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  • 特開-エンジン制御用電磁弁 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024125614
(43)【公開日】2024-09-19
(54)【発明の名称】エンジン制御用電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F02M 37/00 20060101AFI20240911BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
F02M37/00 311K
F16K31/06 305M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023033541
(22)【出願日】2023-03-06
(71)【出願人】
【識別番号】509264132
【氏名又は名称】株式会社やまびこ
(74)【代理人】
【識別番号】100098187
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 正司
(72)【発明者】
【氏名】山崎 隆広
(72)【発明者】
【氏名】工藤 友善
(72)【発明者】
【氏名】大沼 優太
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 保
(72)【発明者】
【氏名】今井 亮輔
【テーマコード(参考)】
3H106
【Fターム(参考)】
3H106DA07
3H106DA13
3H106DA23
3H106DB32
3H106DC02
3H106DC17
3H106DD03
3H106GB17
3H106KK18
(57)【要約】
【課題】弁室の出口ポート又は入口ポートの成形精度を維持しつつシール性の保持が容易なエンジン制御用電磁弁を提供するだけでなく、開弁の応答性、開度の微妙な制御が可能なエンジン制御用電磁弁を提供する。
【解決手段】可動弁体(24)は弁部材(22)と板バネ(26)とで構成されている。弁室(S)を形成する弁室形成部材(10)には通路形成部材(12)が固設されている。通路形成部材(12)は、一端から他端に亘って延びる流体通路(14)を有し、流体通路(14)の一端(14 a)が弁室(S)の出口ポートを構成している。通路形成部材(12)は、出口ポートから離れて且つ包囲するO-リング(20)を有し、O-リング(20)が弁座を構成している。板バネ(26)のバネ力で弁部材(22)がO-リング(20)に圧接して閉弁状態が形成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座と、電磁コイルの作用によって進退動する可動弁体と、を有し、
前記可動弁体が進出して、該可動弁体が前記弁座に着座することによって閉弁状態が形成され、開弁状態は、前記可動弁体が退却して前記弁座から離れることによって形成されるエンジン制御用電磁弁において、
前記弁座が弾性シール部材で構成され、該弾性シール部材は、弁室の出口ポートまたは入口ポートの周囲に配置され、該出口ポートまたは入口ポートから径方向に離間した位置において、該出口ポートまたは入口ポートを囲んでおり、
前記可動弁体が前記弾性シール部材を押圧することによって前記閉弁状態が形成されると共にシール性が保持される、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【請求項2】
請求項1に記載のエンジン制御用電磁弁において、
前記弾性シール部材がO-リングで構成されている、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【請求項3】
請求項2に記載のエンジン制御用電磁弁において、
前記弁室の出口ポートまたは入口ポートの周囲において全周に亘って延びる周溝を有し、
該周溝に前記O-リングが密に圧接した状態で収容されている、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【請求項4】
請求項1に記載のエンジン制御用電磁弁において、
前記弁室の出口ポートまたは入口ポートを含む通路形成部材を有し、
前記弾性シール部材が、前記通路形成部材と一体成形されたシールゴムで構成されている、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のエンジン制御用電磁弁において、
前記可動弁体が、弁部材と、該弁部材を支持する板バネとで構成され、
該板バネによって前記弁部材が付勢されている、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【請求項6】
請求項5に記載のエンジン制御用電磁弁において、
前記弁部材の外周部が前記弾性シール部材を押圧することで前記閉弁状態が形成されたときに、該弾性シール部材の断面形状が前記弁部材の外周縁部に沿って変形する、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジン制御用電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
