印刷媒体の後退の方に)進行させ得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、印刷媒体を進行させるために、例えば、プリンタ装置100のプラテンローラを介して、印刷媒体に所定の力を加えるモータ110を起動する。
【0161】
動作1604で、プリンタ装置100は、センサに関連付けられたアナログ・デジタル変換器からセンサに対応するセンサデータを決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。この点に関して、センサに関連付けられたアナログ・デジタル変換器は、センサによって捕捉されたアナログ信号を、そのようなアナログを表すデジタルデータ出力に変換するために使用され得る。例えば、センサデータは、センサに到達する光線の強度に少なくとも部分的に基づいて、印刷媒体を通してセンサと相互作用する光線から生成されたデータ値を表し得る。
【0162】
動作1606で、プリンタ装置100は、センサデータが特定の縁部タイプの縁部を示すかどうかを決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、センサデータを処理して、特定の縁部タイプ(例えば、現在の媒体移動段階の移動方向に対応する先端縁部又は後端縁部)に対応する縁部検出イベントを検出する。縁部検出イベントは、現在のセンサデータ及び/又は1つ以上の以前のタイムスタンプで出力された以前のセンサデータに少なくとも部分的に基づいて検出され得る。例えば、プリンタ装置100は、センサデータ及び以前のセンサデータを処理して、(例えば、図3に関して本明細書に記載されるように)特定の縁部タイプの縁部を示すセンサデータの変化を検出し得る。いくつかの実施形態では、決定される特定の縁部タイプは、プリンタ装置100の構成に少なくとも部分的に基づいて、所定であり、かつ/又は別様に設定される。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、センサデータを処理して、センサデータが印刷媒体の印刷可能部分の先端縁部を示すかどうかを決定する。
【0163】
プリンタ装置100が、センサデータが特定の縁部タイプの縁部を示さない(例えば、センサデータが縁部を示さないか、又は誤った縁部タイプの縁部を示している)場合、フローは動作1602に戻る。この点に関して、フローは、特定の縁部タイプの次の縁部を検索しながら、印刷媒体を連続的に進行させるように進み得る。プリンタ装置100が、センサデータが特定の縁部タイプの縁部を示すと決定した場合、フローは動作1608
に進む。
【0164】
動作1608で、プリンタ装置100は、縁部及び/又は縁部が検出されたタイムスタンプを示すデータを記憶するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、縁部が特定の縁部タイプの第1の検出された縁部であるか又は第2のものであるかどうかを具体化する、これに関連付けられている、及び/又は別様にこれを示すデータを記憶する。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、縁部が検出されたタイムスタンプを具体化する、これに関連付けられている、及び/又は別様にこれを示すデータを記憶する。いくつかの実施形態では、タイムスタンプは、センサデータが捕捉されたタイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて決定される。タイムスタンプは、センサから受信されたもの、プリンタ装置100のプロセッサ108によって決定されたもの、などであり得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、縁部及び/又はタイムスタンプを示すデータをキャッシュ、メモリ(例えば、メモリ112)、永久記憶装置などに記憶する。
【0165】
動作1610で、プリンタ装置100は、検出された縁部が特定の縁部タイプの第2の縁部であるかどうかを決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、別の縁部に関連付けられたデータが以前に検出及び/又は記憶されたかどうかを決定するために、記憶された縁部及び/又はタイムスタンプデータを照会し、かつ/又は別様にチェックする。プリンタ装置100は、プリンタ装置100が、検出された縁部及び/又はそれに関連付けられたタイムスタンプを示す以前に記憶されたデータを取得し、かつ/又は識別する場合に、縁部が第2の縁部であることを決定し得る。
【0166】
プリンタ装置100が、検出された縁部が特定の縁部タイプの第2の縁部でないと決定した場合、フローは動作1602に戻る。この点に関して、プリンタ装置100は、特定の縁部タイプの第2の縁部が検出されるまで、印刷媒体を進行させ続ける。例えば、特定の縁部タイプの第2の縁部は、印刷媒体が、印刷媒体の特定の距離(例えば、印刷媒体の印刷可能部分の幅及び第1の印刷可能部分と第2の次の印刷可能部分との間の間隙に対応する)を移動したことを示し得る。プリンタ装置100が、検出された縁部が特定の縁部タイプの第2の縁部であると決定した場合、フローは動作1612に続く。
【0167】
動作1602で、プリンタ装置100は、第1の縁部の検出に関連付けられた第1のタイムスタンプ及び第2の縁の検出に関連付けられた第2のタイムスタンプから媒体移動段階タイムスタンプの差分を決定するために、センサ102、印刷補正回路114、モータ110、光源106、印刷機構116、プロセッサ108など、又はそれらの組み合わせのような手段を含む。いくつかの実施形態では、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、特定の縁部タイプの第1の縁部が検出された時間を表すタイムスタンプから、特定の縁部タイプの第2の縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを差し引くことによって決定される。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、特定の縁部タイプの第2の縁部が検出された時間を表すタイムスタンプから、特定の縁部タイプの第1の縁部が検出された時間を表すタイムスタンプを差し引くことによって決定される。この点に関して、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、印刷媒体が特定の縁部タイプの第1の検出された縁部と特定の縁部タイプの第2の検出された縁部との間の距離を移動中に経過した時間量を表す。
