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特開2024-125613コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラム
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  • 特開-コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラム 図1
  • 特開-コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラム 図2
  • 特開-コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125613
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/454 20110101AFI20240911BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20240911BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
H04N21/454
H04N21/442
G01C21/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033540
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠宮 孝二
【テーマコード(参考)】
2F129
5C164
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129DD34
2F129DD38
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE52
2F129EE65
2F129EE67
2F129FF02
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF58
2F129FF73
2F129FF75
2F129GG17
2F129GG22
2F129GG24
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH20
2F129HH35
5C164FA16
5C164UA04S
5C164UB41P
5C164UC11P
5C164YA12
(57)【要約】
【課題】乗員(P)の人数に応じたコンテンツを移動体(1)内に出力できるようにする。
【解決手段】コンテンツ出力装置(19)は、移動体(1)内の出力機器(14、15)によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力部(101)と、前記移動体(1)内の乗員(P)の人数を特定する乗員特定部(103)と、前記乗員特定部(103)が特定した前記乗員(P)の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力部(101)が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部(104)と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力部と、
前記移動体内の乗員の人数を特定する乗員特定部と、
前記乗員特定部が特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部と、を備える、
コンテンツ出力装置。
【請求項2】
前記移動体の乗員の情報である乗員情報を取得する乗員情報取得部を備え、
前記コンテンツ変更部は、
前記乗員特定部が前記乗員の人数が一人であると特定した場合、
前記乗員情報取得部が取得した前記乗員情報に対応する第1アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第1アカウントに対応する前記コンテンツにする、
請求項1に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項3】
前記コンテンツ変更部は、
前記乗員特定部が前記乗員の人数が複数人であると特定した場合、
前記コンテンツの再生履歴がない第2アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第2アカウントに対応する前記コンテンツにする、
請求項1又は2に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項4】
前記乗員特定部は、前記乗員に子供が含まれるか否か特定し、
前記コンテンツ変更部は、
前記乗員特定部が前記乗員に子供が含まれると特定した場合、
ペアレンタルロックが設定された第3アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第3アカウントに対応する前記コンテンツにする、
請求項3に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項5】
前記コンテンツ変更部は、
前記乗員特定部が前記乗員の人数が複数人であると特定した場合、