液体の流れを制御するのに電磁弁が用いられている。その典型例がエンジン制御であり、エンジン本体に対する燃料供給の制御に電磁弁が用いられている。電磁弁は、周知のように、弁座と、電磁コイルの作用によって進退動する可動弁体とで構成され、可動弁体が進出して弁座に着座することによって閉弁状態が形成される。他方、可動弁体が退却して弁座から離れることによって開弁状態が形成される。
【0003】
特許文献1は、金属同士の圧接によって閉弁状態のシール性を保持する電磁弁を開示している、特許文献1の電磁弁の概要を説明すると、電磁弁は、電磁コイル、プランジャを備えたプランジャユニットと、弁本体とで構成されている。弁本体は、プランジャによって進退動する可動弁体と、可動弁体が離着座する弁座とを有している。なお、特許文献1は、この電磁弁は常閉制御に用いられる、と記載している。
【0004】
具体的には、可動弁体の弁部材が金属ボールで構成されている。他方、弁座は、弁室の出口ポートの周縁で構成されている。この構成から、特許文献1の電磁弁は、メタル・コンタクトタイプの電磁弁に分類される。金属ボールはコイルバネによって閉弁方向に付勢されている。プランジャが進出して金属ボールが、出口ポートの周縁に着座することで電磁弁が閉弁状態になる。この閉弁状態では、コイルバネによって金属ボールを閉じ方向に付勢することでシール性が保持される。
【0005】
メタル・コンタクトタイプの中には、弁部材と板バネとで可動弁体の弁部が構成され、他方、弁座が、弁室の出口ポート又は入口ポートの周りの平らな面で構成した電磁弁が知られている。この電磁弁は、弁部材が、ポート周囲の平らな面に着座することで閉弁状態が形成される。この閉弁状態では、板バネのバネ力でシール性が確保される。
【0006】
特許文献2は、弁座を、ブロック状の肉厚の弾性部材によって構成すると共に、このブロック状の弾性部材で流体の出口ポート又は入口ポートを形成した電磁弁を開示している。プランジャが進出して弾性部材に圧接して、弾性部材で構成される出口ポート又は入口ポートを閉じることで閉弁状態になる。特許文献2の電磁弁は、所謂、弾性シールタイプの電磁弁である。ブロック状の弾性部材が弁室の出口ポート又は入口ポートを規定することから、弾性部材の成形精度が求められる。エンジン制御用の電磁弁は小型であることから弾性部材は小さな部品である。このことから、弾性部材の成形精度つまり出口ポート又は入口ポートの精度を保つのは厄介である。また、弾性部材で弁室の出口ポート又は入口ポートの精度を経年的に維持するのは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】JP特許第6218777号
【特許文献2】JP特開平8(1996)―312826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
メタル・コンタクトタイプの電磁弁はシール性の保持が難しいという問題を有している。シール性を保持するには、可動弁体を強い力で弁座に押し付ける必要がある。このことから、開弁の応答性、開度の微妙な制御が難しいという問題を有している。
【0009】
また、可動弁体を弁部材と板バネで構成した電磁弁では、閉弁及びシール性の保持のために板バネのバネ力を高める必要がある。この弁部材及び板バネは小さな部品であり、加工精度を維持しつつシール性を高めるためには製造コストが高くなるという問題がある。
【0010】
弾性シールタイプの電磁弁は、上述したように、弁室の出口ポート又は入口ポートを形成する弾性部材の成形精度を保つのは厄介であり、弁室の出口ポート又は入口ポートの精度を経年的に維持するのは難しい。
【0011】
本発明の目的は、弁室の出口ポート又は入口ポートの成形精度を維持しつつシール性の保持が容易なエンジン制御用電磁弁を提供するだけでなく、開弁の応答性、開度の微妙な制御が可能なエンジン制御用電磁弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の技術的課題は、下記の本発明によって解決することができる。すなわち、本発明は、
弁座と、電磁コイルの作用によって進退動する可動弁体と、を有し、
前記可動弁体が進出して、該可動弁体が前記弁座に着座することによって閉弁状態が形成され、開弁状態は、前記可動弁体が退却して前記弁座から離れることによって形成されるエンジン制御用電磁弁において、
前記弁座が弾性シール部材で構成され、該弾性シール部材は、弁室の出口ポートまたは入口ポートの周囲に配置され、該出口ポートまたは入口ポートから径方向に離間した位置において該出口ポートまたは入口ポートを囲んでおり、
前記可動弁体が前記弾性シール部材を押圧することによって前記閉弁状態が形成されると共にシール性が保持される、ことを特徴とするエンジン制御用電磁弁を提供する。
【0013】