【0168】
媒体移動段階タイムスタンプの差分は、プリンタ装置100が現在設定されている特
定の媒体移動段階に対応し得る。例えば、プリンタ装置100が現在、媒体出力段階に設定されている場合、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、媒体出力段階に対応する出力段階タイムスタンプの差分を表し得、プリンタ装置100が現在、媒体後退段階に設定されている場合、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、媒体後退段階に対応する後退段階タイムスタンプの差分を表し得る。いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、プリンタ装置が現在設定されている媒体移動段階に対応する媒体移動段階タイムスタンプを一時的又は永久的に強調する。
【0169】
いくつかの実施形態では、媒体移動段階タイムスタンプの差分は、その後、無数の目的のいずれかのために処理され得る。例えば、いくつかの実施形態では、プリンタ装置100は、媒体出力段階に対応する媒体出力段階タイムスタンプの差分を具体化する媒体移動段階タイムスタンプの差分を生成するためにプロセス1600を実施し、プリンタ装置100は同様に、媒体後退段階に対応する媒体後退タイムスタンプの差分を具体化する媒体移動計画タイムスタンプを生成するためにプロセス1600を実施する。そのように得られた媒体移動段階タイムスタンプの差分は、その後、印刷速度に少なくとも部分的に基づいて、例えば、図12及び/又は図15に関して本明細書に記載されるように、更なる処理のための印刷位置補正を決定するために処理され得る。得られた印刷位置補正は、印刷ジョブが印刷媒体上の1つ以上の印刷可能位置に対して開始される開始位置をオフセットするために(例えば、印刷媒体上の1つ以上のラベル上に印刷するために)利用され得る。
【0170】
結論
例示的な処理システムについて上述してきたが、本明細書に記載される主題及び機能動作の実装は、他のタイプのデジタル電子回路で、又は本明細書に開示される構造及びそれらの構造的等価物を含む、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、若しくはハードウェアで、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせで実装することができる。
【0171】
本明細書に記載される主題及び動作の実施形態は、デジタル電子回路で、又は本明細書に開示される構造及びそれらの構造的等価物を含む、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、若しくはハードウェアで、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせで実装することができる。本明細書に記載される主題の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、情報/データ処理装置による実行のための、又はその動作を制御するための、コンピュータ記憶媒体上に符号化された、コンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして、実装することができる。代替的に、又は加えて、プログラム命令は、情報/データ処理装置による実行のために好適な受信機装置へと送信する情報/データを符号化するために生成される人工的に生成された伝播信号、例えば、機械生成された電気信号、光学信号、又は電磁信号上に符号化することができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダム若しくはシリアルアクセスメモリアレイ若しくはデバイス、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせであるか、又はそれに含まれ得る。更に、コンピュータ記憶媒体は伝播信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝播信号で符号化されるコンピュータプログラム命令のソース又はデスティネーションとすることができる。コンピュータ記憶媒体はまた、1つ以上の別個の物理的構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク、又は他の記憶デバイス)であるか、又はそれらに含まれ得る。
【0172】
本明細書に記載される動作は、1つ以上のコンピュータ可読記憶デバイス上に記憶された、又は他のソースから受信された、情報/データ上で情報/データ処理装置により実施される動作として実装することができる。
【0173】
「データ処理装置」という用語は、例えば、プログラム可能なプロセッサ、コンピュ
ータ、チップ上のシステム、又は複数の前述のもの若しくは前述のものの組み合わせを含む、データを処理するための全ての種類の装置、デバイス、及びマシンを包含する。装置は、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)を含むことができる。装置はまた、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、リポジトリ管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想マシン、又はそれらのうちの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、及びグリッドコンピューティングインフラなど、様々な異なるコンピューティングモデルインフラを実現することができる。
【0174】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、コンパイル型又はインタプリタ型言語、宣言型又は手続き型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で書くことができ、また、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、若しくはコンピューティング環境内での使用に好適な他のユニットとしての形態を含む、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしも必要ではないが、ファイルシステム内のファイルと一致してもよい。プログラムは、他のプログラム又は情報/データ(例えば、マークアップ言語文書内に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの部分内に、問題のプログラムに専用の単一のファイル内に、又は複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの部分を記憶するファイル)内に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、又は1つのサイトに位置する、若しくは複数のサイトにわたって分散し、通信ネットワークによって相互接続されている、複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0175】