配信される前記コンテンツの種類に制限が課せられた第4アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第4アカウントに対応する前記コンテンツにする、
請求項1又は2に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項6】
前記乗員特定部は、前記移動体内に設けられたカメラの撮影画像、又は、前記移動体内の座席に設けられた着座センサの検出信号に基づいて、前記乗員の人数を特定する、
請求項1又は2のいずれか一項に記載のコンテンツ出力装置。
【請求項7】
移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力し、
前記移動体内の乗員の人数を特定し、
特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、出力対象とする前記コンテンツを異ならせる、
コンテンツ出力装置の制御方法。
【請求項8】
移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力装置のプロセッサを、
前記移動体内の乗員の人数を特定する乗員特定部と、
前記乗員特定部が特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力装置が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部と、して機能させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ出力装置、コンテンツ出力装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中でも高齢者や障がい者や子供といった脆弱な立場にある人々にも配慮された持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて、車両の居住性に関する開発を通じて安全性や利便性をおり一層改善する研究開発に注力している。そして、従来から、車両などの移動体の居住性に係わる技術として、移動体内の出力装置によってコンテンツを出力する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、コンテンツ配信サーバが、車両用機器を含むコンテンツ実行装置に対して各種のコンテンツを配信する管理システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-003584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、車両の乗員の人数に応じて車内に出力されるコンテンツを異ならせることが考慮されていないため、例えば、同乗者に視聴してほしくないコンテンツが車内に出力されたり、運転者が好むコンテンツの種類が同乗者に知られてしまったりし得る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、乗員の人数に応じたコンテンツを移動体内に出力できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力部と、前記移動体内の乗員の人数を特定する乗員特定部と、前記乗員特定部が特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部と、を備える、コンテンツ出力装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、乗員の人数に応じたコンテンツを移動体内に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、コンテンツ配信システムの構成を示す図である。
図2図2は、車両の構成を示す図である。
図3図3は、コンテンツ出力装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[1.コンテンツ配信システムの構成]
図1は、コンテンツ配信システム1000の構成を示す図である。
コンテンツ配信システム1000は、車両1の乗員Pに対してコンテンツを配信するシステムである。コンテンツ配信システム1000が配信するコンテンツは、動画や、静止画、音楽などが例に挙げられる。本実施形態では、コンテンツ配信システム1000が配信するコンテンツとして、音声を含む動画を例示する。
車両1は、「移動体」の一例である。
【0009】
コンテンツ配信システム1000は、車両1とコンテンツ配信サーバ2とを備える。コンテンツ配信サーバ2は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを提供するサーバ装置である。コンテンツ配信サーバ2は、ネットワークNWに接続し、車両1と通信する。なお、ネットワークNWは、公衆回線網や、専用線、その他の通信回路などで構成される通信ネットワークである。
【0010】
コンテンツ配信サーバ2が配信するコンテンツは、コンテンツ配信サービスへログインしたアカウントによって異なり得る。本実施形態においては、第1アカウント、第2アカウント、及び第3アカウントのいずれかのアカウントによってコンテンツ配信サービスへログインがなされる。
【0011】