本発明の電磁弁は、出口ポートまたは入口ポートから離間した位置において、該出口ポートまたは入口ポートを囲む弾性シール部材によって閉弁状態を形成すると共に閉弁時のシール性を保持できる。この弾性シール部材は出口ポートまたは入口ポートを構成するものではないため、弾性シール部材の形状の精度に細心の注意を払う必要はない。加えて、本発明の電磁弁は、メタル・コンタクトタイプ、弾性シールタイプの上述した欠点を解消できる。本発明によれば、メタル・コンタクトタイプの電磁弁のように可動弁体を強い力で弁座に押し付ける必要はない。このことから、本発明によれば、電磁弁の開弁の応答性を改善でき、また、開度の微妙な制御が容易になる。好ましい実施例では、弾性シール部材がO-リングで構成される。
本発明の作用効果、他の目的は、以下の本発明の好ましい実施態様の詳細な説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例の電磁弁の断面図である。
図2】実施例の電磁弁に含まれるO-リングの配置を説明するための断面図である。
図3】実施例に含まれるO-リングと、可動弁体の弁部を構成する弁部材との相対的な大きさを説明するための概略断面図である。
図4図3に関連して、O-リングと弁部材の必ずしも好ましいとは言えない相対的な大きさを説明するための概略断面図である。
図5図2に関連した断面図であり、実施例に含まれる弾性シール部材の変形例を示す図である。
図6】実施例の電磁弁をコンベンショナル2ストロークエンジンに適用した例を説明するための図である。
図7】実施例の電磁弁を層状掃気式エンジンに適用した例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0015】
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。図1は、実施例の電磁弁100を示す。電磁弁100は、エンジン(図示せず)の燃料供給制御に用いられる。図1において、参照符号2は弁本体を示し、4は電磁石ユニットを示す。電磁石ユニット4は、従来と同様に、電磁コイル6、コア8を備えている。
【0016】
弁本体2は、弁室Sを形成する弁室形成部材10と、弁室形成部材10の筒状部10aに固設された通路形成部材12を有し、通路形成部材12は金属製である。図2は、通路形成部材12の拡大断面図である。通路形成部材12は、一端から他端に亘って延びる流体通路14を有し、この流体通路14はドリル加工によって作られている。弁室Sの出口ポートは通路形成部材14の一端14a(図2)で構成されている。通路形成部材12は、同一円周上を全周に亘って延びる周溝18(図2)を有し、この周溝18にO-リング20が密に圧接した状態で収容される。これにより、O-リング20が不用意に脱落するのを防止できる。O-リング20は、本発明で言う「弾性シール部材」を構成する部材であり、「弁座」を構成する部材である。
【0017】
図1を参照して、参照符号22は弁部材を示す。弁部材22は、出口ポート14aに臨んで配置され、可動弁体24の弁部を構成する。可動弁体24は、弁部材22を支持する板バネ26を含み、板バネ26は弁部材22を閉弁方向に付勢している。弁部材22と板バネ26とは別部品であっても良いし、これらを一体化した単一部品であってもよい。弁部材22はアーマチュア22a(図3など)を含んでいる。図1には、線図の錯綜を避けるためにアーマチュア22aの図示を省いてある。電磁コイル6の作用でコア8が磁力を帯びるとアーマチュア22aが磁界して、コア8の磁力に引き寄せられて弁部材22がO-リング20から引き離される方向に変位する。これにより電磁弁100は開弁状態になる。逆に、コア8が消磁すると、板バネ26の付勢力で弁部材22がO-リング20を押圧する。これにより電磁弁100は閉弁状態になる。
【0018】
上述した構成から当業者であれば直ちに理解できるように、閉弁状態を形成及び保持するのに、メタル・コンタクトタイプの電磁弁のように閉弁状態を維持する位置が限定的でないので、実施例の電磁弁100は安定した閉弁状態を維持できる。また、図面から容易に理解できるように、O-リング20は、弁室Sの出口ポート14aを規定する部材ではない。出口ポート14aは、通路形成部材12の流体通路14の一端開口で構成される。流体通路14は、一般的な機械加工つまりドリル加工で形成される。このことから、出口ポート14aは高いレベルの加工精度で形成することができ、また、この精度は弾性部材のように経年変化しない。
【0019】
図3は、弁部材22とO-リング20との最も好ましい関係を説明するための図である。弁部材22は円盤状の最大直径部分22bが、弁部材22の主要部を構成し、この円盤状の最大直径部分22bの外周部がO-リング20を押圧することで閉弁状態を形成するように設定されている。図3において、参照符号L1は、最大直径部分22bの直径を示す。参照符号L2は、O-リング20の外周直径を示す。参照符号L3は、O-リング20を切断した断面の中心Oの直径を示す。
【0020】