本明細書に記載されるプロセス及び論理フローは、入力情報/データ上で動作し、出力を生成することによってアクションを実施するように1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって実施することができる。コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサとしては、例えば、汎用マイクロプロセッサ及び専用マイクロプロセッサの両方、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサが挙げられる。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ又はその両方から命令及び情報/データを受信する。コンピュータの必須要素は、命令に従ってアクションを実施するためのプロセッサ、並びに命令及びデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、若しくは光ディスクを含むか、又はそれらから情報/データを受信する、若しくはそれらに情報/データを送信する、若しくは両方を行うように動作可能に連結される。しかしながら、コンピュータは、必ずしもそのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令及び情報/データを記憶するのに好適なデバイスには、例示的な半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスを含む、全ての形態の非揮発性メモリ、媒体、及びメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスク又は取り外し可能なディスク、磁気光学ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクが含まれる。プロセッサ及びメモリは、専用論理回路によって補完されるか、又はその中に組み込まれ得る。
【0176】
本明細書は、多くの具体的な実装詳細を含むが、これらは、いかなる開示又は特許請求され得るものの範囲を制限するものとして解釈されるべきではなく、むしろ特定の開示の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本明細書に記載される特定の特徴はまた、単一の実施形態で組み合わせて実装
され得る。逆に、単一の実施形態のコンテキストで説明される様々な特徴はまた、多数の実施形態において別々に、又は任意の好適なサブコンビネーションで実装することができる。更に、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初はそのように主張されていても、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから削除することができ、特許請求される組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形に向けられ得る。
【0177】
同様に、動作は、図面に特定の順序で示されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作を示される特定の順序又は順番に実行すること、又は示される全ての動作を実行することを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利であり得る。更に、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載されるプログラム構成要素及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に一体化する、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化することができることを理解されたい。
【0178】
こうして、本主題の特定の実施形態が説明されてきた。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。場合によっては、特許請求の範囲に列挙されたアクションは、異なる順序で実行され得、依然として望ましい結果を達成することができる。加えて、添付の図面に示されたプロセスは、望ましい結果を達成するために、図示の特定の順序、又は連続的な順序を必ずしも必要としない。特定の実装形態では、マルチタスキング及び並列処理が有利であり得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコード化命令が記憶された少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサでの実行時に、前記装置に、
媒体出力段階中に、印刷媒体の印刷可能部分の少なくとも1つの縁部の検出に関連する第1のタイムスタンプのイベントを識別することと、
後退段階中に、前記印刷媒体の印刷可能部分の前記少なくとも1つの縁部の検出に関連する第2のタイムスタンプのイベントを識別することと、
前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとの間のタイムスタンプ差分に基づいて印刷位置補正を生成することと、
を行わせる、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、前記印刷位置補正は、前記タイムスタンプ差分の値に印刷速度を掛けることによって生成される、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、前記プロセッサは、前記印刷位置補正を最大許容補正と比較することにより境界チェックを実行するように構成され、前記プロセッサは前記境界チェックが成功していないと決定すると、前記プロセッサは印刷ジョブを再開するように構成されている、装置。
【外国語明細書】