第1アカウントは、車両1の所有者が使用するアカウントであり、再生可能なコンテンツに制限が課せられていないアカウントである。また、第1アカウントは、過去に再生されたコンテンツの履歴や、直ぐに再生できるように過去に指定されたコンテンツなどが紐付いているアカウントである。第1アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインした場合、コンテンツ配信サーバ2は、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを配信対象に含めてコンテンツを配信する。
【0012】
第2アカウントは、特定の者に使用されるアカウントではない。第2アカウントは、過去に再生されたコンテンツの履歴や、直ぐに再生できるように過去に指定されたコンテンツなどが紐付いていないアカウントである。第2アカウントは、新規に作成されたアカウントに相当するアカウントである。第2アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインした場合、コンテンツ配信サーバ2は、予め定められたコンテンツを配信対象に含めてコンテンツを配信する。つまり、第2アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインした場合、第1アカウントでログインした場合と比較し、コンテンツ配信サーバ2は、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを自動的に配信対象に含めてコンテンツを配信することができない。
【0013】
第3アカウントは、ペアレンタルロック(Parental Lock)が設定されたアカウントである。ペアレンタルロックとは、子供が視聴できるコンテンツを制限する機能であり、視聴に年齢制限が課されているコンテンツを視聴するためには暗証番号の入力が必要な機能である。第3アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインした場合、コンテンツ配信サーバ2は、視聴において年齢制限が課されているコンテンツ以外のコンテンツを配信対象に含めてコンテンツを配信する。
【0014】
[2.車両の構成]
図1で例示する車両1は、乗車定員5名の四輪車両である。車両1は、運転席10A、助手席10B、リア右席10C、リア中央席10D、及びリア左席10Eを備える。これら5つの座席には、座席に付与される重量を検出する着座センサ11A、11B、11C、11D、11E、11Fが設けられている。図1の車両1では、運転者P1及び同乗者P2が車両1の乗員Pとして乗車している。図1の車両1では、運転者P1が運転席10Aに着座している状況を示し、同乗者P2が助手席10Bに着座している状況を示している。
以下の説明において、着座センサ11A、11B、11C、11D、11E、11Fを区別しない場合、「11」の符号を付して「着座センサ11」と表現する。
【0015】
車両1は、右前ドア12A、左前ドア12B、右後ドア12C、左後ドア12D、及び、テールゲート12Eを備える。右前ドア12A、左前ドア12B、右後ドア12C、及び左後ドア12Dを開くことにより車両1の車室空間への出入りが可能となる。テールゲート12Eは、車両1のトランクを開閉する。
【0016】
車両1は、ダッシュボード13を備える。ダッシュボード13は、タッチパネル14、及びスピーカ15が設置される。タッチパネル14は、文字や画像を表示する表示パネルと、表示パネルへの接触を検出するタッチセンサとが重畳或いは一体で構成されている。スピーカ15は、車両1の車室空間に音を出力する。スピーカ15の設置位置および数は任意に変更可能である。
タッチパネル14、及びスピーカ15は、「出力機器」の一例である。
【0017】
車両1の車室内には、車両1の車室内を撮影するカメラ16が設置される。カメラ16の撮影範囲は、運転者P1と運転者P1以外の乗員Pとを撮影できる範囲に設定される。なお、車両1の車室内には、複数のカメラ16が設置されてもよい。
【0018】
車両1は、携帯鍵3と通信可能な第1通信装置17、及びネットワークNWに接続するコンテンツ配信サーバ2と通信可能な第2通信装置18を備える。携帯鍵3は、いわゆるFOB(Frequency Operated Button)キー、又はスマートフォン等の近距離無線通信を行う携帯端末装置である。
【0019】
第1通信装置17は、LF(Low Frequency)/RF(Radio Frequency)アンテナや無線通信回路などを備え、第1通信装置17と交信可能な範囲に存在する携帯鍵3と通信する。第2通信装置18は、いわゆるTCU(Telematics Control Unit)であり、コンテンツ配信サーバ2と通信する。
【0020】
車両1は、コンテンツ出力装置19を備える。コンテンツ出力装置19は、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツをタッチパネル14及びスピーカ15によって出力する装置である。
【0021】
[3.コンテンツ出力装置の構成]
図2は、車両1が具備するコンテンツ出力装置19の構成を示す図である。
コンテンツ出力装置19には、タッチパネル14、スピーカ15、着座センサ11A~11E、カメラ16、第1通信装置17、及び第2通信装置18が接続する。なお、コンテンツ出力装置19に接続するデバイスは、これらデバイスに限定されず、さらに他の種類のデバイスが接続してもよい。