O-リング20の直径L2は、好ましくは、最大直径部分22bの直径L1よりも大きな値であるのがよい。具体的には、弁部材22の外周部がO-リング20に圧接したときに、O-リング20が次のように変形するように、O-リング20の大きさを設定するのが好ましい。すなわち、弁部材22がO-リング20に圧接して閉弁状態を形成したときに、図3に示すように、O-リング20の一部が弁部材22の外周縁部に沿って断面形状がL字状に変形するのが好ましい。この断面形状の変形によって、O-リング20によるシール性を向上することができる。
【0021】
好ましくは、O-リング20の外周直径L2は、最大直径部分22bの直径L1よりも大きく且つO-リング20を切断した断面の中心Oの直径L3が最大直径部分22bの直径L1よりも小さいのがよい。これにより、弁部材22(円盤状の最大直径部分22b)の外周縁部に対するO-リング20の断面形状の変形を適度な断面L字状に抑えることができる。
【0022】
換言すれば、図4を参照して、O-リング20を切断した断面の中心Oの直径L3を、最大直径部分22bの直径L1よりも大きな値に設定すると、O-リング20が過度に食い付いて弁部材22の外周縁部に囓り込んでしまう虞がある。この「囓り込み」現象によって、開弁するときにO-リング20から弁部材22が離れ難くなり、閉弁状態から開弁状態に変化するときの応答性が悪化してしまう虞がある。
【0023】
図5は、弾性シール部材の変形例を説明するための図である。図5を参照してシールゴム30が、金属成形品である通路形成部材12と一体成形されている。一体成形シールゴム30はシール部30aを有し、シール部30aは、出口ポート14aの周囲に、出口ポート14aから径方向外方に離れた位置において、出口ポート14aよりも弁部材22に向けて突出して周方向に連続して延びている。シール部30aは、弁部材22の外周部が圧接することができる直径を有し、弁座を構成する。好ましくは、シール部30aは、上述したO-リング20と同様に、その一部の断面形状が弁部材22の外周縁に沿って適度に変形する直径を備えているのが良い。
【0024】
上記の実施例及び変形例の電磁弁100の典型的な適用例を図6図7に基づいて説明する。図6図7は、刈り払い機やチェーンソーなどの作業機や小型発電機に搭載される単気筒2ストロークエンジン40に電磁弁100を適用した例を開示している。電磁弁100の用い方として、好ましくは常閉制御が電磁弁100に適用される。
【0025】
図6に図示のエンジン40(1)は、気化器42で生成した混合気をエンジン本体44に供給するコンベンショナルエンジンである。図6において、参照符号46はピストンを示し、48はクランクシャフトを示し、50は点火プラグを示す。
【0026】
気化器42に含まれる燃料供給部材52には、燃料タンク54から燃料が供給される。参照符号56は、燃料供給部材52から燃料を燃料タンク54に戻す還流パイプを示す。
【0027】
エアクリーナ60によって浄化されたエアが気化器42に供給される。気化器42の混合気生成通路42aにはスロットルバルブ62が配設されており、スロットルバルブ62によってエンジン出力が制御される。気化器42はスロットルバルブ62の近傍に燃料供給ポート64を有し、この燃料供給ポート64に、燃料供給部材52から制御された燃料が供給される。燃料供給ポート64は、混合気生成通路42aに通じるベンチュリに連通してもよいし、気化器42よりも下流(エンジン本体側)に形成されていてもよい。
【0028】
燃料供給部材52は実施例の電磁弁100を含み、電磁弁100によって、燃料供給ポート64に供給する燃料が制御される。電磁弁100はコントローラ66によって制御される。コントローラ66は、エンジン回転数などのパラメータによって電磁弁100の開度を制御する燃料供給制御信号を生成する。
【0029】
図7に図示のエンジン40(2)は層状掃気エンジンである。図7のエンジン40(2)の説明において、図6のコンベンショナルエンジン40(1)に含まれる要素と同じ要素には同じ参照符号を付すことで、その説明を省く。層状掃気エンジン40(2)は、エアクリーナ60で浄化したエアをエンジン本体70に供給する先導エア通路72と、気化器42で生成した混合気をエンジン本体70に供給する混合気通路74とを有し、先導エア通路72には、スロットルバルブ62に連動して動作する先導エア制御バルブ76が配置されている。
【0030】
層状掃気エンジン40(2)は、周知のように、掃気行程において、その初期に、先導エア通路72からエアがエンジン本体70に供給され、次いで混合気通路74を通じて混合気がエンジン本体70に供給される。図示の層状掃気エンジン40(2)は、混合気がクランク室78に供給される。混合気通路74のクランク室78に開口する出口74aにはリード弁80が配置されている。クランク室78に供給された混合気は、周知のように、クランク室78で予圧縮され、そして、図示を省いた掃気通路を通じて燃焼室82に供給される。
【符号の説明】
【0031】
100 実施例の電磁弁
S 弁室
12 通路形成部材
14 通路形成部材の流体通路
14a 弁室の出口ポート
20 O-リング(弾性シール部材)
22 弁部材
24 可動弁体
26 板バネ
30 弾性シール部材の変形例の一体成形シールゴム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7