【0022】
タッチパネル14は、コンテンツ出力装置19の制御に従って、各種情報を表示する。
スピーカ15は、コンテンツ出力装置19の制御に従って、各種音声を出力する。
着座センサ11は、所定周期で重量を検出し、検出した重量を示す検出信号をコンテンツ出力装置19に出力する。
カメラ16は、所定周期で撮影を行い、撮影により得られた撮影画像の画像データをコンテンツ出力装置19に出力する。
第1通信装置17、及び第2通信装置18は、コンテンツ出力装置19と通信する。
【0023】
コンテンツ出力装置19は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)などのプロセッサ100と、メモリ110と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備える。
【0024】
メモリ110は、プログラムやデータを記憶する記憶装置である。メモリ110は、アプリ111、制御プログラム112、第1アカウント情報113、第2アカウント情報114、第3アカウント情報115、プロセッサ100に処理されるデータを記憶する。メモリ110は、不揮発性の記憶領域を有する。また、メモリ110は、揮発性の記憶領域を備え、プロセッサ100のワークエリアを構成してもよい。メモリ110は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
制御プログラム112は、「プログラム」の一例である。
【0025】
アプリ111は、コンテンツ配信サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。
第1アカウント情報113は、コンテンツ配信サービスに対して第1アカウントでログインするための情報であり、ログイン時の認証に用いられるID(Identification)及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントの種類が第1アカウントであることを示す情報とが記録されている。
第2アカウント情報114は、コンテンツ配信サービスに対して第2アカウントでログインするための情報であり、ログイン時の認証に用いられるID及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントの種類が第2アカウントであることを示す情報とが記録されている。
第3アカウント情報115は、コンテンツ配信サービスに対して第3アカウントでログインするための情報であり、ログイン時の認証に用いられるID及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントの種類が第3アカウントであることを示す情報とが記録されている。
【0026】
なお、第1アカウント情報113、第2アカウント情報114、及び第3アカウント情報115の各々が有するID及びパスワードは、互いに同じID及びパスワードでもよく、互いに異なるID及びパスワードでもよい。
【0027】
プロセッサ100は、メモリ110に記憶されたアプリ111を読み出して実行することより、コンテンツ出力部101として機能する。
【0028】
コンテンツ出力部101は、第2通信装置18を介してコンテンツ配信サーバ2からコンテンツを受信し、受信したコンテンツをタッチパネル14及びスピーカ15によって出力する。
【0029】
コンテンツ出力部101は、コンテンツの出力に先立って、後述するコンテンツ変更部104が指定したアカウントによってコンテンツ配信サービスにログインする。コンテンツ出力部101は、第2通信装置18を介してログイン要求情報をコンテンツ配信サーバ2に送信することで、コンテンツ配信サービスへログインする。このログイン要求情報には、コンテンツ変更部104が指定したアカウントの種類と、ID及びパスワードの組み合わせとが記録されている。
【0030】
コンテンツ出力部101は、コンテンツ配信サービスにログインすると、ログインしたアカウントに対応するコンテンツをコンテンツ配信サーバ2から受信する。
【0031】
上述した通り、第1アカウントでコンテンツ配信サービスにログインすると、コンテンツ配信サーバ2は、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを配信対象に含めてコンテンツを配信する。よって、コンテンツ出力部101は、コンテンツ配信サービスに第1アカウントでログインすると、出力対象とするコンテンツに、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを含めることができる。
【0032】
また、上述した通り、第2アカウントでコンテンツ配信サービスにログインすると、コンテンツ配信サーバ2は、予め定められたコンテンツを配信対象に含めてコンテンツを配信する一方、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを自動的に配信対象に含めてコンテンツを配信できない。よって、コンテンツ出力部101は、コンテンツ配信サービスに第2アカウントでログインすると、出力対象とするコンテンツに、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツなどを自動で含めることができない。
【0033】
また、上述した通り、第3アカウントでコンテンツ配信サービスにログインすると、コンテンツ配信サーバ2は、視聴において年齢制限が課されているコンテンツ以外のコンテンツを配信対象に含めてコンテンツを配信する。よって、コンテンツ出力部101は、コンテンツ配信サービスに第3アカウントでログインすると、出力対象とするコンテンツに、視聴において年齢制限が課されているコンテンツを自動的に含めることができない。
【0034】
プロセッサ100は、メモリ110に記憶された制御プログラム112を読み出して実行することにより、乗員情報取得部102、乗員特定部103、及びコンテンツ変更部104として機能する。
【0035】
乗員情報取得部102は、車両1の乗員Pの情報である乗員情報を取得する。乗員情報取得部102は、第1通信装置17を介して、第1通信装置17と交信可能な範囲に存在する携帯鍵3から識別情報を受信する。この識別情報は、携帯鍵3が記憶する電子鍵のキーコードである。乗員情報取得部102は、携帯鍵3から受信した識別情報に紐付く乗員情報をメモリ110から取得する。この識別情報に紐付く乗員情報は、車両1の所有者を示す情報である。
【0036】
乗員特定部103は、車両1の乗員Pの人数を特定する。
例えば、乗員特定部103は、第1閾値以上の重量を検出している着座センサ11の個数に基づいて、乗員Pの人数を特定する。第1閾値は、座席に人が着座しているか否かを切り分ける閾値である。第1閾値は、事前のテストやシミュレーション等によって予め定められている。仮に、第1閾値以上の重量を検出している着座センサ11が着座センサ11Aのみである場合、乗員特定部103は、乗員Pの人数が一人であると特定する。また、仮に、第1閾値以上の重量を検出している着座センサ11が着座センサ11A、11Bである場合、乗員特定部103は、乗員Pの人数が複数人であると特定する。
【0037】
また、例えば、乗員特定部103は、カメラ16の撮影により得られた撮影画像に基づいて、乗員Pの人数を特定する。乗員特定部103は、パターンマッチングなどによってカメラ16の撮影画像に人が何人写っているかを判定する。そして、乗員特定部103は、撮影画像に一人しか写っていないと判定した場合、乗員Pの人数が一人であると特定し、撮影画像に複数人が写っていると判定した場合、乗員Pの人数が複数人であると特定する。
【0038】
乗員特定部103は、車両1の乗員Pに子供が含まれるか否かを特定する。
例えば、乗員特定部103は、第2閾値以下第1閾値以上の重量を検出している着座センサ11がある場合、乗員Pに子供が含まれると判定する。なお、第2閾値は、第1閾値より大きい値であり、座席に人が子供か否かを切り分ける閾値である。第2閾値は、事前のテストやシミュレーション等によって予め定められている。
また、例えば、乗員特定部103は、カメラ16の撮影画像に基づいて、乗員Pに子供が含まれるか否かを特定する。乗員特定部103は、パターンマッチングによって撮影画像から乗員Pの顔を特定し、特定した乗員Pの顔に子供の顔がある場合、乗員Pに子供が含まれると判定し、特定した乗員Pの顔に子供の顔がない場合、乗員Pに子供が含まれないと判定する。乗員Pの顔は子供の顔であるか否かは、顔の形状や、顔の大きさ、白髪の有無、顔全体に対する目及び口の位置、顎の長さなどに基づいて判定される。
【0039】
コンテンツ変更部104は、コンテンツ出力部101が出力するコンテンツを異ならせる。コンテンツ変更部104は、コンテンツ配信サービスにログインさせるアカウントを異ならせることで、コンテンツ出力部101が出力対象とするコンテンツを異ならせる。
上述の通り、第1アカウントでログインした場合、コンテンツ出力部101が出力対象とするコンテンツには、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツが含まれる。また、上述の通り、第2アカウントでログインした場合、コンテンツ出力部101が出力対象とするコンテンツには、過去に再生されたコンテンツや、過去に指定されたコンテンツが含まれない。また、上述の通り、第3アカウントでログインした場合、コンテンツ出力部101が出力対象とするコンテンツには、視聴に年齢制限が課されたコンテンツが含まれない。
このように、コンテンツ変更部104は、コンテンツ配信サービスにログインさせるアカウントを異ならせることで、コンテンツ出力部101が出力対象とするコンテンツを異ならせることができる。
【0040】
[3.コンテンツ出力装置の動作]
次に、コンテンツ出力装置19の動作について説明する。
図3は、コンテンツ出力装置19の動作を示すフローチャートFAである。
【0041】
乗員情報取得部102は、乗員情報を取得したか否かを判定する(ステップSA1)。
【0042】
乗員情報取得部102は、乗員情報を取得していないと判定した場合(ステップSA1:NO)、再度、ステップSA1の判定を行う。
【0043】
一方、乗員情報取得部102が、乗員情報を取得したと判定した場合(ステップSA1:YES)、乗員特定部103は、乗員Pの人数、及び乗員Pに子供が含まれるか否かを特定する(ステップSA2)。
【0044】
次いで、コンテンツ変更部104は、ステップSA2において、乗員Pの人数が一人である特定されたか複数人であると特定されたかを判定する(ステップSA3)。
【0045】
コンテンツ変更部104は、乗員Pの人数が一人であると特定されたと判定した場合(ステップSA3:一人)、第1ログインをコンテンツ出力部101に行わせる(ステップSA4)。
第1ログインとは、第1アカウントによるコンテンツ配信サービスへのログインを示す。
【0046】
ステップSA4において、コンテンツ変更部104は、メモリ110から第1アカウント情報113を読み出す。次いで、コンテンツ変更部104は、第1ログインの実行を要求する第1要求情報をコンテンツ出力部101に出力する。この第1要求情報には、読み出された第1アカウント情報113に記録されたID及びパスワードと、ログインするアカウントの種類が第1アカウントであることを示す情報が含まれる。コンテンツ出力部101は、第1要求情報をコンテンツ変更部104から受信すると、第1要求情報に基づいて第1ログインを行う。すなわち、コンテンツ出力部101は、第1要求情報に記録されたID及びパスワードが記録され、且つ、第1要求情報が示すアカウントの種類が記録されたログイン要求情報を、コンテンツ配信サーバ2に送信する。
【0047】
ステップSA3の説明に戻り、コンテンツ変更部104は、乗員Pの人数が複数人であると特定されたと判定した場合(ステップSA3:複数人)、ステップSA2において、乗員Pに子供が含まれると特定されたか否かを判定する(ステップSA5)。
【0048】
コンテンツ変更部104は、乗員Pに子供が含まれると特定されなかったと判定した場合(ステップSA5:NO)、第2ログインをコンテンツ出力部101に行わせる(ステップSA6)。
第2ログインとは、第2アカウントによるコンテンツ配信サービスへのログインを示す。
【0049】
ステップSA6において、コンテンツ変更部104は、メモリ110から第2アカウント情報114を読み出す。次いで、コンテンツ変更部104は、第2ログインの実行を要求する第2アカウント情報114をコンテンツ出力部101に出力する。この第2要求情報には、読み出された第2アカウント情報114に記録されたID及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントが第2アカウントであることを示す情報とが含まれる。コンテンツ出力部101は、第2要求情報をコンテンツ変更部104から受信すると、第2要求情報に基づいて第2ログインを行う。すなわち、コンテンツ出力部101は、第2要求情報に記録されたID及びパスワードが記録され、且つ、第2要求情報が示すアカウントの種類が記録されたログイン要求情報を、コンテンツ配信サーバ2に送信する。
【0050】
ステップSA5の説明に戻り、コンテンツ変更部104は、乗員Pに子供が含まれると特定されたと判定した場合(ステップSA5:YES)、第3ログインをコンテンツ出力部101に行わせる(ステップSA7)。
第3ログインとは、第3アカウントによるコンテンツ配信サービスへのログインを示す。
【0051】
ステップSA7において、コンテンツ変更部104は、メモリ110から第3アカウント情報115を読み出す。次いで、コンテンツ変更部104は、第3ログインの実行を要求する第3要求情報をコンテンツ出力部101に出力する。この第3要求情報には、読み出された第3アカウント情報115に記録されたID及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントが第3アカウントであることを示す情報とが含まれる。コンテンツ出力部101は、第3要求情報をコンテンツ変更部104から受信すると、第3要求情報に基づいて第3ログインを行う。すなわち、コンテンツ出力部101は、第3要求情報に記録されたID及びパスワードが記録され、且つ、第3要求情報が示すアカウントの種類が記録されたログイン要求情報を、コンテンツ配信サーバ2に送信する。
【0052】
[4.他の実施形態]
上述した実施形態は、あくまでも一態様を示すものであり任意に変形及び応用が可能である。
【0053】
上述した実施形態では、車両1の乗員Pの人数が複数人である場合、第2アカウントによってコンテンツ配信サービスにログインする構成である。他の実施形態では、車両1の乗員Pの人数が複数人である場合、第3アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインしてもよいし、第4アカウントによってコンテンツ配信サービスへログインしてもよい。第4アカウントは、配信されるコンテンツの種類に制限が課せられたアカウントである。第4アカウントで視聴可能なコンテンツの種類は、手動で設定できてもよいし、予め設定されていてもよい。
第4アカウントでログインする構成の場合、メモリ110には、第2アカウント情報114の代わりに第4アカウント情報が記憶される。第4アカウント情報は、コンテンツ配信サービスに対して第4アカウントでログインするための情報であり、ログイン時の認証に用いられるID及びパスワードの組み合わせと、ログインするアカウントの種類が第4アカウントであることを示す情報とが記録されている。第4アカウントでログインする構成の場合、コンテンツ変更部104は、メモリ110から第4アカウント情報を読み出して、第1ログイン、第2ログイン、及び第3ログインと同様に、読み出した第4アカウント情報に基づいて第4アカウントによるログインをコンテンツ出力部101に行わせる。
【0054】
上述した実施形態では、乗員情報取得部102が、携帯鍵3が記憶する識別情報に基づいて乗員情報を取得する構成である。他の実施形態では、車両1に対して乗員Pが誰であるかが入力され、入力された乗員Pが誰であるかを示す情報を乗員情報として取得する。この他の実施形態では、上述の実施形態と比較し、第1アカウントが、特定の者が使用するアカウントであることが相違する。そのため、この他の実施形態では、乗員Pとして入力され得る人物ごとに、第1アカウント情報113がメモリ110に記憶されている。この他の実施形態において、タッチパネル14を介して乗員Pが誰であるかが入力されと、乗員情報取得部102は、入力された乗員Pが誰であるかの情報を乗員情報として取得する。そして、コンテンツ変更部104は、車両1の乗員Pが一人である場合、乗員情報取得部102が取得した乗員情報が示す乗員Pに対応する第1アカウント情報113をメモリ110から読み出して、第1アカウントによるログインをコンテンツ出力部101に行わせる。
【0055】
上述した実施形態では、コンテンツとして音声を伴う動画を例示したが、コンテンツは、音声を伴わない動画でもよいし、音声を伴う静画像や、音声を伴わない静止画、音声のみでもよい。コンテンツが音声を伴う動画以外である場合、コンテンツ出力装置19は、コンテンツのデータ形式に応じて、タッチパネル14及びスピーカ15の少なくともいずれかによってコンテンツを出力する。
【0056】
上述した実施形態では、コンテンツを表示する出力機器がダッシュボード13に設置されたタッチパネル14である。他の実施形態では、コンテンツを表示する出力機器は、このタッチパネル14のみに限定されず、車両1内に設置されたディスプレイであればよい。
【0057】
上述した実施形態では、コンテンツ出力装置19がタッチパネル14を具備しない構成である。他の実施形態では、コンテンツ出力装置19がタッチパネル14を具備し、ディスプレイオーディオ(DA)と呼ばれる装置、或いはカーナビゲーション装置として構成されてもよい。
【0058】
上述した実施形態では、「出力機器」としてタッチパネル14及びスピーカ15を例示したが、「出力機器」は車両1が具備する機器に限定されない。他の実施形態においては、「出力機器」は、乗員Pが車室内に持ち込んだ端末装置でもよい。この端末装置としては、スマートフォンや、タブレット端末などのPC(Personal Computer)が例に挙げられる。この構成の場合、「出力機器」である端末装置は、コンテンツ出力装置19と有線又は無線で通信接続し、コンテンツ出力装置19からコンテンツを受信し、受信したコンテンツを、具備するディスプレイ及びスピーカの少なくともいずれかによって出力する。
【0059】
上述した実施形態では、「移動体」として4輪の車両1を例示した。しかしながら、「移動体」は、4輪の車両に限定されず、5輪以上の車両でもよく、3輪以下の車両でもよい。また、「移動体」は、車両に限定されず船舶や飛行体でもよい。
【0060】
プロセッサ100は、単一のプロセッサにより構成されてもよいし、複数のプロセッサにより構成されていてもよい。プロセッサ100は、対応する機能部を実現するようプログラムされたハードウェアでもよい。すなわち、プロセッサ100は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
【0061】
また、図2に示した車両1の各部の構成は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、車両1の各部の具体的な細部構成についても任意に変更可能である。
【0062】
また、図3に示す動作のステップ単位は、動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0063】
また、上述したコンテンツ出力装置19の制御方法を、プロセッサ100を用いて実現する場合、プロセッサ100に実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。すなわち、制御プログラム112は、可搬型の情報記録媒体に制御プログラム112を記録させた状態で実現することも可能である。情報記録媒体は、ハードディスク等の磁気的記録媒体、CD等の光学的記録媒体、USB(Universal Serial Bus)メモリやSSD(Solid State Drive)等の半導体記憶デバイスが挙げられるが、その他の記録媒体を用いることも可能である。
【0064】
[5.上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成をサポートする。
【0065】
(構成1)移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力部と、前記移動体内の乗員の人数を特定する乗員特定部と、前記乗員特定部が特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部と、を備える、コンテンツ出力装置。
構成1のコンテンツ出力装置によれば、移動体の乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで移動体内の出力機器が出力するコンテンツを異ならせることができるため、乗員の人数に応じたコンテンツを移動体内に出力できる。
【0066】
(構成2)前記移動体の乗員の情報である乗員情報を取得する乗員情報取得部を備え、前記コンテンツ変更部は、前記乗員特定部が前記乗員の人数が一人であると特定した場合、前記乗員情報取得部が取得した前記乗員情報に対応する第1アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第1アカウントに対応する前記コンテンツにする、構成1に記載のコンテンツ出力装置。
構成2のコンテンツ出力装置によれば、移動体内の乗員の人数が一人である場合、移動体内に出力されるコンテンツを、当該乗員が好むコンテンツに設定できるようになる。そのため、移動体内の乗員の人数が一人である場合の移動体内の居住性を向上できる。
【0067】
(構成3)前記コンテンツ変更部は、前記乗員特定部が前記乗員の人数が複数人であると特定した場合、前記コンテンツの再生履歴がない第2アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第2アカウントに対応する前記コンテンツにする、構成1又は構成2に記載のコンテンツ出力装置。
構成3のコンテンツ出力装置によれば、移動体内の乗員の人数が複数人である場合、移動体内に出力されるコンテンツに、コンテンツの再生履歴がない第2アカウントに対応するコンテンツに設定できる。そのため、ある乗員のコンテンツの好みが他の乗員に知られてしまうことを抑制できる。
【0068】
(構成4)前記乗員特定部は、前記乗員に子供が含まれるか否か特定し、前記コンテンツ変更部は、前記乗員特定部が前記乗員に子供が含まれると特定した場合、ペアレンタルロックが設定された第3アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第3アカウントに対応する前記コンテンツにする、構成3に記載のコンテンツ出力装置。
構成4のコンテンツ出力装置によれば、移動体内の乗員に子供が含まれる場合、移動体内に出力されるコンテンツを、ペアレンタルロックが設定された第3アカウントに対応するコンテンツに設定できる。よって、移動体内の乗員に子供が含まれる場合、子供にとって不適切なコンテンツが移動体内に出力されることを抑制できる。
【0069】
(構成5)前記コンテンツ変更部は、前記乗員特定部が前記乗員の人数が複数人であると特定した場合、配信される前記コンテンツの種類に制限が課せられた第4アカウントによる前記コンテンツ配信サービスへのログインを、前記コンテンツ出力部に行わせて、前記コンテンツ出力部が出力対象とする前記コンテンツを前記第4アカウントに対応する前記コンテンツにする、技術1、技術2、及び技術4のいずれか一つに記載のコンテンツ出力装置。
構成5のコンテンツ出力装置によれば、移動体内の乗員の人数が複数人である場合、移動体内に出力されるコンテンツを、配信されるコンテンツに制限が課せられた第4アカウントに対応するコンテンツに設定できる。よって、移動体内の乗員の人数が複数人である場合、他の乗員に視聴させたくないコンテンツが移動体内に出力されることを抑制できる。
【0070】
(構成6)前記乗員特定部は、前記移動体内に設けられたカメラの撮影画像、又は、前記移動体内の座席に設けられた着座センサの検出信号に基づいて、前記乗員の人数を特定する、構成1から構成5のいずれか一つに記載のコンテンツ出力装置。
構成6のコンテンツ出力装置によれば、移動体内の乗員の人数を正確に特定できるため、適切に、乗員の人数に応じたコンテンツを移動体内に出力できる。
【0071】
(構成7)移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力し、前記移動体内の乗員の人数を特定し、特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、出力対象とする前記コンテンツを異ならせる、コンテンツ出力装置の制御方法。
構成7のコンテンツ出力装置の制御方法によれば、構成1のコンテンツ出力装置と同様の効果を奏する。
【0072】
(構成8)移動体内の出力機器によって、コンテンツ配信サービスが配信するコンテンツを出力するコンテンツ出力装置のプロセッサを、前記移動体内の乗員の人数を特定する乗員特定部と、前記乗員特定部が特定した前記乗員の人数が一人の場合と複数人の場合とで、前記コンテンツ出力装置が出力対象とする前記コンテンツを異ならせるコンテンツ変更部と、して機能させる、プログラム。
構成8のプログラムによれば、構成1のコンテンツ出力装置と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0073】
1…車両(移動体)、2…コンテンツ配信サーバ、3…携帯鍵、11、11A~11E…着座センサ、14…タッチパネル(出力機器)、15…スピーカ(出力機器)、16…カメラ、17…第1通信装置、18…第2通信装置、19…コンテンツ出力装置、100…プロセッサ、101…コンテンツ出力部、102…乗員情報取得部、103…乗員特定部、104…コンテンツ変更部、110…メモリ、111…アプリ、112…制御プログラム(プログラム)、113…第1アカウント情報、114…第2アカウント情報、115…第3アカウント情報、1000…コンテンツ配信システム、P…乗員、P1…運転者、P2…同乗者。
図1
図2
図3